JP2011244302A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークへの負荷を低減しつつ、送信装置から受信装置へ適切にデータを送信することができるようにする。
【解決手段】受信側のIP−FAX端末2は、通話中に、送信側の端末からの送信要求を受信した場合に、再送タイミング候補を決定し、送信側の端末に再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信する呼制御部22を有し、送信側のIP−FAX端末2は、送信対象データを取得し、送信先の端末の指定を受け付けるデータ処理部23と、指定された端末に対して送信要求を送信し、再送信指示情報を受信し、再送信指示情報の再送信タイミング候補に基づいて、再送信タイミングを決定し、再送信タイミングになった場合に、送信要求を再送させる呼制御部22と、受信側のIP−FAX端末2との間で回線が接続された場合に、送信対象データを送信する送受信部21とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】受信側のIP−FAX端末2は、通話中に、送信側の端末からの送信要求を受信した場合に、再送タイミング候補を決定し、送信側の端末に再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信する呼制御部22を有し、送信側のIP−FAX端末2は、送信対象データを取得し、送信先の端末の指定を受け付けるデータ処理部23と、指定された端末に対して送信要求を送信し、再送信指示情報を受信し、再送信指示情報の再送信タイミング候補に基づいて、再送信タイミングを決定し、再送信タイミングになった場合に、送信要求を再送させる呼制御部22と、受信側のIP−FAX端末2との間で回線が接続された場合に、送信対象データを送信する送受信部21とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、送信装置と、受信装置とを備え、ネットワークを介して送信装置から受信装置へ送信対象データを送信する通信システム等に関する。
従来、電話回線を介して、FAX(ファクシミリ)装置から他のFAX装置にデータを送信することが行われている。一方、インターネット等のネットワークを利用してデータを送信することが行われている。
近年では、インターネット等のネットワークを利用して、FAXと同様な機能を実現するIP(Internet Protocol)−FAXが開発されている。
ネットワークに接続された装置間でコンテンツデータのやり取りを行う技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。また、IP網を介してデータを送受信するFAX装置についての技術としては、特許文献2に記載の技術が知られている。
IP−FAXを利用したシステムにおいては、送信側装置から受信側装置へデータを送信する際に、受信側装置が通話中(すなわち、他の装置と回線(セッション)を確立中)である場合には、送信側装置は、時間をおいてリダイアルを行い、受信側装置と回線が接続できるまで、リダイアルを繰り返し実行することとなる。このため、送信側装置の通信処理の負荷が大きくなるとともに、ネットワークに無駄な通信が発生してしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ネットワークへの負荷を低減しつつ、送信装置から受信装置へ適切にデータを送信することのできる技術を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の第1の観点に係る通信システムは、送信装置と、受信装置とを備え、ネットワークを介して送信装置から受信装置へ送信対象データを送信する通信システムであって、受信装置は、通話中に、送信装置からの送信対象データの送信要求を受信した場合に、当該送信対象データの再送信タイミング候補を決定するタイミング候補決定手段と、送信装置に、再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信する再送信指示情報送信手段とを有し、送信装置は、送信対象データを取得する取得手段と、送信対象データの送信先の受信装置の指定を受け付ける送信先受付手段と、指定された受信装置に対して送信要求を送信する送信要求送信手段と、受信装置から再送信指示情報を受信する再送信指示受信手段と、再送信指示情報の再送信タイミング候補に基づいて、送信対象データの送信要求の再送信タイミングを決定するタイミング決定手段と、決定した再送信タイミングになった場合に、送信要求送信手段に送信要求を再送させる再送信制御手段と、受信装置との間で回線が接続された場合に、送信対象データを送信するデータ送信手段とを有する。
係る通信システムによると、受信装置が通話中の時には、再送信タイミング候補が送信装置に通知され、送信装置では、再送信タイミング候補に基づいて、再送信タイミングが決定され、その再送信タイミングにおいて、送信対象データの再送信が行われることとなる。このように、送信装置が、受信装置からの再送信タイミング候補に基づいた再送信タイミングで再送信を行うことができるので、無駄なリダイアルの実行を低減することができ、無駄な通信を低減することができる。
上記通信システムにおいて、送信装置は、再送信タイミングと、送信対象データと、を対応付けた送信管理情報を記憶する送信管理情報記憶手段をさらに有するようにしてもよい。係る通信システムによると、再送信タイミングと、その際に送信すべき送信対象データを適切に管理することができる。
また、上記通信システムにおいて、タイミング決定手段は、再送信タイミング候補に基づいて、送信管理情報記憶手段に格納されている再送信タイミングと重複しないタイミングを、送信対象データの再送信タイミングに決定するようにしてもよい。係る通信システムによると、再送信タイミングと重複しないタイミングを、送信対象データの再送信タイミングに決定するので、適切に送信対象データを再送信することができる。
また、上記通信システムにおいて、受信装置は、再送信タイミング候補を記憶する受信管理情報記憶手段をさらに有し、タイミング候補決定手段は、受信管理記憶手段に格納されている再送信タイミング候補と重複しないタイミングを再送信タイミング候補に決定するようにしてもよい。係る通信システムによると、再送信タイミング候補と重複しないタイミングを再送信タイミング候補として決定するので、受信装置に対して、複数の送信対象データの再送信が重なってしまうことを適切に防止することができる。
また、上記通信システムにおいて、送信要求送信手段は、送信要求に、送信対象データの送信に関わる属性情報を含めて送信し、タイミング候補決定手段は、属性情報に基づいて、当該送信対象データの再送信タイミング候補を決定するようにしてもよい。係る通信システムによると、送信対象データの属性に基づいて、その送信対象データに適切な再送信タイミング候補を決定することができる。
また、上記通信システムにおいて、再送信指示情報送信手段は、通話中であることを示す通信エラーレスポンス中に前記再送信指示情報を含めて送信するようにしてもよい。係る通信システムによると、通話中であることを示す通信エラーレスポンスにより適切に再送信指示情報を送信することができる。
また、上記目的達成のため、本発明の第2の観点に係る通信方法は、送信装置と、受信装置とを備え、ネットワークを介して送信装置から受信装置へ送信対象データを送信する通信システムにおける通信方法であって、送信装置の取得手段が、送信対象データを取得する取得ステップと、送信装置の送信先受付手段が、送信対象データの送信先の受信装置の指定を受け付ける送信先受付ステップと、送信装置の送信要求送信手段が、指定された受信装置に対して送信要求を送信する送信要求送信ステップと、受信装置のタイミング候補決定手段が、通話中に、送信装置からの送信対象データの送信要求を受信した場合に、当該送信対象データの再送信タイミング候補を決定するタイミング候補決定ステップと、受信装置の再送信指示情報送信手段が、送信装置に、再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信する再送指示情報送信ステップと、送信装置の再送信指示受信手段が、受信装置から再送信指示情報を受信する再送信指示受信ステップと、送信装置のタイミング決定手段が、再送指示情報の再送信タイミング候補に基づいて、送信対象データの送信要求の再送信タイミングを決定するタイミング決定ステップと、送信装置の再送信制御手段が、決定した再送信タイミングになった場合に、送信要求送信手段に送信要求を再送させる再送信制御ステップと、送信装置のデータ送信手段が、受信装置との間で回線が接続された場合に、送信対象データを送信するデータ送信ステップとを有する。
係る通信方法によると、受信装置が通話中の時には、再送信タイミング候補が送信装置に通知され、送信装置では、再送信タイミング候補に基づいて、再送信タイミングが決定され、その再送信タイミングにおいて、送信対象データの再送信が行われることとなる。このように、送信装置が、受信装置からの再送信タイミング候補に基づいた再送信タイミングで再送信を行うことができるので、無駄なリダイアルの実行を低減することができ、無駄な通信を低減することができる。
また、上記目的達成のため、本発明の第3の観点に係る送信装置は、ネットワークを介して所定の受信装置へ送信対象データを送信する送信装置であって、送信対象データを取得する取得手段と、送信対象データの送信先の受信装置の指定を受け付ける送信先受付手段と、指定された受信装置に対して送信要求を送信する送信要求送信手段と、受信装置から送信対象の再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を受信する再送信指示受信手段と、再送信指示情報の再送信タイミング候補に基づいて、送信対象データの送信要求の再送信タイミングを決定するタイミング決定手段と、決定した再送信タイミングになった場合に、送信要求送信手段に送信要求を再送させる再送制御手段と、受信装置との間で回線が接続された場合に、送信対象データを送信するデータ送信手段とを有する。
係る送信装置によると、受信装置から送信される再送信タイミング候補に基づいて、再送信タイミングが決定され、その再送信タイミングにおいて、送信対象データの再送信が行われることとなる。このように、受信装置からの再送信タイミング候補に基づいた再送信タイミングで再送信を行うことができるので、無駄なリダイアルの実行を低減することができ、無駄な通信を低減することができる。
また、上記目的達成のため、本発明の第4の観点に係る受信装置は、ネットワークを介して送信装置から送信される送信対象データを受信する受信装置であって、通話中に、送信装置からの送信対象データの送信要求を受信した場合に、当該送信対象データの再送信タイミング候補を決定するタイミング候補決定手段と、送信装置に、再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信する再送指示情報送信手段とを有する。
係る受信装置によると、通話中に送信要求を受信した場合に、送信対象データの再送信タイミング候補を決定し、再送信タイミング候補を送信装置に送信する。これにより、送信装置に対して、受信装置で好ましい再送信タイミング候補を決定し、送信することができる。このため、無駄なリダイアルの実行を低減することができ、無駄な通信を低減することができる。
また、上記目的達成のため、本発明の第5の観点に係る送信処理プログラムは、ネットワークを介して所定の受信装置へ送信対象データを送信する送信装置を構成するコンピューターに実行させるための送信処理プログラムであって、コンピューターを、送信対象データを取得する取得手段と、送信対象データの送信先の受信装置の指定を受け付ける送信先受付手段と、指定された受信装置に対して送信要求を送信する送信要求送信手段と、受信装置から送信要求の再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を受信する再送信指示受信手段と、再送信指示情報の再送信タイミング候補に基づいて、送信対象データの送信要求の再送信タイミングを決定するタイミング決定手段と、決定した再送信タイミングになった場合に、送信要求送信手段に送信要求を再送させる再送信制御手段と、受信装置との間で回線が接続された場合に、送信対象データを送信するデータ送信手段として機能させる。
係る送信処理プログラムを実行するコンピューターを備えた送信装置によると、受信装置から送信される再送信タイミング候補に基づいて、再送信タイミングが決定され、その再送信タイミングにおいて、送信対象データの再送信が行われることとなる。このように、受信装置からの再送信タイミング候補に基づいた再送信タイミングで再送信を行うことができるので、無駄なリダイアルの実行を低減することができ、無駄な通信を低減することができる。
また、上記目的達成のため、本発明の第6の観点に係る受信処理プログラムは、ネットワークを介して送信装置から送信される送信対象データを受信する受信装置を構成するコンピューターに実行させるための受信処理プログラムであって、コンピューターを、通話中に、送信装置からの送信対象データの送信要求を受信した場合に、当該送信対象データの再送信タイミング候補を決定するタイミング候補決定手段と、送信装置に、再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信する再送指示情報送信手段として機能させる。
係る受信処理プログラムを実行するコンピューターを備えた受信装置によると、通話中に送信要求を受信した場合に、送信対象データの再送信タイミング候補を決定し、再送信タイミング候補を送信装置に送信する。これにより、送信装置に対して、受信装置で好ましい再送信タイミング候補を決定し、送信することができる。このため、無駄なリダイアルの実行を低減することができ、無駄な通信を低減することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
まず、本発明の一実施形態に係る通信システムについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成図である。
通信システム1においては、1以上のIP−FAX端末2(送信装置及び受信装置の一例)と、SIP(Session Initiation Protocol)サーバー3とがネットワーク4を介して接続されている。ネットワーク4は、通信業者が管理するNGN(Next Generation Network:次世代ネットワーク)を含んでいてもよく、また、インターネットを含んでいてもよい。
SIPサーバー3は、管理対象として登録されているIP−FAX端末2のIPアドレスを解決するための機能や、管理対象として登録されているIP−FAX端末2同士の間のセッションを管理(開始、転送、終了等)するための機能を有する。
図2は、本発明の一実施形態に係るIP−FAX端末の機能構成図である。
IP−FAX端末2は、データ送信手段の一例としての送受信部21と、タイミング候補決定手段、再送信指示情報送信手段、送信要求送信手段、再送信指示受信手段、タイミング決定手段、再送信制御手段の一例としての呼制御部22と、取得手段の一例としてのデータ処理部23と、送信管理情報記憶手段及び受信管理情報記憶手段の一例としてのメモリ24と、読取部25と、印刷部26と、送信先受付手段の一例としての表示・操作部27とを有する。呼制御部22及びデータ処理部23は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)が、メモリ24に格納されているプログラムを実行することにより構成される。なお、メモリ24には、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体から読み出されたプログラムが格納されている。
送受信部21は、ネットワーク4を介して、呼制御に関わるデータ(メッセージ)、画像データ(コンテンツデータの一例)等の送受信を行う。
呼制御部22は、送信先のIP−FAX端末2との間の回線接続するための呼制御を行う。また、呼制御部22は、呼制御で使用するメッセージの作成や、メッセージの解析等を行う。本実施形態では、呼制御部22は、コンテンツデータの送信要求のメッセージを指定された装置に対して送信する。また、呼制御部22は、通話中に、コンテンツデータの送信要求を受信した場合に、コンテンツデータの再送信タイミング候補を決定し、要求元の端末に、送受信部21により再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信させる。また、呼制御部22は、送受信部21が受信した再送信指示情報に再送信タイミング候補が含まれている場合には、再送信タイミング候補に基づいて、データを再送信する(本例では、データの送信要求を再送信する)再送信タイミングを決定し、その再送信タイミングにおいて、データの再送信を行わせる。
メモリ24は、各種情報や、呼制御部22やデータ処理部23による処理を実行するためのプログラムを記憶する。本実施形態では、メモリ24は、未送信の通信に関する情報を管理するレコード(未送信レコード)を含む未送信リスト(例えば、図7A参照)と、未受信の通信に関する情報を管理するレコード(未受信レコード)を含む未受信リスト(例えば、図9A参照)とを記憶可能である。
未送信レコードは、図7Aに示すように、インデックスフィールドと、送信先フィールドと、コンテンツIDフィールドと、再送信日時フィールドとを有する。インデックスフィールドには、未送信リストにおけるレコードの順番を示すインデックスが格納される。送信先フィールドには、送信先のIP−FAX端末2のSIP−URI(SIPにおける識別情報)が格納される。コンテンツIDフィールドには、送信対象のコンテンツデータ(例えば、画像データ)を一意に識別するための識別情報(例えば、英数字の組み合わせ、数字列等)が格納される。再送信日時フィールドには、対応するコンテンツデータを再送信する日時を特定する再送信日時情報(再送信タイミング)が格納される。なお、初回送信時においては、再送信日時フィールドには、NULLが設定される。
未受信レコードは、図9Aに示すように、インデックスフィールドと、送信元フィールドと、コンテンツIDフィールドと、再送信指定日時フィールドとを有する。インデックスフィールドには、未受信リストにおけるレコードの順番を示すインデックスが格納される。送信元フィールドには、送信元のIP−FAX端末2のSIP−URI(SIPにおける識別情報)が格納される。コンテンツIDフィールドには、送信対象のコンテンツデータ(例えば、画像データ)を一意に識別するための識別情報(例えば、英数字の組み合わせ、数字列等)が格納される。再送信指定日時フィールドには、対応するデータを再送信するように指定した日時の候補を特定する再送信日時情報(再送信タイミング候補)が格納される。再送信指定日時フィールドには、例えば、複数の再送信タイミング候補を格納することができる。
図2に戻り、読取部25は、例えば、イメージスキャナーであり、原稿の画像を読み取ってコンテンツデータを生成する。印刷部26は、データ処理部23の制御に基づいて、所定の画像形成媒体(紙やOHPシート等)に、画像データ(画像データに対応する印刷データ)に基づいた画像を形成させる。表示・操作部27は、例えば、タッチパネルであり、ユーザーに対して情報を表示出力したり、ユーザーからの操作入力を受け付けたりする。本実施形態では、表示・操作部27は、送信先となるIP−FAX端末2の指定を受け付ける。例えば、表示・操作部27は、送信先となるIP−FAX端末2のSIP−URIの入力を直接受け付けてもよく、また、登録されているSIP−URIから送信先のIP−FAX端末のSIP−URIを選択するようにしてもよい。また、表示・操作部27は、送信対象のデータの指定を受け付ける。例えば、読取部25による画像の読み取りの指定によって、読み取ったデータを送信対象のデータとする指定を受け付けてもよく、メモリ24に格納されているコンテンツデータの中から送信対象のデータの選択を受け付けてもよい。
データ処理部23は、読取部25から読み取られた画像データを取得し、メモリ24に格納する。また、データ処理部23は、送信対象となる画像データをメモリ24から読み出して所定の形式に変換して送受信部21に渡す。また、データ処理部23は、送受信部21から画像データを受け取り、当該画像データを印刷データに変換して印刷部26に送信し、印刷部26に画像を印刷させる。
次に、本発明の一実施形態に係る通信システム1における処理動作について説明する。
まず、IP−FAX端末2の状態をSIPサーバー3に登録する登録時処理について説明する。なお、この登録時処理よりも前において、SIPサーバー3における管理対象のIP−FAX端末2(又は、そのIP−FAX端末2のユーザー)に対しては、SIPサーバー3が管理するためのSIP−URIが割り当てられているものとする。
まず、IP−FAX端末2が起動されると、SIPクライアント(呼制御部22等)を構成し、SIPサーバー3に対してアクセスを行う。呼制御部22は、自身のSIP−URIと、自身のIPアドレスと、を含む登録要求を示すSIPメッセージ(REGISTER リクエスト)を生成し、当該SIPメッセージを、送受信部21によりSIPサーバー3に送信させる。SIPサーバー3では、受信したSIPメッセージのSIP−URIと、IPアドレスと、を対応付けて登録する。これにより、SIPサーバー3は、SIP−URIが割り振られているIP−FAX端末2のIPアドレスを特定することができるようになる。
次に、IP−FAX端末2による送信に関わる処理を説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る送信処理のフローチャートである。
まず、データ処理部23が、表示・操作部27に対するユーザーの操作指示により、送信対象のデータの指定と、送信先のIP−FAX端末2の指定とを受け付けるとともに、送信開始指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS1)。
送信開始指示を受け付けた場合(ステップS1:YES)には、データ処理部23は、その旨を呼制御部22に通知する。呼制御部22は、受け付けた送信先のIP−FAX端末2との間のセッション(回線)を確立するための処理を開始する。具体的には、呼制御部22は、未送信リストに、対応する通信についての未送信レコードを登録し、SIPサーバー3に対して、送信先のIP−FAX端末2のSIP−URIを含む送信要求(INVITEメッセージ)を送受信部21により送信させる(ステップS3)。これにより、この送信要求は、SIPサーバー3を介して、送信先のIP−FAX端末2に送信され、SIPサーバー3を介して送信先のIP−FAX端末2からの応答が受信されることとなる。
一方、送信開始指示を受け付けていない場合(ステップS1:NO)には、呼制御部22は、メモリ24の未送信リストに登録されている再送信日時になったか否かを判定し(ステップS2)、再送信日時になっていない場合(ステップS2:NO)には、ステップS1に戻る一方、再送信日時になっている場合(ステップS2:YES)には、ステップS3に進み、対応するデータの再送信を行うための送信要求を送受信部21により、SIPサーバー3に送信させる(ステップS3)。これにより、この送信要求は、SIPサーバー3を介して、送信先のIP−FAX端末2に送信され、SIPサーバー3を介して送信先のIP−FAX端末2からの応答が受信されることとなる。
呼制御部22は、送受信部21を介して応答を受信し、応答が接続OKであるか否かを判定する(ステップS4)。この結果、接続OKである場合(ステップS4:YES)には、呼制御部22は、送信先のIP−FAX端末2とのセッションを確立する処理を行い(ステップS5)、送受信部21により送信対象データを送信させ(ステップS6)、データを送信した後に、未送信リストの対応する未送信レコードを削除するとともに、送信先のIP−FAX端末2とのセッションを切断する処理を行う(ステップS7)。
一方、接続OKでない場合(ステップS4:NO)、通常であれば通話中であることを意味する通信エラーメッセージ(ステータスコードが486のBusy Hereメッセージ:通信エラーレスポンス)を受信した場合には、呼制御部22は、通信エラーメッセージに含まれている再送信指定日時(再送信指示情報)を取得し、当該再送信指定日時に基づいて、再送信日時を決定する処理を行い(ステップS8)、再送信日時を未送信リストの対応する未送信レコードの再送信日時フィールドに登録し(ステップS9)、ステップS1に戻る。これにより、未送信レコードの再送信日時フィールドに格納された日時になると、送信できなかったデータについての送信要求が再送信されることとなる(ステップS2、ステップS3)。
次に、IP−FAX端末2による受信に関わる処理を説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る受信処理のフローチャートである。本実施形態では、IP−FAX端末2は、送受信を行うようになっているので、この受信処理は、上記した送信処理と並行して実行される。
まず、呼制御部22は、通信処理部21を介して、送信要求(INVITEメッセージ)を受信したか否かを判定する(ステップS11)。この結果、送信要求を受信していない場合(ステップS11:NO)には、送信要求を受信するまで待つ。
一方、送信要求を受信した場合(ステップS11:YES)には、呼制御部22は、通話中であるか否かを判定する(ステップS12)。
通話中でない場合(ステップS12:NO)には、セッションを確立することができることを意味しているので、呼制御部22は、送信元のIP−FAX端末2との間でセッションを確立し(ステップS13)、送受信部21により送信されるデータを受信させ(ステップS14)、全てのデータが受信された後に、セッションを切断し(ステップS15)、ステップS11に戻る。
一方、通話中である場合(ステップS12:YES)には、セッションを確立することができないことを意味しているので、呼制御部22は、当該データを再送するタイミングの候補となる日時(再送信指示日時)を1以上決定し(ステップS16)、当該データに関する未受信レコードを、未受信リストに格納し、そのレコードの再送信指示日時フィールドに決定した1以上の再送信指示日時を登録し(ステップS17)、通話中であることを示す通信エラーメッセージのBODY部に当該1以上の再送信指示日時を含め、送受信部21により、送信元のIP−FAX端末2に送信させ(ステップS18)、ステップS11に戻る。これにより、送信元のIP−FAX端末2には、1以上の再送信指示日時が送信されることとなる。
次に、通信システム1における、より具体的な処理動作の例を説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る受信側の端末が通話中ではない場合における処理シーケンスを示す図である。ここで、データの送信側のIP−FAX端末2を、IP−FAX端末2Aと表記し、データの受信側のIP−FAX端末2を、IP−FAX端末2Bと表記することとする。
IP−FAX端末2Aにおいて、送信開始指示があった場合は、呼制御部22がINVITEメッセージ(送信要求)をSIPサーバー3に送信する(ステップS21)。SIPサーバー3は、Tryingメッセージ(ステータスコード100)をIP−FAX端末2Aに送信し(ステップS22)、さらに、INVITEメッセージに含まれている送信先のIP−FAX端末2BのSIP−URIから、当該IP−FAX端末2BのIPアドレスを特定し、当該IP−FAX端末2Bに、INVITEメッセージを転送する(ステップS23)。
データ受信側のIP−FAX端末2Bにおいては、呼制御部22が送受信部21を介してINVITEメッセージ(送信要求)を受信し、Trying(メッセージステータスコード100)をSIPサーバー3に送信させ(ステップS24)、Ringingメッセージ(ステータスコード180)をSIPサーバー3に送信させる(ステップS25)。
SIPサーバー3は、Ringingメッセージ(ステータスコード180)をIP−FAX端末2Bから受信すると、IP−FAX端末2Aに転送する(ステップS26)。
この例においては、IP−FAX端末2Bは、通話中ではないので、呼制御部22は、セッションを確立することができることを意味するOKメッセージ(ステータスコード200)をSIPサーバー3に送信する(ステップS27)。SIPサーバー3は、OKメッセージ(ステータスコード200)を、IP−FAX端末2Aに転送する(ステップS28)。
IP−FAX端末2Aでは、送受信部21を介して呼制御部22がOKメッセージ(ステータスコード200)を受信すると、送受信部21を介してACKメッセージをSIPサーバー3に送信させる(ステップS29)。SIPサーバー3は、IP−FAX端末2AからACKメッセージを受信し、IP−FAX端末2BにACKメッセージを送信する(ステップS30)。
IP−FAX端末2Bでは、送受信部21を介して呼制御部22がACKメッセージを受信することとなり、これにより、IP−FAX端末2Aと、IP−FAX端末2Bとの間のセッションが確立される。
この後、IP−FAX端末2Aと、IP−FAX端末2Bとの間で、コンテンツデータの送受信が行われる(ステップS31)。なお、IP−FAX端末2Bでは、受信したコンテンツデータをデータ処理部23が印刷データへ変換して、印刷部26に送信し、印刷部26が印刷データに基づいて、印刷を実行する。なお、受信したコンテンツデータを用いて印刷するまでの処理は、コンテンツデータの受信と並行して行われてもよい。
コンテンツデータを全て受信すると、IP−FAX端末2Bの呼制御部22が、送受信部21を介して、BYEメッセージをSIPサーバー3に送信する(ステップS32)。SIPサーバー3は、BYEメッセージをIP−FAX端末2Aに転送する(ステップS33)。
それに対して、IP−FAX端末2Aの呼制御部22は、OKメッセージ(ステータスコード200)をSIPサーバー3に送信し(ステップS34)、未送信リストから対応するデータのレコードを削除する。SIPサーバー3は、OKメッセージ(ステータスコード200)をIP−FAX端末2Bに転送する(ステップS35)。これにより、IP−FAX端末2Aと、IP−FAX端末2Bとの間のセッションが切断(開放)される。
図6は、本発明の一実施形態に係る受信側の端末が通話中である場合における処理シーケンスを示す図である。ここで、データの送信側のIP−FAX端末2を、IP−FAX端末2Aと表記し、データの受信側のIP−FAX端末2を、IP−FAX端末2Bと表記することとする。
IP−FAX端末2Aにおいて、送信指示があった場合は、呼制御部22がINVITEメッセージ(送信要求)をSIPサーバー3に送信する(ステップS41)。SIPサーバー3は、Tryingメッセージ(ステータスコード100)をIP−FAX端末2Aに送信し(ステップS42)、さらに、INVITEメッセージに含まれている送信先のIP−FAX端末2BのSIP−URIから、当該IP−FAX端末2BのIPアドレスを特定し、当該IP−FAX端末2Bに、INVITEメッセージを転送する(ステップS43)。
データ受信側のIP−FAX端末2Bにおいては、呼制御部22が送受信部21を介してINVITEメッセージ(送信要求)を受信する。この例では、IP−FAX端末2Bは、通話中であるので、呼制御部22は、送信要求の対象のデータを再送するタイミングの候補となる日時(再送信指示日時)を1以上決定し、当該データに関する未受信レコードを、未受信リストに格納し、そのレコードの再送信指示日時フィールドに、決定した1以上の再送信指示日時を登録し、Busy Hereメッセージ(ステータスコード486)のBODY部に当該再送信指示日時を含め、送受信部21により、SIPサーバー3に送信させる(ステップS44)。
SIPサーバー3は、ACKメッセージを、IP−FAX端末2Bに送信する(ステップS45)一方、受信したBusy Hereメッセージ(ステータスコード486)をIP−FAX端末2Aに転送する(ステップS46)。
IP−FAX端末2Aの呼制御部22は、送受信部21を介して、Busy Hereメッセージ(ステータスコード486)を受信し、ACKメッセージをSIPサーバー3に送信する(ステップS47)。これにより、通信が終了する。IP−FAX端末2Aでは、Busy Hereメッセージを受信すると、呼制御部22は、メッセージに含まれている再送信指定日時を取得し、当該再送信指定日時に基づいて、再送信日時を決定する処理を行い、決定した再送信日時を未送信リストの対応する未送信レコードの再送信日時フィールドに登録する。これにより、未送信レコードの再送信日時フィールドに格納された日時になると、送信できなかったデータについての送信要求が再送信されることとなる。
次に、送信側となっているIP−FAX端末2による処理を具体的な例を挙げて説明する。
図7は、本発明の一実施形態に係る送信側の端末の処理の第1の例を説明する図である。ここで、現在時刻が2010/04/09の11:25(201004091125)であるものとし、送信側のIP−FAX端末2(ここでは、IP−FAX端末2Aとする)のメモリ24には、図7Aに示す未送信リストが格納されているものとする。
IP−FAX端末2の未送信リストには、図7Aに示すように、SIP−URIが“sip:1002@example.com”のIP−FAX端末2(ここでは、IP−FAX端末2Bとする)に対して送信すべきデータに対応する未送信レコードが格納されている。
この状態において、SIP−URIが“sip:1003@example.com”である別のIP−FAX端末2(ここでは、IP−FAX端末2Cとする)を送信先とするコンテンツIDが“002”のコンテンツデータについての送信指示があった場合には、呼制御部22は、図7Bに示すように、IP−FAX端末2Cへのデータ送信に対応する未送信レコード(インデックス2の未送信レコード)を追加し、送受信部21によりINVITEメッセージをSIPサーバー3に送信する。これにより、SIPサーバー3は、INVITEメッセージをIP−FAX端末2Cに転送することとなる。
ここで、IP−FAX端末2Cが他の端末との間で通話中である場合には、IP−FAX端末2Cの呼制御部22により、例えば、図7Cに示すような再送信日時の候補を指定する記述(再送指定日時情報)を含むBusy Hereメッセージ(ステータスコード486)が生成されて、SIPサーバー3に送信されると、そのBusy Hereメッセージ(ステータスコード486)が送信元のIP−FAX端末2Aに転送されることとなる。ここで、図7Cの記述において、<DATEα>と、</DATEα>(αは、整数)との間には、再送信指定日時を特定する情報(本例では、現時点からの時間(分))が記述される。本例では、この記述には、5分後、10分後、30分後の複数の再送信指定日時が含まれている。
このような記述を含むBusy Hereメッセージ(ステータスコード486)を受信すると、IP−FAX端末2Aの呼制御部22は、記述に基づいて、それぞれが示す再送信指定日時を算出する。本例では、現在の時刻の5分後である201004091130(2010/4/9の11:30)と、10分後である201004091140と、35分後である201004091200が算出される。
呼制御部22は、算出した再送信指定日時と、未送信リストの再送信日時とを比較し、既に再送信日時が決定されている他のデータの通信に影響を及ぼさないと想定される時間間隔(想定間隔)が確保される再送信指定日時を、再送信日時と決定する。想定間隔としては、例えば、10分のように固定的な時間にしてもよく、また、送信するデータ量や、通信速度等を考慮して送信するデータ毎に決定した間隔としてもよい。
ここで、本実施形態においては、201004091130は、未送信リストの再送信日時に対して想定間隔が確保されないので、呼制御部22は、201004091140を再送信日時として決定し、図7Dに示すように、未送信リストの対応する未送信レコードの再送信日時を更新する。なお、算出した再送信指定日時が、いずれも想定間隔が確保されない場合には、呼制御部22は、想定間隔が確保される最先の日時を再送信日時として決定する。
図8は、本発明の一実施形態に係る送信側の端末の処理の第2の例を説明する図である。ここで、現在時刻が2010/04/09の11:28であるものとし、送信側のIP−FAX端末2(ここでは、IP−FAX端末2Aとする)のメモリ24には、図7Dに示す未送信リストが格納されているものとする。
この状態において、SIP−URIが“sip:1004@example.com”であるIP−FAX端末2(ここでは、IP−FAX端末2Dとする)に対して、コンテンツIDが“003”のコンテンツデータについての送信開始指示があった場合には、呼制御部22は、現在の時刻が、未送信リストの各再送信日時に対して想定間隔(例えば、10分)が確保されているか否かを判定し、想定間隔が確保されていない場合には、現時点からデータの送信を開始すると、未送信リストに設定されている他のデータの送信を再送信日時に実行できないおそれがあるので、当該データを送信する日時を、想定間隔が確保される日時、すなわち、前後の想定間隔において他のデータの再送信日時が含まれない日時を再送信日時として決定し、未送信リストの対応するレコードに格納する。本例においては、図8Aに示すように、再送信日時が201004091150とされる(インデックス3の未送信リスト参照)。
一方、IP−FAX端末2Aのメモリ24に、図8Bに示す未送信リストが格納されている場合には、想定間隔が確保される最先の日時である201004091140に再送日時が決定され、IP−FAX端末2Dへの送信に対応する未送信レコードは、図8Cのインデックス2に未送信レコードとして格納され、インデックス2にあった再送日時が遅い未送信レコードは、インデックス3に移動される。
図9は、本発明の一実施形態に係る受信側の端末の処理を説明する第1の図である。
IP−FAX端末2においては、或る装置との通話中に、他の装置から送信要求を受信した場合には、再送信指定日時を送信するようにしている。このような場合において、送信元のIP−FAX端末2が再送信指定日時に再送を行ったとしても、別のIP−FAX端末2との間のデータの送信が行われてしまっていると、送信元のIP−FAX端末2のデータを適切に送信することができなくなってしまう。本実施形態では、このような事態を防止するために、受信側のIP−FAX端末2において、再送信指定日時を図9Aに示すような未受信リストにより管理して、再送信指定日時が重複してしまうことを防止するようにしている。この再送信指定日時が重複しないようにする処理の具体例を以下に説明する。
ここで、現在時刻が2010/04/09の11:25であるものとし、受信側のIP−FAX端末2(ここでは、IP−FAX端末2Bとする)のメモリ24には、図9Aに示す未受信リストが格納されているものとする。
この状態において、IP−FAX端末2Bが或る装置と通話中のときに、SIP−URIが“sip:1003@example.com”であるIP−FAX端末2(ここでは、IP−FAX端末2Cとする)から、コンテンツIDが“010”のコンテンツデータの送信要求があった場合には、呼制御部22は、未受信リストの各再送信指示日時に対して想定間隔(例えば、10分)が確保されている時間を再送信指示日時に決定し、図9Bに示すように、当該データに対する未受信レコード(インデックス2の未受信レコード)を未受信リストに追加する。この場合においては、未送信リストの最後の再送信指示日時に対して想定間隔を加算した日時(12:00)から10分間隔で3つの日時を当該データの再送信指示日時としている。本実施形態では、これら再送信指定日時を特定する情報として、現時点からの経過時間という形式で表すようにしているので、最初の再送信指定日時を特定する情報は、11:50(最後の再送信指定日時)−11:25(現在時刻)=25(分)に対して、想定間隔10分を加算した35分となり、それ以降の再送信指定日時は、これにさらに、10分ずつを加算した、45分、55分となる。
従って、呼制御部22は、図9Cに示すような、35分、45分、55分後を再送信指定日時とする記述を生成し、この記述をBusy Hereメッセージ(ステータスコード486)に含めて、SIPサーバー3に送信させることとなる。
図10は、本発明の一実施形態に係る受信側の端末の処理を説明する第2の図である。
図8及び図9においては、受信側の端末、送信側の端末として説明していたが、本実施形態においては、IP−FAX端末2は、受信側の端末にも、送信側の端末にもなり得る。このように受信側にも、送信側にもなりうるIP−FAX端末2においては、呼制御部22は、未送信リストの再送信日時と、未受信リストの再送信指定日時とを把握して、これらの日時が重複しないように再送信日時及び再送信指定日時を決定する。
ここで、現在時刻が2010/04/09の11:25であるものとし、IP−FAX端末2(ここでは、IP−FAX端末2Aとする)のメモリ24には、図7Dに示す未送信リストが格納されているものとする。
この状態において、IP−FAX端末2Aが或る装置と通話中のときに、SIP−URIが“sip:1003@example.com”であるIP−FAX端末2(ここでは、IP−FAX端末2Cとする)から、コンテンツIDが“010”のコンテンツデータの送信要求があった場合には、呼制御部22は、未送信リストの再送信日時に対して想定間隔(例えば、10分)が確保されている日時を再送信指定日時と決定し、図10に示すように、当該データに対する未受信レコードを未受信リストに追加する。これによって、他の装置から受信するタイミングを、自身がデータを再送信するタイミングと重複しないようにすることができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限られず、他の様々な態様に適用可能である。
例えば、上記実施形態では、IP−FAX端末2は、未受信リストを管理しておき、この未受信リスト中の再送信指定日時と重ならないように再送信指定日時を決定するようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、図11に示すように、再送信指示日時として、例えば、10分後、20分後、30分後のように現時点からの経過時間を示す時刻データを複数備えた再送信指定日時テーブルを記憶しておき、このテーブルにより再送信指定日時を決定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、IP−FAX端末2は、受信側、送信側のいずれにもなることができる端末としていたが、本発明はこれに限られず、例えば、受信側としてのみ利用される端末であれば、受信側として必要な機能のみを備えるようにし、送信側としてのみ利用される端末であれば、送信側として必要な機能のみを備えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、通話中の場合に、受信側のIP−FAX端末2が、再送信指定日時を指定、すなわち、再送信指定日時を含むメッセージを送信側に送信するようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、受信側のIP−FAX端末2が通話中でなくても、所定の想定期間内に再送信指定日時が設定されている場合には、その時点でデータの受信をせずに、当該データの再送信指定日時を指定、すなわち、再送信指定日時を含むメッセージを送信するようにしてもよい。このようにすると、受信側のIP−FAX端末2で想定時間内に実行される可能性のあるデータの送受信が妨害されてしまうことを適切に防止することができる。
また、上記実施形態において、送信要求に、送信対象のコンテンツデータの送信に関わる属性情報(例えば、コンテンツデータのデータサイズ、コンテンツデータの重要度、通信に使用する帯域の少なくともいずれかひとつ)を含めて送信し、受信側のIP−FAX端末においては、この属性情報に基づいて、コンテンツデータの再送信指定日時を決定するようにしてもよい。例えば、コンテンツデータのデータサイズに基づいて、送信に係る時間を把握し、当該通信時間を考慮して、他の通信と重ならないような再送信指定日時を決定することもできる。また、コンテンツデータの重要度が高いほど、再送信指定日時が優先的に早い日時となるように決定することもできる。また、使用する帯域の情報によると、その帯域を用いてのコンテンツデータの通信時間を把握することができ、この通信時間を考慮して、他の通信と重ならないような再送信指定日時を決定することもできる。
また、上記実施形態においては、通信エラーメッセージに再送信指示日時を特定する情報を格納し、通信エラーメッセージを送信側のIP−FAX端末2に送信するようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、端末等の対象の状態であるプレゼンスを配信するサービスにおけるメッセージに、再送信指示日時を含ませて送信するようにしてもよく、また、端末間でメッセージの交換を行うメッセージングサービスにおけるメッセージに再送信指示日時を含ませて送信するようにしてもよく、要は、受信側のIP−FAX端末2と、送信側のIP−FAX端末2との間で直接又は間接的に再送信指示日時を送信できればよい。
また、上記実施形態では、SIPサーバー3を介して、IP−FAX端末2同士の呼制御のデータをやり取りしていたが、本発明はこれに限られず、SIPサーバー3を介さずに、送信側のIP−FAX端末2と、受信側のIP−FAX端末2との間で直接呼制御のデータをやり取りするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、送信装置としてIP−FAX端末2を一例に説明したが、送信装置はこれに限られず、例えば、PCであってもよく、要は、ネットワークに接続して送信可能な送信装置であればよい。
また、上記実施形態では、受信装置としてIP−FAX端末2を一例に説明したが、受信装置はこれに限られず、例えば、PCであってもよく、要は、ネットワークに接続して受信可能な受信装置であればよい。
1 通信システム、2 IP−FAX端末、3 SIPサーバー、4 ネットワーク、21 送受信部、22 呼制御部、23 データ処理部、24 メモリ、25 読取部、26 印刷部、27 表示・操作部。
Claims (11)
- 送信装置と、受信装置とを備え、ネットワークを介して前記送信装置から前記受信装置へ送信対象データを送信する通信システムであって、
前記受信装置は、
通話中に、前記送信装置からの前記送信対象データの送信要求を受信した場合に、当該送信対象データの再送信タイミング候補を決定するタイミング候補決定手段と、
前記送信装置に、前記再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信する再送信指示情報送信手段と
を有し、
前記送信装置は、
前記送信対象データを取得する取得手段と、
前記送信対象データの送信先の受信装置の指定を受け付ける送信先受付手段と、
指定された前記受信装置に対して送信要求を送信する送信要求送信手段と、
前記受信装置から前記再送信指示情報を受信する再送信指示受信手段と、
前記再送信指示情報の前記再送信タイミング候補に基づいて、前記送信対象データの送信要求の再送信タイミングを決定するタイミング決定手段と、
決定した前記再送信タイミングになった場合に、前記送信要求送信手段に前記送信要求を再送させる再送信制御手段と、
前記受信装置との間で回線が接続された場合に、前記送信対象データを送信するデータ送信手段と
を有する通信システム。 - 前記送信装置は、
前記再送信タイミングと、前記送信対象データと、を対応付けた送信管理情報を記憶する送信管理情報記憶手段をさらに有する
請求項1に記載の通信システム。 - 前記タイミング決定手段は、前記再送信タイミング候補に基づいて、前記送信管理情報記憶手段に格納されている前記再送信タイミングと重複しないタイミングを、前記送信対象データの再送信タイミングに決定する
請求項2に記載の通信システム。 - 前記受信装置は、
前記再送信タイミング候補を記憶する受信管理情報記憶手段をさらに有し、
前記タイミング候補決定手段は、前記受信管理記憶手段に格納されている前記再送信タイミング候補と重複しないタイミングを再送信タイミング候補に決定する
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の通信システム。 - 前記送信要求送信手段は、前記送信要求に、前記送信対象データの送信に関わる属性情報を含めて送信し、
前記タイミング候補決定手段は、前記属性情報に基づいて、当該送信対象データの再送信タイミング候補を決定する
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の通信システム。 - 前記再送信指示情報送信手段は、通話中であることを示す通信エラーレスポンス中に前記再送信指示情報を含めて送信する
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の通信システム。 - 送信装置と、受信装置とを備え、ネットワークを介して前記送信装置から前記受信装置へ送信対象データを送信する通信システムにおける通信方法であって、
前記送信装置の取得手段が、前記送信対象データを取得する取得ステップと、
前記送信装置の送信先受付手段が、前記送信対象データの送信先の受信装置の指定を受け付ける送信先受付ステップと、
前記送信装置の送信要求送信手段が、指定された前記受信装置に対して送信要求を送信する送信要求送信ステップと、
前記受信装置のタイミング候補決定手段が、通話中に、前記送信装置からの前記送信対象データの送信要求を受信した場合に、当該送信対象データの再送信タイミング候補を決定するタイミング候補決定ステップと、
前記受信装置の再送信指示情報送信手段が、前記送信装置に、前記再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信する再送指示情報送信ステップと、
前記送信装置の再送信指示受信手段が、前記受信装置から前記再送信指示情報を受信する再送信指示受信ステップと、
前記送信装置のタイミング決定手段が、前記再送指示情報の前記再送信タイミング候補に基づいて、前記送信対象データの送信要求の再送信タイミングを決定するタイミング決定ステップと、
前記送信装置の再送信制御手段が、決定した前記再送信タイミングになった場合に、前記送信要求送信手段に前記送信要求を再送させる再送信制御ステップと、
前記送信装置のデータ送信手段が、前記受信装置との間で回線が接続された場合に、前記送信対象データを送信するデータ送信ステップと
を有する通信方法。 - ネットワークを介して所定の受信装置へ送信対象データを送信する送信装置であって、
前記送信対象データを取得する取得手段と、
前記送信対象データの送信先の受信装置の指定を受け付ける送信先受付手段と、
指定された前記受信装置に対して送信要求を送信する送信要求送信手段と、
前記受信装置から前記送信要求の再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を受信する再送信指示受信手段と、
前記再送信指示情報の前記再送信タイミング候補に基づいて、前記送信対象データの送信要求の再送信タイミングを決定するタイミング決定手段と、
決定した前記再送信タイミングになった場合に、前記送信要求送信手段に前記送信要求を再送させる再送制御手段と、
前記受信装置との間で回線が接続された場合に、前記送信対象データを送信するデータ送信手段と
を有する送信装置。 - ネットワークを介して送信装置から送信される送信対象データを受信する受信装置であって、
通話中に、前記送信装置からの前記送信対象データの送信要求を受信した場合に、当該送信対象データの再送信タイミング候補を決定するタイミング候補決定手段と、
前記送信装置に、前記再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信する再送指示情報送信手段と
を有する受信装置。 - ネットワークを介して所定の受信装置へ送信対象データを送信する送信装置を構成するコンピューターに実行させるための送信処理プログラムであって、
前記コンピューターを、
前記送信対象データを取得する取得手段と、
前記送信対象データの送信先の受信装置の指定を受け付ける送信先受付手段と、
指定された前記受信装置に対して送信要求を送信する送信要求送信手段と、
前記受信装置から前記送信要求の再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を受信する再送信指示受信手段と、
前記再送信指示情報の前記再送信タイミング候補に基づいて、前記送信対象データの送信要求の再送信タイミングを決定するタイミング決定手段と、
決定した前記再送信タイミングになった場合に、前記送信要求送信手段に前記送信要求を再送させる再送信制御手段と、
前記受信装置との間で回線が接続された場合に、前記送信対象データを送信するデータ送信手段と
して機能させる送信処理プログラム。 - ネットワークを介して送信装置から送信される送信対象データを受信する受信装置を構成するコンピューターに実行させるための受信処理プログラムであって、
前記コンピューターを、
通話中に、前記送信装置からの前記送信対象データの送信要求を受信した場合に、当該送信対象データの再送信タイミング候補を決定するタイミング候補決定手段と、
前記送信装置に、前記再送信タイミング候補を含む再送信指示情報を送信する再送指示情報送信手段と
して機能させる受信処理プログラム。
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