JP2011251352A - エッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッド - Google Patents

エッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッド Download PDF

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【課題】単一の研磨ヘッドでリムリングの径と幅を可変とし、また最外周部のリングは局所加圧を行うゾーンリングとして研磨対象ウェーハのエッジ形状を効率よくコントロール可能とするエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は上記目的を達成するために、バックプレート20下面に、圧力エア層19の外周部を形成するためのリムリングの複数個21a〜21cをバックプレート20下面に対し各別に進退自在で且つ常時後退傾向を付与して同心状に連設し、複数個のリムリング21a〜21cのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個をバックプレート20下面から突出させることによりリムリングの径及び/又は幅を可変としてウェーハWのエッジ研磨形状をコントロール可能に構成したエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドを提供するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、エッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドに関するものであり、特に、単一の研磨ヘッドでリムリングの径と幅を可変とし、また最外周部のリングは局所加圧を行うゾーンリングとして研磨対象ウェーハのエッジ形状を効率よくコントロール可能としたエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドに関するものである。
圧力エア層のシールリングとなるリムリングを備えた従来の研磨ヘッドとしては、例えば図11の(a)、(b)及び図12に示すようなものがある。図11 (a)の研磨ヘッドAと図11 (b)の研磨ヘッドBとは、リムリング部分等のみの構成が異なるだけなので、研磨ヘッドの構成等を図11 (a)の研磨ヘッドAを用いて説明する。
研磨ヘッドAは、図11 (a)に示すように、主としてヘッド本体2、バックプレート3、リング状のバックプレート用エアバック4、リテーナリング5、リング状のリテーナリング用エアバック6等で構成されている。前記バックプレート用エアバック4にはエアを供給するための電空レギュレータ7が連結され、リテーナリング用エアバック6には同様にエアを供給するための電空レギュレータ8が連結されている。
前記ヘッド本体2は、その上面中央に図示しない回転軸が連結され、該回転軸に軸着された図示しないモータで駆動されて所定方向に回転する。前記バックプレート3は円盤状に形成され、ヘッド本体2の中央下方に配設されている。該バックプレート3の上面中央部とヘッド本体2の中央下部との間にはドライブ機構9が設けられており、ヘッド本体2から回転が伝達される。該ドライブ機構9において軸ずれ補正及び軸傾き補正等が行われる。前記バックプレート3の上面周縁部にはリング状のバックプレート押圧部材10が設けられており、バックプレート3には該バックプレート押圧部材10を介してバックプレート用エアーバック4からの押圧力が伝達される。
前記リテーナリング5は、その内径がウェーハWの直径よりも所要長さだけ大径のリング状に形成され、ウェーハWの外周に配置されている。該リテーナリング5は研磨ヘッドAに設けられたリテーナリングホルダ11に取付けられ、該リテーナリングホルダ11にはスナップリング12を介してリテーナリング押圧部材13が連結されている。また、スナップリング12の外周にはスナップリングカバー14が取付けられている。リテーナリング5は、前記リテーナリング押圧部材13等を介してリテーナリング用エアバック6からの押圧力が伝達されて図示しないプラテン上の研磨パッドに押し付けられる。リテーナリング5の内側には、周縁部が該リテーナリング5とリテーナリングホルダ11との間で挟持されることにより弾性シート15が張設されている。該弾性シート15は円形状に形成され、図示しない複数の孔が開穿されている。
また、弾性シート15が張設されたバックプレート3の下方には、該バックプレート3の下面と、前記弾性シート15と、バックプレート3の下面に該下面の周縁に沿って環状に突設されたリムリング(シールリング)16aとで囲まれたエア室が形成されている。バックプレート3の下面には、マスフローコントローラ17から前記エア室に設定圧の圧縮エアを供給するためのエア吹出し口18が形成されている。ウェーハWの研磨時には前記エア吹出し口18からエア室へ設定圧の圧縮エアを供給することにより圧力エア層19が形成され、バックプレート用エアーバック4からの押圧力が該圧力エア層19を介してウェーハWの裏面に加えられる。
このように、ウェーハWの研磨時に圧力エア層19を介して押圧手段(バックプレート用エアーバック4)からの押圧力をウェーハWに伝達するエアフロート研磨ヘッドでは、リムリング(シールリング)16aの径と幅に依存してオリフィス効果に差が生じる。このため、リムリング16a周辺では、その径と幅に依存したオリフィス効果により、図12に示すように、圧力エア層19による圧力分布が変わり研磨対象ウェーハWのエッジ周辺の研磨形状に違いが生じてくる。このため、研磨対象ウェーハWのエッジ周辺の研磨形状を変える場合には、研磨ヘッドAのリムリング16aとは径や幅が異なるリムリング16bが装備された図11(b)に示す研磨ヘッドBに交換してウェーハWの研磨が行われている。
また、従来、例えば、次のような研磨装置が知られている。この従来技術は、保持ヘッド(研磨ヘッド)におけるヘッド本体に上下方向移動自在に遊嵌支持されたキャリアと、該キャリアの下面に設けられると共に前記ウェーハの裏面に向けてエアを吹き出すことにより、キャリアとウェーハとの間に圧力エア層を形成する多孔質部材からなるエア吹出部材と、前記キャリアを前記研磨定盤に向けて押圧する押圧力が所定の押圧力に制御され、該制御された押圧力でキャリアを研磨定盤に向けて押圧することにより、前記ウェーハを前記圧力エア層を介して前記研磨定盤に押圧する押圧手段とからなり、前記エア吹出部材から前記ウェーハの裏面に向けてエアを吹き出し、該エアをキャリアの外側に流出させながら前記圧力エア層を形成し、該圧力エア層を介して前記押圧手段からの押圧力をウェーハに伝達させてウェーハを研磨するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、例えば、次のようなウェーハ研磨装置が知られている。この従来技術におけるウェーハ研磨装置は、保持ヘッドにおけるヘッド本体に上下方向移動自在に支持されたキャリアと、概キャリアの下面に設けられると共に前記ウェーハの裏面に向けてエアを吹き出すことにより、キャリアとウェーハとの間に圧力エア層を形成するエア吹出部材と、前記キャリアを前記研磨定盤に向けて押圧することにより、前記ウェーハを前記圧力エア層を介して前記研磨定盤に押し付ける第1の押圧手段と、前記キャリアの外周部のみに緩衝部材を介して装着され、ウェーハの研磨時に研磨定盤に押し付けられて前記キャリアからのウェーハの飛び出しを防止すると共に、ウェーハを略隙間なく包囲してウェーハの中心をキャリアの中心軸上に保持させるリテーナリングと、概リテーナリングを前記研磨定盤に押し付ける第2の押圧手段とから構成されている。そして、この構成により、ウェーハを、その中心をキャリアの中心軸上に保持した状態で研磨することができるとしている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2897207号公報 特許第3069954号公報
圧力エア層のシールリングとなるリムリングを備えた研磨ヘッドでは、該リムリングの径と幅に依存してオリフィス効果に差が生じる。このため、リムリング周辺では、圧力エア層による圧力分布が、そのリムリングの径と幅に応じて変わり研磨対象ウェーハのエッジ周辺の研磨形状に違いが生じる。したがって、リムリングの径と幅を変えることで研磨対象ウェーハのエッジ形状をコントロールすることが可能となる。
しかしながら、図11の(a)、(b)及び図12に示した従来技術においては、研磨ヘッドごとに径と幅の各寸法が固定されたリムリングが装備されていたため、上記のようなリムリングの径と幅を変えることで研磨対象ウェーハのエッジ形状をコントロールする場合は、研磨ヘッドごと交換することが必要となって、極めて作業性が悪くなるという問題があった。
また、特許文献1に記載の従来技術においては、キャリアの下面に設けらたエア吹出部材(多孔質部材)からウェーハの裏面に向けてエアを吹き出し、該エアをキャリアの外側に流出させながらキャリアとウェーハとの間に圧力エア層を形成している。このため、圧力エア層の形成部材としてのリムリングの配設はなく、したがって、リムリングの径と幅を変えることで研磨対象ウェーハのエッジ形状をコントロールするという概念は全くない。
さらに、特許文献2に記載の従来技術においては、上記特許文献1に記載の従来技術と同様に、圧力エア層の形成部材としてのリムリングの配設はなく、したがって、リムリングの径と幅を変えることで研磨対象ウェーハのエッジ形状をコントロールするという概念は全くない。
そこで、単一の研磨ヘッドでリムリングの径と幅を可変とし、また最外周部のリングは局所加圧を行うゾーンリングとして研磨対象ウェーハのエッジ形状を効率よくコントロール可能とするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、ウェーハを、該ウェーハの裏面とバックプレート下面との間に形成した圧力エア層を介してプラテン上の研磨パッドに押し付け、前記プラテンに対し相対回転させて前記ウェーハを研磨するエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドであって、前記バックプレート下面に、前記圧力エア層の外周部を形成するためのリムリングの複数個を前記バックプレート下面に対し各別に進退自在で且つ常時後退傾向を付与して同心状に連設し、前記複数個のリムリングのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個を前記バックプレート下面から突出させることにより前記リムリングの径及び/又は幅を可変としてウェーハのエッジ研磨形状をコントロール可能に構成したエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドを提供する。
この構成によれば、複数個のリムリングのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個を突出させてバックプレートの下面に設定することで、単一の研磨ヘッドでリムリングの径と幅を可変とすることが可能となる。この結果、設定されたリムリングの径と幅に依存してオリフィス効果に差が生じる。このため、リムリング周辺では、圧力エア層による圧力分布がそのリムリングの径と幅に依存して変わり研磨対象ウェーハのエッジ形状をコントロールすることが可能となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記複数個のリムリングのうちの最外周部のリングは、径方向と同方向に複数のエア溝を形成して局所加圧を行うためのゾーンリングとしたエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドを提供する。
この構成によれば、最外周部のリングに径方向と同方向の複数のエア溝を形成することで、該最外周部のリングが局所加圧を行うためのゾーンリングとして機能する。これにより、リムリング最外周部の研磨レートが低くなる領域が補完されて該最外周部の研磨レートが上昇し、エッジ形状のコントロール幅が増大する。
請求項1記載の発明は、複数個のリムリングのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個を突出させてバックプレートの下面に設定することで、単一の研磨ヘッドでリムリングの径と幅を可変とすることができて、研磨対象ウェーハのエッジ形状を効率よくコントロールすることができるという利点がある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えてさらに、最外周部のリングを、局所加圧を行うためのゾーンリングとして機能させることにより、リムリング最外周部の研磨レートが低くなる領域が補完されて研磨対象ウェーハのエッジ形状のコントロール幅を増大させることができるという利点がある。
本発明の実施例1に係るエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドの縦断面図。 図1の研磨ヘッドにおける複数個のリムリング部分の底面図。 図2の各リムリングに対する常時後退傾向付与機構部分を示す拡大断面図。 図2の各リムリングを突出させるリム押出し用エアバック部分を示す拡大断面図。 図2の複数個のリムリングを取り外して図4のリム押出し用エアバック部分を示す底面図。 図2の複数個のリムリングのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個をバックプレート下面から突出させたときの作用を説明するための図であり、(a)は最外周側のリムリングを突出させた場合、(b)は中間のリムリングを突出させた場合、(c)は外周側の相隣る2個のリムリングを同時に突出させた場合。 図2の複数個のリムリングのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個を突出させたときのエッジ研磨形状の違いを示す図であり、(a)はいずれか1個のリムリングを突出させた場合、(b)は相隣る2個のリムリングを突出させた場合。 本発明の実施例2の研磨ヘッドにおける複数個のリムリングとゾーンリング部分の底面図。 図8のリムリングとゾーンリングを突出させたときの作用を説明するための拡大断面図。 図8のリムリングの1個とゾーンリングを突出させたときのエッジ研磨形状を示す図。 従来のリムリングを備えたエアフロート研磨ヘッドを示す縦断面図であり、(a)は研磨ヘッドA、(b)は研磨ヘッドAのリムリングとは径や幅が異なるリムリングを備えた研磨ヘッドB。 図11の従来のエアフロート研磨ヘッドにおいて、リムリングの径と幅に依存して圧力エア層による圧力分布が変わることを説明するためのリムリング部分の拡大断面図。
本発明は、単一の研磨ヘッドでリムリングの径と幅を可変とし、また最外周部のリングは局所加圧を行うゾーンリングとして研磨対象ウェーハのエッジ形状を効率よくコントロール可能とするという目的を達成するために、ウェーハを、該ウェーハの裏面とバックプレート下面との間に形成した圧力エア層を介してプラテン上の研磨パッドに押し付け、前記プラテンに対し相対回転させて前記ウェーハを研磨するエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドであって、前記バックプレート下面に、前記圧力エア層の外周部を形成するためのリムリングの複数個を前記バックプレート下面に対し各別に進退自在で且つ常時後退傾向を付与して同心状に連設し、前記複数個のリムリングのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個を前記バックプレート下面から突出させることにより前記リムリングの径及び/又は幅を可変としてウェーハのエッジ研磨形状をコントロール可能に構成することにより実現した。
以下、本発明の好適な実施例1を図1〜図7を参照して説明する。なお、図1において、前記図11における構成要素と同一ないし均等のものは、前記と同一符合を以って示し、重複した説明を省略する。
まず、本実施例1に係るエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドの構成を図1〜図5を用いて説明する。本実施例のエアフロート研磨ヘッド1では、図1及び図2に示すように、バックプレート20の外周部下面に、圧力エア層19の外周部を形成するためのリムリングの複数個(本実施例では3個)21a,21b,21cが同心状に連設されている。リムリング21a,21b,21cは、SUS材、アルミニウム材、樹脂材又はゴム材等で作製され、その底面の平面度は30μm程度以下に形成されている。3個のリムリング21a,21b,21cは、そのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個をバックプレート20の下面から突出させることで、単一のエアフロート研磨ヘッド1でリムリングの径と幅を可変とするものである。
図3は、3個のリムリング21a,21b,21cをバックプレート20の下面に対し各別に進退自在で且つ常時後退傾向を付与するための後退傾向付与機構22を示している。リムリング21a,21b,21cが連設されたバックプレート20外周部を周方向に3等分した個所における後退傾向付与機構22の設置部位には、径方向に3個のピン孔23a,23b,23c(後述する図5参照)が開穿されている。
そして、この各ピン孔23a,23b,23cを通して、ピン頭24a付きのピン24が各リムリング21a,21b,21cの頂面に固着され、各ピン孔23a,23b,23c周部を固定ばね止めとして、該固定ばね止めと各ピン頭24aとの間に、それぞれ圧縮ばね25a,25b,25cが縮設されている。該圧縮ばね25a,25b,25cにより、各リムリング21a,21b,21cはバックプレート20の下面に対し各別に進退自在で且つ常時後退傾向が付与されている。
上記のように、後退傾向付与機構22は、バックプレート20外周部を周方向に3等分した位置に3個所設置され、この3個所の部分で各リムリング21a,21b,21cを常時吊り上げ(後退傾向)ている。
図4及び図5は、各リムリング21a,21b,21cをバックプレート20の下面から突出させるリムリング押出し機構26を示している。該リムリング押出し機構26は、ゴム製のリム押出し用エアバック27a,27b,27cを主体として構成され、図5に示すように、各リム押出し用エアバック27a,27b,27cは、バックプレート20の外周部に周方向に3分割されて配置されている。
3分割された各リム押出し用エアバック27a,27b,27cには、図1中に示すように、それぞれ固定金具28が内設されている。各リム押出し用エアバック27a,27b,27cは周方向の適宜の部位において、バックプレート側のエアバック取付部20aを介して前記固定金具28にねじ29が締め込まれている。このねじ29の締め込みにより各リム押出し用エアバック27a,27b,27cの上縁部が、前記バックプレート側のエアバック取付部20aと前記固定金具28との間に挟着されて、各リム押出し用エアバック27a,27b,27cは、各リムリング21a,21b,21cに対応したバックプレート20の外周部に取付けられている。
前記各固定金具28の下面には、各電空レギュレータ30a,30b,30cから各リム押出し用エアバック27a,27b,27c内にエアを供給するためのエア供給孔31a,31b,31cがそれぞれ形成されている。符合32はOリングである。
次に、上述のように構成されたエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドの作用を、図6の(a)〜(c)及び図7の(a)、(b)を用いて説明する。エアフロート研磨ヘッド1は、3個のリムリング21a,21b,21cのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個をバックプレート20の下面から突出させることで、リムリングの径と幅が可変とされる。
図6の(a)〜(c)は、この単一のエアフロート研磨ヘッド1で圧力エア層19の外周部を形成するリムリング径と幅を可変とした各例を示している。図6(a)は、電空レギュレータ30cからリム押出し用エアバック27cにエアを供給して最外周側のリムリング21cを突出させた場合である。この場合は、リムリング径が最大径に設定される。図6(b)は、電空レギュレータ30bからリム押出し用エアバック27bにエアを供給して中間部のリムリング21bを突出させた場合である。この場合は、リムリング径がリムリング21bの幅分だけ小径に設定される。図6(c)は、2個の電空レギュレータ30b,30cから2個のリム押出し用エアバック27b,27cに同時にエアを供給して相隣る中間部と最外周側のリムリング21b,21cを突出させた場合である。この場合は、リムリングの径は図6(b)の場合と同じで、幅が最外周側のリムリング21cの幅分だけ広幅に設定される。
このように、3個のリムリング21a,21b,21cのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個をバックプレート20の下面から突出させることで、圧力エア層19の外周部を形成するリムリングの径と幅が可変となる。この結果、設定されたリムリングの径と幅に依存してオリフィス効果に差が生じ、設定されたリムリング周辺では、圧力エア層19による圧力分布がそのリムリングの径と幅に依存して変わり研磨対象ウェーハWのエッジ形状をコントロールすることが可能となる。
図7(a)は、3個のリムリング21a,21b,21cのうちのいずれかをバックプレート20の下面から突出させて、圧力エア層19の外周部を形成するリムリングの径を変えたときのウェーハWの研磨形状の違いを示している。最外周側のリムリング21cのみを突出させてリムリング径を大径に設定した場合は、最内周側のリムリング21aのみを突出させてリムリング径を小径に設定した場合よりも、研磨対象ウェーハWの最外周部(エッジ部)の研磨レートが上昇する。この結果、ウェーハWの研磨形状一定領域が広くなる。中間部のリムリング21bのみを突出させた場合は、ウェーハWの研磨形状一定領域等は、上記両者の中間となる。
図7(b)は、3個のリムリング21a,21b,21cのうちの相隣る2個ずつのリムリング(21aと21b)及び(21bと21c)をそれぞれ同時にバックプレート20の下面から突出させて、リムリングの幅が広幅で且つ径を2通りに変えたときのウェーハWの研磨形状の違いを示している。リムリング幅を広幅に設定すると、これに対応して研磨対象ウェーハWのエッジ部における研磨レート上昇領域の幅も広くなる。また、リムリング幅を広幅に設定した場合においても、リムリング径を大径に設定した場合(21b+21c)の方がウェーハWのエッジ部における研磨レートは上昇する。
上述したように、本実施例1に係るエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドにおいては、複数個(本実施例では3個)のリムリング21a,21b,21cのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個を突出させてバックプレート20の下面に設定することで、単一のエアフロート研磨ヘッド1で圧力エア層19の外周部を形成するためのリムリングの径と幅を可変とすることができて、研磨対象ウェーハWのエッジ形状を効率よくコントロールすることができる。
本発明の実施例2を図8〜図10を参照して説明する。本実施例2のエアフロート研磨ヘッドは、図8に示すように、連設された3個のリムリングのうちの最外周部のリングに径方向と同方向の複数のエア溝33aを形成して局所加圧を行うためのゾーンリング33とし、3個のリングを、リムリング21a,21b、ゾーンリング33としたものである。
最外周部のリングを、局所加圧を行うためのゾーンリング33としたことで、リムリング最外周部の研磨レートが低くなる領域が補完されて該最外周部の研磨レートが上昇し、エッジ形状のコントロール幅が増大する。図9は、相隣る中間部リムリング21bとゾーンリング33とを突出させた場合を示し、図10は、この場合の研磨レート特性を示している。この研磨レート特性から、リムリング21b単体の場合よりも、ウェーハW最外周部の研磨レートが十分に補完されて上昇している。
上述したように、本実施例2に係るエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドにおいては最外周部のリングを、局所加圧を行うためのゾーンリング33としたことで、リムリング最外周部の研磨レートが低くなる領域が補完されて研磨対象ウェーハWのエッジ形状のコントロール幅を増大させることができる。
なお、上記本実施例2の構成の説明において、ゾーンリング33は単にエア溝33a付きとして説明したが、該エア溝33aの溝断面積を適宜に制御してエア流量をコントロールすることにより、ゾーンリング33にシール機能も併せ持たせることが可能である。エア溝33aをこのように形成することで、研磨対象ウェーハWのエッジ形状のコントロールに、さらに変化を持たせることができる。
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
単一の研磨ヘッドでリムリングの径と幅を可変とし、また最外周部のリングは局所加圧を行うゾーンリングとして研磨対象ウェーハのエッジ形状を効率よくコントロール可能とすることが不可欠な半導体ウェーハ以外のプレートの研磨ヘッドにも広く適用することが可能である。
1 エアフロート研磨ヘッド
2 ヘッド本体
4 バックプレート用エアバック
5 リテーナリング
6 リテーナリング用エアバック
7 電空レギュレータ
8 電空レギュレータ
9 ドライブ機構
10 バックプレート押圧部材
11 リテーナリングホルダ
12 スナップリング
13 リテーナリング押圧部材
14 スナップリングカバー
15 弾性シート
17 マスフローコントローラ
18 エア吹出し口
19 圧力エア層
20 バックプレート
21a〜21c リムリング
22 後退傾向付与機構
23a〜23c ピン孔
24 ピン
25a〜25c 圧縮ばね
26 リムリング押出し機構
27a〜27c リム押出し用エアバック
28 固定金具
29 ねじ
30a〜30c 電空レギュレータ
31a〜31c エア供給孔
32 Oリング
33 ゾーンリング
33a エア溝

Claims (2)

  1. ウェーハを、該ウェーハの裏面とバックプレート下面との間に形成した圧力エア層を介してプラテン上の研磨パッドに押し付け、前記プラテンに対し相対回転させて前記ウェーハを研磨するエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッドであって、
    前記バックプレート下面に、前記圧力エア層の外周部を形成するためのリムリングの複数個を前記バックプレート下面に対し各別に進退自在で且つ常時後退傾向を付与して同心状に連設し、前記複数個のリムリングのうちのいずれかもしくは相隣るリムリングの複数個を前記バックプレート下面から突出させることにより前記リムリングの径及び/又は幅を可変としてウェーハのエッジ研磨形状をコントロール可能に構成したことを特徴とするエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッド。
  2. 上記複数個のリムリングのうちの最外周部のリングは、径方向と同方向に複数のエア溝を形成して局所加圧を行うためのゾーンリングとしたことを特徴とする請求項1記載のエッジ研磨形状コントロール可能エアフロート研磨ヘッド。
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