JP2011515160A - 酵素消化による微生物生成物の破壊 - Google Patents

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Abstract

透析成分を提供すること、および透析成分を酵素と接触させることによって、透析成分を処理する方法が提供される。酵素は、透析成分中の微生物性汚染物を分解する。酵素を透析成分から分離し、精製された透析成分を提供することができる。精製された透析成分は、ヒトでサイトカイン応答を引き起こす微生物性汚染物を実質的に含み得ない。本開示は、透析成分から細菌性汚染物を除去する方法、および上記成分から作製される透析溶液を用いる方法に関する。一般的な実施形態では、本開示は、透析成分を処理する方法を提供する。

Description

本開示は、透析成分から汚染物を除去する方法に一般に関する。より詳細には、本開示は、透析溶液中、または透析溶液を作製するために用いられる成分中の微生物生成物を酵素消化によって破壊する方法、および精製された透析溶液またはその成分を用いる方法に関する。
非経口医薬品は、汚染性の物質、例えば腹膜炎を引き起こす可能性があり得る物質を含まないことが要求される。腹膜炎、すなわち腹膜の炎症は、腹膜透析の主な合併症である。腹膜炎は、腹腔内細菌感染によって起こり得る。あるいは、化学的刺激物または異物刺激物に起因する腹膜炎が、無菌性の腹膜炎(aseptic peritonitis)または無菌性腹膜炎(sterile peritonitis)として公知である。無菌性腹膜炎には、濁った透析物の発達が付随する。腹膜透析溶液の既存の検査にもかかわらず、無菌性の腹膜炎の発生がまだ出現する。
本開示は、透析成分から細菌性汚染物を除去する方法、および上記成分から作製される透析溶液を用いる方法に関する。一般的な実施形態では、本開示は、透析成分を処理する方法を提供する。本方法は、透析成分を提供すること、および透析成分を1つまたは複数の酵素と接触させることを含む。酵素(複数可)は、透析成分中の微生物性汚染物を分解する。酵素(複数可)を透析成分から分離し、精製された透析成分を提供することができる。精製された透析成分は、ヒトでサイトカイン応答を引き起こす微生物性汚染物を実質的に含み得ない。
一実施形態では、透析成分は浸透圧剤である。例えば、浸透圧剤は、グルコース、フルクトース、グルコースポリマー、グルコースポリマー誘導体、ポリオール、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、アミノ糖、N−アセチルグルコサミン(NAG)、グリセロールまたはそれらの組合せであってもよい。代替実施形態では、透析成分は、透析治療で用いられる1つまたは複数の緩衝剤または電解質である。
一実施形態では、酵素は、リゾチーム、アミダーゼ、トリプシン、キチナーゼ、β1−3グルカナーゼ、プロナーゼ、プロテアーゼ、リパーゼおよびエンドグリコシダーゼの1つまたは複数であってもよい。酵素は、N−アセチルムラミル−L−アラニンアミダーゼであってもよい。酵素は、透析成分の約0.0005重量%〜約0.05重量%の比率で加えることができる。透析成分および酵素は、一定期間インキュベートしてもよい。上記期間は、少なくとも1時間以上であることができる。
一実施形態では、透析成分を酵素と接触させるステップは、酵素を含む処理溶液を透析成分に加えることを含む。酵素を透析成分から分離するステップは、透析成分から酵素をろ過除去することを含むことができる。酵素は、ろ過器の分子量カットオフより元々大きくてもよく、またはその分子量を高めるために酵素を修飾してもよい。
別の実施形態では、酵素は基質に固定される。基質は、ビーズまたは膜であることができる。基質は、透析システムおよび治療で用いられるカートリッジまたは透析器の一部であることができる。
一実施形態では、透析成分を酵素と接触させるステップは、バッチ法で実施される。透析成分を酵素と接触させるステップは、連続法で実施することもできる。
一実施形態では、透析成分中の微生物性汚染物を酵素に分解させるステップの後、微生物性汚染物の存在について透析成分を試験する。試験は、インターロイキン−6試験であってもよい。
一実施形態では、透析成分は、微生物性汚染物としてペプチドグリカンを含む。透析成分は、イコデキストリンであることができる。
一実施形態では、本開示は、腹膜透析溶液を提供することを含む、腹膜透析溶液を処理する方法を提供する。腹膜透析溶液は、グルコースポリマーまたはグルコースポリマー誘導体などの浸透圧剤を含む。腹膜透析溶液を、酵素と接触させる。腹膜透析溶液中の微生物性汚染物を、酵素に分解させる。
別の実施形態では、本開示は、患者に腹膜透析溶液を提供する方法を提供する。本方法は、腹膜透析成分を提供すること、および腹膜透析成分を酵素と接触させることを含む。腹膜透析成分中の微生物性汚染物を、酵素に分解させる。患者の透析治療で、上記腹膜透析溶液を用いる。
本開示の利点は、透析溶液および/または透析成分から物質を除去するための、改善された方法を提供することである。
本開示の別の利点は、透析溶液、または透析溶液の作製に用いられる成分を製造するための、改善された方法を提供することである。
本開示のさらに別の利点は、改善された透析溶液を提供することである。
本開示のさらに別の利点は、腹膜透析療法を受ける患者において腹膜炎を予防するために使用することができる、改善された安全手順を提供することである。
本開示の別の利点は、患者に透析溶液を投与するための、改善された方法を提供することである。
さらなる特徴および利点は本明細書に記載され、以下の詳細な説明および図から明らかとなる。
図1は、酵素処理およびろ過の前後の、透析溶液の試験試料のインターロイキン−6応答を例示するチャートである。 図2は、酵素処理とその後のリポポリサッカライドの投与の前後の、試験試料のインターロイキン−6応答を例示するチャートである。 図3は、酵素処理およびろ過の前後の、イコデキストリン溶液の試験試料のインターロイキン−6応答を例示するチャートである。
本開示は、酵素を用いて、透析成分中の細菌成分を分解する方法に関する。透析溶液は、患者から老廃物を除去するための様々な形の透析で用いられる。透析溶液は、腹膜透析、血液透析または他の任意の透析療法用に特に処方され、それに適したものとなり得る。透析溶液は、浸透圧剤、緩衝剤、電解質またはそれらの組合せなどの、1つまたは複数の適する透析成分(例えば透析溶液の成分または構成要素)を含むことができる。本明細書で開示される方法は、任意の種類の透析成分または任意の種類の透析溶液と用いることができる。
細菌細胞壁の主要成分である様々な化合物は、細菌に対してマーカーの役割を演ずることができる。リポポリサッカライド(「LPS」)およびペプチドグリカン(「PG」)を含むこれらの微生物生成物の多くは、ヒト細胞でサイトカイン生成を刺激する。これらの微生物生成物は、患者において、腹膜炎を含む許容されない反応を引き起こし得る。これらの微生物生成物がサイトカイン応答を引き起こさないように、酵素はこれらの微生物生成物を無害な副産物にうまく分解することができることがわかっている。
微生物生成物を破壊するために、透析成分を1つまたは複数の酵素に接触させる。透析成分は、溶液形態で提供することができる。酵素は、透析成分中の微生物性汚染物を分解または消化する。酵素は透析成分から分離され、精製された透析成分を提供する。精製された透析成分は、サイトカイン応答を引き起こす微生物性汚染物を実質的に含み得ない。したがって、酵素による透析成分の処理は、微生物性汚染物(例えばペプチドグリカン)を破壊し、これらの炎症性物質が最終透析製品に運ばれないことを保証する。
細菌成分の分子結合を切断して、それらの成分を無害な化合物に分解するように酵素を選択することができる。例えば、リゾチーム(ムラミダーゼとしても公知)は、ペプチドグリカンのN−アセチルムラミン酸とN−アセチル−D−グルコサミン残基との間の1,4−β結合の加水分解を触媒する、14.4kDaの酵素である。アミダーゼは、モノカルボン酸アミドの加水分解を触媒する酵素である。トリプシンは、ペプチド鎖を切断することによってタンパク質を分解する、セリンプロテアーゼである。ペプチドグリカンを分解するために、N−アセチルムラミル−L−アラニンアミダーゼを用いることもできる。キチナーゼは、真菌の細胞壁多糖であるキチンを分解することができる。カードランおよびザイモサンなどの微生物細胞壁多糖類を分解するために、β1−3グルカナーゼを同様に用いることができる。他の可能な酵素には、プロナーゼ、他のプロテアーゼ、リパーゼおよびエンドグリコシダーゼが含まれる。
任意の適する技術によって透析成分を酵素に曝露させることができる。酵素を溶液中に調製し、次に透析成分または透析成分の溶液に加えることができる。あるいは、酵素をビーズまたはろ過器などの基質に固定することができる。例えば、酵素が固定化されているカラムを通して透析成分を透過させることができる。
透析成分の重量に対して約0.000005%〜約0.5%、好ましくは約0.0005%〜約0.05%の比率で、酵素を透析成分に加えることができる。例えば、1mg/mLの酵素を含む処理液を、水で調製することができる。次に、約1%の比率で処理液を透析成分に加える。透析成分および処理液を、1〜5時間、一般的には3時間インキュベートする。
インキュベーション期間の後、酵素を透析成分から除去する。一実施形態では、酵素を除去するために溶液をろ過することができる。ろ過は、任意の適するろ過技術によって実施することができる。一実施形態では、酵素は、透析溶液の最も大きな透析成分(例えばグルコースポリマーまたはグルコースポリマー誘導体)より大きな、または50kDaを超える分子量を有する。別の実施形態では、酵素(例えば14kDaの分子量を有するリゾチーム)を、その名目分子量を増加させるより大きな担体分子、例えばリゾチームタンパク質に結合させることができるポリエチレングリコールポリマーに結合させることができる。ろ過ユニットは、名目分子量限界(「NMWL」)と命名される分子量カットオフを含むことができる。分子量カットオフは、指定された分子量を超える分子を保持する、上記装置の能力を示す。用いられるNMWLは、30kDaであり得る。炭素ろ過などの他のろ過方法を用いることもできる。
別の実施形態では、酵素は基質に固定される。基質は、透析システムおよび治療で用いられるカートリッジまたは透析器の一部であり得る。バッチ法では、酵素をビーズに共有結合させ、透析溶液をビーズに曝露させることができる。あるいは、酵素が基質またはマトリックスに固定化されているカラムを通して、透析成分を透過させることができる。基質は、ビーズ、膜または他の任意の適する基質であることができる。酵素を基質に結合させることによって、透析溶液から酵素をろ過するかさもなければ除去する処理は、必要でないことがある。さらに、酵素を複数回用いることができ、処理ステップの費用を低減させる。
処理ステップの後、腹膜炎を引き起こしそうな汚染物が存在しないことを確認するために、透析成分を試験することができる。物質によって誘導されるサイトカイン応答を測定することができる。微生物性汚染物の存在を検出するために有用であることがわかった1つの適するサイトカイン応答は、インターロイキン−6応答である。1つのタイプの試験では、サイトカイン応答を引き起こす試薬を、透析成分の試料に加える。試薬は、末梢血単核細胞(「PBMC」)または単核球細胞系細胞を含むことができる。PBMCは、健康なドナーの新鮮なヒト血液から単離される。特定の1タイプの適する試験は、アッセイを伴う試験キットを含む。試験物質およびPBMCを、アッセイに加える。次に、アッセイを細胞と一晩インキュベートする。培地を収集し、所望の種類の分泌されたサイトカインを、酵素結合免疫吸着検定法(「ELISA」)技術を用いて定量化する。そのような試験の使用は、当技術分野で周知である。当分野の技術者は、他の種類の試験が可能であることを認識する。
一実施形態では、本開示は、腹膜透析溶液の製造方法を提供する。本方法は、任意の適する数および種類の処理段階を含むことができる。例えば、本方法は、グルコースポリマーなどの浸透圧剤を提供すること、グルコースポリマーを酵素と接触させること、グルコースポリマー中の微生物性汚染物を酵素に分解させること、およびこのグルコースポリマーを用いて腹膜透析溶液を作製することを含むことができる。グルコースポリマーは、任意の適する方法でさらに処理することができる。一実施形態では、グルコースポリマーは、任意の適する数および種類の分離装置、例えばペプチドグリカンおよび/または同様なものに特異的に結合する樹脂を有する親和性カラムで処理することができる。
本開示に従って透析溶液を製造する方法は、他の適する透析原料または透析溶液試験手順と併用することもできる。適する試験手順の例示的な例は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2006年10月10日に発行されたMETHODS AND COMPOSITIONS FOR DETECTION OF MICROBIAL CONTAMINANTS IN PERITONEAL DIALYSIS SOLUTIONSと題する米国特許第7,118,857号に見ることができる。例えば、そのような試験手順は、透析原料または透析溶液を試験するために一般に用いることができる。
本明細書で述べる透析溶液は、腹膜透析、血液透析または他の任意の透析療法用に特別に処方され、それに適したものとなり得る。透析溶液は、例えば、単一容器中の単一の透析溶液として、または別々に収納された容器もしくは多室容器の透析パーツ(dialysis part)として用いることができる。透析溶液は、任意の適する滅菌技術、例えばオートクレーブ、蒸気、紫外線、高圧、ろ過またはそれらの組合せを用いて滅菌することができる。
透析溶液の即時利用可能な製剤は、多くの適する方法で調製することができる。例えば、マルチパーツ透析製剤の第1および第2の透析パーツは、混合されて混合溶液を形成するまで互いに別々に、例えば多室容器の油圧で連結された別々の室に保存することができる。この点に関しては、即時利用可能な製剤は、容器の1室内でその別々の透析パーツを混合することによって、容器の中で調製することができる。このことは、透析パーツのすべてまたは少なくとも一部を手動で容器に注入して、混合溶液を形成する必要性を効果的に排除することができ、このように、即時利用可能な製剤を滅菌条件下で容易に調製することができることを保証する。
さらに、混合する前に透析パーツの1つを患者と直接液体連通させることができ、一方で混合する前に他の透析パーツを患者と直接液体連通させることができないように、容器を構成することができる。単一の溶液は物理的に患者と直接液体連通させることができず、この単一の溶液が最初に他の成分と混合されない限り患者に供給することができないので、このことは、本開示の即時利用可能な製剤の調製および投与に関してさらなる安全レベルを提供することができる。この点に関しては、患者と物理的に直接液体連通させることができない単一の溶液が、カリウム、ナトリウムなどの構成要素の望ましくない濃度を偶然に有する場合、この構成は、望ましくないレベルの構成要素が患者に供給されないか投与されないことを必然的に保証するであろう。
個々の透析パーツを効果的に調製し、投与することができるように、マルチパーツ透析溶液の別々の透析パーツを任意の適する様式で収容または含有させることができることを理解するべきである。2つのパーツを収容するために、適する液体連通機構によって連結される別々の容器(例えば、フラスコまたはバッグ)などの様々な容器を用いることができる。2つ以上の別々の透析パーツは、別々に滅菌および保存することができる。
透析溶液は、浸透圧剤、緩衝剤、電解質またはそれらの組合せなどの、1つまたは複数の適する透析成分を含むことができる。多種多様の適する酸性および/または塩基性の剤を、浸透圧、緩衝および/または電解質の溶液または濃縮液のpHを調節するために利用することもできる。例えば、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素、ヨウ化水素、水酸化ナトリウムなど、またはそれらの組合せを含む、様々な無機の酸および塩基を利用することができる。
浸透圧剤の非限定例には、グルコース、フルクトース、グルコースポリマー(例えばマルトデキストリン、イコデキストリン、シクロデキストリン、トレハロース)、グルコースポリマー誘導体(例えば改変デンプン、ヒドロキシエチルデンプン)、ポリオール、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、アミノ糖、N−アセチルグルコサミン(NAG)、グリセロールおよび/または同様なもの、およびそれらの組合せが含まれる。緩衝剤の例には、重炭酸塩、乳酸/乳酸塩、ピルビン酸/ピルビン酸塩、酢酸/酢酸塩、クエン酸/クエン酸塩、アミノ酸、ペプチド、クレブス回路の中間体および/または同様なもの、およびそれらの組合せが含まれる。
電解質の非限定例には、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、塩化物および/または同様なもの、およびそれらの組合せが含まれる。例えば、透析溶液は、約100〜約140mEq/LのNa、約70〜約130mEq/LのCl、0.1〜約4.0mEq/LのCa2+、0.1〜約4.0mEq/LのMg2+および/または0.1〜約4.0mEq/LのKの1つまたは複数の電解質を含むことができる。これらの電解質の各々は、所望の最終透析製剤によっては、透析溶液に存在しなくてもよい。
浸透圧剤を用いて溶液の浸透圧を生理的浸透圧より高く(例えば約285mOsmol/kgより高く)保つことができる。例えば、グルコースは速やかな限外ろ過速度を提供するので、最も一般的に用いられる浸透圧剤である。アミノ酸などの他の適する種類の浸透圧剤は、グルコースに加えて、またはその代用品として用いることができる。
腹膜透析溶液で浸透圧剤の役目を果たすことができる化合物の別のファミリーは、イコデキストリン、マルトデキストリン、ヒドロキシエチルデンプンなどの、グルコースポリマーまたはそれらの誘導体のファミリーである。これらの化合物は浸透圧剤としての使用に適するが、それらは、特に滅菌および長期保管の間、低pHおよび高pHに感受性であり得る。イコデキストリンなどのグルコースポリマーは、腹膜透析溶液でグルコースに加えて、またはその代わりに用いることができる。一般に、イコデキストリンは、トウモロコシデンプンの加水分解から誘導されるグルコースのポリマーである。それは、12〜20,000ダルトンの分子量を有する。イコデキストリン中の大多数のグルコース分子は、α(1−4)グルコシド結合(>90%)で直線状に連結されるが、一方で、小さな分画(<10%)はα(1−6)結合によって連結される。
透析溶液または成分は、重炭酸塩および酸などの緩衝剤を含むこともできる。重炭酸塩は、ガスバリアオーバーパウチなどを使わずに安定なままであることができるように、アルカリ性溶液を含むことができる。個々の重炭酸塩溶液は、約8.6を超えるpH範囲、好ましくは約9を有することができる。重炭酸塩溶液成分のpHは、任意の適する種類の成分、例えば水酸化ナトリウムおよび/または同様なもので調節することができる。本開示の重炭酸塩溶液の例示的な例は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2001年10月30日に公布されたBICARBONATE−BASED SOLUTION IN TWO PARTS FOR PERITONEAL DIALYSIS OR SUBSTITUTION IN CONTINUOUS RENAL REPLACEMENT THERAPYと題する米国特許第6,309,673号に見い出すことができる。
酸は、乳酸、ピルビン酸、酢酸、クエン酸、塩酸などの1つまたは複数の生理的に許容される酸を含むことができる。酸は、約5以下、約4以下、約3以下、約2以下、約1以下および他の任意の適する酸性pHのpHを有する個々の溶液であることができる。酸性溶液における、乳酸などの有機酸の単独使用、または別の適する酸、例えば塩酸などの適する無機の酸、別の適する有機酸(例えば乳酸/乳酸塩、ピルビン酸/ピルビン酸塩、酢酸/酢酸塩、クエン酸/クエン酸塩)および同様なものとの併用は、上記溶液をより生理的に許容できるものにすることができる。
前に述べたように、本開示の透析溶液は、様々な適する用途で用いることができる。例えば、透析溶液は、自動化腹膜透析、連続的外来腹膜透析、連続流動腹膜透析などの腹膜透析の間用いることができる。本開示は、腎不全を治療するための多種多様の適する透析療法で用いることができることを理解すべきである。
一実施形態では、慢性の腎不全または疾患を有する患者のために透析療法を提供する方法で本開示を利用することができるが、本開示は、急に透析が必要な場合、例えば緊急救命室の状況で用いることができることを理解するべきである。最後に、当業技術者が理解するように、間欠形態の療法(例えば、血液ろ過、血液透析、腹膜透析および血液透析)を、施設内、自己/限定看護ならびに家庭場面で用いることができる。
限定ではなく例として、以下の実施例は本開示の様々な実施形態を例示するものであり、透析溶液で行われた実験的試験をさらに例示する。
実験手順
透析溶液試料を酵素に曝露させる方法は、以下の通りに実行した。実施例1および2ならびに比較例Aについては、1mg/mLのリゾチームを含む処理液を水で調製した。8mLの透析溶液試料を、80μLのリゾチーム処理液と合わせた。試料を37℃で3時間インキュベートした。この溶液中の未消化のIL−6誘導性物質は、30kD膜の上に保持されることが公知であったので、試料を2×4mLの一定量に分割し、一定分量の1つを30kの膜で長時間洗浄してリゾチームを除去した。インキュベーションの後、試料をIL−6試験にかけた。
実施例3および4ならびに比較例Bについては、1mg/mLのリゾチームを含む処理液を0.9%食塩水で調製した。4mLの試験液試料を40μLのリゾチーム処理液と合わせ、37℃で3時間インキュベートした。インキュベーションの後、試料をIL−6試験にかけた。
実施例5および6については、イコデキストリンを発熱物質非含有水に溶解して7.5%液を作製し、1mg/mLのリゾチームを含む処理液は発熱物質非含有水で調製した。4mLの試験液試料を40μLのリゾチーム処理液と合わせ、37℃で3時間インキュベートした。インキュベーションの後、試料をIL−6試験にかけた。
物質がサイトカイン応答を誘発するかどうかを判定するために、標準のインターロイキン−6(IL−6)応答を実施した。末梢血単核細胞(「PBMC」)を4体の血液ドナーから単離して、試験のために用いた。4体の血液ドナーによる各実験において、合計4反復の試験(試料または対照溶液につき4個のウェル)を実施した。細胞懸濁液および試験品液を一緒に混合して、一晩インキュベートした。インキュベーション期間の後、試料を遠心分離して、各上清を収集した。上清中のIL−6の濃度は、QuantiGlo化学発光ELISAキットを用いて測定した。
ろ過工程を実施するために、AMICON(登録商標) Ultra−4ろ過装置を用いた。AMICON(登録商標) Ultra−4装置は、低タンパク質結合性再生セルロースで作られ、NMWLによって特徴づけられる膜を含む。Ultra−4ろ過装置は、濃縮された残留物(ろ過ユニットに収集されたもの)およびろ過器を通ったろ液(遠心管に収集されたもの)の単回遠心回収(single spin recovery)を可能にするように設計されている。
約4mLの試験試料をろ過ユニットに充填し、約2mLのろ液が得られるように所定時間遠心回転させた。ろ液および残留物の両方を収集し、0.2mの注射ろ過器でろ過してからPBMC−IL−6アッセイにかけた。30kDaでNMWLろ過器を用いて、各試料を別々に試験した。
結果
実施例1は、浸透圧剤としてイコデキストリンを用いる腹膜透析溶液であった。実施例2は、微生物生成物で汚染されたイコデキストリン腹膜透析溶液であった。比較例Aは、リゾチームを含む水溶液であった。
図1は、実施例1、実施例2および比較例AのIL−6試験結果を例示する。比較例A、リゾチーム自体の溶液は、IL−6応答を引き出さなかった。実施例1は非常に低い応答を示し、実施例2は強い応答を示した。次に、実施例1および2を上記のリゾチーム処理にかけた。リゾチーム処理の後、各試料はごくわずかなIL−6応答しか示さなかった。次に、実施例1および2ならびに比較例Aを30kDa NMWLろ過器でろ過し、ろ過器からの残留試料を用いてIL−6応答を再び試験した。いずれの試料も、有意なIL−6応答を与えなかった。したがって、実施例2で、リゾチームによる処理は、微生物性汚染物を消化または分解することが見出された。リゾチームはIL−6応答を引き起こさなかった(比較例A)ので、ろ過は不要であり、以降の実験では実施されなかった。
第2の実験系では、リゾチーム液処理の後に、試料にリポポリサッカライド(「LPS」)を加えた(spike)。これらの試験は、複数の微生物性汚染物が相乗的サイトカイン応答を起こすことができること、および特異的酵素処理が相乗作用を除去することができるが、すべての炎症性微生物性汚染物を完全に除去するために複数の酵素が必要であり得ることを証明するために行われた。実施例3は、イコデキストリン腹膜透析溶液であった。実施例4は、微生物生成物で汚染されたイコデキストリン腹膜透析溶液であった。比較例Bは、食塩水であった。比較例B、実施例3および実施例4の各々について、以下の条件下の試料からIL−6応答を測定した:1)試料のみ、2)試料のリゾチーム処理、3)試料へのLPS添加、および4)試料のリゾチーム処理後のLPS添加。結果を、図2に例示する。
各場合で、試料のリゾチーム処理後のLPSの添加は、LPS添加だけを反映するIL−6応答を起こした。例えば、LPSを有する比較例B、リゾチームおよびLPSを有する比較例B、LPSを有する実施例3、リゾチームおよびLPSを有する実施例3、ならびにリゾチームおよびLPSを有する実施例4のIL−6応答のすべては、同等のIL−6応答を示す。LPSを有する実施例4のIL−6応答は、加えたLPSに加えて試料中の元の汚染物のためにより高い。元の汚染物およびLPSは、相乗的に上昇する応答を誘導する2つの別々のToll様受容体(例えばLPSのためのTLR4およびペプチドグリカンのためのTLR2)を通して、単核細胞を活性化している。実施例4でLPSの添加の前に微生物性汚染物を破壊することによって、TLR4のLPS刺激だけのものに相当する応答が生じる。
第3セットの実験では、透析溶液の成分として用いられる原料、すなわちイコデキストリンを、リゾチーム処理の前およびリゾチーム処理の後にIL−6アッセイで試験した。実施例5は微生物生成物で汚染された原料であって、実施例6は微生物生成物で汚染されていない原料であった。図3は、以下の通りに試験結果を例示する:実施例5は強いIL−6応答を示し、リゾチーム処理後の実施例5は低い応答を示し、実施例6は低い応答を示し、リゾチーム処理後の実施例6は低い応答を示す。実施例6は処理の前に処理後と同じ応答を示し、このように、実施例6は汚染されていないことを示す。リゾチーム処理後の実施例5は、リゾチーム処理の前後の実施例6に同等のIL−6応答を示し、このように、実施例5の微生物性汚染物が破壊されたことを示す。
本明細書に記載される現在好ましい実施形態への様々な変更および改変が、当分野の技術者に明らかとなることを理解すべきである。そのような変更および改変は、本主題の精神と範囲から逸脱することなく、およびその意図する利点を減らすことなく加えることができる。したがって、そのような変更および改変が、添付の請求項によって網羅されることが意図されている。

Claims (27)

  1. 透析成分を処理する方法であって、
    透析成分を提供することと、
    該透析成分を酵素と接触させることと、
    該透析成分中の微生物性汚染物を該酵素に分解させることと
    を含む方法。
  2. 前記酵素を前記透析成分から分離して精製された透析成分を提供することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記精製された透析成分が、ヒトでサイトカイン応答を引き起こす微生物性汚染物を実質的に含まない、請求項2に記載の方法。
  4. 前記酵素がリゾチームである、請求項1に記載の方法。
  5. 前記酵素がN−アセチルムラミル−L−アラニンアミダーゼである、請求項1に記載の方法。
  6. 前記酵素が、アミダーゼ、トリプシン、キチナーゼ、β1−3グルカナーゼ、プロナーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、エンドグリコシダーゼおよびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記酵素を、前記透析成分の約0.0005重量%〜約0.05重量%の比率で加える、請求項1に記載の方法。
  8. 前記透析成分が、グルコースポリマー、グルコースポリマー誘導体およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記透析成分および前記酵素を一定期間インキュベートすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記一定期間が少なくとも1時間である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記透析成分を酵素と接触させる前記ステップが、該酵素を含む処理溶液を該透析成分に加えることを含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記酵素を前記透析成分からろ過除去することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記酵素がろ過器の分子量カットオフより元々大きいか、またはその分子量を高めるために該酵素が修飾される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記酵素が基質に固定される、請求項1に記載の方法。
  15. 前記基質がビーズまたは膜である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記透析成分を酵素と接触させる前記ステップがバッチ法で実施される、請求項1に記載の方法。
  17. 前記透析成分を酵素と接触させる前記ステップが連続法で実施される、請求項1に記載の方法。
  18. 前記透析成分中の微生物性汚染物を前記酵素に分解させる前記ステップの後、微生物性汚染物の存在について該透析成分を試験するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  19. 前記試験がインターロイキン−6試験である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記透析成分が微生物性汚染物としてペプチドグリカンを含む、請求項1に記載の方法。
  21. 前記透析成分がイコデキストリンである、請求項1に記載の方法。
  22. 腹膜透析溶液を処理する方法であって、
    グルコースポリマーまたはグルコースポリマー誘導体を含む腹膜透析溶液を提供することと、
    該腹膜透析溶液を酵素と接触させることと、
    該腹膜透析溶液中の微生物性汚染物を該酵素に分解させることと
    を含む方法。
  23. 前記酵素を前記腹膜透析溶液から分離して、精製された腹膜透析溶液を提供することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記酵素が、リゾチーム、アミダーゼ、トリプシン、キチナーゼ、β1−3グルカナーゼ、プロナーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、エンドグリコシダーゼおよびそれらの組合せおよびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
  25. 前記腹膜透析溶液を酵素と接触させる前記ステップが、該酵素を含む処理溶液を該腹膜透析溶液に加えることを含む、請求項22に記載の方法。
  26. 前記酵素を前記腹膜透析溶液からろ過することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
  27. 患者に腹膜透析を提供する方法であって、
    グルコースポリマーまたはグルコースポリマー誘導体を含む腹膜透析成分を提供することと、
    該腹膜透析成分を酵素と接触させることと、
    該腹膜透析成分中の微生物性汚染物を該酵素に分解させることと、
    該腹膜透析成分を用いて腹膜透析溶液を作製することと、
    患者の治療で該腹膜透析溶液を用いることと
    を含む方法。
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