JP2011504010A - 無線通信システム用のsdu破棄メカニズム - Google Patents

無線通信システム用のsdu破棄メカニズム Download PDF

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Abstract

無線通信システムにおけるパケット破棄制限を容易にするシステムおよび方法が記載される。本明細書に記載されているように、パケットの遅延限界を超えた場合であっても、送信機によって破棄される連続数のパケットを制限するために、破棄禁止カウンタおよび/またはその他の類似のメカニズムが適用されうる。本明細書に記載された破棄禁止カウンタは、パケットが送信されると更新され、パケットが破棄されるとリセットされる。これによって、破棄される前に、許容可能な数のパケットが送信されることが保証される。許容可能な数のパケットは、デバイス仕様、データ・パケット・フローの要件、および/または、このフローに関連付けられたトラフィックの要件、または、その他の適切な要因に基づいて選択され、一定値であるか、あるいは、ネットワーク条件の変化に対して適応可能でありうる。本明細書においてさらに記載されるように、複数のカウンタが、対応する複数のパケット・フローに対して、個別に維持され利用されうる。

Description

相互参照
本願は、2007年11月5日に出願され"SDU DISCARD MECHANISMS FOR COMMUNICATION SYSTEMS"と題された米国仮特許出願60/985,626号の利益を主張する。上記出願の全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
本開示は、一般に、無線通信に関し、さらに詳しくは、無線通信システムによる送信のために指定された情報を管理するための技術に関する。
無線通信システムは、さまざまな通信サービスを提供するために広く開発され、例えば、音声、ビデオ、パケット・データ、ブロードキャスト、およびメッセージングといったサービスが、そのような無線通信システムによって提供されうる。これらのシステムは、利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数の端末のための通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
通常、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末のための通信を同時にサポートすることができる。そのようなシステムでは、おのおのの端末は、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信によって、1または複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(すなわち、ダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわち、アップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、または複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されうる。
無線通信システムは、システム内のデバイス間で通信される信号の品質を保証するために、さまざまなサービス品質(QoS)要件を用いて設定されうる。例えば、通信システムは、送信のためにパケットがバッファされた後、予め定められた時間内に送信されることを保証する遅延要件を、データ・パケット・フローに関連付けることができる。
従来、データ・パケット・フローのQoS遅延要件を満たすために、フローからのパケットは、関連付けられた遅延要件内に受信機に配信されない場合、送信機において破棄されうる。しかしながら、パケットは、一般に、送信機において、上部のレイヤから順に到着するので、送信機渋滞および/またはその他の要因によって、最も古いパケットの遅延限界に達した場合、その後の連続したバケットの遅延限界も同様に、ほとんど同時に到達しうる。これによって、連続した複数のパケットが破棄されることになり、ある高次のレイヤのアプリケーションのパフォーマンスが低下する。したがって、少なくとも上記欠点を緩和する送信管理技術を実現することが望ましいだろう。
以下は、そのような態様の基本的な理解を与えるために、特許請求された主題のさまざまな態様の簡略化された概要を示す。この概要は、考えられるすべての態様の広範囲な概観ではなく、そのような態様の重要要素や決定的要素を特定することも、範囲を線引きすることも意図されていない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な記載に対する前置きとして、開示された対応のいくつかの概念を、簡略化された形式で示すことである。
態様によれば、無線通信システムにおいてパケット破棄を制御する方法が本明細書で記載される。この方法は、遅延限界を超えた、送信されるべきパケットを識別することと、前のパケットを破棄したことと、送信されるべきパケットを識別したこととの間に、少なくとも予め設定された数のパケットが送信されたかを判定することと、前のパケットを破棄したことと、送信されるべきパケットを識別したこととの間に、予め設定された数未満のパケットしか送信されていないと判定されると、送信されるべきパケットの破棄を禁止することとを備えうる。
別の態様は、送信されるべきパケットと、予め設定された数のパケット送信とに関連するデータを格納するメモリを備える無線通信装置に関する。この無線通信装置はさらに、前のパケットを破棄した後に、予め設定された数のパケット送信がなされたかを判定し、予め設定された数のパケット送信がなされていないと判定されると、送信されるべきパケットを破棄することを禁止するように構成されたプロセッサを備えうる。
さらに別の態様は、無線通信システムにおいてパケット破棄制限を容易にする装置に関する。この装置は、最初の遅延パケットを破棄する手段と、最初の遅延パケットの後に、予め定められた数未満のパケットしか送信されていない場合、その後の遅延パケットの破棄を禁止する手段とを備える。
さらに別の態様は、送信カウンタを初期化するためのコードと、送信が完了すると、送信カウンタを更新するためのコードと、送信のために指定されたデータが破棄されると、送信カウンタをリセットするためのコードと、前の破棄と、送信のために指定されたデータの識別との間で、少なくとも予め定められた数の送信がなされたことを送信カウンタが示さない場合、送信のために指定されたデータの破棄を禁止するためのコードと、を備えるコンピュータ読取可能媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品に関する。
本明細書に記載されたさらなる態様は、送信バッファを管理するためのコンピュータ実行可能な命令群を実行する集積回路に関する。これら命令群は、送信のためのデータ・パケットをバッファすることと、データ・パケットに関連付けられた遅延を判定することと、判定された遅延を、パケットの遅延要件と比較することと、判定された遅延が、パケットの遅延要件を超える場合、前の破棄の後に、予め定められた数未満のパケットしか送信されていないと判定されると、パケットを送信するか、または、前の破棄の後に、少なくとも予め定められた数のパケットが送信されたと判定されると、パケットを破棄することとを備えうる。
前述した目的および関連する目的を達成するために、権利主張される主題のうちの1または複数は、後に十分に記載され特に特許請求の範囲において指摘される特徴を備えている。以下の記載および添付図面は、権利主張された主題のある例示的な態様を詳細に述べている。しかしながら、これらの態様は、権利主張する主題の原理が適用されるさまざまな方式のうちのほんの僅かを示すに過ぎない。さらに、開示された態様は、そのような態様およびその均等物をすべて含むことが意図される。
図1は、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがう無線多元接続通信システムを例示する。 図2は、さまざまな態様にしたがって、情報をバッファし、この情報を無線通信システムによって通信するためのシステムのブロック図である。 図3は、さまざまな態様にしたがう送信バッファの例のために実施される破棄禁止カウンタの例の動作を例示する。 図4は、さまざまな態様にしたがう送信バッファの例のために実施される破棄禁止カウンタの例の動作を例示する。 図5は、さまざまな態様にしたがって、複数のパケット・フローによるそれぞれのパケットの送信を管理するシステムのブロック図である。 図6は、さまざまな態様にしたがって破棄禁止カウンタを制御および設定するシステムのブロック図である。 図7は、無線通信システムにおけるパケット破棄を制限する方法のフロー図である。 図8は、それぞれのパケット・フロー・カウンタに基づいてパケット送信を管理する方法のフロー図である。 図9は、本明細書に記載されたさまざまな態様が機能する無線通信システムの例を例示するブロック図である。 図10は、本明細書に記載されたさまざまな態様を実現するように動作可能な無線デバイスの例を例示するブロック図である。 図11は、本明細書に記載されたさまざまな態様を実現するように動作可能な無線デバイスの例を例示するブロック図である。 図12は、無線通信システムにおけるパケット破棄制限を容易にする装置のブロック図である。
権利主張された主題のさまざまな態様が、全体を通じて同一要素を示すために同一の参照番号が使用される図面を参照して説明される。以下の記載では、説明の目的のために、1または複数の実施形態の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、そのような態様は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが明からである。他の事例では、1または複数の態様の記載を容易にするために、周知の構成およびデバイスがブロック図形式で示される。
本願で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのようなコンピュータ関連エンティティを称することが意図される。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、コンピュータ・デバイス上で実行中のアプリケーションと、コンピュータ・デバイスとの両方が構成要素になりえる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納したさまざまなコンピュータ読取可能媒体から実行可能である。これら構成要素は、(例えば、信号によってローカル・システムや分散システム内の他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、および/または、他のシステムを備えた例えばインターネットのようなネットワークを介して他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータのような)1または複数のデータのパケットを有する信号にしたがって、ローカル処理および/またはリモート処理によって通信することができる。
さらに、本明細書ではさまざまな態様が、無線端末および/または基地局に関連して記載される。無線端末は、音声および/またはデータ接続をユーザに提供するデバイスを称しうる。無線端末は、例えばラップトップ・コンピュータまたはデスクトップ・コンピュータのような計算デバイスに接続されうるか、あるいは、例えば情報携帯端末(PDA)のような自己完結型デバイスでありうる。無線端末はまた、システム、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、モバイル、遠隔局、アクセス・ポイント、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、あるいはユーザ機器とも称されうる。無線端末は、加入者局、無線デバイス、セルラ電話、PCS電話、コードレス電話、セッション初期化プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有する携帯型デバイス、あるいは無線モデムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。基地局(例えば、アクセス・ポイント)は、エア・インタフェースによって1または複数のセクタを介して無線端末と通信するアクセス・ネットワーク内のデバイスを称することができる。基地局は、受信したエア・インタフェース・フレームをIPパケットに変換することによって、インターネット・プロトコル(IP)ネットワークを含みうるアクセス・ネットワークの無線端末とその他との間のルータとして動作することができる。基地局はまた、このエア・インタフェースのための属性管理をも調整する。
さらに、本明細書に記載のさまざまな機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、あるいはこれらの組み合わせによって実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能はコンピュータ読取可能媒体に格納されうるか、あるいは、コンピュータ読取可能媒体上の1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされる利用可能な任意の媒体でありうる。例として、限定することなく、そのようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コード手段を命令群またはデータ構造の形式で搬送または格納するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能媒体と適切に称される。例えば、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるdiskおよびdiscは、コンパクト・ディスク(CD)、レーザ・ディスク、光ディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイ・ディスク(BD)を含む。通常、diskは、データを磁気的に再生し、discは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
本明細書に記載されたさまざまな技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)システム、およびその他のシステムのようなさまざまな無線通信システムのために使用されうる。「システム」、「ネットワーク」という用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAシステムは、例えばユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、CDMA2000等のような無線技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。さらに、CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM)のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現することができる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRAを用いるUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。さらに、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)からの文書に記載されている。
多くのデバイス、構成要素、モジュール等を含みうるシステムの観点から、さまざまな態様が示されるだろう。さまざまなシステムが、追加のデバイス、構成要素、モジュール等を含みうるか、および/または、図面に関連して説明されたデバイス、構成要素、モジュール等の必ずしもすべてを含んでいる訳ではないことが理解され認識されるべきである。これらのアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
図面に示すように、図1は、さまざまな態様にしたがう無線多元接続通信システムの実例である。一例において、アクセス・ポイント100(AP)は、複数のアンテナ・グループを含んでいる。図1に例示されるように、1つのアンテナ・グループは、アンテナ104およびアンテナ106を含むことができ、別のグループはアンテナ108およびアンテナ110を備えることができ、さらに別のグループはアンテナ112およびアンテナ114を含むことができる。図1ではおのおののアンテナ・グループについて2つのアンテナしか例示されていないが、おのおののグループについて、それよりも多いあるいはそれよりも少ないアンテナが適用されうることが認識されるべきである。別の例において、アクセス端末116(AT)は、アンテナ112、114と通信しうる。ここで、アンテナ112、114は、順方向リンク120でアクセス端末116へ情報を送信し、逆方向リンク118でアクセス端末116から情報を受信する。それに加えて、および/または、その代わりに、アクセス端末122は、アンテナ106、108と通信しうる。ここで、アンテナ106、108は、順方向リンク126でアクセス端末122へ情報を送信し、逆方向リンク124でアクセス端末122から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、通信リンク118、120、124および126は、通信のために異なる周波数を使用しうる。例えば、順方向リンク120は、逆方向リンク118によって使用されるものとは異なる周波数を使用しうる。
通信するように指定された領域および/またはアンテナのおのおののグループは、アクセス・ポイントのセクタと称されうる。1つの態様によれば、アクセス・ポイント100によってカバーされる領域のセクタ内のアクセス端末へ通信するために、複数のグループが設計されうる。順方向リンク120および順方向リンク126による通信では、アクセス・ポイント100の送信アンテナは、別々のアクセス端末116、122のための順方向リンクの信号対雑音比を向上するために、ビームフォーミングを適用しうる。さらに、有効通信範囲にわたってランダムに散在するアクセス端末へ送信するためにビームフォーミングを用いるアクセス・ポイントは、近隣セル内の全てのアクセス端末へ単一のアンテナによって送信しているアクセス・ポイントよりも、近隣セル内のアクセス端末へ少ない干渉しかもたらさない。
例えばアクセス・ポイント100のようなアクセス・ポイントは、端末と通信するために使用される固定局であり、基地局、ノードB、アクセス・ネットワーク、および/またはその他の適切な用語でも称されうる。その上、例えばアクセス端末116またはアクセス端末122のようなアクセス端末は、モバイル端末、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、無線端末、あるいはその他いくつかの専門用語でも称されうる。
図2は、本明細書で提供されるさまざまな態様にしたがって、無線通信システムによって情報をバッファし、通信するためのシステム200のブロック図である。一例において、システム200は、1または複数の基地局210と1または複数の端末240とを含みうる。これらはそれぞれのアンテナ218およびアンテナ248によって互いに通信することができる。このシステム200では、1つの基地局210および端末240しか例示されていないが、システム200は、おのおの任意の数の適切なアンテナ218および/またはアンテナ248を用いる任意の数の基地局210および/または端末240を含みうる。
1つの態様によれば、基地局210は、以下のようにしてデータ、制御シグナリング、および/またはその他の情報を通信しうる。まず、基地局210におけるデータ・ソース212が、1または複数の端末240へ通信されるべき情報を生成するか、もしくは提供する。一例において、データ・ソース212は、アプリケーション・データを提供するために、1または複数の上部レイヤ・アプリケーションに関連付けられ、電力制御および/またはスケジューリング情報を提供するために、ネットワーク・コントローラに関連付けられ、および/または、通信のためのその他の情報を端末240へ提供するために、その他任意の適切なエンティティに関連付けられうる。一例において、情報は、例えば、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)サービス・データ・ユニット(SDU)等のような一連のパケットとして、データ・ソース212によって提供されうる。
データ・ソース212によって提供された情報は、その後、送信(Tx)バッファ214によって受信される。Txバッファ214では、送信機216によって完了していない送信が格納される。一例では、送信機216によって送信された情報が、アンテナ218を経由して端末240へと信号として搬送される。端末240では、この信号が、アンテナ248を経由して受信機250によって受信される。端末240で受信されたこのデータは、その後、データ・シンク252へ提供される。データ・シンク252は、端末240における上部レイヤ・アプリケーション、または端末240のデバイス・コントローラ等と関連付けられうる。
それに加えて、および/または、その代わりに、端末240は、データ・ソース242、Txバッファ244、送信機246、およびアンテナ248を用いて、上述したような類似の方式で、基地局210へ情報を通信しうる。端末240によって送信された情報はその後、端末240におけるアンテナ248、受信機250、およびデータ・シンク252に関連して上述したような類似の方式で、アンテナ218、受信機220、およびデータ・シンク222によって基地局210によって受信される。一例において、基地局210はさらに、上述した基地局の構成要素部分の1または複数の機能の動作および/または実施のために、プロセッサ230および/またはメモリ232を利用しうる。システム200についてさらに例示すると、端末240もまた同様の方式で、プロセッサ260および/またはメモリ262を利用しうる。
いくつかの既存の通信システムでは、データ・パケット・フローのQoS遅延要件を満足するために、フローからのSDUおよび/またはその他の適切なタイプのパケットが、パケットの遅延限界内または遅延要件内に、意図する受信機へ配信されない場合、送信機側で(例えば、逆に、端末240への送信前に基地局210によって)破棄されうる。このようにしてパケットを破棄することによって、送信エンティティは、破棄されるべきパケットを送信するために使用されるはずであったオーバ・ザ・エア帯域幅を節約し、さらに、所与の時間においてTxバッファ214および/またはTxバッファ244内に格納される必要のあるパケット数を制限しうる。
しかしながら、パケットは、上部レイヤから順に受信されバッファされるので、送信機216および/または送信機246が渋滞し、最も古いパケットのパケット遅延限界に達する場合、その後の連続したパケットの遅延限界もまたほぼ同時に到達することが観察されうる。これによって、複数の連続したパケットが破棄されるようになる。これは、いくつかのより高次レベルのアプリケーションにおいて問題を引き起こしうる。例えば、TCP/IP(伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル)アプリケーションは、パケットが破棄されることに応答して、TCP送信ウィンドウをシャット・ダウンし、スループットを低減させる。それに加えて、ロバスト・ヘッダ圧縮(RoHC)を備えたボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VoIP)アプリケーションでは、パケットが破棄されることによって、関連するデコンプレッサの同期が失われ、再同期が必要となる。
1つの態様によれば、システム200における基地局210および/または端末240は、従来システムの上述した欠点を緩和するため、および/または、本明細書で記載されたようなその他の利点を提供するために、パケット送信、パケット破棄、および/または、関連するTxバッファ214および/またはTxバッファ244に関連するその他任意の適切な動作を管理するTxバッファ・マネジャ270を組み込みうる。一例において、Txバッファ・マネジャ270は、遅延要件および遅延限界に関連する1または複数のバッファされたパケットを分析する遅延アナライザ272を含みうる。さらに、Txバッファ・マネジャ270は、パケットの遅延限界を超える事象であっても、破棄される連続したSDUおよび/またはその他のパケットの数を制限するように動作する1または複数の破棄禁止カウンタ274を含みうる。一例において、破棄禁止カウンタ274は、関連するデバイス210および/または240の効率およびパフォーマンスを高めるために、遅延アナライザ272と連携して動作しうる。
別の態様によれば、破棄禁止カウンタ274は、パケットに関連付けられた遅延要件に関わらず、予め設定された値に等しい数のパケットが、パケットの破棄が許可される前に送信されるように、予め設定された値に初期化されうる。予め設定された値は、Txバッファ・マネジャ270に関連付けられたものであるか、および/または、Txバッファ・マネジャ270に関連付けられたデバイスの外部にある任意の適切なエンティティによって選択されうる。例えば、この予め設定された値は、プロセッサ230および/またはプロセッサ260等によって選択されうる。一例では、予め設定された値は、デバイス仕様、および/または、データ・パケット・フローの要件、および/または、このフローに関連付けられたトラフィックの要件に基づいて選択されうる。例えば、破棄パケットに対する高い許容度を持つデータ・パケット・フローにおけるトラフィックは、破棄間でほんの少数のパケットの送信しか要求されないように設定されうる一方、破棄パケットに対する低い許容度を持つフローにおけるトラフィックは、より多くの数のパケットの送信が要求されるように設定されうる。それに加えて、この予め設定された値は、一定値でありうるか、あるいは、変動するトラフィック要件等に基づいて時間とともに変化するように設定されうる。
一例において、破棄禁止カウンタ274は、カウント・ダウン・カウンタとして実現されうる。これによって、カウンタ274は、パケットが破棄された場合には常に、(例えば、RRCによって)予め設定された値に初期化される。それに加えて、および/または、その代わりに、カウンタ274は、その後、パケットが送信される毎にデクリメントされうる。これらの動作に基づいて、カウンタ274の値が、0よりも大きい場合、関連付けられた送信機216および/または送信機246は、パケットが遅延限界を超えたときであっても、いくつかのパケットを破棄することが禁止されうる。逆に、カウンタ274が0になると、関連付けられた送信機216および/または送信機246は、再び、遅延限界に基づいて1または複数のパケットを破棄することが許可されうる。カウンタ274が動作する方式の例が、さらに詳細に例示および説明される。
カウンタ274の初期値を設定することによって、遅延のしすぎにより破棄されうる連続したパケットの数が制限されうることが認識されうる。上記例において、カウンタ274の初期値を0に設定することによって、カウンタ274が効果的にディセーブルされ、関連付けられた送信機216および/または送信機246が、遅延限界を超えたパケットを破棄できるようになることが認識されうる。
1つの態様によれば、破棄禁止カウンタ274は、カウント・アップ・カウンタとしても設定されうる。例えば、カウンタ274は、パケットが破棄された場合に、初期値(例えば、0)にリセットされ、パケットが送信される毎にインクリメントされるように設定されうる。パケットが、対応する遅延限界を超えたパケットであると識別された場合、カウンタ274は、予め設定された最終値と比較され、パケットの破棄が許可されるに十分な数のパケットが送信されたかが判定される。
図3に移って、さまざまな態様にしたがう破棄禁止カウンタの一例の動作を例示する図解300が提供される。図解300は、時間302で始まる。この時間では、送信バッファは、図解300において0乃至6とラベルされた7つのSDUを含んでいる。図解300ではSDUが例示されているが、その他任意のタイプのパケットもまた利用されうることが認識されるべきである。図解300はさらに、遅延限界を超えたSDU0、2、3を例示している。時間302では、送信バッファに関連付けられた破棄禁止カウンタ(「カウンタ」)は、0に等しいことが観察される。したがって、時間304では、遅延限界を超えた先頭SDU0の破棄が許可される。時間304におけるSDU0の破棄の後、カウンタは、時間306において、予め設定された値にリセットされる。図解300における例示を目的として、カウンタは、時間306において値2にリセットされるが、カウンタは、任意の適切な予め設定された値にリセットされうることが認識されるべきである。
時間304におけるSDU0の破棄の後、送信バッファは、時間306において、SDU1−6を含んでいる。SDU1が遅延限界を超えていないと判定されると、SDU1は、時間308において送信されうる。時間308におけるSDU1の送信の後、禁止カウンタは、時間310において1にデクリメントされうる。
時間310において例示するように、SDU2−6が、送信バッファに残る。時間312では、先頭のSDU2が、その遅延限界に対して分析されうる。この時間では、SDU2は、その遅延限界を超えた判定されうる。しかしながら、禁止カウンタは、時間312において0よりも大きいので、遅延したSDUは、破棄が禁じられうる。したがって、一例では、SDU2は、SDUの遅延限界に関わらず、時間312において送信されうる。
時間312におけるSDU2の送信の後、禁止カウンタは、時間314において、再び、値0にデクリメントされうる。さらに、図解300によって例示されるように、時間314において、SDU3−6が送信バッファに残る。したがって、SDU3は、時間316において、その遅延限界に関して分析されうる。図解300から観察されるように、この分析によって、SDU3が、その遅延限界を超えたと判定されうる。したがって、SDU3が破棄されるかを判定するために、時間312と類似の方式で、送信バッファの禁止カウンタがチェックされうる。時間316において、禁止カウンタが0に等しいので、SDU3の破棄が許可されうる。時間316におけるSDU3の破棄の後、カウンタは、再び、予め設定された初期値(例えば、2)にリセットし、SDU4−6に対する送信バッファにおける動作を続けるだろう。
図4は、さまざまな態様にしたがった代替禁止カウンタの実施の動作を例示する図解400である。1つの態様によれば、図解400は、SDU(あるいは、その他の任意の適切なタイプのパケット)の破棄を、予め設定された数のSDUが送信されるまで禁止するために、図解300によって例示された禁止カウンタと同様の方式で機能する破棄禁止カウンタ(「禁止カウンタ」)の使用を例示する。それに加えて、図解400はさらに、SDU破棄カウンタ(「破棄カウンタ」)を利用する。これによって、禁止カウンタの動作中に複数のSDUが破棄されるようになるので、SDU破棄に関するさらなる制御自由度をもたらす。
図解400は、時間402で始まる。ここでは、送信バッファは、図解400において0乃至4とラベルされた5つのSDUを含む。図解400はさらに、SDU0、2、3が遅延限界を超えていることを示している。時間402では、送信バッファに関連付けられた破棄禁止カウンタは、0に等しく、SDU破棄カウンタは、1に等しいことが観察されうる。次に、時間404では、SDU0がその遅延限界を超えていると判定されうる。時間404では、破棄禁止カウンタが0に等しいので、図解300において時間304で例示された破棄と類似した方式で、この時間においてSDU0が破棄されうる。
1つの態様によれば、SDU破棄カウンタは、その後、時間406において、チェックされ、破棄禁止カウンタをリセットする前に、さらに多くのSDUが破棄されうるかが判定される。一例において、このチェックは、SDU破棄カウンタが非ゼロであるかを判定することによって実行されうる。SDU破棄カウンタは1に等しいので、時間406において、SDU破棄カウンタは、デクリメントされうる。それに加えて、図解300とは対照的に、破棄禁止カウンタは、時間404においてSDU0が破棄された後、時間406において、変更されないままであることが認識されるべきである。
時間406に例示するように、SDU1−4が送信バッファに残る。図解400はさらに、時間406において、先頭のSDU1が、遅延限界を超えていないことを例示している。したがって、SDU1は、ブロック406において送信されうる。時間408におけるSDU1の送信後、時間410において、破棄禁止カウンタがデクリメントされうる。しかしながら、破棄禁止カウンタは既に時間408において0に等しいので、このカウンタは、0を保つように設定されうる。
時間410では、遅延したSDU2が、送信バッファの先頭であることが観察されうる。時間410において、破棄禁止カウンタは0に等しいので、時間412において、SDU2が破棄されうる。次に、時間414において、SDU破棄カウンタは、カウンタのリセットを要求する前に、さらなるSDUが破棄されうるかを判定するチェックが再度行われうる。時間414において、SDU破棄カウンタは0に等しいので、これ以上SDUは破棄されず、カウンタのリセットが必要であると判定されうる。したがって、時間414において、破棄禁止カウンタおよびSDU破棄カウンタが、それぞれの予め設定された値にリセットされうる。図解400は、破棄禁止カウンタが値2にリセットされ、SDU破棄カウンタが値1にリセットされることを例示しているが、任意の適切な値が使用されうることが認識されるべきである。
その後、時間416において、遅延したSDU3が、送信バッファの先頭となる。しかしながら、時間414において、破棄禁止カウンタがリセットされるので、時間416において、SDU3の破棄が禁止される。したがって、図解400が例示するように、SDU3は、関連する遅延に関わらず、時間416において送信されうる。時間416において、SDU3を送信した後、破棄禁止カウンタは、デクリメントされ、図解400によって例示されたものと類似の処理が、パケット4および/またはその後バッファされた任意のパケットについて継続しうる。
1つの態様によれば、図解400によって例示されたように複数のカウンタが利用され、カウンタをリセットする前に、複数のパケットを破棄することが可能となる。あるいは、図解400によって例示されるようなSDU破棄カウンタが、別の方式でパケットの破棄を制御するように動作しうる。例えば、SDU破棄カウンタは、連続した遅延パケットのみの破棄を許可するように、および、パケットを送信するとリセットするように構成されうる。別の例として、SDU破棄カウンタは、カウンタをリセットする前に、複数のパケットを破棄することを許可するが、連続したパケットの破棄を許可しないように構成されうる。これらの動作モードは、限定しない例として提供され、任意の適切な動作モードが利用されうることが認識されるべきである。
図5に示すように、さまざまな態様にしたがって複数のパケット・フローにわたるそれぞれのパケットの送信を管理するシステム500のブロック図が例示される。一例において、システム500は、情報の送信を容易にする。この情報は、データ・ソース520から取得され、1または複数の送信バッファ530にバッファされ、システム200内の基地局210および/または端末240に関して記載されたものと類似の方式で、送信機540を介して送信される。
1つの態様によれば、システム500はさらに、送信バッファ・マネジャ510を含みうる。これは、データ送信効率およびパフォーマンスを向上するために、送信バッファ530によって格納されたパケットを管理しうる。一例において、送信バッファ・マネジャ510は、送信バッファ530に格納され、対応する遅延限界を超えたと判定されたパケットの破棄を制限しうる。図解500が例示するように、送信バッファ・マネジャ510における遅延アナライザ512は、パケットがその遅延限界を超えたかを判定するために利用されうる。
別の態様によれば、システム500は、システム500によって利用されるアプリケーション、システム500によって利用されるトラフィック・タイプ、および/または、その他任意の適切な指定に対応する複数のデータ・パケット・フローにおけるパケットの送信を容易にしうる。したがって、送信バッファ530は、複数のアプリケーションおよび/またはフローに対応するデータのバッファリングを容易にしうる。一例では、単一の送信バッファ530が、すべてのフローのために利用されうる。あるいは、1または複数の個別のフローにそれぞれ対応する複数の送信バッファ530が利用されうる。
一例において、送信バッファ・マネジャ510は、システム500によって利用されるおのおののフローについて、独立したパケット・フロー禁止機能を提供するように構成されうる。この目的のために、送信バッファ・マネジャ510は、送信バッファ530内のパケットに関連付けられたフローを識別するフロー・アイデンティファイヤ514を含みうる。さらにその上、および/または、その代わりに、送信バッファ・マネジャ510は、システム500によって利用されるそれぞれのフローに対応する複数の破棄禁止カウンタ516を保持しうる。一例において、パケットについて識別されたフローに基づいて、送信バッファ・マネジャ510は、パケットについて識別されたフローに対応するカウンタ516を用いて、パケットの処理を容易にしうる。1つの態様によれば、カウンタ516は、個別に維持および/または設定されうる。例えば、カウンタ516は、関連付けられたフローのトラフィック要件に依存して、異なる初期値を有しうる。
図6は、さまざまな態様にしたがって、破棄禁止カウンタの制御および設定を行うシステム600を例示するブロック図である。図6が例示するように、システム600は、基地局610および移動局620を含んでいる。一例において、移動局620は、破棄禁止カウンタ622を含みうる。これは、システム600内の基地局610および/またはその他任意の適切なエンティティへ通信されるべき情報の管理および処理を容易にするために、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがって動作しうる。1つの態様によれば、基地局610は、移動局620によって使用されるカウンタ設定データを生成するカウンタ・コントローラ612を含みうる。これらのデータは、関連付けられた破棄禁止カウンタ622の設定を容易にするために、その後、移動局620へ通信されうる。カウンタ設定データは、例えば、カウンタ初期値、動作命令群、および/または、その他任意の適切な情報を含みうる。
一例において、カウンタ・コントローラ612は、破棄禁止カウンタ622をローカルに設定するのに十分な処理電力またはその他のリソースを持たないモバイル・デバイス620において、破棄禁止カウンタ622を設定するために利用されうる。あるいは、カウンタ・コントローラ612は、複数の基地局620間での一様な動作を容易にするために、関連付けられた基地局610によってサービス提供される複数のモバイル端末620へ設定データを提供しうる。別の代案として、移動局620は、関連付けられた破棄禁止カウンタ622のいくつかまたはすべての態様をローカルに設定し、ローカルに生成された設定データに加えて、および/または、その代わりに、基地局610から取得されたデータを利用しうる。
図7および図8に示すように、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがって実行されうる方法が例示される。説明を単純にする目的で、これら方法は、一連の動作として示され説明されているが、これら方法は、1または複数の態様にしたがって、幾つかの動作が本明細書で示され記載されたものとは異なる順序で、あるいは他の動作と同時に生じうるので、動作の順序によって限定されないことが理解され認識されるべきである。例えば、当業者であれば、これら方法はその代わりに、例えば状態図におけるように、一連の相互関連する状態またはイベントとして表されうることを理解し認識するだろう。さらに、1または複数の態様にしたがって方法を実現するために、必ずしも例示された全ての動作が必要とされる訳ではない。
図7に関して、無線通信システム(例えば、システム200)においてパケット破棄を制限する方法700が例示される。方法700は、例えば、基地局(例えば、基地局210)、移動局(例えば、端末200)、および/または、その他任意の適切なネットワーク・エンティティによって実行されうることが認識されるべきである。方法700はブロック702で始まる。ここでは、対応する遅延限界を超えた送信バッファ(例えばTxバッファ214、244)内の第1のパケットが破棄される。次に、ブロック704では、送信バッファ内の、対応する遅延限界を超えた第2のパケットが識別される。
ブロック704で記載された動作を完了すると、方法700は、ブロック706へ進み、ブロック702における第1のパケットの識別と、ブロック704における第2のパケットの識別との間に送信されたパケットの数が判定される。一例において、ブロック706における判定は、1または複数のカウント・アップ・カウンタおよび/またはカウント・ダウン・カウンタ(例えば、1または複数の破棄禁止カウンタ274)を用いて達成される。方法700は、その後、ブロック708で終了する。ここでは、ブロック706で判定されたパケットの数が、予め定められたしきい値未満である場合、ブロック704で識別された第2のパケットの破棄が禁止される。ブロック706における判定がカウンタによってなされる一例では、ブロック708における破棄禁止が、カウンタの現在の状態と、カウンタの所望の最終値との比較に基づいて条件付きでなされうる。例えば、所望の最終値は、カウント・アップ・カウンタの場合、予め定められた最終値であるか、カウント・ダウン・カウンタの場合、0でありうる。
図8は、それぞれのパケット・フロー・カウンタ(例えば、破棄禁止カウンタ516)に基づいてパケット送信を管理する方法800を例示する。方法800は、例えば、ノードB(例えば、基地局210)、UE(例えば、端末220)、および/または、その他の任意の適切なネットワーク・エンティティによって実行されうる。方法800は、ブロック802で始まり、ここでは、1または複数のパケット・フローのそれぞれのカウンタが、それぞれの予め設定された値に初期化される。次に、ブロック804では、送信されるべきパケット(例えば、送信バッファ530においてバッファされたパケット)が識別される。ブロック804で識別されたパケットに対応するパケット・フローは、その後、ブロック806において(例えば、フロー・アイデンティファイヤ514によって)識別される。
その後、方法800はブロック808に進み、ブロック804で識別されたパケットの遅延限界を超えているかが(例えば、遅延アナライザ512によって)判定される。パケットの遅延限界を超えていないと判定された場合、方法800はブロック810に進み、パケットが(例えば、送信機540によって)送信される。方法800は、その後、ブロック812に進み、ブロック806で識別されたパケット・フローに関連付けられたカウンタがデクリメントされ、その後、方法800は、ブロック804へ戻り、次のパケットを処理する。
一方、ブロック804において識別されたパケットが遅延限界を超えているとブロック808で判定された場合、方法800は、ブロック814へ進み、ブロック806で識別されたパケット・フローに関連付けられたカウンタが0に等しいかが判定される。カウンタが非ゼロである場合、方法800はブロック810に進み、上述した動作を続ける。そうでない場合、方法800はブロック816に進み、ブロック804で識別されたパケットが破棄される。その後、方法800は、ブロック818に進み、ブロック806で識別されたフローに関連付けられたフローがリセットされ、その後、方法800は、ブロック804に戻り、次のパケットを処理する。
1つの態様によれば、方法800は、上述し、かつ、図8を用いて例示したように、それぞれのパケット・フローに関連付けられた1または複数のカウント・ダウン・カウンタを用いて処理しうる。しかしながら、方法800は、例えば、ブロック802およびブロック818で利用される予め設定されたカウンタ初期値を0に設定し、ブロック814において、カウンタ値が、0の代わりに、予め設定された最終値に等しいかを判定し、ブロック812において、カウンタをデクリメントする代わりに、インクリメントすることによって、1または複数のカウント・アップ・カウンタを用いるように変形されうることが認識されるべきである。あるいは、例えば、カウント・アップ・カウンタとカウント・ダウン・カウンタとの組み合わせ、(例えば、図解400によって例示されるような)フロー毎の複数のカウンタの設定、等のような、その他任意の適切なカウンタの設定が利用されうる。
図9に示すように、本明細書に記載されたさまざまな態様が機能しうる無線通信システム900の例を例示するブロック図が提供される。一例において、システム900は、送信機システム910および受信機システム950を含む複数入力複数出力(MIMO)システムである。しかしながら、送信機システム910および/または受信機システム1150は、複数入力単数出力システムに適用することが可能であり、例えば、(例えば、基地局上の)複数の送信アンテナが、1または複数のシンボル・ストリームを、単一のアンテナ・デバイス(例えば、モバイル局)へ送信しうることが認識されるべきである。さらに、本明細書に記載された送信機システム910および/または受信機システム950の態様は、単一入力単一出力アンテナ・システムとの接続に利用されうることが認識されるべきである。
1つの態様によれば、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データが、送信機システム910において、データ・ソース912から送信(TX)データ・プロセッサ914へ提供される。一例において、その後、おのおののデータ・ストリームが、それぞれの送信アンテナ1124を介して送信されうる。それに加えて、TXデータ・プロセッサ914は、符合化されたデータを提供するために、トラフィック・データをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符合化スキームに基づいて符号化し、インタリーブする。一例において、おのおののデータ・ストリームの符合化されたデータは、OFDM技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは一例として、既知の方法で処理される既知のデータ・パターンである。さらに、チャネル応答を推定するために、パイロット・データが、受信機システム950において使用されうる。送信機システム910に戻り、おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符合化されたデータは、変調シンボルを提供するために、おのおののデータ・ストリームについて選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)されうる。一例において、おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ930によって実行される命令群によって決定されうる。
次に、すべてのデータ・ストリームの変調シンボルが、(例えば、OFDMのための)変調シンボルを処理するTX MIMOプロセッサ920に提供される。TX MIMOプロセッサ920はその後、N個の変調シンボル・ストリームを、N個の送信機(TMTR)922a乃至922tへ提供する。一例において、おのおののトランシーバ922は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理する。おのおのの送信機922は、その後さらに、MIMOチャネルによる送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。したがって、N個のトランシーバ922a乃至922tからのN個の変調信号は、N個のアンテナ924a乃至924tそれぞれから送信される。
別の態様によれば、受信機システム950において、送信された変調信号がN個のアンテナ952a乃至952rによって受信されうる。その後、おのおののアンテナ952からの受信信号が、それぞれのトランシーバ954へ提供される。一例において、おのおののトランシーバ954は、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。その後、RX MIMO/データ・プロセッサ960は、N個のトランシーバ954からN個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、N個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。一例において、検出されたおのおののシンボル・ストリームは、対応するデータ・ストリームのために送信された変調シンボルの推定値であるシンボルを含みうる。その後、RXデータ・プロセッサ960は、少なくとも部分的に、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号することによって、対応するデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。したがって、RXプロセッサ960による処理は、送信機システム910におけるTX MIMOプロセッサ920およびTXデータ・プロセッサ914によって実行されるものと相補的である。RXプロセッサ960は、さらに、処理されたシンボル・ストリームをデータ・シンク964に提供しうる。
1つの態様によれば、RXプロセッサ960によって生成されたチャネル応答推定値は、受信機における空間/時間処理の実行、電力レベルの調節、変調レートまたはスキームの変更、および/またはその他の適切な動作のために使用されうる。それに加えて、RXプロセッサ960はさらに、例えば、検出されたシンボル・ストリームの信号対雑音および干渉比(SNR)のようなチャネル特性を推定しうる。その後、RXプロセッサ960は、推定されたチャネル特性をプロセッサ970へと提供しうる。一例において、RXプロセッサ960および/またはプロセッサ970はさらに、システムの「動作中の」SNRの推定値を導出しうる。プロセッサ970はその後、通信リンクおよび/または受信したデータ・ストリームに関する情報を備えうるチャネル状態情報(CSI)を提供しうる。この情報は、例えば、動作中のSNRを含みうる。CSIはその後、TXデータ・プロセッサ918によって処理され、変調器980によって変調され、受信機954a乃至954rによって調整され、送信機システム910へ送り戻される。それに加えて、受信機システム950におけるデータ・ソース916が、TXデータ・プロセッサ918によって処理されるべき追加データを提供しうる。
送信機システム910に戻り、受信機システム950からの変調信号はその後、アンテナ924によって受信され、トランシーバ922によって調整され、復調器940によって復調され、RXデータ・プロセッサ942によって処理されて、受信機システム950によってレポートされたCSIが復元される。一例において、レポートされたCSIはその後プロセッサ930へ提供され、1または複数のデータ・ストリームのために使用されるべき符合化および変調スキームのみならずデータ・レートを決定するために使用されうる。決定された符合化および変調スキームはその後、量子化および/または受信機システム950へのその後の送信のために、トランシーバ922へ提供されうる。それに加えて、および/または、その代わりに、レポートされたCSIは、TXデータ・プロセッサ914およびTX MIMOプロセッサ920のためのさまざまな制御を生成するために、プロセッサ930によって使用されうる。別の例では、RXデータ・プロセッサ942によって処理されたCSIおよび/またはその他の情報が、データ・シンク944へ提供されうる。
一例において、送信機システム910におけるプロセッサ930および受信機システム950におけるプロセッサ970は、それぞれのシステムにおける動作を指示する。さらに、送信機システム910におけるメモリ932と、受信機システム950におけるメモリ972とが、プロセッサ930、970のそれぞれによって使用されるプログラム・コードとデータのためのストレージを提供する。さらに、受信機システム950では、さまざまな処理技術が、N個の送信されたシンボル・ストリームを検出するために、N個の受信信号を処理するために使用されうる。これらの受信機処理技術は、空間的および空間/時間受信機処理技術を含みうる。これらは、等値化技術、および/または、「連続ヌルイング/等値化および干渉除去」受信機処理技術とも称される。「連続ヌルイング/等値化および干渉除去」受信機処理技術は、「連続干渉除去」または「連続除去」受信機処理技術とも称されうる。
図10は、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがって無線通信システムにおける送信管理を容易にするシステム1000のブロック図である。一例において、システム1000は、基地局またはノードB1002を含んでいる。例示されるように、ノードB1002は、1または複数の受信(Rx)アンテナ1006を経由して1または複数のUE1004から信号を受信し、1または複数の送信(Tx)アンテナ1008を経由して1または複数のUE1004へ送信しうる。
それに加えて、ノードB1002は、受信アンテナ1006から情報を受信する受信機1010を備えうる。一例において、受信機1010は、受信した情報を復調する復調器(Demod)1012と動作可能に関連付けられうる。その後、復調されたシンボルは、プロセッサ1014によって分析されうる。プロセッサ1014は、メモリ1016に結合されうる。このメモリは、コード・クラスタ、UE割り当て、それらに関するルックアップ・テーブル、ユニークなスクランブリング・シーケンス、および/または、その他任意のタイプの情報を格納しうる。一例において、ノードB1002は、方法700、方法800および/またはその他の類似および適切な技術を実行するプロセッサ1014を適用しうる。ノードB1002はまた、送信アンテナ1008を介した送信機1220による送信のために、信号を多重化する変調器1018を含みうる。
図11は、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがって無線通信システムにおける送信管理を容易にするさらなるシステム1100のブロック図である。一例では、システム1100は、モバイル端末1102を含んでいる。例示されるように、モバイル端末1102は、1または複数の基地局1104から信号を受信し、1または複数のアンテナ1108を経由して1または複数の基地局1104へ送信しうる。それに加えて、モバイル端末1102は、アンテナ1108から情報を受信する受信機1110を備えうる。一例において、受信機1110は、受信した情報を復調する復調器(Demod)1112と動作可能に関連付けられうる。その後、復調されたシンボルは、プロセッサ1114によって分析されうる。プロセッサ1114は、メモリ1116に結合されうる。メモリ1116は、モバイル端末1102に関連するデータおよび/またはプログラム・コードを格納しうる。それに加えて、モバイル端末1102は、方法700、方法800および/またはその他の類似および適切な技術を実行するプロセッサ1114を適用しうる。モバイル端末1102はまた、アンテナ1108を介した送信機1120による送信のために、信号を多重化する変調器1118を含みうる。
図12は、無線通信システムにおけるパケット破棄制限を容易にする装置1200を例示する。装置1200は、プロセッサ、ソフトウェア、または(例えば、ファームウェアのような)これらの組み合わせによって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして表されることが認識されるべきである。装置1200は、ノードB、UE、および/またはその他任意の適切なネットワーク・エンティティにおいて実現され、最初の遅延パケットを破棄するためのモジュール1202と、最初の遅延パケットの後に、予め定められた数未満のパケットしか送信されていない場合、その後の遅延パケットの破棄を禁止するためのモジュール1204とを含みうる。
本明細書に記載の態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、あるいはこれらの任意の組み合わせによって実現されうることが理解されるべきである。これらシステムおよび/または方法が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアあるいはマイクロコード、プログラム・コードあるいはコード・セグメントで実現される場合、それらは、例えばストレージ要素のような機械読取可能媒体内に格納されうる。コード・セグメントは手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェア・パッケージ、クラス、あるいは、命令群、データ構造、およびプログラム文の任意の組み合わせを表わしうる。コード・セグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、あるいはメモリ・コンテンツを引き渡すことによって、および/または、受信することによって、別のコード・セグメントまたはハードウェア回路に結合されうる。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージ引渡し、トークン引渡し、ネットワーク送信等を含む任意の適切な手段を用いて引渡し、転送、あるいは送信されうる。
ソフトウェアで実現する場合、本明細書に記載のこれら技術は、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能等)を用いて実現されうる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニット内に格納され、プロセッサによって実行されうる。メモリ・ユニットは、プロセッサ内部またはプロセッサ外部に実装されうる。プロセッサ外部に実装される場合、メモリ・ユニットは、当該技術分野で周知のさまざまな手段によってプロセッサと通信可能に接続されうる。
上述したものは、1または複数の態様の例を含んでいる。もちろん、上述した態様を説明する目的で、構成要素または方法の考えられる全ての組み合わせを記述することは可能ではないが、当業者であれば、さまざまな態様のさらに多くの組み合わせおよび置き換えが可能であることを認識することができる。したがって、記載された態様は、特許請求の範囲の精神およびスコープ内にあるそのような全ての変更、修正、および変形を含むことが意図される。さらにまた、用語「含む」が、詳細説明あるいは特許請求の範囲のうちの何れかで使用されている限り、その用語は、用語「備える」が、請求項における遷移語として適用される場合に解釈される用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、詳細説明または特許請求の範囲の何れかで使用されている用語である「または」は、「限定しない、または」であると意味される。

Claims (25)

  1. 無線通信システムにおけるパケット破棄を制御する方法であって、
    遅延限界を超えた、送信されるべきパケットを識別することと、
    前のパケットを破棄したことと、前記送信されるべきパケットを識別したこととの間に、少なくとも予め設定されたパケット数のパケットが送信されたかを判定することと、
    前記前のパケットを破棄したことと、前記送信されるべきパケットを識別したこととの間に、前記予め設定されたパケット数未満のパケットしか送信されていないと判定されると、前記送信されるべきパケットの破棄を禁止することと
    を備える方法。
  2. 1または複数のカウンタを、予め設定されたそれぞれの値に初期化することと、
    パケットが送信されたと判定されると、前記1または複数のカウンタを更新することと、
    パケットが破棄されたと判定されると、前記1または複数のカウンタを、予め設定されたそれぞれの値にリセットすることとを備え、
    前記判定することは、前のパケットを破棄したことと、前記送信されるべきパケットを識別したこととの間に、少なくとも予め設定されたパケット数のパケットが送信されたかを、少なくとも前記1または複数のカウンタに部分的に基づいて判定することを備える請求項1に記載の方法。
  3. 前記初期化することは、カウンタを、前記予め設定されたパケット数に初期化することを備え、
    前記更新することは、パケットが送信されたと判定されると、前記カウンタをデクリメントすることを備え、
    前記リセットすることは、パケットが破棄されたと判定されると、前記カウンタを、前記予め設定されたパケット数にリセットすることを備え、
    前記判定することは、前記カウンタをゼロ値と比較することを備える請求項2に記載の方法。
  4. 前記初期化することは、カウンタをゼロ値に初期化することを備え、
    前記更新することは、パケットが送信されたと判定されると、前記カウンタをインクリメントすることを備え、
    前記リセットすることは、パケットが破棄されたと判定されると、前記カウンタをゼロ値にリセットすることを備え、
    前記判定することは、前記カウンタを、前記予め設定されたパケット数と比較することを備える請求項2に記載の方法。
  5. 前記初期化することは、
    それぞれのパケットが送信されるべきそれぞれのパケット・フローを識別することと、
    前記識別されたそれぞれのパケット・フローのためのそれぞれのカウンタを初期化することと
    を備える請求項2に記載の方法。
  6. 前記初期化することは、
    前記予め設定されたパケット数に基づいて第1のカウンタを初期化することと、
    許容されたパケット破棄数に基づいて第2のカウンタを初期化することとを備え、
    前記更新することは、
    パケットが送信されたと判定されると、前記第1のカウンタを更新することと、
    パケットが破棄されたと判定されると、前記第2のカウンタを更新することとを備え、
    前記判定することはさらに、
    前記前のパケットを破棄したことと、前記送信されるべきパケットを識別したこととの間に、少なくとも予め設定されたパケット数のパケットが送信されたかを、前記第1のカウンタに基づいて判定することと、
    前記許容されたパケット破棄数のパケットが破棄されたかを、前記第2のカウンタに基づいて判定することとを備え、
    前記リセットすることは、
    前記許容されたパケット破棄数のパケットが破棄されたと判定されると、前記第1のカウンタおよび前記第2のカウンタをリセットすることとを備える請求項2に記載の方法。
  7. パケットが送信されるべき1または複数のパケット・フローのトラフィック要件に基づいて、前記予め設定されたパケット数を決定することをさらに備える請求項1に記載の方法。
  8. 前記パケットが送信されるべき1または複数のパケット・フローのトラフィック要件は、
    少なくとも、前記パケット・フローを利用するアプリケーションに部分的に基づく請求項7に記載の方法。
  9. 前記パケットが送信されるべき1または複数のパケット・フローのトラフィック要件に対する変化に基づいて、前記予め設定されたパケット数を時間にわたって調節することをさらに備える請求項7に記載の方法。
  10. 前記予め設定されたパケット数のパケットを、基地局から受信することをさらに備える請求項1に記載の方法。
  11. 前記パケットは、パックド・データ収束プロトコル(PDCP)サービス・データ・ユニット(SDU)である請求項1に記載の方法。
  12. 破棄が禁止されたパケットを送信することをさらに備える請求項1に記載の方法。
  13. 無線通信装置であって、
    送信されるべきパケットと、予め設定されたパケット送信数のパケット送信とに関連するデータを格納するメモリと、
    前のパケットを破棄した後に、前記予め設定されたパケット送信数のパケット送信がなされたかを判定し、前記予め設定されたパケット送信数のパケット送信がなされていないと判定されると、送信されるべきパケットを破棄することを禁止するように構成されたプロセッサと
    を備える無線通信装置。
  14. 前記メモリはさらに、パケット送信カウントおよび初期値に関連するデータを格納し、
    前記プロセッサはさらに、
    前記パケット送信カウントを前記初期値に初期化し、
    パケットが送信されたと判定されると、前記パケット送信カウントを更新し、
    パケットが破棄されたと判定されると、前記パケット送信カウントをリセットし、
    前のパケットを破棄した後に、前記予め設定されたパケット送信数のパケット送信がなされたかを、前記パケット送信カウントに基づいて判定するように構成された請求項13に記載の無線通信装置。
  15. 前記プロセッサはさらに、
    前記パケット送信カウントを、前記予め設定されたパケット送信数に初期化し、
    パケットが送信されたと判定されると、前記パケット送信カウントをデクリメントし、
    パケットが破棄されたと判定されると、前記パケット送信カウントを、前記予め設定されたパケット送信数にリセットし、
    前のパケットを破棄した後に、前記予め設定されたパケット送信数のパケット送信がなされたかを、前記パケット送信カウントをゼロ値と比較することによって判定する
    ように構成された請求項14に記載の無線通信装置。
  16. 前記プロセッサはさらに、
    前記パケット送信カウントをゼロ値に初期化し、
    パケットが送信されたと判定されると、前記パケット送信カウントをインクリメントし、
    パケットが破棄されたと判定されると、前記パケット送信カウントをリセットし、
    前のパケットを破棄した後に、前記予め設定された数のパケット送信がなされたかを、前記パケット送信カウントを、前記予め設定されたパケット送信数と比較することによって判定するように構成された請求項14に記載の無線通信装置。
  17. 前記メモリはさらに、複数のパケット・フローと、前記複数のパケット・フローそれぞれに対応する複数のパケット送信カウンタとに関連するデータを格納し、
    前記プロセッサはさらに、前記送信されるべきパケットに対応するパケット・フローを識別し、前記識別されたパケット・フローに対応するパケット送信カウントに基づいて、破棄されるべきパケットの破棄を管理するように構成された請求項14に記載の無線通信装置。
  18. 前記プロセッサはさらに、送信されるべきパケットが送信されるべきパケット・フローを識別し、前記識別されたパケット・フローの1または複数の特性に基づいて、前記予め設定されたパケット送信数を決定するように構成された請求項13に記載の無線通信装置。
  19. 前記プロセッサはさらに、前記識別されたパケット・フローの特性の変化に応答して、前記予め設定されたパケット送信数を調節するように構成された請求項18に記載の無線通信装置。
  20. 前記プロセッサはさらに、前記予め設定されたパケット送信数のパケットを、前記無線通信装置の外部にあるソースから受信するように構成された請求項13に記載の無線通信装置。
  21. 前記パケットは、パックド・データ収束プロトコル(PDCP)サービス・データ・ユニット(SDU)である請求項13に記載の無線通信装置。
  22. 前記プロセッサはさらに、送信されるべきパケットを、破棄することを禁止した後に送信するように構成された請求項13に記載の無線通信装置。
  23. 無線通信システムにおけるパケット破棄制限を容易にする装置であって、
    最初の遅延パケットを破棄する手段と、
    前記最初の遅延パケットの後に、予め定めた数未満のパケットしか送信されていない場合、後の遅延パケットを破棄することを禁止する手段と
    を備える装置。
  24. コンピュータ読取可能媒体を備えたコンピュータ・プログラム製品であって、
    前記コンピュータ読取可能媒体は、
    送信カウンタを初期化するためのコードと、
    送信が完了すると、前記送信カウンタを更新するためのコードと、
    送信のために指定されたデータが破棄されると、前記送信カウンタをリセットするためのコードと、
    前の破棄と、送信のために指定されたデータの識別との間で、少なくとも予め定められた数の送信がなされたことを送信カウンタが示さない場合、送信のために指定されたデータの破棄を禁止するためのコードと
    を備えるコンピュータ・プログラム製品。
  25. 送信バッファを管理するためのコンピュータ実行可能な命令群を実行する集積回路であって、
    前記命令群は、
    送信のためのデータ・パケットをバッファすることと、
    前記データ・パケットに関連付けられた遅延を判定することと、
    前記判定された遅延を、パケットの遅延要件と比較することと、
    前記判定された遅延が、前記パケットの遅延要件を超える場合、前の破棄の後に、予め定められた数未満のパケットしか送信されていないと判定されると、前記パケットを送信するか、または、前の破棄の後に、少なくとも前記予め定められた数のパケットが送信されたと判定されると、前記パケットを破棄することと
    を備える集積回路。
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