JP2011501498A - 電子装置のハウジングを用いたアンテナシステムおよびそれを備える電子装置 - Google Patents
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Abstract
電子装置のハウジングを用いたアンテナシステムおよびそれを備える電子装置が開示される。アンテナシステムは、導電性材質から形成され、接地面に接続された電子装置の第1ハウジングと、第1ハウジングから所定間隔離れて配設され、導電性材質から形成され、一端が第1給電素子に接続された電子装置の第2ハウジングと、を備える。第1ハウジングと第2ハウジングは、第2ハウジングの一端から所定距離離れて配設される第1接続素子により互いに接続される。アンテナシステムは、広い放射体を確保することによりアンテナ効率が改善され、別途の素子を用いることなく電子装置のハウジングをアンテナとして用いることにより装置の小型化に寄与する。
Description
本発明は電子装置のハウジングを用いたアンテナシステムおよびそれを備える電子装置に係り、さらに詳しくは、金属材質から製造されたハウジングをアンテナ放射体として用いるアンテナシステムおよびそれを備える電子装置に関する。
ノートパソコン、携帯電話、PDAなど種々のタイプの電子装置は、内部の回路を保護し、且つ、携帯電話の外観を形成するハウジングを備えている。ハウジングの形状および構造は端末の形状によって異なるが、最近汎用される電子装置はヒンジにより連結された上下部の2つのハウジングを備える折畳式構成を有する場合が多い。
図1に基づき、折畳式構成を有する電子装置の例を説明する。図1の(a)は、ノートパソコンの斜視図であり、図1の(b)は携帯電話の斜視図である。通常のノートパソコンは、上部ボディ120と下部ボディ110を備え、これらはヒンジ150により折畳可能に組み合わせられる。上部ボディ120にはLCDなどのディスプレイ装置140が配設されてユーザーに画像を提供し、上部ボディ120の内部にはディスプレイ装置140を駆動するための回路が実装されていてもよい。上部ボディ120とヒンジ150を介して連結された下部ボディ110にはキーパッド130、タッチパッド170などの入力装置が配設されてユーザーの入力を受け、内部には中央演算装置(CPU)などを備える主回路基板が実装される。同様に、図1の(b)の携帯電話も、ディスプレイ装置140が設けられた上部ボディ120とキーパッド130が設けられた下部ボディ110を備え、これらはヒンジ150によって折畳可能に組み合わせられる。下部ボディ110には、これらの他に、ユーザーの音声を受信するためのマイク160がさらに設けられていてもよい。
上部ボディ120と下部ボディ110はそれぞれ、外形を維持し、且つ、内部素子を保護するためのハウジングを備える。一般的に、ハウジングは、合成樹脂材質を用いて製造されるが、最近には金属材質の適用が増大しつつある。
この種の電子装置において、移動電話サービスを利用したり、無線ネットワークを利用したりするためには、無線信号の送受信のためのアンテナが設けられることが必要である。従来には別途のアンテナを形成して電子装置の内部に実装したり、電子装置外部のコネクターを介してアンテナを接続する方式により電子装置にアンテナを設けていた。
しかしながら、装置の多機能化が進むに伴い、装置の内部に組み込まれるべき部品点数が増大するのに対し、装置の小型化が益々進んで装置の内部空間は狭くなりつつある。このため、装置の内部にアンテナを設けることは装置の内部空間の活用度を低下させ、しかも、装置の小型化を妨げる要素となっている。これらに加えて、ハウジングが金属材質である場合、アンテナの性能がハウジングにより急激に劣化するという不都合もある。
外付け型アンテナを用いる場合には、アンテナが突き出てしまい、装置の外観を損なう恐れがある。また、アンテナを着脱式のものにする場合であってもユーザーが別途のアンテナを持ち運ぶことを余儀なくされるという不都合を招くだけではなく、アンテナの組付け時には外付け型アンテナが有する問題点が依然としてある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アンテナの内部空間を占めたり装置の外観を損なったりすることなく無線信号を送受信可能なアンテナの構成方案およびこれを適用した電子装置を提供するところにある。
前記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、導電性材質から形成され、接地面に接続された電子装置の第1ハウジングと、第1ハウジングから所定間隔離れて配設され、導電性材質から形成され、一端が第1給電素子に接続された電子装置の第2ハウジングと、第2ハウジングの一端から所定距離離れて配設され、第1ハウジングと第2ハウジングとを接続する第1接続素子と、を備えるアンテナシステムが提供される。
第2ハウジングは矩形であり、矩形の長辺の長さはアンテナシステムの共振波長の1/4以上であってもよい。
第2ハウジングの一端と第1接続素子との間の距離は、アンテナシステムが目的周波数帯域において共振するように定められることが好ましい。また、第1ハウジングと第2ハウジングとの間の間隔は、アンテナシステムが目的帯域幅を有するように定められることが好ましい。第1接続素子はインダクターを備えていてもよい。
第2ハウジングの他端は第2給電素子に接続され、アンテナシステムは、第2ハウジングの他端から所定距離離れて配設され、第1ハウジングと第2ハウジングとを接続する第2接続素子をさらに備えていてもよい。第1接続素子と第2接続素子との間に接地面に接続される信号ラインが配設されることが好ましい。
第1ハウジングと第2ハウジングはヒンジにより折畳可能に組み合わせられていてもよい。
本発明の他の態様によれば、無線通信機能を有する電子装置であって、導電性材質から形成され、接地面に接続された第1ハウジングと、第1ハウジングから所定間隔離れて配設され、導電性材質から形成され、一端が第1給電素子に接続された第2ハウジングと、第2ハウジングの一端から所定距離離れて配設され、第1ハウジングと第2ハウジングとを接続する第1接続素子と、を備えるアンテナシステムを有する電子装置が提供される。
第2ハウジングは矩形であり、矩形の長辺の長さはアンテナシステムの共振波長の1/4以上であってもよい。
第2ハウジングの一端と第1接続素子との間の距離は、アンテナシステムが目的周波数帯域において共振するように定められることが好ましい。なお、第1ハウジングと第2ハウジングとの間の間隔は、アンテナシステムが目的帯域幅を有するように定められることが好ましい。第1接続素子はインダクターを備えていてもよい。
第2ハウジングの他端は第2給電素子に接続され、アンテナシステムは、第2ハウジングの他端から所定距離離れて配設され、第1ハウジングと第2ハウジングとを接続する第2接続素子をさらに備えていてもよい。電子装置は、第1接続素子と第2接続素子との間に配設され、接地面に接続される信号ラインをさらに備えていてもよい。
第1ハウジングと第2ハウジングはヒンジにより折畳可能に組み合わせられてもよい。
本発明によれば、アンテナの内部空間を占めたり外観を損なったりしないアンテナおよびこれを備える電子装置が得られる。また、本発明によれば、別途のアンテナ素子を含めることなく容易にダイバーシティアンテナまたは多重帯域アンテナシステムを実現することができる。加えて、アンテナによる占有空間が無くなる結果、電子装置の小型化およびデザインの多様化を達成することができる。
以下、添付図面に基づき、本発明の具体的な実施形態を説明するが、これらは単なる例示に過ぎず、本発明はこれらの実施形態に制限されない。この明細書において、電子装置とは、携帯電話、個人向け携帯情報端末 (PDA: Personal Data Assistant)、ノートパソコン、デスクトップパソコンなど無線通信機能を有し、且つ、ハウジングを備えるあらゆる装置をいう。
図2は、本発明の一実施形態によるアンテナシステムを示す図である。この実施形態におけるアンテナシステムは、第1ハウジング210と、第1ハウジング210から所定間隔離れて配設された第2ハウジング220と、を備える。これらのハウジング210、220は導電性材質、例えば、アルミニウムから製造可能である。
第1ハウジング210は電子装置の上部ボディに組み付けられるハウジングであって、その内部に中央演算装置(CPU)通信モジュール、スピーカーなど種々の素子を実装することができる。第1ハウジング210は接地面に接続されて電子装置の内部回路に対する接地面と同じ電位を有する。
第2ハウジング220は第1ハウジング210から所定距離離れて配設され、一端、例えば、角部222において給電素子230に接続される。また、給電素子230は第1ハウジング210にも接続されるため、実質的に接地面と第2ハウジング220との間に接続される。このため、基本的な接続構成によれば、第1ハウジング210と第2ハウジング220はダイポールアンテナと類似する構成を有する。
しかしながら、第1ハウジング210と第2ハウジング220のサイズは電子装置のサイズにより決定されるものであり、一般的にダイポールアンテナとして動作するための電気長を有さない。無線通信に用いられる周波数範囲が数百MHzから数GHzであることを考慮すると、ハウジング210、220が矩形であるノートパソコンの場合、それぞれの長辺の長さは一般的なダイポールアンテナにおいて1放射体の電気長であるλ/4以上となる。
このような問題を解消するために、第2ハウジング220の給電素子と接続された一端222から所定距離離れた個所に、第1ハウジング210と第2ハウジング220とを接続する接続素子240を配設する。これにより、給電素子230が接続された一端222から接続素子240の接続個所までは電流が進んで位相変化が起こるが、接続素子240の接続個所以降においては接地面との接続によって同位相の回路となる。このため、第1ハウジング210と第2ハウジング220はスロットアンテナと同様に動作し、実質的にスロットの役割を果たす給電素子230の接続個所222から接続素子240の接続個所までのハウジング210、220において主として電磁気波の放射が起こる。
このような構成において、一端222から接続素子240の接続個所までの距離Dがアンテナ共振周波数の決定に最も大きな影響を及ぼす。この距離Dを目的共振周波数に対する波長の1/4に近づけることによりアンテナを目的共振周波数において動作させることができる。また、第1ハウジング210と第2ハウジング220との間の間隔Wがアンテナのインピーダンスに影響を及ぼすため、間隔Wを調整することによりアンテナの帯域幅を調整することができる。しかしながら、距離Dと間隔Wがそれぞれ共振周波数と帯域幅に主として影響を及ぼすだけであり、これらが独立してアンテナ特性を決定するわけではないため、正確なアンテナ特性を得るためには両者を微調整する必要があり、これは当業者であれば容易に認識可能であろう。
一方、一般的に電子装置は第2ハウジング220に設けられたディスプレイ装置に信号を伝達するための信号ライン250を備える。信号ライン250も信号の円滑な伝送のために接地面を有する。このため、上述したスロットアンテナの動作を妨げないために、信号ラインは接続素子240の配設位置の外側に設ける必要がある。
この実施形態におけるアンテナシステムはハウジング210、220を放射体として用いるため、従来のアンテナに比べて極めて大きな放射領域を確保することができる。このため、アンテナ利得に優れており、広帯域特性が得られる。放射領域の拡張により比吸収率(SAR:Specific Absorption Ratio)の低減および外部環境影響の減少といった効果が得られる。
さらに、別途のアンテナ素子を設けることが不要になることから、電子装置の内部空間の利用効率を高めることができ、電子装置のデザインの自由度が上がり、しかも、小型化が可能になる。これらに加えて、金属材質のハウジングによるアンテナ性能劣化も当然のことながら防止される。
この実施形態におけるアンテナを仮想的に実現してシミュレーションを行い、その結果を図3に示す。シミュレーションツールとしては、CST社のMicrowave Studio(登録商標)を使用し、ハウジングのサイズは300X430mm2、接続素子までの距離Dは50mm、ハウジング同士の間隔Wは5mmであった。
アンテナシステムの電流分布を調べてみると、実際に電流は両ハウジング210、220間のスロット部において最も強く現れるため、スロット位置において多大な放射が起こることが分かる。なお、ハウジングの左縁部においても放射が起こることを確認することができる。
図3は、アンテナシステムの電圧定在波比VSWRを示す図である。目的周波数帯域をブルートゥースTMまたはWiFiTMにおいて利用する2.4GHzに設定し、同図に示すように、VSWR=2を基準として約700MHzの広い帯域幅を得ることができた。
図4は、本発明の他の実施形態によるアンテナシステムを示す図である。本発明のアンテナシステムもまた、接地面に接続された第1ハウジング510と、第1ハウジング510から所定間隔離れて配設された第2ハウジング520と、を備える。
第2ハウジング520の一端522は第1給電素子530に接続され、一端522から所定間隔離れた個所に第1接続素子540が配設されて第1ハウジング510と第2ハウジング520が接続される。前述の実施形態のように、第1給電素子530は第1ハウジング510と第2ハウジング520との間に接続される。
また、第2ハウジング520の他端524に第2給電素子560が接続され、他端524から所定距離離れた個所において第2接続素子570により第1ハウジング510と第2ハウジング520が接続される。同様に、第2給電素子560は第1ハウジング510にも接続される。
このように2つの給電素子530、560がそれぞれ第2ハウジング520の両端522、524に接続され、2つの接続素子540、570がこれらから離れて第1ハウジング510と第2ハウジング520を接続することにより、この実施形態におけるアンテナシステムは2つのアンテナを備えることになる。具体的に、第1給電素子530の接続個所から第1接続素子540までの領域が第1アンテナスロットとなり、第2給電素子560の接続個所から第2接続素子570までの領域が第2アンテナスロットとなる。このため、この実施形態におけるアンテナシステムはダイバーシティアンテナとして動作することができる。あるいは、2本のアンテナスロットの長さを異ならせることにより、それぞれ異なる共振周波数を持たせることができ、この場合には多重帯域アンテナシステムとして動作することができる。
2つのアンテナを同時に動作させる場合、両アンテナ間の隔離(isolation)を確保する必要がある。このために、この実施形態においては、信号ライン550を利用する。信号ライン550は信号伝送のために接地面に接続されるため、信号ラインによって2つのアンテナは隔離可能である。このため、信号ライン550を第1接続素子540と第2接続素子570との間に、好ましくは、電子装置の中央部に配設することにより、アンテナの動作を妨げないと共に、2つのアンテナを隔離する効果が得られる。
実際に、図3と結び付けて説明した条件と同じ条件下でアンテナを実現してシミュレーションを行い、その結果を図5に示す。同図に示すように、S22パラメータにより定められる帯域幅内においてS12パラメータ値が相対的に低く測定され、これにより、良好な離隔度が確保されたことを確認することができる。
一方、目的共振周波数におけるアンテナ動作を確保するにはハウジングのサイズが小さな場合が存在する。例えば、携帯電話の場合にはハウジング長辺の長さがλ/4未満になる場合もある。この場合にも、本発明のアンテナシステムを適用することができ、これと関連する実施形態を図6に基づいて説明する。
図6の実施形態もまた、接地面に接続された第1ハウジング710と、これから離れて配設された第2ハウジング720と、を備える。第2ハウジング720の一端722は給電素子730と接続されており、給電素子730は第1ハウジング710に接続されて接地される。また、第1ハウジング710と第2ハウジング720は接続素子740により給電素子730の接続点から距離Dだけ離れた個所において接続される。
上述したように、この実施形態におけるアンテナの共振周波数は主として距離Dによって決定される。しかしながら、ハウジング710、720のサイズ、特に、接続素子740が接続される辺の長さが十分に長くない場合、目的共振周波数を達成することができなくなる場合がある。
これを解消するために、この実施形態は、接続素子740としてインダクターを採用する。インダクターを接続素子740として利用する場合、インダクターの位相遅延効果によって実質的な電気長が延びる効果も奏される。このため、たとえハウジング710、720のサイズが制限されているとしても、インダクターのインダクタンスを調整することにより実際に距離Dが延びる効果が得られ、目的共振周波数を達成することができる。インダクターそのものが接続素子740として用いられることも可能であるが、接続素子740内にインダクターが組み込まれ、他の素子がさらに組み込まれうることは言うまでもない。
本発明の他の実施形態によれば、上述した実施形態のアンテナシステムを採用した電子装置が提供され、これを図7に基づいて説明する。
図7は、本発明の一実施形態による電子装置の構成を示すブロック図である。電子装置は、大きく上部ボディ820と下部ボディ810を備え、アンテナ830を備えて無線通信機能を有する。具体的に、電子装置は、ブルートゥースTM、WiFiTMなどの近距離無線通信機能を有することもでき、GSM、PCS、HSDPAなどの移動通信サービスを利用できるように構成されてもよい。なお、アンテナは、DMB、MediaFLO、DVB−Hなどの移動放送サービスを受信できるように構成されてもよい。
上部ボディ820にはLCD、PDPなどの表示装置822と表示装置822を駆動するための駆動回路824が設けられていてもよい。この種の表示装置822と駆動回路824は金属材質のハウジングにより保護される。
下部ボディ810にはCPUを備えてシステム全体を制御する制御部814が設けられる。制御部814においては、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラムなどの各種のプログラムを起動して電子装置に様々な機能を行わせる。また、制御部814はキーボード、キーパッド、マウス、タッチパッドなどの入力装置812と連結されて入力装置812を駆動し且つ制御する。入力装置812からの入力信号は制御部814に入力されて、制御部814がプログラムを起動するのに必要とされる情報を提供したり制御部814の動作を調整したりする。
また、制御部814は信号処理部816と接続されて通信を行う。信号処理部816は、制御部814が無線にて外部の機器及び/又はネットワークと通信できるように信号をデコード/エンコードし、且つ適切に変換するものであって、アンテナ830を介して無線通信を行う。具体的に、信号処理部816は制御部814から受信した信号をエンコードし且つ変調してアンテナ830を介して伝送し、アンテナ830を介して受信した信号を復調し且つデコードして制御部814に提供する。
下部ボディ810に組み込まれる制御部814、入力装置812および信号処理部816もまた金属材質のハウジングにより保護される。
このような電子装置において、アンテナ830は、上部ボディ820と下部ボディ810の金属ハウジングを用いて実現される。すなわち、所定距離離れて配設された2つの金属ハウジングを用いてアンテナ放射体を実現し、これらの間の接続を通じてアンテナの共振周波数を調整することにより所要の周波数帯域において共振するアンテナを実現することができる。アンテナ830の構成は先の実施形態において説明したのと実質的に同様であるため、ここでは具体的な説明を省略する。
このようにアンテナ830を電子装置のハウジングによって実現することにより、アンテナ放射体の面積を広げることができてアンテナの効率が増大される。のみならず、別途のアンテナ素子を備えないことから、電子装置の内部空間の活用の効率が増大され、電子装置の小型化が可能になる。なお、ハウジングの両端を用いて2つのアンテナを実現することができることから、ダイバーシティアンテナまたは多重帯域アンテナシステムを容易に実現することができる。
以上、本発明の具体的な実施形態を参照して本発明を説明したが、これらは単なる例示に過ぎず、これらが本発明の範囲を制限するものではない。当業者は本発明の範囲を逸脱しない範囲内において説明された実施形態を変更または変形することができる。特に、上述の実施形態において第1ハウジングと第2ハウジングの機能は互いに変わっても構わなく、これは当業者が容易に認識することができる。この明細書において説明された各機能ブロックは電子回路、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)など公知の様々な素子により実現可能であり、それぞれ別々に実現されたり、2以上が一つに統合されて実現される。この明細書および請求範囲において別々のものであると説明された手段などの構成要素は単に機能上区別されたものであって、物理的には一つの手段として実現可能であり、単一のものであると説明された手段などの構成要素も数個の構成要素の結合からなる場合がある。のみならず、この明細書において説明された様々な実施形態はそれぞれ独立して、あるいは、適切に組み合わせられて実現可能である。よって、本発明の範囲は説明された実施形態ではなく、請求範囲およびその均等物により定められるべきである。
Claims (16)
- 導電性材質から形成され、接地面に接続された電子装置の第1ハウジングと、
前記第1ハウジングから所定間隔離れて配設され、導電性材質から形成され、一端が第1給電素子に接続された電子装置の第2ハウジングと、
前記第2ハウジングの前記一端から所定距離離れて配設され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを接続する第1接続素子と、
を備えるアンテナシステム。 - 前記第2ハウジングは矩形であり、前記矩形の長辺の長さは前記アンテナシステムの共振波長の1/4以上である、請求項1に記載のアンテナシステム。
- 前記第2ハウジングの前記一端と前記第1接続素子との間の距離は、前記アンテナシステムが目的周波数帯域において共振するように定められた、請求項1に記載のアンテナシステム。
- 前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間の間隔は、前記アンテナシステムが目的帯域幅を有するように定められた、請求項1に記載のアンテナシステム。
- 前記第1接続素子はインダクターを備える、請求項1に記載のアンテナシステム。
- 前記第2ハウジングの他端は第2給電素子に接続され、
前記アンテナシステムは、
前記第2ハウジングの前記他端から所定距離離れて配設され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを接続する第2接続素子をさらに備える、請求項1に記載のアンテナシステム。 - 前記第1接続素子と前記第2接続素子との間に前記接地面に接続される信号ラインが配設された、請求項6に記載のアンテナシステム。
- 前記第1ハウジングと前記第2ハウジングはヒンジにより折畳可能に組み合わせられた、請求項1に記載のアンテナシステム。
- 無線通信機能を有する電子装置において、
導電性材質から形成され、接地面に接続された第1ハウジングと、
前記第1ハウジングから所定間隔離れて配設され、導電性材質から形成され、一端が第1給電素子に接続された前記第2ハウジングと、
前記第2ハウジングの前記一端から所定距離離れて配設され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを接続する第1接続素子と、
を備えるアンテナシステムを有する電子装置。 - 前記第2ハウジングは矩形であり、前記矩形の長辺の長さは前記アンテナシステムの共振波長の1/4以上である、請求項9に記載の電子装置。
- 前記第2ハウジングの前記一端と前記第1接続素子との間の距離は前記アンテナシステムが目的周波数帯域において共振するように定められた、請求項9に記載の電子装置。
- 前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間の間隔は前記アンテナシステムが目的帯域幅を有するように定められた、請求項9に記載の電子装置。
- 前記第1接続素子はインダクターを備える、請求項9に記載の電子装置。
- 前記第2ハウジングの他端は第2給電素子に接続され、
前記アンテナシステムは、
前記第2ハウジングの前記他端から所定距離離れて配設され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを接続する第2接続素子をさらに備える、請求項9に記載の電子装置。 - 前記第1接続素子と前記第2接続素子との間に配設され、前記接地面に接続される信号ラインをさらに備える、請求項14に記載の電子装置。
- 前記第1ハウジングと前記第2ハウジングはヒンジにより折畳可能に組み合わせられた、請求項9に記載の電子装置。
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