JP2011523837A - 信号内のチャネルを決定する方法及び装置 - Google Patents

信号内のチャネルを決定する方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011523837A
JP2011523837A JP2011512600A JP2011512600A JP2011523837A JP 2011523837 A JP2011523837 A JP 2011523837A JP 2011512600 A JP2011512600 A JP 2011512600A JP 2011512600 A JP2011512600 A JP 2011512600A JP 2011523837 A JP2011523837 A JP 2011523837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
band edge
channel
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011512600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5566379B2 (ja
Inventor
ベロッツェルコフスキー,マキシム
ブイエ,アーロン,リール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Thomson Licensing SAS
Original Assignee
Thomson Licensing SAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Thomson Licensing SAS filed Critical Thomson Licensing SAS
Publication of JP2011523837A publication Critical patent/JP2011523837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5566379B2 publication Critical patent/JP5566379B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/0003Software-defined radio [SDR] systems, i.e. systems wherein components typically implemented in hardware, e.g. filters or modulators/demodulators, are implented using software, e.g. by involving an AD or DA conversion stage such that at least part of the signal processing is performed in the digital domain
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H60/00Arrangements for broadcast applications with a direct linking to broadcast information or broadcast space-time; Broadcast-related systems
    • H04H60/35Arrangements for identifying or recognising characteristics with a direct linkage to broadcast information or to broadcast space-time, e.g. for identifying broadcast stations or for identifying users
    • H04H60/38Arrangements for identifying or recognising characteristics with a direct linkage to broadcast information or to broadcast space-time, e.g. for identifying broadcast stations or for identifying users for identifying broadcast time or space
    • H04H60/41Arrangements for identifying or recognising characteristics with a direct linkage to broadcast information or to broadcast space-time, e.g. for identifying broadcast stations or for identifying users for identifying broadcast time or space for identifying broadcast space, i.e. broadcast channels, broadcast stations or broadcast areas
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2666Acquisition of further OFDM parameters, e.g. bandwidth, subcarrier spacing, or guard interval length

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

信号内のチャネルの決定及び識別は、信号受信機の動作の重要な特徴である。記載される方法(800)は、複数のチャネルを有する信号を受信する段階(802);チャネルの帯域端の指標を生成するために該信号をフィルタリングする段階(806);及び該帯域端の指標に基づき、前記チャネルの特性を決定する段階(818);を有する。更に、記載される装置(300)は、複数のチャネルを有する入力信号を受信し、該信号の周波数スペクトルをシフトするスペクトル・シフト回路(304);周波数シフトされた信号をフィルタリングしてチャネルの帯域端の指標を生成するフィルタ(306);前記帯域端の指標に基づき前記チャネルの特性を決定し、該決定されたチャネルの特性に基づき前記スペクトル・シフト回路(304)内の周波数シフトを制御する信号分析回路(316、318);を有する。

Description

本願明細書は、概して信号受信システムの動作に監視、より詳細には信号受信装置により受信されたチャネル又は中継器の受信、走査及び識別に関する。
本章では読者に、以下に記載される本発明の種々の態様に関連し得る、種々の技術の態様を紹介する。この記載は読者に背景情報を提供し本発明の種々の態様を一層理解するために有用であろう。従って、理解されるべき点は、これらの記述がこの観点から読まれるべきであり、従来技術の承認ではないことである。
今日、多くの顧客の家庭は、ビデオ及び音声コンテンツ、並びに大容量データを含む多数の番組を、放送テレビジョン、ケーブル、衛星、デジタル加入者線システムのような複数の情報源から受信している。これらのシステムは、屡々、分散ネットワークを利用して番組及びコンテンツを顧客の家屋に配信する。多くの分散ネットワークは、異なる情報源から生じうる複数のチャネル又は中継器でコンテンツを伝達する。異なる情報源からの複数のチャネル又は中継器は、例えばテレビジョン又はセットトップボックスに接続されるために顧客の家庭内に行く前に、単一の媒体(例えば同軸ケーブル)に一緒に纏められる。結果として、入来チャネル又は中継器を識別する周波数マップは、各チャネル若しくは中継器のデータ・シンボル・レート若しくは信号帯域幅のような特定の特性と同様に、最初に完全には分からない。
周波数マップが完全に分かっている例では、テレビジョン又はセットトップボックスは、チャネル又は中継器を識別するために、特定の形式のチャネル又は中継器の走査を、可能な場合にはチャネル又は中継器の特性の走査と共に実行するよう設計されうる。それにより、テレビジョン又はセットトップボックスは、信号の正しい復調及び復号を進めることができる。ある方法では、テレビジョン又はセットトップボックスは、ブラインド中継器又はチャネル走査を実施してもよい。ブラインド走査では、信号は可変帯域フィルタによりフィルタリングされ、次にリンク回路内の復調器が該フィルタリングされた信号を復調しようとする。復調は、復調器の入力で対象の単一の中継器又はチャネルが存在すると同時に隣接中継器又はチャネルが十分に抑制されるときに、フィルタリングが成功したという前提で実行される。更に、復調は、該単一の中継器又はチャネルの周波数オフセット及びシンボル・レートが、復調器内の対応する位相ロック・ループ(PLL)の引き込み範囲内である場合にのみ成功するだろう。ブラインド走査は、入来信号の全てのチャネル又は中継器が走査されるまで、全ての可能な組み合わせを通じて継続する。ブラインド走査は、正確な識別結果を生成しうるが、適用するには非常に遅く時間を浪費する。
別の手法では、高速フーリエ変換(FFT)プロセッサが用いられ、入来信号の完全な又は部分的なスペクトル解析を実行する。その結果生じたスペクトルの解析は、各中継器又はチャネルのルート・レイズド・コサイン(root−raised−cosine)応答又は特定の他のスペクトル形成のような特性に基づき信号を識別することを含んでもよい。スペクトル特性は、中継器又はチャネルの位置及びシンボル・レート又は帯域幅の推定とともに、中継器又はチャネルの識別を可能にしうる。しかしながら、複数の中継器又はチャネルの中の不規則な配電、及び高レベルの付加雑音の存在は、信号スペクトルを歪める遍在する複数経路条件とともに、FFTの直接使用を妨げる。結果として、FFTの手法は、結局の所、上述のブラインド方法と比較して精度及び速度について同じような結果となる。
既存の走査手法に伴う問題は、多くの可能な信号の種類を有する複数の情報源からの多数の中継器又はチャネルを有するシステムにより更に悪化する。上述の手法は、走査、検出及び識別を実行するために容認し難いほどの長期間を要しうる。更に、ネットワークが、周波数マップの変化による頻繁な再初期化を必要とする場合には、チャネル又は中継器を待つ期間がユーザにとって認容し難いほどになりうる。従って、改善された信号内の中継器又はチャネル検出、決定及び識別を実行する必要がある。
本発明の実施形態の一態様によると、記載される方法は、複数のチャネルを有する信号を受信する段階;チャネルの帯域端の指標を生成するために該信号をフィルタリングする段階;及び該帯域端の指標に基づき、前記チャネルの特性を決定する段階;を有する。
本発明の実施形態の別の態様によると、記載される装置は、複数のチャネルを有する信号を受信する手段;チャネルの帯域端の指標を生成するために該信号をフィルタリングする手段;及び該帯域端の指標に基づき、前記チャネルの特性を決定する手段;を有する。
本発明の実施形態の更に別の態様によると、記載される装置は、複数のチャネルを有する入力信号を受信し、該入力信号の周波数スペクトルをシフトするスペクトル・シフト回路;該スペクトル・シフト回路に結合され、周波数シフトされた信号をフィルタリングしてチャネルの帯域端の指標を生成するフィルタ;前記フィルタ及び前記スペクトル・シフト回路に結合され、前記帯域端の指標に基づき前記チャネルの特性を決定し、該決定されたチャネルの特性に基づき前記スペクトル・シフト回路内の周波数シフトを制御する信号分析回路;を有する。
本開示の受信器の一実施形態のブロック図である。 本開示の受信器で用いられるリンク回路の一実施形態のブロック図である。 本開示の受信器で用いられる走査回路の一実施形態のブロック図である。 本開示の走査回路の入力における信号の周波数スペクトルを示すグラフである。 本開示の帯域端検出回路の出力における信号の周波数スペクトルを示すグラフである。 本開示の適応線スペクトル強調回路の出力における信号の周波数スペクトルを示すグラフである。 本開示の受信器で用いられる適応線スペクトル強調回路のある実施例のブロック図である。 本開示のチャネル又は中継器の決定及び識別の処理の実施例のフローチャートである。
本開示の特徴及び利点は、例として与えられる以下の記載から一層明らかになるだろう。
本開示の1又は複数の特定の実施形態が以下に記載される。これら実施形態の簡潔な記載を提供するため、実施の実装の全ての特徴が明細書に記載されるものではない。理解されるべき点は、如何なる工業技術又は設計企画のようなこのような如何なる実際の実装の開発でも、実装毎に異なりうる制約の関連システム及び関連ビジネスに適合するため開発者特有の目標を達成するために多数の実装特有の決定がなされなければならない。更に理解されるべき点は、このような開発努力は、しかしながら、本開示の利益を有する当業者にとっては設計製作及び製造の機械的受け継ぎになることである。
以下に、放送信号、より詳細には衛星又はケーブル信号伝送システムで用いられるとされた放送信号に関するシステムを記載する。記載される実施形態は、セットトップボックス、テレビジョン、又は同様の信号受信装置で用いられてもよい。同様の装置の例は、限定ではなく、携帯電話機、高機能電話機、パーソナル・デジタル・アシスタント、及びラップトップ・コンピュータを含む。他の種類の信号を受信するために利用される他のシステムは、同様の構造及び処理を有してもよい。当業者は、本願明細書に記載される回路及び処理の実施形態が単に可能な実施形態の1つのセットであることを理解するだろう。一般に、種々の放送及び無線規格に準拠する信号は、空中を介した伝送を含む、衛星又はケーブル・ネットワークを介する以外の方法で、無線ネットワークを通じて又は電話線を介して送信されてもよい。このように、代替の実施形態では、システムの構成要素は再構成され又は省略されてもよく、追加の構成要素が追加されてもよい。例えば、小さい変更により、記載されたシステムは、世界のどこかで使用されるサービスを含む、他の地上波放送サービス、Wi−Fiビデオ及び音声サービス、又は電話データサービスで使用するために構成されてもよい。
以下に記載される実施形態は、主に信号の受信に関連する。実施形態の他の態様は、限定ではなく特定の制御信号を含み、電源接続は図面に記載されない又は示されないが当業者には容易に判明する。留意すべき点は、実施形態が、マイクロプロセッサ及びプログラム・コード又はカスタム集積回路の使用を含み、ハードウェア、ソフトウェア、又は両者の組み合わせを用いて実施されてもよいことである。更に留意すべき点は、多くの実施形態が、反復動作及び実施形態の種々の要素間の接続を含むことである。代替の実施形態は、本願明細書に記載された反復動作の実施形態の代わりに又はそれに追加して、直列に接続された繰り返される同一の要素を利用するパイプライン・アーキテクチャを使用して可能である。
図、先ず図1を参照すると、本開示の態様を用い信号を受信する受信器100の例である実施形態が示される。受信器100は、セットトップボックス又はテレビジョン装置の一部として含まれてよく、サービス・プロバイダにより顧客の家屋の場所へ放送される衛星信号又はケーブル信号の何れかを受信可能である。衛星信号ストリームは、複数の中継器を含み、示されない衛星屋外受信ユニットから第1のチューナ104へ配信される。また、ケーブル信号ストリームは、複数のチャネルを含み、ケーブル信号有線ネットワークから第2のチューナ106へ配信される。チューナ104及びチューナ106は、リンク回路110に接続する。リンク回路110の1つの出力は、トランスポート・デコーダ112に接続する。リンク回路110の第2の出力は、チューナ104及びチューナ106の両方に戻って接続する。トランスポート・デコーダ112の出力は、制御部116に接続する。また、制御部116は、セキュリティ・インタフェース118、外部通信インタフェース120、ユーザ・パネル122、遠隔制御受信器124、音声/ビデオ出力126、及びメモリ130に接続する。電源128は、受信器100内の示されない全てのブロックに接続してもよい。受信された衛星信号ストリームは、屋外ユニットから供給される。屋外ユニットは、1又は複数の衛星に配置された衛星中継器からの信号ストリームを受信するよう構成される。好適な実施形態では、それぞれ複数の中継器を含む2つの信号は、屋外ユニットにより受信され、Lバンドとして表される950乃至2150メガヘルツ(MHz)の周波数範囲に変換される。Lバンドの周波数範囲内の信号ストリームは、チューナ104へ分配される。
チューナ104は、衛星信号ストリーム内で1又は複数の中継器を選択又は調整することにより衛星信号ストリームを処理し、1又は複数のベースバンド信号を生成する。チューナ104は、分離した信号ストリームの増幅、フィルタリング及び周波数変換を行う増幅器、フィルタ、ミキサ及び発振器のような回路を有する。チューナ104は、通常、リンク回路110により又は後述する制御部116のような別の制御部により制御又は調整される。制御コマンドは、周波数変換を実行するためにチューナ104内のミキサと共に用いられる発振器の周波数を変更するコマンドを有する。
受信されるケーブル信号ストリームは、ケーブル装置ネットワークから供給される。ケーブル装置ネットワークは、通常、地理的地域に渡ってコンテンツの有線送信を支援するネットワークである。ネットワークは、通常、同軸ケーブルを通じた建物の場所へのケーブル信号ストリームのためのインタフェースを設ける。好適な実施形態では、受信されたケーブル信号ストリームは、50MHz乃至800MHzの周波数範囲にある複数のチャネルを有する。このケーブル周波数範囲内のチャネルを有するケーブル信号ストリームは、チューナ106へ分配される。
チューナ106は、ケーブル信号ストリーム内で1又は複数のチャネルを選択又は調整することによりケーブル信号ストリームを処理し、1又は複数のベースバンド信号を生成する。チューナ106は、ケーブル信号ストリームの増幅、フィルタリング及び周波数変換を行う増幅器、フィルタ、ミキサ及び発振器のような回路を有する。チューナ106は、通常、リンク回路110により又は後述する制御部116のような別の制御部により制御又は調整される。制御コマンドは、周波数変換を実行するためにチューナ106内のミキサと共に用いられる発振器の周波数を変更するコマンドを有する。
通常、チューナ104又はチューナ106の出力におけるベースバンド信号は、纏めて所望の受信信号として表され、選択された又は調整された1又は複数の中継器又はチャネルを表し、一群の中継器又はチャネルの外部で入力信号ストリームとして受信される。信号はベースバンド信号として記載されたが、この信号は、実際にはベースバンドに近いだけの周波数に位置してもよい。チューナ104及びチューナ106からの1又は複数のベースバンド信号は、リンク回路110へ供給される。リンク回路110は、通常、リンク回路110の残りの回路による変調のために、1又は複数のベースバンド信号をデジタル信号に変換するために必要なアナログ−デジタル(A/D)変換器のような処理回路を有する。一実施形態では、デジタル信号は、1又は複数のベースバンド信号のデジタル版を表してもよい。別の実施形態では、デジタル信号は、1又は複数のベースバンド信号のベクトル形式を表してもよい。リンク回路は、チューナ104及びチューナ106からのベースバンド信号のうちのどちらが処理されるかを選択してもよい。一実施形態では、ユーザ制御は、ケーブル・モードか衛星モードかを選択する。制御情報は、制御部116からリンク回路110へ提供される。次に、リンク回路は、衛星モードのためにチューナ104からの信号を、ケーブル・モードのためにチューナ106からの信号を、更なる処理のために選択する。
リンク回路110は、デジタル信号を復調し誤り訂正を実行し、トランスポート信号を生成する。トランスポート信号は、1つのプログラムのためのデータ・ストリームを表してもよく、屡々、シングル・プログラム・トランスポート・ストリーム(Single Program Transport Streams:SPTS)と表される。或いは、トランスポート信号は、一緒に多重化された複数のプログラムのストリームであってもよく、マルチ・プログラム・トランスポート・ストリーム(Multi Program Transport Streams:MPTS)と表される。リンク回路110の一部の動作は、以下に更に詳細に記載される。リンク回路110は、デジタル信号内でチャネル又は中継器を検出及び識別する回路も有する。チャネル又は中継器を検出及び識別する回路は、信号の調整を制御するために、チューナ104及びチューナ106と連動して動作してもよい。チャネル又は中継器を検出及び識別する回路の動作は、以下に更に詳細に記載される。
リンク回路110からのトランスポート信号は、トランスポート・デコーダ112に供給される。トランスポート・デコーダ112は、通常、トランスポート信号を個々のプログラム・ストリーム及び制御信号に分け、それらはSPTS又はMPTSとして提供される。トランスポート・デコーダ112は、プログラム・ストリームを復号化し、これらの復号化されたプログラム・ストリームから音声及びビデオ信号を生成する。一実施形態では、トランスポート・デコーダ112は、ユーザ入力により又は制御部116のような制御部を通じて、ユーザにより選択されている1つのプログラム・ストリームのみを復号化し、該1つの復号化されたプログラム・ストリームに対応する1つの音声及びビデオ信号のみを生成するよう指示される。別の実施形態では、トランスポート・デコーダ112は、全ての利用可能なプログラム・ストリームを復号化し、次にユーザの要求に依存して1以上の音声及びビデオ信号を生成するよう指示されてもよい。
トランスポート・デコーダ112からの音声及びビデオ信号は、如何なる必要な制御信号と共に、制御部116へ供給される。制御部116は、音声、ビデオ及び制御信号の経路指定及び接続を管理し、更にセットトップボックス100内の種々の機能を制御する。例えば、トランスポート・デコーダ112からの音声及びビデオ信号は、制御部116を通じて音声/ビデオ(A/V)出力126へ転送される。A/V出力126は、テレビジョン又はコンピュータのような外部装置による使用のために、セットトップボックス100からの音声及びビデオ信号を供給する。また、トランスポート・デコーダ112からの音声及びビデオ信号は、記録及び格納のために、制御部116を通じてメモリ・ブロック130へ転送される。メモリ・ブロック130は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、フラッシュ、ハードディスク・ドライブのようなハード媒体を含む幾つかの形式のメモリを有してもよい。メモリ・ブロック130は、音声及びビデオ信号の格納のためのメモリ・セクションと共に、制御部116により用いられる命令及びデータの格納のためのメモリ・セクションも有してもよい。制御部116は、メモリ・ブロック130内に、MPTS又はSPTSのような代替形式で、トランスポート・デコーダ112からの信号の格納を許可してもよい。
制御部116は、外部通信インタフェース120へ信号を送信し、及び外部通信インタフェース120から信号を受信する。外部通信インタフェース120は、サービス・プロバイダへの電話接続を提供する電話モデムを有してもよい。外部通信インタフェース120は、特に、受信機100内での音声及びビデオ信号の使用についてのサービス・プロバイダによる承認を可能にする。制御部116は、セキュリティ・インタフェース118へ信号を送信し、及びセキュリティ・インタフェース118から信号を受信する。セキュリティ・インタフェース118は、音声/ビデオ信号の使用を管理し及び不正使用を防止するために、信号を通信するスマート・カードを有してもよい。ユーザ制御は、ユーザ・パネル122及び遠隔制御受信機124を通じて達成される。ユーザ・パネル122は、受信機100の動作を制御するユーザ・コマンドの直接入力を提供する。一方で、遠隔制御受信機124は、外部遠隔制御装置からのユーザ・コマンドを受信するために用いられる。ユーザ・パネル122及び遠隔制御受信機124の両者は、ユーザ制御信号を制御部116に提供する。示されないが、制御部116は、信号をチューナ104、チューナ106、リンク回路110及びトランスポート・デコーダ112へ接続し、ブロック間で制御情報を渡すと共に、初期設定情報を提供してもよい。最後に、電源128は、通常、受信機100内の全てのブロックを接続し、これらのブロックに電力を供給すると共に、衛星屋外ユニットのような外部で電力を必要とする如何なる構成要素にも電力を供給する。
当業者に理解されるべき点は、受信機100の内部に記載されたブロックが重要な相互関係を有し、幾つかのブロックが結合され及び/又は再構成され、依然として同一の基本的な全部の機能を提供することである。例えば、リンク回路110及びトランスポート・デコーダ112は結合され、制御部116の更に幾つかの又は全ての機能を統合して、セットトップボックス100の主要なデコーダ/制御部として動作してもよい。更に、種々の機能の制御は、セットトップボックス又はテレビジョン装置内での使用のような特定の設計用途及び要件に基づき、分散されるか又は割り当てられてもよい。
図2を参照すると、本開示の態様を用いたリンク回路200の一実施形態のブロック図が示される。リンク回路200は、図1に示された受信機100のような信号受信機内で用いられてもよい。リンク回路200は、限定ではなく四相位相変調(QPSK)及び16レベル直交振幅(16QAM)変調、32QAM変調、64QAM変調及び256QAM変調を含む、衛星、ケーブル又は地上波伝送システムにより提供される幾つかの信号形式の信号を受信及び復調できる。好適な実施形態では、リンク回路200は、DVB−S及びDVB−C規格に従う信号を受信及び復調できる。
リンク回路200では、入力信号は、示されないA/D変換器から受信され、入力フォーマッタ202に供給される。入力フォーマッタ202は自動利得制御(AGC)204に接続される。自動利得制御(AGC)204は、図1のチューナ104又はチューナ106のようなチューナに信号を戻す。入力フォーマッタ202は、周波数オフセット補償回路206にも接続される。周波数オフセット補償回路206は、アンチエイリアシング・フィルタ208に接続される。アンチエイリアシング・フィルタ208は、デジタルAGC210に接続される。デジタルAGC210は、サンプリング・タイミング回復(STR)ブロック212に接続される。STRブロック212は整合フィルタ214に接続される。整合フィルタ214は、搬送波追跡ループ(CTL)216に接続される。CTLは等化器218に接続される。等化器218は、畳み込みデコーダ220及び差動デコーダ222の両者に接続される。等化器218は、周波数オフセット補償回路206への帰還としても接続される。畳み込みデコーダ220及び差動デコーダ222は、MUX224に接続される。MUX224の出力は、リード・ソロモン・デコーダ226に接続される。リード・ソロモン・デコーダ226の出力は、トランスポート・インタフェース228に接続される。トランスポート・インタフェース228は、図1のトランスポート・デコーダ112のようなトランスポート・デコーダにより使用されるシリアル・トランスポート出力ストリームとして出力を供給する。トランスポート・インタフェース228は、DVB共通インタフェース(DVB−CI)ブロック230にも接続される。DVB−CIブロックは、特にDVB−CI規格に準拠するトランスポート・デコーダによる使用のために並列データ・トランスポート・ストリームを出力する。
留意すべき重要な点は、リンク回路200内のブロック間で渡されるデータ信号のフォーマットが、受信信号の複素フェーザ表現であり、ベクトル信号フォーマットであってよいことである。ベクトル信号フォーマット信号は、信号データ線接続を用いた相互接続を可能にする。或いは、信号のフォーマットは、I/Q信号フォーマットのようなスカラ・フォーマットであってもよい。I/Q信号フォーマットの信号は、それぞれI及びQ信号のための2本のデータ線及び接続を必要とする。使用される信号フォーマットの選択は、使用されるA/D変換器の種類に依存してもよく、又は設計事項の選択であってもよい。
入来信号は、入力フォーマッタ202に供給される。入力フォーマッタ202は、A/D変換器により導入された如何なるDCオフセットも除去する。更に、入力フォーマッタ202は、必要ならば信号フォーマットに基づき2つの補完版にスペクトル反転及び/又はバイナリ・オフセットを実行してもよい。更に、信号がI/Qフォーマットで供給される場合、入力フォーマッタ202は、I/Q利得不均衡及びI/Q位相不均衡の付加により、如何なるI/Q不均衡も除去してもよい。
入力フォーマッタ202からの一方の信号は、AGC204に供給される。AGC204は、図1のチューナ104又はチューナ106のようなチューナに制御信号を供給し、例えば該チューナの信号利得又は増幅を調整する。制御信号は、信号電力の決定又は特定の他の形式の信号品質の測定に基づいてもよい。
入力フォーマッタ202からの他方のフォーマットされた信号は、周波数オフセット補償回路206に供給される。周波数オフセット補償回路206は、周波数オフセット・レジスタを制御することにより、又はCTL216で生成され、等化器218で処理され、周波数オフセット補償回路206に帰還信号として戻されうる漏れ信号を用いることにより、信号に存在する粗周波数誤差を差し引くか又は除去する。
オフセットの補償された信号は、アンチエイリアシング・フィルタ208に供給される。アンチエイリアシング・フィルタ208は、信号周波数変換エイリアシングのようなチューニング及び復調処理により導入された望ましくない信号の生成物を抑制するために用いられる。アンチエイリアシング・フィルタ208は、多くの知られているデジタル・フィルタ技術を用いて実施されてもよい。好適な実施形態では、アンチエイリアシング・フィルタ208は、完全にプログラム可能な49タップの対称形有限インパルス応答(FIR)フィルタである。
フィルタリングされた信号は、デジタルAGC210に供給される。デジタルAGC210は、入来信号レベル又は入来信号品質を測定し、利得誤差信号を計算し、そして信号の信号レベルを調整する。デジタルAGC210は、次に続く重要な信号復調段階に先立ち、利用可能なダイナミック・レンジの全てを用いて最大レベル又は最大信号品質の信号を提供するために、信号を調整する。
デジタルAGC212を行われた信号は、STRブロック212に供給される。STRブロック212は、2つのサンプル/シンボルを生成するため、及びシンボル内のサンプルの位置に対するサンプル・タイミング誤差を補正するために、一連の再サンプリング・レートに渡って信号を順応して再サンプリングする。STRブロック212は、最適なサンプリング点を示すためのシンボル・イネーブル信号、及びシンボルの第2のサンプルを提供するためのサンプル・イネーブル信号も供給する。STRブロック212は、ガードナー2xアルゴリズムのような多くの推定アルゴリズムを用いて、再サンプリング及び再タイミングの一部として位相誤差推定を実行してもよい。
再サンプリングされた信号は、整合フィルタ214に供給される。整合フィルタ214は、内部シンボル干渉を最小化するために、必要な信号のスペクトル形成を提供する。整合フィルタ214のフィルタ応答は、送信信号フォーマットの仕様に基づき指定される。仕様は、通常、ルートレイズド・コサイン・スペクトル形成のようなフィルタ特性を特定し、信号帯域又はシンボル・レートの割合のようなロールオフ係数も指定する。整合フィルタ214は、通常、可能なフィルタ応答を成すために、1又は複数のプログラム可能なフィルタ・タップを有するマルチタップFIRフィルタとして実施される。
整合フィルタリングされた信号は、CTLブロック216に供給される。CTLブロック216は、チューナ又は低雑音ブロック変換器(LNB)で不正確なミキシング又は周波数ドリフトにより導入された精細な周波数及び位相オフセットを順応して除去する。更に、CTLブロック216は、粗周波数誤差を示す誤差信号を生成してもよい。粗周波数誤差は、等化器218での処理の後の、周波数オフセット補償回路206のような別の周波数調整ブロックによる使用のために供給されてもよい。粗周波数誤差は、図1のチューナ104又はチューナ106のようなチューナが再調整され周波数誤差を低減することを示すために、マイクロプロセッサ240にも供給されてもよい。
周波数補正された信号は、等化器218に供給される。一般的に、等化器218は、受信信号が送信される送信チャネルの複数経路の歪みの影響を低減するように構成される。等化器218は、受信信号に関連付けられた振幅又は位相情報を調整又は変更してもよい。等化器218は、等化器640内で復調されたOFDM信号に対して実行された計算及び処理からの情報に基づき、振幅又は位相情報を調整する。等化器218は、有限インパルス応答(FIR)又はフィード・フォワード等化(FFE)アルゴリズムも、判定帰還型等化(DFE)アルゴリズムも使用してもよい。両アルゴリズムは、実数値又は複素数値であってもよい適応型フィルタ構造を用いる。フィルタ内の調整可能タップ値の計算は、最小二乗(LMS)アルゴリズムを用いてもよい。ここで、LMS誤差は、仮判定(decision−directed)又はブラインド(blind)モードで計算されうる。等化器は、受信信号の変調されたシンボルを部分的に又は完全にビット列に復調してもよい。
等化及び復調された信号は、畳み込みデコーダ220に及び差動デコーダ222にも供給される。これらのデコーダ回路のそれぞれは、ケーブル又は衛星信号送信仕様に含まれる特定の信号フォーマットを復調及び復号するために含まれている。好適な実施形態では、畳み込みデコーダ220は、DVB−S信号フォーマットに基づきビット・ストリームを復号化するようにされる。一方で、差動デコーダは、DVB−C信号フォーマットに基づきビット・ストリームを復号化するようにされる。
畳み込みデコーダ220及び差動デコーダ222からの復号化された各信号は、MUX224に供給される。MUX224は、2つの信号のうちの1つを選択し、その信号を出力として生成する。選択は、ケーブル又は衛星の何れかの特定の動作モードを選択するユーザ入力のような所定の情報に基づき行われてもよい。選択は、以下に記載される信号検出技術を用いて、信号種類の決定及び識別に基づき自動的に実行されてもよい。更に、畳み込みデコーダ220又は差動デコーダ222において、デコーダの生成する選択されていない信号は、電力を節約するために無効にされてもよい。
選択され復号化された出力は、リード・ソロモン・デコーダ226に供給される。リード・ソロモン・デコーダは、信号の部分を複数バイトのデータのパケットにグループ分けする。好適な実施形態では、リード・ソロモン・エンコーダは、信号内のデータを204バイトのデータを有するパケットにグループ分けする。リード・ソロモン・デコーダ226は、204バイトのデータのパケットを復号化し、188個の誤り補正されたバイトを生成する。本願明細書で定められるリード・ソロモン処理は、各パケット内で最大8バイトの誤り補正ができる。
リード・ソロモン復号化されたデータ・パケットは、トランスポート・インタフェース228に供給される。トランスポート・インタフェース228は、トランスポート・デコーダで使用される出力であるシリアル・トランスポート・データ・ストリームを生成するために、データ・パケットをフォーマットする。トランスポート・インタフェース・ストリームは、DVB−CIインタフェース230にも供給される。DVB−CIインタフェースは、シリアル・トランスポート・ストリームをパラレル・トランスポート・ストリームに再フォーマットし、該ストリームに追加の変更を行い、DVB−CI仕様の要件に準拠させる。DVB−CIインタフェース230は、DVB−CIに準拠したパラレル・トランスポート・ストリーム信号を出力する。
プロセッサ240は、リンク回路200内の種々のブロックに制御信号及び別個の通信インタフェースを供給する。プロセッサ240は、マイクロプロセッサのような別個のハードウェア素子として実施されてもよく、或いは受信装置内の大規模中央処理装置の一部として実施されてもよい。プロセッサ240は、例えば周波数オフセット補償回路206又は等化器218の何れかからの入力を受信し、該受信した入力に基づき、図1のチューナ104又はチューナ106のようなチューナに制御信号出力を供給してもよい。プロセッサ240は、チャネル情報、及びリンク回路200内のブロックの初期設定のような運用データのような情報を格納するメモリも有してもよい。
動作モードに依存して、リンク回路200内の幾つかのブロックは、活性化又は不活性化されてもよく、更に運用上バイパスされてもよい。例えば、リンク回路は、初期チャネル又は中継器の決定又は検出を可能にするモードで動作されてもよい。チャネル決定モードでは、幾つかのブロックは不活性化され、入力フォーマッタ202、AGC制御204、周波数オフセット補償回路206及び等化器218のような信号識別に必要なブロックのみが動作したままであってもよい。活性化されるブロックの数を減少させることは、動作効率、及び中継器又はチャネル決定及び識別処理の速度を向上させうる。決定及び識別処理は、以下により詳細に記載される。
図3を参照すると、本開示の態様を用いた信号識別回路300の一実施形態のブロック図が示される。信号識別回路300は、通常、図2に記載された周波数オフセット補償ブロック206のような周波数補償ブロックの一部として含まれる。或いは、信号識別回路300の全部又は一部は、入力フォーマッタ202又は等化器218のような、リンク回路内の他のブロックに含まれてもよい。信号識別回路300は、不明な周波数位置に位置付けられ帯域幅及び電力の変化する入来衛星信号の複数の中継器の決定及び識別を実行するのに有利な回路を有する。信号識別回路300は、中継器の境界及びシンボル・レートが信号帯域幅に関連しているので、それらを迅速且つ正確に検出する。留意すべき重要な点は、チャネル位置及び帯域幅も不明なとき、信号識別回路300が、ケーブル送信ネットワーク又は地上波送信ネットワークにおいて複数チャネルの識別を等しく適用しうることである。
信号入力は、前処理ブロック302に供給される。前処理ブロック302は、スペクトル走査制御ブロック304に接続される。スペクトル走査制御ブロック304は、狭帯域フィルタ306及び遅延器308に接続される。遅延器308は複素共役ブロック310に接続される。狭帯域フィルタ306及び複素共役ブロック310は、乗算器312に接続される。乗算器312は、DC除去ブロック314に及びスペクトル分析ブロック316に接続される。スペクトル分析ブロック316は、スペクトル走査制御304への帰還として接続される。DC除去ブロック314は、適応線スペクトル強調器(ALE)318にも接続される。ALE318は、安定性制御ブロック320、収束モニタ322及び検出器324に接続される。収束モニタ322は、スペクトル走査制御304への帰還として接続される。ALE318は、図2に示されたCTL216又はSTR212のような、リンク回路内の信号タイミング・ブロックに、制御信号出力を供給してもよい。
検出器324は、スペクトル分析ブロック316と同様に、図2のプロセッサ240のようなプロセッサによる、リンク回路内の他の回路の制御の一部として用いられうる出力信号を供給する。例えば、検出器324及びスペクトル分析ブロック316からの出力信号は、中心周波数、シンボル・レート及び識別される中継器のチャネル帯域幅のような識別特性データを有してもよい。識別データは、中継器の調整が必要とされるときに、特定のチャネルの設定のために、リンク回路内の他のブロックに供給されてもよい。識別データは、リンク回路内の他のブロックに接続される、示されないメモリに格納されてもよい。
入来信号は、A/D変換器からの信号のような、受信した信号スペクトルのデジタル化された部分を有し、前処理回路302に供給される。前処理回路302は、特定の初期信号処理、及び限定ではなくフィルタリング及びサンプル・レート変換を含む再フォーマット化を提供する。好適な実施形態では、前処理回路302は、少なくとも1つの完全な中継器を有するのに十分広い周波数通過帯域を有する帯域通過フィルタを有し、その後に少なくとも1つの可能な入力中継器のためにサンプリング・レートをナイキスト・レートより僅かに高いレートに減少させるダウンサンプリング回路が続く。
前処理ブロック302からの出力信号は、スペクトル走査制御304に供給される。スペクトル走査制御304は、前処理された信号の周波数シフトされたスペクトルの相対周波数位置を順応して制御する。スペクトルの適応型シフトは、スペクトル走査制御304に続く処理ブロックに、中継器の特性を検出及び特定させる。好適な実施形態では、スペクトル走査制御304は、周波数変換器及び数値制御発振器として構成された複素乗算器構造を有する。数値制御発振器の出力は、前処理された入来信号と一緒に、複素乗算器構造に接続される。複素乗算器構造は、2つの信号を乗算し、前処理された入来信号の周波数出力スペクトルを生成する。数値制御発振器は、動作周波数に関してプログラム可能であり、調整可能な周波数ステップの大きさを可能にしてもよい。数値制御発振器の制御は、スペクトル分析ブロック316又は収束モニタ322のような別の制御ブロックにより、中継器検出及び識別処理の一部として提供されてもよい。
スペクトル走査制御304からの周波数シフトされた出力信号は、狭帯域フィルタ306に供給される。狭帯域フィルタ306は、如何なる可能な中継器の帯域端の周波数帯域の全ての信号エネルギを通過させるのに必要なだけの広さのスペクトル通過帯域を有する複素デジタル・フィルタである。結果として、狭帯域フィルタ306は、帯域端フィルタとして表されてもよい。狭帯域フィルタ306は、デジタル・フィルタ・タップ又は設定可能な重み値を有してもよく、FIRフィルタ、NRフィルタ又はそれらの組み合わせとして構成されてもよい。
スペクトル走査制御304からの周波数シフトされた出力信号は、遅延器308にも供給される。遅延器308は、狭帯域フィルタ306の処理遅延に等しい期間の間、周波数シフトされた出力信号を遅延させるデジタル遅延ブロックである。遅延された出力は、複素共役ブロック310に供給される。複素共役ブロック310は、遅延された信号の虚数部分をネゲートすることにより、遅延された信号を共役にする。遅延ブロック308の遅延値は、複素共役ブロック310からの信号の、乗算器312の前の狭帯域フィルタ306の出力との適正な時間的整合に基づき決定される。
遅延された複素共役信号及び狭帯域フィルタされた信号は、乗算器312に供給される。乗算器312は、通常、完全な複素乗算器として実施される。乗算器312の出力は、DC除去ブロック314に供給される。DC除去ブロック314は、狭帯域フィルタ306及び乗算器312により望ましくない出力として生成されうる如何なるDCオフセット信号も除去する。望ましくないDCオフセット信号成分の除去は、DCオフセット信号が、後続の処理ブロックでの検出及び識別処理と干渉するのを防ぐために必要でありうる。
狭帯域フィルタ306は、遅延器308、複素共役ブロック310、乗算器312及びDC除去ブロック314を含む追加のフィルタリング及び結合回路と一緒に、帯域端のためのコアとなる処理回路を形成し、周波数シフトされたスペクトル内で中継器の存在を検出する。帯域端検出は、中継器の帯域端の指標を生成する。指標は、出力乗算器312において生成された単一周波数トーン信号であってもよい。単一周波数トーン信号又は疑似トーン信号は、スペクトル走査制御304により周波数シフトされた入来信号内の中継器の帯域端が狭帯域フィルタ306の通過帯域を通過したとき、乗算器312の出力に現れる。疑似トーン信号の存在は、中継器の存在の指標を提供する。更に、1又は複数の疑似トーン信号は、信号内に存在する中継器の指標を提供するために、及びシンボル・レート、信号帯域幅及び中心周波数のような、識別された中継器に関連する他の重要な特性を決定するために、更に処理されてもよい。
乗算器312からの出力信号は、スペクトル分析ブロック316にも供給される。スペクトル分析ブロック316は、中継器の存在の結果として前段の検出ブロックで生成された疑似トーン信号の存在を検出するために、乗算器312からの信号の周波数スペクトルを分析する。スペクトル分析ブロック316は、疑似トーン信号が存在する場合、その正確な周波数位置を決定するためにスペクトルを分析する。疑似トーン信号の周波数位置の識別に成功したことは、中継器の帯域端が見付かったことを示し、また、疑似トーン信号の周波数位置に基づきシンボル・レート及び中心周波数に関する情報を提供する。
スペクトル分析ブロック316は、FFT処理ブロックを有してもよい。次元、又はFFT内の点の数は、疑似トーン信号の位置と共に分析のための周波数スパンを識別するために、所望の精度に基づき決定されてもよい。好適な実施形態では、FFTスペクトル分析ブロック316は、512点のFFTを有する。留意すべき重要な点は、FFTスペクトル分析ブロックの周波数スパンが、通常、前処理回路302の周波数帯域幅に限定されることである。或いは、FFTの周波数スパンは、入来信号スペクトルの周波数スパンに限定されてもよい。
スペクトル分析ブロック316は、周波数制御回路を有してもよい。周波数制御回路は、スペクトル走査制御ブロック304による使用のための周波数制御情報を提供する。周波数制御回路は、スペクトル分析ブロック316での信号の分析に基づき、スペクトル走査制御のために周波数オフセット位置を制御する。例えば、疑似トーン信号がスペクトル分析ブロック316の周波数スパンの範囲内に位置していない場合、周波数制御は、周波数走査制御ブロックに制御信号を供給し、周波数スペクトルを次の周波数シフトされた範囲へ増大又はシフトさせる。公称周波数シフト又は周波数ステップは、通常、帯域端検出処理に伴う問題を最小化するために、狭帯域フィルタ306の通過帯域の帯域幅に基づいてもよい。しかしながら、疑似トーン信号がスペクトル分析ブロック316の周波数スパンの範囲内に位置し識別され、中継器の第1の帯域端の存在を示す場合、周波数制御は、制御信号を供給し、疑似トーン信号からのシンボル・レートの決定に基づき、識別された中継器の他の帯域端の期待位置へ、周波数スペクトルをシフトさせる。留意すべき重要な点は、第1の帯域端が、中継器の上側又は下側の帯域端の何れかであってもよいことである。結果として、他方の帯域端、つまり中継器の第2の帯域端は、下側又は上側の帯域端の何れかである。
スペクトル分析ブロック316内の周波数制御回路は、チューナを受信された入力信号の異なる周波数部分に再調整するために、図1のチューナ104又はチューナ106のようなチューナに制御信号を供給してもよい。スペクトル分析ブロック316は、中心周波数、シンボル・レート及び帯域幅のような、中継器の識別に関連する特性情報を格納するメモリも有する。
DC除去ブロック314からの出力信号は、ALE318に供給される。ALE318は、周波数シフトされた入来スペクトル内で疑似トーン信号の存在を識別でき及び該疑似トーン信号の位置を識別できる反復適応型回路である。ALE318は、疑似トーン信号に繰り返しロックすることにより、位相ロックループと同様に動作する。ALE318の動作を向上させるために、1又は複数のループ動作パラメータは、入来信号と共に計算された誤差信号にも基づき適応されてもよい。ALE318が疑似トーン信号にロックされると、定常状態又はロックされたループ動作パラメータは、疑似トーン信号の周波数位置を決定するために用いられてもよい。ALE318は、幾つかの可能なループ伝達関数を用いて実施されてもよい。ALE318の更なる動作は、以下により詳細に記載される。
ALE318は、有利なことに、不安定な可能性のある伝達関数を利用してもよい。安定性の問題を制御するために、安定性制御ブロック320は、ALE318に接続される。安定性制御ブロック320は、主要なループ・パラメータが不安定になる値に達するのを防ぐために、これらのパラメータを監視することによりALE収束の安定性を保証する。好適な実施形態では、安定性制御ブロック320は、ループの動作帯域幅を制御するために用いられる第1のループ・パラメータと、ループの動作周波数を制御するために用いられる第2のループ・パラメータの絶対値との積を監視する。安定性制御ブロックは、積を1より小さく維持すると同時に、ループの動作周波数を制御するために用いられるパラメータの位相を自由に適応可能にする。
ALE318は、有利なことに、あらゆる動作条件下で最終的にロックされた値に適正に収束しない伝達関数を利用してもよい。収束監視ブロック322は、ALE318内の処理の収束を監視及び制御する。疑似トーンが乗算器312の出力に存在する場合、従来のPLLと同様に、ALEはトーンに近付く。フィルタが収束するにつれ、vとして識別されるループ・パラメータの位相値は、サンプリング・レートの関数として決定された、疑似トーン信号の正確な周波数に漸近的に近付く。収束は、ループ積分値を追跡することによるような、従来のPLLの収束を監視するために用いられる良く知られた技術を用いて監視されうる。収束モニタ322は、スペクトル分析ブロック316について記載されたのと同様の方法で、スペクトル走査制御ブロック304に制御信号を供給する。
ALE318の収束した又はロックされた出力信号は、検出器324に供給される。検出器324は、信号を処理し、yのようなループ・パラメータの定常状態値から、シンボル・レート、中心周波数及び帯域幅のような識別された中継器に関連する特性を抽出する。如何なる識別された中継器の特性についての情報も、リンク回路の通常動作中に使用するために、図2のマイクロプロセッサ240のような制御部又はプロセッサへ送信されてもよい。情報の値は、検出器324に含まれるメモリ内に格納されてもよい。或いは、ALE318の出力は、識別された中継器の特性を明示的に決定することなく、図2に示されたSTR212又はCTL216のような信号タイミング回路を駆動するために直接に用いられてもよい。
上述のように、スペクトル分析ブロック316、及びALE318と安定性制御320と収束モニタ322と検出器324とを含む適応線スペクトル強調器ブロックは、異なる決定及び識別手法を用いて、同様の決定及び識別結果を生成してもよい。結果として、実施形態は、2つの手法のうちの1つの実施に関連付けられたブロックのみを有することが可能であってもよい。例えば、DC除去ブロック314、ALE318、安定性制御320、収束モニタ322及び検出器324は、チャネル又は中継器の決定及び識別のためのスペクトル分析に基づく手法を実施するために除去されてもよい。同様に、スペクトル分析ブロック316は、ALEに基づく手法を実施するために除去されてもよい。
留意すべき重要な点は、ALE318に実施された、チャネル又は中継器の決定及び識別のためのALEに基づく手法が、スペクトル分析ブロック316内で実施されたスペクトル分析手法を補完してもよいことである。ALEに基づく手法は、スペクトル分析手法とは完全に独立した異なる方法を用いて、疑似トーン信号、従って中継器を検出及び識別する。深刻な信号の複数経路歪みの存在のような幾つかの例では、スペクトル分析ブロック316又はALE318の何れかは、疑似トーン信号の更に速い更に正確な識別を提供してもよい。例えば、スペクトル分析ブロック316において小FFTを用いるスペクトル分析手法は、疑似トーン信号の粗周波数推定を決定するために用いられてもよい。粗周波数推定は、次に、ALE318における適応型ALE手法のための開始点として提供されてもよい。結果として、有利なことに、同時に又は補完的に両方の方法を利用してもよい。
図4を参照すると、帯域端検出回路への入力に現れる信号の周波数スペクトルを説明するグラフ400が示される。グラフ400は、前処理回路302への入力における信号の周波数スペクトルを表す。グラフ400は、x軸に、DCからサンプリング・レートの2分の1(fs/2)の周波数にサンプリング・レートを正規化した信号周波数を示す。グラフ400は、y軸に、信号のスペクトル振幅を示す。グラフ400は、周波数スペクトル内の2つの不明な中継器410及び420の存在をホワイト・ノイズの存在で示す。留意すべき重要な点は、中継器410が、グラフのそれぞれ2つの別個の周波数区間に渡って示されることである。中継器410は、DCに又はDCの近くに位置するか又は集中している。また、分離は、周波数スペクトルがサンプリング・レートfsに正規化され、DCからfsまでの範囲の周波数のみを表示している結果である。上述のように、FFTのような技術又はブラインド信号検出技術を用いた信号処理は、エラーの発生しやすい結果を生成し、時間を要する分析過程を必要とする。
中継器を決定及び識別するために、スペクトル操作制御ブロック304は、スペクトル分析ブロック318又は収束モニタ322の何れかからの制御の下で、第1の又は下側の周波数開始点から、図4に示されたような入来信号の部分の周波数スペクトルのシフトを開始する。周波数のシフト毎に、狭帯域フィルタ306、遅延器308、複素共役ブロック310及び乗算器312を用いて、フィルタリング及び検出が行われる。周波数シフトは、信号内の第1の中継器の帯域端が狭帯域フィルタ306を通過し検出されるまで、小さい又は公称の周波数増加で継続する。帯域端の検出は、乗算器312の出力で特定の周波数に位置する強力な疑似トーン信号を生成する。特定の周波数の疑似トーン信号は、識別された中継器のシンボル・レート周波数に等しいか又は関連する。
図5を参照すると、帯域端検出回路の出力に現れる信号の周波数スペクトルを説明するグラフ500が示される。グラフ500は、帯域端検出処理により生成された疑似トーン信号530を示す。疑似トーン信号530は、図4で中継器410及び420として識別されたのと同一の中継器の位置に対して周波数シフトされている中継器510及び520の存在を示す。中継器510及び520のスペクトル信号エネルギ又は振幅は、ノイズの存在と共に、狭帯域フィルタ306、遅延器308、複素共役ブロック310及び乗算器312により実施される帯域端検出処理により形成される。狭帯域フィルタ306は、通常、帯域幅を十分に狭められ、中継器の帯域端エネルギの大部分を節約し、一方で、帯域外の望ましくないスペクトル信号エネルギを抑制する。上述のように、疑似トーン信号530の存在は、その周波数位置と共に、識別されてもよい。
疑似トーン信号530は、中継器510の第1の(例えば、下側又は上側の)帯域端を検出することから生じた疑似トーン信号を表す。疑似トーン信号が検出され識別されると、関連する中継器のシンボル・レートは、疑似トーン周波数から計算されてもよい。シンボル・レート情報は、制御情報として用いられ、シンボル・レート周波数に等しい大きな周波数ステップを作成するために、スペクトル走査制御ブロック304に供給されてもよい。チャネル周波数ステップでシフトされた周波数スペクトルは、中継器510の第2の(例えば、上側又は下側の)帯域端に位置し、狭帯域フィルタ306を通過し、結果として中継器510の上側帯域端に関連する疑似トーン信号を生成してもよい。上側帯域端に関連付けられた疑似トーン信号の識別は、下側帯域端の疑似トーン信号に基づき決定された識別及び特性結果の照合を可能にする。
図6を参照すると、ALE318の出力に現れる信号を説明するグラフ600が示される。グラフ600は、帯域端検出処理により本来生成され及びALE318での処理により更に強調された疑似トーン信号610を示す。疑似トーン信号610は、図5の疑似トーン信号530と同様に、中継器の第1の(例えば、下側又は上側の)帯域端を検出することから生じた疑似トーン信号を表す。疑似トーン信号610の存在は、ALE318で決定されてもよい。更に、疑似トーン信号610の正確な周波数位置は、ALE318で生成されるループ・パラメータを用いて識別されてもよい。上述のように、ALE318での反復適応型処理は、中継器信号エネルギ及び信号内に存在するノイズを抑制することにより、疑似トーン信号の信号品質を有意に向上しうる。図5で上述したように、識別された中継器に関連付けられた情報は、決定され、スペクトル走査制御ブロック304でのチャネル・ステップの周波数シフトを実施するような更なる処理のために用いられてもよい。
図7を参照すると、本開示の態様を用いたALE回路700の一実施形態のブロック図が示される。ALE回路700は、図3に示されたALE318のような検出及び識別回路に含まれるALE処理の一部として用いられてもよい。ALE回路700の入力は、遅延器710及び加算器730の第1の入力に接続される。遅延器710は、伝達関数ブロック720に接続される。伝達関数ブロック730の出力は、加算器470の第2の入力に接続される。加算器730の出力は、伝達関数ブロック720の第2の入力として接続される。伝達関数ブロック720の出力は、ALE回路700に主力信号を供給する。
図3に示された乗算器312又はDC除去ブロック314からの帯域端検出信号のような入来信号は、遅延ブロック710に供給される。遅延ブロック710は、クロック周期の数に基づくプログラム可能な遅延時間だけ入来信号を遅延させる。プログラム可能な遅延時間は、入来信号をALEアルゴリズムの出力信号と非相関にするため、ALEアルゴリズムの実施の前に、遅延時間の調整を可能にする。好適な実施形態では、10クロック周期に等しい遅延時間Δは、入来信号とALE出力信号との適切な非相関を提供する。
遅延ブロック710からの遅延された信号は、伝達関数ブロック720にも供給される。伝達関数ブロック720は、適応型伝達関数を用いてALEアルゴリズムを実施する。伝達関数720は、誤差信号に基づき適応可能な伝達関数を実施してもよい。伝達関数ブロック720の適応型伝達関数は、次のZ−変換により記述されうる。
Figure 2011523837
式(1)では、YはALEアルゴリズムの動作周波数を制御する適応パラメータであり、ここで、
Figure 2011523837
及びWはALEアルゴリズムの中心角周波数である。値rは、適応の始めにALEの初期帯域端を制御する適応パラメータである。値Δは、遅延ブロック710で用いられる遅延値である。留意すべき重要な点は、式(1)の伝達関数が、ハードウェアで、マイクロプロセッサの一部としてソフトウェア若しくはファームウェアで、又は如何なる組み合わせで、伝達関数ブロック720内に実施されてもよいことである。
式中の伝達関数の適応は、反復的に進行し、次のMatlab疑似コードにより記述されてもよい。
Figure 2011523837
上述のMatlab疑似コードでは、「w」は式(1)で用いられたγであり、「d」はΔであり、「e」は伝達関数ブロック720に供給される誤差信号であり、「v」及び「mu」は内部パラメータである。留意すべき重要な点は、Matlab疑似コードが、ハードウェアで、マイクロプロセッサの一部としてソフトウェア若しくはファームウェアで、又は如何なる組み合わせで、伝達関数ブロック720内に実施されてもよいことである。
適応型ALEアルゴリズムを通じた各反復中、伝達関数ブロック720の出力は、入来信号と一緒に、加算器730に供給される。伝達関数ブロック720からの出力は、示されない符号変換器を通じて又は加算器730の負入力としてネゲートされる。加算器730は、加算器730の出力で誤差信号を生成するために、入来信号からの伝達関数出力の減算を実施する。加算器730の出力における誤差信号は、伝達関数ブロック720に戻され、上述の適応処理の値「e」として用いられる。伝達関数ブロック720内の適応処理は、適応変数γ及びrを反復的に更新し、新たな伝達関数出力値を生成する。ALE700の反復的動作は、図3に示された安定性制御ブロック320及び収束モニタ322のような追加回路ブロックを用いて安定性及び収束について更に監視されてもよい。
留意すべき重要な点は、従来のALEブロックは、通常、1に等しい遅延値Δを用いて動作することである。1の遅延値に基づくALEアルゴリズムは、主としてホワイト・ガウス・ノイズが存在するとき、ALEが強いスペクトル線を走査及び識別することを可能にする。上述のように、ALE700は、プログラム可能な遅延値を用いる。プログラム可能な遅延値は、ALE700が非ホワイト(有色)ノイズ環境の条件下で動作することを可能にする。図5に記載されたように、疑似トーン信号510は、識別された中継器の存在の結果として形成されたスペクトルの存在下で、及び上述の帯域端フィルタリング特性にも起因する。結果として、ALE700について記載されたようなALEアルゴリズムにおけるプログラム可能な遅延値の使用は、従来のALEアルゴリズムに見られる短所を克服しうる。
更に、ALE700は、適応するとき、自身の動作帯域幅が自動的に狭くなるという特徴を有する。狭くすることは、適応パラメータγ及びrを、最初により広い動作帯域幅で動作させる。より広い初期帯域幅は、十分な量の疑似トーン信号エネルギが、初期適応周波数位置においてALE伝達関数の通過帯域内にある可能性を高める。ALE700の適応型伝達関数が疑似トーン信号に近付いていくか又はそれに合うとき、動作帯域幅は自動的に狭くなり、結果として精度を向上し及び信号対雑音比性能を向上させる。
図8を参照すると、本開示の特定の態様により信号内のチャネル又は中継器を決定及び識別する処理800のフローチャートが示される。例及び説明を目的として、処理800の段階は、主に図3の信号識別回路を参照して記載される。処理800の段階は、図1の受信機100のような受信回路に関連する処理全体の一部として実行されてもよい。処理800の段階は、衛星信号内の中継器を参照して記載されるが、受信信号内の如何なる他の種類のチャネルを決定又は識別するのにも等しく適用されてもよい。処理800の段階は、単なる例であり、及び如何様にも本発明を制限すると見なされるべきではない。
最初に、段階802で、入来信号が受信される。入来信号は、受信信号スペクトルのデジタル化された部分を有してもよい。好適な実施形態では、入来信号はA/D変換器からの出力信号である。また、段階802で、入来信号は、前処理回路302内に見られる回路のような回路を用いて前もって調整されるか前処理されてもよい。次に、段階804で、受信信号の部分についてスペクトル走査が開始する。スペクトル走査は、入来信号を第1の増分の周波数範囲に調整又は周波数シフトすることにより開始する。好適な実施形態では、第1の増分の周波数範囲は、入来信号を、入来信号の周波数範囲の始めの下側の周波数に周波数シフトする。結果として、段階804は、入来信号の信号スペクトルの下側の周波数端で開始することにより、スペクトル走査及び検出を開始する。
次に、段階806で、周波数シフトされたスペクトルに対して帯域端検出が実行される。帯域端検出は、周波数シフトされた信号をフィルタリングすること、及びそれを遅延され処理された入来信号と結合し、出力信号を生成することを含む。中継器の帯域端が帯域端検出中のフィルタリングを通じて渡されている場合、出力信号は疑似トーン信号を有してもよい。段階806における帯域端検出は、スペクトルに基づく技術、ALEに基づく技術又はそれらの組み合わせの何れかを用いて帯域端の検出された信号を分析することも有してもよい。
段階810で、決定は、疑似トーン信号が段階806における帯域端検出に続いて生成されているか否かに関して行われる。段階810で、疑似トーン信号が周波数シフトされたスペクトル内で検出された場合、該疑似トーン信号の存在は、第1の(例えば、上側又は下側の)中継器の帯域端が検出されていること、及び段階818で疑似トーン信号の周波数位置の分析が中継器のシンボル・レートの数値を決定するために用いられることを示す。分析は、スペクトル分析ブロック316内で実施されるスペクトル分析に基づく手法を用いてもよい。分析は、ALE318内で実施される手法のようなALEに基づく手法を用いてもよい。更に、シンボル・レート、識別された中継器の中心周波数及び帯域幅の推定は、識別された中継器の第2の(例えば、上側又は下側の)帯域端の周波数位置の推定と共に、決定されうる。
識別された中継器の特性の決定に続き、段階820で、周波数シフトされた信号は、識別された中継器の上側の帯域端の予測された位置に基づき、チャネル周波数オフセット増分又はチャネル周波数ステップを用いて更に周波数シフトされる。段階822で、更に周波数シフトされた信号に対して第2の帯域端検出が実行される。段階822における第2の帯域端検出は、段階806における帯域端検出と同様である。第2の帯域端検出は、段階810で得られた識別結果を検証するために用いられてもよく、又は段階818で識別された中継器の特性について生成された結果を精緻化するために用いられてもよい。
次に、段階824で、第2の決定は、第2の疑似トーン信号が段階822における第2の帯域端検出に続いて生成されているか否かに関して行われる。段階824において疑似トーン信号が存在しない場合、識別された中継器の下側及び上側帯域端は位置を定められ、段階818で適正な特性が決定されていることを更に示す。次に、段階816で、処理800は、公称増加周波数ステップで続けるか又は周波数シフトされたスペクトルの周波数シフトを行い、段階806における帯域端検出を用いて別の中継器の決定及び識別の処理を開始する。段階816における公称周波数シフト又は周波数ステップは、通常、帯域端検出処理に伴う問題を最小化するために、狭帯域フィルタ306の通過帯域の帯域幅に基づいてもよい。段階816は、図1に示されたチューナ104又はチューナ106のようなチューナを再調整し、段階806における帯域端検出のために受信信号の新たな部分を選択することを含む
段階824において第2の疑似トーン信号が検出されない場合、段階826で、更なる修正段階が行われる。例えば、段階826で、チャネル周波数ステップの第2の推定は、識別されたシンボル・レート又は他の中継器の特徴に関連する更なる情報に基づき生成されてもよい。新たなチャネル周波数ステップは、段階820で始めにシフトされた周波数スペクトルを周波数シフトするために提供されてもよく、処理800はその時点から続く。更に、段階826で、中継器の更なる識別及び検証がスキップされる。そして、段階816で、処理800は公称周波数ステップを用いて継続する。更に、中継器の識別及び検証は、代替の信号決定又は識別処理を用いて達成されてもよい。
段階810に戻り、第1の疑似トーン信号が見付からない場合、段階812で、全ての中継器の存在が入来信号内で見付かっているか否かに関して決定が行われる。更に、段階812で、受信信号の周波数範囲全体が走査されたか又は該周波数範囲全体を通してステップされたかが決定されてもよい。周波数範囲全体が走査されたか否かに関する決定は、周波数シフト・ステップの一部として入来信号の信号スペクトルの上側周波数端に達成したかどうかを決定することを有してもよい。段階812において決定が肯定的である場合、段階814で、受信信号内の中継器を決定及び識別する処理800が完了する。
段階812において決定が否定的である場合、段階816で、公称周波数ステップがスペクトル走査に提供され、信号は公称周波数ステップに基づき周波数シフトされ、処理は段階806における帯域端検出で継続する。
本開示の実施形態は、複数の中継器又はチャネルを有する入来する受信信号内の中継器又はチャネルを決定及び識別する装置及び方法を記載した。実施形態は、帯域端検出技術を利用して、中継器又はチャネルの識別を向上させ、識別された中継器又はチャネルの特性の決定のための追加処理を有してもよい。追加処理は、スペクトル分析に基づく決定及び識別手法、又は適応線スペクトル強調に基づく決定又は識別手法を有してもよい。向上した中継器又はチャネル識別に加え、追加処理は、中継器又はチャネルが識別されたとき、識別された中継器の帯域幅にほぼ等しい大きさのチャネル周波数ステップに基づき走査することにより、中継器又はチャネルについて受信信号の周波数スペクトルを走査する速度を向上させる。実施形態は、中継器又はチャネルのより速くより正確な識別及び決定をもたらし、信号受信装置の性能を向上させると共に、ユーザ経験も向上させる。
実施形態は種々の変更及び代替の形式の余地があるが、特定の実施形態が例として図に示され本願明細書で詳細に記載された。しかしながら、本開示は開示された特定の形式に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、本開示は、特許請求の範囲により定めされるような本開示の精神と範囲に含まれる全ての変更した、等価な、及び代替したものを包含する。
[関連出願の相互参照]
本出願は、2008年6月3日に出願された米国仮特許出願番号61/130,950号の優先権を35U.S.C§1 19に基づき主張するものであり、米国特許出願番号61/130,950号の全内容を本出願に援用する。

Claims (27)

  1. 複数のチャネルを有する信号を受信する段階;
    チャネルの帯域端の指標を生成するため、該信号をフィルタリングする段階;及び
    該帯域端の指標に基づき、前記チャネルの特性を決定する段階;
    を有する方法。
  2. 前記帯域端の指標は、単一周波数トーン信号である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記単一周波数トーン信号は、前記フィルタリングされた信号を前記受信信号で乗算することにより生成される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記フィルタリングする段階は、第1の単一周波数トーン信号及び第2の単一周波数トーン信号を生成して、チャネルの指標を生成するために、前記信号をフィルタリングする段階、を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 前記特性は、シンボル・レート、中心周波数及び帯域幅のうちの少なくとも1つである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記決定する段階は、前記帯域端の指標に基づき前記チャネルの特性を決定するためにスペクトル分析を用いる段階、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記スペクトル分析は高速フーリエ変換分析である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記決定する段階は、前記帯域端の指標に基づき前記チャネルの特性を決定するために適応線スペクトル強調を用いる段階、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記適応線スペクトル強調は、反復的適応型伝達関数を用いる、
    ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記信号の周波数スペクトルをシフトする段階、
    を更に有する請求項1に記載の方法。
  11. 複数のチャネルを有する信号を受信する手段;
    チャネルの帯域端の指標を生成するために該信号をフィルタリングする手段;及び
    該帯域端の指標に基づき、前記チャネルの特性を決定する手段;
    を有する装置。
  12. 前記帯域端の指標は、単一周波数トーン信号である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記単一周波数トーン信号は、前記フィルタリングされた信号を前記受信信号で乗算する手段を用いて生成される、
    ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. 前記フィルタリングする手段は、第1の単一周波数トーン信号及び第12の単一周波数トーン信号を生成して、チャネルの指標を生成するために、前記信号をフィルタリングする手段、を有する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
  15. 前記特性は、シンボル・レート、中心周波数及び帯域幅のうちの少なくとも1つである、
    ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
  16. 前記決定する手段は、スペクトル分析のための手段を有する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
  17. 前記スペクトル分析のための手段は高速フーリエ変換を含む、
    ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  18. 前記決定する手段は、適応線スペクトル強調のための手段を有する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
  19. 前記適応線スペクトル強調のための手段は、反復的適応型伝達関数を含む、
    ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
  20. 前記信号の周波数スペクトルをシフトする手段、
    を更に有する請求項11に記載の装置。
  21. 複数のチャネルを有する入力信号を受信し、該入力信号の周波数スペクトルをシフトするスペクトル・シフト回路;
    該スペクトル・シフト回路に結合され、周波数シフトされた信号をフィルタリングしてチャネルの帯域端の指標を生成するフィルタ;
    前記フィルタ及び前記スペクトル・シフト回路に結合され、前記帯域端の指標に基づき前記チャネルの特性を決定し、該決定されたチャネルの特性に基づき前記スペクトル・シフト回路内の周波数シフトを制御する信号分析回路;
    を有する装置。
  22. 前記帯域端の指標は、単一周波数トーン信号である、
    ことを特徴とする請求項21に記載の装置。
  23. 前記特性は、シンボル・レート、中心周波数及び帯域幅のうちの少なくとも21つである、
    ことを特徴とする請求項21に記載の装置。
  24. 前記信号分析回路は、スペクトル分析回路を有する、
    ことを特徴とする請求項21に記載の装置。
  25. 前記スペクトル分析回路は高速フーリエ変換を含む、
    ことを特徴とする請求項24に記載の装置。
  26. 前記信号分析回路は、適応線スペクトル強調回路を有する、
    ことを特徴とする請求項21に記載の装置。
  27. 前記適応線スペクトル強調回路は、反復的適応型伝達関数を含む、
    ことを特徴とする請求項26に記載の装置。
JP2011512600A 2008-06-03 2009-06-03 信号内のチャネルを決定する方法及び装置 Expired - Fee Related JP5566379B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13095008P 2008-06-03 2008-06-03
US61/130,950 2008-06-03
PCT/US2009/046053 WO2010047852A2 (en) 2008-06-03 2009-06-03 Method and apparatus for determining channels in a signal

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011523837A true JP2011523837A (ja) 2011-08-18
JP5566379B2 JP5566379B2 (ja) 2014-08-06

Family

ID=42119893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011512600A Expired - Fee Related JP5566379B2 (ja) 2008-06-03 2009-06-03 信号内のチャネルを決定する方法及び装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8774293B2 (ja)
EP (1) EP2294816B1 (ja)
JP (1) JP5566379B2 (ja)
KR (1) KR101574369B1 (ja)
CN (1) CN102113318B (ja)
WO (1) WO2010047852A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013077227A1 (ja) * 2011-11-25 2013-05-30 ソニー株式会社 チャンネルスキャン装置および方法、並びにプログラム

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9100088B2 (en) * 2012-06-15 2015-08-04 Maxlinear, Inc. Method and system for guard band detection and frequency offset detection
GB201317461D0 (en) * 2013-10-02 2013-11-13 Imagination Tech Ltd Satellite scanning
CN105991203B (zh) * 2015-03-05 2018-10-30 博通集成电路(上海)股份有限公司 频道选择装置及其方法
KR102571442B1 (ko) * 2017-02-07 2023-08-29 삼성전자주식회사 전자 장치 및 그의 신호 송수신 방법
CN110830086B (zh) * 2018-08-07 2021-06-22 航天信息股份有限公司 一种信号处理装置和阅读器
EP3883247A4 (en) * 2018-12-13 2021-12-01 Huawei Technologies Co., Ltd. FILTERING DEVICE AND METHOD
CN110971314B (zh) * 2019-12-06 2021-03-30 武汉大学 一种多路输入多路输出的无线信道监测与模拟装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070098089A1 (en) * 2005-10-28 2007-05-03 Junsong Li Performing blind scanning in a receiver

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5090027A (en) 1989-01-26 1992-02-18 Nec Corporation Coherent PSK demodulator with adaptive line enhancer
US5636250A (en) 1994-12-13 1997-06-03 Hitachi America, Ltd. Automatic VSB/QAM modulation recognition method and apparatus
US6009132A (en) * 1997-07-25 1999-12-28 Globespan Semiconductor, Inc. System and method for obtaining clock recovery from a received data signal
DE69909994T2 (de) * 1998-04-17 2004-03-04 Thomson Licensing S.A., Boulogne Abstimmsystem mit suchlaufalgorithmus für satellitenempfänger mit lnb-frequenzabweichung
JP2001024482A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受信機
US6711214B1 (en) 2000-04-07 2004-03-23 Adc Broadband Wireless Group, Inc. Reduced bandwidth transmitter method and apparatus
US6901243B2 (en) * 2001-11-08 2005-05-31 Qualcomm, Incorporated Method and apparatus for mitigating adjacent channel interference in a wireless communication system
CN101023645A (zh) * 2004-07-20 2007-08-22 高通股份有限公司 在多载波系统中改善信道估计的频域滤波
KR20070031466A (ko) 2004-07-20 2007-03-19 콸콤 인코포레이티드 멀티캐리어 시스템에서의 채널 추정을 개선하기 위한주파수 영역 필터링
US7616711B2 (en) 2004-07-20 2009-11-10 Qualcomm Incorporated Frequency domain filtering to improve channel estimation in multicarrier systems
US8542778B2 (en) * 2005-10-26 2013-09-24 Zenith Electronics Llc Closed loop power normalized timing recovery for 8 VSB modulated signals

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070098089A1 (en) * 2005-10-28 2007-05-03 Junsong Li Performing blind scanning in a receiver

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013077227A1 (ja) * 2011-11-25 2013-05-30 ソニー株式会社 チャンネルスキャン装置および方法、並びにプログラム
JP2013115477A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Sony Corp チャンネルスキャン装置および方法、並びにプログラム
US9007530B2 (en) 2011-11-25 2015-04-14 Sony Corporation Channel scan device and method, and program

Also Published As

Publication number Publication date
KR20110014698A (ko) 2011-02-11
WO2010047852A2 (en) 2010-04-29
US8774293B2 (en) 2014-07-08
EP2294816A2 (en) 2011-03-16
EP2294816A4 (en) 2011-07-20
CN102113318B (zh) 2014-03-12
EP2294816B1 (en) 2017-02-22
US20110069747A1 (en) 2011-03-24
CN102113318A (zh) 2011-06-29
KR101574369B1 (ko) 2015-12-03
WO2010047852A3 (en) 2010-07-08
JP5566379B2 (ja) 2014-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5628153B2 (ja) 信号形式を判定するための装置および方法
JP5566379B2 (ja) 信号内のチャネルを決定する方法及び装置
JP4947603B2 (ja) 複数の信号対雑音比測定源を使用した非線形信号歪み検出
US20070036232A1 (en) Ofdm reception apparatus and ofdm reception method
US20050157820A1 (en) Digital receiver having adaptive carrier recovery circuit
US8351495B2 (en) Method and apparatus for detecting in-band interference in a data communications modem
US20050201475A1 (en) COFDM demodulator
US7043680B2 (en) Frequency division multiplex transmission signal receiving apparatus using a plurality of carriers
EP1219022B1 (en) Apparatus and method for substantially eliminating a near-channel interfering amplitude modulated signal
US8331479B2 (en) Method, apparatus, and system for microwave signal correction
US8199864B1 (en) Quadrature phase shift keying demodulator of digital broadcast reception system and demodulation method thereof
KR100379392B1 (ko) 반송파 복구 장치
JP2009517969A (ja) 受信機において周波数オフセットを判別する方法および装置
EP2051467A1 (en) Apparatus and method for channel estimation
US20110243280A1 (en) Receiver and receiving method
KR20030077204A (ko) 유럽형의 지상파/케이블 공용 디지털 텔레비젼 시스템의복조기
KR100720562B1 (ko) 디지탈 방송 수신기의 방송 신호 복조 장치 및 방법
JP2000174677A (ja) 復号方法
JP2006121400A (ja) 等化器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5566379

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees