JP2011255835A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ショルダー部に熱を溜まりにくくすることで、キャンバー角がついた車両に装着されるタイヤの高速耐久性を向上できる空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】トレッド部12からショルダー部14、サイドウォール部16を経てビード部18のビードコアの周りで折り返されるカーカス層20と、トレッド部12の内部でカーカス層20の半径方向外側に配置されるベルト層22とを備える空気入りタイヤ10のショルダー部14の表面を含む表面側の箇所は、熱伝導率が0.3Kcal/mh℃以上の熱伝導性ゴム組成物30から形成されている。そして、熱伝導性ゴム組成物30の表面に、幅が0.5〜3.0mmの細溝32が0.5〜3.0mmのピッチで形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】トレッド部12からショルダー部14、サイドウォール部16を経てビード部18のビードコアの周りで折り返されるカーカス層20と、トレッド部12の内部でカーカス層20の半径方向外側に配置されるベルト層22とを備える空気入りタイヤ10のショルダー部14の表面を含む表面側の箇所は、熱伝導率が0.3Kcal/mh℃以上の熱伝導性ゴム組成物30から形成されている。そして、熱伝導性ゴム組成物30の表面に、幅が0.5〜3.0mmの細溝32が0.5〜3.0mmのピッチで形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は空気入りタイヤに関する。
車両の高速化、ハイパワー化と共に、キャンバー角がついた車両を想定したタイヤの高速耐久性の更なる向上が望まれている。
また、近年の車両の重量が重く、キャンバー角が大きい車両を想定したタイヤでは、操縦安定性を確保するためにサイドウォール部の剛性を高めている。
また、近年の車両の重量が重く、キャンバー角が大きい車両を想定したタイヤでは、操縦安定性を確保するためにサイドウォール部の剛性を高めている。
キャンバー角がついた車両に装着されるタイヤでは、トレッド部のショルダー寄りの箇所が多く接地して接地圧が高くなり、ショルダー部に熱が溜まり易い。
また、サイドウォール部の剛性を高めたタイヤでは、走行中、サイドウォール部が撓みにくくショルダー部が撓みがちで、ショルダー部に熱が生じ、この熱がショルダー部に溜まり易い。
一方、ショルダー部に熱が溜まると、ベルト層の端部の熱を逃がしにくくなり、ベルト層の剥がれに対して影響を及ぼし、タイヤの耐久性を向上する上で不利となる。
また、最近はランフラット耐久性よりも乗心地をより重視したランフラットタイヤである、ソフトランフラットの開発も求められており、それらもサイドウォール部に硬い補強層を配置しているため、上記と同様な問題が生じる。
また、サイドウォール部の剛性を高めたタイヤでは、走行中、サイドウォール部が撓みにくくショルダー部が撓みがちで、ショルダー部に熱が生じ、この熱がショルダー部に溜まり易い。
一方、ショルダー部に熱が溜まると、ベルト層の端部の熱を逃がしにくくなり、ベルト層の剥がれに対して影響を及ぼし、タイヤの耐久性を向上する上で不利となる。
また、最近はランフラット耐久性よりも乗心地をより重視したランフラットタイヤである、ソフトランフラットの開発も求められており、それらもサイドウォール部に硬い補強層を配置しているため、上記と同様な問題が生じる。
そこで本発明は、ショルダー部の冷却性を高め、ショルダー部に熱を溜まりにくくすることで、キャンバー角がついた車両に装着されるタイヤの高速耐久性を向上できる空気入りタイヤを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、トレッド部からショルダー部、サイドウォール部を経てビード部のビードコアの周りで折り返されるカーカス層と、トレッド部の内部でカーカス層の半径方向外側に配置されるベルト層とを備える空気入りタイヤにおいて、ショルダー部の表面を含む表面側の箇所は、熱伝導率が0.3Kcal/mh℃以上の熱伝導性ゴム組成物から形成されており、かつ、前記熱伝導性ゴム組成物の表面に、幅が0.5〜3.0mmの細溝が0.5〜3.0mmのピッチで形成されている。
ショルダー部の表面を構成する熱伝導性ゴム組成物は高い熱伝導率を有するため、熱伝導性ゴム組成物近辺の箇所の熱が熱伝導性ゴム組成物に伝導され易く、さらに、細溝により熱伝導性ゴム組成物の表面積が増大され、しかも、細溝により乱流が生じるため、熱伝導性ゴム組成物の表面からの放熱が効率的に行なわれ、ショルダー部を冷却する上で有利となる。
空気入りタイヤ10は、トレッド部12からショルダー部14、サイドウォール部16を経てビード部18のビードコア1802の周りで折り返されるカーカス層20と、トレッド部12の内部でカーカス層20の半径方向外側に配置されるベルト層22と、ベルト層22の外側に配置されるベルトカバー層24と、カーカス層20の内側に配設されるインナーライナー26を含んで構成されている。
ベルトカバー層24は、ベルト層22の全域を覆う第1カバー層2402と、ベルト層22の両端を覆う第2カバー層2404とを含んでいる。
ベルトカバー層24は、ベルト層22の全域を覆う第1カバー層2402と、ベルト層22の両端を覆う第2カバー層2404とを含んでいる。
ショルダー部14のタイヤ表面側の箇所は、熱伝導率が0.3Kcal/mh℃以上の熱伝導性ゴム組成物30から形成されており、図2に示すように、熱伝導性ゴム組成物30の表面に、幅が0.5〜3.0mmの細溝32が0.5〜3.0mmのピッチで形成されている。なお、図2において符号28はラグ溝を示している。
キャンバー角がついた車両に装着されるタイヤでは、ショルダー部14に応力が集中し、ショルダー部14に熱が溜まり易い。また、ベルト層22の端部にも熱が発生し易く、ベルト層22の端部に熱が溜まり易い。
そこで、それらの箇所を効果的に冷却するため、ショルダー部14のタイヤ表面側の箇所を、高い熱伝導率を有する熱伝導性ゴム組成物30で形成したものである。
本来、ゴムは熱伝導率が低いため、単にショルダー部14に細溝32を配したのみでは、冷却効果が上がりにくい。
このようなことから、高い熱伝導率を有する熱伝導性ゴム組成物30と細溝32とを組み合わせることにより、冷却効果の向上を図ったものである。
熱伝導率が0.3Kcal/mh℃以上の熱伝導性ゴム組成物30は、例えば、ショルダー部に配される従来公知の様々なショルダー部ゴムに、カーボンブラック、金属粒子、カーボンファイバーなどの高熱伝導性物質を混合させることにより構成でき、熱伝導率の上限は、1.0Kcal/mh℃程度まで調整可能である。
キャンバー角がついた車両に装着されるタイヤでは、ショルダー部14に応力が集中し、ショルダー部14に熱が溜まり易い。また、ベルト層22の端部にも熱が発生し易く、ベルト層22の端部に熱が溜まり易い。
そこで、それらの箇所を効果的に冷却するため、ショルダー部14のタイヤ表面側の箇所を、高い熱伝導率を有する熱伝導性ゴム組成物30で形成したものである。
本来、ゴムは熱伝導率が低いため、単にショルダー部14に細溝32を配したのみでは、冷却効果が上がりにくい。
このようなことから、高い熱伝導率を有する熱伝導性ゴム組成物30と細溝32とを組み合わせることにより、冷却効果の向上を図ったものである。
熱伝導率が0.3Kcal/mh℃以上の熱伝導性ゴム組成物30は、例えば、ショルダー部に配される従来公知の様々なショルダー部ゴムに、カーボンブラック、金属粒子、カーボンファイバーなどの高熱伝導性物質を混合させることにより構成でき、熱伝導率の上限は、1.0Kcal/mh℃程度まで調整可能である。
なお、高い熱伝導率を有する熱伝導性ゴム組成物30を使用しない方法として、ショルダー部14に突条を設け、乱流の発生によりショルダー部14を冷却することが考えられる。しかしながら、突条による乱流の発生でショルダー部14を冷却するには、突条をショルダー部14からトレッド面の接地端付近まで延在させる必要があり、パターンノイズの悪化が懸念される。
また、突条を設けるのみでは、乱流の発生によりショルダー部14が冷却されるものの、ベルト層22の端部の熱がショルダー部14に伝わりにくく、ベルト層22の端部に熱が溜まり易い。
これに対して、本発明では、熱伝導性ゴム組成物30が高い熱伝導率を有し、細溝32により熱伝導性ゴム組成物30の表面積が増大され、しかも、細溝32により乱流が生じるため、熱伝導性ゴム組成物30の表面からの放熱が効率的に行なわれる。
したがって、パターンノイズの問題が生じることはなく、ショルダー部14を効果的に冷却する上で有利となる。
また、熱伝導性ゴム組成物30が高い熱伝導率を有するため、熱伝導性ゴム組成物30近辺の箇所の熱が熱伝導性ゴム組成物30に伝導され易く、したがって、ベルト層22の端部の熱が熱伝導性ゴム組成物30に伝わり易く、ベルト層22の端部を冷却する上でも有利となる
また、突条を設けるのみでは、乱流の発生によりショルダー部14が冷却されるものの、ベルト層22の端部の熱がショルダー部14に伝わりにくく、ベルト層22の端部に熱が溜まり易い。
これに対して、本発明では、熱伝導性ゴム組成物30が高い熱伝導率を有し、細溝32により熱伝導性ゴム組成物30の表面積が増大され、しかも、細溝32により乱流が生じるため、熱伝導性ゴム組成物30の表面からの放熱が効率的に行なわれる。
したがって、パターンノイズの問題が生じることはなく、ショルダー部14を効果的に冷却する上で有利となる。
また、熱伝導性ゴム組成物30が高い熱伝導率を有するため、熱伝導性ゴム組成物30近辺の箇所の熱が熱伝導性ゴム組成物30に伝導され易く、したがって、ベルト層22の端部の熱が熱伝導性ゴム組成物30に伝わり易く、ベルト層22の端部を冷却する上でも有利となる
ショルダー部14に配される高い熱伝導率を有する熱伝導性ゴム組成物30のタイヤ幅方向内側の末端は、図1に示すように、ベルト層22を構成する最も幅の大きいベルトプライの幅Wに対し、0.7Wよりもタイヤ幅方向において外側にありかつ0.9Wよりも内側にあることが好ましい。
高い熱伝導率を有する熱伝導性ゴム組成物30は、トレッド面の接地端ぎりぎりまで伸びているほうが、放熱効果が高いが、伸ばしすぎても接地の際の磨耗によって摩滅してしまうため、放熱効果の大幅な改善が見込めないためである。
高い熱伝導率を有する熱伝導性ゴム組成物30は、トレッド面の接地端ぎりぎりまで伸びているほうが、放熱効果が高いが、伸ばしすぎても接地の際の磨耗によって摩滅してしまうため、放熱効果の大幅な改善が見込めないためである。
冷却効果の向上を図るためには、熱伝導性ゴム組成物30の表面積が大きいことが好ましく、したがって、細溝32は、その深さが深いほうが冷却効果は高い。しかしながら、細溝32の深さを大きくし過ぎると、ショルダー部14の剛性が下がってしまい、操縦安定性の低下をもたらすことが考えられる。このようなことから細溝32の深さは2mm以内であることが好ましい。
また、熱伝導性ゴム組成物30の表面積を大きく確保し冷却効果の向上を図るためには、細溝32の表面積(細溝32を構成する壁面の面積)が大きいことが好ましく、したがって、細溝32の幅およびピッチが細かく刻まれているほうが好ましい。このようなことから、細溝32の幅は0.5〜3.0mm、細溝32のピッチP1(図2参照)は0.5〜3.0mmが好ましく、細溝32の幅が0.5〜1mmでピッチP1が0.5〜2mmであるとより好ましい。
また、熱伝導性ゴム組成物30の表面積を大きく確保し冷却効果の向上を図るためには、細溝32の表面積(細溝32を構成する壁面の面積)が大きいことが好ましく、したがって、細溝32の幅およびピッチが細かく刻まれているほうが好ましい。このようなことから、細溝32の幅は0.5〜3.0mm、細溝32のピッチP1(図2参照)は0.5〜3.0mmが好ましく、細溝32の幅が0.5〜1mmでピッチP1が0.5〜2mmであるとより好ましい。
また、ショルダー部14の冷却効率を向上させるため、図2に示すように、細溝32の延在方向はタイヤ周方向に対して角度θ傾斜していることが好ましい。
熱伝導性ゴム組成物30の表面から放熱を効率よく行なうには、細溝32の長さを大きく確保し、細溝32により熱伝導性ゴム組成物30の表面積を増加させることが好ましい。このような観点からすると、タイヤ周方向に対して交差する細溝32の延在方向の角度θを小さくすることが好ましい。
一方、熱伝導性ゴム組成物30の表面からの放熱を促進させるための乱流を発生させる観点からすると、タイヤ周方向に対して交差する細溝32の延在方向の角度θが大きい方が有利となる。
このようなことから、タイヤ周方向に対して交差する細溝32の延在方向の角度θが、5°〜80°または100°から175°の範囲に入っていることが好ましく、角度θが、5°〜60°または120°から175°の範囲に入っていることがより好ましい。
熱伝導性ゴム組成物30の表面から放熱を効率よく行なうには、細溝32の長さを大きく確保し、細溝32により熱伝導性ゴム組成物30の表面積を増加させることが好ましい。このような観点からすると、タイヤ周方向に対して交差する細溝32の延在方向の角度θを小さくすることが好ましい。
一方、熱伝導性ゴム組成物30の表面からの放熱を促進させるための乱流を発生させる観点からすると、タイヤ周方向に対して交差する細溝32の延在方向の角度θが大きい方が有利となる。
このようなことから、タイヤ周方向に対して交差する細溝32の延在方向の角度θが、5°〜80°または100°から175°の範囲に入っていることが好ましく、角度θが、5°〜60°または120°から175°の範囲に入っていることがより好ましい。
また、熱伝導性ゴム組成物30の表面をタイヤ半径方向において複数の領域に区切り、各領域毎に、タイヤ周方向に対して交差する細溝32の延在方向の角度θを異ならせると、細溝32による乱流を効率よく生じさせ、乱流による熱伝導性ゴム組成物30の表面から放熱の促進を効率良く行なう上で有利となる。
例えば、図3に示すように、熱伝導性ゴム組成物30の表面をタイヤ半径方向において第1の領域30Aと第2の領域30Bに区切り、第1の領域30Aにおいてタイヤ周方向に対すて細溝32の延在方向がなす角度θ1と、第2の領域30Bにおいてタイヤ周方向に対すて細溝32の延在方向がなす角度θ2とを異ならせると、細溝32による乱流を効率よく生じさせ、乱流による熱伝導性ゴム組成物30の表面から放熱の促進を効率良く行なう上で有利となる。
この場合、角度θ1や角度θ2の一方が5°〜60°の範囲にあり、他方が120°から175°の範囲にある場合、冷却効果を高める上で有利となる。すなわち、角度θが大きくついている細溝32と、角度θが小さくついている細溝32とを組み合わせることにより、表面積を多く確保できるとともに、乱流を効率よく発生できるため、冷却効果が高まるためである。
例えば、図3に示すように、熱伝導性ゴム組成物30の表面をタイヤ半径方向において第1の領域30Aと第2の領域30Bに区切り、第1の領域30Aにおいてタイヤ周方向に対すて細溝32の延在方向がなす角度θ1と、第2の領域30Bにおいてタイヤ周方向に対すて細溝32の延在方向がなす角度θ2とを異ならせると、細溝32による乱流を効率よく生じさせ、乱流による熱伝導性ゴム組成物30の表面から放熱の促進を効率良く行なう上で有利となる。
この場合、角度θ1や角度θ2の一方が5°〜60°の範囲にあり、他方が120°から175°の範囲にある場合、冷却効果を高める上で有利となる。すなわち、角度θが大きくついている細溝32と、角度θが小さくついている細溝32とを組み合わせることにより、表面積を多く確保できるとともに、乱流を効率よく発生できるため、冷却効果が高まるためである。
また、細溝32は、直線状に延在していてもよく、曲線状に延在してもよく、それらの組み合わせで延在していてもよい。
図4に示すように、細溝32をぎざぎざの線状に延在させると、細溝32の表面積を増大させ、冷却効率を高める上で有利となる。
細溝32がぎざぎざの線状に延在している場合、細溝32の幅をW1とし、頂点間のピッチをP2とし、振幅をW2とすると、0.5W1<W2<10、かつ、W2<P2<5の関係を満たすことが、細溝32の表面積を増大させ、また、乱流を生じさせる上で好ましい。
図4に示すように、細溝32をぎざぎざの線状に延在させると、細溝32の表面積を増大させ、冷却効率を高める上で有利となる。
細溝32がぎざぎざの線状に延在している場合、細溝32の幅をW1とし、頂点間のピッチをP2とし、振幅をW2とすると、0.5W1<W2<10、かつ、W2<P2<5の関係を満たすことが、細溝32の表面積を増大させ、また、乱流を生じさせる上で好ましい。
なお、熱伝導率が0.3Kcal/mh℃以上の熱伝導性ゴム組成物30から形成され、表面に細溝32が形成されるショルダー部14は、タイヤ幅方向の両側に位置するショルダー部14のうちの何れか1方のショルダー部14に設ければよい。
例えば、ネガティブキャンバーが付いた車両に装着される空気入りタイヤ10では、図5に示すように、装着された状態で車両の内側に位置するショルダー部14のみに、あるいは、ポジティブキャンバーが付いた車両に装着される空気入りタイヤ10では、装着された状態で車両の外側に位置するショルダー部14にのみに、熱伝導性ゴム組成物30を配し、細溝32を形成すればよい。
なお、タイヤ幅方向の両側に位置するショルダー部14の双方に、熱伝導性ゴム組成物30を配し、細溝32を形成すれば、上記の何れの場合にも対応可能となる。
例えば、ネガティブキャンバーが付いた車両に装着される空気入りタイヤ10では、図5に示すように、装着された状態で車両の内側に位置するショルダー部14のみに、あるいは、ポジティブキャンバーが付いた車両に装着される空気入りタイヤ10では、装着された状態で車両の外側に位置するショルダー部14にのみに、熱伝導性ゴム組成物30を配し、細溝32を形成すればよい。
なお、タイヤ幅方向の両側に位置するショルダー部14の双方に、熱伝導性ゴム組成物30を配し、細溝32を形成すれば、上記の何れの場合にも対応可能となる。
また、図6に示すように、熱伝導性ゴム組成物30をベルト層22の幅方向の端部に接続するようにすると、言い換えると、熱伝導性ゴム組成物30に、ベルト層22の端部側に突出しベルト層22の端部に接触する接続部3002を設けると、ベルト層22の端部で生じる熱は接続部3002からショルダー部14の表面を構成する熱伝導性ゴム組成物30に効率よく伝導され、熱伝導性ゴム組成物30の表面から放熱される。したがって、ベルト層22の端部を冷却する上でより一層有利となる。
この場合、接続部3002は、タイヤ半径方向においてベルト層22の内側に接していてもよく、外側に接していてもよい。
接続部3002の内端は、ベルト層22を構成する最も幅の大きいベルトプライの幅Wよりも内側にあることが好ましく、さらに0.7Wよりも外側にあることが好ましい。
この場合、接続部3002は、タイヤ半径方向においてベルト層22の内側に接していてもよく、外側に接していてもよい。
接続部3002の内端は、ベルト層22を構成する最も幅の大きいベルトプライの幅Wよりも内側にあることが好ましく、さらに0.7Wよりも外側にあることが好ましい。
なお、本発明の空気入りタイヤ10は、サイドウォール部16に三日月形状の補強ゴム層を備えるランフラットタイヤにも無論適用される。
すなわち、ランフラットタイヤでは、補強ゴム層によりサイドウォール部16の剛性が高められているため、サイドウォール部16が撓みにくくショルダー部14が撓みがちで、ショルダー部14に熱が生じ、この熱がショルダー部14に溜まり易い。
また、キャンバー角がついた車両は、トレッド部12のショルダー寄りの箇所が多く接地して接地圧が高くなり、ショルダー部14に熱が溜まり易い。
本発明の空気入りタイヤ10では、ショルダー部14を効率よく冷却できるため、ランフラットタイヤの耐久性を向上する上で有利となる。
すなわち、ランフラットタイヤでは、補強ゴム層によりサイドウォール部16の剛性が高められているため、サイドウォール部16が撓みにくくショルダー部14が撓みがちで、ショルダー部14に熱が生じ、この熱がショルダー部14に溜まり易い。
また、キャンバー角がついた車両は、トレッド部12のショルダー寄りの箇所が多く接地して接地圧が高くなり、ショルダー部14に熱が溜まり易い。
本発明の空気入りタイヤ10では、ショルダー部14を効率よく冷却できるため、ランフラットタイヤの耐久性を向上する上で有利となる。
キャンバー角がついた車両を想定したタイヤの高速耐久性、操縦安定性について評価を行なった。
タイヤサイズ
従来品1、比較例1〜5、発明品1〜6: 245/45R18
従来品2、発明品7:245/45RF18
荷重条件:5.00kN
キャンバ角:−3.0度
試験空気圧:230kPa
室温:25度
上記条件にて、1.7mドラムを用い、各タイヤについて120Km/hからスタートし、5分毎に10Km/hづつ速度を増加し、故障検知器作動まで速度を増加させた。
高速耐久性(CA付き高速耐久性)についての評価結果の判定は、故障検知器作動時点での走行距離を、従来品を100とする指数により表示し、数値が大きいほど耐久性に優れることを示す。
操縦安定性についての評価の判定は、テストドライバーによる操縦安定性の官能評価を行い、従来品1を3点とし、この3点を基準として評価し、数値が大きいほど操縦安定性に優れることを示す。
タイヤサイズ
従来品1、比較例1〜5、発明品1〜6: 245/45R18
従来品2、発明品7:245/45RF18
荷重条件:5.00kN
キャンバ角:−3.0度
試験空気圧:230kPa
室温:25度
上記条件にて、1.7mドラムを用い、各タイヤについて120Km/hからスタートし、5分毎に10Km/hづつ速度を増加し、故障検知器作動まで速度を増加させた。
高速耐久性(CA付き高速耐久性)についての評価結果の判定は、故障検知器作動時点での走行距離を、従来品を100とする指数により表示し、数値が大きいほど耐久性に優れることを示す。
操縦安定性についての評価の判定は、テストドライバーによる操縦安定性の官能評価を行い、従来品1を3点とし、この3点を基準として評価し、数値が大きいほど操縦安定性に優れることを示す。
発明品3は図3で示すように、溝加工範囲の中間位置にて区切り、溝角度をθ1、θ2としたものである。
発明品4は図4で示すように、細溝32をぎざぎざの線状に延在させ、振幅W2を1mmとし、ピッチP2を3mmとしたものである。
各部位は以下のように設定した。なお、SHはタイヤ断面高さ(図1参照)であり、Wはベルト層22を構成する最も幅の大きいベルトプライの幅(図1参照)である。
サイドウォール部:0.3SH〜0.65SHの範囲
ショルダー部;0.3SH〜0.8Wまでの範囲
発明品4は図4で示すように、細溝32をぎざぎざの線状に延在させ、振幅W2を1mmとし、ピッチP2を3mmとしたものである。
各部位は以下のように設定した。なお、SHはタイヤ断面高さ(図1参照)であり、Wはベルト層22を構成する最も幅の大きいベルトプライの幅(図1参照)である。
サイドウォール部:0.3SH〜0.65SHの範囲
ショルダー部;0.3SH〜0.8Wまでの範囲
(従来品1と発明品1との比較)
ショルダー部14の表面側の箇所が、熱伝導率が0.3Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、その表面に、幅0.5mm、深さ0.8mmの細溝32が0.5mmのピッチで形成された発明品1は、操縦安定性が従来品1と同等で、タイヤの高速耐久性が従来品1に比べて向上している。
(比較例1の検討)
熱伝導率が0.3Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30を用いることなくショルダー部14の表面に、幅1mm、深さ0.8mmの細溝32のみが1mmのピッチで形成された比較例1は、操縦安定性、高速耐久性の双方が従来品1と同等である。すなわち、細溝32を設けるのみでは、タイヤの高速耐久性を向上することができない。
(比較例2の検討)
ショルダー部14ではなくサイドウォール部16に配されるゴムの少なくとも1部分がが、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、ショルダー部14の表面に細溝32が形成されていない比較例2は、操縦安定性、高速耐久性の双方が従来品1と同等である。
ショルダー部14の表面側の箇所が、熱伝導率が0.3Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、その表面に、幅0.5mm、深さ0.8mmの細溝32が0.5mmのピッチで形成された発明品1は、操縦安定性が従来品1と同等で、タイヤの高速耐久性が従来品1に比べて向上している。
(比較例1の検討)
熱伝導率が0.3Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30を用いることなくショルダー部14の表面に、幅1mm、深さ0.8mmの細溝32のみが1mmのピッチで形成された比較例1は、操縦安定性、高速耐久性の双方が従来品1と同等である。すなわち、細溝32を設けるのみでは、タイヤの高速耐久性を向上することができない。
(比較例2の検討)
ショルダー部14ではなくサイドウォール部16に配されるゴムの少なくとも1部分がが、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、ショルダー部14の表面に細溝32が形成されていない比較例2は、操縦安定性、高速耐久性の双方が従来品1と同等である。
(比較例3の検討)
ショルダー部14の表面側ではなくベルトエッジ部の箇所が、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、ショルダー部14の表面に細溝32が形成されていない比較例3は、操縦安定性、高速耐久性の双方が従来品1と同等である。
(比較例4の検討)
ショルダー部14の表面側の箇所が、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、ショルダー部14の表面に細溝32が形成されている。しかしながら、細溝32の幅が0.2mm、深さが0.2mm、ピッチが0.2mmであるため、操縦安定性が従来品1と同等で、タイヤの高速耐久性が従来品1に比べて若干向上するに留まる。
(比較例5の検討)
ショルダー部14の表面側の箇所が、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、ショルダー部14の表面に細溝32が形成されている。しかしながら、細溝32の幅が4.0mm、深さが5mm、ピッチが4mmであるため、高速耐久性を従来品1よりも向上できるものの、操縦安定性が従来品1に比べて低下する。
ショルダー部14の表面側ではなくベルトエッジ部の箇所が、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、ショルダー部14の表面に細溝32が形成されていない比較例3は、操縦安定性、高速耐久性の双方が従来品1と同等である。
(比較例4の検討)
ショルダー部14の表面側の箇所が、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、ショルダー部14の表面に細溝32が形成されている。しかしながら、細溝32の幅が0.2mm、深さが0.2mm、ピッチが0.2mmであるため、操縦安定性が従来品1と同等で、タイヤの高速耐久性が従来品1に比べて若干向上するに留まる。
(比較例5の検討)
ショルダー部14の表面側の箇所が、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、ショルダー部14の表面に細溝32が形成されている。しかしながら、細溝32の幅が4.0mm、深さが5mm、ピッチが4mmであるため、高速耐久性を従来品1よりも向上できるものの、操縦安定性が従来品1に比べて低下する。
(発明品2〜6の検討)
ショルダー部14の表面側の箇所が、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、その表面に、所定の幅、深さの細溝32が所定のピッチで形成された発明品2〜6は、操縦安定性が従来品1と同等で、タイヤの高速耐久性が従来品1に比べて向上している。
なお、細溝32は、発明品3、4を除いて全て直線状に延在しており、発明品3では、タイヤ周方向に対して交差角度の異なる2つの直線の組み合わせで構成され、発明品4ではぎざぎざの線状に形成されている。
また、細溝32がタイヤ周方向に対して交差する角度は、発明品1では5度となっており、発明品2、4では60度、発明品3では60度と70度、発明品5では80度、発明品6では100度となっている。
また、発明品5は、装着された状態で車両の内側に位置するショルダー部14のみが、0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、その表面に、所定の幅、深さの細溝32が所定のピッチで形成されており、装着された状態で車両の外側に位置するショルダー部14の構成は従来と同様である。
ショルダー部14の表面側の箇所が、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、その表面に、所定の幅、深さの細溝32が所定のピッチで形成された発明品2〜6は、操縦安定性が従来品1と同等で、タイヤの高速耐久性が従来品1に比べて向上している。
なお、細溝32は、発明品3、4を除いて全て直線状に延在しており、発明品3では、タイヤ周方向に対して交差角度の異なる2つの直線の組み合わせで構成され、発明品4ではぎざぎざの線状に形成されている。
また、細溝32がタイヤ周方向に対して交差する角度は、発明品1では5度となっており、発明品2、4では60度、発明品3では60度と70度、発明品5では80度、発明品6では100度となっている。
また、発明品5は、装着された状態で車両の内側に位置するショルダー部14のみが、0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、その表面に、所定の幅、深さの細溝32が所定のピッチで形成されており、装着された状態で車両の外側に位置するショルダー部14の構成は従来と同様である。
(従来品2と発明品7の検討)
従来品2と発明品7は共にランフラットタイヤに適用したものであり、ショルダー部14の表面側の箇所が、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、その表面に、幅1mm、深さ0.8mmの細溝32が1mmのピッチで形成された発明品7は、操縦安定性が従来品2と同等で、タイヤの高速耐久性が従来品2に比べて向上している。
従来品2と発明品7は共にランフラットタイヤに適用したものであり、ショルダー部14の表面側の箇所が、熱伝導率が0.4Kcal/mh℃の熱伝導性ゴム組成物30で形成され、その表面に、幅1mm、深さ0.8mmの細溝32が1mmのピッチで形成された発明品7は、操縦安定性が従来品2と同等で、タイヤの高速耐久性が従来品2に比べて向上している。
10……空気入りタイヤ、12……トレッド部、14……ショルダー部、16……サイドウォール部、18……ビード部、20……カーカス層、22……ベルト層、30……熱伝導性ゴム組成物、32……細溝。
Claims (7)
- トレッド部からショルダー部、サイドウォール部を経てビード部のビードコアの周りで折り返されるカーカス層と、トレッド部の内部でカーカス層の半径方向外側に配置されるベルト層とを備える空気入りタイヤにおいて、
ショルダー部の表面を含む表面側の箇所は、熱伝導率が0.3Kcal/mh℃以上の熱伝導性ゴム組成物から形成されており、かつ、前記熱伝導性ゴム組成物の表面に、幅が0.5〜3.0mmの細溝が0.5〜3.0mmのピッチで形成されている、
空気入りタイヤ。 - 前記細溝の延在方向がタイヤ周方向に対して交差する角度θは、5°〜80°または100°〜175°である、
請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 前記熱伝導性ゴム組成物の表面をタイヤ半径方向において複数の領域に区切り、各領域毎に、タイヤ周方向に対する細溝の延在方向の角度θが異なる、
請求項1または2記載の空気入りタイヤ。 - 前記細溝は、直線状に延在し、または、曲線状に延在し、または、それらの組み合わせで延在し、または、ぎざぎざの線状に延在している、
請求項1乃至3に何れか1項記載の空気入りタイヤ。 - 前記熱伝導性ゴム組成物から形成され、その表面に細溝が形成されるショルダー部は、タイヤ幅方向の両側に位置するショルダー部のうちの何れか1方に設けられる、
請求項1乃至4に何れか1項記載の空気入りタイヤ。 - 前記熱伝導性ゴム組成物に、ベルト層の幅方向の端部に接続する接続部が設けられている、
請求項1乃至5に何れか1項記載の空気入りタイヤ。 - 前記空気入りタイヤはランフラットタイヤである、
請求項1乃至6に何れか1項記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010133739A JP2011255835A (ja) | 2010-06-11 | 2010-06-11 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010133739A JP2011255835A (ja) | 2010-06-11 | 2010-06-11 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011255835A true JP2011255835A (ja) | 2011-12-22 |
Family
ID=45472504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010133739A Pending JP2011255835A (ja) | 2010-06-11 | 2010-06-11 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011255835A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3000617A1 (en) * | 2014-09-23 | 2016-03-30 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Tire with directional heat conductive conduit |
JP2018537330A (ja) * | 2015-10-07 | 2018-12-20 | 株式会社ブリヂストン | 耐熱劣化性が向上したタイヤ |
-
2010
- 2010-06-11 JP JP2010133739A patent/JP2011255835A/ja active Pending
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JP2018537330A (ja) * | 2015-10-07 | 2018-12-20 | 株式会社ブリヂストン | 耐熱劣化性が向上したタイヤ |
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