JP2011242315A - 電子レベル - Google Patents

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Abstract

【課題】自動水平補償機構が不要で、標尺を正確に視準してフォーカス合わせをする必要がなく、また、複数の標尺を同時に測定可能でき、夜間で十分な照明が得られないときでも測定可能で、しかも測定時の標尺の画像を保存できる電子レベルを提供する。
【解決手段】整準台(52)と、整準台上に設置された水平回転機構(54)と、水平回転機構上に設置されたデジタルカメラ(60)と、デジタルカメラから出力された画像を用いて高さ測定できる演算制御部(70)とを備えた電子レベルであって、演算制御部は、電子レベルを整準して、水平な光線をデジタルカメラの対物レンズに垂直に且つ対物レンズの中心に入射させたとき、水平な光線の前記デジタルカメラの画像センサ(64)への入射点を水平基準画素として予め記憶しておく。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子レベル(電子式水準儀)に関し、さらに詳細には、デジタルカメラと水平回転機構とを組み合わせて、従来の電子レベル以上の機能を実現するものに関する。
電子レベルとは、目盛としてバーコードが付された専用の標尺を用いて、このバーコードを読んで高さを測定するものである。
しかし、電子レベルは、専用の標尺を用いる必要があったり、雨や霧や雪や夜間等の条件の悪いときは測定不能になったりするという問題があった。そこで、出願人は、専用の標尺を用いる必要がないうえ、雨や霧や雪等の条件の悪いときでも測定可能な電子レベルに関する特許出願をしている(下記特許文献1参照)。
下記特許文献1に開示された電子レベルについて、図11に基づいて説明する。この電子レベル10は、整準台12上に本体14を水平回転自在に設置し、本体14に望遠鏡16とCCDカメラ18と液晶テレビ22とテンキー26を備えている。液晶テレビ22は、CCDカメラ18で撮像した画像を表示するためのものである。本体14内には図示しないCPUが備えられ、このCPUによって、CCDカメラ18で捉えた画像から通常の標尺の目盛と数値を判読して自動的に高さ測定している。測定結果はICカード24に記録できるようになっている。雨や霧や雪等により条件が悪く、自動的に高さ測定できないときでも、液晶テレビ22に写った画像を作業員が見て高さ測定が可能である。
特開平5−272970号公報
ところで、前記特許文献1に開示の電子レベルでは、望遠鏡16の光軸(視準軸)を水平に保つための自動水平補償機構が必要であり、これが価格を上げるという問題があった。また、背景の中から標尺を選択することができないため、作業員が手動で標尺を液晶テレビ22の画面に捉え、合焦つまみ20を回して、フォーカス合わせをしないと測定できないうえ、一度に1つの標尺についての測定しかできないという問題もあった。また、夜間で十分な照明が得られないときには、測定できないという問題もあった。さらに、測定した標尺の画像を保存できないという問題もあった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、自動水平補償機構が不要で、標尺を正確に視準してフォーカス合わせをする必要がなく、また、複数の標尺を同時に測定でき、夜間で十分な照明が得られないときでも測定が可能で、しかも測定時の標尺の画像を保存できる電子レベルを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に係る発明は、整準台と、該整準台上に設置された水平回転機構と、該水平回転機構上に設置されたデジタルカメラと、該デジタルカメラから出力された画像を用いて高さ測定できる演算制御部とを備えた電子レベルであって、前記演算制御部は、前記電子レベルを整準して、水平な光線を前記デジタルカメラの対物レンズに垂直に且つ前記対物レンズの中心に入射させたとき、前記水平な光線の前記デジタルカメラの画像センサへの入射点を水平基準画素として予め記憶しておくことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記演算制御部は、前記電子レベルを整準させたとき、前記画像センサの水平面に対する傾斜角を予め記憶しており、前記傾斜角による誤差を補正して高さ測定できることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記演算制御部は、前記対物レンズの焦点距離を予め記憶しており、視準方向に対する測定点の水平角測定できることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1、2又は3に係る発明において、前記演算制御部は、レンズディストーション補正及びパースペクティブ補正を行えることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1、2、3又は4に係る発明において、前記デジタルカメラが水平位置調整機構を介して前記水平回転機構上に設置され、前記対物レンズの中心が前記水平回転機構の回転中心上に調節できることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1、2、3、4又は5に係る発明において、前記水平回転機構中に該水平回転機構の水平回転角を測定するエンコーダと、該エンコーダの水平回転角を表示する表示パネルとを備えることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1、2、3、4、5又は6に係る発明において、画像保存部を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、整準台と、該整準台上に設置された水平回転機構と、該水平回転機構上に設置されたデジタルカメラと、該デジタルカメラの画像センサから出力された画像を用いて高さ測定できる演算制御部とを備えた電子レベルであって、前記演算制御部は、前記電子レベルを整準して、水平な光線を前記対物レンズに垂直に且つ前記対物レンズの中心に入射させたとき、前記水平な光線の前記画像センサへの入射点を水平基準画素として予め記憶しておくから、電子レベルを整準すれば自動水平補償装置を用いることなく、前記画像センサから出力された画像を用いて高さを測定できる。また、本発明の電子レベルは、デジタルカメラと既存の測量機の整準台及び水平回転機構を組み合わせるとともに、演算制御部に本発明に必要なソフトを書き込むだけであるから、安価で簡単に製造できる。さらに、デジタルカメラはオートフォーカス装置を備えているので、標尺を正確に視準してフォーカス合わせをする必要なく高さ測定ができ、しかも複数の測定点にそれぞれ設置された標尺を画像センサに捉えていれば、同時に複数の測定点での高さ測定を行うことができる。さらに、デジタルカメラがストロボを備えていれば、夜間で十分な照明が得られないときでも測定可能である。さらに、デジタルカメラは画像保存部を備えているので、測定時の標尺を含む画像を保存でき、測定値が信頼できないときには、後日保存した画像による再測定も可能である。
請求項2に係る発明によれば、さらに、前記演算制御部が、前記電子レベルを整準したとき、前記画像センサの水平面に対する傾斜角を記憶しており、前記傾斜角による誤差を補正して高さ測定ができるから、視準方向から離れた測定点に設置された標尺でも正確な高さ測定が可能である。
請求項3に係る発明によれば、さらに、演算制御部は、対物レンズの焦点距離を記憶しており、視準方向に対する測定点の水平角測定ができるから、測定点の位置が不明な場合でも、スタジア測量によって測定点までの距離を測定すると、複数の測定点相互の位置関係が同時に測定できて便利である。
請求項4に係る発明によれば、さらに、演算制御部は、対物レンズのディストーション補正及びパースペクティブ補正を行えるから、デジタルカメラから出力された画像は周縁部まで歪のない画像となって、いっそう広い範囲に配置された測定点に設置された標尺でも同時に正確な測定が可能になり、いっそう効率的な作業が可能になる。
請求項5に係る発明によれば、さらに、デジタルカメラが水平位置調整機構を介して前記水平回転機構上に設置され、対物レンズの中心が水平回転機構の回転中心上に調節できるから、電子レベルを水平回転させたとき、回転中心とレンズ中心が合致しているため、視差変化の無い画像を撮影することができる。これにより、複数の測定点に対して、正しく測定することが可能となって、従来行われている高低差を測る水準測量も可能となる。
請求項6に係る発明によれば、さらに、水平回転機構中には水平回転機構の水平回転角を測定するエンコーダを備えたから、電子レベルをどのように水平回転させても測定点の方位角が測定できて便利ある。特に高精度が要求されなければ、高さ測定だけでなく、スタジア測量によって測定点までの距離を測定すると、測定点の高さと距離から測定点の高度角も測定できる。
請求項7に係る発明によれば、さらに、画像保存部を備えたから、画像保存部の能力を大幅に強化することができて、測定に用いた画像を大量に保存でき、本発明の電子レベルの能力を大幅に高めることができる。
本発明の一実施例に係る電子レベルの概略図である。 前記電子レベルに備えられるデジタルカメラの概略図である。 前記電子レベルのデジタルカメラの水平位置調整機構について説明する図である。 前記デジタルカメラにおいて水平基準画素について説明する図である。 前記デジタルカメラの画像センサの傾斜角補正について説明する図である。 前記デジタルカメラの主点位置について説明する図である。 前記デジタルカメラのレンズ系の焦点距離を取得する方法について説明する図である。 前記デジタルカメラのレンズディストーション補正について説明する図である。 前記デジタルカメラのパースペクティブ補正について説明する図である。 前記デジタルカメラの測定手順を要約して説明するフローチャートである。 従来の電子レベルを説明する図である。
以下、図1〜図10に基づいて、本発明の電子レベル50の一実施例について説明する。この電子レベル50は、図1示したように、整準台52上に設置された水平回転機構54と、水平回転機構54上設置されたデジタルカメラ60と、デジタルカメラ60から出力された画像を用いて、高さ測定を行うとともにデジタルカメラ60を制御するメインCPU(演算制御部)70とを有する。デジタルカメラ60は、水平位置を調整するための水平位置調整機構56を介して水平回転機構54上に設置される。水平位置調整機構56(又は水平回転機構54)上には、水平位置調整機構56(又は水平回転機構54)が水平か否かを検出するための気泡管72が固定されている。
整準台52と水平回転機構54は、従来の測量機に使用されているものと同じであり、整準台52の整準ねじ53を調整することによって、水平回転機構54を水平に調整できる。水平位置調整機構56は、デジタルカメラ60の水平面内での位置を調整するものである。水平回転機構54には、メインCPU70と、水平回転機構54の水平回転角を測定するエンコーダ74と、エンコーダ74の水平回転角を表示する表示パネル75とが備えられる。
デジタルカメラ60は、図2に示したように、対物レンズ(レンズ系)62と、画像センサ(CCDエリアセンサ)64と、デジタルカメラ60を制御するカメラ用CPU65と、デジタルカメラ60で撮像した画像を保存する画像保存部(メモリ)66と、周囲が暗いときに撮像する場合に手動又は自動で点灯させることができるストロボ67と、外部と測定データや画像データや制御指令等を入出力する入出力端子68とを備える。そして、デジタルカメラ60は、対物レンズ62の光軸(視準軸)が水平回転機構54又は水平位置調整機構56に平行になるように、水平位置調整機構56上に設置される。デジタルカメラ60内の画像保存部66他に、水平回転部54内にも増設画像保存部(メモリ)66bを設ける。
デジタルカメラ60の入出力端子68は、メインCPU70に接続される。エンコーダ74と増設画像保存部66bもメインCPU70に接続される。
この電子レベル50では、工場出荷時に次のような検査と調整が行われる。
まず、図3の(A)に示したように、デジタルカメラ60の対物レンズ62の中心62cと水平回転機構54の回転中心54cがずれている場合、図3の(B)に示したように、両者を正確に一致させる。これには、水平位置調整機構56に備えられた図示しない調整ねじを回して、デジタルカメラ60の水平回転機構54上での水平位置を調整する。両者を一致させるのは、電子レベル50を水平回転させたとき、取得画像に視差変化ができないようにするためである。
次に、水平基準画素を決定する。これには、図4の(A)に示したように、水平に設置したコリメータ76に対して、整準した電子レベル50のデジタルカメラ60の対物レンズ62を正対させて、コリメータ76からその光軸76aに沿って水平な光を対物レンズ62に垂直で且つ対物レンズ62の中心に向けて出射し、デジタルカメラ60でコリメータ76を撮像する。このとき、コリメータ76の光軸76aを示す十字線が描かれているパターンが焦点面に位置されており、デジタルカメラ60でコリメータ76を捉えた画像は、図4の(B)のようになる。コリメータ76付近を拡大すると、図4の(C)のようになる。このコリメータ76は、焦点鏡の中心に正方形の孔78が開けたマスクパターンを固定してあるので、正方形の孔78の縁を検出することによって、コリメータ76の光軸76aを検出し易くしている。メインCPU70は、図4の(C)に示した画像を二値化して、正方形の孔78の中心位置を求めて、この中心位置の画素を水平基準画素80として記憶する。図4の(D)に示したように、水平基準画素80の垂直軸方向座標は、高さ測定時に画像センサ64で捉えた画像において、視準軸を含む水平面80aを決定するので、水平面80a上の標尺の目盛を読むことによって高さ測定ができる。
また、図5の(A)に示したように、電子レベル50を正確に整準したとき、画像素子64が水平面80aに対する傾斜角φを求める。メインCPU70が傾斜角φを記憶していれば、図5の(B)に示したような測定時に取得した画像を前述した水平基準画素80を中心に傾斜角φ分だけ回転すると、図5の(C)に示したような正しい水平面80aが得られる。この傾斜角φを検出するには、例えば、水平ラインレーザから出射されたレーザ光を正確に整準した電子レベル50のデジタルカメラ60で撮像することにより行う。画像センサ64で捉えた画像を水平基準画素80を中心に前述した傾斜角φだけ回転させると、正しい水平面80aが得られるので、水平基準画素80から離れている標尺の目盛を読んでも正確な高さ測定ができる。
また、図6の(A)に示したように、デジタルカメラ60の対物レンズ62の中心に垂直に入射した光線82の画像センサ64への入射位置(以下、主点という)84を求める。図6の(B)は、画像センサ64の平面図である。理想的には、対物レンズ62の中心へ入射した光線82は直進するのであるが、対物レンズ62を通過すると光線82は僅かながら屈折して、理想的な入射位置84aと主点84とはずれる。この主点84の位置は、後述するレンズディストーション補正に必要である。そこで、この電子レベル50のメインCPU70では、写真測量で用いるセルフキャリブレーション付バンドル法等によって、予めその主点84を求めておき、測定時には画像センサ64で捉えた画像にレンズディストーション補正を行う。
さらに、デジタルカメラ60の対物レンズ62の焦点距離fも予め求めて、メインCPU70に記憶しておく。図7の(A)に示したように、画像センサ64において、主点84と測定点86に設置した撮像物体の結像点86aとの間の距離dが求まると、測定点86と視準軸88のなす水平角θは、θ=tan−1(d/f)から求まる。このため、測定点86と視準軸88のなす水平角θを求めるために、正確な焦点距離fが必要なのである。主点84と結像点86aとの距離dは、図7の(B)に示した画像センサ64において、主点84と結像点86aとの間の画素数と画素ピッチ(1画素の大きさ)から求まる。焦点距離fを求めるには、図7(A)において、測定点80に前述したコリメータ76を水平に設置して、コリメータ76がデジタルカメラ60の視野内にある範囲で電子レベル50を水平回転させる。このときに、電子レベル50に内蔵されたエンコーダ74で検出した水平回転角θと、画像センサ64上におけるコリメータ76の十字線の中心(正方形の窓78の重心)の結像点86aの移動距離dとから、f=d/tanθで焦点距離fが求まる。
ところで、レンズにはディストーションと呼ぶ収差があるため、図8の(A)に示したように、デジタルカメラ60で撮像した画像90の周縁部90a(特に4隅)は歪んでいる。この歪は、対物レンズ62に広角レンズを用いると特に目立つようになる。そこで、画像90の周縁部90a付近を正しく補正するために、レンズディストーション補正が必要になる。このため、レンズディストーション補正に必要なディストーションパラメータを求めて、これをメインCPU70に記憶しておく。レンズディストーション補正を行うと、図8の(B)に示したように画像90の周縁部90a付近の歪を補正することができる。レンズディストーション補正は、写真測量等において普通に行われているので、詳細な説明は省略する。ディストーションパラータを求める方法やレンズディストーション補正については、写真測量で用いるセルフキャリブレーション付バンドル法等の専用のアプリケーションを利用する。
以上の検査と調整は、工場出荷前に行っておく必要がある。実際の測定時には、次のような補正が必要である。
まず、前述したレンズディストーション補正を行う。さらに、パースペクティブ補正も行う。パースペクティブとは、図9の(A)に示したように、被写体(正方形)OAA’O’(実線)とカメラが正対している時は、図9の(B)にOAA’O’と示したように正しく写されるが、被写体OAA’O’(破線)とカメラが正対していないときは、図9の(B)にOAA”O’と示したようにパースペクティブという遠近歪を生じることをいう。この歪を補正することをパースペクティブ補正という。パースペクティブ補正は、画像変換手法においてよく知られたことなので、詳細な説明は省略する。
こうして、レンズディストーション補正及びパースペクティブ補正を行った画像が得られると、前述した水平基準画素80を中心に傾斜角φだけ回転させると、視準方向を含む水平面80aが決定でき、画像に写っている全ての標尺の目盛を読んで高さ測定ができる。また、各標尺の設置された測定点と視準方向のなす水平角も画像から測定できる。
本実施例の電子レベル50のメインCPU70が行う処理手順を要約すると、図10に示したようになる。工場出荷前に、補正パラメータ(主点位置、焦点距離、水平基準画素、水平面との傾斜角、ディストーションパラータ)を取得し(ステップS1)、補正パラメータをメインCPU70に記憶する(ステップS2)。測定時にはメインCPU70は、デジタルカメラ60で標尺を捕らえた画像を取得し(ステップS3)、取得した画像を記憶している補正パラメータ等を用いて補正し(ステップS4)、補正した画像を用いて測定を行い、測定値を出力する(ステップS5)。
ところで、本発明は前記実施例に限るわけではなく、種々の変形が可能である。たとえば、本発明は、前述した調整、補正パラメータの取得、画像の補正の全て行う必要はなく、以下に述べるように、それらを部分的に採用することも可能である。
(1)最も簡易な電子レベル50としては、メインCPU70及び増設画像保存部66bを省略して、カメラ用CPU65にメインCPU70の仕事を行わせることにし、カメラ用CPU65に水平基準画素80を記憶させておくだけでもよい。これでも、電子レベル50を整準すれば、視準点が水平基準画素80上になるので、自動水平補償装置を用いることなく、デジタルカメラ60から出力された画像を用いて視準点付近に位置する標尺について正確な測定が可能である。また、この電子レベル50は、デジタルカメラ60と既存の測量機の整準台52及び水平回転機構54を組み合わせるとともに、カメラ用CPU65に必要なソフトを書き込むだけで、安価で簡単に製造できる。さらに、デジタルカメラ60はオートフォーカス装置を備えているので、標尺を正確に視準してフォーカス合わせをする必要なく高さ測定ができ、しかも複数の測定点にそれぞれ設置された標尺をデジタルカメラの画像センサに捉えていれば、同時に複数の測定点での高さ測定を行うことができる。さらに、デジタルカメラ60はストロボ67を備えているので、夜間で十分な照明が得られないときでも測定可能である。さらに、デジタルカメラ60は画像保存部66を備えているので、測定時の標尺を含む画像を保存でき、測定値が信頼できないときには、測定現場に戻らなくても保存した画像による再測定も可能である。
(2)次に簡易な電子レベル50としては、さらにカメラ用CPU65が画像センサ64の水平面80aに対する傾斜角φを記憶すればよい。これで、正確な水平面80aが求まるので、広い範囲に設置された複数の標尺に対して、同時に正確な測定が可能となる。
(3)さらに、電子レベル50としては、カメラ用CPU65が対物レンズ62の正確な焦点距離fを記憶すればよい。これで、各標尺の設置された測定点と視準方向のなす水平角も、画像センサ64から出力された画像から測定でき、各測定点の位置関係も同時に測定できる。
(4)さらに、電子レベル50としては、カメラ用CPU65がレンズディストーション補正及びパースペクティブ補正を行うようにしてもよい。これで、デジタルカメラ60から出力された画像では周縁部の歪が無くなり、いっそう広い範囲に設置された複数の標尺に対して、同時に正確な測定が可能となるとともに、各測定点の位置関係も正確に測定できる。
(5)さらに、電子レベル50としては、デジタルカメラ60の対物レンズ62の中心を正確に水平回転機構54の回転中心上に調整できるようにする水平位置調整機構56を設けてもよい。これで、電子レベル50を水平回転させたとき、視差変化の無い画像を撮影することができる。これにより、複数の測定点に対して、正しく測定することが可能となって、従来行われている高低差を測る水準測量も可能となる。
(6)さらに、電子レベル50としては、水平回転機構54の水平回転角を測定するエンコーダ74を備えてもよい。これで、電子レベル50をどのように水平回転させても、基準方向からの測定点の方位角を測定できて便利である。特に高精度が要求されなければ、スタジア測量によって測定点までの距離を測定することができ、さらに測定点の高さ測定を行うと、測定点の高度角も測定でき、トータルステーションの代役もできる。
(7)さらに、電子レベル50としては、水平回転機構54中にメインCPU70及び増設画像保存部66bを設置してもよい。これで、前述した実施例になる。これで、演算制御部及び画像保存部の能力を大幅に強化することができ、ディストーション補正やパースペクティブ補正等の演算を高速に行うことができ、しかも測定に用いた画像を大量に保存できて、本発明の電子レベルの能力を大幅に高めることができる。
50 電子レベル
52 整準台
54 水平回転機構
56 水平位置調整機構
60 デジタルカメラ
62 対物レンズ
64 画像センサ
65 カメラ用CPU(演算制御部)
66、66b 画像保存部
67 ストロボ
70 メインCPU(演算制御部)
74 エンコーダ
75 エンコーダの表示パネル
80 水平基準画素
φ 画像センサの水平面に対する傾斜角
f 対物レンズの焦点距離

Claims (7)

  1. 整準台と、該整準台上に設置された水平回転機構と、該水平回転機構上に設置されたデジタルカメラと、該デジタルカメラから出力された画像を用いて高さ測定できる演算制御部とを備えた電子レベルであって、
    前記演算制御部は、前記電子レベルを整準して、水平な光線を前記デジタルカメラの対物レンズに垂直に且つ前記対物レンズの中心に入射させたとき、前記水平な光線の前記デジタルカメラの画像センサへの入射点を水平基準画素として予め記憶しておくことを特徴とする電子レベル。
  2. 前記演算制御部は、前記電子レベルを整準したとき、前記画像センサの水平面に対する傾斜角を予め記憶しており、前記傾斜角による誤差を補正して高さ測定できることを特徴とする請求項1に記載の電子レベル。
  3. 前記演算制御部は、前記対物レンズの焦点距離を予め記憶しており、視準方向に対する測定点の水平角測定できることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子レベル。
  4. 前記演算制御部は、レンズディストーション補正及びパースペクティブ補正を行えることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電子レベル。
  5. 前記デジタルカメラが水平位置調整機構を介して前記水平回転機構上に設置され、前記対物レンズの中心が前記水平回転機構の回転中心上に調節できることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の電子レベル。
  6. 前記水平回転機構に該水平回転機構の水平回転角を測定するエンコーダと、該エンコーダの水平回転角を表示する表示パネルとを備えることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の電子レベル。
  7. 画像保存部を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の電子レベル。
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