JP2011509887A - 飲料ディスペンサのための品質制御システム - Google Patents
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Abstract
飲料注出システムは、飲料の抽出に関する1以上の特性をモニタするため、および、1以上のモニタされた特性または各モニタされた特性をあらわす信号を出力するためのセンサ(15、16、17、27)と、注出システムの動作を制御するために、センサ(15、16、17、27)から受け取った信号に応答する制御システム(56)
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、飲料ディスペンサに関し、特に、一般的に冷却されて注出されるソフトドリンクの分野に適用されるが、これに限られない。より具体的には、本発明は、注出ポイントにおいて、シロップまたは香味料などの濃縮物と、一般的には炭酸なしの水または炭酸水である希釈液とを混ぜることにより作られるコーラおよびフレーバーソーダのような後混合飲料の注出に関する。
濃縮物および希釈液は、通常、注出タワーなどのカウンタ甲板上の器具の注出口における飲料の注出のための後混合ディスペンスバルブで、正確な比率で混合される。タワーは、同じまたは異なる飲料の注出のための多数の排出口を有していてもよい。
たいてい、飲料の原料は、原料の遠隔の供給源から別個の供給ラインを介してタワーへ供給される。通常、希釈液は、冷却された飲料の注出のための冷却器内で冷却される。冷却器は、通常供給領域から十分離れて、例えば貯蔵室に配置され、希釈液のラインは、貯蔵室から供給領域へ、冷却器とタワーとの間で希釈液が温まるのを防止するためにパイソン(python)として知られた断熱シースの中を通っている。濃縮液のラインは、パイソン内に収容されていてもよく、冷却器を通過させてもよい。
コーラおよびフレーバーソーダなどの冷却された後混合ソフトドリンクは、通常、希釈液と濃縮液とが約5対1の比率で混合されて、注出される。希釈液の温度が約2℃、濃縮液の温度が約14℃の場合に、約4〜5℃の温度の飲料注出が達成される。混合比率と希釈液および濃縮液の温度との正確な制御は、容認可能な飲料の品質を維持するために望まれる。多数の要因は、放置した場合容認できない品質の飲料の注出をもたらし、混合比率および温度の一方または両方に影響を及ぼすことができる。
本発明は、上述を考慮してなされたものであり、特にはソフトドリンクであり、より具体的には後混合ソフトドリンクである飲料を注出するためのシステムを提供するためのものである。
本発明の1つの好ましい目的は、特にはソフトドリンクであり、より具体的には後混合ソフトドリンクである飲料を注出するためのシステムを提供することであり、注出は飲料の品質に影響を及ぼすいずれかの要因の変化を検知するためにモニタされ、それにより、注出された飲料の品質が容認できなくなる前に、注出が、停止されてもよく、および/または、修正措置をほどこしてもよい。
本発明の他の好ましい目的は、特にはソフトドリンクであり、より具体的には後混合ソフトドリンクである飲料を注出するためのシステムを提供することであり、注出された飲料の品質および注出機器の機能性を含む、しかしこれらに限られない多様な目的のため、注出に関する情報を集めるために、注出はモニタされる。
さらに、本発明の他の好ましい目的は、特にはソフトドリンクであり、より具体的には後混合ソフトドリンクである飲料を注出するためのシステムを提供することであり、ストック管理、修理/メンテナンス、および収益性など、しかしこれらに限られない機能を分析するための情報を提供するために、注出はモニタされる。
一形態において、本発明の1つ以上の目的は、飲料注出システム、特に希釈液と濃縮液を混ぜることによりソフトドリンクを注出するためのシステムを提供することにより達成されてもよい。センサ手段は、注出に関する1つ以上の特性をモニタするため、および1つ以上のモニタされた特性または各モニタされた特性をあらわす信号を出力するために提供される。制御システムは、注出システムの動作を制御するためセンサ手段から受け取った信号に応答する。
一形態において、制御システムは、飲料の品質に影響を及ぼすいずれかの特性を検知するために、センサ手段から受け取った信号に応答する診断手段を備えている。診断手段は、注出された飲料の品質が著しく落ちる前に、適切な是正措置を許す検知された変化の警告を与えるよう機能してもよい。代わりに、または、加えて、診断手段は、注出された飲料の品質について検知された変化の影響を軽減するために、システムの動作を調整するように機能してもよい。
診断手段は、好ましくはプロセッサ、より好ましくはプログラム制御可能なプロセッサを備え、プロセッサは、検知された特性と所望の特性とを比較し、検地された特性が所定の値以上に所望の特性から外れていたときに、警告または調整を与える。状況次第で、診断手段は、検知された特性の変化を修正または補正するために調整されるシステムの動作をもたらし、または、修理または保守作業が必要な警告をもたらしてもよい。このように、システムは、サービスエンジニアが何らかの必要な修理を行うことができるまで、容認可能な品質の飲料の注出するための動作を継続してもよい。容認可能な品質の飲料の注出が維持できない状況において、診断手段は、サービスエンジニアがシステムを修理をするまで、注出システムの停止をもたらしてもよい。
制御システムは、診断手段から情報および/またはデータへの遠隔アクセスに適していてもよい。例えば、制御手段は、パーソナルコンピュータ、ノート型パソコン、パームトップコンピュータ、携帯電話、または他の適切な装置を介して、遠隔サイトと通信するためのモデムまたは他の適当な装置を備えていてもよい。このように、注出システムの性能(機能性)は、連続的または定期的に遠く離れたところからモニタされてもよい。それによって、システムが、次の定期的な修理訪問の前に、修理訪問を必要とするかもしれない故障を引き起こしていることを示す何らかの変化を検知することができ、飲料の品質が重大な影響を受ける前に適切な措置がとられる。
代わりに、または、加えて、制御システムは、診断手段からの情報および/またはデータへのローカルアクセスに適していてもよい。例えば、制御手段は、パーソナルコンピュータ、ノート型パソコン、パームトップコンピュータ、または他の適切な装置を介して、局所的な問い合わせをするための情報および/またはデータポートを備えていてもよい。このように、定期的なメンテナンスプログラムの一部なのか、検知された故障の結果としてなのかを、サービスエンジニアが修理依頼をする時に、エンジニアは、システムの性能(機能性)にアクセスして制御システムから情報および/またはデータをダウンロードするために制御システムにローカルアクセスすることができ、修理を必要とする何らかの故障の原因を特定することができる。
通常、制御システムは、診断手段および採用された他のモニタ装置からのシステムの性能(機能性)に関する情報および/またはデータを記憶するメモリを備え、メモリは、情報またはデータポートを介して、アクセス可能である。制御システムは、システムの動作をプログラムするための情報またはデータを受け取るように構成され、および/または、システムの動作に関する情報またはデータの収集および処理に適応していてもよい。これは、上記のような適切な通信リンクを介して、遠隔的または局所的に実行されてもよい。
制御システムは、注出システムの状態の視覚的な表示を提供するように構成されていてもよい。例えば、一列に並んだライトが、システムおよび/またはシステムの個々の構成要素の全部の状態を示すようにしてもよい。このように、システムおよび/またはシステムの個々の構成要素が満足に動いている場合は青信号が正常を示し、黄信号は正常/故障の境界を示し、および赤信号は故障を示すような、交通信号灯のシステムを採用してもよい。これにより、サービスエンジニアは、故障または潜在的な故障を特定するかもしれない。
他の形態において、本発明の1つ以上の目的は、ソフトドリンクが好ましく、希釈液と濃縮液が混合されている飲料を注出する方法により達成されてもよい。飲料を注出する方法は、システムおよび/または飲料の特性をモニタし、および、モニタされた特性のいずれかの変化を検知し、モニタされた特性に応じてシステムの動作を制御するための診断手段を備える制御システムを提供する。
他の形態によれば、本発明は、特にはソフトドリンクであり、より具体的には後混合ソフトドリンクである飲料を注出するためのシステムを提供し、注出は飲料の品質に影響を及ぼすいずれかの要因の変化を検知するためにモニタされ、それにより、注出された飲料の品質が容認できなくなる前に、注出は、停止されてもよく、および/または、修正措置をほどこしてもよい。
他の形態によれば、本発明は、特にはソフトドリンクであり、より具体的には後混合ソフトドリンクである飲料を注出するためのシステムを提供し、注出された飲料の品質および注出機器の機能性を含む、しかしこれらに限られない、多様な目的の注出に関する情報を集めるために、注出はモニタされる。
他の形態によれば、本発明は、特にはソフトドリンクであり、より具体的には後混合ソフトドリンクである飲料を注出するためのシステムを提供し、ストック管理、修理/メンテナンス、および収益性など、しかしこれらに限られない機能を分析するための情報を提供するために、注出はモニタされる。
他の形態によれば、本発明は、特にはソフトドリンクであり、より具体的には後混合ソフトドリンクである飲料を注出するためのシステムを提供することであり、システムは、システムのパラメータをモニタするセンサ手段、モニタされたパラメータの変化を検知するためのセンサ手段に応答する診断手段を備えている。
診断手段は、注出された飲料の品質が著しく落ちる前に、適切な是正措置を許す検知された変化の警告を与えるよう機能してもよい。
本発明の一例を添付図面を参照して、より詳細に説明する。
添付図面の図1および図2を参照すると、コーラおよびフレーバーソーダ等のソフトドリンクなどの炭酸飲料を注出するための後混合飲料注出システム1が示されている。ソフトドリンクは、シロップまたは香味料などの濃縮液と炭酸水とを注出ポイントにおいて混ぜることにより作られる。
システム1は、冷却回路7により冷却された水を収容する水槽5に浸されるカーボネータタンク3を有している。変形例として、水槽5は、水溶性水グリコール混合物などの異なる冷却液を収容することができる。
カーボネータタンク3は、供給ライン9を介して、mains waterなどの炭酸ガスなしの水源に接続される。供給ライン9は、カーボネータタンク3に追加するために水圧を上げるためのポンプ11を備える。水には、カーボネータタンク3に供給されると同時に、炭酸ガス源に接続された供給ライン13を介して、カーボネータタンク3へ送られた炭酸ガスの供給を注入することにより炭酸ガスが入れられる。炭酸ガス源は、例えば図示せぬ二酸化炭素のシリンダである。ライン9は、ポンプ11の上流において、注入水圧をモニタするための圧力センサ15を有している。ポンプ11の性能は、ポンプ11の下流において、ポンプ11からの排出水圧をモニタするための圧力センサ16によりモニタされる。ライン13は、カーボネータタンク5への注入ガス圧力をモニタするための圧力センサ17を有している。
カーボネータタンク5は、炭酸水をバーなどの供給領域に設置された1つまたは複数の注出ポイントへ循環させるための再循環ループ19に接続されている。典型的には、水槽5は、例えば貯蔵室のように、供給領域から離れて設置されている。再循環ループ19は、貯蔵室から供給領域まで、断熱管束21内において、図示せぬ他のラインと共に束ねられた供給ライン19aおよび返送ライン19bを有する。断熱管束21は、一般にパイソン(python)と呼ばれ、管束21に収容されたラインと周囲との間での熱移動を減少させる。
管束21は、貯蔵室の濃縮液源から炭酸水と混ぜるための注出ポイントへ、シロップまたは香味料などの濃縮液を供給するためのラインを含んでいてもよい。これらの濃縮液ラインは、濃縮液を冷却するための水槽5を通過してもよい。代わりに、濃縮液源は、供給領域(例えば、バーの下)に設けてもよい。濃縮液は、注出ポイントにおいて、図示せぬ熱交換器により冷却される。例えば、熱交換器は、タワーまたは同様の注出器具の中に設置され、十分に冷やされた濃縮液を1杯以上の飲料の注出のために貯蔵してもよい。この方法により、管束21内における冷却要求が減少される。
本実施の形態において、再循環ループ19は、1つの注出ポイント23に接続されるように示されているが、当然、いくつかの注出ポイントが、再循環ループ19に接続された同じまたは他の供給領域に設けられていてもよい。
炭酸水は、供給ライン19aに設置されたポンプ25によりループ19を循環する。ポンプ25は、返送ライン19bに設置することもできる。温度センサ29は、カーボネータタンク5に戻る炭酸水の温度をモニタするために設けられている。温度センサ29は、図2に示されている。タンク5に戻る炭酸水の温度は、ソーダポンプ25の速度を制御するために用いてもよい。例えば、ソーダポンプ25は、少量の注出またはまったく注出しない期間が発生したような、タンク5に戻る炭酸水の冷却要求が低い場合、速度を落としてもよく、注出要求が高いときには、速度を上げてもよい。ポンプ25の性能は、ポンプ25からの水の排出圧力をモニタするためのポンプ25の下流の圧力センサ27によりモニタされてもよい。
冷却回路7は、水槽5内に配置された蒸発器コイル31、コンプレッサ33、およびコンデンサ35を備えている。コンデンサ35は、モータ39により駆動されるファン37により吹き付けられる空気により冷却される。温度センサ41が、コンデンサ35の温度をモニタするために設けられ、さらに温度センサ43が、環境温度をモニタするために設けられている。センサ41、43は、図2に示されている。
水槽5内の水は、蒸発器コイル31の冷媒との熱交換により冷却され、水は、モータ47により駆動されるアジテータ45によって、熱交換を改善するために、水槽内を循環される。温度センサ49が水槽5内の水の温度をモニタするために設けられ、センサ51がアジテータモータ47の速度および/または電流をモニタするために設けられている。センサ49、51は、図2に示されている。アジテータ45は、冷却要求にしたがって、速度を上げまたは下げてもよい。
使用時、炭酸ガスなしの水は、カーボネータタンク3中において、炭酸ガスが注入され、冷却される。そして、炭酸ガスなしの水は、冷却された飲料を注出するため、濃縮液または香味料と混ぜ合わせる注出ポイントに供給される。注出ポイント23は、所望の炭酸飲料を注出するために、炭酸水と濃縮液または香味料とを混合するための後混合バルブを備えている。注出ポイント23は、さまざまな飲料を注出するため、異なる濃縮液または香味料と炭酸水とを混ぜるための複数の後混合バルブを備えていてもよい。少なくとも1つの後混合バルブは、濃縮液または香味料なしに炭酸水を注出してもよい。注出ポイント23は、所望の炭酸ガスなしの飲料を注出するため、炭酸ガスなし(無炭酸)の水と濃縮液または香味料とを混ぜるために冷却された炭酸ガスなしの水源に接続された1つ以上の後混合バルブを備えていてもよい。少なくとも1つの後混合バルブは、濃縮液または香味料なしに炭酸ガスなしの水の注出をしてもよい。このような後混合バルブは、当業者にはよく知られたものであるので、ここでさらに説明はしない。
注出された炭酸水は、カーボネータタンク3への炭酸ガスなしの水の追加により補充される。レベルプローブなどのセンサ53(図2)が、カーボネータタンク3内の水のレベルをモニタするため、および炭酸水の要求に従って上位レベルおよび下位レベルの間で水位を維持するようにカーボネータタンク3への水の追加を制御するために設けられている。飲料注出の要求が低い期間において、氷は、飲料注出の要求が高い期間における冷却負荷の増加に対処するため、蓄熱を提供する蒸発器コイル31で形成されてもよい。より具体的には、ループ19を循環する炭酸水の温度は、アジテータ45の動作により維持される。アジテータ45の動作により水は氷を越えて水槽5内を通過し、これにより、氷を溶かし、水槽5内の水の温度を下げる。アジテータ45は、冷却要求に応じて、速度を上げまたは下げてもよい。
厚さプローブなどのセンサ55(図2)が、蒸発器コイル31で形成される氷の塊の厚さをモニタするため、およびその厚さに応じて冷却回路7の動作を制御するために設けられている。いくつかの適用において、アジテータ45は、他の目的で冷媒源を提供するための図示せぬ再循環ループにおいて水槽5からの冷却水を循環させるための図示せぬポンプと組み合わせられていてもよい。再循環ループは、管束21内の他のラインにおいて供給領域へ搬送される液体の温度の維持を支援するため、および/または、供給領域を冷却するために冷却された水を提供するために管束21内を延びている。
注出された飲料の品質は、注出ポイント23へ供給された炭酸水の温度および炭酸化レベル、注出ポイント23へ供給された濃縮液または香味料の温度、および炭酸水と濃縮液または香味料の混合比率を含む多数の要因に依存する。これらはひいては、システムの動作特性に依存する。
容認可能な飲料の品質を達成および維持するために、制御システム56が設けられている。制御システム56には、先に参照したさまざまなセンサからの信号が、必要に応じて他のパラメータをモニタするための図示せぬ追加センサからの信号とともに入力される。制御システムは、図2に図式的に示され、注出システムの性能(機能性)の特徴をモニタするための診断回路57と、注出システムの使用をモニタするための処理能力回路59と、診断回路57および処理能力回路59からの情報および/またはデータを受け取るための中央制御回路61とを備えている。制御回路61は、リンク64を介して、参照番号63により大まかに示される営業所による遠隔通信を提供するために適用される。本実施の形態において、リンク64は、GSMモデムおよびサービスソフトを備える中央サービスコンピュータ66へのGSM(global system for mobile communication)接続である。このコンピュータ66は、必要に応じて、処理および/または分配するための全てのデータを集める。ノート型パソコン、パームトップコンピュータ、または他の携帯型装置などのユーザインタフェースとのローカル通信は、無線または有線によるユーザインタフェースとの接続を用いて 情報またはデータポート65を介して提供されてもよい。
図のように、診断回路57は、システムの性能(機能性)および注出された飲料の品質に影響を与えるさまざまな特性をモニタするために種々のセンサが接続されたマイクロプロセッサのなどのコントローラ67を備える。コントローラ67は、特性をモニタするために、種々のセンサから受け取った信号と、所定の値および/または範囲とを比較する。コントローラ67による比較は、モニタされた特性が許容限界の内側若しくは外側にあるかを確認するため、および、モニタされた特性が特定の状態下(例えば、所定期間の間または連続テストの所定回数の間)において許容範囲外にある時に、故障状態の警告を発生するために行われる。
センサ、モニタされた特性、許容可能な状態、および故障の警告を生じさせる状態の例は、表1および2に示されている。表1は、トップレベルの特性をリストアップし、表2は、二次レベルの特性をリストアップしている。故障状態の検知は、不良が修正されるまで、システムの運転停止をもたらしてもよい。許容限界の内側若しくは外側にあるが、故障状態を引き起こさない特性の検知は、放置すれば、故障状態を導き、注出システムが停止するかも知れない故障の早期警告を提供するために用いてもよい。このように、診断回路は、注出システムの全体的な停止を引き起こす前に、修正される欠陥の改良を許す。
処理能力回路59は、濃縮液の処理量をモニタするためのマイクロプロセッサなどのコントローラ69を備え、コントローラ9は、この量と、24時間である所定期間における水の全処理量とを比較する。本実施の形態において、濃縮液の処理量は、各濃縮液ラインの濃縮バルブ70の開放時間を記録すること、および/または、濃縮液バルブの作動をカウントすることにより統計的に計算される。水の全処理量は、水供給ライン9のタービンなどのフローセンサ68により提供される。本実施の形態において、8個のバルブ70が示されているが、濃縮液ラインおよびバルブの数は、後混合ディスペンサのデザインに応じて変更されてもよいことが理解されるであろう。変形例として、濃縮液の処理量は、濃縮液ラインに設けられた流量計若しくは他の適当なセンサによりモニタされてもよい。濃縮液の処理量のモニタリングは、さまざまな目的のために用いられる。例えば、濃縮液処理量は、異なる製品および/または異なる場所の収益性の計算/比較のために用いることができる。また、濃縮液処理量は、濃縮液の貯蔵期間をモニタするため、および濃縮液の貯蔵期間が超えた場合に飲料の注出の防止のために用いることができる。また、濃縮液処理量は、在庫がなくなったときに新たなストックを利用できるように、現実および計画された使用に基づいて濃縮液の再発注をするストック制御のために用いることができる。
制御回路61は、それぞれリンク72、73を介して診断回路57および処理能力回路59からのデータを受け取り、分析し、記憶する例えばマイクロプロセッサであるコントローラ71を有している。データは、リンク64を介して離れた場所へ送信され、または、データポート65を介して局所的に記憶され、アクセスされる。データは、 緊急の修理訪問を必要とする故障、または、次の定期的な修理訪問の前に、修理訪問を必要とするかもしれない発展中の故障の確認に用いることができる。制御システムは、システムおよびシステムの個々の部品の状態の視覚的な表示を含んでもよい。視覚的な表示は、例えば、緑色はOK、黄色は正常/故障の境界、および赤色は故障である警告ライトのセットである。これは、エンジニアが注意を向けたときに、注意を必要とする部品の確認を支援し、制御回路メモリから読み出したデータの分析を単純化するかもしれない。
図3を参照すると、GSM接続64を、インターネットウェブサーバ75を伴うGPRS(general
packet radio service)接続64’に置き換えた図2に示されたシステムの変形例が示されている。このように、すべてのデータはウェブサーバに集められ記憶され、サービスソフトウェアは、いずれかの場所からウェブサーバ72のデータに、アクセスするためのモデム若しくはローカルソフトウェアを必要とすることなく、ウェブサーバ75に遠隔アクセスを許可するウェブアプリケーションである。いずれかの場所は、例えば、オフィスコンピュータ77、ノート型パソコン、パームトップコンピュータ、または携帯電話79である。他の事項については、図3のシステムは、図2と同じである。
packet radio service)接続64’に置き換えた図2に示されたシステムの変形例が示されている。このように、すべてのデータはウェブサーバに集められ記憶され、サービスソフトウェアは、いずれかの場所からウェブサーバ72のデータに、アクセスするためのモデム若しくはローカルソフトウェアを必要とすることなく、ウェブサーバ75に遠隔アクセスを許可するウェブアプリケーションである。いずれかの場所は、例えば、オフィスコンピュータ77、ノート型パソコン、パームトップコンピュータ、または携帯電話79である。他の事項については、図3のシステムは、図2と同じである。
ウェブアプリケーションに特に利点のあるさらなる変形例(図示なし)は、注出システムが、冷却要求が少ないまたは無い期間に、冷却器の特定の部品、例えば、コンプレッサ33、アジテータ45、および/または炭酸水再循環ポンプ25をスリープモードまたは省エネルギーモードにすることができることである。スリープモードまたは省エネルギーモードとは、コンプレッサ33のスイッチが切られ、炭酸水再循環ポンプ25の速度が落とされることである。これは、濃縮液ラインがパイソンの外にひかれ、濃縮液が注出ポイントで局所的に冷却される場合に、特に適合する。結果として、パイソン内の冷却要求は減少し、その結果、温かくなった後、パイソンを冷却するための時間が、12〜24時間前後から1時間程度に減少するかもしれない。よって、冷却器を、かなりの省エネルギーを伴って一晩中スリープモードにすることができる。スリープモードの時間は、ウェブサーバに記憶することができ、これらは、各場所に個々に設定され、システムのモニタされた性能に従って必要に応じて調整される。
本発明の他の有用性および優位点は、当業者にとって明らかであり、本明細書で論じられた概念から離れないシステムに施すことができる変更および改良は、特許請求の範囲に規定した発明の範囲内にあると考える。
Claims (16)
- 飲料の注出に関する1つ以上の特性をモニタするため、および、前記1つ以上のモニタされた特性または各モニタされた特性をあらわす信号を出力するためのセンサ手段と、
注出システムの動作を制御するために、前記センサ手段から受け取った信号に応答する制御システムと、を備える飲料注出システム。 - 前記制御システムは、飲料の品質に影響を及ぼすいずれかの特性を検知するために、前記センサ手段から受け取った信号に応答する診断手段を備える請求項1の飲料注出システム。
- 前記診断手段は、注出された飲料の品質が著しく落ちる前に、適切な是正措置を許す前記検知された変化の警告を与えるよう機能する請求項2の飲料注出システム。
- 前記診断手段は、注出された飲料の品質について前記検知された変化の影響を軽減するために、前記システムの動作を調整するように機能する請求項2または請求項3の飲料注出システム。
- 前記診断手段は、前記検知された特性と所望の特性とを比較し、検知された特性が、所望の特性から所定の値以上外れていたときに警告または調整を与える手段を有する請求項2〜4のいずれか1項記載の飲料注出システム。
- 前記診断手段は、前記検知された特性の前記変化を修正または補正するために調整される前記システムの前記動作をもたらし、または、修理またはメンテナンス作業が必要な警告をもたらす請求項5の飲料注出システム。
- 前記診断手段は、サービスエンジニアが前記システムを修理するまで、容認可能な品質の飲料の注出を維持できなくなった注出システムの停止をもたらす請求項5の飲料注出システム。
- 前記制御システムは、前記診断手段からの情報および/またはデータへの遠隔アクセスに適している請求項2〜7のいずれか1項記載の飲料注出システム。
- 前記制御システムは、前記インターネットを介して、通信リンクにより、情報および/またはデータへの遠隔アクセスを許可する請求項8の飲料注出システム。
- 前記制御システムは、前記診断手段からの情報および/またはデータへのローカルアクセスに適している請求項2〜9のいずれか1項記載の飲料注出システム。
- 前記制御手段は、局所的な問い合わせのための情報またはデータポートを備える請求項10の飲料注出システム。
- 前記制御システムは、前記診断手段からの性能(機能性)に関する情報および/またはデータを記憶するメモリを備える請求項2〜11のいずれか1項記載の飲料注出システム。
- 前記制御システムは、前記システムの前記動作をプログラムするための情報またはデータを受け取るのに適し、および/または、前記システムの前記動作に関する情報またはデータの収集および処理に適している請求項2〜11のいずれか1項記載の飲料注出システム。
- 前記制御システムは、前記注出システムの視覚的な表示および状態を提供するように構成された請求項2〜13のいずれか1項記載の飲料注出システム。
- 希釈液と濃縮液とを混ぜることによりソフトドリンクを注出するためのシステムを備える前記の請求項のうちのいずれか1項記載の飲料注出システム。
- 前記システムおよび/または前記飲料の特性をモニタし、
モニタされた特性のいずれかの変化を検知し、モニタされた特性に応じて前記システムの動作を制御するための診断手段を備える制御システムを提供する飲料注出の方法。
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