JP2011243433A - 点灯装置及び照明装置及び照明システム - Google Patents

点灯装置及び照明装置及び照明システム Download PDF

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Abstract

【課題】位相制御された電圧波形を有する交流電力を入力する点灯装置において、導通角に関わらず、制御電源回路における電力損失を小さくする。
【解決手段】平滑コンデンサC26は、制御電源の電圧値を平滑化する。第一充電回路123(第一制御電源生成回路)は、交流電力から平滑コンデンサC26を充電する第一充電電流を生成する。第二充電回路124(第二制御電源生成回路)は、制御回路が動作した場合に、平滑コンデンサを充電する第二充電電流を生成する。第二充電回路124が第二充電電流を生成した場合に、第一充電回路123の動作を停止させる。
【選択図】図6

Description

この発明は、調光機能を有する点灯装置に関する。
光源を点灯する明るさを点灯装置に指示する方式として、点灯装置に供給する交流電力の電圧波形を位相制御する方式がある。
点灯装置が制御回路を有する場合、制御回路を動作させるための制御電源を生成する必要がある場合がある。
特開2005−142137号公報 特開2008−72830号公報
点灯装置に供給される交流電力が、位相制御された電圧波形を有する場合、制御電源を生成する制御電源回路は、導通角が小さくても、制御回路を動作させるのに十分な電流を供給できる必要がある。このため、逆に導通角が大きい場合に、制御電源回路における電力損失が大きくなる傾向がある。
この発明は、例えば上記のような課題を解決するためになされたものであり、導通角が小さくても、制御回路を動作させるのに十分な電流を供給するとともに、導通角にかかわらず、電力損失を抑えることを目的とする。
この発明にかかる点灯装置は、位相制御された電圧波形を有する交流電力を入力し、光源を点灯する点灯電力を生成する点灯装置において、上記交流電力を上記点灯電力に変換する電力変換回路と、上記電力変換回路を制御する制御回路と、上記制御回路を動作させる制御電力を生成する制御電源回路とを有し、上記制御電源回路は、上記交流電力から上記制御電力を生成する第一制御電源生成回路と、上記制御回路が動作した場合に上記制御電力を生成する第二制御電源生成回路とを有することを特徴とする。
この発明にかかる点灯装置によれば、制御回路の動作開始時は、第一制御電源生成回路が生成した制御電力で制御回路を動作させ、制御回路の動作開始後は、第二制御電源生成回路が生成した制御電力で制御回路を動作させるので、制御電源回路における電力損失を抑えることができる。
実施の形態1における照明システム800の全体構成を示すシステム構成図。 実施の形態1における調光器820、点灯装置100、光源回路190の構成を示すブロック構成図。 実施の形態1における調光器820の動作を示す波形図。 実施の形態1における調光器820の導通角φと調光度との関係を示す図。 実施の形態1における電力変換回路110の動作を示す波形図。 実施の形態1における制御電源回路120の構成を示す回路図。 実施の形態1における電力変換回路110の動作の一例を示す波形図。 実施の形態1におけるスイッチング素子Q54がオフの場合における第一充電回路123の特性の一例を示す電圧特性図。 実施の形態1における第二充電回路124の特性の一例を示す電圧特性図。 実施の形態1における切替回路125の特性の一例を示す電圧特性図。 実施の形態1における点灯装置100の動作の一例を示す波形図。 実施の形態1における制御電源回路120における電力損失の例を示す波形図。 実施の形態1における点灯装置100の動作の別の例を示す波形図。 実施の形態2における制御電源回路120の構成を示す回路図。
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図13を用いて説明する。
図1は、この実施の形態における照明システム800の全体構成を示すシステム構成図である。
照明システム800は、利用者の操作などにより、光源を点灯する明るさを調整することができるシステムである。照明システム800は、照明装置810、調光器820を有する。
調光器820は、調光度を入力する。調光器820は、入力した調光度に基づいて、照明装置810に対して供給する交流電力の電圧波形を位相制御する。
調光器820は、例えば、可変抵抗821を有する。可変抵抗821(調光度入力回路)には、利用者が操作できるつまみがある。利用者は、このつまみを回すことにより、光源の明るさを「明るい」から「暗い」までの所望の明るさに変える。可変抵抗821は、利用者がつまみを回すことにより抵抗値が変化する。可変抵抗821の抵抗値は、利用者が望む調光度を表わす。可変抵抗821は、利用者が望む調光度を入力する。
照明装置810は、調光器820が位相制御した電圧波形を有する交流電力を入力し、光源を点灯する。照明装置810は、点灯装置100、光源回路190を有する。
光源回路190は、例えばLEDなどの光源を有する。
点灯装置100(LED点灯回路)は、調光器820が位相制御した電圧波形を有する交流電力を入力する。点灯装置100は、入力した交流電力から、光源回路190に印加して光源を点灯する電力(点灯電力)を生成する。光源回路190の光源は、点灯装置100が生成した点灯電力により点灯する。
図2は、この実施の形態における調光器820、点灯装置100、光源回路190の構成を示すブロック構成図である。
調光器820は、位相制御電力生成回路822を有する。位相制御電力生成回路822は、商用電源などの交流電源ACから交流電力を入力する。位相制御電力生成回路822が入力する交流電力は、例えば、周波数が50Hz[ヘルツ]〜60Hz、電圧波形が正弦波で、電圧実効値が85V[ボルト]〜265Vである。位相制御電力生成回路822は、可変抵抗821の抵抗値に基づいて、入力した交流電力を位相制御して、位相制御された電圧波形を有する交流電力を生成する。
位相制御電力生成回路822は、例えば、トリガ生成回路823、双方向三端子サイリスタT24(トライアック)を有する。双方向三端子サイリスタT24は、交流電源ACと点灯装置100とを繋ぐ電源ラインに介在している。双方向三端子サイリスタT24がオフの期間は、交流電力の電圧波形が切り欠かれる。トリガ生成回路823は、双方向三端子サイリスタT24をオンするトリガを生成する。トリガ生成回路823は、可変抵抗821の抵抗値に基づいて、トリガを生成するタイミングを変える。
光源回路190は、1または複数の光源LAを有する。光源LAは、例えばLEDである。光源LAが複数の場合、複数の光源LAは、例えば、互いに直列に電気接続している。
点灯装置100は、グランド配線GND、制御電源配線VCC、整流回路DB、電力変換回路110、制御電源回路120、電流測定回路150、制御回路160を有する。
グランド配線GNDは、点灯装置100内の基準電位となる配線である。
制御電源配線VCCは、制御回路160を動作させる電力(制御電力)を、制御回路160に供給するための配線である。
整流回路DBは、調光器820を経由して交流電源ACの電圧を入力して整流する。整流回路DBは、調光器820が位相制御した電圧波形を有する交流電力を全波整流して、電圧波形を脈流にする。整流回路DBは、例えば、ダイオードブリッジである。
電力変換回路110(DC−DCコンバータ回路)は、整流回路DBの出力を光源LAに適した低い直流電圧に変換する。電力変換回路110は、整流回路DBが全波整流した電力を、光源回路190に印加して光源LAを点灯する点灯電力に変換する。電力変換回路110が生成する点灯電力は、電圧波形・電流波形が直流である。
電力変換回路110は、例えば、フライバックコンバータ回路である。電力変換回路110は、スイッチング素子Q11、トランスT12、整流素子D16、平滑コンデンサC17を有する。
トランスT12は、一次巻線L13、二次巻線L14、三次巻線L15を有する。なお、三次巻線L15(バイアス巻線)は、電力変換回路110の一部ではなく、制御電源回路120の一部である。
スイッチング素子Q11は、トランスT12の一次巻線L13と直列に電気接続している。スイッチング素子Q11は、制御回路160が生成する駆動信号にしたがって、高周波でオンオフする。スイッチング素子Q11は、例えば、エンハンスメント型NMOS電界効果トランジスタ(FET)である。
整流素子D16(二次側整流ダイオード)と平滑コンデンサC17(二次側平滑コンデンサ)とは、トランスT12の出力を整流、平滑して光源回路190に出力電流を流す。
整流素子D16は、トランスT12の二次巻線L14と直列に電気接続している。整流素子D16の向きは、スイッチング素子Q11がオフのときに電流が流れる向きである。
平滑コンデンサC17は、整流素子D16を流れる電流により充電される。平滑コンデンサC17の両端電圧は、電力変換回路110が生成する点灯電力の電圧になる。
電流測定回路150は、電力変換回路110が生成した点灯電力により光源回路190を流れる電流を測定する。電流測定回路150は、例えば、電流測定抵抗を有する。電流測定抵抗は、光源回路190と直列に電気接続されている。
制御回路160(発振回路)は、トランスT12を高周波で駆動する。制御回路160は、高周波出力電圧でスイッチング素子Q11を駆動する。制御回路160は、スイッチング素子Q11をオンオフする駆動信号を生成する。図示していないが、制御回路160は、調光器820が位相制御した交流電力の電圧波形に基づいて、光源回路190に流す電流の目標値を算出する。制御回路160は、電流測定回路150が測定した電流が、算出した目標値に一致するよう、駆動信号のデューティ比などを調整する。これにより、制御回路160は、光源回路190を流れる電流が目標値に一致するよう、電力変換回路110を制御する。
制御回路160は、制御電源配線VCCから供給される制御電力により動作する。
制御電源回路120は、制御回路160を動作させる制御電力を生成する。制御電源回路120は、制御電力を生成するためのエネルギーを、次の2つから取得する。
第一に、制御電源回路120は、整流回路DBを介して、調光器820が位相制御した交流電力からエネルギーを得て、制御電力を生成する。
第二に、制御電源回路120は、三次巻線L15を介して、トランスT12からエネルギーを得て、制御電力を生成する。
制御電源回路120は、生成した制御電力を、制御電源配線VCCを介して、制御回路160に供給する。
図3は、この実施の形態における調光器820の動作を示す波形図である。
横軸は、時刻を示す。縦軸は、電圧を示す。波形711は、調光器820が交流電源ACから入力する交流電力の電圧波形である。波形712a〜712cは、調光器820が位相制御した交流電力の電圧波形である。波形712aは調光度が高い場合、波形712bは調光度が中間の場合、波形712cは調光度が低い場合を示す。
波形711の周期791は、交流電源ACの周波数によって定まる。例えば交流電源ACの周波数が50Hzなら、周期791は20ミリ秒である。
周期791の半周期のうち期間792の間、調光器820は双方向三端子サイリスタT24をオンにして入力した交流電力をそのまま出力する。それ以外の間、調光器820は、双方向三端子サイリスタT24をオフにして、交流電力を遮断する。期間792の長さは、調光度が高いほど長い。
図4は、この実施の形態における調光器820の導通角φと調光度との関係を示す図である。
横軸は、導通角φを示す。縦軸は、調光度を示す。実線731は、導通角φと調光度との関係を示す。
導通角φは、期間792の長さを位相で表したものであり、φ=t/T×360度である。ただし、Tは周期791の長さ、tは期間792の長さを示す。
導通角φは、0度以上180度以下の範囲内で変化する。調光度は、調光器820が位相制御した交流電力の電圧実効値に比例する。点灯装置100は、調光器820が位相制御した交流電力の電圧実効値に比例する明るさで、光源LAを点灯する。光源LAがLEDである場合、点灯する明るさは、光源LAを流れる電流に比例するので、点灯装置100は、光源LAを流れる電流が、調光器820が位相制御した交流電力の電圧実効値に比例する電流値になるように制御する。
点灯装置100は、例えば、導通角φが180度のとき光源LAを調光度100%で点灯する。なお、調光器820の構造上、導通角φを180度にすることができない場合があるため、導通角φが例えば170度以上のとき、光源LAを調光度100%で点灯する構成としてもよい。
また、点灯装置100は、導通角φが0度のとき、光源LAを消灯する(調光度0%)。なお、導通角φが0度に近い場合、点灯装置100が動作に必要な電力を得ることができない場合があるため、導通角φが例えば10度以下のとき、光源LAを消灯する構成としてもよい。
図5は、この実施の形態における電力変換回路110の動作を示す波形図である。
横軸は、時刻を示す。縦軸は、電圧または電流を示す。波形713は、整流回路DBが全波整流した電圧波形を示す。波形714は、一次巻線L13の両端電圧を示す。波形715は、二次巻線L14の両端電圧を示す。波形724は、一次巻線L13を流れる電流を示す。波形725は、二次巻線L14を流れる電流を示す。波形716は、平滑コンデンサC17の両端電圧を示す。
制御回路160は、スイッチング素子Q11を高周波でオンオフする。
スイッチング素子Q11がオンの期間は、一次巻線L13の両端に、整流回路DBが全波整流した電圧が印加される。二次巻線L14には、一次巻線L13に印加された電圧に比例する逆極性の電圧が発生する。一次巻線L13を流れる電流は、印加された電圧に比例する傾きで増加する。
スイッチング素子Q11がオフになると、一次巻線L13を流れる電流が0になる。逆起電力により、二次巻線L14の両端に電圧が発生し、整流素子D16がオンになる。二次巻線L14には、トランスT12の磁束を維持する電流が流れる。二次巻線L14を流れる電流により、平滑コンデンサC17が充電される。一次巻線L13には、二次巻線L14の両端電圧に比例する逆極性の電圧が発生する。二次巻線L14を流れる電流は、両端電圧に比例する傾きで減少し、0になる。
平滑コンデンサC17に充電された電圧が、光源回路190に印加され、光源LAを点灯する。
スイッチング素子Q11をオンしている期間の長さを変えることにより、一次巻線L13を流れる電流を調整できる。制御回路160は、電流測定回路150が測定した電流が目標値に一致するよう、スイッチング素子Q11をオンしている期間の長さを変えて、一次巻線L13を流れる電流を調整し、平滑コンデンサC17の両端電圧を調整する。
図6は、この実施の形態における制御電源回路120の構成を示す回路図である。
制御電源回路120は、第一充電回路123、第二充電回路124、切替回路125、平滑コンデンサC26を有する。
平滑コンデンサC26(制御電源平滑コンデンサ)は、制御電源回路120が生成する制御電力の電圧値を平滑化する。平滑コンデンサC26の両端電圧が、制御電源回路120が生成する制御電力の電圧値(制御電源電圧)となる。
第一充電回路123(第一制御電源生成回路)は、交流電力から制御電力を生成する。第一充電回路123は、交流電力から平滑コンデンサC26を充電する電流(第一充電電流)を生成する。第一充電回路123は、整流回路DBを介して入力した電流から第一充電電流を生成する。第一充電回路123は、基準電圧生成回路131、第一電流生成回路132を有する。
基準電圧生成回路131は、交流電力から基準電圧を生成する。基準電圧は、第一充電電流を生成するか否かを判定するための基準となる。基準電圧生成回路131は、例えば、抵抗R33、基準電圧素子Z34を有する。基準電圧素子Z34は、例えばツェナーダイオードである。抵抗R33と基準電圧素子Z34とは互いに直列に電気接続し、抵抗R33の一端が整流回路DBの出力に電気接続し、基準電圧素子Z34の一端がグランド配線GNDに電気接続している。抵抗R33は、整流回路DBから入力した電圧を基準電圧素子Z34に印加する。基準電圧素子Z34は、印加された電圧から基準電圧(例えば15V)を生成する。
第一電流生成回路132は、平滑コンデンサC26の両端電圧と、基準電圧生成回路131が生成した基準電圧とを比較して、平滑コンデンサC26の両端電圧が基準電圧より所定電圧以上低い場合に、第一充電電流を生成する。第一電流生成回路132は、例えば、スイッチング素子Q35、抵抗R36、整流素子D37を有する。スイッチング素子Q35は、例えばエンハンスメント型NMOS−FETである。スイッチング素子Q35は、ドレイン端子が整流回路DBの出力に電気接続し、ゲート端子が基準電圧生成回路131の抵抗R33と基準電圧素子Z34との接続点に電気接続している。整流素子D37は、陽極がスイッチング素子Q35のソース端子に電気接続し、陰極が平滑コンデンサC26の陽極に電気接続している。抵抗R36は、一端がスイッチング素子Q35のソース端子および整流素子D37の陽極に電気接続し、他端がグランド配線GNDに電気接続している。スイッチング素子Q35は、平滑コンデンサC26の両端電圧が基準電圧より所定電圧以上低い場合にオンになる。スイッチング素子Q35がオンになると、整流回路DBからスイッチング素子Q35・整流素子D37を介して、平滑コンデンサC26を充電する第一充電電流が流れる。整流素子D37は、電流の逆流を防ぐ。抵抗R36は、なくてもよい。
第二充電回路124(第二制御電源生成回路)は、制御回路160が動作した場合に制御電力を生成する。第二充電回路124(安定化電源回路)は、三次巻線L15から取得した電流から平滑コンデンサC26を充電する電流(第二充電電流)を生成する。第二充電回路124は、比例電圧生成回路141、第二電流生成回路142を有する。
比例電圧生成回路141は、電力変換回路110が生成する点灯電力の電圧値に比例する電圧(比例電圧)を生成する。比例電圧生成回路141は、例えば、三次巻線L15、整流素子D43、平滑コンデンサC44を有する。整流素子D43は、三次巻線L15と直列に電気接続している。整流素子D43の向きは、電力変換回路110のスイッチング素子Q11がオフのときに電流が流れる向きである。平滑コンデンサC44は、整流素子D43を流れる電流により充電される。平滑コンデンサC44の両端電圧は、比例電圧生成回路141が生成する比例電圧になる。
すなわち、比例電圧生成回路141は、電力変換回路110の二次側と同じ構成である。したがって、比例電圧生成回路141は、制御回路160が動作した場合に、比例電圧を生成する。比例電圧生成回路141は、三次巻線L15に発生した電圧から、比例電圧を生成する。
第二電流生成回路142は、平滑コンデンサC26の両端電圧と、比例電圧生成回路141が生成した比例電圧とを比較して、平滑コンデンサC26の両端電圧が比例電圧より所定電圧以上低い場合に、第二充電電流を生成する。第二電流生成回路142は、例えば、抵抗R45、基準電圧素子Z46、スイッチング素子Q47を有する。基準電圧素子Z46は、例えばツェナーダイオードである。スイッチング素子Q47は、例えば、NPN型バイポーラトランジスタである。基準電圧素子Z46は、抵抗R45と直列に電気接続している。抵抗R45の一端は、比例電圧生成回路141の出力(整流素子D43と平滑コンデンサC44との接続点)に電気接続し、基準電圧素子Z46の一端は、グランド配線GNDに電気接続している。スイッチング素子Q47は、コレクタ端子が比例電圧生成回路141の出力に電気接続し、ベース端子が抵抗R45と基準電圧素子Z46との接続点に電気接続し、エミッタ端子が平滑コンデンサC26の陽極に電気接続している。基準電圧素子Z46は、平滑コンデンサC26の両端電圧と比較する電圧を所定電圧以下に抑えることにより、比例電圧生成回路141が生成した比例電圧が高すぎる場合に、平滑コンデンサC26が必要以上に高い電圧に充電されるのを防ぐ。スイッチング素子Q47は、平滑コンデンサC26の両端電圧が、基準電圧素子Z46によって所定電圧以下に抑えられた比例電圧より所定電圧(スイッチング素子Q47のベース−エミッタ間順方向電圧)以上低い場合にオンになる。スイッチング素子Q47がオンになると、平滑コンデンサC44からスイッチング素子Q47を介して、平滑コンデンサC26を充電する電流が流れる。
切替回路125は、第二充電回路124が第二充電電流を生成している場合、第一充電回路123の動作を停止する。これにより、第一充電回路123における電力損失を小さくする。切替回路125は、例えば、基準電圧素子Z51、2つの分圧抵抗R52,R53、スイッチング素子Q54を有する。基準電圧素子Z51は、例えばツェナーダイオードである。スイッチング素子Q54は、例えばNPN型バイポーラトランジスタである。基準電圧素子Z51および2つの分圧抵抗R52,R53は、互いに直接に電気接続している。基準電圧素子Z51の一端は、比例電圧生成回路141の出力に電気接続し、分圧抵抗R53の一端は、グランド配線GNDに電気接続している。スイッチング素子Q54は、コレクタ端子およびエミッタ端子が、基準電圧生成回路131の基準電圧素子Z34の両端それぞれに電気接続し、ベース端子が2つの分圧抵抗R52,R53の接続点に電気接続している。スイッチング素子Q54は、比例電圧生成回路141が生成した比例電圧から基準電圧素子Z51の両端電圧を差し引いた残りの電圧を、分圧抵抗R52と分圧抵抗R53とで分圧した電圧が、所定電圧(ベース−エミッタ間順方向電圧)より高い場合にオンになる。すなわち、比例電圧生成回路141が生成した比例電圧が所定の電圧より高い場合に、スイッチング素子Q54はオンになる。スイッチング素子Q54は、基準電圧生成回路131の基準電圧素子Z34と並列に電気接続されている。スイッチング素子Q54がオンになると、基準電圧素子Z34の両端が短絡状態になるので、基準電圧生成回路131が生成する基準電圧は0になる。すなわち、切替回路125は、基準電圧生成回路131による基準電圧の生成を停止する。スイッチング素子Q35がオフになり、第一充電回路123は、第一充電電流の生成を停止する。
図7は、この実施の形態における電力変換回路110の動作の一例を示す波形図である。
横軸は、時刻を示す。縦軸は、電圧または電流を示す。図5と共通する部分は、同一の符号を付す。波形717は、三次巻線L15の両端電圧を示す。波形727は、三次巻線L15を流れる電流を示す。波形718は、平滑コンデンサC44の両端電圧を示す。
比例電圧生成回路141は、電力変換回路110の二次側と同じ構成であり、電力変換回路110の二次側と同様に動作する。
トランスT12の巻線に発生する電圧は、巻数比に比例する。すなわち、一次巻線L13の巻数をn、二次巻線L14の巻数をn、三次巻線L15の巻数をnとすると、一次巻線L13の両端電圧V、二次巻線L14の両端電圧V、三次巻線L15の両端電圧Vとの間には、V:V:V=n:n:nという関係が成り立つ。平滑コンデンサC17の両端電圧は、スイッチング素子Q11がオフのとき二次巻線L14に発生する電圧とほぼ等しい。また、平滑コンデンサC44の両端電圧は、スイッチング素子Q11がオフのとき三次巻線L15に発生する電圧とほぼ等しい。したがって、平滑コンデンサC44の両端電圧は、平滑コンデンサC17の両端電圧にほぼ比例する。
図8は、この実施の形態におけるスイッチング素子Q54がオフの場合における第一充電回路123の特性の一例を示す電圧特性図である。
横軸・縦軸ともに電圧を示す。
実線732は、第一充電回路123が整流回路DBから入力する電圧(横軸)と、基準電圧生成回路131が生成する基準電圧(縦軸)との関係を示す。破線で示した電圧741は、基準電圧素子Z34の上限電圧(ツェナーダイオードの降伏電圧など)である。第一充電回路123が入力した電圧が電圧741より低い場合、基準電圧生成回路131が生成する基準電圧は、第一充電回路123が入力した電圧とほぼ等しくなる。第一充電回路123が入力した電圧が電圧741より高い場合、基準電圧生成回路131が生成する基準電圧は、電圧741とほぼ等しくなる。すなわち、基準電圧生成回路131は、整流回路DBの出力を低い電圧(例えば15V)に安定化する。
破線736は、第一充電回路123が整流回路DBから入力する電圧(横軸)と、抵抗R36の両端電圧(縦軸)との関係を示す。電圧751は、スイッチング素子Q35がオンになる電圧(FETのゲート−ソース間オン電圧など)である。抵抗R36の両端電圧は、基準電圧生成回路131が生成した基準電圧より電圧751だけ低くなる。すなわち、抵抗R36の両端には、整流回路DBの出力が基準電圧素子Z34の上限電圧(ツェナー電圧)でクリップされた電圧が発生する。
実線733は、第一充電回路123が整流回路DBから入力する電圧(横軸)と、平滑コンデンサC26の両端電圧との関係において、整流素子D37の状態が切り替わる境界を示す。実線732より上は整流素子D37がオフになる領域、実線732より下は整流素子D37がオンになる領域である。電圧752は、整流素子D37がオンになる電圧(ダイオードの順方向降下電圧など)である。平滑コンデンサC26の両端電圧が、抵抗R36の両端電圧よりも電圧752以上低い場合に、整流素子D37がオンになる。
これにより、第一充電回路123が入力した電圧が電圧741以上であれば、平滑コンデンサC26は、破線で示した電圧742まで充電される。
図9は、この実施の形態における第二充電回路124の特性の一例を示す電圧特性図である。
横軸・縦軸ともに電圧を示す。
実線734は、比例電圧生成回路141が生成する比例電圧(横軸)と、基準電圧素子Z46の両端電圧(縦軸)との関係を示す。破線で示した電圧743は、基準電圧素子Z46の上限電圧(ツェナーダイオードの降伏電圧など)である。比例電圧生成回路141が生成した比例電圧が電圧743より低い場合、基準電圧素子Z46の両端電圧は、比例電圧生成回路141が生成した比例電圧とほぼ等しくなる。比例電圧生成回路141が生成した比例電圧が電圧743より高い場合、基準電圧素子Z46の両端電圧は、電圧743とほぼ等しくなる。
破線737は、比例電圧生成回路141が生成する比例電圧(横軸)と、平滑コンデンサC26の両端電圧との関係において、スイッチング素子Q47の状態が切り替わる境界を示す。破線737より上はスイッチング素子Q47がオフになる領域、破線737より下はスイッチング素子Q47がオンになる領域である。電圧753は、スイッチング素子Q47のオン電圧(バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間オン電圧など)である。平滑コンデンサC26の両端電圧が、基準電圧素子Z46の両端電圧よりも電圧753以上低い場合に、スイッチング素子Q47がオンになる。
これにより、比例電圧生成回路141が生成した電圧が電圧743以上であれば、平滑コンデンサC26は、破線で示した電圧744まで充電される。
なお、基準電圧素子Z34の上限電圧741および基準電圧素子Z46の上限電圧743は、電圧742より電圧744が高くなるように設定する。
図10は、この実施の形態における切替回路125の特性の一例を示す電圧特性図である。
横軸・縦軸ともに電圧を示す。
実線735は、比例電圧生成回路141が生成する比例電圧(横軸)と、分圧抵抗R53の両端電圧(縦軸)との関係を示す。破線で示した電圧745は、基準電圧素子Z51の上限電圧(ツェナーダイオードの降伏電圧など)である。破線で示した電圧746は、スイッチング素子Q54のオン電圧(バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間オン電圧など)である。分圧抵抗R53の両端には、比例電圧生成回路141が生成した比例電圧から電圧746を差し引いた残りの電圧を、2つの分圧抵抗R52,R53で分圧した電圧が発生する。分圧抵抗R53の両端電圧が電圧746に達すると、スイッチング素子Q54がオンになる。すなわち、比例電圧生成回路141が生成した比例電圧が、破線で示した電圧747より高い場合に、スイッチング素子Q54がオンになる。
スイッチング素子Q54がオンになると、基準電圧生成回路131の基準電圧素子Z34の両端が短絡されるので、基準電圧生成回路131が生成する基準電圧は0になる。整流素子D16がオフになり、第一充電回路123は、平滑コンデンサC26を充電する電流を生成しない。平滑コンデンサC26は、第二充電回路124が生成した電流により充電される。
なお、基準電圧素子Z51の上限電圧745は、電圧747が電圧742より高く、電圧743より低くなるように設定する。
次に、電源投入直後における点灯装置100の動作について説明する。
図11は、この実施の形態における点灯装置100の動作の一例を示す波形図である。
横軸は、時刻を示す。縦軸は、電圧または電流を示す。図3〜図10と共通する部分は、同一の符号を付す。波形761は、基準電圧生成回路131が生成する基準電圧を示す。波形762は、平滑コンデンサC26の両端電圧を示す。波形722は、制御回路160の動作電流を示す。
点灯装置100の電源が投入され、破線で示した時刻771において、基準電圧生成回路131が生成する基準電圧が電圧741になる。すぐに、平滑コンデンサC26が充電され、平滑コンデンサC26の両端電圧が電圧742になる。
制御回路160に電源が供給され、制御回路160が動作を開始する。制御回路160が起動時に必要とする電流は、例えば2mA[ミリアンペア]である。この電流は、第一充電回路123から供給される。
破線で示した時刻772において、制御回路160は、発振動作を開始する。制御回路160が発振時に必要とする電流は、例えば10mAである。この電流も、第一充電回路123から供給される。
制御回路160が生成した駆動信号により、スイッチング素子Q11が高周波でオンオフし、一次巻線L13の両端に高周波電圧が印加される。二次巻線L14を流れる電流により、平滑コンデンサC17が充電される。また、三次巻線L15を流れる電流により、平滑コンデンサC44が充電される。
破線で示した時刻773において、平滑コンデンサC44がある程度充電されたことにより、スイッチング素子Q47がオンになる。第二充電回路124から供給された電流により、平滑コンデンサC26が充電される。平滑コンデンサC26の両端電圧が電圧742より高くなるので、整流素子D37がオフになり、第一充電回路123からの電流供給が停止する。したがって、制御回路160の動作電流は、第二充電回路124から供給されるようになる。
更に、破線で示した時刻774において、平滑コンデンサC44の両端電圧が電圧747に達すると、切替回路125のスイッチング素子Q54がオンになり、第一充電回路123の動作を完全に停止させる。基準電圧素子Z34の両端が短絡され、基準電圧生成回路131が生成する基準電圧が0になるので、スイッチング素子Q35は完全にオフになる。
その後、破線で示した時刻775において、光源回路190を流れる電流が目標値に達すると、制御回路160は、平滑コンデンサC17の両端電圧を、破線で示したそのときの電圧749で維持するよう、電力変換回路110を制御する。
図12は、この実施の形態における制御電源回路120における電力損失の例を示す波形図である。
横軸は、時刻を示す。縦軸は、電圧・電流・電力を示す。図11と共通する部分には、同一の符号を付す。
波形768は、スイッチング素子Q35の両端電圧(ドレイン−ソース間電圧)を示す。波形728は、スイッチング素子Q35を流れる電流(ドレイン−ソース電流)を示す。波形769は、スイッチング素子Q47の両端電圧(コレクタ−エミッタ間電圧)を示す。波形729は、スイッチング素子Q47を流れる電流(コレクタ−エミッタ電流)を示す。波形781は、制御電源回路120における電力損失を示す。
制御電源回路120における電力損失の大部分は、スイッチング素子Q35およびスイッチング素子Q47における電力損失である。
スイッチング素子Q35には、整流回路DBが出力した脈流電圧と、抵抗R36の両端電圧との差にあたる電圧が印加される。スイッチング素子Q47には、比例電圧生成回路141が生成した比例電圧と、平滑コンデンサC26の両端電圧との差にあたる電圧が印加される。
制御回路160の動作電流は、時刻771〜時刻773の間、スイッチング素子Q35を介して、第一充電回路123から供給される。これに対し、時刻773以降は、制御回路160がスイッチング素子Q47を介して第二充電回路124から供給される。スイッチング素子Q47の両端電圧が、スイッチング素子Q35の両端電圧より小さければ、制御電源回路120における時刻773以降の電力損失を小さくすることができる。
図13は、この実施の形態における点灯装置100の動作の別の例を示す波形図である。
横軸は、時刻を示す。縦軸は、電圧または電流を示す。図11と共通する部分には、同一の符号を付す。
調光器820が入力した調光度が低く、導通角φが小さい場合も、点灯装置100は、同様に動作する。
すなわち、点灯装置100の電源が投入され、時刻771において、制御回路160が動作を開始し、時刻772において、制御回路160が発振動作を開始する。
導通角φが小さいので、平滑コンデンサC17および平滑コンデンサC44は、図11の場合よりもゆっくりと充電される。
このため、電源投入から時刻773(制御回路160の動作電流の供給が第一充電回路123から第二充電回路124に切り替わる時刻)、時刻774(切替回路125が動作して第一充電回路123の動作を完全に停止させる時刻)、時刻775(光源回路190を流れる電流が目標値に達する時刻)までの時間が長くなる。
なお、調光度が低い分、光源回路190を流れる電流の目標値が小さいので、光源回路190を流れる電流が目標値に達したときにおける平滑コンデンサC17の両端電圧749は、図11の場合より低くなる。ただし、光源がLEDの場合、順方向降下電圧のわずかな変化で、流れる電流が大きく変わる特性があるので、調光度が変化しても、電圧749はほとんど変化しない。
上述したように、平滑コンデンサC44の両端電圧は、平滑コンデンサC17の両端電圧にほぼ比例するので、比例電圧生成回路141が生成する比例電圧の定常値は、電圧749にほぼ比例する。電圧749がほとんど変化しない場合、比例電圧生成回路141が生成する比例電圧の定常値も、ほぼ一定であるとみなすことができる。このため、二次巻線L14の巻数に対する三次巻線L15の巻数の比を適切な値に設定することにより、調光度にかかわらず、比例電圧生成回路141が生成する比例電圧の定常値と、平滑コンデンサC26の両端電圧(制御電源回路120が生成する制御電力の電圧値)との差を小さくすることができる。これにより、制御電源回路120における電力損失が小さくなる。
制御電源回路120では、第二充電回路124が第二充電電流を生成した場合に、切替回路125が第一充電回路123の動作を停止させるので、第一充電回路123における電力損失を抑えることができる。
第一充電回路123では、基準電圧生成回路131が生成した基準電圧と、平滑コンデンサC26の両端電圧とを比較して、第一電流生成回路132が第一充電電流を生成する。第二充電回路124が第二充電電流を生成すると、切替回路125が基準電圧の生成を停止させるので、平滑コンデンサC26の両端電圧が基準電圧より高くなり、第一電流生成回路132が第一充電電流を生成しない。これにより、第一充電回路123における電力損失を抑えることができる。
第一電流生成回路132では、スイッチング素子Q35が電流制限抵抗としての役割を果たす。第一充電電流を生成しない場合、スイッチング素子Q35をオフにするので、第一充電回路123における電力損失を抑えることができる。
第二充電回路124では、比例電圧生成回路141が生成した比例電圧と、平滑コンデンサC26の両端電圧とを比較して、第二電流生成回路142が第二充電電流を生成する。比例電圧が所定の電圧より高くなると、切替回路125が第一充電回路123の動作を停止させるので、第一充電回路123における電力損失を抑えることができる。
比例電圧生成回路141が生成する比例電圧は、点灯電力の電圧値に比例するので、光源回路190が、LEDのように流れる電流が大きく変化しても両端電圧の変化が小さい光源を用いている場合、トランスT12の巻数比などを適切な値にすることにより、比例電圧が所定の範囲内に納まるようにすることができる。比例電圧生成回路141が比例電圧と平滑コンデンサC26の両端電圧との差が小さくなるように設計することにより、第二充電回路124における電力損失を抑えることができる。
電力変換回路110が、フライバックコンバータのようにトランスT12を有する回路である場合、トランスT12に三次巻線L15を設けることにより、比例電圧生成回路141が、三次巻線L15に発生する電圧から比例電圧を生成することができる。
制御回路160が、位相制御された交流電力の電圧波形に基づいて、点灯電力の電流目標値を算出し、点灯電力の電流値が電流目標値に一致するよう、電力変換回路110を制御する。これにより、位相制御により調光度を指示する調光器820を用いて、調光機能を有する照明システム800を構成することができる。
照明装置810は、このような点灯装置100と光源回路190とを備えるので、位相制御された交流電力の導通角φにかかわらず、制御電源回路120における電力損失を抑えることができる。
照明システム800は、このような照明装置810と調光器820とを備えるので、位相制御された交流電力の導通角φにかかわらず、制御電源回路120における電力損失を抑えることができる。
実施の形態2.
実施の形態2について、図14を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図14は、この実施の形態における制御電源回路120の構成を示す回路図である。
制御電源回路120は、第一充電回路123(第一制御電源生成回路)と、第二充電回路124(第二制御電源生成回路)とを有し、切替回路125を有さない。
また、第二充電回路124の第二電流生成回路142は、スイッチング素子Q47に代えて、整流素子D48を有する。整流素子D48は、アノード端子が抵抗R45と基準電圧素子Z46との接続点に電気接続し、カソード端子が平滑コンデンサC26の陽極に電気接続している。整流素子D48は、第一充電回路123や平滑コンデンサC26から第二充電回路124に電流が逆流するのを防ぐ。
制御電源回路120の出力は、第一充電回路123の出力と、第二充電回路124の出力とがオア接続されたものである。
なお、基準電圧素子Z46の上限電圧743(ツェナーダイオードの降伏電圧など)は、基準電圧素子Z34の上限電圧741よりも高く設定する。
比例電圧生成回路141が生成した比例電圧(平滑コンデンサC44の両端電圧)が電圧743より高い場合、基準電圧素子Z46の両端電圧は、電圧743とほぼ等しくなる。平滑コンデンサC26の両端電圧が、整流素子D48がオンになる電圧(ダイオードの順方向降下電圧など)を電圧743から差し引いた電圧より低ければ、整流素子D48がオンになる。平滑コンデンサC26は、第二充電回路124からの電流により充電される。これにより、平滑コンデンサC26の両端電圧は、整流素子D48がオンになる電圧を電圧743から差し引いた電圧とほぼ等しくなる。
一方、第一充電回路123の抵抗R36には、両端電圧が、基準電圧素子Z34の上限電圧741から、スイッチング素子Q35がオンになる電圧(FETのゲート−ソース間オン電圧など)を差し引いた電圧と等しくなる電流が流れる。抵抗R36を流れる電流がそれより小さければ、スイッチング素子Q35がオンになり、抵抗R36を流れる電流が増える。逆に、抵抗R36を流れる電流がそれより大きければ、スイッチング素子Q35がオフになり、抵抗R36を流れる電流が減る。これにより、抵抗R36を流れる電流の値は、上述した値で釣り合うことになる。このとき、抵抗R36の両端電圧はほぼ一定なので、抵抗R36の抵抗値が大きければ大きいほど、抵抗R36を流れる電流は小さくなる。
上述したように、基準電圧素子Z46の上限電圧743は、基準電圧素子Z36の上限電圧741よりも高い。整流素子D37がオンになる電圧が、整流素子D48がオンになる電圧とほぼ等しいと仮定すると、抵抗R36の両端電圧と、平滑コンデンサC26の両端電圧との差は、整流素子D37がオンになる電圧よりも小さくなる。したがって、整流素子D37は、オフになる。
すなわち、第一充電回路123は、平滑コンデンサC26を充電する電流を生成しない。平滑コンデンサC26は、第二充電回路124が生成した電流により充電される。
実施の形態1で説明した制御電源回路120と比較すると、切替回路125がないので、スイッチング素子Q35が完全にオフにはならない。このため、スイッチング素子Q35及び抵抗R36における電力損失が発生する。しかし、抵抗R36の抵抗値が十分大きければ、スイッチング素子Q35及び抵抗R36を流れる電流が十分小さくなる。したがって、スイッチング素子Q35及び抵抗R36における電力損失は無視できるから、全体としての電力効率は、実施の形態1とほぼ同じである。
また、この実施の形態における制御電源回路120は、実施の形態1で説明した制御電源回路120と比較して、切替回路125がない分、部品点数が少ない。このため、部品コスト・組み立てコストを抑えることができる。また、部品点数が少ない分、信頼性が高くなる。
100 点灯装置、110 電力変換回路、120 制御電源回路、123 第一充電回路、124 第二充電回路、125 切替回路、131 基準電圧生成回路、132 第一電流生成回路、141 比例電圧生成回路、142 第二電流生成回路、150 電流測定回路、160 制御回路、190 光源回路、711〜729,761〜769,781 波形、731〜735 実線、736,737 破線、741〜753 電圧、771〜775 時刻、791 周期、792〜794 期間、800 照明システム、810 照明装置、820 調光器、821 可変抵抗、822 位相制御電力生成回路、823 トリガ生成回路、AC 交流電源、C17,C26,C44 平滑コンデンサ、D16,D37,D43,D48 整流素子、DB 整流回路、GND グランド配線、L13 一次巻線、L14 二次巻線、L15 三次巻線、LA 光源、Q11,Q35,Q47,Q54 スイッチング素子、R33,R36,R45 抵抗、R52,R53 分圧抵抗、T12 トランス、T24 双方向三端子サイリスタ、VCC 制御電源配線、Z34,Z46,Z51 基準電圧素子。

Claims (9)

  1. 位相制御された電圧波形を有する交流電力を入力し、光源を点灯する点灯電力を生成する点灯装置において、
    上記交流電力を上記点灯電力に変換する電力変換回路と、
    上記電力変換回路を制御する制御回路と、
    上記制御回路を動作させる制御電力を生成する制御電源回路とを有し、
    上記制御電源回路は、
    上記交流電力から上記制御電力を生成する第一制御電源生成回路と、
    上記制御回路が動作した場合に上記制御電力を生成する第二制御電源生成回路とを有することを特徴とする点灯装置。
  2. 上記制御電源回路は、
    上記第二制御電源生成回路が上記制御電力を生成した場合に、上記第一制御電源生成回路の動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
  3. 上記制御電源回路は、
    上記第一制御電源生成回路の出力と上記第二制御電源生成回路の出力とをオア接続して上記制御電源回路の出力とするオア接続回路を有し、
    上記第二制御電源回路が生成する制御電力の電圧は、上記第一制御電源回路が生成する制御電力の電圧よりも高いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の点灯装置。
  4. 上記制御電源回路は、
    上記制御電力の電圧値を平滑化する制御電源平滑コンデンサを有し、
    上記第一制御電源生成回路は、
    上記交流電力から基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    上記制御電源平滑コンデンサの両端電圧と上記基準電圧生成回路が生成した基準電圧とを比較し、上記両端電圧が上記基準電圧より所定電圧以上低い場合に、上記制御電源平滑コンデンサを充電する電流を生成する第一電流生成回路とを有し、
    上記制御電源回路は、上記第二制御電源生成回路が上記制御電力を生成した場合に、上記基準電圧生成回路による基準電圧の生成を停止させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の点灯装置。
  5. 上記電力変換回路は、直流の上記点灯電力を生成し、
    上記制御電源回路は、
    上記制御電力の電圧値を平滑化する制御電源平滑コンデンサを有し、
    上記第二制御電源生成回路は、
    上記点灯電力の電圧値に比例する比例電圧を生成する比例電圧生成回路と、
    上記制御電源平滑コンデンサの両端電圧と上記比例電圧生成回路が生成した比例電圧とを比較し、上記両端電圧が上記比例電圧より所定電圧以上低い場合に、上記制御電源平滑コンデンサを充電する電流を生成する第二電流生成回路とを有し、
    上記制御電源回路は、上記比例電圧生成回路が生成した比例電圧が所定の電圧より高い場合に、上記第一制御電源生成回路の動作を停止させることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の点灯装置。
  6. 上記電力変換回路は、トランスを有し、
    上記比例電圧生成回路は、上記トランスの巻線に発生する電圧から上記比例電圧を生成することを特徴とする請求項5に記載の点灯装置。
  7. 上記制御回路は、上記交流電力の電圧波形に基づいて、上記点灯電力の電流目標値を算出し、
    上記点灯電力の電流値が上記電流目標値に一致するよう、上記電力変換回路を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の点灯装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の点灯装置と、上記点灯装置が生成した点灯電力により点灯する光源を有する光源回路とを備えることを特徴とする照明装置。
  9. 請求項8に記載の照明装置と、調光器とを備え、
    上記調光器は、
    上記光源の調光度を入力する調光度入力装置と、
    上記調光度入力装置が入力した調光度に基づいて、上記点灯装置に入力する位相制御された交流電力を生成する位相制御電力生成装置とを有することを特徴とする照明システム。
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