JP2011524201A - 部分的に再利用可能な外科用ステープラ - Google Patents

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Abstract

本発明に従い、ハンドルと、対向するアンビルを有するステープルカートリッジとを備えるステープラを提供することによって、外科的ステープリング手術を実施するための方法を提供する。ステープルカートリッジは、複数の外科用ステープルを含む。また、ステープラは、ステープルを展開するためのアクチュエータモジュールを有し、アクチュエータは、アンビルに向かってステープルを連続的に放出するための、長手方向に移動可能な部材を有する。方法は、複数のステープルを放出するようにアクチュエータモジュールを動作させることと、本体からアクチュエータモジュールを除去することと、アクチュエータモジュールを廃棄することとを含む。また、方法は、本体を滅菌することも含む。

Description

本発明は、概して、外科用ステープリング装置、より具体的には、その後の外科手術における再利用のために、分解され、部分的に再生され、滅菌することができ、かつ単一の患者の手術中に複数のステープルカートリッジと共に再利用することができる、除去可能なアクチュエータモジュールを備える、外科用ステープラに関する。
外科用ステープラが導入される以前、外科医は、患者の組織を共に縫い合わせるのに膨大な時間を費やさなければならなかった。これは、最も時間を集約する、外科手術の側面であった。外科用ステープラは、ユーザーが組織を共に縫い合わせるのに費やす時間を短縮させた。そのような外科用ステープラは、以下の発行された米国特許(ChowらのUS第4633861号、ChowらのUS第4633874号、及びSchulzeらのUS第5129570号)に説明されており、これらは、参照によって、本明細書に組み込まれる。
外科用ステープラの1つの懸念は、手術中に使用されるステープラが滅菌であることを保証することである。再利用可能なステープラは、典型的には、使用後に滅菌することが困難である、比較的複雑な機械的装置であった。したがって、かつては外科用ステープラが完全に使い捨てであることが望ましかった。1つ以上の外科用ステープラが外科手術において必要とされ得るため、経済的理由により、再装填可能なステープルカートリッジを備える使い捨て外科用ステープラが開発されてきた。これらの再装填可能なステープルカートリッジは、ステープル及びステープルを排出するための発射モジュールの組み合わせからなっていた。典型的には、切断装置は、発射モジュール内に含まれる。したがって、ステープラが新たなステープルカートリッジで再装填される度に、新たなメス及び発射アセンブリもまた、ステープラ内に挿入される。通常、数々のステープルカートリッジが、患者の単一手術中に使用され、それによって、同一の患者のためにメス及び発射要素が繰り返し交換された。通常、メスは、ステープルカートリッジが空になった後に摩滅するため、メス及び発射アセンブリは、同一の患者内で、更なるステープルカートリッジと共に再利用することができるであろう。患者の単一手術において発射アセンブリを再利用することによって、更なる滅菌工程が不必要であり、手術中に発生した費用を低減することができる。近年、一部分が使い捨て可能であり、かつ一部分がその後の手術において再利用可能であるように、外科用ステープラの部品を再利用可能にする要望も存在している。ステープラの部品を再利用することによって、外科手術に付随する費用が低減され、かつ外科的廃棄物も減少される。
したがって、外科手術に付随する費用を低減するためには、分解し、かつステープラ部品をその後の使用のために再生することができる、外科用ステープラへの必要性が存在する。具体的には、発射及び切断構成要素が、ステープラと共に使用される材料の量を低減するために、患者の単一手術において複数のステープルカートリッジと共に再利用され得る、外科用ステープラへの必要性が存在する。いくつかのステープラ部品の再生及び再利用を可能にするように、容易に組立られ、かつ分解することができる外科用ステープラへの必要性も存在する。また、より複雑な切断及びステープリング構成要素が外科手術間で容易に交換されるのを可能にするために、発射モジュールを組み込む、部分的に再利用可能なステープラへの必要性も存在する。更に、再利用可能な部品が、手術間で有効な部品再生を促進するような、簡素な単一部品設計を有する、部分的に再利用可能なステープラへの必要性が存在する。本発明は、これらの目的を達成する、部分的に再利用可能な外科用ステープラを提供する。
本発明に従う、部分的に再利用可能な外科用ステープラを、ステープルを組織内に展開するために提供する。ステープラは、遠位端、近位端、及びそれらの間の長手方向軸を有する本体を有する。近位端は、ハンドルを備え、遠位端は、ステープルカートリッジホルダ及び対向するアンビルを備える。ステープラは、ステープルを展開するためのアクチュエータモジュールも有する。アクチュエータモジュールは、アンビルに向かってステープルを連続的に放出するための、少なくとも1つの長手方向に移動可能な部材を備える。アクチュエータモジュールは、本体に、かつそこから容易に除去可能かつ交換可能である。
別の実施形態において、本発明は、近位ハンドル端及び遠位アンビル端を有する、上部ジョー部材を有する部分的に再利用可能な外科用ステープラを提供する。近位のチャネル形状枠及び遠位ステープルカートリッジチャネルを有する下部ジョー部材は、上部ジョーと整合される。アンビルに向かってステープルを連続的に放出するための、少なくとも1つの長手方向に移動可能な部材を有する、アクチュエータモジュールは、下部ジョー枠に、かつそこから容易に除去可能かつ交換可能である。複数のステープルを含むステープルカートリッジは、ステープルカートリッジチャネル内に除去可能に配設される。上部及び下部ジョーを共に接続するためのラッチング部材を、ステープラの長手方向軸に沿った中央位置で提供する。ラッチング部材は、一連の異なる係止状態においてステープラを定置するために、上部及び下部ジョー部材に対して移動可能である。異なる係止状態には、ラッチング部材をジョー部材に接続し、かつ断絶するための組立状態、及びラッチング部材がジョー部材に係止される閉鎖ラッチ状態が挙げられる。
閉鎖位置におけるステープラを示す、例示的外科用ステープラの等角図。 開放位置におけるステープラの正面図。 開放位置におけるステープラの等角図。 ステープラのための再利用可能な上部ジョー部材の等角底面図。 ステープラの上部ジョー部材の等角上面図。 カートリッジチャネルを含む再利用可能な下部ジョー部材の等角図。 使い捨てステープルカートリッジの等角図。 使い捨てステープルカートリッジの底面図。 再利用可能なラッチング部材の等角図。 再利用可能なラッチング部材の正面図。 ラッチング部材の遠位端の詳細な等角図。 組立状態の準備が整ったラッチング部材を示す、ステープラの部分的正面図。 初期挿入状態におけるラッチング部材を示す、ステープラの部分的正面図。 回転及び部分的に係止状態におけるラッチング部材を示す、ステープラの部分的正面図。 閉鎖前位置におけるラッチング及び上部ジョー部材の相対位置を示す、ステープラの部分的正面図。 使用中に開放位置におけるラッチング及び上部ジョー部材の相対位置を示す、ステープラの部分的正面図。 使い捨てアクチュエータモジュールの等角図。 近位から遠位端に前方に見た、使い捨てアクチュエータモジュールの別の等角図。 アクチュエータモジュールパンの等角図。 アクチュエータモジュールの近位端の詳細な等角図。 アクチュエータモジュールの上面図。 アクチュエータノブの等角図。 ガイドブロックの等角図。 押出棒の等角図。 メス支持棒の等角図。 保護キャップを示す、アクチュエータモジュールの遠位端の拡大等角図。 アクチュエータモジュールの正面図。 アクチュエータノブと、完全な後方位置にある戻り止めバネとの関係を示す、アクチュエータモジュールの近位端の断面図。 発射中に前方に移動したアクチュエータノブを示す、アクチュエータモジュールの近位端の断面図。
以下、図を通して同じ番号が同じ要素を示す、図面を参照すると、図1〜3は、本発明の第1の例示的外科用ステープラ20を図示する。ステープラ20の本体は、上部ジョー部材22、下部ジョー部材24、及びラッチング部材30を備える。図2〜3に示すように、ラッチング部材30は、上部及び下部ジョー部材22、24に対して枢動可能である。ラッチング部材30は、一連の異なるラッチング状態を介して枢動され、使用のために閉鎖されたステープラを係止するか、又はステープラ内の組織の調節、ステープルカートリッジの交換、又はステープラの分解を可能にする様々な程度に、ステープラを開放することができる。外科手術が完了すると、ラッチング部材30は、ステープラ20がステープラの部品の再滅菌及び再利用に備えて分解されるのを可能にするように、完全な開放位置まで枢動することができる。
図4及び5に示すように、上部ジョー22は、上面壁36によって接続された一対の対向する側壁32a、32bを有する、単一部品の細長いチャネル形状枠を備える。上面壁36は、ハンドグリップを形成するように外側表面上に好適に成形され、かつ外科医によるステープラの取り扱い及び操作を促進するための上部ハンドル突出部40を備える。上部ジョー22の遠位端は、ステープラのアンビル44を画定する、一対の内側に延在するフランジ42を備える。フランジ42は、アンビル44の全長に沿って延在する、中央の長手方向スロット46によって分離される。各々のフランジ42の内部表面は、均一に離間されたステープル形成ポケット50の2つの長手方向列で提供される。ステープル形成ポケット50は、発射中に、U型ステープルがアンビルフランジに対して放出されるときに、B形状ステープルの成形を可能にする。アンビル44は、中空の管状体内器官内へのステープラの挿入を促進するために、最遠位端にテーパー先端を備える。一対の組織停止部52は、ステープル形成ポケット50の近位端に隣接するアンビル44の対向側面上に提供される。組織停止部52は、組織がアンビル44を超えてステープラ内に定置されるのを防止するために、ステープル形成ポケット50の近位端と横方向に整合される。アンビル44の近位端で組織を阻害することによって、ステープルされていない組織の切り詰め又は切断が防止される。
円筒ピン54は、組織停止部52の近位にある上部ジョー22の対向側面から延在する。ピン54は、上部及び下部ジョーを共に接続するために、下部ジョー24上の垂直スロットの内部に適合する。上部ジョー22は、チャネル側壁32a、32bの近位端付近に一対の湾曲したノッチ60も備える。図2に示すとおり、ノッチ60は、下部ジョー24上の突起部62と相互作用して、使用中にジョーを容易に整合するための手段を提供する。上部ジョー22は、好ましくは、例えば、ステンレス鋼等の生物適合性金属の単一部品からなる。材料の単一部品を上部ジョー22に使用することによって、ステープラの構造的完全性が増加される。あるいは、上部ジョー22は、例えば、溶接等の周知の接合方法による製造プロセス中に共に接合される、2つ以上の個別の部品として製造することができる。
図6に示すように、下部ジョー24は、底部壁66によって接続された一対の側壁64a、64bを有する単一部品の細長いU型枠を備える。下部ジョー24の遠位端において、側壁64a、64bは、ステープラ内に単一使用のステープルカートリッジを支持するためのカートリッジチャネル70を形成するために縮小される。ノッチ72は、カートリッジチャネル70の遠位端に隣接する側壁64a、64b内に提供される。ノッチ72は、ステープルカートリッジ上の側面の突起部と係合して、カートリッジをチャネル内に把持する。垂直整合スロット56は、側壁64a、64bの上部縁内のカートリッジチャネル70の近位に位置する。上述のとおり、上部ジョー22上のピン54は、整合スロット56と相互作用して、ジョー部材を共に整合し、かつ接続する。上部ジョー側壁32aと32bとの間の幅は、ピン54が整合スロット56内に挿入され、突出物62がノッチ60内に挿入されるときに、上部ジョーが下部ジョーに適合するのを可能にするように、下部ジョー側壁64aと64bとの間の幅よりもわずかに大きい。圧痕74は、整合スロット56の遠位の側壁64a、64bの外側表面内に形成される。以下に更に詳細に説明するとおり、圧痕74は、アクチュエータモジュールの下部ジョー部材24への取り付けを促進する。
開口部76は、下部ジョー24に沿った中間位置において底部壁66を介して形成される。側壁64a、64bは、開口部76の対向側面上で下方に延在して、遠位に勾配した突起部80を形成する。突起部80の遠位端に沿って、側壁64a、64bは、円形端88を有する直線面のスロット82を形成するように成形される。円形端88の直径は、スロット82の幅よりもわずかに大きい。突起部80の近位に、側壁64a、64bの外側表面は、ラッチング部材位置決め機能を備える。図6に示すとおり、位置決め機能は、側壁64a、64bの表面内に機械加工される、複数の戻り止め隆起部84、又は他の表面圧痕を備えることができる。図6は、下部ジョー24の前面側上の位置決め機能のみを示すが、以下に説明するように、下部ジョーの裏側が、ラッチング部材30が下部ジョーの両方の側面によって一連のラッチング状態のおいて保持され得るような同一方法で、成形されることを理解されたい。保持機能86は、側壁64a、64bと底部壁66との間の接合部における下部ジョー24の近位端で形成される。保持機能86は、ステープラ20の組立中に、アクチュエータモジュールとのスナップ嵌め接続を促進する、側壁64a、64bの内側方向の拡張を含むことができる。
図7及び8は、本発明のステープラ20に使用するための例示的除去可能なステープルカートリッジ90を示す。カートリッジ90は、少なくとも2つの横方向に離間した長手方向列内に配列された複数の外科用ステープルを受容するように適合される。カートリッジ90は、下部ジョーカートリッジチャネル70の内部に摺動可能に受容されるように構成された、対向側壁92a、92bを備える本体を有する。ステープルカートリッジ90は、カートリッジの近位端からその遠位端まで延在する中央の細長いスロット94によって長手方向に分割される。カートリッジ本体によって画定される、複数のステープル開口部96は、細長い中央スロット94に沿って配設される。図示の実施形態において、ステープル開口部は、2つの横方向に離間された、互い違いの列内に配列され、列の各々の対は、中央の長手方向スロット94の対向側面上に配設される。隣接する列内のステープル開口部は、装置が作動するときに、組織のより有効なステープリングを提供するように、互い違いである。図8を参照すると、ステープルカートリッジ90は、細長い中央スロット94の対向側面上に位置し、かつ開口部96の互い違いの列との間に配設された、一対の長手方向スロット100を備える。各々の長手方向スロット100は、カートリッジ90の近位端から遠位端に向かって延在する。複数のステープルドライバ(図示せず)は、ステープルカートリッジ90内に充填されるステープルを作動させるために、ステープル開口部96内に摺動可能に実装される。各々のステープルドライバは、ステープルカートリッジ90内に提供された隣接する列内に位置する2つのステープルを同時に作動させるように設計される。したがって、第1の組のステープルドライバは、中央の長手方向スロット94の一方の側面上に位置する互い違いの列内のステープルを作動させるために提供され、第2の組のステープルドライバは、中央の長手方向スロットの他方の側面上に位置する一対の隣接する列内のステープルを作動させるために提供される。
ステープルカートリッジ90の遠位端は、中空の管状体内器官内への下部ジョー部材24の挿入を促進するための、テーパー先端を備える。テーパー先端の近位の、ステープルカートリッジ90は、一対の外側に延在する突出部102と共に提供される。一対の離間された平行フランジ104は、ステープルカートリッジ90の対向側面から後方に延在する。脚110は、ステープルカートリッジの近位端で、フランジ104から下方に延在する。各々の脚110は、円形の下方に対面するノッチ112と共に提供される。カートリッジ90が下部ジョー24上で組立られるとき、突出部102は、下部ジョー側壁内のノッチ72に軽く受容され、脚110は、下部ジョー底部壁66内の開口部76を介して延在する。以下に説明するとおり、脚ノッチ112は、ラッチング部材30上のピンと係合して、カートリッジを下部ジョーチャネル70内に把持する。一対のウィング114は、カートリッジ90の近位端で、側壁92a、92bから上方及び下方に延在する。ウィング114は、ステープルカートリッジ90が下部ジョー24内に手動で挿入され、かつそこから除去されるのを可能にするフィンガーグリップとしての機能を果たす。ウィング114を使用することによって、カートリッジ90は、ジョー開口部76及びノッチ72から持ち上げられ、使用後、カートリッジを下部ジョー24から除去することができる。また、図3に示すとおり、ウィング114は、カートリッジチャネル70の近位端で、下部ジョー側壁64a、64bと係合して、カートリッジを下部ジョー24内の定位置に係止する。短い拡張部116は、カートリッジ90の背面に形成され、後方に突出する脚110の間に位置される。中央のメススロット94は、スロットの近位端においてその対向側面上の内側に勾配したガイド表面と共に提供することができる、拡張部116を介して長手方向に延在する。ロックアウトピン106は、一方の端部において拡張部116に接続され、かつ接続点に対し枢動可能である。初めに、ステープルカートリッジ90がステープラ20内に充填されるとき、ロックアウトピン106は、中央のメススロット94を横切って延在する。
上述のとおり、ステープラ20は、ステープラの長手方向の長さに沿った中間位置で、上部及び下部ジョー部材を共に接続するための、ラッチング部材30を備える。好ましくは、ジョー部材22、24は、アンビル44の近位端及びステープルカートリッジ90に隣接する位置で共に接続される。図9に示す好ましい実施形態において、ラッチング部材30は、上面壁130によって接続された対向する側壁124a、124bを有する、単一部品のチャネル形状枠を備える。ラッチング部材30は、ラッチング部材を下部ジョー24に枢動可能に接続するための、ラッチピン122を更に備える。好ましくは、ラッチング部材は、ステンレス網、又は他の同様の生態適合性金属の単一部品からなる。対向するラッチング部材の側壁124aと124bとの間の距離は、下部ジョー24の側壁64a、64bにかかるのに十分である。側壁124a、124bは、ラッチングアーム120がラッチング位置間で手動で枢動することを可能にするように、フィンガーグリップとしての役割を果たす、外側に延在する、細長いフランジ132を備える。ラッチングアーム120の外側表面は、ハンドル拡張部134を備える。下部ジョー部材24に接続されたとき、ハンドル拡張部134は、外科医のステープラ操作のためのハンドルグリップを形成するように、上部ジョーハンドル拡張部40と組み合わされる。
ラッチング部材30の各々の側壁124a、124bは、上部ジョーピン54を係合するために、前方に対面するノッチ142と共に提供される、遠位に延在するC型フック部材140を備える。図9及び10に示すとおり、フック部材140は、フック部材の先端からノッチ142内に後方に延在する内部カム表面144を備える。ラッチング部材30が閉鎖動作状態に移動するとき、ノッチ142は、上部ジョーピン54と係合し、ラッチ状態においてラッチング部材を維持するようにオーバーセンターラッチとしての機能を果たす。ノッチ142の下で、各々のフック部材140は、ラッチング部材の上面壁130の端部を越えて遠位に下方に突出する。図11に示すように、ラッチピン122は、ラッチング部材30の端部にわたり、フック部材140の下方に曲がった端部との間に延在する。ラッチピン122は、各々の端部に隣接する平坦な表面152を有する円筒形状を有する。ラッチピン122の直径は、下部ジョースロット82のための狭い開口部よりも大きい。ラッチング部材30は、ラッチピン122を下部ジョースロット82内に挿入することによって、下部ジョー24に脱着可能に接続される。ラッチピン122は、平坦な端部152がスロットの直線面と平行になるように、ラッチング部材30を配向することによって、スロット82内に挿入される。この位置において、ラッチピン122は、スロットの幅よりも大きいピンの直径に関わらず、スロット82内に挿入することができる。平坦な端部152がスロット82の線形面と整合されると、ラッチピン122は、図13に示すとおり、ピンが円形スロット端88内に休止するまで、図12に示すとおり、スロット内に挿入される。
ステープラ20は、一連の異なるラッチング状態においてラッチング部材を保持するための手段も含む。図9及び10を参照すると、保持手段は、各々のラッチングアームの側壁124a、124bの上面縁から延在するバネアーム150を含む。バネアーム150は、フック部材140の上部輪郭を追従して、遠位に上方に湾曲し、かつ球状自由端を備える。図13に示すように、ラッチングピン122がスロット82内に組立られ、ラッチング部材30が遠位に勾配されると、ステープラ20は、初期の開放状態にある。ステープラ20を閉鎖するためには、ラッチング部材30は、ステープラの近位端に向かって回転され、ラッチング部材を下部ジョー部材24の本体に接近して引き出す。平坦な端部152がスロット82の側面との整合から外れて回転すると、ピン122とスロット82との間の幅の差異は、ピンがスロット端部88から滑脱するのを防止する。したがって、ピン122は、スロット端部88内に固定され、ラッチング部材30を下部ジョー部材24に係止する。
ラッチング部材30が回転すると、フック部材140は、下部ジョー部材24の側面に沿って引き出される。フック部材140が下部ジョーの側壁64a、64bに沿って揺動すると、バネアーム150の球状端は、側壁上の戻り止め隆起部84に接触する。戻り止め隆起部84との間にバネアーム150を移動するためには、バネアームの端部が隆起部上を移動することができるように、ラッチング部材30に付加的な力が印加し、フック部材140に向かうバネアームの屈曲をもたらす。図14に示すとおり、バネアーム150が戻り止め隆起部84の間に位置付けられると、ラッチング部材30は、部分的係止状態である。部分的係止状態において、ラッチング部材30は、下部ジョー24に取り付けられ、整合スロット56は、フック部材140の先端のすぐ遠位にある。上部ジョーピン54は、下部ジョースロット56に自由に挿入するか、又はそこから除去することができ、上部及び下部ジョー部材が分離され、かつ共に再接合されるのを可能にする。
ラッチング部材30を下部ジョー部材24に接近して引き出しながら、ラッチピン122がスロット端88内で回転し続けると、フック部材の内部カム表面144は、整合スロット56の開口部の上を回転し、スロットを阻害し、スロット内の上部ジョーピン54を係止する。バネアーム150は、戻り止め隆起部84に沿って移動し、上部隆起部の凹部の外側縁と係合する。図15に示す、この閉鎖前状態において、ラッチング部材30並びに上部及び下部ジョー部材22、24は、ステープラ20の本体を形成するために共に接続されるが、上部ジョーピン54は、スロットの底部と、カム表面144との間のスロット56内に摺動して、ジョー部材間のいくつかの相対的動作を可能にすることができる。ラッチング部材30は、テープルカートリッジとアンビルとの間の相対的動作を可能にするように、軽くラッチされた位置にジョー部材を保持する。ジョー部材22、24の遠位端における相対的動作は、ジョー部材を互いから断絶することなく組織整合を可能にする。
ラッチング部材30が閉鎖動作状態(図1に図示)まで回転するとき、ラッチング部材は、下部ジョー部材24を囲繞し、上部ジョー部材22上のピン54は、フック部材のノッチ142内に格納される。バネアーム150は、戻り止め隆起部84を超えて、下部ジョー部材24の側面に沿って遠位に上方に前進する。この状態において、上部及び下部ジョー部材は、共に係止され、アンビルとカートリッジ表面との間の組織を圧縮し、ステープラは、組織のステープリング及び切断の準備が整っている。この閉鎖状態において、最低限の離間は、スペーサピン160によってアンビルとカートリッジ表面との間で維持され得る。アンビルとカートリッジ表面との間の組織の定置を調節するためには、ラッチング部材30は、図16に示すとおり、回転して閉鎖前状態に戻り、ピン54をフック部材のノッチ142から除外することができる。ラッチング部材30が回転して戻ると、バネアーム150は、戻り止め隆起部84と再係合してラッチング部材を定位置に把持する。閉鎖前状態に戻ることによって、フック部材140とピン52との間の接続が緩み、上部及び下部ジョーを断絶することなく、ピンがスロット56内に摺動することを可能にする。
ステープラ20を断絶するためには、ラッチング部材30は、下部ジョー部材24から離れて回転し、上部ジョーピン54をフックのノッチ142から外に引き出す。ラッチング部材30は、湾曲したラッチングアーム先端162を引張することによって、上部及び下部ジョー部材22、24から離れて回転し得る。反回転力がラッチングアーム120上で継続すると、バネアーム150は、戻り止め隆起部84を通って移動し、フック部材140が下部ジョー側壁64a、64bを通り、かつそこから離れて揺動するのを可能にする。ラッチング部材30は、ラッチング部材30が、図13に示す初期開放位置に戻るまで、およそステープルカートリッジ90の方向に回転する。ラッチング部材30が開放状態にあると、ラッチピン122上の平坦な端部152は、スロット82の直線面と平行して再度整合され、ラッチピンがスロット82を介して回収され、ラッチング部材を下部ジョー部材24から分離するのを可能にする。ラッチング部材30が脱着されると、ステープラ20は、3つの個別の単一部品の構成要素、即ち、上部ジョー22、下部ジョー24、及びラッチング部材30に分解することができる。これらの再利用可能な構成要素の単一部品のチャネル形状構造は、使用間に容易であり、かつ徹底的な構成要素の再生及び滅菌を提供する。
以下、上部ジョー部材22と下部ジョー部材24との間に締付けされた組織をステープルし、かつ切断するためのアクチュエータモジュール170を示す、図17及び18を検討する。アクチュエータモジュール170は、アクチュエータモジュール構成要素に支持構造を提供する、U型長手方向モジュールパン172を備える。モジュールパン172は、底部壁176によって共に接続された一対の側壁174を備える(図19)。モジュールパンの側壁174の間の距離は、モジュールパンが下部ジョー24の近位チャネル内に摺動可能に実装されるのを可能にするように、下部ジョー側壁64aと64bとの間の距離未満である。図19及び20に示すとおり、モジュールパン170の近位端は、側壁174の外側表面から突出する、1つ以上の戻り止め隆起部178を備える。戻り止め隆起部178は、アクチュエータモジュール170が下部ジョーチャネル内に近位に摺動するとき、下部ジョー部材24の内部チャネル上の保持機能86に係合する。戻り止め隆起部178の保持機能86との相互作用は、アクチュエータモジュールを下部ジョー部材24内の定位置にスナップ嵌めし、かつ保持する。
図21に示すとおり、複数の移動可能なアクチュエータ部材は、上部及び下部ジョー部材22、24に対するパン内の長手方向動作のために、モジュールパン172内に位置する。アクチュエータ部材は、パン内の相互の長手方向動作のためにモジュールパン172内に配設される押出ブロック180を備える。押出ブロック180は、横方向フランジ184によってアクチュエータノブ182に取り付けられる。図3に示すとおり、アクチュエータモジュール170が下部ジョー24内に実装されるとき、フランジ184は、下部ジョーの側壁64内に形成された細長いガイドスロット186を介して延在する。フランジ184は、ノブの手動のアクセスを可能にするように、ジョー部材22、24の外側上にノブ182を位置付ける。図3において、ノブ182は、下部ジョーの側壁64b内のガイドスロット186を通って延在する状態で示す。しかしながら、ガイドスロットは、対向下部ジョー側壁64a内に形成することもでき、その場合では、アクチュエータノブ182は、ステープラ20の対向側面から外に延在するであろう。フランジ184は、ノブ182がジョー部材22、24の外側に沿って手動で移動されると、ガイドスロット186を介して延在し、かつそれに沿って移動する。
これから図21に戻り、アクチュエータモジュール170は、一対の長手方向に延在する、平行押出棒190も備える。押出棒190の近位端は、横方向に離間された押出棒スロット192内に固定され(図22に図示)、押出棒がモジュールパン172を介して、押出ブロック180と共に長手方向に移動するのを可能にする。押出棒190は、押出ブロック180から遠位に延在し、かつ図23に示す、ガイドブロック200内に形成された長手方向スロット194内で摺動可能に受容される。図18に示すとおり、ガイドブロック200は、モジュールパン172の遠位端で実装される。モジュールパンの側壁174の上部縁は、モジュールパン内のガイドブロックを保持するように、ガイドブロック200の側面縁の上で内側に曲げられる。また、タブ202は、パン内のガイドブロックを固定するために、モジュールパンの側壁174内の開口部204を介してガイドブロック200の側面から延在する。ガイドブロック200の遠位端は、モジュールパン172の端部を超え、かつステープルカートリッジ90の後方フランジ104の間に延在する。ガイドブロック200内の横方向スロット194は、押出棒190を、ステープルカートリッジ90の細長いステープルドライバスロット100と整合する。押出棒190の遠位端は、ガイドスロット194の前方に延在し、かつ図24に示す、くさび形状の先端206と共に提供され、それは、押出棒がカートリッジを介して遠位に移動すると、カートリッジ90内でステープルドライバを係合するための傾斜したカム表面を画定する。押出棒の先端206の長手方向動作は、カミング作用を介して、連続的にステープルドライバを駆動し、カートリッジからステープルを発射させる。
図23に戻り、ガイドブロック200は、下部ジョーの底部壁66内の開口部76を介して下方に延在する、従属中央部分210を備える。中央部分210は、円形端218を有する、遠位に勾配した、直線面のスロット212を備える。ステープラ20が組立られるとき、ガイドブロックスロット212は、ラッチング部材30がステープラに接続されるとき、ラッチピン122が下部ジョー24及びガイドブロック200の両方に係合されるのを可能にするように、下部ジョーの側壁64a、64b内のスロット82と長手方向に整合される。ラッチピン122がスロット82を介してスロット端88に挿入されると、ピンもまた、ガイドブロックスロット212を通過し、円形端218内に格納され、アクチュエータモジュール170及び下部ジョー24を共に係止する。
図18及び21に示すとおり、アクチュエータモジュール170は、押出棒190との間に位置付けられたメス支持棒214を更に備える。メス支持棒214及び押出棒190は、好ましくは、金属板構成要素として製造される。メス支持棒214の近位端は、ノブ182を発射することによる動作のために、メス支持棒を押出ブロックに接続するために、押出ブロック180の中央スロット216(図22)内に固定される。押出ブロック180の遠位の、メス支持棒214は、メス支持棒をステープルカートリッジの細長い中央スロット94と整合するように、ガイドブロック200内に形成された中央スロット220(図23に図示)内に摺動可能に受容される。図25に示すとおり、面取りされた刃先を有する傾斜したメスブレード222は、メス支持棒214の前面端に位置付けられる。メスブレード222の面取りされた刃先は、ジョー部材22、24に対する角度に配向され、かつガイドブロック200の中央の長手方向スロット220内で摺動可能に受容される。メスブレード222の近位端の、メス支持棒214は、カートリッジ係止ノッチ228と、係止カットアウト部分224とを備え、それらは、以下に説明する安全なロックアウト機構の一部である。メス支持棒214の近位端は、参照番号226で示す、オフセット部分を備える。メスオフセット226は、近位端付近のメス支持棒214の一部分を切除して、支持棒上に2つの隆起した点230、232を生成することによって形成される。
図26及び27に示すとおり、保護キャップ234は、ガイドブロック200の遠位端を被覆する。キャップ234の中央部分236は、メスブレード222及び押出棒190のくさび状先端206を囲繞する。内側に配向されたリップ240は、キャップの底部縁に沿って延在する。組立中、下方の圧力は、下部ジョーチャネル内の定位置にアクチュエータモジュールの遠位端をスナップ嵌めするように、保護キャップ234に印加される。キャップ234が下方に押圧されると、キャップリップ240は、下部ジョー24の外側表面上の圧痕74内にスナップ嵌めされる。
図19に示すリーフバネ250は、ガイドブロック200の真下のモジュールパンの底部壁176内に統合される。バネ250は、使用されたカートリッジの再発射を防止するために、発射後、メス支持棒のカットアウト224をガイドブロック200に対して持ち上げることによって、安全なロックアウト機能を提供する。第2のバネ252は、パンの近位端付近のモジュールパンの底部壁176内に統合される。この第2のバネ252は、運搬中のアクチュエータノブ182の前方動作を防止し、かつアクチュエータノブが、発射後、モジュールパン内の最近位位置に戻るときに、聴覚的かつ触覚的フィードバックを提供するように、押出ブロック180上のノッチと相互作用する、戻り止めバネである。図28及び29は、戻り止めバネ252の操作をより詳細に図示する。図28において、バネ252は、押出ブロックの不測の遠位動作を防止するために、押出ブロック180上のノッチ254と係合された状態で示す。図29は、アクチュエータノブ182上への意図的な遠位に配向された力の印加によって、ノッチ254から係脱された戻り止めバネ252を示す。押出棒190及びメス支持棒214は、アクチュエータノブ182に十分な力を印加して、バネ252のノッチ254に対する力を克服することによって遠位に前進する。バネ252がノッチ254から係脱された後、押出棒ブロック180は、モジュールパン172を介して第1の前進押出棒190まで遠位に摺動することができ、次いで、メス支持棒214をガイドブロック200からステープルカートリッジ90内に前進させる。
図28に示す、初期発射位置において、押出ブロック180の下方に配向された縁は、オフセット部分226の近位端点232でメス支持棒214と接触している。アクチュエータノブ182は、ガイドスロット186内の完全な近位位置まで後退し、それによって、押出棒190及びメスブレード222を、ガイドブロック200のスロット194及び220内に定置する。遠位の押圧力がアクチュエータノブ182に印加されるとき、バネ252は、ノッチ254から係脱し、押出ブロック180がモジュールパン172内で長手方向に前進することを可能にする。押出ブロック180が移動すると、ブロックは、押出棒190を遠位に前進させ、棒の傾斜した先端のカートリッジドライバスロット100内への前進がもたらされる。押出ブロック180の初期動作中に、ブロックの遠位縁は、図29に示すとおり、メス支持棒のオフセット226を介して移動し、それによってそれ自体では支持棒と接触しない。したがって、メス支持棒214は、押出棒190及びブロック180の初期遠位動作中に、不動のままである。
押出ブロック180がメスオフセット部分226を介して前進すると、ブロックの遠位縁は、メス支持棒214の遠位端点230と接触する。この押出ブロック180とメス支持棒214との接触は、ノブ182が前進すると、押出ブロック及び押出棒190に沿って、メス支持棒が遠位に前進し始める。メス支持棒214が遠位に移動すると、メスブレード222は、中央スロット220によって誘導され、後方カートリッジ拡張部116は、ステープルカートリッジ90の中央長手方向スロット94及びアンビル44の中央長手方向スロット46内に誘導される。メスブレード222がカートリッジ拡張部116を介して前進すると、ブレードは、ロックアウトピン106を前進支持棒の通路から外に偏向する。メスブレード222及び押出棒先端206は、開口部96及び切断組織を介してステープルを駆動するステープルカートリッジ90を介して同時に前進する。メスブレード222は、メスブレードがステープル列との間の組織を前進させ、かつ切断する前に、ステープルがアンビルとカートリッジとの間に掴まれている組織内に形成されるように、押出棒190のわずか後ろのステープルカートリッジ90内に前進する。
メス及び押出棒が、ノブ182によって完全に前進(又は、所望の前方位置まで前進)した後、押出ブロック180は、アクチュエータノブをジョーガイドスロット186を介して近位に引き戻すことによって、モジュールパン172内に後退する。最初に、押出ブロック180が近位に引き出されると、押出棒190は、近位に引き出される一方、メス支持棒214は、支持棒内のオフセット部分226により、遠位の不動位置に留まる。遠位の押出ブロック縁が後退して近位のメス棒オフセット点232と接触すると、メス支持棒214は、押出ブロック及び棒と共に近位に後退し始める。メス支持棒214がガイドブロック200内に後退すると、支持棒は、メス係止カットアウト224がガイドブロックの中央柱256(図23)を捕らえるまで、リーフバネ250によって持ち上げられ、ガイドブロックと接触する。メスカットアウト224がガイドブロック柱256に係合すると、メス支持棒214は、押出ブロック180に関連する更なる動作から阻止される。好ましくは、メス支持棒214は、押出ブロック180及び押出棒190が完全な近位位置に到達すると、係止カットアウト部分224に係合する。
図28に示すとおり、アクチュエータノブ182が完全に後退した後、ラッチング部材30は、上述のとおり、ジョー部材22、24に対して枢動して、上部及び下部ジョーを分離する。ジョー部材が分離されると、ステープルカートリッジ90は、除去され、かつ新たなカートリッジで交換することができる。使用されたカートリッジは、カートリッジウィング114を引き上げて、カートリッジ脚110を下部ジョー開口部76から除外することによって、除去することができる。ステープルカートリッジの近位端が下部ジョー開口部76から外に持ち上げられると、カートリッジ脚のノッチ112(図7)は、ラッチピン122との係合から外れて引き出される。ステープルカートリッジ90の近位端が除外された後、カートリッジはカートリッジチャネル70から外に遠位に摺動し、かつ破棄することができる。
新たなカートリッジ90は、カートリッジのフランジ遠位端を、下部ジョーカートリッジチャネル70の遠位端に対して押圧し、かつジョー開口部76を介してウィング114を下部脚110まで下に押圧することによって、下部ジョー24内に充填することができる。カートリッジ脚110は、脚ノッチ112がラッチピン122上にスナップ嵌めされるまで、下部ジョー開口部76を介して押圧される。ステープルカートリッジ90の近位端が下に押圧されると、カートリッジ上のロックアウトピン106は、リーフバネ250の抵抗力に対して、係止ノッチ228でメス支持棒214を押圧する。ロックアウトピン106の力は、メス支持棒のカットアウト224を下に、かつガイドブロック中央柱256と接触しないで押圧する。メス支持棒214が下に押圧されると、支持棒は、支持棒がスロットを遠位に通過し、新たなカートリッジ内に入ることが可能にするように、ガイドブロック中央スロット220と整合される。したがって、安全なロックアウト機能は、新たなステープルカートリッジの充填中にリセットされる。新たなカートリッジが充填されると、ステープラは、上部ジョー22を下部ジョー24に上に定置し、かつ上部ジョーピン54を下部ジョー整合スロット56内に再挿入することによって、再組立することができる。ラッチングフック部材140は、ピン54がノッチ142内に格納されるまで、スロット56の開口部の上で枢動し戻される。ピン54がフック部材ノッチ142内に係止され、ラッチング部材30が下部ジョー24に対する位置内で枢動すると、ステープラは、閉鎖され、新たなカートリッジからステープルを発射する準備が整う。
上述の再利用可能な上部及び下部ジョー、並びにラッチング部材構成要素を、非滅菌パッケージ内でユーザーに提供する。ステープラ20の組立前に、構成要素は、pH中性酵素洗浄剤で洗浄され、次いで、構成要素を滅菌するために加圧蒸気滅菌される。この調節手順は、構成成分の各々のその後の再利用の前にも行われる。アクチュエータモジュール170は、その複数の可動構成要素により、モジュールの複雑な洗浄を除去するように、患者への単一使用のために設計される。アクチュエータモジュールは、滅菌場所で開封される、滅菌の使い捨てパッケージでユーザーに提供される。ステープルカートリッジ90もまた、滅菌場所で開封される、滅菌の使い捨てパッケージとして送達される。
ステープラ20を組立てるためには、アクチュエータモジュール170を、そのパッケージから除去され、かつ近位端を、まず下部ジョー部材24の近位チャネル内に挿入する。アクチュエータモジュール170は、近位の戻り止め隆起部178が下部ジョー保持機能86に係合するときに、定置にスナップ嵌めする。次いで、アクチュエータモジュールの遠位端を、下部ジョー24のチャネル形状枠内に下方に回転する。下部ジョーチャネル内のアクチュエータモジュール170を用いて、保護キャップ234を、下方に押圧し、キャップリップ240を下部ジョー側壁64a、64b上の圧痕74内にスナップ嵌めする。保護キャップ234を下に押圧することによって、下部ジョー開口部76を介してガイドブロック中央部分212が押圧され、ガイドブロックスロット212を下部ジョースロット82と整合し、かつアクチュエータモジュールを下部ジョー部材24内の定位置に係止する。アクチュエータモジュール170が下部ジョー部材24内に充填されると、ラッチング部材30は、上述のとおり、ラッチピン122をスロット82及び212内に挿入することによって、下部ジョーに取り付けられる。ラッチング部材30は、下部ジョー部材24対して、図14に示す部分的係止位置まで回転する。この位置において、ラッチング部材30は、下部ジョー部材24に取り付けられるが、上部ジョー22は、下部ジョーから分離可能である。保護キャップ234は、図に示すキャップ上の矢印で示すとおり、キャップを遠位方向に移動させることによって、アクチュエータモジュール170から除去される。
次に、新たなステープルカートリッジ90を、上述の方法で、下部ジョーカートリッジチャネル70内に挿入する。ステープルカートリッジが充填された後、上部ジョー部材22を、整合スロット56内に挿入されたピン54を用いて、下部ジョー部材24の上に定置する。ラッチング部材30は、上部及び下部ジョー部材22、24に対して枢動し、フック部材カム表面144が、ピン54がスロットから係脱するのを防止するために、整合スロット56まで開口部の上に延在する、閉鎖前位置(図15に示す)にステープラを定置する。切断される組織は、アンビル44とステープルカートリッジ90との間に定置され、所望位置に調節される。組織停止部52は、組織がステープラ内の遥か後ろに位置付けられるのを防止する。組織が適切に位置されると、ステープラは、ラッチング部材30を回転させて、爪部材24と接触させ、フック部材140をスロット56の上に定置し、かつ係止ピン54をフック部材ノッチ142の内部に定置することによって、発射に向けて閉鎖される。この状態において、組織は、デバイス内で締付られる。更なる組織調整が必要とされる場合、ステープラは、図16に示すとおり、閉鎖前状態に戻すことができ、そこで、上部及び下部ジョー部材の遠位端は、互いに対してわずかに移動し、組織の再配置を調整することができる。組織がジョー部材との間に適切に締付けられ、ラッチング部材30が閉鎖動作位置に枢動されると、ステープラは、ノブが停止するまで、ガイドスロット186を介してアクチュエータノブ182を前方に押圧することによって、発射することができる。ノブが前進すると、締付けられた組織は、ステープルされ、切断される。アクチュエータノブ182がその遠位停止部に到達した後、ノブは、ガイドスロット186を介して近位に引き戻される。ノブ通路の遠位端で、戻り止めバネ252とプッシュブロックノッチ254との相互作用は、ノブが完全に後退したという触覚的かつ聴覚的フィードバックを提供し、アクチュエータ構成要素がステープルカートリッジ90からモジュールパン172内に回収され戻されたことをシグナル伝達する。
更なるステープリング及び切断工程が手術を完了するのに望ましい場合、ラッチング部材30は、上部ジョー22が除去され、使用済みステープルカートリッジが破棄され、かつ新たなステープルカートリッジと交換されるように、枢動して部分的係止状態に戻る。新たなカートリッジが定位置に置かれた後、ラッチング部材30は、組織が、新たなカートリッジを使用して、再度、位置付けられ、締付けられ、ステープルされるのを可能にするために、枢動して閉鎖前及び閉鎖状態に戻ることができる。すべての必要な組織が切断されると、ラッチング部材30は、部材を回転して開放状態(図13に示す)に戻し、かつラッチピン122をスロット82及び212から外に摺動させることによって、除去される。次いで、アクチュエータモジュール170及びステープルカートリッジ90は、下部ジョー部材24から除去され、破棄することができる。残りの構成要素(上部ジョー、下部ジョー、及びラッチング部材)は、再利用に向けて個別の構成成分として洗浄し、かつ滅菌することができる。
本発明において、アクチュエータモジュール170は、ステープルカートリッジ90とは個別の構成成分であり、アクチュエータモジュールを交換せずに、使用済みステープルカートリッジが患者の単一手術中に交換されるのを可能にする。したがって、アクチュエータモジュールは、異なるステープルカートリッジを使用して、同一の患者に複数回使用し得る。単一部品のモジュールパン172を、アクチュエータモジュール構成要素の支持構造として使用することによって、アクチュエータモジュールを下部ジョーチャネル内に容易に組立て、かつそこから分解することが可能になる。再利用可能なステープル構成要素は、部品の再生及び再利用の繰り返しを促進するような簡素な単一部品設計を有する。ラッチング部材の脱着可能な設計は、ステープラの再利用可能な構成要素の容易な分解及び再組立を促進する。更に、ステープラが組立てられると、ラッチング及び下部ジョー部材の保持及び係止機能は、手術中の不測の分解を予防する。
本発明の好ましい実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示してきたものである。これまでの記述は、包括的であることも、開示されたそのままの形態に本発明を限定することも意図しない。以上の教示を考慮すれば、明らかな修正及び変形が可能である。実施形態は、本発明の原理及びその実際的な用途の最良の例示を提供し、それによって当業者が本発明を様々な実施形態で、また企図される特定の用途に適するように様々な修正を行って利用できるように、選択され説明された。本発明の範囲が本明細書に添付される請求項によって画定されることを意図する。
〔実施の態様〕
(1) 外科的ステープリング手術を実施するための方法であって、
a.遠位端、近位端、及びそれらの間の長手方向軸を有する本体を備える外科的ステープラを提供することであって、前記近位端はハンドルを備え、前記遠位端はステープルカートリッジと、対向するアンビルとを備え、前記ステープルカートリッジは複数の外科用ステープルを含み、前記外科用ステープラは、ステープルを展開するためのアクチュエータモジュールを更に含み、前記アクチュエータは、前記アンビルに向かってステープルを連続的に放出するための、長手方向に移動可能な部材を含む、ことと、
b.前記複数のステープルを放出するように、前記アクチュエータモジュールを動作させることと、
c.前記アクチュエータモジュールを前記本体から除去し、前記アクチュエータモジュールを廃棄することと、
d.前記本体を滅菌することと、
を含む、方法。

Claims (1)

  1. 外科的ステープリング手術を実施するための方法であって、
    a.遠位端、近位端、及びそれらの間の長手方向軸を有する本体を備える外科的ステープラを提供することであって、前記近位端はハンドルを備え、前記遠位端はステープルカートリッジと、対向するアンビルとを備え、前記ステープルカートリッジは複数の外科用ステープルを含み、前記外科用ステープラは、ステープルを展開するためのアクチュエータモジュールを更に含み、前記アクチュエータは、前記アンビルに向かってステープルを連続的に放出するための、長手方向に移動可能な部材を含む、ことと、
    b.前記複数のステープルを放出するように、前記アクチュエータモジュールを動作させることと、
    c.前記アクチュエータモジュールを前記本体から除去し、前記アクチュエータモジュールを廃棄することと、
    d.前記本体を滅菌することと、
    を含む、方法。
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