JP2011520614A - ブシュ拡張装置及びブシュブランクの鍛造法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ブシュ拡張装置に関する。
最高400トンの個体重量及び最大8000ミリメートルの直径並びに3〜9メートルの高さを有する大型のブシュは、一般にマンドレルを介して鍛造される。但し、その品質はしばしば十分でない。
本発明の根底を成す課題は、従来技術に比べて著しく少ない投資コストを生ぜしめ且つ製品の良好な品質を保証するブシュ拡張装置を提案することである。
本発明によるブシュ拡張装置は、例えば円錐形に鋳造された金型を、円筒形のブシュを形成するように変形加工することを可能にする。この場合、数百トン、例えば200〜600トン、有利には約400トンの個体重量、3000〜10000ミリメートル、有利には約8000ミリメートルの直径及び1〜9メートル、有利には3〜6メートルの全高が、外側における部分的な変形加工によって加工若しくは鍛造され得る。これらのブシュブランクは、変形加工工具によって断続的に、即ちサイクル形式で鍛造される。このためにはブシュブランクが、例えばオーバヘッドクレーンによって、鍛造マンドレルを被覆するように支持ローラ上に載置される。カウンタホルダを閉じてから、部分的な鍛造がサイクル形式で開始される。各行程後にセンタリングローラがブシュブランクを鍛造マンドレルからやや離反するように押しずらし、次の鍛造行程が実施される前に、ブシュブランクを引き続き所定の小さな角度範囲だけ、ブシュブランクの長手方向軸線を中心として回動させる。マンドレルが同じ角度だけ回動される。このためには、レーザ測定システムがセンタリングローラを正しい作業位置へと運動させることができる。鍛造におけるこのサイクル形式の切替え延いては部分的な鍛造は、極めて迅速に、例えば30〜90行程/分、有利には40〜60行程/分で行うことができる。更に、円錐形のブランクが円筒形のブシュを形成するように拡張され得ると同時に、ブシュの高さも拡大され得る。支持ローラはサイクル形式でモータにより駆動される。このことは、ブシュブランクの外側を部分的に且つ断続的に、即ちサイクル形式で鍛造する変形加工工具の行程周波数に対応して行われる。鍛造マンドレルは可動のカウンタホルダにより、その作業位置で係止される。1つのレーザ装置又は複数のレーザ装置が、ブシュブランクの外径を永続的に測定しており、これにより、円筒形の又は異形成形された鍛造ブシュを得るためには、鍛造サドルとして形成された、そのときどきの変形加工工具を適宜使用することができる。
Claims (22)
- ブシュ拡張装置であって、該ブシュ拡張装置において、数百トン、例えば約200〜600トン、有利には400トンの重量、3000ミリメートル〜10000ミリメートル、有利には8000ミリメートルの直径及び1〜9メートル、有利には3〜6メートルの高さを有する大型の穿孔された、例えば鋼製のブシュブランク(5)が、通路(9)の貫通した鍛造マンドレル(7)に被せ嵌め可能であり、前記通路(9)を通じて適当な冷却媒体、有利には冷却水が、上方又は下方から連続的に供給可能であり、該冷却水が、例えば下方で捕集容器又は流出部(図示せず)に送られるようになっており、冷却媒体供給部が、例えば装置全体に一緒に含まれており、鍛造されるブシュブランクが、例えばリング、管片又は管を形成するように後加工可能であり、前記ブシュブランク(5)が、支持ローラ(14)に載置可能であり且つ側方に配置された、例えば液圧式でモータにより断続的に駆動可能な少なくとも1つの変形加工工具(4)によって、小さな周面角度範囲にわたって部分的に鍛造可能であり、前記ブシュブランク(5)が、各鍛造行程後に鍛造マンドレル(7)から半径方向で離反運動可能であり、引き続き所定の小さな角度だけ、鍛造マンドレル(7)により当該ブシュブランクの長手方向軸線を中心として回動可能であり且つサイクル形式で、鍛造マンドレル(7)に支持された状態で該当する変形加工工具(4)によって新たに加工可能であり、前記支持ローラ(14)が、サイクル形式でモータにより駆動可能であり、鍛造マンドレル(7)が、鍛造力を完全に又は部分的に吸収するカウンタホルダ(10)によってその作業位置で係止可能であり、少なくとも1つのレーザ装置(15)、有利には複数のレーザ装置(15,16)が設けられており、これらのレーザ装置が、ブシュブランクの外径を永続的に測定し且つセンタリング兼支持ローラ(17)を介して工作物(5)を鍛造マンドレル(7)及び該当する変形加工工具(4)に関して正しい作業位置にもたらしてから、鍛造が極めて迅速に、例えば30〜60行程/分、有利には40〜60行程/分の鍛造行程で以て、当該のレーザ装置が「直径到達」の信号を送出して鍛造過程が停止されるまで行われ、所望のブシュ形状を正確に得るためには、複数の異なる位置でレーザ測定が実施され、必要な補正は数回の鍛造過程の中断により行うことができることを特徴とする、ブシュ拡張装置。
- ブシュブランク(5)の周面にわたって複数の変形加工工具(4)が配置されており、これらの変形加工工具が同期的にサイクル形式で、又は交互にサイクル形式で、ブシュブランク(5)の外周面を部分的に鍛造する、請求項1記載のブシュ拡張装置。
- 変形加工工具(4)の、ブシュブランク(5)に面した側が、球状、凸面状に形成されているか、又は異形成形されて形成されている、請求項1又は2記載のブシュ拡張装置。
- 変形加工工具(4)の、ブシュブランク(5)に面した側が、平らに形成されている、請求項1又は2記載のブシュ拡張装置。
- 複数の変形加工工具(4)が、ブシュブランク(5)の周面にわたって且つ/又は高さにわたって所定の角度だけ互いにずらされて配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のブシュ拡張装置。
- ブシュブランク(5)の周方向での角度ずれの他に、高さにおいても変形加工工具(4)が互いにずらされて配置されている、請求項5記載のブシュ拡張装置。
- 当該の変形加工工具(4)が、少なくともブシュブランク(5)の全高(H)にわたって延在している、請求項1から6までのいずれか1項記載のブシュ拡張装置。
- 1つ又は複数の変形加工工具(4)が、鍛造過程中に数回の鍛造行程だけ停止可能であるか、又は変形加工工具(4)の複数の異なる位置によって、例えば傾斜位置によって、又は変形加工工具(4)の相応の異形成形によって、ブシュブランク(5)における直径差を補償することができる、請求項1から7までのいずれか1項記載のブシュ拡張装置。
- 鍛造中にブシュブランク(5)が円錐形になった場合には、1つ又は複数の変形加工工具(4)に関して鍛造過程を数回の行程だけ中断することができる、請求項8記載のブシュ拡張装置。
- 変形加工工具(4)の外面が異形成形されて構成されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のブシュ拡張装置。
- ブシュブランク(5)の周面にわたってモータにより、例えば液圧式で駆動される複数のセンタリングローラ(17)が設けられており、これらのセンタリングローラがブシュ(5)の外側輪郭に作用し、前記センタリングローラ(17,18)が、ブシュ(5)に関して半径方向でモータにより、例えば液圧式で調節可能且つ係止可能に配置されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のブシュ拡張装置。
- スケール除去装置(23)が設けられており、該スケール除去装置がブシュブランク(5)の外周面及び/又は内部からスケールを除去し、しかも当該のスケール除去装置(23)は、1つ又は複数の高圧ノズルを有しており、該高圧ノズルが、その噴流をブシュブランク(5)の外側及び/又は内側に向けるようになっており、加圧水供給が、ブシュブランク(5)の温度及び/又は体積に対応して制御可能又は調整可能である、請求項1から11までのいずれか1項記載のブシュ拡張装置。
- センタリングローラ(17,18)のモータによる、例えば液圧式の駆動装置も、支持ローラ(14)のためのモータ駆動装置も、スケール除去装置(23)も、1つ又は複数の変形加工工具(2,4)のモータ駆動装置も、1つのシーケンス制御装置に含まれており、前記駆動装置が有利にはCNC制御されている、請求項1から12までのいずれか1項記載のブシュ拡張装置。
- 当該の変形加工工具(4)が、ブシュブランク(5)の最大の延伸を行えるように構成されている、請求項1から13までのいずれか1項記載のブシュ拡張装置。
- 当該の変形加工工具(4)が、2つ又は複数の駆動装置により、例えば液圧式で駆動されている、請求項1から14までのいずれか1項記載のブシュ拡張装置。
- 当該の変形加工工具(4)のための1つ又は複数の駆動装置が、変形加工工具をブシュブランク(5)に関する角度設定に関して変更可能である、請求項15記載のブシュ拡張装置。
- 鋼合金等から成る、熱間鍛造に適した温度に加熱された、貫通開口(6)の設けられたブシュブランク(5)を変形加工するための方法であって、該ブシュブランクを、前記開口(6)を以て鍛造マンドレル(7)に被せ且つ当該ブシュブランクの周面及び/又は高さにわたってずらされた1つ又は複数の変形加工工具(4)により、当該ブシュブランクの周面を、ブシュブランク(5)の角度区分毎の回動により部分的に鍛造し、鍛造過程中のブシュブランク(5)を鍛造マンドレル(7)で支持することを特徴とする、ブシュブランクの鍛造法。
- 鍛造マンドレル(7)をブシュブランク(5)と同じ距離だけ回動させる、請求項17記載の方法。
- ブシュブランク(5)を、その周面及び/又は高さにわたって複数の変形加工工具(4)により同時に又は断続的に鍛造する、請求項17又は18記載の方法。
- ブシュブランク(5)が、その都度異なる角度だけ回動してから、変形加工工具(4)がブシュブランクの外周面を鍛造する、請求項17から19までのいずれか1項記載の方法。
- ブシュブランク(5)を、複数の変形加工工具(4)が同時に鍛造する、請求項17から20までのいずれか1項記載の方法。
- 鍛造過程中にモータ駆動装置により、1つ又は複数の変形加工工具(4)の、ブシュブランク(5)に接触する衝突角度を変化させるか若しくは調節する、請求項17から21までのいずれか1項記載の方法。
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