JP2011252611A - 食品貯蔵庫 - Google Patents

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普文 塚本
Toshiyuki Moriuchi
利幸 森内
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文雄 石川
Junhiro Oshima
淳宏 大島
Keiichi Takase
恵一 高瀬
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Abstract

【課題】人体に影響のないオゾン濃度でも食品に残留する農薬を分解することを可能とした食品貯蔵庫を提供する。
【解決手段】食品を貯蔵する貯蔵室を形成する貯蔵箱170と、貯蔵箱170を開閉する扉111と、貯蔵室に供給するオゾンを発生させるオゾン発生装置200と、農薬等の有害物質の分解を促進する活性化手段とを有することで、貯蔵中の食品に残留する農薬等の有害物質を食品貯蔵庫に適用可能なオゾン濃度で分解することが可能となり、食品貯蔵庫に適用可能なオゾン濃度でありながら、安全な食品を使用者に提供することができる。
【選択図】図2

Description

本願発明は、冷蔵庫を含む食品貯蔵庫に関し、特に、食品に残留している農薬を分解することのできる食品貯蔵庫に関する。
近年、食の安全性に対する消費者の不安は高く、中でも特に食品の残留農薬に対する不安は消費者の約9割が不安を感じていると言う国民意識調査結果が出ている。
残留農薬に対する安全性の確保のため、農家の農薬使用に対する規制や、人の健康面から残留量を規制した食品衛生法といった法規制は整備されつつも、毎年厚生労働省が実施する残留農薬検査では規定量を上回って残留している、いわゆる違反の農産物が検出されていると言う事実がある。検出率の高い残留農薬は主には海外からポストハーベスト目的で使用された農薬で、その中には日本国内では使用禁止されている農薬も多くある。
このような残留農薬の実態の中、消費者が安心して食生活を送るために、残留農薬を除去する装置の必要性が高いと考える。
従来、オゾン発生装置を有する機能を備えた冷蔵庫がある(例えば、特許文献1参照)。
図6は特許文献1に記載された従来のオゾン発生装置を備えた冷蔵庫の装置を示したものである。
図に示すように、1は冷蔵庫本体、3は冷蔵室、4は野菜用冷蔵室、5は切替室、6は冷凍室、7はヒンジ開閉式の冷蔵庫扉、8は引き出し式の野菜室扉、9は切替室扉、10は冷凍室扉である。また、切替室5には冷気流入路には脱臭・抗菌装置(抗菌手段、オゾン発生装置に相当)18が設けられ、冷気流出路にはオゾン処理装置19が設けられている。
また、切替室5は設定する温度帯を選択することにより、冷凍、パーシャル、チルド、野菜、高温野菜、ソフト冷凍、冷蔵、ワインのモードから使用者が適した設定温度に設定できるようになっている。
以上のように構成された冷蔵庫において、以下その動作について説明する。
バナナ、ナス、キュウリなどの冷やしすぎると変色、軟化、水膨れなどを起こす低温感受性果物を収納する際は、切替室5のモードを「高温野菜」に選択して切替室5にモード変更する。「高温野菜」にモード変更された切替室5は10〜15℃の温度に冷却すると同時に、冷気流入路に設置された脱臭・抗菌装置18を駆動しオゾンを発生させ、切替室に流入する冷気を抗菌処理を行うと同時に、冷気流出路に設置されたオゾン処理装置19を駆動させ、オゾンを分解処理し、人体に有害であるオゾンを無害化する。また、この際、発生したオゾンは冷気に含まれた状態で切替室5内に供給されるので、切替室5内はオゾンが充満するので、切替室5の空気あるいは野菜の表面のカビなどの雑菌が繁殖することを防止できる。このため、比較的高い冷蔵温度で保存されている低温感受性果物の鮮度を維持することができる。一方で、切替室5内のオゾン濃度が0.005ppm以下となるように脱臭・抗菌装置18のオゾン発生量が設定されており、切替室5の扉9を開放した使用者に影響がないとともにオゾン臭を感じたりすることがないようになっている。
特許第3920064号公報
しかしながら、上記従来の構成では、冷気流入路に設けられた脱臭・抗菌装置18から発生した低濃度のオゾンには冷気の流れにのみ依存して移動するため、貯蔵室内全体に拡散させることが難しいという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、オゾンを貯蔵室内部に拡散させることでよりオゾン濃度を均一化し、効果的に貯蔵室内部の保存物の機能性を高めることが可能な冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる食品貯蔵庫は、食品を貯蔵する貯蔵室を形成する貯蔵箱と、前記貯蔵箱を開閉する扉と、前記貯蔵室に供給するオゾンを発生させるオゾン発生装置と備え、前記貯蔵室は複数の収納領域に区画されているとともに、前記複数の収納領域の中で最も大きい収納領域に前記オゾン発生装置で発生したオゾンが放出されるものとする。
これによれば、オゾンを貯蔵室内部に拡散させることでよりオゾン濃度を均一化し、効果的に貯蔵室内部の保存物の機能性を高めることができる。
本願発明は、オゾンを貯蔵室内部に拡散させることでよりオゾン濃度を均一化し、効果的に貯蔵室内部の保存物の機能性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することが可能となる。
本願発明にかかる請求項1に記載の食品貯蔵庫は、食品を貯蔵する貯蔵室を形成する貯蔵箱と、前記貯蔵箱を開閉する扉と、前記貯蔵室に供給するオゾンを発生させるオゾン発生装置と備え、前記貯蔵室は複数の収納領域に区画されているとともに、前記複数の収納領域の中で最も大きい収納領域に前記オゾン発生装置で発生したオゾンが放出されるものである。
これによって、貯蔵室内部の保存物が多く存在する収納区画であるもっとも大きい収納領域に対して効果的に機能性物質を拡散させることが可能となり、よりオゾンを均一に貯蔵室内に行き渡らせることができ、効果的に貯蔵室内部の保存物の機能性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することが可能となる。
請求項2に記載の食品貯蔵庫は、貯蔵室は複数の収納容器が備えられることで収納領域が区画され、前記複数の収納容器の中で最も大きい収納領域に対向する位置にオゾン発生装置が備えられたものである。
これによって、収納容器で区画された貯蔵室において、最も大きい収納容器と対向する位置にオゾン発生装置を備えることができ、大きな収納容器にオゾンを放出する際により簡単な構成で実現することが可能となり、よりオゾンを均一に貯蔵室内に行き渡らせることができ、効果的に貯蔵室内部の保存物の機能性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することが可能となる。
請求項3に記載の食品貯蔵庫は、貯蔵室は複数の収納容器が備えられることで収納領域が区画され、前記複数の収納容器の中で最も大きい収納領域の直上部にオゾン発生装置が備えられたものである。
これによって、オゾンは空気よりも比重が重いためにより重力方向すなわち下方側へと拡散していく傾向があることを利用して、大きな収納容器にオゾンを放出する際に上方から下方への拡散性を利用しより簡単な構成でオゾンを大きな収納容器に導くことが可能となり、よりオゾンを均一に貯蔵室内に行き渡らせることができ、効果的に貯蔵室内部の保存物の機能性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することが可能となる。
請求項4に記載の食品貯蔵庫は、オゾン発生装置の貯蔵室側に前記オゾン発生装置で発生したオゾンを前記貯蔵室に放出する放出範囲を調整する調整部材を備えたものである。
これによって、貯蔵室内部の構成に応じて、オゾンを貯蔵室内部の隅々まで拡散させることが可能となり、貯蔵室の構成に応じて簡単な構成でオゾンを均一に貯蔵室内に行き渡らせることが可能となる。
請求項5に記載の食品貯蔵庫は、調整部材はオゾンを通過させる通過孔を有し、複数の収納領域の中で最も大きい収納領域に連通する前記通過孔の総面積が他の収納領域に連通する前記通過孔の総面積よりも大きいものとしたものである。
これによって、複数の収納領域に供給するオゾン量を簡単な構成で調整することができ、最も大きい収納領域にはより多量のオゾンを供給することができるので、貯蔵室の構成に応じて簡単な構成でオゾンを均一に貯蔵室内に行き渡らせることが可能となる。
以下、本願発明にかかる食品貯蔵庫の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(実施の形態1)
図1は、食品貯蔵庫を示す正面図である。
同図に示すように、食品貯蔵庫100は、3つの扉111a,111b,111cとを備える冷蔵庫であり、貯蔵箱170により形成される貯蔵室は、三つに区画されている。
食品貯蔵庫100は、区画された貯蔵室として、上部より冷蔵室110と、野菜室120と、冷凍室130とを備えている。同図において、矩形の破線がそれぞれの貯蔵室の開口を表しており、貯蔵の対象である食品は、棚状に区画された貯蔵箱170内に前方より搬入され、また、搬出されるものとなっている。
また、食品貯蔵庫100は、貯蔵箱170を密閉可能、かつ、開閉可能な扉111を備えている。具体的には、食品貯蔵庫100は、冷蔵室110を開閉可能な扉111a、および野菜室120を開閉可能な扉111bと、冷凍室130を開閉可能な扉111cとを備えており、扉111a,111b,111cは、ヒンジにより開閉可能に貯蔵箱170に取り付けられている。
貯蔵箱170は、外方と内方とを断熱する機能を備えており、同図楕円内に示すように、ABSなどの樹脂で真空成型された内箱171と、プリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱172と、内箱171と外箱172との間に配置される断熱材173で構成されている。また、扉111も同様に内板と外板と断熱材173とで構成されている。
図2は、実施の形態の食品貯蔵庫100の縦断面図である。
同図に示すように、食品貯蔵庫100は、オゾン発生装置200と、仕切手段210と、活性化手段である光源220とを備えている。また、食品貯蔵庫100は、食品容器121と、蓋122とを野菜室120の内方に備えている。また、食品容器121内の後方部にさらに食品容器として上容器123を備えている。
食品容器121は、容量が大きく深さがあるためホウレンソウなどの葉野菜や大根などの根野菜など比較的大きい青果物を傷つけることなく保存するのに適しており、また、上容器123は容量が小さく一般にフルーツケースと呼ばれ、リンゴやグレープフルーツなどの果物を保存するのに適している。
オゾン発生装置200は、貯蔵室内に配置される食品容器121に供給するオゾンを発生させることができる装置である。オゾン発生装置200は、冷蔵室110と野菜室120とを仕切る断熱壁115の下面側に野菜室120の内方に向けて埋設されている。従って、オゾン発生装置200は、容量の大きい食品容器121の開口部127の上方に配置され、食品容器121の開口部127から離間した位置で、かつ、開口部127を臨む位置に配置される。
このようにオゾン発生装置を断熱壁115に埋設することで、野菜室120の温度変化によってもオゾン発生装置200の温度が変化しにくくなり、オゾン発生効率を安定して維持することが可能となる。
ここで、オゾン発生装置200は、オゾンを発生させる装置であれば特に限定されるものではない。具体的には、空気中の酸素分子(O)に紫外線光を照射してオゾン(O)を発生させる装置や、空気中に配置された電極を高電圧とし、放電等によって空気中の酸素分子をオゾンに変換する装置、水など酸素を含む物質を電気分解して空気中にオゾンを供給する装置などが例示できる。
仕切手段210は、オゾン発生装置200と貯蔵室とを仕切る薄板からなる部材であり、オゾン発生装置200から発生したオゾンを野菜室120内へと放出する放出範囲を調整する調整部材として機能する。
図3に示すように、下面部前方に貯蔵室である野菜室120内に連通する通過孔である放出孔211が複数個設けられた逆四角錐台形状のカバーである。仕切手段210は、断熱壁115に埋設されるオゾン発生装置200を覆うようにして断熱壁115の下面部に取り付けられることで、オゾン発生装置200と野菜室120とを仕切っている。この放出孔211は最も大きい収納領域に連通する通過孔であり、この放出孔211の総面積が他の収納領域である上容器123に連通する前記通過孔の総面積よりも大きくしている。
また、仕切手段210は、下面部後方に吸入孔212が設けられている。後方に配置される吸入孔212は、主として仕切手段210外方の雰囲気を吸い込む孔として機能する。本実施の形態の場合、当該吸入口212は、後述の冷気吐出口213の近傍に位置するため、比較的乾燥した状態の冷気を吸い込むことになる。従って、仕切手段210内方の湿度を低く維持することができ、湿度が低い程、発生効率が高くなるオゾン発生装置200におけるオゾンの発生効率を高い状態で維持することが可能となる。
また、最も大きい収納領域に連通する通過孔である放出孔211を前方側に位置させることで冷気吐出口213よりも離れた箇所すなわち下流側に配置することができ、オゾン発生装置200で発生したオゾンが後方側の小さい収納領域である212よりも前方側に位置する大きな収納領域である収納容器121内に放出されやすくなっている。
このように、機能付加装置の作用を調整する為の調整部材である仕切手段210は、断熱壁115に埋設されるオゾン発生装置200を覆うようにして断熱壁115の下面部すなわちオゾン発生装置200よりも野菜室120の内部側に取り付けられることで、オゾン発生装置200と野菜室120の収納空間とを仕切っている。
また、仕切手段210には放出孔211が多数設けられていることで、オゾン発生装置200の野菜室120内へのオゾンの放出量および放出範囲を調整している。
具体的には、調整部材である仕切手段210の下面部は、中央部付近には放出孔211が存在しない貯留部210aが形成され、この貯留部210aの左右側に放出孔211が位置するように配置されている。従って、オゾン発生装置200から発生したオゾンは、放出孔211が存在しない仕切手段210の中央付近に位置する貯留部210a付近に一旦蓄積されるが、徐々に空気よりも比重の重いオゾン仕切手段210の下面部全体に拡散してやがて貯留部210aの左右に配置された放出孔211から下方に向かって放出されるものとなる。さらに放出孔211は複数存在することから、食品貯蔵庫100の全体に拡散することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、野菜からの蒸散で高湿度となる食品容器121とオゾン発生装置200との間に仕切手段210を備えることで、仕切手段210よりも上部すなわちオゾン発生装置200周辺をより低湿度に維持することが可能となる。
また、オゾン発生装置200の種類を高電圧でオゾンを発生させるものとした場合、貯蔵室内の温度分布において、貯蔵室外から冷気が流入するために低温度となる冷気吐出口213近傍にオゾン発生装置200が備えることで、仕切手段210内部が低温となることにより、高い効率でオゾンを発生させることが可能となる。従って、オゾン発生に必要な電力消費を抑えることができ、省エネルギーに寄与することが可能となる。
さらに、仕切手段210は、オゾン発生装置200のオゾン発生効率と、吸入孔212により仕切手段210内方に流入する酸素量と、放出孔211から流出するオゾン量との関係で野菜室120のオゾン濃度を調整することが可能である。
つまり、調整手段である仕切手段210は、設計段階で仕切手段210に設けられる放出孔211の総開口面積が決定されることにより、野菜室120のオゾン濃度をある程度調整することができる。具体的には、放出孔211が多い(総開口面積が広い)と、オゾンの流出量が多くなり、野菜室120のオゾン濃度は高くなる。また、オゾンの流出量に比例して酸素の流入量が増加するため、オゾン発生装置200の能力の限界まで、放出孔211の数と野菜室120のオゾン濃度は比例する。逆に放出孔211が少ない(総開口面積が狭い)と、オゾンの流出量が少なくなり、野菜室120のオゾン濃度は低くなる。
なお、上記仕切手段210は、自然対流によりオゾンを流出し酸素を流入していたが、ファンを使って強制的にオゾンを流出させ酸素を取り入れるようにしてもかまわない。また、食品容器121内のオゾン濃度を計測できるようにオゾン濃度計を配置し、当該オゾン濃度計からの情報に基づきオゾン発生装置200のオゾン発生量を調整(例えば前記ファンのON、OFF)することで、食品容器121内のオゾン濃度を所定の範囲内に保つものとしてもよい。
食品の貯蔵室である野菜室120や食品容器121内のオゾン濃度は0.05ppm以下で維持することが望ましい。これよりオゾン濃度が高いと、食品容器121を引き出す際や、食品容器121容器から野菜などの食品を取り出す際に、これらの作業を行う人体に対し何らかの影響を与えるおそれがあるからである。さらに、望ましくは0.03ppm以下で維持することが望ましい。これよりオゾン濃度が高いと、オゾン臭により前記作業を行う人が不快な思いをする可能性があるからである。
図4Aは、食品容器121および食品容器としての上容器123および蓋122を示しており、図4Bは図4Aの蓋の斜視図である。
食品容器121は、貯蔵室である野菜室120内に配置され引き出し可能で上方に開口部を有する箱体である。
蓋122は、食品容器121の開口部を閉塞する板状の部材であり、通過孔124と、調整孔125とを備え、第2の調整部材としての役割を担っている。すなわち、一旦オゾン発生装置200によって、拡散されたオゾンは蓋122上部に蓄積した後に、通過孔124、より食品容器内に均一化されて拡散される。
本実施の形態では、上記記載の調整手段である仕切手段210に加えて、さらに第二の調整手段として機能する蓋122を備えたものであり、第一の調整手段として仕切手段210を備え、さらに第一の調整手段である仕切り手段よりも貯蔵室側に第二の調整手段としての蓋122を備えることで複数の調整手段を重ね合わせて備えている構成としている。
さらに、蓋122は、食品容器121内の湿度を調節する機能を備えるものであり、具体的には、食品容器121内に貯蔵される野菜から蒸散される湿気をある程度食品容器121内に維持しながら、食品容器121内で前記湿気が結露しない程度に湿度を調節する。
また、蓋122の後方側には傾斜部122aが備えられ、この傾斜部122aは小さい収納領域である上容器123の上方部に位置している。
オゾン発生装置200の下方部に位置する平坦部122bと比べて傾斜部122aに備えられた通過孔124からはオゾンが通過しにくい構成となっている。すなわち平坦部122bの上方側から矢印Aのように落下してきたオゾンは平坦部に備えられた通過孔124は矢印Bのように重力に沿って落下することによって通過するが、平坦部122b側から傾斜部122aへ拡散したオゾンは矢印Cのように拡散するが、オゾンが傾斜部122aに備えられた通過孔124から流入するためには小矢印Dのような方向で流入しないと傾斜部122aに備えられた通過孔124を通過することが物理的に難しい構成となっている。すなわち傾斜部122aにおいては、オゾンの拡散方向と通過孔124の流入方向が異なっており、オゾンの拡散方向に対して90度以上の角度を変更しないと流入しない構成によって、通過孔を通過するオゾン量を少なくするように調整している。一方で傾斜部に備えられた通過孔124の流入方向は冷気吐出口213からの冷気の流入方向に沿った向きであるために、冷気吐出口213からの冷気は通過しやすい構成となっている。
このように、本実施の形態においては、調整部材である蓋122に備えられた通過孔124の総面積が同じ場合であってもその角度によって、収納容器の中でも最も大きい収納領域となる収納容器121内により多くのオゾンが放出されるように構成している。
このように、本実施の形態においては、調整部材である蓋122は貯蔵室に放出する放出範囲を調整することが可能となる。
食品容器121は、貯蔵室である野菜室120内に配置され引き出し可能で上方に開口する開口部127を有する箱体である。
蓋122は、食品容器121の開口部127を閉塞する板状の部材であり、通過孔124と、調整孔125とを備えている。また、蓋122は、光源220が放出する光の内、必要な波長の光を十分に透過できる材質で構成されている。蓋122は、食品容器121内の湿度を調節する機能を備えるものであり、具体的には、食品容器121内に貯蔵される野菜から蒸散される湿気をある程度食品容器121内に維持しながら、食品容器121内で前記湿気が結露しない程度に湿度を調節する。
通過孔124は、主としてオゾンが通過する機能を備える孔であり、蓋122の厚さ方向に貫通する孔である。また、通過孔124は、図5に示すように上向きに徐々に拡径するテーパ形状となっている。また、通過孔124は、オゾン発生装置200により発生したオゾンを食品容器121内方に導入する孔である。
通過孔124をこのような形状にすることで、仕切手段210の放出孔211から落下するオゾンを通過孔12の径の大きな部分で受け止め、食品容器121内方にオゾンを効果的に導き入れることができる。一方、食品容器121内方に存在する湿気は、後述の調整孔125の流出量に合わせることができ、食品容器121内方の湿度を設計通り調整することが可能となる。
このように、本実施の形態では、オゾン発生装置200を覆うように配置した調整部材としての仕切手段210を備えることによって、機能付加装置から発生した、例えばオゾンガスなどを貯蔵室に直ちに放出するのではなく、一旦調整部材である仕切手段210の内部の空間内に溜め込んだ後に放出し、さらに調整部材である蓋122に備えられた通過孔124を介して貯蔵室内にオゾンが放出されることによって、オゾン放出量の調整や、放出範囲を容易に調節することが可能となる。
また、この場合にオゾン発生装置200は野菜室120内の収納領域の中で最も大きい収納領域である収納容器121の上方部に配置されており、すなわち収納容器121と対向する位置にオゾン発生装置が備えられたものである。
これによって、収納容器で区画された貯蔵室において、最も大きい収納容器121と対向する位置にオゾン発生装置を備えることができ、大きな収納容器121にオゾンを放出する際により簡単な構成で実現することが可能となり、よりオゾンを均一に貯蔵室内に行き渡らせることができ、効果的に貯蔵室内部の保存物の機能性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することが可能となる。
また、収納容器の中でより小さい収納領域となる上容器123には、収納容器121を介してオゾンが供給される構成となっている。
さらに、食品貯蔵庫100は、冷却手段140を備えている。本実施の形態の場合、冷却手段140は、2つの冷却器を備える冷却サイクルで構成されている。具体的には、冷蔵室110の奥面部の裏側に第一の冷却器112を備えている。冷蔵室110の奥面部は冷却器112からの熱伝導によって冷却される。冷蔵室110内の空気は、この冷却された奥面部により冷却される。
また、第二の冷却器112は、冷凍室130の奥面の裏側に備えられている。冷凍室130内は、第二の冷却器112を強制的に通過されて冷やされた冷気によって冷却されるようになっており、食品などを冷却した冷気は再び第二の冷却器112に戻るものとなっている。
第二の冷却器112から放出される冷気は、冷気吐出口213を介し野菜室120にも供給される。野菜室120は、ダンパーの開閉制御により供給される冷気の量が制御され、冷蔵室110の温度帯と冷凍室130の温度帯との間の温度帯に維持される。具体的には4℃以下0℃以上の範囲内の温度に維持されるように制御される。
また、光源220は、本実施の形態における農薬等の有害物質の分解を促進する活性化促進手段であり、貯蔵室である野菜室120に貯蔵される青果物の生体防御反応を活性化させる所定の波長を放出する発光ダイオード(LED)である。活性化された青果物は抗酸化物質であるビタミン類が増加し、オゾンによる農薬等の有害物質の分解と同時に、青果物内に増加したビタミンによって青果物の表面に付着した農薬等の有害物質の分解を行うものである。これにより、オゾンによる農薬の分解を促進することが可能である。
この光源220は収納容器の中でもフルーツケースと呼ばれる果物の収納に適した上容器123の直上部に備えられている。
また、光源220は、仕切手段210の内方に配置されている。これは、光源220が結露することにより所定の波長の光が吸収され農薬の分解効率が減少するのを防止するためである。
従って、少なくとも仕切手段210は、光源220が放出する光の内、必要な波長の光を十分に透過できる材質で構成されることが望ましい。
また、光源220のLED素子は、青果物の生体防御反応を効率よく活性化させるために青果物の表面に光を浸透させる波長として中心波長が470nmの青色光を用い、青果物の内部へ光を浸透させる波長として中心波長が520nmの緑色光を用いることが望ましい。このときの被対象物(青果物)に照射する青色LED,緑色LEDを備えた発光源13からの照射強度は5〜500Lxの範囲とするのが適切である。
この照射強度については、照射強度が5Lxに満たない場合は、光照射での生体防御反応として増加する抗酸化物質であるビタミンの増加は生じにくい。また、それに加えて、照射強度が5Lxに満たない程度に弱い場合には、消費者である使用者が扉開閉時に点灯を認識しにくい照度となるので、実際に冷蔵庫に搭載した場合における商品的な効果アピールといった訴求効果が得られにくい。
一方、500Lxを超える場合は光量が強すぎて、逆に青果物の蒸散が促進されて鮮度が低下する可能性があり、また照射した光が場合によっては屈曲したり変色したりするといった機能上の品質劣化が生じやすい。また、扉開閉時においても、光量が強すぎると消費者である使用者が冷蔵庫としての清涼感を抱きにくい傾向となる。
これらを踏まえると、光源220の光量としては20〜100Lxの照度範囲が、機能面においては抗酸化物質であるビタミン増加を図れるとともに、青果物の蒸散を促進しない有効な範囲となり、かつ官能的には扉開閉時に使用者が光源からの光の照射による機能効果を体感できるとともに、清涼感を抱ける照度範囲としてより好ましい。
また、緑色光の照射強度の方が青色光の照射強度よりも強い方が望ましく、本実施の形態では緑色LEDの照度は青色LEDに対する照度比率が約3〜10倍程度になるように構成した。
なお、実際の製品において、この照射比率の強弱を確認する際には照度計によって収納空間そのものの照度の強弱を確認することができる。具体的には、同時に2色の照射を行う場合には、制御基板等の切り替えを変えて1色ずつ照射するようにしてそれぞれの照度を測ると各波長すなわち各色における照度の強弱を確認することができる。
これは、緑色光は青果物への副作用が少ない波長の光のため、青果物での抗酸化物質であるビタミン量を増加させるためには青果物内部に浸透させる緑色光の照度を強くすると青果物の品質を劣化させることなくビタミン量を増加させることができ有効である。実験によると、光の照度は緑色光が青色光の3倍から10倍程度の範囲に設定すると効果的であることが判明した。すなわち、3倍に満たない程度では青果物内部でのビタミン量増加の効果が十分でなく、10倍を超えるレベルでは青果物表面でのビタミン量増加の効果が期待しにくく、いずれにしても総合的なビタミン量増加の効果が得られにくいものとなる。
また、青果物に対しては、連続点灯照射よりも間欠照射の方が野菜に対する刺激量が多く、光合成によるビタミンC生成に加え、野菜の防御反応での抗酸化物質であるビタミンC生成を促すことができ、農薬等の有害物質の除去をさらに促進することができることから、光源220は緑色LED、青色LEDを同時に40Hz前後の20〜50Hzの範囲の中のいずれかの周波数でフラッシング照射(間欠照射)するよう制御したものが好ましい。
これは、間欠照射であるフラッシングを20Hz以下のゆっくりとした点滅によってはっきりと目視で使用者が確認できるようにした場合には、光が点滅していると何らかの異常を知らせるといった警告のように感じたり、点滅を見続けることによって心理的な圧迫感を与えたり、視覚的な刺激からイライラするといった怒りを誘発したりするといった問題が生じる。
また、このような20Hz〜50Hzの周波数は、言い換えると日本や、中国や欧州各国といった諸外国においての電源周波数である50Hz以下の周波数で点滅照射を行うこととなる。すると、電源周波数以下の周波数を用いることで、一般的に普及している電源周波数で使用する照明装置やLEDを用いた上で、それらよりも低い周波数で点滅照射を行うことで、光源220の信頼性を高めることが可能である。
また、光源220が放出する波長は、青色、緑色としたが、農薬等の有害物質を構成する分子の振動を誘発する赤外線波長でもよい。
赤外領域を含む波長は、農薬を構成する分子の振動と共鳴する波長が好ましく、当該波長は、赤外領域に存在すると考えられている。より具体的には、対象とする農薬の赤外線吸収スペクトルを用い、最も強く吸収する部分の波長などスペクトルの谷の部分に該当する波長が好ましい。たとえば、農薬等の有害物質の分子構造の中には官能基として“−CH3“がよく存在するが、この−CH3の官能基の赤外線吸収スペクトルは3378nm(波数2960/cm)と3484nm(波数2870/cm)である。このため、光源220が放出する波長として3378nm(波数2960/cm)と3484nm(波数2870/cm)の赤外線領域を含む波長とすると、光源220から放出された光によって農薬等の有害物質の“−CH3“部にて分解が生じやすくなる。
また、たとえば、クロルピリホス、マラチオン、またはキナルホスなどの有機リン系農薬や、ペルメトリンなどのピレスロイド系の農薬の赤外線吸収スペクトルから特定される波長が好ましい。食品によく使用され、食品に残留している可能性の高い農薬だからである。また、有機リン系農薬は他の農薬種と比較して毒性が高い農薬であり、できれば除去することで人体への安全性をより高めることができるからである。また、これらの赤外線の波長は、800〜3000/cmの中に存在するため、光源220が放出する波長は、この波長域であることが望ましい。
また、光源の赤外線波長にオゾンが活性化する波長を含ませることによって、オゾン活性化手段として光源を用いることも可能である。例えばオゾンが吸収する赤外領域の波長である。オゾンが活性化すれば、農薬等の有害物質の分解を促進するからである。
よって、赤外線領域を含んだ波長は、農薬等の有害物質を活性化する活性化手段であると同時にオゾンを活性化するオゾン活性化手段としても用いることができ、より低濃度のオゾンで農薬を分解することが可能となる相乗効果を奏する波長である。
また、光源220の発光方式は、農薬等の有害物質を分解しやすい方式が望ましく、例えば、野菜室120のオゾン濃度が所定値以上の場合すなわちオゾンにより農薬等の有害物質の分解を行っている場合にのみ光源220を駆動する方式が考えられる。前記所定値は、農薬等の有害物質の分解効率を勘案すれば0.01ppm以上が好ましい。また、農薬を構成する分子の固有振動数の倍数や約数に対応する発光間隔で光源220を点滅させることも有効な手段である。これにより効率的に農薬に光のエネルギーを投入でき、農薬等の有害物質の分子結合をオゾンで断ち切り、分解しやすくなると考えられる。
なお、本実施の形態では、光源220として発光ダイオードを用いたが、特にこれに限定されるわけではなく、光を放出する光源220でもかまわない。また、異なる波長の光を放出する複数の発光ダイオードを複合的に備えるものを光源220として採用すると、より複層的な効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、光源220を活性化手段としたが、オゾン発生装置200から発生したオゾンガスを野菜の生体防御反応を活性化する手段として使用することも可能である。青果物の生体防御反応が活性化した際に放出される抗酸化物質としてビタミンCがあるが、0.03ppmオゾンガスをホウレンソウに24時間保存させた場合、ホウレンソウのビタミンCは保存前が73.5mg/100gたったのに対し、保存後は83.8mg/100gへ増加していた。このように、オゾンガスを青果物の生体防御反応を活性化する活性化手段として利用すると、光源220を設置することなくオゾンガス発生装置200を活性化促進手段として代用することができるので、製造的なコスト面や設置スペースがなくなることから、直品貯蔵が可能な空間が大きくなるなどより効果的である。
なお、光源220から照射する光の波長としては、下記のような作用を期待して青色と緑色の光を用いることも有用である。
まず、400nm〜500nm付近にピーク波長を持つ青色を用いると、紫外線波長等と比較して冷蔵庫によく用いられる合成樹脂などの劣化を防ぐことができるので、長期保存食品に対する脂質酸化などの品質劣化を抑えた上で、青色波長特有の作用として菌や黴の繁殖を抑制する効果を有するため、冷蔵庫の庫内および保存物や青果物の表面を清潔に保持することを可能とする。また、実際の冷蔵庫に搭載した場合には、青色が有する清涼感によって使用者にクリーンなイメージを与えるといった官能的な効果もある。
さらに、500nm〜600nm付近にピーク波長を持つ緑色を用いると、紫外線波長と比較して冷蔵庫によく用いられる合成樹脂などの劣化を防ぐことができる上に、緑色波長特有の作用として青果物の内部まで光が浸透するので、青果物の内部に働きかけて内部側からの生体防御反応を促進することができ、よりビタミン等の栄養素を増加させることが可能となる。
よって、青色波長と緑色波長を組み合わせた光を光源220から発光すると、青果物の表面を青色波長の光で菌の繁殖を抑制し、さらに青果物の中まで浸透する緑色波長で青果物の内部の生体防御反応を促進することができ、より青果物の保存性を向上させることが可能である。
また、光源の照射方法に関しては、連続照射でも上記効果が得られるが、光源を点滅照射することによって、より刺激が強くなるために、青色においては菌の繁殖を抑制する効果が増加し、また青色光によって青果物表面の生体防御反応を促進することができる。同様に緑色においては内部からの生体防御をより促進することが可能となるので、効果的な照射方法である。
以上のように、本願発明にかかる食品貯蔵庫100は、貯蔵する青果物や食品に残留する農薬等の有害物質を活性化手段である光の照射により活性化させることで分解されやすい状態にするため、人体に影響のない低濃度のオゾンガスでも効果的に農薬等の有害物質を分解除去することが可能となる。
さらに、農薬の活性が低い4℃以下の環境においても、農薬を分解することができるため、食品を長期保存可能としながらも残留農薬を分解することが可能となる。
しかも、オゾンガスはエチレンガスも低減する効果もあるため、特に野菜などの食品がエチレンガスによって褐色に変色するなどの野菜劣化を防止することが可能である。
また、果物は野菜よりも農薬残留量が多い傾向にあるため、本実施の形態では農薬を活性化することでより農薬の除去率を高めることができる活性化手段である光源220は収納容器の中でもフルーツケースと呼ばれる果物の収納に適した上容器123の直上部に備えられている。このように、光源220は果物の貯蔵に適した上容器123の上部に設置することで、上容器123に貯蔵した果物の農薬除去率を高めることができるので、より農薬残留量の多い果物の農薬除去を促進することができる。例えば、果物と野菜の残留農薬基準(ポジティブリスト)より残留農薬値を比較してみると、有機リン系農薬であるクロルピリホスの残留農薬基準は青梗菜は1ppm、リンゴも1ppmと同じ値であるが、この残留農薬基準値の1ppmを農薬重量に換算してみると、青梗菜の葉一枚はおよそ20gでリンゴはおよそ300gであることから、20gの青梗菜のクロルピリホスの残留農薬量は20mg、300gのリンゴのクロルピリホスの残留農薬量は300mgとなる。すなわち、たとえ同じ残留農薬基準値であっても、より比重の重いリンゴの方が比重の軽い青梗菜より残留農薬が多く付着すること認められている。また、リンゴやみかんなどの果物は流通過程でワックス処理行われる場合が多い。
よって、本実施の形態では主に野菜を収納する区画である収納容器121と、主に果物を収納する区画である上容器123とを分けて、主に果物を収納する区画である上容器123農薬等の有害物質を除去率を高めるような配置構成にすることで、野菜室全体としてより農薬等の有害物質の除去を促進することができ、消費者に対してより安心な食品の提供へつながる。
このように、主に果物を収納する上容器の直上部に農薬そのものを活性化する活性化手段である光源220を配置する場合には、上容器は光透過性の材料からなるものとし、上容器を介して収納容器121へも光が照射されるように構成することで、より農薬の分解しやすい上容器123に加え、収納容器121へも光が照射されることで上容器123と比較すると照射量は少ないものの、光の照射が行われることから、より有害物質の除去を促進することができる。
また、このように主に果物を収納する区画に、より強い光量の光が光源220から照射されるように配置することで、たとえば青梗菜といった青菜等の緑黄色野菜においては強い光の照射を行うと野菜からの蒸散が促進されて、野菜内の水分量が低下するといった懸念がある場合であっても、主に野菜を収納する区画に照射される光は上容器123を介してものであるため、光量はより弱いものとすることができるので、こういった野菜内の水分低下を懸念することなく光源220を備えることができる。なお、一般的に果物は表面を皮で覆われているため、青梗菜等の緑黄色野菜と比較すると光の照射による蒸散は少なく、光による水分低下を懸念する必要がないので、本実施の形態の貯蔵室構成は青果物の鮮度を保持する観点から見ても合理的な構成となっている。
なお、オゾン発生装置200は、食品容器121の前方に設置することが望ましい。これは、食品容器121の後方には上容器123が備えられているために、オゾン発生装置200を後方に設置した場合、より小さい収納区画である上容器123に一旦オゾンガスが溜まり、溜まったガスが食品容器121に広がることになり、効率よく食品容器121に充満させることができなくなるので、上容器123の直上部を避けた前方に設置することで大きい収納区画である食品容器121内を中心にオゾンが放出されることで、よりオゾンの拡散性を向上させることが可能となる。
なお、本実施の形態では野菜室120には食品容器121を備えているが、本願発明はこれに限定されるわけではなく、食品容器121やその蓋がない野菜室120に直接食品を保存するものでもかまわない。
また、貯蔵室170を固定的な断熱壁115により区画したが、特に断熱壁で区画する必要がない場合には、断熱材に限定しない仕切壁で区画しても良い。
また、活性化手段は可視領域を含むものでも光としてもよい。この場合、食品容器121内に貯蔵された食品が発光ダイオードによって照射され、食品容器121を開けることなく食品を見ることができるので、使い勝手が向上する。また、食品容器121を開けること回数が減ると、食品容器内に発生しているオゾンガスが外へ放出されることも少なくなるので、農薬等の有害物質を除去する効果も有する。
本願発明は、食品貯蔵庫、特に残留農薬の懸念がある野菜などの食品を貯蔵する貯蔵庫や冷蔵庫に適用可能である。
実施の形態1の食品貯蔵庫を示す正面図 実施の形態1の食品貯蔵庫の縦断面図 実施の形態1の仕切手段の正面図 実施の形態1の食品容器および蓋を示す縦断面図 図4Aの蓋の斜視図 実施の形態1の蓋の通過孔の断面図 従来のオゾン発生装置が備わった冷蔵庫の概略構成図
符号の説明
100 食品貯蔵庫
110 冷蔵室
111 扉
112 冷却器
115 棚板
120 野菜室
121 食品容器
122 蓋
123 食品容器
124 通過孔
126 放出孔対応位置
127 開口部
130 冷凍室
140 冷却手段
170 貯蔵箱
171 内箱
172 外箱
173 断熱材
200 オゾン発生装置
210 仕切手段
211 放出孔
212 吸入孔
213 冷気吐出口
220 光源

Claims (5)

  1. 食品を貯蔵する貯蔵室を形成する貯蔵箱と、前記貯蔵箱を開閉する扉と、前記貯蔵室に供給するオゾンを発生させるオゾン発生装置と備え、前記貯蔵室は複数の収納領域に区画されているとともに、前記複数の収納領域の中で最も大きい収納領域に前記オゾン発生装置で発生したオゾンが放出される食品貯蔵庫。
  2. 貯蔵室は複数の収納容器が備えられることで収納領域が区画され、前記複数の収納容器の中で最も大きい収納領域に対向する位置にオゾン発生装置が備えられた請求項1に記載の食品貯蔵庫。
  3. 貯蔵室は複数の収納容器が備えられることで収納領域が区画され、前記複数の収納容器の中で最も大きい収納領域の直上部にオゾン発生装置が備えられた請求項1または2に記載の食品貯蔵庫。
  4. オゾン発生装置の貯蔵室側に前記オゾン発生装置で発生したオゾンを前記貯蔵室に放出する放出範囲を調整する調整部材を備えた請求項1から3のいずれか一項に記載の食品貯蔵庫。
  5. 調整部材はオゾンを通過させる通過孔を有し、複数の収納領域の中で最も大きい収納領域に連通する前記通過孔の総面積が他の収納領域に連通する前記通過孔の総面積よりも大きいものとした請求項4に記載の食品貯蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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