JP2011249617A - 半導体レーザ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動回路の制御ループ帯域にかかわらず所望の周波数でディザー変調信号を重畳することができる、半導体レーザ駆動装置を提供する。
【解決手段】 半導体レーザ駆動装置は、半導体レーザを備えるレーザユニットを駆動する駆動部と、半導体レーザの出力光を検知する検知部と、検知部の検知結果と目標値との差を演算する誤差演算部と、誤差演算部と駆動部との間に設けられ誤差演算部の出力を増幅する増幅部と、検知部と増幅部との間の信号に第1変調信号を重畳する第1重畳部と、増幅部と駆動部との間の信号に対して第1変調信号よりも高い周波数を有する第2変調信号を重畳する第2重畳部と、第1重畳部および第2重畳部のいずれか一方に変調信号の重畳をさせる選択部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体レーザ駆動装置に関するものである。
DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)用の波長可変半導体レーザが知られている。一方で、OIF−ITLA−MSAの規格では、光源としての半導体レーザにディザー信号を重畳することが規格として定められている。
特開2004−31450号公報
しかしながら、ディザー信号の変調周波数に十分応答可能な方式は知られていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、駆動回路の制御ループ帯域にかかわらず所望の周波数でディザー変調信号を重畳することができる、半導体レーザ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体レーザ駆動装置は、半導体レーザを備えるレーザユニットを駆動する駆動部と、前記半導体レーザの出力光を検知する検知部と、前記検知部の検知結果と目標値との差を演算する誤差演算部と、前記誤差演算部と前記駆動部との間に設けられ前記誤差演算部の出力を増幅する増幅部と、前記検知部と前記増幅部との間の信号に第1変調信号を重畳する第1重畳部と、前記増幅部と前記駆動部との間の信号に前記第1変調信号よりも高い周波数を有する第2変調信号を重畳する第2重畳部と、前記第1重畳部および前記第2重畳部のいずれか一方に変調信号の重畳をさせる選択部と、を備えることを特徴とするものである。本発明に係る半導体レーザ駆動装置によれば、駆動回路の制御ループ帯域にかかわらず所望の周波数でディザー変調信号を重畳することができる。
本発明に係る他の半導体レーザ駆動装置は、半導体レーザを備えるレーザユニットを駆動する駆動部と、前記半導体レーザの出力光を検知する検知部と、前記検知部の検知結果と目標値との差を演算する誤差演算部と、前記誤差演算部と前記駆動部との間に設けられ前記誤差演算部の出力を増幅する増幅部と、前記検知部と前記増幅部との間にループ帯域よりも低い周波数の第1変調信号を重畳する第1重畳部と、を備えることを特徴とするものである。本発明に係る他の半導体レーザ駆動装置によれば、駆動回路の制御ループ帯域にかかわらず所望の周波数でディザー変調信号を重畳することができる。
前記駆動部は、前記半導体レーザの利得制御、前記半導体レーザの温度制御、または、前記半導体レーザに光結合された光増幅器の制御、の少なくとも1つを行うものであってもよい。前記第1重畳部は、前記誤差演算部の目標値に前記変調信号を重畳してもよい。前記第1重畳部は、前記検知部の出力信号に前記変調信号を重畳してもよい。
前記第1重畳部は、前記第1変調信号の振幅を制御する振幅制御部を有していてもよい。前記第2重畳部は、前記第2変調信号の振幅を制御する振幅制御部を有していてもよい。前記第2重畳部の前段には、前記第2変調信号の帯域を制限するローパスフィルタが設けられ、前記第2重畳部の後段には、前記第2変調信号の帯域を制限するローパスフィルタが設けられていない構成としてもよい。
前記第1重畳部および前記第2重畳部は、前記レーザユニット、前記検知部、前記誤差演算部、前記増幅部、および前記駆動部を含んだフィードバックループ内に設けられていてもよい。前記駆動部は、前記レーザユニットに設けられた、異なる制御対象をそれぞれ制御する第1駆動部と第2駆動部とを備え、前記第1重畳部は、前記第1駆動部を制御する信号に第1変調信号を重畳し、前記第2重畳部は、前記第2駆動部を制御する信号に前記第2変調信号を重畳してもよい。
本発明に係る半導体レーザ駆動装置によれば、駆動回路の制御ループ帯域にかかわらず所望の周波数でディザー変調信号を重畳することができる。
(a)は第1の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置の全体構成を示すブロック図であり、(b)は制御対象を説明する図であり、(c)は増幅機能を有するループフィルタの一例を示す回路図であり、(d)はループフィルタの透過特性を示す図である。 変調信号を重畳する位置と変調振幅との関係を示す図である。 変調信号の重畳先を切り替える際に実行されるフローチャートの一例を示す図である。 センサ出力に変調信号が重畳される例について説明する図である。 目標値に変調信号が重畳される例について説明する図である。 誤差演算部出力に変調信号が重畳される例について説明する図である。 第2の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置の全体構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置の全体構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置の全体構成を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置の全体構成を示すブロック図である。 第6の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置の全体構成を示すブロック図である。 第7の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置の全体構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は、第1の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置201の全体構成を示すブロック図である。図1(a)に示すように、半導体レーザ駆動装置201は、制御対象10、センサ20、加算器30、誤差演算部40、ループフィルタ50、加算器60、駆動回路70、コントローラ80、周期信号発生器90、スイッチ100等を含む。
制御対象10は、半導体レーザを備えるレーザユニットである。図1(b)に示すように、レーザユニットは、温度制御装置(TEC)11上に、半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)13と光結合された半導体レーザ12が配置された構造を有する。半導体レーザ12上には、導波路への電流注入用の電極14、および、ヒータ15が設けられている。また、SOA13上には、導波路への電流注入用の電極16が形成されている。
温度制御装置11は、ペルチェ素子等を備え、供給される駆動信号に応じて半導体レーザ12の温度を制御する。半導体レーザ12は、例えば、DFBレーザとDBRミラーとを組み合わせた構造を有する波長可変レーザであり、供給される駆動信号に応じて所定の周波数のレーザ光を発振する。半導体レーザ12は、電極14に注入される電流に応じて利得が制御され、温度制御装置11の温度およびヒータ15に注入される電力に応じて発振周波数が選択される。半導体光増幅器13は、注入される電流に応じて半導体レーザ12の発振光を増幅して外部に出力する。レーザユニットにおいては、温度制御装置11、電極14、ヒータ15、および電極16の少なくとも1つに供給される駆動信号に所定の周波数のディザー信号が重畳される。
センサ20は、フォトダイオード等の受光素子であり、制御対象10の出力光を電気信号に変換する。加算器30は、センサ20からの信号にスイッチ100からの信号を加算して誤差演算部40に入力する。誤差演算部40は、引算器であり、コントローラ80から入力される目標値から、加算器30からの電気信号を差し引いて反転した変調信号(ディザー信号)を、ループフィルタ50に入力する。
ループフィルタ50は、ループ安定化のためのフィルタであり、ローパスフィルタと増幅器とが一体化されたアクティブローパスフィルタである。ループフィルタ50のアクティブローパスフィルタとしての代表的な構成例は、図1(c)に示すように、抵抗51、抵抗52、コンデンサ53、およびオペアンプ54を含む。抵抗51は、ループフィルタ50の入力側に設けられている。抵抗52とコンデンサ53とが直列に接続されている。抵抗52およびコンデンサ53と、オペアンプ54とが並列回路を形成する。抵抗51の出力は、オペアンプ54のマイナス側入力と抵抗52とに入力される。以上の構成により、ループフィルタ50は、所定の周波数成分を選択的に透過するローパスフィルタとしての機能を有するとともに、透過する周波数成分を増幅する増幅器としての機能を有する。また同等の機能をデジタル回路で構成する場合には一次のIIRデジタルフィルタのフィルタ係数を設定することによって可能である。
図1(d)は、ループフィルタ50の透過特性を示す図である。図1(d)において、横軸はループフィルタ50に入力される信号の周波数を示し、縦軸はループフィルタ50のゲイン(利得)を示す。図1(d)に示すように、ループフィルタ50は、低周波側の信号成分に対してはオペアンプの開ループゲインで決まる非常に大きい利得を有し、高周波側の信号成分に対しては小さい利得を有する。すなわち、ループフィルタ50は、低周波側成分を増幅出力し、高周波側成分をカットする機能を有する。
加算器60は、ループフィルタ50からの信号にスイッチ100からの信号を加算して駆動回路70に入力する。駆動回路70は、加算器60から入力される信号に基づいて駆動信号を生成し、制御対象10に入力する。それにより、駆動回路70は、制御対象10を駆動する。本実施形態においては、駆動回路70は、図1(b)の電極14、ヒータ15、電極16および温度制御装置11のいずれかに駆動信号を入力する。この駆動信号に基づいて、制御対象10は所定の波長のレーザ光を出力する。
コントローラ80は、CPU(中央演算処理装置)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリメモリ)等の制御部、電源等から構成される。コントローラ80には、誤差演算部40に入力するための目標値、制御対象10の制御情報、制御プログラム等が格納されている。また、コントローラ80は、ホストから入力される信号に基づいて、変調信号の周波数を決定する。コントローラ80は、決定した変調信号の周波数を周期信号発生器90に入力する。また、コントローラ80は、決定した変調信号の周波数により、加算器30、加算器60のいずれに変調信号が入力されるかを決定し、切替信号をスイッチ100に入力する。
周期信号発生器90は、コントローラ80から入力される周波数の変調信号を生成し、スイッチ100に入力する。変調信号は目的に応じて、AM変調信号、FMディザ(SBS抑圧信号)等を用いることができる。スイッチ100は、コントローラ80から入力される切替信号に応じて、変調信号の入力先を切り替える。本実施形態においては、スイッチ100は、加算器30および加算器60のいずれか一方に変調信号を入力する1対2切替スイッチである。それにより、本実施形態に係る半導体レーザ駆動装置201においては、センサ20とループフィルタ50との間の信号、または、ループフィルタ50と駆動回路70との間の信号のいずれかの位置に変調信号を重畳させることができる。
なお、センサ20は、制御対象10の種類によって内容が異なる。半導体レーザ12を駆動する電流(電極14に入力)にディザー信号を重畳する場合、および半導体光増幅器13を駆動する電流(電極16に入力)にディザー信号を重畳する場合、目標値は光強度であり、センサ20は光強度を検知するフォトダイオードが該当する。
半導体レーザ12上のヒータ15を駆動する電流(または電圧)にディザー信号を重畳する場合には、目標値は電流(または電圧)であり、センサ20はヒータ15に流れる電流を測定する電流計(あるいはヒータ15の両端の電圧を測定する電圧計)が該当する。
温度制御装置(TEC)11に供給される駆動信号にディザー信号を重畳する場合、温度制御装置11がATC制御ループを構成する場合は、温度が目標値となり、センサ20は温度制御装置11あるいはその近傍に設けられたサーミスタなどの温度センサが該当する。温度制御装置11がAFC制御ループを構成する場合は、目標値は波長であり、センサ20はエタロン等の波長フィルタとフォトダイオードとの組み合わせによる公知の波長検知手段が該当する。
図2は、変調信号を重畳する位置による光出力の変調振幅周波数特性を示す図である。図2において、横軸は変調周波数をループ帯域で除した値を示し、縦軸は変調振幅を示す。したがって、横軸で「1」未満領域ではループ帯域よりも変調周波数が低く、「1」を超える領域ではループ帯域よりも変調周波数が高い。ここで、ループ帯域とは、制御対象10、センサ20、誤差演算部40、ループフィルタ50、および駆動回路70のフィードバックループで決定されるフィードバックループにおける遮断周波数のことである。図2において、「Driver input」はループフィルタ50と駆動回路70との間の信号に変調信号を重畳する場合の光出力の変調振幅を示し、「Monitor output」はセンサ20とループフィルタ50との間の信号に変調信号を重畳する場合の光出力の変調振幅を示す。
図2に示すように、「Driver input」と「Monitor output」とで、変調振幅が安定する帯域が異なる。「Monitor output」の変調振幅は、変調周波数が低周波側で安定し、高周波側になるほど低下する。一方、「Driver input」の変調振幅は、変調周波数が高周波側で安定し、低周波側になるほど低下する。「Monitor output」の変調振幅が変調周波数の高周波側で低下するのは、変調周波数がループフィルタ50のローパスフィルタの通過帯域よりも高いとローパスフィルタで変調信号がカットされてしまうからである。そこで、本実施形態においては、どの帯域においても変調振幅が印加できるように、変調信号の周波数とループ帯域との大小関係に基づいて、変調信号の重畳先を切り替える。
図3は、変調信号の重畳先を切り替える際に実行されるフローチャートの一例を示す図である。図3のフローチャートは、例えば、変調信号の周波数設定コマンドを受信した時に実行されるか、または、所定の周期で実行される。図3に示すように、コントローラ80は、変調信号の周波数(以下、変調周波数と称することがある。)がループ帯域よりも高いか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1において「Yes」と判定された場合、コントローラ80は、変調信号が加算器60に入力されるようにスイッチ100を制御する(ステップS2)。ステップS1において「No」と判定された場合、コントローラ80は、変調信号が加算器30に入力されるようにスイッチ100を制御する(ステップS3)。ステップS2,S3の後、フローチャートの実行が終了する。
図3のフローチャートによれば、変調周波数がループ帯域より高い場合には、変調信号がループフィルタ50と駆動回路70との間の信号に重畳される。したがって、ループフィルタ50のローパスフィルタで変調信号がカットされることが防止される。なお、この場合、変調信号は駆動回路70に入力されるまでに増幅されないことから、変調信号のゲインは調整されずに加算器60に入力される。
一方、変調周波数がループ帯域よりも低い場合には、センサ20とループフィルタ50との間の信号に変調信号が重畳される。この場合、変調周波数が低いため、変調信号はループフィルタを通過することができる。しかしながら、図2で示したように、変調振幅が低下することが懸念される。この場合の各箇所における変調振幅について、図4を参照しつつ説明する。図4の例では、センサ20と誤差演算部40との間の信号に変調信号が重畳されている。図4は変調信号の重畳に関する部分を説明する図であり、それ以外の構成については、図1で説明した構成が採用される(図5〜図7も同じ)。図4において、「G」はループフィルタ50のゲインを示し、「A」はセンサ20で検出されるべき変調振幅を示す。以降ループゲインはループフィルタのゲイン「G」だけで決まるとする。
ループフィルタ50のゲインが「G」であることから、ループフィルタ50に入力される変調振幅は、「A/G」となる。変調振幅は反転していてもよいので、図4の例ではループフィルタ50に入力される変調振幅を「−A/G」であるとする。なお今後、マイナスの変調振幅とは、振幅は同じであるが極性が逆の場合を示す。 この場合、ループフィルタ50の出力信号では変調振幅が「−A」となる。したがって、センサ20が検出する変調振幅も「−A」となる。この場合、誤差演算部40での反転を考慮すると、加算器30の出力は「A/G」でなければならない。したがって、スイッチ100から加算器30に入力される変調振幅は、「A×(1+G)/G」でなければならない。
変調周波数がループ帯域よりも低い場合には、図1(d)で示したように、ゲイン「G」が十分に大きくなる。この場合、上記の「A×(1+G)/G」は、ループフィルタ50で増幅され、「A」とほぼ等しくなる。したがって、(変調信号の振幅値)≒(センサ20で検出される振幅値)となる。以上のことから、加算器30に変調信号を入力する場合においても、ゲインを調整せずに変調信号を加算器30に入力することができる。
図5は、誤差演算部40に入力される目標値に変調信号が重畳される場合について説明する図である。誤差演算部40に入力される目標値に変調信号を重畳した場合、図2において「Target value」で示すように、変調周波数が低周波側で安定し、高周波側になるほど低下する。この傾向は、「Monitor output」と同じであるので、変調周波数が低い場合には、「Monitor output」に代えて、この「Target value」を採用することができる。
図4の例と同様に、ループフィルタ50のゲインが「G」であることから、ループフィルタ50に入力される変調振幅は、「A/G」でなければならない。図5の例では、ループフィルタ50に入力される変調振幅の反転はなく、ループフィルタ50に入力される変調振幅は「A/G」となる。この場合、ループフィルタ50の出力信号では変調振幅が「A」となる。したがって、センサ20が検出する変調振幅も「A」となる。この場合、誤差演算部40から出力される変調振幅は、「A/G」でなければならない。したがって、スイッチ100から誤差演算部40のプラス側に入力される変調振幅は、「A×(1+G)/G」でなければならない。
変調周波数がループ帯域よりも低い場合には、図1(d)で示したように、ゲイン「G」が十分に大きくなる。この場合、上記の「A×(1+G)/G」は、ループフィルタ50で増幅され、「A」とほぼ等しくなる。したがって、(変調信号の振幅値)≒(センサ20で検出される振幅値)となる。以上のことから、ゲインを調整せずに変調信号を誤差演算部40のプラス側に入力することができる。
図6は、誤差演算部40の出力信号に変調信号が重畳される場合について説明する図である。図4の例と同様に、ループフィルタ50のゲインが「G」であることから、ループフィルタ50に入力される変調振幅は、「A/G」でなければならない。この場合、ループフィルタ50の出力信号では変調振幅が「A」となる。したがって、センサ20が検出する変調振幅も「A」となる。この場合、誤差演算部40での引き算を考慮すると、スイッチ100から誤差演算部40の出力信号に重畳される変調振幅は、「A×(1+G)/G」でなければならない。
変調周波数がループ帯域よりも低い場合には、図1(d)で示したように、ゲイン「G」が十分に大きくなる。この場合、上記の「A×(1+G)/G」は、「A」とほぼ等しくなる。したがって、(変調信号の振幅値)≒(センサ20で検出される振幅値)となる。以上のことから、ゲインを調整せずに変調信号を誤差演算部40のプラス側に入力することができる。
図4〜図6の説明によれば、変調周波数がループ帯域よりも低い場合には、センサ20からループフィルタ50までのいずれかの箇所において変調信号が重畳されても、変調振幅が低下することなく変調信号が重畳されることがわかる。
本実施形態によれば、変調周波数とループ帯域との大小関係にかかわらず、駆動回路70への入力信号にディザー変調信号を重畳することができる。駆動回路70へ入力された変調信号が、制御対象10に伝わり、制御対象出力に所望のディザー変調信号を重畳することができる。なお、ループ帯域は設計時に決定される。したがって、ループ帯域の値と変調周波数の値に基づいて、変調信号の重畳箇所を切り替える値を定めておくことができる。例えば、設計時に、図2の「Driver input」および「Monitor output」の交点となる変調信号の周波数を求めておく。さらに、ホストから送信されるディザー信号の周波数と交点の周波数との大小関係に応じてスイッチ100を切り替えればよい。
なお、本実施形態においては、駆動回路70が、半導体レーザを備えるレーザユニットを駆動する駆動部として機能し、センサ20が、半導体レーザ12の出力光を検知する検知部として機能し、ループフィルタ50のオペアンプ54が、誤差演算部と駆動部との間に設けられ誤差演算部の出力を増幅する増幅部として機能し、周期信号発生器90およびスイッチ100が、検知部と増幅部との間に第1変調信号を重畳する第1重畳部、駆動部を駆動する信号に対して第1変調信号よりも高い周波数を有する第2変調信号を重畳する第2重畳部、ならびに、第1重畳部および第2重畳部のいずれか一方に変調信号の重畳をさせる選択部として機能する。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置202の全体構成を示すブロック図である。本実施形態においては、制御対象10において変調信号が入力される対象が2つ設けられている。一方の制御対象10に駆動信号を入力する駆動回路を駆動回路70aとし、他方の制御対象10に駆動信号を入力する駆動回路を駆動回路70bとする。ここで、一方および他方の制御対象10とは、図1(b)で示した温度制御装置11、電極14、ヒータ15、および電極16のいずれかである。駆動回路70aは、図1の駆動回路70に対応する。また、本実施形態においては、加算器60は、ループフィルタ50と駆動回路70aとの間ではなく、コントローラ80と駆動回路70bとの間に配置されている。本実施形態においては、駆動回路70aが出力する駆動信号により一方の制御対象10が駆動され、駆動回路70bが出力する駆動信号により他方の制御対象10が駆動される。なお、図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、変調周波数がループ帯域よりも低い場合には、センサ20とループフィルタ50との間の信号に変調信号が重畳される。一方、変調周波数がループ帯域より高い場合には、変調信号がコントローラ80と駆動回路70bとの間の信号に重畳される。コントローラ80と駆動回路70bとの間にはローパスフィルタが設けられていないので、高周波成分がローパスフィルタでカットされることが防止される。この場合、変調周波数とループ帯域との大小関係にかかわらず、駆動回路70a,70bへの入力信号にディザー変調信号を重畳することができる。駆動回路70a,70bへ入力された変調信号が、制御対象10に伝わり、制御対象出力に所望のディザー変調信号を重畳することができる。結果として、どちらの制御対象からも制御対象出力にディザー変調信号を重畳することができる。
本実施例では、駆動回路70aが駆動する制御対象が、レーザ周波数を変調することが可能である。かつ、センサ20が波長センサの場合は、制御対象10、センサ20、誤差演算部40、ループフィルタ50、および駆動回路70のフィードバックループが、波長ロッカとしてAFC制御ループを構成する。
駆動回路70aが出力する駆動信号によりが駆動される一方の制御対象10、駆動回路70bが出力する駆動信号により駆動される他方の制御対象10のいずれの制御対象もレーザ波長(周波数)を変調できるが、AFCループのループ帯域に追いつかない変調周波数の場合、スイッチは加算器60側に、変調周波数がAFCループのループ帯域内の場合はスイッチを加算器30側にすることによってこれまで述べてきたのと同様の原理で高い変調効率が実現できる。
なお、本実施形態においては、駆動回路70aが第1駆動部として機能し、駆動回路70bが第2駆動部として機能する。
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置203の全体構成を示すブロック図である。図8に示すように、半導体レーザ駆動装置203が図1の半導体レーザ駆動装置201と異なる点は、ゲイン調整部91が設けられている点である。ゲイン調整部91は、周期信号発生器90とスイッチ100との間に配置されており、コントローラ80の指示に従って変調信号のゲインを調整する。それにより、図2に示す変調振幅の変動を抑制することができる。なお、ループ帯域は設計時に決まるので、事前にゲイン調整を必要とする変調周波数の値を定めておけばよい。この場合、変調周波数が所定の値である場合に、ゲイン調整部91によりゲインを調整することができる。また、ゲイン補正の必要がない場合には、変調信号に「ゼロ」を加算することによって、変調信号のゲインを変更しなくてもよい。
本実施形態においても、変調周波数とループ帯域との大小関係にかかわらず、駆動回路70への入力信号にディザー変調信号を重畳することができる。駆動回路70へ入力された変調信号が、制御対象10に伝わり、制御対象出力に所望のディザー変調信号を重畳することができる。なお、本実施形態においては、ゲイン調整部91が、変調信号の振幅を制御する振幅制御部として機能する。
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置204の全体構成を示すブロック図である。図9に示すように、半導体レーザ駆動装置204が図1の半導体レーザ駆動装置201と異なる点は、ゲイン調整部91、RCフィルタ31、ADC(アナログ/デジタルコンバータ)32、およびDAC(デジタル/アナログコンバータ)33が設けられている点である。また、本実施形態においては、誤差演算部40およびループフィルタ50がコントローラ80に内蔵されている。したがって、本実施形態においては、誤差演算部40およびループフィルタ50は、デジタル処理を行う。また、スイッチ100として、本実施形態においては、1対2切替スイッチの一例としてSPDTアナログスイッチを用いる。
RCフィルタ31は、デジタルサンプリング処理で有害となる不要な高域成分を除去するためのアンチエイリアスフィルタであり、加算器30と誤差演算部40との間に配置されている。ADC32は、RCフィルタ31と誤差演算部40との間に配置されており、RCフィルタ31が透過する周波数成分をデジタル信号に変換して誤差演算部40に入力する。DAC33は、ループフィルタ50と加算器60との間に配置されており、ループフィルタ50の出力信号をアナログ信号に変換する。
本実施形態においても、変調周波数とループ帯域との大小関係にかかわらず、駆動回路70への入力信号にディザー変調信号を重畳することができる。駆動回路70へ入力された変調信号が、制御対象10に伝わり、制御対象出力に所望のディザー変調信号を重畳することができる。
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置205の全体構成を示すブロック図である。図10に示すように、制御対象10において変調信号が入力される対象が2つ設けられている。一方の制御対象10に駆動信号を入力する駆動回路を駆動回路70aとし、他方の制御対象10に駆動信号を入力する駆動回路を駆動回路70bとする。ここで、一方および他方の制御対象10とは、図1(b)で示した温度制御装置11、電極14、ヒータ15、および電極16のいずれかである。駆動回路70aは、図1の駆動回路70に対応する。また、本実施形態においては、加算器60は、ループフィルタ50と駆動回路70aとの間ではなく、コントローラ80と駆動回路70bとの間に配置されている。また、コントローラ80と加算器60との間には、もう一つの制御対象をフィードフォワード制御するために直流信号を与えるためのDAC34が設けられている。
半導体レーザ駆動装置205においては、駆動回路70aが出力する駆動信号により一方の制御対象10が駆動され、駆動回路70bが出力する駆動信号により他方の制御対象10が駆動される。その他の構成は、図9の半導体レーザ駆動装置204と同じである。
本実施形態においても、変調周波数とループ帯域との大小関係にかかわらず、駆動回路70への入力信号にディザー変調信号を重畳することができる。駆動回路70へ入力された変調信号が、制御対象10に伝わり、制御対象出力に所望のディザー変調信号を重畳することができる。
(第6の実施形態)
図11は、第6の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置206の全体構成を示すブロック図である。半導体レーザ駆動装置206においては、周期信号発生器90に変わりにミラー積分回路92が備わっており、その他の構成は、図9の半導体レーザ駆動装置204と同じである。本実施形態においては、コントローラ80から入力される矩形波の変調信号を三角波に整形することができる。この場合、光周波数の分布を均一化することができる。
(第7の実施形態)
図12は、第7の実施形態に係る半導体レーザ駆動装置207の全体構成を示すブロック図である。半導体レーザ駆動装置207においては、DAC33と加算器60との間にローパスフィルタ35が設けられている。また、周期信号発生器90の代わりに、デジタル波形生成部93、DAC34、およびローパスフィルタ36が設けられている。なお、本実施例においてはスイッチ100および加算器30が設けられていない。その他の構成は、図9の半導体レーザ駆動装置204と同じである。
本実施形態においては、デジタル波形生成部93は、図9のスイッチ100と同様の機能を有し、変調周波数がループ帯域よりも高い場合には、DAC34、ローパスフィルタ36およびゲイン調整部91を介して、加算器60に変調信号を入力する。それにより、ループフィルタ50と駆動回路70との間の信号に変調信号を重畳することができる。一方、デジタル波形生成部93は、変調周波数がループ帯域よりも低い場合には、誤差演算部40のプラス側に変調信号を入力する。それにより、センサ20とループフィルタ50との間の信号に変調信号を重畳することができる。また、DAC33およびDAC34の出力波形は、ローパスフィルタ35およびローパスフィルタ36によって平滑化される。
本実施形態においても、変調周波数とループ帯域との大小関係にかかわらず、駆動回路70への入力信号にディザー変調信号を重畳することができる。駆動回路70へ入力された変調信号が、制御対象10に伝わり、制御対象出力に所望のディザー変調信号を重畳することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 制御対象
11 温度制御装置
12 半導体レーザ
13 半導体光増幅器
14,16 電極
15 ヒータ
20 センサ
30,60 加算器
40 誤差演算部
50 ループフィルタ
70 駆動回路
80 コントローラ
90 周期信号発生器
100 スイッチ
201〜207 半導体レーザ駆動装置

Claims (10)

  1. 半導体レーザを備えるレーザユニットを駆動する駆動部と、
    前記半導体レーザの出力光を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果と目標値との差を演算する誤差演算部と、
    前記誤差演算部と前記駆動部との間に設けられ、前記誤差演算部の出力を増幅する増幅部と、
    前記検知部と前記増幅部との間の信号に第1変調信号を重畳する第1重畳部と、
    前記増幅部と前記駆動部との間の信号に前記第1変調信号よりも高い周波数を有する第2変調信号を重畳する第2重畳部と、
    前記第1重畳部および前記第2重畳部のいずれか一方に変調信号の重畳をさせる選択部と、を備えることを特徴とする半導体レーザ駆動装置。
  2. 半導体レーザを備えるレーザユニットを駆動する駆動部と、
    前記半導体レーザの出力光を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果と目標値との差を演算する誤差演算部と、
    前記誤差演算部と前記駆動部との間に設けられ、前記誤差演算部の出力を増幅する増幅部と、
    前記検知部と前記増幅部との間にループ帯域よりも低い周波数の第1変調信号を重畳する第1重畳部と、を備えることを特徴とする半導体レーザ駆動装置。
  3. 前記駆動部は、前記半導体レーザの利得制御、前記半導体レーザの温度制御、または、前記半導体レーザに光結合された光増幅器の制御、の少なくとも1つを行うことを特徴とする請求項1または2記載の半導体レーザ駆動装置。
  4. 前記第1重畳部は、前記誤差演算部の目標値に前記変調信号を重畳することを特徴とする請求項1または2記載の半導体レーザ駆動装置。
  5. 前記第1重畳部は、前記検知部の出力信号に前記変調信号を重畳することを特徴とする請求項1または2記載の半導体レーザ駆動装置。
  6. 前記第1重畳部は、前記第1変調信号の振幅を制御する振幅制御部を有することを特徴とする請求項1または2記載の半導体レーザ駆動装置。
  7. 前記第2重畳部は、前記第2変調信号の振幅を制御する振幅制御部を有することを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ駆動装置。
  8. 前記第2重畳部の前段には、前記第2変調信号の帯域を制限するローパスフィルタが設けられ、
    前記第2重畳部の後段には、前記第2変調信号の帯域を制限するローパスフィルタが設けられていないことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ駆動装置。
  9. 前記第1重畳部および前記第2重畳部は、前記レーザユニット、前記検知部、前記誤差演算部、前記増幅部、および前記駆動部を含んだフィードバックループ内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ駆動装置。
  10. 前記駆動部は、前記レーザユニットに設けられた、異なる制御対象をそれぞれ制御する第1駆動部と第2駆動部とを備え、
    前記第1重畳部は、前記第1駆動部を制御する信号に第1変調信号を重畳し、
    前記第2重畳部は、前記第2駆動部を制御する信号に前記第2変調信号を重畳することを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018133383A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 古河電気工業株式会社 波長可変光源の制御装置および制御方法

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