JP2011255755A - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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哲哉 亀島
摩紀 ▲高▼橋
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Abstract

【課題】この発明は、フロアボードの下方の収納部から荷物を取り出す時や、収納部に荷物を収納する時に、乗員が容易にフロアボードを移動させることができる車両の後部車体構造を提供することを目的とする。
【解決手段】車室1内の底面を形成するフロアパネル7と、該フロアパネル7上に配設されたシートクッション31と、該シートクッション31上に前倒可能に支持されたシートバック32,42と、該シートバック32、42の後方に配設された荷室2と、該荷室2の底面に配設されたフロアボード5とを備えると共に、フロアボード5の下方に収納部9aを備え、フロアボード5は、前方移動時に、該フロアボード5の前端を回動中心とした回動により山折れする山折れ予定部54を有し、該山折れ予定部54において前後方向に分割されると共に、前倒状態にあるシートバック32、42の背面に移動可能に支持された。
【選択図】図9

Description

この発明は、フロアパネル上に配設されたシートクッション上に前倒可能に支持されたシートバックと、該シートバックの後方に配設された荷室と、該荷室の底面に配設されたフロアボードとを備えると共に、該フロアボードの下方に収納部を備えた車両の後部車体構造に関する。
従来、車室内の後部に配設された荷室において、フロアボードの下方に収納部を備え、スペヤタイヤや小物等の荷物をフロアボードの下方に収納できるように構成したものが知られている。
ここで、荷室に配設されるフロアボードは、一般的に、遮音性と荷物積載時の剛性とを確保するために、ある程度の板厚と重量を有した大型な部材とされている。このため、上述したようにフロアボードの下方に収納部を備えた構造の場合、収納部に収納された荷物を取り出す際には、乗員はフロアボードを取り外す作業を両手を使って行う必要があった。
また、フロアボードを取り外した時には、その置き場所に困るという問題があり、パンクタイヤ等比較的重量のある荷物を収納部に収納する際には、乗員は通常上記フロアボードを車外に置いて作業しなければならなかった。このように、フロアボードを車外に置く行為は、その床面を汚したり、雨降りでの作業では、床面を濡らしてしまったりするので好ましくない。
ところで、従来、荷室の底面に配設される位置と、荷室前方のシートバック背面に収納される位置との間でフロアボードを移動可能にした荷室構造が提案されている(下記特許文献1参照)。この場合、フロアボードの移動範囲を車室内に留めることができ、かつシートバックの背面にフロアボードを収納することで、乗員は両手を使って荷物の積載作業を行えるという利点がある。
特開2006−335308号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来技術では、フロアボードを移動させる際、乗員はフロアボード全体を持ち上げて操作しなければならず、この操作は乗員にとって大きな負担となっていた。
この発明は、フロアボードの下方の収納部から荷物を取り出す時や、収納部に荷物を収納する時に、乗員が容易にフロアボードを移動させることができる車両の後部車体構造を提供することを目的とする。
この発明の車両の後部車体構造は、車室内の底面を形成するフロアパネルと、該フロアパネル上に配設されたシートクッションと、該シートクッション上に前倒可能に支持されたシートバックと、該シートバックの後方に配設された荷室と、該荷室の底面に配設されたフロアボードとを備えると共に、該フロアボードの下方に収納部を備えた車両の後部車体構造であって、上記フロアボードは、前方移動時に、該フロアボードの前端を回動中心とした回動により山折れする山折れ予定部を有し、該山折れ予定部において前後方向に分割されると共に、前倒状態にある上記シートバックの背面に移動可能に支持されたものである。
この構成によれば、フロアボードとシートバックの背面との間に隙間や段差がある場合でも、フロアボードは、山折れ時における回動によって上記隙間や段差を乗り越えて上記背面に移動することができる。
このため、フロアボードの下方の収納部から荷物を取り出す時や、収納部に荷物を収納する時には、フロアボード全体を大きく上方に持ち上げて作業する必要がない。従って、フロアボードをシートバックの背面に容易に移動させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロアボードと上記シートバックとの間に、上記フロアボードの回動時に該フロアボードの前端の前方移動を規制する規制手段が配設されたものである。
この構成によれば、フロアボードの前端の前方移動を規制手段で規制することにより、前端を中心とした回動を促進させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記規制手段が、上記荷室の左右側面を形成するサイドトリムに配設されたものである。
この構成によれば、荷室の見栄え低下を抑制できると共に、フロアボードを回動させる際、その前端の位置を左右においてバランス良く規制することができる。このため、フロアボードがシートバックの背面へ移動する際、フロアボードが斜めに偏向することを抑制でき、これを上記背面上にスムーズに移動させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロアボードが、上記山折れ予定部により前後方向において前ボードと後ボードとに分割されると共に、上記前ボードは、上記シートバックの背面へ移動する際に、上記山折れ予定部の山折れにより折り畳み状態とされるものであり、上記シートバックの背面には、該背面から上記フロアボードが上記荷室の底面に移動する際に、上記前ボードを折り畳み状態から、上記後ボードとの協働によって同一平面を形成する通常状態に移行させるボード戻し手段が配設されたものである。
この構成によれば、フロアボードがシートバックの背面から荷室の底面上に移動する際には、ボード戻し手段によって、前ボードを折り畳み状態から後ボードとの協働によって同一平面を形成する通常状態に移行させることができる。このため、フロアボードが荷室の底面上に位置する状態となった時には、フロアパネルの全体を確実に覆うことができる。
この発明の一実施態様においては、上記ボード戻し手段は、少なくとも車幅方向において、上記荷室の底面に位置する上記フロアボードの車幅方向中央部と対応する位置に配設されたものである。
この構成によれば、フロアボードをシートバックの背面に移動させた結果、フロアボードが背面上において車幅方向にずれてしまったとしても、フロアボードを荷室の底面上に移動させる際には、フロアボードを確実にボード戻し手段に当接させることができ、フロアボードを確実に通常状態に移行させることができる。
この発明によれば、フロアボードとシートバックの背面との間に隙間や段差がある場合でも、フロアボードは、山折れ時における回動によって上記隙間や段差を乗り越えて上記背面に移動することができる。
このため、フロアボードの下方の収納部から荷物を取り出す時や、収納部に荷物を収納する時には、フロアボード全体を大きく上方に持ち上げて作業する必要がない。従って、フロアボードをシートバックの背面に容易に移動させることができる。
この発明の実施形態に係る車両の後部車体構造を示す概略後方斜視図。 図1の平面図。 図2のA−A線矢視断面図。 図3のB−B線矢視断面図。 図3のC−C線矢視断面図。 図5のD−D線矢視断面図。 中央シートのシートバック構造を説明するための側面図。 収納部に収納されたスペアタイヤを取り出す際のフロアボードの操作手順を説明するための図であり、フロアボード(後ボード)の後端を車両前方に移動させた状態を示す図。 後ボードの前方移動によって前ボードが回動し、山折れ予定部にて山折れが発生した状態を示した図であり、前ボードが、シートバックの背面下端に当接した状態を示す図。 後ボードのさらなる前方移動により、フロアボード全体がシートバックの背面に載置された状態を示す図。 フロアボードを荷室フロア上の位置に戻す際の作業手順を説明するための図であり、フロアボードの後方移動時において、前ボードの前端がボード戻し部に当接した時の状態を示す図。 フロアボードが荷室フロア上の位置に戻った状態を示す図。 この発明の他の実施形態に係る中央シートのシートバック構造を説明するための側面図であり、ボード戻し部材が収納凹部に収納された状態を示す図。 図13に示すボード戻し部材がシートバックの背面から突出した状態を示す図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の後部車体構造を示す概略後方斜視図であり、図2は、同平面図である。また、図3は、図2のA−A線矢視断面図、図4は、図3のB−B線矢視断面図、図5は、図3のC−C線矢視断面図であり、図6は、図5のD−D線矢視断面図である。なお、図中において矢印(F)は車体前方、矢印(R)は車体後方を示す。
図1に示すように、車両の後部には、車室1の後部を構成する荷室2を設けている。この荷室2は、前部がリヤシート3で区画されており、左右側部がサイドトリム4で区画されている。
さらに、荷室2は、図1に示すように下部がフロアボード5で区画されており、これら構成要素によって、略矩形ボックス形状の荷室空間を構成している。
図1〜図6に示すように、フロアボード5は、サイドトリム4、4の下部6、6によって所定位置に支持されている。そして、これらサイドトリム下部6、6とフロアボード5との協働により、荷室2の床面が構成されている。
フロアボード5は、比較的剛性の高い樹脂製の略矩形形状の平板部材で構成されており、上面には、様々な重量物を載置することができるように構成されている。
また、フロアボード5は、車両前後方向において複数枚(ここでは2枚)の前ボード51、後ボード52に分割され、フロアボード5の後ボード52の後部中央には、フロアボード5の引き上げ作業等を行う開口ハンドル部53を設けられている。この開口ハンドル部53は、乗員が手を差込み把持することで、フロアボード5を操作し易いようにしている。
本実施形態では、前ボード51と後ボード52との間の分割部分が、後述する山折れ予定部54に設定され、前ボード51、後ボード52は、山折れ予定部54において、車幅方向に延びるヒンジ軸55を介して連結されている。
また、車両には、図3に示すように車室1の底面を形成するフロアパネル7が設けられ、このフロアパネル7の後部には、後方に向けて水平に延びて荷室2の底面を構成する荷室フロア8が形成され、この荷室フロア8の上方に荷室2が形成されている。上述したフロアボード5は、荷室フロア8の上方に配設されており、これを上方から覆っている。
また、荷室フロア8には、図3、図4に示すように凹状のスペアタイヤパン9が段下げ形成されている。そして、このスペアタイヤパン9により後述する収容部9aが形成され、フロアボード5の下方に配設されている。また、このスペアタイヤパン9の後端開放側には車幅方向に延びるリヤエンドパネル10が取付けられている。
さらに、荷室2の後方には、図3に示すように後部荷室開口11が形成されており、リヤゲート12によって開閉可能に覆うように構成されている。
また、フロアパネル7において、荷室フロア8の前端下面には、図3、図5に示すようにクロスメンバ13(下側フレーム)が接合固定されるとともに、上面にもクロスメンバ14(上側フレーム)が接合固定されている。
そして、荷室フロア8と各クロスメンバ13、14との間には、閉断面が形成され、これが図4〜図6に示す左右のリヤサイドフレーム15、15間で車幅方向に延びており、下部車体剛性を確保すべく構成されている。
リヤサイドフレーム15は、図4〜図6に示すように上方に突出する上側フレーム15aと下方に突出する下側フレーム15bにより構成されており、両フレーム15a、15bとの接合によって車両前後方向に延びる閉断面を有している。ここで、荷室フロア8は、図5に示すようにその車幅方向両端部がリヤサイドフレーム15に接合されており、具体的には、荷室フロア8の車幅方向両端部が、上側、下側フレーム15a、15bの車内側のフランジ15c、15dに挟まれた状態で接合されている。
また、リヤサイドフレーム15の上方には、後輪用のホイールハウスWHのインナパネル16、16が配設されている。インナパネル16、16は、その下端部で、上側、下側フレーム15a、15bの上端部に形成されたフランジ部15e、15fに挟まれた状態で接合されている。そして、インナパネル16、16は、サイドトリム4、4によって車内側から覆われている。
また、リヤサイドフレーム15、15は、図4〜図6に示すようにフロアボード5の車幅方向両側に配設されたサイドトリム下部6、6に覆われている。このサイドトリム下部6は、リヤサイドフレーム15、15を覆うべく車両前後方向に延びている。そして、サイドトリム下部6の車内側では、車両前後方向に亘って車外側に凹む凹部61が形成されている。
フロアボード5が荷室フロア8の上方に配設された状態では、フロアボード5の車幅方向両端がサイドトリム下部6の凹部61に嵌合することによって支持されている。ここで、左右の凹部61の側面61a、61a同士の距離は、図4に示すようにフロアボード5の車幅方向の幅と略一致しており、これにより、フロアボード5の車幅方向両端の位置が側面61a、61aによって規制されている。従って、凹部61は、フロアボード5の車幅方向両端の位置を規制する規制手段として機能している。
また、凹部61の前方では、図1〜図3、図5、図6に示すように凹部61の形成によって相対的に車内側に突出した突出部62が形成されており、この突出部62は、図1〜図3に示すように車両前後方向においてリヤシート3とフロアボード5との間に形成されている。
そして、フロアボード5が荷室フロア8上に配設された状態では、フロアボード5の前端51fが突出部62の背面(凹部61の前面)62aに当接することで、フロアボード5の前端51fの位置が規制されている。従って、突出部62は、フロアボード5の前端51fの位置を規制する規制手段として機能している。
また、凹部61は、その深さがフロアボード5の厚みと略一致している。このため、フロアボード5の前ボード51、後ボード52が、図1〜図3に示すように同一平面を形成している状態(これを通常状態という)では、フロアボード5とサイドトリム下部6、6との協働により、荷室2の床面は略水平方向に広がるようになっている。
図7は、リヤシート3の中央シート3Cのシートバック構造を説明するための側面図である。車室1内には、車両前後方向に亘って複数列のシートが備えられており、そのうち上述のフロアパネル7の上方においてクロスメンバ13、14と対応する位置には、図1〜図3、図7に示すようなリヤシート3が配設されている。
リヤシート3は、左側シート3Lと、右側シート3Rと、左側、右側シート3R、3Lの間に設定された中央シート3Cとを備え、リヤシート3では、中央シート3Cの車幅方向の長さが、左側、右側シート3L、3Rよりも短く設定されている。
各シート3L、3R、3Cは、フロアパネル7上に配設された共通のシートクッション31と、このシートクッション31の後部上方に配設されたシートバック32、32、42と、シートバック32、32、42の上部中央に設けられて乗員の頭部をサポートするヘッドレスト33、33、43とをそれぞれ備えている。
また、リヤシート3では、シートバック32、42が、図1、図3に示すリクライニング支点としてのヒンジ軸34によって、図1〜図3、図7(図3、図7では二点鎖線で示す)に示すように車両前後方向に回動可能に支持されている。このため、ヒンジ軸34を中心とした回動により、シートバック32、42は、乗員が着座可能な起立状態の位置からシートクッション31上に前倒可能とされている。
また、リヤシート3は、車室1において最も後方に配設され、シートバック32、42の後方には、荷室2が配設されている。本実施形態では、シートバック32、42を前倒させた時、フロアボード5とシートバック32、42の背面との間に隙間が形成される。そして、この時、シートバック32、42の背面がフロアボード5よりも高い位置に配置され、両者の間には段差が形成される。
また、リヤシート3のうち、中央シート3Cのシートバック42には、その背面の下部において、図1〜図3、図7に示すようなボード戻し部材17が取付けられている。このボード戻し手段17は、車幅方向において、荷室フロア8上に位置するフロアボード5の車幅方向中央部と対応する位置に配設されている。
ボード戻し部材17は、例えば樹脂成形品で構成され、図7に示すようにシートバック42の背面に沿って延びる基部17aと、該基部17aの下端からシートバック42の背面の外側に突出するボード戻し部17bとが一体成形されている。
ボード戻し部材17の基部17aは、シートバック42の内部に配設され、略矩形状をなすシートバックパネル44の下端部にボルト18、ナット19によって締結されている。
ここで、シートバックパネル44は、例えばパイプ部材からなるシートバックフレーム45の背面側に取付けらており、これらシートバックパネル44及びシートバックフレーム45によってシートバック42の剛性が確保されている。本実施形態では、ボード戻し部材17をシートバックパネル44に締結することで、その支持剛性が確保されている。
次に、図8〜図10を参照して、スペアタイヤパン9の収納部9aを使用する時のフロアボード5の操作手順を説明する。本実施形態では、図8に示すように収納部9aがスペアタイヤSTを収納する収納部として機能しており、図8〜図10は、収納部9aに収納されたスペアタイヤSTを取り出す場合を一例として示している。
この場合、乗員は、先ずリヤシート3のシートバック32、42を予め前倒させておく。そして、リヤゲート12を開状態にして後部荷室開口11から荷室2に向かって手Hを延ばし、フロアボード5の開口ハンドル部53に手Hを差込んで把持する。
次に、乗員は、図8に示すようにフロアボード5(後ボード52)の後端52rを少し持ち上げた状態で車両前方に移動させる。ここで、フロアボード5では、前ボード51の後端51rと後ボード52の前端52fとがヒンジ軸55によって連結されていることで、後ボード52が車両前方に押圧されると、前ボード51の後端51rが上方に押し上げられる。そして、この時、前ボード51は、サイドトリム下部6の突出部62の背面62aによって前方への移動が規制された前端51fを回動中心として車両前方に回動し、この回動によって前ボード51と後ボード52との間の山折れ予定部54には山折れが発生する。
ここで、本実施形態では、前ボード51が上述のように車両前方に回動した時、図9に示すように、前ボード51が前倒状態にあるシートバック32、42の背面下端(後端)に当接することができるように、フロアボード5の荷室フロア8上における位置が設定されている。そして、その位置でフロアボード5はサイドトリム下部6に支持されている。このため、後ボード52の前方移動によって前ボード51が回動し、山折れ予定部54にて山折れが発生すると、前ボード51は、図9に示すようにシートバック32、42の背面下端に確実に当接することができる。
そして、後ボード52をさらに前方移動させることで、前ボード51の前端51fは突出部62の背面62aから離間し、その後前ボード51は、シートバック32、42の背面に確実に移動することができる。
この時、前ボード51は、シートバック42上のボード戻し部材17(ボード戻し部17b)を乗り越えつつ、山折れ予定部54での山折れにより、図10に示すように後ボード52の下方に折り畳まれる。そして、後ボード52のさらなる前方移動により、前ボード51、後ボード52を含むフロアボード5全体がシートバック32、42の背面に完全に移動し、最終的にシートバック32、42の背面に載置される。
このようにして、フロアボード5がシートバック32、42の背面に載置されると、収納部9aの上方が開放された状態になる。これにより、乗員は収納部9a内に収納されたスペアタイヤSTを取り出すことができる。そして、スペアタイヤSTを取り出した後には、図11、図12に示すように空きの状態になった収納部9aにパンクタイヤPTを収納することができる。
次に、図10〜図12等を参照して、フロアボード5を荷室フロア8上の位置に戻す時の操作手順を説明する。
この場合、乗員は、先ずフロアボード5の開口ハンドル部53に手Hを差込んで把持し、後ボード52の後端52rを車両後方に移動させる。これにより、前ボード51をシートバック32、42の背面上で車両後方にスライドさせる。そして、前ボード51の前端51f(図10の状態では後端)をボード戻し部材(ボード戻し部17b)に当接させ、前端51fの後方移動を規制する。
ここで、後ボード52を上方かつ後方に移動させると、前ボード51の後端51rは、図11に示すように上方に引き上げられる。そして、前ボード51は、ボード戻し部材17によって位置が規制された前端51fを回動中心として車両後方に回動する。
この時、山折れ予定部54では、前ボード51の上記回動によって山折れが徐々に解消される。そして、後ボード52をさらに後方移動させることで、前ボード51と後ボード52との協働によって同一平面を形成する通常状態に戻る。
ここで、後ボード52をさらに後方移動させると、図12に示すように通常状態となったフロアボード5は、シートバック32、42の背面から荷室フロア8上の位置に戻る。図12では、フロアボード5が、収納部9aに収納されたパンクタイヤPT上に載置されている。
このように、本実施形態では、フロアボード5が、前方移動時に、該フロアボード5の前端51fを回動中心とした回動により山折れする山折れ予定部54を有しており、該山折れ予定部54において前後方向に分割されると共に、サイドトリム下部6によって、前倒状態にあるシートバック32、42の背面に移動可能に支持されている。
この場合、本実施形態のようにフロアボード5とシートバック32、42の背面との間に隙間や段差がある場合でも、フロアボード5は、山折れ時における前ボード51の回動によって上記隙間や段差を乗り越えて上記背面に移動することができる。
このため、フロアボード5の下方の収納部9aから荷物(スペアタイヤST)を取り出す時や、収納部9aに荷物(パンクタイヤPT)を収納する際には、フロアボード5の全体を大きく上方に持ち上げて作業する必要がない。従って、フロアボード5をシートバック32、42の背面に容易に移動させることができる。
また、フロアボード5の下方のスペアタイヤSTを取り出す際に、前倒状態にあるシートバック32、42の背面にフロアボード5を一旦移動させることで、スペアタイヤSTを両手を使って容易に取り出すことができる。
また、乗員の操作のみによって容易にフロアボード5を移動させることができるため、モータやシリンダ等の駆動手段を別途設ける必要はなく、簡素な構成とすることができる。
また、リヤシート3(シートバック32、42)とフロアボード5との間には、フロアボード5の回動時に前端51fの前方移動を規制する規制手段として、サイドトリム下部6の突出部62を配設している。このように、フロアボード5の前方移動を突出部62で規制することにより、前端51fを中心とした回動を促進させることができる。
また、上記規制手段を左右のサイドトリム下部6に形成したことで、荷室2の見栄え低下を抑制できると共に、前ボード51を回動させる際、その前端51fの位置を左右においてバランス良く規制することができる。このため、フロアボード5がシートバック32、42の背面へ移動する際、フロアボード5が斜めに偏向することを抑制でき、これを上記背面上にスムーズに移動させることができる。
また、前ボード51が、シートバック32、42の背面へ移動する際、山折れ予定部54の山折れにより折り畳み状態とされると共に、シートバック42がその背面にボード戻し部材17を備えていることにより、フロアボード5がシートバック32、42の背面から荷室フロア8上に移動する際には、ボード戻し部材17によって、前ボード51を折り畳み状態から後ボード52との協働によって同一平面を形成する通常状態に移行させることができる。このため、フロアボード5が荷室フロア8上に位置する状態となった時には、荷室フロア8の全体を確実に覆うことができる。
また、ボード戻し部材17が、車幅方向において、荷室フロア8上に位置するフロアボード5の車幅方向中央部と対応する位置に配設されていることにより、フロアボード5をシートバック32、42の背面に移動させた結果、フロアボード5が上記背面上において車幅方向にずれてしまったとしても、フロアボード5を荷室フロア8上に移動させる際には、フロアボード5を確実にボード戻し部材17に当接させることができ、フロアボード5を確実に通常状態に移行させることができる。
また、特に本実施形態では、中央シート3Cのシートバック42の背面のみにボード戻し部材17を配設するため、最小限の部品でフロアボード5を確実に通常状態に戻すことができる。
ところで、上述した実施形態では、ボード戻し部材17のボード戻し部17bが常時シートバック42の背面から突出した状態にある。このため、シートバック42を前倒させて荷室2を広くした場合であっても、ボード戻し部17bの突出によって荷物の載置位置が制限される可能性がある。
そこで、図13、図14に示すシートバック42′のように、その背面の車幅方向中央部下端に収納凹部42aを形成し、ボード戻し部材77を収納凹部42a内に収納可能に配設してもよい。なお、図13、図14において、図1〜図12に示す最初の実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
図13、図14に示す実施形態では、ボード戻し部材77が磁石からなり、その後端が、回動軸78を介してシートバック42′のシートバックパネル44に回動可能に支持されている。そして、ボード戻し部材77が、図13に示すように収納凹部42a内に収納される位置と、図14に示すようにシートバック42′の背面から突出する位置との間で回動可能となっている。
また、ボード戻し部材77は、図13に示すように収納凹部42a内に収納されている時、シートバック42′の背面とによって連続した平面を形成する意匠面77aを有している。
さらに、ボード戻し部材77は、図14に示すようにシートバック42′の背面から突出した時、略直立姿勢となる規制面77bを有しており、規制面77bには、板状のラバー材からなる衝撃吸収板79が取付けられている。
一方、フロアボード5では、その前端51fにマグネット80が取付けられており、マグネット80は、上述したボード戻し部材77との間で吸着力が発生するように着磁されている。
本実施形態では、フロアボード5の前端51fが、図13に示すようにボード戻し部材77から離間している状態では、該ボード戻し部材77が自重によって収納凹部42a内に収納される一方、フロアボード5の後方移動時において、その前端51fがボード戻し部材77に接近すると、図14に示すようにボード戻し部材77とマグネット80との間に吸着力が発生する。この時、ボード戻し部材77は、上記吸着力の作用で回動軸78を中心に回動し、規制面77bの衝撃吸収板79が収納凹部42aの外側に引き出される。そして、マグネット80(前端51f)と衝撃吸収板79(規制面77b)とが当接することにより、前端51fの後方移動が規制される。
このように、本実施形態では、通常時、ボード戻し部材77がシートバック42′の収納凹部42a内に収納されることで、荷室2における荷物の積載に影響を及ぼさないようになっている。一方、フロアボード5を荷室フロア8上に戻すべくこれを後方移動させた時には、ボード戻し部材77がマグネット80との間の吸着力によってシートバック42の背面から突出することで、ボード戻し手段として機能することができる。
ところで、スペアタイヤSTを収納部9aから取り出してパンクタイヤPTを収納した際には、フロアボード5をパンクタイヤPTの上部に当接させて支持させる構造としているが、別途サイドトリム下部6に支持部を設けることで、フロアボード5の下部に荷物を載せた状態で、さらにフロアボード5の上部に荷物を積むことができる。
また、上述した実施形態では、収納部9aにスペアタイヤSTやパクタイヤPTを収納することとしたが、これに限らず、例えば、収納部9aを、パンク修理の際に用いる修理キットや小物等を収納するスペースとしてもよい。
また、上述した実施形態では、規制手段をサイドトリム下部6に形成したが、フロアボード5の前方にクロスメンバ13、14が配設される場合は、別途規制手段を配設する必要がない。この場合、クロスメンバ13、14に規制手段としての役割を兼ねさせることが可能となるからである。また、フロアボード5の前端51fの前方移動を直接リヤシート3によって規制する構成としてもよい。
また、本発明は、中央シートの車幅方向の幅を、左側、右側シートよりも短く設定することに必ずしも限定されない。例えば、全てのシートを同じ幅に設定してもよい。また、シートバックを、左側、右側、中央シート毎にそれぞれ別部材で構成することにも限定されない。例えば、左側、右側シートのいずれかと中央シートのシートバックが一体的に形成されたものであってもよい。さらには、全てのシートのシートバックが一体的に形成されたものであってもよい。
また、ボード戻し部材17、77は、少なくとも車幅方向において、荷室フロア8上に位置するフロアボード5の車幅方向中央部と対応する位置に配設されていればよく、例えば、各シートバックのそれぞれの背面にボード戻し部材を配設してもよいし、全てのシートのシートバックが一体的に形成されている場合であれば、ボード戻し部材をシートバックの略全幅に亘って配設してもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の、規制手段は、突出部62に対応し、
以下同様に、
ボード戻し手段は、ボード戻し部材17、77に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
2…荷室
5…フロアボード
6…サイドトリム下部
7…フロアパネル
17、77…ボード戻し部材
31…シートクッション
32、42、42′…シートバック
51…前ボード
52…後ボード
54…山折れ予定部
62…突出部

Claims (5)

  1. 車室内の底面を形成するフロアパネルと、
    該フロアパネル上に配設されたシートクッションと、
    該シートクッション上に前倒可能に支持されたシートバックと、
    該シートバックの後方に配設された荷室と、
    該荷室の底面に配設されたフロアボードとを備えると共に、
    該フロアボードの下方に収納部を備えた車両の後部車体構造であって、
    上記フロアボードは、前方移動時に、該フロアボードの前端を回動中心とした回動により山折れする山折れ予定部を有し、
    該山折れ予定部において前後方向に分割されると共に、
    前倒状態にある上記シートバックの背面に移動可能に支持された
    車両の後部車体構造。
  2. 上記フロアボードと上記シートバックとの間には、上記フロアボードの回動時に該フロアボードの前端の前方移動を規制する規制手段が配設された
    請求項1記載の車両の後部車体構造。
  3. 上記規制手段は、上記荷室の左右側面を形成するサイドトリムに配設された
    請求項2記載の車両の後部車体構造。
  4. 上記フロアボードは、上記山折れ予定部により前後方向において前ボードと後ボードとに分割されると共に、
    上記前ボードは、上記シートバックの背面へ移動する際に、上記山折れ予定部の山折れにより折り畳み状態とされるものであり、
    上記シートバックの背面には、該背面から上記フロアボードが上記荷室の底面に移動する際に、上記前ボードを、折り畳み状態から上記後ボードとの協働によって同一平面を形成する通常状態に移行させるボード戻し手段が配設された
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両の後部車体構造。
  5. 上記ボード戻し手段は、少なくとも車幅方向において、上記荷室の底面に位置する上記フロアボードの車幅方向中央部と対応する位置に配設された
    請求項4記載の車両の後部車体構造。
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