JP2011509641A - マトリックスデコーダ - Google Patents

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Abstract

このオーディオマトリックスサラウンドデコーダは、最小限のディジタル処理しか必要とせず、携帯アプリケーション、特にヘッドフォン又はラウドスピーカバーチャライザを用いた携帯プレーヤーで再生するのに有益である。1つの実施の形態において、LtとRtとの差の測度よりLtとRtとの和の測度のほうが大きいことに応答して、LtとRtとを前方向に関係づけた出力にパンし、LtとRtとの差の測度よりLtとRtとの和の測度のほうが小さいことに応答して、LtとRtとを後方向に関係づけた出力にパンする。LtとRtとは、再生する信号の方向にシフトするために修正される。

Description

(関連出願の相互参照)
本発明は、2008年1月11日出願の米国暫定出願番号61/010896に基づく優先権を主張するものであり、この暫定出願を参照として組み込むものとする。
本発明は、オーディオ信号処理に関する。さらに詳細には、本発明は、オーディオマトリックスデコーダ、又はオーディオマトリックデコーディング機能、又はコンピュータ読み込み可能媒体に格納された該オーディオマトリックデコーディング機能を実行するコンピュータプログラムに関する。前記デコーダ又はデコーディング機能は、ヘッドフォン又はラウドスピーカバーチャライザを用いた携帯プレーヤーで再生するのに特に適しているが、本発明の特徴による、マトリックスデコーダ又はマトリックデコーディング機能はこのような使い方に限定されない。
本発明の特徴によれば、ステレオ信号ペアLt, Rtの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような、ステレオ信号ペアLt, Rtを受け取るオーディオマトリックスデコーディング方法であって、該方法は、LtとRtとの差の測度よりLtとRtとの和の測度のほうが大きいことに応答して、LtとRtとを前方向に関係づけた出力にパンするステップと、LtとRtとの差の測度よりLtとRtとの和の測度のほうが小さいことに応答して、LtとRtとを後方向に関係づけた出力にパンするステップと、再生される信号の方向をシフトさせるためにLtとRtとを修正するステップとを具備する。
再生する信号の方向にシフトするためにLtとRtとを修正するステップは、後方向に関係づけた出力にパンした信号をシフトさせてもよい。後方向に関係づけた出力にパンした信号を再生される信号の方向をシフトさせるためにLtとRtとを修正するステップは、後方中央方向から離れるよう信号をシフトさせてもよい。このようなシフティングでは、ますます後方中央方向から離れるような方向で、信号をだんだん減少させることができる。
再生される信号の方向をシフトさせるためにLtとRtとを修正するステップは、前方向に関係づけた出力にパンした信号をシフトさせてもよい。このような、前方向に関係づけた出力にパンした信号のシフディングでは、前方中央方向に最小の信号をシフトさせることができ、また、このようなシフティングでは、徐々に前方中央方向から離れるような方向で、信号をだんだん増大させることができる。
前方向又は後方向へのシフティングの程度は、LtとRtとの差の測度に基づくことができる。
シフティングの程度は、LtとRtが後方向に関連付けた出力にパンするときだけ変更することができる。
本発明のさらなる特徴によれば、ステレオ信号ペアLt, Rtの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような、ステレオ信号ペアLt, Rtを受け取るオーディオマトリックスデコーディング方法であって、該方法は、前方向及び後方向に関係づけた出力の方向を左又は右にシフトさせるステップであって、後方向に関係づけた出力の方向は、前方向に関係づけた出力の方向より大きくシフトさせることを特徴とするステップを具備し、該シフトさせるステップには、Lt信号とRt信号との差の信号を形成することによりステレオ信号ペアLt, Rtを修正するステップと、バイアスゲインファクターによりこの差の信号を拡大縮小するステップと、修正したLtとRtのペアの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような、修正したLt信号とRt信号とを生成するために、前記拡大縮小した差の信号をLt信号とRt信号の両方に加算するステップとが含まれる。
本発明のさらなる特徴によれば、オーディオマトリックスデコーダ又はオーディオマトリックスデコーディング方法によりステレオ信号ペアLt, Rtをデコードする前にステレオ信号ペアLt, Rtを修正する方法であって、信号ペアLt, Rtの相対的な振幅と極性がデコードした信号の再生する方向を定め、Lt信号とRt信号との差の信号を形成することによりステレオ信号ペアLt, Rtを修正するステップと、バイアスゲインファクターによりこの差の信号を拡大縮小するステップと、修正したLtとRtのペアの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような修正したLt信号とRt信号とを生成するために、前記拡大縮小した差の信号をLt信号とRt信号の両方に加算するステップとを具備する。
本発明の特徴による、どのようにLt信号とRt信号とが前方向又は後方向にパン又は誘導することができるかの実例を示す概略機能ブロックダイアグラムである。 図1の「前後誘導の決定」の詳細の実例を示す概略機能ブロックダイアグラムである。 本発明の特徴による、どのようにLtとRtとが修正されるのかの実例を示す概略機能ブロックダイアグラムである。 本発明の特徴による、Lt信号とRt信号とを修正することの効果を理解するのに有効な概念図である。 図3のLR_bias制御信号がどのように導き出されるかの実例を示す概略機能ブロックダイアグラムである。 図1,2,3,及び5を配置した全体構成を示す概略機能ブロックダイアグラムである。
(前後パンニング)
本発明の特徴によるマトリックスデコーダは、ステレオ信号ペアとして本デコーダ入力に加えられるLt信号とRt信号とを処理し、これらの信号を前(左L及び右R)又は後(左サラウンドLs及び右サラウンドRs)にパンする。LtとRtとの差の測度よりLtとRtの和の測度が大きいことに応答して、LtとRtとを、前方向に関係づけた出力にパンする。LtとRtとの差の測度よりLtとRtの和の測度が小さいことに応答して、LtとRtとを、後方向に関係づけた出力にパンする。例えば、図1に示すように、前後パンニングを実行することができる。このブロックダイアグラムにおいて、panF信号とpanB信号とは、例えば0と1との間で変化する、変化の遅いゲイン信号(全帯域オーディオ信号ではない)である。panF信号とpanB信号とは一緒に動作して(これらの信号は相補的である)、LとRの前方信号と、LsとRsの後方信号との間で円滑なクロスフェードを生じさせる
図1を参照して、Lt入力信号は、乗算器又は乗算機能2を経由してL出力に、乗算器又は乗算機能4を経由してLs出力に適用される。Rt入力信号は、乗算器又は乗算機能6を経由してR出力に、乗算器又は乗算機能8を経由してRs出力に適用される。乗算器2及び6の各々は、panFゲイン信号により制御され、乗算器4及び8の各々は、panBゲイン信号により制御される。Lt及びRt入力信号は、panF信号及びpanB信号を生成する回路又は機能(前後誘導の決定)10にも適用される。この前後誘導の決定の詳細を図2に示す。
時間平滑化を条件として、以下に述べるように、十分な時間内にLt及びRt入力信号中に、逆位相オーディオであるが同位相オーディオでないオーディオを「前後誘導の決定」10が検出したとき、panB=1.0にそしてpanF=0.0に設定し、それにより、Lt及びRt入力信号をLs及びRsサラウンド出力チャンネルのみに、導き、又はパンニングし、又は「誘導」する(堅固な後方誘導)。同様に、同位相オーディオであるが逆位相オーディオでないオーディオが十分な時間内に入力信号中に存在するとき、「前後誘導の決定」10は、panB=0.0にそしてpanF=1.0に設定し、それにより、Lt及びRt入力信号を前方出力チャンネルL及びRのみに誘導する(堅固な前方誘導)。
図2の構成において、瞬時値ベースで、入力信号Lt及びRt(正方向及び負方向の両方に振れる、急速に変化する波形)の強さの和と差との差異が生成され、それが微小な閾値ε(イプシロン)と比較される。これは、Lt及びRtを受け取りその出力端にLt+Rtを生成する加算器又は加算機能12、LtからRtを減算してLt−Rtをその出力端に生成する加算器又は加算機能14、Lt+Rtの振幅及びLt−Rtの振幅を拡大縮小して、「前方」及び「後方」信号F及びBを生成する。
Figure 2011509641
ここで、F及びBは、絶対値装置又は絶対値機能20及び22に示すように、その絶対値が取り出され、そして加算器又は加算機能24によりFの絶対値からBの絶対値を減算し微小値イプシロンを加算する。要素12,14,16,18,20,22,及び24は、全体として、図6の全体構成に示したような、「和の測度と差の測度との差」演算装置又は「和の測度と差の測度との差」演算機能「要素25」と考えることができる。
│F│−│B│+εの演算結果の極性は、「極性決定」装置又は「極性決定」機能26により判断される。もし負であれば、答えは1つの値、例えばマイナス1となり、もし正ならば、ゼロのような他の値となる。いうまでもなく、マイナス1及びゼロ以外の値を採用しても良い。この例において、結果は、2つのレベル、マイナス1と0との間を交番する2つの値をもつ波形となる。ローパスフィルター又はローパスフィルタリング機能(ローパスフィルター)(LPF)28が適用され、その結果、矩形波のそれぞれのレベルの持続時間の比率に依存して、2つのレベルの値を含む2つのレベルの間のどのような値をとることもできるゆっくりと変化する波形FBとなる。実際のオーディオ信号に応答して、LPF28により生じる平滑化された波形は、一方又は他方の極値の近傍にとどまる傾向がある。実際には、LPF28は、例えば5から100ミリセカンドの範囲の時定数を持つ、入力の短時間平均を出力する。40ミリセカンドの時定数が適切であることが分かっているが、この値は、決定的な意味を持つものではない。LPF28は、単極フィルターとして実施することができる。
さらに図2の例を参照して、中間的制御信号FBを決定したあと、2つの相補的なパンニング係数panF及びpanBを、「パンニング関数の決定」装置又は「パンニング関数の決定」機能30により様々な方法で得ることができる。原則として、直線ランプ、対数、ハニング、ハミング、及びサイン機能のような、一般的に用いられている種々のクロスフェード機能を採用することができる。当然のことながら、実際の公式は、極性決定26で選択した出力値に応じて変化する。
一定パワーのパンニングが好ましいのならば、以下の公式を採用することができる。
Figure 2011509641
あるいは、一定サウンドプレッシャーが好ましいか又は少なくとも許容されるとみなされる場合は、以下の公式を採用することができる。
Figure 2011509641
上記の式(3)と(4)は、一定パワーをもたらすが(panFの二乗とpanBの二乗の和が1となる)、一定パワーは、以下の式を採用することにより近似することができる。
Figure 2011509641
式(7)及び(8)の例におけるpanFとpanBのそれぞれの値は、0と1の間のいずれかの値となり、お互いに相補的となり、それぞれ放物線の経路をたどる。結果として、0と1の間の範囲の、2乗和が1に等しい2つの係数信号又は制御信号となる。
上記の式のどの場合においても、panFが常に、例えば、panBより大きい場合、例えば、LtとRtとが同じ極性で等しく、LPF28への入力が長時間にわたって0となるときに生じ、パンニングは、堅固な前方(panF=1かつpanB=0)に向かう。panFが常にpanBより小さい場合、例えばLtとRtとが等しいが逆位相時に生じ、LPF28への入力が長時間にわたって−1となり、パンニングは、堅固な後方(panF=0かつpanB=1)に向かう。実際の信号において、中間的な信号FBを伴うので、パンニングは堅固な前方又は堅固な後方のままとなる傾向にある。したがって、LtとRtとの和の測度がLtとRtとの差の測度より大きいことに応答して、LtとRtとは前方向に関連付けた出力にパンし、LtとRtとの和の測度がLtとRtとの差の測度より小さいことに応答して、LtとRtとは後方向に関連付けた出力にパンする。LtとRtとの和の測度がLtとRtとの差の測度と等しいとき、LtとRtとは前方向に関連付けた出力にパンすることができるが、これは本質的なことではない。
図2は、適切なpanF制御信号及びpanB制御信号を生じさせる例を示す。例えば上記に示した図2の修正を採用することもできる。あるいは、LtとRtとの和と差の測度に応答して円滑なパンニング信号を出力する構成を採用することもできる。
(左右のパンニング)
理想的には、左右のパンニングは以下の通りとなる。
LtとRtとが前方(L,R)にパンされるとき、LtとRtとが後方にパンされるときに比べて少ししか左右のパンニングが用いられない。なぜなら、Lt,Rt信号は、再生したとき、見掛け上の中央音像を含む良好な左右の音場をもたらすような方法で、既にステレオペアに混入されているL,C,R信号をおそらく含んでいるからである。
Lt,Rtが後方(Ls,Rs)にパンされるとき、どちらのチャンネル(Ls又はRs)が大きな振幅を持つかを判断し、信号が最大振幅を持つようになるような側に後方信号がシフトするようLt,Rt信号を修正する。以下に説明するように、本発明の実施において、Lt,Rtが前方(L,R)にパンされるときには重要ではないが、このようなシフティングも効果的である。
多くのマトリックスデコーダに共通する問題は、入力信号が後方中央位置にパンされた場合にうまく働かないことである。これは、再生時にヘッドフォンバーチャライザ又はラウドスピーカバーチャライザを採用したときに特に問題となる。例えば、LtとRtとがお互いに逆位相状態で後方中央位置がエンコードされる。従って、Lt,Rt信号がLs,Rsにパンされたとき、後方中央信号が逆位相のLs,Rs信号中の現れる。このような逆位相の信号のために、後方向の見掛け上の音像がうまく形成されない。
本発明の特徴によれば、Ls,Rs信号を左又は右にシフトし、それにより、像を形成することを困難にする後方中央に見掛け上の位置が生じることを避けている。これは、図3に示し、以下に記載するように、Lt,Rt信号に「シフト」操作を行うことにより成し遂げることができる。最大のシフトは後方中央の信号に適用することができ、後方中央から徐々に離れてゆく位置に少しのシフトを適用することができる。最小のシフトは(又はシフトなしは)、前方中央の信号に適用することができ、前方中央から離れた位置に対して徐々にシフトを増大させる。言い換えれば、シフティングでは、後方中央を最も大きく変化させ前方中央を最も変化させない。前方中央でのシフトを避けるため又はシフトを最小限にするために、通常前方中央にある音声(会話)の音像位置のシフトは避けるか又は最小限にする。原則として、図3に例示したようなシフティング装置又はシフティング機能は、Lt,Rtの相対的な振幅及び極性に応答してデコーダ又はデコーディング機能が動作するような、2入力マトリックスデコーダ又は2入力マトリックスデコーディング機能への入力Lt,Rtを修正するために用いられる。
LtとRtの差信号を生成する、1つの適切な「シフト」動作を図3に示す。そして、重み付けしたこの差信号をLtとRtの両方に再混合させることによりLtbiased及びRtbiasedを作る。制御入力(LR_Bias)は、「シフト」が後方チャンネルを左にシフトさせようとするのか右にシフトさせようとするのかにより、+α又は−αの値をとることができる。LR_Biasは、例えば、図5に例示したようにして測定することができる。アルファは、例えば、0.05から0.2の範囲の値を持つことができる。0.1の値が有益な結果を出すことが分かっている。
図3の詳細を参照して、加算器又は加算機能32にてRtをLtから減算しLt−Rtを取得し、その後、乗算器又は乗算機能34にてLR_Biasだけ拡大縮小する。それぞれの加算器又は加算機能36及び38にて、Lt−Rtを拡大縮小したものにLt及びRtの各々が加算されLtbiased及びRtbiasedを取得する。
図3のシフティング構成におけるいくつかの動作例を以下のように検討する。
例えば、LR_Bias=+0.1(シフトは左であることを示している)のとき、以下となる。
Figure 2011509641
この例(LR_Bias=+0.1)を続けて、Lt,Rt入力信号が中央にパンされた信号からなる場合、すなわちLt=Rt=Cの場合を検討する。この場合、以下となる。
Figure 2011509641
この場合、Ltbiased信号及びRtbiased信号は、Lt,Rtと等しい。言い換えれば、入力が前方中央にパンするオーディオのみ含有するとき、シフト回路はLt,Rt信号を修正しない。
一方、Lt,Rt入力信号が後方中央にパンする信号Sであって、Lt=S、Rt=−Sとなる信号からなる場合を考える。この場合、以下となる。
Figure 2011509641
この場合、Ltbiased信号及びRtbiased信号は、Ltbiasedが振幅を増大し、Rtbiasedが振幅を減少するように、シフト回路又はシフト処理により修正される。LR_Biasが+0.1ではなく−0.1に設定されている場合は、振幅のシフトは逆になり、Rtbiasedが増大し、Ltbiasedが減少する。
理想的には、シフティング回路又はシフティング処理は、サラウンドチャンネルが左右にシフトし、前方のチャンネルは同様にシフトするがシフトの程度が少なくなるようにシフトするよう動作するのが望ましい。左へのシフティングの例を図4に示す。ここでは、実線の円がマトリックスエンコーディング円を表し、従来のL(左)、C(中央)、R(右)、Ls(左サラウンド)、S(サラウンド、又は、後方サラウンド)、Rs(右サラウンド)チャンネルの位置も示されている。この円は、各チャンネルが単一のパワーを有する事実を反映して、単一半径を有する。破線の円は、単位円にシフト操作を施した効果を示す。単位円から離れるシフトは、ある方向の信号のパワーが増大又は減少することを示している。特に、後方中央位置Sでは最も大きくシフトし、Sから離れるにつれてシフティングが徐々に減少し、前方中央位置Cではシフティングが起こらないことに留意すべきである。
適切なLR_bias信号を決定する方法の例を図5に示す。LR_bias信号は、Ltbiased信号とRtbiased信号との短時間平均振幅差である、LRに基づく。言い換えれば、LRは、Rtbiasedに対するLtbiasedの推定である。LR_Biasは、LR,FB(図2)が閾値より大きいか小さいかに応答し、そしてLt−Rtに応答して「シフティング決定」装置又は「シフティング決定」機能40にて計算する。このような計算は以下のようなプログラミング擬似コードにより表現することができる。
Figure 2011509641
あるいは、FBとLRとを乗算し、その結果が閾値より大きいかどうかでバイアスを決定してもよい。このような計算は以下のようなプログラミング擬似コードにより表現することができる。
Figure 2011509641
LR_bias信号は次のように決定することができる。最初にLtbiased信号とRtbiased信号の相対的な振幅を測定する。中間的な信号LR,Rtbiasedに対するLtbiasedの推定、及びLtbiased信号とRtbiased信号との短時間平均振幅差は、以下のように定まる。
Figure 2011509641
微少な正のオフセット量、ε(ε)は、式(7)の分数の分母に加算され、Lt及びRtが共にゼロの時に誤りが生じないようにしていることに留意すべきである。LRを推定するために、LRの正しい値によりErrorLRがゼロに等しい結果となることに留意すべきである。
Figure 2011509641
短期間で平滑化したLRの値を生成するための1つの方法は、以下のように、ErrorLRの値に基づきLtbiasedとLtbiasedとの差の振幅の瞬時値を(2−10のような小さな量だけ)増加又は減少することである。
Figure 2011509641
このように、LRの次の値(上式においてLR’で表す)は、段階的に正しい値に向かってゆく。
短期間の平滑化又は平均化(「avg」のように式1.5及び1.6に反映されている)は、LRの誤差を減少させるための段階的なステップの結果による平滑化の1つの結果である。平滑化では、約5ミリセカンドと100ミリセカンドとの間の時定数を持つことができる。20ミリセカンドと40ミリセカンドの値が有用であることがわかっている、記載の実施の形態において、LRは−1(堅固な左へのパン)から+1(堅固な右へのパン)までの値を取ることができる。LRはゼロの初期値を取ることができ、従って、+1又は−1までは1024回の増分が必要となる。LRの堅固な右から堅固な左へまでは明らかに2048回の増分が必要となる。
ディジタルシステムにおいて増加する場合は、増加と減少はオーディオビットレート(2−10の増加が採用される場合、例えば、48kHz)で行うことができる。原則として、本発明は全体として又は部分的にアナログ領域で実行することができる。
再び図5を参照して、Ltbiased及びRtbiasedは、絶対値装置又は絶対値機能42及び44で示すように、絶対値を持つ。加算器又は加算機能46は、Ltbiasedの絶対値及び絶対値Rtbiasedを微少値イプシロンに加算し、その結果をLRの1サンプル分だけ遅れたものを受け取る乗算器又は乗算機能48に適用し、LRの乗算結果とLtbiasedの絶対値、絶対値Rtbiased、及びイプシロンの和を算出する。加算器又は加算機能50は、Rtbiasedの絶対値を絶対値Ltbiasedから減算する。誤差信号(式(8))は、次いで、加算器又は加算機能52の出力から取得する。誤差信号は、入力がゼロより大であれば+1となり、入力がゼロより小であれば−1となり、入力がゼロであれば0となるsignum()装置又はsignum()機能54に適用される(そのような機能を持つDSPの実施の形態では、単純化し、入力がゼロであれば+1となり、入力が負であれば−1となるようにしてもよい)。signum()装置又はsignum()機能54の出力は、乗算器又は乗算機能56で2−10のスケーリングファクターを乗算し、LRの1サンプル分だけ遅れたもの(時間遅れ装置又は時間遅れ機能60から得られる)を、加算器又は加算機能58で加算する。要素42,44,46,48,50,52,54,56,58,及び60は、図6の全体構成に示すように、全体として、「短時間平均化された差の決定」装置又は機能「要素61」のように考えることができる。
一旦LRの値が決められると、LR_Bias信号値は、シフティングの決定40において、まず示された上述の擬似コードにより、そして以下の論理ルールにより更新される。
1.LR_Biasは常に+α又は−αであり、ここでαは、例えば、0.05から0.2の間である。実際には、0.1で有用な結果が得られることがわかっている。
2.LR_Bias信号は、Lt−Rt信号におけるゼロ交差があるとき2つの許容値間を飛び移るだけである。これにより、LR_Biasの変化で出力中に可聴なクリック音が生じる可能性を最小限にする。
3.LR信号が、LtbiasedがRtbiasedよりも振幅が大きいことを示し、FB信号が、Lt信号とRt信号とが適切な閾値より大きく後方にパンすることを示すならば(例えばFB<−0.1なら)、LR_Biasを0.1に設定する(ここで、ゼロ交差Lt−Rt偏差信号におけるゼロ交差があるとき)。言い換えれば、Lt信号とRt信号とが閾値より大きく後方にパンするとき、LR_Biasは変化することができる。しかし、LR_Biasの最新の値は、Lt信号とRt信号とが後方にパンするか前方にパンするかどうかにかかわらず有効性を維持する。
4.LR信号が、RtbiasedがLtbiasedよりも振幅が大きいことを示し(LRB<0のとき)、FB信号が、Lt信号とRt信号とが適切な閾値より大きく後方にパンすることを示すならば(上述のように例えばFB<−0.1なら)、LR_Biasを−0.1に設定する(ゼロ交差Lt−Rt偏差信号におけるゼロ交差があるとき)。LR=0を扱う方法は本質的ではない。1つの可能性は、LR=0ではなにもせず(LR_Biasを変化させない)又は、その代わり、上記段落3で説明したようにLR>0のときのように振る舞う。
LR_Bias信号は、Ltbiased信号の振幅とRtbiased信号の振幅とから決定され、Ltbiased信号とRtbiased信号とは、LR_Bias信号により修正されるので、全体アルゴリズム中でフィードバックループを形成する。これは、実際には全体として双安定に振る舞う正のフィードバックループとなる。結果として、この構成はヒステリシスを示す。例えば、LR_Bias=+0.1のとき、シフティング回路にLtbiased信号を誇張させ、LR信号を増大させるRtbiased信号と比較して比例的にLtbiased信号を増大させる(正方向に押し上げる)。その結果、LR_Biasを−0.1にまで戻すためには、(Ltと比較して)大きなRt信号が必要となる。このようなヒステリシスにより、システムがLR_Bias信号において頻繁に前後に行ったり来たりすることが少なくなるが、さもなければ、音像のシフティングのような、好ましくない可聴なアーティファクトを生じさせているであろう。
音像のシフティングは、後方にパンするときのみLR_biasを変化させることでも最小化することができる。音像のシフトは、前方にあるときもっと目立つ。また、後方から前方へ及び前方から後方へパンニングするとき、同じシフトを保持することにより、このようなパンが起きるときの音像のシフト避けることができる。しかし、オーディオコンテンツに変化が生じたとき、一般に、LR_biasの変化も生じる。従って、音像位置のシフトはこのような変化においてしばしば必要となり、好ましいものとなる。
前後のパンニングと左右のパンニングの両方において、時定数を用いることには留意すべきである。このような時定数の推奨値は与えられているが、平滑値は、設計者の好みによるものであり、試行錯誤により選択されるものであることは理解されよう。加えて、好ましい平滑値は、オーディオコンテンツにより変化するであろう。
図6は、上述の図1,2,3,及び5を組み合わせたものである。
(実施の形態)
本発明は原則として、アナログ領域又はディジタル領域のどちらででも(又はこの2つを組み合わせて)実行することができるが、本発明の現実的な実施形態では、オーディオ信号はデータのブロック中のサンプルとして表され、処理はディジタル領域で行われる。 本発明は、ハードウェア又はソフトウェア又は両方を組み合わせたもの(例えば、プログラマブルロジックアレー)で実施することができる。特記なき場合は、本発明の1部として含まれるアルゴリズムは、特定の計算機または特定の他の装置に本質的に関連するものではない。具体的には、種々の汎用機を、ここに記載された内容に従って書かれたプログラムと共に用いてもよい、あるいは、要求の方法を実行するために、より特化した装置(例えば、集積回路)を構成することが便利かもしれない。このように、本発明は、それぞれ少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの記憶システム(揮発性及び非揮発性メモリー及び/又は記憶素子を含む)、少なくとも1つの入力装置又は入力ポート、及び少なくとも1つの出力装置又は出力ポートを具備する、1つ以上のプログラマブルコンピュータシステム上で実行される1つ以上のコンピュータプログラムにより実現することができる。ここに記載した機能を遂行し、出力情報を出力させるために入力データにプログラムコードを適用する。この出力情報は、公知の方法で、1以上の出力装置に適用される。
このようなプログラムの各々は、コンピュータシステムとの通信のために、必要とされるどんなコンピュータ言語(機械語、アセンブリ、又は、高級な、手続言語、論理型言語、又は、オブジェクト指向言語を含む)ででも実現することができる。いずれにせよ、言語はコンパイル言語であってもインタープリタ言語であってもよい。
このようなコンピュータプログラムの各々は、ここに記載の手順を実行するために、コンピュータにより記憶媒体又は記憶装置を読み込んだとき、コンピュータを設定し動作させるための、汎用プログラマブルコンピュータ又は専用プログラマブルコンピュータにより、読み込み可能な記憶媒体又は記憶装置(例えば、半導体メモリー又は半導体媒体、又は磁気又は光学媒体)に保存又はダウンロードすることが好ましい。本発明のシステムはまた、コンピュータプログラムにより構成されるコンピュータにより読み込み可能な記憶媒体として実行することを考えることもできる。ここで、この記憶媒体は、コンピュータシステムを、ここに記載した機能を実行するために、具体的にあらかじめ定めた方法で動作させる。
本発明の多くの実施の形態について記載した。しかしながら、本発明の精神と技術範囲を逸脱することなく多くの修正を加えることができることは明らかであろう。例えば、ここに記載したステップのいくつかの順序は独立であり、従って、記載とは異なる順序で実行することができる。

Claims (15)

  1. ステレオ信号ペアLt, Rtの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような、ステレオ信号ペアLt, Rtを受け取るオーディオマトリックスデコーディング方法であって、該方法は、
    LtとRtとの差の測度よりLtとRtとの和の測度のほうが大きいことに応答して、LtとRtとを前方向に関係づけた出力にパンするステップと、LtとRtとの差の測度よりLtとRtとの和の測度のほうが小さいことに応答して、LtとRtとを後方向に関係づけた出力にパンするステップと、
    Lt信号とRt信号との差の信号を形成するステップと、バイアスゲインファクターによりこの差の信号を拡大縮小するステップと、修正したLtとRtのペアの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような、修正したLt信号とRt信号とを生成するために、前記拡大縮小した差の信号をLt信号とRt信号の両方に加算するステップとにより、再生される信号の方向をシフトさせるためにステレオ信号ペアLt,Rtを修正するステップと、
    を具備することを特徴とする、オーディオマトリックスデコーディング方法。
  2. 再生される信号の方向をシフトさせるために信号ペアLt,Rtを修正するステップは、後方向に関係づけた出力に信号をパンさせることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 再生される信号の方向をシフトさせるために信号ペアLt,Rtを修正するステップは、後方中央方向から離れるよう信号をシフトさせるために、後方向に関係づけた出力に信号をパンさせることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 後方向に関係づけた出力にパンさせた信号は、そのような信号が最大の振幅を持つような後方中央方向から離れるような方向にシフトされることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. シフティングの程度は後方中央方向で最大となり、後方中央方向からますます離れてゆく方向の信号にシフティングが徐々に減少してゆくことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の方法。
  6. 再生される信号の方向をシフトさせるために信号ペアLt,Rtを修正するステップでは、前方向に関係づけた出力にパンさせた信号もシフトさせることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 再生される信号の方向をシフトさせるために信号ペアLt,Rtを修正するステップでは、前方中央方向で最小限の信号をシフトさせるために前方向に関係づけた出力にパンさせた信号をシフトさせることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. シフティングの程度は前方中央方向で最小となり、前方中央方向からますます離れてゆく方向の信号にシフティングが徐々に増加してゆくことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. シフティングの程度は、LtとRtとの差の測度に基づくことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の方法。
  10. シフティングの程度は、LtとRtが後方向に関連付けた出力にパンするときだけ変化することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の方法。
  11. ステレオ信号ペアLt, Rtの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような、ステレオ信号ペアLt, Rtを受け取るオーディオマトリックスデコーディング方法において、該方法は、
    前方向及び後方向に関係づけた出力の方向を左又は右にシフトさせるステップであって、後方向に関係づけた出力の方向は、前方向に関係づけた出力の方向より大きくシフトさせることを特徴とするステップを具備し、該シフトさせるステップには、Lt信号とRt信号との差の信号を形成することによりステレオ信号ペアLt, Rtを修正するステップと、バイアスゲインファクターによりこの差の信号を拡大縮小するステップと、修正したLtとRtのペアの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような、修正したLt信号とRt信号とを生成するために、前記拡大縮小した差の信号をLt信号とRt信号の両方に加算するステップとが含まれることを特徴とするオーディオマトリックスデコーディング方法。
  12. オーディオマトリックスデコーダ又はオーディオマトリックスデコーディング方法によりステレオ信号ペアLt, Rtをデコードする前に、該信号ペアを修正する方法であって、該信号ペアの相対的な振幅と極性がデコードした信号の再生する方向を定めることを特徴とし、該方法は、
    Lt信号とRt信号との差の信号を形成することによりステレオ信号ペアLt, Rtを修正するステップと、バイアスゲインファクターによりこの差の信号を拡大縮小するステップと、修正したLtとRtのペアの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような修正したLt信号とRt信号とを生成するために、前記拡大縮小した差の信号をLt信号とRt信号の両方に加算するステップとを具備することを特徴とする、ステレオ信号ペアLt, Rtを修正する方法。
  13. ステレオ信号ペアLt, Rtの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような、ステレオ信号ペアLt, Rtを受け取るオーディオマトリックスデコーディング方法であって、該方法は、
    LtとRtとの差の測度よりLtとRtとの和の測度のほうが大きいことに応答して、LtとRtとを前方向に関係づけた出力にパンするステップと、LtとRtとの差の測度よりLtとRtとの和の測度のほうが小さいことに応答して、LtとRtとを後方向に関係づけた出力にパンするステップと、
    再生される信号の方向をシフトさせるためにLtとRtを修正するステップであって、該修正するステップには、前方向及び後方向に関係づけた出力の方向を左又は右にシフトさせるステップであって、後方向に関係づけた出力の方向は、前方向に関係づけた出力の方向より大きくシフトさせることを特徴とするステップを具備し、該シフトさせるステップには、Lt信号とRt信号との差の信号を形成することによりステレオ信号ペアLt, Rtを修正するステップと、バイアスゲインファクターによりこの差の信号を拡大縮小するステップと、修正したLtとRtのペアの相対的な振幅と極性がデコードした再生される信号の方向を定めるような修正したLt信号とRt信号とを生成するために、前記拡大縮小した差の信号をLt信号とRt信号の両方に加算するステップとを具備することを特徴とする、オーディオマトリックスデコーディング方法。
  14. 請求項1乃至請求項13に記載の方法のうちのいずれか1つの方法を実施するように構成した装置。
  15. 請求項1乃至請求項13に記載の方法のうちのいずれか1つの方法をコンピュータに実行させるために、コンピュータ読みとり可能媒体に記録させた、コンピュータプログラム。
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