JP2011251369A - 切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来技術に比べて操作性を向上させた切断機を提供する。
【解決手段】切断機10は、被加工材上に載置される定盤11と、駆動源であるモータ22を内部に収納するモータハウジング21と、操作者からの把持を受けるハンドル部31と、モータ22からの駆動力を伝達されて回転駆動する丸鋸刃41とを備えている。そして、この切断機10では、定盤11を上面から見たときに、モータハウジング21、ハンドル部31及び丸鋸刃41が、定盤11の幅方向の略中央位置に集合して配置されている。また、この切断機10では、モータ22が有するモータ軸22aの軸線が、定盤11の方向を向いており、さらに、定盤11を上面から見たときに、モータ22が有するモータ軸22aの軸線方向と、ハンドル部31の長手方向とが、略平行となるように設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、被加工材を丸鋸刃によって切断することのできる切断機に関するものである。
従来から、被加工材上に載置される定盤と、駆動源であるモータを内部に収納するモータハウジングと、操作者からの把持を受けるハンドル部と、モータからの駆動力を伝達されて回転駆動する丸鋸刃とを備える切断機が知られている(例えば、下記特許文献1,2参照)。
特開2006−346909号公報 特開2007−125796号公報
特許文献1,2等に開示されているような従来から知られる切断機については、定盤に対して重量の大きなモータハウジングが大きく片寄って配置されているため、操作者からの把持を受けるハンドル部は、把持時における切断機全体のバランスを取るために、丸鋸刃に対して大きくオフセットされた位置に配置されていた。また、ハンドル部の位置は、定盤の中心位置に対しても大きくオフセットされていた。したがって、操作者がハンドル部を進行方向に押したときには、その押圧力の方向が丸鋸刃の進行方向とずれているため、定盤には旋回しようとする力(偶力)が働いてしまうという問題が存在していた。
また、従来の切断機では、モータ軸が定盤面に対して水平方向に向くように配置されることが一般的だったので、モータを収容するモータハウジングは、定盤における一方の側端から大きくはみ出してしまっていた。このような構成の切断機を用いて、壁面近くなどといった作業環境に制約がある場所で切断作業を行う場合には、定盤の端からはみ出したモータハウジングが壁面と干渉してしまう。したがって、従来の切断機の構成は、作業性を大きく阻害する要素を含むものであった。
また、丸鋸刃を傾斜させて傾斜切りをする場合には、定盤に対してモータハウジングやハンドル部、丸鋸刃を傾斜させる必要があるが、従来の切断機は定盤の端からハウジングが大きくはみ出す構成を有していたので、定盤に対する傾斜方向を反ハウジング側とせざるを得ず、傾斜切りの際の傾斜方向が一方のみに限定されてしまうという制約が存在していた。
また、従来の切断機は、その外郭形状から加工面や床面に置いた場合に不安定であり、転倒した場合に加工面等を疵付けないようにするために、多くの個所に弾性体を施したりするなどといった保護対策を施す必要があった。
以上に列記した従来技術の問題点は、従来の切断機の操作性を悪化させる要因となっていた。したがって、従来技術の切断機とは全く異なる装置構成を創案することで、操作性を向上させた新しい切断機の実現が望まれていた。
本発明は、上述した課題の存在に鑑みて成されたものであって、その目的は、従来技術にはなかった全く新しい装置構成を備えることで、操作性を向上させた切断機を提供することにある。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明に係る切断機(10)は、被加工材上に載置される定盤(11)と、駆動源であるモータ(22)を内部に収納するモータハウジング(21)と、操作者からの把持を受けるハンドル部(31)と、前記モータ(22)からの駆動力を伝達されて回転駆動する丸鋸刃(41)と、を備える切断機(10)であって、前記定盤(11)を上面から見たときに、前記モータハウジング(21)、前記ハンドル部(31)及び前記丸鋸刃(41)が、前記定盤(11)の幅方向の略中央位置に集合して配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係る切断機(10)では、前記モータ(22)が有するモータ軸(22a)の軸線が、前記定盤(11)の方向を向いていることとすることができる。
さらに、本発明に係る切断機(10)は、前記定盤(11)を上面から見たときに、前記モータ(22)が有するモータ軸(22a)の軸線方向と、前記ハンドル部(31)の長手方向とが、略平行となるように設けられていることとすることができる。
またさらに、本発明に係る切断機(10)は、前記定盤(11)を側面から見たときに、前記モータ(22)が有するモータ軸(22a)の軸線方向と、前記ハンドル部(31)の長手方向とが、略直交するように設けられていることとすることができる。
さらにまた、本発明に係る切断機(10)は、前記定盤(11)を上面から見たときに、前記丸鋸刃(41)が、前記ハンドル部(31)の幅方向寸法範囲内に収まるように配置されていることとすることができる。
本発明によれば、従来技術に比べて操作性を向上させた切断機を提供することができる。
本発明に係る切断機の基本構成を示す図であり、特に、上面視を示している。 本発明に係る切断機の基本構成を示す図であり、特に、側面視を示している。 本実施形態に係る切断機の外観を示す図であり、特に、正面視を示している。 本実施形態に係る切断機の外観を示す図であり、特に、背面視を示している。 本実施形態に係る切断機の外観を示す図であり、特に、右側面視を示している。 本実施形態に係る切断機の外観を示す図であり、特に、左側面視を示している。 本実施形態に係る切断機の外観を示す図であり、特に、上面視を示している。 本実施形態に係る切断機の内部構造を説明するための図であり、特に、図2中のA−A断面を示している。 本実施形態に係る切断機の内部構造を説明するための図であり、特に、図4中のB−B断面を示している。 左右傾動機構を備える本発明の切断機の一形態を例示する図であり、特に、正面視を示している。 左右傾動機構を備える本発明の切断機の一形態を例示する図であり、特に、右側面視を示している。 左右傾動機構を備える本発明の切断機の一形態を例示する図であり、特に、左側面視を示している。 本発明の切断機に適用し得る改良構成を例示する図である。 従来技術に係る切断機の構成を示した図であり、特に、上面視を示している。 従来技術に係る切断機の構成を示した図であり、特に、側面視を示している。
[本発明の基本構成]
図1A、図1B、図13A及び図13Bを用いて、本発明に係る切断機の基本構成について説明を行う。ここで、図1A及び図1Bは、本発明に係る切断機の基本構成を示す図であり、特に、図1Aは上面視を、図1Bは側面視を示している。一方、図13A及び図13Bは、従来技術に係る切断機の構成を示した図であり、図13Aが上面視を、図13Bが側面視を示している。なお、本発明の基本構成に関する以下の説明では、図13A及び図13Bにて示された従来技術に係る切断機100と、図1A及び図1Bにて示された本発明に係る切断機10とを対比させながら、説明を行うこととする。
本発明に係る切断機10は、図1A及び図1Bにて示されるように、被加工材上に載置される定盤11と、駆動源であるモータを内部に収納するモータハウジング21と、操作者からの把持を受けるハンドル部31と、モータからの駆動力を伝達されて回転駆動する丸鋸刃41と、を有して構成されている。一方、図13A及び図13Bにて示された従来技術に係る切断機100についても、被加工材上に載置される定盤111と、駆動源であるモータを内部に収納するモータハウジング121と、操作者からの把持を受けるハンドル部131と、モータからの駆動力を伝達されて回転駆動する丸鋸刃141と、を有して構成されており、切断機自体を構成する部材については、同様のものを有している。しかしながら、本発明に係る切断機10と、従来技術に係る切断機100とは、構成部材の配置関係に大きな相違点がある。
まず、図1Aに示すように、本発明に係る切断機10は、定盤11を上面から見たときに、モータハウジング21、ハンドル部31及び丸鋸刃41が、定盤11の幅方向の略中央位置に集合して配置された構成を有している。この構成は、操作者が力を加えるハンドル部31、重量物であるモータを内蔵したモータハウジング21、及び被加工材に対して切断作業を行う丸鋸刃41とが、被加工材上に載置される定盤11上で最も安定して配置された構成である。特に、定盤11の幅方向の略中央位置にハンドル部31と丸鋸刃41があることで、ハンドル部31に対して加えられた操作者の押圧力は、丸鋸刃41の切断方向に無駄なく伝達されるので、定盤11は、切断方向に向かって真っすぐに移動することが可能となる。また、定盤11上での3つの部材の集中配置によって、定盤11は、使用時/非使用時を問わず、常に極めて安定した状態を維持することが可能となる。
一方、図13Aにて示す従来技術の切断機100では、背景技術の欄で説明したように、定盤111に対して重量の大きなモータハウジングが(図13Aの紙面右側に)大きく片寄って配置されているため、操作者からの把持を受けるハンドル部131は、把持時における切断機全体のバランスを取るために、丸鋸刃141に対して大きくオフセットされた位置に配置されている。また、ハンドル部131の位置は、定盤111の中心位置に対しても大きくオフセットされている。このような、定盤111上でハンドル部131と丸鋸刃141とが大きくずれた構成では、操作者がハンドル部131を進行方向に押したときに、その押圧力の方向が丸鋸刃141の進行方向とずれることになるので、定盤111には旋回しようとする力(偶力)が働いてしまい、操作性が悪く、加工精度の悪化にもつながることになる。
図1Aにて示した本発明に係る切断機10の基本構成は、前記した従来技術の問題点を解消するものであり、高い操作性と高い加工精度を得られる点において優れている。
また、本発明に係る切断機10は、図1A及び図1Bに示すように、モータが有するモータ軸の軸線が定盤の方向を向くように、すなわち、モータハウジング21の長手方向が定盤11の面上を向くように構成されている。かかる構成は、丸鋸刃41の上方にモータハウジング21を配置することで実現されている。
一方、従来の切断機100では、丸鋸刃141に対するモータの配置関係から、モータハウジング121の長手方向が定盤111の上面に対して平行方向を向くように設置されていた。したがって、従来のモータハウジング121は、定盤111の一方の側端から大きくはみ出してしまっていた。このような構成では、定盤111に加わる重量バランスがアンバランスとなってしまうので、ハンドル部131を片寄った位置に配置しなければならないなどといった、装置構成上の制約が多かった。また、定盤111の範囲からモータハウジング121が大きくはみ出す構成は、作業環境に応じた作業場所の制約を受け易いので、作業性を悪化させる要因となっていた。
これに対して、図1A及び図1Bに示した本発明に係る切断機10は、作業性を阻害しない丸鋸刃41の上方に対してモータハウジング21が配置されているので、高い操作性を発揮することができる。また、モータハウジング21の長手方向が定盤11の面上を向くように構成されているので、ハンドル部31を経由して加わる操作者からの押圧力が定盤11の面上に対して加わることとなる。このように、力の伝達が無駄なく行われる本発明の切断機10によれば、従来技術に比べて飛躍的に操作性の向上した切断機を提供することが可能となる。
また、本発明に係る切断機10は、図1Aに示すように、定盤11を上面から見たときに、モータが有するモータ軸の軸線方向、すなわち、モータハウジング21の長手方向と、ハンドル部31の長手方向とが、略平行となるように設けられている。さらに、図1Bに示すように、本発明に係る切断機10は、定盤11を側面から見たときに、モータが有するモータ軸の軸線方向、すなわち、モータハウジング21の長手方向と、ハンドル部31の長手方向とが、略直交するように設けられている。またさらに、本発明に係る切断機10は、図1Aに示すように、定盤11を上面から見たときに、丸鋸刃41が、ハンドル部31の幅方向寸法範囲内に収まるように配置されている。
本発明におけるこれら3つの構成上の特徴は、従来の切断機100に比べてコンパクトな切断機10の実現に貢献するものである。これら3つの構成の採用によって、本発明に係る切断機10は、従来の切断機100に比べて非常に取り扱い性のよい切断機となっている。
また、従来の切断機100は、その外郭形状から加工面や床面に置いた場合に不安定であったが、図1A及び図1Bに示される本発明の切断機10であれば、横置きすることで定盤11の長手方向の一側面とモータハウジング21とによる1面及び1点の支持が行われることになる。また、本発明に係る切断機10では、モータハウジング21、ハンドル部31及び丸鋸刃41といった部材が、定盤11上で集中配置されているので、切断機10を横置きにしたときに重心が低く安定した横置き状態が実現できるようになっている。このように、未使用時における設置の安定化も、本発明に係る切断機10が発揮し得る有効な作用効果である。
さらに、切断機10を横置きしたときに、載置面から切断機10の最頂部までの距離が小さい(低い)ため、作業者にとって安全な作業環境が実現できる。
またさらに、モータハウジング21、ハンドル部31及び丸鋸刃41といった部材が、定盤11上で集中配置されている本発明の構成によれば、丸鋸刃41を傾動させる機構を設ける際に、左右の傾動を阻害する構成部材がないので、従来技術のように傾斜切りの際の傾斜方向が一方のみに限定されてしまうという制約がない。このような点からも、本発明に係る切断機10の構成は、従来技術に比べて優れている。
以上、本発明に係る切断機10の基本構成について説明を行った。次に、上述した基本構成を具体的に実現した本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[本発明が取り得る実施形態の一例]
図2〜図6は、本実施形態に係る切断機の外観を示す図であり、特に、図2は正面視を、図3は背面視を、図4は右側面視を、図5は左側面視を、図6は上面視を示している。また、図7及び図8は、本実施形態に係る切断機の内部構造を説明するための図であり、特に、図7は、図2中のA−A断面を、図8は、図4中のB−B断面を示している。なお、図7及び図8については、説明の便宜のために、一部の部材が省略して描かれている。
本実施形態に係る切断機10は、被加工材上に載置される定盤11と、駆動源であるモータ22を内部に収納するモータハウジング21と、操作者からの把持を受けるハンドル部31と、モータ22からの駆動力を伝達されて回転駆動する丸鋸刃41とを主要な構成部材として有している。
定盤11は、概略矩形形状をした金属製の平板として構成されている。定盤11の略中央位置には、丸鋸刃41及び安全カバー42を配置するための開口部(不図示)が形成されており、丸鋸刃41と定盤11との相対的な位置関係を変更することができるようになっている。
定盤11の背面方向の端部には、回転軸12が設置されており、この回転軸12を介してハンドル部31が回動自在な状態で定盤11に対して接続されている。また、ハンドル部31の上方にはモータハウジング21が接続されており、さらに、モータハウジング21には、後述する駆動機構を介して丸鋸刃41が回転運動可能に設置されている。つまり、ハンドル部31、モータハウジング21及び丸鋸刃41は一体的に構成されており、これらの部材が定盤11に対して回動自在な状態となっている。したがって、回転軸12を回動中心としてハンドル部31を回動させると、定盤11に対する丸鋸刃41の相対的な位置移動が可能となるので、その結果として、定盤11の底面から丸鋸刃41が突出する突出量を調整することができ、切断深さを調整することが可能となる。
なお、調整された丸鋸刃41の突出量を固定するために、定盤11の前方には、モータハウジング21の回動軌跡に沿った傾斜面と長孔13aとを有する位置固定部材13が設置されている。この位置固定部材13が有する長孔13aには、モータハウジング21と接続するネジ14が導通しており、このネジ14を締め込むことによってモータハウジング21と位置固定部材13との固定が行われるようになっている。したがって、定盤11に対するモータハウジング21の傾動位置を調整し、所望の位置となった状態でネジ14を締め込み、位置固定部材13に対してモータハウジング21を固定することにより、定盤11の底面からの丸鋸刃41の突出量を固定することが可能となる。
次に、丸鋸刃41の回転駆動を行うための駆動機構について、図7及び図8を用いて説明を行う。
モータハウジング21の内部には、駆動源となるモータ22が設置されている。モータ22が有するモータ軸22aの先端には、第一の傘歯車23が設置されている。また、モータ軸22aの前方の位置には、モータ軸22aの軸線方向と直交する中心軸を有する中間軸24が設置されており、この中間軸24には、モータ軸22aに設置された第一の傘歯車23と噛み合う第二の傘歯車25が設置されている。第一の傘歯車23と第二の傘歯車25の作用によって、モータ軸22aと中間軸24という直交する2軸間での回転運動の伝達が省スペースで実現している。
中間軸24における第二の傘歯車25設置側とは反対側の軸端部には、第一のプーリ26が設置されている。一方、中間軸24の設置個所から後方斜め下の位置には、丸鋸刃41の鋸刃回転軸41aが配置されており、この丸鋸刃41の鋸刃回転軸41aにも、プーリ(第二のプーリ43)が設置されている。そして、第一のプーリ26と第二のプーリ43には、ベルト44が掛け渡されており、中間軸24の回転運動を丸鋸刃41が有する鋸刃回転軸41aに伝達できるようになっている。本実施形態に係る駆動機構は、上述のような構成を有しているので、モータ22が駆動されてモータ軸22aが回転運動を行うと、その回転運動は、第一の傘歯車23、第二の傘歯車25、中間軸24、第一のプーリ26、ベルト44、第二のプーリ43及び鋸刃回転軸41aへと伝達され、最終的に丸鋸刃41が回転運動を行うこととなる。
以上の構成を有する本実施形態の切断機10では、上面視を示す図6に示されるとともに、正面視及び背面視を示す図2及び図3からも補助的に示されるように、定盤11を上面から見たときに、モータハウジング21、ハンドル部31及び丸鋸刃41が、定盤11の幅方向の略中央位置に集合して配置された構成となっている。この構成は、操作者が力を加えるハンドル部31、重量物であるモータ22を内蔵したモータハウジング21、及び被加工材に対して切断作業を行う丸鋸刃41とが、被加工材上に載置される定盤11上で最も安定して配置された構成である。特に、定盤11の幅方向の略中央位置にハンドル部31と丸鋸刃41があることで、ハンドル部31に対して加えられた操作者の押圧力は、丸鋸刃41の切断方向に無駄なく伝達されるので、定盤11は、切断方向に向かって真っすぐに移動することが可能となる。また、定盤11上での3つの部材の集中配置によって、定盤11は、使用時/非使用時を問わず、常に極めて安定した状態を維持することが可能となる。本実施形態に係る切断機10は、上記のような構成を有しているので、従来技術に比べて高い操作性と高い加工精度を有している。
また、本実施形態に係る切断機10は、図7にて詳しく示されるように、モータ22が有するモータ軸22aの軸線が定盤11の方向を向くように構成されている。かかる構成は、丸鋸刃41の上方にモータハウジング21を配置することで実現されている。このようなモータハウジング21と定盤11の位置関係、すなわち、丸鋸刃41の上方に対してモータハウジング21が配置されている装置構成であれば、操作者の作業を阻害することがないので、従来技術に比べて高い操作性を発揮することが可能となる。さらに、モータハウジング21の長手方向、すなわち、モータ軸22aの軸線の延長線が定盤11の面上を通過するように構成されているので、ハンドル部31を経由して加わる操作者からの押圧力が定盤11の面上に対してダイレクトに加わることとなる。このように、力の伝達が無駄なく行われる本実施形態の切断機10によれば、従来技術に比べて飛躍的に操作性の向上した切断機を提供することが可能となる。
また、本実施形態に係る切断機10では、モータハウジング21に接続するハンドル部31についても定盤11に対してその長手方向が斜めに傾斜した構成となっている。このように、操作者から把持を受けるハンドル部31が斜めに傾斜した構成は、切断機10を前方に押して移動させる際に操作性がよいという利点を発揮することができるので、好ましい。
さらに、本実施形態に係る切断機10では、操作者からの押圧力を受けて力点となるハンドル部31と、被加工材に対して切断作業を行って作用点となる丸鋸刃41とが、従来技術に比べて近接した位置に配置されている。かかる配置構成は、操作者によって及ぼされる押圧力をダイレクトに丸鋸刃41に対して伝えることができるので、切断精度の向上や操作性の向上といった点で優位性を備えている。
またさらに、本実施形態に係る切断機10は、上面視を示す図6から明らかな通り、定盤11を上面から見たときに、モータ22が有するモータ軸22aの軸線方向、すなわち、モータハウジング21の長手方向と、ハンドル部31の長手方向とが、略平行となるように設けられている。さらに、図7に示すように、本実施形態に係る切断機10は、定盤11を側面から見たときに、モータ22が有するモータ軸22aの軸線方向、すなわち、モータハウジング21の長手方向と、ハンドル部31の長手方向とが、略直交するように設けられている。またさらに、本実施形態に係る切断機10は、上面視を示す図6に示されるとともに、正面視及び背面視を示す図2及び図3からも補助的に示されるように、定盤11を上面から見たときに、丸鋸刃41が、ハンドル部31の幅方向寸法範囲内に収まるように配置されている。
さらにまた、本実施形態に係る切断機10は、従来にはない様々な形態上の特徴を有している。例えば、図7にて詳細に示されているように、ハンドル部31の長手方向は、定盤11側(モータ軸22aの下方側)を向くように構成されている。また、ハンドル部31に設けられるトリガースイッチ32は、モータ22の下側、かつ、ハンドル部31の上部前方側に設けられている。また、モータ軸22aと定盤11とのなす角度αは、図7中で実線にて示されている最大切り込み深さのときに、50度より大きい角度となるように設定されている。また、丸鋸刃41の鋸刃回転軸41aは、中間軸24より後方に位置するように配置されている。また、ハンドル部31は、鋸刃回転軸41aよりも後方に配置されている。
本実施形態におけるこれら複数の構成上の特徴は、従来の切断機100に比べてコンパクトな切断機10の実現に貢献するものである。これら好適な複数の構成の採用によって、本実施形態に係る切断機10は、従来の切断機100に比べて非常に取り扱い性のよい切断機となっている。
また、本実施形態に係る切断機10は、丸鋸刃41の上方に対して重量物であるモータ22が配置されているので、このモータ22の重量が加わることで丸鋸刃41が被加工材の方向に押さえ付けられることになるので、切断作業時に切断機10が安定することとなる。
さらに、本実施形態の切断機10を横置きした場合には、定盤11の長手方向の一側面とモータハウジング21とによる1面及び1点の支持が行われることになる。また、上述したように、本実施形態に係る切断機10では、モータハウジング21、ハンドル部31及び丸鋸刃41といった部材が、定盤11上で集中配置されているので、切断機10を横置きにしたときに重心が低く安定した横置き状態が実現できるようになっている。このように、未使用時における設置の安定化も、本実施形態に係る切断機10が発揮し得る有効な作用効果である。
なお、本実施形態に係る切断機10は、上述した以外にもさらに好適な構成を有している。例えば、図4及び図5に分かりやすく示されているが、本実施形態に係る切断機10では、モータ22の冷却風が操作者の顔に当たらないようにするために、排気口22bをハウジング21の前方(すなわち、図4における紙面右斜め下方向)に位置するように形成した。また、この排気口22bについては、切断作業によって発生する切粉が作業者にかかり難くするために、排気口22bの経路形状が、単にモータハウジング21の表面に対して垂直方向に開けられるのではなく、前方方向を向くように斜めに開口した経路形状を有するように形成されている。このような構成の採用によって、切断機10自体の性能は低下させることなく、操作者の作業環境を改善することができるので、従来技術に比べて操作性のよい切断機10を提供することが可能となる。
また、本実施形態に係る切断機10では、モータハウジング21の前方に対してLED照明27が搭載されているので、暗い場所や夜間の作業において丸鋸刃41の周辺を照らすことができ、好適である。
さらに、本実施形態に係る切断機10では、モータ起動時の反動を抑えるためにソフトスタート制御を行っており、またさらに、切断時の負荷変動による回転数の変動を抑えるためにフィードバック制御を行っている。このような種々の制御手法を適用することで、さらに操作性の向上した切断機10が実現している。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した本実施形態の切断機10では、モータハウジング21、ハンドル部31及び丸鋸刃41といった部材が、定盤11上で集中配置されているので、丸鋸刃41を傾動させる機構を設ける際に、左右の傾動を阻害する構成部材がない。したがって、従来技術のように傾斜切りの際の傾斜方向が一方のみに限定されてしまうという制約がない。
ちなみに、丸鋸刃41の左右傾動機構については、図9〜図11にて示すような構成を採用することができる。ここで、図9〜図11は、左右傾動機構を備える本発明の切断機の一形態を例示する図であり、特に、図9が正面視を、図10が右側面視を、図11が左側面視を示している。
そして、図9〜図11にて示す左右傾動機構については、定盤11とハンドル部31、及び定盤11と位置固定部材13との間にそれぞれ左右傾動可能な傾動部材51,52を設置し、この傾動部材51,52の傾動作用によって、定盤11に対するモータハウジング21、ハンドル部31及び丸鋸刃41の左右傾動動作を実現することができる。なお、定盤11に対する上下方向の傾動動作については、ハンドル部31と傾動部材52との接続部に対して、上述した回転軸12を設ければよい。さらに、左右傾動位置の固定及び解放機構については、ネジ止め機構などといった公知の機構を用いればよい。
また、本発明の切断機には、さらなる改良を加えることが可能である。例えば、図12に示されるように、モータハウジング21の前方に形成された排気口22bの周囲を覆うとともに、定盤11の前方付近まで延びて形成されるカバー61を設けることができる。このカバー61は、排気口22bから排出されるモータの冷却風を誘導し、丸鋸刃41の前方に向けて冷却風が吹き付けるようにすることができる。このように誘導された冷却風は、丸鋸刃41の切断作業によって発生する切粉に吹き付けられるので、切粉は冷却風の吹き付け方向である前方に対して吹き飛ばされることとなる。したがって、切断作業時に被加工材上に切粉が溜まることがなく、好適な切断環境を維持することが可能となる
以上、本発明が取り得る種々の形態例を説明した。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 切断機、11 定盤、12 回転軸、13 位置固定部材、13a 長孔、14 ネジ、21 モータハウジング、22 モータ、22a モータ軸、22b 排気口、23 第一の傘歯車、24 中間軸、25 第二の傘歯車、26 第一のプーリ、27 LED照明、31 ハンドル部、32 トリガースイッチ、41 丸鋸刃、41a 鋸刃回転軸、42 安全カバー、43 第二のプーリ、44 ベルト、51,52 傾動部材、61 カバー。

Claims (5)

  1. 被加工材上に載置される定盤と、
    駆動源であるモータを内部に収納するモータハウジングと、
    操作者からの把持を受けるハンドル部と、
    前記モータからの駆動力を伝達されて回転駆動する丸鋸刃と、
    を備える切断機であって、
    前記定盤を上面から見たときに、前記モータハウジング、前記ハンドル部及び前記丸鋸刃が、前記定盤の幅方向の略中央位置に集合して配置されていることを特徴とする切断機。
  2. 請求項1に記載の切断機において、
    前記モータが有するモータ軸の軸線が、前記定盤の方向を向いていることを特徴とする切断機。
  3. 請求項1又は2に記載の切断機において、
    前記定盤を上面から見たときに、前記モータが有するモータ軸の軸線方向と、前記ハンドル部の長手方向とが、略平行となるように設けられていることを特徴とする切断機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の切断機において、
    前記定盤を側面から見たときに、前記モータが有するモータ軸の軸線方向と、前記ハンドル部の長手方向とが、略直交するように設けられていることを特徴とする切断機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の切断機において、
    前記定盤を上面から見たときに、前記丸鋸刃が、前記ハンドル部の幅方向寸法範囲内に収まるように配置されていることを特徴とする切断機。
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