JP2011250166A - 送信回路、通信機器、及び、送信方法 - Google Patents

送信回路、通信機器、及び、送信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エンベロープトラッキング法を用いる場合において、出力信号の線形性が劣化するのを回避し、歪みの発生を抑圧して、高効率に動作すること。
【解決手段】オフセット制御部160は、補正エンベロープ信号のレベルを、遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧をオフセット電圧として設定する。これにより、補正エンベロープ信号が、遅延エンベロープ信号のレベル以上となるので、電源電圧が最適な電源電圧を下回るのが回避され、電力増幅器130において、出力信号の線形性が劣化するのを回避することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯電話や無線LAN等の通信機器に用いられる送信回路の高効率化に関する。
近年の高度情報化社会の中で、携帯電話や無線LAN(Local Area Network)等の通信機器は、広いパワー増幅の範囲で送信信号の線形性を確保し、かつ低消費電力で動作することが求められている。そして、このような通信機器には、帯域幅に関係なく高精度な送信信号を出力し、かつ高効率で動作する送信回路が用いられる。しかしながら、例えば、直交変調等の変調方式を利用して、送信信号を生成する送信回路(以下、直交変調回路と記す)では、送信信号の線形性と送信回路の効率はトレードオフの関係にあり、これらを両立させるのが難しかった。
高精度かつ高効率に動作する従来の送信回路として、例えば、特許文献1には、エンベロープトラッキング法を用いた送信回路が開示されている。図1は、特許文献1に開示された従来の送信回路10の構成を示すブロック図である。
送信信号は、遅延回路16、DAC(Digital to Analog Converter)17、アップコンバータ18から構成される直交変調器を介して、パワーアンプ15に入力される。また、エンベロープ抽出部11は、入力された送信信号のエンベロープを抽出しエンベロープ信号として出力する。エンベロープ信号は、帯域制限処理部12で帯域制限された後、DAC13を介して可変電源部14に供給される。可変電源部14は、供給された信号に基づいた電圧をパワーアンプ15に入力する。パワーアンプ15は、アップコンバータ18から入力された信号を増幅し、出力信号を得る。
ここで、帯域制限処理部12は、入力されたエンベロープ信号と出力信号のピーク値が一致するような帯域制限を行う。エンベロープ信号をピーク値に一致させることで、可変電源部14からパワーアンプに供給される電源電圧(ドレイン電圧、若しくはコレクタ電圧)が帯域制限によって低下することを防ぎ、線形性の劣化を回避する。このような構成により、送信回路10は、増幅器の線形性を劣化させることなく、エンベロープトラッキング法を用いた可変電源部14の所要応答速度を緩和する。
特開2009−177640号公報
しかしながら、従来の送信回路10においては、帯域制限処理部12においてピーク値に基づいた帯域制限を行うため、エンベロープ信号レベルが低下した場合でもピークが存在しなければ、出力信号は最適電圧レベルを大きく上回ってしまい、パワーアンプ15の効率が低下するという問題点があった。
また、従来の送信回路10においては、帯域制限処理部12においてエンベロープ信号のピーク値に基づいた帯域制限を行うため、帯域制限量がエンベロープ信号の形状に依存する。可変電源部14の周波数帯域幅(応答速度)は、帯域制限処理部12の出力信号の周波数帯域に基づいて決定される必要があるため、可変電源部14の設計自由度が小さいという問題点があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、エンベロープトラッキング法を用いる場合において、出力信号の線形性が劣化するのを回避し、歪みの発生を抑圧して、高効率に動作することができる送信回路、通信機器、及び、送信方法を提供することを目的とする。
本発明の送信回路は、変調信号の同相成分であるI信号及び直交成分であるQ信号を直交変調し、ベクトル変調波として出力する直交変調器と、電源電圧に応じて前記ベクトル変調波を増幅し、送信信号として出力する電力増幅器と、前記変調信号の包絡線情報であるエンベロープ信号を帯域制限し、帯域制限エンベロープ信号として出力するローパスフィルタと、前記エンベロープ信号を前記ローパスフィルタの遅延量に等しい時間だけ遅延させ、遅延エンベロープ信号として出力する遅延手段と、前記帯域制限エンベロープ信号と前記遅延エンベロープ信号とに基づいて、オフセット電圧を設定するオフセット制御手段と、前記帯域制限エンベロープ信号に前記オフセット電圧を加算することにより、前記帯域制限エンベロープ信号を補正して、補正エンベロープ信号を生成する加算手段と、前記補正エンベロープ信号に応じた電圧を前記電源電圧として前記電力増幅器に供給する電源電圧制御手段と、を具備し、前記オフセット制御手段は、前記補正エンベロープ信号のレベルを、前記遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧を前記オフセット電圧として設定する、構成を採る。
本発明の通信機器は、上記送信回路を具備する構成を採る。
本発明の送信方法は、変調信号の同相成分であるI信号及び直交成分であるQ信号を直交変調し、ベクトル変調波として出力する直交変調器と、電源電圧に応じて前記ベクトル変調波を増幅し、送信信号として出力する電力増幅器と、を具備する送信回路における送信方法であって、前記変調信号の包絡線情報であるエンベロープ信号を帯域制限し、帯域制限エンベロープ信号として出力し、前記エンベロープ信号を前記ローパスフィルタの遅延量に等しい時間だけ遅延させ、遅延エンベロープ信号として出力し、前記帯域制限エンベロープ信号と前記遅延エンベロープ信号とに基づいて、オフセット電圧を設定し、前記帯域制限エンベロープ信号に前記オフセット電圧を加算することにより、前記帯域制限エンベロープ信号を補正して、補正エンベロープ信号を生成し、前記補正エンベロープ信号に応じた電圧を前記電源電圧として前記電力増幅器に供給し、前記補正エンベロープ信号のレベルを、前記遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧を前記オフセット電圧として設定する。
本発明によれば、エンベロープトラッキング法を用いる場合において、出力信号の線形性が劣化するのを回避し、歪みの発生を抑圧して、高効率に動作することができる。また、電源電圧制御部の周波数帯域幅(応答速度)を、ローパスフィルタの出力信号の周波数帯域に基づいて設定する必要がないため、電源電圧制御部の設計自由度を向上させることができる。
従来の送信回路の構成の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る送信回路の要部構成を示すブロック図 レギュレータの内部構成を示す図 実施の形態1及び従来方式の電源電圧の一例を示す図 本発明の実施の形態2に係る送信回路の要部構成を示すブロック図 ルックアップテーブルの一例を示す図 実施の形態2及び従来方式における、オフセット制御部の入力電圧、減算器出力電圧(減算信号)、オフセット電圧、及び電源電圧の一例を示す図 本発明の実施の形態3に係る送信回路の要部構成を示すブロック図 実施の形態3及び従来方式における、オフセット制御部の入力電圧、減算器出力電圧(減算信号)、オフセット電圧、及び電源電圧の一例を示す図 本発明の実施の形態4に係る送信回路の要部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態5に係る送信回路の要部構成を示すブロック図 ルックアップテーブルの一例を示す図 本発明の実施の形態6に係る送信回路の要部構成を示すブロック図 プリエンファシス部のゲイン特性の一例を示す図 本発明の実施の形態7に係る送信回路の要部構成を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図2は、本実施の形態に係る送信回路の要部構成を示すブロック図である。図2において、送信回路100は、信号生成部110、直交変調器120、電力増幅器(Power Amplifier:PA)130、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)140、遅延回路150、オフセット制御部160、加算器170、及び、電源電圧制御部180を有する。
送信回路100において、信号生成部110には、入力信号としてベースバンド変調信号が入力される。信号生成部110は、ベースバンド変調信号に所定の信号処理を施して、同相(In-phase)成分、直交(Quadrature phase)成分、及び包絡線情報を生成し、これらをそれぞれI信号、Q信号、及びエンベロープ信号として出力する。信号生成部110は、I信号及びQ信号を直交変調器120に出力し、エンベロープ信号をLPF140及び遅延回路150に出力する。
直交変調器120は、I信号及びQ信号を直交変調し、ベクトル変調波として出力する。
電力増幅器130は、電源電圧端子に入力される電源電圧に応じてベクトル変調波を増幅し、送信信号として出力する。電力増幅器130は、例えば、バイポーラトランジスタ、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)、HBT(Heterojunction Bipolar Transistor)により構成される。
LPF140は、エンベロープ信号を帯域制限し、帯域制限後のエンベロープ信号(以下「帯域制限エンベロープ信号」という)を出力する。
遅延回路150は、エンベロープ信号を所定の時間遅延させて、遅延後のエンベロープ信号(以下「遅延エンベロープ信号」という)を出力する。ここで、所定の時間とはLPF140の遅延量に等しい時間とする。
オフセット制御部160は、帯域制限エンベロープ信号と遅延エンベロープ信号とに基づいてオフセット電圧を設定し、設定したオフセット電圧を加算器170に出力する。具体的には、オフセット制御部160は、後述する補正エンベロープ信号のレベルを遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧をオフセット電圧として設定する。なお、オフセット制御部160におけるオフセット電圧の設定方法については、後述する。
加算器170は、帯域制限エンベロープ信号にオフセット電圧を加算することにより、帯域制限エンベロープ信号を補正し、補正後の帯域制限エンベロープ信号(以下「補正エンベロープ信号」という)を電源電圧制御部180に出力する。
電源電圧制御部180は、レギュレータ181、及び電源端子182を有する。
レギュレータ181は、補正エンベロープ信号に応じた電圧を電力増幅器130の電源電圧(コレクタ電圧、若しくはドレイン電圧)として、電力増幅器130の電源電圧端子(コレクタ端子、若しくはドレイン端子)に供給する。典型的には、レギュレータ181は、補正エンベロープ信号の大きさに比例した電圧を電力増幅器130に供給する。
レギュレータ181は、例えば、図3Aに示すレギュレータ181aのように、スイッチングレギュレータ1811を用いて構成することが可能である。レギュレータ181aにおいて、スイッチングレギュレータ1811は、電源端子182から供給される直流電圧を入力信号に応じた電圧に変圧し、電力増幅器130に供給する。また、レギュレータ181は、図3Bに示すレギュレータ181bのように、シリーズレギュレータ1812を用いて構成することが可能である。また、レギュレータ181は、図3Cに示すレギュレータ181cのように、スイッチングレギュレータ1811と、シリーズレギュレータ1812とを組み合わせて構成することも可能である。また、レギュレータ181は、電流駆動型のレギュレータを用いて構成するものであってもよい。
以上のように構成された送信回路100の動作について説明する。
信号生成部110は、入力されたベースバンド変調信号に基づいて同相成分、直交成分、及び包絡線情報を、それぞれI信号、Q信号、及びエンベロープ信号として出力する。I信号及びQ信号は、直交変調器120で直交変調され、ベクトル変調波として電力増幅器130に入力される。一方、エンベロープ信号は、LPF140及び遅延回路150に入力される。
LPF140に入力されたエンベロープ信号は、所定の帯域制限処理を施された上で帯域制限エンベロープ信号として、オフセット制御部160及び加算器170に入力される。
一方、遅延回路150に入力されたエンベロープ信号は、LPF140の遅延量に等しい時間だけ遅延させられた上で遅延エンベロープ信号として、オフセット制御部160に入力される。
オフセット制御部160は、LPF140から入力された帯域制限エンベロープ信号及び遅延回路150から入力された遅延エンベロープ信号に基づいてオフセット電圧を設定する。具体的には、オフセット制御部160は、加算器170からの出力信号である補正エンベロープ信号と、遅延回路150からの出力信号である遅延エンベロープ信号とのレベル差(差分電圧)を算出する。そして、オフセット制御部160は、当該差分電圧に基づいて、補正エンベロープ信号レベルが、遅延エンベロープ信号レベルを下回らないような電圧をオフセット電圧として設定する。すなわち、オフセット制御部160は、補正エンベロープ信号レベルを、遅延エンベロープ信号レベル以上とする電圧をオフセット電圧として設定する。このようにして、帯域制限エンベロープ信号が遅延エンベロープ信号よりも小さい場合には、オフセット制御部160は、それらの差分電圧以上のオフセット電圧を出力して、補正エンベロープ信号のレベルが遅延エンベロープ信号のレベルを下回らないように制御する。
帯域制限のない理想的なレギュレータを想定した場合、補正エンベロープ信号が遅延エンベロープ信号に一致する場合に、レギュレータ181の出力信号が電力増幅器130の最適な電源電圧となる。そして、電源電圧が最適な電源電圧を下回る場合、電力増幅器130の出力信号の線形性が劣化する。電源電圧が最適な電源電圧を下回るのは、補正エンベロープ信号レベルが遅延エンベロープ信号レベルを下回る場合である。すなわち、補正エンベロープ信号レベルが遅延エンベロープ信号レベルを下回る場合、電力増幅器130の出力信号の線形性が劣化する。
そこで、本実施の形態では、オフセット制御部160は、上述のように、補正エンベロープ信号レベルが遅延エンベロープ信号レベル以上となるようにオフセット電圧を制御して、電力増幅器130の出力信号の線形性が劣化しないようにする。
オフセット制御部160は、設定したオフセット電圧を加算器170に供給する。
加算器170は、帯域制限エンベロープ信号にオフセット電圧を加算し、加算信号を補正エンベロープ信号として出力する。
補正エンベロープ信号は、レギュレータ181において、所定の電圧変換が施されて、電圧変換後の電圧が、電力増幅器130の電源電圧(コレクタ電圧、若しくはドレイン電圧)として電源電圧端子(コレクタ端子、若しくはドレイン端子)に供給される。
図4は、電力増幅器130の電源電圧を示す図である。なお、図4には、最適電源電圧、本実施の形態適用後の電源電圧、及び従来方式適用後の電源電圧を示す。従来方式は、特許文献1に記載された方式とした。
本実施の形態、及び従来方式では、ともに電源電圧が最適電源電圧を下回ることはなかった。本実施の形態では、従来方式と比較して、電圧レベルが低い場合の電源電圧が最適電源電圧により接近していることが分かる。電源電圧の最適電源電圧を上回る部分は、電力増幅器130での損失となり、効率劣化を引き起こす。すなわち、本実施の形態に係る送信回路100は、従来方式の送信回路と比較してより高効率に動作する。
以上のように、本実施の形態では、オフセット制御部160は、補正エンベロープ信号のレベルを、遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧をオフセット電圧として設定する。これにより、補正エンベロープ信号が、遅延エンベロープ信号のレベル以上となるので、電源電圧が最適な電源電圧を下回るのが回避され、電力増幅器130において、出力信号の線形性が劣化するのを回避することができる。
また、本実施の形態では、電源電圧制御部180の周波数帯域幅(応答速度)を、LPF140の出力信号の周波数帯域に基づいて設定する必要がないため、電源電圧制御部180の設計自由度を向上させることができる。
なお、LPF140のカットオフ周波数は、レギュレータ181の帯域幅以下に設定される必要がある。LPF140のカットオフ周波数をレギュレータ181の帯域幅より大きく設定した場合、レギュレータ181において入力信号が帯域制限されてしまい、出力信号レベルが変化してしまうという問題が生じるからである。
また、加算器170から電力増幅器130までの経路に、レギュレータ181よりも帯域幅の狭い素子が存在する場合は、LPF140のカットオフ周波数は、その素子の帯域幅以下に設定することが望ましい。
また、本実施の形態では、LPF140のカットオフ周波数をレギュレータ181の帯域幅以下に設定しておけば、どのようなレギュレータを用いても良い。
(実施の形態2)
図5は、本実施の形態に係る送信回路の要部構成を示すブロック図である。なお、図5の本実施の形態に係る送信回路において、図2と共通する構成部分には、図2と同一の符号を付して説明を省略する。図5の送信回路200は、図2の送信回路100に対して、オフセット制御部160に代えて、オフセット制御部210を有する。
オフセット制御部210は、減算器211及びオフセット計算部212を備える。
減算器211には、帯域制限エンベロープ信号、及び、遅延エンベロープ信号が入力される。減算器211は、帯域制限エンベロープ信号から遅延エンベロープ信号を減算し、減算結果を減算信号として出力し、オフセット計算部212に供給する。
オフセット計算部212は、減算信号に基づいて所定の計算を行い、オフセット電圧を設定し、加算器170に供給する。また、オフセット計算部212は、内部にメモリを有し、設定したオフセット電圧を当該メモリに保持する。
以下、オフセット制御部210におけるオフセット電圧の設定方法について説明する。なお、以下では、或るクロック時間tにおける帯域制限エンベロープ信号レベルをVLPF(t)、遅延エンベロープ信号レベルをVdly(t)、補正エンベロープ信号をVmod(t)として説明する。
[オフセット電圧設定方法#1]
[1−1]:減算器211は、(式1)に従って、帯域制限エンベロープ信号レベルVLPF(t)から遅延エンベロープ信号レベルVdly(t)を減算して、減算信号Vdiff(t)を出力する。減算信号Vdiff(t)は、エンベロープ信号がLPF140における帯域制限により平均化され、除去された信号成分(除去成分または抑圧成分ともいう。以下「除去成分」という)を示す。
Figure 2011250166
[1−2]:オフセット計算部212は、内部に保持する1クロック時間前のオフセット電圧VOFST(t-1)を読み込む。
[1−3]:オフセット計算部212は、(式2−1)の計算を行う。なお、(式2−2)は、(式2−1)に式(1)を代入した式である。
Figure 2011250166
(式2−2)から分かるように、ΔV(t)は、1クロック時間前のオフセット電圧VOFST(t-1)を用いて加算器170において帯域制限エンベロープ信号を補正して、補正エンベロープ信号Vmod(t)を生成した場合に、残存する除去成分の大きさを示している。換言すると、ΔV(t)は、1クロック時間前のオフセット電圧VOFST(t-1)を用いた場合に、更に補正すべき電圧量(以下「ターゲット補正量」)といえる。
実施の形態1でも説明したように、補正エンベロープ信号レベルVmod(t)が遅延エンベロープ信号レベルVdly(t)を下回る場合、電力増幅器130の出力信号の線形性が劣化する。そこで、本実施の形態では、1クロック時間前のオフセット電圧VOFST(t-1)を用いて加算器170において帯域制限エンベロープ信号を補正した場合に残存するターゲット補正量ΔV(t)の大きさに基づいて、以降の[1−4],[1−5]のように、オフセット電圧VOFST(t)を設定する。
[1−4]オフセット計算部212は、ΔV(t)と所定の閾値を比較し、比較結果に応じたオフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)を決定する。具体的には、オフセット計算部212は、例えば図6のようなルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)を保持し、LUTを用いて、オフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)を決定する。
図6に示すように、LUTでは、ΔV(t)とΔVOFST(t)とが対応付けられている。より詳細には、ΔV(t)がVth1(Vth1≧0)より小さい場合には、ΔVOFST(t)としてVSTEP1(VSTEP1≧0)が対応付けられている。また、ΔV(t)がVth2(Vth2>Vth1)より大きい場合には、ΔVOFST(t)としてVSTEP2(VSTEP2≦0)が対応付けられている。また、ΔV(t)が、Vth1≦ΔV(t)≦Vth2の場合には、ΔVOFST(t)として0が対応付けられている。
したがって、オフセット計算部212が、図6に示すLUTを用いた場合には、ΔV(t)がVth1より小さい場合、ΔVOFST(t)はVSTEP1と決定される。同様に、ΔV(t)がVth2より大きい場合は、ΔVOFST(t)はVSTEP2と決定される。また、ΔV(t)がVth1以上Vth2以下の場合は、ΔVOFST(t)は0と決定される。
このように、オフセット計算部212は、減算信号Vdiff(t)に応じて、(式2−2)により決定されるターゲット補正量ΔV(t)とオフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)とが対応付けられたLUTを有する。そして、LUTでは、ターゲット補正量ΔV(t)と複数の閾値との比較結果に応じて、異なるステップサイズがオフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)として対応付けられている。
そして、オフセット計算部212は、減算器211からの減算信号に応じて決定されるターゲット補正量ΔV(t)に応じて、オフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)を複数の変化ステップ量候補(すなわち、VSTEP1、0、又はVSTEP2)から決定する。
[1−5]:オフセット計算部212は、(式3)に従ってオフセット電圧VOFST(t)を設定する。
Figure 2011250166
このようにして、本実施の形態では、ターゲット補正量ΔV(t)が、ΔV(t)<Vth1(Vth1≧0)の場合には、1クロック前のオフセット電圧VOFST(t-1)を用いても、除去成分を十分に補間できないとして、1クロック前のオフセット電圧VOFST(t-1)にΔVOFST(t)としてVSTEP1(Vth1≧0)が加算された電圧がクロックtにおけるオフセット電圧VOFST(t)に設定される。
また、ΔV(t)>Vth2(Vth2>Vth1)の場合には、1クロック前のオフセット電圧VOFST(t-1)を用いると、除去成分を補間しすぎてしまうとして、1クロック前のオフセット電圧VOFST(t-1)にΔVOFST(t)としてVSTEP2(VSTEP2≦0)が加算された電圧がクロックtにおけるオフセット電圧VOFST(t)に設定される。
また、ΔV(t)が、Vth1≦ΔV(t)≦Vth2の場合には、1クロック前のオフセット電圧VOFST(t-1)を用いる場合に、除去成分を適度に補間しているとして、ΔVOFST(t)=0として、1クロック前のオフセット電圧VOFST(t-1)がそのままクロックtにおけるオフセット電圧VOFST(t)に設定される。
このように、本実施の形態では、1クロック前後でのオフセット電圧VOFST(t)の差が、VSTEP1、0、又はVSTEP2(すなわち、複数の変化ステップ量候補のうちいずれか)に制限される。そのため、VSTEP1及びVSTEP2を適切な値に設定することにより、オフセット電圧VOFST(t)を変更しても、帯域制限エンベロープ信号に当該オフセット電圧VOFST(t)が加算されることにより得られる補正エンベロープ信号の周波数が広がりすぎるのを抑えることができる。
具体的には、VSTEP1及びVSTEP2が、以下(式4−1)、(式4−2)の条件を満たすことが望ましい。
Figure 2011250166
ここで、fregBWはレギュレータ181の帯域幅を、fclockはオフセット制御部210のクロック周波数を表す。
なお、ターゲット補正量ΔV(t)が大きいほど、除去成分が補正されすぎていることを示す。除去成分が補正されすぎる場合には、効率は劣化するものの、線形性は維持される。一方、ターゲット補正量ΔV(t)が小さいほど、除去成分が十分に補正されていないことを示す。除去成分が十分に補正されていない場合には、線形性が維持されなくなってしまう。そのため、ΔV(t)<Vth1の場合にΔVOFST(t)に設定されるVSTEP1と、ΔV(t)<Vth2の場合にΔVOFST(t)に設定されるVSTEP2とは、|VSTEP1|≧|VSTEP2|を満たすと好ましい。これにより、効率より線形性維持を重視して電源電圧を制御することができる。
[1−6]:オフセット計算部212は、オフセット電圧VOFST(t)を出力し、加算器170に供給する。
図7A〜図7Dは、オフセット制御部210の入力電圧、減算器211の出力電圧(減算信号)、オフセット電圧、及び電源電圧を示す図である。図7Aは、帯域制限エンベロープ信号及び遅延エンベロープ信号の電圧レベルを示している。図7Bは、帯域制限エンベロープ信号及び遅延エンベロープ信号の電圧レベルの差分である減算器211の出力(減算信号)を示している。図7Cは、減算器211の出力電圧(減算信号)と1クロック前のオフセット電圧に基づいて設定されたオフセット電圧を示している。図7Dは、最終的に電力増幅器130に入力される電源電圧を示している。
図7Dより、本実施の形態では、電源電圧は、従来方式と比較して最適電圧に近づいており、送信回路が高効率に動作することが分かる。
以上のように、本実施の形態では、オフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)が制限される。そして、オフセット計算部212は、減算器211からの減算信号に基づいて、オフセット電圧変化ステップ量を複数の変化ステップ量候補から決定し、オフセット電圧を設定する。これにより、補正エンベロープ信号の周波数が広がりすぎるのを抑えることができるので、電力増幅器130において、出力信号の線形性が劣化するのを回避し、歪みの発生を抑圧することができる。また、オフセット制御部210は、補正エンベロープ信号のレベルを、遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧をオフセット電圧として設定するので、電源電圧が最適な電源電圧により近接するようになり、電力増幅器130を高効率で動作することができる。
なお、図6に示すLUTでは、ターゲット補正量ΔVと比較する閾値がVth1及びVth2の2個であったが、閾値数は2個に限られない。例えば、ターゲット補正量ΔV(t)と単一又は3個以上の閾値との比較結果に応じて、異なるステップサイズがオフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)として対応付けられているLUTを用いてもよい。
また、以上の説明では、[1−3]において、1クロック前のオフセット電圧VOFST(t-1)に基づいて(式2−2)に従ってターゲット補正量ΔV(t)を計算する場合について説明したが、これに限られない。例えば、[1−3]において、(式5)に従ってターゲット補正量ΔV(t)を計算してもよい。
Figure 2011250166
この場合には、ターゲット補正量ΔV(t)は、減算信号Vdiff(t)そのものであり、クロックtにおいて補正すべき除去成分の大きさとなる。この場合にも、図6に示すLUTにおいて、Vth1、Vth2、VSTEP1、及びVSTEP2を、補正エンベロープ信号の帯域が大きく広がらないような値に設定することにより、補正エンベロープ信号の周波数が広がりすぎるのを抑えることができ、電力増幅器130において、出力信号の線形性が劣化するのを回避し、歪みの発生を抑圧することができるようになる。
また、上述のオフセット電圧設定方法と同様の計算結果が得られるのであれば、オフセット制御部210を別の構成で実現しても良い。例えば、減算器211の正負を逆にして、その後の計算の符号を逆にしても良い。
以上のように、本実施の形態では、オフセット制御部210において、減算器211は、帯域制限エンベロープ信号のレベルから、遅延エンベロープ信号のレベルを減算し、減算結果を減算信号として出力し、オフセット計算部212は、減算信号に基づいて、オフセット電圧の変化ステップ量を複数の変化ステップ量候補から決定し、決定した変化ステップを用いてオフセット電圧を設定する。そして、オフセット計算部212は、減算信号に応じて決定されるターゲット補正量ΔV(t)とオフセット電圧の変化ステップ量ΔVOFST(t)とが対応付けられたLUTから、ターゲット補正量ΔV(t)に対応付けられた変化ステップ量ΔVOFST(t)を取得し、変化ステップ量ΔVOFST(t)を用いてオフセット電圧を設定する。このように、本実施の形態におけるLUTでは、ターゲット補正量ΔV(t)と複数の閾値との比較結果に応じて、異なる変化ステップ量候補が変化ステップ量ΔVOFST(t)として対応付けられている。
これにより、補正エンベロープ信号の周波数が広がりすぎるのを抑えることができるので、電力増幅器130において、出力信号の線形性が劣化するのを回避し、歪みの発生を抑圧することができる。また、オフセット制御部210は、補正エンベロープ信号のレベルを、遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧をオフセット電圧として設定するので、電源電圧が最適な電源電圧により近接するようになり、電力増幅器130を高効率で動作することができる。
(実施の形態3)
図8は、本実施の形態に係る送信回路の要部構成を示すブロック図である。なお、図8の本実施の形態に係る送信回路において、図2と共通する構成部分には、図2と同一の符号を付して説明を省略する。図8の送信回路300は、図2の送信回路100に対して、オフセット制御部160に代えて、オフセット制御部310を有する。
オフセット制御部310は、減算器311及び最大値算出部312を備える。
減算器311には、帯域制限エンベロープ信号、及び、遅延エンベロープ信号が入力される。減算器311は、遅延エンベロープ信号から帯域制限エンベロープ信号を減算し、減算結果を減算信号として出力し、最大値算出部312に供給する。
最大値算出部312は、一定区間における減算信号の最大値を算出し、当該最大値をオフセット電圧に設定し、加算器170に供給する。また、最大値算出部312は、内部にメモリを有し、設定したオフセット電圧を当該メモリに保持する。
以下、オフセット制御部310におけるオフセット電圧の設定方法について説明する。なお、以下では、実施の形態1と同様に、或るクロック時間tにおける帯域制限エンベロープ信号レベルをVLPF(t)、遅延エンベロープ信号レベルをVdly(t)、補正エンベロープ信号をVmod(t)として説明する。
[オフセット電圧設定方法#2]
[2−1]減算器311は、式(6)に従って、遅延エンベロープ信号レベルVdly(t)から帯域制限エンベロープ信号レベルをVLPF(t)を減算して、減算信号Vdiff'(t)を出力する。減算信号Vdiff'(t)は、エンベロープ信号がLPF140における帯域制限により平均化され、除去された信号成分(符号反転除去成分、または、符号反転抑圧成分ともいう。以下「符号反転除去成分」という)を示す。
Figure 2011250166
[2−2]最大値算出部312は、内部に保持する一定区間(t-n)〜(t-1)の減算信号Vdiff'(t-n), Vdiff'(t-n+1), ・・・, Vdiff'(t-1)のうち、最大の減算信号を抽出し、最大電圧Vmax(t)とする。
[2−3]最大値算出部312は、Vdiff'(t)とVmax(t)とを比較し、大きいほうの値をオフセット電圧VOFST(t)に設定する。
[2−4]最大値算出部312は設定したオフセット電圧VOFST(t)を出力し、加算器170に供給する。
すなわち、オフセット制御部310は、補正エンベロープ信号のレベルを、遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧のうち、出来るだけ小さい電圧をオフセット電圧として設定する。
図9A〜図9Dは、オフセット制御部310の入力電圧、減算器311の出力電圧(減算信号)、オフセット電圧、及び電源電圧を示す図である。図9Aは、帯域制限エンベロープ信号及び遅延エンベロープ信号の電圧レベルを示している。図9Bは、帯域制限エンベロープ信号及び遅延エンベロープ信号の電圧レベルの差分である減算器311の出力電圧(減算信号)を示している。図9Cは、減算器311の出力電圧(減算信号)の最大電圧に基づいて設定されたオフセット電圧を示している。図9Dは、最終的に電力増幅器130に入力される電源電圧を示している。
図9Dより、本実施の形態では、オフセット制御部310は、補正エンベロープ信号のレベルを、遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧のうち、出来るだけ小さい電圧をオフセット電圧として設定するので、電源電圧は、従来方式と比較して最適電圧に近づいており、送信回路が高効率に動作することが分かる。
以上のように、本実施の形態では、オフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)が制限される。具体的には、最大値算出部312は、一定区間内に減算器311から出力される減算信号の最大電圧を、オフセット電圧に設定する。すなわち、1クロック前後でのオフセット電圧VOFST(t)の差であるオフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)が0に制限される。したがって、帯域制限エンベロープ信号に当該オフセット電圧VOFST(t)が加算されることにより得られる補正エンベロープ信号の周波数が広がりすぎるのを抑えることができるので、電力増幅器130において、出力信号の線形性が劣化するのを回避し、歪みの発生を抑圧することができる。また、オフセット制御部310は、補正エンベロープ信号のレベルを、遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧をオフセット電圧のうち、出来るだけ小さい電圧をオフセット電圧として設定するので、電源電圧が最適な電源電圧により近接するようになり、電力増幅器130を高効率で動作することができる。
なお、上述の[2−2]において、一定区間が短すぎると、最大値算出部312において得られる最大電力が、大きすぎたり小さすぎたりする可能性があるため、電力増幅器130の電源電圧を良好に制御することができない場合がある。一方、一定区間が長すぎると、補正エンベロープ信号が遅延エンベロープ信号に追従できず効率が劣化したり、減算信号を格納するためのメモリ容量の増大を引き起こす。そのため、一定区間は、1us以上10ms以下に設定することが望ましい。
また、上述の[2−2],[2−3]に代えて、以下の[2−2']〜[2−3']によりオフセット電圧を設定してもよい。
[オフセット電圧設定方法#2']
[2−2']最大値算出部312は、内部に保持する1クロック時間前のオフセット電圧VOFST(t-1)を読み込む。
[2−3']最大値算出部312は、Vdiff'(t)とVOFST(t-1)とを比較し、大きいほうの値をオフセット電圧VOFST(t)に設定する。
この場合には、最大値算出部312は、1クロック時間前のオフセット電圧VOFST(t-1)のみを保持すればよいので、[2−3]を用いる場合に比べメモリ容量を小さく抑えることができる。
なお、[2−3]及び[2−3']において、最大値算出部312は、オフセット電圧VOFST(t)を算出する際、例えば、電力増幅器130の特性を考慮して所定のオフセット値を加算若しくは減算しても良い。
以上のように、本実施の形態では、オフセット制御部160において、減算器311は、遅延エンベロープ信号のレベルから、帯域制限エンベロープ信号のレベルを減算した結果を出力し、最大値算出部312は、減算器311の出力信号の一定区間における最大値を算出し、オフセット電圧として設定する。これにより、補正エンベロープ信号の周波数が広がりすぎるのを抑えることができるので、電力増幅器130において、出力信号の線形性が劣化するのを回避し、歪みの発生を抑圧することができる。また、オフセット制御部310は、補正エンベロープ信号のレベルを、遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧のうち、出来るだけ小さい電圧をオフセット電圧として設定するので、電源電圧が最適な電源電圧により近接するようになり、電力増幅器130を高効率で動作することができる。
(実施の形態4)
図10は、本実施の形態に係る送信回路の要部構成を示すブロック図である。なお、図10の本実施の形態に係る送信回路において、図2と共通する構成部分には、図2と同一の符号を付して説明を省略する。図10の送信回路400は、図2の送信回路100に対して、オフセット制御部160に代えて、オフセット制御部410を有する。
オフセット制御部410は、比較器411、平均化回路412、及びオフセット計算部413を備える。
比較器411には、帯域制限エンベロープ信号、及び、遅延エンベロープ信号が入力される。比較器411は、帯域制限エンベロープ信号と遅延エンベロープ信号のレベルを比較し、帯域制限エンベロープ信号のレベルのほうが大きい場合は1を、遅延エンベロープ信号のレベルのほうが大きい場合は0を、比較結果として平均化回路412に供給する。
平均化回路412は、入力された比較結果を平均化して平均信号を生成し、平均信号をオフセット計算部413に供給する。
オフセット計算部413は、入力された平均化信号に基づいて所定の計算を行い、オフセット電圧を設定し、加算器170に供給する。また、オフセット計算部413は、内部にメモリを有し、設定したオフセット電圧を当該メモリに保持する。
ここで、平均化信号Vdiff''(t)は典型的には、帯域制限エンベロープ信号レベルから遅延エンベロープ信号レベルを減算した値に比例する値となる。すなわち、典型的には、平均化信号Vdiff''(t)は、実施形態2に係る送信回路200の減算器211の出力信号に比例する値となる。このように、比較器411及び平均化回路412は、減算器211の機能を有するといえる。
したがって、オフセット計算部413は、オフセット計算部212における[オフセット電圧設定方法#1]と同様の方法を用いて、オフセット電圧を設定することができる。
以下、オフセット制御部310におけるオフセット電圧の設定方法について説明する。なお、以下では、或るクロック時間tにおける帯域制限エンベロープ信号レベルをVLPF(t)、遅延エンベロープ信号レベルをVdly(t)、補正エンベロープ信号をVmod(t)として説明する。
[オフセット電圧設定方法#3]
[3−1]:比較器411は、帯域制限エンベロープ信号VLPF(t)と遅延エンベロープ信号Vdly(t)のレベルを比較し、帯域制限エンベロープ信号VLPF(t)のレベルのほうが大きい場合は1を、遅延エンベロープ信号Vdly(t)のレベルのほうが大きい場合は0を、比較結果として平均化回路412に供給する。平均化回路412は、入力された比較結果を平均化して平均信号Vdiff''(t)を生成し、平均化信号Vdiff''(t)を出力する。
[3−2]オフセット計算部413は、内部に保持する1クロック時間前のオフセット電圧VOFST(t-1)を読み込む。
[3−3]オフセット計算部413は、下記(式7)の計算を行う。
Figure 2011250166
[3−4]オフセット計算部413にて、ΔV(t)と所定の閾値を比較し、比較結果に応じたΔVOFST(t)を決定する。具体的には、オフセット計算部413は、例えば上述した図6のようなルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)を保持し、LUTを用いて、オフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)を決定する。
[3−5]オフセット計算部413において、オフセット電圧VOFST(t)を(式3)のように算出する。
[3−6]オフセット電圧として、VOFST(t)を出力し、加算器170に供給する。
なお、図6に示すLUTでは、ターゲット補正量ΔVと比較する閾値がVth1及びVth2の2個であったが、閾値数は2個に限られない。例えば、ターゲット補正量ΔV(t)と単一又は3個以上の閾値との比較結果に応じて、異なるステップサイズがオフセット電圧変化ステップ量ΔVOFST(t)として対応付けられているLUTを用いてもよい。
また、以上の説明では、[3−3]において、1クロック前のオフセット電圧VOFST(t-1)に基づいて(式2)に従ってターゲット補正量ΔV(t)を計算する場合について説明したが、これに限られない。例えば、[3−3]において、(式5)に従ってターゲット補正量ΔV(t)を計算してもよい。
すなわち、この場合には、ターゲット補正量ΔV(t)は、減算信号Vdiff(t)そのものであり、クロックtにおいて補正すべき符号反転除去成分の大きさとなる。この場合にも、図6に示すLUTにおいて、Vth1、Vth2、VSTEP1、及びVSTEP2を、補正エンベロープ信号の帯域が大きく広がらないような値に設定することにより、補正エンベロープ信号の周波数が広がりすぎるのを抑えることができ、電力増幅器130において、出力信号の線形性が劣化するのを回避し、歪みの発生を抑圧することができるようになる。
このように、オフセット計算部413は、オフセット計算部212と同様に図6に示すようなLUTを用いて、オフセット電圧を設定することができる。ただし、本実施の形態では、オフセット計算部413は、減算信号Vdiff'(t)に代えて、平均化信号Vdiff''(t)を用いてオフセット電圧を設定する。そのため、オフセット計算部212が用いるLUTにおける複数の閾値及び変化ステップ量と、オフセット計算部413が用いるLUTにおける複数の閾値及び変化ステップ量とは異なる値に設定されている必要がある場合がある。
以上のように、本実施の形態では、オフセット制御部410において、比較器411は、LPF140から出力される帯域制限エンベロープ信号のレベルと遅延回路150から出力される遅延エンベロープ信号のレベルを比較し、比較結果を出力し、平均化回路412は、比較器411の出力信号を平均化し、平均化結果を減算信号として出力する。これにより、実施の形態2と同様に、補正エンベロープ信号の周波数が広がりすぎるのを抑えることができるので、電力増幅器130において、出力信号の線形性が劣化するのを回避し、歪みの発生を抑圧することができる。また、オフセット制御部410は、補正エンベロープ信号のレベルを、遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧をオフセット電圧として設定するので、実施の形態2と同様に、電源電圧が最適な電源電圧により近接するようになり、電力増幅器130を高効率で動作することができる。
なお、平均化回路412で遅延時間が発生する場合には、LPF140と加算器170との間に遅延回路を挿入して、加算器170に入力される帯域制限エンベロープ信号を平均化回路412で発生する遅延時間分だけ遅延させるようにしてもよい。また、平均化回路412の機能をオフセット計算部413に持たせてもよい。
(実施の形態5)
一般に、送信回路の動作環境を考えた場合、周囲温度が変化すると、電力増幅器130の特性が変動する。例えば、HBTによって構成された電力増幅器では、温度の変化により、電力増幅器の電源電圧に供給される電源電圧と出力電力との関係が変動してしまう。つまり、同じ電源電圧を供給した場合においても、温度によって、出力電力が変動してしまう。これに起因して、電力増幅器130の線形特性が劣化するため、例えば、隣接する周波数帯への妨害信号が発生してしまうという問題が生じる。そのため、このような温度の変化に対し適応的に温度補償を行う必要がある。そこで、本実施の形態では、温度変化に対して適応的に温度補償を行うことができる送信回路について説明する。
図11は、本実施の形態に係る送信回路の要部構成を示すブロック図である。なお、図11の本実施の形態に係る送信回路において、図2と共通する構成部分には、図2と同一の符号を付して説明を省略する。図11の送信回路500は、図2の送信回路100に対して、オフセット制御部160に代えて、オフセット制御部520を有し、更に温度検出器510を追加した構成を採る。
温度検出器510は、電力増幅器130の付近の温度を測定し、測定した温度の情報を温度情報として、オフセット制御部520に出力する。
オフセット制御部520は、減算器211及びオフセット計算部521を有する。
オフセット計算部521には、減算信号、送信信号情報、及び、温度情報が入力される。ここで、送信信号情報とは、送信信号の送信帯域を示す情報である。なお、送信信号情報は、送信電力を示す情報や変調方式を示す情報などであってもよい。
オフセット計算部521は、減算信号、送信信号情報、及び、温度情報に基づいて所定の計算を行い、オフセット電圧を設定し、加算器170に供給する。また、オフセット計算部521は、内部にメモリを有し、設定したオフセット電圧を当該メモリに保持する。
以下、オフセット制御部520におけるオフセット電圧の設定方法について説明する。なお、以下では、或るクロック時間tにおける帯域制限エンベロープ信号レベルをVLPF(t)、遅延エンベロープ信号レベルをVdly(t)、補正エンベロープ信号をVmod(t)として説明する。
[オフセット電圧設定方法#4]
オフセット電圧設定方法#1では、[1−4]において、ΔV(t)と比較される所定の閾値Vth1,Vth2が固定であった。これに対し、オフセット電圧設定方法#4では、ΔV(t)と比較される所定の閾値V'th1,V'th2、又は、変化ステップ量V'STEP1,V'STEP2が、送信信号情報又は温度情報に基づいて変動する。以下では、オフセット電圧設定方法#4が、オフセット電圧設定方法#1と異なる点を主に説明する。
[4−1] [1−1]と同様に、減算器211は、(式1)に従って、帯域制限エンベロープ信号レベルVLPF(t)から遅延エンベロープ信号レベルVdly(t)を減算して、減算信号Vdiff(t)を出力する。
[4−2] [1−2]と同様に、オフセット計算部521は、内部に保持する1クロック時間前のオフセット電圧VOFST(t-1)を読み込む。
[4−3] [1−3]と同様に、オフセット計算部521は、(式2−1)の計算を行う。
[4−4] オフセット計算部521は、送信信号の送信帯域、及び、送信回路の温度ごとに複数のLUTを有する。そして、オフセット計算部521は、送信信号の送信帯域を示す送信信号情報及び温度情報のうち少なくともいずれかに基づいて、複数のLUTから一つを選択する。
LUTでは、送信信号の送信帯域、及び、送信回路の温度ごとに、減算信号に応じて決定されるターゲット補正量ΔV(t)とオフセット電圧の変化ステップ量ΔVOFST(t)とが対応付けられている。そして、オフセット計算部521は、送信信号の送信帯域を示す送信信号情報及び温度情報のうち少なくともいずれかに基づいて、複数のLUTから一つを選択し、選択したLUTにおいて、ターゲット補正量ΔV(t)に対応付けられた変化ステップ量ΔVOFST(t)を選択する。
[4−5] [1−5]と同様に、オフセット計算部521は、(式3)に従ってオフセット電圧VOFST(t)を設定する。
[4−6] [1−6]と同様に、オフセット計算部521は、オフセット電圧VOFST(t)を出力し、加算器170に供給する。
以上のように、本実施の形態では、温度検出器510は、送信回路500の温度を検出し、温度情報として出力し、オフセット制御部520は、減算信号に加えて、送信信号の送信帯域を示す送信信号情報及び温度情報に基づいて、オフセット電圧を設定する。具体的には、オフセット計算部521は、送信信号の送信帯域、及び、送信回路の温度ごとに、減算信号に応じて決定されるターゲット補正量ΔV(t)とオフセット電圧の変化ステップ量ΔVOFST(t)とが対応付けられたLUTを複数有する。そして、オフセット計算部521は、送信信号の送信帯域を示す送信信号情報及び温度情報のうち少なくともいずれかに基づいて、複数のLUTから一つを選択し、選択したLUTにおいて、ターゲット補正量ΔV(t)に対応付けられた変化ステップ量ΔVOFST(t)を用いて、オフセット電圧を設定する。
これにより、実施の形態2の効果に加え、温度変化に対して適応的に温度補償を行うことができるようになる。
なお、オフセット計算部521が、送信帯域及び温度特性ごとに複数のLUTを有する場合には、メモリ容量が増大してしまう。一般に、送信帯域又は温度特性による影響は、例えば一時関数の近似式を用いることにより、特定することができる。
そこで、オフセット計算部521が、所定の帯域及び所定の温度において、ターゲット補正量ΔV(t)と複数の閾値Vth1,Vth2との比較結果に応じて、異なる変化ステップ量候補VSTEP1,VSTEP2が変化ステップ量ΔVOFST(t)として対応付けられたテーブルを1つのみ有するようにしてもよい。
以下では、オフセット計算部521が、例えば、図12に示すようなLUTを1つだけ有する場合について考える。図12に示すように、LUTでは、ΔV(t)とΔVOFST(t)とが対応付けられている。より詳細には、ΔV(t)がV'th1(Vth1≧0)より小さい場合には、ΔVOFST(t)としてVSTEP1(VSTEP1≧0)が対応付けられている。また、ΔV(t)がV'th2(V'th2>V'th1)より大きい場合には、ΔVOFST(t)としてVSTEP2(VSTEP2≦0)が対応付けられている。また、ΔV(t)が、V'th1≦ΔV(t)≦V'th2の場合には、ΔVOFST(t)として0が対応付けられている。
ただし、オフセット計算部521は、(式8−1)〜(式8−4)に示すように、所定の閾値V'th1,V'th2、又は、変化ステップ量V'STEP1,V'STEP2を、送信信号の送信帯域を示す送信信号情報及び温度情報のうち少なくともいずれかに基づいて、補正する。
Figure 2011250166
(式8−1)〜(式8−4)において、係数αsig1、αsig2、αsig3、αsig4、βsig1、βsig2、βsig3、βsig4は、送信信号情報から決定される。また、係数αtemp1、αtemp2、αtemp3、αtemp4、βtemp1、βtemp2、βtemp3、及びβtemp4は、温度情報から決定される。
このように、オフセット計算部521は、送信信号の送信帯域を示す送信信号情報及び前記温度情報のうち少なくともいずれかに基づいて、閾値Vth1,Vth2、又は、変化ステップ量VSTEP1,VSTEP2を補正し、閾値V'th1,V'th2、又は、変化ステップ量V'STEP1,V'STEP2を得る。
そして、オフセット計算部521は、ターゲット補正量ΔV(t)と補正後の複数の閾値V'th1,V'th2との比較結果に対応付けられた補正後の変化ステップ量候補V'STEP1,V'STEP2を変化ステップ量ΔVOFST(t)に用いて、オフセット電圧を設定する。
この場合には、オフセット計算部521は、送信帯域及び温度特性毎に複数のLUTを有する必要がなくなるため、メモリ容量の増大を抑圧することができる。
以上のように、本実施の形態では、温度検出器510は、電力増幅器130の付近の温度を測定し、温度情報として出力し、オフセット制御部520は、減算信号に加えて、送信信号の送信帯域を示す送信信号情報及び温度情報に基づいて、オフセット電圧を設定する。例えば、オフセット計算部521は、所定の帯域及び所定の温度において、ターゲット補正量ΔV(t)と複数の閾値との比較結果に応じて、異なる変化ステップ量候補が変化ステップ量ΔVOFST(t)として対応付けられたLUTを有する。そして、オフセット計算部521は、送信信号の送信帯域を示す送信信号情報及び温度情報のうち少なくともいずれかに基づいて、複数の閾値及び変化ステップ量候補を補正する。そして、オフセット計算部521は、ターゲット補正量ΔV(t)と補正後の複数の閾値との比較結果に対応付けられた補正後の変化ステップ量を用いて、オフセット電圧を設定する。
これにより、送信信号の送信帯域或いは電力増幅器130の温度が変化した場合においても、温度補償を含む最適なオフセット電圧が加算器170に供給されるようになるため、電力増幅器130の電源電圧と出力電力との関係が変動することに起因する特性劣化を補償して、送信回路500を高効率に動作させることができる。
(実施の形態6)
図13は、本実施の形態に係る送信回路の要部構成を示すブロック図である。なお、図13の本実施の形態に係る送信回路において、図2と共通する構成部分には、図2と同一の符号を付して説明を省略する。図13の送信回路600は、図2の送信回路100に対して、電源電圧制御部180に代えて、電源電圧制御部610を有する。
電源電圧制御部610は、プリエンファシス部611、DAC612及びLPF613を有する。
プリエンファシス部611は、加算器170から供給される補正エンベロープ信号をプリエンファシスし、プリエンファシス後の補正エンベロープ信号をDAC612に供給する。
DAC612は、プリエンファシス部611により処理が施されたデジタル領域の補正エンベロープ信号をアナログ領域の補正エンベロープ信号に変換し、変換後のアナログ領域の補正エンベロープ信号をLPF613に出力する。
LPF613は、DAC612の出力信号を帯域制限し、不要な高調波成分を取り除く。
図14は、プリエンファシス部611及びLPF613及びの周波数特性を示す図である。図14Aに示すように、プリエンファシス部611の周波数特性は、LPF613の周波数特性(図14B参照)の逆特性となるように設定しておく。これにより、後段のLPF613で補正エンベロープ信号のレベルが減少する分だけ、前段のプリエンファシス部611において予めレベルを上げる(プリエンファシスする)ことができるため、LPF613における信号劣化を補償することができる。
以上のように、本実施の形態では、電源電圧制御部610において、DAC612は、プリエンファシス部611によりプリエンファシス処理されたデジタル領域の補正エンベロープ信号をデジタルアナログ変換し、LPF613は、デジタル領域の補正エンベロープ信号を帯域制限し、不要な高調波成分を取り除く。プリエンファシス部611は、LPF613の入出力特性の逆特性に基づいて、補正エンベロープ信号プリエンファシスする。
このようにして、LPF613で補正エンベロープ信号のレベルが減少する分だけ、プリエンファシス部611において予めレベルを上げる(プリエンファシスする)ことができるため、LPF613における信号劣化を補償することができる。
(実施の形態7)
図15は、本実施の形態に係る送信回路の要部構成を示すブロック図である。なお、図15の本実施の形態に係る送信回路において、図2と共通する構成部分には、図2と同一の符号を付して説明を省略する。図15の送信回路700は、図2の送信回路100に対して、電源電圧制御部180に代えて、電源電圧制御部720を有し、更に、LPF係数計算部710を追加した構成を採る。
LPF係数計算部710は、送信信号情報が示す送信信号の送信帯域に基づいて、LPF140の通過帯域を決定し、決定した通過帯域に応じたフィルタ係数を計算する。LPF係数計算部710は、計算したフィルタ計数をLPF140に供給する。具体的には、LPF係数計算部710は、送信帯域と、内部に保持する所定の閾値とを比較する。そして、LPF係数計算部710は、比較結果に応じて、LPF140の帯域幅を第1のレギュレータ723の帯域幅に対応する第1の係数、又は、LPF140の帯域幅を第2のレギュレータ724の帯域幅に対応する第2の係数のうち、いずれか一方をLPF140に出力する。これにより、LPF140の帯域制限幅(通過帯域)が、供給されたフィルタ係数によって変更されて、第1のレギュレータ723又は第2のレギュレータ724のいずれか一方に対応する通過帯域に設定される。なお、第1の係数が供給された場合のLPF140の帯域幅は、第1のレギュレータ723の帯域幅以下に設定され、第2の係数が供給された場合のLPF140の帯域幅は、第2のレギュレータ724の帯域幅以下に設定されると好ましい。
電源電圧制御部720は、第1のスイッチ721、第2のスイッチ722、第1のレギュレータ723及び第2のレギュレータ724を有する。
第1のスイッチ721は、送信信号情報が示す送信信号の送信帯域に基づいて、補正エンベロープ信号の出力先を、第1のレギュレータ723又は第2のレギュレータ724のいずれかに切り替える。
第2のスイッチ722は、送信信号情報が示す送信信号の送信帯域に基づいて、入力先を、第1のレギュレータ723又は第2のレギュレータ724のいずれかに切り替える。
第1のレギュレータ723及び第2のレギュレータ724は、レギュレータ181と同様の構成を採り、電源端子182から供給される直流電圧を入力信号に応じた電圧に変圧し、電力増幅器130に供給する。ただし、第1のレギュレータ723と第2のレギュレータ724とは、サポートする帯域幅が異なる。以下では、第2のレギュレータ724が、第1のレギュレータ723と比較して広帯域で低効率なレギュレータである場合を例に説明する。
以上のように構成された送信回路700の動作について説明する。
LPF係数計算部710は、送信信号情報が示す送信信号の送信帯域と、内部に保持する所定の閾値とを比較する。そして、送信信号の送信帯域幅が閾値以下の場合、LPF係数計算部710は、第1のレギュレータ723の帯域幅に応じた第1の係数をLPF140に供給する。一方、送信信号の送信帯域幅が所定の閾値よりも大きい場合、LPF係数計算部710は、第2のレギュレータ724の帯域幅に応じた第2の係数をLPF140に供給する。
同様に、第1のスイッチ721及び第2のスイッチ722も、送信信号情報が示す送信信号の送信帯域と、内部に保持する所定の閾値とを比較する。そして、送信信号の送信帯域幅が閾値以下の場合、第1のスイッチ721及び第2のスイッチ722は、第2のレギュレータ724と比較して狭帯域で高効率な第1のレギュレータ723を選択する。一方、送信信号の送信帯域幅が閾値より大きい場合、第1のスイッチ721及び第2のスイッチ722は、第1のレギュレータ723と比較して広帯域で低効率な第2のレギュレータ724を選択する。
以上のように、本実施の形態では、LPF係数計算部710は、送信信号の送信帯域を示す情報に基づいて、LPF140のフィルタ係数を決定、LPF140は、LPF係数計算部710により決定されたフィルタ係数を用いて、エンベロープ信号に帯域制限する。また、電源電圧制御部720は、第1のレギュレータ723は、補正エンベロープ信号に応じた電圧を出力し、第2のレギュレータ724は、第1のレギュレータ723がサポートする帯域幅と異なる帯域幅をサポートするレギュレータであって、補正エンベロープ信号に応じた電圧を出力する。スイッチ721は、送信信号の送信帯域を示す送信情報に基づいて、補正エンベロープ信号の出力先を、第1のレギュレータ723又は第2のレギュレータ724のいずれかに切り替える。
また、LPF係数計算部710は、第1のレギュレータ723に対応した第1の係数として、LPF140の帯域幅を、第1のレギュレータ723の帯域幅以下に設定する係数、又は、第2のレギュレータ724に対応した第2の係数として、LPF140の帯域幅を、第2のレギュレータ724の帯域幅以下に設定する係数のいずれか一方をLPF140に供給する。
また、第1のレギュレータ723は、第2のレギュレータ724と比較して、狭帯域幅、高効率であり、第1のスイッチ721は、送信帯域幅と所定の閾値とを比較し、送信信号の送信帯域の幅が所定の閾値より小さい場合は、第1のレギュレータ723を選択し、送信信号の送信帯域幅が所定の閾値より大きい場合は、第2のレギュレータ724を選択する。
これにより、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Radio Access Network Long Term Evolution)システムのように、送信信号の送信帯域が動的に変動する場合においても、LPF140及び電源電圧制御部720の通過帯域を送信帯域に応じて設定することができるようになるので、電力増幅器130の効率を維持したまま、電源電圧制御部720の効率を上げることができる。
なお、以上の説明では、電源電圧制御部720が、サポート帯域幅が異なる2つのレギュレータを有する場合について説明したが、電源電圧制御部720が、N(Nは3以上の整数)を有していてもよい。電源電圧制御部720が、N(Nは3以上の整数)のレギュレータを有する場合には、LPF係数計算部710が、N個のレギュレータがサポートする帯域幅に応じたNこのフィルタ係数を切り替えて、LPF140に出力すればよい。
本発明に係る送信回路、通信機器、及び、送信方法は、携帯電話や無線LANなど通信機器等の送信回路として有用である。
100,200,300,400,500,600,700 送信回路
110 信号生成部
120 直交変調器
130 電力増幅器
140,613 LPF
150 遅延回路
160,210,310,410,520 オフセット制御部
170 加算器
180,610,720 電源電圧制御部
181,181a,181b,181c,723,724 レギュレータ
1811 スイッチングレギュレータ
1812 シリーズレギュレータ
182 電源端子
211,311 減算器
212,413,521 オフセット計算部
312 最大値算出部
411 比較器
412 平均化回路
510 温度検出器
611 プリエンファシス部
612 DAC
710 LPF係数計算部
721,722 スイッチ

Claims (14)

  1. 変調信号の同相成分であるI信号及び直交成分であるQ信号を直交変調し、ベクトル変調波として出力する直交変調器と、
    電源電圧に応じて前記ベクトル変調波を増幅し、送信信号として出力する電力増幅器と、
    前記変調信号の包絡線情報であるエンベロープ信号を帯域制限し、帯域制限エンベロープ信号として出力するローパスフィルタと、
    前記エンベロープ信号を前記ローパスフィルタの遅延量に等しい時間だけ遅延させ、遅延エンベロープ信号として出力する遅延手段と、
    前記帯域制限エンベロープ信号と前記遅延エンベロープ信号とに基づいて、オフセット電圧を設定するオフセット制御手段と、
    前記帯域制限エンベロープ信号に前記オフセット電圧を加算することにより、前記帯域制限エンベロープ信号を補正して、補正エンベロープ信号を生成する加算手段と、
    前記補正エンベロープ信号に応じた電圧を前記電源電圧として前記電力増幅器に供給する電源電圧制御手段と、
    を具備し、
    前記オフセット制御手段は、
    前記補正エンベロープ信号のレベルを、前記遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧を前記オフセット電圧として設定する、
    送信回路。
  2. 前記オフセット制御手段は、
    前記帯域制限エンベロープ信号のレベルから、前記遅延エンベロープ信号のレベルを減算し、減算結果を減算信号として出力する減算手段と、
    前記減算信号に基づいて、前記オフセット電圧の変化ステップ量を複数の変化ステップ量候補から決定し、決定した前記変化ステップ量を用いて前記オフセット電圧を設定するオフセット計算手段と、を具備する、
    請求項1に記載の送信回路。
  3. 前記オフセット計算手段は、
    前記減算信号に応じて決定されるターゲット補正量ΔV(t)と前記オフセット電圧の変化ステップ量ΔVOFST(t)とが対応付けられたテーブルを有し、
    前記ターゲット補正量ΔV(t)に対応付けられた前記変化ステップ量ΔVOFST(t)を用いて、前記オフセット電圧を設定する、
    請求項2に記載の送信回路。
  4. 前記テーブルでは、前記ターゲット補正量ΔV(t)と複数の閾値との比較結果に応じて、異なる変化ステップ量候補が前記変化ステップ量ΔVOFST(t)として対応付けられている、
    請求項3に記載の送信回路。
  5. 前記オフセット制御手段は、
    前記遅延エンベロープ信号のレベルから、前記帯域制限エンベロープ信号のレベルを減算した結果を出力する減算手段と、
    前記減算手段の出力信号の一定区間における最大値を算出し、前記オフセット電圧として設定する最大値算出手段と、を具備する、
    請求項1に記載の送信回路。
  6. 前記減算手段は、
    前記ローパスフィルタから出力される前記帯域制限エンベロープ信号のレベルと前記遅延手段から出力される前記遅延エンベロープ信号のレベルとを比較し、比較結果を出力する比較手段と、
    前記比較手段の出力信号を平均化し、平均化結果を前記減算信号として出力する平均化手段と、を具備する、
    請求項2に記載の送信回路。
  7. 前記電力増幅器の温度を検出し、温度情報として出力する温度検出手段、をさらに具備し、
    前記オフセット制御手段は、
    前記減算信号に加えて、前記送信信号の送信帯域を示す送信信号情報及び前記温度情報に基づいて、前記オフセット電圧を設定する、
    請求項1に記載の送信回路。
  8. 前記オフセット計算手段は、
    所定の帯域及び所定の温度において、前記ターゲット補正量ΔV(t)と複数の閾値との比較結果に応じて、異なる変化ステップ量候補が前記変化ステップ量ΔVOFST(t)として対応付けられたテーブルを有し、
    前記送信信号の送信帯域、送信電力、変調方式の少なくともいずれかを示す送信信号情報及び前記温度情報のうち少なくともいずれかに基づいて、前記複数の閾値及び前記変化ステップ量候補を補正し、
    前記ターゲット補正量ΔV(t)と補正後の前記複数の閾値との比較結果に対応付けられた補正後の変化ステップ量候補を用いて、前記オフセット電圧を設定する、
    請求項7に記載の送信回路。
  9. 前記電源電圧制御手段は、
    前記補正エンベロープ信号をプリエンファシスするプリエンファシス手段と、
    前記プリエンファシス手段の出力信号をデジタルアナログ変換する変換手段と、
    前記変換手段の出力信号を帯域制限し、不要な高調波成分を取り除くフィルタと、を具備し、
    前記プリエンファシス手段は、前記フィルタの入出力特性の逆特性に基づいて、前記補正エンベロープ信号をプリエンファシスする、
    請求項1に記載の送信回路。
  10. 前記送信信号の送信帯域を示す情報に基づいて、前記ローパスフィルタのフィルタ係数を決定する係数計算手段、を更に具備し、
    前記電源電圧制御手段は、
    前記補正エンベロープ信号に応じた電圧を出力する第1のレギュレータと、
    前記第1のレギュレータがサポートする帯域幅と異なる帯域幅をサポートし、前記補正エンベロープ信号に応じた電圧を出力する第2のレギュレータと、
    前記送信信号の送信帯域を示す送信情報に基づいて、前記補正エンベロープ信号の出力先を、前記第1のレギュレータ又は前記第2のレギュレータのいずれかに切り替える切り替え手段と、を具備し、
    前記ローパスフィルタは、前記フィルタ係数を用いて、前記エンベロープ信号に帯域制限する、
    請求項1に記載の送信回路。
  11. 前記係数計算手段は、
    前記送信帯域の幅と所定の閾値とを比較し、比較結果に応じて、前記ローパスフィルタの帯域幅を前記第1のレギュレータの帯域幅以下に設定する第1の係数、又は、前記ローパスフィルタの帯域幅を前記第2のレギュレータの帯域幅以下に設定する第2の係数のいずれか一方を前記ローパスフィルタに供給する、
    請求項10に記載の送信回路。
  12. 前記第1のレギュレータは、
    前記第2のレギュレータと比較して、狭帯域幅、高効率であり、
    前記切り替え手段は、
    前記送信帯域の幅と所定の閾値とを比較し、前記送信信号の送信帯域の幅が所定の閾値より小さい場合は、前記第1のレギュレータを選択し、前記送信信号の送信帯域幅が前記所定の閾値より大きい場合は、前記第2のレギュレータを選択する、
    請求項10に記載の送信回路。
  13. 請求項1に記載の送信回路を具備する、
    通信機器。
  14. 変調信号の同相成分であるI信号及び直交成分であるQ信号を直交変調し、ベクトル変調波として出力する直交変調器と、電源電圧に応じて前記ベクトル変調波を増幅し、送信信号として出力する電力増幅器と、を具備する送信回路における送信方法であって、
    前記変調信号の包絡線情報であるエンベロープ信号を帯域制限し、帯域制限エンベロープ信号として出力し、
    前記エンベロープ信号を前記帯域制限における遅延量に等しい時間だけ遅延させ、遅延エンベロープ信号として出力し、
    前記帯域制限エンベロープ信号と前記遅延エンベロープ信号とに基づいて、オフセット電圧を設定し、
    前記帯域制限エンベロープ信号に前記オフセット電圧を加算することにより、前記帯域制限エンベロープ信号を補正して、補正エンベロープ信号を生成し、
    前記補正エンベロープ信号に応じた電圧を前記電源電圧として前記電力増幅器に供給し、
    前記補正エンベロープ信号のレベルを、前記遅延エンベロープ信号のレベル以上とする電圧を前記オフセット電圧として設定する、
    送信方法。
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