JP2011243821A - 光半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数の光部品を効率的に配置した小型で低コストの光半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】光を検出する第1の光部品と、光の光路上に配置され、鉄(Fe)およびニッケル(Ni)の少なくともいずれか一方を含む基体と、基体の表面に設けられ第1光部品の方向に光の光路を変える反射面と、を有する第2の光部品と、を備えたことを特徴とする光半導体装置が提供される。さらに、第1の光部品が配置された基板の主面に、第2の光部品をレーザ溶着により固定することを特徴とする光半導体装置の製造方法が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光半導体装置およびその製造方法に関する。
光通信システムの大容量化に伴い、波長多重(WDM)方式が採用され、伝送装置に用いられる光半導体装置の高性能化が求められている。例えば、光ファイバ内を伝播する光が相互に干渉しないように、光源となる半導体発光装置の発光波長を安定化することが不可欠となっている。例えば、特許文献1には、構成を複雑にすることなく発振波長の変化の不連続点を検出し、安定な単一モード発振を可能とした波長可変レーザモジュールが開示されている。
一方、複数の光信号を並列伝送するWDM方式の採用にともない、伝送装置に使用される光半導体装置の数は大幅に増加する。このため、光半導体装置の小型化、低コスト化が求められている。
しかしながら、光半導体装置に求められる性能を実現するために新たな機能が付加され、装置の中に配置される部品点数が増加する場合がある。そこで、光半導体発光装置の内部に光部品を効率良く配置し、さらに、個々の光部品のコストを低減する技術が必要となっている。
特開2010−40927号公報
本発明は、複数の光部品を効率的に配置した小型で低コストの光半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によれば、光を検出する第1の光部品と、前記光の光路上に配置され、鉄(Fe)およびニッケル(Ni)の少なくともいずれか一方を含む基体と、前記基体の表面に設けられ前記第1の光部品の方向に前記光の光路を変える反射面と、を有する第2の光部品と、を備えたことを特徴とする光半導体装置が提供される。
本発明の別の一実施形態によれば、光を検出する第1の光部品と、前記光の光路上に配置され、鉄(Fe)およびニッケル(Ni)の少なくともいずれか一方を含む基体と、前記基体の表面に設けられ前記第1の光部品の方向に前記光の光路を変える反射面と、を有する第2の光部品と、を備える光半導体装置の製造方法であって、前記、前記第1の光部品が配置された基板の主面に、前記第2の光部品をレーザ溶着により固定することを特徴とする光半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、複数の光部品を効率的に配置した小型で低コストの光半導体装置およびその製造方法を実現することができる。
第1の実施形態に係る光半導体装置における光部品の平面配置を示す模式図である。 第1の実施形態に係る光半導体装置の組み立て工程を示す模式図である。 比較例に係る光半導体装置における光部品の平面配置を示す模式図である。 第2の実施形態に係る光半導体装置における光部品の平面配置を示す模式図である。 比較例に係る光半導体装置の光部品の平面配置を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態では、図面中の同一部分には同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について適宜説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る光半導体装置100における光部品の平面配置を示す模式図である。
本実施形態に例示する光半導体装置100は、半導体発光素子10と、第1の光部品である受光素子40と、第2の光部品である金属ミラー30と、第3の光部品であるビームスプリッタ20と、を備えている。
図1に示すように、半導体発光素子10は、基板2の主面上に、ヒートシンク12を介して配置され出力光Lを出射する。
ビームスプリッタ20は、半導体発光素子10の出力光Lの光路上に配置され、半導体発光素子10の出力光LをメインビームLとモニタービームLに分岐する。
受光素子40は、金属ミラー30の反射面34で光路を変えられたモニタービームLを検出する。
ここに例示する光半導体装置100では、受光素子40として、例えば、フォトダイオードを用いることができる。なお、第1の光部品は、広義の光検出器であり、モニタービームLを受光して、その特性を反映する何らかの出力を与えるものを用いることができる。
金属ミラー30は、ビームスプリッタ20により分岐されたモニタービームLの光路上に配置され、鉄(Fe)およびニッケル(Ni)の少なくともいずれか一方を含む基体33と、基体33の表面に設けられモニタービームLの光路を変える反射面34と、を有している。
後述するように、FeおよびNiの少なくともいずれか一方を含む基体33は、レーザ溶着法を用いて基板2に固定することができる。FeおよびNiの少なくともいずれか一方を含む金属は、例えば、熱伝導率が銅(Cu)よりも小さく、レーザ光により局部的に加熱することが容易である。したがって、レーザ溶着の被溶着体として適している。
さらに、FeおよびNiの少なくともいずれか一方を含む金属は加工が容易であり、また、入手も容易である。したがって、光部品を低コストで製作することができる。例えば、基体33の材料として、Feを主成分としてNiおよびクロム(Cr)を含む合金であるステンレス鋼を用いることができる。
基体33は、平坦に加工された反射面34を有する。反射面34には、例えば、基体33の表面を機械的に研磨したミラー面を用いることができる。さらに、反射面34の表面に、例えば、金(Au)、アルミニウム(Al)または銀(Ag)を含む反射膜をコーティングしても良い。また、誘電体膜を含む反射膜をコーティングすることもできる。
次に、光半導体装置100の機能について詳細に説明する。
図1に示す光半導体装置100では、ケース3に収納された基板2の主面上に複数の光部品が配置されている。ここに例示する光半導体装置100は、例えば、半導体発光素子10として半導体レーザを用いた半導体レーザ装置であり、素子の発振波長を安定化させるためのフィードバック系、所謂波長ロッカを備えている。
半導体発光素子10から放射された出力光Lは、第1レンズ13及び光アイソレータ14を介してビームスプリッタ20へと伝播する。第1レンズ13は、出力光Lを平行化して所定の方向に伝播させる。光アイソレータは、出力光Lをビームスプリッタ20の方向へ通過させ、半導体発光素子10の方向へ向かう戻り光を遮断する。
ビームスプリッタ20は、出力光LをメインビームLとモニタービームLとに分岐する。図1中に示すように、メインビームLは、ケース3に設けられた窓4から外部へ伝播し、レンズ22で光ファイバ25に結合されて光通信網へ伝播してゆく。一方、モニタービームLは、金属ミラー30で方向を変えてエタロン31へと導かれる。さらに、エタロン31を通過したモニタービームLは、受光素子40へ入射する。
エタロン31では、モニタービームL(出力光L)の波長に対応して強度変調された透過光が出力される。これにより、受光素子40では、出力光Lの波長変動をモニタービームLの光強度の変化として検出することができる。例えば、受光素子40がフォトダイオードである場合には、出力光Lの波長変動に対応して変化する光電流が出力される。
上記の通り、光半導体装置100に備えられている波長ロッカは、エタロン31および受光素子40で構成される。例えば、受光素子40の出力を半導体発光素子10の駆動回路へフィードバックすることにより、半導体発光素子10から放出される出力光Lの波長を安定化することができる。
図3に示す比較例に係る光半導体装置200の部品配置では、ビームスプリッタ20において分岐されたモニタービームLの光路上にエタロン31が配置され、エタロン31を透過したモニタービームLが受光素子に入射する構成となっている。この場合、半導体発光素子10が放出する出力光Lを光ファイバ25外部へ導く光学系と、モニタービームLを監視して出力光Lの波長を安定させる波長ロッカの光学系と、が交差しており、光部品を配置するために有る程度大きな実装面積が必要となる。
例えば、バタフライパッケージ等の比較的大きなケースであれば容易に収容できるが、SFF(Small Form Factor)規格等に準拠した小型パッケージに搭載するには難がある。
これに対し、本実施形態に係る光半導体装置100では、モニタービームLの光路上に金属ミラー30を配置し、モニタービームLの光路を変えることによりコンパクトな光部品の配置を実現することができる。
例えば、図1に示すように、金属ミラー30においてモニタービームLの光路を90°変更し、半導体発光素子10の出力光Lに平行に配置されたエタロン31および受光素子40へと導くことができる。これにより、波長ロッカの光学系を備えた光半導体装置100を小型のパッケージ内への収納すること可能となる。
すなわち、本実施形態に係る光半導体装置100では、金属ミラー30を用いることにより、光部品の実装面積を省スペース化して小型化を実現することができる。さらに、本実施形態は、波長ロッカを備えた光半導体装置に限定される訳ではなく、ケースの小型化により光部品を狭い空間に配置する必要のある光半導体装置全般に対して、その作用効果を生じさせることができる。
例えば、光半導体装置では、半導体発光素子の発光光の光路に沿って光部品が直線的に配置されるため、光部品を収容するケースの内部にデッドスペースが生じ易い。そこで、光部品をデッドスペースに配置し、金属ミラーによってモニタービームLをデッドスペースに導くようにすれば、光部品の効果的な配置を実現することができる。
さらに、本実施形態に示した金属ミラー30は、FeおよびNiの少なくともいずれか一方を含む基体33と、基体33の表面に設けられた反射面34で構成されている。このような金属ミラー30は小型化することが容易であり、小型ケースの内部に配置される光部品間の狭い空間に設置することが可能である。
例えば、光部品として用いられるミラーは、高い反射率を持たせるために、硝子の基体に反射膜をコーティングしたものが多い。このような硝子ミラーを基板に固定する際には、接着剤を用いて直接基板に固定するか、または、硝子ミラーを接着した金属ホルダーを、基板にレーザ溶着する方法を用いることができる。
いずれにしても、硝子ミラーは、接着剤によって固定されるため、長期的な安定性に欠ける場合がある。さらに、硝子ミラーを接着剤を用いて基板に固定する際に、接着剤を硬化させる時間を要するため、作業性の低下を招く問題もある。また、金属ホルダーを使用するために部品点数が増え、さらに接着強度を高くするために接着面の面積を広く確保する必要がある等、小型化が難しいという課題を有している。
また、光部品として用いられる金属ミラーの中には、例えば、Cuを材料とする基体を有するものがある。熱伝導率の大きなCuを用いることにより、レーザ照射を受けて加熱された反射面から熱を効率良く放散することができる点で有利である。その反面、Cuを材料とする基体は、レーザ光を照射して局部的に加熱することが難しく、レーザ溶着には適さない。
本実施形態に係る光半導体装置では、金属ミラー30は、ビームスプリッタ20で分岐されたモニタービームLを反射して所望の方向に導く。モニタービームLは、メインビームLを監視する目的で分岐されるものであるから、例えば、受光素子40においてメインビームLの変動を検出できるレベルの光パワーであれば良い。したがって、金属ミラー30の反射面34がモニタービームLにより加熱されることはなく、熱を放散させる必要はない。
そこで、金属ミラー30には、Cuよりも熱伝導率の小さいFeおよびNiの少なくともいずれか一方を含む金属を用いることができる。また、金属ミラー30の反射面34の反射率が多少低くても問題を生じることは少なく、高い加工精度が要求される訳でもない。したがって、金属ミラー30を低コストで製作することが可能である。
前述したように、金属ミラー30は小型化が可能であり、さらに、基板に固定する際に、作業性に優れたレーザ溶着を用いることができる。これにより、小型ケースを用いる光半導体装置の内部に配置することが可能となり配置位置の自由度も高い。
例えば、高温になり易い半導体発光素子10の近辺を避けて配置するなど、長期間に渡り安定な信頼性の高い固定が可能となる。
図2は、第1の実施形態に係る光半導体装置100の組み立て工程の一部を例示する模式図である。図2(a)は、基板2の上の所定位置に金属ミラー30が配置された状態を示す平面図であり、図2(b)は、正面図である。
本実施形態に係る光半導体装置100の組み立て工程では、ビームスプリッタ20により分岐されたモニタービームLの光路上に配置され、FeおよびNiの少なくともいずれか一方を含む基体33と、基体33の表面に設けられモニタービームLの光路を変える反射面34と、を有した金属ミラー30を、半導体発光素子10と、ビームスプリッタ20と、受光素子40と、が配置された基板2の主面2aに、レーザ溶着により固定する。
図2(a)に示すように、金属ミラー30は、基板2の主面2a上において、主面2aに平行なX方向及びY方向の位置が調整され、モニタービームLの光路上に配置される。さらに、モニタービームLを所定の方向に反射するように、Z軸を中心とした回転角θを調整した所定位置に置かれる。
金属ミラー30の位置決めを容易にするために、例えば、反射面34は、金属ミラー30の底面に対してほぼ垂直となるように加工することができる。
続いて、図2(b)に示すように、金属ミラー30の底面と基板2の主面2aとの境界に、レーザ光Lを照射して金属ミラー30と基板2とを溶着する。レーザ光Lを照射するためのレーザ装置には、例えば、YAGレーザ装置用いることができる。
前述したように、金属ミラー30の基体33には、例えば、Fe及びNi、Crを含む合金であるステンレス鋼を用いることができる。また、基板2には、例えば、FeおよびNiを含む合金であるコバールを用いることができる。
これらFeおよびNiを含む金属は、熱伝導率が比較的小さく、レーザ光Lを照射して局部的に加熱することが容易であり、レーザ溶着の被溶着材として適している。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る光半導体装置300における光部品の平面配置を示す模式図である。
本実施形態に例示する半導体発光装置300は、第1の光部品である受光素子55と、第2の光部品である金属ミラー60と、を備えている。
光半導体装置300では、光ファイバ25から放出された信号光Lを、レンズ65を用いて金属ミラー60の反射面62に集光し、さらに、反射面62で反射して受光素子55に導く。受光素子55は、信号光Lを電気信号に変換し、次段の信号処理回路58に伝える。すなわち、光半導体装置300は、光伝送装置の受信側のフロントエンドを構成する受光装置である。
図4に示すように、光半導体装置300は、例えば、金属製のケース73の内部に収容された基板52と、基板52の主面上に配置された実装ブロック54と、金属ミラー60と、を備えている。
実装ブロック54の側面77には、受光素子55および信号処理回路58が接着されている。光ファイバ25から放出された信号光Lは、金属ミラー60で反射され、受光素子55の主面55aに設けられた受光面に入射する。信号光Lの受光面に対する入射角は、金属ミラー60によって調整することができる。例えば、受光面に垂直に入射させることも可能であり、受光素子55からの反射光の影響を低減するために傾けて入射させることもできる。
さらに、受光素子55に並べて、実装ブロック54の側面77に信号処理回路58を配置することにより、受光素子55と信号処理回路58とを電気的に接続する金属ワイヤ59の長さを短くすることができる。これにより、受光素子55と信号処理回路58とを接続する金属ワイヤに寄生する容量およびインダクタンスを低減して、高周波信号の伝達特性を向上させることができる。
信号処理回路58として、例えば、TIA(Trans-impedance Amplifier)を含む集積回路(IC)を用いることができる。受光素子55は、例えば、セラミックキャリア56の上にボンディングされたCoC(Chip on Carrier)の形態を有することができる。
セラミックキャリア56の表面には、図示しないマイクロストリップラインが設けられ受光素子55が電気的に接続されている。受光素子55と信号処理回路58との間は、マイクロストリップラインの一方の端部に設けられたボンディングパッド57、および、信号処理回路58のボンディングパッド(図示しない)にボンディングされた金属ワイヤ59によって接続されている。
図5は、第2の実施形態の比較例に係る光半導体装置の構成を示す模式図である。
図5(a)に示す光半導体装置310では、光ファイバ25から放出された信号光Lは、レンズ65を用いて受光素子55の受光面に直接集光される構成となっている。受光素子55は、実装ブロック54の光ファイバに対向する側面78に接着され、信号処理回路58は、受光素子55が接着された側面78と直交する側面77に接着されている。
このため、図5(a)中に示すように、金属ワイヤ59は、直交する側面77および78の間に張り渡されることになり、受光素子55と信号処理回路58とを短いワイヤで接続することが難しくなる。結果的に、寄生容量や寄生インダクタンスが大きくなり、高周波信号の伝送特性を劣化させる場合がある。また、ワイヤボンディングの作業も複雑になる。
一方、図5(b)に示す光半導体装置320のように、受光素子55をボンディングするセラミックキャリア56bを厚くすることもできる。
図5(b)中に示すセラミックキャリア56bでは、受光素子55がボンディングされたボンディング面81から、ボンディング面81に直交する側面82まで、ボンディングパッド57bが延在して設けられている。
これにより、信号処理回路58と、セラミックキャリア56bの側面82に設けられたボンディングパッド57bと、の間隔を狭くして金属ワイヤ59を短くすることができる。また、ボンディングパッド57bおよび信号処理回路58のボンディングパッドへのワイヤボンディングを同一平面で実施することが可能であり、作業性を向上させることができる。
しかしながら、光半導体装置320では、セラミックキャリア56bの上記の構成が汎用的でなく、高コストとなる問題を含んでいる。さらに、光半導体装置310および320に共通する制約として、金属ワイヤ59を短くするために、受光素子55と信号処理回路58とを実装ブロック54の一つのコーナーに近づけて配置する必要がある。
上記の問題は、受光素子55と信号処理回路58とを、実装ブロック54の同一面上に配置できない制約から生じる。
例えば、光伝送装置では、複数の束ねられた光ファイバの出力面に対向して、複数の光半導体装置が並列に配置される。このため、光ファイバ出力面に対向する光半導体装置の配列方向において、スペース的な制約が大きくサイズの縮小が求められる。
図5に示すように、受光素子55の受光面を光ファイバ25の出力面に向けて配置する場合、受光素子55のボンディング面81に直交する面に信号処理回路58を接着することにより、装置サイズを効果的に縮小することができる。例えば、信号処理回路58の集積規模が大きくなりチップサイズが拡大するような場合は、より効果的である。
これに対し、本実施形態に係る光半導体装置300では、金属ミラー60によって信号光Lの方向を変えることにより、受光素子55と信号処理回路58とを、同一面上に配置することが可能となる。さらに、レンズ65の焦点距離および金属ミラー60の位置を変えることにより、受光素子55の配置位置を調整することが可能であり自由度も大きい。
また、金属ミラー60により反射されて受光素子55に向かう信号光Lの方向を調整することにより、光ファイバ25への戻り光を無くすことができる。すなわち、受光素子55の受光面に入射する信号光Lを垂直入射の状態からずらし、受光面で反射された光が光ファイバ25に戻らないようにすることができる。これにより、光源側のレーザ素子に戻り光が与える影響を抑制することができる。
図5に示す比較例に係る半導体装置において、信号光Lを傾けて受光素子55に入射させるためには、例えば、実装ブロック54を信号光Lの光軸に対して傾けて配置するか、セラミックキャリア55、55bのボンディング面81を傾斜させる方法が考えられる。しかしながら、前者は、小型パッケージにおいて、実装ブロック54の配置スペースの問題を生じさせることがある。また、後者は、セラミックキャリア55、55bの加工コストを上昇させる問題がある。
したがって、本実施形態に係る光半導体装置300は、上記の問題を解決する手段としても有効である。
さらに、本実施形態に係る金属ミラー60は、基板52の主面上にレーザ溶着法を用いて容易に固定することができ、また、その安定な固定が信頼度を向上させる。金属ミラー60は、例えば、ステンレス鋼など、Feを主成分とする金属を基体63として用いることにより、所望の形状に容易に加工することができ、且つ、安価に製作することができる。
そして、基体63の表面に形成される反射面62の表面には、例えば、Au、Al、および誘電体膜など、高い反射率の膜をコーティングすることが可能であり、光ファイバ25から放出される微弱な信号光Lの減衰を防ぐことができる。
以上、本発明に係る第1および第2の実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。また、出願時の技術水準に基づいて、当業者がなし得る設計変更や、材料の変更等、本発明と技術的思想を同じとする実施態様も本発明の技術的範囲に含有される。
2・・・基板、 2a、55a・・・主面、 3、73・・・ケース、 4・・・窓、 10・・・半導体発光素子、 12・・・ヒートシンク、 13、22、65・・・レンズ、 14・・・光アイソレータ、 20・・・ビームスプリッタ、 25・・・光ファイバ、 30、60・・・金属ミラー、 31・・・エタロン、 33、63・・・基体、 34、62・・・反射面、 40、55・・・受光素子、 54・・・実装ブロック、 56、56b・・・セラミックキャリア、 57、57b・・・ボンディングパッド、 58・・・信号処理回路、 59・・・金属ワイヤ、 77、78、82・・・側面、 81・・・ボンディング面、 100、200、300、310、320・・・光半導体装置、 L・・・出力光、 L・・・メインビーム、 L・・・モニタービーム、 L・・・レーザ光 L・・・信号光

Claims (5)

  1. 光を検出する第1の光部品と、
    前記光の光路上に配置され、鉄(Fe)およびニッケル(Ni)の少なくともいずれか一方を含む基体と、前記基体の表面に設けられ前記第1の光部品の方向に前記光の光路を変える反射面と、を有する第2の光部品と、
    を備えたことを特徴とする光半導体装置。
  2. 前記第2の光部品の前記基体は、クロム(Cr)を含む鉄(Fe)を主成分としたことを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  3. 前記第2の光部品の前記反射面に、反射膜がコーティングされたことを特徴とする請求項1または2に記載の光半導体装置。
  4. 前記光を放射する半導体発光素子と、
    前記半導体発光素子の出力光の光路上に配置され、前記出力光をメインビームとモニタービームに分岐する第3の光部品と、
    をさらに備え、
    前記第2の光部品は、前記第3の光部品により分岐された前記モニタービームの光路上に配置され、前記モニタービームを前記第1の光部品の方向に反射することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光半導体装置。
  5. 光を検出する第1の光部品と、
    前記光の光路上に配置され、鉄(Fe)およびニッケル(Ni)の少なくともいずれか一方を含む基体と、前記基体の表面に設けられ前記第1の光部品の方向に前記光の光路を変える反射面と、を有する第2の光部品と、
    を備える光半導体装置の製造方法であって、
    前記第1の光部品が配置された基板の主面に、前記第2の光部品をレーザ溶着により固定することを特徴とする光半導体装置の製造方法。
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