JP2011250204A - 携帯型電子機器 - Google Patents

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良人 宮崎
Hiroyuki Sakakibara
啓之 榊原
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Abstract

【課題】制御基板から離間した位置に静電容量センサが配置される一方、該静電容量センサと制御基板とが信号線により互いに電気的に接続された携帯型電子機器において、所定の機器動作を正常に実行させる。
【解決手段】本発明に係る携帯型電子機器は、機器本体を具え、該機器本体には、静電容量センサ8と、該静電容量センサ8の検知信号に基づいて所定の機器動作を制御する制御基板5とが配備されており、該制御基板5から離間した位置に静電容量センサ8が配置される一方、該静電容量センサ8と制御基板5とが信号線により互いに電気的に接続されている。ここで、信号線には、該信号線を間に介在させる一対のグランド層と、各グランド層と信号線との間を電気的に絶縁する電気絶縁層とが設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、近接センサを具えた携帯型電子機器に関する。
この種の携帯型電子機器として、従来、機器本体内に赤外線近接センサを配備して、ユーザの体の一部(例えば、耳)に対する機器本体の近接/離間を赤外線近接センサによって検知する携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。該携帯電話機においては、機器本体内に制御基板が更に配備され、該制御基板により、赤外線近接センサの検知信号に基づいて、所定の機器動作、例えば画像表示部や操作部の動作等が制御されている。
上記携帯電話機において制御基板から離間した位置に赤外線近接センサを配置した構成においては、赤外線近接センサと制御基板とが、フレキシブルリードに形成された信号線により互いに電気的に接続されることになる。
特開2010−50943号公報
近年、携帯電話機の質感を向上させるべく、機器本体の筐体の表面に、錫等の金属をコーティングして金属層を形成した構成が考えられている。しかしながら、該構成において機器本体内に赤外線近接センサを配備した場合、金属層によって赤外線が反射又は屈折されることになる。このため、赤外線近接センサの検知精度が低下し、その結果、所定の機器動作に異常が発生する虞がある。
これに対し、機器本体内に、赤外線近接センサに代えて静電容量センサを配備することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この構成においては、制御基板から離間した位置に静電容量センサを配置することが困難となる。なぜなら、静電容量センサと制御基板とを電気的に接続する信号線が静電容量センサとして機能することにより、制御基板の制御動作に対して信号線からの影響が及び、その結果、所定の機器動作に異常が発生する虞があるからである。
そこで本発明の目的は、制御基板から離間した位置に静電容量センサが配置される一方、該静電容量センサと制御基板とが信号線により互いに電気的に接続された携帯型電子機器において、所定の機器動作を正常に実行させることである。
本発明に係る携帯型電子機器は、機器本体を具え、該機器本体には、静電容量センサと、該静電容量センサの検知信号に基づいて所定の機器動作を制御する制御基板とが配備されており、該制御基板から離間した位置に静電容量センサが配置される一方、該静電容量センサと制御基板とが信号線により互いに電気的に接続されている。ここで、前記信号線には、該信号線を間に介在させる一対のグランド層と、各グランド層と信号線との間を電気的に絶縁する電気絶縁層とが設けられている。
上記携帯型電子機器においては、信号線が、一対のグランド層により、外部から電気的及び/又は磁気的に遮蔽されることになる。従って、信号線が静電容量センサとして機能することが防止されることになる。よって、上記携帯型電子機器によれば、制御基板は、信号線からの影響を受けずに、静電容量センサの検知結果に基づいて所定の機器動作を制御することが出来、その結果、該所定の機器動作が正常に実行されることになる。
上記携帯型電子機器の具体的構成において、前記信号線には、該信号線を間に介在させる一対の金属層が設けられる一方、前記制御基板にはグランド部が形成されており、該グランド部に一対の金属層が電気的に接続されることにより、該一対の金属層によって前記一対のグランド層が構成され、前記電気絶縁層は、各金属層と信号線との間に介在している。
上記携帯型電子機器のより具体的な構成において、前記機器本体の一部が金属部材によって構成され、前記静電容量センサと制御基板は、これらの間に前記金属部材を介在させて配置されており、各金属層と、制御基板のグランド部と、金属部材とによって、閉回路が構成されている。
上記携帯型電子機器の他の具体的構成において、前記信号線と一対のグランド層が1つのフレキシブルリードに形成されている。
上記携帯型電子機器のより具体的な構成において、前記フレキシブルリードは、前記信号線に沿って延びた帯部と、該帯部から舌片状に引き出された引出し部とから構成され、該引出し部の基端領域には、前記一対のグランド層の内、少なくとも何れか一方のグランド層に電気的に接続された第2のグランド層が形成される一方、該引出し部の先端領域には、前記信号線に電気的に接続された金属層が形成されている。そして、前記引出し部を、その基端領域と先端領域の間を横断する線で折り畳んで、基端領域上に先端領域を重ね合わせることにより、前記静電容量センサが構成されている。該具体的構成によれば、簡易且つ低コストで静電容量センサを作製することが出来る。
上記携帯型電子機器の更に具体的な構成において、前記静電容量センサを構成する引出し部の基端領域と先端領域との間には、所定の厚さ寸法を有する電気絶縁板が介在している。該具体的構成によれば、電気絶縁板の厚さ寸法を調整することにより、静電容量センサを構成する第2のグランド層と金属層との間の距離を容易に調整することが出来る。従って、静電容量センサを正常に動作させるための設計が容易である。
本発明に係る携帯型電子機器によれば、信号線の影響を受けずに所定の機器動作を正常に実行させることが出来る。
図1は、本発明の一実施形態に係る折り畳み式携帯電話機を示す斜視図である。 図2は、該折り畳み式携帯電話機の機器本体について、その閉じ状態の説明に用いられる斜視図である。 図3は、該機器本体を構成する第1キャビネットを、その外面側から見た分解斜視図である。 図4は、該第1キャビネットを、その内面側から見た分解斜視図である。 図5は、該第1キャビネットに収容されている静電容量センサと基板とを電気的に接続するフレキシブルリードを、その表面側から見た平面図である。 図6は、該フレキシブルリードを、その裏面側から見た平面図である。 図7は、上記静電容量センサの構成について、その説明に用いられる平面図である。 図8は、図6に示されるA−A線に沿う断面図である。
以下、本発明を折り畳み式携帯電話機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る折り畳み式携帯電話機を示す斜視図である。図1に示す様に、折り畳み式携帯電話機は、第1キャビネット(1)と第2キャビネット(2)とから構成された機器本体(10)を具え、両キャビネット(1)(2)は、ヒンジ機構(3)によって互いに開閉可能に連結されている。従って、機器本体(10)は、第1キャビネット(1)と第2キャビネット(2)とを開閉することにより、図1に示す如く両キャビネット(1)(2)が開かれた開き状態と、図2に示す如く両キャビネット(1)(2)が閉じられた閉じ状態との間で状態を変化させることが可能である。
又、図1に示す様に、第1キャビネット(1)と第2キャビネット(2)にはそれぞれ、機器本体(10)が閉じ状態に設定されたときに互いに重なり合うこととなる内面(11)(21)に、画像表示窓(12)と複数の操作キーからなる第1操作部(22)とが設けられている。
一方、図2に示す様に、第1キャビネット(1)の外面(13)には、その上端近傍の領域に放音孔(71)が開設されており、該放音孔(71)からは、後述するスピーカ(7)(図3参照)からの音が外部へ放たれる。そして、上記折り畳み式携帯電話機のユーザは、該携帯電話機を用いて通話するとき、機器本体(10)を閉じ状態に設定し、該ユーザの耳に放音孔(71)を近接又は接触させる。
図3は、第1キャビネット(1)を、その外面(13)側から見た分解斜視図である。又、図4は、第1キャビネット(1)を、その内面(11)側から見た分解斜視図である。図3及び図4に示す様に、第1キャビネット(1)は、該第1キャビネット(1)の内面(11)を形成する内面側ケース半体(101)と、該第1キャビネット(1)の外面(13)を形成する外面側ケース半体(102)とを互いに接合して構成されており、外面側ケース半体(102)は、光透過性を有する材質から形成されている。
図4に示す様に、第1キャビネット(1)には、光透過性を有するシート基材(4)と、基板(5)と、画像表示パネル(6)とが収容されている。ここで、シート基材(4)は、第1キャビネット(1)を構成する外面側ケース半体(102)の裏面(103)に貼着固定されている。尚、本実施形態では、シート基材(4)としてPET(ポリエチレンテレフタレート)シートが採用されている。
一方、基板(5)と画像表示パネル(6)は、図3に示す如く、シート基材(4)の背面(44)側の位置にて第1キャビネット(1)の長手方向(91)に並んで配置されると共に、第1キャビネット(1)内に設けられたシャーシ(104)に設置されている。又、シャーシ(104)には、画像表示パネル(6)を補強するべく、画像表示パネル(6)の画像表示面(60)を包囲するステンレス鋼(SUS)製の枠部(61)が設けられている。
図3に示す様に、シート基材(4)の表面(40)には、基板(5)を覆う領域の複数箇所に、ユーザに認識させんとする数字や文字等の標記(41)となる標記領域が設定されると共に、該標記領域とは異なる領域に、基板(5)上のLED(51)からの光を遮蔽する表面側遮光層(42)が形成されている。ここで、表面側遮光層(42)は、シート基材(4)の表面(40)に印刷を施すことにより形成されている。又、シート基材(4)には、画像表示パネル(6)上の領域に画像表示窓(43)が形成されており、画像表示パネル(6)の画像表示面(60)に表示された画像は、画像表示窓(43)を通じて外面側ケース半体(102)の表面(即ち、第1キャビネット(1)の外面(13))に映し出されることになる。
一方、基板(5)の表面には、シート基材(4)上の各標記(41)と対向する領域に、該標記(41)に対応させて近接センサ(図示せず)が形成されている。図3に示す様に、基板(5)の表面には更に、基板(5)の外縁近傍の領域であって且つ近接センサの形成領域とは異なる領域に、シート基材(4)をその背面(44)側から照明する複数のLED(51)〜(51)が搭載されている。ここで、各LED(51)は、その光射出方向を上記外縁近傍の領域(即ち、該LED(51)の搭載領域)から内側へ向けた姿勢で配置される一方、基板(5)の表面には、各LED(51)からの光をシート基材(4)へ導く導光シート(52)が、全ての近接センサを覆って設けられている。
上記折り畳み式携帯電話機の構成によれば、各LED(51)から射出された光は、導光シート(52)によってシート基材(4)の背面(44)へ導かれ、これにより該背面(44)が、各LED(51)からの光によって照明されることになる。そして、シート基材(4)の背面(44)を照明する光は、その一部の光が、シート基材(4)の表面(40)の複数箇所に設定されている標記領域を通過する一方、残りの光が、シート基材(4)上の表面側遮光層(42)によって遮蔽され、その結果、外面側ケース半体(102)の表面(即ち、第1キャビネット(1)の外面(13))に複数の標記(41)〜(41)が映し出されることになる。従って、ユーザに対して複数の標記(41)〜(41)を認識させることが出来る。よって、ユーザが複数の標記(41)〜(41)を認識して各標記(41)に指で触れることにより、該標記(41)への指の接触が、該標記(41)に対応する近接センサによって検知され、その結果、ユーザが指で触れた標記(41)が、画像表示パネル(6)の画像表示面(60)に表示されることになる。
斯くして、第1キャビネット(1)の外面(13)には、該外面(13)に映し出される複数の標記(41)〜(41)によって、ユーザ操作のための第2操作部が構成されることになる。
図3に示す様に、第1キャビネット(1)には更に、スピーカ(7)と、静電容量センサ(8)とが収容されている。スピーカ(7)は、画像表示パネル(6)から第1キャビネット(1)の長手方向(91)へずれた位置、具体的には画像表示パネル(6)に対して基板(5)とは反対側の位置にて、シャーシ(104)に設置されている。ここで、放音孔(71)は、第1キャビネット(1)の外面(13)の内、スピーカ(7)上の領域に形成されており、スピーカ(7)は、その放音面(70)を放音孔(71)へ向けた姿勢でシャーシ(104)に設置されている。又、シート基材(4)には、スピーカ(7)からの音を通過させて放音孔(71)へ導く貫通孔(72)が形成されている。
一方、静電容量センサ(8)は、通話時においてユーザの耳に放音孔(71)が近接又は接触したことを検知するために設けられている。従って、静電容量センサ(8)は、機器本体(10)の内、該静電容量センサ(8)によってユーザの耳の近接/離間を確実に検知することが出来る位置、即ちスピーカ(7)近傍の位置にて、シャーシ(104)に設置されている。斯くして、静電容量センサ(8)は、基板(5)から離間した位置に、該基板(5)との間にステンレス鋼(SUS)製の枠部(61)を介在させて配置されている。そして、静電容量センサ(8)と基板(5)とはフレキシブルリード(80)によって互いに電気的に接続されている。尚、本実施形態においては、静電容量センサ(8)は、フレキシブルリード(80)に一体に形成されている。静電容量センサ(8)の具体的な構成については後述する。
図4に示す様に、基板(5)の裏面には、静電容量センサ(8)の検知結果に基づいて、上記第2操作部に対するユーザ操作の有効/無効を制御する制御IC(Integrated Circuit)(53)が搭載されている。具体的には、通話時においてユーザの耳に放音孔(71)が近接又は接触して静電容量センサ(8)が検知信号を出力した場合、制御IC(53)は、静電容量センサ(8)からの検知信号に基づいて、基板(5)上に形成されている近接センサの動作を制御することにより、第2操作部に対するユーザ操作を無効にする。一方、ユーザの耳から放音孔(71)が離れていて静電容量センサ(8)からは検知信号が出力されていない場合、制御IC(53)は、基板(5)上に形成されている近接センサの動作を制御することにより、第2操作部に対するユーザ操作を有効にする。斯くして、基板(5)と制御IC(53)とによって、静電容量センサ(8)の検知信号に基づいて所定の機器動作を制御する制御基板が構成されている。
図5及び図6はそれぞれ、フレキシブルリード(80)を、その表面側及び裏面側から見た平面図である。図5及び図6に示す様に、フレキシブルリード(80)には、その端部(801)にコネクタ(802)が形成されており、フレキシブルリード(80)は、コネクタ(802)から延びた第1帯部(82)と、該第1帯部(82)の先端部から第1帯部(82)の延在方向に対して略垂直な方向へ延びた第2帯部(83)とから構成されている。ここで、フレキシブルリード(80)には、コネクタ(802)近傍の位置から順に、第1帯部(82)を広範囲に亘って拡がる第1領域R1と、電子素子(図示せず)が搭載される第2領域と、第1帯部(82)から第2帯部(83)にかけて拡がる第3領域R3と、第1キャビネット(1)内で折り曲げられる第4領域R4と、第2帯部(83)を広範囲に亘って拡がる第5領域R5と、第6領域R6と、フレキシブルリード(80)の先端部を構成する第7領域R7とが設定されている。
フレキシブルリード(80)の第1領域R1〜第7領域R7には、その全領域に亘って、グランド層となる第1金属層(84)が形成されている。又、第4領域R4と第6領域R6とを除く他の領域R1〜R3,R5,R7には、第1金属層(84)の表面側に、グランド層となる第2金属層(85)が形成され、該第2金属層(85)と第1金属層(84)との間には電気絶縁層(図示せず)が介在している。金属層(84)(85)どうしは、該電気絶縁層に形成された導電ビア(図示せず)を介して互いに電気的に接続されている。尚、本実施形態では、第1金属層(84)及び第2金属層(85)は何れも金属箔によって構成されている。
又、フレキシブルリード(80)には、コネクタ(802)から引き出されて第6領域R6まで延びた信号線(81)が形成されている。具体的には、信号線(81)は、フレキシブルリード(80)の第1領域R1及び第3〜第5領域R3〜R5では第1金属層(84)と同じ平面上に形成される一方、第2領域R2及び第6領域R6では第2金属層(85)と同じ平面上に形成されている。そして、信号線(81)と、第1金属層(84)及び第2金属層(85)との間が、電気絶縁層(図示せず)により電気的に絶縁されている。
更に、図6に示す様に、フレキシブルリード(80)の第1領域R1と第3領域R3には、第1金属層(84)の背面側に、グランド層となる第3金属層(86)が形成され、該第3金属層(86)と第1金属層(84)との間には電気絶縁層(図示せず)が介在している。第3金属層(86)は、該電気絶縁層に形成された導電ビア(図示せず)を介して、第1金属層(84)に電気的に接続されている。尚、本実施形態では、第3金属層(86)は銀ペーストによって構成されている。
斯くして、フレキシブルリード(80)の第1領域R1と第3領域R3において、第2金属層(85)と第3金属層(86)との間に信号線(81)が介在し、これらの金属層(85)(86)と信号線(81)との間がそれぞれ、上記電気絶縁層によって電気的に絶縁されている。
図7は、静電容量センサ(8)の構成について、その説明に用いられる平面図である。又、図8は、図6に示されるA−A線に沿う断面図である。図7に示す様に、フレキシブルリード(80)の第2帯部(83)には、第6領域R6から舌片状に引き出された引出し部(87)が形成されており、該引出し部(87)の基端領域(871)には、第1金属層(84)と一体に形成されてグランド層となる第4金属層(88)が形成される一方、該引出し部(87)の先端領域(872)には、信号線(81)に電気的に接続されてセンサパッドとなる第5金属層(89)が形成されている。
そして、図8に示す様に、引出し部(87)を、その基端領域(871)と先端領域(872)の間を横断する線P(図7参照)で折り畳んで、基端領域(871)上に先端領域(872)を重ね合わせることにより、静電容量センサ(8)が形成されている。従って、該静電容量センサ(8)は、簡易且つ低コストで作製することが出来る。
本実施形態においては、図8に示す様に、静電容量センサ(8)を構成する引出し部(87)の基端領域(871)と先端領域(872)との間には、所定の厚さ寸法Tを有する電気絶縁板(870)を介在させている。従って、電気絶縁板(870)の厚さ寸法Tを調整することにより、静電容量センサ(8)を構成する第4金属層(88)と第5金属層(89)との間の距離Lを容易に調整することが出来る。従って、静電容量センサ(8)を正常に動作させるための設計が容易である。
上述したフレキシブルリード(80)は、図3及び図4に示す様に、その表面(図5)を外側に向けてシャーシ(104)に配設されている。具体的には、フレキシブルリード(80)は、シャーシ(104)に形成された開口(106)を該シャーシ(104)の背面側から通過して、該フレキシブルリード(80)のコネクタ(802)を基板(5)上のコネクタ(54)に接続させている。これにより、フレキシブルリード(80)の信号線(81)が、コネクタ(802)(54)を通じて基板(5)上の制御IC(53)に電気的に接続される一方、フレキシブルリード(80)の第1金属層(84)が、コネクタ(802)(54)を通じて、基板(5)に形成されているグランド部(図示せず)に電気的に接続されている。斯くして、静電容量センサ(8)と基板(5)上の制御IC(53)とは、信号線(81)を通じて互いに電気的に接続されている。
そして、フレキシブルリード(80)の第1帯部(82)が、シャーシ(104)の背面側を、シャーシ(104)の縁(105)に沿って画像表示パネル(6)の側方位置まで延びている。一方、フレキシブルリード(80)の第2帯部(83)は、その第4領域R4を折り曲げることにより、シャーシ(104)の縁(105)にてシャーシ(104)の表面側へ折り返されており、その後、スピーカ(7)の近傍の位置まで延びている。これにより、静電容量センサ(8)とフレキシブルリード(80)の先端部(第7領域R7)は、スピーカ(7)の近傍の位置に配置されている。
上記折り畳み式携帯電話機において、フレキシブルリード(80)の第7領域R7には、図5に示す様に、第1金属層(84)及び/又は第2金属層(85)から引き出されてフレキシブルリード(80)の表面に露出した第1端子面(803)が形成されている。又、基板(5)の背面には、図4に示す様に、グランド部から引き出されて該基板(5)の背面に露出した第2端子面(55)が形成されている。
一方、ステンレス鋼(SUS)製の枠部(61)には、図3に示す如くフレキシブルリード(80)の第1端子面(803)に接続される第1端子部(62)と、図4に示す如く基板(5)の第2端子面(55)に接続される第2端子部(63)とが突設されている。本実施形態においては、枠部(61)の第1端子部(62)とフレキシブルリード(80)の第1端子面(803)とは、これらの間にシールドフォーム(620)を介在させることにより、互いに電気的に接続されている。同様に、枠部(61)の第2端子部(63)と基板(5)の第2端子面(55)も、これらの間にシールドフォーム(630)を介在させることにより、互いに電気的に接続されている。
従って、上記折り畳み式携帯電話機においては、第1金属層(84)と、基板(5)のグランド部と、ステンレス鋼(SUS)製の枠部(61)とによって、閉回路が形成されることになる。よって、第1金属層(84)は基板(5)のグランド部に電気的に接続され、その結果、第1金属層(84)、並びに該第1金属層(84)に電気的に接続されている第2金属層(85)及び第3金属層(86)がグランド層として機能することになる。
上記折り畳み式携帯電話機においては、フレキシブルリード(80)の第1領域R1と第3領域R3において、第2金属層(85)と第3金属層(86)との間に信号線(81)が介在し、更には信号線(81)の両側に第1金属層(84)が存在することになる。又、これらの金属層(84)〜(86)は何れも、グランド層として機能することになる。従って、信号線(81)は、金属層(84)〜(86)により、外部から電気的及び/又は磁気的に遮蔽され、その結果、信号線(81)が静電容量センサとして機能することが防止されることになる。
よって、上記折り畳み式携帯電話機によれば、基板(5)上の制御IC(53)は、信号線(81)からの影響を受けずに、静電容量センサ(8)の検知結果に基づいて所定の機器動作を制御することが出来、その結果、該所定の機器動作が正常に実行されることになる。具体的には、ユーザが上記折り畳み式携帯電話機を用いて通話しているときに、ユーザの体の一部(例えば、耳や指)が上記第2操作部に触れて意図しない操作が実行されてしまうことが防止されることになる。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、信号線(81)と、該信号線(81)を間に介在させる一対のグランド層(上記実施形態においては、第2金属層(85)及び第3金属層(86))は、必ずしも1つのフレキシブルリード(80)に形成されている必要はなく、別個のフレキシブルリードに形成されていてもよい。又、フレキシブルリードの形状及び構成は、上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
又、ステンレス鋼(SUS)製の枠部(61)に代えて、機器本体(10)の一部を構成する種々の金属部材を用いて、フレキシブルリード(80)と基板(5)とが互いに電気的に接続されていてもよい。
上記折り畳み式携帯電話機に採用した各種構成は、スライド式携帯電話機等の他の形態を有する携帯電話機やデジタルカメラなど、種々の携帯型電子機器に適用することが出来る。
(1) 第1キャビネット
(10) 機器本体
(101) 内面側ケース半体
(102) 外面側ケース半体
(104) シャーシ
(11) 内面
(12) 画像表示窓
(13) 外面
(2) 第2キャビネット
(21) 内面
(22) 第1操作部
(3) ヒンジ機構
(4) シート基材
(40) 表面
(41) 標記
(42) 表面側遮光層
(43) 画像表示窓
(44) 背面
(5) 基板(制御基板)
(51) LED
(52) 導光シート
(53) 制御IC
(54) コネクタ
(55) 第2端子面
(6) 画像表示パネル
(60) 画像表示面
(61) 枠部(金属部材)
(62) 第1端子部
(63) 第2端子部
(7) スピーカ
(70) 放音面
(71) 放音孔
(72) 貫通孔
(8) 静電容量センサ
(80) フレキシブルリード
(801) 端部
(802) コネクタ
(803) 第1端子面
(81) 信号線
(82) 第1帯部
(83) 第2帯部
(84) 第1金属層
(85) 第2金属層(グランド層)
(86) 第3金属層(グランド層)
(87) 引出し部
(870) 電気絶縁板
(871) 基端領域
(872) 先端領域
(88) 第4金属層(第2のグランド層)
(89) 第5金属層

Claims (6)

  1. 機器本体を具え、該機器本体には、静電容量センサと、該静電容量センサの検知信号に基づいて所定の機器動作を制御する制御基板とが配備されており、該制御基板から離間した位置に静電容量センサが配置される一方、該静電容量センサと制御基板とが信号線により互いに電気的に接続された携帯型電子機器において、
    前記信号線には、該信号線を間に介在させる一対のグランド層と、各グランド層と信号線との間を電気的に絶縁する電気絶縁層とが設けられていることを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 前記信号線には、該信号線を間に介在させる一対の金属層が設けられる一方、前記制御基板にはグランド部が形成されており、該グランド部に一対の金属層が電気的に接続されることにより、該一対の金属層によって前記一対のグランド層が構成され、前記電気絶縁層は、各金属層と信号線との間に介在している請求項1に記載の携帯型電子機器。
  3. 前記機器本体の一部が金属部材によって構成され、前記静電容量センサと制御基板は、これらの間に前記金属部材を介在させて配置されており、各金属層と、制御基板のグランド部と、金属部材とによって、閉回路が構成されている請求項2に記載の携帯型電子機器。
  4. 前記信号線と一対のグランド層が1つのフレキシブルリードに形成されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載の携帯型電子機器。
  5. 前記フレキシブルリードは、前記信号線に沿って延びた帯部と、該帯部から舌片状に引き出された引出し部とから構成され、該引出し部の基端領域には、前記一対のグランド層の内、少なくとも何れか一方のグランド層に電気的に接続された第2のグランド層が形成される一方、該引出し部の先端領域には、前記信号線に電気的に接続された金属層が形成されており、
    前記引出し部を、その基端領域と先端領域の間を横断する線で折り畳んで、基端領域上に先端領域を重ね合わせることにより、前記静電容量センサが構成されている請求項4に記載の携帯型電子機器。
  6. 前記静電容量センサを構成する引出し部の基端領域と先端領域との間には、所定の厚さ寸法を有する電気絶縁板が介在している請求項5に記載の携帯型電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015138125A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 京セラディスプレイ株式会社 液晶表示装置

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JP2015138125A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 京セラディスプレイ株式会社 液晶表示装置

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