JP2011500169A - モジュラーブレードペアを有するシェービングレザー - Google Patents

Abstract

シェービングレザーカートリッジは、前部エッジと、後部エッジと、一対の向かい合う側部エッジとを有するプラットフォームと、複数のメインブレードであって、その各々がシェービングエッジを有し、メインブレードの各々のシェービングエッジがプラットフォームの前部エッジに向かうように積み重ねられる方法でプラットフォームに取り付けられる、メインブレードとを備えている。メインブレードは複数のモジュラーペアに配置され、各モジュラーペアはブレードを分離する剛性のスペーサを有し、複数のブレードの各モジュラーペアは、プラットフォームに別個に取り付けられる。

Description

（仮出願の参照）
本出願は、２００７年１０月１２日に出願された米国仮特許出願第６０／９６０，７５８号（代理人整理番号０４４２１０−０４２１）の優先権の利益に基づきかつ該優先権の利益を主張し、該仮出願の内容は、その全体が本明細書において援用される。

（技術分野）
本開示は、シェービングレザーに関する。本開示は、複数ブレードのシェービングレザーに対して特に適用可能性を有する。

（背景）
複数のシェービングレザーカートリッジの製造において、複数のブレードを有することは、シェービング経験の滑らかさおよび密着性を増加させ得る。しかしながら、この増加はまた、そのようなブレードの製造に必要となる部品の増加という結果になり得る。一固定点においてカートリッジプラットフォームに取り付けられた複数のブレードを有するブレードにおいて、種々のブレードサイズの数は、ブレードの露出および様々なブレードのシェービング角度のために、カートリッジのブレードの数に等しい。

Ｏｌｄｒｏｙｄらの特許文献１は、ブレードユニットがスペーサによって分離されている２つのブレードを備えているシェービングユニットを開示する。弾性のある柔軟な金属またはプラスチックのガードが、点溶接または他の手段によってブレードユニットに固定される。しかしながら、ブレードユニットは、２つのブレードのみを有し、従って、４つ以上のブレードの複数のブレードシステムの有益な効果を表さない。

用語「ブレード露出」および「シェービング角度」は、ブレードとシェービング表面（すなわち、ユーザの皮膚）との間における幾何学的関係を表す。これらの用語は、当該分野において一般的に用いられている別の用語と共に、以下のように定義される。第１に、用語「シェービング平面」は、カートリッジの表面に係合する皮膚に接した平面を意味し、時々、ブレードの前のガードおよびブレードの後のキャップと呼ばれ、ガードおよびキャップはそれぞれ、ブレードによる係合の前および後にシェービング表面と係合する。第２に、用語「ブレード露出」は、ブレードエッジがシェービング平面の前方に突き出る距離を意味する。第３に、用語「シェービング角度」は、ブレードの切刃に接した平面とシェービング平面との間の鋭角を意味する。

シェービングレザーの別の重要な局面は、シェービング経験を容易にするために、ブレードの各々および表面に等しく潤滑油を分配するレザーの能力である。

特定の従来のレザーカートリッジ（例えば、Ｇｉｌｌｅｔｔ Ｍａｃｈ３^ＴＭ）は、潤滑油がブレードの前部から後部に流れることを可能にする「洗い流し（ｗａｓｈ ｔｈｒｏｕｇｈ）領域」をブレード間に提供する。しかしながら、この配置は、ブレードへの潤滑油のむらのある流れという結果になる。特に、地面に最も近いブレードは適切な注油を受け、一方、ガードから最も遠いブレードは注油を受けない。

従って、ブレードのすべておよび皮膚にシェービング助剤（ｓｈａｖｉｎｇ ａｉｄｓ）のむらのない分配を確実にする、シェービング技術における更なる改良が必要である。

先行技術の特許において開示される別のアプローチは、スペーサによって分離された２つのブレードであって、ブレードおよびスペーサがキャップに取り付けられ一体化アセンブリを形成する、ブレードを備えているブレードカートリッジを例示する。

米国特許第４，０６３，３５４号明細書

（開示の概要）
本開示は、上記のニーズを満足するように設計された新規のブレードカートリッジを提供する。本開示の新規の特徴は、カートリッジに必要とされるブレードサイズの数の減少である。本開示の一実施形態において、シェービングレザーカートリッジは、前部エッジと、後部エッジと、一対の向かい合う側部エッジとを有するプラットフォームと、複数のメインブレードであって、その各々がシェービングエッジを有し、メインブレードの各々のシェービングエッジがプラットフォームの前部エッジに向かうように積み重ねられる方法で該プラットフォームに取り付けられる、メインブレードとを備えている。メインブレードは複数のモジュラーペアに配置され、各モジュラーペアはブレードを分離する剛性のスペーサを有し、複数のブレードの各モジュラーペアは、プラットフォームに別個に取り付けられる。

本開示の別の実施形態において、各モジュラーペアは、１つの主ブレードと１つの副ブレードとから構成され、主ブレードは、プラットフォームの前部エッジから後部エッジへの方向において副ブレードよりも幅が広く、副ブレードは、プラットフォームの前部エッジから後部エッジへの方向において主ブレードの上に配置される。特定の実施形態において、ブレードの各モジュラーペアは、ブレードのペアの間に位置を定められるスペーサに対して突き出される。

本開示の別の実施形態において、レザーカートリッジは、シェービングエッジを有するトリマブレードをさらに備え、シェービングエッジは、メインブレードの角度に対して１８０度の角度でプラットフォームの後部エッジの方に向けられ、トリマブレードは、他のブレードに対してプラットフォームの後部エッジに最も近くに位置を定められる。オプションでトリマブレードおよび最も高いメインブレードは、その間にセパレータのないモジュラーペアを備えている。

本開示の別の実施形態において、メインブレードの各々および各スペーサは、スルーホールを有し、プラットフォームは、ブレードおよびプラットフォームにブレードを取り付けるためのモジュラーペアのうちの１つのスペーサの対応するスルーホールと係合するピンを有する。ピンは、オプションで、ブレードおよび各モジュラーペアにおけるスペーサのスルーホールの形状に対応する楕円形または長方形の形状を有する。

本開示の別の実施形態において、レザーカートリッジは、プラットフォームの前部エッジから後部エッジに延び、ブレードの端部を囲むプラットフォームの側部エッジにおいて一対の向かい合うエンドキャップをさらに備えている。エンドキャップは、オプションで、香料、潤滑油、植物調合剤、薬草調合剤、薬調合剤、または別の調合剤などの液体を保持する貯槽を含む。

本開示の別の実施形態において、プラットフォームは、トリマブレードのシェービングエッジの上および下に配置される櫛状の分割されたブレードガード構造を有する。

プラットフォームは、オプションで、メインブレードのシェービングエッジの前部にあるガードを備え、ガードは、メインブレードのシェービングエッジに隣接しかつその前に配置される一次ガードリブと、ガード部材であって、第１のガードリブに隣接しかつその前に配置され、皮膚がガード部材の表面と係合する、ガード部材と、ガード部材の前に配置されるソープバー要素とをさらに備え、ソープバー要素は、シェービング助剤を保持する皮膚と係合する表面を含む。

本開示の別の実施形態において、メインブレードは、オプションで、１つのスルーホールをさらに有し、１つのスルーホールは、潤滑油が１つのスルーホールを通過することを可能にする能力がある。スルーホールは、オプションで、スルーホールが位置を定められる、ブレードの後方に配置されるブレードの方に戻るように潤滑油を向ける能力がある。

本開示の別の実施形態において、隣接するメインブレードのシェービングエッジから任意のメインブレードのシェービングエッジまで距離は、０．０４７〜０．０４８インチである。オプションで、任意のメインブレードの平面およびメインブレードのシェービングエッジによって形成される平面によって形成される角度は２２度〜２５度である。

レザーカートリッジは、オプションで、プラットフォームの前部エッジに最も近くに位置を定められる２つのメインブレードのシェービングエッジ間に位置を定められる旋回点を有する。さらに、レザーカートリッジは、オプションで、メインブレードのシェービングエッジの後ろに潤滑油ストリップをさらに備え、潤滑油ストリップは、皮膚の方に流体を向けるための溝のある部分を含む。

本開示の別の実施形態において、レザーカートリッジは、プラットフォームに接続されたキャップ部材をさらに備え、キャップ部材は、最も高いメインブレードの切刃の後方に位置を定められる皮膚係合表面を有する。キャップ部材は、オプションで、プラットフォームにおいてホールと係合するための溝のある部分を有するプレスフィットピンを備え、プラットフォームにおけるホールはプレスフィットピンの溝のある部分と係合するためのリブつき部分を含み、プラットフォームにおけるプレスフィットピンおよびホールは摩擦溶接されることが可能である。さらにキャップ部材は、メインブレードにおいてスルーホールに整列された切欠き部分を有する。

添付の図面に参照がなされ、図面において、同じ参照数字名称を有する要素は、図面全体を通じて類似の要素を表す。

図１は、本開示の実施形態に従うカートリッジの正面斜視図である。 図２は、図１のカートリッジの背面斜視図である。 図３は、図１のカートリッジの底面斜視図である。 図４Ａは、図１のカートリッジの主ブレードの図を含む。 図４Ｂは、図１のカートリッジの副ブレードの図を含む。 図５Ａ１は、図１のカートリッジのプラットフォームの図を含む。図５Ａ２は、図１のカートリッジのプラットフォームの図を含む。 図５Ｂは、図５Ａに示されるプラットフォームの一部のクローズアップ図である。 図６Ａは、図１のカートリッジのアセンブリ順序を示す。 図６Ｂは、図１のカートリッジのアセンブリ順序を示す。 図６Ｃは、図１のカートリッジのアセンブリ順序を示す。 図６Ｄは、図１のカートリッジのアセンブリ順序を示す。 図６Ｅは、図１のカートリッジのアセンブリ順序を示す。 図６Ｆは、図１のカートリッジのアセンブリ順序を示す。 図６Ｇは、図１のカートリッジのアセンブリ順序を示す。 図６Ｈは、図１のカートリッジのアセンブリ順序を示す。 図６Ｉは、図１のカートリッジのアセンブリ順序を示す。 図６Ｊは、図１のカートリッジのアセンブリ順序を示す。 図７Ａ１は、図５Ａのプラットフォームの部分の詳細断面図である。図７Ａ２は、図５Ａのプラットフォームの部分の詳細断面図である。図７Ａ３は、図５Ａのプラットフォームの部分の詳細断面図である。 図７Ｂは、図５Ａのプラットフォームの部分の詳細断面図である。 図７Ｃ１は、図５Ａのプラットフォームの部分の詳細断面図である。図７Ｃ２は、図５Ａのプラットフォームの部分の詳細断面図である。 図８は、図１のカートリッジの構成要素を示す。 図９Ａは、本開示の別の実施形態のトリマガードリブの図を含む。 図９Ｂは、本開示の別の実施形態のトリマガードリブの図を含む。 図９Ｃは、本開示の別の実施形態のトリマガードリブの図を含む。 図９Ｄは、本開示の別の実施形態のトリマガードリブの図を含む。 図１０は、レザーの動作中の潤滑油および液体の流れ経路の概略図を示す。 図１１Ａは、キャップ部材およびプレスフィットピンの図を含む。 図１１Ｂは、プレスフィットピンのクローズアップ図である。 図１２Ａは、プレスフィットピン用ホールの詳細を描く、プラットフォームの図である。 図１２Ｂ１は、プレスフィット用ホールのクローズアップ図である。図１２Ｂ２は、プレスフィット用ホールのクローズアップ図である。

（開示の詳細な説明）
図１〜図３、５Ａ、および図５Ｂに示されるように、本開示に従ってシェービングカートリッジ１００は、プラットフォーム１００ａに組み込まれる。図１において、プラットフォームは、ガード構造１３０が位置を定められる前部エッジと、潤滑油ストリップ１４０が位置を定められる後部エッジとを有する。一実施形態において、カートリッジは、メインシェービングブレード１１０ａ〜ｅと、トリマブレード１２０とを有する。ブレード１１０ａ〜ｅのシェービングエッジは、プラットフォームの前部エッジに向かっている。

メインブレードは、モジュラーペアで配置され、その結果、各モジュラーペアアセンブリは、図８に示されるように、スペーサ１９０によって分離される２つのブレード１１０から成る。モジュラーペア２１０のブレードは、主ブレード２１０ａと、プラットフォーム１００ａの前部エッジから後部エッジへの方向に主ブレード２１０ａの上に配置される副ブレード２１０ｂとから成る。

スペーサは、硬化プラスチックなどの剛性の材料から構成される。ブレードは、ブレード２１０の間に位置を定められるスペーサ１９０に対して突き出される（ｃａｎｔｉｌｅｖｅｒｅｄ）。スペーサの剛性は、スペーサが下方へのブレードの動きを抑えることを可能にし、長手方向にまっすぐにする方法を提供する。オプションでスペーサ上に位置を定められる歯（ｔｅｅｔｈ）は、下方へのブレードの動きのさらなる制御を提供する。

モジュラーブレードペアおよびスペーサはスルーホールを有し、該スルーホールによってモジュラーペアアセンブリはプラットフォームに取り付けられる。例えば、図８に見られるように、主ブレード２１０ａ、副ブレード２１０ｂおよびスペーサ１９０は各々、７つの楕円形のスルーホール２２０を有する。オプションで、スルーホールは、長方形の形状を有する。図４Ａにも示されるこれらのスルーホール２２０は、より高い精度でプラットフォームにブレードを適合させることを改善するように設計される。スルーホール２２０は２つのタイプを有する。「Ａ」とラベルづけされた１つのタイプは、ステーキングピン１８０の上にブレードを適合させるためである。「Ｂ」とラベルづけされたスルーホールは、以下に論議される、潤滑油および他の液体の流れのためである。

図５Ａおよび図７Ｂに示されるように、プラットフォーム１００ａは３つの別個のブレードシート１７０ａ〜ｃを有し、その各々は一列のステーキングピン１８０を有する。ステーキングピン１８０は、プラットフォーム１００ａの表面に最も近いピンのベースから、ステーキングピン１８０の先端への方向に先細にされる。スペーサ１９０およびブレード１１０におけるスルーホール２２０は、ステーキングピン１８０の上に適合し、ステーキングピンは次いで、正しい位置に熱溶接され、球状キャップを形成し、モジュラーペアアセンブリを正しい位置に保持する。

レザーカートリッジは、オプションでトリマブレードが装備される。図１において、トリマブレード１２０および最も高いシェービングブレード１１０ｅは同じ平面にある。すなわち、ブレードのシェービングエッジは１８０度の挟角を形成する。従って、トリマブレード１２０のシェービングエッジは、プラットフォーム１００ａの後部エッジの方に向けられ、その結果、シェービング時ユーザは、レザーを１８０度回転させ得、レザーのトリミング機能を利用し得る。

トリマブレード１２０はまた、ブレードの一番上のモジュラーペアの一部でもあり得る。しかしながら、トリマブレード１２０はメインブレードの方法とは反対の方法でステーキングピンの上に挿入され、その結果、トリマブレード１２０のシェービングエッジはプラットフォームの後部エッジに向かう。さらに、トリマブレードを備えているモジュラーペアは、オプションでアセンブリにスペーサ１９０を含まない。

カートリッジは、オプションでトリマブレード１２０のシェービングエッジの上および下に配置される櫛状の分割されたブレードガード１５０構造を有する。図９Ａに示されるように、ブレードガード１５０は、トリミング中に皮膚の切り傷およびすり傷を防ぐために、トリマブレード１５０の平面の上および下に一連の隆起した突起部２５０を有する。櫛状の分割されたブレードガード構造１５０は、短髪と長髪の両方の効果的なトリミングを可能にする。

カートリッジはまた、メインシェービングブレード１１０の前方にガード１３０を有する。ガード構造１３０。図１および図５Ｂに示されるように、連続制御表面１３０ａは、第１のブレード１１０ａのシェービングエッジに隣接しかつその前方に提供され、一次ガードリブと呼ばれる。５つのメインシェービングブレードの群の第１のブレード１１０ａの露出は、一次ガードリブ１３０ａに対して正（ｐｏｓｉｔｉｖｅ）である。第１のシェービングエッジから離れる方向へのリブ１３０ａの前方の次の構造は、実質上のガード要素１３０ｂの横断列であり、実質上のガード要素１３０ｂは、一次ガードリブ１３０ａの連続的性質を妨げない。実質上のガード要素１３０ｂは、一次ガードリブ１３０ａの上の皮膚の流れを助け、それによって、より多くの潤滑油が第１のシェービングエッジ（ブレード１１０ａのエッジ）に到達し、このエッジに対するユーザの皮膚の圧力を低減する。ガード１３０はまた、パターン化したエラスマーのソープバー要素１３０ｃを有する。ガード１３０は、そる人の皮膚の上を繰り返し通過させられるレザーブレードによって引き起される切り傷および擦り傷を防ぐための効果的な手段を提供する。ガードは、皮膚係合エッジの部分が皮膚に対するブレードの過剰露出を防ぐブレード露出となるようにし、一方、ブレードの皮膚係合エッジの残りが密接なシェービングを提供することを可能にする。

カートリッジはまた、メインシェービングブレードの後ろに剛性の潤滑油ストリップ１４０を有する。メインシェービングブレード１１０ａ〜ｅのための潤滑油ストリップ１４０はまた、トリマブレード１２０のための潤滑油ストリップとして機能を果たす。換言すると、潤滑油ストリップ１４０は、シェービング中そしてトリミング中の両方においてシェービング表面と接触する。トリマのシェービング角度は、約２６度〜約３２度であり、例えば、約３０度である。

図９Ｄに示されるように、潤滑油ストリップ１４０は、オプションで、皮膚の方に流体を向けるために溝のある部分１４０Ａを含み得る。これらの溝のある部分１４０Ａは、その後のシェービング往復運動のために潤滑油および水分の流れを高め、潤滑油ストリップ１４０に水分を連続して再適用して、潤滑油ストリップ１４０を再活動化させる。溝部分１４０Ａは、オプションで、ブレードおよび皮膚表面の方へ潤滑油の循環をより多くするためにスルーホール２２０と整列される。

図４Ａおよび図４Ｂに示されるように、ブレードはまた、各連続するブレードエッジによって除去される潤滑油のための複数の流れ経路を有する第２の一連のスルーホールＢを有する。これらのスルーホールは、次のブレードエッジの前方の皮膚表面に潤滑油の一部分を戻すように構成される。従って、カートリッジの後部の方のブレードは、前部ブレードと同様に潤滑油を受容する。スルーホールは、潤滑油がより容易に流れることを可能にし、上部ブレードへの潤滑油の涸渇を防ぐために、プラットフォームの前部エッジから後部エッジへの方向に整列させられる。このことは、皮膚と共にすべてのブレードへの潤滑油のより均等な分配という結果になる。

開示されるカートリッジ構造は、ブレードコーナーを保護し、キャップ端部を保持し、変更可能なスタイルまたは識別手段を提供するカートリッジ端部を包む向かい合うエンドキャップ１６０を組み込む。エンドキャップ１６０は、オプションで、ブレード端部を保護するスナップ留めする。さらにエンドキャップ１６０は、オプションで、皮膚表面上のレザーの繰返しの通過による擦り傷を減らすために低摩擦の材料またはコーティングを利用する。オプションで、エンドキャップ１６０は、香料、潤滑油、植物調合剤、薬草調合剤、薬調合剤、または別の調合剤などの液体を保持する貯槽を含む。

ブレードは、図８において最も良く見られるように、第１のブレードと第２のブレードとの間のスペーサ１９０および第３のブレードと第４のブレードとの間のスペーサを用いてプラットフォームにアセンブルされる。ブレードにおける流れスルーホールＢは、ブレードの通過後ごとに潤滑油が皮膚に戻るように流れることを可能にする。従って、カートリッジの後部部分は、シェービング措置中に潤滑油が「涸渇する」ことはない。ブレードおよび皮膚への潤滑油のこの流れパターンはまた、図１０において、より詳細に示される。見られ得るように、スルーホールの設計は、３つの異なる経路、すなわち、点線で示されるようにカートリッジ１００の後部から出る経路、液体を皮膚表面に戻るように向け、ブレードの前においてスルーホールの後部に液体を直接向ける経路、および潤滑油ストリップを湿らせるためにカートリッジの後部への経路によって潤滑油および他の液体が流れることを可能にする。

一実施形態において、図１において参照文字「Ｓ」として示されるブレードスパンは、０．０４７／０．０４８インチである。カートリッジのシェービング角度は、約２２度〜約２５度であり、例えば、２３．５度である。隣接する連続的制御表面１３０ａへの第１のブレード１１０ａの露出は正であり、一方、実質上のガード要素１３０ｂへの露出は負である。

図３に示されるように、カートリッジ旋回点Ｐは、第１のシェービングエッジと第２のシェービングエッジとの間（すなわち、ブレード１１０ａのエッジとブレード１１０ｂのエッジとの間）にある。従って、シェービングエッジのすべてが、旋回点Ｐの同じ側にあるわけではない。一実施形態において、カートリッジ旋回範囲は４０度である。

レザーカートリッジは、オプションで、プラットフォーム１００ａに接続されるキャップ部材２４０をさらに備えている。キャップ部材は、プラットフォームにおいてカートリッジのブレードを安定させる。図１１Ａに示されるように、キャップ部材は一連のプレスフィットピン１５０を備え、プレスフィットピン１５０はプラットフォームの後部エッジの開口部と係合する。プレスフィットピンは、オプションで溝２４０ａ（図１１Ｂを参照されたい）を含み、溝２４０ａは、キャップ２４０をプラットフォーム１００ａに取り付けるとき、さらに安定させるためにプラットフォーム１００ａの後部エッジにおける開口部２６０（図１２Ａおよび図１２Ｂを参照されたい）においてリブ２７０と係合する。キャップは、取り付け時、オプションでプラットフォーム１００ａに摩擦溶接される。

図６は、本開示の一実施形態のカートリッジを製造するステップバイステップのプロセスのグラフ図を示す。

図６ａは、ブレード取り付けのための３段のレベル１７０ａ〜ｃと、プラットフォームの前部エッジにおけるガード１３０とを特徴とするプラットフォーム１００ａを示す。図６ｂにおいて、主ブレード２１０ａおよびスペーサ１９０は、ブレードおよびスペーサにおける楕円形のスルーホールにステーキングピンを整列させることによって、プラットフォームに配置される。図６ｃは、ステーキングピン１８０の同じセットへ副ブレード２１０ｂを配置し、第１のモジュラーペアアセンブリを形成し、その後モジュラーペアアセンブリをプラットフォームにしっかりと取り付けるためピンをステーキングすることを示す。

図６ｄ〜ｆは、モジュラーペアの配置およびピンステーキングを繰返し、第２のモジュラーペアアセンブリを形成し、プラットフォームにモジュラーペアアセンブリを取り付ける。図６ｇ〜図６ｈにおいて、第３のモジュラーペアであって、ブレード間にスペーサのない、モジュラーペアが形成される。６番目のブレードは、その前の５つのブレードとは反対の方向に配置され、トリマブレード１２０を形成する。図６ｉは、ブレードを固定するためにプラットフォーム１００ａの後部エッジに、溝２４０ａを有するキャップ部材２４０を配置し、その後、シェービング中の傷害を防ぎブレードをさらに固定するために、図６ｊにおいてブレードの側部エッジを覆うエンドキャップ１６０を配置することを示す。

本開示されたカートリッジのほんの一例示的実施形態およびその汎用性のいくらかの例が、本開示において示され、説明された。本開示が様々な他の組み合わせおよび環境において使用が可能であり、本明細書において表現されるような発明の概念の範囲内において変更または修正が可能であることは理解されるべきである。

本開示は、従来の材料、方法論および装置を用いることによって実施され得る。従って、そのような材料、装置および方法論の詳細は、本明細書において詳細には述べられていない。前述の説明において、本開示の完全な理解を提供するために、特定の材料、構造、薬品、処理など数多くの特定の詳細が述べられている。しかしながら、本開示が具体的に述べられる詳細に頼ることなく実施され得ることは認識されるべきである。他の例において、本開示を不必要にあいまいにしないために、公知の処理構造は詳細には説明されていない。

Claims (22)

1. 前部エッジと、後部エッジと、一対の向かい合う側部エッジとを有するプラットフォームと、
   複数のメインブレードであって、その各々がシェービングエッジを有し、該メインブレードの各々の該シェービングエッジが該プラットフォームの該前部エッジに向かうように積み重ねられる様式で該プラットフォームに取り付けられる、メインブレードと
   を備え、
   該メインブレードは複数のモジュラーペアに配置され、各モジュラーペアは該ブレードを分離する剛性のスペーサを有し、
   複数のブレードの各モジュラーペアは、該プラットフォームに別個に取り付けられる、シェービングレザーカートリッジ。
2. 各モジュラーペアは、１つの主ブレードと１つの副ブレードとを含み、該主ブレードは、前記プラットフォームの前記前部エッジから前記後部エッジへ向かう方向において該副ブレードよりも幅が広く、該副ブレードは、該プラットフォームの該前部エッジから該後部エッジへ向かう方向において該主ブレードより上に配置される、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
3. 複数のブレードの各モジュラーペアは、該ブレードのペアの間に位置を定められる前記スペーサに対して突き出される、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
4. シェービングエッジを有するトリマブレードをさらに備え、該シェービングエッジは、前記メインブレードの後部エッジに対して１８０度の角度で前記プラットフォームの前記後部エッジの方に向けられ、該トリマブレードは、他のブレードに対して該プラットフォームの該後部エッジに最も近くに位置を定められる、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
5. 前記トリマブレードおよび最上位のメインブレードは、モジュラーペアを備えている、請求項４に記載のレザーカートリッジ。
6. 前記メインブレードの各々および各スペーサは、スルーホールを有し、前記プラットフォームは、ブレードおよび前記モジュラーペアのうちの１つのスペーサの対応するスルーホールを係合するためのピンを有し、このピンは、該プラットフォームに該ブレードを取り付ける、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
7. 前記ピンは、前記ブレードおよび各モジュラーペアにおけるスペーサの前記スルーホールの形状に対応する楕円形または長方形の形状を有する、請求項６に記載のレザーカートリッジ。
8. 前記プラットフォームの前記前部エッジから前記後部エッジに延び、前記ブレードの端部を囲む、該プラットフォームの前記側部エッジにおいて一対の向かい合うエンドキャップをさらに備えている、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
9. 前記エンドキャップは、液体を保持する貯槽を含む、請求項８に記載のレザーカートリッジ。
10. 前記液体は、香料、潤滑油、植物調合剤、薬草調合剤、薬調合剤、または別の調合剤である、請求項９に記載のレザーカートリッジ。
11. 前記エンドキャップは、潤滑要素をさらに含む、請求項８に記載のレザーカートリッジ。
12. 前記プラットフォームは、前記トリマブレードの前記シェービングエッジの上および下に配置される櫛状に分割されたブレードガード構造を有する、請求項４に記載のレザーカートリッジ。
13. 前記プラットフォームは、前記メインブレードの前記シェービングエッジの前部にあるガードを備え、該ガードは、
    該メインブレードの該シェービングエッジに隣接しかつその前に配列される一次ガードリブと、
    ガード部材であって、該第１のガードリブに隣接しかつその前に配列され、皮膚がガード部材の表面と係合する、ガード部材と、
    該ガード部材の前に配列されるソープバー要素と
    をさらに備え、
    該ソープバー要素は、シェービング助剤を保持する皮膚と係合する表面を含む、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
14. 前記メインブレードは、１つのスルーホールをさらに有し、該１つのスルーホールは、潤滑油が該１つのスルーホールを通過することを可能にする能力がある、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
15. 前記スルーホールは、該スルーホールが位置を定められる、ブレードの後方に配置される該ブレードの方に戻るように前記潤滑油を向ける能力がある、請求項１４に記載のレザーカートリッジ。
16. 隣接するメインブレードのシェービングエッジから任意の前記メインブレードの前記シェービングエッジまでの距離は、０．０４７〜０．０４８インチである、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
17. 前記メインブレードの任意のメインブレードの平面および該メインブレードの前記シェービングエッジによって形成される平面によって形成される角度は２２度〜２５度である、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
18. 前記カートリッジは、前記プラットフォームの前部エッジに最も近くに位置を定められる前記２つのメインブレードのシェービングエッジ間に位置を定められる旋回点を有する、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
19. 前記メインブレードのシェービングエッジの後ろに潤滑油ストリップをさらに備え、該潤滑油ストリップは、皮膚の方に流体を向けるための溝のある部分を含む、請求項１に記載のレザーカートリッジ。
20. 前記プラットフォームに接続されたキャップ部材をさらに備え、該キャップ部材は、最も高いメインブレードの前記切刃の後方に位置を定められる皮膚係合表面を有する、請求項１４に記載のレザーカートリッジ。
21. 前記キャップ部材は、前記プラットフォームにおいてホールと係合するための溝のある部分を有するプレスフィットピンを含み、該プラットフォームにおける該ホールは該プレスフィットピンの該溝のある部分と係合するためのリブつき部分を含み、該プラットフォームにおける該プレスフィットピンおよびホールは摩擦溶接されることが可能である、請求項２０に記載のレザーカートリッジ。
22. 前記キャップ部材は前記メインブレードにおいて前記スルーホールに整列された切欠き部分を有する、請求項２０に記載のレザーカートリッジ。

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