JP2011514467A - ガスタービンのロータにおいて回転羽根を軸方向固定するための装置 - Google Patents

ガスタービンのロータにおいて回転羽根を軸方向固定するための装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、ガスタービンのロータ(23)の回転羽根(14)を軸方向固定するための装置(10)に関する。この装置は、ロータ(23)の端面側の面に配置されたシールエレメント(16)を有しており、このシールエレメント(16)は、形状記憶合金製金属薄板条片を用いて、特に確実にロータ(23)に固定されることができる。

Description

本発明は、請求項1の上位概念部に記載された形式の、ガスタービンのロータにおいて回転羽根を軸方向固定するための装置、すなわち、ロータにおいて回転羽根を軸方向固定するための装置であって、軸カラーが設けられていて、該軸カラーの外周部に、ロータの軸方向に延びる複数の回転羽根保持溝が設けられており、これらの回転羽根保持溝内にそれぞれ回転羽根の、回転羽根保持溝に対応する羽根基部が配置されており、回転羽根保持溝の領域において軸カラーの端面側の側面に配置されていて半径方向外側に向かって開放した環状溝が設けられており、回転羽根を軸方向固定するために、環状溝内にそれぞれ金属薄板状のシールエレメントが配置されていて、該シールエレメントが、周方向において端面側のシールリングを形成しており、シールエレメントが周方向において移動することを防止するために、シールエレメントのうちの少なくとも1つが、該シールエレメントに固定されていて脚を備えた金属薄板条片を有していて、該金属薄板条片の脚が、回転羽根又は軸カラーに形状接続式に接触している形式のものに関する。
このような形式の装置は、例えばWO2007/028703A1に開示されており、この公知の装置は、図1及び図2に示されている。装置10は、ロータ円板19によって形成された軸カラー21を有しており、この軸カラー21は、ガスタービンのロータ23の一部である。ロータ円板19において、ロータ23の外周部52には、軸方向に延びる複数の溝12が設けられている。これらの溝12内には、各回転羽根14の回転羽根基部54が挿入されていて、回転羽根14もしくはその基部54は、溝12に沿ったずれもしくは移動を防止されている。このような移動防止のために、シールエレメント16が設けられており、これらのシールエレメント16は、各溝12の端面側の開口を少なくとも部分的に覆っていて、まとめられて、端面側のシールリングを形成している。軸カラー21の端面56には環状溝20が設けられていて、この環状溝20内には、ほぼ方形のシールエレメント16が配置されている。半径方向外側においてシールエレメント16は、回転羽根14のプレート形状部の下側面26に設けられた溝24内に位置している。シールエレメント16が周方向において移動することを防止するために、シールエレメント16のうちの少なくとも1つが、該シールエレメントに固定されていて脚64を備えた金属薄板条片30を有しており、この脚64は、回転羽根14もしくはそのプレート形状部64(図1)又はロータ円板19(図2)自体に形状結合式に接触している。回転羽根14の固定の他に、シールエレメント16は、冷却空気流をロータ円板19の端面に沿って案内するという課題をも担っている。
シールエレメントの取付け時及び金属薄板条片の内側への曲げ時に、金属薄板条片はしかしながら不適切に塑性変形されてしまうことがあり、その結果シール金属薄板は極めて大きな遊びをもって環状溝内に位置するおそれがある。これによって冷却空気損失の生じることがある。さらに、設定とは異なる塑性変形によって、シールエレメントと金属薄板条片との完璧な状態に不都合な影響の及ぼされることがある。さらに、内側への曲げ過程の後で金属薄板条片はその弾性に基づいて僅かしか戻らないという、不都合が存在する。
ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べた形式の、ガスタービンのロータにおいて回転羽根を軸方向固定するための装置を改良して、シールエレメントを特に確実に取付け及び取外しできるようにすることである。
この課題を解決するために本発明の構成では、金属薄板条片の材料が形状記憶合金であり、金属薄板条片の脚が、熱処理後に遊びなしに又はプリロード下でシールエレメントに接触しているようにした。
金属薄板条片のための材料として形状記憶合金を使用することによって、金属薄板条片の取付けもしくは組付けが確実になるのみならず、金属薄板条片の機能確実性をも高めることができる。さらに、金属薄板条片が、遊びなしに又はプリロード下でシールエレメントに接触していることによって、周方向におけるシールエレメントの不都合な移動を確実に回避することができる。この確実な回避は、シールエレメントと金属薄板条片との間に今や間隙が存在せず、これにより金属薄板条片が該金属薄板条片に接触している機械構成部材によって、つまり回転羽根のフラットフォーム又はロータ円板の突出部によって、確実にブロックされることに、起因するものと見なすことができる。もしシールエレメントと金属薄板条片との間に間隙が存在していると、最悪の場合、間隙の大きさに応じて、シールエレメントと機械構成部材との間において相対運動が発生してしまい、機械構成部材が間隙内に入り込んでしまうことがある。しかしながら、このような不都合は本発明によって回避されるので、周方向移動を確実に防止してシールエレメントを特に確実な固定することができる。
形状記憶合金から製造された部材は、該部材が温度の影響によってその外側形状を大きな強度を維持しながら持続的に変えることができる、という特徴を有している。つまりこのような部材は、第1のジオメトリ、つまり形状、輪郭と、第2のジオメトリとを有することができる。そしてこのような部材は、第2のジオメトリから第1のジオメトリへは、ただ熱処理によってしか、戻り変形され得ない。金属薄板条片が熱処理後に有するジオメトリを、以下においては機能ジオメトリと呼ぶ。第2のジオメトリはほぼ任意であってよく、部材の製造時に所定することができる。
WO2007/028703A1に記載された内容は、この関連付けによって本明細書及び図面においても完全に受け入れられる。特に、WO2007/028703A1の従来技術に記載された、図1及び図2に示された装置と、WO2007/028703A1による発明である、図3及び図4に示された装置は、本発明によってさらに改善することができる。
金属薄板条片は、後で組み込まれた状態においてシールエレメントの位置を固定するのに望ましいような形状で、製造される。この一時的な形状は第1のジオメトリに相当している。そして取付け前に金属薄板条片は適宜な形式で第2のジオメトリに変形され、それにより金属薄板条片はシールエレメントに固定されることができる。次いでシールエレメントは軸カラーに組み付けられる。取り付けられた後で、熱処理が行われ、これにより金属薄板条片はその第1のジオメトリに戻り変形しようとする。熱処理は、ガスタービンがまだ運転される前に、外部の熱源を用いた加熱によって行うこともできるし、又は、高温が発生するガスタービンの最初の運転によって、金属薄板条片の変形を実施することも可能である。さらにまた、金属薄板条片の最終的な変形を達成するために、両方の熱処理を併用することも可能である。熱処理後、金属薄板条片はその機能ジオメトリを有し、シールエレメントに関してその損失及び、周方向における移動を確実に阻止する。機能ジオメトリと第1のジオメトリとが互いに異なっている場合には、シールエレメントもしくは金属薄板条片をプリロード下で固定することができる。
特にこれによって、ロータの軸カラーにおける金属薄板条片もしくはシールエレメントの特に簡単かつ確実な取付けが可能になり、これにより、従来技術において生じていた不都合を回避することができる。さらには金属薄板条片を手によって曲げ込む作業は、制限された範囲において、つまり僅かしか行う必要がなくなるか、又はまったく不要になる。従って、手による誤った組付けを排除することができ、これによって本発明による装置を備えたガスタービンの確実性が高まる。
本発明の別の有利な構成は請求項2以下に記載されている。
本発明の有利な構成では、材料が、ワンウエイ形状記憶効果(Einweg-Effekt)を有している。ワンウエイ形状記憶効果というのは、金属薄板条片を予めマルテンサイト状態において疑似塑性変形させた後、当該金属薄板条片の加熱時に、1回、塑性変形前の形状に形状変化を行い、しかも加熱後において冷却しても、それによってさらなる形状変化は生ぜしめられず、金属薄板条片はその第1のジオメトリつまり機能ジオメトリにとどまる、ということを意味する。
特に、金属薄板条片の脚が熱処理後にプリロード下で回転羽根又は軸カラーに接触していると、軸カラーもしくはロータにおけるシールエレメントの特に確実な結合及び固定を可能にすることができる。このようにして、従来技術に基づいて公知の構成をさらに有利に改善することができる。つまり本発明による金属薄板条片によって生ぜしめられる予負荷もしくはプリロードは、回転羽根とシールエレメントとの間において、次のような作用を生ぜしめる。すなわちこの場合、シールエレメントの、溝内に位置する外端部は、プリロードに基づいて、回転羽根のプラットフォームの下側に配置された溝の側壁に、面で圧着されることができる。このように面で圧着されることによって、外側の溝におけるシールエレメントの特に密な接触が生ぜしめられる。そしてこれにより、さもないと生じる、シールエレメントの外端部と溝との間における、シールエレメントによって導かれた冷却空気の漏れを、減じること、又は完全に回避することができる。同様なことは、金属薄板条片が軸カラーにプリロード下で支持されていて、シールエレメントの内端部をリング溝の側壁に密にかつ面で圧着していると、シールエレメントの、半径方向内側においてリング溝に配置された内端部に対しても、言える。
さらにまた、シールエレメントを固定するための改善された形状結合部を得ることを目的として、金属薄板条片に、非形状記憶合金から成る別の構成部材が取り付けられているような構成も可能である。
次に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図面において、同一の構成部材には同一の符号が使用されている。
回転羽根を軸方向固定する1つの装置を示す図である。 回転羽根を軸方向固定する別の装置を示す図である。 従来技術に基づいて公知のシールエレメントの固定構造を、形状記憶合金製の本発明による金属薄板条片の1実施形態と共に示す概略図である。 本発明による金属薄板条片の第2の実施形態と共に示す概略図である。 本発明による金属薄板条片の第3の実施形態と共に示す概略図である。 本発明による金属薄板条片の第4の実施形態と共に示す概略図である。 本発明による金属薄板条片の第5の実施形態と共に示す概略図である。
従来技術における図1及び図2の記載を参照して、そこに示された金属プレート条片30は本発明によれば形状記憶合金から成っていることができる。図1及び図2に示された金属薄板条片30のジオメトリは、第1のジオメトリである。金属薄板条片30を取り付けるために、この金属薄板条片30は第2のジオメトリに変形されねばならず、この変形によってシールエレメント16は環状溝20に挿入されることができる。シールエレメント16の組付け後に、金属薄板条片30は熱処理によって機能ジオメトリに戻し変形され、金属薄板条片30とプラットフォーム28(図1)又はロータ円板19(図2)との間における形状結合部が形成される。機能ジオメトリが第1のジオメトリに相当している限りは、金属薄板条片30及びシールエレメント16は緊張することなしにつまり応力なしで又は遊びをもってロータ23に位置することになる。
これに対して本発明のように形成された金属薄板条片30の構成、つまり少なくとも僅かに第1のジオメトリとは異なっている構成は、回転羽根(動翼もしくは回転翼とも呼ばれる)14もしくは軸カラー21とシールエレメント16との間において予負荷もしくはプリロードを生ぜしめることができ、特に有利である。金属薄板条片30の第1のジオメトリが、該第1のジオメトリが熱処理にもかかわらず他の機械構成部材による機械的なブロックに基づいて得ることができないように、選択されていると、予負荷もしくはプリロードが得られる。このような場合には、熱処理が行われた後で、金属薄板条片30は機能ジオメトリに留まり、この場合予負荷された状態で、ブロックする機械構成部材に接触している。ブロックする機械構成部材は、溝24、環状溝20、回転羽根14のプラットフォーム28によって、又は軸カラー21によっても形成されることができる。機能ジオメトリが、図平面に対して垂直に方向付けられた予負荷が生じるように、選択される場合には、シールエレメント16は半径方向外側で、プラットフォーム28の下面26に配置された溝24の側壁に、かつ/又は半径方向内側で、環状溝20の側壁に、面でシール作用をもって圧着されることができ、これによってシールエレメントによって案内された冷却空気の漏れを減じること、かつ場合によっては阻止することができる。
図1及び図2に示された構成の代わりに、本発明は、本発明による択一的な構成においても使用することができる。そのために図3〜図7には、異なった金属薄板条片30を備えた様々に異なった構成が示されている。図3〜図7に示されたすべての金属薄板条片30において、金属薄板条片30が適宜な形式でシールエレメント16に固定されていることは共通である。図3〜図7のそれぞれは、a,b又はcの添え字を付した3つの部分図を有している。添え字aを付した部分図は、本発明による金属薄板条片30を最初のジオメトリで、つまり第1のジオメトリで示しており、この場合金属薄板条片30は、適宜な手段(図示せず)によってシールエレメント16に固定されている。金属薄板条片30は、疑似塑性変形によって第2のジオメトリに変えられる。添え字bを付した部分図は、第2のジオメトリを有する各金属薄板条片30を、取付け状態もしくは組付け状態で示している。添え字cを付した部分図には、それぞれの金属薄板条片30がその機能ジオメトリで示されており、この機能ジオメトリを金属薄板条片30は1回の加熱が行われた後で得、この機能ジオメトリを金属薄板条片30は持続的に高い強度をもって維持する。添え字b及びcを付した部分図には、それぞれ付加的に閉鎖エレメント40も示されており、この閉鎖エレメント40によって金属薄板条片30は形状結合されることができる。そのために金属薄板条片30は単に熱処理されるだけでよく、この熱処理により金属薄板条片30は第2のジオメトリから第1のジオメトリに変形しようとする。閉鎖エレメント40は任意に構成されていることができ、図3〜図7には、軸カラー21に配置されたポケットか又は、互いに隣接した回転羽根14のプラットフォーム28の間に配置されていて先細に延びる切欠きが、代表的に略示されている。
図3a,図3b,図3cを参照しながら述べると、周方向におけるずれを阻止すべくシールエレメント16を固定するために該シールエレメント16に固定された、形状記憶合金から成る金属薄板条片30は、横断面L字形の第2のジオメトリを有している。従って金属薄板条片30は2つの脚62,64を有している。金属薄板条片30の両方の脚のうちの一方、例えば脚62は、適宜な手段でシールエレメント16に固定されている。金属薄板条片30の脚62はシールエレメント16と例えばろう接されている。他方の脚64は、シールエレメント16もしくは金属薄板条片30を切欠き38内に形状結合式に固定するために働く。切欠き38は、また択一的に、図1に示されているように、先細に収斂して、互いに直に隣接した2つの回転羽根14のプラットフォーム28の間に配置されていてもよい。切欠き38はまた、ロータ円板19に配置された2つの歯68によって形成されていてもよい(図2)。
図3とは異なる、金属薄板条片30の択一的な実施形態が、図4に示されている。この実施形態では第2の脚64の代わりに、金属薄板条片30は図4a,図4cに示された第1のジオメトリにおいて、隆起状もしくは瘤状の端部65を有しており、この端部65は、疑似塑性変形によって第2のジオメトリに変わることができる。図4bに示された第2のジオメトリにおいて端部65は、プレート状に形成されており、これによってシールエレメントの取付けが可能になる。
図3及び図4に示された実施形態において共通なことは、機能ジオメトリと第2のジオメトリとが一致していて、これによりシールエレメント16が遊びをもって切欠き38内に固定され得る、ということである。
図5及び図6に示された、閉鎖エレメント40及び金属薄板条片30の実施形態では、閉鎖エレメント40のジオメトリと金属薄板条片30の第1のジオメトリとは、金属薄板条片30から閉鎖エレメント40に対して予負荷力を作用させることができるように、選択されている。この予負荷力によって、閉鎖エレメント40における金属薄板条片30もしくはシールエレメント16の遊びのない固定が達成される。これを達成するために、機能ジオメトリは第1のジオメトリとは異なっている。形状記憶合金から成る金属薄板条片30が熱処理中に第1のジオメトリに変形することは、閉鎖エレメント40の選択された形状に基づいて阻止され、この場合金属薄板条片30の完全な戻り変形は少なくとも僅かには、閉鎖エレメント40によってブロックされる。これによって、シールエレメント16と閉鎖エレメント40との遊びのない予負荷された固定を、得ることができる。結果的に、図5の実施形態が図3の実施形態と異なっているのは、単に、閉鎖エレメントの形状及び輪郭だけである。
図7には、図3の実施形態をさらに変化させた実施形態が示されている。すなわち図7の実施形態では、「可動の」第2の脚64に、形状記憶合金製ではない別のエレメント60が固定されている。このエレメント60は、この場合ピン形に形成されていることができる。熱処理後に、エレメント60は切欠き70内に位置しており、これによって金属薄板条片30もしくはシールエレメント16は、閉鎖エレメント40に対する運動を形状結合により減じられる。
上に述べたすべての実施形態において共通なことは、金属薄板条片の材料として形状記憶合金を使用することによって、シールエレメントの特に確実な組付けを達成することができ、しかもこの場合、手動による曲げ工程に基づいてシールエレメントを不都合に損傷するおそれがない、ということである。さらに、互いに巧みに合わせられた構成部材によって、ロータにおけるシールエレメントの予負荷された固定を達成することができ、これにより、溝内におけるシールエレメントの、さもないと存在する遊びを伴う取付け部を通る、冷却空気の漏れが減じられる。
以上述べたように、本発明によって、ガスタービンのロータに回転羽根を軸方向固定するための装置が提供され、この場合ガスタービンは、ロータの端面側の面に配置されたシールエレメントを有しており、このシールエレメントは、形状記憶合金から成る金属薄板条片を用いて、特に確実に固定されることができる。

Claims (4)

  1. ロータ(23)において回転羽根(14)を軸方向固定するための装置(10)であって、
    軸カラー(21)が設けられていて、該軸カラー(21)の外周部(52)に、ロータ(23)の軸方向に延びる複数の回転羽根保持溝(12)が設けられており、これらの回転羽根保持溝(12)内にそれぞれ回転羽根(14)の、回転羽根保持溝(12)に対応する羽根基部(54)が配置されており、
    回転羽根保持溝(12)の領域において軸カラー(21)の端面側の側面(56)に配置されていて半径方向外側に向かって開放した環状溝(20)が設けられており、
    回転羽根(14)を軸方向固定するために、環状溝(20)内にそれぞれ金属薄板状のシールエレメント(16)が配置されていて、該シールエレメント(16)が、周方向において端面側のシールリングを形成しており、
    シールエレメント(16)が周方向において移動することを防止するために、シールエレメント(16)のうちの少なくとも1つが、該シールエレメント(16)に固定されていて脚(64)を備えた金属薄板条片(30)を有していて、該金属薄板条片(30)の脚(64)が、回転羽根(14)又は軸カラー(21)に形状接続式に接触している形式のものにおいて、
    金属薄板条片(30)の材料が形状記憶合金であり、金属薄板条片(30)の脚(64)が、熱処理後に遊びなしに又はプリロード下でシールエレメント(16)に接触していることを特徴とする、ロータにおいて回転羽根を軸方向固定するための装置。
  2. 材料が、ワンウエイ形状記憶効果を有している、請求項1記載の装置。
  3. 金属薄板条片(30)の脚(64)が熱処理後にプリロード下で回転羽根(14)又は軸カラー(21)に接触していて、シールエレメント(16)を溝(24)もしくは環状溝(20)の側壁に圧着させる、請求項1又は2記載の装置。
  4. 金属薄板条片(30)に、非形状記憶合金から成る別のエレメントが取り付けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
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