JP2012000215A - 医療用処置具の挿入器具 - Google Patents

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【課題】ひとつの切開創に複数の処置器具を適用するため、複数のポートを備える挿入器具において、ひとつひとつの占有面積を小さくしたポートを、気密性を損なうことなく、容易、かつ、有効に多数配置できる医療用処置具の挿入器具を提供すること。
【解決手段】本発明の医療用処置具の挿入器具は、弾性部材よりなり、医療用処置具等のポート部として、表面部から底部に向って径を縮小して傾斜する、例えば、すり鉢状、ボール状、あるいは、断面をサイン曲線に類する形状とした複数の窪み41を備えた、開創手段の体表側に配置するキャップ部材4として形成され、好ましくは、前記窪み41は、キャップ部材4表面全体に連続した凹凸形状であり、複数の径を備え、体腔内への予めの開口孔を設けないものとして形成し、前記キャップ部材4は、前記開創手段と着脱可能に形成して構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内視鏡下外科手術のさいに、体腔内に内視鏡や医療用処置具を導入するための挿入器具に関し、詳しくは、ひとつの切開創から複数の処置具を適用することができる医療用処置具の挿入器具に関する。
通常、内視鏡下外科手術では、体表に複数のトロカールを穿設し、該トロカールの各々に内視鏡や処置器具を挿入しての手術が行なわれているが、手術には複数の創が必要となることから、より侵襲性の小さな術式として、結腸切除術など一部の手術においては、ひとつの小さな(数センチ)切開創を設け、該切開創に弾性部材の張力などにより開創を保持する筒状の開創器を装着して、該開創器の体表面側のプレート等に設けられた複数のポートから内視鏡や処置器具を複数挿入して手術を行なう、内視鏡下単孔式手術が適用となっている。
そして、この手術に適用可能な器具としては、対向配置した体表側リング及び可撓性の体腔内側リングに筒状の弾性部材の両端部を拡張させて固定し、切開創を開いた状態に保持する保持具本体と、該保持具本体の体表側リングに接合手段を介して着脱自在に取り付けられる複数の弁や連通孔を備えた多弁(孔)プレートとからなる切開創保持器具(特許文献1)や、前記同様に切開創を開いた状態に保持する保持具(外套管等の本体部)の上リングの表面に、柔軟で屈曲自在な筒状ポートを複数装着してなる医療用処理具の挿入ポート(特許文献2)などが提案されている。
特開2002−028163号公報 特開2004−195037号公報
前記形態の器具によると、内視鏡下外科手術のさい、複数の創を設けることなく、ひとつの切開創から体腔内に複数の内視鏡や処置器具が導入可能となり、また、切開創への接触面が柔軟なシートとなることで、人体への負担を小さくした侵襲性の低い手術が可能となる。また、文献2の器具によると、ポートが柔軟で屈曲自在であることで、挿入される医療用処置具を操作するさい、体腔内の広い範囲を無理なくカバーする効果が期待できる。
しかし、本手術(内視鏡下単孔式手術)では、低侵襲性の観点から切開創を極力小さくすることが求められ、対応して、前記複数のポートを設けるプレートあるいは上リング面(以下、単にプレート)の面積には制限があること、また、各々のポートはひとつひとつ独立して縁部などが形成されており、それらがある程度の範囲を占有することで、プレート内に設けられるポートの数や配置は限られたものとなる。また、各々のポートをプレート面の内部にそれぞれ取り付ける必要があることから、該ポートの取り付けが面倒になることが懸念される。
また、前記した、限定された面積のプレート内に数多くのポートを比較的自由な配置で設置可能な手段として、該ポート設置スペースとなるプレート表面の広い範囲を、トロカールを穿設可能な強度、厚みとした弾性部材より形成する平面プレートとして構成することが考えられる。
これによると、該プレート内に比較的数多くのトロカールを、比較的任意の配置で穿設することが可能となるが、該プレートにトラカールを穿設し、内視鏡や処置器具を挿着して操作するさい、特に、プレート面に対して処置器具を傾斜させ、深い角度に倒したとき、トロカール穿設部位の穿刺孔が変形し、隙間が生じて気腹エアーが漏れる懸念がある。
そこで、本発明は、ひとつの切開創から内視鏡や処置器具を複数導入できる挿入器具において、ポート部の気密性を損なうことなく、ひとつひとつの占有面積を小さくしたポートを、容易に、かつ、有効に多数配置できる医療用処置具の挿入器具を提供することを課題とした。
本発明の医療用処置具の挿入器具は、切開創に装着して、該切開創を開いた状態に保持する開創手段の体表側に配置する、体外から体腔内への医療用処置具や内視鏡の挿入口となる複数のポート部を備えたキャップ部材であって、
該キャップ部材は弾性部材よりなり、表面には、ポート部として、全体として表面部から底部に向って径を縮小して傾斜する、複数の窪みを形成して構成した。
尚、前記した全体としてとは、窪みの入口や中途の一部において底部に向い径を縮小して傾斜していない部分があっても、窪みを全体として見ると、表面部から底部に向かい径が縮小され傾斜しているものを含んでいる。
前記キャップ部材に形成される窪みの具体的な形状として、すり鉢状、ボール状、あるいは、断面をサイン曲線に類する形状に形成した。
尚、本発明においてサイン曲線に類する形状とは、数学的なサイン曲線の定義と一致するものではなく、変曲点を持ったS字状曲線の連続したものを指し、その振幅やサイクルの幅が一定でないものも含む曲線を意味する。
また、各部は次のように形成することが好ましい。
・前記キャップ部材に形成される窪みにより、キャップ部材表面全体を連続した凹凸形状に形成する。
・前記キャップ部材に形成される窪みは、複数の径を備えて形成する。
・前記キャップ部材に形成される窪みは、体腔内への予めの開口孔を設けない。
・前記キャップ部材は、前記開創手段と着脱可能に形成される。
更に、前記開創手段は、切開創から挿入して体腔内に位置させる可撓性の体腔側リングと、該体腔側リングと対向配置して体表側に位置させる体表側リングと、両端部を各々体腔側リング及び体表側リングに接続し体腔内から体表側に位置させる筒状のシートより形成され、前記キャップ部材が体表側リングに接続されてなる。
または、前記キャップ部材は、該開創手段の体表側リングの機能を備えて、該体表側リングと一体的に形成されても良い。
前記のように、キャップ部材を弾性部材とし、その表面にポート部として、表面側から底部に向って径を縮小して傾斜する(具体的には、すり鉢状、ボール状、断面をサイン曲線状など)複数の窪みを備えると、ひとつひとつのポート部が、適用される内視鏡や処置器具の径に適合する窪みとして形成され、ひとつひとつには縁部や取り付け部を必要としないため、従来と比較して、ひとつのポートの占有面積が小さくて済み、同じ面積内に多数のポートを設定できる。また、窪みは、例えば、キャップ部材と一体の成形型として形成すればよいため、キャップ部材に別部材のポートを取り付ける必要がない。 更に、ひとつのポートは窪みであり、周りは傾斜して盛り上がっていく形状となるため、また、該キャップ部材が弾性部材よりなるため、内視鏡や処置器具を挿着して深い角度に倒し傾斜させても、周りの盛り上がった肉が操作に追従して食い込むように変形し密着することで、トロカールや処置器具と、該トロカールなどを取り付けるキャップ部材の穿刺された孔とに隙間が生じ難く、穿設部からの気腹ガスの漏れが生じ難い。
また、窪みを連続して形成し、キャップ部材の表面全体を連続した凹凸形状とすると、限られたキャップ表面に多数のポートを効果的に配置することができ、必要に応じて、任意の位置のポートを選択して使用することができる。
更に、窪みを複数の径が混在したものとすると、複数種類の径の内視鏡器具や処置器具に適用することができる。この場合、異径の窪みを交互に配置するなど規則的にかつ連続的に配置すると多数のポートを効果的に配置することができ、使い勝手に優れたものとなる。
更に、窪みに体腔内への予めの開口孔を設けずに、該窪みをトロカールなど穿刺器具による穿刺により初めて開口するものとすると、処置器具の設置に必要な位置のポートのみが開口され、非装着部の窪みは閉塞されているため確実な気密の維持ができる。また、キャップ部材が弾性部材よりなり、また、前記の通り処置具と穿刺した開口孔との隙間が生じにくいため、医療用処置具等の装着時は、該装着接触部が周囲からシールされ気密を維持し、また、万一、手術中にトロカールや処置器具を抜去した場合でも、弾性により穿刺した孔を閉塞する方向に働くため、該穿刺孔からの漏れは限定的で、必要な気密を維持することができる。
加えて、キャップ部材が開創手段と着脱可能であると、キャップ部材を取り付けての内視鏡下単孔式手術としても、また、キャップ部材を取り外しての気腹を必要としない小切開手術のための創縁保護器具としても使用することができ、また、手術中の変更も容易に可能となる。
また、開創手段を前記した、体腔側リング、体表側リング、及び、筒状シートで形成し、キャップ部材と体表側リングを接続する構成とすると、両リングと筒状シートにより切開創を挟持して保持すると共に、開創を保持することができる。また、切開創との接触面が筒状シートで覆われ保護されることで、人体への負担を小さくした侵襲性の低い手術が可能となる。また、体表側リングとキャップ部材が接続することで、前記した着脱可能な器具を実現することができる。
一方、キャップ部材と体表側リングとを一体的に形成すると、部品点数を少なくすると共に、製造を容易にすることができる。
本発明の医療用処置具の挿入器具によると、前記手段、作用により、発明の課題とした、特に単孔式の内視鏡下外科手術のさいに、ポート(窪み)と処置器具との接触部の気密性を損なうことがなく、また、ポートひとつひとつの占有面積を小さくすることができることで、該ポートを有効に多数配置することが可能となる。
また、キャップ部材は一体成型が可能なことなどにより、器具表面へのポートの形成を容易なものとすることができる。
本発明の実施の形態を示す上面図及び側面図。 前記実施の形態の側面(C−C)断面図。 前記実施の形態のキャップ部材のA−A、及び、B−B断面図。 前記実施の形態のポート部(窪み)の拡大図。 キャップ部材を平面プレート状に形成した器具の上面図及び側面断面図。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参考にしながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態を示す構成図で、Aが上面図、Bが側面図を示し、図2はその側面(C−C)断面図、図3はキャップ部材の断面図で、AがA−A断面、BがB−B断面、図4は、前記図1の上面図のポート部の一部拡大図を各々示している。
本実施の形態の医療用処置具の挿入器具は、内視鏡下外科手術のさいに、唯ひとつの小さな切開創を設け、該切開創に装着して開創を維持しながら、器具に設けられた体腔内への通路となる複数のポートから、トロカールを介し、あるいは、介さずに直接、内視鏡や処置器具複数を体腔内に導入して手術を行なう内視鏡下単孔式手術に適用される器具で、前記切開創より体腔内に挿入される体腔側リング1と、該体腔側リング1と対向配置され体表に位置させる体表側リング2と、前記体腔側リング1と体表側リング2に両端部31、32を接続し、切開創を覆って体腔側から体表側に位置される筒状の弾性シート3よりなり、前記体腔側リング1と体表側リング2により切開創(体壁)を挟持し、弾性シート3の弾性により切開創を開いた状態に保持する開創手段と、該開創手段の体表側リング2に着脱自在に取り付けられ、体腔内にトロカールを通して、あるいは、直接導入される医療用処置具や内視鏡の挿入口(ポート)となる、複数の窪み41を設けた弾性キャップ4とにより構成される。
開創手段は、前記の通り、体腔側、体表側両リング1、2及び弾性シート3の張力により、自然状態で閉じようとする切開創を開いた状態に保持すると共に、柔軟な弾性シート3の気密的な接触により創縁を覆って保護するもので、体腔側リング1は、押し潰した状態で前記小切開創から体腔内に挿入可能な可撓性、及び、体腔内で元の状態(リング状態)に自然に復元可能な形状復元性を備えて形成される。本実施の形態では、芯材として、前記弾性及び形状復元性に優れたチタン−ニッケル合金などの線材よりなる超弾性合金11をリング状に形成し、該超弾性合金11に樹脂チューブ(本例においてはポリウレタンチューブ)よりなる保護チューブ12を被覆し、更に、保護チューブ12に被覆して、後記するシリコーン樹脂よりなる弾性シート3の下側端部31を一巻きし、接着あるいは溶着により接続して構成した。
サイズは手術のさいの切開の大きさにより選択され、切開創より無理なく挿入可能で、かつ、十分な開創状態の得られるサイズのものが選ばれる。
尚、本実施の形態においては、通常の結腸手術の切開創20〜40mmに適用するものとして、直径70mm、リング幅4mmの円形断面の円形リングを用いた。
体表側リング2は、本形態においては、前記体腔側リング1と同様な形状、構成であって、後記する弾性キャップ4のリング係止溝42に嵌め込まれて、着脱自在に取り付けられるものとして形成される。
サイズは、弾性シート3の接続の利便性から前記体腔側リング1とほぼ同等な大きさに形成され、本実施の形態においては、前記体腔側リング1と同じ、直径70mm、リング幅4mmの円形断面の円形リングを用いた。
弾性シート3は、弾性を有する柔軟な樹脂(本例では、シリコーンゴム)により筒状に形成されてなり、サイズは、開創維持のための張力(外方(切開創を開く方向)に引っ張られる力)を発生させるため、前記体腔側リング1、体表側リング2に比較して小さな外径に設定される。
尚、本例においては、直径35〜40mm、膜厚0.4mm、高さ(体腔側リング1と体表側リング2との間隔)65mmとして形成した。
そして、前述の通り、弾性シート3の下側端部31は、前記体腔側リング1に拡張した状態で被覆し、一巻きして接着、あるいは、溶着により接続して、一方、シート上側端部32は、前記体表側リング2に拡張した状態で被覆し、一巻きして接着、あるいは、溶着により接続して構成される。
このような開創手段によると、弾性シート3の両端部を体腔側リング1、及び、体表側リング2に拡張して接続したことで生じる弾性シート3外方への張力により、切開創の閉じようとする力に抗して開創が維持され、また、柔軟な樹脂よりなる弾性シート3の創縁への気密的な被覆により愛護的な創縁保護が実現される。
弾性キャップ4は、弾性を有する樹脂(本例においては、シリコーン樹脂)により、全体として円形のプレート状に形成され、該プレート表面の円周辺縁部46を除く中央のスペースは、体腔内へのトロカールや医療用処置具の挿入口となるポートが設定可能なスペースとして、連続的に凹凸する窪み41が多数形成される。また、前記円周辺縁部46の下方側面内周には、前記開創手段の体表側リング2を嵌め込んで収容、接続するリング係合溝42が設けられ、更に、本例においては、前記円周辺縁部46の一部を更に外方に突出させた、取り付けや取り外しのさいの把持部47を、120度間隔で3箇所備えて、これらを一体に形成して構成した。
本形態における窪み41は、2つの径の窪み41A、41Bを交互に、かつ、連続的に、前記ポートを設定可能なスペース全面に配置して形成し、ひとつの窪み41の断面はサイン曲線に類する形状となるように形成されてなり、本例では、大きな径の窪み41Aを5mm用トロカールのポートとして、外径(サイン曲線の変曲点45から変曲点45の幅(凹部側))を6mm、深さ(サイン曲線の変曲点45から底部の深さ)を1.5mmとし、小さな径の窪み41Bを3mm用トロカール用として、外径を3mm、深さ1.5mmとして形成し、各々の窪み41A、41Bの間は凸部とし、間隔(幅)(サイン曲線の変曲点45から変曲点45までの幅(凸部側))を3mm、高さ(サイン曲線の変曲部45から凸部頂部43までの高さ)を1.5mmとして、一つの窪みが、径の異なる窪みに四方を囲まれてなるように配置して、これが全面に連続して凹凸形状となるように形成した。また、四つの窪み41に囲まれた空間は凸部頂部43と連続する高さの平坦部44として形成される。
また、窪み41は使用前には開口されておらず(閉塞されており)、該窪み41をトロカールで穿刺貫通することで初めてポートとして開口される構成となっており、該穿通部(トロカールにより穿刺貫通される部位)は、トロカールにより容易に貫通可能な厚さとして、本例においては、該窪み41底部から1.5mmの厚さとしている。これにより、前記弾性キャップのポートを設定可能なスペースの厚さは最大4.5mm(窪み深さ1.5mm、凸部1.5mm、穿通部1.5mm)となる。
この構成により、前述した通り、使用されないポートは確実に閉塞されており、使用するさいにはトロカールの穿刺により容易に開口可能な構成となっている。また、トロカール穿設後に、窪み41からトロカールを抜去する必要が生じた場合にも、弾性キャップ4全体が弾性部材により窪みとして形成されること、また、穿刺された部位にある程度の厚み(本例においては、1.5mm)を備えていることにより、抜去後の開口部は閉塞する方向に働き、必要な気密を維持することができる。
そして、前記開創手段と弾性キャップ4は、開創手段の体表側リング2を、弾性キャップ4の下方側面内周に形成したリング係止溝42に、各々の弾性を利用して嵌め込んで接続しており、この接続手段は分離可能な構成となっている。このように、弾性キャップ4を着脱自在な構成とすると、開創手段に弾性キャップ4を取り付けずに、単に創縁保護具として使用することが選択でき、また、手術中に大きな開口部が必要となった場合などの気腹手術から開腹手術への切り替えが、キャップを外すことでそのまま可能となる。
尚、開創手段と弾性キャップ4の取り付け手段は、本形態に限定されることなく、例えば、弾性キャップ4の着脱を想定しないものでは、弾性キャップ4に体表側リング2の機能を持たせ一体なものとして形成し、該一体とした弾性キャップにOリングなど用いて、直接開創手段の弾性シート3の一方側端部を取り付けるようなものであっても良い。
図5は、前記した実施の形態の弾性キャップをほぼ平面状のプレートとして形成した医療用処置具の挿入器具の一例で、Aが上面図、Bが側面図を示している。尚、側面図では、弾性キャップのみを断面図として表している。
本例の開創手段は、前記実施の形態と同様であり、弾性キャップ5は、前記実施の形態では連続する窪みの凹凸面として形成した、ポートが設定可能なスペース53を、トロカールにより容易に穿刺可能で、かつ、処置具等を保持可能な厚さ(本例においては、2.5mm)の平面として形成し、トロカールの穿刺を容易とするため、断面をボール状に形成した窪み51(本例においては、巾2.5mm、深さ0.3mm)を弾性キャップ5の軸心から等距離の位置に90度の間隔で4箇所に配置して構成した。
そして、前記実施の形態と同様に、弾性キャップ5のリング係止溝52に開創手段の体表側リング2を嵌め込んで接続して本形態の器具とした。
本形態の挿入器具によると、弾性キャップ5内に比較的数多くのトロカールを、バランス良く穿設することが可能となる。
1. 体腔側リング
11. 超弾性合金
12. 保護チューブ
2. 体表側リング
21. 超弾性合金
22. 保護チューブ
3. 弾性シート
31. 下側端部
32. 上側端部
4. 弾性キャップ(キャップ部材)
41. 窪み
42. リング係止溝
43. 凸部
44. 平坦部
45. 変曲点(仮想線)
46. 辺縁
47. 把持部

Claims (8)

  1. 切開創を開いた状態に保持する開創手段の体表側に配置して、体外から体腔内への医療用処置具や内視鏡の挿入口となる複数のポート部を備えたキャップ部材であって、
    該キャップ部材は弾性部材よりなり、表面には、ポート部として、全体として表面部から底部に向って径を縮小して傾斜する、複数の窪みを形成することを特徴とした医療用処置具の挿入器具。
  2. 前記キャップ部材に形成される窪みは、すり鉢状、ボール状、あるいは、断面がサイン曲線に類する形状となる請求項1の医療用処置具の挿入器具。
  3. 前記キャップ部材に形成される窪みは、連続的に凹凸する形状に形成される請求項1乃至2の医療用処置具の挿入器具。
  4. 前記キャップ部材に形成される窪みは、複数の径を備えて形成する請求項1乃至3の医療用処置具の挿入器具。
  5. 前記キャップ部材に形成される窪みは、体腔内への予めの開口孔を設けない請求項1乃至4の医療用処置具の挿入器具。
  6. 前記キャップ部材は、前記開創手段と着脱可能に形成する請求項1乃至5の医療用処置具の挿入器具。
  7. 前記開創手段は、切開創から挿入して体腔内に位置させる可撓性の体腔側リングと、該体腔側リングと対向配置して体表側に位置させる体表側リングと、両端部を各々体腔側リング及び体表側リングに接続し体腔内から体表側に位置させる筒状のシートより形成し、前記キャップ部材が体表側リングに接続されてなる請求項1乃至6の医療用処置具の挿入器具。
  8. 前記キャップ部材は、開創手段の体表側リングの機能を備えて一体的に形成される請求項7の医療用処置具の挿入器具。
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