JP2011250613A - 回路構成体 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩留りが良く、且つ複雑な回路形状にも容易に対応することの出来る、新規な構造の回路構成体を提供すること。
【解決手段】複数の線材金具16と、該複数の線材金具16が接続される金属板からなるジョイント金具14を含んで回路構成体10を構成し、前記ジョイント金具14に、長さ方向に所定間隔で断面積が小さくされた切断可能部18と、該切断可能部18の間に位置する単位ジョイント部20とを、複数連なって設けると共に、各該単位ジョイント部20の両側縁部に、前記線材金具16を導通状態で組み付ける組付部24a,24bを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気回路を構成する回路構成体に関するものである。
従来から、自動車等の電気接続箱においては、回路構成体としてバスバーを用いて電気回路が構成されて、バッテリーから車載電装品等への効率的な電力の分配がなされている。バスバーは、金属製の平板材をプレス加工して得られることから、任意の形状にプレス加工することで、分岐回路を容易に形成することができる。
ところで、電気接続箱の電気回路は車種や仕様により異なることから、バスバーも各種形状のものが多数必要となる。この場合、バスバーの各種形状に合わせて金型を準備する必要があり、コストアップに繋がっていた。また、バスバーは、平板金属材をプレス加工することによって形成されることから、廃棄材料も多く、歩留りが悪い点が問題となっていた。
そこで、特開2004−32960号公報(特許文献1)には、金属線材を所定形状に屈曲させて電気回路を構成する回路構成体が提案されている。これによれば、金属線材を屈曲することのみにより電気回路が得られることから、廃棄材料が殆ど無く、歩留りを向上させることができる。また、バスバーのような金型も不要となることから、コストの削減も図ることができる。
しかし、このような金属線材からなる回路構成体においては、金属線材の両端末での一対一の直列的な接続が可能となるが、一対多接続を実現することが困難であるという問題があった。更に、金属線材は断面積が一定で両端部の大きさが等しいことから、両端部に互いにサイズの異なる電気部品を接続することが困難であり、複雑な回路形状に対応し難いという問題もあった。
特開2004−32960号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、歩留りが良く、且つ複雑な回路形状にも容易に対応することの出来る、新規な構造の回路構成体を提供することにある。
本発明の第一の態様は、電気回路を構成する回路構成体であって、導通部材としての複数の線材金具と、該複数の線材金具が接続される帯状の金属板からなるジョイント金具を含んで構成されており、該ジョイント金具には、長さ方向に所定間隔で断面積が小さくされた切断可能部と、該切断可能部の間に位置する単位ジョイント部とが、複数連なって設けられていると共に、各前記単位ジョイント部には両側縁部において前記線材金具を導通状態で組み付ける組付部が設けられていることを、特徴とする。
本発明によれば、ジョイント金具に設けられた切断可能部を切断することにより、所望の数の単位ジョイント部を容易に切り出すことが出来る。そして、単位ジョイント部の組付部に線材金具を組み付けることによって、ジョイント金具を介して、複数の線材金具を相互に接続することが出来る。これにより、例えば、一本の線材金具にジョイント金具を介して複数の線材金具を接続して、一対多接続の電気回路を構成したり、断面積の異なる線材金具をジョイント金具を介して接続することにより、サイズの異なる電気部品間を相互に接続する電気回路を構成することが出来る。その結果、歩留りの良い線材金具を用いつつ、複雑な回路形状も容易に形成することが出来る。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記ジョイント金具の前記切断可能部には貫通孔が設けられているものである。
本態様によれば、貫通孔を形成することによって、切断可能部における断面積を容易に小さくすることが出来る。そして、貫通孔にスプロケットの歯を差し入れることにより、製造装置内でのジョイント金具の送りを可能とすることが出来る。これにより、ジョイント金具を、複数の線材金具を連結するキャリアとして用いることが出来る。そして、本発明によれば、そのような線材金具のキャリアを廃棄すること無しに、線材金具を相互に接続するジョイント金具として有効に利用することが出来る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、各前記組付部が一対の圧接突起によって構成されている一方、前記線材金具には一対の切欠部が両側面に開口して設けられており、該一対の切欠部に前記一対の圧接突起が嵌め入れられて前記線材金具が前記一対の圧接突起の間に圧入されることにより、前記線材金具が前記組付部に導通状態で組み付けられているものである。
本態様によれば、ジョイント金具の組付部に対して、線材金具を圧接することによって容易且つ確実に組み付けることが出来る。特に、線材金具の切欠部にジョイント金具の圧接突起を嵌め入れることから、線材金具とジョイント金具を相互に係合することが出来る。その結果、線材金具とジョイント金具を相互に位置決めして、相互の位置ずれを防止することが出来る。また、線材金具でコネクタ等の電気部品が挿抜される接続端子を構成した場合には、切欠部と圧接突起の係合によって、コネクタの挿抜力に対して線材金具を強固に支持することが出来る。
本発明の第四の態様は、前記第三の態様に記載のものにおいて、前記単位ジョイント部の一方の側縁部に設けられた前記一対の圧接突起の離隔距離が、他方の側縁部に設けられた前記一対の圧接突起の離隔距離と異ならされているものである。
本態様によれば、単位ジョイント部の両側縁部に設けられた各組付部に、互いに異なる幅寸法の線材金具を組み付けることが出来る。これにより、より多様な回路構成を実現することが出来る。
本発明の第五の態様は、前記第三の態様に記載のものにおいて、前記単位ジョイント部の両端縁部にそれぞれ設けられた前記一対の圧接突起が、前記ジョイント金具の長さ方向で同じ位置で、且つ、前記一対の圧接突起の離隔距離が同一とされているものである。
本態様によれば、1本の線材金具を、単位ジョイント部の両端縁部のそれぞれに設けられた組付部に跨って組み付けることが出来る。これにより、複数の線材金具を、長さ方向の中間部分でジョイント金具に連結することが出来る。その結果、例えばジャンパ線等のように、両端部が他の電気部品の接続に使用される線材金具でも、ジョイント金具を介して他の線材金具と接続することが出来る。
本発明によれば、線材金具と、切断可能部および単位ジョイント部が複数設けられたジョイント金具とを含んで回路構成体として、単位ジョイント部の両側縁部に、線材金具を組み付ける組付部を設けた。これにより、複数の線材金具を、ジョイント金具を介して相互に接続することが出来る。その結果、歩留りの良い線材金具を用いつつ、複雑な回路形状をより容易に形成することが出来る。
本発明の第一の実施形態としての回路構成体を備えたプリント基板の斜視図。 図1に示した回路構成体のジョイント金具の平面図。 図1に示した回路構成体の線材金具の斜視図。 本発明の第二の実施形態としての回路構成体を備えたプリント基板の斜視図。 図4に示したプリント基板の平面図。 図5に示した回路構成体のジョイント金具の平面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の第一の実施形態としての回路構成体10が取り付けられたプリント基板12を部分的に示す。回路構成体10は、ジョイント金具14に導通部材としての複数の線材金具16が組み付けられた構造とされている。
図2に、ジョイント金具14を部分的に示す。ジョイント金具14は、金属板がプレス打ち抜き加工等されることにより形成された帯形状とされている。ジョイント金具14を形成する金属板としては、後述する圧接突起26,26のばね性を確保するために、例えば銅合金等が好適に採用され、圧接突起26,26の剛性を確保するために、例えば0.64mm程度の厚さ寸法を有するものが好適に採用される。
ジョイント金具14には、長さ方向(図2中、左右方向)で所定間隔毎に切断可能部18が形成されていると共に、切断可能部18の間に、単位ジョイント部20が形成されている。これにより、ジョイント金具14には、長さ方向で切断可能部18と単位ジョイント部20が交互に複数連なって形成されている。切断可能部18は、単位ジョイント部20に比して、ジョイント金具14の幅方向となる長さ方向(図2中、上下方向)の寸法が小さくされており、ジョイント金具14は、切断可能部18において断面積が部分的に小さくされている。そして、各切断可能部18には、円形の貫通孔22が貫設されている。これにより、ジョイント金具14には、長さ方向で所定間隔毎に貫通孔22が形成されており、切断可能部18の断面積がより小さくされている。
また、単位ジョイント部20の長さ方向(図2中、上下方向)の両側縁部には、組付部24a,24bがそれぞれ設けられている。組付部24a,24bは互いに同形状とされていることから、組付部24aについて説明する。組付部24aは、一対の圧接突起26,26によって構成されている。これら圧接突起26,26は、単位ジョイント部20の幅方向(図2中、左右方向)中央部分において、内方に切りかかれた中央切欠28の両側に残された突片が、単位ジョイント部20の幅方向に延びる屈曲線で屈曲されて垂直に立ち上げられることによって形成されている。これにより、圧接突起26,26は、単位ジョイント部20の幅方向で所定の離隔距離:w1を隔てて設けられている。本実施形態における組付部24a,24bは互いに同形状とされており、組付部24aにおける圧接突起26,26の離隔距離:w1と、組付部24bにおける圧接突起26,26の離隔距離:w2は、互いに等しくされている。且つ、組付部24aの圧接突起26,26と組付部24bの圧接突起26,26は、ジョイント金具14の長さ方向(図2中、左右方向)で同じ位置に形成されている。なお、中央切欠28は、圧接突起26,26の間において単位ジョイント部20の内方に円弧状に入り込む略U字形状とされており、圧接突起26,26のばね性がより有利に確保されている。また、圧接突起26,26の突出端縁部は先細形状とされており、線材金具16の嵌め入れが容易とされている。また、単位ジョイント部20は、組付部24a,24bが形成された両端縁部において幅寸法(図2中、左右方向寸法)が僅かに大きくされており、圧接突起26,26の幅寸法がより大きく確保されている。
一方、図3に、線材金具16を示す。線材金具16は、表面に錫等のめっきが施された例えば鉄や銅、黄銅等から形成されており、略全長に亘って、略一定の長方形断面を有している。線材金具16は、金属線材を所定長さで切断して形成しても良いし、金属板を打ち抜いて形成する等しても良い。線材金具16は、両端部において互いに同方向に垂直に屈曲された一対の脚部30,30を有する門形状とされている。なお、脚部30は、段差部32から先端側の幅寸法が小さくされた段付形状とされている。
線材金具16には、長さ方向の中央部分からそれぞれ等しい距離だけ離隔した両側に、一対の切欠部34,34の2組が形成されている。一対の切欠部34,34は、線材金具16の両側面36a,36bに開口する矩形の切欠とされている。なお、切欠部34の線材金具16の長さ方向における開口寸法:Lは、単位ジョイント部20の圧接突起26の厚さ寸法:t(図2参照)と略等しくされている。これにより、線材金具16には、一対の切欠部34,34で挟まれて幅寸法が部分的に小さくされた幅狭部38aと幅狭部38bが形成されており、幅狭部38a,38bの幅寸法は、それぞれ、組付部24a,24bに圧入可能なように、組付部24a,24bにおける圧接突起26,26の離隔距離:w1,w2より僅かに大きくされている。
そして、ジョイント金具14が切断可能部18で切断されることにより、複数の単位ジョイント部20が切り出されて、これら各単位ジョイント部20に、線材金具16が組み付けられている。線材金具16は、切欠部34に圧接突起26を嵌め入れて、幅狭部38a,38bが組付部24a,24bの圧接突起26,26間にそれぞれ圧入されることにより、組付部24a,24bに対して導通状態で組み付けられる。線材金具16は、長さ方向中央部分において単位ジョイント部20と重ね合わされて、両端部が単位ジョイント部20から突出されている。これにより、複数(本実施形態においては3つ)の線材金具16が互いに平行に配列された状態で、ジョイント金具14の単位ジョイント部20にそれぞれ組み付けられる。このようにして、複数の線材金具16がジョイント金具14で相互に導通されて、回路構成体10が構成されている。
このような回路構成体10は、図1に示したように、線材金具16の両端の脚部30,30の先端部分がプリント基板12のスルーホール40,40にそれぞれ挿通されて半田付けされることにより、プリント基板12に固定される。なお、脚部30のスルーホール40への挿通量は、段差部32がプリント基板12に接触することによって規定されるようになっている。線材金具16は、ジャンパ線として用いられる。そして、複数の線材金具16が、ジョイント金具14を介して相互に導通されることにより、回路構成体10によって電気回路としてのジャンパ回路が構成されている。
本実施形態によれば、ジャンパ線として用いられる複数の線材金具16を、ジョイント金具14を介して相互に接続することが出来る。これにより、歩留りの良い線材金具16を用いつつ、複雑な回路形状を容易に形成することが出来る。
特に、線材金具16は、組付部24a,24bにおける圧接突起26,26間に圧入されて単位ジョイント部20に固定される。これにより、特別な工具や溶接等の手間を要することなく、線材金具16をジョイント金具14に容易に取り付けることが出来る。更に、線材金具16に切欠部34が設けられて、圧接突起26が切欠部34に嵌め入れられることにより、切欠部34と圧接突起26との係合により、線材金具16と単位ジョイント部20との相互の位置ずれを阻止することが出来る。これにより、本実施形態のように複数の線材金具16を平行に並べてジョイント金具14に組み付ける場合でも、複数の線材金具16相互の絶縁状態を安定的に維持することが出来る。また、切欠部34を形成したことによって、圧接突起26を切欠部34に入り込む分だけ大きく形成することが出来る。これにより、線材金具16を狭ピッチで配列しつつ、ジョイント金具14への固定強度を確保することが出来る。
更にまた、単位ジョイント部20の両端部に設けられた組付部24a,24bにおいて、圧接突起26,26の離隔距離:w1とw2が相互に等しくされて、両組付部24a,24bが単位ジョイント部20の幅方向(図2中、左右方向)で同一位置に形成されている。これにより、1本の線材金具16を、両組付部24a,24bに跨って単位ジョイント部20に組み付けることが出来る。その結果、両端部がプリント基板12に固定される脚部30,30とされてジャンパ線として用いられる線材金具16でも、長さ方向中間部分でジョイント金具14を介して相互に接続することが出来て、回路構成体10を、複数のジャンパ線が一体的に設けられた回路ユニットとして提供することが可能となる。また、線材金具16が、両組付部24a,24bによって、長さ方向の2箇所で単位ジョイント部20に固定されることから、単位ジョイント部20への固定強度をより大きく確保することが出来ると共に、線材金具16と単位ジョイント部20とをより精度良く位置合わせすることが出来て、並設される複数の線材金具16の離隔距離を、精度良く確保することが出来る。
加えて、ジョイント金具14には、長さ方向で所定間隔毎に貫通孔22が形成されていることから、例えば、線材金具16の製造装置のスプロケットの歯を貫通孔22に噛み合わせることによって、ジョイント金具14を製造装置内で送ることが出来る。これにより、線材金具16の製造工程において、複数の線材金具16を連結するキャリアとしてジョイント金具14を用いることが出来、本発明によれば、そのようなジョイント金具14を、線材金具16のプリント基板12への固定後にも廃棄することなく、有効に利用することが出来る。
次に、図4および図5に、本発明の第二の実施形態としての回路構成体50a,50b,50cが設けられたプリント基板52を示す。なお、以下の説明において、前記第一の実施形態と同様の構造とされた部材および部位には、図中に第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、その説明を適宜に省略する。
回路構成体50a,50b,50cは、プリント基板52上に載置された絶縁板54上に配設されている。そして、回路構成体50a,50b,50cのそれぞれにおいてジョイント金具56に組み付けられた線材金具58が、プリント基板52に突設された基板用端子60と協働して、電気部品としての図示しないコネクタが接続可能とされたコネクタ接続部62を構成している。
図6に、回路構成体50a,50b,50cを構成するジョイント金具56を示す。ジョイント金具56は、前記第一の実施形態と略同様の構造とされており、第一の実施形態に比して、組付部24aにおける圧接突起26,26の離隔距離:w1と、組付部24bにおける圧接突起26,26の離隔距離:w2が互いに異ならされたものである。これら圧接突起26,26の離隔距離:w1とw2は、組付部24a,24bにおける中央切欠28,28の幅寸法が互いに異ならされることによって異ならされており、組付部24aにおける離隔距離:w1に比して、組付部24bにおける離隔距離:w2が大きくされている。なお、組付部24aと組付部24bは、圧接突起26,26の対向方向(図6中、左右方向)の中央部分が、単位ジョイント部20の長さ方向(図6中、上下方向)に延びる同一直線上に位置されている。
図4および図5に示したように、回路構成体50aには、2つの単位ジョイント部20が切り出されたジョイント金具56が用いられている。そして、2つの単位ジョイント部20,20の内、一方の単位ジョイント部20の組付部24aに線材金具64が組み付けられていると共に、2つの単位ジョイント部20,20の組付部24b,24bに、それぞれ、線材金具58,58が組み付けられている。
線材金具58,64は、何れも、前記線材金具16と同様の金属から形成されており、全長に亘って略一定の長方形断面を有している。そして、線材金具64の長さ方向一方の端部には、一対の切欠部34,34が形成されている。一方、線材金具58には、長さ方向一方の端部に一対の切欠部34,34が形成されていると共に、長さ方向の中間部分が直角に屈曲されることにより、長さ方向他方の端部に、先端縁部に先細テーパ形状が付された略扁平板形状のタブ端子66が形成されている。更に、図5から明らかなように、線材金具58,64は、互いに幅寸法(図5中、左右方向寸法)が異ならされており、線材金具58の幅寸法が、線材金具64の幅寸法よりも大きくされている。
そして、前記実施形態と同様にして、ジョイント金具56の2つの組付部24a,24aの一方に、線材金具64の一方の端部が組み付けられる。それと共に、2つの組付部24b,24bのそれぞれに、線材金具58,58のタブ端子66と反対側の端部が取り付けられる。このようにして、回路構成体50aが構成されている。これにより、回路構成体50aは、一本の線材金具64に、二つのタブ端子66,66が接続された分岐回路とされている。
一方、回路構成体50b,50cは、何れも、1つの単位ジョイント部20が切り出されたジョイント金具56を含んで構成されている。そして、単位ジョイント部20の一方の組付部24aに線材金具64が組み付けられると共に、他方の組付部24bに線材金具58が組み付けられている。これにより、回路構成体50b,50cは、それぞれ、一本の線材金具64に一つのタブ端子66が接続されている。なお、回路構成体50a〜50cの線材金具58は、何れも同一形状とされている。
これら回路構成体50a,50b,50cは、絶縁板54上に配設されている。絶縁板54は、非導電性の合成樹脂から形成されており、適宜の位置に突出形成された脚部68によってプリント基板52上に載置されている。絶縁板54には、プリント基板52と反対側に突出する収容板部70が形成されており、収容板部70に、収容部72a,72b,72cが相互に独立して並んで形成されている。
これら収容部72a〜72cは、回路構成体50a〜50cのジョイント金具56,56,56をそれぞれ収容可能な矩形の凹部とされている。そして、各収容部72a〜72cから、回路構成体50a〜50cの線材金具58,64と対応して、線材金具58より僅かに大きな幅寸法を有する凹溝状の第一収容溝74と、線材金具64より僅かに大きな幅寸法を有する凹溝状の第二収容溝76が延び出されている。
そして、各収容部72a〜72cに、回路構成体50a〜50cのジョイント金具56,56,56がそれぞれ収容されて、回路構成体50a〜50cの線材金具58が第一収容溝74に収容されると共に、線材金具64が第二収容溝76に収容される。なお、収容部72aに収容されるジョイント金具56には貫通孔22が残されていることから、例えば収容部72aの底部に突起を設けて、該突起を貫通孔22に嵌め入れることでジョイント金具56を収容部72a内で位置決め状態で固定しても良い。これにより、回路構成体50a〜50cの線材金具58に設けられたタブ端子66が、絶縁板54の側端部78において、一直線上で所定間隔を隔てて絶縁板54上に突設される。また、回路構成体50a,50bの線材金具64,64は、それぞれ、収容部72a,72bから延び出す第二収容溝76,76に収容されて収容板部70の外にまで一直線状に延び出されている。そして、収容板部70の外でプリント基板52に向けて直角に屈曲されて、絶縁板54に貫設された線材挿通孔80を通じてプリント基板52側に突出されており、長さ方向一方の端部が、プリント基板52上に設けられた図示しないスルーホールに挿通されて半田付けされている。一方、回路構成体50cの線材金具64は、収容板部70の平面上で直角に屈曲された後に、回路構成体50a,50bの線材金具64,64と同様にプリント基板52側に突出されて、プリント基板52のスルーホールに挿通されて半田付けされる。
このような絶縁板54の側端部78側の外方には、複数の基板用端子60が突設されている。これら基板用端子60は、何れも同一の形状とされている。基板用端子60は、前記線材金具58等と同様の金属から形成されており、略全長に亘って、線材金具58と同じ大きさの長方形断面を有している。そして、長さ方向一方の端縁部が先細形状とされると共に、他方の端部に、幅寸法が小さくされた挿通部82が形成されている。
これら基板用端子60は、樹脂台座84でプリント基板52上に支持されている。樹脂台座84は、非導電性の合成樹脂から形成された一体成形品とされており、両端部に脚部86,86が形成された門形状とされている。樹脂台座84には、複数の端子挿通孔88が一直線上で、所定間隔を隔てて貫設されている。
そして、樹脂台座84の各端子挿通孔88に対して、基板用端子60がそれぞれ貫通状態で挿通されると共に、樹脂台座84から突出された挿通部82が、プリント基板52のスルーホール40に挿通されて半田付けされる。なお、詳細な図示は省略するが、基板用端子60の長さ方向の中間部分には、幅方向で両外側に突出する係止突起が潰し加工等によって形成されており、この係止突起が端子挿通孔88内に形成された段差面に接触することによって、基板用端子60の樹脂台座84への挿通量が規定されるようになっている。これにより、複数の基板用端子60が、絶縁板54の側端部78側でプリント基板52上に突設されて、絶縁板54上に突設された回路構成体50a〜50cの各タブ端子66と対向位置される。そして、これらタブ端子66と基板用端子60によって、コネクタ接続部62が構成されている。
本実施形態によれば、ジョイント金具56の組付部24a,24bにおいて、圧接突起26,26の離隔距離:w1,w2を相互に異ならせたことによって、幅寸法の小さな線材金具64と、幅寸法の大きな線材金具58を相互に接続することが出来る。これにより、コネクタと接続するタブ端子66の形成部分にのみ幅寸法の大きな線材端子58を用いて、その他の回路部分には幅寸法の小さな線材金具64を用いることが可能となり、線材金具の材料削減を図ることが出来る。また、回路構成体50aのように、ジョイント金具56を介して、一本の線材金具64から複数(回路構成体50aにおいては、2つ)のタブ端子66,66に分岐する分岐回路も容易に形成することが出来る。
さらに、回路構成体50a〜50cのタブ端子66を構成する線材金具58は、絶縁板54上に載置されており、タブ端子66が絶縁板54から突出されている。これにより、タブ端子66へのコネクタの差し込みに際して、線材金具58を絶縁板54で支持することが出来て、安定的な接続を行なうことが出来る。なお、図示は省略するが、このようなコネクタ接続部62が設けられたプリント基板52は、合成樹脂製のケース内に収容される。そして、ケースから絶縁板54に向けて突出された突起で線材金具58を絶縁板54と反対側から押さえることによって、コネクタ抜去時の引き抜きに際して、線材金具58を支持することが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、線材金具の形状は、要求される回路配索形状や、接続される電気部品の形状等を考慮して適宜に設定可能であって、正方形断面や円形断面、その他の多角形断面等も適宜に採用可能である。また、前記第二の実施形態においては、電気部品との接続部を有する線材金具として、コネクタと接続される扁平板形状のタブ端子66を備えた線材金具58を例示したが、電気部品との接続部の具体的形状は適宜に設定可能である。従って、例えば、ヒューズ等のタブ端子を挟んで接続する、一対の圧接刃を備えた所謂音叉形状を線材金具に形成する等しても良い。また、前記線材金具58は、長さ方向中間部分が屈曲されてタブ端子66が形成されていたが、線材金具58を屈曲することなく、一直線状に延びる形状としても良い。そのような場合には、切欠部34と圧接突起26が係合することによって、コネクタの挿抜に対して線材金具58を強固に支持することも出来る。
また、前記第二の実施形態においては、組付部24a,24bにおける圧接突起26,26の離隔距離:w1,w2を相互に異ならせることによって、幅寸法の異なる線材金具58,64をジョイント金具56に組み付け可能とされていたが、例えば、切欠部の大きさを異ならせることによって、幅寸法の異なる線材金具をジョイント金具に組み付けることも可能である。そのようにすれば、前記第一の実施形態のように、組付部24a,24bにおける圧接突起26,26の離隔距離:w1,w2が互いに等しいジョイント金具14に、異なる幅寸法の線材金具を組み付けることも出来る。同様に、切欠部34の大きさを調節することによって、例えば前記第二の実施形態の組付部24a,24bに、幅寸法の等しい線材金具を組み付けることも可能である。
さらに、キャリア金具の両側端部に設けられる組付部は、必ずしもキャリア金具の長さ方向で互いに等しい位置に形成されている必要は無く、両側端部の組付部の形成位置が、キャリア金具の長さ方向でずらされていても良い。
また、前記第二の実施形態においては、基板用端子60と協働してコネクタ接続部62が構成されていたが、例えば、基板用端子60に代えて、回路構成体50a〜50c等と同様の本発明に従う回路構成体を配設して、コネクタ接続部62の全ての端子を本発明に従う回路構成体で構成する等しても良い。
10,50a〜c:回路構成体、14,56:ジョイント金具、16,58,64:線材金具、18:切断可能部、20:単位ジョイント部、22:貫通孔、24a,b:組付部、26:圧接突起、34:切欠部、36a,b:側面(線材金具の両側面)

Claims (5)

  1. 電気回路を構成する回路構成体であって、
    導通部材としての複数の線材金具と、該複数の線材金具が接続される帯状の金属板からなるジョイント金具を含んで構成されており、該ジョイント金具には、長さ方向に所定間隔で断面積が小さくされた切断可能部と、該切断可能部の間に位置する単位ジョイント部とが、複数連なって設けられていると共に、各前記単位ジョイント部には両側縁部において前記線材金具を導通状態で組み付ける組付部が設けられていることを特徴とする回路構成体。
  2. 前記ジョイント金具の前記切断可能部には貫通孔が設けられている請求項1に記載の回路構成体。
  3. 各前記組付部が一対の圧接突起によって構成されている一方、前記線材金具には一対の切欠部が両側面に開口して設けられており、該一対の切欠部に前記一対の圧接突起が嵌め入れられて前記線材金具が前記一対の圧接突起の間に圧入されることにより、前記線材金具が前記組付部に導通状態で組み付けられている請求項1又は2に記載の回路構成体。
  4. 前記単位ジョイント部の一方の側縁部に設けられた前記一対の圧接突起の離隔距離が、他方の側縁部に設けられた前記一対の圧接突起の離隔距離と異ならされている請求項3に記載の回路構成体。
  5. 前記単位ジョイント部の両端縁部にそれぞれ設けられた前記一対の圧接突起が、前記ジョイント金具の長さ方向で同じ位置で、且つ、前記一対の圧接突起の離隔距離が同一とされている請求項3に記載の回路構成体。
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