JP2011529349A - 人間または動物の生体組職内に移植されるための装置及び/または物質をデザイン及び/または選択する方法及びその方法による装置及び/または物質 - Google Patents

人間または動物の生体組職内に移植されるための装置及び/または物質をデザイン及び/または選択する方法及びその方法による装置及び/または物質 Download PDF

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Abstract

人間または動物の生体組職内に移植されるための装置及び/または生体適合物質をデザインする方法が開示される。その方法は、収容組職構造のデジタルイメージ獲得、その分割と組職とがタイプを分類できるようにするフラクタル要素でのプロセッシング及び組職内のインプラントの癒着と安定性とのための最善のカップリングのための装置及び/または生体適合物質のデザインを含む。また、インプラントを選択するための最も適切な装置及び/または生体適合物質に対するインディケーションを提供するための組職イメージの分析に基づいた自動的で単純化された手続きも説明される。

Description

本発明は、人間または動物の生体組職内に移植されるための装置及び/または物質をデザイン及び/または選択する方法及びその方法による装置及び/または物質に関する。より詳細には、歯科用インプラント及び虫歯穴の内生的治療(endogenous repair)用の充填材(filler materials)、それによって得られる歯科用インプラントと充填材としての生体適合物質にまで及ぼす。ここで、“生体適合物質”とは、人間または動物の生体組職と両立し、それを補完して、前記組職の治療過程を支持し、導くのに適した物質を意味する。生体適合物質の例としては、ハイドロキシアパタイト(hydroxyapatite)、β−リン酸三カルシウム(β−tricalcium phosphate)、硫酸カルシウム(calcium sulphate)、動物(牛、馬、豚)の骨などがある。
特定疾病の治療は、人間または動物の生体器官または組職内に充填材または装置を挿入するか、移植することを含む。例えば、歯牙において、消失されたか、病む元の歯は、消失された根を代替する骨内インプラントに付属される人工補綴物によって代替されうる。他の外科分野での使用は、脊椎に融合される細胞内固定ネジ、または生物学的なルーメン(lumen)を確保する中空円筒状メッシュ(mesh)単位で構成されたステント(stent)のような装置によってなされる。この際、前記ルーメンは、動脈、静脈、胆管、食道、大腸、器官、輸尿管、尿道などを意味する。
あらゆる場合において、特定器官または組職に移植されるか、挿入された装置は、結果的に構造と取り囲んだ組職内で成功的に癒着(integration)されて安定化されなければならない。
骨内(osteointegration)歯科移植の場合に、インプラントは、咀嚼抵抗を耐えることができるほどに安定していなければならず、結果的に迅速かつ効果的な骨癒着過程を経ねばならない。前記骨癒着過程の量、質、耐久性は、インプラント表面の特性にかかっている。ステントの場合、特に、管(vascular)ステントは、冠状動脈との癒着が完全かつ効果的になされなければならず、新生内膜組職(neointimal tissue)の過度な成長を避けなければならない。前記過度な成長は、血管の再閉塞(restenoses)を起こし、これもステント表面特性によって影響を受ける。
‘生体適合物質’の一種と知られた、充填材を使う骨再生誘導物質(GBR、Guide Bone Regeneration)は、10年間の外科実験によって統合された技術である。これら生体適合物質は、生体組職の再生に使われる。特に、整形外科、外傷学、脊椎手術、上顎顔面手術及び歯科学(odontoiatrics)のような分野での骨再生(bone regeneration)に利用される。
製薬産業と生物工学専攻実験室は、最適に調節された4種の基本製品カテゴリーを保有する。言い換えれば、調節された人間の骨、調節された動物の骨、天然生体適合物質及び合成生体適合物質を言う。
内生的(endogenous)骨形成を通じる虫歯穴の内生的治療は、自然的な生理学的現象である。動物の生体は、多様な生体組職に加えられる危害を治癒するために、適切な限界内で、再建プロセスによる複合的な自家治癒システムを取り揃えている。生物有機体に適用される薬理学的過程と外科的処置は、治癒に至るか、治癒可能な状態で作るための自然的な生理学的プロセスを誘導するためである。
治癒過程は、新たな骨組職の自然的な内生的形成を刺激する生体適合物質の充填材を使うことによって、容易に骨再生誘導(GBR)される。市中に流通する、天然または合成から来由された生体適合物質は、収容する組職の形態にさらによく符合し、これにより、関連組職の反応と治療過程とに肯定的な影響を及ぼす。
骨内歯牙移植学によれば、特許文献は、多様なインプラントの形態とそのデザイン及び製造方法とを開示する。これは、骨癒着過程を改善するために、さらに、インプラントの品質と機能性とを向上させるためのものである。
特許文献1は、細胞反応を向上させるための骨格のインプラントをデザインする方法を開示する。そのインプラントは、スクリューイン根(screw−in root)で構成され、デザイン方法は、マクロデザイン(macro−design)段階とマイクロデザイン(micro−design)段階とを伴う。後者は、骨の弾性率(elastic modulus)を決定することを含み、それは、インプラントによって誘導された張力が、100ないし3000microstrainの間になるようにするために、インプラントデザインに採択された張力方程式(strain equation)に適用される。その方法は、またその密度による多様なグループの支柱骨の分類を含む。
特許文献2は、結合物質と窮極的に骨に付着を増大させるために、フラクタル構造を有する鋸歯状表面のグレノイド(glenoid)人工補綴を開示する。
特許文献3は、骨内歯科用インプラントのためのネジの形態を開示する。インプラントと周辺骨との境界面は、フラクタル状によって構造化されたエングレービングによって増加する。
特許文献4は、骨の質量と構造とを分析するコンピュータ補助システム及び方法を開示する。その方法は、ミンコフスキーインデックス(Minkowski index)を含み、骨のデジタルイメージを得て、骨のミネラル密度及び他の変数を測定することが基本である。多くのうち、その方法は、骨の支柱骨構造を特徴付けるフラクタル分析の利用を説明する。
特許文献5は、モデルを用いて支柱骨指標を得る方法及び骨ミネラル密度を計算する方法が開示される。その方法は、窮極的に骨ミネラル密度の測定に利用される索引を得るために、カルシウム消失による支柱骨構造の変化を分析する。
Yi WJ,M.Heo,S.Lee,S.Choi,K.Huh,S.Leeによる論文“Direct measurement of trabecular boneanisotropy using directional fractal dimension and principal axes of inertia”、2007年3月26日に発行された口腔外科、口腔医薬、口腔病理、口腔放射線学及び歯内療法学104冊、1版、110から116ページでは、支柱骨のフラクタル構造の異方性及び下顎の多様な部分の骨の機械的特性を研究するためのその利用に対して開示する。
たとえ前記方法のうち、幾つかからは、インプラントが移植される生体器官及び組職構造、特に、骨構造で有用な情報が得られるとしても、収容構造で、その効果的な癒着を保証する構造的な相補性を達成するいう観点において、これら方法は、インプラントを収容する生物学的構造と形態学的に一致する構造を有するインプラントまたは装置のデザイン及び製造を難しくする。しかも、これらの知られた方法は、度々複雑であって、特に、外科手術と歯科手術への採用が容易ではない。
US5,628,630(Misch et al.) US特許出願2005/0060039 Al 国際出願 WO 2007/074498 US特許出願2002/0196966 Al US6,430,427 Bl
本発明の目的は、収容組職で効果的な癒着を保証することができる構造的な相補性を得るために、形態学的に収容器官または組職構造と同じ、人間または動物の生体組職に挿入または移植のための装置をデザインする方法を提供することである。
本発明の他の目的は、最長の持続時間と優れた機能性とを保証するだけではなく、結果的に収容生体組職内で最適の融合が可能になるように、前述した方法を用いてデザインされた人間または動物の生体組職に移植するための装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、形態学的に収容骨組職と一致する人間または動物の生体骨組職に移植される装置をデザインする方法を提供することである。その方法は、インプラントの効果的な骨癒着と最大持続時間とを保証する構造の相補性を達成する。
本発明のさらに他の目的は、効果的な骨癒着を保証する構造的な相補性を達成するために、形態学的に収容する骨と一致する歯科用インプラントをデザインする方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、前述した方法によってデザインされた歯科用インプラントを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、生体適合物質、特に、人間または動物生体の新たな組職の内生的形成のための生体適合物質の充填材を提供することにある。その充填材は、周辺組職内で生体適合物質の効果的で迅速な癒着を保証する構造的相補性を得るために、収容組職の構造と形態学的に類似している。
前記目的を果たすための本発明の人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法は、a>装置またはインプラントの収容が予定された組職構造のデジタルイメージを獲得するものであって、前記イメージは、相異なる物質密度を有する組職領域を識別する段階と、b>前記物質の相異なる密度を有する組職領域のカラーレベル(colour level)をキャリブレーション(calibration)するものであって、最初のカラーレベルを物質の最高密度(dmax)を有する組職領域に割り当て、二番目のカラーレベルを物質の最低密度または密度のない(dmin)ものに割り当てることを含み、前記物質の最高密度(dmax)と最低密度(dmin)は、前記組職のタイプ(type)及び位置(location)に依存する段階と、c>そのイメージが、前記最初のカラーの60%以上を含めば、前記イメージのカラーレベルの計算は、前記最初のカラーレベルの割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーの40%以下を含めば、前記二番目のカラーレベルの割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーレベルの60%ないし40%の間を含めば、前記イメージを4個のクアドラントに分割することを含む段階と、d>ここで、必要であれば、以前c>段階で得た前記4個のクアドラントのそれぞれのカラーレベルを計算することによって、前記計算は、前記最初のカラーレベルまたは前記二番目のカラーレベルの割り当て、または前記c>段階でのような同じ割り当て基準を利用した4個のクアドラントにさらに分割することを含む段階と、e>前記装置またはインプラントに関して十分に限定された寸法のクアドラントを得るまでd>段階を反復する段階と、f>一つのカラーを同じ寸法を有するクアドラントにいずれもランダムに割り当てる段階と、g>前記最初のカラーレベルでのように物質の最高密度を有する組職領域に相応するように、割り当てられたクアドラントの総数を計算し、前記組職構造のイメージのパーセンテージとしての前記クアドラントの数を表わし、また、各反復レベルでのクアドラント数及び総数に対する各反復レベルの重量%を計算することと、前記二番目のカラーレベルでのように物質の最低密度または密度のない組職領域に相応するように、割り当てられたクアドラントの総数を計算し、前記組職構造のイメージのパーセンテージとしての前記クアドラントの数を表わし、また、各反復レベルでのクアドラント数及び総数に対する各反復レベルの重量%を計算することを含む段階と、i>前記以前段階で得たクアドラントの分析であって、物質の最高密度を有する組職領域に相応する前記最初のカラーレベルを有する隣接クアドラントのクラスターを調査し、物質の最低密度または密度のない組職領域に相応する前記二番目のカラーレベルを有する隣接クアドラントのクラスターを調査することを含む段階と、l>i>段階で説明した前記隣接クアドラントのクラスターの特性を再生(reproduce)または近接化(approximate)する幾何学的特性を有するクアドラントの人為的クラスターを発生させる段階と、m>前記l>段階が進行する間に確立された特性を用いて人間または動物の生体組職に挿入または移植されるための前記装置をデザインする段階と、を含む。
本発明の望ましい実施形態において、前記c>段階の間の前記カラーレベルの計算は、そのイメージが、前記最初のカラーの90%以上を含めば、前記最初のカラーレベルに割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーの5%以下を含めば、前記二番目のカラーレベルに割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーレベルの90%ないし5%の間を含めば、4個のクアドラントに前記イメージを分割させうる。
また、前記c>段階の間の前記カラーレベルの計算は、そのイメージが、前記最初のカラーの95%以上を含めば、前記最初のカラーレベルに割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーの2%以下を含めば、前記二番目のカラーレベルに割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーレベルの95%ないし2%の間を含めば、4個のクアドラントに前記イメージを分割させうる。
前記最初のカラーレベルは、ホワイトであり、前記二番目のカラーレベルは、ブラックであり得る。
前記e>段階で説明した前記装置またはインプラントの寸法(dimensions)に対して十分に限定された寸法の前記クアドラントは、1ピクセル(pixel)の最小寸法を有しうる。
前記g>段階とi>段階との間には、h>前記組職を物質の最高密度を有する組職領域の前記パーセンテージによって、物質の最低密度または密度のない組職領域の前記パーセンテージによって、また、以前段階で得られた異なる寸法のクアドラントのパーセンテージ分配によって、n個のクラスに分類する段階をさらに含みうる。ここで、m>段階は、前記h>段階の間に確立された特徴でも使われる。
前記h>段階は、物質の高密度を有する組職領域の前記パーセンテージによって、前記組職をn個のクラスに分類することができる。ここで、nは、2ないし12の間にある。
前記h>段階は、物質の高密度を有する組職領域の前記パーセンテージによって、前記組職をn個のクラスに分類することができる。ここで、nは、3ないし8の間にある。
前記装置は、歯科用インプラント(dental implant)であり得る。
また、前記装置は、ステント(stent)であり得る。
前記目的を果たすための本発明の人間または動物の生体組職内に移植されるための装置は、前記方法を用いてデザインされうる。
前記装置は、歯科用インプラントであり得る。
また、前記装置は、ステントであり得る。
前記目的を果たすための本発明の人間または動物の生体組職内に移植されるための装置及び/または物質を選択するための方法は、a>装置及び/または物質の収容が予定された人間または動物組職の構造イメージを得る段階と、b>前記イメージをデジタル転換する段階と、c>前記デジタルイメージをプロセッシングし、前記プロセッシングは、請求項6を組み合わせた請求項1で説明された方法を採択し、ここで、前記m>段階とl>段階は、前記装置を可能な装置及び/または物質のライブラリーから選択するための段階と、によって代替されるものを含みうる。
前記装置は、歯科用インプラントであり得る。
また、前記装置は、骨内骨再生に利用される充填材(filler material)、特に、歯牙または顎、顔面の外科手術に利用されうる。
前記目的を果たすための本発明の装置は、a>移植可能な装置及び/または材料の収容が予定された人間または動物の組職構造のイメージを獲得するためのユニットと、b>前記イメージをデジタル転換するためのユニットと、c>前記デジタルイメージをプロセッシングするためのユニットと、を含み、前記プロセッシングは、前記方法の履行によることができる。
前記目的を果たすための本発明の人間または動物の生体組職内に移植されるための生体適合物質は、前記方法によってデザインされうる。
前記生体適合物質は、骨内骨再生に利用されるための充填材であり得る。
前記生体適合物質は、歯牙または顎、顔面外科手術において、骨内骨再生に利用されうる。
本発明の人間または動物の生体組職内に移植されるための装置及び/または物質をデザイン及び/または選択する方法及びその方法による装置及び/または物質は、収容組職で効果的な癒着、最長の持続時間と優れた機能性とを保証し、形態学的に収容する骨組職と類似した装置を製造することができ、充填材は、周辺組職内で生体適合物質の効果的で迅速な癒着を可能にする。
本発明による方法の数段階を選択して具体化したフローチャートである。 人間の上顎支柱骨一部のマイクロ放射線写真の拡大イメージである。 図2イメージの分割イメージである。 図2イメージの分割イメージである。 本発明の方法と関連したグラフである。 相異なる人間の上顎骨と下顎骨の組職イメージである。 図6Aの分割イメージである。 本発明の方法と関連したグラフである。 相異なる人間の上顎骨と下顎骨の組職イメージである。 図7Aの分割イメージである。 本発明の方法と関連したグラフである。 相異なる人間の上顎骨と下顎骨の組職イメージである。 図8Aの分割イメージである。 本発明の方法と関連したグラフである。 本発明の方法による態様と関連したイメージである。 本発明の方法による態様と関連したイメージである。 本発明の方法による態様と関連したイメージである。 本発明の方法による態様と関連したイメージである。 本発明の方法による態様と関連したイメージである。 本発明の方法による人間の上顎骨の拡大イメージのカラーホワイト(colour white)と関連したクアドラント(quadrants)分割を示す。 本発明の方法による図10Aのカラーホワイトの分割と関連した人為的フラクタル島(artificial fractal islands)を示す。 本発明の方法による図10Aのカラーホワイトの分割と関連した人為的フラクタル島を示す。 本発明の方法による人間の上顎骨の拡大イメージのカラーブラック(colour black)に関連したクアドラント分割を示す。 本発明の方法による図11Aのカラーブラックの分割と関連した人為的フラクタル島を示す。 本発明の方法による図11Aのカラーブラックの分割と関連した人為的フラクタル島を示す。 本発明の方法による図11Aのカラーブラックの分割と関連した人為的フラクタル島を示す。 本発明の方法によって最初に得られた歯科用インプラントを表わした図面である。 本発明の方法によって最初に得られた歯科用インプラントを表わした図面である。 本発明の方法によって二番目に得られた歯科用インプラントを表わした図面である。 本発明の方法によって二番目に得られた歯科用インプラントを表わした図面である。 本発明の方法によって三番目に得られた歯科用インプラントを表わした図面である。 本発明の方法によって三番目に得られた歯科用インプラントを表わした図面である。 本発明の方法による自動実行ソフトウェアを備えたコンピュータスクリーンに表われたイメージを表わした図面である。 本発明の方法による自動実行ソフトウェアを備えたコンピュータスクリーンに表われたイメージを表わした図面である。 本発明による方法が利用されるアルゴリズムの概略的な図表である。 本発明による方法が利用されるアルゴリズムの概略的な図表である。 本発明による方法が利用されるアルゴリズムの概略的な図表である。 本発明による方法が利用されるアルゴリズムの概略的な図表である。 相異なる人間の上顎骨及び下顎骨組職のイメージである。 図21のイメージの分割から由来したイメージである。 本発明の方法で得られた生体適合物質の粒子を表わした図面である。 生物学的組職に移植された図23の粒子を表わした図面である。 相異なる人間の上顎骨及び下顎骨組職のイメージである。 図25のイメージの分割から由来したイメージである。 本発明の方法で得られた生体適合物質の粒子を表わした図面である。 生物学的組職に移植された図27の粒子を表わした図面である。 相異なる人間の上顎骨及び下顎骨組職のイメージである。 図29のイメージの分割から由来したイメージである。 本発明の方法で得られた生体適合物質の粒子を表わした図面である。 生物学的組職に移植された図31の粒子を表わした図面である。 本発明の方法によって得られた歯科用インプラントの下部末端を表わした図面である。 本発明の方法によって得られた歯科用インプラントを表わした図面である。 本発明の方法によって得られた歯科用インプラントを表わした図面である。 本発明の方法によって得られた歯科用インプラントを表わした図面である。 本発明の一つの実施形態の一部分を概念的に表わした図面である。 本発明の一つの実施形態の一部分を概念的に表わした図面である。 図37の方法の一部として発生したインプラントの一部と関連した図表(diagram)を表わした図面である。 図38のネジ山の3次元の絵の一部を表わした図面である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を説明する。下記の実施形態は、さまざまの多様な形態で変形することができ、本発明の範囲が、以下の実施形態に限定されるものではない。本発明の実施形態は、当業者に完全に説明するために提供される。
本発明による方法は、人間または動物の生体組職内の移植のための装置及び/または材料のデザインを可能にし、収容組職内で効果的に癒着または移植させうる。‘効果的な癒着及び/または移植(effective integration and/or implantation)’という言葉は、その装置が移植後、治癒時間を減らし、装置の持続時間を最大化することができるという意味として使われる。
本発明による方法は、望ましくは、歯科用インプラントのデザインを可能にするが、非骨組職(non−osseous tissues)での移植のためのステントのような装置のデザインも可能にする。例えば、胆管、食道、結腸、器官、尿管、尿道などの生物学的ルーメンでそうである。
1969年Branemark(ブランド名)の出現以来、歯科用インプラントに関心が増加するにつれて、骨癒着に根拠を置いた口腔移植学(oral implantology)、外科的治療、人工補綴技術(prosthetic techniques)及びこれと関連した診断方法に関する進歩的な発展がなされた。
一般的に、歯科用インプラントの発展は、幾つかのレベルからなされた。それは、材料、インプラント形態(morphology)及びインプラント表面に影響を及ぼす。材料と関連して、国際的規格として最も一般的に通用する材料は、チタン(titanium)及びその合金である。
インプラントの形態は、初期の安定性を保証し、骨癒着過程を発展させることである。骨癒着が達成された後、インプラントの組職は、取り囲む骨での咀嚼負荷(masticatory loads)の分配を決定する。
製造されたインプラントの大部分は、ネジ山を有するか、有さない円筒、円錐形の形態を有し、その上に人工補綴物を固定させる手段を有する。
インプラントの表面は、量、質、持続時間で骨癒着過程の原動力に影響を及ぼす。最初のインプラントの表面は、滑らかであるが、変形された表面の多様な形態が結果的に市中に通用され、それは、μm及び/またはnmレベルで物質を加減することで得られるようになった。
歯科用インプラントは、おおよそ10年ないし15年間持続される。その持続時間は、主に機能的な負荷、口腔衛生、及びインプラントの形態、表面に依存する。
公知された歯科用インプラントは、基本的に強度、臨床学的、生物学的徴候によって数年にかけて完成されたネジ(screw)である。歯科用インプラントのデザインと製造に任せられた認識と研究過程は、主にこれを取り囲む環境、すなわち、骨組職構造に適応されたネジに関するものである。
詳細には、幾つかの機械的変形は、時間の流れによって導入されたが、それは、ネジ山(screw thread)の形態、インプラントの全体的なデザイン及び人工補綴と結合する手段に関するものである。しかし、最高の革新は、滑らかなインプラント表面から粗い(rough)インプラント表面への進歩的な推移に関連したものであった。材料の加減によって得られた粗いインプラント表面は、骨内に含有された有機的流動体を引き入れる目的として使われる。これにより、インプラントの可溶性(wettability)を増加させ、それによって、骨癒着にかかる時間を減らし、骨移植境界面でさらに大きい接触面積を作ることができる。
本発明の方法は、概念的に次の基本的な局面に基づく。
−肉眼及び顕微鏡上の骨形態の数学的、幾何学的分析;
−上顎骨及び下顎骨組職の分類;
−骨内にインプラントを偽装するマイクロ(micro)及びマクロ(macro)形状を有するように、二つの間に内膜接触を決定する前述した分類の強度によるインプラントのデザイン。
その目的は、骨癒着進行の過程である初期及びその後の両段階において、人工補綴インプラント(prosthesis−implant)の回復期間において、このようにデザインされたインプラントの機能を改善させるためものである。一般的に、優れた骨密度は、稀薄な骨密度に比べてさらに高い移植成功率を有する。
上顎及び下顎骨組職の特性において、多様な分類は、数年にかけて提案された。これらを下記に手短に要約した。
1970年にLinkowは、骨密度を3個のカテゴリーで分類した。
−クラスI骨構造:均一な空間を有する支柱骨骨格と小さな空間を有する骨の理想的タイプ。
−クラスII骨構造:やや大きい空間と不十分に規則的な支柱骨骨格を有すること。
−クラスIII骨構造:非常に大きい空間を有する支柱骨骨格を有すること。
1985年には、LekholmとZarbが、骨の相異なる4個の特性を提示した。
−タイプ1:均一に緻密な骨。
−タイプ2:皮層骨の緻密な層が密集した支柱骨の核を取り囲む。
−タイプ3:皮層骨の粗い層が密集した支柱骨の核を取り囲む。
−タイプ4:皮層骨の粗い層が低密度の支柱骨の核を取り囲む。
1988年には、Mischが、この分類を確張した。
−骨D1:密集した皮層骨。
−骨D2:厚く、密集した皮層と密集した支柱骨。
−骨D3:粗い皮層と密集した支柱骨。
−骨D4:低密度の支柱骨を取り囲む粗い皮層。
−骨D5:未成熟及びミネラル未形成の骨。
1995年には、Fribergが、骨の手術中、切断抵抗の評価を発表した。
1999年には、TrisiとRaoが、骨切断と組職学的調査結果とを連関させた。
2001年には、NortonとGambleが、ハウンズフィールド尺度(Hounsfield scale)に基づいたCTスキャンデータから始める分類を発表した。
これら分類は、経験的な臨床実験、手術中、放射線実験結果及び検屍の解剖組職で行われる試みに基礎を置く。
本発明による方法は、装置が移植され、位置づけられる組職の構造を最初の調査、識別及び分類することを含む。次いで、その装置が移植され、位置づけられる特定の組職構造によって装置をデザインする。
本発明は、請求項1に記載の段階を含む。
a段階>は、装置またはインプラントの収容が予定された組職、望ましくは、組職の微細構造のイメージ獲得を含む。
前記イメージは、相異なる密度を有する組職領域を識別する。ここで、‘微細構造’とは、装置が移植または挿入される組職領域を十分に詳細に、適切な解像度として表わすことを意味する。そのイメージは、X線撮影、組織学、顕微鏡または他の適切な手段によって得られ、以後過程でデジタル化されるか、または直ちにデジタル形式で得られる。
“相異なる密度を有する組職領域”とは、物質の全然ない組職領域も含む。例えば、支柱骨組職のような多孔性組職の場合に、骨の海綿組織(trabeculae)が空間と交互に表われる。したがって、そのイメージは、骨(bone)と空き(empty)領域の存在を識別する。
b段階>は、相異なる物質の密度を有する組職領域のカラーレベルのキャリブレーションを含む。
基本的に、最初のカラーレベルは、物質の高密度を有する組職領域に適用され、二番目のカラーレベルは、物質の低密度を有するか、密度のない組職領域に適用される。これら領域の選択は、組職とインプラントのタイプとにかかっている。例えば、カラーホワイト(colour white)は、骨海綿組織のような、物質の高密度を有する領域を表わす。一方、空き空間のような、物質の低密度または物質の密度のない領域では、カラーブラック(colour black)が割り当てられる。
‘物質の高密度(high density of matter)’とは、結果的に十分に緻密であるか、気孔をほとんど有さない組職を意味する。一方、‘物質の低密度または物質の密度のない領域(areas of tissue with a low orno density of matter)’とは、空き空間や高い気孔性の組職を含む領域を意味する。
c段階>は、a段階>で得たイメージのカラーレベルを計算する段階である。
最初のカラーレベルが、ホワイトと仮定すれば、例えば、骨海綿組織に相応し、二番目のカラーレベルが、ブラックであれば、空き空間に相応する。そのイメージは、ホワイトが60%以上、望ましくは、90%、さらに望ましくは、95%以上であれば、カラーホワイトに分類される。または、ホワイトが40%以下、さらに望ましくは、5%、さらに望ましくは、2%以下であれば、カラーブラックに分類される。
一方、イメージが、前述した数値の間でホワイトのパーセンテージを有すれば、そのイメージは、4個のクアドラント(quadrant)に分けられ、前記計算は、これらそれぞれに適用される。言い換えれば、そのイメージが、ホワイトを60%ないし40%の間、望ましくは、90%ないし5%の間、さらに望ましくは、95%ないし2%の間で含めば、それは、ホワイトにもブラックにも割り当てられない。
その代りに、それは、4個のクアドラントに分けられることによって、前述した同じ基準を用いて、そのカラーをさらに限定されたスケール(scale)に割り当てられる。4個のクアドラント、すなわち、このように得られたフラクタル要素(fractal element)は、結果的にそれらの寸法でのそれぞれ連続的な縮小で、互いに類似している幾何学的な存在である。
d段階>は、以前c段階>で得た4個のクアドラントのそれぞれのカラーレベルを計算することを含む。
それらは、前記で定義された範囲に属するホワイトパーセンテージを有するために、カラーホワイトまたはカラーブラックに該当することができない。もし、カラーホワイトまたはカラーブラックを一つまたはそれ以上の前記クアドラントに割り当てることができなければ、e段階>で説明したように、その計算過程は、移植される装置の大きさと関連して、十分に限定された寸法のクアドラントを獲得するまで反復される。
‘十分に限定された寸法(sufficiently limited dimensions)’とは、望ましくは、一つのピクセル寸法を有するクアドラントを意味する。
カラー割り当て及びクアドラント分割の反復手続きは、図1で概略的に示したように、RQA(Recursive Quadrant Analysis)と呼ばれる適切なアルゴリズムを用いてコンピュータで処理される。
RQAアルゴリズムは、ソフトウェア技術分野で 4進ツリー(Quadtree)と呼ばれるものを作る。これは、各節(node)が、4個の枝(branch)を有するデータツリー構造である。その4進ツリーは、反復的に4個のクアドラントに分割することによって、2次元空間を分けるのに利用される。これらクアドラントは、一般的に正方形または長方形の形態である。
一つのクアドラントをさらに分割するかを決定するための反復型のルールは、ここに、4進ツリーの適用如何にかかっている。前記4進ツリーは、また4個の枝を呼び入れる各節を有するツリー構造によって表われる。この定義に基づいて、RAQアルゴリズムは、4進ツリーの特別な応用として見られる。ここで、閾値に到逹したピクセルの数測定を基本として、グレースケール(grey−scale)イメージが分離される。
デカルトレファレンスシステム(Cartesian reference system)で得た情報(クアドラントレベル/数反復)を関連づけて見ることは、相異なる密度/不均一性を有するイメージを用いて得たグラフの比較に基礎を置いた研究を可能にする。
図1で、アルゴリズムRQAの一つの例を提示する。
この場合、RQAは、イメージのホワイトピクセルを探し出すのに適用される。しかし、それは、同じイメージでブラックピクセルを探し出すのに利用されうる。すなわち、カラーイメージの場合、それは、定められたカラーを探し出すのに利用されうるということである。図1に示したように、RQAアルゴリズムは、ピクセルマトリックス(pixelmatrix)100で表われる原本イメージを入力(input)することで始める。ここで、各ピクセルは、そのカラー(すなわち、ホワイト/ブラック)と特徴づけられる。原本イメージ内でホワイトカラーの量を計算(プロセス101)した後、選択(プロセス102)は、次の可能性によってなされうる。
−原本イメージのピクセルのうち、95%以上がホワイトピクセルである場合、あらゆる原本イメージは、ホワイトと思われる(103)。
−原本イメージのピクセルのうち、2%以下がホワイトピクセルである場合、あらゆる原本イメージは、ブラックと思われる(104)。
−原本イメージピクセルのうち、2%ないし95%がホワイトである場合、4個のクアドラント(それは、基本方位を類推して、NW、NE、SW、SEで作られる)が発生する。ここで、原本のピクセルマトリックスは、4個のピクセルマトリックスに分けられる(プロセス110)。
以後、前記各クアドラント(NW、NE、SW、SE)のために、RQAアルゴリズムが反復される(105)。ここで、反復されるということは、それぞれのクアドラントがホワイトまたはブラックのうち何れか一つに取り扱われるか、新たなサブクアドラント(sub−quadrants)に分離されることを意味し、これは、可能なクアドラントが、一つのカラーを有するまで進行する。この際、可能な最も小さなクアドラントは、一つのピクセルである。
RQAアルゴリズムの端には、原本写真のあらゆるピクセルがブラックまたはホワイトクアドラントの一部となる。
このような方式で、RQAは、多様な大きさのクアドラントの集合体として原本イメージを再配置(re−map)することができる。
キャリブレーションを目的とするサンプルイメージを使って、或るグレースケールのイメージは、密度/不均一性に基づいて分類されうる。特に、高拡大の骨構造物が提示される時、骨構造のイメージを考慮するならば、多様な拡大レベル(反復レベル)で、骨の不均一性(クアドラントの数)に関する情報からそれらのフラクタルな性質を類推するのに、このアルゴリズムを利用することができる。
その方法は、次第に増加する小さなクアドラント、すなわち、フラクタル要素にイメージを分割するように繋がるが、それらの寸法は、それらを得るために利用された反復レベルに反比例する。すなわち、反復レベルが高いほどクアドラントの寸法、すなわち、フラクタル要素の寸法は小くなる。
f段階>で、カラーは、同じ反復レベルを有するあらゆるフラクタル要素に任意に割り当てられる。すなわち、同じ寸法、我々が同じ反復レベルに属するクアドラントに分別することができることを言う。
図2、図3及び図4は、前述した方法のa段階>からf段階>の後、得た結果の一例を表わした図面である。しかし、その方法は、或る拡大レベル、或る組職のイメージにも確かに適用可能である。
例えば、図2は、骨生体検査の微細放射線写真(micro−radiography)によって得たブラックとホワイトイメージである。図3は、図2のイメージをRQAアルゴリズムにプロセッシングした結果を表わしたイメージである。
骨海綿組織に相応するホワイト領域は、クアドラントまたはフラクタル要素に分割される。一方、空き空間は、カラーブラックに割り当てられる。しかし、その過程は、逆方向からなることもある。そのアルゴリズムの基本媒介変数を変更することによって、同じ分割手続きは、海綿組織の間の空間に相応するブラック領域に適用可能である(図4)。
g段階>は、カラーホワイトに割り当てられるフラクタル要素の総個数を計算することを含む。ここで、カラーホワイトは、骨海綿組織のような物質の高密度を有する組職領域を意味する。
我々は、海綿組織の間の空き空間によって占有された領域(カラーブラック領域)も計算することができる。各反復で得られたクアドラントの数、イメージの構成でホワイトまたはブラックと思われるクアドラントの重量比(percentage weight)も計算することができる。結果的に、原本イメージでホワイトとブラック領域との比率を表わすことができる。もし、反復レベル(横座標)とイメージのバウンディングボックス(bounding box)と関連したパーセンテージ範囲(percentage coverage)(縦座標)との関係を表わしたグラフを描けば、我々は、図5でのようなカーブが得られる。それから我々は、分布の最高レベル(約36.5%)が4回ないし6回の反復レベルでのフラクタル要素によって得られるということが分かる。
h段階>は、ホワイトとブラックとの比率及び分割の各反復レベルでのクアドラント重量比によって、言い換えれば、組職物質の密度及び物質の空間的分配によって、組職をn個のクラスに分類することである。
例えば、ホワイトとブラックとの量が同じの二つのイメージがあるが、分配が相異なる場合である。言い換えれば、最初のイメージは、複数個の大きいクアドラントを含み、一方、二番目のものは、多くの中間大きさのクアドラントを有するか、小さなクアドラントを非常に多い数で有する。したがって、前記分類方法は、さらに効果的である。なぜならば、それは、カラー(ホワイトまたはブラック)の量だけではなく、それらの空間的分配も考慮することができ、結果的に総体的結果のイメージと微細的結果のイメージとを自動的に区別することができる。たとえそれらが類似した量のホワイトとブラックとを含んでいてもそうである。
前記方法は、また古典的なFD(Fractal Dimension)調査より優れた品質の情報を提供することができる。古典的FDは、分析されたイメージの不均一またはぎざぎざしたものと関連した情報のみを提供することができた。
図5を参照すると、グラフは、例えば、物質の高密度領域に相応するクアドラントの数と分配とを示す。物質の高密度領域の質的及び量的特性は、次によって多様になる。
1−カーブまたは積分(integral)によって占める領域
2−カーブピーク(peak)の高さ
3−カーブの各幅(amplitude)
4−横軸によるカーブの位置、ここで、左側に行くほどさらに低い反復レベルを有し(さらに大きいクアドラント)、一方、右側にかたよるほどさらに高い反復レベルを有する(さらに小さなクアドラント)。ホワイトの高いパーセンテージは、物質の高密度を表わし、非常に緻密な組職に相応する。一方、ホワイトの低いパーセンテージは、高い多孔性組職に相応する。
図6、図7及び図8は、それぞれ優秀骨密度、普通骨密度及び不良骨密度と関連した状態を示す。各図面は、A、B及びCの三つで構成され、これらは、それぞれ生体検査の微細放射線写真イメージ(図6A、図7A、図8A)、RQAアルゴリズムによって分割されたもの(図6B、図7B、図8B)、及びカバレッジパーセンテージと関連する反復レベルを示すグラフ(図6C、図7C、図8C)に関するものである。
この際、図6は、イメージの71.24%をホワイトが占める優秀骨密度の一例である。図7は、イメージの42.11%をホワイトが占める普通骨密度の一例である。図8は、20.95%をホワイトが占める不良骨密度の一例である。
前述した例は、ホワイトとブラックとの比率、すなわち、組職の物質密度に依存して3個のクラスに分類したものである。
しかし、他の個数のクラスに組職を分類することも明らかに可能であり、望ましくは、2個ないし12個、すなわち、さらに望ましくは、3個ないし8個に分類することができる。
i段階>は、g段階>で骨組職のような物質の高密度を有する組職領域に相応するように、得たクアドラントを分析し、ホワイトで彩色された隣接したクアドラントのクラスター(cluster)を決定する。
その分析は、逆方向に行われることもある。言い換えれば、物質の低密度または密度のない組職範囲に相応するように、ブラックで彩色されたクアドラントのクラスターを決定することができる。
RQAアルゴリズムに分割されたイメージは、その構成要素である‘島(island)’の数と構造とを分析することでさらによく分析される。これら島は、正確な分類体系による大きさと位置とに基づいた、ともにグループつけられたクアドラントのクラスターである。その分類体系は、クアドラントの寸法と隣接地との関係の評価によるものである。
前記過程は、さらに大きい大きさのクアドラントを有し始め、それは、それぞれの島の中心核を表わす。それらの縁部に沿って配列されたさらに小さな寸法(または、さらに高い反復レベル)の隣接したクアドラントは、さらに大きいクアドラントと連合され、同じ島に属すると見なされる。
定められたクアドラントが、コーナーを有するレベルの島に接触する時、それは、前記クアドラントが、また他の島に属するようになることを意味する(すなわち、一つの接触は、その縁部に沿って線を作らないということ)。これにより、さらに大きい大きさのクアドラントは、各島のロードベアリング要素(load−bearing element)を表わし、それらは、次第に減る寸法のクアドラントに取り囲まれる。一定の島に属するあらゆるクアドラントは、問題の島の数に相応する同じ数によって識別される。この分析は、カラーホワイト及びカラーブラック両側のために行われる。その分析は、図17及び図18にそれぞれ示される“隣接(Adjacencies)”と“島(Islands)”計算のための適切なアルゴリズムを利用するコンピュータによって行われる。
詳細には、図17は、アルゴリズム“隣接”を表わし、それは、図1のRQAアルゴリズムによって得られる多様なクアドラントの間の隣接関係を調査することができる(‘クアドラントIまたはJということは、参照項目IまたはJと連合されたクアドラントのためにそれぞれ存在する)。
クアドラントIとクアドラントJとの間に如何なる隣接があるかは、プロセス201ないし204がそれぞれ調査する(クアドラントIとクアドラントJとの間に境界があるという点で見る時、クアドラントJのピクセルをクアドラントIが有する)。それは、クアドラントIの或るピクセルは、クアドラントJの或るピクセルに、他のカラーのさらに遠いピクセルの如何なる干渉もなしに、直接隣接するということである。
詳細には、プロセス201は、クアドラントJがクアドラントIに対して左側側面に隣接するかに関して調査する。この場合、プロセス205は、“隣接W”(左側隣接)を割り当て、“隣接Wカウンター”を増加させる。それは、どれだけ多くの左側隣接がそのイメージに存在するかを登録することである。
同様に、プロセス202は、クアドラントJがクアドラントIに対して右側側面に隣接するかに関して調査する。この場合、プロセス206は、“隣接E”(右側隣接)を割り当て、“隣接Eカウンター”を増加させる。それは、どれだけ多くの右側隣接がそのイメージに存在するかを登録することである。
プロセス203は、クアドラントJがクアドラントIに対して上側側面に隣接するかに関して調査する。この場合、プロセス207は、“隣接N”(上側隣接)を割り当て、“隣接Nカウンター”を増加させる。それは、どれだけ多くの上側隣接がそのイメージに存在するかを登録することである。
プロセス204は、クアドラントJがクアドラントIに対して下側側面に隣接するかに関して調査する。この場合、プロセス208は、“隣接S”(下側隣接)を割り当て、“隣接Sカウンター”を増加させる。それは、どれだけ多くの下側隣接がそのイメージに存在するかを登録することである。
もちろん、クアドラントJは、クアドラントIに隣接しないこともある。この場合、各プロセス201から204は、ネガティブアウトプット(negative output)を有し、以後プロセス209が作動する。前記プロセス209は、プロセス205から208のそれぞれの遂行以後にも始まる。
プロセス209が、そのようにJを増加させれば、プロセス210のために、プロセス201から204は、クアドラントIと新たなクアドラントJとの間の隣接を比較しながら、再び行われる。このような方式で、一つのサイクルが行われ、クアドラントIとあらゆる他のクアドラントのあらゆる隣接が調査される。
あらゆる他のクアドラントに対してクアドラントIの隣接を調査した後に、プロセス211は、Iを増加させる。このように新たなクアドラントIは、隣接が調査される。Iが、イメージのクアドラント数より多くなれば、あらゆる隣接が探索されたことであり、アルゴリズム“隣接”は終了する。
アルゴリズム“隣接”の最後は、あらゆる上下左右隣接の情報が得られる。
前述したように、図18は、アルゴリズム“島”を表わした図面である。これは、アルゴリズム“隣接”で由来した出力データを入力データとして利用する。前記アルゴリズム“島”は、島の一つのファイル内にイメージをマッピングする。それぞれの島は、最も大きなクアドラントの連合によって存在する(すなわち、最も大きな寸法を有するクアドラントが一つ以上である場合、それらの間で探索される最初のクアドラント)。
左/右/上/下隣接のファイルがロードされる(プロセス301)。この部分で、それぞれのクアドラントが調査される(それは、アルゴリズム“隣接”でのような方式でクアドラントIを参照する)。
−もし、クアドラントIが一つの島に連合されれば(プロセス302)、この場合、追加の分析は、クアドラントIに対して行われない。そして、プロセス311が直ちに実行される。前記プロセス311は、Iを増加させ、312を調査した後に、新たなクアドラントが分析される。
−もし、クアドラントIが、まだ如何なる島にも連合されることができなければ(プロセス302)、新たな島Jは、クアドラントIに連合される。
プロセス303以後、クアドラントIに隣接したあらゆるクアドラントが制御可能であるかについて調査される。本アルゴリズムの以前の反復のために、これら隣接クアドラントは、既に一つの島に連合されている(プロセス304、前記クアドラントは、Kと番号付ける)。もし、クアドラントKの如何なるものもクアドラントIより大きくなければ(プロセス305)、前記クアドラントKの如何なるものも島JがクアドラントKに連合(プロセス307)される前に分析されない。
プロセス308、309は、あらゆるクアドラントIに隣接したクアドラントKを制御するためのサイクルを完了する。
このサイクルが終了する時、プロセス310は、Jを増加させる。それにより、新たな島が発生し、プロセス311は、Iを増加させる。そして、次のクアドラントが調査される。
クアドラントIに近接したあらゆるクアドラントの調査後に、プロセス310、311は、それぞれI、Jを増加させる。それにより、新たな島が検索され、さらに遠いところのクアドラントが分析される。プロセス312は、他のクアドラントが分析されたかを調査する。
アルゴリズム“島”は、それにより、島の順序によってイメージをマッピングする島のファイルを出力し、前記それぞれの島は、その最も大きなクアドラント(または、最も大きな寸法のクアドラントのうち一つ)に連合される。もちろん、多様な実施形態で、非常に小さな寸法の島を削除するために、デジタルフィルターを利用することができる。
図9Aは、骨生体検査の微細放射線写真イメージを詳細に表わした図面である。図9Bは、ホワイトで彩色されたクアドラントのクラスターの動静を表わし、前記クラスターを含む基本となるクアドラントをナンバリングしたものを示す。図9Cは、島n.2の拡大図である。図9Dは、図9Aのブラックで彩色されたクアドラントのクラスターの動静と、これらクラスターを成す要素であるクアドラントのナンバリングしたものを表わした図面である。図9Eは、島n.0の拡大図である。
イメージを成す島の識別後に、次の段階が行われる。
−一つの島を構成するクアドラントの数を数え、それらの寸法を記録する。
−以前段階で得られた数値を平均する。
−相異なるクアドラントと一つの島での他の反復レベルとの間の数及び隣接確率を計算する(この段階は、以前隣接計算アルゴリズムによって得られて保存された情報を利用する)。
−以前段階で得られた数値を平均する。
この場合、平均値をよく見れば、数値がプロセス205から208で計算された左、右、上、下隣接にのみ関連されないということが分かる。したがって、ここで計算された平均値は、確率を考慮の対象とする。言い換えれば、最初のレベルMのクアドラントと二番目のレベルNのクアドラントとが隣接し、その隣接は、左、右、上、下隣接ではないものである。
次の表は、図8Bのホワイトで彩色された島の隣接に対する計算を表わす。
Figure 2011529349
Figure 2011529349
i段階>は、クアドラントの任意的な発生、すなわち、フラクタル要素と関連する。そのフラクタル要素は、i段階>で確立された隣接フラクタル要素のクラスターの特性を再生し、また近接させる幾何学的特徴を有する。
“島”アルゴリズムによって得られたデータは、確率的基礎上にX軸に平行に置かれた人為的フラクタルを発生させるのに利用される。人為的島は、初めに大きいサイズのクアドラントであり、以後小さなクアドラントになるX軸上のポジショニング(positioning)によって生じる。これは、クアドラントの数及びクアドラントの数と、原本イメージを構成し、そこで選択された島の隣接平均によって来由された隣接確率による。
このように生じた島は、原本イメージの島と両立することができる幾何学的特徴がある。その特徴は、それらのクアドラントの比率と数、そして、それらの間の隣接性の二つともに対するものである。
人為的フラクタル島は、図19に示したように、適切なQF(Quadrant Fall)アルゴリズムを利用したコンピュータによって発生する。図10A、図10B及び図10Cは、それぞれ人間顎骨生体分析の微細放射線写真イメージのクアドラントへの分割を表わしたものであり、二つの人為的フラクタル島(図10B、図10C)は、図1Aのホワイトで彩色された部分と関連したデータから得られたものである。
図11A、図11B、図11C 及び図11Dは、図10Aでのように、それぞれ人間顎骨生体分析の微細放射線写真イメージのクアドラントへの分割を表わしたものであり、三つの人為的フラクタル島(図11B、図11C、図11D)は、図1Aのブラックで彩色された部分と関連したデータから得られたものである。
図19で表わしたアルゴリズムQFによれば、前記アルゴリズムQFは、アルゴリズム“島”によって出力されたデータを利用する。この目的のために、クアドラント保存が発生する。ここで、前記クアドラント保存は、選択された島の平均的なクアドラントで、量、大きさ及び相互間隣接によって特徴づけられた大部分の人為的クアドラントを含む。その代りに、クアドラント保存の人為的クアドラントは、まだ固定された位置を有さない。前記位置は、アルゴリズムQF自体によって発見される。
クアドラント保存の人為的クアドラントは、最も大きな人為的クアドラントから最も小さな人為的クアドラントまで分類される(Jは、クアドラントレベル、Iは、特定クアドラントに依存する)。アルゴリズムQFでは、XとY座標が採用される。前記座標は、図33に示されたようであり、それは、それぞれインプラントの中心線及びインプラントのネジ山の高さに平行である。
クアドラント保存は、プロセス400によって作られる。初期化プロセスは、401、402に関するものである。
ここで、クアドラントIは、ポジションX、Yでの相衝(collision)のためにチェックされる(プロセス401、402は、座標X、Yの初期化に注目しなければならない。したがって、チェックされる最初のポイントは、図34の‘0’になり、それは、最も低い可能性を有するポイントであり、製造されるインプラントの中心軸に最も近いところである)。
サイクル403は、X、Y軸において、人為的クアドラントIと以前に位置づけられた可能な人為的クアドラントとの間の相衝をチェックするために始める。ここで、その相衝は、人為的クアドラントIの一つ以上のピクセルと以前に位置づけられた人為的クアドラントとの重畳を意味する。サイクル403は、次のようにチェックする。
−もし、人為的クアドラントIが、既に位置づけられた人為的クアドラント(そのアルゴリズムによって既に位置づけられた)と相衝すれば、Xの変化はなく、新たなポジションYが、Yのインクリメントによって試みられる。
−もし、人為的クアドラントIが、他の如何なる以前に位置づけられたクアドラントと相衝しなければ、サイクル403は終了し、プロセス407が始まる。
プロセス407は、X、Y位置において、クアドラントIと以前に位置したクアドラントの間の隣接確率を計算する。
プロセス404は、Xをインクリメントし、プロセス405は、プロセス406を始めさせる。したがって、この点で、新たなX、Y位置がチェックされる。ここで、Y=0である。
あらゆる位置がチェックされれば、プロセス406は、プロセス403、407によって既に調査されたポジションのうちから最も高い確率を有するX、Yのポジションを推正する。言い換えれば、クアドラントIが位置することができるそれぞれの可能なポジションに対して、最も高い確率のポジションは、プロセス407の反復によって収集されたデータを基にするプロセス406によって選択される。
もし、最善のポジションのうち、同じ確率を有する一つ以上のポジションがあれば(408チェック)、前記一つ以上のポジションのうち、ランダム選択がプロセス409によってなされる。
プロセス410は、プロセス406ないし409によって推定された位置に人為的クアドラントIをデザインする。この際、人為的クアドラントIは、ポジションX、Yに位置する。プロセス411は、人為的クアドラントIの隣接に基づいた統計値カウンターをアップデートする。
プロセス412は、さらに遠い人為的クアドラントのためのポジションを検索するために、Iをインクリメントする。プロセス413は、あらゆるレベルのあらゆる人為的クアドラントを考慮させることである。
アルゴリズムQFの出力は、クアドラントの隣接ワーク(adjacency−work)で構成された人為的フラクタル島である。とにかく、確率変数(random variables)が暗示するように、より良い人工インプラントが可能である。したがって、100種の他の結果を発生させるために、アルゴリズムQFは、非常に高い回数(例えば、100回)が反復されうる。それぞれの結果で、コンシスタンス値(consistency value)は、次の式から得られる。
C(%)=100−SUM(J)/SUM(K)
ここで、SUM(J)は、QFによって得られた人為的フラクタル島の隣接の総計であり、SUM(K)は、選択された島の隣接性の総計である。さらに大きいC(%)は、さらに優れた一貫性を暗示する。
m段階>は、以前段階から確立された収容組職の特性によって移植装置をデザインすることを含む。特に、h段階>で組職を分類する時、及びl段階>で人為的フラクタルクラスターが生じる時を意味する。
実際、カラーホワイトとブラックとの分析から得られた人為的島は、組職の各質的クラスでマクロ及びマイクロ形状と関連してインプラントのデザインに利用される。
図12、図13及び図14は、骨組職と関連した人為的島が、如何に歯科用インプラントのネジデザインに利用されるかに関する例を示す。それらは、またあらゆる他の部分をデザインするにも利用されうる。すなわち、インプラント本体、末端と歯茎部などのデザインである。
さらに詳細には、図12Bは、図12Aに表われた優秀骨密度のための適切なネジ山を備えたインプラントの例である。
図13Bは、図13Aに表われた普通骨密度のための適切なネジ山を備えたインプラントの例である。
図14Bは、図14Aに表われた不良骨密度のための適切なネジ山を備えたインプラントの例である。
図12B、図13B及び図14Bは、例えば、同じ円筒形本体や、前記円筒形本体を取り囲む他の形態のネジ山を含む歯科用インプラントを概略的に表わした図面である。
ネジ山の形態は、例えば、ピッチ、ネジ山の形状が多様であり、同じインプラント本体の他の部分において、多様なネジ山の形態を有する。これにより、それぞれのインプラントは、ネジ及び/または特に、インプラントの移植が予定された骨構造に適したネジのストレッチ(stretch)を有するようにデザインされる。特に、ネジの形態は、QFアルゴリズムに獲得された人為的フラクタル島の強度によって選択される。これは、内側の支柱骨空間に最適の充填及び最上の骨癒着を達成するためである。
n個で既定のクラスでの骨分類は、インプラントのマクロデザインに有用であり、インプラントのマイクロデザインと細部的定義のための人為的フラクタル島の使用と関連する。それは、関連骨の形態学的特徴に合わせて作られうる。
発明のまた他の面によれば、前記同じ方法は、移植される組職と類似した形態学的構造を有する生体適合物質(biomaterial)のデザインに使われる。ここでも、人為的クラスターは、幾何学的特徴によって発生し、その幾何学的特徴は、i段階>で説明した隣接フラクタル要素の特有なクラスターを再生または近接化させることである。“島”アルゴリズムによって得られたデータは、確率的基礎上に人為的フラクタル島を発生させるのに利用される。これら人為的島は、まずさらに大きいサイズのクアドラントをポジショニングし、以後、さらに小さな寸法のクアドラントをポジショニングすることによって、スクリーンの中央に発生する。クアドラントの数と原本イメージとを含み、選択された島の隣接確率によって発生する。
このように生じた島は、原本イメージの島と両立することができる幾何学的特徴がある。言い換えれば、クアドラントの比率と数、そして、それらの間の隣接いずれもがそうである。
生体適合物質のための人為的フラクタル島は、図20で概略的に示したように、適切なPOD(Perimetral Ordered Displaceme)アルゴリズムを利用したコンピュータによって発生する。
図20で表わしたように、PODアルゴリズムによれば、前記アルゴリズムPODは、アルゴリズムQFのようなアルゴリズム“島”によって出力されたデータを利用する。このために、クアドラントストア(store)が生じ、ここで、大部分の人為的クアドラントが含まれる。それぞれの人為的クアドラントは、選択された島の平均クアドラントにおいて、量、大きさ及び相互間隣接によって特徴づけられる。
その代りに、クアドラントストアの人為的クアドラントは、まだ固定された位置を有さない。前記位置は、アルゴリズムPODによって探されるように予定される。クアドラントストアの人為的クアドラントは、最も大きな人為的クアドラントから最も小さな人為的クアドラントまで分類される(Jは、クアドラントのレベルであり、Iは、特定クアドラントに依存する)。アルゴリズムPODは、ペリメトラルアレイ(PA、perimetral array)を考慮する。それは、アルゴリズムPOD自体によって作られた人為的島のペリメトラルを構成するクアドラントを含むアレイ(array)の一つである。
前記PAによって、アルゴリズムPODによって作られた人為的島のペリメトラルは、他の大きさのクアドラントを含んで“分割された(segmented)”ものである。PAは、アルゴリズムPODによって動的に変更され、ポジションの大部分がマッピングされる。ここで、アルゴリズムPODによって人為的クアドラントがさらに位置づけられる。
図20に示されたように、前記アルゴリズムPODは、アルゴリズム”島”によって出力されたデータを利用する(プロセス500)。
クアドラントストアは、プロセス500によって作られる。そのPAは、プロセス501で初期化される。
プロセス502は、最初のクアドラントを中心ポジションに割り当てる。
プロセス503は、前記PAが人為的クアドラントIを含みうることのような方式で、PAが分割されることができるかを調査する(ここで、クアドラントは、Iによって言及される)。もし、PAが人為的クアドラントIを含まなければ、以後PAは、人為的クアドラントIに相応するセグメントに再び分割される。
ループ506は、人為的クアドラントIに対してPAをスキャン(scan)する。特に、ポジションKで、PAのセグメントと人為的クアドラントIとが重なれば(プロセス507)、以後プロセス508は、統計値に基づいてPAのパーセンテージを割り当てる。ループ509は、フラクタル人為的島に隣合うクアドラントの隣接確率を確認するためのものである。
ループ506、509のおかげでそれぞれ分析されたポジションは、隣接クアドラントの隣接に基づいたスコアに割り当てられる(左、右、上、下の隣接を考慮して)。スコアがさらに高いほど、人為的クアドラントの最も適切なポジションの確率がさらに高くなる。
プロセス510は、最も高いスコアを有するポジションを割り当てる。一つ以上のポジションが、同一の良いスコアを有すれば(プロセス511)、プロセス512は、前記一つ以上のポジションのうち、ランダムな方法で人為的クアドラントIを選択する。
プロセス513は、プロセス510または512によって得られたポジションで人為的クアドラントIのために使われる隣接に基づいて、統計値カウンターを減少させる。
プロセス514は、プロセス510または512によって得られるポジションでクアドラントIをデザインする。プロセス515は、人為的クアドラントIの確立されたポジションに基づいて、PA(Perimetral Array)を変更する。それは、今PAの一部分となる。
PAでの人為的クアドラントIの存在のために、PAの二つのセグメントの間に“壁(walls)”が存在しうる。これは、PAがただ境目線にのみ関与するようになっており、よって、新たなクアドラントのただ一部分のみが維持されるために受け入れられない。プロセス516は、PAから前記“壁”を削除する。そのようにして、境界で効果的に存在しないピクセルからPAを“クリーニング(cleaning)”する。
プロセス504は、Iを増加させる。そのようにして、一つのポジションを有するように新たな人為的クアドラントIが調査される。
アルゴリズムPODの最後には、一つのフラクタル人為的島が作られ、前記人為的島は、PAによってペリメトラル(perimetral)に範囲が定められる。
一連のアルゴリズムPODの作動が可能であり、各結果のコンシスタンス(consistency)C(%)を計算する。例えば、より良い人為的フラクタル島は、C(%)によって選択される。
図21ないし図32は、PODアルゴリズムによって発生した人為的島を用いてデザインされた生体適合物質の例を示す。その島は、生体適合物質の粒子をデザインする基本的なモジュールを表わす。その例は、組職の構造と同様にデザインされた他種の構造粒子と関連する。また、特定の骨組職、その内に生体適合物質の粒子が挿入される。その例は、多様な密度の骨組職に関連し、例えば、優秀、普通、不良な密度などがある。
図21、図25及び図29は、他の人間上顎及び下顎骨組職を表わしたものであり、それぞれ優秀、普通、不良密度に関するものである。
図22、図26及び図30は、図21、図25及び図29のイメージの分割から由来したイメージである。
図22A、22Bは、図21のカラーホワイトと関連したクアドラントへの分割を表わし、それに相応する人為的フラクタル島をそれぞれ表わす。図22C、図22Dは、図21のブラックカラーブラックと関連したクアドラントへの分割と、それに相応する人為的フラクタル島をそれぞれ表わす。図23は、特有な外部形態と元の優秀密度の骨と類似した内部構造を有する生体適合物質粒子の例を示す。ここで、“星状(starry)”表面形態は、単に一つの例である。図24は、本発明による方法によってデザインされた優れた密度の粒子によって再生させるために、骨結実(bone loss)領域に充填(filling)されたものを示す。生体適合物質の粒子は、移植される骨組職と類似した形態学的構造を有する。
図26A及び図26Bは、図25のイメージのカラーホワイトと関連したクアドラントへの分割と、それに相応する人為的フラクタル島をそれぞれ表わす。図26C及び図26Dは、図25のイメージのカラーブラックと関連したクアドラントへの分割と、それに相応する人為的フラクタル島を示す。図27は、特有な外部形態と元の普通密度の骨と類似した内部構造を有する生体適合物質粒子の例を示す。ここで、“星状”表面形態は、単に一つの例に過ぎない。図28は、本発明による方法によってデザインされた普通密度の粒子によって再生させるために骨結実領域に充填したものを示す。生体適合物質の粒子は、移植される骨組職と類似した形態学的構造を有する。
図30A及び図30Bは、図29のイメージのカラーホワイトと関連したクアドラントへの分割と、それに相応する人為的フラクタル島をそれぞれ表わす。図30C及び図30Dは、図25のイメージのカラーブラックと関連したクアドラントへの分割と、それに相応する人為的フラクタル島を示す。図31は、特有な外部形態と元の不良密度の骨と類似した内部構造を有する生体適合物質粒子の例を示す。ここで、“星状”表面形態は、単に一つの例に過ぎない。図32は、本発明による方法によってデザインされた不良密度の粒子によって再生させるために骨結実領域に充填したものを示す。生体適合物質の粒子は、移植される骨組職と類似した形態学的構造を有する。
図23、図27及び図31で表わした生体適合物質粒子は、臨床的必要に応じて多様な寸法のクラスターブロックを形成するように結合される。それは、移植され、安定するが、例えば、ネジを固定する手段であって、骨結実領域で再生のためにそうである。このような方式で製造されるブロックは、再生される骨のそれと類似した内部構造を有するようになる。
前記で本発明の望ましい幾つかの実施形態を説明した。しかし、本発明の技術的範囲は、これに限定されず、本発明の技術分野の当業者によって請求範囲の範囲内で多様な変形を加えることができる。
詳細には、本発明の方法は、他の移植装置の構造及び表面デザインに利用されるか、ここに説明された方法によってデザインされた、生物組職に接触されるように挿入されるメンブレン(membranes)、ステント(stents)、生体適合物質(biomaterials)と、これと類似したものを、骨癒着と組職内の安定を目的として最上の結合を達成するために利用することができる。
本発明のさらに他の面は、単純化された製造に関連する。それは、臨床医学者に次のように構成されたソフトウェア−ハードウェア装置を提供する。パソコン(または、特定目的のためのハードウェアカード)、スキャナー(または、イメージをデジタル化する手段)、そして、適切に与えられたプログラムなどである。
本発明の方法を用いて、臨床医は、イメージをスキャナーでデジタル化するために入力するか、既にデジタル化された組職のイメージをコンピュータで直ちに分析するためにロード(load)する。そして、そのプログラムは、自動で組職を確認して分類する。また、関連組職のタイプによって移植のために最も適切な装置及び/または物質関連情報を提供する。
図15及び図16は、この単純化された手続きの例を示す。それは、日常的な歯科学利用(odontoiatric use)でのデジタル放射線写真の分析を言及する。臨床医は、図15で示されたように、関心地域を選択し、そのソフトウェアは、その組職を分析して分類する。したがって、図16で示されたように、自動で使われる歯科用インプラントのタイプに対する推薦を提供する。そのような一つの実施形態としてインプラントがあらかじめ形成され(例えば、図34ないし図36の三つのあらかじめ形成されたインプラント)、図37Aと図37Bとに示されている。
事実上、デジタルイメージ600、610のうち、他の人から他のサンプル骨の多様なデジタルイメージが得られる。前述されたフラクタル分析によって(例えば、アルゴリズムRQA)、603で図式化される。各サンプルは、ブラック島と関連して、二つのフラクタルイメージ601にマッピングされる。また、602は、ホワイト島と関連してマッピングされる。
3個クラスへの分類は(他の実施形態で、クラスは異なる数であり得る)、前記最も高密度を有する組職範囲のパーセンテージ、前記最も低い密度または物質の密度のない組職範囲のパーセンテージ及び異なる寸法で得られたクアドラントのパーセンテージ分配によって得られる。
獲得した平均値によるQF分析によって、605で図式化されることによって、選択されたインプラントの特徴(インプラントのピッチpと深さd)が産業的方法によって実現される。
一つの例を提示するために、インプラントのための次の寸法は、他の骨クラスのために採択される。ここで、インプラントネジ山のピッチpと深さdは、mm範囲内にある。
Figure 2011529349
以後、実現したあらかじめ形成されたインプラントは、市場に流通され、歯科用インプラントのための基本構成要素として販売される。臨床医が、三つのインプラントのうち一つを選択しようとする時、彼はインプラントが適用される骨密度分析が必要である(図15、図16)。装置及び/または物質の収容が予定された人間組職の構造イメージが作られる。
次いで、前記イメージは、デジタルフォーマット(digital format)に転換される必要がある。以後、得られたイメージのための新たなフラクタル分析が実行される。アルゴリズムRQAは、インプラントのどのクラスが、前記人間組職に移植される必要があるかを明らかにするのに役に立つ。原則的に、請求項14による方法に記述されたように、インプラント臨床医の処分によるもののうちから選択される。
このようにして、その平均的特徴(詳細には、ネジ山のピッチpと深さd)が、インプラントを収容する人間組職と可能な限りさらに類似したインプラントが得られる。
図38は、図37の方法の一部分によって選択されたインプラントのネジ山を示す。図39は、図38のネジ山の3次元的図面の一部の形状を示す。
本発明は、人間または動物の生体組職内に移植されるための装置及び/または物質をデザイン及び/または選択する方法及びその方法による装置及び/または物質関連の技術分野に適用可能である。

Claims (20)

  1. a>装置またはインプラントの収容が予定された組職構造のデジタルイメージを獲得するものであって、前記イメージは、相異なる物質密度を有する組職領域を識別する段階と、
    b>前記物質の相異なる密度を有する組職領域のカラーレベル(colour level)をキャリブレーション(calibration)するものであって、最初のカラーレベルを物質の最高密度(dmax)を有する組職領域に割り当て、二番目のカラーレベルを物質の最低密度または密度のない(dmin)ものと割り当てることを含み、前記物質の最高密度(dmax)と最低密度(dmin)は、前記組職のタイプ(type)及び位置(location)に依存する段階と、
    c>そのイメージが、前記最初のカラーの60%以上を含めば、前記イメージのカラーレベルの計算は、前記最初のカラーレベルに割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーの40%以下を含めば、前記二番目のカラーレベルに割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーレベルの60%ないし40%の間を含めば、前記イメージを4個のクアドラントに分割することを含む段階と、
    d>ここで、必要であれば、以前c>段階で得た前記4個のクアドラントのそれぞれのカラーレベルを計算することによって、前記計算は、前記最初のカラーレベルまたは前記二番目のカラーレベルの割り当て、または前記c>段階でのような同じ割り当て基準を利用した4個のクアドラントにさらに分割することを含む段階と、
    e>前記装置またはインプラントに関して十分に限定された寸法のクアドラントを得るまでd>段階を反復する段階と、
    f>一つのカラーを同じ寸法を有するクアドラントにいずれもランダムに割り当てる段階と、
    g>前記最初のカラーレベルでのように物質の最高密度を有する組職領域に相応するように、割り当てられたクアドラントの総数を計算し、前記組職構造のイメージのパーセンテージとしての前記クアドラントの数を表わし、また、各反復レベルでのクアドラント数及び総数に対する各反復レベルの重量%を計算することと、
    前記二番目のカラーレベルでのように物質の最低密度または密度のない組職領域に相応するように、割り当てられたクアドラントの総数を計算し、前記組職構造イメージのパーセンテージとしての前記クアドラントの数を表わし、また、各反復レベルでのクアドラント数及び総数に対する各反復レベルの重量%を計算することと、を含む段階と、
    i>前記以前段階で得たクアドラントの分析であって、物質の最高密度を有する組職領域に相応する前記最初のカラーレベルを有する隣接クアドラントのクラスターを調査し、物質の最低密度または密度のない組職領域に相応する前記二番目のカラーレベルを有する隣接クアドラントのクラスターを調査することを含む段階と、
    l>i>段階で説明した前記隣接クアドラントのクラスターの特性を再生(reproduce)または近接化(approximate)する幾何学的特性を有するクアドラントの人為的クラスターを発生させる段階と、
    m>前記l>段階が進行する間に確立された特性を用いて、人間または動物の生体組職に挿入または移植されるための前記装置をデザインする段階と、
    を含むことを特徴とする人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法。
  2. 前記c>段階の間の前記カラーレベルの計算は、
    そのイメージが、前記最初のカラーの90%以上を含めば、前記最初のカラーレベルに割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーの5%以下を含めば、前記二番目のカラーレベルに割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーレベルの90%ないし5%の間を含めば、4個のクアドラントに前記イメージを分割させることを特徴とする請求項1に記載の人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法。
  3. 前記c>段階の間の前記カラーレベルの計算は、
    そのイメージが、前記最初のカラーの95%以上を含めば、前記最初のカラーレベルに割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーの2%以下を含めば、前記二番目のカラーレベルに割り当て、またはそのイメージが、前記最初のカラーレベルの95%ないし2%の間を含めば、4個のクアドラントに前記イメージを分割させることを特徴とする請求項1に記載の人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法。
  4. 前記最初のカラーレベルは、ホワイトであり、前記二番目のカラーレベルは、ブラックであることを特徴とする請求項1に記載の人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法。
  5. 前記e>段階で説明した前記装置またはインプラントの寸法(dimensions)に対して十分に限定された寸法の前記クアドラントは、
    1ピクセル(pixel)の最小寸法を有することを特徴とする請求項1に記載の人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法。
  6. 前記g>段階とi>段階との間には、
    h>前記組職を物質の最高密度を有する組職領域の前記パーセンテージによって、物質の最低密度または密度のない組職領域の前記パーセンテージによって、また、以前段階で得られた異なる寸法のクアドラントのパーセンテージ分配によって、n個のクラスに分類する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法;
    ここで、m>段階は、前記h>段階の間に確立された特徴でも使われる。
  7. 前記h>段階は、
    物質の高密度を有する組職領域の前記パーセンテージによって、前記組職をn個のクラスに分類することを特徴とする請求項6に記載の人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法;
    ここで、nは、2ないし12の間にある。
  8. 前記h>段階は、
    物質の高密度を有する組職領域の前記パーセンテージによって、前記組職をn個のクラスに分類することを特徴とする請求項7に記載の人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法;
    ここで、nは、3ないし8の間にある。
  9. 前記装置は、歯科用インプラント(dental implant)であることを特徴とする請求項1に記載の人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法。
  10. 前記装置は、ステント(stent)であることを特徴とする請求項1に記載の人間または動物の生体に挿入または移植のための装置及び/または物質のデザインのための方法。
  11. 前記請求項1ないし請求項10のうち何れか一項の方法を用いてデザインされた人間または動物の生体組職内に移植されるための装置。
  12. 前記装置は、
    歯科用インプラントであることを特徴とする請求項11に記載の人間または動物の生体組職内に移植されるための装置。
  13. 前記装置は、ステントであることを特徴とする請求項11に記載の人間または動物の生体組職内に移植されるための装置。
  14. a>装置及び/または物質の収容が予定された人間または動物組職の構造イメージを得る段階と、
    b>前記イメージをデジタル転換する段階と、
    c>前記デジタルイメージをプロセッシングし、前記プロセッシングは、請求項6を組み合わせた請求項1で説明された方法を採択し、ここで、前記m>段階とl>段階は、前記装置を可能な装置及び/または物質のライブラリーーから選択するための段階と、
    によって代替されるものを含む人間または動物の生体組職内に移植されるための装置及び/または物質を選択する方法。
  15. 前記装置は、
    歯科用インプラントであることを特徴とする請求項14に記載の人間または動物の生体組職内に移植されるための装置及び/または物質を選択する方法。
  16. 前記装置は、
    骨内骨再生に利用される充填材(filler material)、特に、歯牙または顎、顔面の外科手術に利用されることを特徴とする請求項14に記載の人間または動物の生体組職内に移植されるための装置及び/または物質を選択する方法。
  17. a>移植可能な装置及び/または材料の収容が予定された人間または動物の組職構造のイメージを獲得するためのユニットと、
    b>前記イメージをデジタル転換するためのユニットと、
    c>前記デジタルイメージをプロセッシングするためのユニットと、を含み、前記プロセッシングは、請求項14で説明された方法の履行による装置。
  18. 請求項1ないし請求項10のうち何れか一項の方法によってデザインされた人間または動物の生体組職内に移植されるための生体適合物質(boimaterial)。
  19. 前記生体適合物質は、
    骨内骨再生に利用されるための充填材であることを特徴とする請求項18に記載の人間または動物の生体組職内に移植されるための生体適合物質。
  20. 前記生体適合物質は、
    歯牙または顎、顔面の外科手術において、骨内骨再生に利用されることを特徴とする請求項19に記載の人間または動物の生体組職内に移植されるための生体適合物質。
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