JP2011243565A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トッププレートとの間に空気層が存在しないようにトッププレートの裏面に設けられた電極と、電極と所定電位との間の静電容量を測定する静電容量測定手段と、静電容量測定手段の測定結果に基づき駆動回路を制御する制御回路と、静電容量の変化により操作指示がなされたかどうかを判定する静電容量方式の操作部と、を備え、電極は、トッププレートの裏面にばね構造により押し付けられ、静電容量測定手段と、操作部の静電容量測定回路の一部または基板を兼用し、制御回路は、電極と所定電位との間の静電容量が変化した場合、ふきこぼれが発生したと判定する。
【選択図】図9
Description
また、トッププレート下に新たに電極を設ける必要がありコストが高くなる課題があった。
また、従来から誘導加熱調理器に備わっている加熱コイル周囲に設けられた防磁リングや、トッププレートの金属フレームや、加熱コイルとトッププレート間に設けられた鍋と加熱コイル間に発生する反発力を低減する金属板を使用することで新たに電極を設けるスペースが不要となり、また、安価にできる。
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の概略構成を示す説明図である。同図において、誘導加熱装置1は、加熱コイル2と、加熱コイル外周に設置した加熱コイルからの漏れ磁束を遮断する防磁リング3と、交流電源4の交流電圧を高周波電圧に変換して加熱コイル2を駆動する駆動回路5と、駆動回路5を制御するための制御回路6と、防磁リング3と所定電位との間の静電容量を測定する静電容量測定回路7とを備えている。
なお、「静電容量測定回路7」は、本発明における「静電容量測定手段」に相当する。
なお、以下の説明では所定電位はアース電位(以下、GNDとも呼ぶ)としているが、トッププレート載置物を所定電位としても良い。また、これら以外を所定電位としても良い。
C=K×ε0×A/d
となる。静電容量測定回路7は測定回路7内のGNDと防磁リングとの間に交流電圧を印加する。印加した交流電圧は静電容量が大きいと振幅が小さくなるため、その振幅の減衰量から静電容量を計測する。
これによって、無駄な電力を使わずに済み、また、トッププレート8がふきこぼれた内容物で汚れるのを最小限にできる誘導加熱調理器を提供できる。
また、従来から誘導加熱調理器に備わっている防磁リング3と所定電位との間の静電容量を測定するので、新たに静電容量を測定するための電極が不要で、電極を設置するための新たなスペースも不用な、安価でスペース利用効率の良いふきこぼれ検知手段を提供できる。
図3は、本発明の実施の形態2における誘導加熱装置の概略構成を示す説明図である。同図において、8はトッププレート、2はトッププレート下に設置された加熱コイル、11はトッププレート周囲に設置されたトッププレートを保護する金属フレームである。
これによって、無駄な電力を使わずに済み、また、トッププレート8がふきこぼれた内容物で汚れるのを最小限にできる誘導加熱調理器を提供できる。
また、従来から誘導加熱調理器に備わっている金属フレーム11と所定電位との間の静電容量を測定するので、新たに静電容量を測定するための電極が不要で、電極を設置するための新たなスペースも不用な、安価でスペース利用効率の良いふきこぼれ検知手段を提供できる。
図5は、本発明の実施の形態3における誘導加熱装置の概略構成を示す説明図である。図5において、トッププレート8の上に、調理器具として鍋9が載置され、トッププレート8と加熱コイル2の間に、加熱コイル2から出る磁束を抑制して加熱コイル2と鍋9との間に働く反発力を低減して鍋9が動かないようにする浮力防止板12が設置されている。この浮力低減板12は図6に示すように加熱コイル2の上面を覆うリング状のアルミ板である。静電容量測定回路7は、浮力低減板12を電極とし、浮力低減板12とGND間の静電容量(寄生容量)を計測する。
なお、「浮力低減板12」は、本発明における「金属板」に相当する。
これによって、無駄な電力を使わずに済み、また、トッププレート8がふきこぼれた内容物で汚れるのを最小限にできる誘導加熱調理器を提供できる。また、従来から誘導加熱調理器に備わっている浮力低減板12と所定電位との間の静電容量を測定するので、新たに静電容量を測定するための電極が不要で、電極を設置するための新たなスペースも不用な、安価でスペース利用効率の良いふきこぼれ検知手段を提供できる。
図7は、本発明の実施の形態4における誘導加熱装置の概略構成を示す説明図である。なお、実施の形態と同一部分については同じ符号を付し、説明は省略する。図7において防磁リング3は、固定台14に設置されたばね構造13によりトッププレート下に押さえつけられている。静電容量測定回路7は、防磁リング3を電極とし、防磁リング3とGND間の静電容量(寄生容量)を計測する。
また、ばね構造によりトッププレート8の裏面に電極となる防磁リングを押し付けることにより、トッププレート8と防磁リング3との間に空気層が存在しなくなる為、その間での静電容量の低下が無くなり、ふきこぼれを検知しやすくなる。
図8、図9は、本発明の実施の形態5における誘導加熱装置の概略構成を示す説明図である。図8において、8はトッププレート、2はトッププレート8下に設置された加熱コイル、15は静電容量方式の操作部であり、トッププレート8下に電極(図示せず)が設置されており、人間の指が操作部に触れると電極とGND間の静電容量が変化し、スイッチが操作されたことを検知する。
なお、本実施例では防磁リング3を電極として静電容量を測定したが、従来から誘導加熱調理器に備わっていて電極と見做せるものを電極として静電容量を測定することも可能である。あるいは、新たに静電容量を測定するための電極を誘導加熱調理器内に設けて静電容量を測定しても良い。
Claims (6)
- 鍋を載置するトッププレートと、
前記トッププレートの下に設けられ、前記鍋を加熱する加熱コイルと、
交流電圧を高周波電圧に変換して前記加熱コイルに高周波電流を流す駆動回路と、
前記トッププレートとの間に空気層が存在しないように前記トッププレートの裏面に設けられた電極と、
前記電極と所定電位との間の静電容量を測定する静電容量測定手段と、
前記静電容量測定手段の測定結果に基づき前記駆動回路を制御する制御回路と、
静電容量の変化により操作指示がなされたかどうかを判定する静電容量方式の操作部と、
を備え、
前記電極は、前記トッププレートの裏面にばね構造により押し付けられ、
前記静電容量測定手段と、前記操作部の静電容量測定回路の一部または基板を兼用し、
前記制御回路は、前記電極と前記所定電位との間の静電容量が変化した場合、ふきこぼれが発生したと判定することを特徴とする誘導加熱調理器。 - 警報手段を備え、
前記制御回路は、前記加熱コイルを駆動中に前記電極と前記所定電位との間の静電容量が変化した場合、ふきこぼれが発生したと判定し、前記警報手段にその旨を報知させることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。 - 前記電極は、前記加熱コイル周囲に設けられた防磁リングにより構成され、
前記制御回路は、前記加熱コイルを駆動中に前記防磁リングと前記所定電位との間の静電容量が変化した場合、ふきこぼれが発生したと判定し、前記駆動回路を停止させるか、または、前記加熱コイルに流す高周波電流を減少させるように前記駆動回路を制御することを特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱調理器。 - 前記電極は、前記トッププレート周囲に設置された前記トッププレートを保護する金属フレームにより構成され、
前記制御回路は、前記加熱コイルを駆動中に前記金属フレームと前記所定電位との間の静電容量が変化した場合、ふきこぼれが発生したと判定し、前記駆動回路を停止させるか、または、前記加熱コイルに流す高周波電流を減少させるように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記電極は、前記加熱コイルと前記トッププレート間に設けられた金属板により構成され、
前記制御回路は、前記加熱コイルを駆動中に前記金属板と前記所定電位との間の静電容量が変化した場合、ふきこぼれが発生したと判定し、前記駆動回路を停止させるか、または、前記加熱コイルに流す高周波電流を減少させるように前記駆動回路を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記静電容量測定手段は、前記電極と所定電位との間に交流電圧を印加し、その印加電圧の減衰レベルにより前記静電容量を測定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
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