JP2011258372A - 電球形ランプ及び照明器具 - Google Patents

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Susumu Shimazaki
進 島崎
Kenichi Miyajima
健一 宮島
Junichi Ishiguro
純一 石黒
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Abstract

【課題】組立開始から組立完了まで一貫して筐体の基準となる位置を容易に把握でき、しかも筐体の外面の見栄えにも悪影響を与えないようにすることである。
【解決手段】発光部を有する発光モジュールであるLEDモジュール11を筐体12に取り付け、発光部であるLEDから発生する熱を放熱する複数の放熱フィン20を筐体12に設け、LEDモジュール11を覆って筐体12にLEDからの放射光を外部に出射するグローブ14を取り付け、筐体12のグローブ14の反対側に内部に中空部17及びその内圧上昇防止用の開口部19を有しかつ端部に口金16が設けられたケース15を取り付け、筐体12の下部内面から外面方向に貫通して開口部19とほぼ同じ箇所に位置し筐体12の基準位置を示する切欠部21を設け、ケース15の中空部17にLEDを点灯する点灯回路18を内蔵する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、例えば、LEDや有機ELを光源とした発光部を有した電球形ランプ及び照明器具に関する。
発光部を有する発光モジュールを用いた電球形モジュールとして、複数個のLEDからなるLEDモジュールで光源部を構成し、このLEDモジュールを筐体に取り付けグローブで覆って外観を白熱電球形状に形成した電球形ランプが知られている。このような電球形ランプでは、グローブの反対側の筐体にケースを取り付け、そのケースの内部に点灯回路を収納するとともにケースの端部に口金を設けている。
発光部であるLEDや点灯回路は発熱するので、その熱を電球形ランプの外部へ放出するために筐体に放熱フィンが設けてられており、通常、この放熱フィンは見栄えを考慮して等ピッチ間隔で放射状に配列されている。これらの放熱フィンは金属成型などにより形成されている。
電球形ランプとして、LEDモジュールのLEDから発生する熱のほとんどを放熱部の放熱フィンで放熱し点灯回路の温度上昇を抑え、部品コストを上昇させずに点灯回路の寿命を維持できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−56059号公報
しかし、筐体に設けられる放熱フィンは、金属成型などにより等ピッチ間隔で放射状に形成されるので回転対称であり、筐体を回転させても基準となる部分ない。従って、この筐体に部品を取り付ける際に、その部品の取付位置を確認するための基準がないことになり自動組立が困難となる。
そこで、自動組立の都合上、筐体の外観の見えやすい位置に目印を施すことが考えられるが、その目印として、凹部、凸部、穴などとした場合には、筐体の見栄えが悪くなり、デザイン上からその採用は困難である。
また、筐体の内側形状を基準として位置決めすることが考えられるが、組立が進んでいくにつれ筐体内側が隠れてくるので、内側形状を使用することは困難となる。完成品においては位置決めを行う形状がなくなってしまう。一旦、筐体の内側形状を基準としてから筐体の外面を固定することも考えられるが、そうした場合には、そのための治具や装置を導入しなければならないのでコストがかかってしまう。
そこで、組立開始から組立完了まで一貫して筐体の基準となる位置を容易に把握でき、しかも筐体の外面の見栄えにも悪影響を与えない電球形ランプ及び照明器具を提供する。
本発明の実施形態によれば、発光部を有する発光モジュールと;前記発光モジュールが取り付けられ、前記発光部から発生する熱を放熱する複数の放熱フィンが設けられた筐体と;前記発光モジュールを覆って前記筐体に取り付けられ前記発光部からの放射光を外部に出射するグローブと;前記筐体の前記グローブの反対側に取り付けられ内部に中空部を有するとともに前記中空部の周壁に開口部を有し端部に口金が設けられたケースと;前記筐体の下部内面から外面方向に貫通して設けられ前記筐体の基準位置を示すとともに前記筐体に前記ケースが取り付けられたとき前記開口部とほぼ同じ箇所に位置し前記開口部からの通気を通過させるための切欠部と;前記ケースの中空部に内蔵され前記発光部を点灯する点灯回路と;を備える。
本発明によれば、組立開始から組立完了まで一貫して筐体の基準となる位置を容易に把握でき、しかも筐体の外面の見栄えにも悪影響を与えない電球形ランプ及び照明器具を提供できる。
本発明の実施形態に係る電球形ランプの正面図。 本発明の実施形態に係る電球形ランプの外観図。 本発明の実施形態における筐体にケースを取り付けたときの開口部及び切欠部部分の説明図。 本発明の実施形態における筐体にケースを取り付けたときの開口部及び切欠部部分の外観図。 本発明の実施形態における筐体にケースを取り付けたときの開口部及び不貫通溝部部分の説明図。 本発明の実施形態における筐体にケースを取り付けたときの開口部及び不貫通溝部部分の外観図。 本発明の実施形態におけるグローブの筐体への取り付けの説明図。 本発明の実施形態に係る照明装置の説明図。
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態に係る電球形ランプの正面図、図2は外観図である。図1では左半分を断面したものを示しており、図2では口金の図示を省略している。以下の説明では、発光部としてLEDを用いた場合について説明する。
複数のLEDが面実装されたLEDモジュール11は、筐体12の上面部13に接触して取り付けられている。また、筐体12の上面部13には、LEDモジュール11を覆ってグローブ14が取り付けられ、LEDモジュール11のLEDからの放射光を外部に出射する。
一方、筐体12のグローブ14の反対側には合成樹脂製のケース15を介して口金16が取り付けられている。ケース15の内部は中空となっており、このケース15の中空部17にLEDを点灯する点灯回路18が内蔵されている。また、ケース15には中空部17の内圧上昇防止用の開口部19が設けられている。これは、ケース15の中空部17に内蔵された点灯回路18の部品(例えば、コンデンサ)が溶解したときに、中空部17の内圧が上昇しないように中空部17の空気を通気するためである。
筐体12の側面部には複数の放熱フィン20が筐体12の中心から外側に向けて放射状に延在するように設けられている。LEDモジュール11のLEDから発生する熱は、筐体12の上面部13を通って複数の放熱フィン20に伝熱され、複数の放熱フィン20から放熱される。
また、筐体12の外面の下部には、ケース15が筐体12に取り付けられたとき開口部19とほぼ同じ箇所に位置する切欠部21が設けられている。切欠部21は、筐体12の下部内面から外面方向に貫通して設けられ、筐体12の基準位置を示す位置決め部であり、開口部19からの通気も通過させる。切欠部21は筐体12の下部のケース15のフランジ部15aと接触する部分に設けられているので、目立ち難い部位である。
図3は筐体12にケース15を取り付けたときの開口部19及び切欠部21部分の説明図であり、図3(a)は筐体12の断面図、図3(b)は筐体12にケース15を取り付けたときの開口部19及び切欠部21部分の断面図である。
図3(a)に示すように、筐体12の外面の下部におけるケース15のフランジ部15aと接触する部分には切欠部21が設けられている。切欠部21は筐体12の内面12a側から外面12b側に貫通して設けられている。そして、図3(b)に示すように、ケース15が筐体12に取り付けられたとき、切欠部21はケース15の開口部19とほぼ同じ箇所に位置するように設けられている。
ケース15は筐体12に挿入されて取り付けられるが、例えば、ケース15の外面には案内片を設け、筐体12の内面には案内溝を設けておく。そして、ケース15の取付位置として、開口部19の位置と切欠部21の位置とを位置合わせしてケース15を筐体12に挿入すると、ケース15の案内片が筐体12の案内溝に案内されるようにしておく。これにより、ケース15は筐体12に容易に挿入され、切欠部21はケース15の開口部19とほぼ同じ箇所に位置することになる。これにより、組立時には位置決めを目的としていた切欠部21が完成品においては開口部19と同じ位置となるので開口部19と同じ役割をすることになる。ケース15の中空部17からの通気は、矢印方向に排出されることになる。
図4は筐体12にケース15を取り付けたときの開口部19及び切欠部21部分の外観図であり、図4(a)は切欠部21の形状が四角形の場合の一例の外観図、図4(b)は切欠部21の形状がU字状の場合の一例の外観図である。このように、切欠部21の形状はケース15の開口部19を塞がない範囲で任意の形状とすることができる。元々、ケース15に開口部19があることによって、ケース15は回転対称性が失われていることを利用して、筐体12側にその開口部19の位置に合わせて切欠部21を設けることで、製品の見栄えを損なわずに自動組立性と内圧上昇防止機能の双方を満足することが可能となる。
図5は筐体12にケース15を取り付けたときの開口部19及び不貫通溝部22部分の説明図であり、図5(a)は筐体12の断面図、図5(b)は筐体12にケース15を取り付けたときの開口部19及び不貫通溝部22部分の断面図である。
図5(a)に示すように、筐体12の外面の下部におけるケース15のフランジ部15aと接触する部分には不貫通溝部22が設けられている。不貫通溝部22は筐体12の内面12a側から外面12b側に不貫通に設けられた溝部である。従って、筐体12の外面12b側から見た場合には不貫通溝部22は見えない。そして、図5(b)に示すように、ケース15が筐体12に取り付けられたとき、不貫通溝部22はケース15の開口部19とほぼ同じ箇所に位置するように設けられている。
図3に示した一例と同様に、ケース15は筐体12に挿入されて取り付けられるが、例えば、ケース15の取付位置として、開口部19の位置と不貫通溝部22の位置とを位置合わせしてケース15を筐体12に挿入する。これにより、ケース15の案内片が筐体12の案内溝に案内されるので、ケース15は筐体12に容易に挿入され、切欠部21はケース15の開口部19とほぼ同じ箇所に位置することになる。この場合、不貫通溝部22であるので、ケース15の中空部17からの通気は、矢印方向に下向きに外部に排出されることになる。
図6は筐体12にケース15を取り付けたときの開口部19及び不貫通溝部22部分の外観図である。不貫通溝部22であるので、開口部19は筐体12の外面12b側から見た場合には見えない。また、筐体12の下部を注視しなければ不貫通溝22は確認できないので、外観の見栄えを損なうことはなく、不貫通溝22の溝幅も大きくすることで位置決め形状も大きくでき、強度面、安定性、位置決め易さを改善することができる。従って、製品の見栄えを損なわずに自動組立性と内圧上昇防止機能の双方を満足することが可能となる。
このように、切欠部21や不貫通溝22の位置を確認することで、筐体12の基準位置を容易に把握できる。例えば、自動組立を行う際に、筐体12を搭載する保持器具に切欠部21や不貫通溝22と掛合する爪部を設けておき、切欠部21や不貫通溝22が保持器具の爪部に掛合したときに筐体12が保持器具に搭載可能となるようにしておく。これにより、筐体12が保持器具に搭載されたときは、筐体12は基準位置に対して整列して配置されていることになるので、LEDモジュール11やケース15を筐体12の所定位置に容易に取り付けることができるようになり、自動組立性を向上させることができる。
また、切欠部21は外観に影響する外側部分に設けているが、切欠部21を設ける場所は筐体12の下部であるので目立ち難い部位であるので、見栄えに影響を与えることはほとんどなく、放熱性にもほとんど影響がない。また、不貫通溝22の場合には開口部19は筐体12の外面12b側から見た場合には見えないので、見栄えに影響を与えることはなく、放熱性にもほとんど影響がない。
さらに、自動化における位置出しが格段に容易になり、設備コスト低減やタクトアップが見込める。また性能上はまったく影響がなく、外観上はまず気がつかない。この部品を製作する上での成型上もまったく問題がない。
次に、本発明の実施形態におけるグローブ14の筐体12への取り付けについて説明する。図7は本発明の実施形態におけるグローブ14の筐体12への取り付けの説明図であり、図7(a)はグローブ14と筐体12との斜視図、図7(b)は図7(a)のX部分の拡大図である。
図7(a)に示すように、グローブ14の筐体12との接合部には爪部23が設けられ、筐体12にはこの爪部23と掛合する掛合部24が設けられている。図7では4個の爪部23がグローブ14に設けられ、4個の掛合部24が筐体12に設けられた場合を示している。
グローブ14の爪部23は、図7(b)に示すようにテーパ状に形成されている。すなわち、グローブ14を筐体12に装着する際のグローブ14の回転方向に対して、爪部23の前進する面の形状が筐体12側に設けられた掛合部24に入り込む入口面よりも小さく、かつ後退する面の形状が筐体12に設けられた掛合部24に入り込む入口面よりも大きく形成されている。
これにより、グローブ14と筐体12とを接合した後に、グローブ14を回転することでテーパ状となった爪部23と筐体12内面に設けられた掛合部24とが噛み合い、軸方向と回転方向の規制が実現できる。また、取り付けの際には大きな力を必要とせず簡単に取り付けを行うことができる。
次に、図8は本発明の実施形態に係る照明装置の説明図である。照明器具本体25は、天井26に埋め込み式で取り付けられる。照明器具本体25には、図1乃至図7に示した電球形ランプ27を装着するためのソケット28が設けられている。ソケット28に電球形ランプ27をねじ込むことにより電球形ランプ27は装着され、電球形ランプ27からの光は反射板29で反射されて床面に向けて出射される。
以上の説明では、発光モジュールであるLEDモジュール11は、基板に複数個のLEDが実装された場合について説明したが、LED素子単体であっても良い。また、LEDに代えて有機ELであっても良い。
点灯回路は、樹脂製のケース15内に収容され、筐体の中間空間に配設された場合について説明したが、例えば口金16内にシリコーン樹脂などにより包囲され収容されていても構わない。
また、本発明の実施形態において、カバーは筐体の一方側に取り付けられているが、発光部が照射する照射方向であり、その光を透過可能であれば、形状や構造、材質などは限定されない。
11…LEDモジュール、12…筐体、13…上面部、14…グローブ、15…ケース、16…口金、17…中空部、18…点灯回路、19…開口部、20…放熱フィン、21…切欠部、22…不貫通溝、23…爪部、24…掛合部、25…照明器具本体、26…天井、27…電球形ランプ、28…ソケット、29…反射板

Claims (3)

  1. 発光部を有する発光モジュールと;
    前記発光モジュールが取り付けられ、前記発光部から発生する熱を放熱する複数の放熱フィンが設けられた筐体と;
    前記発光モジュールを覆って前記筐体に取り付けられ前記発光部からの放射光を外部に出射するグローブと;
    前記筐体の前記グローブの反対側に取り付けられ内部に中空部を有するとともに前記中空部の周壁に開口部を有し端部に口金が設けられたケースと;
    前記筐体の下部内面から外面方向に貫通して設けられ前記筐体の基準位置を示すとともに前記筐体に前記ケースが取り付けられたとき前記開口部とほぼ同じ箇所に位置し前記開口部からの通気を通過させるための切欠部と;
    前記ケースの中空部に内蔵され前記発光部を点灯する点灯回路と;
    を備えたことを特徴とする電球形ランプ。
  2. 発光部を有する発光モジュールと;
    前記発光モジュールが取り付けられ、前記発光部から発生する熱を放熱する複数の放熱フィンが設けられた筐体と;
    前記発光モジュールを覆って前記筐体に取り付けられ前記発光部からの放射光を外部に出射するグローブと;
    前記筐体の前記グローブの反対側に取り付けられ内部に中空部を有するとともに前記中空部の周壁に開口部を有し端部には口金が設けられたケースと;
    前記筐体の下部内面から外面方向に不貫通に設けられ前記筐体の基準位置を示すとともに前記筐体に前記ケースが取り付けられたとき前記開口部とほぼ同じ箇所に位置し前記開口部からの通気を外部に案内し排出するための不貫通溝部と;
    前記ケースの中空部に内蔵され前記LEDを点灯する点灯回路と;
    を備えたことを特徴とする電球形ランプ。
  3. 請求項1または2記載の電球形ランプと;
    前記電球形ランプが装着されるソケットを有した照明器具本体と;
    を備えたことを特徴とする照明器具。
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