JP2011503037A - N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの新規な多形相 - Google Patents

N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの新規な多形相 Download PDF

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Abstract

式 N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの化合物の結晶多形相が記載される。多形相Aおよび多形相Bという名の2つの多形相は、薬物中毒およびアルコール中毒の治療において使用され、非常に良好な安定性を有しうる。該多形相を製造する方法もまた記載される。

Description

本発明は、式(I)

の化合物、すなわち、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの2つの新規な多形相、および薬物中毒の治療におけるそれらの使用、および、特に、アルコール中毒の治療におけるそれらの使用に関する。
N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドは、薬物中毒およびアルコール中毒の治療に有用なアミド類群の一種であるとして特許文献1に初めて示された。
上記特許文献によれば、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドは、4−トリフルオロメチルベンジル残基を有し、アルコール中毒の治療においてよく知られている、γ−ヒドロキシ酪酸(GHB)の塩と比較した場合、神経薬理学的活性について最適な特性を示した。特に、ラットの運動活性に対する影響の評価において、それは、活性の持続および有効性の特性を示し、GHBより良好であり、および構造上異なる残基を有する他のアミド類よりはるかに良好であった。
したがって、その最適な神経薬理学的活性の観点では、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドは、薬理学で使用されるために、高純度および高収率が要求されていた。
第1に、本発明の発明者らは、該特許公報に記載されている製造方法に従って、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドを得ようとした。
具体的には、特許文献1によれば、該化合物は、該特許公報の第8頁に記載されている一般的な合成方法に従って製造され、それは下記工程を備えている:A)160〜170℃の温度にてNHClがある状態で適切なアミンと4−アルコキシブチル酸エステルを反応させて、粗生成物を得る工程、B)シリカゲル上で該粗生成物をクロマトグラフィーし、シクロヘキサン(cycloexane)/酢酸エチルで溶出する工程および最後に、C)CHCl/EtOにより結晶化する工程。
欧州特許第0 932 597号明細書
しかしながら、この手順に従う場合、本発明者らは、たとえ所望の化合物を得られるとしても、それは毎回物理−化学的特性が異なるものであることを見出した。したがって、特許文献1の中で示された一般的な合成方法はそれ自体再現性が不足していること、さらに精製工程B)により非常に高価であることを明らかにしており、およびしたがって、工業規模でのN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの製造にふさわしくないことを明らかにした。
N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの製造方法の再現性の問題を解決しようして、本発明者らが該化合物を異なる多形相である場合があることを見出したことは驚くべきことであった。具体的に、製造および蒸留を開発して、毎回得られた生成物を分析することによって、彼らはN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの2つの新規な2つの多形相、形態Aおよび形態Bを見出し、これらは異なる結晶充填を有していた。
したがって、本発明は、一態様では、下記式のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aを提供する:
該多形相Aは、X線粉末回折図形±0.2の回折度(2−シータ)で下記ピークを有する:
9.7;12.0;18.0;24.1;25.9
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物の多形相Bを提供し、X線粉末回折図形±0.2の回折度で下記ピークを有する:
11.7;19.8;22.3;23.6
さらに、本発明者らはまた、クロマトグラフィー精製工程を必要とせずに、ある一定の再現可能な安定した方法および高純度で、2つの新規な多形相AおよびBを生産できる方法を見出した。
したがって、さらに別の態様では、本発明は、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aを製造する方法に関し、下記工程を含む:
i)4−トリフルオロメチルベンジルアミンを、触媒の存在下で、メチル4−メトキシブチレートと反応させて、粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドを得る工程;および
ii)有機溶媒中で粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの溶液から、結晶多形相Aを得る工程であって、前記溶液はN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの該多形相Aでシーディングされている、前記工程。
さらなる別の態様では、本発明は、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bを製造する方法に関し、下記工程を含む:
i)4−トリフルオロメチルベンジルアミンを、触媒の存在下で、メチル4−メトキシブチレートと反応させて、粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドを得る工程;および
ii)有機溶媒中で粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの溶液から、結晶多形相Bを得る工程であって、前記溶液はN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの該多形相Bでシーディングされている、前記工程。
N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相AおよびBは、薬物中毒の治療およびアルコール中毒の治療に有用である。より具体的には、それらは、エチルアルコールの任意の消費を削減するのに有用であり、および禁断症候群(abstinences syndrome)の治療に有用である。さらに、前記多形相Aおよび多形相Bはまた、ヘロイン、コカイン、モルヒネおよび向精神薬のような中毒性薬物による禁断危機の治療に有用である。
したがって、本発明は、医薬として使用するためのN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相A、さらに医薬として使用するためのN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bに関する。
別の態様では、本発明はまた、有効成分として、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aの有効量および薬学的に許容可能な担体を含む医薬品組成物、ならびに、有効成分として、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bの有効量および薬学的に許容可能な担体を含む医薬品組成物に関する。
図1は、結晶多形相Aにおける、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドのX線粉末回折図形を示す; 図2は、結晶多形相BにおけるN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドのX線粉末回折図形を示す; 図3は、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの結晶多形相Aの赤外スペクトルを示す; 図4は、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの結晶多形相Bの赤外スペクトルを示す; 図5は、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aの示差走査熱量計(DSC)スペクトルを示す; 図6は、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bの示差走査熱量計(DSC)スペクトルを示す。 図7は、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aおよび多形相BのIRスペクトル間の相関を示す; 図8Aは、多形相Aの投与後の非欠乏(non deprivated)sPラットの自発的なアルコール摂取のモデルの結果を示す; 図8Bは、多形相Aの高用量投与の後の非欠乏sPラットのアルコール欠乏効果のモデルの結果を示す;および 図8Cは、多形相Aの低用量投与の後の非欠乏sPラットのアルコール欠乏効果のモデルの結果を示す。
本発明は、X線粉末回折図形の回折度(角度±0.2°で2−シータ)で異なる関連するピークを有する、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの新規な多形相Aおよび新規な多形相Bに関し、特に多形相Aについては9.7、12.0、18.0、24.1、25.9であり、多形相Bについては11.7、19.8、22.3、23.6である。
より具体的には、多形相Aは、図1中で記載されている通りのX線粉末回折図形中の表1において以下に示される強度を有する回折度で18のピークを示す。
表1:多形相Aのピーク(角度±0.2°で2−シータ)
本発明によれば、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aが下記工程を含む方法によって製造されてもよい:
i)4−トリフルオロメチルベンジルアミンを、触媒の存在下で、メチル4−メトキシブチレートと反応させて、粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドを得る工程;および
ii)有機溶媒中で粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの溶液から、結晶多形相Aを得る工程であって、前記溶液はN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの該多形相Aでシーディングされている、前記工程。
工程(i)の4−トリフルオロメチルベンジルアミンは、芳香族アミンの既知の合成方法によって製造され得る。好ましくは、4−トリフルオロメチルベンジルアミンは、下記スキームに従って、4−トリフルオロメチルベンズアルデヒドをヒドロキシルアミンと反応させることにより製造される:
このスキームに従えば、4−トリフルオロベンジルアミンの収率は、有利なことに、90%である可能性がある。
本発明によれば、工程(i)において、触媒、好ましくはメタノール中の30% ナトリウムメチラート溶液がある状態でメチル4−メトキシブチレートと4−トリフルオロメチルベンジルアミンを反応させるが、N,N−ジメチルアミノピリジンおよび塩化アンモニウムもまた使用できる。好ましくは、上記工程(i)は、95℃〜135℃、より好ましくは110℃〜120℃の温度で生じる。反応の終わりに、粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドは、有機溶媒を用いた蒸留のような従来の分離技術によって、分離され得る。有利なことに、工程(i)は、粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの約70%の収率を達成する。
そのようにして得た粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドを、有機溶媒中の粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの溶液をまず製造し、次いで前記溶液中に多形相Aをシーディングすることにより、工程(ii)において多形相Aへ結晶化する。
上記溶媒は、多形相Aの結晶化を補助できる任意の適切な有機溶媒であり得る。
好ましくは、そのような有機溶媒はトルエン、および酢酸エチルとn−ヘキサンとの混合物から選ぶことが可能である。より好ましくは、粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの溶液は酢酸エチル:n−ヘキサンの混合物で製造される。有利なことに、粗生成物が酢酸エチル:n−ヘキサンの混合物で可溶化される場合、酢酸エチル:n−ヘキサンの比率は、1:4〜1:2、より有利には約1:3であるであろう。
溶媒中の粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの溶液は、多形相Aをシーディングする前に好ましくは35〜70℃、さらにより好ましくは40〜60℃でそれを加熱することにより形成される。多形相Aの析出は、好ましくは0〜35℃、より好ましくは10〜20℃で生じる。
有利なことに、工程(ii)は、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aの約95%の収率を達成する。
本発明の別の実施態様によれば、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bが提供される。多形相Bは、図2において描かれているX線粉末回折図形の下記表2において示される強度の回折度で16個のピークを示す。
表2:多形相Bのピーク(角度±0.2°中の2−シータ)
本発明によれば、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bは、下記工程を含む方法によって製造されてもよい:
i)4−トリフルオロメチルベンジルアミンを、触媒の存在下で、メチル4−メトキシブチレートと反応させて、粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドを得る工程;および
ii)有機溶媒中で粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの溶液から、結晶多形相Bを得る工程であって、前記溶液はN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの該多形相Bでシーディングされている、前記工程。
多形相Aを製造する方法に対する上記のすべての好ましい態様は、つまり、工程(i)のベンジルアミンの製造、ならびに工程(i)および(ii)両方のすべての有利な特徴は、多形相Bを製造する方法について同様であり、およびここに参照によって引用される。
本発明によれば、多形相Aおよび多形相Bは、有利なことに、簡便な方法によって得られ、それはさらに純粋な結晶形態を得るためのクロマトグラフィー法の使用を回避し、より有利なことに、再現可能であり、および安定形態での所望の結晶形態を選択的に得ることが可能である。
結晶多形相AおよびBは、特に、図1および2に示されるそれらのX線粉末図形によってそれぞれ識別され得るが、それらはさらに、実験部において明らかにされている通りに、それらの赤外スペクトルによって識別され得る。
結晶多形相AおよびBは、両方とも熱力学的に安定しており、他方への一方の転換はない。溶出試験は各多形体について実施され、および、2つの形態AおよびBはその溶解度特性の差を示していない。それらは両方とも、薬物中毒の治療、および特にアルコール中毒の治療で驚くべき薬理活性を示した。
そのような特性によって、結晶多形相AおよびBは、医薬として使用され得る。
したがって、本発明によれば、多形相Aまたは多形相Bのいずれか、および薬学的に適切な賦形剤を含む医薬組成物が提供される。
本発明に係る組成物は、好ましくは多形相Aまたは多形相Bのいずれかを、12.5〜50重量%含む。
そのような組成物を、生薬(galenic)業界において既知の技術および従来の希釈剤または賦形剤を使用して製造してもよい。多形相AおよびBを含む医薬組成物は、任意の適切な経路によって、たとえば、経口的にあるいは非経口的に投与されてもよい。
経口投与のための医薬組成物は、有利なことに、散剤、顆粒剤、錠剤、選択的に発泡剤、圧縮剤もしくはコーティング剤、糖衣錠、小袋、ハードカプセル剤もしくはソフトカプセル剤などの固形状、または溶剤、懸濁剤もしくは乳剤のような液状であってもよい。非経口投与用の医薬組成物は、水溶液性もしくは非水溶液、懸濁剤または乳剤の形態であり得る。
固形組成物では、形状Aまたは形状Bは、任意の適切な固形賦形剤、たとえば、潤滑剤、崩壊剤(disgregating agent)、充填剤などと組み合わせてもよい。
液状組成物では、形状Aまたは形状Bは、たとえば、水、有機溶媒またはアルコールに溶解され得る。
多形相Aおよび多形相Bは、有利なことに、薬物中毒の治療およびアルコール中毒の治療で使用され得る。
これらの目的については、多形体は、好ましくは、5〜50mg/kgの用量で投与され得る。
両方の多形体が医薬として使用されるために類似の特徴および類似の活性を有するとしても、本発明によれば、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aが好ましい。実際の問題として、上記多形相Aは、圧縮性や密度などの最適な物理的性質を示し、これは良好な作業性およびハンドリングに帰着し、処方化や生成物生産において非常に重要である。
さらに、および、実験の部から明らかな通り、多形相Aは、驚くべきことに、5〜10mg/kgの非常に低量の薬理学用量でさえアルコール依存症について治療活性を示した。
形状Aはまた、安全薬理学、毒物学および遺伝毒性について試験され、それは、以下に実証されているように、顕著な低毒性および遺伝毒性プロファイルによって安全であることがわかった。
本発明は、ここで、形状Aおよび形状Bの両方、およびそれらの化学−物理的特徴および薬理学的特徴をより特徴づけるために、非制限的な例によってより詳細に記載されるであろう。
例1−N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aの製造
A)4−トリフルオロメチルベンジルアミンの製造
リアクター内に、15kgの蒸留水、2.50kgの酢酸ナトリウム、2.30kgのヒドロキシルアミンヒドロクロライド、4.00kgのメタノールを加えた。室温で、5.0kgのトリフルオロメチルベンズアルデヒドを加え、および、該混合物をまず約30分間攪拌し、次いで5kgの溶媒を真空下で蒸留した。次いで12.0kgの80% 酢酸を加え、次いで4.5kgの亜鉛を分割して加え、これにより、発熱により60〜80℃まで温度上昇させた。次いで、上記温度を冷却によって維持した。反応の終わりに、10.0kgのトルエンおよび15.0kgの30% アンモニアを加え、亜鉛塩を取り除いた。そのようにして得られた質量物(mass)を50〜60℃で攪拌し、次いで下位の水相を廃棄した。
真空下で約半分の容積にまで蒸留した後、4−トリフルオロメチルベンジルアミンを含むトルエン溶液を回収し、その後の工程(i)に用いた。
4.00kgの4−トリフルオロメチルベンジルアミンを電位差滴定によって測定して得た。収率:79.5%。
B)粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの製造の工程i)
A)で得られたトルエン溶液(4.00kgの4−トリフルオロメチルベンジルアミン)をリアクター内に加えた。油状残留物が得られるまで蒸留した後、3.20kgのメチル4−メトキシブチレート、0.40kgの30% ナトリウムメチラートを加えた。次いで、該溶液を110〜120℃にまで加熱し、すべてのメタノール(該反応に使われていないメタノールも含む)を取り除くために大気圧で蒸留し、および少なくとも2時間上記温度を維持した。次いで、110〜120℃のリアクターを少なくとも1時間真空下に置いた。反応の終わりに、12.0kgのトルエン、2.0kgの水および0.40kgの80% 酢酸を、該質量物に加えた。攪拌後、下位の水相を分離し、および取り除いた。次いで、有機相を油状残留物にまで真空下で蒸留した。上記残留物へ、4.00kgの酢酸エチル、12.0kgのn−ヘキサンを加え、および、最終的な質量物を、完全な溶液が得られるまで、40〜60℃に加熱した。次いで、該溶液を20〜30℃に戻し、良好な析出物が得られるまで、そのように維持した。次いで、該質量物を0℃〜10℃で冷却し、0.80kgの酢酸エチル、4.00kgのn−ヘキサンの混合物で洗浄することにより遠心分離した。得られた湿潤性生成物を以下の工程でそのようなものとして使用した。
約3.8kgの粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドを得た。収率:60.5%。
C)N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aの結晶化の工程(ii)
リアクター内に、3.8kgの粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミド(対応する湿潤性生成物)、3.8kgの酢酸エチルおよび11.4kgのn−ヘキサンは加えた。完全な溶液が得られるまで、該質量物を40〜60℃に加熱し、次いで該溶液を25〜35℃に戻した。0.038kgのN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aをシーディングした。該質量物を少なくとも1時間25〜35℃で維持し、次いで10〜20℃で冷却し、および再び少なくとも1時間維持した。次いで、該質量物を、以前に製造した、および、0.76kgの酢酸エチル、2.28kgのn−ヘキサンを含む混合物で洗浄することにより、遠心分離した。得られた生成物を40〜50℃で乾燥させた。約3.4kgのN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aを得た。収率:89.5%。
例2−N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bの製造
例1)の実験部A)およびB)の同じ量を用いて、同じ手順に従って、粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドを得た。
C)N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bの結晶化の工程(ii)
実験用フラスコにおいて、34.0gのN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミド、34.0gの酢酸エチル、102gのn−ヘキサンを加えた。次いで、完全な溶液が得られるまで、該質量物を40〜60℃に加熱した。したがって、該溶液を25〜35℃に冷却し、および、0.35gのN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bをシーディングした。該質量物を少なくとも1時間25〜35℃で維持し、次いで10〜20℃に冷却し、および再び少なくとも1時間維持した。次いで、該質量物を、以前に製造され、および、6.8gの酢酸エチルおよび20.4gのn−ヘキサンを含む混合物で洗浄することにより、遠心分離した。得られた生成物を、40〜50℃で乾燥させた。約31gのN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bを得た。
例3:N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aの分析
まず、例1の結晶化生成物を、それがN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドであることを確認するために分析した。
例1の試料を、次のように供した:
−サーモ−フィンニガムLCQ−アドバンテージ装置(Thermo−Finnigam LCQ−Advantage Instrument)を用いた(+)ESI(電気−スプレ−イオン化)技術によるMASS分析。
分子量は275であるという結果になり、一方、質量/質量フラグメンテーション図形による結果は下記表3において示されている通りであった:
表3:質量/質量フラグメンテーション図形による結果
分子量および質量/質量フラグメンテーション図形は、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの構造を確認した。
−200MHzで操作するヴァリアント・ゲミニィ200装置(Variant Geminy 200 Instrument)を用いたCDClおよびCDCl+DO溶媒によるH−NMR分析。
NMRスペクトルは、下記の結果により、N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの構造を確認した:
表4:N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドのH−NMRスペクトル
−元素分析
該試料を下記元素の値を与え、計算されたものに相当した:
表5:1316NOに対する元素の値
例4:N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bの分析
該質量物、1H−NMRおよび元素分析は、同じ技術および装置を使用することにより、例2によって得られた結晶化生成物の試料で繰り返した。
検索データはすべて、例2の生成物がN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドであることを確認した。
例5:N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形の測定
例1および2の結晶化生成物の2つの試料を次の通りに分析した:
−リガク・ミニフレックス(Rigaku Miniflex)装置ならびにCu−α−照射およびCu−α−照射を用いたX線粉末回折;
−パーキン−エルマーDSC6装置(Perkin−Elmer DSC6 Instrument)を用い、および50〜260℃の温度範囲での10℃/minの走査速度を使用した、DSC分析;
−分析試料がKBr中の懸濁物である、パーキン−エルマーFT−IRスペクトル−ワン(Perkin−Elmer FT−IR Spectrum−one)を用いた赤外分析。
例1の多形相Aの試料のX線粉末回折図形は図1において示され、およびすべての2−シータおよび強度(cps)の値は上記表1において示される。
例2の多形相Bの試料のX線粉末回折図形は図1において示され、およびすべての2−シータおよび強度(cps)の値は上記表2において示される。
多形相A(例1)のIRスペクトルは図3において示される。IRバンド(cm−1)は、図3に描かれるように、下記の通りである:3308.68,3067.42,2997.56,2971.26,2935.88,2882.97,2834.85,2740.58,1924.26,1642.03,1541.19,1480.60,1446.91,1424.54,1373.53,1330.93,1253.96,1234.94,1209.04,1165.17,1114.08,1068.67,1047.11,1031.50,1020.76,954.22,916.98,886.86,835.75,815.71,757.32,722.82,692.97,639.65,590.06,531.17,508.96,482.28.
多形相B(例2)のIRスペクトルは図4において示される。IRバンド(cm−1)は、図4に描かれるように、下記の通りである:3305.52,3076.93,2989.08,2932.17,2869.83,2839.20,2817.11,2752.21,2651.07,2296.64,2069.08,1931.29,1642.82,1542.23,1482.83,1452.36,1417.48,1383.87,1341.05,1247.47,1122.67,1071.56,1017.95,955.01,884.95,872.11,853.35,817.02,764.69,722.01,642.51,590.87,536.59,490.57,465.16.
多形相A(例1から得られているもの)および多形相B(例2から得られているもの)に対するDSCスペクトルは、図5および6にそれぞれ示され、そこにオンセット温度およびピーク温度が示される。
図1〜6のすべてから、形状Aおよび形状Bの両方ともが異種同形結晶物からなることは明らかである。しかしながら、異なる分析での検索された値に基づいて、多形相Aおよび多形相Bには異なる結晶構造を有する。
構造上の差異をより強調するために、図3において描かれている例1試料(形状A)のIRスペクトルおよび図4において描かれている例2試料(形状A)のIRスペクトルが、図7に表わされるように重ねられ、および、それらの相関性が計算された。相関値は65.26%であった。この結果および図7は、形状Aおよび形状BがN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの2つの別個の多形体であることを確認した。
例6:多形相Aの試料および多形相Bの試料の物理−化学的特性の評価
例1で得られているように得て、次いで10ミクロン未満に微粉化した多形相Aの試料を分析した。
分析の結果は下記表6に与えられる。
表6:多形相Aおよび多形相Bの物理−化学的特性
2つの多形体は高純度で結晶化されているようであった。さらに、多形相Aは完全な結晶性粉末として現われた。この特徴によって、より良好な作業性およびハンドリングがもたらされ、多形相Aは、医薬組成物を製造するための最良の候補物質と判断された。
両方の粉末試料(形状Aおよび形状B)は、異なるpHで2つの多形体の溶解度特性を評価するために使用された。
2つの試料は下記pH条件の中で試験された:
−pH=1.2の塩酸緩衝液
−pH=3.0の酢酸
−pH=3.0のリン酸緩衝液
−pH=4.6のリン酸緩衝液
−pH=6.0のリン酸緩衝液
−pH=7.4のリン酸緩衝液
−pH=8.0のアルカリ性リン酸緩衝液
0.5gの各試料を、100mlの適切な緩衝液を使用して、ガラスフラスコに溶解した。次いで、2つの試料を、30分間攪拌下で維持した。試料の溶解を完了した場合、別の1グラムをフラスコに加え、および30分間撹拌した。該手順を、フラスコの底に溶解していない生成物がある状態まで繰り返した。そのような溶解手順の後、試料を24時間貯蔵し、次いで形状Aおよび形状Bの溶解量を、それぞれ、HPLC分析によって測定した。
結果は下記表7にある:
表7:異なるpHの多形相Aおよび多形相Bの溶解度
2つの多形体は、溶解特性において特有の差を示さなかった。
両化合物の溶解度はpHによって影響されなかった。さらにこの場合、最小の差は有意ではなかった。該溶解度は低く、2つの多形体の高い安定性を確認した。24時間後、該溶解度は異なるpH条件で10〜30%増加した。この試験によれば、形状Aおよび形状Bの両方は、医薬を製造するために使用され得る。
例7:薬理試験
A)アルコール依存症の治療におけるN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aの評価
試験は、サルデーニャ(Sardinian)・アルコール選択性ラット(sP)、つまり、それらの自発的なアルコール消費について遺伝学的に選択されたげっ歯類系統で実施された。これらの動物は、これらのラット(水および10% エタノール溶液の間の自由選択摂取を維持されているもの)が、大量のアルコール(6〜7g/kg/日)を消費し、試験用化合物(80〜100%)に対して大きな選択性を共有しているという事実により、研究計画において主な特異的動物モデルとして採用された。
標準下では、これらのラットは、非制限的なアクセス(24h/日)で、10%のアルコールと水との2本のボトルを自由に選択摂取できるホームケージに置く(homecage)ように供し、それらはこれらの特徴を示す:約6g/kgのアルコールの毎日の摂取;80%以上の嗜好比(アルコール溶液対全液体);3〜4の飲酒個体(binge)での毎日のアルコール摂取の細分;各飲酒個体の50mg%以上のBAL(血中アルコール濃度)の達成;薬学的結果の導入(不安緩解(anxiolysis)、運動刺激)および中枢性快楽セットポイント機序(central, hedonic set−point mechanism)による制御。
該試験は下記モデルによって実施された:
1.非欠乏sPラットの自発的アルコール摂取
2.欠乏sPラットのアルコール欠乏効果。
1.非欠乏sPラットの自発的アルコール摂取
このモデルによれば、2つのボトル自由選択摂取群のアルコール摂取は、ヒトのアルコール中毒の「活性化飲酒」期を表わす。したがって、試験される活性化合物は、アルコールを消費するラットの傾向(propension)を減少させるはずである。
このモデル中の総合的な結果は、多形相Aは、胃内の急性投与後に、広範囲の用量(10〜100mg/kg)でアルコール摂取を減少させることを実証した。抗アルコール効力は特異的であり、つまり、アルコール摂取の減少は鎮静作用と関連しておらず、水分摂取量の補完的増加およびsPラットの正常な食物摂取(データは報告されていない)によって実証されていることを強調することは重要である。図8Aでは、単一の実験結果が示される。特に、多形相Aの10、20、25および50mg/kgの用量を投与し、および、アルコール摂取を評価した。驚くべきことに、10mg/kgと同程度の低用量は、顕著にアルコール摂取を減少させた。
2.欠乏sPラットのアルコール欠乏効果
さらに多形相Aの抗アルコール効果を特徴づけるために、この化合物をアルコール欠乏効果(ADE)について評価した。ADEは、十分に文書化されている、禁酒期間後に生じるアルコール摂取の一時的な増加であり、アルコール依存症患者のアルコール依存再発を特徴づける挙動をとり、かつ、衝動的な、非制御的なアルコール探求のためのモデルである。このモデルによれば、アルコールを経験したsPラットは、エタノールへの接近がなかった禁酒期間を2週間経験した。この期間の後に、該動物に明かりを消す30分前に、多形相Aを投与し、次いでアルコールへ再接近させた。摂取は明かりを消した1時間後に測定された。
結果は、結晶多形相Aの高用量および低用量について、それぞれ図8Bおよび8Cに描かれている。多形相Aは完全にADE効果を抑制し、5〜100mg/kgの用量範囲で非常に良好な活性を示した。さらに、5mg/kgと同程度の低用量は、アルコールの追加消費を完全に止めることができた。
例8:多形相Aの安全薬理学、毒物学および遺伝毒性の評価
1.安全薬理学
CNS、心臓血管、呼吸および免疫機能に対する多形相Aの副作用の可能性を、異なる実験モデルにおいてインビトロおよびインビボで(ラットおよびイヌ)で評価した。インビボ試験では、試験化合物を、100、300および1000mg/kgの用量で常に単一経口投与によって与えた。
A)CNS系
−ラットのアーウィン試験および体温
多形相Aの神経反応効果を、標準観察バッテリーを使用することによるアーウィン試験により調査し、これは末梢および中枢神経系活性(たとえば、運動活性、運動協調、体性感覚/運動反射反応、自律反応)の両方の評価を可能とする;体温は電子体温計によって測定された。化合物は100mg/kgで自発運動活性の一時的な減少を引き起こした;より高用量では、運動に対する効果は、より顕著により長く続き、および小弛緩(miorelaxant)効果に関連し、および意識の減少に関連せしめた。1000mg/kgで、ラットは、先端つま先位置で運動失調を示し、およびその後に、横臥(lying recumbent)または平らになった位置で示した;結果はすべて可逆的だった。体温は100mg/kgでは影響を受けなかったが、より高用量では、体温の著しい減少が4時間まで見られた。
−ラットのヘキソバルビタール睡眠時間
該試験は、ヘキソバルビタール誘発睡眠の期間の測定を構成する;鎮静または抗睡眠作用を有する物質は、ヘキソバルビタール誘発睡眠の期間を、それぞれ増加または減少させる。寝入るのにかかる時間または睡眠期間についての統計的な有意な影響は、低用量(100mg/kg)で見られなかった。中間的な用量では睡眠時間のわずかな減少が記録され、一方最高用量では、寝入るのにかかる時間および睡眠時間の顕著な減少が観察された。
−ラットの痙攣誘発活性
該研究では、発作を誘導したペンチレンテトラゾールのある用量と組み合わせて投与された多形相Aの可能性のある痙攣誘発効果が調査された;痙攣誘発特性を有する物質での前処理は、より迅速な発作の開始に結びついた。投与されたすべての用量で多形相Aは統計的に有意な痙攣誘発効果を示さなかったが、一方100および300mg/kgの用量では、発作の発生時間の増加を誘導し、抗痙攣誘発効果の可能性を示唆する。
B)心血管組織
インビトロ
−HERG細胞(ヒトエーテル関連遺伝子細胞)
HERGG−1 cDNAで安定してトランスフェクトされた、HEK−293細胞(ヒト胚腎臓細胞)から記録されたHergテール電流について多形相Aのブロッキング効果の可能性が調査された。該方法は、セル構成(cell configuration)全部でパッチクランプ技術を使用することにより、HERGテール電流を測定することで構成される。HERG電流を阻害した化合物は心筋活動電位を延長し、かつ、QT間隔を増加すると認識された。
得られた結果は、多形相Aが10−7MでHERGテール電流の統計的に有意な阻害を引き起こさないことを示した;10−6および10−5Mの濃度では、わずかな、非用量依存減少が観察され、および試験された最も高い濃度である10−4Mでのみ、約50%の減少が生じた。該阻害は、この試験において活性な化合物を検討するための閾値と考えられる、70%の値に達しなかったということが協調される。
−プルキンエ線維
心筋活動電位についての多形相Aによって引き起こされる副作用の可能性は、単離されたイヌのプルキンエ線維において評価された。膜貫通活動電位は細胞内の微小電極技術によって測定された;この方法がQT間隔の延長を引き起こす物質の容量を検知するために推奨される。10−7、10−6および10−5Mの濃度の多形相Aは、普通または低度のいずれかの刺激率下で、活動電位パラメーターに統計的に有意な効果がなかった;10−4Mの非常に高い濃度では、再分極の活動電位期間の顕著な減少が観察された。試験されたすべての濃度で、早期または遅延した事後再分極(after−depolarisation)は記録されなかった。
これらの結果は、多形相Aの電気生理学的なプロファイルに基づいて、TDP(トルサード・ド・ポワント(Torsade de Pointes))またはQT延長が期待できないことを示した;多形相AはヒトのTDPまたはQT延長を誘導しないことが可能である薬剤に分類できる。
インビボ
−覚醒イヌでの心血管評価
血圧、心拍数および心電図についての経口による100、300および1000mg/kgの用量で投与された多形相Aの任意の効果の可能性を、動き回るのが自由であり、前もって遠隔測定発信機が備えられた、覚醒イヌで評価した。該研究の第1部では、遠隔測定だけが記録された;パラメーターの記録は、化合物の投与の少なくとも24時間前に開始し、および、次の投与を24時間継続した。第2部では、1000mg/kgの最高用量のみを投与し、ならびに6−リード心電図(リードI、II、III、aVL、aVRおよびaVF)、血液サンプリングおよび動物の観察などの補完的な相補的な調査を、処理前および処理後3時間に実施した。
第1部:100mg/kgで与えられた多形相Aは、血圧、心拍数および心電図出力(tracing)の相関した変化を引き起こさなかった(特に、T波形態において変化はなかった)。300および1000mg/kgで与えられた場合、動脈血圧(平均、収縮期および拡張期の動脈圧力圧)のわずかな増加、PRおよびPQ間隔期間のわずかな減少、およびサルマ(Sarma)法を用いた心拍数について修正されたQT間隔期間のわずかな増加が記録された。300mg/kgで観察された変化は、非常にわずかに分離され、および、1000mg/kgで観察されたPRおよびPQ間隔期間の変化として多形相Aの薬理学的に関連した効果に結果として起因しなかった。一方、心拍数について修正されたQT間隔期間の増加は、明らかに、多形相Aの効果に関連し、心室の再分極の期間の増加を示唆する。心電図(リードII)のかく乱、および特にT波形態の変化は、試験されたすべての用量で観察されなかった。
第2部:6−リード心電図におけるかく乱は、1000mg/kgの用量で多形相Aを投薬する前およびその3時間後では観察されなかった。すべての動物は、投薬後0.5〜17時間で嘔吐した。血漿分析は、投与3時間後に、血漿中の多形相Aの存在を確認した。
これらの結果は経口によって100、300および1000mg/kgの用量で投与された多形相Aは、1000mg/kgのみで心室の再分極期間の増加に関連するわずかな高血圧を引き起こしたことを示す。
C)呼吸器
−覚醒ラットの呼吸評価
呼吸パラメーター(呼吸数、ピーク吸気流量およびピーク呼気流量、吸気時間および呼気時間、気道抵抗インデックス、分時拍出量および一回呼吸量)についての多形相Aの影響は、単一経口投与後に覚醒ラットで評価された。呼吸は全身プレチスモグラフィー法によって測定された。100mg/kgの多形相Aは呼吸パラメーターに関連する影響を示さず、300および1000mg/kgでは、一回呼吸量の一時的な減少に関連した多呼吸(tachypnoea)を引き起こした。ピーク吸気流量およびピーク呼気流量、分時拍出量または気道抵抗インデックスにおいて、統計的な変化は観察された。これは、試験化合物が呼吸抑制効果または気管支収縮効果を引き起こさなかったことを示唆する。
D)免疫系
−ラットのPCF試験
免疫系について多形相Aの可能性のある影響は、ラットのプラーク形成細胞(PCF)の実験系を使用し、150、250および500mg/kgの用量で28日間ラットへ経口投与することによって、評価された。該方法は、抗原試薬(羊の赤血球)を用いた免疫系の刺激、および免疫反応に対する試験項目の影響を評価することに基づく。免疫反応は、補体がある状態で抗原剤(プラーク形成細胞)に対して抗体を生産する脾細胞の割合を測定することにより評価された。この実験で得られた結果は、多形相Aが、わずかな、非用量依存的な免疫抑制活性を有していることを示した;試験された低用量(150および250mg/kg)では、最高用量(500mg/kg)でのみ明確になる比較可能なぎりぎりの影響がある。実際に、統計分析は、250mg/kgではなく、150mg/kgで有意と証拠づけた;これらの知見は、免疫反応中の異成分がしばしば見られ、および、免疫感度の個体差と関係があるかもしれないので、これらの用量で観察された結果がこの試験に通常存在するばらつきによるかもしれないことを示し得る。
安全薬理学について上記言及された研究はすべて、GLP規則および安全薬理学のためのICH S7Aガイドラインに従って実施された。
2.毒物学および遺伝毒性
げっ歯類および非げっ歯類の単一および繰り返し投薬の毒性試験を、試験化合物、つまり、多形相Aの治験を裏付けるために実施した。単一の毒性試験は腹腔内経路および経口によってマウスおよびラットで実施した。繰り返し経口実験(28日間の投与後、14日間の回復期間)は、ラットおよびイヌで実施された。
AMES(Ames)および小核試験は化合物の遺伝毒性の潜在能力を調査するために実施された。
下記表8は、多形相Aで実施された実験を要約した。
表8:多形相Aの毒性および遺伝毒性実験

*NOEL:観察できる結果レベルではない
遺伝毒性はラットでのAMES試験および小核試験で評価された。
−サルモネラチフス菌復帰突然変異アッセイ(AMES試験)
多形相Aの変異原性能力は、ECガイドラインによるサルモネラチフス菌復帰突然変異アッセイについてインビトロで評価された。試験化合物は、代謝的活性化のある、および代謝的活性化のない50〜3000μg/mlに及ぶ濃度で試験されたサルモネラチフス菌株(TA1535、TA1537、TA98、TA100およびTA102)のゲノム(genoma)の塩基対変化またはフレームシフトによる遺伝子の突然変異を引き起こさなかった。したがって、多形相Aは、このサルモネラチフス菌復帰突然変異アッセイにおいて突然変異を起こし得ないと考えられることになる。
−小核試験
多形相Aの染色体異常誘発性または紡錘体阻害活性が、処理されたラットの骨髄中の小核系多染性赤血球を検出することにより調査された。実験はECガイドラインに従って実施された。該方法は染色体断片の存在または染色体の数を探索することを含み、骨髄中の多染性赤血球の欠失あるいは紡錘体阻害効果に起因する。染色体異常誘発性生成物は、有糸分裂時に、染色体切断を生み出すかもしれず、一方で紡錘体阻害剤は有糸分裂の紡錘体の構造を妨害する。通常移動していない染色体の無動原体断片は、娘細胞の核中で保持されず、かつ、細胞質に現われる。次いで、それはハウエル−ジョリー小体(Howell−Jolly body)または小核として知られている。小核は多染性赤血球において検知され得る。なぜなら、最後の有糸分裂直後にこれら細胞がそれらの大核を放出し、および、小核が赤血球に残るからである。オスおよびメスのスピローグ・ドーリー・ラット(Sprague Dawley rat)は、多形相Aの2000−1000−500mg/kgで経口で一度処理された。該処理の24および48時間後、それらの大腿骨がサンプリングされ、および骨髄細胞が抽出された。
すべての用量および時間で、試験された多形相Aは、染色体異常誘発性活性を引き起こさなかった。

Claims (26)

  1. X線粉末回折図形±0.2における回折度(2−シータ)で下記ピーク:
    9.7;12.0;18.0;24.1;25.9、
    を有する式:

    のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相A。
  2. X線粉末回折図形±0.2における回折度で下記ピーク:

    を有する、請求項1に記載の多形相A。
  3. 図1に描かれているX線粉末回折図形を有する、請求項1または2に記載の多形相A。
  4. X線粉末回折図形±0.2における回折度(2−シータ)で下記ピーク:
    11.7;19.8;22.3;23.6、
    を有する、式(I)

    のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相B。
  5. X線粉末回折図形±0.2における回折度で下記ピーク:

    を有する、請求項4に記載の多形相B。
  6. 図2に描かれているX線粉末回折図形を有する、請求項4または5に記載の多形相B。
  7. 下記工程:
    i)触媒がある状態で4−トリフルオロメチルベンジルアミンをメチル4−メトキシブチレートと反応させることによって、粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドを得る工程;および
    (ii)有機溶媒中の粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの溶液から、結晶多形相Aを得る工程であって、前記溶液はN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aでシーディングされている、前記工程
    を含む、請求項1〜3のいずれか1項のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aを製造する方法。
  8. 下記工程:
    i)触媒がある状態で4−トリフルオロメチルベンジルアミンをメチル4−メトキシブチレートと反応させることによって、粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドを得る工程;および
    (ii)有機溶媒中の粗N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの溶液から、結晶多形相Bを得る工程であって、前記溶液はN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bでシーディングされている、前記工程
    を含む、請求項4〜6のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bを製造する方法。
  9. 下記スキーム:

    に従って、4−トリフルオロメチルベンジルアミンは4−トリフルオロメチルベンズアルデヒドをヒドロキシルアミンHClと反応させることにより製造される、請求項7または8に記載の方法。
  10. 工程(i)において、触媒はメタノール中の30% ナトリウムメチラート溶液である、請求項7、8および9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 有機溶媒は、トルエンおよび酢酸エチル/n−ヘキサンの混合物から選ばれる、請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 有機溶媒は酢酸エチル/n−ヘキサンの混合物である、請求項11に記載の方法。
  13. 酢酸エチル:n−ヘキサンの混合物は、1:4〜1:2、好ましくは約1:3の比率である、請求項12に記載の方法。
  14. 医薬として使用するための請求項1〜3のいずれか1項に記載のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相A。
  15. 医薬として使用するための請求項4〜6に記載のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相B。
  16. 有効成分として請求項1〜3のいずれか1項に記載のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aの有効量および薬学的に許容可能な担体を含む、医薬組成物。
  17. 有効成分として請求項4〜6のいずれか1項に記載のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bの有効量および薬学的に許容可能な担体を含む、医薬組成物。
  18. 多形相Aまたは多形相Bのいずれかの化合物は、12.5〜50重量%の量である、請求項16または請求項17に記載の医薬組成物。
  19. 多形相Bの化合物が、12.5〜50重量%の量である、請求項16または請求項17に記載の医薬組成物。
  20. 薬物中毒およびアルコール中毒の治療のための医薬の製造のための請求項1〜3のいずれか1項に記載のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aの使用。
  21. 薬物中毒およびアルコール中毒の治療における医薬の製造のための請求項4〜6のいずれか1項に記載のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Bの使用。
  22. エチルアルコールの自発的消費の削減、および/または、その禁断症候群の治療における、請求項20または請求項21に記載の使用。
  23. N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aは5〜50mg/kgの用量にある、請求項20または22に記載の使用。
  24. N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相Aが5〜10mg/kgの用量にある、請求項23に記載の使用。
  25. 薬物中毒およびアルコール中毒の治療で使用するための請求項1〜3のいずれか1項に記載のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相A。
  26. 薬物中毒およびアルコール中毒の治療で使用するための請求項4〜6のいずれか1項に記載のN−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−メトキシブチルアミドの多形相B。
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