JP2011513223A - テトラヒドロ−1h−ピロロ縮合ピリドン - Google Patents

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JP2011513223A JP2010547688A JP2010547688A JP2011513223A JP 2011513223 A JP2011513223 A JP 2011513223A JP 2010547688 A JP2010547688 A JP 2010547688A JP 2010547688 A JP2010547688 A JP 2010547688A JP 2011513223 A JP2011513223 A JP 2011513223A
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Abstract

本発明は、貧血および同様の状態を治療するためのHIFプロリルヒドロキシラーゼ阻害剤として有用なテトラヒドロ−1H−ピロロ縮合ピリドン化合物に関する。

Description

(発明の要旨)
本発明は、HIFプロリルヒドロキシラーゼを阻害する化合物、エリスロポエチンの体内産生を高めるため、およびエリスロポエチンの体内産生の低下に伴う状態、例えば貧血などの状態を治療するためのこれらの化合物の使用、ならびにこのような化合物および薬学的担体を含む医薬組成物に関する。
細胞および組織への酸素の不十分な送達は、血液の酸素運搬能力の欠乏として定義される貧血ならびに血液供給の制限が血管の狭窄または閉塞により引き起こされる虚血と関連している。貧血は、赤血球の損失(出血)、過剰な赤血球破壊(溶血)または赤血球形成(骨髄に存在する先駆物質からの赤血球の産生)の欠乏により引き起こされる可能性がある。貧血の症状として、脱力、めまい、疲労、蒼白、認知機能障害および生活の質の全般的な低下を挙げることができる。慢性および/または重度の貧血は、心筋虚血、脳虚血または末梢性虚血の悪化および心不全をもたらす可能性がある。虚血は、組織または器官への絶対的または相対的な酸素不足として定義され、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、血栓塞栓症、低血圧などの障害によって起こる可能性がある。心臓、脳および腎臓は、血液供給の低下により引き起こされる虚血性ストレスに特に敏感である。
貧血に対する主要な薬理学的治療は、組換え型ヒトエリスロポイエチン(EPO)の何らかの変異体の投与である。腎疾患に伴う貧血、化学療法誘発性貧血、HIV治療による貧血または失血が原因で起こる貧血に対して、組換え型EPOを投与することによって、ホルモンの供給を強化し、赤血球不足を補正し、血液の酸素運搬能力を高める。EPOの補充は、最適な赤血球形成(例えば、鉄処理機能の障害を持つ患者において)を刺激する上で常に十分であるわけではなく、関連リスクを伴う。
低酸素誘導因子(HIF)は、低酸素に対する細胞反応の主要制御因子として識別されている。HIFは、高度に調節されたα−サブユニット(HIF−α)および恒常的に発現するβ−サブユニット(HIF−βは、ARNTすなわちアリール炭化水素受容体核内輸送担体としても知られている。)からなるヘテロ二量体遺伝子転写因子である。HIF標的遺伝子は、様々な局面の赤血球形成(例えば、エリスロポエチン(EPO)およびEPO受容体)、解糖および血管形成(例えば、血管内皮増殖因子(VEGF))に関係していることが報告されている。鉄の吸収、移送および利用ならびにヘム合成に関与するタンパク質の遺伝子もまたHIFの標的である。
正常な酸素結合の下で、HIF−αは、酸素分子との反応における基質であり、これは、鉄(II)依存性、2−ケトグルタル酸塩依存性およびアスコルビン酸塩依存性のPHD−1(EGLN2、または産卵異常表現型9相同体2)、PHD2(EGLN1)およびPHD3(EGLN3)と呼ばれるジオキシゲナーゼ酵素のファミリーにより触媒される。HIF−αのプロリン残基は、ヒドロキシル化(例えば、HIF−IαのPro−402およびPro−564)され、生成された生成物は、タンパク質ユビキチン化に関与するE3ユビキチンリガーゼ多タンパク質錯体の成分である、抑制タンパク質von−Hippel Lindauの標的である。低酸素結合の下で、HIF−αヒドロキシル化反応は、効果がより低く、HIF−αは、HIF−βと二量体化するために利用可能である。HIF二量体は、細胞核に転位し、ここで、HIF標的遺伝子の低酸素症反応性エンハンサー因子と結合する。
HIFの細胞レベルは、低酸素症の状態、および低酸素症摸倣薬への曝露後に増加することが知られている。後者には、特定の金属イオン(例えば、コバルト、ニッケル、マンガン)、鉄キレート剤(例えば、デスフェリオキサミン)および2−ケトグルタル酸類似体(例えば、N−オキサリルグリシン)が含まれるが、これらに限らない。本発明の化合物は、HIFプロリルヒドロキシラーゼ(PHD−1、PHD−2、PHD−3)を阻害し、HIF濃度を調節する役目も果たすことができる。したがってこのような化合物は、HIF調節が望まれるような障害または状態、例えば貧血および虚血などの治療および/または予防に有用である。組換え型エリスロポエチンによる治療の代替として、本発明の化合物は、貧血の管理に対してより簡単で、より範囲の広い方法を提供する。
本発明は、式Iの化合物および薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
Figure 2011513223
(式中、
XまたはYのうちの一方は、NRであり、他方の部分は、−CRであり、
12は、水素、C1−6アルキル(ヒドロキシ、−SH、−NHまたは−COHで場合によって置換されている。)およびC3−6シクロアルキル(ヒドロキシ、−SH、−NHまたは−COHで場合によって置換されている。)から選択され、
nは、1または2であり、
は、
−C1−10アルキル、
−C2−10アルケニル、
−C5−10シクロアルケニル、
−C2−10アルキニル、
−C0−10アルキルアリール、
−C0−10アルキルヘテロシクリル、
−C0−10アルキル−C0−10シクロアルキル、
−C0−10アルキル−C3−10ヘテロシクロアルキルおよび
パーフルオロC1−6アルキル、
から選択され、
の中で、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルは、それぞれ、1つまたは複数のR置換基で場合によって置換されており、
およびRは、独立して、水素、フェニル、ヘテロシクリルおよび−C1−10アルキルから選択され、ここで、C1−10アルキルは、非置換であり、または1つもしくは複数のフッ素原子で置換されており、フェニルは非置換であり、またはフルオロ、クロロ、ヒドロキシル、C1−10アルキルおよび−OC1−10アルキルから選択される、もしくはより多くの置換基で置換されており、
は、−C−C10アルキル、−C2−10アルケニル、−(C0−10アルキル)C3−10シクロアルキル、−(C0−10アルキル)C3−10ヘテロシクロアルキル、−(C0−10アルキル)アリール、−(C0−10アルキル)ヘテロシクリル、−(C0−10アルキル)C5−10シクロアルケニル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−CO、−CONR、−RC(=N)NR、−S(O)NRおよび−S(O)か選択され、前記アリール、ヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシは、1つまたは複数の置換基R10で、場合によって置換されており、
、R、RおよびRは、水素、シアノ、オキソ、−C−C10アルキル、−C2−10アルケニル、−C3−10シクロアルキル、−(C0−10アルキル)アリール、(C0−10アルキル)ヘテロシクリル、−C5−10シクロアルケニル、−C2−10アルキル、−SO(C0−10アルキル)および−SOアリール、ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロシクリルは、1つまたは複数の置換基Rで場合によって置換されており、場合により、一組の置換基、RおよびR、またはRおよびRは、一緒に連結することによって、1つまたは複数の置換基Rで場合によって置換されている、5から8個の原子の環を形成し、前記環は、部分的にまたは完全に不飽和であり、独立して、−NR−、−O−および−S(O)−から選択される0、1または2個のヘテロ原子を有し、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、アリール、ヘテロシクリル、−C1−6アルキル、−C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−CO、−NR、−CONR、−OCO、−OCONR、−NRCO、−NRCONR、−SC0−6アルキルおよび−S(O)から選択され、前記アリール、ヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシは、1つまたは複数の置換基R10で場合によって置換されており、
10は、ヒドロキシ、アリール、ヘテロシクリル、ハロゲン、オキソ、−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、COH、シアノ、O(C=O)0−11−6アルキル、NO、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、−O(0−1)(C1−10)パーフルオロアルキル、C0−10アルキルアミノカルボニルアミノ、C0−10アルキルオキシカルボニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルアミノスルホニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルスルホニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルスルホニル、C0−10アルキルアミノスルホニル、C0−10アルキルアミノカルボニル、−(C=0)N(C0−6アルキル)、−S(C0−6アルキル)およびNHから選択され、
は、水素、−C1−10アルキル、−(C1−6アルキル)C3−8シクロアルキルおよび−(C1−6アルキル)フェニルから選択され、
、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルから選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、1つまたは複数の置換基R10で場合によって置換されている。)。
例示的であるが、非制限的な本発明の化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物の例は、
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−([1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[1−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[1−(3−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル)グリシン;
N−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−5−メチル−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イウム−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
N−({6−(3−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({6−アセチル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−6−(メチルスルホニル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−6−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル}グリシン;
N−({6−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル)グリシン;
.N−({6−(シクロプロピルカルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−6−(メトキシアセチル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({6−(2,2−ジメチルプロパノイル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({6−(エトキシカルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリエイン;
N−({6−(2−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(フェニルスルホニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({6−(シクロペンチルカルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({6−(4−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(エトキシカルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル)グリシン;
N−({6−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルボニル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ{3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(ピリジン−3−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−6−[(6−メチルピリジン−3−イル)カルボニル]−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−6−(1−メチル−L−プロリル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(5−オキソ−L−プロリル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−5−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({6−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−2−イウム−3−イル)カルボニル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシンクロリド;
N−({4−ヒドロキシ−6−{[(2S)−1−メチルピロリジニウム−2−イル]カルボニル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
N−({4−ヒドロキシ−6−(イソオキサゾール−5−イルカルボニル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−2−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,2,3−チアジアゾール−4−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−({4−ヒドロキシ−6−[(6−メチルピリジニウム−3−イル)カルボニル]−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
N−({4−ヒドロキシ−6−(1,3−オキサゾール−4−イルカルボニル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−({6−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イウム−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
N−({6−(3−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イウム−3−イル}カルボニル)グリシンクロリド;
N−({6−エチル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イウム−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
N−({6−(3−シアノピリジニウム−2−イル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
N{[1−(ビフェニル−3−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[1−(ビフェニル−3−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル)グリシン;
N−{[1−[(4’−クロロビフェニル−3−イルメチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−(3−ピリミジン−5−イルベンジル)−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[1−[(2’−クロロビフェニル−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[1−(ビフェニル−2−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[1−[(3’−クロロビフェニル−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−(3−ピリジン−4−イルベンジル)−6−(1,3−チアゾール−3−イウム−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−(3−ピリジン−3−イルベンジル)−6−(1,3−チアゾール−3−イウム−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
N−{[1−[3−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[1−ベンジル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4b]ピリジン−3−イル]カルボニル)グリシン;
N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
N−{[1−(2−シアノベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
である。
本明細書で使用する場合、明記されていない限り、「アルキル」とは、分枝および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むことを意図し、これには、特定数の炭素原子を有するすべての異性体が含まれる。アルキル基に対して一般的に使用される略語が、明細書を通して用いられ、例えばメチルは、「Me」またはCHで表され、エチルは、「Et」またはCHCHで表すことができ、プロピルは、「Pr」またはCHCHCHで表すことができ、ブチルは、「Bu」またはCHCHCHCHで表すことができる。「C1−6アルキル」(または「C−Cアルキル」)は、例えば、直鎖または分枝鎖アルキル基を意味し、これには、特定数の炭素原子を有するすべての異性体が含まれる。C1−6アルキルは、すべてのヘキシルアルキルおよびペンチルアルキル異性体ならびにn−、イソ−、sec−およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチルおよびメチルを含む。「C1−4アルキル」は、n−、イソ−、sec−およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチルおよびメチルを意味する。「アルキレン」という用語は、分枝および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を指し、これには、特定数の炭素を有し、末端に2個の末端鎖が結合しているすべての異性体が含まれる。例示すると、「非置換のA−Cアルキレン−B」という用語は、A−CH−CH−CH−CH−Bを表す。「アルコキシ」という用語は、酸素架橋を介して結合し、示された数の炭素原子の直鎖または分枝のアルキル基を表す。
「非置換しかされていない」もしくは「置換しかされていない」と特に明記されている場合を除いて、または置換基が列挙されている場合を除いて、アルキル基(単独の基として、またはアルコキシ、アルキルチオおよびアラルキルなどの基の一部としてのいずれかで)は、非置換であり、または各炭素原子上の1から3つの置換基、すなわちハロ、C−C20アルキル、CF、NH、N(C−Cアルキル)、NO、オキソ、CN、−OH、−O(C−Cアルキル)、C−C10シクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、(C−Cアルキル)S(O)0−2−、(C−Cアルキル)S(O)0−2(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)C(O)NH−、HN−C(NH)−、−O(C−Cアルキル)CF、(C−Cアルキル)C(O)−、(C−Cアルキル)OC(O)−、(C−Cアルキル)O(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)C(O)1−2(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)OC(O)NH−、−NH(C−Cアルキル)NHC(O)−NH(C−Cアルキル)、NHC(O)OC−Cアルキル、−NH(C−Cアルキル)NHSO(C−Cアルキル)、−(C−Cアルキル)NHSO(C−Cアルキル)、アリール、アラルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、ハロ−アリール、ハロ−アラルキル、ハロ−複素環、ハロ−ヘテロシクリルアルキル、シアノ−アリール、シアノ−アラルキル、シアノ−複素環およびシアノ−ヘテロシクリルアルキルなどで置換されている。
「C」という用語は、「C0−6アルキル」などの表現で使用される場合、直接共有結合を意味し、または置換基の終端にこの用語が現れた場合、C0−6アルキルは、水素またはC1−6アルキルを意味する。同様に、基の中のある特定数の原子の存在を定義する整数がゼロと等しい場合、これは、この近くの原子が結合により直接結びついていることを意味する。例えば、構造
Figure 2011513223
(式中、sは、ゼロ、1または2に等しい整数である。)において、
sがゼロの場合、構造は、
Figure 2011513223
である。
「C3−8シクロアルキル」(または「C−Cシクロアルキル」)という用語は、合計3から8個の炭素原子を有するアルカンの環式環(すなわち、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチル)を意味する。「C3−7シクロアルキル」、「C3−6シクロアルキル」、「C5−7シクロアルキル」などの用語は、類似の意味を有する。
「ハロゲン」(または「ハロ」)という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素(代わりにフルオロ(F)、クロロ(Cl)ブロモ(Br)およびヨード(I)とも呼ばれる。)を指す。
「アリール」という用語は、芳香族の単環式および多環式の炭素環系を指し、ここで、多環系内の個々の炭素環は、一重結合を介して互いに縮合または結合している。適切なアリール基として、フェニル、ナフチルおよびビフェニルエニルが挙げられる。
「炭素環」という用語(およびその変形、例えば「炭素環の」または「カルボシクリル」など)は、本明細書で使用する場合、特に指定しない限りは、(i)CからC単環式の、飽和もしくは不飽和の環、または(ii)CからC12二環式の、飽和もしくは不飽和の環系を指す。(ii)における各環は、もう一方の環から独立している、またはもう一方の環に縮合している、のいずれかであり、各環は飽和または不飽和である。炭素環は、任意の炭素原子の箇所で分子の残りに結合していてもよく、この結果安定した化合物が生じる。縮合した二環式炭素環は、炭素環のサブセットであり、すなわち「縮合した二環式炭素環」という用語は、各環が飽和または不飽和であり、2個の隣接する炭素原子がこの環系の中の各環により共有されている、CからC10二環式環系を一般的に指す。一方の環が飽和しており、もう一方の環が飽和している、縮合した二環式炭素環は、飽和した二環式環系である。一方の環がベンゼンであり、もう一方の環が飽和している、縮合した二環式炭素環は、不飽和の二環式環系である。一方の環がベンゼンであり、もう一方の環が不飽和である、縮合した二環式炭素環は、不飽和の環系である。飽和した炭素環はまた、シクロアルキル環、例えば、シクロプロピル、シクロブチルなどとも呼ばれている。他に記載のない限り、炭素環は、非置換である、またはC1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルキニル、アリール、ハロゲン、NHもしくはOHで置換されている。縮合した二環式不飽和炭素環のサブセットは、一方の環がベンゼン環であり、もう一方の環が飽和または不飽和であり、安定な化合物を生じるような任意の炭素原子を介しての結合を有する二環式炭素環である。このサブセットの代表的な例は、以下を含む。
Figure 2011513223
「複素環」(およびその変形、例えば「複素環の」または「ヘテロシクリル」など)という用語は、(i)安定した4−から8員の、飽和もしくは不飽和の単環式環、または(ii)安定した7から12員の二環式環系を大まかに指し、(ii)の各環は、もう一方の環(複数可)から独立している、またはもう一方の環に縮合しており、各環は、飽和または不飽和であり、この単環式環系または二環式環系は、N、OおよびSから選択される1個または複数のヘテロ原子(例えば、1から6個のヘテロ原子、または1から4個のヘテロ原子)、ならびにあるバランスの炭素原子(単環式環は通常、少なくとも1個のカーボン原子を含有し、この環系は通常、少なくとも2個の炭素原子を含有する。)を含有し、任意の1つまたは複数の窒素および硫黄ヘテロ原子は、場合によって酸化されており、任意の1つまたは複数の窒素ヘテロ原子は、場合によって四級化されている。特に指定しない限り、複素環式環は、任意のヘテロ原子または炭素原子の箇所で結合していてもよい、ただし、結合した結果安定した構造体が生成されるものとする。特に指定しない限り、複素環式環が置換基を有する場合、置換基は、ヘテロ原子または炭素原子に関わらず、この環の任意の原子へ結合することができることが理解されているが、ただし、この結果安定な化学構造が生じるものとする。
複素環部分の非制限的な例としてはこれらに限定されないが、アザベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2、3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾールおよびベンゾ−1,3−ジオキソリルが挙げられる。
飽和した複素環は、複素環のサブセットを形成する、すなわち、「飽和した複素環の」という用語は、上に定義されたように、環系全体(単環式または多環式に関わらず)が飽和している複素環を一般的に指す。「飽和した複素環の環」という用語は、炭素原子ならびにN、OおよびSから選択される1個または複数のヘテロ原子からなる、4から8員の飽和した単環式環または安定した7から12員の二環式環系を指す。代表的な例として、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニルおよびテトラヒドロフリル(またはテトラヒドロフラニル)が挙げられる。
ヘテロ芳香族は、複素環の別のサブセットを形成する、すなわち、「ヘテロ芳香族」(あるいは」ヘテロアリール」)という用語は、上に定義されたように、環系全体(単環式または多環式に関わらず)が芳香環系である複素環を一般的に指す。「芳香族複素環」という用語は、炭素原子ならびにN、OおよびSから選択される1個または複数のヘテロ原子からなる、5もしくは6員の単環式芳香環または7から12員の二環式環を指す。少なくとも1個の窒素原子を含有する置換されたヘテロアリール環(例えば、ピリジン)の場合、このような置換は、N−オキシドを形成する結果となるものでもよい。芳香族複素環の代表的な例として、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル(またはチオフェニル)、チアゾリル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルおよびチアジアゾリルが挙げられる。
二環式複素環の代表的な例として、ベンゾトリアゾリル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリニル、イソインドリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、クロマニル、イソクロマニル、テトラヒドロキノリニル、キノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル(すなわち、
Figure 2011513223
である。)、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、(すなわち、
Figure 2011513223
である。)およびベンゾ−1,3−ジオキソリル(すなわち、
Figure 2011513223
である。)が挙げられる。本明細書中のある文脈において、
Figure 2011513223
は、2個の隣接する炭素原子に結合しているメチレンジオキシを置換基として有するフェニルと代替的に呼ばれる。
「アリールアルキル」および「アルキルアリール」という用語は、アルキル部分(アルキルは、上に定義された通りである。)を含み、アリール部分(アリールは上に定義された通りである。)を含む。アリールアルキルの例としてはこれらに限定されないが、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、ナフチルメチルおよびナフチルエチルが挙げられる。アルキルアリールの例としてはこれらに限定されないが、トルエン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、メチルピリジン、エチルピリジン、プロピルピリジンおよびブチルピリジンが挙げられる。
「非置換しかされていない」もしくは「置換しかされていない」と特に明記されている場合を除いて、または置換基が列挙されている場合を除いて、シクロアルキル、アリール(フェニルを含む。)および複素環(ヘテロアリールを含む。)基は、非置換であり、または置換されている。本明細書で使用する場合、「置換されたC−C10シクロアルキル」、「置換されたアリール(フェニルを含む。)」および「置換された複素環」という用語は、化合物の残りの部分への結合点に加え、1から3つの置換基を含有する環状基を含むことを意図する。好ましくは、置換基は、これらに限らないが、ハロ、C−C20アルキル、CF、NH、N(C−Cアルキル)、NO、オキソ、CN、N、−OH、−O(C−Cアルキル)、C−C10シクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、(C−Cアルキル)S(O)0−2−、アリール−S(O)0−2−、(C−Cアルキル)S(O)0−2(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)C(O)NH−、HN−C(NH)−、−O(C−Cアルキル)CF、(C−Cアルキル)C(O)−、(C−Cアルキル)OC(O)−、(C−Cアルキル)NC(O)−(C−Calkyl)O(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)C(O)1−2(C−Cアルキル)−、(C−Cアルキル)OC(O)NH−、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、ハロ−アリール、ハロ−アラルキル、ハロ−複素環、ハロ−ヘテロシクリルアルキル、シアノ−アリール、シアノ−アラルキル、シアノ−複素環およびシアノ−ヘテロシクリルアルキルを含む群から選択される。
特に逆の記載がない限り、「不飽和」環は、部分的または完全に不飽和な環である。例えば、「不飽和の単環式C炭素環」は、シクロヘキセン、シクロヘキサジエンおよびベンゼンを指す。
特に逆の記載がない限り、本明細書中に引用された全範囲は、両端を含む。例えば「1から4個のヘテロ原子」を含有すると記載された複素環とは、1、2、3または4個のヘテロ原子を含有することのできる複素環を意味する。
本発明の化合物を表現および記述する任意成分または任意式中に、任意の変数が2回以上出現する場合には、出現時毎のその定義は、他の全出現時のその定義から独立している。また、置換基および/または変数の組合せは、このような組合せにより安定した化合物が得られる場合のみ許容される。
「置換された」という用語(例えば、「1つまたは複数の置換基で場合によって置換されているアリール」など)は、このような単一および複数の置換(同じ部位での複数の置換を含む。)が化学的に許容される程度までの、指定された置換基による単置換および多置換を含む。
「オキシ」という用語は、酸素(O)原子を意味する。「チオ」という用語は、硫黄(S)原子を意味する。「オキソ」という用語は、「=O」を意味する。「カルボニル」」という用語は、「C=O」を意味する。
任意の置換基または式I−IIIにおいて、任意の変数(例えば、R、R、など)が2回以上出現する場合には、出現時毎のその定義は、他の全出現時のその定義から独立している。また、置換基および/または変数の組合せは、このような組合せにより安定した化合物が得られる場合のみ許可される。
本開示を通して使用した標準的な命名法のもと、その指定された側鎖の末端部分が第1に記載され、続いて結合点に向かって隣接する官能基が記載される。例えば、C1−5アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル置換基は、
Figure 2011513223
に等しい。
本発明の化合物を選択する上で、様々な置換基、すなわちR、R、Rなどは、化学構造結合性の周知の原理と一致するように選択されることになっていることは、当業者であれば、認識されよう。
置換基から環系へと引かれた線は、示された結合は、置換可能な環原子のいずれにも結合することができることを示している。環系が多環式の場合、結合は、近位の環上の適切な炭素原子のいずれかだけに結合されることを意図している。
本発明の化合物上の置換基および置換パターンは、化学的に安定した化合物であり、容易に入手可能な出発物質から、当分野で知られている技法によって、ならびに以下に記載のような方法によって、容易に合成することができる化合物を提供するよう、当業者により選択することができることは理解されている。置換基それ自体が、2つ以上の基で置換されている場合、このような複数の基は、これにより安定した構造体が得られる限り、同じカーボン上、または異なるカーボン上に存在することができることは理解されている。「1つまたは複数の置換基で場合によって置換されている」という句は、「少なくとも1つの置換基で場合によって置換されている」という句と同じであると考えられるべきであり、そのような場合、一実施形態は、ゼロから3つの置換基を有することになる。
本発明の一実施形態において、Rは、−C1−10アルキル、−C0−10アルキルアリール、−C0−10アルキルヘテロシクリル、−C0−10アルキルC3−10シクロアルキルおよびパーフルオロC1−6アルキルから選択される。
本実施形態のサブセットにおいて、Rは、−C0−10アルキルアリールおよび−C0−10アルキルヘテロシクリルから選択される。
本発明の一実施形態において、Rのアリール部分は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロ−ナフチル、インダニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニルおよびビフェニルから選択される。
本実施形態のサブセットにおいて、Rのアリール部分は、フェニルおよびビフェニルから選択される。
におけるヘテロシクリル部分は、これらに限定されないが、以下が挙げられる:アザベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2、3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、ピリミジニルフェニル、ピリジニルフェニルおよびベンゾ−1,3−ジオキソリル。
本実施形態の変法において、Rにおけるヘテロシクリル部分として、以下が挙げられる:アザベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、メチレンジオキシベンジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、ピリミジニルフェニル、ピリジニルフェニル。
別の実施形態において、Rにおけるヘテロシクリル部分は、以下から選択される:ピリミジニルフェニル、ピリジニルフェニル、ピリジニル、チアゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、キノリル、ベンゾチエニル、ピラゾリル、ピラジニルおよびピリジニル。本実施形態の変法において、Rは、ピリミジニルフェニル、ピリジニルフェニルおよびベンゾチアゾリルから選択される。
本発明の一実施形態において、Rは、−C1−3アルキルアリールおよび−C1−3アルキルヘテロシクリルから選択される。
本発明の一実施形態において、R12は、水素およびC1−6アルキル(ヒドロキシ、−SH、−NHまたは−COHで場合によって置換されている。)から選択される。
本実施形態の変法において、R12は水素である。
本発明の実施形態において、RおよびRは、それぞれ独立して、水素および−C1−10アルキルから選択され、C1−10アルキルは、非置換であり、または1つもしくは複数のフッ素原子で置換されており、フェニルは、非置換であり、またはフルオロ、クロロ、ヒドロキシル、C1−10アルキルおよび−OC1−10アルキルから選択される、もしくはより多くの置換基で置換されている。
本実施形態のサブセットにおいて、RおよびRはそれぞれ水素である。
一実施形態においてR、R、RおよびRは、独立して、水素、−C−C10アルキル、(C0−10アルキル)アリール、(C0−10アルキル)ヘテロアリールから選択され、前記アルキル、アリールおよびヘテロアリールは、1つまたは複数の置換基Rで場合によって置換されている。
上述の実施形態のサブセットにおいて、R、R、RおよびRは、1つまたは複数の置換基Rで場合によって置換されているC1−10アルキルおよび水素から選択される。
一実施形態において、Rは、−C−C10アルキル、−C2−10アルケニル、−(C0−10アルキル)C3−10シクロアルキル、−(C0−10アルキル)C3−10ヘテロシクロアルキル、−(C0−10アルキル)アリール、−(C0−10アルキル)ヘテロシクリル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−S(O)NRおよび−S(O)から選択され、前記アリール、ヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシは、1つまたは複数の置換基R10で場合によって置換されている。
別の実施形態において、Rは、−C−C10アルキル、−C2−10アルケニル、−(C1−10アルキル)C3−10シクロアルキル、−(C1−10アルキル)C3−10ヘテロシクロアルキル、−(C1−10アルキル)アリール、−(C1−10アルキル)ヘテロシクリル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−S(O)NRおよび−S(O)から選択され、前記アリール、ヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシは、1つまたは複数の置換基R10で場合によって置換されている。
メチル基で終端している置換基を有する化合物の構造上の表現は、末端メチル基を、「CH」の文字、例えば「−CH」を用いて、またはメチル基の存在を表す直線、例えば
Figure 2011513223
を用いて示すことができ、例えば、
Figure 2011513223
は、等しい意味を有する。
繰返しの条件を含有する変数の定義、例えば、(CR(式中、rは、整数2であり、Rは、定義された変数であり、Rは、定義された変数である。)に対し、Rの意味は、それが出現する各事例ごとに異なってもよく、Rの意味は、それが出現する各事例ごとに異なってもよい。例えば、RおよびRが、独立して、メチル、エチル、プロピルおよびブチルからなる群から選択される場合、(CRは、
Figure 2011513223
であってよい。
光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変異性体
本明細書に記載された化合物は、不斉中心を含有し得るので、したがって鏡像異性体として存在してもよい。本発明による化合物が2つ以上の不斉中心を所有する場合、これらはジアステレオマーとしてさらに存在することができる。本発明は、実質的に純粋な、分解された鏡像異性体、そのラセミ混合物、ならびにジアステレオマー混合物として、このようなすべての可能な立体異性体を含む。上記式Iは、特定の位置における確定的な立体配置なしに示されている。本発明は、式Iのすべての立体異性体ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を含む。特に記述されていない限り、1つの異性体への言及は、いずれの可能な異性体にも当てはまる。異性体の組成物が特定されていない場合はいつでも、すべての可能な異性体が含まれる。鏡像異性体のジアステレオ異性体ペアは、適切な溶媒から、例えば分別再結晶により分離することができ、こうして得た鏡像異性体のペアは、従来の手段、例えば光学活性な酸もしくは塩基を分割剤として用いて、またはキラルHPLCカラム上で、個々の立体異性体へと分離することができる。さらに、一般式Iの化合物の任意の鏡像異性体またはジアステレオマーは、既知の配置の光学的に純粋な出発物質または試薬を用いて、立体特異性合成により得ることができる。
本明細書に記載される化合物がオレフィン二重結合を含有する場合、特に指定のない限り、そのような二重結合は、E幾何異性体およびZ幾何異性体の両方を含むことを意味する。
本明細書に記載される化合物のいくつかは、水素の異なる結合点を有して存在することができ、これらを互変異性体と呼んでいる。例えば、カルボニル−CHC(O)−基(ケト型)を含む化合物は、互変異性によりヒドロキシル−CH=C(OH)−基(エノール型)を形成することができる。ケト型およびエノール型は両方とも、個別で、さらにこれらの混合物としても、本発明の範囲内に含まれる。

薬学的に許容される塩は、金属塩(無機塩)および有機酸塩の両方を含み、これらの一覧は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第17版、1418頁(1985年)に載っている。適切な塩の形態は、物理的および化学的安定度、流速能力、吸湿性ならびに溶解度に基づいて選択されることは当業者には周知である。理解される通り、「薬学的に許容される塩」という用語は、薬学的に許容される無毒性の塩基または酸から調製した塩を指す。本発明の化合物が酸性の場合、その対応する塩は、無機塩基または有機塩基から有利に調製することができる。このような無機塩基由来の塩として、アルミニウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、銅塩(第二銅塩および第一銅塩)、第二鉄塩、第一鉄塩、リチウム塩、マグネシウム塩、マンガン塩(第二マンガン塩および第一マンガン塩)、カリウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩などの塩が挙げられる。アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩およびナトリウム塩が好ましい。有機塩基から調製される塩として、自然発生および合成の両供給元に由来する第一級、第二級および第三級アミンの塩が挙げられる。塩をそれから形成できる、薬学的に許容される、有機の無毒性塩基として、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、ジシクロヘキシルアミン、リジン、メチル−グルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどが挙げられる。
本発明の化合物が塩基性の場合、その対応する塩は、無機酸または有機酸から有利に調製することができる。このような酸として、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムコ酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエン−スルホン酸などが挙げられる。クエン酸、臭水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸および酒石酸が好ましい。
溶媒和物
本発明は、その範囲において、式Iの化合物の溶媒和物を含む。本明細書で使用する場合、「溶媒和物」という用語は、溶質(すなわち、式Iの化合物)または薬学的に許容されるその塩および溶質の生物活性を妨げない溶媒により形成される様々な化学量論的錯体を指す。溶媒の例としてはこれらに限定されないが、水、エタノールおよび酢酸が挙げられる。溶媒が水の場合、溶媒和物は、水和物として知られているが、水和物には、これらに限定されないが、半水和物、一水和物、セスキ水和物、二水和物および三水和物が含まれる。
プロドラッグ
本発明には、その範囲において、本発明の化合物のプロドラッグの使用を含む。一般的に、このようなプロドラッグは、必要な化合物にインビボで容易に変換することができる本発明の化合物の機能的誘導体となる。したがって、本発明の治療方法において、「投与する」という用語は、式Iの化合物を用いて、または式Iの化合物ではないとしても、患者への投与後に式Iの化合物へとインビボで変換される化合物を用いて、記載した様々な状態を治療することを包含するものとする。適切なプロドラッグ誘導体の選択および調製の従来からの手順は、例えば、「Design of Prodrugs」、H.Bundgaard編、Elsevier、1985年に記載されている。
有用性
本発明の化合物は、低酸素誘導因子(HIF)プロリルヒドロキシラーゼの阻害剤であり、このため、HIF調節が望まれるような疾患および条件、例えば貧血および虚血の治療および予防に有用である。本発明の化合物は、低酸素誘導因子の安定化を誘発するため、エリスロポエチンの産生および分泌を急速および可逆的に刺激するために、選択的および管理された方法で使用することができる。したがって、本発明の別の態様は、哺乳動物における疾患または状態を治療または予防する方法を提供し、この治療または予防は、HIFプロリルヒドロキシラーゼ阻害により達成または促進されるが、これは、式Iの化合物の、HIFプロリルヒドロキシラーゼの阻害に有効な量を投与するステップを含む。本発明の本態様は、HIFプロリルヒドロキシラーゼにより調節される疾患または状態を治療または予防する薬物の製造において、式Iの化合物を使用することをさらに含む。
一実施形態は、式Iの化合物の、エリスロポエチンの体内産生を高めるために有効な量を哺乳動物に投与するステップを含む、前記哺乳動物におけるエリスロポエチンの体内産生を高める方法である。
別の実施形態は、式Iの化合物の治療有効量を哺乳動物に投与するステップを含む、前記哺乳動物において貧血を治療する方法である。「貧血」とは、これらに限定されないが、慢性腎疾患による貧血、化学療法誘発性貧血(例えば、HIVおよびC型肝炎ウイルスなどの感染症のための抗ウイルス剤療法から結果として生じた貧血など)、慢性疾患の貧血、がんの状態に伴う貧血、がんの放射線治療により結果として生じる貧血、関節リウマチなどの慢性的な免疫障害の貧血、炎症性腸疾患およびループスなどの慢性的な免疫障害の貧血、さらに月経または老化に起因する貧血、または、鉄は十分にあるが、鉄を適切に利用することができない人々など、鉄処理機能が欠損しているその他の個人における貧血が含まれる。
別の実施形態は、式Iの化合物の治療有効量を哺乳動物に投与することを含む、前記哺乳動物における虚血性の疾患を治療する方法である。
併用療法
式Iの化合物は、式Iの化合物が有用である疾患または状態の治療/予防/抑制または回復に使用される他の薬剤との併用でもよい。このような他の薬剤は、このために一般的に使用される経路および量で、式Iの化合物と同時または経時的に投与されてもよい。式Iの化合物が、1つまたは複数の他の薬剤と同時に使用される場合、式Iの化合物に加えてこのような他の薬剤を含有する医薬組成物が好ましい。したがって、本発明の医薬組成物は、式Iの化合物に加えて、1つまたは複数の他の有効成分も含有するものを含む。
投与経路/用量
本発明の化合物は、本発明に従い、温血動物の体内の有効成分化合物の作用部位との接触をもたらす任意の手段によって、苦痛、疾患および病気の治療または予防のために投与することができる。例えば、投与は、経口的、局所的(経皮を含む。)、眼球、口腔内、鼻腔内、吸入、膣内、直腸、嚢内および非経口的に行うことができる。「非経口」という用語は、本明細書で使用する場合、皮下、静脈内、筋肉内、関節内注射または注入、胸骨内および腹腔内を含めた投与の様式を指す。本開示の目的において、温血動物とは、恒常性維持機構を所有する動物界の構成員であり、哺乳動物および鳥類を含む。
化合物は、製薬との併用のために利用可能な任意の従来の手段により、個別の治療薬として、または治療薬との組合せのいずれかで投与することができる。これらは、単独で投与することもできるが、選択した投与経路および標準的な製薬の慣習に基づき選択される薬学的担体と共に一般的に投与される。
投与する用量は、レシピエントの年齢、健康状態および体重、疾患の程度、同時に行う治療の種類(該当する場合)、治療の回数および所望する効果の本質などに依存することになる。通常、有効成分化合物の日用量は、一日あたり約0.1−2000ミリグラムとなる。普通は、1回または複数回の適用で、一日あたり10から500ミリグラムが、所望の結果を得るのに有効である。このような用量は、上述した苦痛、疾患および疾病、例えば貧血などを治療および予防する有効量である。
医薬組成物
本発明の別の態様は、式Iの化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。医薬組成物の中の「組成物」という用語は、有効成分(複数可)およびその担体を形成する不活性成分(複数可)(薬学的に許容される添加剤)を含む生成物、ならびに、直接的または間接的に、2つ以上の任意の成分の組合せ、錯体生成もしくは凝集、または1つもしくは複数の成分の解離、または1つもしくは複数の成分の他の種類との反応または相互作用の結果として生じた任意の生成物を包含することを意図する。したがって、本発明の医薬組成物は、式Iの化合物、追加の有効成分(複数可)、および薬学的に許容される添加剤を混和することにより生成される任意の組成物を包含する。
本発明の医薬組成物は、有効成分としての、式Iにより表される化合物(または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物)、薬学的に許容される担体、場合によっては、他の治療用成分またはアジュバントを含む。この組成物は、経口、直腸、局所的および非経口(皮下、筋肉内および静脈内を含む。)の投与に適した組成物を含むが、所与の場合の最適な経路は、有効成分が投与される特定の宿主、ならびに状態の性質および重症度に依存することになる。医薬組成物は、単位剤形で有利に提供されてよく、製薬の分野で周知のいずれかの方法で調製してもよい。
有効成分は、固体剤形、例えばカプセル剤、錠剤、トローチ剤、糖衣錠、顆粒剤および散剤など、または液体剤形、例えばエリキシル剤、シロップ剤、乳濁剤、分散剤および懸濁剤などで経口投与できる。有効成分はまた、無菌の液体剤形、例えば分散化剤、懸濁化剤または溶液剤の形で非経口的に投与することもできる。局所的投与用に、軟膏剤、クリーム剤、ドロップ剤、経皮パッチ剤または散剤として、眼球投与用に、眼用の溶液剤または懸濁剤調製物、すなわち、点眼剤として、吸入または鼻腔内投与用に、エアゾールスプレー剤または散剤組成物として、または直腸または経膣投与用に、クリーム剤、軟膏剤、スプレー剤または坐剤として、他の剤形もまた、有効成分を投与するために使用することができる。
ゼラチンカプセル剤は、有効成分および粉末化した担体、例えばラクトース、デンプン、セルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などを含有する。同様の賦形剤を使用することによって、圧縮された錠剤を作製することができる。錠剤とカプセル剤は両方とも、ある時間に渡り薬物を連続して放出するために提供される徐放性製品として製造することができる。圧縮した錠剤は、糖コーティングまたは膜コーティングを施すことによって、あらゆる不快な味を隠し、大気から錠剤を保護することができ、または消化管において選択的に分解されるよう腸溶コーティングを施すことができる。
経口投与のための液体剤形は、患者がより受け入れやすいように着色剤および香味剤を含有することができる。
一般的に、水、適切な油、生理食塩水、水性ブドウ糖(グルコース)ならびに関連した糖液およびグリコール、例えばプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールなどが、非経口の溶液剤に適した担体である。非経口投与用の溶液剤は、有効成分の水溶性の塩、適切な安定化剤、および必要に応じて、緩衝物質を含有することが好ましい。重硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸などの抗酸化剤は、単独または組合せのいずれの場合でも、適切な安定化剤である。同様に使用されるのは、クエン酸およびその塩ならびにナトリウムEDTAである。加えて、非経口溶液は、塩化ベンザルコニウム、メチルパラベンまたはプロピルパラベンおよびクロロブタノールなどの保存剤を含有することができる。
適切な薬学的な担体は、本分野における標準参考書であるRemington’s Pharmaceutical Sciences、A.Osolに記載されている。
吸入による投与には、本発明の化合物は、加圧パックまたはネブライザーから提供されるエアゾールスプレー剤という形態で有利に送達されてよい。化合物はまた、調合し得る散剤として送達されてもよく、この散剤組成物は、吸入用散剤の吸入装置の助けを借りて吸入することができる。吸入に好ましい送達システムは、計量用量吸入(MDI)エアゾール剤であり、これは、フルオロカーボンまたは炭化水素などの適切な噴射剤中の式Iの化合物の懸濁剤または溶液剤として調合することができる。
眼球投与には、化合物が眼の角膜および内部領域への浸透を可能とするだけの十分な時間この化合物が眼球表面に接触したまま維持されるよう、適切な眼科用ビヒクル中の、式Iの化合物の適切な重量パーセントの溶液または懸濁液を用いて点眼剤を調合し得る。
本発明の化合物の投与に対して有用な薬学的剤形としてはこれらに限定されないが、硬質および軟質のゼラチンカプセル剤、錠剤、非経口の注射剤および経口の懸濁剤が挙げられる。
多数の単位カプセル剤は、粉末化した有効成分100ミリグラム、ラクトース150ミリグラム、セルロース50ミリグラムおよびステアリン酸マグネシウム6ミリグラムをそれぞれ、標準的なツーピースの硬ゼラチンカプセルに充填することにより調製される。
ダイズ油、綿実油またはオリーブ油などの消化のよい油中の有効成分の混合物は、プラス交換ポンプの手段によりゼラチンへと調製および注入することによって、有効成分100ミリグラムを含有する軟ゼラチンカプセルを形成することができる。カプセル剤は、洗浄し、乾燥させる。
多数の錠剤は、投与単位が、有効成分100ミリグラム、コロイド状二酸化ケイ素0.2ミリグラム、ステアリン酸マグネシウム5ミリグラム、微結晶性のセルロース275ミリグラム、デンプン11ミリグラムおよびラクトース98.8ミリグラムとなるように、従来の手順により調製する。適切なコーティングを適用することによって、嗜好性または遅延吸収を高めることもできる。
注射による投与に適した非経口組成物は、1.5重量%の有効成分を、10容量%のプロピレングリコール中で撹拌することにより調製される。溶液剤は、注射用に水でその容量にして滅菌する。
水性懸濁剤は、細かく分割した有効成分100ミリグラム、カルボキシメチルセルロースナトリウム100ミリグラム、安息香酸ナトリウム5ミリグラム、ソルビトール溶液1.0グラム、U.S.P.およびバニリン0.025ミリリットルがそれぞれ5ミリリットル中に含有されるように、経口投与用に調製される。
本発明の化合物を段階的にまたは別の治療薬と併用投与する場合、同一の剤形を一般的に使用することができる。薬剤を物理的な組合せで投与する場合、剤形および投与経路は、組み合わせた薬剤の相容性に応じて選択されるべきである。したがって、同時投与という用語は、2つの薬剤を同時または順次投与すること、あるいは2つの有効成分の一定用量での組合せとして投与することを含むと理解されている。
本発明の化合物は、唯一の有効成分として、または患者におけるエリスロポエチンのレベルを改善するのに有用であると知られている他の有効成分を含めた、第2の有効成分との組合せとして投与することができる。
本発明の化合物の調製の記載において使用される略語:
AcOH 酢酸
Aq 水性の
ブライン 飽和した水性の塩化ナトリウム溶液
CHCl ジクロロメタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
Dppf 1,1”−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DIEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−N,N−ジメチルアミノピリジン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EtOAc 酢酸エチル
Et(et) エチル
EtOH エタノール
EtOまたはエーテル ジエチルエーテル
G グラム
hまたはhr 時間
HCl 塩酸
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
IPA 2−プロパノール
i−PrOH イソプロピルアルコール
Mg ミリグラム
mL ミリリットル
Mmol ミリモル
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
Min 分間
msまたはMS 質量スペクトル
μL マイクロリットル
NaOEt ナトリウムエトキシド
NaOMe ナトリウムメトキシド
NaSO 硫酸ナトリウム
Rt 保持時間
Rtまたはr 室温
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
μL マイクロリットル
合成
本発明の化合物は、文献において知られているまたは実験手順において例証されている他の標準的操作に加え、以下のスキームに示されている反応を利用することによって調製してもよい。したがって、以下の例示のためのスキームは、列挙された化合物または例示目的で使用された任意の特定の置換基により制限されない。スキームに示された置換基の番号付けは、特許請求の範囲において使用されているものと必ずしも関連しているわけではなく、多くの場合、明確さの目的で、以前に定義された式Iの定義のもとで許容される複数の置換基の代わりに、単独の置換基が化合物に付加しているのが示されている。
本発明の一実施形態は、図1に示されている構造式Iaにより表される置換されたN−[(4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル]グリシンからなる。第2の
本発明の別の実施形態は、図1に同様に示されている式Ibの置換されたN−[(7−ヒドロキシ−5−オキソ−2,3,3a,4,5,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル)カルボニル]グリシンからなる。
Figure 2011513223
有機合成の文献において知られている合成による転換に基づくいくつかの戦略を、一般式IaおよびIbの表題化合物の調製に用いることができる。逆合成的に表されている合成手順を、反応スキーム1に例示するが、ここでは、構造体1a、bおよび2a、bにおける置換基PGは、アミノ保護基を指す。この合成手順は、一般式2aおよび2bの場合により置換されたアルキルオキソピロリジンカルボキシレートの初期の調製を含む。次のステップにおいて、2aまたは2bのピロリジン環のb面にピリドン環を環状化することによって、一般式1aおよび1bの置換されたアルキルオキソピロロピリジンカルボキシレートが生じる。合成の最終段階において、化合物1aおよび1bのピリドンの3位にあるエステルを、場合によって置換されたグリシンアミド側鎖に転換し、R置換基を導入する。
一般式Iaの化合物を合成する1つの順序は、反応スキーム2−4に例示されており、一般式Ibの化合物を合成するもう1つの順序が以下の反応スキーム5−7に例示されている。
Figure 2011513223
上記に指摘されたように、本発明の表題化合物の第一の実施形態を表している、一般式Iaの化合物を合成する方法は、一般式2aのアミノ保護されたアルキル4−オキソピロリジン−3−カルボキシレートから開始する。場合によっては、アルキル4−オキソピロリジン−3−カルボキシレートは、市販されていてもよく、アミノ基保護を施すことによって、一般式2aの化合物が生じる。あるいは一般式2a(例えば7)の化合物を、Moreno−Manasらにより出版され(Roglans、A.;Marquet、J.;Moreno−Manas、M.Syn.Comm.、1992年、22、1249−58頁)、反応スキーム2に例示されたMichael付加反応およびDieckmann縮合反応の方法を用いて調製することもできる。この合成において、置換されたアルキルグリシナート3またはその塩を、水酸化ナトリウム水溶液中の一般式4の置換されたアクリレートエステルと反応させる。反応混合物のワークアップおよび精製後、一般式5のMichael付加物を得る。一般式5の化合物の第2級アミノ基を次に保護することで、異なるアミノ基の次のアシル化反応の間、このアミノ基が反応しないようにする。
アミンに対する多数の保護基が、有機合成の技術分野において知られているが、ペンテノイルアミド(Debenham、J.S.;Madsen、R.;Roberts、C;Fraser−Reid、B.J.Amer.Chem.Soc.、1995年、117、3302−3頁)は、tert−ブチルエステルの存在下、合成の後の方の段階で容易に取り除くことができるので特に有用な保護基である(以下を参照)。その結果、一般式5の化合物を、Fraser−Reidらにより記載の方法を用いて、一般式6の対応するペンテノイルアミドへと変換する。次いで一般式6の化合物に分子内のDieckmann環化を施すことによって、一般式7の保護されたアルキル4−オキソピロリジン−3−カルボキシレートが生じる。この反応は、溶媒としてのアルコール中に入ったアルカリ金属アルコキシドなどの塩基を用いて行われ、この場合、一般式6の化合物中に存在するアルキル基に対応するようアルコールを選択することによって、一般式7の生成物においてエステル混合物が形成されるのを防ぐ。この環化反応は通常、室温とアルコールの還流温度の間の温度で行われ、一般的に、例えば0.25から4時間内で、完了まで急速に進行する。
Figure 2011513223
一般式Iaの表題化合物の合成の次のステップが、反応スキーム3に示されている。一般式7の保護されたアルキル4−オキソピロリジン−3−カルボキシレートを、一般式8の第1級アミンと反応させることによって、一般式9のビニローグアミドを得る。この反応は通常、エタノールなどの溶媒中、高温で、例えば50℃と80℃の間の温度で行われ、反応は普通1−24時間で完了する。場合によっては、ビニローグアミドの形成は、数モルパーセントの酢酸を反応混合物に加えることによって、触媒されてもよい。あるいは、一般式8の第1級アミンが塩酸塩などの塩の形態で得られる場合、トリエチルアミンなどの第3級アミン塩基の当量が、通常反応混合物へ加えられる。
ビニローグアミド9の形成が完了すると、この反応混合物をワークアップし、この生成物を、クロマトグラフィーで精製する、または次のステップでそのまま使用することができる。次いで一般式9の化合物は、メチルマロニルクロリドでアシル化することによって、一般式10の置換されたアルキル2、5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−カルボキシレート誘導体が生じる。一般式10の化合物は通常、標準的ワークアップ手順を用いて反応混合物から単離し、次いでさらなる精製なしで次の反応に使用する。
一般式Iaの新規化合物の合成の次のステップは、一般式11の置換されたアルキル4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシレートを生じるための、一般式10の化合物の分子内Dieckmann反応である。この環化反応は通常、1−2当量のアルカリ金属アルコキシドを塩基として用いて、対応するアルコールを溶媒として用いて行われる。使用するアルコールおよびアルコキシドは、一般式10の化合物におけるエステル上のアルキル置換基に対応するように選択することによって、エステル混合物の形成を防ぐ。環化反応は通常、室温または室温よりもわずかに上で行い、反応は一般的に、例えば0.25から4時間内で、完了まで急速に進行する。
Figure 2011513223
一般式Iaの化合物の合成における最後のステップは、反応スキーム4に記載の通り、一般式11の化合物のエステル基の、ピリジン環の3位に存在する置換されたグリシンアミド置換基への変換、ピロリジンN−保護基の脱保護およびR置換基の取り込みを含む。これらの転換の第1番目は、まず一般式11の化合物内の3位のエステルを対応するカルボン酸へと加水分解し、次いで標準的アミド結合カップリング方法を用いて、一般式13の置換されたグリシン誘導体とカップリングさせることにより行うことができる。11から14への変換のための1つの方法は、適切な溶媒中でエステル11をグリシン誘導体(13)と共に加熱することを含み、これによって単一ステップでアミド14を生成する。この後者の転換は通常、n−プロパノールなどの溶媒中、80と100℃の間の温度で、1−5時間の間行う。
Figure 2011513223
合成のこの時点で、ピロリジン環窒素原子上の保護基を取り除く。Fraser−Reidらにより記載されたように、テトラヒドロフランおよび水の溶液中のヨウ素を用いて脱保護を遂行し、一般式16(R=H)の化合物を生成する。一般式Iaの表題化合物のR置換基が、水素原子以外の基であることが望まれる場合、R置換基を次いで導入する。反応スキーム4は、一般式14の化合物のペンテノイルアミド保護基をまず取り除き、生成した第2級アミノ基を、一般式15の一般化したアルキル化試薬、アシル化試薬またはスルホニル化試薬と反応させている2つのステップの工程を例示している。この例において、一般式15の化合物内のX基は、ハロゲン化物、メシレート、トリフレートなどの離脱基を示している。しかし、有機合成において知られている他の方法により、例えば、適切なカルボニル化合物との還元的アミノ化反応を用いて、またはBuchwaldらにより記載された、パラジウム触媒によるアミンのクロスカップリング反応を用いて(Kienle、M.;Dubbaka、S.R.;Brade、K.;Knochel、P.Eur.J.Org..Chem.、2007年、25、4166−76頁)、R置換基が、一般式16の化合物に組み込まれることも本発明の範囲内である。
一般式Iaの新規化合物の合成における最終ステップは、一般式6の中間体のグリシンエステルの対応するカルボン酸への変換である。これを遂行する1つの方法は、一般式13のグリシン誘導体(式中、R基は、tert−ブチル基である。)を選択するステップを含む。これにより、一般式16のグリシネートを、ジクロロメタンなどの溶媒中でトリフルオロ酢酸などの酸での処理により加水分解することが可能となることによって、一般式Iaの化合物が生じる。この反応は通常、室温または室温よりもわずかに上で行い、この反応は、数時間から一晩の間行う。一般式16のエステル中に存在する置換基Rがメチル、エチルなどである場合、塩基性条件下での標準的加水分解反応により、エステル16を一般式Iaのグリシンアミド誘導体へと変換する。
本発明の表題化合物の第2の実施形態を表す一般式Ibの化合物を合成する1つの方法は、一般式2bのアミノ保護されたアルキル3−オキソプロリネートから開始する。場合によっては、このアルキル3−オキソプロリネートは市販されていてもよく、アミノ基保護を施すことによって、一般式2bまたは17の化合物が生じる(反応スキーム5)。あるいは、アルキル3−オキソプロリネートを合成する方法は、例えば、Pellegriniら(Pellegrini、N.;Schmitt、M.;Guery、S.;Bourguignon、J.−J.Tetrahedron Lett.、2002年、43、3243−46頁)により記載の方法または(Moreau、R.J.;Sorensen、EJ.Tetrahedron、2007年、63、6446−53頁)のMoreauおよびSorensenの方法など、有機合成の文献に現れる。
これら参考文献に記載されている保護されたアルキル3−オキソプロリネート(2b)は、特に、選択した保護基が一般式17の化合物において示されているペンテノイルアミドである場合、反応スキーム6および7に例示の方法で使用することによって、一般式Ibの表題化合物を調製することができる。上記で考察されているように、このペンテノイルアミドは、tert−ブチルエステルの存在下容易に取り除くことができるので有用な保護基である(Debenham、J.S.;Madsen、R、;Roberts、C;Fraser−Reid、B.J.Amer.Chem.Soc.1995年、117、3302−3頁)。あるいは、一般式2bの化合物の合成のために異なる保護基を使用する場合、この保護基は、適切な条件を用いて取り除き、次いで反応スキーム5において示されているように、対応するペンテノイルアミドへと変換することができる。
Figure 2011513223
一般式Ibの表題化合物の合成の次のステップが、反応スキーム6において示されている。一般式17のペンテノイルアミドにより保護されたアルキル3−オキソプロリネートを、一般式8の第1級アミンと反応させることによって、一般式18のビニローグアミドを得る。この反応は通常、高温,例えば、50℃と80℃の間の温度で、エタノールなどの溶媒中で行われ、反応は普通、1−24時間内に完了する。場合によっては、ビニローグアミドの形成は、数モルパーセントの酢酸を反応混合物に加えることによって触媒されてもよい。あるいは、一般式8の第1級アミンが、塩酸塩などの塩の形態で得られる場合、トリエチルアミンなどの第3級アミン塩基の当量を通常反応混合物に加える。
ビニローグアミド18の形成が完了したら、この反応混合物をワークアップし、この生成物は、クロマトグラフィーで精製する、または次のステップでそのまま使用することができる。次いで一般式18の化合物を、メチルマロニルクロリドでアシル化することによって、一般式19の置換されたアルキル3−アミノ−1−ペント−4−エノイル−4,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−カルボキシレート誘導体が生じる。一般式19の化合物は通常、標準的なワークアップ手順を用いて反応混合物から単離し、次いでさらなる精製なしに次の反応において使用する。
一般式Ibの化合物の合成の次のステップは、一般式20の置換されたアルキル7−ヒドロキシ−5−オキソ−1−ペント−4−エノイル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−カルボキシレートを生じるための一般式19の化合物の分子内のDieckmann反応である。この環化反応は通常、塩基として1−2当量のアルカリ金属アルコキシドおよび溶媒として対応するアルコールを用いて行われる。使用されるアルコールおよびアルコキシドは、エステル混合物の形成を防ぐため、一般式19の化合物のエステル上のアルキル置換基に対応させるために再び選択される。この環化反応は通常、室温または室温よりもわずかに上で行われ、一般的に、例えば0.25から4時間内で、完了まで急速に進行する。
Figure 2011513223
一般式Ibの化合物の合成の最終ステップは、一般式20の化合物のエステル基を、ピリジン環の3位に存在する置換されたグリシンアミド置換基へと変換し、ピロリジンN−保護基を脱保護し、反応スキーム7に示されているようにR置換基を組み込むことを含む。これら転換の第1番目は、一般式20の化合物の3位エステルをまず、対応するカルボン酸へと加水分解することによって行われ、次いでこれを、標準的なアミド結合カップリング方法を用いて、一般式13の置換されたグリシン誘導体とカップリングすることによって行うことができる。21を22へと変換するための有用な方法は、適切な溶媒中でエステル21をグリシン誘導体(13)と共に加熱することを含み、これによって単一ステップでアミド22を生成する。この後者の転換は通常、n−プロパノールなどの溶媒中、80と100℃の間の温度で1−5時間の間行う。
Figure 2011513223
Figure 2011513223
合成のこの時点で、ピロリジン環の窒素原子上の保護基を取り除く。今回も、Fraser−Reidらにより記載の通りテトラヒドロフランおよび水の溶液中のヨウ素を用いて脱保護を遂行し、一般式22(R=H)の化合物を生成する。一般式Ibの表題化合物のR置換基が水素原子以外の基であることが望まれる場合、R置換基を次いで導入する。
反応スキーム7は、2つのステップの工程を例示しており、この工程において、一般式21の化合物のペンテノイルアミド保護基をまず取り除き、生成した第2級アミノ基を一般式15の一般化したアルキル化試薬、アシル化試薬またはスルホニル化試薬と反応させる。この実施例において、一般式15の化合物のX基は、ハロゲン化物、メシレート、トリフレートなどの離脱基を表示している。しかし、有機合成において知られている他の方法、例えば適切なカルボニル化合物との還元的アミノ化反応を用いて、またはBuchwaldらにより記載されたアミンのパラジウム触媒によるアミンのクロスカップリング反応(Kienle、M.、Dubbaka、S.R.、Brade、K.、Knochel、P.Eur.J.Org.Chem、2007年、25、4166−76頁)を用いて、R置換基が、一般式22の化合物に組み込まれることも本発明の範囲内である。
一般式Ibの新規化合物の合成における最終ステップは、一般式22の中間体のグリシンエステルの、対応するカルボン酸への変換である。1つの有用な方法は、R基がtert−ブチル基である一般式13のグリシン誘導体を選択するステップを含む。次いで、一般式22のグリシネートを、ジクロロメタンなどの溶媒中で、トリフルオロ酢酸などの酸の処理により加水分解することが可能になることによって、一般式Ibの化合物が生じる。この反応は通常、室温または室温よりもわずかに上で行い、反応は、数時間から一晩の間行う。一般式22のエステル中に存在する置換基Rがメチル、エチルなどである場合、塩基性条件下での標準的加水分解反応により、エステル22を一般式Ibのグリシンアミド誘導体へと変換する。
本発明の範囲内である一般式IaおよびIbの追加の化合物が、有機合成の技術分野で知られている反応を用いて、先行反応スキームに示された1つまたは複数の化合物から合成し得ることも認識されたい。例えば、反応スキーム8は、RからRまでの置換基のうちの一方に組み込まれたアリールまたはヘテロアリール環のクロスカップリング反応を使用して、追加の置換基を組み込む方法を例示している。この実施例において、一般式23aまたは23bの中間体のR置換基中に存在するアリール基は、一般式24の適切なアリールまたはヘテロアリール有機金属試薬とのクロスカップリング反応において反応させる。好ましいクロスカップリング反応として、Suzuki、Stille、Negishiおよび有機合成の技術分野において知られている同様のクロスカップリング反応が挙げられる。これらの実施例において、X基は、適切な離脱基、例えばハロゲン原子またはトリフレートを指し、カップリングパートナー24中のM基は、スタンナン、ボロン酸、ボロン酸エステルなどを指し、これらの反応の生成物は、ビアリールエレメントをR置換基に組み込んでいる一般式25aおよび25bの誘導体である。
反応スキーム8に例示された合成方法の変法は、本発明の範囲内であることは、認識されている。例えば新規に形成されたビアリールエレメント内のアリール基のうちの一方または両方は、上記に定義されたヘテロアリール環であってよい。一般式25aまたは25bの化合物は、次いで以前に記載された方法を用いて、一般式IaおよびIbの表題化合物へと変換される。
Figure 2011513223
Figure 2011513223
実験に関する全般的コメント
以下の実施例において、特に明示されない限り、湿気または空気に敏感な反応は、窒素下で、必要に応じて、無水溶媒および試薬を用いて実施した。反応の進行は、E.MERCKプレコート済みTLCプレート、シリカゲル60F−254、層厚0.25mmで実施した分析用薄層クロマトグラフィー(TLC)または液体クロマトグラフィー質量スペクトル(LC−MS)のいずれかにより決定された。質量分析は、エレクトロスプレイイオン化を正イオン検出モードで用いて、Waters Micromass(登録商標)ZQ(商標)上で実施した。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters C18 XTerra 3.5μm 3.0×50mmカラム、勾配10:90−100v/v CHCN/HO+v 0.05%TFA上での、Agilent1100シリーズHPLCで、3.75分に渡り行い、次いでこれを100CHCN+v0.05%TFAで1.75分間、流速1.0mL/min、UV波長254nmで維持した。溶液の濃縮を、ロータリーエバポレーター上で、減圧下で行った。
フラッシュクロマトグラフィーは、プレパックカートリッジ内のシリカゲル上での(32−63mM、60Å細孔径)Biotageフラッシュクロマトグラフィー装置(Dyax Corp.)を用いて実施した。略語:酢酸(AcOH)、水性(aq)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、Et(エチル)、エタノール(EtOH)、酢酸エチル(EtOAc)、ジエチルエーテル(エーテルまたはEtO)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、NaOEt(ナトリウムエトキシド)、NaOMe(ナトリウムメトキシド)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、グラム(複数も含む)(g)、時間(複数も含む)(hまたはhr)、マイクロリットル(複数も含む)(μL)、ミリグラム(複数も含む)(mg)、ミリリットル(複数も含む)(mL)、ミリモル(mmol)、質量スペクトル(msまたはMS)、2−プロパノール(IPA)、保持時間(R)、室温(rt)、塩化ナトリウム飽和水溶液(ブライン)、トリフルオロ酢酸(TFA)、テトラヒドロフラン(THF)および分(複数も含む)(min)。キラル分析用クロマトグラフィーは、アイソクラチック溶媒系として、示されたパーセンテージのヘキサン(%Et/Hex)中のエタノールまたはヘプタン(%IPA/Hep)中のイソプロパノールを用いて、Chiralpak IA、Chiralpak AS、Chiralpak AD、Chiralcel ODまたはChiralcel OJカラム(250×4.6mm)(Daicel Chemical Industries、Ltd.)のうちの1つの上で実施した。キラル分取クロマトグラフィーは、キラル分析用クロマトグラフィー上で識別された所望のアイソクラチック溶媒系を用いて、Chiralpak IA、Chiralpak AS、Chiralpak AD、Chiralcel ODまたはChiralcel OJカラム(20×250mm)(Daicel Chemical Industries、Ltd.)のうちの1つで行った。
Figure 2011513223
エチル4−オキソ−1−ペント−4−エノイルピロリジン−3−カルボキシレート(1−1)
ステップA:エチルN−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−β−アラニネート(1−a)
0℃で、水(20mL)中のエチルグリシネート塩酸塩(12.9g、92mmol)に冷たい水性NaOH(19.5mL、93mmol、4.75M)を加え、続いてアクリル酸エチル(9.18g、92mmol)を加えた。この反応物を約18時間撹拌し、室温に温めた。この混合物をCHClで4回抽出し、溶液を脱水させた(NaSO)。この物質を約110℃(1.8トル)で蒸留することによって、生成物1−aが生じた。
ステップB:エチルN−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−N−ペント−4−エノイル−β−アラニネート(1−b)
CHCl(50mL)中のステップA、1−a、(5.10g、25.1mmol)の生成物に、ペント−4−エノイルクロリド(2.83mL、25.1mmol、98%純度)およびNEt(4.20mL、30.1mmol)を5℃で加えた。この反応物を約18時間撹拌し、次いでCHClで希釈し、水性NaCO(2M)およびブラインで洗浄し、脱水させ(NaSO)、濾過し、濃縮することによって、生成物1−bが生じた。
ステップC:エチル4−オキソ−1−ペント−4−エノイルピロリジン−3−カルボキシレート1−1
EtOH(40mL)中のステップB、1−b、(7.06g、24.7mmol)の生成物に、NaOEt(20.3mL、54.4mmol、EtOH中21wt%)を加えた。この反応物を3時間加熱還流し、次いで冷却し、水性HCl(28mL、2M)を加え、続いてEtOAcおよびブラインで希釈した。この溶液をEtOAcで3回抽出し、脱水させる(NaSO)ことによって、表題化合物、1−1が生じ、これをさらなる精製なしに使用して中間体4を調製した。HPLC/MS:240.1(M+1)、R=2.22min。
Figure 2011513223
エチル5−メチル−4−オキソ−1−ペント−4−エノイルピロリジン−3−カルボキシレート2−1
ステップAでのエチルグリシネート塩酸塩の代わりに(±)エチルアラニネート塩酸塩を用いたことを除いて、中間体1と同様の手順を用いて、表題化合物を調製した。HPLC/MS:254.1(M+1)、R=2.91min。
Figure 2011513223
エチル2−メチル−4−オキソ−1−ペント−4−エノイルピロリジン−3−カルボキシレート3−1
ステップAでのアクリル酸エチルの代わりにクロトン酸メチルを用いたことを除いて、中間体1と同様の手順を用いて、表題化合物を調製した。HPLC/MS:254.0(M+1)、R=2.22min。
Figure 2011513223
メチル4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシレート4−1
ステップA:エチル1−ペント−4−エノイル−4−{[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−カルボキシレート4−a
EtOH(40mL)中の中間体1(5.79g、24.2rnmol)の生成物に、1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタンアミン(3.58mL、24.2mmol、97%purity)およびAcOH(0.277mL、4.84mmol)を加えた。この反応物を約100分間加熱還流し、濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、水性NaCO(2M)およびブラインで洗浄した。濃縮した残留物を、0−90%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲル勾配上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製することによって、生成物4−aが生じた。
ステップB:エチル4−{(3−メトキシ−3−オキソプロパノイル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−1−ペント−4−エノイル−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−カルボキシレート(4−b)
MeCN(35mL)中のステップA、4−a、(7.63g、19.3mmol)の生成物に、よくパージしたN雰囲気下でメチル3−クロロ−3−オキソプロパノエート(9.29mL、87.0mmol)を加えた。この反応物を50℃で2時間30分撹拌し、次いで冷却した。この反応物をEtOAcで希釈し、水性NaCO(2M)およびブラインで洗浄した。濃縮した残留物を、0−90%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲル勾配上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製することによって、生成物が生じた。
ステップC:メチル4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシレート(4−1)
MeOH(50mL)中のステップB、4−b、(630g、12.7mmol)の生成物に、NaOMe(4.35mL、19.0mmol、MeOH中25重量%)を室温で加えた。約15分後、この反応物を濃縮し、残留物をEtOAcで希釈し、水性HCl(2M)およびブラインで洗浄した。物質がEtOAcおよびヘキサンから結晶化されることによって、表題化合物、4−1が生じた。HPLC/MS:451.0(M+1)、R=3.33min。
Figure 2011513223
tert−ブチルN−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシネート5−1
1−プロパノール(36mL)中の中間体4(2.61g、5.79mmol)の生成物に、tert−ブチルグリシネート(1.58mL、11.6mmol)を加えた。この反応を1時間還流させ、次いで冷却し、濃縮した。残留物を、0−85%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲル勾配上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物5−1が生じた。HPLC/MS:550.1(M+1)、R=3.85min。
Figure 2011513223
tert−ブチル−N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシネート塩酸塩6−1
THF(30mL)および水(15.5mL)中の中間体5(1.53g、2.78mmol)の生成物に、室温でヨウ素(2.12g、8.35mmol)を加えた。この反応物を30分間撹拌し、次いでNa(変色)でクエンチした。この溶液を飽和した水性のNaHCOで希釈して中性pH付近を維持した。この溶液をEtOAcで抽出し、脱水させ(NaSO)、濃縮した。残留物を、0−100%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲル勾配上で、続いて0−15%MeOH/EtOAcで溶出するシリカゲル勾配上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製することによって、生成物が生じた。この濃縮した生成物をEtOAcで希釈し、ジオキサン中のHCl(1当量)で処理した。この混合物を濃縮することによって表題化合物、6−1が生じた。HPLC/MS:468.0(M+1)、R=2.99min。
実施例1
Figure 2011513223
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−1−{4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン(E1−1)
CHCl(0.7mL)中の中間体5(112mg、0.204mmol)の生成物に、TFA(1.5mL)を室温で加えた。この反応物を25分間撹拌し、濃縮した。この生成物をEtOおよびヘキサンで凝固させた。この溶液を別の容器に注ぎ、固体をヘキサンで洗浄し、表題化合物、E1−1が生じた。HPLC/MS:494.0(M+1)、R=3.29min。
中間体1から中間体5および実施例1のものと類似の合成法、ならびに中間体4のステップAの手順における適切なアミンを一緒に用いて、表1に示すように、実施例2から4を調製した。
Figure 2011513223
実施例5
Figure 2011513223
N−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(E5−1)
実施例1の手順と同様の手順を用いて、中間体2から開始し、1−[4−(トリフロメチル)フェニル]メタンアミンの代わりに中間体4のステップAの4−ブロモベンジルアミン塩酸塩を利用して、表題化合物を調製した。HPLC/MS:519.8(M+1)、R=3.11min。
実施例6
Figure 2011513223
N−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−5−メチル−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(E6−1)
実施例1の手順と同様の手順を用いて、中間体3から開始し、1−[4−(トリフロメチル)フェニル]メタンアミンの代わりに中間体4のステップAの4−ブロモベンジルアミン塩酸塩を利用して、表題化合物E6−1を調製した。HPLC/MS:520.0(M+1)、R=3.13min。
実施例7
Figure 2011513223
N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−{4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イウム−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩(E7−1)
CHCl(0.2mL)中の中間体6(遊離塩基として使用)(25.5mg、0.55mmol)の生成物に、TFA(0.6mL)を加えた。この反応物を30℃で50分間撹拌し、次いで濃縮した。物質をEtOで結晶化することによって、生成物、E7−1が生じた。HPLC/MS:412.0(M+1)、R=2.32min。
実施例8
Figure 2011513223
N−({6−(3−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン(E8−1)
中間体6(30mg、0.06mmol)をDCM(1mL)中に溶解し、3−クロロベンゾイルクロリド(10.5mg、8mL、0.06mmol)およびDIEA(21μL、0.12mmol)を加えた。この反応物を周辺温度で15分間撹拌した。TFA(0.5mL、6.5mmol)を加え、溶液をさらに15分間撹拌した。この反応物を濃縮し、残留物をエーテルで希釈した。生成した沈殿物を単離することによって、表題化合物、E8−1が生じた。550.0(M+1)、R=3.45min。
実施例8に記載の手順と同様の手順および適切な酸塩化物、塩化スルホノイル、塩化カルバモイル、塩化クロロホルムまたは塩化スルファモイルを用いて、表2に示されているように、以下の化合物、実施例9−21を調製した。
Figure 2011513223
Figure 2011513223
実施例2、E2−1の生成物ならびに実施例7および実施例8に記載の手順を用いて、以下の化合物を調製した。
Figure 2011513223
実施例23
Figure 2011513223
N−({6−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルボニル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン、E23−1)
中間体6、6−1、(30mg、0.06mmol)をDMA(1mL)中に溶解し、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−S−カルボン酸(13.5mg、0.096mmol)、PyBOP(40mg、0.077mmol)およびDIPEA(16.5mg、22uL、0.13mmol)を加え、この反応物を15分間撹拌した。この混合物をEtOAc中で希釈し、ブラインおよび水性HCl(2M)で洗浄し、脱水させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。生成した混合物をDCM(1mL)中に溶解し、TFA(0.5mL、6.5mmol)を加えた。この反応物を30分間撹拌し、濃縮した。残留物をエーテルで希釈し、生成した沈殿物を単離することによって、表題化合物が生じた。E23−1.534.0(M+1)、R=3.18min。
実施例23に記載の手順と類似の手順および適切なカルボン酸を用いて、表4において見出されるように、以下の化合物、実施例24から37を調製した。
Figure 2011513223
Figure 2011513223
tert−ブチルN−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシネート塩酸塩(中間体6、6−1と同様の方法で調製した。)を用いて、および実施例23の調製に対して記載の手順と類似の手順を用いて、表5に記載の通り、以下の化合物、実施例38を調製した。
Figure 2011513223
実施例39
E39−1
N−({6−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イウム−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩(E39−1)
中間体6、化合物6−1(50mg、0.11mmol)をDCM(1mL)中に溶解し、4−クロロベンジルブロミド(22mg、0.11mmol)およびTEA(0.045mL、0.32mmol)を加え、この混合物を24時間還流させた。この反応物を室温に冷却し、TFA(0.5mL、6mmol)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。この反応物を濃縮し、残留物を、水中の0−90%MeCNで溶出するC−18逆相クロマトグラフィーカラム上で精製した。所望の画分を一晩凍結乾燥することによって、表題化合物、E39−1が生じた。535.8(M+1)、R=2.80min。
実施例39のものと類似の合成技法を用いて、および適切な出発物質を用いて、表6に示されているように、以下の化合物、実施例40から41を得た。
Figure 2011513223
実施例42
Figure 2011513223
N−({6−(3−シアノピリジニウム−2−イル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩(E42−1)
ステップA:tert−ブチルN−({6−(3−シアノピリジン−2−イル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシネート(E42−a)
中間体6の生成物、化合物6−1、(遊離塩基形態)(32.0mg、0.068mmol)に、CEM Corporationのマイクロ波管内で、DMA(0.75mL)、DIEA(0.36mL、205mL)および2−クロロニコチンニトリル(9.5mg、0.068mmol)を加えた。次いでこの管をCEM Discoverマイクロ波反応器の上に置き、120℃で12分間加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。濃縮した残留物を、15−100% MeCN/水(それぞれ0.05%TFAを含む。)で溶出するC18カラム上の半分取逆相HPLCで精製することによって、生成物,E42−aが生じた。
ステップB:N−({6−(3−シアノピリジニウム−2−イル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩(E42−b)
CHCl(1mL)中のステップAの全部の生成物に、TFA(0.6mL)を加えた。この反応物を33℃で70分間加熱し、次いで濃縮した。この物質をEtOで結晶化し、ヘキサンで洗浄することによって、表題化合物、E42−1が生じた。HPLC/MS:514.0(M+1)、Rt=3.49min。
実施例43
Figure 2011513223
N−{[1−(ビフェニル−3−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(E43−1)
tert−ブチルN−{[1−(3−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシネート(50mg、0.09mmol、中間体5(化合物5−1)と同様の方法で調製した。)を、CEM Corporation Discover 300Wattマイクロ波反応器の10mL反応管内のDMA(2mL)中に溶解した。水性NaCO(2M、0.8mL、1.6mmol)、フェニルボロン酸(20mg、0.16mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(II)(7mg、0.009mmol)を加え、この管を窒素でパージし、キャップをし、マイクロ波反応器内へと挿入し、115℃で15分間加熱した。この反応物をEtOAcで希釈し、2M HClで洗浄し、脱水させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、水中の0−100%MeCNで溶出するC−18逆相クロマトグラフィーカラム上で精製した。所望の画分を濃縮し、EtOAcで希釈し、2M HClで洗浄した。有機の部分を単離し、脱水させ(NaSO)、濾過し、濃縮することによって、表題化合物、E43−1が生じた。HPLC/MS:501.9(M+1)、R=3.22min。
適切な出発物質および実施例43のものと類似の手順を用いて、表7において見出されるように、化合物、実施例44から48を調製した。
Figure 2011513223
実施例49
Figure 2011513223
N−{[1−(ビフェニル−2−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3.4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(E49−1)
ステップA
E49−a tert−ブチルN−{[1−(2−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシネート(70mg、0.12mmol、中間体5、化合物5−1と同様の方法で調製した。)を、CEM Corporation Discover 300ワットマイクロ波反応器の10mL反応管内のDMA(1mL)中に溶解した。水性NaCO(2M、0.12mL、0.24mmol)、フェニルボロン酸(15mg、0.12mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(II)(8mg、0.012mmol)を加え、この管を窒素でパージし、キャップをし、マイクロ波反応器内へと挿入し、115℃で、20ワットの最大出力で15分間加熱した。この反応物をEtOAcで希釈し、2M HClで洗浄し、脱水させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、ヘキサン中の0−40%EtOAcで溶出するシリカフラッシュクロマトグラフィーカラム上で精製した。所望の画分を濃縮することによって、化合物、E49−aが生じた。
ステップB N−{[1−ビフェニル−2−イルメチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(E49−b)
ステップAの生成物、化合物E49−a(30mg、0.05mmol)を、DCM(1mL)中に溶解し、TFA(1mL、13mmol)を加えた。この反応物を周辺温度で2時間撹拌した。この反応物を濃縮し、残留物を、水中の0−100%MeCNで溶出するC−18逆相クロマトグラフィーカラム上で精製した。所望の画分を濃縮し、EtOAcで希釈し、2M HClで洗浄した。有機の部分を単離し、脱水させ(NaSO)、濾過し、濃縮することによって、表題化合物、E49−1が生じた。HPLC/MS:531.1(M+1)、R−3.06min。
適切な出発物質を用いて、および実施例49に記載の手順と類似の手順を用いて、表8に示されているように、以下の化合物、実施例50から53を得た。
Figure 2011513223
実施例54
Figure 2011513223
N−{[1−ベンジル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(E54−1)
この試みは失敗したが、シクロヘキシルボロン酸と、tert−ブチルN−{[1−(2−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシネート(中間体5と同様の方法で調製した。)とのカップリングにおいて、および実施例49、ステップAに記載の手順と同様の手順を用いて、上記副生成物、化合物E54−1を得た。HPLC/MS:454.9(M+1)、R=2.67min。
実施例55
Figure 2011513223
N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(E55−1)
ステップA:1,3−チアゾール−4−カルボニルクロリド(E55−a)
CHCl(10mL)中の1,3−チアゾール−4−カルボン酸(0.423g、3.28mmol)に、塩化オキサリル(0.34mL、3.93mL)およびDMF(5滴)を加えた。この反応物をしばらくの間約30−35℃に温め、次いで室温で2時間撹拌した。この反応物を濃縮することによって、生成物が生じた。
ステップB:tert−ブチルN−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシネート(E55−b)
tert−ブチルN−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシネート(1.344g、2.73mmol、中間体6と同様の方法で、適切な出発物質を利用して調製した。)に、ステップAの生成物(0.403g、2.73mmol)およびNEt(0.38mL、2.73mL)を加えた。この反応物を室温で約17時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、水性NaCO(2M)およびブラインで洗浄した。濃縮した残留物を、0−65%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲル勾配上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製することによって、生成物が生じた。
ステップC:tert−ブチルN−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシネート(E55−c)
実施例49、ステップAに記載の手順と同様の手順を用いてE55−cを調製した。両方の鏡像異性体を、55%IPA/ヘプタンで溶出するIAキラルカラム上で分離した。
ステップD:N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(E55−b)
ステップCにおいて単離した両方の鏡像異性体を、実施例7の条件と同様の条件で、独立して処理することによって、表題化合物、E55−1が生じた。HPLC/MS:544.9(M+1)、R=3.20min。
実施例56
Figure 2011513223
N−{[1−(2−シアノベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン(E56−1)
ステップA:tert−ブチルN−{[1−(2−シアノベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシネート(E56−a)
tert−ブチルN−{[1−(2−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシネート(0.2g、0.34mmol、中間体5と同様の方法で調製した。)をDMF(4mL)および水(0.04mL)中に溶解した。Zn(CN)(40mg、0.34mmol)、dppf(24.8mg、0.045mmol)およびPd(dba)(17mg、0.019mmol)を加え、このフラスコから空気を抜き、窒素で3回充填し直した。この混合物を110℃で一晩加熱した。この反応物を冷却し、EtOAcと2M HClとの間で分割し、脱水させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、ヘキサン中の0−100%EtOAcで溶出するシリカゲル勾配上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製することによって、生成物が生じた。
ステップB:N−{[1−(2−シアノベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン
ステップAの生成物(20mg、0.037mmol)をDCM(1.5mL)中に溶解し、TFA(0.5mL、6.5mmol)を加えた。この反応物を周辺温度で一晩撹拌した。この反応物を濃縮し、残留物を、水中の0−100%MeCNで溶出するC−18逆相クロマトグラフィーカラム上で精製した。所望の画分を濃縮することによって、表題化合物が生じた。480.0(M+1)、R=2.53min。
生物学的アッセイ
例証した本発明の化合物、実施例1から56は、PHD2とHIFペプチドの間の相互作用を阻害すること、および1ナノモルから10マイクロモルまでの範囲のIC50値を示すことが認められている。好ましい活性を検出するのに有用であり得るアッセイの非限定的な例は、以下の出版物において開示されている:Oehme、Fら、Anal.Biochem.、330:74−80頁(2004年)、Hirsila、Mら、J.Bio.Chem.、278(33):30772−30780頁(2005年)、Hyunju、Cら、Biochem.Biophys.Res.Comm.、330(2005年)275−280頁およびHewitson、K.Sら、Methods in Enzymology、(Oxygen Biology and Hypoxia)、Elsevier Publisher(2007年)、25−42頁(ISSN:0076−6879)。
本発明の化合物の生物学的活性は、以下に記載のアッセイを用いて評価することができる。
96−ウェルプレートの各ウェルに、DMSO中のテスト化合物1μL、およびバキュロウイルスに感染したSf9細胞において発現し、このSf9細胞から精製した、0.15μg/mlFLAG標識した完全な長さのPHD2を含む、アッセイ緩衝液20μl(50mMトリスpH7.4/0.01%Tween−20/0.1mg/mlウシ血清アルブミン/10μM硫酸第一鉄/1mMアスコルビン酸ナトリウム/20μg/mlカタラーゼ)を加えた。30分間の室温でのプレインキュベーション後、酵素による反応を基質4μL(0.2μのM2−オキソグルタレートおよび0.5μMのHIF−1αペプチドビオチニル−DLDLEMLAPYIPMDDDFQLの最終濃縮物)の添加により開始した。室温で2時間後、この反応を終了させ、25μLクエンチ/検出ミックスを、1mMオルト−フェナントロリン、0.1mMEDTA、0.5nManti−(His)LANCE試薬(Perkin−Elmer Life Sciences)、100nM AF647−標識したストレプトアビジン(Invitrogen)および2μg/ml(HiS)−VHL複合体(S.Tan(2001)Protein Expr.Purif.21、224−234)の最終濃縮物に添加することによって、標識を発現させた。665および620nmでの時間分解蛍光標識の割合を求め、平行して行われた阻害されていない対照試料の測定と比較して阻害パーセントを計算した。
HIF−PHDlおよびHIF−PHD3の触媒活性の阻害を、同様に求めることができる。
表9は、実施例1から56において開示された本発明の化合物に対してIC50(nM)で表されたPHD2結合活性を列挙している。
Figure 2011513223

Claims (15)

  1. 式Iの化合物および薬学的に許容されるその塩および溶媒和物
    Figure 2011513223
    (式中、
    XまたはYのうちの一方は、NRであり、他方の部分は、−CRであり、
    12は、水素、C1−6アルキル(ヒドロキシ、−SH、−NHまたは−COHで場合によって置換されている。)およびC3−6シクロアルキル(ヒドロキシ、−SH、−NHまたは−COHで場合によって置換されている。)から選択され、
    nは1または2であり、
    は、
    −C1−10アルキル、
    −C2−10アルケニル、
    −C5−10シクロアルケニル、
    −C2−10アルキニル、
    −C0−10アルキルアリール、
    −C0−10アルキルヘテロシクリル、
    −C0−10アルキルC3−10シクロアルキル、
    −C0−10アルキルC3−10ヘテロシクロアルキルおよび
    パーフルオロC1−6アルキル
    から選択され、
    の中で、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルは、それぞれ、1つまたは複数のR置換基で場合によって置換されており、
    およびRは、独立して、水素、フェニル、ヘテロシクリルおよび−C1−10アルキルから選択され、ここで、C1−10アルキルは、非置換であり、または1つもしくは複数のフッ素原子で置換されており、フェニルは非置換であり、またはフルオロ、クロロ、ヒドロキシル、C1−10アルキルおよび−OC1−10アルキルから選択される、もしくはより多くの置換基で置換されており、
    は、−C−C10アルキル、−C2−10アルケニル、−(C0−10アルキル)C3−10シクロアルキル、−(C0−10アルキル)C3−10ヘテロシクロアルキル、−(C0−10アルキル)アリール、−(C0−10アルキル)ヘテロシクリル、−(C0−10アルキル)C5−10シクロアルケニル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−CO、−CONR、−RC(=N)NR、−S(O)NRおよび−S(O)から選択され、ここで、前記アリール、ヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシは、1つまたは複数の置換基R10で場合によって置換されており、
    、R、RおよびRは、独立して、水素、シアノ、オキソ、−C−C10アルキル、−C2−10アルケニル、−C3−10シクロアルキル、−(C0−10アルキル)アリール、(C0−10アルキル)ヘテロシクリル、−C5−10シクロアルケニル、−C2−10アルキニル、−SO(C1−10アルキル)および−SOアリールから選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロシクリルは、1つまたは複数の置換基Rで場合によって置換されており、
    場合により、一組の置換基、RおよびR、またはRおよびRは、一緒に連結することによって、1つまたは複数の置換基Rで場合によって置換されている、5から8個の原子の環を形成し、前記環は、部分的にまたは完全に不飽和であり、独立して、−NR−、−O−および−S(O)−から選択される0、1または2個のヘテロ原子を有し、
    は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、アリール、ヘテロシクリル、−C1−6アルキル、−C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−CO、−NR、−CONR、−OCO、−OCONR、−NRCO、−NRCONR、−SC0−6アルキルおよび−S(O)から選択され、ここで、前記アリール、ヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシは、1つまたは複数の置換基R10で場合によって置換されており、
    10は、ヒドロキシ、アリール、ヘテロシクリル、ハロゲン、オキソ、−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、COH、シアノ、O(C=O)0−11−6アルキル、NO、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、−O(0−1)(C1−10)パーフルオロアルキル、C0−10アルキルアミノカルボニルアミノ、C0−10アルキルオキシカルボニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルカルボニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルアミノスルホニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルスルホニルアミノC0−10アルキル、C0−10アルキルスルホニル、C0−10アルキルアミノスルホニル、C0−10アルキルアミノカルボニル、−(C=O)N(C0−6アルキル)、−S(C0−6アルキル)およびNHから選択され、
    は、水素、−C1−10アルキル、−(C1−6アルキル)C3−8シクロアルキルおよび−(C1−6アルキル)フェニルから選択され、
    、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、−C1−10アルキル、−C3−10シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルから選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、1つまたは複数の置換基R10で場合によって置換されている。)。
  2. Xが−NRであり、YがCRである、請求項1に記載の化合物。
  3. Yが−NRであり、XがCRである、請求項1に記載の化合物。
  4. が、−C0−10アルキルアリールおよび−C0−10アルキルヘテロシクリルから選択される、請求項1に記載の化合物。
  5. 0−10アルキルアリールが、−C1−3アルキルアリールであり、前記アリール部分が、フェニル、ナフチル、テトラヒドロ−ナフチル、インダニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニルおよびビフェニルフェニルから選択される、請求項4に記載の化合物。
  6. が、−C−C10アルキル、−C2−10アルケニル、−(C0−10アルキル)C3−10シクロアルキル、−(C0−10アルキル)C3−10ヘテロシクロアルキル、−(C0−10アルキル)アリール、−(C0−10アルキル)ヘテロシクリル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−S(O)NRおよび−S(O)から選択され、前記アリール、ヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシが、1つまたは複数の置換基R10で場合によって置換されている、請求項4に記載の化合物。
  7. が、−C−C10アルキル、−C2−10アルケニル、−(C1−10アルキル)C3−10シクロアルキル、−(C1−10アルキル)C3−10ヘテロシクロアルキル、−(C1−10アルキル)アリール、−(C1−10アルキル)ヘテロシクリル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−S(O)NRおよび−S(O)から選択され、前記アリール、ヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシが、1つまたは複数の置換基R10で場合によって置換されている、請求項6に記載の化合物。
  8. が−C0−10アルキルヘテロシクリルである、請求項4に記載の化合物。
  9. の−C0−10アルキルヘテロシクリルにおいて、前記ヘテロシクリル部分が、アザベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、およびベンゾ−1,3−ジオキソリルから選択される、請求項8に記載の化合物。
  10. の−C0−10アルキルヘテロシクリルにおいて、−C1−3アルキルヘテロシクリルが、ピリミジニルフェニル、ピリジニルフェニル、ピリジニル、チアゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、キノリル、ベンゾチエニル、ピラゾリル、ピラジニルおよびピリジニルから選択される、請求項9に記載の化合物。
  11. N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル)グリシン;
    N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−[1−(3−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−(4−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−5−メチル−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イウム−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
    N−({6−(3−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({6−アセチル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−6−(メチルスルホニル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル}−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−6−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({6−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリエイン;
    N−({6−(シクロプロピルカルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−6−(メトキシアセチル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({6−(2,2−ジメチルプロパノイル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({6−(エトキシカルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({6−(2−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(フェニルスルホニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル}−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−(6−(シクロペンチルカルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル)グリシン;
    N−({6−(4−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(エトキシカルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−({6−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルボニル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(ピリジン−3−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−6−[(6−メチルピリジン−3−イル)カルボニル]−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−6−(1−メチル−L−プロリル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(5−オキソ−L−プロリル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−5−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({6−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−2−イウム−3−イル)カルボニル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシンクロリド;
    N−({4−ヒドロキシ−6−{[(2S)−1−メチルピロリジニウム−2−イル]カルボニル}−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
    N−({4−ヒドロキシ−6−(イソオキサゾール−5−イルカルボニル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−2−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,2,3−チアジアゾール−4−イルカルボニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−({4−ヒドロキシ−6−[(6−メチルピリジニウム−3−イル)カルボニル]−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
    N−({4−ヒドロキシ−6−(1,3−オキサゾール−4−イルカルボニル)−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン;
    N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−({6−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イウム−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
    N−(6−(3−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イウム−3−イル}カルボニル)グリシンクロリド;
    N−({6−エチル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イウム−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
    N−({6−(3−シアノピリジニウム−2−イル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}カルボニル)グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
    N−{[1−(ビフェニル−3−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−(ビフェニル−3−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−[(4’−クロロビフェニル−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−(3−ピリミジン−5−イルベンジル)−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−[2’−クロロビフェニル−3−イル)メチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−ペント−4−エノイル−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−(ビフェニル−2−イルメチル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−[(3’−クロロビフェニル−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−(3−ピリジン−4−イルベンジル)−6−(1,3−チアゾール−3−イウム−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
    N−{[4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−(3−ピリジン−3−イルベンジル)−6−(1,3−チアゾール−3−イウム−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン・トリフルオロ酢酸塩;
    N−[1−[3−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンジル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−ベンジル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    N−{[1−(2−シアノベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]カルボニル}グリシン;
    から選択される化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物。
  12. 請求項1に記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  13. 請求項1の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の、エリスロポエチンの体内産生を高めるために有効な量を、哺乳動物に投与するステップを含む、前記哺乳動物におけるエリスロポエチンの体内産生を高める方法。
  14. 請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の有効量を哺乳動物に投与するステップを含む、前記哺乳動物における貧血を予防または治療する方法。
  15. HIFプロリルヒドロキシラーゼにより媒介された状態を治療する薬物の製造における、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用。
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