JP2011259469A - 無線基地局、中継局、無線通信システム、制御方法、中継方法 - Google Patents

無線基地局、中継局、無線通信システム、制御方法、中継方法 Download PDF

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Abstract

【課題】中継局を介して無線基地局と無線端末とが無線通信を行う場合でも、効率的な再送制御を可能とする。
【解決手段】無線基地局と無線端末との間に介在して、無線信号の中継処理を行う中継局において、無線端末から送信されたデータを受信する受信部と、データの受信結果を無線基地局に通知する通知部と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信を利用する無線基地局、中継局、無線通信システム、制御方法、中継方法に関する。本発明は、例えば、IEEE802.16に規定された無線通信システムをベースとして中継局を追加する際に用いると特に好適である。
WCDMA、CDMA2000等のシステムを代表として現在、無線通信路を介して通
信を行う無線通信システムが世界的に普及している。このような無線通信システムにおい
ては、サービスエリアに対して複数の無線基地局が設置され、無線端末はいずれかの無線
基地局を介して他の通信装置(通信端末)との通信を行う。その際、隣接する無線基地局
が無線通信可能なサービスエリアに重複部分を設け、無線環境の劣化にともない、隣接す
る無線基地局へのハンドオーバを可能としている。
また、無線方式としては、例えば、符号分割多重、時分割多重、周波数多重、OFDM
A等の技術が採用され、1つの無線基地局に対して複数の無線端末が同時期に接続可能な
ことが一般的である。
図1は、1つの無線基地局(BS)とその配下の複数の無線端末(MS)を示した無線
通信システムの構成図であり、無線基地局1つに対して、複数の無線端末が接続可能であ
る、いわゆるP−MP接続による無線通信が行われることを示している。
しかし、無線基地局が無線通信可能なサービスエリア内であっても、エリアの境界に近
い場所等では、無線環境が良好でないために高速通信が困難であることが多い。また、エ
リアの内側であったとしても、ビル影等により無線信号の伝播を妨げる要因があり、無線
基地局との良好な無線接続が困難なエリア(いわゆる不感地帯)が生じてしまうことがあ
る。
そこで、無線基地局のサービスエリア内に中継局を配置し、無線端末と無線基地局とが
中継局を介して無線通信できるようにする案が提案されている。
特に、802.16jのタスクグループにおいて、そのような中継局(RS:Rela
y Station)の導入について、目下検討されている最中である。
図2に中継局を導入した無線通信システムの構成を示す。
無線基地局は、プリアンブル、MAPデータ、バーストデータを送信する。無線端末(
MS#1)は、無線基地局と直接無線通信を行い、無線端末(MS#2)は、中継局(R
S)を介して無線基地局と無線通信を行う。
尚、上述した、IEEE802.16に関する事項は、例えば次の非特許文献1、2に
開示されている。
IEEE Std 802.16TM−2004 IEEE Std 802.16eTM−2005
一般に無線通信システムにおいては、伝搬路の影響により受信エラーが生ずることがあ
る。その場合、送信側装置から受信側装置に対して再送信(例えば、ARQ(Automatic
Repeat reQuest)、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest))を行うことで、送
信データが受信側装置に伝達されるようにしている。
しかし、背景技術において説明した中継局を無線通信システムに導入すると、無線端末
は、中継局を介して無線基地局と無線通信を行うことができることとなるが、無線区間が
複数(ここでは2つ)に分断されることとなるため、効率的な再送信を行うには工夫が必
要である。
従って、本発明の目的の1つは、中継局を介して無線基地局と無線端末とが無線通信を
行う場合でも、効率的な再送制御を可能とすることである。
尚、上記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により
導かれる効果であって、従来の技術によっては得られない効果を奏することも本発明の他
の目的の1つとして位置付けることができる。
本発明においては、無線基地局と無線端末との間に介在して、無線信号の中継処理を行う中継局において、前記無線端末から送信されたデータを受信する受信部と、該データの受信結果を前記無線基地局に通知する通知部と、を備えたことを特徴とする中継局を用いる。
本発明によれば、中継局を介して無線基地局と無線端末とが無線通信を行う場合でも、
効率的な再送制御が可能となる。
以下、図面を用いながら、本発明の実施の形態について説明する。尚、便宜上、各実施
例を別個に説明するが、各実施例を組み合わせることで、組み合わせの効果を得て、更に
、有用性を高めることもできる。
〔a〕第1実施形態の説明
図3は、無線を利用して通信を行う無線基地局と無線端末を含む無線通信システムの例
として、IEEE802.16に規定された無線通信システムに、中継局を新たに導入し
た場合の処理シーケンスを示したものである。もちろん、この処理シーケンスは、中継装
置を備えた他の無線通信システムに適用することもできる。
図において、BS(Base Station)は、無線基地局を示し、この無線通信システムによ
る無線通信サービスを提供するエリアに分散配置された1つのBSを示す。従って、当該
BSの形成する無線エリアに隣接する無線エリアを形成する他のBSも存在するが、ここ
では図示を省略している。
尚、この無線通信システムにおいては、BS、MS、RSの送受信チャネル(上り及び
下り方向)は、BSから送信されるMAPデータと称される送受信チャネルの定義データ
により制御される。
MAPデータは、例えば、送受信タイミング、送受信に用いるサブチャネル情報、変調
方式及び誤り訂正符号化方式をあらわすコード値、コネクションを識別するためのCID
(Connection ID)を含み、MS、RSは、CIDにより自身に関係のあるコネクション
かどうかを識別し、自身に関係のあるCIDに対応する送受信タイミング、サブチャネル
で無線通信(無線信号の送信又は受信)を行う。従って、MAPデータは、送受信領域を
定義していると解することもできる。尚、好ましくは、CIDは、MAPデータにより定
義された送信領域に格納されるデータにも付されている。
MAPデータのうち上り方向(MSからRS(BS)側又はRSからBS側への方向)
の通信領域を定義するデータをUL(Up Link)−MAPデータ及び下り方向(BSから
RS(MS)側又はRSからMS側への方向)の通信領域を定義するデータをDL(Down
Link)−MAPデータと称する。
MSは、無線端末を示し、BSの形成する無線エリア内に在圏することで、BSと無線
通信を行うことができる。尚、無線端末は、場所を変えて(例えば移動しながら)通信を
行うことが許容されており、隣接する無線エリアを形成する他の無線基地局の配下に移動
した場合は、ハンドオーバ処理を行うことで、無線通信を継続して行うことができる。M
Sは、BSと直接通信することもできるが、この例では、RSを介してBSと無線通信を
行うMSを示している。
RSは、中継局を示し、BSと無線通信可能な状態となるように配置され、BSから受
信した信号に基づいてMSへ信号を送信し、逆に、MSから受信した信号に基づいて、B
Sへ信号を送信することで、不感地帯等の解消を図ることができる。
図3は、この無線通信システムにおける再送制御方法を示したシーケンス図である。
先に説明したように、BSは、下りサブフレームにおいて、プリアンブル、MAPデー
タ(UL、DL双方含む)を送信するとともに、同じサブフレームにおいて、そのMAP
データにより定義された領域でバーストデータを送信する。領域の定義は、送信タイミン
グ、送信サブチャネル等により行われる。
RS、MSはそれぞれ、BSから送信されたプリアンブルを受信し、BSの送信フレー
ムに同期し、引き続き送信されるMAPデータを受信する。
ここでは、MAPデータは、BSから送信され、RSからは送信されないため、RS配
下のMSもBSから直接MAPデータを受信する。
ここでは、DL−MAPデータにおいて、RSへのバーストデータ(下りMMRリンク
)が定義されている(RSのコネクションIDと対応させて定義されている)ため、RS
は、BSからバーストデータを受信する。このバーストデータは、MSへ送信すべきユー
ザデータを含むもので、図では中継データとして示している。
そして、BSは、次の下りサブフレームにおいて、プリアンブル、MAPデータ(UL
、DL双方含む)、及びMAPデータにより定義された領域でバーストデータを送信する
。但し、DL−MAPデータには、MSへユーザデータが送信されるタイミング(T1)
を定義しており、その送信領域についてはBSからの送信は行わないようにする(中継局
の送信領域として確保する)。
RSは、このDL−MAPデータを受信し、既にBSから受信している中継データを、
DL−MAPデータにより定義されたタイミング(T1)でMSへ送信する。尚、ここで
は、RSは、BSから受信したデータについて誤り検出処理をせずに、MSに送信するこ
ととする。もちろん、RSにおいて受信データについて誤り検出を行ってもよい。
MSは、同様にBSからのDL−MAPデータを受信するので、DL−MAPデータに
より定義されたタイミング(T1)で受信動作を行うようにするので、RSから中継され
たMS宛のユーザデータを受信する。尚、タイミングT1を通知するMAPデータは、M
Sに割り当てたコネクションIDを含むため、MSは、割り当てられたコネクションID
に対応する領域定義情報を取り込み、自身へのデータ送信タイミングを検出することがで
きる。また、送信データにもコネクションIDが含まれるため、他のMS宛のデータが多
重されていたとしても、自身宛のデータを分離して取得することができる。
尚、この例では、BSからRSへ中継データを送信するデータ送信領域と、RSからM
Sへ中継データを送信するデータ送信領域を別個のサブフレーム内に定義しているが、R
Sの送信処理が間に合うのであれば、同じサブフレーム内で送信するように、最初のMA
Pデータにより、双方のデータ送信を定義し、同じ下り送信サブフレーム内で中継データ
を送信してもよい。
さて、中継データを受信したMSは、中継データに含まれる誤り検出情報(CRCビッ
ト等)を用いて、受信データに誤りがあるか否か判別する。好ましくは、中継データは誤
り訂正符号化(ターボ符号化、畳み込み符号化等)されており、受信データを復号してか
ら誤り検出を行う。
そして、次のUL−MAPデータにより定義された受信結果の送信領域(MS用)にお
いて、正常に受信できたか否かを示す受信結果を送信する。受信結果としては、例えば、
誤り検出の結果をACK信号(エラー無し)、NACK信号(エラー有り)により表現す
ることができる。尚、再送を要求する信号により、正常に受信できなかったことを表現す
ることもできるし、再送を要求しない信号を送信することで正常に受信できたことを表現
することもできる。逆に、再送を要求する信号を送信しないことで正常に受信できたこと
を表現できるし、再送を要求しない信号を送信することで正常に受信できなかったことを
表現することができる。いずれにしての受信結果を送信していると解することができる。
BSは、この受信結果をMSから直接受信した場合(不図示)は、シーケンスの最初に
戻り、RSへ中継データの再送を行い(再送用のデータはBSにおいて記憶しておく)、
RSからMSへ中継データを再送する。
この図では、RSが受信結果をMSから受信する場合を示している。RSは、BSから
のUL−MAPデータを受信し、それにより定義された受信結果の送信領域(MS用)を
認識することができるので、その送信領域でMSから送信される受信結果を受信すること
ができる。
そして、次のUL−MAPデータにより定義された受信結果の送信領域(RS用)にお
いて、MSから受信結果(誤り有り又は無し)を送信する。
すると、BSは、シーケンスの最初に戻り、RSへの中継データの再送を行い(再送用
のデータはBSにおいて記憶しておく)、RSからMSへ中継データを再送する。
以上のようにすれば、中継局が介在する場合でも、BSからMSへのデータの再送制御
が円滑に行われることとなる。
上り方向の再送制御も同様の手法を用いることができる。
・「装置構成」
図4、図5にBS、RSの装置構成をそれぞれ示す。
図4は、BSの装置構成を示す。
図において、1はRS、MSとの間で無線信号を送受信するためのアンテナ、2はアン
テナ1を送受信系で共用するためのデュプレクサ、3は受信部、4は受信信号を復調する
復調部、5は復調した受信信号を復号する復号化部、6は復号データから制御データ(受
信結果等)を抽出し、制御部8に与えるとともに、ユーザデータ等の他のデータをパケッ
ト生成部7に転送する制御データ抽出部、7は制御データ抽出部から転送されたデータを
パケット化してNWインタフェース部10に引き渡すパケット生成部を示す。
尚、復号化部5は、復号化後の受信データの誤り検出処理を行い、その結果を制御部8
に与える。また、復号化部5は、受信データに誤りを検出した場合は、その旨制御部8に
通知するとともに、復号前の受信データを受信処理部における記憶部に記憶する。次の再
送データの受信の際に、合成するため(HARQのため)である。合成が不要であれば、
ここで記憶しなくともよい。
10は不図示のルーティング装置(複数の無線基地局と接続されており、パケットデー
タ等のデータの方路制御を行う装置)との間のインタフェース(ここではパケット通信を
行うこととする)を形成するインタフェース部であり、11はNWインタフェース部10
から受信したパケットデータに含まれるIPアドレスを識別し、IPアドレスデータに基
づき宛先MSを特定(例えば、IPアドレスデータとMSのIDの対応を記憶しておき、
対応するMSのIDを取得)するとともに、IDに対応するQOS(同様にIDに対応さ
せて記憶しておく)情報を取得し、MAP情報生成部9にID、QOS情報を与えて帯域
割り当て要求を行い、NWインタフェース部10から渡されたパケットデータをパケット
バッファ部12に格納する。
9はMAP情報生成部を示し、帯域割り当て要求を受けると、MSのIDをキーとして
検索することで通信経路を特定(経由する中継局を特定)し、QOSに応じたマッピング
エリアを下りデータ送信領域のいずれかに設定したMAPデータを生成するとともに、そ
れに従った無線フレームを構成するように、PDU生成部13に指示する。また、制御部
8の指示に従って、BSから送信すべきメッセージ(信号)が存在する場合に、そのメッ
セージの送信用の送信領域を定義したMAPデータを作成して、PDU生成部にプリアン
ブルとともに引き渡す。
13はPDU生成部を示し、同期信号(プリアンブル)を基準として形成される無線フ
レームの各領域にMAPデータ、送信データ(パケットバッファ部から取得)が格納され
るようにPDUを生成し、符号化部14に送出する。尚、パケットバッファ部は、MSへ
のデータ送信が成功するまでデータを削除せず格納しておくことで、再送制御を可能とし
ている。
14は符号化部、15は変調部、16は送信部をそれぞれ示し、順にPDUデータを誤
り訂正符号化等の符号化処理を施してから変調し、送信部16からアンテナ10を介して
無線信号として送信する。
8は、BSの各部の制御をする制御部を示す。
制御部は、記憶部を備え、記憶部には、BSが記憶すべき各種データ(例えば通信経路
)が記憶される。
また、制御部8は、制御データ抽出部6によりMS又はRSからの受信結果情報等の制
御データを取得し、再送が必要な場合は、パケットバッファ部12から再度データを読み
出して、再送するように、PDU生成部13等を制御し、再送を実行する。この際、MA
P情報生成部9は、送信領域を定義すべく、BSからRSへの送信領域定義するMAPデ
ータ、RSからMSへの送信領域を定義するMAPデータを順に生成し、それぞれ送信す
るように、PDU生成部13に順に与える。
また、受信処理部から受信データに誤りを検出した旨の通知を受けると、再送を依頼す
べく、受信結果情報を生成し、MAP情報生成部9に引き渡す。MAP情報生成部9は、
受信結果情報の送信領域を定義したDL−MAPデータを生成し、そのMAPデータ及び
受信結果情報を送信するように、PDU生成部13等を制御する。受信結果が、誤り有り
を示す場合には、MS、RSの順に上り方向送信領域を割り当て、MSからの再送を可能
とする。
尚、この実施形態において、BSからのデータをRSを介して受信したMS又はMSか
らのデータをRSを介して受信したBSは、受信データがエラーであっても、受信データ
を保持しておき、再送データを受信した場合に、保持しておいた受信データと再送データ
を合成することもできる。例えば、受信ビットの確からしさを示す尤度情報の平均化を行
うことで合成を行い、その尤度情報を用いて再度ターボ復号処理を行うことで、受信デー
タの有効利用を図る(HARQを行う)こともできる。
図5は、RSの装置構成を示す。
図において、20はBS、MSとの間で無線信号を送受信するためのアンテナ、21は
アンテナ20を送受信で共用するためのデュプレクサ、22は受信部、23は受信信号を
復調する復調部、24は復調した受信信号を復号する復号化部、25は復号データから(
BSから受信した)MAPデータを抽出しMAP情報解析部26に与えるとともに、BS
から受信したMS宛のデータをPDUバッファ部28に転送する制御データ抽出部25を
示す。MSから無線信号を受信した場合も同様に、BSに対して送信すべくPDUバッフ
ァ部28に受信データを転送する。
また、制御データ抽出部25は、抽出した制御データを制御部27に渡す。
27は、RSの各部の制御をする制御部を示す。
制御部27は、記憶部を備えており、RSが記憶すべき各種データを記憶する。
MAP情報生成部26は、制御データ抽出部25から転送されるMAPデータを解析し
、その結果を制御部27に与える。これにより、制御部27は、BSからのDL−MAP
およびUL−MAPに従って、BSとのダウンリンク、アップリンク通信(MMRリンク
)及びMSとのダウンリンク、アップリンク通信を制御する。
28はパケットバッファ部を示す。MAP情報解析部26で生成したMAPデータに従
って、無線通信を行うように、PDU生成部28に、パケットデータを転送する。
29は符号化部、30は変調部をそれぞれ示し、PDUバッファ部28からの送信デー
タを符号化し、MAP情報解析部26で解析した送信タイミング、チャネルでユーザデー
タの送信を行うように変調処理を施してから送信部31に引き渡す。
31は送信部を示し、送信信号をアンテナ20を介してMS、BS宛に無線信号として
送信する。尚、PDUバッファ部28は、MS(BS)へのデータ送信が成功するまでデ
ータを削除せず格納しておくことで、再送制御を可能としている。尚、制御部27は、送
信部31を制御することで、受信結果をBSに通知する通知部として機能する。
MSの構成は、図5に示すRSの構成と略同様である。
但し、制御データ抽出部25からPDUバッファ部28に転送されるデータは、ディス
プレ等の出力部に出力され、PDUバッファ部28には、入力部から与えられたデータが
入力される。また、MSは、MAP情報解析部26により解析した、BSからのMAPデ
ータ(当該MSに対して送受信タイミングを定義したMAPデータ)に従った送受信を行
えばよい。
以上のようにすれば、BSが無線通信システムにおける送受信タイミングを制御してい
る場合であっても、再送制御が必要な場合は、BSに対して通知(例えば、送信タイミン
グの割り当てが依頼)されるため、BSがその通知を考慮して送信タイミングを制御する
(MAPデータを作成)することができ、RSに無線通信システムの送受信タイミングを
制御する機能を追加する必要がない。

次に、シーケンス図、フローチャートを参照しながら最初に上り方向のデータ送信につ
いて説明し(第2実施形態参照)、次に、下り方向のデータ送信について説明する(第3
実施形態参照)。
〔b〕第2実施形態の説明
第1実施形態においては、送信側装置(例えばBS)からRSを介して受信側装置(例
えばMS)へデータ送信を行った場合は、再送信は、再び送信側装置(例えばBS)から
RSを介して受信側装置(例えばMS)へデータを再送信することで実行した。
この実施形態においては、RSを有効利用して無線伝送の効率化を図ることとする。
例えば、RSがMS(BS)からデータを受信し、BS(MS)において、データの再
送要求が発生した場合、RSを起点としてデータの再送信を行うことを可能とする。尚、
RSを起点とする再送信は、送信側装置から正常な受信データをRSが取得することがで
きた場合に限ることが好ましい。RSで正常な受信データを復号できない場合に、RSを
起点として再送信を行っても、受信側で正常なデータが復号される可能性が低いからであ
る。
これにより、再送信の際に、送信側装置を起点としてRSに再送をしなくともよくなる
ため、無線リソースを効率的に使用できる。また、先のRSへの送信は成功したにもかか
わらず、次のRSへの再送は失敗するといったリスクを無くすことができる。
また、RSにおいて正常な受信データを取得できなかった場合は、RSから送信側装置
に対して再送を促すため、受信側装置から再送を促すより早期に再送を行うことができる
また、BSが無線通信システムにおける送受信タイミングを制御している場合であって
も、再送制御が必要な場合は、BSに対して通知(例えば、送信タイミングの割り当てが
依頼)されるため、BSがその通知を考慮して送信タイミングを制御する(MAPデータ
を作成)することができ、RSに無線通信システムの送受信タイミングを制御する機能を
追加する必要がない。

・「上り方向のデータ送信(その1)」
図6、図7は、上り方向のデータ送信についてのシーケンス(その1)を示す。
図8、図9は、RS、BSにおける動作フロー(その1)を示す。
尚、この例では、再送制御としてHARQを採用することとし、HARQ制御の対象と
なるデータをHARQデータと称することとする。尚、ARQ制御を採用する場合は、受
信済みのデータを合成用に保持しておく必要はない。
さて、図6を参照すると、BSは、MAPデータ生成部9により生成されたプリアンブ
ル、MAPデータ及びMAPデータにより定義された領域に対応するデータをパケットバ
ッファ部12から取り出し、サブフレームをPDU生成部13で構成してから、このサブ
フレームを送信部16からアンテナ1を介して送信する。
RS、MSは、BSから送信されたMAPデータを受信し、MAP情報解析部でUL−
MAPデータ、DL−MAPデータを解析し、自身に関係のある送受信領域を認識する。
尚、その際、自身に割り当てられたコネクションIDを用いて判断することができる。
ここでは、UL−MAPデータによりMSに対して送信領域が割り当てられたため、M
Sは、入力部から入力されたデータをHARQデータとして割り当てられた送信領域で送
信するように送信処理部を制御する。その際、送信データを送信処理部における記憶部に
記憶しておき、再送に備える。
一方、RSもUL−MAPデータによりMSに対して送信領域が割り当てられたことを
MAP認識解析部26で検出するため、制御部27に受信タイミングを通知する。制御部
27は、受信処理部を制御してMSから送信されるHARQデータを受信する。
受信データは、復号化部24により復号され、更に、誤り検出符号(CRCビット等)
を用いて誤り検出処理を行い、その結果を制御部27に与える。
ここでは、誤りがなかったとすると、復号後のデータを制御データ検出部25経由でP
DUバッファ部28に与える。
さて、MSに対して送信領域を割り当てたBSは、次に、RSに対してMSから受信し
たHARQデータの送信を行うための送信領域を割り当てるために、その送信領域を定義
したUL−MAPデータをMAP情報生成部9で作成し、PDU生成部13に与えること
で、MAPデータを送信部16から送信する。
RSは、このUL−MAPデータを受信し、MAP情報解析部26で送信領域を検出し
制御部27に通知する。
制御部27は、受信処理部からMSから受信したHARQデータに誤りがなかったこと
を通知されているので(通知結果は記憶部に記憶しておくことができる)、PDUバッフ
ァ部28に格納されているそのHARQデータを符号化部29に与え、MAP情報解析部
26で検出した送信領域で送信するように、送信処理部を制御する。尚、PDUバッファ
部28は、BSへのデータ送信が成功するまでデータを削除せず格納しておくことで、再
送制御を可能としている。
さて、BSの制御部8は、RSに割り当てた送信領域において受信を行うように受信処
理部を制御し、RSにより中継されたHARQデータを受信する。受信したHARQデー
タは、復号化部5により復号され、更に、誤り検出が行われ、その結果が制御部8に通知
される。
誤り無しの場合は、受信HARQデータは、パケット生成部7を介してNWインタフェ
ース部10に引き渡される。そして、BSからMS、RSに対して、受信結果(正常な受
信が確認された旨)が通知される。例えば、MAPデータにおいて、RS宛、MS宛に再
送不要の旨通知される。MAPデータでなく、DL−MAPデータで定義されるRS、M
Sへのデータ領域に再送不要の旨のメッセージを格納して送信することもできる。再送要
求しないことにより、再送不要の旨を通知することもできる。
再送不要の旨通知された(再送要の旨通知されない)MS、RSは、再送を行わない。
さて、制御部8に誤り有りが通知されると、BSは、RSに受信結果として、正常なデ
ータの受信ができなかったことを通知する。MSに対しては正常なデータの受信ができた
こと(再送不要の旨)を通知する。ここで、受信結果の送信として、BSは、再送要求を
行うこととしてもよい。再送不要の旨(正常な受信が確認された旨含む)通知しないこと
で、再送要求を行うこともできる。
このときの再送要求や再送不要の旨も、RS宛のMAPデータ内、MS宛のMAPデー
タ内又はDL−MAPデータで定義したRS、MSへのデータ送信領域にそれぞれ格納す
ることができる。
従って、MSのMAP情報解析部又は制御部は、再送が不要なことを認識するため、再
送は行わず、RSのMAP情報解析部26又は制御部27は再送が必要であることを認識
し、PDUバッファ部28に格納していたHARQデータの再送を行うように制御部27
は送信処理部等を制御する。
尚、再送の送信領域は、UL−MAPデータで指定された領域であるが、好ましくは再
送要求が格納されたMAPデータと同じMAPデータ内で指定される。例えば、UL−M
APデータ内に再送要求及び再送の際のデータ送信領域が定義されるのである。もちろん
、同じMAPデータ内であるが、別個の部分に格納され、送信されてもよい。また、さい
そう要求は、DL−MAPで定義したRSへの送信データ領域に格納することもできる。
RSから再送されたHARQデータはBSの受信処理部で受信され、記憶部に記憶した
受信済のデータと合成されてから、復号され、更に誤り検出が行われる。
誤りが検出された場合は、RSだけに受信結果が送信され(再送要求が送信され)、誤
りが無い場合は、RSに受信結果(再送不要の旨又は正常な受信が確認された旨)が送信
される。
図7は、RSがMSから受信したHARQデータについて誤りが検出された場合の処理
シーケンスを示す。
この場合、RSの復号化部24は、復号化後の受信HARQデータについて誤りを検出
するので、誤り有りの旨制御部27に通知するとともに、復号前の受信HARQデータを
受信処理部の記憶部に記憶する(再送データとの合成のためである)。そして、制御部2
7は、誤り検出の通知により、HARQデータのBSへの送信は行わないように制御する
即ち、HARQデータのBSへの送信を行わないことにより、受信結果(RSにおいて
正常にデータを受信できなかったこと)をBSに通知することができる。
BSの制御部8は、RSからのHARQの送信がないことから、MSからの再送が必要
であると判断して、MSに対して再送要求を行う。例えば、MAP情報生成部9に対して
MSにHARQの再送のための送信領域をUL−MAPデータにより定義させるとともに
、MSに対して送信する受信結果(再送制御信号)をUL−MAPデータに書き込むよう
に制御する。尚、DL−MAPデータにおいてMS宛のデータ送信領域を定義し、その領
域に再送要求信号を格納することとしてもよい。
MAP情報生成部9により生成されたMAPデータは、送信部16から送信され、RS
、MSにより受信される。
MSは、PDUバッファ部において記憶していたHARQデータを読み出し、符号化等
の処理を施してから(符号化データを格納している場合は符号化は省略してよい)、BS
のUL−MAPデータにより指定された送信領域で送信するように、送信処理部を制御す
る。
RSは、BSからのMAPデータにより、MSから再送があることを認識するので、再
送HARQデータをMSから受信する。そして、RSの復号化部24は、受信処理部の記
憶部に記憶したデータと合成してから再度復号化し、復号化したデータの誤り検出処理を
行う。誤り有りの有無は、制御部27に通知され、誤り無しの場合は、図6に示したよう
にHARQデータをBS側に送信する処理及びそれに引き続いた処理を行い、誤り有りの
場合は、図7に示したようにHARQをBS側に送信しない処理及びそれに引き続く処理
を行う。
図8にRSの処理フローを示す。
まず、RSは、BSから送信されるUL−MAPデータからMSからHARQデータが
送信されることを認識するとともに、受信領域を特定する(1)。
そして、RSの受信処理部は、MSから送信されるHARQデータをその受信領域で受
信し(2)、受信したHARQデータを復調、復号する(3)。
更に、復号化部24は、復号後のHARQデータについて誤り検出処理を行い、誤りが
ある場合は、処理を終了する(4)。即ち、RSからBSに対してHARQデータ等は送
信されない。
一方、誤りが無い場合は、(5)に進む。
(5)では、RSは、MSから受信したHARQデータをPDUバッファ部28に記憶
する処理を行う。
そして、RSは、BSからのUL−MAPデータを受信し、HARQデータの送信領域
を特定する(6)。
そして、RSは、特定した送信領域において、MSから受信したHARQデータをBS
に送信する(7)。尚、この送信を行っても、PDUバッファ部28に記憶されたHQR
Qデータは削除されない。再送に備えるためである。
そして、BSからMAPデータを受信する(8)。
RSは、BSから受信したMAPデータ(又はMAPデータにより指定されたRSの受
信領域のバーストデータ)に格納された受信結果情報により、BSから再送要求があるか
無いかを判断する(9)。尚、BSから正常な受信ができたことを示す信号(例えば、A
CK)を所定のタイミングで受信しないことで、再送要求があると判断することもできる
さて、再送要求有りと判断すると、(7)に戻り、(5)で記憶済みのHARQデータ
をPDUバッファ部28から読み出し、BSに再送する。
一方、再送要求無しと判断すると、(10)に進み、(5)で記憶していたHARQデ
ータを削除し、以降のデータ記憶領域としての利用を許容する。
図9にBSの処理フローを示す。
BSのMAP情報生成部9は、MSに対してHARQの送信領域を割り当てるUL−M
APデータを送信した後、RSに対して、そのHARQをBSに送信可能とするために、
RSに送信領域を割り当てるUL−MAPデータ作成し、送信部16から送信する(1)
そして、HARQデータが指定した送信領域でRSから送信されたか否かを判定する(
2)。
送信されないと判断した場合は、RSにおいて、MSからのHARQデータの受信が失
敗したと判定して、MSに対してHARQデータを再送するように、正常に受信できなか
ったことを示す受信結果(再送要求)を送信する(8)。再送要求は、MAPデータ内で
MSのコネクションIDと対応付けて送信することができる。また、DL−MAPデータ
で定義した送信領域に対応するデータ領域内に再送要求を格納することで、MSに再送要
求を行ってもよい。尚、MSに対して正常な受信ができたことを示す信号(例えば、AC
K)を送信しないことで、MSの再送を促すこともできる。
さて、HARQデータをRSから受信した場合は、受信し、復調、復号したHARQデ
ータに誤りがあるか否か判定する(3)。
誤りが無いことが検出されると、MS及びRSに対して正常に受信ができたことを示す
受信結果(例えば、ACK)を送信する(9)。MAPデータ内でRS、MSのコネクシ
ョンIDと対応付けてACKを送信することができる。また、DL−MAPデータで定義
した送信領域に対応するデータ領域内にACKを格納することで、RS、MSのそれぞれ
に通知することもできる。また、RS、MSに対して再送要求を行わないことで、正常に
HARQデータを受信できたことを通知することもできる。
さて、(3)において、HARQデータに誤りが検出された場合は、復号前の受信HA
RQデータを受信処理部の記憶部に記憶しておき、MAP情報生成部9により、MAPデ
ータ作成して、送信する(4)。このMAPデータには、MSへ正常に受信ができたこと
を示す受信結果(例えば、ACK)を含め、また、RSへ再送用の送信領域の定義領域を
含める。RSに対して、再送要求を意味する信号をMAPデータに含めることもできる。
尚、MSへ再送要求を行わないことで、正常な受信ができたことを通知することもできる
そして、指定した送信領域でRSからHARQデータを受信し(5)、受信したHAR
Qデータを受信処理部の記憶部に記憶しておいてデータと合成してから復号してから、誤
り検出処理を行う(6)。
ここで、誤りが無いと判断した場合は、RSに対してHARQデータが正常に受信がで
きたことを示す信号(例えば、ACK)を送信する(10)。この信号は、MAPデータ
内又はMAPデータにより指定した送信領域で送信することができる。RSに対して、再
送要求しないことで、ACK信号を送信することで、正常に受信ができたことをMSに通
知することもできる。
一方、HARQデータに誤りがある場合は、RSに対してHARQデータの送信領域を
割り当てるMAPデータを作成し、送信する(7)。BSは、RSに送信領域を割り当て
るとともに、再送要求をMAPデータ又はMAPデータにより定義するデータ領域に格納
することができる。
そして、RSから再送されたHARQデータを受信し(5)、受信処理部の記憶部に記
憶しておいたデータと合成してから復号、誤り検出等を行う(6)。
以後の処理は、先の説明と同様である。

・「上り方向のデータ送信(その2)」
次に、上り方向のデータ送信(その1)の変形例について説明する。
図10、図11は、上り方向のデータ送信についてのシーケンス(その2)を示す。
図12、図13は、RS、BSにおける動作フロー(その2)を示す。
図14は、MAPデータの構成例を示す。
この変形例では、RSにおけるMSからのHARQデータの受信結果(例えば、正常に
受信できたこと、正常に受信できなかったこと等)をBSに送信することとする。
例えば、RSにおけるMSからのHARQデータの受信結果が、正常に受信できたこと
を示す場合(ACK信号を受信した場合)は、BSは、RSから受信したHARQデータ
に誤りが検出されると、RSに対して再送要求を行い、MSに対しては、再送を要求しな
い(図10参照)。RSへの再送の要求は、先と同様の手法でよい。
また、RSが正常にHARQデータを受信なかった場合は、BSにHARQデータは送
信されず、RSにおいてHARQデータを正常に受信しなかったことを示す受信結果(N
ACK信号)がBSに送信される(図11参照)。ここで、RSにおいて誤りが検出され
たHARQデータもBSに送信することで、BSにおいてこのHARQデータを合成用の
データとして利用とすることもできる。
BSは、このNACK信号の受信により、RSでなく、MSに対して再送要求を行い、
その後、RSに送信領域を割り当て、MSからの再送HARQデータを受信する。好まし
くは、BSは、先にRSから受信したHARQデータと再送HARQデータを合成してか
ら復号する。
図14は、RSからHARQデータ及びACK又はNACK信号を受信するためにBS
のMAP情報が生成部9が作成するMAPデータの例を示す。
図のように、BSはUL−MAPデータを作成するが、HARQデータ本体の送信用の
送信領域だけでなく、ACK、NACK信号の送信領域も定義している点が特徴である。
例えば、HARQデータの送信領域を複数(3つ)定義し、対応するACK、NACK
送信領域も対応づけて複数(3つ)定義する。RSは、H1でHARQデータを送信する
場合は、対応する送信領域にACK、NACK信号を格納する(図ではACK)。定義領
域のRSへの割り当ては、RSのコネクションIDを用いればよい。
図12にRSの処理フローを示す。
まず、RSは、BSから送信されるUL−MAPデータからMSからHARQデータが
送信されることを認識するとともに、受信領域を特定する(1)。
そして、RSは、MSから送信されるHARQデータをその受信領域で受信し(2)、
受信したHARQデータを復調、復号する(3)。
更に、RSは、復号後のHARQデータについて誤り検出処理を行い(4)、誤りがあ
る場合は、UL−MAPデータによりNACK信号の送信領域を特定する(12)。
そして、RSは、MSからHARQデータを正常に受信できなかったことを示すNAC
K信号をBSに送信する(13)。尚、MSからの復号前のHARQデータを受信処理部
の記憶部に記憶しておくことが望ましい。MSからの再送があった際に、合成してから復
号を行うことができるからである。また、BSからのUL−MAPデータにより、HAR
Qデータの送信領域を特定し、その領域で正常に受信できなかったHARQデータをBS
に送信することもできる。せっかく割り当てられた送信領域を有意義に使うとともに、B
SにおけるHARQ処理(再送データとの合成)を可能とするためである。
一方、HARQデータに誤りが検出されなかった場合は、RSは、HAQRデータをP
DUバッファ部28に記憶する(5)。BSへの再送に備えるためである。
そして、RSは、UL−MAPデータにより、HARQデータの送信領域及びACK信
号の送信領域を特定する(6)。尚、ACK信号は送信しないとすることもできる。
そして、RSは、MSから受信したHARQデータ及びACK信号を指定された送信領
域でBSに対して送信する(7)。
そして、RS宛のMAPデータ又はMAPデータにより定義された送信領域に格納され
たデータをRSは、受信する(8)。
RSは、受信データから、BSからの受信結果情報としての再送要求を検出すると(9
)、PDUバッファ部28に記憶しているHARQデータを読み出し、受信したMAPデ
ータで指定された送信領域でHARQデータの再送を行う(11)。尚、BSによる送信
領域の指定と再送要求とはMAPデータ内に格納することができるが、再送要求は、別途
DL−MAPデータで定義したデータ送信領域に格納することもできる。
一方、再送要求を検出しない(又はBSにおいて正常に受信できたことを検出(通知)
)場合は、PDUバッファ部28に記憶してあるHARQデータを削除し(10)、処理
を終了する。
図13にBSの処理フローを示す。
BSは、MSに対してHARQデータの送信領域を割り当てるUL−MAPデータを送
信した後、RSに対して、そのHARQデータをBSに送信可能とするために、RSにH
ARQデータの送信領域及びACK、NACK信号の送信領域を定義したMAPデータ(
図14参照)を送信し(1)、指定した送信領域での受信を行う。
そして、受信内容に基づいて、RSが、HARQデータを正常に受信できたかどうか判
断する(2)。例えば、ACK信号を受信したか否か又はHARQデータが格納されてい
るかどうかで判断することができる。
RSがHARQデータを正常に受信できなかったと判断すると、MSに対してHARQ
データを再送するためのデータ送信領域を割り当てたUL−MAPデータを送信し(4)
、(1)の処理に戻る。
RSが、HARQデータを正常に受信できた(ACK信号を受信)場合は、BSは、H
ARQデータを受信するので、その復号を行い、誤り検出処理を行う(3)。
誤りが検出されない場合は、MSに対してHARQデータが正常に受信できたことを示
す信号を送信する(10)。例えば、BSは、MAPデータ内又はDL−MAPデータで
定義した送信領域にACK信号を格納して、送信する。尚、RSに対してもACK信号を
同様に送信することとしてもよい。
さて、BSが、復号したHARQデータに誤りを検出した場合は、MSに対してHAR
Qデータが正常に受信できたことを示す信号を送信するとともに、RSに対して再送要求
を行う(5)。尚、BSは、MAPデータ内においてMSに対するACK信号、RSに対
する再送要求信号(NACK信号等)を格納すればよい。但し、BSは、RSに対しては
、UL−MAPデータによりMSから受信したHARQデータの再送用のデータ送信領域
を割り当てる。また、BSは、復号前の受信HARQデータを受信処理部の記憶部に記憶
しておく。
そして、BSは、RSから再送されたHARQデータを受信すると(6)、記憶部に記
憶していたデータと合成してから復号を行い、復号結果に誤りがあるか否か判定する(7
)。
ここで、BSは誤りを検出しない場合は、RSに対してHARQデータを正常に受信し
たことを示す信号(例えば、ACK信号)を送信する。ACK信号は、MAPデータ内又
は、DL−MAPデータで定義したMS宛のデータ送信領域内に格納することができる。
一方、BSは、誤り検出により誤り有りと判定すると、RSに対してHARQデータの
再送要求を行い(8)、次の再送HARQデータを受信する処理に戻る(6)。
RSに対する再送要求は、(5)におけるRSへの再送要求と同様にして行うことがで
きる。尚、BSは、受信済みの復号前のHARQデータ(既に1回合成済みであれば合成
後のHARQデータ)を受信処理部の記憶部に記憶しておき、RSからの再送があった場
合は、記憶部に記憶したデータと合成してから復号等を行う。

〔c〕第3実施形態の説明
次に下り方向のデータ送信について説明する。
・「下り方向のデータ送信(その1)」
図15、図16は、下り方向のデータ送信についてのシーケンス(その1)を示す。
図17、図18は、RS、BSにおける動作フロー(その1)を示す。
尚、この例では、再送制御としてHARQを採用することとし、HARQ制御の対象と
なるデータをHARQデータと称することとする。尚、ARQ制御を採用する場合は、受
信済みのデータを合成用に保持しておく必要はない。
さて、図15を参照すると、BSは、MAPデータ生成部9により生成されたプリアン
ブル、MAPデータ及びMAPデータにより定義された領域に対応するデータをパケット
バッファ部12から取り出し、サブフレームをPDU生成部13で構成し、このサブフレ
ームを送信部16からアンテナ1を介して送信する。
RS、MSは、BSから送信されたMAPデータを受信し、MAP情報解析部でUL−
MAPデータ、DL−MAPデータを解析し、自身に関係のある送受信領域を認識する。
尚、その際、自身に割り当てられたコネクションIDを用いて判断することができる。
ここでは、DL−MAPデータによりRSに対してHARQデータを送信する送信領域
(RSにとっては、HARQデータの受信領域)が割り当てられたため、RSは、割り当
てられた受信領域で受信するように受信処理部を制御する。
RSが、BSからHARQデータを受信すると、受信データは、復号化部24で復号さ
れ、更に、誤り検出符号(CRCビット等)を用いて誤り検出処理が行われ、その結果が
制御部27に与えられる。
ここでは、誤りがなかったとすると、RSは、復号したHARQデータを制御データ検
出部25経由でPDUバッファ部28に与える。
次に、BSは、RSからMSからのHARQデータの送信を許容するため、MSへのデ
ータ送信の送信領域を定義したUL−MAPデータをMAP情報生成部9で作成し、PD
U生成部13に与えることで、MAPデータを送信部16から送信する。
RS、MSはともに、MAP情報解析部において、BSからのMAPデータを受信(特
にDL−MAPデータ)し、MSに対する送信領域が確保されたことを検出する。
従って、RSは、その送信領域において、PDUバッファ28に格納したBSからのH
ARQデータを符号化等してから送信部31から送信する。このとき、HARQデータを
送信してもPDUバッファ部28は、送信HARQデータを保持しておき、MSへの再送
に備えておく。
また、BSからのMAPデータにより、受信結果を送信するための送信領域が、UL−
MAPデータにより指定されたことをRSのMAP情報解析部26は検出するので、正常
に受信ができたことを示す(例えばACK信号)信号を指定された送信領域でBSに送信
する。尚、正常にHARQデータを受信できなかったことを示す信号(例えば、NACk
信号)を送信しないことで、正常にHARQデータの受信ができたことを通知することも
できる。
一方、MSの制御部は、MAP情報解析部で検出した送信領域に対応する受信領域で受
信を行うように受信処理部を制御し、RSから転送されたHARQデータを受信する。
HARQデータをRSから受信したMSは、復号化部において復号を行い、更に、復号
後のデータの誤り検出処理を行う。
ここで、誤りがない場合は、正常に受信ができたことを示すACK信号をBSに送信し
(不図示)、一方、誤りがある場合は、正常に受信ができなかったことを示すNACK信
号をBSに送信する(図示された例に該当)。尚、ACK信号、NACK信号は、BSが
送信するUL−MAPデータで定義されたデータ送信領域(MSに割り当てられた送信領
域)において送信される。
さて、BSは、先にRSからACK信号を受信し(NACK信号を受信しない)、更に
、MSからNACK信号を受信するため、BSからRSへのHARQデータの送信は成功
したが、RSからMSに対する送信が失敗したことを認識する。
従って、BSのMAP情報生成部9は、DL−MAPデータにより、MSに対する送信
領域を定義したMAPデータを作成し、送信する。好ましくは、更に、RSに対して再送
要求を示す信号を送信する。再送要求信号は、送信領域を定義したDL−MAPデータ内
に格納することができる。また、再送要求信号は、別途RSへのメッセージとして(RS
に対する下り方向のバーストデータ内に格納)、MMRリンクを介してRSに送信するこ
ともできる。尚、RSは、MSが受信結果をBSに送信する際に、その信号を受信し、M
Sにおける受信結果を認識することもできる。その受信により、RSからMSへの再送が
必要であることを制御部27が認識し、MSへの送信領域が割り当てられたDL−MAP
データの受信により、RSからのHARQデータの再送を実行することもできる。
さて、MSに対する送信領域が定義されたMAPデータを受信(好ましくは、更に再送
要求信号を受信)したRSの制御部27は、PDUバッファ部28に記憶していたHAR
Q送信データを読み出し、指定された送信領域で再送信するように符号化部29に与える
一方、MSの制御部は、NACK信号送信後、DL−MAPデータにより、自身に再送
信があることを認識するため、指定された送信領域で送信される信号の受信を行うように
、受信処理部を制御する。
再送されたHARQデータを受信したMSは、先の受信により、受信処理部の記憶部に
記憶済みのHARQデータを読み出し、今回の再送HARQデータを合成してから、復号
化部24において復号し、復号結果について誤り検出処理を施す。
誤り検出結果は、制御部27に通知され、受信結果に応じてACK(誤り無し)、NA
CK(誤り有り)を生成し、BSに指定された送信領域で送信する。図では、BSに直接
送信しているが、RS経由でBSに送信することもできる。但し、その際、RSからBS
へ転送するための送信領域をUL−MAPデータにより定義することとなる。
ACKが返送された場合は、BSは、HARQデータの送信完了として処理を終了し、
NACKが返送された場合は、BSは、再びRSからMSに対して再送信を行うように先
に説明した処理と同様の処理を行う。
図16は、RSがBSから受信したHARQデータについて誤りが検出された場合の処
理シーケンスを示す。
この場合、RSの復号化処理部24は、復号化後の受信HARQデータについて誤りを
検出するので、誤り有りの旨制御部27に通知するとともに、復号前の受信HARQデー
タを受信処理部の記憶部に記憶する(再送データとの合成のためである)。
さて、HARQデータをRSに送信したBSは、RSからMSへの送信を実行可能とす
べく、MSへのデータ送信領域を定義したDL−MAPデータをMAP情報制生成部9に
より作成し、送信部16から送信する。
しかし、RSの制御部27は、BSからの受信HARQデータについて誤りを検出した
ため、BSのDL−MAPデータで定義されたその送信領域でのMSへのHARQデータ
の送信は行わない。
一方、RSは、BSからのUL−MAPデータにより、正常にデータを受信できたかど
うかの結果を送信する送信領域を割り当てられたことをMAP情報解析部26で検出し、
その送信領域で、受信結果を送信するように送信処理部を制御する。
ここでは、RSは、NACKを送信する。
また、BSは、MSに対しても正常にデータを受信できたかどうかの結果を送信する送
信領域を割り当てる。即ち、UL−MAPデータにおいて、MSに対して送信領域を割り
当てる。
MSのMAP情報解析部は、このUL−MAPデータを解析し、送信領域を検出する。
そして、MSの制御部は、受信結果を示す信号(この場合は、受信しておらずNACK信
号でよい)を作成し、指定された送信領域で送信するように、送信処理部を制御する。
RSは、好ましくは、BSにより指定された送信領域において、MSから送信されたN
ACK信号を受信し、BSを起点としたMSへのHARQデータの再送制御が実行される
ことを認識する。
さて、BSは、RSからNACK信号を受信したため、RSへの再送信が必要であるこ
とを認識し、DL−MAPデータにより、RSへの再送信用の送信領域を定義し、送信し
、その送信領域でHARQデータを再送信する。再送信の際は、パケットバッファ部12
に記憶しておいてHARQデータを読み出して送信すればよい。
RSは、DL−MAPデータにより再送信があることを認識し、受信処理を行うように
、受信処理部を制御する。
そして、RSは、再送信されたHARQデータを、受信処理部の記憶部に記憶しておい
てHARQデータと合成してから、復号化し、更に、誤り検出処理を行う。以後の処理は
、前述したものと同様である。
図17にRSの処理フローを示す。
まず、RSは、BSから送信されるDL−MAPデータからBSからHARQデータが
送信されることを認識するとともに、受信領域を特定する(1)。
そして、BSから送信されるHARQデータをその受信領域で受信し(2)、受信した
HARQデータを復調、復号する(3)。
更に、復号後のHARQデータについて誤り検出処理を行い、誤りがある場合は、BS
から送信されるUL−MAPデータを受信し、受信結果の通知用の信号の送信領域を検出
し(13)、正常に受信ができなかったことを示す信号(NACK信号)をBSに対して
送信する(14)。尚、RSは、復号前の受信HAQRデータを受信処理部の記憶部に記
憶しておく。BSからの再送HARQデータとの合成のためである。
以後は、(1)に戻り、BSからのDL−MAPデータの受信及び再送HARQデータ
の受信を行い、受信処理部の記憶部に記憶したHARQデータとの合成を行ってから再び
HARQデータの誤り検出を行う(4)こととなる。
一方、誤りが無い場合は、(5)に進む。
(5)では、RSは、BSから受信したHARQデータをPDUバッファ部28に記憶
する処理を行う。
そして、RSは、BSからのDL−MAPデータを受信し、HARQデータの送信領域
を特定し、さらに、UL−MAPデータを受信し、受信結果の通知用の送信領域を特定す
る(6)。
RSは、特定した受信結果の通知用の送信領域で、ACK信号をBSに送信する(7)
また、特定したHARQデータの送信領域において、MSに対してHARQデータを送
信する(8)。
RSは、その後、BSのUL−MAPデータにより、MSに対して受信結果の通知用の
送信領域が割り当てられることを検出するので、その送信領域において送信されるMSか
らの信号の受信を試みる(9)。
そして、受信信号がACKであるかどうか判定し(10)、ACK信号を検出すると、
再送の必要がないことから、送信処理部の記憶部に記憶しておいた、送信済みのHARQ
データを削除し(11)、処理を終了する。
一方、NACK信号を検出すると、再送が必要であることを認識し、BSから送信され
るDL−MAPデータによりMSへのデータ送信領域が割り当てられたことを認識するの
で(12)、その送信領域でHARQデータの再送信を行う(8)。以後の処理は先と同
様である。
尚、RSは、MSからの受信結果を示す信号を監視するようにしたが、BSからMSに
おける受信結果を通知されることとしてもよい。また、BSから再送要求を受けなければ
MSにおいて正常にデータの受信が行われたと判断することもできる。
ただし、MSからの受信結果を示す信号を監視すると、早く受信結果を認識することが
でき不要なデータの削除等も早く行うことができる。また、無線送信すべき信号量を減ら
すことができ、無線リソースの節約をすることができる。
図18にBSの処理フローを示す。
BSは、RSに対して、BSからHARQデータをRSに送信することを通知すべく、
そのHARQデータの送信領域を定義したDL−MAPデータ作成し送信する(1)。そ
して、そのDL−MAPデータにより定義した送信領域でHARQデータを送信する(2
)。
尚、BSの送信処理部の記憶部は、送信するHARQデータを記憶しておく。RSへの
再送に備えるためである。
次に、RSによるMSへのHARQデータの送信を可能とすべく、DL−MAPデータ
においてMSへのデータの送信領域を定義する(3)。また、RSによるBSへのHAR
Qデータの受信結果の通知を可能とすべく、UL−MAPデータにおいてBSへのデータ
の送信領域を定義する(3)
そして、指定した送信領域においてRSから送信される受信結果の通知を受信する(4
)。
次に、MSによるRSへのHARQデータの受信結果の通知を可能とすべく、UL−M
APデータにおいてMS用のデータの送信領域を定義する(5)
そして、MSからの受信結果を示す信号を受信する(6)。
次に、RSからの応答がACKであったか判定し(7)、ACKでない(NACKであ
る)場合は、BSは、RSに対してHARQデータを再送すべく、DL−MAPデータに
おいて再送HARQデータの送信領域を定義し、送信する(8)。
そして、定義した送信領域でHARQデータを再送し(9)、(3)の処理に戻る。
一方、RSからの応答がACKである場合は、MSからの応答がACKであるか判断し
(10)、ACKでれば、HARQデータのMSへの送信が成功として処理を終了する。
一方、ACKでなければ(NACKであれば)、RSからMSへのHARQデータの再
送処理を行う。
即ち、MSへの送信領域を定義したDL−MAPデータを送信する(11)。
MSから受信結果を送信するための、送信領域を定義したUL−MAPデータを作成し
、送信する(12)。
そして、MSからの受信結果を指定した送信領域において受信し(13)、MSからの
応答がACKであるか否か判断する(10)。
以後の処理は先に説明したものと同様である。

・「下り方向のデータ送信(その2)」
次に、下り方向のデータ送信(その2)の変形例について説明する。
図19、図20は、下り方向のデータ送信についてのシーケンス(その2)を示す。
図21、図22は、RS、BSにおける動作フロー(その2)を示す。
図23は、信号とその意味を示す。
この変形例では、MSからの受信結果を示す信号をRSからBSに送信することとする
。好ましくは、RSは、自身における受信結果とMSからの受信結果の双方をまとめてB
Sに送信することとする。
即ち、図15において、BSは、HARQデータをRSに送信後、RSに対して、受信
結果を通知するための送信領域を定義したUL−MAPデータを送信したが、この段階で
は、そのような定義はしなくてよい。
従って、図15ではRSから送信されたACK信号は、図19では、この段階では、R
SからBSに送信されないし、図16ではRS送信されたNACK信号は、図20では、
この段階では、RSからBSに送信されない。
しかし、MSに対しては、受信結果を通知するための送信領域を定義したUL−MAP
データをBSは送信するため、MSから受信結果が送信される。
しかし、この例では、BSはそのMSからの受信結果の受信をこの段階で行う必要はな
い。もちろん、受信することもできる。
次に、BSのMAP情報生成部9は、RSが、RSにおける受信結果とMSからの受信
結果の双方をまとめてBSに送信することができるように送信領域を定義したUL−MA
Pデータを作成し、送信する。
従って、RSは、先にBSから受信したHARQデータの受信結果とMSから受信した
HARQデータの受信結果をまとめて、指定された送信領域で送信する。
RSが送信する信号の例を図23に示す。MSが正常なHARQデータを受信できた場
合は、HARQデータの送信が成功したことを示すACK信号、RSがHARQデータを
BSから受信した際に既に誤りがある場合は、NACK信号、RSではHARQデータを
受信できたが、MSでは誤りが検出された場合は、RSACK信号をRSが作成し、BS
に送信することとする。このメッセージに限らず、3つの状態のいずれかであることがB
Sで検出できれば他の信号でもよい。
図19の例では、RSは、RSACK信号をBSに送信し、図20の例では、NACK
信号をBSに送信することとなる。
BSの制御部8は、RSから受信した信号に基づいて、BSから再送が必要か(NAC
K受信の場合)、RSから再送が必要か(RSACK受信の場合)を判断し、それぞれに
応じた処理を行う。
図19の例では、RSからの再送が必要であるため、MSへの送信領域を定義したDL
−MAPデータを作成し、送信することで、RSがその送信領域でHARQデータの再送
を行う。
図20の例では、BSからの再送が必要であるため、RSへのデータ送信領域を定義し
たDL−MAPデータを作成し、対応するデータ送信領域でHARQデータのRSへの再
送を行い、その後、MSへのデータ送信領域を定義したDL−MAPデータを作成し、R
Sは、対応するデータ送信領域でHARQデータのMSへの再送を行う。
図21にRSの処理フローを示す。
まず、RSは、BSから送信されるDL−MAPデータからBSからHARQデータが
送信されることを認識するとともに、受信領域を特定する(1)。
そして、BSから送信されるHARQデータをその受信領域で受信し(2)、受信した
HARQデータを復調、復号する(3)。
更に、復号後のHARQデータについて誤り検出処理を行い(4)、誤りがある場合は
、BSから送信されるUL−MAPデータを受信し、MSの受信結果の通知用の信号の送
信領域を検出し(16)、正常に受信ができなかったことを示す信号(NACK信号)を
MSから受信する(17)。尚、RSは、復号前の受信HAQRデータを受信処理部の記
憶部に記憶しておく。BSからの再送HARQデータとの合成のためである。
そして、HARQデータの受信結果の通知用の送信領域を定義したUL−MAPデータ
をBSから受信し、その送信領域を特定する(18)。
ここでは、RSがBSから受信したHARQデータに誤りが検出されたため(必要であ
れば、更にMSからのNACK信号の受信を冗長的に参照し)、BSに対して指定された
送信領域でNACK信号を送信し(19)、(1)の処理に戻り、再送データをBSから
受信する。その際、記憶しておいたHARQデータと再送されたHQRQデータを合成し
てから復号することが好ましい。
さて、(4)でHARQデータに誤りが検出されなかった場合は、RSのPDUバッフ
ァ部28に送信HARQデータを記憶する(5)。再送に備えるためである。
そして、BSからMSへHARQデータを送信するための送信領域が定義されたMAP
データを受信するので、その送信領域を特定し(6)、その領域で、HARQデータをM
Sに送信する(7)。
次に、UL−MAPデータにより、受信結果を通知する信号の送信領域がMSに割り当
てられるので、RSは、このUL−MAPデータを受信し(8)、MSから送信される受
信結果を通知する信号を受信する(9)。
RSは、MSから受信した結果がMSにおいて正常にHARQデータ受信できたことを
示すACKであるか否か判断する(10)。
ここで、ACKであることを検出すると、HARQデータの送信が成功したことを意味
するので、PDUバッファ部28に記憶しておいたHARQデータを削除する(11)。
そして、RSは、BSからUL−MAPデータを受信し、RSから受信結果を送信する
ための送信領域を検出する(12)。
RSは、MSからACK信号を受信しているため、ここでは、まとめた受信結果として
、ACK信号(13)をBSに送信する。尚、RSがBSから受信したHARQデータに
ついても誤りが検出されていない。
一方、RSは、MSからACK信号を受信しない(NACK信号を受信した)場合は、
BSから送信されるMAPデータを受信し、BSへ受信結果を通知するための送信領域を
特定する(14)。
RSは、BSからのHARQデータの受信については誤りがなかったものの、MSから
NACK信号を受信したため、BSにRSACK信号を指定された送信領域で送信し(1
5)、(6)の処理に戻る。
図22にBSの処理フローを示す。
BSは、RSに対してHARQデータを送信する領域を定義したDL−MAPデータを
生成し、送信し(1)、定義した送信領域で、HARQデータを送信する(2)。尚、B
Sは送信HARQデータをパケットバッファ部12に記憶しておき、再送に備える。
そして、RSからMSに対してHARQデータの転送を可能とすべく、MSへの送信領
域を定義したDL−MAPデータを作成し、送信する(3)。
そして、BSは、MSに対して、受信結果を通知する信号用の送信領域を定義したUL
−MAPデータを作成し、送信する(4)。
次に、RSに対して、受信結果を通知する信号用の送信領域を定義したUL−MAPデ
ータを作成し、送信する(5)。
BSは、RS、MSの双方における受信結果情報をRSから受信する。
そして、RSからACK信号を受信した場合は、MSまでHARQデータが正常に送信
されたことを意味するから、このHARQデータの送信処理を終了する。この段階で、パ
ケットバッファ部12に記憶しておいた再送用HARQデータの削除を行ってよい。
一方、ACK信号でない場合(NACK信号を受信した場合、RSACK信号を受信し
た場合)は、(8)に進む。
BSは、(8)において、NACK信号を受信したか否か判定し、NACK信号でない
ことを検出(RSACK信号であることを検出)すると、RSからMSに対してHARQ
データの再送を行うべく、MSに対するデータの送信領域を定義したDL−MAPデータ
を作成し送信する(11)。好ましくは、RSに対して再送要求信号を送信して、再送要
求を行う。
一方、BSは、NACK信号を受信した場合は、BSからの再送が必要であることを認
識するため、BSからRSに対するデータの送信領域を定義したDL−MAPデータを作
成し送信する(9)。そして、指定した送信領域で、パケットバッファ部12に記憶して
いたHARQデータを読み出し、RSに再送信する(10)。
その後は、処理(4)に戻り、RSからMSへの再送がなされることとなる。
従来の無線通信システムの構成 中継局を導入した無線通信システムの構成 実施形態に係る無線通信システム BSの装置構成 RSの装置構成 上り方向のデータ送信についてのシーケンス(その1) 上り方向のデータ送信についてのシーケンス(その1) RSにおける動作フロー(その1) BSにおける動作フロー(その1) 上り方向のデータ送信についてのシーケンス(その2) 上り方向のデータ送信についてのシーケンス(その2) RSにおける動作フロー(その2) BSにおける動作フロー(その2) MAPデータの例 下り方向のデータ送信についてのシーケンス(その1) 下り方向のデータ送信についてのシーケンス(その1) RSにおける動作フロー(その1) RSにおける動作フロー(その1) 下り方向のデータ送信についてのシーケンス(その2) 下り方向のデータ送信についてのシーケンス(その2) RSにおける動作フロー(その2) RSにおける動作フロー(その2) 信号とその意味
1 アンテナ
2 デュプレクサ
3 受信部
4 復調部
5 復号化部(誤り検出部)
6 制御データ抽出部
7 パケット生成部
8 制御部
9 MAP情報生成部
10 NWインタフェース部
11 パケット識別部
12 パケットバッファ部
13PDU生成部
14 符号化部
15 変調部
16 送信部
20 アンテナ
21 デュプレクサ
22 受信部
23 復調部
24 復号化部(誤り検出部)
25 制御データ抽出部
26 MAP情報解析部
27 制御部(通知部)
28 PDUバッファ部
29 符号化部
30 変調部
31 送信部

Claims (12)

  1. 無線基地局と無線端末との間に介在して、無線信号の中継処理を行う中継局において、
    前記無線端末から送信されたデータを受信する受信部と、
    該データの受信結果を前記無線基地局に通知する通知部と、
    を備えたことを特徴とする中継局。
  2. 請求項1記載の中継局において、
    前記受信結果は、受信したデータを前記無線基地局に送信しないことで通知するか又は受信結果をデータとして前記無線基地局に送信することで通知する、
    ことを特徴とする中継局。
  3. 中継局を介して無線端末と無線通信を行う無線基地局において、
    前記中継局が前記無線端末から送信されたデータを受信した場合に、該中継局から通知される該データの受信結果についての通知を受ける制御部、
    を備えたことを特徴とする無線基地局。
  4. 無線端末、中継局、無線基地局を備えた無線通信システムにおける該中継局において、
    該無線端末から受信したデータの誤り確認を行い、その結果を該無線基地局に通知する通知部、
    を有することを特徴とする中継局。
  5. 前記通知部は、
    該無線基地局に前記データの中継を行わないことにより、該データに誤りがあることを通知し、
    該無線基地局に前記データの中継を行うことにより、該データに誤りがないことを通知する、
    ことを特徴とする請求項4記載の中継局。
  6. 前記通知部は、
    前記結果を制御信号あるいは制御メッセージを用いて通知する、
    ことを特徴とする請求項4記載の中継局。
  7. 前記無線端末から受信したデータに誤りがない場合に、該データを記憶する記憶部と、
    前記無線基地局から受信したデータに対する再送要求を受信した場合に、該記憶部に記憶したデータの再送を行う送信部と、
    を有することを特徴とする請求項4記載の中継局。
  8. 無線端末、中継局、無線基地局を備えた無線通信システムにおける前記無線基地局において、
    前記中継局から受信データに誤りがない結果を受信し、該中継局から転送されたデータに誤りがあった場合に、該中継局に再送要求を通知する通知信号を生成する制御部、
    を有することを特徴とする無線基地局。
  9. 前記中継局から前記受信データに誤りがない結果の通知を受信した場合に、前記無線端末に対して正常に前記データを受信したことを示す受信結果を送信し、
    前記中継局から前記受信データに誤りがある結果の通知を受信した場合に、前記無線端末に対して正常にデータを受信しなかったことを示す受信結果を送信する送信部、
    を有することを特徴する請求項8記載の無線基地局。
  10. 無線基地局と無線端末との間に介在して無線信号の中継処理を行う中継局を備える無線通信システムにおいて、
    前記中継局は、
    前記無線端末から送信されたデータを受信する受信部と、
    該データの受信結果を前記無線基地局に通知する通知部と、
    を備え、
    前記無線基地局は、
    前記中継局が前記無線端末から送信されたデータを受信した場合に、該中継局から通知される該データの受信結果についての通知を受ける制御部、
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  11. 無線基地局と無線端末との間に介在して、無線信号の中継処理を行う中継局における中継方法において、
    前記無線端末から送信されたデータを受信し、
    該データの受信結果を前記無線基地局に通知する、
    ことを特徴とする中継方法。
  12. 中継局を介して無線端末と無線通信を行う無線基地局における制御方法において、
    前記中継局が前記無線端末から送信されたデータを受信した場合に、該中継局から通知される該データの受信結果についての通知を受ける、
    ことを特徴とする制御方法。

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