JP2011512160A - ポリオーマウイルスの検出 - Google Patents

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Abstract

試料中における、BKVなどのポリオーマウイルスの存在または不在について試験するための方法およびキットが提供される。該方法およびキットは、BKVを定量し、BKVをJCVから区別するために有用である。本発明のある態様によると、試料中のポリオーマウイルスの存在または不在を試験するための方法であって、配列番号1の配列を有する核酸、その逆相補物または配列番号1と90%以上の配列相同性を有する配列の存在または不在について前記試料を試験するステップを含む方法が提供される。

Description

(関連する特許出願への相互参照)
この出願は、2008年2月20日に出願された、米国仮特許出願第61/064,166号(この開示は、その全体が参考として本明細書に援用される)の優先日の利益を主張する。
ヒトポリオーマウイルスJCおよびBKは集団に遍在する。これらのウイルスによる一次感染は、通常無症候性であり、一過的なウイルス尿症をもたらし得る。一次感染に続いて、JCウイルス(JCV)およびBKウイルス(BKV)は、両方とも腎組織およびBリンパ球における潜伏を確立する(非特許文献1)。ポリオーマウイルス関連疾患は、免疫の減損に多大に関連し、免疫無防備状態の患者における、この病因因子の迅速な検出および鑑別は、臨床上の管理を補助するのに重要である。JCVは、主にAIDS患者で生じる、神経学的な疾患である進行性多病巣性白質脳障害の原因因子である一方、BKV関連疾患としては、出血性膀胱炎、尿管狭窄症および他の尿路疾患が挙げられ、これらは、免疫抑制療法を受けている移植患者において最も一般的に見出される。
ポリオーマウイルスを検出し同定するための従来の方法は、血清学的方法、細胞培養によるウイルス単離および電子顕微鏡検査を含む。最近、ある範囲の臨床試料においてポリオーマウイルスを検出するためにPCRが有効なツールであることが研究により示されている。
G.Lecatsas、B.D.Schoub、A.R.RabsonおよびM.Joffe、Letter、Lancet(1976)2:907〜908
しかし、ポリオーマウイルスについての有効な検出アッセイの開発における主な障害は、BKVおよびJCVのヌクレオチド配列中の多数の種内多形性である。SNP、挿入および欠失のようなヌクレオチド多形性は、これまで、感染を検出するための信頼できる手段の開発を妨げてきた。より堅固なアッセイが、したがって、必要である。
本発明のある態様によると、試料中のポリオーマウイルスの存在または不在を試験するための方法であって、配列番号1の配列を有する核酸、その逆相補物または配列番号1と90%以上の配列相同性を有する配列の存在または不在について前記試料を試験するステップを含む方法が提供される。
いくつかの実施形態において、方法は、配列番号1の核酸もしくはその逆相補物またはそれらのいずれかの一部を増幅するステップ、次いで、得られるアプリコンの存在または不在について試験するステップをさらに含む。いくつかの態様において、試験するステップは、試料を、ストリンジェントな条件下で配列番号1の核酸またはその逆相補物とハイブリッド形成可能な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドプローブと接触させることを含むか、または融解曲線分析を行うことによる。
ある実施形態において、方法は、少なくとも配列番号2および配列番号3の増幅プライマーの使用を含み、試験するステップは、少なくとも配列番号4および配列番号5のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む。
別の実施形態において、方法は、少なくとも配列番号2および配列番号6の増幅プライマーの使用を含み、試験するステップは、少なくとも配列番号4および配列番号5のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む。
別の実施形態において、方法は、少なくとも配列番号2および配列番号3の増幅プライマーの使用を含み、試験するステップは、少なくとも配列番号4および配列番号23のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む。
さらに別の実施形態において、方法は、少なくとも配列番号2および配列番号6の増幅プライマーの使用を含み、試験するステップは、少なくとも配列番号4および配列番号23のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む。
さらに別の実施形態において、方法は、少なくとも配列番号8および配列番号9の増幅プライマーの使用を含む。ある態様において、試験するステップは、2本鎖DNAに結合するシアニン色素の使用を含む。
別の実施形態において、方法は、少なくとも配列番号4および配列番号6の増幅プライマーの使用を含み、試験するステップは、少なくとも配列番号9および配列番号13のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む。配列番号9および配列番号13のプローブは、試験するステップにおいて別個にまたは同時に用いることができる。
別の実施形態において、方法は、少なくとも配列番号4および配列番号6の増幅プライマーの使用を含み、試験するステップは、少なくとも配列番号14および配列番号15のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む。
別の実施形態において、方法は、少なくともBKV_5.2およびBKV_5.1の増幅プライマーの使用を含む。これらのプライマーは、VP2/3遺伝子の尾部近くにある。VP2/3とVP1とは別々のオープンリーディングフレーム(ORF)を有するが、BKV5.2およびBKV5.1プライマーは、VP1遺伝子の始めと重複するVP2/3遺伝子領域を増幅する。
別の態様において、配列番号1の核酸とストリンジェントな条件下でハイブリッド形成可能な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドプローブを含むキットが提供される。ある態様において、キットは、配列番号1の核酸、相補物もしくは転写産物またはそれらの一部を増幅するための増幅プライマーをさらに含む。
ある実施形態において、キットは、配列番号2および配列番号3の増幅プライマーと、配列番号4および配列番号5のオリゴヌクレオチドプローブとを含む。
別の実施形態において、キットは、配列番号2および配列番号6の増幅プライマーと、配列番号4および配列番号5のオリゴヌクレオチドプローブとを含む。
別の実施形態において、キットは、配列番号2および配列番号3の増幅プライマーと、配列番号4および配列番号23のオリゴヌクレオチドプローブとを含む。
さらに別の実施形態において、キットは、配列番号2および配列番号6の増幅プライマーと、配列番号4および配列番号23のオリゴヌクレオチドプローブとを含む。
別の実施形態において、キットは、配列番号4および配列番号6の増幅プライマーと、配列番号9および配列番号13のオリゴヌクレオチドプローブとを含む。配列番号9および配列番号13のプローブは、別個にまたは同時に用いることができる。
ある実施形態において、キットは、配列番号4および配列番号6の増幅プライマーと、配列番号14および配列番号15のオリゴヌクレオチドプローブとを含む。
ある実施形態において、キットは、配列番号8および配列番号9の増幅プライマーを含む。
別の実施形態において、キットは、BKV_5.2およびBKV_5.1の増幅プライマーを含む。これらのプライマーは、VP2/3遺伝子の尾部近くにある。VP2/3とVP1とは別々のオープンリーディングフレーム(ORF)を有するが、BKV5.2およびBKV5.1プライマーは、VP1遺伝子の始めと重複するVP2/3遺伝子領域を増幅する。
いくつかの実施形態において、増幅プライマーの少なくとも1つは、BKVゲノムDNAとストリンジェントな条件下で特異的に結合する。ある実施形態において、オリゴヌクレオチドプローブの少なくとも1つは、BKVゲノムDNAと特異的に結合する。別の実施形態において、オリゴヌクレオチドプローブの少なくとも1つは、JCVゲノムDNAと特異的に結合する。
いくつかの実施形態において、キットは、アンプリコンまたは結合したプローブの検出を容易にする試薬も含む。
別の態様において、上記の方法を用いてポリオーマウイルスの存在について臓器提供者からの血液試料を試験するための方法が提供される。別に、ポリオーマウイルスを有する患者の治療を監視するための方法であって、上記の方法を用いて前記患者におけるポリオーマウイルスのウイルス量を測定するステップを含む方法が提供される。ある例において、ウイルス量は、治療前および治療中に測定される。このような治療は、シドフォビル、レフルノミド、キノロン抗生物質および/または静脈内免疫グロブリンなどの抗ウイルス剤の投与を含み得る。
その他の目的、特徴および利点は、以下の詳細な記載から明らかになる。詳細な記載および具体的な実施例は、本発明の精神および範囲内の種々の変更および改変がこの詳細な記載から当業者に明らかになるので、説明のためにのみ与えられる。さらに、実施例は本発明の原理を証明するのであり、当業者に明らかに有用な全ての実施例への本発明の使用を具体的に説明することは期待できない。
図1は、BKVおよびJCVのDNAのPCR増幅を示す。試料A1およびA7は、ウイルスDNAを含まない対照である。A2は、BKV DNAを8×10コピーの最終濃度で含む。A3からA6は、それぞれ8×10コピー、8×10コピー、8×10コピー、8×10コピーの濃度でのBKV DNAの系列希釈を含む。A8は、JCV DNAを8×10コピーの最終濃度で含む。A9からA12は、それぞれ8×10コピー、8×10コピー、8×10コピー、8×10コピーの濃度でのJCV DNAの系列希釈を含む。 図2は、図1の増幅曲線に基づく標準回帰曲線を示す。標準曲線の誤差率(P値)は0.0949であり、効率は1.935である。 図3は、融解曲線解析を示す。この図は、それぞれ、ウイルスDNAを含まない試料、JCV DNAのみを含む試料およびBKV DNAのみを含む試料の融解ピークを示す。 図4は、BKVおよびJCVのDNAのPCR増幅を示す。試料D1は、ウイルスDNAを含まない陰性対照である。D2は、BKV DNAを8×10コピーの最終濃度で含む。D3からD6は、それぞれ8×10コピー、8×10コピー、8×10コピー、8×10コピーの濃度でのBKV DNAの系列希釈を含む。ウェルD7からD12は、それぞれウェルD1からD6の重複である。試料E1はブランク対照である。試料E2は、8×10のBKV DNAコピーと8×10のJCV DNAコピーの濃度でBKV DNA対JCV DNAを1:1の比率で含む。試料E3〜E6は、ウェルE2の試料の10倍系列希釈を含み、E3:8×10のBKV DNAコピーおよび8×10のJCV DNAコピー;E4:8×10のBKV DNAコピーおよび8×10のJCV DNAコピー;E5:8×10のBKV DNAコピーおよび8×10のJCV DNAコピー;E6:8×10のBKV DNAコピーおよび8×10のJCV DNAコピーの濃度である。ウェルE7〜E12は、それぞれウェルE1〜E6の重複である。 図5は、図4の増幅曲線に基づく標準回帰曲線を示す。標準曲線の誤差率(P値)は0.0391であり、効率は1.934である。 図6は、融解曲線解析を示す。この図は、BKV DNAとJCV DNAとを1:1の比率で異なる濃度にて含む試料についての融解ピークを示す。E1:ウイルスDNAを含まない陰性対照試料;E2:8×10のBKV DNAコピーおよび8×10のJCV DNAコピー;E3:8×10のBKV DNAコピーおよび8×10のJCV DNAコピー;E4:8×10のBKV DNAコピーおよび8×10のJCV DNAコピー;E5:8×10のBKV DNAコピーおよび8×10のJCV DNAコピー;E6:8×10のBKV DNAコピーおよび8×10のJCV DNAコピー。ウェルE7〜E12は、それぞれウェルE1〜E6の重複である。 図7は、アッセイの能力を示す。米国病理学会(CAP)により行われる比較アッセイにおいて種々のアッセイを比較した。本出願の方法を用いる定量的な結果は、それぞれの陽性CAP試料についての中央値またはその付近であったが、他の技術を用いる他の実験室により得られる定量的な結果は、非常に多様であった。 図8は精度アッセイを示す。増幅曲線は、広範なダイナミックレンジにわたる本発明の方法の精度および再現性を証明する。
BKVゲノムの安定で保存された領域が明らかにされ、試料がポリオーマウイルス、特にBKVを含むかどうかを評価するために有効な標的であると決定された。10種を超えるポリオーマウイルスからのアミノ酸配列およびヌクレオチド配列を、形態および機能の点で厳密な生物学的限定の下にヌクレオチド配列が置かれている領域、宿主免疫系からの限定的選択圧を経験した配列の産物、ならびにヌクレオチド配列または配列の産物が、効果的なウイルス複製および感染に必要であることについて比較して判断した。VP2遺伝子(NCBI受入番号YP_717937)のC末端、特にアミノ酸272〜323を含む領域が、理想的な標的であると同定された。よって、BKVおよびJCVを検出および定量する方法とともに、そのような方法において用いるためのプライマー、プローブおよびキットが提供される。
生物学的配列
本明細書で用いられる生物学的配列は、以下に説明される。
1437位〜1592位のNCBI受入番号NC_001538の配列の一部を、標的BKV配列として用いることができる(配列番号1):
TCAGGAGAGTTTATAGAAAAAACTATTGCCCCAGGAGGTGCTAATCAAAGAACTGCTCCTCAATGGATGTTGCCTTTACTTCTAGGCCTGTACGGGACTGTAACACCTGCTCTTGAAGCATATGAAGATGGCCCCAACCAAAAGAAAAGGAGAGTG
さらに、1437位〜1605位のNCBI受入番号NC_001538の別の部分を、標的配列として用いることができる。
さらに、1437位〜1679位のNCBI受入番号NC_001538の別の部分を、標的配列として用いることができる。
さらに、1位〜5153位のNCBI受入番号NC_001538の別の部分を、標的配列として用いることができる。
さらに、1位〜5130位のNCBI受入番号NC_001699の別の部分を、標的配列として用いることができる。
表1は、例示的プライマーおよびプローブを同定し、NCBI受入番号NC_001538またはNC_001699に対するそれらの位置を示す。
方法
本発明は、全般的に、試料中のポリオーマウイルス、特にBKVの検出に関する。ある態様において、BKVは、定量され、および/またはJCVから区別される。
ある態様において、ポリオーマウイルスの存在または不在を試験する方法は、配列番号1の配列を有する核酸もしくはその逆相補物の存在または不在について試料を試験するステップを含む。いくつかの実施形態において、核酸はDNAを含み、別の実施形態において、核酸はRNAを含む。
配列番号1の核酸およびその逆相補物は、当該技術において公知の任意の方法を用いて検出できる。ある実施形態において、配列番号1の核酸またはその逆相補物は、該核酸と特異的にハイブリッド形成するプローブを用いて検出される。典型的には、検出は、プローブを試料と、プローブが存在するならば領域と特異的にハイブリッド形成する条件下で接触させるステップと、ハイブリッド形成産物の存在または不在を検出するステップとを含む。ハイブリッド形成産物の存在は、配列番号1の核酸の存在を示す。逆に、ハイブリッド形成産物の不在は、配列番号1の核酸の不在を示す。
プローブは、典型的には、DNA、RNA、PNAまたは合成核酸などの核酸である。プローブは、配列番号1の核酸またはそれぞれその逆相補物と優先的にまたは選択的にハイブリッド形成するが、その他のいずれのDNAまたはRNA配列ともハイブリッドしないならば、配列番号1の核酸またはその逆相補物と特異的にハイブリッド形成する。
プローブは、好ましくは、ストリンジェントなハイブリッド形成条件下で配列番号1の核酸と特異的にハイブリッド形成する。ハイブリッド形成を許容する条件は、当該技術において周知である(例えば、Sambrookら、2001年、Molecular Cloning: a laboratory manual、第3版、Cold Spring Harbour Laboratory Press;およびCurrent Protocols in Molecular Biology、第2章、Ausubelら編、Greene Publishing and Wiley−lnterscience、New York(1995年))。
一般的に、「ストリンジェントなハイブリッド形成条件」とは、完全な塩基対形成2本鎖DNAハイブリッドの融解温度のおよそ10℃下のことである(T−10という)。完全な塩基対形成2本鎖DNAの融解温度(T)は、以下のよく確立された式を用いて正確に予測できる:
=16.6×log[Na30]+0.41×%G:C+81.5−0.72×(%)(w/v)ホルムアミド
この式は、種々の塩およびホルムアミドの濃度を有する溶液中での種々のDNAについての非ストリンジェントおよびストリンジェントなハイブリッド形成条件を決定するための参照点を、それぞれのハイブリッド形成条件でそれぞれ個別のDNAについてのTを実験的に測定する必要なく設定するための簡便な手段を提供する。
プローブは、配列番号1の核酸と同じ長さ、それより短いかまたはそれより長いことが可能である。プローブは、典型的には、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも75または少なくとも100ヌクレオチドの長さである。例えば、プローブは、5〜200、7〜100、10〜50ヌクレオチドの長さであり得る。プローブは、好ましくは、5、10、15、20、25、30、35または40ヌクレオチドの長さである。プローブは、好ましくは、配列番号1の核酸またはその逆相補物との配列同一性に基づいて、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%または少なくとも99%の相同性を共有する配列を含む。
配列相同性を決定するために当該技術における標準的な方法を用いてよい。例えば、UWGCGパッケージは、例えばそのデフォルト設定で使用して、相同性を決定するために用いることができるBESTFITプログラムを提供する(Devereuxら、Nucleic Acids Research、1984年;12巻:387〜395頁)。PILEUPおよびBLASTアルゴリズムは、例えばAltschul J Mol Evol、1993年;36巻:290〜300頁;Altschulら(J Mol Biol、1990年;215巻:403〜10頁)に記載されるように、相同性の計算または配列の整列(等価な残基または相当する配列の同定など(典型的にはそれらのデフォルト設定で))に使用できる。BLAST分析を行うためのソフトウェアは、国立バイオテクノロジー情報センター(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/)を通して公的に利用可能である。
プローブは、検出可能に標識される。検出可能標識は、プローブと普遍的領域との間の特異的ハイブリッド形成により形成されるハイブリッド形成産物の存在または不在(よって、普遍的領域の存在または不在)が決定されることを可能にする。任意の標識を用いることができる。適切な標識は、それらに限定されないが、蛍光分子、放射性同位体、例えば125I、35S、酵素、抗体およびビオチンなどのリンカーを含む。
ある態様において、プローブは、分子ビーコンプローブであり得る。分子ビーコンプローブは、一方の端に蛍光標識を、他方の端に消光分子を含む。検出される領域が不在の場合、プローブはヘアピンループを形成し、消光分子が蛍光標識に接近して、それゆえシグナルが検出できない。検出される領域とのプローブのハイブリッド形成の際に、ループがほどかれ、蛍光分子が消光剤から離れて、それゆえシグナルが検出できる。分子ビーコンにおいて用いるための適切な蛍光分子と消光剤との組合せは、当該技術において公知である。このような組合せは、それらに限定されないが、カルボキシフルオレセイン(FAM)およびダブシル(dabcyl)を含む。
別の実施形態において、プローブは、当該技術において公知の任意の技術を用いて支持体上に固定化できる。適切な固体支持体は、当該技術において周知であり、マルチウェルプレートなどのプレート、フィルタ、メンブレン、ビーズ、チップ、ピン、ディップスティックおよび多孔性担体を含む。
ある実施形態において、核酸自体が検出される。別の実施形態において、核酸から転写されたRNAが検出される。核酸から転写されたRNAが試料中に存在することは、それ自体で、試料中の核酸の存在を示す。
いくつかの実施形態において、方法は、配列番号1の核酸もしくはその逆相補物またはそれらのいずれかの一部を増幅するステップ、次いで、得られるアンプリコンの存在または不在について試験するステップをさらに含む。例えば、増幅は、配列番号2と配列番号3、配列番号2と配列番号6、配列番号7と配列番号17または配列番号7と配列番号18などのフォワードプライマーとリバースプライマーとの対を用いて達成できる。フォワードおよびリバースプライマーのわずかにより長いかまたはより短いバージョンも用い得ることが理解される。例えば、増幅ステップは、配列番号19および配列番号20のプライマーの使用を含み得る。異なる組合せのフォワードおよびリバースプライマーを用いてアンプリコンを生成できることも理解される。
ある実施形態において、標的は、その存在が決定される前に増幅される。別の実施形態において、標的は、その存在が決定されるのと同時にリアルタイムで検出される。リアルタイム法は実施例に開示され、当該技術において記載されている。このような方法は、例えば米国特許第5,487,972号およびAfoniaら(Biotechniques、2002年;32巻:946〜9頁)に記載される。
DNAまたはRNAは、当該技術において公知の日常的な方法を用いて増幅できる。いくつかの実施形態において、標的核酸の増幅は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(例えば米国特許第4,683,195号および第4,683,202号を参照);リガーゼ連鎖反応(「LCR」)(例えばLandegrenら、Science 241巻:1077〜1080頁(1988年);D.Y. WuおよびR.B. Wallace、Genomics 4巻:560〜569頁(1989年);ならびにF. Barany、PCR Methods Appl. 1巻:5〜16頁(1991年)を参照されたい);ループ媒介型等温増幅(「LAMP」)(Nagaminら、Clin. Chem. 47巻(9号):1742〜1743頁(2001年);Notomiら、Nucleic Acids Res. 28巻(12号):E63頁(2000年));核酸配列に基づく分析(NASBA)(J. Compton、Nature 350巻:91〜92頁(1991年));自家持続配列複製(「3SR」)(Guatelliら、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 87巻(5号):1874〜1878頁(1990年));鎖置換型増幅(「SDA」)(Walkerら、Nucleic Acids Res.、20巻:1691〜1696頁(1992年);およびWalkerら、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 89巻:392〜396頁(1992年));または転写媒介型増幅(「TMA」)(Pasternackら、J. Clin. Microbiol. 35巻(3号):676〜678頁(1997年))を用いて行われる。
当業者は、配列番号1の核酸を増幅するための特異的プライマーを設計できる。プライマーは、通常、増幅される配列のいずれかの端で配列と相補的であるが、いずれのその他の配列とも相補的でないように設計される。プライマー設計は、例えば、上記のSambrookら、2001年で論じられている。
アンプリコンは、上記のものを含む当該技術で公知の任意の方法を用いて検出できる。いくつかの実施形態において、副溝結合剤(MGB)分子を用いる加水分解プローブフォーマット(例えばTaqman)を用いてアンプリコンを検出できる。その他の実施形態において、2本鎖DNAと結合するシアニン色素が用いられる。例示的なシアニン色素は、それらに限定されないが、SYBR GREEN II、SYBR GOLD、YO(オキサゾールイエロー)、TO(チアゾールオレンジ)およびPG(ピコグリーン)を含む。
その他の実施形態において、試験するステップは、融解曲線分析を行うことを含み得る。PCRの最後での蛍光−対−温度プロットの検分は、ある色素またはプローブフォーマットが用いられる場合に、さらなる情報を与え得る。例えば、色素SYBRグリーンを用いて、PCR産物の融解温度により、それらの純度およびそれが何であるかを確認できる。同様に、ハイブリッド形成プローブを用いる場合、多形性を含めた配列の変化が、プローブ融解温度により識別できる。
ある例において、最後のPCRサイクルの直後に、試料を90℃〜95℃にて変性させ、対象のT範囲の約5℃〜10℃下まで冷却し、典型的には0.1〜0.4℃/秒の範囲の傾斜速度にてゆっくりと加熱し、その間に蛍光を連続的に監視する。特定の蛍光化学に応じて、(a)プローブがアンプリコンから解離する(ハイブリッド形成プローブの場合)場合、または(b)2本鎖PCR産物が1本鎖DNAに解離するいずれかの温度に到達した場合に、蛍光の顕著な減少が観察される。
融解温度の移行は、まとめて生じるのでなく、温度の小さい範囲にわたって生じる。蛍光−対−温度プロット上の融解曲線勾配の中央は、Tとよばれる。融解温度またはTmは、DNA2本鎖の熱安定性の指標であり、長さ、G/C含量およびそれぞれのタイプのヌクレオチド(A、T、G、Cなど)の相対的位置を含む多数の因子に依存する(Wetmur, J.G.1997年.DNA Probes: applications of the principles of nucleic acid hybridization. Crit Rev Biochem Mol Biol. 26巻:227〜259頁)。融解温度は、DNA:DNAまたはプローブ:DNA2本鎖の間で生じ得るヌクレオチドミスマッチ(A:A、A:G、G:T、G:Aなど)の数、相対的な位置およびタイプにさらに依存する(S.H. KeおよびWartell, R. 1993年.Influence of nearest neighbor sequence on the stability of base pair mismatches in long DNA: determination by temperature−gradient gel electrophoresis. Nucleic Acids Res 21巻:5137〜5143頁)。標的産物のサイズおよび配列がわかっていれば、融解温度により特定のアンプリコンの存在を確認することが、よって、可能である。同様に、配列変動による異なる融解温度に基づいて、2つの別々の種を区別することが可能である。PCRに基づく検出系における融解曲線分析の実用性および有用性は周知である。
いくつかの実施形態において、増幅ステップは、少なくとも一方のプライマーがBKVに特異的でないプライマー対の使用を含む。例えば、方法は、それらに限定されないが、配列番号2と配列番号3、配列番号2と配列番号6、配列番号19と配列番号20、配列番号7と配列番号17、配列番号7と配列番号18または配列番号4と配列番号6を含むプライマー対と試料とを接触させることにより、配列番号1の核酸を増幅するステップを含む。いくつかの実施形態において、方法は、ストリンジェントな条件下でBKVと特異的にハイブリッド形成できる少なくとも1つのオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む試験するステップをさらに含む。例示的なプローブは、それらに限定されないが、配列番号5、配列番号9、配列番号14、配列番号16および配列番号21を含む。
その他の実施形態において、増幅ステップは、少なくとも一方のプライマーがBKVに特異的なプライマー対の使用を含む。例えば、方法は、配列番号8および配列番号9の核酸配列を有するプライマーを少なくとも用いて配列番号1の核酸を増幅するステップを含み得る。ある実施形態において、試験するステップは、2本鎖DNAと結合するシアニン色素の使用を含む。
さらに別の態様において、試料中のJCVの存在または不在について試験するための方法が提供される。このような方法は、試料中の配列番号1の核酸、その逆相補物もしくは配列番号1と90%以上の配列相同性を有する配列の存在または不在について試験するステップを含む。
いくつかの実施形態において、増幅ステップは、少なくとも一方のプライマーがBKVに特異的でないプライマー対の使用を含む。このようないくつかの実施形態において、方法は、それらに限定されないが、配列番号2と配列番号3、配列番号2と配列番号6、配列番号19と配列番号20、配列番号7と配列番号17、配列番号7と配列番号18または配列番号4と配列番号6を含むプライマー対と試料とを接触させることにより、配列番号1の核酸を増幅するステップを含む。このようないくつかの実施形態において、方法は、ストリンジェントな条件下でJCVと特異的にハイブリッド形成できる少なくとも1つのオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む試験するステップをさらに含む。例示的なプローブは、それらに限定されないが、配列番号13、配列番号15および配列番号23を含む。
その他の態様において、方法は、1種または複数種のポリオーマウイルスの存在または不在について同時に試験するための多重反応において用いることができる。例えば、本発明の方法は、BKVおよびJCVのそれぞれの存在または量を試料中で同時に検出するために用いることができる。
いくつかの実施形態において、プライマーは、BKVおよびJCVの両方のDNAを増幅でき、次いで、一方はBKVに特異的であり、他方はJCVに特異的な少なくとも2つのプローブを用いて、BKVおよびJCVのそれぞれの存在または量について試験する。例えば、フルオレセインおよびローダミンのような異なる標識を、それぞれBKV特異的プローブおよびJCV特異的プローブについて用いてよい。代わりに、フルオレセインを両方のプローブについて用いる場合、それぞれのプローブについてのフルオロフォアは、2つのプローブ同士を識別するのに十分に異なる発光波長を有さなければならない。
キット
試料中の1種または複数種のポリオーマウイルスの存在について試験するためのキットが提供される。ある実施形態において、キットは、ハイブリッド形成プローブ:配列番号5および配列番号23と、配列番号2および配列番号3を含むプライマー対とを含む。ある例において、配列番号5および配列番号23は、5’端に受容体フルオロフォアと、3’端にC3ブロッカーまたはホスフェートとを含む。その他の実施形態において、キットは、ハイブリッド形成プローブ:配列番号9および配列番号13と、配列番号4および配列番号6を含むプライマー対とを含む。ある例において、配列番号9および配列番号13は、独特で識別可能な発光波長で蛍光を発する2つの別々のフルオロフォアで標識される。別の実施形態において、キットは、ハイブリッド形成プローブ:配列番号14および配列番号15と、配列番号4および配列番号6を含むプライマー対とを含む。
キットは、上記の本発明の方法を行うことを可能にする1つもしくは複数のその他の試薬または機器をさらに含んでよい。このような試薬または機器は、以下の1つまたは複数を含む:適切な緩衝剤(複数可)(水溶液)、またはそこで反応を行うことができるウェルを含む支持体。試薬は、キット中に、流体の試料が試薬を再懸濁するように乾燥状態で存在してよい。キットは、所望により、キットが本発明の方法において用いられることを可能にするための指示書を含んでよい。
(実施例1)
ポリオーマウイルスの検出
配列番号2および配列番号3のプライマーと、配列番号4および配列番号5のプローブを用いて、リアルタイム増幅アッセイを行った。アッセイは、ストリンジェントな条件下でBKVのDNAと特異的にハイブリッド形成するように設計された配列番号4のフルオレセイン標識供与体プローブと配列番号5のLC610標識受容体プローブとを用いるリアルタイム検出を用いるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によるDNA増幅を含んだ。種々の濃度のBKVのDNAおよびJCVのDNAを、DNA試料を含まない陰性対照とともに試験した。
リアルタイムPCR増幅は、LightCycler(登録商標)480 PCR装置(Roche、Basel、Switzerland)で行い、データ分析は、製品とともに提供されるソフトウェアバージョンLCS480 1.2.9.11を用いて行った。Roche(Basel、Switzerland)からの試薬を全ての反応について用いた。それぞれの20μlのPCR反応は、dNTPおよびDNAポリメラーゼを含む1×Fast−Start Hyb Probe Master Mix(Roche、Basel、Switzerland)と、0.5μMの各プライマー(配列番号2および配列番号3)と、0.2μMの各プローブ(配列番号4および配列番号5)を含んだ。追加のMgClを加えて、4.125mMのMgClの最終濃度を得た。種々の濃度でのBKVのDNAおよびJCVのDNAをそれぞれの反応ウェルに加え、A2〜A6のウェルはBKVのDNAをそれぞれ8×10コピー、8×10コピー、8×10コピー、8×10コピーおよび8×10コピー含み、ウェルA8〜A12はJCVのDNAをそれぞれ8×10コピー、8×10コピー、8×10コピー、8×10コピーおよび8×10コピー含んだ。ウェルA1およびA7はウイルスDNAを含まず、陰性対照として機能した。サーマルサイクラーパラメータは、95℃にて10分間の1サイクル、95℃にて10秒間、55℃にて5秒間、および72℃にて10秒間の45サイクルを含んだ。PCR増幅中の蛍光シグナルを、610nmの波長にてLCS480ソフトウェアを用いてリアルタイムで監視した。
融解曲線分析も、製造業者の指示書に従って行った。特に、融解曲線サイクルは、95℃まで10秒間の試料の加熱と、次いで42℃まで1分間の冷却、次いで90℃への温度の上昇を含んだ。それぞれの反応についての蛍光出力は、1℃当たり5回の収集にて連続的に測定した。プローブについての融解温度は、LCS480ソフトウェアにより決定した。
結果を、図1〜3に示す。
図1に示すように、試験した試料は、明確で重複しない蛍光シグナルを示す。最も早い交点(Cp、蛍光レベルがバックグラウンドを超えて上昇するときのサイクル数)を有する試料は、最大濃度のBKVのDNAを有する試料に相当する。蛍光の指数関数的上昇は、BKVのDNAを含む試料中でのみ検出された。バックグラウンドレベルを超える蛍光は、JCVのDNAのみを含む試料中では観察されず、このことは、プローブが、55℃のアニーリング温度にてBKV DNAのみとハイブリッド形成し、JCV DNAとはハイブリッド形成しなかったことを示す。試験は2連で行い、キットの精度と信頼性を示す。全体として、アッセイは、プローブの特異性と、BKVとJCVとを区別するキットの能力とを示す。
図2の標準曲線は、0.0949の低い誤差率(P値)を有し、10〜10のBKV DNAコピー濃度の範囲にわたってBKV DNAの量を測定することにおけるアッセイの正確性を示す。プライマーの高い効率は、1.935の実験的に得られたPCR増幅効率により証明される。
図3に示すように、陽性試料は、融解温度によりBKVと確証できる。受容体フルオロフォアによる蛍光発光は、配列番号4および配列番号5の両方が標的アンプリコンとハイブリッド形成して、FRETが生じることを可能にしたときにのみ検出される。配列番号4のプローブのヌクレオチド配列は、BKVおよびJCVに対して100%相同である。つまり、配列番号4は、BKVおよびJCVの両方と結合する。配列番号5は、BKVのDNAと100%相同であるが、JCVのDNAとは3ヌクレオチドのミスマッチがある。このことは、BKVについて60℃〜64℃で観察されたTm、およびJCVの場合の47℃〜50℃で観察されたTmに対応する。よって、BKV DNAとJCV DNAとの間では、配列番号4のプローブのTmにおいておよそ10℃の差が観察される。その結果、プライマー/プローブのアニーリングステップが55℃以上で行われた場合、JCV DNAのみを含む試料では蛍光の増加が観察されない。よって、配列番号4は、プライマーまたはプローブのいずれかとして用いられるが、BKVをJCVから区別できる。
(実施例2)
BKVおよびJCVを含む試料の評価
BKVおよびJCVの両方を含む試料を、実施例1に記載される一般的な条件を用いて評価した。ウェルD1は、ウイルスDNAを含まない陰性対照である。ウェルD2〜D6は、BKV DNAをそれぞれ8×10コピー、8×10コピー、8×10コピー、8×10コピーおよび8×10コピーで含む。ウェルD7〜D12は、それぞれウェルD1〜D6の重複である。ウェルE1はウイルスDNAを含まない陰性対照である。ウェルE2〜E6は、BKV DNA:JCV DNAの両方を1:1の比率で、それぞれE2:10のBKV DNAコピーおよび10のJCV DNAコピー;E3:10のBKV DNAコピーおよび10のJCV DNAコピー;E4:10のBKV DNAコピーおよび10のJCV DNAコピー;E5:10のBKV DNAコピーおよび10のJCV DNAコピー;E6:10のBKV DNAコピーおよび10のJCV DNAコピーの濃度で含む。ウェルE7〜E12は、それぞれウェルE1〜E6の重複である。
増幅曲線、標準回帰曲線および融解ピークは、図4、図5および図6にそれぞれ示す。
図4は、プローブが、55℃以上のアニーリング温度にてBKVとハイブリッド形成するがJCV DNAとはハイブリッド形成しないことを示す。図1の増幅曲線と比較すると、試料中にBKV DNAと1:1の比率でJCV DNAが存在することは、キットの再現性または精度に影響しない。よって、1:1までの比率でBKVおよびJCVの両方のDNAを含む試料中で、高レベルの正確性および精度が維持される。
図5は、図2で観察される高レベルの正確性が再現可能であることを示す。
図6のグラフは、BKVおよびJCVの両方のDNAの混合物を含む試料中で観察される特徴的な2重融解ピークを示す。BKV DNAについての予測されるTmでの1つのピークと、JCV DNAについての予測されるTmでの2番目のピークとの2重融解ピークは、BKVおよびJCVの両方を含む混合試料を示す。
(実施例3)
臨床試験
臨床試料の日常的な試験を、以下のプライマー/プローブの組合せを用いて行った:配列番号6および配列番号4のプライマーと配列番号14のプローブ配列とからなる組合せ1;配列番号6および配列番号2のプライマーと配列番号14のプローブ配列とからなる組合せ2;BKV_5.2および配列番号4のプライマーと配列番号14のプローブ配列とからなる組合せ3;BKV_5.2および配列番号2のプライマーと配列番号14のプローブ配列とからなる組合せ4。
PCR反応は、40μlの最終反応容量を含む;10μlの試料および30μlのマスターミックス。マスターミックスの組成(30μl)は、試料ウェルあたり40μlの合計容量について、3.125μMの濃度のフォワードプライマー、3.125μMの濃度のリバースプライマー、2.0〜2.5μMの濃度のMGB Taqmanプローブ、20μlのLightCycler(登録商標)480プローブマスターミックスおよび10μlの試料DNAを含む。プライマープローブ組合せについてのPCRサイクルパラメータは、i)95℃にて10分間の最初の1回の変性サイクル、その後、ii)各サイクルの最後に1回の蛍光測定を行って95℃にて10秒間、60℃にて15秒間および72℃にて1秒間を45サイクル、そして所望によりiii)40℃にて30秒間の96ウェルプレートの最後の冷却であった。
42個の尿検体および40個の血漿検体の82個の臨床検体の群を試験して、上記のプロトコルを用いてポリオーマウイルスを検出した。試験した尿試料について、35個が陽性であると同定され、7個が陰性であると同定された。血漿試料について、22個が陽性であると同定され、18個が陰性であると同定された。合計で、試験した82個の臨床試料のうち57個がポリオーマウイルス陽性であると同定された。陽性と同定された全ての試料は、ウイルス尿症(viuria)および/またはウイルス血症の臨床的に確認された症例からであることが決定された。
(実施例4)
BKVウイルス量についての米国病理学会(CAP)調査
2つの試料を、2つの別々のcap調査において検査して、BKVウイルス量について試験した。実施例3に詳細に記載した上記のアッセイプロトコルを用いて、全てのBKV陽性試料は、例えばBKV検出について商業的に入手可能なキットを含む多様な一連の技術を用いる全ての43の調査参加者と一致することが同定された。図7に例示するように、CAP精度管理試験の結果は、本出願の方法が、それぞれの陽性CAP試料についての中央値またはその近傍であったことを示す。重要なことに、本出願の方法はそれぞれの試料についての中央値またはその近傍であったが、異なる方法を用いた他の参加者により得られた定量値は非常に変動していた。
(実施例5)
外部検査室との比較研究
本出願の方法を、外部の独立実験室との比較研究によりさらに検証した。合計で74個の臨床試料を試験した。ポリオーマウイルス陽性またはポリオーマウイルス陰性のようなそれぞれの試料の臨床状態は、試験のときには未知であった。合計で74個の未知試料は、30個の尿試料と44個の血漿試料との試料の組を含んだ。30個の尿試料のうち、10個はBKV陽性であり、20個は陰性であった。44個の血漿試料のうち、24個はBKV陽性であり、20個は陰性であった。本出願の方法を用いて、100%の感度が達成された。感度および特異性は、以下の式を用いて算出された:
尿試料感度(%)=(真の陽性/(真の陽性+偽陽性))×100=(34/(34+0))×100=100%
血漿試料特異性(%)=(真の陰性/(真の陰性+偽陽性))×100=(40/(40+0)×100=100% 。
本方法の精度は、アッセイの精度を決定するための既知濃度の商業的な標準物質を用いて測定した。既知のBKウイルスDNAの系列希釈を、配列番号4、BKV_5.2および配列番号14のプライマープローブセットを用いる上記の方法に従って増幅した。増幅は3連で行い、表2は、本方法の精度についてまとめる。本出願の方法は、複数回行われた実験がわずかしか変動せず、それらの結果を直接比較し得ることを示す。
図8は、本方法の精度および再現性を示す2つ目の例を示す。増幅曲線は、広い幅の範囲にわたる本方法の精度および再現性を示す。
よって、本発明は、試料中のポリオーマウイルスDNAの存在または不在について試験する方法であって、前記試験の結果が、予め決定された交点(Cp)にて95%を超える精度、好ましくは97%を超える精度で再現できる方法に関する。より好ましくは、試験する方法は、測定されるDNAの出発量が低いか、中程度かまたは高いかを決定する。

Claims (34)

  1. 試料中のポリオーマウイルスの存在または不在を試験する方法であって、配列番号1の配列を有する核酸、その逆相補物または配列番号1と90%以上の配列相同性を有する配列の存在または不在について前記試料を試験するステップを含む、方法。
  2. 配列番号1の核酸もしくはその逆相補物またはそれらのいずれかの一部を増幅するステップ、次いで、得られるアプリコンの存在または不在について試験するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記試験するステップが、前記試料を、ストリンジェントな条件下で配列番号1の核酸またはその逆相補物とハイブリッド形成可能な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドプローブと接触させることを含む請求項2に記載の方法。
  4. 前記試験するステップが、融解曲線分析を行うことをさらに含む請求項3に記載の方法。
  5. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号2(BK_F_1.1)および配列番号3(BK_R_1.2)の増幅プライマーの使用を含み、前記試験するステップが、少なくとも配列番号4(BK_P_1.3)および配列番号5(BK_P_1.4)のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む請求項3に記載の方法。
  6. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号2(BK_F_1.1)および配列番号6(BK_R_1.5)の増幅プライマーの使用を含み、前記試験するステップが、少なくとも配列番号4(BK_P_1.3)および配列番号5(BK_P_1.4)のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む請求項3に記載の方法。
  7. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号2(BK_F_1.1)および配列番号3(BK_R_1.2)の増幅プライマーの使用を含み、前記試験するステップが、少なくとも配列番号4(BK_P_1.3)および配列番号23(JC_P_1.5)のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む請求項3に記載の方法。
  8. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号2(BK_F_1.1)および配列番号3(BK_R_1.2)の増幅プライマーの使用を含み、前記試験するステップが、少なくとも配列番号5(BK_P_1.4)および配列番号23(JC_P_1.5)のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む請求項3に記載の方法。
  9. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号8(BK_F_2.1)および配列番号9(BK_R_2.2)の増幅プライマーの使用を含む請求項1に記載の方法。
  10. 前記試験するステップが、2本鎖DNAと結合するシアニン色素の使用を含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号4(ポリオーマウイルス_F_3.1)および配列番号6(ポリオーマウイルス_R_3.2)の増幅プライマーの使用を含み、前記試験するステップが、少なくとも配列番号9(BK_P_3.3)および配列番号13(JCV_P_3.4)のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む請求項3に記載の方法。
  12. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号4(ポリオーマウイルス_F_3.1)および配列番号6(ポリオーマウイルス_R_3.2)の増幅プライマーの使用を含み、前記試験するステップが、少なくとも配列番号9(BK_P_3.3)のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む請求項3に記載の方法。
  13. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号4(ポリオーマウイルス_F_4.1)および配列番号6(ポリオーマウイルス_R_4.2)の増幅プライマーの使用を含み、前記試験するステップが、少なくとも配列番号14(BK_P_4.3)および配列番号15(JCV_P_4.4)のオリゴヌクレオチドプローブの使用を含む請求項3に記載の方法。
  14. 配列番号1の核酸とストリンジェントな条件下でハイブリッド形成可能な少なくとも1つのオリゴヌクレオチドプローブを含むキット。
  15. 配列番号1の核酸、相補物もしくは転写産物またはその一部を増幅するための増幅プライマーをさらに含む請求項14に記載のキット。
  16. 配列番号2(BK_F_1.1)および配列番号3(BK_R_1.2)の増幅プライマーと、配列番号4(BK_P_1.3)および配列番号5(BK_P_1.4)のオリゴヌクレオチドプローブとを含む請求項15に記載のキット。
  17. 配列番号2(BK_F_1.1)および配列番号6(BK_R_1.5)の増幅プライマーと、配列番号4(BK_P_1.3)および配列番号5(BK_P_1.4)のオリゴヌクレオチドプローブとを含む請求項15に記載のキット。
  18. 配列番号2(BK_F_1.1)および配列番号3(BK_R_1.2)の増幅プライマーと、配列番号4(BK_P_1.3)および配列番号23(JC_P_1.5)のオリゴヌクレオチドプローブとを含む請求項15に記載のキット。
  19. 配列番号2(BK_F_1.1)および配列番号3(BK_R_1.2)の増幅プライマーと、配列番号5(BK_P_1.4)および配列番号23(JC_P_1.5)のオリゴヌクレオチドプローブとを含む請求項15に記載のキット。
  20. 配列番号4(ポリオーマウイルス_F_3.1)および配列番号6(ポリオーマウイルス_R_3.2)の増幅プライマーと、配列番号9(BK_P_3.3)および配列番号13(JCV_P_3.4)のオリゴヌクレオチドプローブとを含む請求項15に記載のキット。
  21. 配列番号4(ポリオーマウイルス_F_3.1)および配列番号6(ポリオーマウイルス_R_3.2)の増幅プライマーと、配列番号9(BK_P_3.3)のオリゴヌクレオチドプローブとを含む請求項15に記載のキット。
  22. 配列番号4(ポリオーマウイルス_F_4.1)および配列番号6(ポリオーマウイルス_R_4.2)の増幅プライマーと、配列番号14(BK_P_4.3)および配列番号15(JCV_P_4.4)のオリゴヌクレオチドプローブとを含む請求項15に記載のキット。
  23. 配列番号8(BK_F_2.1)および配列番号9(BK_R_2.2)の増幅プライマーを含むキット。
  24. 請求項1から13のいずれかに記載の方法を含む、ポリオーマウイルスの存在について臓器提供者からの血液試料を試験する方法。
  25. 提供が検討される前記臓器が、腎臓、肝臓および心臓からなる群より選択される請求項24に記載の方法。
  26. ポリオーマウイルスについて陽性であることが見出された臓器提供者からの臓器を拒否するステップをさらに含む請求項24に記載の方法。
  27. ポリオーマウイルスを有する患者の治療を監視する方法であって、請求項1から13のいずれかに記載の方法を用いて前記患者におけるポリオーマウイルスのウイルス量を測定するステップを含む、方法。
  28. 前記ウイルス量が、前記治療の前または治療中に測定される請求項27に記載の方法。
  29. 前記治療が、抗ウイルス剤の投与を含む請求項27に記載の方法。
  30. 前記抗ウイルス剤が、シドフォビル、レフルノミド、キノロン抗生物質および静脈内免疫グロブリンからなる群より選択される請求項29に記載の方法。
  31. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号2および配列番号6の増幅プライマーと、配列番号14のプローブとの使用を含む請求項1に記載の方法。
  32. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号4および配列番号6の増幅プライマーと、配列番号14のプローブとの使用を含む請求項1に記載の方法。
  33. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号2およびプライマーBKV_5.2の増幅プライマーと、配列番号14のプローブとの使用を含む請求項1に記載の方法。
  34. 前記増幅ステップが、少なくとも配列番号4およびプライマーBKV_5.2の増幅プライマーと、配列番号14のプローブとの使用を含む請求項1に記載の方法。
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