JP2011255462A - バルブステムシール組み付け工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブステムシール組み付け工具に関し、複数の異なる形状のバルブステムシールに対応するとともに、組み付け精度の正確性及び精密性を向上させる。
【解決手段】
バルブステムシールを内部パーツ10aの支持部1aに支持させ、これをアウターパイプ4の内部に挿入する。アウターパイプ4の一端側には、バルブステムシールの組み付け時にエンジンに当接する先端面41を設ける。また、内部パーツ10aのアウターパイプ4に対する位置を変更可能に位置決めする可変位置決め部材としてのロックナット5を用意する。
ロックナット5は、内部パーツ10aをアウターパイプ4に対して位置決めすることで、バルブステムシールと先端面41との距離を設定する機能を持ち、すなわち、所望の距離に応じて位置決めする機能を持つ。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンのバルブガイドにバルブステムシールを組み付けるための組み付け工具に関する。
エンジンの吸排気バルブは、シリンダヘッドに固定された筒状のバルブガイドの中にバルブステムを突き通されて、軸方向に移動自在に支持されている。バルブガイドとバルブステムとの間は、バルブステムシールによって密封され、シリンダヘッド内の油室側から燃焼室側へのエンジンオイルの流入が防止されている。
一般的なエンジンの製造工程において、バルブステムシールはバルブガイドの先端部に対して圧入固定される。バルブステムシールの組み付け用の装置としては、複数のバルブステムシールを一括してバルブガイドに装着する生産設備装置が開発されている。例えば、特許文献1には、シールホルダにバルブステムシールを保持させ、伸縮作動する組立シリンダ(昇降用アクチュエータ)でシートホルダをバルブガイドに対して垂直に移動させることで、バルブステムシールを圧入するものが開示されている。
また、手作業でバルブステムシールを組み付けるための工具も存在する。例えば、特許文献2には、バルブステムに挿入可能な外径のロッド部に当接部材を固着した工具が開示されている。この技術では、バルブステムシールの上面に当接部材を当接させた状態でロッド部をバルブステムに挿入し、ハンマーで衝撃を与えることによってバルブステムシールをバルブステムに圧入している。
特開平7−266162号公報(段落0010〜0012,図10) 特開平9−262779号公報(段落0019〜0020,図9)
ところで、バルブステムシールは、組み付けられるバルブステム,バルブガイドの種類に対応するように多種多様に用意され、それぞれのバルブステムシールの圧入寸法(例えば、打ち込み高さ)が個別に管理される。バルブステムシールの圧入寸法はシール性能に多大な影響を与えるため、その組み付け精度には極めて高い正確性及び精密性が要求される。
しかしながら、上述のような従来技術では、バルブステムシールの種類に応じた圧入寸法の相違が考慮されていない。例えば、特許文献1に記載の生産設備装置は、一定の圧入寸法でバルブステムシールを組み付けることしかできず、圧入寸法を変更したい場合には生産設備装置のオペレータが組立シリンダの移動量を変更する必要が生じる。
この点、特許文献2に記載の技術では、工具を使用する作業者が個別に圧入寸法を調整することが可能である。しかし、この場合の組み付け精度は作業者の熟練技能に依存することになり、正確性及び精密性を向上させることが難しい。
また、エンジンに組み付けられるバルブステムシールには、圧入寸法が異なるものだけでなく、内径や外径の異なるものが存在する。つまり、バルブガイドが大径であるエンジンには外径の大きなバルブステムシールが使用され、またバルブステムが大径であるエンジンには内径の大きなバルブステムシールが使用される。
一方、上述の従来技術では、このようなバルブステムシールの種類に応じた形状の相違が考慮されていない。そのため、例えば特許文献1に記載の生産設備装置では、組み付けるバルブステムシールの種類毎に異なるシールホルダを用意しておく必要があり、機械化による生産効率上のメリットが薄れるおそれがある。また、特許文献2に記載の工具もバルブステムシールの種類毎に作成しておかなければならず、工具点数の増加による生産管理の煩雑化や、誤った工具の使用による製品不良の発生が懸念される。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたもので、複数の異なる形状のバルブステムシールに対応するとともに、組み付け精度の正確性及び精密性を向上させることである。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示するバルブステムシール組み付け工具は、エンジンのバルブガイドにバルブステムシールを組み付けるための組み付け工具であって、前記バルブステムシールを支持する支持部を有する内部パーツと、前記内部パーツが内部に挿入される筒状の中空軸部、及び、前記中空軸部の一端側に設けられ組み付け時に前記エンジンに当接する当接面(例えば、アウターパイプの先端面)を有するアウターパイプと、前記内部パーツに支持された前記バルブステムシールと前記当接面との距離に応じて、前記内部パーツの前記アウターパイプに対する位置を変更可能に位置決めする可変位置決め部材(例えば、ロックナット)と、を備える。
なお、ここでいう距離とは位置決めに先立って予め規定されている所定距離、あるいは、所望の距離を意味しており、例えばバルブステムシールの組み付け精度管理上の打ち込み高さに相当する寸法である。
(2)また、前記アウターパイプが、前記中空軸部の他端側にて前記当接面と平行に形成された計測面(例えば、アウターパイプの基端面)を有し、前記支持部が、前記バルブステムシールの外側に係合するへこみ部を有し、前記内部パーツが、一端側に前記支持部が設けられた軸状の軸体部を有するとともに、前記軸体部の他端側には段状の計測段面が形成されており、前記アウターパイプの前記当接面及び前記計測面間の長さと、前記内部パーツの前記へこみ部の内端及び前記計測断面間の長さとが同一であることが好ましい。
(3)また、前記内部パーツが、前記軸体部の外周にネジ結合されたスリーブを有し、前記アウターパイプが、前記スリーブの外側にネジ結合されており、前記可変位置決め部材が、前記アウターパイプの前記計測面に当接可能なように、前記軸体部の外周にネジ結合された環状部材からなることが好ましい。
(4)また、前記内部パーツが、前記軸体部よりも細く、前記軸体部の他端側の端部から前記軸体部の軸心方向に延びて設けられたつまみ部を有し、前記計測断面が、前記軸体部及び前記つまみ部間で前記軸体部の軸心に垂直に設けられていることが好ましい。
(5)また、前記軸体部のネジ及び前記スリーブのネジのピッチが同一であることが好ましい。
(6)また、前記ピッチが1ミリメートルであることが好ましい。
(7)また、前記可変位置決め部材の外形が、前記アウターパイプの前記計測面よりも小さく形成されていることが好ましい。
(8)また、前記内部パーツの前記支持部が、前記バルブステムシールの外径に合わせて変形する径可変構造を有することが好ましい。
(9)また、前記支持部が、前記バルブステムシールの外周で互いに所定の間隔を空けて錐面状に広がるように配置され、前記バルブステムシールを外側から把持する複数の把持片(例えば、筒受け面)を有するとともに、前記スリーブが、錐面状に配置された前記複数の把持片の母線方向に移動自在に設けられ、前記母線方向の位置に応じて前記複数の把持片を互いに近接する方向へ押圧する押圧端部(例えば、面部)を有し、前記スリーブの前記軸体部に対する位置を変更可能に位置決めする第二可変位置決め部材(例えば、小ロックナット)を備えることが好ましい。
(10)また、前記第二可変位置決め部材が、前記スリーブの他端部に当接可能なように、前記軸体部の外周にネジ結合された環状部材からなることが好ましい。
(11)また、前記支持部が、前記支持部に支持される前記バルブステムシールを目視確認するべく開口された窓部と、前記窓部に隣接する位置であって、前記バルブステムシールの肩部に対応する位置に設けられた基準線(例えば、溝や突条)とを有することが好ましい。
(12)また、前記バルブガイドの内径に対応する外径を有する軸状のガイドピンを備えるとともに、前記内部パーツが、前記支持部に支持された前記バルブステムシールの中心線に一致する筒軸を持ち前記ガイドピンが内部に挿入される空洞部(例えば、内部パーツの内筒面)を有することが好ましい。
(13)また、前記ガイドピンの一端を着脱自在に保持するとともに、前記空洞部に挿入された前記ガイドピンを前記内部パーツに固定するキャップを備えることが好ましい。
開示のバルブステムシール組み付け工具によれば、アウターパイプに対する内部パーツの固定位置を変更することで異なる圧入高さのバルブステムシールに対応することができ、バルブステムシールのバルブガイドへの組み付け精度の正確性及び精密性を向上させることができる。また、圧入高さ毎に異なる工具を用意する必要がなくなり、バルブステムシールの組み付け作業性を向上させることができる。
一実施形態に係るバルブステムシール組み付け工具によって圧入固定されたバルブステムシールの断面図である。 バルブステムシール組み付け工具の全体構成を示す分解斜視図である。 図2の組み付け工具の内部パーツの構造を説明するための図であり、(a)はチャックの正面側面図、(b)はチャックの断面図、(c)はチャックの要部拡大断面図、(d)はチャックの要部拡大斜視図、(e)はスリーブの正面側面図、(f)はスリーブの断面図、(g)は小ロックナットの正面側面図、(h)は小ロックナットの断面図である。 図2の組み付け工具の外部パーツの構造を説明するための図であり、(a)はアウターパイプの側面正面図、(b)はアウターパイプの断面図、(c)はロックナットの正面側面図、(d)はロックナットの断面図である。 図2の組み付け工具の芯パーツの構造を説明するための図であり、(a)はガイドピンの側面図、(b)はキャップの側面正面図、(c)はキャップの断面図である。 図2の組み付け工具の組み立て手順を説明する図であり、(a)は内部パーツの組み立て状態を示す側面図、(b)はその組み立て後の側断面図である。 図2の組み付け工具の組み立て手順を説明する図であり、(a)は内部パーツとアウターパイプとの組み立て状態を示す側面図、(b)はその打ち込み高さの調整状態を示す側断面図、(c)は内部パーツと外部パーツとの組み立て状態を示す側面図、(d)はその打ち込み高さの確認状態を示す側断面図、(e)は内部パーツ,外部パーツ及び芯パーツの組み立て状態を示す側断面図である。 図2の組み付け工具の打ち込み高さの調整方法を説明する図である。 図2の組み付け工具による組み付け作業を説明するための断面図であり、(a)は圧入前の状態、(b)は圧入時の状態、(c)は圧入後の状態をそれぞれ示すものである。 変形例としてのバルブステムシール組み付け工具の全体構成を示す側断面図であり、(a)は打ち込み寸法の調整機構の変形例、(b)はバルブステムシールの外径の調整機構の変形例を示す。
図面を参照してバルブステムシール組み付け工具について説明する。なお、以下に示す実施形態は、あくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
[1.バルブステムシールの概要]
図1に、本バルブステムシール組み付け工具を用いてエンジン80に取り付けられたバルブステムシール90及びその組み付け箇所の断面を示す。エンジン80のシリンダヘッド81には、中空円筒状のバルブガイド82が固定されている。バルブガイド82は、シリンダヘッド81上部の油室84側に突出して設けられる。また、油室84の下面側(図1の下方向)には、バルブガイド82を囲むように環状のバルブスプリングシート85が設けられる。バルブスプリングシート85は、バルブスプリング86の座面を確保するための座金である。
バルブガイド82の内筒面82bには、吸排気バルブのバルブステム83が挿入される。図1はバルブステム83及びバルブステムシール90の組み付け後の状態を示しているが、これらの組み付け順序は任意である。例えば、バルブステムシール90の組み付け前にバルブステム83をバルブガイド82に挿入する手順でもよいし、あるいはバルブステムシール90の組み付け後にバルブステム83をバルブガイド82に挿入する手順でもよい。本バルブステムシール組み付け工具は何れの手順にも対応可能である。
バルブステムシール90は、バルブガイド82とバルブステム83との間に設けられる封止部材であり、バルブガイド82の先端部に対して圧入固定される。バルブステムシール90は、キャップ状の補強スリーブ91及びシールゴム92を備える。
補強スリーブ91は金属製であり、バルブガイド82の先端部近傍の外径よりも大きな内径を持つ筒部91aと、筒部91aの筒軸を含む断面において筒軸方向の一端から筒軸に向かって延びた形状の肩部91bとを有する。肩部91bは、筒部91aの筒軸に垂直なドーナツ状の平面を形成している。筒部91aの筒軸の方向から見ると、肩部91bの内側の先端のなす形状は筒部91aの内径よりも小さい同心円である。なお、バルブステムシール90は、補強スリーブ91の筒軸とバルブガイド82の筒軸とが一致するように組み付けられる。
シールゴム92は、筒部91aの内周面に接着されたシール基部92aと、肩部91bの先端から補強スリーブ91の外部へ突出したシールリップ部92bとを有する。シール基部92aはバルブガイド82の外周に圧入されて接触する部位であり、シールリップ部92bはバルブステム83の外周と接触する部位である。なお、シールリップ部92bの外周には環状コイルばね93が装着されている。これにより、バルブステム83に対するシールリップ部92bの密着状態が保持される。
以下、バルブステムシール90の肩部91bの上面を含む平面P1と、バルブスプリングシート85の上面を含む平面P2とを、バルブステムシール90の組み付け精度管理上の基準面とする。また、平面P1から平面P2までの距離のことを打ち込み高さHと呼ぶ。実際の打ち込み高さHの寸法は施工品質の管理対象であり、バルブガイド82の位置や外径,バルブステム83の種類,外径,エンジン80の種類等に応じてさまざまな大きさに設定される。
なお、打ち込み高さHだけでなく、筒部91aの内径や外径,筒軸方向長さといったバルブステムシール90の外形状についても、バルブガイド82の位置や外径,バルブステム83の種類,外径,エンジン80の種類等に応じて種々設定される。
図1に示すように、補強スリーブ91の筒部91aの下端面91cは、これと対向するシリンダヘッド81の上面81aに当接していない。また、バルブガイド82の上端面82aとシールリップ部92bの下端面92cとの間には、若干の隙間が形成されている。そのため、むやみにバルブステムシール90をバルブガイド82へ圧入したのでは、バルブガイド82の上端面82aとシールリップ部92bの下端面92cとが接触してしまい、正確な打ち込み高さHを確保するのが難しい。
本バルブステムシール組み付け工具は、このようなバルブステムシール90の組み付けに用いて好適であり、多様な形状や寸法のバルブステムシール90への対応を可能とする機械的な構造を備えた工具である。
[2.インストーラの機能]
本実施形態のインストーラ10(バルブステムシール組み付け工具)は三種類のパーツ群から構成され、図2に示すように、内部パーツ10a,外部パーツ10b及び芯パーツ10cを備える。
インストーラ10の機能に着目すると、内部パーツ10aはバルブステムシール90を掴んで支持する部位であり、多様な外径のバルブステムシール90に対応可能とされている。また、外部パーツ10bはバルブステムシール90の打ち込み高さHを定める高さ調整機能を持ち、多様な打ち込み高さHの管理寸法に対応可能である。さらに、芯パーツ10cはバルブステムシール90の打ち込み位置(バルブガイド82の筒軸に垂直な面内での位置)を定める位置決め機能を持ち、多様なバルブステム83の外径に対応可能である。
以下、インストーラ10の内部構造に着目して、順に説明する。
[3.インストーラの構造]
[3−1.チャック]
内部パーツ10aは、チャック1,スリーブ2及び小ロックナット3の三部品を備える。
図3(b)に示すように、チャック1は中空軸状の部材であり、支持部1a,軸体部1b及びつまみ部1cを備える。これらの三種類の部位は一体に形成されている。支持部1a,軸体部1b及びつまみ部1cのそれぞれの内部に設けられる中空の内筒面17(空洞部)の中心軸は一致している。以下、チャック1の中心軸のことを筒軸Cと呼ぶ。また、チャック1に取り付けられるスリーブ2,小ロックナット3や外部パーツ10b,芯パーツ10cの各部品に関しても、インストーラ10の組み立て後にチャック1の筒軸Cと一致する中心軸について述べる場合には、単に筒軸Cという。
支持部1aは、組み付け前のバルブステムシール90を掴んで支持する部位である。支持部1aはバルブステムシール90の外径に合わせて変形することで、異なる外径のバルブステムシール90を支持する径可変構造を有している。
図3(a)に示すように、支持部1aはその端面12側の外径が軸体部1bとの接合部側の外径よりも拡大した形状である。例えば、支持部1aの外周面15は筒軸Cを中心とした回転体形状であり、外径の異なる二つの円筒面を円錐台の筒面で接続したラッパ状に形成される。支持部1aは、少なくとも端面12側に向かって拡径された形状であればよい。以下、図3(b)に示すように、筒軸Cを通る断面において端面12に向かって拡大したような輪郭となる傾斜した部位のことを、拡径部15aと呼ぶ。
また、図3(a)に示すように、支持部1aの軸体部1bとの接合部側には、外周面15から内部に貫通する円形の切り穴11が穿孔される。切り穴11の個数は例えば三個であり、それぞれの切り穴11の中心点の配置は支持部1aの周方向に等間隔である。さらに、それぞれの切り穴11の中心から支持部1aの端面12に向かって延びるすり割り溝13が設けられ(つまり、支持部1aにはすり割り加工が施され)、支持部1aの先端が三つの部位(把持片)に分割される。すり割り加工によって、円形の切り穴11の近傍における支持部1aの弾性変形が許容される。なお、円形の切り穴11が大きいほど、支持部1aの先端の三つの部位がそれぞれ変形しやすくなる。
図3(b)に示すように、支持部1aの内側には第一内筒面17aが設けられる。第一内筒面17aは後述するガイドピン6の外径や、軸体部1bの第二内筒面17bよりも大径である。なお、第一内筒面17aが大きいほど支持部1aの肉厚が薄くなり、支持部1aの先端が変形しやすくなる。
端面12側の最端部には、第一内筒面17aの内径がさらに拡大されたへこみ部14が設けられる。へこみ部14は、バルブステムシール90の補強スリーブ91を外側から掴む部位であり、補強スリーブ91の筒部91aに接触する筒受け面14aと、補強スリーブ91の肩部91bに接触する肩受け面14bとを備える。筒受け面14aは筒軸Cを中心とした円筒面として形成され、肩受け面14bは筒軸Cに対して垂直な平面状に形成される。
前述の支持部1aの弾性変形により、へこみ部14の筒受け面14aは筒軸Cに垂直な方向に向かって移動可能である。したがって、三つの筒受け面14aに接触する内接円の直径は可変である。つまり、へこみ部14は、バルブステムシール90の外径に合わせて変形し、異なる外径のバルブステムシール90を支持する。
図3(c)に示すように、外周面15には、肩受け面14bを含む平面と交わる位置を示す溝15b(基準線)が形成される。溝15bは、へこみ部14にバルブステムシール90がセットされたときに、バルブステムシール90の肩部91bの上面の位置を示す指標となる。なお、溝15bの代わりに突条やドット状の目印といった指標を設けてもよい。また、筒受け面14aと肩受け面14bとが隣接する部位(入隅部)には、ぬすみ加工が施される。これにより、筒受け面14aと肩受け面14bとの垂直性が向上する。
軸体部1bは中空軸状に形成された部位であり、図3(a)に示すように、その外周面16にはネジ溝を有するネジ面16aが形成されている。軸体部1bのネジ面16aの外径は、支持部1aの接合部における外周面15の外径と同一であり、ネジの条数は例えば一条であり、ピッチは例えば1mmとする。
図3(b)に示すように、軸体部1bの内部には筒状の第二内筒面17bが設けられる。第二内筒面17bの内径は、ガイドピン6の外径に対応する大きさ(すなわち、ガイドピン6に面接触するとともに抜き差しが可能な大きさ)であり、軸体部1bからつまみ部1cにわたって同一径で貫通形成されている。
つまみ部1cは、軸体部1bの端部から筒軸C方向に延びて設けられた部位である。図3(a)に示すように、つまみ部1cは、軸体部1bよりも細い軸状の部材をその部材の直径よりも狭い間隔で筒軸Cに平行に配置された二平面で切断した樽型の断面形状を有する。図3(d)中では、つまみ部1cの表面のうち、互いに平行な二面に符号19a,19bを付し、残りの筒面に符号19cを付している。なお、第二内筒面17bは二面19a,19bの間を貫通するように設けられており、二面19a,19bの間隔は第二内筒面17bの内径よりも大きい。
つまみ部1cは軸体部1bよりも細いため、図3(d)に示すように、軸体部1bのつまみ部1c側の端面は部分的に見えた状態となる。以下、軸体部1bとつまみ部1cとの断面形状の相違によって生じる面を計測段面18と呼ぶ。計測段面18は、軸体部1bの筒軸Cに垂直な平面として設けられる。また、つまみ部1cの筒面19cの先端には、ネジ溝が形成されたネジ面19dが設けられる。ネジ面19dは、後述するキャップ7に形成される雌ねじに螺合する。
ここで、支持部1aの外周面15に設けられた溝15bから計測段面18までの距離をLとおく。また、溝15bから支持部1aの端面12までの距離をMとおく。距離Lは、後述するアウターパイプ4の全長と同一の寸法に設定される。また、距離Mは、バルブステムシール90の筒部91aを保持しうる程度の長さであればよく、少なくとも打ち込み高さHよりも小さい寸法に設定される。
[3−2.スリーブ]
スリーブ2は、チャック1の外側に装着される筒状の部材であり、チャック1の筒軸Cに一致する筒軸を有する。スリーブ2は二つの機能を持っている。第一の機能は、バルブステムシール90が掴まれるへこみ部14の形状を固定して維持する機能、すなわち、三つの筒受け面14aに接触する内接円の直径を定める機能である。第二の機能は、チャック1を後述するアウターパイプ4に螺合させる機能である。
スリーブ2の端面21,22は、筒軸Cに垂直な面である。図3(f)に示すように、一方の端面21と内周面24との角部には、面取り加工によって形成された面部21a(押圧端部)が設けられ、外周面15の拡径部15aとの接触性が確保される。また、他方の端面22は、小ロックナット3と接触する面である。なお、面部21aと拡径部15aとを面接触させるべく、筒軸Cを通る断面における面部21aの傾斜勾配を拡径部15aの傾斜勾配に対応させる(一致させる)ことが好ましい。
図3(e)に示すように、スリーブ2の外周面23には、ネジ溝が形成されたネジ面23aと、ローレット加工が施された防滑面23bとが設けられる。外周面23の外径は、一方の端面21から他方の端面22にわたって均一であり、その外径寸法はW1である。また、ネジ面23aは、後述するアウターパイプ4に螺合する面であり、ネジ溝の条数は例えば一条であり、ピッチは例えば1mmである。
スリーブ2の内周面24には、雌ネジが形成されたネジ面24aと、ネジ面24aよりも大きい内径を持つ内筒面24bとが設けられる。ネジ面24aは、軸体部1bのネジ面16aのネジ溝と螺合する部位であり、雌ネジの条数は例えば一条であり、ピッチは例えば1mmである。
ネジ面24aが形成される筒軸C方向の幅寸法D1は任意に設定することが可能である。幅寸法D1を大きくするほど、ネジ面24aとネジ面16aとの螺合面積が増大し、締結が確実なものとなる。一方、スリーブ2のチャック1への組み立て時の作業性を考慮すると、幅寸法D1が小さいほどスリーブ2の回転量が少なくて済み、効率的である。したがって、チャック1及びスリーブ2間の締結に支障を生じない範囲で幅寸法D1をできるだけ小さく設定することが好ましい。
スリーブ2は、ネジ面24aを軸体部1bのネジ面16aに螺合させた状態で筒軸C方向に移動可能である。また、このとき、スリーブ2の面部21aが支持部1aの拡径部15aに当接すると、筒受け面14aが互いに近接する方向に押圧される。三つの筒受け面14aに接触する内接円の直径は、スリーブ2を支持部1a側に移動させるほど小さくなる。これにより、チャック1のへこみ部14に掴まれるバルブステムシール90の外径が可変となる。
[3−3.小ロックナット]
小ロックナット3(第二可変位置決め部材)は、スリーブ2をチャック1に対して任意の位置で固定するためのナット部材(環状部材)である。図3(g)に示すように、小ロックナット3の外周面31には、ローレット加工が施された防滑面31aが設けられる。小ロックナット3の外径寸法W2は、スリーブ2の外径寸法W1よりも小さく設定される。
また、図3(h)に示すように、小ロックナット3の内周面32には、ネジ面24aと同径,同条数,同ピッチの雌ネジのネジ面32aが形成される。スリーブ2及び小ロックナット3は、チャック1のネジ面16a上でダブルナットとして機能する。スリーブ2の端面22と小ロックナットの端面33とを接触させて互いに締め付け合うことでこれらの位置が固定され、スリーブ2の面部21aと支持部1aの拡径部15aとの接触位置が固定される。したがって、支持部1aの筒受け面14aに接触する内接円の直径も定められることになり、バルブステムシール90がチャック1の支持部1aに支持された状態で保持される。
[3−4.アウターパイプ]
外部パーツ10bはアウターパイプ4及びロックナット5を備える。
アウターパイプ4は、スリーブ2が固定された内部パーツ10aの外側に装着される筒状の部材であり、チャック1の筒軸Cに一致する筒軸を有する。図4(a)に示すように、アウターパイプ4の筒軸C方向の両端には、筒軸Cに垂直な先端面41(当接面)及び基端面42(計測面)が設けられる。
先端面41は、バルブステムシール90の組み付け時にエンジン80のバルブスプリングシート85の上面に当接して面接触する部位である。また、基端面42は後述するロックナット5と接触する面である。先端面41と基端面42との間の距離は、支持部1aの外周面15に設けられた溝15bから計測段面18までの距離Lと同一寸法に形成される。
アウターパイプ4の基端面42側の外周は、先端面41側よりも外径が拡大された大径部43が設けられる。大径部43の外径寸法はW3である。これにより、基端面42の面積が広くなり、寸法の計測がしやすくなる。例えば、ノギスのデプスバーの先端を基端面42に突き当てやすくなる。
また、アウターパイプ4の内周面44には、図4(b)に示すように、雌ネジが形成されたネジ面44aと、ネジ面44aよりも大きい内径を持つ内筒面44bとが設けられる。ネジ面44aは、スリーブ2のネジ面23aのネジ溝と螺合する部位であり、雌ネジの条数は例えば一条であり、ピッチは例えば1mmである。したがって、アウターパイプ4は、スリーブ2が固定された内部パーツ10aの筒軸C方向に移動可能である。
ネジ面44aが形成される筒軸C方向の幅寸法D2は、任意に設定することができる。スリーブ2のネジ面24aの幅寸法D1と同様に、幅寸法D2が大きいほどネジ面44aとスリーブ2の外周面23との螺合面積が増大して締結が確実なものとなり、幅寸法D2が小さいほど作業性が向上する。
[3−5.ロックナット]
ロックナット5(可変位置決め部材)は、スリーブ2が固定された内部パーツ10aに対してアウターパイプ4を任意の位置で固定するためのナット部材(環状部材)である。図4(c)に示すように、ロックナット5の外周面51には、小ロックナット3と同様のローレット加工が施された防滑面51aが設けられる。ロックナット5の外径寸法W4は、アウターパイプ4の大径部43の外径寸法W3よりも小さく設定される。
また、図4(d)に示すように、ロックナット5の内周面52には、チャック1のネジ面16aのネジ溝に螺合する雌ネジのネジ面52aが形成される。アウターパイプ4及びロックナット5は、スリーブ2の外周面23及びチャック1の外周面16上でダブルナットとして機能する。アウターパイプ4の基端面42とロックナット5の端面53とを接触させて互いに締め付け合うことで、内部パーツ10aが外部パーツ10bに対して固定される。
[3−6.ガイドピン]
芯パーツ10cは、ガイドピン6及びキャップ7を備える。ガイドピン6は、組み付けに係るバルブガイド82の内径に対応する外径を持つ軸状に形成された部材であり、その軸心がチャック1の筒軸Cに一致するようにチャック1に挿入される。
図5(a)に示すように、ガイドピン6は、その表面にネジ面61,第一筒面62及び第二筒面63を備える。ネジ面61は、キャップ7に形成される雌ねじに螺合する部位である。ネジ面61のネジ溝の外径は、チャック1のつまみ部1cの筒面19cに形成されるネジ面19dの外径よりも小径である。
第一筒面62は、チャック1の軸体部1b及びつまみ部1cに形成された第二内筒面17bに摺接する部位であり、その外径は第二内筒面17bの内径に対応する大きさに設定される。
一方、第二筒面63はバルブステムシール90の位置決め用の部位であり、その外径の最大値はバルブステムシール90が取り付けられるバルブガイド82の内径に対応する大きさ(そのバルブガイド82に挿入されるバルブステム83の外径と同一の大きさ)に設定される。なお、第二筒面63は、バルブステムシール90の組み付け時に位置合わせがしやすいように、ガイドピン6の先端64側で外径がやや小さくなるように先細りに形成されている。
バルブステムシール90が組み付けられるバルブガイド82の内径の種類が複数ある場合には、その内径の種類に応じた第二筒面63を持つ複数種類のガイドピン6を用意すればよい。
[3−7.キャップ]
キャップ7は、ガイドピン6をチャック1に対して固定するための部材である。キャップ7は、外径が同一で内径の異なる二種類の中空円筒を同軸に隣接配置し、小径側の中空円筒の頂面の穴を塞いだ形状に形成される。図5(c)に示すように、キャップ7の内部には、第一内周面71及び第二内周面72が設けられる。第一内周面71はガイドピン6のネジ面61と螺合する雌ネジが形成された面である。
また、第二内周面72の内径は第一内周面71よりも大径であり、つまみ部1cのネジ面19dと螺合する雌ネジが形成された面である。第一内周面71及び第二内周面72の雌ネジに対応するネジ溝を螺合させることで、チャック1の内筒面17に挿入されたガイドピン6がチャック1に対してキャップ7を介して間接的に固定される。
なお、チャック1のつまみ部1cは、第一内周面71に取り付けられるガイドピン6と第二内周面72とで挟まれる空間内に挿入されることになる。したがって、つまみ部1cの筒面19cと第二内筒面17bとの間の厚みに対応する寸法が確保されるように、第一内周面71及び第二内周面72の内径を設定することが好ましい。
図5(b)に示すように、第一内周面71が形成された側とは反対側のキャップ7の端面74は、バルブステムシール90の組み付け時のハンマー打撃面である。また、キャップ7の外周面73には、ローレット加工が施された防滑面73aが設けられる。
[4.組み付け工具の使用手順]
[4−1.外径の調整]
最初に、バルブステムシール90の外径にチャック1の掴み寸法を合わせる作業を実施する。図6(a)に示すように、バルブステムシール90をチャック1の支持部1aにセットする。ここで、バルブステムシール90の肩部91bの位置が外周面15の溝15bと一致しているかどうかを確認する。
次いで、チャック1のつまみ部1c側をスリーブ2の端面21側から挿入し、チャック1のネジ面16aにスリーブ2のネジ面24aをねじ込む。スリーブ2は、三つの筒受け面14aに接触する内接円の直径がバルブステムシール90の外径とおおよそ合うまで回転させる。
スリーブ2の端面21側に設けられた面部21aはチャック1の外周面15の拡径部15aに接触し、三つの筒受け面14aを内側へと狭めるように支持部1aを弾性変形させる。このとき、バルブステムシール90を軽く手で外せる程度の保持力となるようにスリーブ2の回転位置を微調整し、筒受け面14aによる保持力を定めるとよい。
スリーブ2の位置が定まったら、図6(b)に示すように、チャック1のつまみ部1c側を小ロックナット3の端面33側から挿入し、チャック1のネジ面16aに小ロックナット3のネジ面32aをねじ込む。その後、小ロックナット3の端面33をスリーブ2の端面22に接触させて締め付け、スリーブ2及び小ロックナット3の位置をともに固定する。
ここでチャック1に支持されるバルブステムシール90の外径が固定されるため、バルブステムシール90を一旦、チャック1の支持部1aから取り外し、引き続き外部パーツ10bを組み立てる。
[4−2.打ち込み高さの調整と位置設定]
図7(a),(b)に示すように、内部パーツ10aのつまみ部1c側をアウターパイプ4の先端面41側から挿入し、スリーブ2の外周面23のネジ面23aにアウターパイプ4の内周面44のネジ面44aをねじ込む。アウターパイプ4は、少なくとも内部パーツ10aの軸体部1bが基端面42側から突出するまで回転させる。そして、アウターパイプ4の基端面42からチャック1の計測段面18までの距離Xをノギスやディジタルノギス等を用いて測定する。
アウターパイプ4の全長Lは、内部パーツ10aの溝15bから計測段面18までの距離Lに一致する。つまり、図7(b)に示すように、基端面42から計測段面18までの距離Xは、アウターパイプ4の先端面41から内部パーツ10aの溝15bまでの距離に一致する。言い換えると、距離Xはアウターパイプ4の先端面41が当接するバルブスプリングシート85の上面からバルブステムシール90の肩部91bまでの距離に一致する。したがって、距離Xが打ち込み高さHと同じ寸法になるまでアウターパイプ4を回転させればよい。
内部パーツ10aとアウターパイプ4との位置関係が定まったら、図7(c),(d)に示すように、内部パーツ10aのつまみ部1c側をロックナット5の端面53側から挿入し、チャック1のネジ面16aにロックナット5のネジ面52aをねじ込む。その後、ロックナット5の端面53をアウターパイプ4の基端面42に接触させて締め付け、アウターパイプ4及びロックナット5の位置をともに固定する。この段階で、チャック1に支持されるバルブステムシール90の打ち込み高さHが固定される。ロックナット5の締結後、図7(d)に示すように、基端面42から計測段面18までの距離Xが打ち込み高さHと同一寸法であることを再確認する。
その後、指定の軸径のガイドピン6とキャップ7とを螺合させて芯パーツ10cを組み立てる。図7(e)に示すように、芯パーツ10cを内部パーツ10aのつまみ部1c側から挿入し、キャップ7の第二内周面72につまみ部1cのネジ面19dをねじ込む。ガイドピン6の第一筒面62はチャック1の第二内筒面17bに摺接し、筒軸Cに沿って配置される。このような手順で、インストーラ10の調整が完了する。
なお、バルブステムシール90の組み付け前にバルブステム83がバルブガイド82に挿入されている場合にはガイドピン6が不要であり、つまみ部1cにキャップ7を取り付けるだけでよい。
アウターパイプ4を内部パーツ10aに対して回転させたときに生じる筒軸C方向の移動量は、条数及びピッチに依存する。例えば、1mmピッチの一条ねじの場合、アウターパイプ4の回転数がミリメートル単位の移動距離に一致する。このような関係を利用して、打ち込み高さHを調整してもよい。
すなわち、図8に示すように、アウターパイプ4の先端面41とチャック1の溝15bとを一致させた状態(すなわち、アウターパイプ4の基端面42とチャック1の計測段面18とを同一平面上に位置させた状態)で、アウターパイプ4の大径部43とつまみ部1cの筒面19cとの両方にマーキングを施し、アウターパイプ4とチャック1との相対回転量を把握する。
例えば、マーキング印を基準としてアウターパイプ4をチャック1に対して15回転させれば、基端面42から計測段面18までの距離Xが15mmとなる。したがって、打ち込み高さHに対応する回数だけアウターパイプ4を回転させれば、正確に打ち込み高さHを設定することができる。なお、このような打ち込み高さHの設定後にも、図7(d)に示すように、寸法の最終確認を実施することが好ましい。
[4−3.バルブステムシールの圧入]
続いて、バルブステムシール90の組み付け後にバルブステム83をバルブガイド82に挿入する場合のバルブステムシール90の圧入手順を説明する。
バルブステムシール90の補強スリーブ91の筒部91aにエンジンオイルを塗布し、これをインストーラ10の支持部1aにセットする。図9(a)に示すように、ガイドピン6の先端64をバルブガイド82の内筒面82bに接触させて位置を合わせ、ゆっくりとインストーラ10を下方へ移動させると、シール基部92aの内側にバルブガイド82が圧入される。このとき、インストーラ10のキャップ7の端面74をプラスティックハンマー等で叩いて圧入してもよい。
インストーラ10の移動位置の下限は、図9(b)に示すように、インストーラ10のアウターパイプ4の先端面41がバルブスプリングシート85の上面に当接する位置となる。なお、インストーラ10のキャップ7の端面74をプラスティックハンマー等で叩いたときに生じる打撃音の変化で、アウターパイプ4の先端面41とバルブスプリングシート85とが当接したことを把握することができる。
このとき、アウターパイプ4の先端面41からバルブステムシール90の肩部91bまでの距離Xは、予め設定された打ち込み高さHと同一寸法となる。したがって、インストーラ10をゆっくりと引き上げると、図9(c)に示すように、バルブガイド82の上端面82aとシールリップ部92bの下端面92cとの間に、若干の隙間が形成された状態で、バルブステムシール90はバルブガイド82の先端に打ち込み高さHで固定される。なお、バルブガイド82の上端面82aとシールリップ部92bの下端面92cとの隙間も確保される。
[5.効果]
[5−1.可変の打ち込み高さ]
このように、本インストーラ10は、アウターパイプ4の先端面41が当接するバルブスプリングシート85の上面を基準として圧入寸法が管理されるため、バルブガイド82の上端面82aとシールリップ部92bの下端面92cとに隙間がある場合であっても、正確な打ち込み高さHでバルブステムシール90を組み付けることができる。
また、本インストーラ10は、外部パーツ10bに対する内部パーツ10aの固定位置が可変である。したがって、任意の打ち込み高さHのバルブステムシール90に対応することができ、バルブステムシール90のバルブガイド82への組み付け精度を向上させることができる。これにより、打ち込み高さH毎に異なる工具を用意する必要がなくなり、バルブステムシール90の組み付け作業性を向上させることができる。例えば、予め設定された所望の寸法(所定距離)としての打ち込み高さHに応じて、内部パーツ10aの外部パーツ10bに対する位置を適宜調整して位置決めすればよい。
また、本インストーラ10では、図7(b)に示すように、アウターパイプ4の基端面42から計測段面18までの距離Xが打ち込み高さHに一致する構造を備えている。これにより、アウターパイプ4の内部側の寸法をアウターパイプ4からの突出寸法に変換して把握することができ、寸法の確認作業が容易となる。
特に、本インストーラ10の内部パーツ10aには、軸体部1bとつまみ部1cとの間に計測段面18が設けられているため、アウターパイプ4の基端面42から計測段面18までの距離を正確に測定することができる。したがって、寸法調整に係る施工精度を向上させることができる。
また、本インストーラ10では、内部パーツ10aのネジ面16aに螺合するロックナット5と、内部パーツ10aのネジ面23aに螺合するアウターパイプ4とを当接させて締め付けることでダブルナット構造を形成している。これにより、内部パーツ10aと外部パーツ10bとの相対位置を任意に設定して固定することができる。また、ダブルナット構造の解除も容易であり、内部パーツ10a,外部パーツ10bを簡単に移動させることができる。したがって、バルブステムシール90の組み付け作業性を向上させることができる。
なお、ネジ式の寸法調整機構により調整寸法を連続的に変化させることができ、微調整が容易であるほか、任意の寸法に対応することができるというメリットがある。
さらに、本インストーラ10では、ダブルナット構造に係る内部パーツ10aのネジピッチに関して、チャック1のネジ面16aとスリーブ2のネジ面23aとが同ピッチに形成されている。つまり、ネジ面16aに螺合するロックナット5とネジ面23aに螺合するアウターパイプ4とが同ピッチであり、螺合面のネジ径が異なるにも関わらず、回転量に対する筒軸C方向への移動距離が同一となる。したがって、内部パーツ10aを回転させたときに生じるロックナット5及びアウターパイプ4の移動量を同一にすることができ、締結時や解除時における固定位置の調整が容易となる。
なお、内部パーツ10aと外部パーツ10bとの螺合面を一条ネジで形成し、全てのネジピッチを1mmとすれば、内部パーツ10aの回転回数と外部パーツ10bのミリメートル単位の移動距離とを一致させることができる。したがって、図8に示すように、調整寸法を直感的に把握しやすくすることができる。
また、本インストーラ10では、ロックナット5の外径寸法W4がアウターパイプ4の大径部43の外径寸法W3よりも小さく設定されている。これにより、図7(d)に示すように、ロックナット5による締結後であっても、基端面42にノギスのデプスバーの先端を垂直に突き当てることができ、寸法の測定精度を向上させることができる。
[5−2.可変のステムバルブシール外径]
本インストーラ10の支持部1aはバルブステムシール90の外径に合わせて変形する。したがって、任意の径のバルブステムシール90に対応することができ、バルブステムシール90のバルブガイド82への組み付け精度を向上させることができる。これにより、例えばバルブステムシール90の外径毎に異なる工具を用意する必要がなくなり、バルブステムシール90の組み付け作業性をさらに向上させることができる。
また、本インストーラ10は、支持部1aの先端が三つの部位に分割されたチャック構造を備え、分割されたそれぞれの部位の外周面15に拡径部15aが設けられている。そのため、スリーブ2の端面21側の面部21aで拡径部15aを筒軸C方向に押し付けることで、拡径部15aを容易に内側に狭めることができる。したがって、スリーブ2と支持部1aとの位置調整により、異なる径のバルブステムシール90を簡単に把持することができ、作業性を向上させることができる。
また、本インストーラ10では、チャック1のネジ面16aに螺合するスリーブ2及び小ロックナット3を互いに当接させて締め付けることでダブルナット構造を形成している。これにより、スリーブ2と支持部1aとの相対位置を任意に設定して固定することができる。また、ダブルナット構造の解除も容易であり、スリーブ2及び小ロックナット3を簡単に移動させることができる。したがって、バルブステムシール90の組み付け作業性を向上させることができる。
なお、ネジ式の支持外径調整構造により掴み寸法を連続的に変化させることができ、保持力の微調整が容易であるほか、任意の外径寸法に対応することができるというメリットがある。例えば、把持力が強すぎて組み付け後に工具が抜けないといった作業上の不都合を解消することができる。
また、本インストーラ10では、図6(b)に示すように、チャック1の支持部1aに形成されたすり割り溝13から見えるバルブステムシール90の肩部91bと溝15bとを一致させることで、バルブステムシール90が正規の支持位置に収められていることを容易に確認することができる。したがって、インストーラ10の組み立て精度を向上させることができる。
[5−3.可変のバルブガイド内径]
また、本インストーラ10では、第二筒面63の外径が異なるガイドピン6を使用することができる。つまり、芯パーツ10cを内部パーツ10aに対して着脱自在であるため、外径の異なるガイドピン6を内部パーツ10aの内筒面17に挿入することができ、内径の異なるバルブガイド82に対応することができる。これにより、バルブステムシール90のバルブガイド82への組み付け精度を向上させることができる。また、例えばバルブガイド82の内径毎に異なる工具を用意する必要がなくなり、バルブステムシール90の組み付け作業性を向上させることができる。
また、図9(a)に示すように、バルブステムシール90の圧入直前における筒軸Cがバルブガイド82の筒軸と一致していなかったとしても、ガイドピン6をバルブガイド82に挿入することでバルブガイド82の筒軸に垂直な面内でのバルブステムシール90の位置が微調整され、正確に位置決めされる。このように、インストーラ10にガイドピン6を設けることで、バルブステムシール90の正確な位置合わせが可能となり、バルブステムシール90の組み付け作業性を向上させることができる。
[6.変形例等]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
[6−1.ネジ以外の構造を用いる場合]
上述のインストーラ10は、ネジ式の寸法調整機構及びネジ式の支持外径調整機構を備えたものを例示したが、これらのような具体的な機構,構造は任意である。ネジ式の寸法調整機構に代えて、内部パーツ10a及び外部パーツ10bの相対位置を段階的に(不連続に)変更する機構を用いてもよいし、ボルトや着脱式リベット等を用いてもよい。
例えば、図10(a)に示すように、アウターパイプ4の内周面44からスリーブ2の外周面23に向かって付勢された押圧部材45(可変位置決め部材の一つ)を設け、これに係合する複数の凹部25(可変位置決め部材の一つ)をスリーブ2の外周面23に設ける。内部パーツ10aはアウターパイプ4に対して筒軸C方向に摺動自在とし、押圧部材45と凹部25とが係合する位置で固定されるものとする。ここでは、上述の実施形態と同様の要素に同一の符号を付して示している。
このように、内部パーツ10aと外部パーツ10bとの相対位置を複数の位置で固定する構造であれば、上述のインストーラ10と同様の効果を奏するものとなり、加えてロックナット5が不要になる。なお、打ち込み高さHは内部パーツ10aと外部パーツ10bとの位置関係で定まる。内部パーツ10aの固定位置が少なくとも二箇所以上あれば、打ち込み高さHが(二位置に)可変であるといえる。したがって、少なくとも二箇所以上の位置で内部パーツ10aが固定される構造であればよい。
また、チャック1とスリーブ2との相対位置の固定構造についても同様である。例えば、図10(b)に示すように、スリーブ2の内周面24からチャック1の外周面16に向かって付勢された第二押圧部材26(可変位置決め部材の一つ)を設け、これに係合する複数の第二凹部16b(可変位置決め部材の一つ)をチャック1の外周面16に設けてもよい。この場合も、上述のインストーラ10と同様の効果を奏するほか、小ロックナット3を省略することができる。
[6−2.その他の変形例]
上述のインストーラ10は、内部パーツ10aが多様な外径のバルブステムシール90に対応する構造を備えているが、例えばバルブステムシール90の外径が一種類である場合には、チャック1のすり割り溝13や拡径部15aといった支持外径調整機構を省略することができる。
なお、チャック1のすり割り溝13は、拡径部15aの内接円の径を調整する機能だけでなく、図6(b)に示すように、取り付けられたバルブステムシール90の位置を目視で直接的に確認させる機能も持つ。したがって、すり割り溝13を省略する場合には、バルブステムシール90の肩部91bに対応する位置に開口された窓部を設けることが考えられる。窓部から見えるバルブステムシール90の肩部91bと溝15bとを一致させることで、バルブステムシールが正規の支持位置に収められていることを容易に確認することができる。
また、チャック1とスリーブ2とを一体形成すれば、外周面16のネジ面や小ロックナット3等も省略可能である。また、組み付けに係るバルブガイド82の内径が一種類である場合には、予めチャック1,ガイドピン6及びキャップ7を一体形成してもよい。
また、上述のインストーラ10では、チャック1に筒受け面14a及び肩受け面14bを有するへこみ部14が設けられたものを例示したが、へこみ部14の具体的な形状はこれに限定されず、少なくとも、バルブステムシール90の外側に係合する形状を備えたものであればよい。したがって、へこみ部14の形状はバルブステムシール90の形状に応じて設定される。
また、上述のインストーラ10は、補強スリーブ91の肩部91bの上面を含む平面P1がバルブステムシール90の組み付け精度管理上の基準面として設定された場合に使用される工具であるが、基準面の位置は上述のものに限定されない。例えば、バルブステムシール90のシールリップ部92bの上端面を基準面とした場合には、それに応じてチャック1の計測段面18やアウターパイプ4の全長を変更することで、上述の実施形態と同様の手順,効果を得ることができる。
なお、上述の実施形態では、アウターパイプ4の全長(先端面41から基端面42までの距離)が、チャック1の溝15bから計測段面18までの距離Lと同一寸法となっているが、このような寸法関係に依らずに打ち込み高さHを設定することも可能であり、すなわちアウターパイプ4の全長は距離Lと同一寸法でなくてもよい。
例えば、バルブステムシール90に固定された座標系で任意の寸法基準位置(基準面)を設定する。次に、そのバルブステムシール90がセットされた状態での寸法基準位置に対応する位置を「チャック側基準位置(チャック側基準面)」として、チャック1に固定された座標系で設定する。このチャック1を用いたインストーラ10では、アウターパイプ4の先端面41から「チャック側基準位置」までの距離が、アウターパイプ4の基端面42から計測段面18までの距離と等しければよいことになる。
したがって、チャック1の「チャック側基準位置」から計測段面18までの寸法がアウターパイプ4の全長と同一寸法であれば、バルブステムシール90に任意に設定された寸法基準位置からバルブスプリングシート85までの距離とアウターパイプ4の基端面42から計測段面18までの距離とが一致する。つまり、上述の実施形態のインストーラ10は、「チャック側基準位置」が肩受け面14b(溝15b)である場合の実施例であって、「チャック側基準位置」は任意の位置に設定することが可能であり、また「チャック側基準位置」を変更することによってアウターパイプ4の全長やチャック1の寸法は多様に考えられる。
また、上述の実施形態では、手動でバルブステムシール90をバルブガイド82に圧入固定するためのインストーラ10を例示したが、自動的にバルブステムシール90を取り付ける機械に対してインストーラ10の構造を適用することも考えられる。例えば、前述の特許文献1に記載されたような生産設備装置のシートホルダに適用することで、生産性をさらに向上させることができる。
なお、上述のインストーラ10は、ディーゼルエンジン及びガソリンエンジンの双方に適用することができる。
1 チャック
1a 支持部
1b 軸体部
1c つまみ部
2 スリーブ
3 小ロックナット(第二可変位置決め部材,環状部材)
4 アウターパイプ
5 ロックナット(可変位置決め部材,環状部材)
6 ガイドピン
7 キャップ
10 インストーラ
10a 内部パーツ
10b 外部パーツ
10c 芯パーツ
14 へこみ部
14a 筒受け面(把持片)
14b 肩受け面
15a 拡径部
15b 溝(基準線)
17 内筒面(空洞部)
18 計測段面
21a 面部(押圧端部)
41 先端面(当接面)
42 基端面(計測面)
82 バルブガイド
82a 上端面
83 バルブステム
85 バルブスプリングシート
90 バルブステムシール
91 補強スリーブ
91a 筒部
91b 肩部
91c 下端面
92 シールゴム
92a シール基部
92b シールリップ部
92c 下端面
H 打ち込み高さ

Claims (13)

  1. エンジンのバルブガイドにバルブステムシールを組み付けるための組み付け工具であって、
    前記バルブステムシールを支持する支持部を有する内部パーツと、
    前記内部パーツが内部に挿入される筒状の中空軸部、及び、前記中空軸部の一端側に設けられ組み付け時に前記エンジンに当接する当接面を有するアウターパイプと、
    前記内部パーツに支持された前記バルブステムシールと前記当接面との距離に応じて、前記内部パーツの前記アウターパイプに対する位置を変更可能に位置決めする可変位置決め部材とを備えたことを特徴とする、バルブステムシール組み付け工具。
  2. 前記アウターパイプが、前記中空軸部の他端側にて前記当接面と平行に形成された計測面を有し、
    前記支持部が、前記バルブステムシールの外側に係合するへこみ部を有し、
    前記内部パーツが、一端側に前記支持部が設けられた軸状の軸体部を有するとともに、前記軸体部の他端側には段状の計測段面が形成されており、
    前記アウターパイプの前記当接面及び前記計測面間の長さと、前記内部パーツの前記へこみ部の内端及び前記計測断面間の長さとが同一である
    ことを特徴とする、請求項1記載のバルブステムシール組み付け工具。
  3. 前記内部パーツが、前記軸体部の外周にネジ結合されたスリーブを有し、
    前記アウターパイプが、前記スリーブの外側にネジ結合されており、
    前記可変位置決め部材が、前記アウターパイプの前記計測面に当接可能なように、前記軸体部の外周にネジ結合された環状部材からなる
    ことを特徴とする、請求項2記載のバルブステムシール組み付け工具。
  4. 前記内部パーツが、前記軸体部よりも細く、前記軸体部の他端側の端部から前記軸体部の軸心方向に延びて設けられたつまみ部を有し、
    前記計測断面が、前記軸体部及び前記つまみ部間で前記軸体部の軸心に垂直に設けられている
    ことを特徴とする、請求項3記載のバルブステムシール組み付け工具。
  5. 前記軸体部のネジ及び前記スリーブのネジのピッチが同一である
    ことを特徴とする、請求項3又は4記載のバルブステムシール組み付け工具。
  6. 前記ピッチが1ミリメートルである
    ことを特徴とする、請求項5記載のバルブステムシール組み付け工具。
  7. 前記可変位置決め部材の外形が、前記アウターパイプの前記計測面よりも小さく形成されている
    ことを特徴とする、請求項3〜6の何れか1項に記載のバルブステムシール組み付け工具。
  8. 前記内部パーツの前記支持部が、前記バルブステムシールの外径に合わせて変形する径可変構造を有する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のバルブステムシール組み付け工具。
  9. 前記支持部が、前記バルブステムシールの外周で互いに所定の間隔を空けて錐面状に広がるように配置され、前記バルブステムシールを外側から把持する複数の把持片を有するとともに、
    前記スリーブが、錐面状に配置された前記複数の把持片の母線方向に移動自在に設けられ、前記母線方向の位置に応じて前記複数の把持片を互いに近接する方向へ押圧する押圧端部を有し、
    前記スリーブの前記軸体部に対する位置を変更可能に位置決めする第二可変位置決め部材を備えた
    ことを特徴とする、請求項3〜7の何れか1項に記載のバルブステムシール組み付け工具。
  10. 前記第二可変位置決め部材が、前記スリーブの他端部に当接可能なように、前記軸体部の外周にネジ結合された環状部材からなる
    ことを特徴とする、請求項9記載のバルブステムシール組み付け工具。
  11. 前記支持部が、
    前記支持部に支持される前記バルブステムシールを目視確認するべく開口された窓部と、
    前記窓部に隣接する位置であって、前記バルブステムシールの肩部に対応する位置に設けられた基準線とを有する
    ことを特徴とする、請求項8〜10の何れか1項に記載のバルブステムシール組み付け工具。
  12. 前記バルブガイドの内径に対応する外径を有する軸状のガイドピンを備えるとともに、
    前記内部パーツが、前記支持部に支持された前記バルブステムシールの中心線に一致する筒軸を持ち前記ガイドピンが内部に挿入される空洞部を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜11の何れか1項に記載のバルブステムシール組み付け工具。
  13. 前記ガイドピンの一端を着脱自在に保持するとともに、前記空洞部に挿入された前記ガイドピンを前記内部パーツに固定するキャップを備えた
    ことを特徴とする、請求項12記載のバルブステムシール組み付け工具。
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