JP2011259661A - ステータコア - Google Patents

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Yuichi Ono
雄一 大野
Naoki Hakamada
尚樹 袴田
Kazuhide Uchida
和秀 内田
Yasuhiro Endo
康浩 遠藤
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Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】ステータコアの真円度や円筒度を確保し易くなり、歩留まりの向上を図ることができるステータコアを提供する。
【解決手段】ステータコアは、複数の分割コア10を含む。分割コア10は、ステータコアの周方向に延びるバックヨーク部18と、バックヨーク部18の内周面38から突出するティース部19とを含み、バックヨーク部18の内周面38とティース部19の側面31との接続部位P1から、ステータコアの径方向に延びる仮想軸線L1と、バックヨーク部18の外周面との交点を基準交点P0とすると、バックヨーク部18の外周面とリング部材との接触部位42は、基準交点P0よりも、バックヨーク部18の周方向端部35側に設けられ、バックヨーク部18の外周面のうち、接触部位よりも基準交点側に位置する部分と、リング部材の内周面38とは互いに離間させられた。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステータコアに関し、特に、複数の分割コアを備えたステータコアに関する。
従来から複数の分割コアを備えた回転電機用のステータコアが各種提案されている。たとえば、特開2009−131006号公報に記載された回転電機のステータコアは、複数の分割コアと、その分割コアを拘束するリングとを備え、リングの部位毎の剛性によって締め代が変化されている。
特開2008−199711号公報に記載されたステータコアは、円環状に配列する複数の分割ステータコアを含み、各分割ステータコアは、バックヨーク部と、該バックヨーク部からステータ内方へ突出するティース部を有する。ステータコアは、円環状に配置された分割ステータコアの外周面に外嵌される締結用の外リングを備え、各分割ステータコアの外周面と外リングの内周面と間に漏れ磁束低減用の非接触部を備えている。
特開2009−44803号公報に記載されたステータコアは、円環状に配置する分割ステータコアを備える。分割ステータコアは、バックヨーク部と、該バックヨーク部からステータ内方へ突出するティース部を有する。バックヨーク部のステータ周方向両端の径方向の端面が、周方向に隣接する分割ステータコアとの接合端面とされ、周方向両端の接合端面がなす角度αが、360度をステータを構成する分割ステータの個数で割った角度βよりも小さく設定されている。
特開2005−51941号公報に記載されたステータコアは複数の分割ステータコアを含み、各分割ステータコアは、分割ヨーク部を含む。分割ヨーク部の分割面には、切欠部が形成されている。
特開2009−131006号公報 特開2008−199711号公報 特開2009−44803号公報 特開2005−51941号公報
上記のように、複数の分割ステータコアを備えたステータコアを作製する際には、たとえば、まず、複数の分割ステータコアを環状に配列させる。その後、分割ステータコアの外周面にリングなどを圧入したり、焼き嵌めする。
リングを分割ステータコアの外周面に装着することで、隣り合う分割ステータコア同士は、互いに押圧される。隣り合う分割ステータコア同士が押し合うことで、分割ステータコア同士が固定される。
一般に、分割ステータコアの外周面の全面とリングの内周面の全面とを高精度に密着させることは困難であり、分割ステータコアの外周面とリングの内周面との間の一部では隙間が生じる。
分割ステータコアの外周面のうち、リングの内周面との間で隙間が生じている部分では、リングの内周面との間で摩擦力が生じない。
このため、分割ステータコア同士の当接面の近傍の近傍において、リングと分割ステータコアの外周面との間に隙間が生じていると、当該部分は、リングから摩擦力を受けないため当該部分が挫屈し易い。分割ステータコアの一部に挫屈が生じると、真円度や円筒度を確保し難くなり、歩留まりが悪くなる。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ステータコアの真円度や円筒度を確保し易くなり、歩留まりの向上を図ることができるステータコアを提供することである。
本発明に係るステータコアは、互いに隣接して環状に配置された複数の分割コアと、分割コアの外周に装着されたリング部材とを備えた環状のステータコアである。上記分割コアは、ステータコアの周方向に延びるバックヨーク部と、バックヨーク部の内周面から突出するティース部とを含む。上記バックヨーク部の内周面とティース部の側面との接続部位から、ステータコアの径方向に延びる仮想軸線と、バックヨーク部の外周面との交点を基準交点とすると、バックヨーク部の外周面とリング部材との接触部位は、基準交点よりも、バックヨーク部の周方向端部側に設けられる。上記バックヨーク部の外周面のうち、接触部位よりも基準交点側に位置する部分と、リング部材の内周面とは互いに離間させられる。
好ましくは、上記バックヨーク部は、周方向に配列する第1周方向端部および第2周方向端部とを含む。上記ティース部の側面は、周方向に配列する第1側面および第2側面を含む。上記第1側面は、第2側面よりも第1周方向端部側に位置し、第2側面は、第1側面よりも第2周方向端部側に位置する。上記接続部位は、バックヨーク部の内周面と第1側面との第1接続部位と、バックヨーク部の内周面と第2側面との第2接続部位とを含む。上記仮想軸線は、第1接続部位から径方向に延びる第1仮想軸線と、第2接続部位から径方向に延びる第2仮想軸線とを含む。上記基準交点は、第1仮想軸線とバックヨーク部とが交差する第1基準交点と、第2仮想軸線とバックヨーク部とが交差する第2基準交点とを含む。上記接触部位は、バックヨーク部の外周面のうち、第1基準交点よりも第1周方向端部側に位置する第1接触部位と、第2基準交点よりも第2周方向端部側に位置する第2接触部位とを含む。
好ましくは、上記バックヨーク部の外周面のうち、第1接触部位と第2接触部位との間に位置する部分には、凹部が形成される。
好ましくは、上記バックヨーク部の外周面は円弧状に形成され、バックヨーク部の外周面のうち、第1接触部位と第2接触部位との間に位置する部分の径は、バックヨーク部の外周面のうち、第1接触部位および第2接触部位が位置する部分の径よりも小さい。
好ましくは、上記バックヨーク部の外周面のうち、第1接触部位が位置する部分の径は、記第1周方向端部に近づくにしたがって大きくなるように形成される。上記第2接触部位が位置する部分の径は、第2周方向端部に近づくにしたがって大きくなるように形成される。
好ましくは、上記リング部材の内周面のうち、第1接触部位と第2接触部位との間に位置するバックヨーク部の外周面と対向する部分は、バックヨーク部の外周面から離れるように形成される。
本発明に係るステータコアによれば、真円度や円筒度を確保し易く、歩留まりの向上を図ることができる。
この発明の実施の形態における回転電機を示す断面図である。 ステータコア55の分解斜視図である。 分割コア10およびリング23の一部を示す拡大平面図である。 張出部33およびその近傍構成を示す平面図である。 本実施の形態2に係るステータコア55の一部を示す平面図である。 図5に示す分割コア10Aの一部を示す拡大平面図である。 本実施の形態3に係るステータコア55の一部を示す平面図である。 本実施の形態4に係るステータコア55の一部を示す平面図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。また、各実施の形態を組合せることも可能である。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態における回転電機を示す断面図である。図中に示す回転電機は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な二次電池(バッテリ)から電力供給されるモータとを動力源とするハイブリッド自動車に搭載されたモータである。そして、回転電機とは、電力が供給されてモータとしての機能と、発電機(ジェネレータ)としての機能との少なくとも一方の機能を有するモータジェネレータを意味する。
図1を参照して、回転電機100は、ロータ110と、ロータ110の外周上に配置されたステータ50とを備える。ロータ110は、中心線101に沿って延びるロータシャフト58に設けられている。ロータシャフト58は、ロータ110と共に中心線101を中心に回転する。
ロータ110は、ロータコア20と、ロータコア20に埋設された永久磁石24とを有する。すなわち、回転電機100は、IPM(Interior Permanent Magnet)モータであ
る。
ロータコア20は、中心線101に沿った円筒形状を有する。ロータコア20は、中心線101の軸方向に積層された複数の電磁鋼板52から構成されている。
中心線101方向に位置するロータ110の軸方向端面には、エンドプレート29が設けられている。ロータシャフト58には軸方向に延びるオイル経路53が設けられており、そのオイル経路53から供給されたオイルをロータから放出するオイル排出穴54がエンドプレート29に設けられている。
ステータ50は、ステータコア55と、ステータコア55に巻かれたコイル51とを有する。ステータコア55は、中心線101の方向に積層された複数の電磁鋼板52から構成されている。なお、ロータコア20およびステータコア55は、電磁鋼板に限定されず、たとえば圧粉磁心から構成されていてもよい。
コイル51は、三相ケーブル60によって制御装置70に電気的に接続されている。三相ケーブル60は、U相ケーブル61、V相ケーブル62およびW相ケーブル63からなる。コイル51は、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルからなり、これらの3つのコイルの端子には、それぞれU相ケーブル61、V相ケーブル62およびW相ケーブル63が接続されている。
制御装置70は、ハイブリッド自動車に搭載されたECU(Electrical Control Unit
)80から、回転電機100が出力すべきトルク指令値が送られる。制御装置70は、そのトルク指令値によって指定されたトルクを出力するためのモータ制御電流を生成し、そのモータ制御電流を、三相ケーブル60を介してコイル51に供給する。
図2は、ステータコア55の分解斜視図である。図2を参照して、ステータコア55は、互いに隣接して設けられた複数の分割コア10と、環状に配列する複数の分割コア10の外周に装着されたリング23とを備える。
ステータコア55は、環状に形成されている。分割コア10は、ステータコア55の周方向に延びるバックヨーク部18と、バックヨーク部18の内周面から突出するティース部19とを含む。リング23は、環状に形成されており、リング23は、焼き嵌めや圧入により、環状に配列する分割コア10の外周に装着される。
図3は、分割コア10およびリング23の一部を示す拡大平面図である。この図3に示すように、ティース部19の周面は、径方向内方に位置する内端面30と、ステータコア55の周方向に配列する側面31および側面32とを含む。
なお、本実施の形態1においては、側面31および側面32は、ステータコア55の径方向に延びている。
バックヨーク部18は、側面31よりも、ステータコア55の周方向に張り出す張出部33と、側面32よりもステータコア55の周方向に張り出す張出部34とを含む。
バックヨーク部18の周面は、ステータコア55の周方向に配列する周方向端面35および周方向端面36と、外周面37と、内周面38とを含む。
周方向端面35,36には、隣り合う他の分割コアの周方向端面と接触すると共に、隣り合う分割コアの周方向端面によって押圧されている。なお、周方向端面35は、張出部33の端面に位置しており、周方向端面36は、張出部34の端面に位置している。
外周面37には、径方向外方に向けて突出する接触部40および接触部41が形成されている。接触部40は、周方向端面35側に形成されており、接触部41は、周方向端面36側に形成されている。接触部40と、接触部41との間には、ステータコア55の周方向に延びる凹部39が形成されている。接触部40は、張出部33の背面(外周面)に位置しており、接触部41は、張出部34の背面(外周面)に位置している。
接触部40および接触部41は、外周面37から突出するように形成されているため、環状に配列する複数の分割コア10の外周面にリング23を装着すると、各分割コア10の接触部40および接触部41が、リング23の内周面と接触する。このように、接触部40および接触部41の外周面は、リング23の内周面と接触する接触面42,43となっている。
その一方で、外周面37のうち、凹部39が位置する部分は、リング23の内周面から離れている。
分割コア10の外周面37の全面とリング23の内周面とを接触させるステータコアと、比較すると、本実施の形態1に係るステータコアは、リング23の内周面と各分割コア10との接触面積が小さい。
このため、本実施の形態1に係るステータコアによれば、精度が求められる領域を小さくすることができ、当接面42とリング23の内周面とを良好に接触させることができる。さらに、製造コストの低廉化をも図ることができる。
図4は、張出部33およびその近傍構成を示す平面図である。この図4において、バックヨーク部18の内周面38と、ティース部19の側面31との接続部位を接続部位P1とする。接続部位P1をとおり、ステータコア55の径方向に延びる仮想軸線を仮想軸線L1とする。仮想軸線L1と外周面37との交点を基準交点P0とする。
この図4に示すように、当接面42は、基準交点P0よりも、周方向端面35側に設けられている。外周面37のうち、当接面42に対して基準交点P0側に位置する部分には、凹部39が形成されている。そして、当接面42のうち、最も、凹部39側に位置する部分を接触端点P2とする。接続部位P1および接触端点P2を通る仮想軸線を仮想軸線L2とする。なお、接触端点P2は基準交点P0よりも、周方向端面35側に位置している。
外周面37のうち、接触端点P2に対して当接面42と反対側に位置する部分には凹部39が位置しており、外周面37のうち、接触端点P2に対して当接面42と反対側に位置する部分は、リング23の内周面から離れている。ここで、リング23を環状に配列する複数の分割コア10の外周面に装着すると、周方向端面35には、押圧力が加えられる。
張出部33が上記押圧力によって変形しようとすると、接触部40の当接面42とは接触しているため、リング23の内周面との間に生じる摩擦力によって、張出部33の変形が抑制される。さらに、張出部33に加えられる押圧力が大きくなると、張出部33は変形しようとする。この際、張出部33は、仮想軸線L2を中心に回転しようとする。
当接面42と、仮想軸線L2との交差角度θ1は、90°よりも大きいため、仮想軸線L2を中心に張出部33が、回転しようとすると、当接面42は、リング23にさらに押さえつけられることになる。このため、張出部33は変形しにくくなっている。なお、張出部33について説明したが、張出部34も同様に構成されている。
バックヨーク部18と、側面32との接続部位を接続部位P4とする。接続部位P4をとおり、ステータコア55の径方向に延びる仮想軸線を仮想軸線L3とする。仮想軸線L3と外周面37との交点を基準交点P3とする。さらに、当接面43のうち、最も、凹部39側に位置する部分を接触端点P5とする。接続部位P4および接触端点P5を通る仮想軸線を仮想軸線L4とする。
この図4に示すように、当接面43は、基準交点P3よりも、周方向端面36側に設けられており、接触端点P5は基準交点P3よりも、周方向端面36側に位置している。
外周面37のうち、接触端点P5に対して当接面43と反対側に位置する部分には凹部39が位置しており、外周面37のうち、接触端点P5に対して当接面42と反対側に位置する部分は、リング23の内周面から離れている。
なお、凹部39は、外周面37のうち、接触部40および当接面43の間に位置する部分に形成されている。リング23を環状に配列する複数の分割コア10の外周面に装着すると、周方向端面36には、押圧力が加えられる。
張出部34が上記押圧力によって変形しようとすると、接触部41の当接面43とは接触しているため、リング23の内周面との間に生じる摩擦力によって、張出部34の変形が抑制される。さらに、張出部34に加えられる押圧力が大きくなると、張出部34は変形しようとする。この際、張出部34は、仮想軸線L4を中心に回転しようとする。
当接面43と、仮想軸線L4との交差角度θ2は、90°よりも大きいため、仮想軸線L4を中心に張出部34が、回転しようとすると、当接面43は、リング23にさらに押さえつけられるように変位する。このため、張出部34も、張出部33と同様に挫屈し難くなっている。
このように、張出部33,34の変形が抑制されているので、分割コア10が位置ずれなども抑制され、組み立てられたステータコア55の真円度および円筒度の向上を図ることができると共に、ステータコア55の歩留まりを向上させることができる。
(実施の形態2)
図5および図6を用いて、本実施の形態2に係るステータコア55について説明する。なお、図5および図6に示す構成のうち、上記図1から図4に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5は、本実施の形態2に係るステータコア55の一部を示す平面図である。この図5に示すように、リング23の内周面には、周方向に間隔をあけて設けられ、径方向内方に向けて突出する突出部44,45と、突出部44および突出部45の間に位置する凹部46とが形成されている。
この図5に示す例においては、突出部44は、分割コア10(10A)の張出部34の外周面と当接すると共に、この分割コア10と隣り合う他の分割コア10の張出部47の外周面と当接している。同様に、突出部45も、分割コア10(10A)の張出部33の外周面と当接すると共に、隣り合う他の分割コアの張出部の外周面と当接している。
図6は、図5に示す分割コア10Aの一部を示す拡大平面図である。この図6において、張出部34の外周面の一部が、突出部44と当接する当接面48となっており、張出部33の外周面の一部が、突出部45と当接する当接面80となっている。当接面80は、周方向端面35の近傍に位置しており、当接面48も周方向端面36の近傍に位置している。
分割コア10Aの外周面37のうち、当接面48と当接面80との間に位置する部分と、リング23の凹部46とは、ステータコア55の径方向に配列している。このため、当接面48および当接面80の間に位置する部分と、リング23の内周面とは互いに離れている。
このように、本実施の形態2に係るステータコア55においても、分割コア10と、リング23との内周面とが接触する領域が小さくなるように抑えられている。このため、リング23を成形する際に、高い加工精度が求められる領域を小さくすることができ、ステータコア55の製造コストの低減を図ることができる。
さらに、突出部45の内端面と、各分割コアの張出部の外周面と接触させることで、リング23を装着する際に、張出部33,34が周方向端面35,36から押圧されたとしても、張出部33,34の外周面と突出部45,44との間に摩擦力を発生させることができ、張出部33,34の変形を抑制することができる。
当接面80は、基準交点P0よりも、周方向端面35側に位置している。なお、図6中において、当接面80のうち、最も凹部46に近接する部分を接触端点P6とする。接触端点P6および接続部位P1を通る仮想軸線を仮想軸線L5とする。仮想軸線L5と、張出部33の外周面との交差角度を交差角度θ4とする。
また、当接面48のうち、凹部46に最も近接する部分を接触端点P7とする。接触端点P7および接続部位P4を通る仮想軸線を仮想軸線L6とする。仮想軸線L6と当接面48との交差角度を交差角度θ5とする。
ここで、接触端点P6は、基準交点P0よりも、周方向端面35側に位置しているため、交差角度θ4は、90°よりも大きくなっている。接触端点P7は基準交点P3よりも、周方向端面36側に位置しているため、交差角度θ5も、90°よりも大きくなっている。
ここで、リング23を装着する際に、周方向端面35から張出部33に加えられる押圧力が大きくなると、張出部33は、仮想軸線L5を中心に回転するように挫屈しようとする。同様に、周方向端面36に加えられる押圧力が大きくなると、張出部34は仮想軸線L6を中心に回転するように挫屈しようとする。
交差角度θ4は、90°よりも大きいため、張出部33が仮想軸線L5を中心に回転しようとすると、当接面80は、ステータコア55の径方向外方側に変位する。これにより、当接面80と突出部45との間の面圧が上昇し、当接面80と突出部45との間の摩擦力も上昇する。この結果、張出部33の変形がさらに抑制される。
同様に、張出部34が仮想軸線L6を中心に回転しようとすると、当接面48は、ステータコア55の径方向外方側に変位しようとするため、当接面48とリング23の内周面との間の面圧も大きくなる。この結果、当接面48とリング23の内周面との間の摩擦力も大きくなり、張出部34の変形が抑制される。
このように、本実施の形態2に係るステータコア55においても、各分割コア10の変形が抑制され、製作されるステータコア55の真円度および円筒度の向上を図ることができる。
(実施の形態3)
図7を用いて、本実施の形態3に係るステータコア55について説明する。なお、図7に示す構成のうち、上記図1から図6に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図7は、本実施の形態3に係るステータコア55の一部を示す平面図である。この図7において、分割コア10の外周面は、周方向端面35側に位置する当接面81と、周方向端面36側に位置する当接面82と、当接面81および当接面82の間に位置する退避面83とを含む。なお、当接面81は、張出部33の外周面に位置しており、当接面82は張出部34の外周面に位置している。
ここで、当接面81,82および退避面83は、ステータコア55の中心を中心として円弧状に形成されている。なお、当接面81,82の径は、圧入もしくは焼嵌めする前のリング23の径よりも僅かに大きくなるように形成されている。退避面83の径は、当接面81,82の径よりも小さくなるように形成されている。
このため、環状に配列する複数の分割コアの外周面にリング23を圧入または焼嵌めすると、当接面81と当接面82とがリング23の外周面と接触し、退避面83は、リング23の内周面から離れる。
このため、張出部33の外周に位置する当接面81と、リング23の内周面との間に摩擦力が生じ、周方向端面35から張出部33が押圧されたとしても、張出部33が変形することを抑制することができる。同様に、張出部34の外周に位置する当接面82と、リング23の内周面との間にも摩擦力が生じ、張出部34が周方向端面36から押圧されたとしても、張出部34が変形することを抑制することができる。
退避面83の径は、退避面83のうち、ステータコア55の周方向の中央部に位置する部分が最も小さい。その一方で、退避面83の径は、上記の中央部から当接面81および当接面82に近づくにつれて大きくなる。そして、退避面83と、当接面81および当接面82は、滑らかに接続されている。
ここで、図7中の接触端点P8は、当接面81と退避面83との境界点であり、接触端点P9は、当接面82と退避面83との境界位置である。仮想軸線L7は、接続部位P1および接触端点P8を通る仮想軸線であり、仮想軸線L8は、接続部位P4および接触端点P9を通る仮想軸線である。
当接面81は、基準交点P0よりも、周方向端面35側に位置しており、当接面82は、基準交点P3よりも周方向端面36側に位置している。これにより、接触端点P8は、基準交点P0よりも、周方向端面35側に位置しており、仮想軸線L7と当接面81との交差角度θ6は、90°よりも大きくなっている。同様に、仮想軸線L8と、当接面82との交差角度θ7も、90°よりも大きくなる。
リング23を装着する際に、周方向端面35に過大な押圧力が加えられると、張出部33は、仮想軸線L7を中心線として、回転しようとする。張出部33が仮想軸線L7を中心として回転しようとすると、当接面81は、ステータコア55の径方向外方側に変位することになり、当接面81とリング23の内周面との間に生じる摩擦力が大きくなる。この結果、張出部33の変形が抑制される。
張出部34においても、同様に、張出部34が仮想軸線L8を中心に回転しようとすると、当接面82とリング23の内周面との間に生じる摩擦力が大きくなり、張出部34の変形が抑制される。
この結果、本実施の形態3に係るステータコア55においても、ステータコア55の真円度および円筒度を確保することができる。
(実施の形態4)
図8を用いて、本実施の形態4に係るステータコア55について説明する。なお、図8に示す構成のうち、上記図1から図7に示す構成と同一または相当する構成については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図8は、本実施の形態4に係るステータコア55の一部を示す平面図である。この図8において、分割コア10の外周面37は、退避面86と、この退避面86と隣り合う大径湾曲面85および大径湾曲面87とを含む。
大径湾曲面85は、退避面86に対して周方向端面35側に位置しており、大径湾曲面87は、退避面86に対して周方向端面36側に位置している。
退避面86は、ステータコア55の中心を中心とする円弧面とされている。退避面86の径は、圧入および焼嵌め前におけるリング23の内径と実質的に同じとなるように形成されている。
大径湾曲面85および大径湾曲面87も同様にステータコア55の中心を中心とする円弧面とされている。大径湾曲面85および大径湾曲面87の径は、圧入および焼嵌め前のリング23の内径よりも大きい。
そして、大径湾曲面85の径は、接触端点P10から周方向端面35に向かうにつれて、大きくなり、大径湾曲面87の径は、接触端点P11から周方向端面36に向かうにつれて、大きくなるように形成されている。
このため、複数の分割コアを環状に配列させた状態で、分割コアの外周面にリング23を装着すると、大径湾曲面85および大径湾曲面87がリング23の内周面と接触する。
大径湾曲面85は、周方向端面35側の端部から接触端点P8に亘って、リング23の内周面と接触し、大径湾曲面87は、周方向端面36側の端部から接触端点P11に亘ってリング23の内周面と接触する。
なお、図8からも明らかなように、接触端点P10は、基準交点P0よりも周方向端面35側に位置しており、接触端点P11は、基準交点P3よりも、周方向端面36側に位置している。
このため、大径湾曲面85とリング23の内周面との当接部分は、基準交点P0よりも周方向端面35側に位置しており、大径湾曲面87とリング23の内周面とが接触する部分のうち、最も、基準交点P0側に位置する部分を接触端点P10とする。
また、大径湾曲面87とリング23の内周面との当接部分は、基準交点P3よりも周方向端面36側に位置している。大径湾曲面87とリング23の内周面との当接部分のうち、最も、基準交点P3側に位置する部分を接触端点P11とする。接続部位P1と接触端点P10とを通る仮想軸線を仮想軸線L9とし、接続部位P4と接触端点P11とを通る仮想軸線を仮想軸線L10とする。
ここで、接触端点P10は、基準交点P0よりも周方向端面35側に位置しており、仮想軸線L9と、大径湾曲面85との交差角度θ8は、90°よりも大きくなる。また、接触端点P11は、基準交点P3よりも周方向端面36側に位置しているため、仮想軸線L10と大径湾曲面87との交差角度θ9も、90°よりも大きくなる。
そして、環状に配列する複数の分割コアの外周面にリング23を装着する際に、周方向端面35に大きな押圧力が加えられると、張出部33は仮想軸線L9を中心に回転しようとする。同様に、周方向端面36に大きな押圧力が加えられると、張出部34も仮想軸線L10を中心に回転するように坐屈しようとする。
張出部33が仮想軸線L9を中心に回転すると、大径湾曲面85は、径方向外方に向けて変位することになる。この結果、張出部33が仮想軸線L9を中心に回転しようとすると、大径湾曲面85とリング23の内周面との間に生じる摩擦力が大きくなり、張出部33の坐屈が抑制される。
同様に、張出部34が仮想軸線L10を中心に回転しようとすると、大径湾曲面87は径方向外方にむけて変位し、大径湾曲面87とリング23の内周面との間の摩擦力が大きくなる。この結果、張出部34の坐屈が抑制される。このように、本実施の形態4に係るステータコアにおいても、各分割コア10の坐屈を抑制することができるため、ステータコアの真円度および円筒度の向上を図ることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
本発明はステータコアに適用することができ、特に、複数の分割コアを含むステータコアに好適である。
10 分割コア、18 バックヨーク部、19 ティース部、20 ロータコア、23 リング、24 永久磁石、29 エンドプレート、30 内端面、31,32 側面、33,34 張出部、35,36 周方向端面、37 外周面、38 内周面、39 凹部、40,41 接触部、42,43 接触面、44,45 突出部、44 突出部、46 凹部、47 張出部、48 当接面、50 ステータ、51 コイル、52 電磁鋼板、70 制御装置、81,82 当接面、85,87 大径湾曲面、100 回転電機、101 中心線、110 ロータ、L1〜L10 仮想軸線、P1 接続部位、P2 接触端点、P3 基準交点、P4 接続部位、P5 接触端点、P6 接触端点、P7 接触端点、P8 接触端点、P9 接触端点、θ1〜θ9 交差角度。

Claims (6)

  1. 互いに隣接して環状に配置された複数の分割コアと、
    前記分割コアの外周に装着されたリング部材と、
    を備えた環状のステータコアであって、
    前記分割コアは、前記ステータコアの周方向に延びるバックヨーク部と、前記バックヨーク部の内周面から突出するティース部とを含み、
    前記バックヨーク部の内周面と前記ティース部の側面との接続部位から前記ステータコアの径方向に延びる仮想軸線と、前記バックヨーク部の外周面との交点を基準交点とすると、
    前記バックヨーク部の外周面と前記リング部材との接触部位は、前記基準交点よりも、前記バックヨーク部の周方向端部側に設けられ、
    前記バックヨーク部の外周面のうち、前記接触部位よりも前記基準交点側に位置する部分と、前記リング部材の内周面とは互いに離間させられた、ステータコア。
  2. 前記バックヨーク部は、前記周方向に配列する第1周方向端部および第2周方向端部とを含み、
    前記ティース部の側面は、前記周方向に配列する第1側面および第2側面を含み、
    前記第1側面は、前記第2側面よりも前記第1周方向端部側に位置し、
    前記第2側面は、前記第1側面よりも前記第2周方向端部側に位置し、
    前記接続部位は、前記バックヨーク部の内周面と前記第1側面との第1接続部位と、前記バックヨーク部の内周面と第2側面との第2接続部位とを含み、
    前記仮想軸線は、前記第1接続部位から前記径方向に延びる第1仮想軸線と、前記第2接続部位から前記径方向に延びる第2仮想軸線とを含み、
    前記基準交点は、前記第1仮想軸線と前記バックヨーク部とが交差する第1基準交点と、前記第2仮想軸線と前記バックヨーク部とが交差する第2基準交点とを含み、
    前記接触部位は、前記バックヨーク部の外周面のうち、前記第1基準交点よりも前記第1周方向端部側に位置する第1接触部位と、前記第2基準交点よりも前記第2周方向端部側に位置する第2接触部位とを含む、請求項1に記載のステータコア。
  3. 前記バックヨーク部の外周面のうち、前記第1接触部位と前記第2接触部位との間に位置する部分には、凹部が形成された、請求項2に記載のステータコア。
  4. 前記バックヨーク部の外周面は円弧状に形成され、
    前記バックヨーク部の外周面のうち、前記第1接触部位と前記第2接触部位との間に位置する部分の径は、前記バックヨーク部の外周面のうち、前記第1接触部位および前記第2接触部位が位置する部分の径よりも小さい、請求項2に記載のステータコア。
  5. 前記バックヨーク部の外周面のうち、前記前記第1接触部位が位置する部分の径は、記第1周方向端部に近づくにしたがって大きくなるように形成され、
    前記前記第2接触部位が位置する部分の径は、前記第2周方向端部に近づくにしたがって大きくなるように形成された、請求項2に記載のステータコア。
  6. 前記リング部材の内周面のうち、前記第1接触部位と前記第2接触部位との間に位置する前記バックヨーク部の外周面と対向する部分は、前記バックヨーク部の外周面から離れるように形成された、請求項2から請求項5のいずれかに記載のステータコア。
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