JP2011509033A - 調整可能な形状のイヤホーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本開示は、イヤーバッドスタイルイヤホーンのような調整可能なイヤーインサートに関し、コンパクトな形状で耳の外耳道に挿入され得て、使用者によって拡張し、耳の外耳道にぴったり嵌まるように調整される。
【選択図】図1A
Description
本願は、2007年12月31日に出願された、発明の名称が「調整可能なフィットイヤーパッド、布で覆われたコード及びコードクリップジッパー」である米国仮特許出願第61/009,690号に基づく優先権を主張し、その内容は引用を以て本願への記載加入とする。
本開示は、調整可能なイヤーインサートに略関し、特にポータブルオーディオ装置から再生されるようなオーディオ媒体用のイヤホーンに関する。
イヤホーンは通常は、使用者の耳の近くに保持する機構を具えた一対の小さなラウドスピーカと、それらをオーディオアンプ、ラジオ又はCD或いはMD3プレイヤのようなポータブルオーディオ装置のような1つの源に接続する手段である。
しかし、正常に音を隔離することが出来ない故に、それらが、所定の音量レベルで多くの標準サイズのヘッドホーン及び外耳道イヤーパッド(下記する)によって示される同じダイナミックレンジを伝えることができない。
その結果、それらは、使用者の環境からの雑音をかき消すためにより高い音量でしばしば使用される。時が経過すると、イヤーバッドはポータブルオーディオ装置でセット売りされる(bundled)イヤホンの普通形になった。
外耳道内部イヤーバッドには、2つのメインタイプの外耳道内部イヤーバッドがあり、それはユニバーサルとカスタムである。ユニバーサルの外耳道内部イヤーバッドは、種々の外耳道に嵌まるべく、1又は2以上のストックスリーブサイズを有して、一般に雑音隔離の為に、シリコンゴム、エラストマー、又は発泡体で作られる。ユニバーサルの外耳道内部イヤーバッドは、一般的に日常的なリスナーに売られ、比較的安いが、非常に高いオーディオの質を発揮するものもある。
カスタムの外耳道内部イヤーバッドは、個人に適合する。外耳道の鋳型は通常は聴覚科学者によって作られる。製造業者は鋳型を用いて、更なる快適さと雑音隔離を提供するカスタム成形されたシリコンゴム又はエラストマープラグを作る。個人の労力が含まれるから、カスタムの外耳道内部イヤーバッドは、ユニバーサルの外耳道内部イヤーバッドに比して高価である。
種々の実施例にて、本発明は、調整可能な形状のイヤホーンを含む。少なくとも1つの実施例に於いて、イヤホーンは(i) 第1側部と第2側部を有するハウジング(ii) ハウジングの第1側部に取り付けられて、コンパクトな形状と開口を有する弾力性クッション(iii) ハウジングの第1側部から突出し、少なくとも一部が弾力性クッションの開口内に位置する少なくとも1つの片持ちレバーアーム(iv) ハウジングに回転可能に取り付けられ、少なくとも一部がハウジングの第2側部から延び、ネジを含むダイアル、及び(v) 第1部分とネジを有する第2部分を具えたアクチュエータを具えている。
アクチュエータはハウジングにスライド可能に取り付けられて、ダイアルのネジに作動可能に螺合し、ダイアルの第1方向への回転は、剛体であるアクチュエータの第1部分を直進させて、片持ちレバーアームに接触させる。更に、アクチュエータの第1部分は、アクチュエータがアームに接するように、片持ちレバーアームを弾力性クッション内に曲げるように構成され、片持ちレバーアームは、片持ちレバーアームがクッション内に曲がる際に、開いた形状を有するように、弾力性クッションを押すように略構成されている。
調整アセンブリは、(i) 第1の位置と少なくとも第2の位置との間でハウジングに対して移動可能な移動可能部材(ii) 移動可能部材を受け入れるように構成された拡張アセンブリ(iii) 移動可能部材を動かすように構成された制御部材であって、制御部材の作動により、移動可能部材は第1の位置から少なくとも第2の位置へ移動する。
更に、移動可能部材は、移動可能部材が第2の位置に移動したときに、拡張アセンブリが少なくとも一方向に拡張するように構成される。続いて、拡張アセンブリは、拡張アセンブリが拡張したときに、少なくとも第2の形状を有するように外耳道部を押し込むように構成される。
更に他の実施例に於いて、調整可能なイヤインサートは、(i) イヤーチップを具え、使用者の外耳道内に設置されるように構成された内端部(ii) 制御機構を有し、外耳道の外側に残るように構成された外端部であって、制御機能はイヤーチップを広げ又は小型化するのに使用者がアクセス可能である外端部を具える。
調整可能なイヤインサートが、留まり止め又は封止が付与するようなイヤホーンであるところでは、とりわけ、イヤホーンによって精製されるノイズではなく、外部ノイズからのノイズ隔離が向上し、イヤホーンによって精製される音に対して音が向上する。調整可能なイヤインサートが、留まり止め又は封止が付与するようなイヤープラグであるところでは、とりわけ、外部ノイズからのノイズ隔離が向上する。更に外耳道部が耳内で調整可能であることは、別々の使用者に異なるサイズの外耳道部を必要としないイヤインサートを提供する。
ここで開示される装置及び方法の構造原理、機能、製造及び使用を全体的に理解すべく、或る代表的な実施例が記載される。これらの実施例の1又は2以上の例が、添付の図面に示される。当業者ならば、ここに及び添付の図面に具体的に記載された装置及び方法は、これに限定されない代表的な実施例であり、本発明の種々の実施例の範囲は、請求の範囲によってのみ画定される。1つの代表的な実施例について示され又は記載された特徴は、他の実施例の特徴に結合される。そのような修正及び変更は、本発明の範囲内に含まれる。
電気的コネクタ(13)は、イヤホーンアセンブリ(5)をオーディオ装置(1)に接続し、電気的信号はコード(10)を介して各イヤホーン(100)に伝えられ、電気的信号はトランスデューサによって聴覚可能な信号に変換される(例えば、図24及び図27参照)。当該分野で公知の如く、トランスデューサは一般に電気的、電子的、電気機械的、電磁気的、光学的又は光電的なデバイスであり、1つのタイプのエネルギ又は物理的な特性を、聴覚可能な音を生成することを含む種々の目的から他のタイプのエネルギ又は物理的な特性に変換する。トランスデューサの語は、オーディオラウドスピーカに言及するのに用いられ、音又はスピーチを表わす電気的な電圧変動を機械的なコーン振動に変換し、従って空気分子を振動させて音を生成する。
生じたカスタム化された適合によって、外部音が使用者の鼓膜に達することを阻止することによってオーディオ隔離を改善し、同様に使用者がイヤーチップ又は外耳道の内側の外耳道部(120)によって及ぼされる圧力量を決定することが出来ることによって、心地よさを改善する。
更に、外耳道部(120)及び使用者の外耳道間に空気が略漏れないシールを形成することは、使用者の鼓膜に達する外部の環境雑音を縮小するだけでなく、使用者の鼓膜に1:1の音響カプラを具えたイヤホーン(120)の音響トランスデューサ(図24及び図27を参照)を付与して、使用者によって知覚される可聴音を増強する。イヤーチップクッション(121)は、発泡材から製造されてもよい。図1A又は図1Bのイヤホーンは一般に、使用者の耳から外される前に、コンパクトな形状又は第1の形状(122)に戻るが、イヤーチップ又は外耳道部(120)の圧縮可能な材料により、イヤーバッドは拡張形状のまま取り外されれてもよい。
更にクッション(121)は、ハウジング(110)の突出リング(118)を受け入れ又はリングに留まるように構成されたハウジング溝(127)(図24)を含み、クッション(121)はハウジング(110)に解除可能に取り付く。クッション(121)は伸張可能で、弾力性があり圧縮可能な材料で作られる。弾性材は、発泡材、メモリフォーム(memory foam)、クローズドセルフォーム(closed-cell foam)、オープンセルフォーム(open-cell foam)、エラストマー、エラストマー発泡材、シリコン及び/又はゴムを含む。クッション(121)を含む外耳道部(120)は、拡張した第2の形状(123)(図26参照)を有するように調整されることが可能である。更に、クッション(121)を含む外耳道部(120)は、中間形状又は少なくとも第3の形状(図示せず)を有するように調整されることが可能である。換言すれば、外耳道部(120)の形状は、あらゆる数の形状を有するように変えられ、該形状は第1の形状(122)と第2の形状(123)の間の形状の連続体を含む。外耳道部(120)の形状を調整する目的は、使用者の外耳道に挿入された後に、外耳道部(120)の形状を使用者が変えることができ、外耳道と外耳道部(120)の可成りの部分が留まり嵌めることにある。そのような留まり嵌めは、とりわけ、ノイズを隔離し(イヤホーン(100)によって生成されるノイズではなく、外部ノイズから)、音を増強する(イヤホーン(100)によって生成される音)。更に、外耳道部(120)が耳の中で調整できることは、別々の使用者に、別々のサイズの外耳道部(120)又はクッション(121)を要求しないイヤホーン(100)を提供する。換言すれば、調整可能なイヤホーン(100)は、外耳道部が調整可能であることにより、提供されるカスタム化された嵌まりにより、1つのサイズで全てのデバイスに嵌まることができる。
移動可能部材(140)のネジ部(143)は、ハウジング(110)に対して回転位置の静止が留まるように構成されて、制御部材(180)の回転は移動可能部材をハウジング(110)に対して直進するように押す。この回転的に静止していることは、移動可能部材(140)の第2の部分(142)上のガイド突起(146)(図21A)によって付与される。ガイド突起(146)がハウジング(110)の第1の側部(111)のガイド凹部(114)(図21B)内にスライド可能に受け入れられ、突起(146)と凹部(114)間の接続により、移動可能部材(140)の第2の部分(142)は、ハウジング(110)に対して直進するが、略回転しない。
移動可能部材(140)の第1の部分(150)は、第2の部分(142)のロック溝(147)内に挿入され捻れるように構成されたロック突起(152)を含み、トランスデューサ(190)は移動可能部材の第1の部分(150)と第2の部分(142)の間の所定位置に保持され又は挟まれる。第1の部分(150)、トランスデューサ(190)、及び第2の部分(142)の支持体(148)間の摩擦は、第2の部分(142)のロック溝(147)から第1の部分(150)の突起(152)が自由に分離することを防ぐのに十分な力を付与する。
従って、第1及び第2の部分(150)(142)を含む移動可能部材(140)は、ハウジング(110)に対して1つの剛体として動くように構成される。このように、第1及び第2の部分(150)(142)は少なくとも一実施例では2つの別個の要素として示されるが、第1及び第2の部分(150)(142)はまた、単一又は一体の要素であり得る。
はその上で自由に回転しない。片持ちレバーアーム(161)は、長軸Lの周りに均一に離れて、移動可能部材の第1の部分(150)を受け入れるように構成された開口(164)を形成する。各片持ちレバーアーム(161)は、内面(163)と外面(162)を含む。内面(163)は少なくとも一部が長軸Lに向かって曲がり、内面(163)の少なくとも一部は、移動可能部材(140)がイヤホーン(100)の内側端部(101)に向かって前進したときに、移動可能部材の作動面(155)に接する。移動可能部材(140)の作動面(155)は、対応して湾曲し、各片持ちレバーアーム(161)の内面(163)に合う。移動可能部材(140)がイヤホーン(100)の内側端部(101)へ動くと、移動可能部材(140)の第1の部分(150)の作動面(155)は、内面(163)にて1又は2以上の片持ちレバーアーム(161)と接する。更に、移動可能部材(140)が同じ方向に動くと、内面(163)を押し、このようにして、片持ちレバーアーム(161)を長軸Lから離れるように強いて曲げる(図26参照)。
片持ちレバーアーム(161)が弾性のあるクッション(121)の開口(125)に挿入されるように受け入れられるから、移動可能部材(140)が片持ちレバーアーム(161)に接し押すと、片持ちレバーアーム(161)はクッション(121)内に曲がる。従って、片持ちレバーアームが頻繁に長軸Lから離れるように曲がると、クッション(121)は拡張した第2の形状(123)を有するように押される(図26参照)。このようにして、外耳道部(120)は使用者の外耳道に挿入された後に拡張され、使用者の外耳道に対してクッション(121)を略封止して、留まり嵌めを形成する。
これに限定されない少なくとも一実施例に従って、制御部材(180)は移動可能部材(140)を作動させて、移動可能部材(140)が拡張アセンブリ(160)を少なくとも一方向に膨らませるように構成される。制御部材(180)はこれをあらゆる数の形式で達成する。例えば、制御部材(180)は押しボタン、回転可能なダイアル又は圧迫可能な部材の形式であり得るが、これらに限定されない。
図20−図27に於いて、例えば、制御部材(180)はハウジング(110)に回転可能に取り付けられたダイアル(182)である。ダイアル(182)は回転するが、ハウジング(110)に対して直進しない。ダイアル(182)はそのような方法で動く、何故ならダイアルはハウジング(110)の溝(117)にスライド可能に係合する突出リング(184)(図21A及び図25)を周縁に含むからである。溝(117)は第2側部(112)のリップ(113)、第1側部(111)及びハウジング(110)のコードガイド(115)(図25参照)間に形成される。このようにして、ダイアル(182)は長軸Lの周りを回転可能である。更にダイアルの少なくとも一部は、ハウジング(110)の第2側部(112)から延び、外耳道部(120)が使用者の外耳道に挿入されている間は、使用者にとってアクセス可能である(図27参照)。グリップ(185)(図21A)又はダイアル(182)の他のざらつきのある表面は、使用者が指でダイアルを回すと、より一層のユーザインターフェイスを付与する。
直進力により、移動可能部材は、ダイアル(182)が回転される方向に基づいて、イヤホーン(100)の内端部(101)に向かって前進するか、外端部(102)に向かって後退する。このようにして、アクチュエータ又は移動可能なネジ(143)がダイアルのネジ(183)に作動可能に係合し、ダイアル(182)の第1の方向への回転は、剛体のアクチュエータを直進させて、各片持ちレバーアーム(181)に当接させ、又は更に当接させる(図25−図26参照)。
従って、使用者がコード(10)を引くと、結び目はスロット(149)にて第2の部分(142)に押され、結び目はそのような引っ張りによって生成される応力を緩和し、それによってトランスデューサを不要な応力及び/又は緊張から遮蔽する。
第1の実施例に於いて(図2A参照)、イヤーチップ(220)は、変更されない状態では、コンパクトな形状(222)であり、イヤーチップの内側部(227)と外側部(228)は一緒にイヤーチップ(220)の素材を圧縮し、拡張形状(223)に拡張させる。
第2の実施例に於いて(図2B参照)、イヤーチップ(220)は、変更されない状態では、拡張した形状(323)であり、イヤーチップ(320)の内側部(327)と外側部(328)は互いに離れるように引かれて、イヤーチップの素材を引き延ばし、コンパクトな形状(322)に変える。
第3の実施例に於いて(図2C参照)、イヤーチップ(420)は、変更されない状態では、コンパクトな形状(422)であり、イヤーチップの外側部(428)が圧縮されると、イヤーチップの素材をイヤーチップ(420)の残りの部分に移動させ、該残りの部分を拡張形状(423)に拡張させる。
第4の実施例に於いて(図2D参照)、イヤーチップは、変更されない状態では、コンパクトな形状(522)であり、イヤーチップの内側に位置するイヤーバッドの1又は2以上の要素(例えば、上記の如く、且つ図21A−図21B及び図24−図27に示されるように、片持ちレバーアーム(161))が、イヤーチップ上にて外側に押されると拡張形状(523)に拡張する。
第5の実施例に於いて(図2E参照)、イヤーチップ(620)は、変更されない状態では、拡張した形状(623)であり、イヤーチップ(620)の内側に位置するイヤーバッドの1又は2以上の要素が、イヤーチップ(620)の内側に引かれると、コンパクトな形状(622)に変える。
ボタン又は制御部材(1480)を押圧すると、ハウジング(1410)から延びた外耳道部(1420)を第1の形状(1422)から第2の形状(1423)に変化させる。或いは、図3Dについて、イヤホーン(1600)はまた、押圧可能なボタンの形状である制御部材(1680)を含む調整アセンブリ(1630)を含む。しかし、図3Dのイヤホーン(1600)に於いて、図3Aに示す指グリップは省略する。ボタン又は制御部材(1680)を押すと、ハウジング(1610)から延びた外耳道部(1620)を第1の形状(1622)から第2の形状(1623)に変化させる。
使用者はイヤホーン(1700)及び外耳道部(1720)を使用者の外耳道内へ過度に押すことなく、指グリップを握り、ボタン又は制御部材(1780)を押すことができるように、ハウジング(1710)から突出した指グリップ(1717)を有する点で、イヤホーン(1700)はイヤホーン(1400)に近似している。ボタン又は制御部材(1780)を押圧すると、移動可能部材(1740)を移動させ、拡張アセンブリ(1760)を作動させる。このようにして、ボタン又は制御部材(1780)を押圧すると、ハウジング(1710)から延びた外耳道部(1720)を第1の形状(1722)から第2の形状(1723)に変化させる。移動可能部材(1740)、拡張アセンブリ(1760)及び外耳道部(1720)は、例えば上記し、図25−図26に示す移動可能部材(140)及び拡張アセンブリ(160)に近似している。制御部材(1780)は出没(protract-retract)アセンブリ(1783)を含み、該アセンブリは、ボタン又は制御部材(1780)が最初に押される前に移動可能部材(1740)を図28に示す第1の位置に保持し、ボタンが押された後は該移動可能部材を第2の位置(図示せず)に保持するように作動可能であり、これは拡張アセンブリ(1760)の拡張及び第1の形状(1722)から第2の形状(1723)への変化に関連がある。
出没アセンブリ(1783)は、バネとカム構成を具えた従来からの引き込み可能なボールペンに用いられるものに近似しており、それは例えば発明の名称が「引き込み可能なペン」であるSchltzの米国特許第3,819,282号に記載されており、その全体は引用を以て本願への記載加入とする。
使用者の制御部及びアクチュエータ機構のこれに限定されない例は、図3Cについて提供される。イヤホーン(1500)は、圧縮可能な制御部材(1580)を含む調整アセンブリ(1530)を含み、制御部材(1580)は移動可能部材(1540)を回転させるように作動可能であり、拡張アセンブリ(1560)はハウジングから延びる外耳道部(1520)上を外向きに押す。制御部材(1580)を圧縮すると、外耳道部(1520)は第1の形状(1522)から第2の形状(1523)に変化する。
ここに他に示されなければ、本開示の態様に従ったイヤーバッド、又はイヤホーンは、使用者の外耳道内に置かれるイヤーチップ又は外耳道部を具える内端部、及び外耳道の外に残って、イヤーチップ又は外耳道部を拡張し又はコンパクトにすべく使用者によってアクセスされる制御構成又は制御部材を具える外端部を有する。
外耳道部(820)の形状を調整する手段は、調整アセンブリ(830)によって少なくとも一実施例に提供される。調整アセンブリ(830)は、ハウジング(810)及び/又は外耳道部(820)に作動可能に結合され、調整アセンブリ(830)が作動すると、外耳道部(820)は第2の形状(823)(図5D及び図5G)を有し、外耳道部(820)はまた少なくとも中間形状である第3の形状(824)(図5F)を有する。
このようにして、図4−図6は本開示の態様に従った、イヤホーン又はイヤーバッド(800)を示し、内部ネジ(883)を有しイヤーバッド(800)の外端部(802)に位置する調整ダイアル(882)の回転により、外耳道部に結合された移動可能部材又はアクチュエータ(840)、又はイヤーバッド(800)の内端部(801)にあるイヤーチップ(820)を引っ張り、その結果、イヤーチップ(820)はイヤーバッド(800)の外端部(802)から内端部(801)に延びる軸Lに沿って圧縮され、軸Lから半径方向に離れるように膨らむ。
外耳道部(920)の形状を調整する手段は、調整アセンブリ(930)によって少なくとも一実施例に提供される。調整アセンブリ(930)は、ハウジング(910)及び/又は外耳道部(920)に作動可能に結合され、調整アセンブリ(930)が作動すると、外耳道部(920)は第2の形状(923)(図8A)、形状(923a)(図8E)又は形状(923b)(図8G)を有する。
図7−図8Gに示す第1及び第2の形状(922、922a及び922b、及び923、923a及び923b)は、関係するサイズ、形状及びイヤホーン(900)の種々の要素の設置については独立しており、種々の要素は拡張アセンブリ(960)、移動可能部材(940)、及び外耳道部(920)を含むが、これらに限定されない。
このようにして、図7−図9は本開示の態様に従った、他のイヤーバッド(900)を示し、内部ネジ(983)を有し、イヤーバッド(900)の外端部(901)に位置する調整ダイアル(982)の回転により、調整アセンブリの移動可能部材又は第1の要素(940)、又はアクチュエータアセンブリ(930)をイヤーバッド(900)の外端部(902)に向けて引っ張る。第1の要素(940)はその長手方向に沿ってテーパ付けられ、狭小部(956)と広大部(955)を有する。
アクチュエータアセンブリ(930)の拡張アセンブリ又は第2の要素(960)は、第1の要素(940)とイヤーチップ(920)の間に位置する。
第2の要素(960)は、上記の片持ちレバーアーム(161)を含む拡張アセンブリ(160)に近似している(例えば図21A−図21B及び図24−図26参照)。第2の要素(960)は、第2の要素(960)の外端部から内端部に延びる複数の部分(961)を有する。コンパクトな形状に於いて、第2の要素(960)の複数の部分(961)の内面(963)は、第1の要素(940)の狭小部(956)に接する。第1の要素(940)がイヤーバッド(900)の外端部(902)に向けて動くと、第1の要素(940)の広大部(955)は引かれて、第2の要素(960)の複数の部分(961)の内面(963)に接し、第2の要素(960)の複数の部分(961)を外向きに押してイヤーチップ(920)を拡張させる。
外耳道部の形状を調整する手段は、調整アセンブリ(1030)によって少なくとも一実施例に提供される。調整アセンブリ(1030)は、ハウジング(1010)及び/又は外耳道部(1020)に作動可能に結合され、調整アセンブリ(1030)が作動すると、外耳道部(1020)は少なくとも第2の形状(1023)(図11A−図11B、及び図11F)を有する。
少なくとも図10及び/又は図12に見られるように、調整アセンブリ(1030)は、移動可能部材(1040)、拡張アセンブリ(1060)及び制御部材(1080)を含み、それらは単一で一体の要素として形成される。更に、外耳道部(1020)はクッション(1021)を含む。ハウジング(1010)内には、トランスデューサ(1090)及び製造者のロゴ片(1089)の少なくとも一部が位置する。コード(図示せず)がトランスデューサ(1090)に結合されて、電気信号がトランスデューサ(1090)を通り、そこから聴覚可能な音を生成する。
コンパクトな形状では、アクチュエータ(1040)のロブ(1055)は、ロブ(1026)とイヤーチップ(1020)間のギャップ(1028)内に位置する。使用者が制御部材(1080)を介して、アクチュエータ(1040)を回転させると、アクチュエータ(1040)の外向きに延びたロブ(1055)は、内向きに延びたロブ(1026)を押し、イヤーチップ(1020)の内面を外向きに押し、イヤーチップ(1020)を拡張させる。アクチュエータ及び/又は拡張アセンブリの外向きに延びたロブの数は変えることができ、拡張アセンブリ(1060)の例えば4つのロブ(1055)は少なくとも図11Cに示されるのに対し、拡張アセンブリ(1060a)の2つのロブ(1055a)は少なくとも図11Dに示される。イヤーチップ(1020)のクッションは、各拡張アセンブリのロブの数に対応して形成され、クッション(121)(図11C)及びクッション(1021a)(図11D)が、拡張アセンブリ(1060)及び拡張アセンブリ(1060a)の夫々について形成されている。図10及び図11A−図11Hに示すイヤーチップ(1020)の第1及び第2の形状は、イヤホーン(1000)の種々の要素のサイズ、形状及び配置に依存する。上記の如く、ロブの数を調整することはまた、外耳道部(1020)の別の第1及び第2の形状(夫々(1022)(1022a)(1023)(1023a))を提供する。
外耳道部(1120)の形状を調整する手段は、調整アセンブリ(1130)によって少なくとも一実施例に提供される。調整アセンブリ(1130)は、ハウジング(1110)及び/又は外耳道部(1120)に作動可能に結合され、調整アセンブリ(1130)が作動すると、外耳道部(1120)は少なくとも第2の形状(1123)(図41A)を有する。
少なくとも図13及び/又は図15に見られるように、調整アセンブリ(1130)は、固定要素(1140)、拡張アセンブリ(1160)及び制御部材(1180)を含む。更に、外耳道部(1120)はクッション(1121)を含む。ハウジング(1110)内には、トランスデューサ(1190)及び製造者のロゴ片(1019)の少なくとも一部が位置する。コード(図示せず)がトランスデューサ(1190)に結合されて、電気信号がトランスデューサ(1190)を通り、そこから聴覚可能な音を生成する。
イヤーバッド(1200)はまた、指(1261)の周りのリング(1240)を含み、該リング(1240)はイヤーバッド(1200)の外端部(1202)から内向きの一定距離の箇所に位置する。ボタン(1282)が内向きに押され、又は外向きに引っ張られると、テーパ付けられた指(1261)の外形(1262)は、リング(1240)内をスライドし、指(1261)の外端部は半径方向に拡張し又は収縮し、イヤーチップ(1220)は拡張し又は収縮する。
図17に於いて、イヤーチップ要素(1321)をイヤバッド(1300)のベース要素(1311)に取り付けるように作動するスナップリング(1327)が示される。スナップリング(1327)は、イヤーチップ要素(1321)の第1端部内に位置する。イヤバッド(1300)のベース要素(1311)は、テーパ部を有し、該テーパ部の周りにスナップリング(1327)のサイズに対応する溝(318)を具えている。イヤーチップ(1320)の第1端部はベース要素上に押されて、スナップリング(1327)は溝(1318)に達するまで、ベース要素(1311)のテーパ部の周りに弾性的に拡張し、溝(1318)に達すると直ぐに元の直径に収縮する。元の直径に戻すことを企てるスナップリング(1327)の弾性力は、スナップリング(1327)を溝(1318)内に保持し、イヤーチップ(1320)がイヤバッド(1300)を滑ることを防ぎ、イヤーチップ(1320)をベース要素(1311)に対して封止する。イヤーチップ要素(1321)及びベース要素(1311)は、上記され図21Aに示すように調整可能なイヤホーン(100)の第1の側部(111)のような、イヤホーンのハウジングの一部を形成する。
イヤホーン(100)が使用中は、コードクリップ(15)はコード(11)の第1の部分(16)に向かって滑り、イヤホーンが分離されて、使用者の耳内に配置されることを許す。
イヤホーン(100)が使用されていないときは、コードクリップ(15)はコード(11)の第2の端部(12)に向かって滑り、イヤホーン(100)を一緒に保持し、イヤホーン(100)が離れたまま放置された状態よりもコード(11)を取り扱いやすくする。コードクリップ(15)は更に、コードがオーディオ装置(1)に巻き付けられるときに用いられ得るバネクリップ(14)を含み、コード(11)の第2の端部(12)をコードの第1の端部(11)に近いコードの部分に挟み、コードがオーディオ装置(1)の周りからほどけるのを防ぐことを手助けする。
更に、上記の調整可能なイヤホーンの一般的な要素はプラスチック(少なくともコードの部分、イヤーチップクッション、及びトランスデューサを除き)で作られるが、金属又は他の材料が所望ならば用いられ得る。上記の記載及び以下の請求の範囲は、そのような修正及び変更を伝え包含することを意図している。
全体又は一部を引用を以てここへの記載加入とするあらゆる特許、刊行物又は他の開示材料は、記載加入された材料が既存の定義、陳述又はこの開示で述べられた他の開示材料と抵触しない範囲でのみここに記載加入される。従って、必要な範囲まで、ここに明白に示した開示内容は、引用を以て記載加入された、あらゆる抵触材料に取って代わる。
ここへ引用を以て記載加入されたが、既存の定義、陳述又はこの開示で述べられた他の開示材料と抵触するあらゆる材料又はその一部は、記載加入された材料と既存の開示材料との間で抵触を生じない範囲でのみ記載加入される。
Claims (28)
- 調整可能なイヤホーンであって、
第1側部と第2側部を有するハウジングと、
ハウジングの第1側部に取り付けられて、コンパクトな形状と開口を有する弾力性クッションと、
ハウジングの第1側部から突出し、少なくとも一部が弾力性クッションの開口内に位置する少なくとも1つの片持ちレバーアームと、
ハウジングに回転可能に取り付けられ、少なくとも一部がハウジングの第2側部から延び、ネジを含むダイアルと、
第1部分と第2部分を具えたアクチュエータであって、第2部分はネジを具え、アクチュエータはハウジングにスライド可能に取り付けられて、ダイアルのネジに作動可能に螺合し、ダイアルの第1方向への回転は、剛体であるアクチュエータの第1部分を直進させて、片持ちレバーアームに接触させ、
アクチュエータの第1部分は、アクチュエータがアームに接するように、片持ちレバーアームを弾力性クッション内に曲げるように構成され、
片持ちレバーアームは、片持ちレバーアームがクッション内に曲がる際に、開いた形状を有するように、弾力性クッションを押すように構成された調整可能なイヤホーン。 - 調整可能なイヤホーンであって、
第1側部と第2側部を有し、第1側部はクッションに取り付けられるように構成されたハウジングと、
ハウジングの第1側部から突出し、クッションがハウジングに取り付けられたときに、少なくとも一部が弾力性クッションの開口内に位置するように構成された少なくとも1つの片持ちレバーアームと、
ハウジングに回転可能に取り付けられ、少なくとも一部がハウジングの第2側部から延び、ネジを含むダイアルと、
第1部分と第2部分を具えたアクチュエータであって、第2部分はネジを具え、アクチュエータはハウジングにスライド可能に取り付けられて、ダイアルのネジに作動可能に螺合し、ダイアルの第1方向への回転は、剛体であるアクチュエータの第1部分を直進させて、片持ちレバーアームに接触させ、
アクチュエータの第1部分は、アクチュエータがアームに接するように、片持ちレバーアームを曲げるように構成された調整可能なイヤホーン。 - 調整可能なイヤホーンであって、
ハウジングと、
ハウジングに隣接し、第1の形状を有する外耳道部と、
ハウジングに作動可能に結合された調整アセンブリであって、該調整アセンブリは、
第1の位置と少なくとも第2の位置との間でハウジングに対して移動可能な移動可能部材と、
移動可能部材を受け入れるように構成された拡張アセンブリと、
移動可能部材を動かすように構成された制御部材であって、制御部材の作動により、移動可能部材は第1の位置から少なくとも第2の位置へ移動し、
移動可能部材は、移動可能部材が第2の位置に移動したときに、拡張アセンブリが少なくとも一方向に拡張するように構成され、拡張アセンブリは、拡張アセンブリが拡張したときに、少なくとも第2の形状を有するように外耳道部を押し込むように構成される調整可能なイヤホーン。 - 拡張アセンブリは、移動可能部材が第1の位置に動いたときに、少なくとも一方向に引き込むように構成され、外耳道部は拡張アセンブリが引き込まれるときに、第1の形状を有するように構成される、請求項3に記載の調整可能なイヤホーン。
- 外耳道部は弾性材から構成される、請求項3に記載の調整可能なイヤホーン。
- 制御部材は、回転可能なダイアルを具える、請求項3に記載の調整可能なイヤホーン。
- 制御部材は、押圧可能なボタンを具える、請求項3に記載の調整可能なイヤホーン。
- 制御部材は、圧搾可能部材を具える、請求項3に記載の調整可能なイヤホーン。
- 調整可能なイヤホーンであって、
ハウジングと、
ハウジングに隣接し、第1の形状を有する外耳道部と、
ハウジングに作動可能に結合されて、作動すると外耳道部が少なくとも第2の形状を有するようになる調整アセンブリを具える、調整可能なイヤホーン。 - 調整アセンブリは、使用者にアクセス可能な制御部材と、該制御部材に作動可能に結合された拡張アセンブリを具え、制御部材は、拡張アセンブリが作動されたときに、外耳道部が少なくとも第2の形状を有するように、拡張アセンブリを作動させるように構成されている、請求項9に記載の調整可能なイヤホーン。
- 更に、内端部と外端部を具え、外耳道部は内端部に隣接し、制御部材は外端部に隣接し、拡張アセンブリは内端部の近傍の外耳道部に結合されたアクチュエータを具える、請求項10に記載の調整可能なイヤホーン。
- 拡張アセンブリは、少なくとも1つの折曲可能なアームを具える、請求項10に記載の調整可能なイヤホーン。
- 拡張アセンブリは、ロブを有する回転可能なアクチュエータを具える、請求項10に記載の調整可能なイヤホーン。
- 拡張アセンブリは、コイル状要素を具える、請求項10に記載の調整可能なイヤホーン。
- 調整アセンブリは、ハウジングに作動可能に結合されて、調整アセンブリの作動により、外耳道部が少なくとも第3の形状を有する、請求項9に記載の調整可能なイヤホーン。
- 更に、第1端部、第2端部、及び第1端部に位置する電気的コネクタを有するコードを具え、ハウジングはコードの第2端部に位置して、コードは少なくとも一部は軟材料で被覆されている、請求項9に記載の調整可能なイヤホーン。
- 軟材料は、布を含む、請求項16に記載の調整可能なイヤホーン。
- 更にコードクリップを具え、コードは更にコードの第1端部に隣接した第1部分と、コードの第2端部に隣接した第2部分を具え、第1部分は1つの紐を具え、第2部分は2つの紐を具え、コードクリップは第2部分の2つの紐にスライド可能に連結される、請求項16に記載の調整可能なイヤホーン。
- コードクリップは更に、2つの開口を具え、各開口はコードの第2部分の2つの紐の1つを挿入可能に受け入れるように構成されている、請求項18に記載の調整可能なイヤホーン。
- コードクリップは更に、コードを挟むように構成されているバネクリップを具える、請求項18に記載の調整可能なイヤホーン。
- 調整可能なイヤホーンであって、
使用者の外耳道に設置されるように作動可能であって、形状を有する外耳道部と、
外耳道部が使用者の外耳道内に位置したとき、使用者によって外耳道部の形状を調整するための手段を具えている、調整可能なイヤホーン。 - 調整可能なイヤーインサートであって、
使用者の外耳道に挿入されるように構成されて、第1の形状を有する外耳道部と、
外耳道部内に少なくとも一部が位置した調整アセンブリであって、該調整アセンブリは外耳道部が少なくとも第2の形状を有するように作動可能である、調整可能なイヤーインサート。 - 調整アセンブリは、使用者にアクセス可能な制御部材と、該制御部材に作動可能に結合された拡張アセンブリを具え、制御部材は、拡張アセンブリが作動されたときに、外耳道部が少なくとも第2の形状を有するように、拡張アセンブリを作動させるように構成されている、請求項22に記載の調整可能なイヤーインサート。
- 更に、第1端部と第2端部を具え、第1端部と第2端部の間にトランスデューサが位置する、請求項22に記載の調整可能なイヤーインサート。
- 外耳道部は、調整可能なイヤーインサートが使用者の外耳道に挿入されたときに、可聴音が使用者の鼓膜に達するのを防ぐように構成された、請求項22に記載の調整可能なイヤーインサート。
- 調整可能なイヤーインサートであって、
イヤーチップを具え、使用者の外耳道内に設置されるように構成された内端部と、
制御機構を有し、外耳道の外側に残るように構成された外端部を具え、制御機能はイヤーチップを広げ又は小型化するのに使用者がアクセス可能である調整可能なイヤーインサート。 - 更に、第1端部と第2端部の間に位置するトランスデューサを具えている、請求項26に記載の調整可能なイヤーインサート。
- 外耳道部は、調整可能なイヤーインサートが使用者の外耳道に挿入されたときに、可聴音が使用者の鼓膜に達するのを防ぐように構成された、請求項26に記載の調整可能なイヤーインサート。
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