JP2011254323A - 2線式負荷制御装置 - Google Patents

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潔 後藤
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Abstract

【課題】インバータ式蛍光灯照明装置やLED照明装置などの負荷の種類や接続数が制限されない2線式負荷制御装置を提供する。
【解決手段】トライアック11aを主スイッチ素子とする主開閉部11と、トライアック11aのゲート電極にゲート駆動電流を流すための補助開閉部17と、トライアック11aのゲート電極と補助開閉部17の間に接続され、ゲート駆動電流によって発生されるゲート電圧を減衰させるためのコンデンサ11bと抵抗11cで構成された減衰フィルタを備え、負荷電流が振動したときの高周波成分をカットして負荷電流の振動を減衰させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、トライアックを主スイッチ素子として用いた2線式の負荷制御装置に関する。
従来から、照明装置や換気扇など負荷のオン/オフを制御するために、接点が機械的に開閉される2線式スイッチに変えて、トライアックなどの無接点スイッチ素子を用いた負荷制御装置(電子スイッチ)が実用化されている。その様な負荷制御装置は、省配線の見地から、2線式結線が一般的であり、商用電源(交流電源)と負荷との間に直列に接続される。このように商用電源と負荷との間に直列に接続される負荷制御装置においては、如何にして自己の回路電源を確保するかが問題となる。
図5は、従来の商用電源2と負荷3との間に直列に接続される2線式の負荷制御装置50の回路構成(第1従来例)を示す。この負荷制御装置50は、負荷3のオン/オフを制御する主開閉部51及び補助開閉部57と、主開閉部51及び補助開閉部57の導通を制御する制御部53と、制御部53に駆動電力を供給するための電源回路で構成されている。電源回路は、整流部52と、制御部53への給電を安定させる第1電源部54と、負荷3への電力停止時に第1電源部54へ電力を供給する第2電源部55と、負荷3への電力供給時に第1電源部54へ電力を供給する第3電源部56で構成されている。補助開閉部57は、例えばサイリスタ57aを備えており、主開閉部51のトライアック(主スイッチ素子)51aを導通させるために必要な大きさの電流を主スイッチ素子のゲートに供給する。
第2電源部55は、例えば電流を制限する抵抗と電圧をクリップするツェナーダイオード55aなどで構成された定電圧回路であり、整流部52により全波整流された脈流が入力される。そして、入力された脈流の電圧値がツェナーダイオードのツェナー電圧よりも高いときだけ電流が流れる。電流の一部は第1電源部54に流れ、制御部53の電力として供給されると共に、第1電源部54の入力端子間に接続されたバッファコンデンサ54aを充電する。整流部52により全波整流された脈流の電圧がツェナー電圧よりも低いときは、バッファコンデンサ54aが電源となって第1電源部54に電力を供給する。そのため、バッファコンデンサ54aは充放電を繰り返す。換言すれば、本来負荷3がオフの状態であっても、負荷3に電流が流れる。そのため、そのときに負荷3に流れる電流は、負荷3が誤動作しない程度の微小電流でなければならず、制御部53の消費電流を小さく、第2電源部55のインピーダンスを高く維持されるように設定されている。なお、第1電源部54は電圧安定化部として機能する。
一方、負荷3を起動させるための操作ハンドル(SW)4が操作されると、制御部53は制御信号を出力し、それによって第3電源部56のスイッチ素子56cが導通し、その結果バッファコンデンサ54aを充電する。バッファコンデンサ54aが充電されると、電流は、ツェナーダイオード56a、補助開閉部57のサイリスタ57a、主開閉部51のトライアック51aの順に流れる。トライアック51aがオンすると、整流部52の整流電圧がほぼ零になるので、第2電源部55は非導通となり、電流は流れない。第3電源部56も同様である。
第2電源部55及び第3電源部56が非導通の間、第1電源部54はバッファコンデンサ54aから電力が供給されるので、第1電源部54の入力電圧、すなわち、バッファコンデンサ54aの端子電圧が徐々に低下する。そして、トライアック51aに流れる電流が零になると、自己消弧によりトライアック51aが開状態(非導通)になり、整流部52に電圧が発生する。この電圧がバッファコンデンサ54aの端子電圧よりも高くなると、バッファコンデンサ54aを充電し始める。第2電源部55のインピーダンスは第3電源部56のインピーダンスよりも十分に高くなるように設定されているので、負荷3がオンしているとき、第2電源部55は負荷制御装置50の動作には寄与しない。
一旦、主開閉部51が導通する(閉状態)と電流を流し続けるが、商用電流がゼロクロス点に達したときにトライアック51aは自己消弧し、主開閉部51が非導通(開状態)になる。主開閉部51が非導通(開状態)になると、再び整流部52から第3電源部56を経て第1電源部54に電流が流れ、負荷制御装置50の自己回路電源を確保する動作を行う。すなわち、交流の1/2周期ごとに、負荷制御装置50の自己回路電源確保、補助開閉部57の導通及び主開閉部51の導通動作が繰り返される。
ところで、消費電力低減の観点から、従来の白熱灯から電球型の蛍光灯やLED電球などへの置き換えが進められている。また、蛍光灯照明装置においても、インバータ式蛍光灯照明装置が一般的となっている。ところが、インバータ式蛍光灯照明器具を上記従来の2線式負荷制御装置に接続した場合、負荷電流が振動するという現象が発生する。
具体的には、負荷2が点灯される際、補助開閉部57のサイリスタ57aが導通し、その後主開閉部51のトライアック51aが導通する。電流経路が補助開閉部57から主開閉部51に切り替わる際、インピーダンスが急激に変化し、それによって、負荷制御装置50と照明器具(負荷)3の間で、それぞれに印加される電圧が急変する。そのとき、電圧の変化に応じて負荷電流も変化するが、照明装置のインバータ回路のフィルタ、負荷制御装置50内のフィルタ及び配線インピーダンスなどの影響により、負荷電流は一時的に振動する。この負荷電流の振動の振幅が大きく、トライアック51aの導通状態を保持しうるための保持電流値を下回ってしまうと、トライアック51aが非導通となる。そして、バッファコンデンサ54aの充電、補助開閉部57のサイリスタ57aの導通、主開閉部51のトライアック51aの導通というサイクルを繰り返す。このときの第1電源部54への入力電圧、負荷電圧及び負荷電流を図6に示す。
このような負荷電流の振動を低減するために、例えば図7に示すように、電流経路が補助開閉部から主開閉部に切り替わった後も、一定期間補助開閉部のサイリスタを導通させ続けることが提案されている(第2従来例:特許文献1参照)。第2従来例の回路構成を図8に示す。第2従来例では、補助開閉部57のサイリスタ57aのゲートにパルス発生回路部58及びバッファコンデンサ54aの充電完了を検出するための充電完了検出部59が接続されている。主開閉部51のトライアック51aが導通した後も一定期間補助開閉部57のサイリスタ57aを導通させ続けると、負荷制御装置50内の電圧変化が小さくなり、負荷電流の振動を低減させることができる。
一方、負荷3として、例えばナツメ球(豆球)のように白熱灯であっても元々負荷電流が小さいものや、図9に示すように、半周期の間に電流の減少及び増加が複数回発生するLED照明装置なども存在する。負荷電流が元々小さい場合、負荷電流のわずかな変化であってもトライアックの保持電流を下回ってしまい、トライアックの非導通、バッファコンデンサの充電、サイリスタの導通、トライアックの導通を繰り返す可能性がある。このような特性のLED照明装置に対して、上記のようにサイリスタを一定期間導通させ続けたとしても、図10に示すように、負荷電流の振動を十分に低減させることはできない。なお、図9及び図10において、負荷電流の波形と商用電源の波形を区別しやすくするため、負荷電流の波形の位相を商用電源の波形に対して反転させて描いている。
高力率の負荷が接続された場合、図11に示すように、商用電源と負荷電流の位相が同期しており、負荷電流のゼロクロス点において主開閉部51のトライアック51aが非導通になると、整流部52の出力電圧もほぼ0Vとなる。そのため、バッファコンデンサへ54aの充電電圧は0Vから徐々に上昇し、バッファコンデンサ54aの充電が完了されるまで補助開閉部57のサイリスタ57a及び主開閉部51のトライアック51aは導通されない。その結果、バッファコンデンサ54aに十分な電荷が充電され、制御部53に安定して電力が供給される。
ところが、低力率の負荷が接続された場合、図12に示すように、商用電源と負荷電流の位相が大きくずれている。そのため、負荷電流のゼロクロス点において主開閉部のトライアックが非導通になると、商用電源と負荷電流の位相差によって生じる電圧Vがバッファコンデンサの端子間にいきなり印加される。それによって、バッファコンデンサが急速に充電されると共に、充電電流として大電流が流れる。図5又は図8に示す回路構成上、バッファコンデンサ54aの充電電流もトライアック51aのゲート電極に流れる。そのため、充電電流が大きく、トライアックのゲート電極に流れる電流によって発生される電圧がトライアックのゲート電圧の閾値よりも高い場合、補助開閉部57を経ずに主開閉部のトライアック51aを導通させてしまう。そうすると、バッファコンデンサ54aが十分に充電されないまま主開閉部51が動作してしまい、その状態が一定時間継続すると、バッファコンデンサ54aの電力不足により制御部53が安定して動作しなくなる。そのため、低力率負荷が接続された時の動作を保証するために、負荷制御装置に接続可能な台数(同時に点灯される電球の数など)に制限を設けたり、制御部の内部回路の消費電力を低く抑えたりする新たな対策を講じる必要がある。
特開2007−174409号公報
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、負荷の種類や接続数を制限することなく、多種多様な負荷の接続が可能な2線式の負荷制御装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係る2線式負荷制御装置は、トライアックを主スイッチ素子として負荷のオン及びオフを制御する負荷制御装置において、前記トライアックのゲート端子に、ゲート駆動電流による電圧を減衰させるためのフィルタを接続したことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る2線式負荷制御装置は、商用電源と負荷の間に直列に接続され、トライアックを主スイッチ素子とし、前記トライアックの主電極が前記商用電源及び前記負荷に対し直列に接続され、負荷に対する電力の供給を制御する主開閉部と、前記トライアックの主電極間に接続された整流部と、外部からの信号に応じて負荷のオン又はオフを制御する制御部と、バッファコンデンサを備え、前記制御部に安定して電力を供給するための第1電源部と、前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、前記負荷をオフする状態のときに、前記第1電源部への電源を供給すると共に前記バッファコンデンサへの充電を行う第2電源部と、前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、前記負荷をオンする状態のときに、前記第1電源部への電源を供給すると共に前記バッファコンデンサへの充電を行う第3電源部と、前記整流部の出力端子の間に並列に接続され、導通されることによって前記トライアックのゲート電極にゲート駆動電流を流すための補助開閉部と、前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の電圧値に達したことを検出する充電完了検出部と、前記充電完了検出部が前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の電圧値に達したことを検出したときに、前記補助開閉部を導通させる補助開閉部駆動部と、前記トライアックのゲート電極と前記整流部の他方の入力端子の間に接続され、前記ゲート駆動電流によって発生されるゲート電圧を減衰させるための減衰フィルタとを備えたことを特徴とする。
上記構成において、前記減衰フィルタは抵抗及びコンデンサで構成される一次フィルタであることが好ましい。
または、上記構成において、前記減衰フィルタは1つの抵抗と2つのコンデンサで構成されるπ型フィルタであることが好ましい。
上記各構成において、前記補助開閉部駆動部は、前記トライアックが導通した後も、前記商用電源の電圧の振幅が最大になるまでの一定時間、前記補助開閉部を導通させ続けることが好ましい。
また、上記構成において、前記補助開閉部はスイッチ素子をスイッチ素子とし、前記補助開閉部駆動部は、前記充電完了検出部が前記補助開閉部を構成するサイリスタ素子の保持電流よりも大きな電流が前記第3電源部に流れたことを検出したときに、前記補助開閉部を導通させることが好ましい。
また、上記構成において、前記充電完了検出部及び前記補助開閉部駆動部は、前記サイリスタのゲート部に直接接続されていることが好ましい。
本発明の構成によれば、主開閉部を構成するトライアックのゲート電極に減衰フィルタが接続されているので、トライアックのゲート電極に入力されるゲート電圧の振動の高周波成分をカットすることができる。その結果、電流経路が補助開閉部から主開閉部に切り替わる回数が、従来の構成のものに比べて少なくなり、負荷電流の振動が低減される。
本発明の第1実施形態に係る2線式負荷制御装置の構成を示す回路図。 本発明の第2実施形態に係る2線式負荷制御装置の構成を示す回路図。 本発明の第3実施形態に係る2線式負荷制御装置の構成を示す回路図。 (a)は第3実施形態に係る負荷制御装置における負荷電流の信号による高周波成分を除去するフィルタ機能を示す図、(b)はラインに重畳されるノイズを逃がす機能を示す図。 第1従来例に係る2線式負荷制御装置の構成を示す回路図。 第1従来例に係る負荷制御装置にインバータ式蛍光灯照明装置が接続され、負荷電流が振動したときの波形を示す図。 第2従来例により負荷電流の振動が低減されたときの波形を示す図。 第2従来例に係る2線式負荷制御装置の構成を示す回路図。 LED照明装置の負荷電流の波形例を示す図。 第2従来例の負荷制御装置に上記LED照明装置が接続されたときの波形を示す図。 高力率負荷が2線式負荷制御装置に接続されたときの商用電源と負荷電流の波形を示す図。 低力率負荷が2線式負荷制御装置に接続されたときの商用電源と負荷電流の波形を示す図。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る2線式負荷制御装置1Aについて、図1を参照しつつ説明する。この負荷制御装置1Aは、商用電源2と負荷3に対して直列に接続される。負荷制御装置1は、上記第1従来例と同様に、負荷3のオン/オフを制御する主開閉部11及び補助開閉部17と、主開閉部11及び補助開閉部17の導通を制御する制御部13と、制御部13に駆動電力を供給するための電源回路で構成されている。電源回路は、整流部12と、制御部13への給電を安定させる第1電源部14と、負荷3への電力停止時に第1電源部14へ電力を供給する第2電源部15と、負荷3への電力供給時に第1電源部14へ電力を供給する第3電源部16で構成されている。補助開閉部17は、例えばサイリスタ17aを備えており、主開閉部11のトライアック(主スイッチ素子)11aを導通させるために必要な大きさの電流を主スイッチ素子のゲートに供給する。なお、第1電源部14、第2電源部15及び第3電源部16の構成は上記第1従来例と同様であるため、その説明を省略する。
第3電源部16のツェナーダイオード16aは、第1電源部14の入力端子間に接続されたバッファコンデンサ14aの充電完了検出部として機能し、バッファコンデンサ14aの充電が完了すると、ツェナーダイオード16aに電流が流れる。この電流は、さらに補助開閉部17のサイリスタ17aのゲート電極に流れ、この電流によって発生される電圧がサイリスタ17aのゲート電極に印加されることによってサイリスタ17aが導通する。ここで、サイリスタ17aを安定して導通させ続けるために、整流部12からサイリスタ17aを経由してグランドに流れる電流が、サイリスタ17aの保持電流よりも十分に大きな値である必要がある。
一方、サイリスタ17aが導通するまでは、整流部12からツェナーダイオード16aを介してサイリスタ17aのゲート電極に流れている。サイリスタ17aのゲート電極とグランド間には補助開閉部の動作タイミングを支配する第1抵抗17bが接続されている。また、サイリスタ17aがターンオンするゲート電圧は、例えば0.6〜1.0Vである。そのため、第1抵抗17bに流れる電流がサイリスタ17aの保持電流よりも大きく、かつその電流によって発生される電圧によってサイリスタ17aがターンオンされるように、第1抵抗17bの抵抗値が設定されている。それによって、負荷制御装置1Aの電源回路に流れる電流がサイリスタ17aの保持電流よりも十分に大きな値となった後にサイリスタ17aを導通させることができる。また、サイリスタ17aが安定して導通するので、サイリスタ17aが導通及び非導通を繰り返すことに起因する負荷電流の振動を防止することができる。それによって、例えば図10において楕円(II)で囲まれた領域の振動の発生を防止することができる。なお、この構成は、図5に示す第1従来例において、サイリスタ17aのゲート電極とグランド間に接続された第1抵抗17bの値を最適化することによって実現され、部品コストの上昇を伴わない。
主開閉部11は、上記のように主スイッチ素子としてトライアック11aを用いており、トライアック11aのゲート電極と負荷3に接続された主電極との間にはコンデンサ11bが接続されている。また、トライアック11aのゲート電極と整流部12との間には第2抵抗11cが接続されている。さらに整流部12とトライアック11aの負荷3に接続された主電極との間には第3抵抗11dが接続されている。コンデンサ11bと第2抵抗11cは、トライアック11aのゲート電極に印加されるゲート電圧の振動の高周波成分をカットするための減衰フィルタ(1次フィルタ)として機能する。図5に示す第1従来例と比較して、構造上は第2抵抗11cが追加されただけであるが、回路の機能は全く異なる。
この負荷制御装置1Aにインバータ式蛍光灯照明装置が接続されている場合、電流経路が補助開閉部17から主開閉部11に切り替わる際のインピーダンス変化によって負荷電流が振動し、トライアック11aの保持電流よりも小さくなることもある。その場合、一旦導通したトライアック11aが非導通となり、バッファコンデンサ14aが充電されると補助開閉部17が導通し、整流部12から出力される脈流は補助開閉部17を介して負荷3に流れる(負荷電流)。
補助開閉部17のサイリスタ17aのカソードは整流部12及び第2抵抗11cを介して主開閉部11のトライアック11aのゲート端子にも接続されている。そのため、負荷電流によって一時的に発生される電圧は、ゲート電圧としてトライアック11aのゲート電極に印加される。この脈流も、上記インピーダンス変化によって振動しているので、トライアック11aのゲート端子に入力されるゲート電圧も振動している。ところが、トライアック11aのゲート電極にはコンデンサ11bと抵抗11cで構成された減衰フィルタが接続されているので、減衰フィルタによって振動の高周波成分がカットされたゲート電圧がトライアックのゲート電極11aに印加される。そのため、電流経路が補助開閉部17から主開閉部11に切り替わる回数が、従来の構成のものに比べて少なくなり、負荷電流の振動が低減される。
また、負荷制御装置1Aにナツメ球(豆球)やLED照明装置などの負荷電流の小さい負荷3が接続されている場合、元々小さい負荷電流によって一時的に発生されるゲート電圧が減衰フィルタによってさらに減衰され、トライアック11aはほとんど導通されない。従って、負荷電流の小さい負荷3に対しては、専ら補助開閉部17を介して電力が供給され、負荷電流の振動を防止又は低減させることができる。主開閉部11と補助開閉部17の間の電流経路切り替えが発生しないため、負荷電流の振動も発生せず、例えば図10において楕円(I)で囲まれた領域の振動は発生しない。
さらに、負荷制御装置1Aに低力率の負荷3が接続されている場合、トライアック11aが非導通になった直後に、商用電源と負荷電流の位相差によって生じる電圧V(図12参照)がバッファコンデンサ14aの端子間にいきなり印加される。それによって、バッファコンデンサ14aが急速に充電されると共に、充電電流として大電流が流れ、充電電流の一部がトライアック11aのゲート電極に流れる。ところが、トライアック11aのゲート電極には減衰フィルタが接続されているので、充電電流の一部によって発生される電圧が減衰フィルタによって減衰され、トライアック11aは容易には導通されない。その結果、バッファコンデンサ14aが十分に充電され、バッファコンデンサ14aの電力不足による制御部13の不安定動作が防止される。
このように、第1実施形態の構成によれば、主開閉部11の主スイッチ素子を構成するトライアック11aのゲート電極に減衰フィルタを接続するという非常に簡単であり、かつ低コストで実現可能な構成でありながら、負荷制御装置1Aに接続される負荷3の種類や台数に関係なく、多種多様な負荷3のオン/オフを制御することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る2線式負荷制御装置1Bについて、図2を参照しつつ説明する。この負荷制御装置1Bは、上記第1の実施形態に係る負荷制御装置1Aに、電流経路が補助開閉部17から主開閉部11に切り替わった後も、一定期間補助開閉部17のサイリスタ17aを導通させ続ける機能を追加したものである。
補助開閉部17のサイリスタ17aのゲート電極には、一定時間ゲート駆動信号を出力するための補助開閉部駆動部18が接続されている。また、補助開閉部駆動部18には、バッファコンデンサ14aの端子電圧が所定の電圧値に達したことを検出する充電完了検出部19が接続されている。補助開閉部駆動部18は、例えばパルス発生回路であり、充電完了検出部19がバッファコンデンサ14aの端子電圧が所定の電圧値に達したことを検出したときに、所定パルス幅のパルス信号を出力する。充電完了検出部19は、ツェナーダイオード19a及びトランジスタ19bなどで構成されている。
バッファコンデンサ14aの充電が完了すると、バッファコンデンサ14aの端子間電圧と第3電源部16の出力電圧が等しくなり、電流はツェナーダイオード19aからトランジスタ19bのベースとエミッタの間に接続された第4抵抗19cに流れる。トランジスタ19bのベース−エミッタ間に0.6V程度の電圧がかかればトランジスタ19bが動作する。そのため、補助開閉部17のサイリスタ17aの保持電流よりも十分に大きな電流が第4抵抗19cに流れたときに、その電流によって発生される電圧が0.6V程度になるように第4抵抗19cの抵抗値が設定されている。それによって、負荷制御装置1Bの電源回路に流れる電流がサイリスタ17aの保持電流よりも十分に大きな値となった後にサイリスタ17aを導通させることができる。また、サイリスタ17aが安定して導通するので、サイリスタ17aが導通及び非導通を繰り返すことに起因する負荷電流の振動を防止することができ、例えば図10において楕円(II)で囲まれた領域の振動の発生を防止することができる。
トランジスタ19bが導通すると、例えば第1電源部14を電源とするコレクタ信号が補助開閉部駆動部18に入力され、補助開閉部駆動部18から主開閉部11のトライアック11aのゲート端子に上記所定パルス幅のパルス信号が入力される。サイリスタ17aは、このパルス信号のパルス幅に相当する時間導通し続ける。
負荷制御装置1Bにインバータ式蛍光灯照明装置が接続されている場合、電流経路が補助開閉部17から主開閉部11に切り替わる際のインピーダンス変化によって負荷電流が振動し、一旦導通したトライアック11aが非導通となることもある。その場合でも、補助開閉部17のサイリスタ17aが導通しているので、負荷電流は補助開閉部17を流れ、主開閉部11が再度導通する。補助開閉部17が導通している間に負荷電流が増加しているので、電流経路が再度補助開閉部17から主開閉部11に切り替わる際の負荷制御装置1Bの端子間電圧の変化は以前のものよりも小さくなっているため、負荷電流の振動も小さくなる。さらに、負荷電流が増加しているので、少ない電流振動であれば負荷電流がゼロクロスすることがなくなり、負荷電流が継続して振動することがなくなる(図7参照)。そして、主開閉部11のトライアック11aが導通状態を維持したまま、その状態が次の電流ゼロクロスまで継続され、半周期に一回、回路電源の確保が行われる。
なお、図2に示す構成例では、制御部13とは別に補助開閉部駆動部18を設けたが、充電完了検出部19殻の信号を制御部13に入力し、制御部13から補助開閉部17のサイリスタ17aのゲート電極にパルス信号を入力してもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る3線式負荷制御装置1Cについて、図3及び図4を参照しつつ説明する。この負荷制御装置1Cは、第1実施形態における負荷制御装置1Aと同様の構成であるが、主開閉部11のトライアック11aのゲート電極に接続された減衰フィルタが2つのコンデンサ11b及び11eと1つの第2抵抗11cで構成されたいわゆるπ型フィルタである点が異なる。コンデンサ11eは、整流部12とトライアック11aの負荷3側主電極との間に接続された第3抵抗11dと並列に接続されている。なお、図2に示す第2実施形態における負荷制御装置1Bの減衰フィルタをπ型としてもよい。
このような構成により、負荷電流の振動によって発生するゲート電圧の振動に対しては、図4(a)に示すように、フィルタ効果による高周波成分が除去される。また、トライアック11aが非導通の状態において、ラインに重畳されるノイズなどについては、図4(b)に示すように、コンデンサを経由して逃がす。その結果、上記第1又は第2実施形態の効果に加えて、ノイズによってトライアック11aが誤動作することを防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記トライアック11aのゲート電極に接続される減衰フィルタは、抵抗とコンデンサを用いたものの他に、OPアンプを用いたものであってもよい。さらに、負荷3は、インバータ式蛍光灯照明装置やLED照明装置などの照明装置に限定されず、換気扇などのモータを使用した装置であってもよい。
1A,1B,1C 2線式負荷制御装置
2 商用電源
3 負荷
11 主開閉部
11a トライアック
11b (減衰フィルタを構成する)コンデンサ
11c (減衰フィルタを構成する)抵抗
11e (π型フィルタを構成する)コンデンサ
12 整流部
14 第1電源部
14a バッファコンデンサ
15 第2電源部
16 第3電源部
17 補助開閉部
17a サイリスタ
18 補助開閉部駆動部
19 充電完了検出部

Claims (7)

  1. トライアックを主スイッチ素子として負荷のオン及びオフを制御する負荷制御装置において、前記トライアックのゲート端子に、ゲート駆動電流による電圧を減衰させるためのフィルタを接続したことを特徴とする2線式負荷制御装置。
  2. 商用電源と負荷の間に直列に接続される2線式負荷制御装置であって、
    トライアックを主スイッチ素子とし、前記トライアックの主電極が前記商用電源及び前記負荷に対し直列に接続され、負荷に対する電力の供給を制御する主開閉部と、
    前記トライアックの主電極間に接続された整流部と、
    外部からの信号に応じて負荷のオン又はオフを制御する制御部と、
    バッファコンデンサを備え、前記制御部に安定して電力を供給するための第1電源部と、
    前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、前記負荷をオフする状態のときに、前記第1電源部への電源を供給すると共に前記バッファコンデンサへの充電を行う第2電源部と、
    前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、前記負荷をオンする状態のときに、前記第1電源部への電源を供給すると共に前記バッファコンデンサへの充電を行う第3電源部と、
    前記整流部の出力端子の間に並列に接続され、導通されることによって前記トライアックのゲート電極にゲート駆動電流を流すための補助開閉部と、
    前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の電圧値に達したことを検出する充電完了検出部と、
    前記充電完了検出部が前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の電圧値に達したことを検出したときに、前記補助開閉部を導通させる補助開閉部駆動部と、
    前記トライアックのゲート電極と前記整流部の他方の入力端子の間に接続され、前記ゲート駆動電流によって発生されるゲート電圧を減衰させるための減衰フィルタと
    を備えたことを特徴とする2線式負荷制御装置。
  3. 前記減衰フィルタは抵抗及びコンデンサで構成される一次フィルタであることを特徴とする請求項2に記載の2線式負荷制御装置。
  4. 前記減衰フィルタは1つの抵抗と2つのコンデンサで構成されるπ型フィルタであることを特徴とする請求項2に記載の2線式負荷制御装置。
  5. 前記補助開閉部駆動部は、前記トライアックが導通した後も、前記商用電源の電圧の振幅が最大になるまでの一定時間、前記補助開閉部を導通させ続けることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の2線式負荷制御装置。
  6. 前記補助開閉部はスイッチ素子をスイッチ素子とし、前記補助開閉部駆動部は、前記充電完了検出部が前記補助開閉部を構成するサイリスタ素子の保持電流よりも大きな電流が前記第3電源部に流れたことを検出したときに、前記補助開閉部を導通させることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の2線式負荷制御装置。
  7. 前記充電完了検出部及び前記補助開閉部駆動部は、前記サイリスタのゲート部に直接接続されていることを特徴とする請求項6に記載の2線式負荷制御装置。
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