JP2011507476A - 航空機における列維持装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、航空機内の配線を保持する装置に関するものであり、当該装置は、少なくとも1つの配線入口と、少なくとも1つの配線出口と、上記配線入口と上記配線出口との間に伸びている配線部分の少なくとも一部を保持するための少なくとも1つの保持空間を備えている。上記配線部分は、関連する上記配線入口と上記配線出口との間にの隙間と同じ長さ、または当該距離よりも大きい長さを有しており、上記保持空間は、上記配線入口および/または配線出口から突き出ている配線端部を、可逆的に短縮または伸張し、かつ、着脱可能に保持する手段を有する。上記装置によれば、再構成可能な乗客席の列を接続するために配線を個々に短縮することはもはや必要でない。本発明に係る装置は、乗客席の列の位置に基づいて、配線の余分な長さを利用可能にしたり巻き取ったりする。
Description
本発明は、少なくとも1つの入口及び少なくとも1つの出口を用いて、航空機内の配線を保持するための装置に関するものである。
近年、航空機の乗客席に設けられた電気的な構成要素に対して電気やデータ等を供給するために、複数列の乗客席は、しばしばケーブルハーネスを用いて互いに接続されている。これらのケーブルハーネスの長さは、乗客席の各列間の距離に適合することが必要になる。しかしながら、例えば特定の季節に限られた変更など、旅客機において座席列を互いに入れ替えたり、座席列を異なる配置に並べえたりすることが、しばしば必要になる。各座席列の間の距離を変更することは、接続ケーブルの必要な長さをまた変更することであり、近年では、この目的のために異なる長さのケーブルハーネスがストックされている。航空機の客室を再構成する中、当該客室における各座席列の間の距離は変更されるため、新しいケーブルハーネスを導入すること、労力をかけて収納場所から現時点で余分なケーブル長さを移動させること、または、航空当局の適用規則に準拠するようにして不必要な余分なケーブルの長さを収納場所に収容することのいずれかが必要になる。しかしながら、しばしば収納物に適した構造的なスペースを確保することができず、座席における余分なケーブル長さの積み方は、航空機内におけるケーブルの導入に関する規則にしばしば違反することがある。今日まで、生じた余分なケーブルの長さはまた、通常、使い捨てのケーブル留めで固定されており、追加的にケーブル長さを開放することや、残っている余分なケーブル長さを繰り返し固定することには、多くの労力がかかる。例えば、全面的な航空機の区画の再構成は、通常、標準的な保守間隔である一晩の内に実行され、上記の作業は非常にスピードが重視されると考えられる。したがって、再構成の仕事について、要求される作業の量と範囲を最小限に減らすことが望ましい。これらの作業は、概念的には、ルーチンまたは乗客席に接続されたケーブルの収納に注意を払う必要がなければ、座席の機械的な接続を解除し、座席グループを移動し、その後、適切な位置に座席を機械的に固定するという方法に限定されるだろう。
同様の問題は、床と接続されていない箱である「床分離箱(Floor Disconnect Box: FDB)」を用いた、乗客席の列の配線についても生じる。各床分離箱は、しばしば、現代的な旅客機において、航空機の長手方向の軸に沿って、客室の床エリアの全てに分散している。これらの床分離箱は、例えば、娯楽的なシステムである「機内娯楽(In-Flight-Entertainment: IFE)」についてのデータを提供する役割を果たす。客室の再構成は、床分離箱とこれに接続された乗客席の列との間の各々における新たなケーブルを必要とする。これらのケーブルは、それぞれ正確な指定の長さと特殊な部品番号とを有している。この場合、近年では、機室の再構成の間に全ての接続ケーブルも交換されるため、費用のかかる特別な仕事が必要となり、多くのケーブル長さのストックが必要になる。
したがって、本発明の目的は、上述した1つ以上の不利な点を減少させること、または完全に取り除くことである。本発明の目的は、特には、航空機の乗客室を再構成する中で、可能な限り簡単な方法、すなわち、例えばケーブル留めなどの機械的固定器具が除去または導入のために必要とされず、かつ本装置が備える全ての供給機または接続ケーブルが適当な航空規制に適合するように、ケーブルの供給または接続を要求に応じて伸張または短縮することができる装置を提供することにある。
この目的は、少なくとも1つの配線入口、少なくとも1つの配線出口、および、当該配線入口と当該配線出口との間に伸びる配線部分の少なくとも一部を保持する少なくとも1つの保持空間を備えることを特徴とする、航空機内の配線を保持する装置を実現することである。ここで、上記配線部分は、関連する配線入口と配線出口との間に空いている距離と同じ長さ、またはより大きな長さを有する。また、上記保持空間は、配線入口及び/または配線出口から突き出ている配線端部を、可逆的な案内方法で短縮または伸張し、かつ、着脱可能に保持するための手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る装置は、従来知られた解決法と比較した利点を有する。配線部分を保持するための保持空間を規定することによって、配線入口または配線出口から突き出ている配線を、乗客席の2列間の距離または床分離箱と乗客席の列との間の距離に合わせるように、短縮または伸張することが可能になる。この場合、仮に現在導入されている配置が最大の配線長さを要求していない場合、保持される配線部分は、配線入口と配線出口との間の距離よりも長い。保持空間は、配線を保持するための場所を提供するだけでなく、保持手段をも提供するため、突き出ている配線端部を可逆的に短縮または伸張することが可能になる。この文脈において、可逆的とは、装置の再調整の間、保持された配線部分に対して追加的な要素を手作業で装着したり、再び除去したりする必要はないことを意味する。単に、装置から外へ配線を引き出すこと、または装置内に配線の端部を押し込むことで十分である。作業を簡単にするために、特に有利な実施形態の1つは、例えばその表面に滑り加工が施されていることを特徴としている。ここで、保持空間は必ずしも基本的に直線状の形状を有する必要はなく、曲がった様に実現されてもよい。保持空間の幅は、配線の曲げ半径の2倍に対応することが好ましい。保持空間にガタ抑制および磨耗抵抗のための層が設けられると、さらに有利である。
上記に提案された解決法によれば、上記装置を用いることで、客席の列の間、または客席の列と床分離箱との間における距離を異なる距離に個々にかつ素早く変更し得るため、再構成可能な客室のために単に1つの配線長さをストックすることが可能になる。
本発明に係る装置をさらに改良した態様の、より利点を有する実施形態は、可逆的なタイプの滑車装置を用いて保持空間へ余分な配線長さを積極的に入れることを可能にする、保持空間におけるスプリング仕掛けで戻る滑車を備えることに特徴がある。保持配線のためのこのタイプの装置は、例えば、設置した座席同士の配線を変更可能であるように、客席に直に、または客席の下側に配置されることができる。
本発明に係る装置の他の利点を有する追加的な構成は、従属請求項において開示される。
本発明について、図面を参照して以下により詳細に説明する。図面中、同様の構成要素には同様の符号を付している。
これらの図面において、
図1は、床分離箱とこれに接続された2列の乗客席の略図を示しており、
図2は、航空機における座席間配線の略図を示しており、
図3は、本発明に係る装置の第1の実施形態の上面図を示しており、
図4は、本発明に係る装置の題1の実施形態の側面図を示しており、
図5は、本発明に係る収納装置の第2の実施形態の略図を示しており、
図6は、本発明に係る装置の第2の実施形態の他の略図を示しており、
図7aは、本発明に係る装置の第2の実施形態について2列の乗客席の略図を示しており、ここで、乗客席の列は共に配線で接続され、かつより長い距離の間隙を介して配されており、
図7bは、本発明に係る装置の第2の実施形態について2列の乗客席の略図を示しており、ここで、乗客席の列は共に配線で接続され、かつより小さい距離の間隙を介して配されており、
図8は、本発明に係る装置の第2の実施形態についての3次元図を示しており、
図9は、本発明に係る装置の第2の実施形態の変形についての3次元図を示している。
図1は、床分離箱とこれに接続された2列の乗客席の略図を示しており、
図2は、航空機における座席間配線の略図を示しており、
図3は、本発明に係る装置の第1の実施形態の上面図を示しており、
図4は、本発明に係る装置の題1の実施形態の側面図を示しており、
図5は、本発明に係る収納装置の第2の実施形態の略図を示しており、
図6は、本発明に係る装置の第2の実施形態の他の略図を示しており、
図7aは、本発明に係る装置の第2の実施形態について2列の乗客席の略図を示しており、ここで、乗客席の列は共に配線で接続され、かつより長い距離の間隙を介して配されており、
図7bは、本発明に係る装置の第2の実施形態について2列の乗客席の略図を示しており、ここで、乗客席の列は共に配線で接続され、かつより小さい距離の間隙を介して配されており、
図8は、本発明に係る装置の第2の実施形態についての3次元図を示しており、
図9は、本発明に係る装置の第2の実施形態の変形についての3次元図を示している。
図1は、従来技術について、2つの客席列2、および床4に設置された床分離箱(FDB)6を示す図である。図1において、客席列2は、配線8を介して床分離箱6と接続されている。床分離箱6は、規定の配置で機室内の床4に分散している。上記接続を実現するために用いられる配線8は、客席列2の図示しない連結部と、理想的には最も近い位置にある床分離箱6との間の距離にそれぞれ対応する。各機室の再構成のために、ひいては上記接続の長さとして可能性のある全ての長さために、正確に長さを規定された特定の配線8を蓄えていることが必要である。仮に客席列2の間における距離が変更されたとき、客席列2を床分離箱に接続するためには、この配置に特別に適合する長さを有した新たな配線8が必要になる。
従来では、図2に示すように、配線10を介した客席列2間における座席同士の配線について、配線10の長さは、少なくとも機室12の規定された区画において一定である。
この問題は、図3に示すように、本発明に係る装置の第1の実施形態を用いて解決され得る。この図は、配線8のための2つの端子16を有する床分離箱14を示している。この場合、配線8は、座席レール20の下側に配置された配線入口18を通って、上記装置内に導かれている。配線入口18内に押し込まれた配線8は、案内壁22の領域において約90°で曲げられることにより、配線8はもはや座席レール20と平行に伸びてはおらず、むしろ座席レール20を横断する方向に伸びている。配線8は、案内壁22を通って保持空間24内に導入されており、ここで配線は、これら保持空間において180°に再度曲げられている。この場合、配線8は、上記装置の構造的空間から外へ導かれて各端子16に至るため、各保持空間24と床分離箱14との間の領域は配線出口であると見なされる。
保持空間24は、再構成可能な客室の要求に特に適合する寸法をそれぞれ有しており、当該客室の構成に基づいて、より大きなまたはより小さな余分のケーブル長さを蓄えることができる。構成された保持空間24は、簡易化のために、図3において例示的に示すような直線状の形状を必ずしも有さずともよい。それどころか、保持空間24は、1度または複数回、折れ曲がりまたはカーブしている全体的な形状を有していてもよく、また上記保持空間は、基本的には機室の床4の下側に伸びている。保持空間24は、例えば水平など床4と平行に置かれている必要もなく、むしろ利用可能な構造的空間に基づいて任意の方向に伸びていてもよい。
図4に係る断面側面図は、本発明に係る装置の第1の実施形態を解明しており、本発明に係る装置における、図3に示される2つの配線8のうちの1つを垂直方向に示している。例えば、配線8は、カバー26の下側の配線入口18を通って案内壁22に向かって伸び、その後、保持空間24内に伸びている。配線8は、保持空間24において180°に曲げられ、配線入口18の方向に再び伸びている。配線8は、さらに床分離箱14の上側から垂直方向下側に向かって曲がっており、接続を提供するための配線出口として見なされる領域において下側のオフセット端子16に到達する。
保持空間に配置された余分な配線長さの部分を開放することが必要になった場合、配線入口18またはさらに外側において配線8を引くことが可能であり、配線8は保持空間から配線入口18の方向に動く。逆もまた同様に、配線8を配線入口18の方向に挿入することによって、余分なケーブルの長さを保持空間24内に案内することもできる。案内壁22および保持空間24は、表面にスライドを施されていることを有利な特徴としており、配線8は、可能な限り容易に上記装置内にスライドし、また再び当該装置からスライドすることができる。仮に配線8を極容易に押し入れまたは引き出すことができない場合には、カバー26を外すことによって配線8の動きを実現することができる。
図5は、本発明に係る装置の第2の実施形態を示す図である。この図において、本発明に係る装置は、客席列2に組み込まれており、かつ床4の上方に配置されている。この場合、本発明に係る装置は、例えば、床から離れて配置され、かつ客席の前列2または客席の後列2とそれぞれ接続される配線10と客席に配置された電子ユニット28とを接続するのに役立つ。
この実施形態では、余分なケーブルの長さの保持および解除が積極的に行なわれる。この目的のために、本装置は、案内手段として役立つ複数の滑車30、32、34、および36を備えることを特徴とし、また曲げを目的として、同様にスプリング38を備えることを特徴とする。配線入口40内に突き出している配線10は、曲げ滑車30によって、床4に対して水平に伸びる方向から、床4に対して垂直に伸びる方向に向かって湾曲しており、かつ、この配置で電子ユニット28上の端子40に接続されている。例えば、この配線10は、乗客席の前列2に配置された電子ユニット28から出ている。第2の配線10は、電離ユニット28の端子42と接続されており、始めに、床4の方向に向かって垂直方向の下側に伸びている。ここで、この配線は滑車34によって床4と平行に伸びるように水平方向に曲げられており、次いで曲げ滑車36によって180°曲げられ、最後に曲げ滑車32によって同一平面上でさらに180°曲げられている。最後の曲げの後、配線10は再度、床4に対して平行に伸びており、配線出口の領域において装置から、すなわち対応する端子40と接続可能な乗客席の後列2の方向に引き出されている。滑車36は、スプリング38によりガイド44に沿って乗客席の後列2の方向に押される。滑車32〜36の周囲における配線10の複数の曲げによって、スプリング力に基づく牽引力は、ある種の逆滑車を用いて、乗客席の後列2に向かって後方に伸びている配線10の配線端部に力を及ぼす。仮に配線10が乗客席の後列2における電子ユニット28の対応端子40に接続されている場合、当該配線は必然的に張力を受けるため、生じ得る余分の配線長さは、本発明に係る装置の保持空間46内に自動的に移動する。
図5に示す図において、スプリング38は比較的高い張力を受けており、ガイド44の対応長さが解除されることにより、乗客席の後列2に至る配線10は比較的長い。仮に航空機の対応機室が座席密度をより高くして再構成される場合、座席間のより短い距離によって保持空間46内に保持されることが必要である余分な配線長さはより長くなるため、スプリング38は弛緩する。
図6に示す状態では、スプリング38は最大の長さを有し、滑車36はガイド44の最も外側の端部に接する。これは、最も高い座席密度の可能性を有する構成、ひいては乗客席の2つの列2の間に実現され得る最も小さい可能性の距離を代表している。
スプリング38および滑車30〜36を特徴付ける、本発明に係る装置の能動的変化による特有の有利な点は、機室の再構成にかかる適応費用を最小限にすることである。図7a及び図7bには、乗客席の2つの連続した列2の間に分散された本発明に係る装置の間の相互作用が示されている。図7aでは、乗客席の2つの列2の間に比較的大きな距離が調節されている。その結果、スプリング38は比較的高い張力を受け、かつ保持空間46内における余分な配線長さの比較的多くが移動させられる。座席間配線10について、後方に向かう矢印によって示される、出て行く配線10には一定の張力が作用する。これは、全ての余分な配線長さが安全に蓄えられ、かつ安全に保持されることを保証し、追加的なケーブル留め等を必要としない。したがって、図7bに示す配置への機室の再構成は、単に、乗客席の列2を対応座席レール位置から開放し、前方へ移った位置に嵌合させることを必要とするものである。これは、図7aにおける座席間の以前の距離と、図7bにおけるその後の距離との差に対応し、かつ、スプリング力により保持空間46内へ引き込まれる、余分なケーブル長さをもたらす。滑車および複数の曲げのような原理によれば、本装置の構造的空間の寸法は、引き込まれる余分な配線長さに対応させる必要はなく、これに対応して小型化を実現することができる。
第2の実施形態によれば、本発明に係る装置は、図8において3次元的に示すような4つの滑車を利用することに限定されず、さらなる変更が可能である。図9は、乗客席の列2の範囲内、すなわち、いすの脚48の間における座席表面の下側に設けられた、対応する変形例を示している。この場合、2つの追加的な滑車50、52が導入されており、もう1つのスプリング54が本装置内に組み込まれ得る。この追加的なスプリング54は、完全に、より長い余分の配線長さを保持できることにもつながる、より大きなスプリングの撓みが実現され得るという効果を有する。収容される余分なケーブル長さの最大限の寸法は、もし要求されたとしたら、利用可能な構造的空間を最適に利用するために、他の直列接続されたスプリングおよび滑車要素を用いることによって、さらに増加させることができる。したがって、図9に示すような変更によって、座席間の接続10の適応能力をほぼ最大化して実現することができる。有利な点を有する追加的な改良として、図8および図9に示す装置はまた、航空機にとって重大なケーブル束を重要でないケーブル束と分けるように、データ配線、動力配線、または他の配線をそれぞれ別々にルーティングするために、滑車およびスプリングを2重に配置していることにも特徴を有する。
加えて、図8および9に示す装置は、筐体を周囲に用いて覆われていてもよく、簡単に再構成可能な機室の構成を実現するために、単に、閉ざされた配線モジュールを乗客席の列に配置することを必要にしてもよい。第2の実施形態に係る装置の保持空間は、滑車−スプリング配置によって占有される最大限の構造的空間に対応し、筐体カバーがある場合には筐体の構造的空間に対応する。
最後に、本発明に係る装置は、全てのタイプの配線との接続に用いることができ、電気的な配線に限定されるものではない。
補足として、「備える」とは、他の要素または工程を排除するものではなく、「1つ」とは複数を排除するものではないことに留意すべきである。さらに、上述した例示的な実施形態の1つを参照して説明した特徴または工程は、上述に説明した他の例示的な実施形態の他の特徴または工程に組み合わせて用いることも可能であることに留意すべきである。特許請求の範囲における参照符号は、限定的な意味として解釈されるべきではない。
Claims (13)
- 航空機内の配線(8、10)を保持する装置であって、
少なくとも1つの配線入口(14)と、
少なくとも1つの配線出口と、
上記配線入口(14)と上記配線出口との間に伸びている配線部分の少なくとも一部を保持するための少なくとも1つの保持空間(24)を備え、
上記配線部分は、関連する上記配線入口(14)と上記配線出口との間に空いている距離と同じ長さ、または当該距離よりも大きい長さを有しており、
上記保持空間(24)は、上記配線入口(14)および/または配線出口から突き出ている配線端部を、可逆的な案内方法により短縮または伸張し、かつ着脱可能に保持するための手段(22、24、30、32、34、36、38、50、52、54)を備えることを特徴とする、装置。 - 上記保持空間(24)は、実質的に、上記配線(8、10)の曲げ半径の2倍に対応する幅を有する、請求項1に記載の装置。
- 上記配線(8、10)を上記保持空間(24)内に案内する少なくとも1つの案内壁(22)を備えている、請求項1または2に記載の装置。
- 上記案内壁(22)および/または上記保持空間(24)は、表面に滑り加工を施されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。
- 上記配線(8、10)は、余分な長さを保持されることが必要な場合に、上記保持空間(24)内で少なくとも180°に曲げられるように構成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の装置。
- 上記航空機の客室(12)の床(4)に配置されており、かつ乗客席の列(2)に通じている配線(8、10)を開放することに適応している、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
- 上記配線(8、10)を曲げて保持するための少なくとも1つの曲げ滑車(30、32、34、36)を備えている、請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
- 上記配線(8、10)を複数回曲げて保持するための2つ以上の曲げ滑車(30、32、34、36、50、52)を備えている、請求項7に記載の装置。
- 少なくとも1つの曲げ滑車(30、32、34、36、50、52)は、ガイド(44)に移動可能に配置され、かつ、スプリング(38)を用いて上記ガイド(44)の一方の端部に向かって押し付けられる、または引っ張られる、請求項7または8に記載の装置。
- 上記配線(8、9)は、実質的に180°に、少なくとも2箇所で曲げられるように構成されている、請求項7から9のいずれか1項に記載の装置。
- 筐体をさらに備える、請求項7から10のいずれか1項に記載の装置。
- 航空機における、床分離箱(14)と乗客席の列(2)の対応する接続部との間において、配線(8)の余分な配線長さを保持するための、請求項1から11のいずれか1項に記載の装置の使用。
- 航空機における、乗客席の2つの連続した列(2)の電子ユニット(28)の2つの対応する接続部(40、42)の間における配線(10)の余分な配線長さ保持するための、請求項1から11のいずれか1項に記載の装置の使用。
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