JP2012000339A - ラケット及びラケットの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グリップと、前記グリップに取り付けられるシャフト20と、前記シャフト20に取り付けられ、環状に形成されるフレームと、前記フレームと一体に成形され、前記フレームを保護する保護部12と、を備えている。これにより、衝撃に強く操作性に優れたラケット及びラケットの製造方法を提供することができるようになる。
【選択図】図2
Description
グリップと、前記グリップに取り付けられるシャフトと、前記シャフトに取り付けられ、環状に形成されたフレームと、前記フレームと一体に成形され、前記フレームを保護する保護部と、を備えたラケットである。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
前記グリップに取り付けられるシャフトと、
前記シャフトに取り付けられ、環状に形成されたフレームと、
前記フレームと一体に成形され、前記フレームを保護する保護部と、
を備えたラケットである。
このようなラケットによれば、スイング時の空気抵抗を小さくしつつ衝撃に強いラケットを形成することができる。
前記フレームは、前記保護部が形成される部位において、繊維強化樹脂からなる内層と、保護用樹脂からなる外層と、前記内層と前記外層との間に介在し前記繊維強化樹脂と前記保護用樹脂とを結合させる接着用樹脂からなる中間層と、を有することを特徴とするラケットである。
このようなラケットによれば、繊維強化樹脂と保護用樹脂との密着性を高めることができる。
前記保護用樹脂は、100℃以上に加熱して成形することによって軟質化するポリアミド系樹脂であることを特徴とするラケットである。
このようなラケットによれば、繊維強化樹脂と保護用樹脂との密着性をより高めることができる。
前記保護部は、前記フレームの上半分及び下半分のうちの上半分のみに形成されることを特徴とするラケットである。
このようなラケットによれば、味方プレイヤーのラケット等と衝突する可能性の高いトップ部分を保護することができる。
前記外層は、打面に相当する範囲を覆うように形成されることを特徴とするラケットである。
このようなラケットによれば、フレームの耐衝撃性をより高めることができる。
前記樹脂シート筒を環状に屈曲させて両端部を突き合わせた状態で金型に設置した後、加熱及び加圧することによって、前記樹脂シートと前記保護用樹脂を一体に成形したフレームを形成する工程と、
を有することを特徴とするラケットの製造方法である。
このようなラケットによれば、スイング時の空気抵抗を小さくしつつ衝撃に強いラケットを形成することができる。
<<<ラケットの構成>>>
本発明のラケットを適用したバドミントンラケット1の構成例について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、バドミントンラケット1の外観図である。図2は、バドミントンラケット1の先端部分の正面図及び側面図である。
次に、フレーム10の構成例について、図2を用いて説明する。
フレーム10は、シャトルを打つための打面を囲んだ枠体であり、環状に形成された本体部11を有している。このフレーム10は、図2に示すように、バドミントンラケット1の先端部分に設けられている。
本体部11は、繊維強化樹脂からなる中空管状体である。本実施形態においては、カーボン繊維を主体としたプリプレグ状のFRP(fiber reinforced plastic)を繊維強化樹脂の一例として用いることによって本体部11を形成している。この本体部11は、後述する保護部12(図2参照)により保護される。
保護部12は、保護用樹脂の一例としてのポリアミド系樹脂からなり、金型内で加熱及び加圧されることにより本体部11と一体構造に成形される。
次に、保護部12が形成される部位におけるフレーム10の断面構造について、図3を用いて説明する。図3Aは、図2中のA−A断面の一例を示した図である。図3Bは、図2中のA−A断面の他の例を示した図である。
シャフト20は、フレーム10とグリップ30との間に位置し、フレーム10とグリップ30とを連結する部材である。すなわち、シャフト20は、フレーム10及びグリップ30に接合している。本実施形態におけるシャフト20は、カーボン繊維を主体としたプリプレグ状のFRP製の中空管状体であるが、内部は中空である。
グリップ30は、プレイヤーが握り持つ部分であり、バドミントンラケット1の末端部分に位置する。本実施形態におけるグリップ30は、木材を使用しており上記シャフト20を適当量差し込み接着剤で固定されている。また、グリップ30にはテープが巻回され、打撃時の衝撃を吸収することができる。
なお、このバドミントンラケット1の製造方法については追って詳述する。
ここで、バドミントンラケットの特性について説明する。
一般に、バドミントンでは、狭いコート内でシャトルを激しく打ち合うため、テニス等と比べると、極めて機敏でかつ高速のスイング動作がプレイヤーに要求される。そのため、軽量化したバドミントンラケットが必要となる。
また、本実施の形態に係るバドミントンラケット1によれば、環状に形成されるフレーム10と、このフレーム10と一体に成形された保護部12と、を備えたバドミントンラケット1であって、かつ、100℃以上に加熱して成形することによって軟質化するナイロン等のポリアミド系樹脂からなる保護部12を、フレーム10の上半分及び下半分のうちの上半分のみに形成したバドミントンラケット1を用いることにより、シャトルを打った際に出る打撃音を大きくすることができる。
本発明のラケットを適用したバドミントンラケット1の製造方法について、図5を用いて説明する。図5は、バドミントンラケット1の製造方法を示す図である。
バドミントンラケット1の製造方法は、シャフト等製造工程と、樹脂シート筒形成工程と、接合工程と、グリップ等の取付工程とを有している。
先ず、カーボン繊維を主体としたプリプレグ状のFRPの樹脂シートを同心状に積層して加熱し、バドミントンラケット1のシャフト20となる中空管状体を予め製造しておく。同様に、グリップ30も予め製造しておく。
次いで、図5Aに示すように、カーボン繊維を主体としたプリプレグ状のFRPの樹脂シート(カーボンプリプレグシート)を複数積層する。この際、接着用樹脂シートを介在させた状態で、ポリアミド系樹脂シート(図5Aの黒部分)をカーボンプリプレグシート層の最上層に重ねておく。
次いで、図5Cに示すように、樹脂シート筒を環状に屈曲させて突き合わせた両端部と、予め製造しておいたシャフト20の端部とを、T型ジョイント14に取り付けた状態で金型に設置する。この際、樹脂シート筒の表面に現れるポリアミド系樹脂の部位(保護部12に相当する部位)が、フレーム10の上半分及び下半分のうちの上半分のみに形成されるように金型に設置しておく。
その後、フレーム10にストリングを張るための複数の挿入孔を形成して塗装し、予め製造しておいたグリップ30を取り付けてバドミントンラケット1が完成される。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記の実施形態においては、バドミントンラケットを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、テニスやスカッシュ等のラケットにも適用することができる。
上記の実施形態においては、図3に示すように、保護部12が形成される部位において、内層12aと、中間層12bと、外層12cとを有するフレーム10を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、内層12aと、中間層12bと、外層12cの他に、さらにブタジエン樹脂等の弾性体からなる弾性層を設けても良い。この弾性層を加えることにより、スイングの際に生じる振動を吸収できる点で有効となる。
上記の実施形態においては、保護部12として、無地のポリアミド系樹脂シートのみならず、文字、数字、記号、模様、図柄等のデザイン部を予め付したポリアミド系樹脂シート(ナイロンシート)を用いることもできる。
また、上記の実施形態においては、ストリングが張られていない状態のバドミントンラケット1(図1参照)を例として説明したが、本発明にはストリングが張られた状態のラケットも含まれる。
10 フレーム、11 本体部、12 保護部、
12a 内層、12b 中間層、12c 外層、
13 溝、14 T型ジョイント、
20 シャフト、30 グリップ
Claims (6)
- グリップと、
前記グリップに取り付けられるシャフトと、
前記シャフトに取り付けられ、環状に形成されたフレームと、
前記フレームと一体に成形され、前記フレームを保護する保護部と、
を備えたラケット。 - 請求項1に記載のラケットであって、
前記フレームは、前記保護部が形成される部位において、繊維強化樹脂からなる内層と、保護用樹脂からなる外層と、前記内層と前記外層との間に介在し前記繊維強化樹脂と前記保護用樹脂とを結合させる接着用樹脂からなる中間層と、を有することを特徴とするラケット。 - 請求項2に記載のラケットであって、
前記保護用樹脂は、100℃以上に加熱して成形することによって軟質化するポリアミド系樹脂であることを特徴とするラケット。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のラケットであって、
前記保護部は、前記フレームの上半分及び下半分のうちの上半分のみに形成されることを特徴とするラケット。 - 請求項2乃至4のいずれかに記載のラケットであって、
前記外層は、打面に相当する範囲を覆うように形成されることを特徴とするラケット。 - 樹脂シートと保護用樹脂を円筒状にした樹脂シート筒を形成する工程と、
前記樹脂シート筒を環状に屈曲させて両端部を突き合わせた状態で金型に設置した後、加熱及び加圧することによって、前記樹脂シートと前記保護用樹脂を一体に成形したフレームを形成する工程と、
を有することを特徴とするラケットの製造方法。
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---|---|---|---|
JP2010139704A JP2012000339A (ja) | 2010-06-18 | 2010-06-18 | ラケット及びラケットの製造方法 |
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Citations (6)
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-
2010
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