JP2011254892A - 歯科用照明装置、開口器および歯科用照明システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無影灯により口腔内を明るく照明した状態においても、う蝕の観察を行うことができ、かつ、う蝕観察用の照明光が口腔外において射出されることを防止する。
【解決手段】口腔内に挿入される挿入部5と、該挿入部5に設けられ、歯牙Aに対して照射する照明光を射出する照明部6と、挿入部5の照明部6の射出端より基端側に配置され、磁気または特定の光を検出するセンサ7と、該センサ7による磁気または特定の光の検出結果に基づいて照明部6からの照明光の射出を制御する制御部8とを備える歯科用照明装置2を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】口腔内に挿入される挿入部5と、該挿入部5に設けられ、歯牙Aに対して照射する照明光を射出する照明部6と、挿入部5の照明部6の射出端より基端側に配置され、磁気または特定の光を検出するセンサ7と、該センサ7による磁気または特定の光の検出結果に基づいて照明部6からの照明光の射出を制御する制御部8とを備える歯科用照明装置2を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、歯科用照明装置、開口器および歯科用照明システムに関するものである。
従来、口腔内に挿入されて歯牙に対して光を照射しつつ観察する観察ヘッドに光センサが設けられた口腔内観察装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この口腔内観察装置は、口腔内から口腔外へ観察ヘッドが引き出されたときに光センサによって外光を検出して光の照射を停止するようになっている。
この口腔内観察装置は、口腔内から口腔外へ観察ヘッドが引き出されたときに光センサによって外光を検出して光の照射を停止するようになっている。
しかしながら、う蝕の診断においては、口腔内と口腔外で明るさに大きな差がない場合がある。例えば、無影灯と言われる影の発生しない照明装置を用いて口腔内を明るく照明した状態でう蝕の診断をする場合には、口腔内と口腔外で明るさに大きな差がないため、特許文献1の口腔内観察装置では、光の照射を停止することができない。あるいは、う蝕の観察時には無影灯を消灯した状態で行う必要があり、操作が煩わしいという不都合がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、口腔内と口腔外で明るさに大きな差がない状態においても、う蝕の観察を行うことができ、かつ、う蝕観察用の照明光が口腔外において射出されることを防止することができる歯科用照明装置、開口器および歯科用照明システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、口腔内に挿入される挿入部と、該挿入部に設けられ、歯牙に対して照射する照明光を射出する照明部と、前記挿入部の前記照明部の射出端より基端側に配置され、磁気または特定の光を検出するセンサと、該センサによる磁気または特定の光の検出結果に基づいて前記照明部からの照明光の射出を制御する制御部とを備える歯科用照明装置を提供する。
本発明は、口腔内に挿入される挿入部と、該挿入部に設けられ、歯牙に対して照射する照明光を射出する照明部と、前記挿入部の前記照明部の射出端より基端側に配置され、磁気または特定の光を検出するセンサと、該センサによる磁気または特定の光の検出結果に基づいて前記照明部からの照明光の射出を制御する制御部とを備える歯科用照明装置を提供する。
本発明によれば、挿入部を患者の口腔内に挿入して、照明部を作動させ、照明光を射出させることにより歯牙を照明し、う蝕の観察を行うことができる。この場合において、患者の唇または口角に磁石あるいは特定の光を射出する光源を配置しておくことにより、挿入部を患者の口腔内に十分に挿入した状態で、挿入部の照明部より基端側に配置されたセンサが磁気または特定の光を検出する。制御部はこの検出状態において照明部からの照明光の射出を許容するよう制御することにより、挿入部が口腔内に十分に挿入された状態で照明光により歯牙を照明することができる。
上記発明においては、前記制御部は、前記センサが磁気または特定の光を検出していないときに前記照明部からの照明光の射出を制限してもよい。
このようにすることで、挿入部が口腔内から引き出されたときには、照明部からの照明光の射出を遮断して、口腔外に照明光が射出されることを防止することができる。
このようにすることで、挿入部が口腔内から引き出されたときには、照明部からの照明光の射出を遮断して、口腔外に照明光が射出されることを防止することができる。
また、上記発明においては、前記センサが、前記挿入部の挿入方向に間隔をあけて複数設けられ、前記制御部は、挿入部の先端側のセンサが磁気または特定の光を検出した後、基端側のセンサが磁気または特定の光を検出したときに、前記照明部からの照明光の射出を許容し、その後、先端側のセンサが磁気または特定の光を再度検出したときに、前記照明部からの照明光の射出を制限するよう制御してもよい。
このようにすることで、センサによる磁気または特定の光の検出結果により、挿入部が口腔内に挿入されつつあるのか、引き出されつつあるのかを判定することができ、より、確実に歯牙の照明を行うことができるとともに、口腔外への照明光の射出をより確実に防止することができる。
また、本発明は、口腔内に挿入される挿入部と、該挿入部に設けられ、歯牙に対して照射する照明光を射出する照明部と、前記挿入部の前記照明部の射出端より基端側に配置され、磁気または特定の光を発生するエネルギ発生源と、該エネルギ発生源から発せられた磁気または特定の光の検出信号を外部から受信する受信部と、該受信部により受信された検出信号に基づいて前記照明部からの照明光の射出を制御する制御部とを備える歯科用照明装置を提供する。
本発明によれば、患者の唇または口角に、磁気あるいは特定の光を検出し、その検出信号を発信するセンサを配置しておくことにより、患者の口腔内に挿入部を十分に挿入すると、エネルギ発生源から発せられた磁気または特定の光がセンサにより検出され、その検出信号が発せられる。センサからの検出信号は受信部により受信され、その受信結果に基づいて制御部が照明光の射出を制御する。これにより、挿入部が口腔内に十分に挿入された状態で照明光により歯牙を照明することができる。
上記発明においては、前記制御部は、前記受信部が検出信号を受信していないときに前記照明部からの照明光の射出を制限してもよい。
このようにすることで、挿入部が口腔内から引き出されたときには、センサからは磁気または特定の光の検出信号が発せられないので、制御部が、照明部からの照明光の射出を遮断して、口腔外に照明光が射出されることを防止することができる。
このようにすることで、挿入部が口腔内から引き出されたときには、センサからは磁気または特定の光の検出信号が発せられないので、制御部が、照明部からの照明光の射出を遮断して、口腔外に照明光が射出されることを防止することができる。
また、上記発明においては、前記特定の光が、青色光または紫外光であってもよい。
このようにすることで、歯牙の観察に影響を与えることなく、挿入部の抜き出しに伴う照明光の口腔外への射出を防止することができる。
このようにすることで、歯牙の観察に影響を与えることなく、挿入部の抜き出しに伴う照明光の口腔外への射出を防止することができる。
また、上記発明においては、前記特定の光が、所定の周波数で点滅する光であり、前記センサが、受光した光を周波数解析して、特定の光を検出してもよい。
このようにすることで、周波数解析により簡易に特定の光を検出することができる。
このようにすることで、周波数解析により簡易に特定の光を検出することができる。
また、本発明は、口腔内に挿入され、両口角に押し付けられる抑え部と、該抑え部を相互に離間する方向に付勢する付勢部とを備え、少なくとも一方の前記抑え部に、両抑え部間の空間に磁場を発生させる磁石または前記空間に向けて特定の光を発生する光源が設けられている開口器を提供する。
本発明によれば、抑え部を患者の口腔内に挿入して両口角に配置すると、付勢部の付勢力によって抑え部が両口角を離間する方向に押圧し、患者の口を開いた状態に維持することができる。そして、いずれかの抑え部に設けられた磁石からの磁場あるいは光源からの特定の光を発生させることにより、両抑え部の間に、磁気または特定の光のセンサを備えた挿入部を有する歯科用照明装置の挿入部を挿入して、挿入部の先端から照射した照明光により歯牙を照明する際に、照明光の射出を制御するために利用させることができる。
また、本発明は、口腔内に挿入され、両口角に押し付けられる抑え部と、該抑え部を相互に離間する方向に付勢する付勢部とを備え、少なくとも一方の前記抑え部に、両抑え部間の空間における磁気または特定の光を検出するセンサと、該センサによる磁気または特定の光の検出信号を外部に向けて送信する送信部とが設けられている開口器を提供する。
本発明によれば、抑え部を患者の口腔内に挿入して両口角に配置すると、付勢部の付勢力によって抑え部が両口角を離間する方向に押圧し、患者の口を開いた状態に維持することができる。そして、両抑え部の間に、磁石または特定の光の光源を備えた挿入部を有する歯科用照明装置の挿入部を挿入して、挿入部の先端から照射した照明光により歯牙を照明する際に、センサによる磁気または特定の光の検出信号を送信部により送信して、照明光の射出を制御するために利用させることができる。
また、本発明は、上記いずれかの歯科用照明装置と、上記開口器とを備え、前記センサが磁気センサであり、前記抑え部に磁石が設けられている歯科用照明システムを提供する。
また、本発明は、上記いずれかの歯科用照明装置と、上記開口器とを備え、前記センサが光センサであり、前記抑え部に光源が設けられている歯科用照明システムを提供する。
また、本発明は、上記いずれかの歯科用照明装置と、上記開口器とを備え、前記センサが光センサであり、前記抑え部に光源が設けられている歯科用照明システムを提供する。
また、本発明は、上記歯科用照明装置と、上記開口器とを備え、前記エネルギ発生源が磁気発生源であり、前記抑え部に磁気センサが設けられている歯科用照明システムを提供する。
また、本発明は、上記歯科用照明装置と、上記開口器とを備え、前記エネルギ発生源が光源であり、前記抑え部に光センサが設けられている歯科用照明システムを提供する。
また、本発明は、上記歯科用照明装置と、上記開口器とを備え、前記エネルギ発生源が光源であり、前記抑え部に光センサが設けられている歯科用照明システムを提供する。
本発明によれば、口腔内と口腔外で明るさに大きな差がない状態においても、う蝕の観察を行うことができ、かつ、う蝕観察用の照明光が口腔外において射出されることを防止することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る歯科用照明装置、開口器および歯科用照明システムについて、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る歯科用照明システム1は、図1に示されるように、歯科用照明装置2と、開口器3とを備えている。
本実施形態に係る歯科用照明システム1は、図1に示されるように、歯科用照明装置2と、開口器3とを備えている。
本実施形態に係る歯科用照明装置2は、図1に示されるように、歯科医等の操作者により把持されるハンドル部4と、該ハンドル部4の先端に設けられ患者の口腔内に挿入される挿入部5と、該挿入部5の先端から歯牙に対して照射する励起光(照明光)を射出させる照明部6と、挿入部5の長手方向の途中位置に配置され、磁気を検出するホールセンサ等の磁気センサ7と、該磁気センサ7による磁気の検出信号に基づいて照明部6を制御する制御部8とを備えている。
挿入部5は、図1に示されるように一方向に湾曲し、口腔内に挿入後に、挿入部5の先端を歯牙Aの咬合面に対向させ易く構成されている。
照明部6は、ハンドル部4内に配置され、励起光を発生するLD(光源)9と、該LD9からの励起光を挿入部5の先端まで導光する光ファイバ10と、LD9を駆動するLDドライバ11と、LDドライバ11によるLD9の駆動をON/OFFするためのスイッチ12とを備えている。
磁気センサ7は、図2に示されるように、挿入部5の先端から約20〜50mmの位置に、挿入部5の湾曲方向に沿う平面を挟んで挿入部5の両側面に1箇所ずつ配置されている。
照明部6は、ハンドル部4内に配置され、励起光を発生するLD(光源)9と、該LD9からの励起光を挿入部5の先端まで導光する光ファイバ10と、LD9を駆動するLDドライバ11と、LDドライバ11によるLD9の駆動をON/OFFするためのスイッチ12とを備えている。
磁気センサ7は、図2に示されるように、挿入部5の先端から約20〜50mmの位置に、挿入部5の湾曲方向に沿う平面を挟んで挿入部5の両側面に1箇所ずつ配置されている。
制御部8は、磁気センサ7により検出された磁気の強度が所定の閾値より大きいとき(あるいは、検出信号が発せられているとき)にはLDドライバ11によるLD9の駆動を許容し、所定の閾値以下であるとき(あるいは、検出信号が発せられていないとき)には、LDドライバ11によるLD9の駆動を制限する制御を行うようになっている。
図1中、符号13は電源、符号14はLD9の駆動時に動作音を鳴らすスピーカである。
図1中、符号13は電源、符号14はLD9の駆動時に動作音を鳴らすスピーカである。
開口器3は、図3に示されるように、患者の両口角に押し当てられる一対の抑え部15と、これら抑え部15を連結し、抑え部15の間隔を広げる方向に付勢する付勢部16とを備えている。開口器3の抑え部15には、両抑え部15の間に磁場Bを発生させる磁石17が設けられている。付勢部16は、例えば、弾性材料により構成されている。
このように構成された本実施形態に係る歯科用照明装置2、開口器3および歯科用照明システム1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る歯科用照明システム1を用いて患者の口腔内の歯牙Aを照明するには、図1に示されるように、開口器3を患者の口に装着する。装着に際しては、付勢部16に外力を加えて弾性変形させることにより、開口器3の一対の抑え部15を近接させた状態で、口腔内に挿入し、2つの抑え部15を両口角にそれぞれ位置決めした状態で、付勢部16に加えていた外力を解放する。
本実施形態に係る歯科用照明システム1を用いて患者の口腔内の歯牙Aを照明するには、図1に示されるように、開口器3を患者の口に装着する。装着に際しては、付勢部16に外力を加えて弾性変形させることにより、開口器3の一対の抑え部15を近接させた状態で、口腔内に挿入し、2つの抑え部15を両口角にそれぞれ位置決めした状態で、付勢部16に加えていた外力を解放する。
これにより、付勢部16の弾性復元力によって一対の抑え部15が両口角を引き離す方向に付勢するので、患者の口を開いた状態に維持することができる。また、両抑え部15には磁石17が設けられているので、両抑え部15の間の空間、すなわち、開かれた患者の口の開口部全域には、図1に示されるように磁場Bが形成される。
挿入部5に設けられた磁気センサ7が所定の閾値より大きい磁気を検出していない場合には、制御部8は、LDドライバ11の駆動を禁止している。したがって、操作者がハンドル部4を把持して挿入部5を口腔内に挿入する前に、ハンドル部4に設けられたスイッチ12を押下しても、挿入部5の先端から励起光が射出されることはない。
そして、操作者が、図4に示されるように挿入部5を口腔内に挿入し、その先端を歯牙Aの咬合面に対向させると、挿入部5に設けられた磁気センサ7が患者の口の開口部に形成されている磁場B内に入るので、磁気センサ7によって所定の閾値より大きな磁気が検出されるようになる。制御部8は、図5に示されるように、いずれかの磁気センサ7により所定の閾値より大きな磁気が検出されると、LDドライバ11の駆動を許容する。
この状態で、操作者がハンドル部4に設けられたスイッチ12を押すことによって、LDドライバ11が駆動され、LD9からの励起光が、光ファイバ10を介して挿入部5の先端から歯牙Aに向けて射出される。そして、励起光が射出されている状態では、スピーカ14からLD9が駆動されていることを報知する動作音が出力される。
操作者は、スイッチ12をON/OFFすることにより、励起光の射出および停止を自由に行うことができる。
操作者は、スイッチ12をON/OFFすることにより、励起光の射出および停止を自由に行うことができる。
これに対して、口腔内から挿入部5が引き出された場合に、磁気センサ7が磁場Bから離れるので、検出される磁気が所定の閾値以下となる。この場合には制御部8はLDドライバ11の駆動を禁止するので、操作者がスイッチ12を押下してもLDドライバ11が駆動せず、励起光が射出されることはない。
このように構成された本実施形態に係る歯科用照明装置2、開口器3および歯科用照明システム1によれば、口の開口部近傍に形成された磁場Bによって、挿入部5の先端からの励起光の射出をON/OFFするので、無影灯により口腔内を明るく照明した状態においても、う蝕の観察を行うことができ、かつ、う蝕観察用の励起光が口腔外において射出されることを防止することができる。
また、本実施形態に係る歯科用照明装置2においては、挿入部5の両側面に磁気センサ7を配置したので、開口器3により形成される磁場Bに対して両方の磁気センサ7が挿入部5の筐体の影に隠れることがなく、磁場Bをより確実に検出して、励起光の射出を精度よく制御することができるという利点がある。なお、磁気センサ7は挿入部5の途中位置の1箇所に設けることにしてもよい。
また、本実施形態に係る歯科用照明装置2においては、LD9の動作音をスピーカから出力することにより、操作者にLD9が動作中であることを報知することとしたが、検出される磁気の強度が所定の閾値以下で、LDドライバ11の駆動が禁止されている状態を報知するアラーム手段を備えていてもよい。
また、本実施形態に係る歯科用照明装置2においては、開口器3に磁石17を備えたものを利用することにより、患者の口の開口状態の維持と磁場Bの形成とを同時に行うこととしたが、開口器3を用いることなく、患者の唇付近に磁石17を配置して磁場Bを形成することにしてもよい。
また、図6に示されるように、挿入部5の長手方向に間隔をあけて複数の磁気センサ18,19を配置することにしてもよい。磁気センサ18の位置は、例えば、挿入部5の先端から30mm程度、磁気センサ19の位置は、例えば、挿入部5の先端から10mm程度の位置であることが好ましい。
この場合には、制御部8は、各磁気センサ18,19による磁場の検出信号の組み合わせにより、照明部6の動作を制御することができる。
この場合には、制御部8は、各磁気センサ18,19による磁場の検出信号の組み合わせにより、照明部6の動作を制御することができる。
本実施形態においては、図7に示されるように、挿入部5の基端側に配置されている磁気センサ18により検出される磁気の強度が所定の閾値を超えた場合に、LDドライバ11の駆動を許容する許容状態とし、許容状態において、挿入部5の先端側の磁気センサ19による磁気の検出強度が所定の閾値を超えた場合に、LDドライバ11の駆動を禁止する禁止状態とするように照明部6を制御する。
すなわち、挿入部5を先端側から口腔内に挿入していくときには、まず最初に、先端側の磁気センサ19が磁場Bを通過し、次いで、基端側の磁気センサ18が磁場Bを通過する。この際、図7に示されるように、まず最初に先端側の磁気センサ19により検出される磁気の強度が所定の閾値を超えた後に所定の閾値以下に低下し、次いで、基端側の磁気センサ18により検出される磁気の強度が所定の閾値を超えた後に所定の閾値以下に低下する。
そして、挿入部5を口腔内から引き抜く際には、まず最初に、基端側の磁気センサ18が磁場Bを通過し、次いで、先端側の磁気センサ19が磁場Bを通過する。この際、図7に示されるように、まず最初に基端側の磁気センサ18により検出される磁気の強度が所定の閾値を超えた後に所定の閾値以下に低下し、次いで、先端側の磁気センサ19により検出される磁気の強度が所定の閾値を超えた後に所定の閾値以下に低下する。
したがって、挿入部5の基端側に配置されている磁気センサ18により検出される磁気の強度が所定の閾値を超えた場合に、許容状態とし、許容状態から挿入部5の先端側の磁気センサ19による磁気の検出強度が所定の閾値を超えた場合に禁止状態とすることで、挿入部5の先端から励起光が射出されてしまうことをより確実に防止することができる。
また、本実施形態に係る歯科用照明システム1においては、開口器3に磁石17を設け、歯科用照明装置2に磁気センサ7を設けることとしたが、これに代えて、図8に示されるように、開口器3に磁気センサ7を設け、歯科用照明装置2に磁石17を設けることにしてもよい。
この場合には、図8に示されるように、開口器3には、磁気センサ7による磁場Bの検出信号を送信する送信部20を設け、歯科用照明装置2には、開口器3の送信部20から送られてくる検出信号を受信する受信部21を設け、制御部8が、受信部21により受信した検出信号に基づいて、照明部6を制御することにすればよい。
この場合には、図8に示されるように、開口器3には、磁気センサ7による磁場Bの検出信号を送信する送信部20を設け、歯科用照明装置2には、開口器3の送信部20から送られてくる検出信号を受信する受信部21を設け、制御部8が、受信部21により受信した検出信号に基づいて、照明部6を制御することにすればよい。
また、本実施形態に係る歯科用照明装置2、開口器3および歯科用照明システム1においては、患者の口の開口近傍に形成された磁場Bにより照明部6を制御することとしたが、これに代えて、図9に示されるように、患者の口の開口近傍に射出される特定の光によって照明部6を制御することにしてもよい。
この場合、図9に示されるように、開口器3には、磁石17に代えて特定の光を発するLED22を配置し、挿入部5には磁気センサ7に代えてフォトダイオード23を配置することにすればよい。図中、符号24はLED制御回路である。LED22が発生する特定の光は、例えば、青色の光あるいは紫外光のような特定波長の光を採用してもよいし、図10に示されるように、所定の周波数で点滅させることにしてもよい。
緑色の光は自家蛍光を発生させてノイズの要因となる場合があり、赤色の光は観察に使用する蛍光と波長帯域が重複してノイズの要因となる場合があるので、青色の光あるいは紫外光を使用することで、ノイズを発生させることなく観察することができるという利点がある。また、LED22から発せさせる光を所定の周波数で点滅させることにより、フォトダイオード23によって検出される光からLED22からの光を容易に分離することができ、検出精度を向上することができる。
また、挿入部5側に特定の光を発生するLED22を配置し、開口器3側にフォトダイオード23およびフォトダイオード23による検出信号を送信する送信部20を設け、歯科用照明装置2側に検出信号を受信する受信部21を備えることにしてもよい。
A 歯牙
1 歯科用照明システム
2 歯科用照明装置
3 開口器
5 挿入部
6 照明部
7,18,19 磁気センサ(センサ)
8 制御部
15 抑え部
16 付勢部
17 磁石(エネルギ発生源)
20 送信部
21 受信部
22 LED(光源:エネルギ発生源)
23 フォトダイオード(センサ)
1 歯科用照明システム
2 歯科用照明装置
3 開口器
5 挿入部
6 照明部
7,18,19 磁気センサ(センサ)
8 制御部
15 抑え部
16 付勢部
17 磁石(エネルギ発生源)
20 送信部
21 受信部
22 LED(光源:エネルギ発生源)
23 フォトダイオード(センサ)
Claims (13)
- 口腔内に挿入される挿入部と、
該挿入部に設けられ、歯牙に対して照射する照明光を射出する照明部と、
前記挿入部の前記照明部の射出端より基端側に配置され、磁気または特定の光を検出するセンサと、
該センサによる磁気または特定の光の検出結果に基づいて前記照明部からの照明光の射出を制御する制御部とを備える歯科用照明装置。 - 前記制御部は、前記センサが磁気または特定の光を検出していないときに前記照明部からの照明光の射出を制限する請求項1に記載の歯科用照明装置。
- 前記センサが、前記挿入部の挿入方向に間隔をあけて複数設けられ、
前記制御部は、挿入部の先端側のセンサが磁気または特定の光を検出した後、基端側のセンサが磁気または特定の光を検出したときに、前記照明部からの照明光の射出を許容し、その後、先端側のセンサが磁気または特定の光を再度検出したときに、前記照明部からの照明光の射出を制限するよう制御する請求項1に記載の歯科用照明装置。 - 口腔内に挿入される挿入部と、
該挿入部に設けられ、歯牙に対して照射する照明光を射出する照明部と、
前記挿入部の前記照明部の射出端より基端側に配置され、磁気または特定の光を発生するエネルギ発生源と、
該エネルギ発生源から発せられた磁気または特定の光の検出信号を外部から受信する受信部と、
該受信部により受信された検出信号に基づいて前記照明部からの照明光の射出を制御する制御部とを備える歯科用照明装置。 - 前記制御部は、前記受信部が検出信号を受信していないときに前記照明部からの照明光の射出を制限する請求項4に記載の歯科用照明装置。
- 前記特定の光が、青色光または紫外光である請求項1から請求項5のいずれかに記載の歯科用照明装置。
- 前記特定の光が、所定の周波数で点滅する光であり、
前記センサが、受光した光を周波数解析して、特定の光を検出する請求項1から請求項3のいずれかに記載の歯科用照明装置。 - 口腔内に挿入され、両口角に押し付けられる抑え部と、該抑え部を相互に離間する方向に付勢する付勢部とを備え、
少なくとも一方の前記抑え部に、両抑え部間の空間に磁場を発生させる磁石または前記空間に向けて特定の光を発生する光源が設けられている開口器。 - 口腔内に挿入され、両口角に押し付けられる抑え部と、該抑え部を相互に離間する方向に付勢する付勢部とを備え、
少なくとも一方の前記抑え部に、両抑え部間の空間における磁気または特定の光を検出するセンサと、該センサによる磁気または特定の光の検出信号を外部に向けて送信する送信部とが設けられている開口器。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の歯科用照明装置と、
請求項8に記載の開口器とを備え、
前記センサが磁気センサであり、
前記抑え部に磁石が設けられている歯科用照明システム。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の歯科用照明装置と、
請求項8に記載の開口器とを備え、
前記センサが光センサであり、
前記抑え部に光源が設けられている歯科用照明システム。 - 請求項4または請求項5に記載の歯科用照明装置と、
請求項9に記載の開口器とを備え、
前記エネルギ発生源が磁気発生源であり、
前記抑え部に磁気センサが設けられている歯科用照明システム。 - 請求項4または請求項5に記載の歯科用照明装置と、
請求項9に記載の開口器とを備え、
前記エネルギ発生源が光源であり、
前記抑え部に光センサが設けられている歯科用照明システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010129992A JP2011254892A (ja) | 2010-06-07 | 2010-06-07 | 歯科用照明装置、開口器および歯科用照明システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016501095A (ja) * | 2012-12-19 | 2016-01-18 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 歯科用装置及びその使用方法 |
CN113180580A (zh) * | 2021-04-25 | 2021-07-30 | 西安医学院 | 一种用于口腔及喉镜内科检测的装置及照明方法 |
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2010
- 2010-06-07 JP JP2010129992A patent/JP2011254892A/ja not_active Withdrawn
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JP2016501095A (ja) * | 2012-12-19 | 2016-01-18 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 歯科用装置及びその使用方法 |
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