JP2011242072A - 透明断熱カバー、およびそれを備えた加熱装置 - Google Patents

透明断熱カバー、およびそれを備えた加熱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱装置を視認できる透明性を有しながら、温度上昇を抑制することができる透明断熱カバーおよびそれを備えた加熱装置を得る。
【解決手段】加熱装置に取り付けられる透明断熱カバー23であって、透明性を有し、平板形状の透明部材と、透明部材の外縁の少なくとも一部に設けられたカバーフレーム12と、カバーフレーム12に取り付けられた弾性部材13と、弾性部材13に取り付けられた固定具14とを備え、弾性部材13の弾性力を用いて、固定具14とカバーフレーム12とにより加熱装置の扉2を挟持して、当該透明断熱カバー23を加熱装置に着脱可能とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、透明断熱カバー、およびそれを備えた加熱装置に関する。
従来の技術においては、例えば、「本体内に配されたグリル加熱室と、グリル加熱室の開口を覆い開閉自在に配されたグリル扉と、グリル扉の前面の少なくとも一部を覆って着脱自在に取付けたガード部材とを有する加熱調理器」において、「ガード部材を、透明性を有する合成樹脂にて形成した」ものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−180430号公報(請求項1、7、図3)
加熱装置、とりわけ加熱調理器では、内部を視認できるように耐熱ガラスなどの透明部材で構成された視認窓が扉の一部に設置されている。しかし、透明部材で構成された視認窓には、断熱材設置などの温度抑制策がとりにくい、という問題点があった。
このため、人が触れることができる部分にもかかわらず視認窓が高温になってしまい、ひいては誤って接触した場合に火傷や不快感を生じる、という問題点があった。
魚焼きグリルやオーブンレンジなどを例に取れば、加熱室内部の温度は中心部で300℃超、熱源となるヒータでは500℃超になるほどの高温であり、熱源からの熱伝達、熱伝導により扉を含めた筐体外側も高温になる。特に長時間、高入力の加熱を実施し、かつ十分な断熱構造などを設置しなかった場合、扉を含めた筐体周辺部の温度は、100℃を超えるような高温となる可能性もあり、上記の問題点は顕著である。
加熱装置の筐体は例えば金属部材で構成されるため、筐体外面に対しては、熱源あるいは高温部材と、筐体との間に断熱材を設ける、通風冷却をするなどの温度抑制策を講じることで、例えば人が誤って触れても火傷しない程度の温度には抑制可能となる。
しかし、視認窓は、透明部材で構成する必要があり、上記のような温度抑制策を講じることができず、視認窓の表面温度を下げるのは困難である。
視認窓は、高温にも耐えるという観点からガラス部材が有力であるが、それのみでは熱伝導により視認窓外側、すなわち人が触れやすい部分の温度を下げることは困難であった。
さらにガラスを2枚構成とし、内部に空気層を設けることで低温化する方策もあるが、空気層内部での対流熱伝達の影響を受けたり、ガラス支持部からの熱伝導を受けたりすることで有効な方策とはいえなかった。
そこで、透明樹脂の板や網状の金属部材にて、加熱装置の扉などにカバーを設置するという方法が考えられる。
しかし、一般に樹脂は熱劣化が激しく、長期にわたり使っていくうちに、変形や変色を起こす危険性がある。すなわち加熱装置の透明カバーを樹脂で構成するには、視認窓からカバーの距離を大きくとり、外部から通風冷却するなどの構造を設置するなどして、筐体側からの熱伝達の影響を小さくする対策が必要となる。このため、寸法大型化、構造複雑化を招いてしまう、という問題点があった。
また、加熱室内の温度自体を低温に抑制し、樹脂が変色、変形しないような温度にする方法も考えられるが、加熱装置としての基本性能を落としてしまう結果となってしまう、という問題点があった。
また、網状部材では視野をふさぐことになるため、視認性が悪化する、という問題点があった。
また、上記のようなカバーは、例えば視認窓に触れないよう十分注意して取り扱いが可能な人や、筐体の寸法を小さく使いたい人には不要である。一方、子供など取り扱いが未熟な人が触れる可能性がある場合には加熱装置の扉などにカバーを装着する必要がある。このため、上記のようなカバーは、加熱装置に容易に着脱できることが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、加熱装置を視認できる透明性を有しながら、温度上昇を抑制することができる透明断熱カバーおよびそれを備えた加熱装置を得ることを目的とする。
また、加熱装置に容易に着脱することができる透明断熱カバーおよびそれを備えた加熱装置を得ることを目的とする。
この発明に係る透明断熱カバーは、加熱装置に取り付けられる透明断熱カバーであって、透明性を有し、平板形状の透明部材と、前記透明部材の外縁の少なくとも一部に設けられたフレームと、前記フレームに取り付けられた弾性部材と、前記弾性部材に取り付けられた係止部とを備え、前記弾性部材の弾性力を用いて、前記係止部と前記フレームとにより前記加熱装置の扉を挟持して、当該透明断熱カバーを前記加熱装置に着脱可能とするものである。
この発明に係る加熱装置は、上記に記載の透明断熱カバーと、加熱室が設けられた本体と、少なくとも一部が透明性を有し、前記加熱室を開閉する扉とを備えたものである。
この発明は、透明性を有する透明部材を備え、弾性部材の弾性力を用いて、係止部とフレームとにより加熱装置の扉を挟持して、当該透明断熱カバーを加熱装置に着脱可能とする。
このため、加熱装置を視認できる透明性を有しながら、温度上昇を抑制することができる。また、加熱装置に容易に着脱することができる。
この発明の実施の形態1を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の斜視図である。 この発明の実施の形態1を示す透明断熱カバーの平面図である。 この発明の実施の形態1を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の要部断面図である。 この発明の実施の形態1を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の要部上面図である。 この発明の実施の形態2を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の斜視図である。 この発明の実施の形態2を示す透明断熱カバーの平面図である。 この発明の実施の形態2を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の要部断面図である。 この発明の実施の形態3を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の要部断面図である。 この発明の実施の形態3を示す透明断熱カバーの平面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の斜視図であり、図1(A)は透明断熱カバーを加熱装置に取り付ける前の状態を示し、図1(B)は透明断熱カバーを加熱装置に取り付けた後の状態を示している。
図2はこの発明の実施の形態1を示す透明断熱カバーの平面図である。図2においては透明断熱カバーの加熱装置側を示している。
図3はこの発明の実施の形態1を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の要部断面図である。
図4はこの発明の実施の形態1を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の要部上面図である。
図3(A)および図4(A)は透明断熱カバーを加熱装置に取り付ける前の状態を示し、図3(B)および図4(B)は透明断熱カバーを加熱装置に取り付ける際の状態を示し、図3(C)および図4(C)は透明断熱カバーを加熱装置に取り付けた後の状態を示している。
本実施の形態1では、この発明の透明断熱カバーを、加熱装置としてのIHクッキングヒータ20(以下「加熱装置」ともいう)のグリル22の扉2(以下、単に「扉2」という)に取り付ける形態を説明する。
図に示すように、IHクッキングヒータ20は、本体(筐体)の上部に設けられ、主に鍋・フライパン調理を行う誘導加熱部21と、本体に設けられ、魚焼きなどを行うグリル22と、操作を実施する操作部24とを備える。
グリル22を形成する加熱室1は、金属製の筐体と、扉2とにより構成される。扉2は視認窓3と、その枠体とで構成され、図示しないレールによって筐体と勘合され、とって4を把持することにより、奥から手前までスムースに引き出し・収納可能な状態に構成されている。
視認窓3は透明性を有しており、加熱室1内の調理の様子が確認可能である。
扉2の枠体には図示しない被加熱物から垂れる油などを受けるための受皿6と、被加熱物を設置する焼き網7とが、着脱可能な状態で設置されており、調理中のグリル22内の汚れを防止するとともに、受皿6、焼き網7ともとりはずして調理後の洗浄が行える状態となっている。
23は透明断熱カバーである。透明断熱カバー23は、透明性を有し、平板形状の透明部材である外側ガラス8および内側ガラス9と、この外側ガラス8および内側ガラス9の外縁の少なくとも一部に設けられたカバーフレーム12と、カバーフレーム12に取り付けられた弾性部材13と、弾性部材13に取り付けられた固定具14とを備えている。
なお、「カバーフレーム12」は、本発明における「フレーム」に相当する。
なお、「固定具14」は、本発明における「係止部」に相当する。
透明部材を構成する外側ガラス8と内側ガラス9との間は、2枚の板ガラスの間を密閉した複層ガラスである。
外側ガラス8および内側ガラス9により視認性を確保しつつ構成される。
外側ガラス8および内側ガラス9は熱膨張率の小さい結晶化ガラスなどが好適である。
10は封止部である。封止部10は、外側ガラス8と内側ガラス9を密にふさぐ封止部であり、ガラスより低融点な材料を加熱することで封止部を構成する。
11は断熱空気層である。断熱空気層11は、外側ガラス8、内側ガラス9、および封止部10によって密閉構成される。
この断熱空気層11は、封止の際、真空度を上げるべく真空引きしつつ、加熱することで封止部10を固化、封止することで構成可能となる。
本実施の形態では、断熱空気層11を大気圧以下の圧力とする。このように、ガラス間内部(断熱空気層11)の圧力を下げることで、分子の平均自由工程を低下させ、熱伝達率を低下させ、断熱性能を高めて使用する。真空度は高ければ高いほど望ましいが、大気圧より低くすることで通常の空気の熱伝達よりは下がることになるため、断熱性能の向上に寄与することが可能である。
なお、断熱空気層11を略真空とすることで、空気の熱伝達はより下がることになるため、断熱性能をさらに向上することが可能である。
16は熱線反射膜である。熱線反射膜16は、外側ガラス8および内側ガラス9の少なくとも1つの面に設けられる。本実施の形態では、図3に示すように、内側ガラス9の加熱装置側に設ける。
熱線反射膜16は、薄膜の金属膜や酸化金属膜により構成される。膜の固定方法は蒸着、スパッタリング、塗装、フィルム貼り付けなどを問わないが、膜の固定状態のよい蒸着にて構成する。
熱線反射膜16を設けることにより、視認窓3から放射される熱線(赤外線など)を反射することが可能となり、後述する熱伝達抑制に加え、輻射による加熱効果も抑えられる。したがって、外側ガラス8の温度上昇を抑制することが可能となり、安全性が向上される。
カバーフレーム12は、外側ガラス8、内側ガラス9、封止部10を全周にわたり支持しつつガードする。カバーフレーム12は例えば耐熱性樹脂あるいは金属で構成される。
なお、本実施の形態ではカバーフレーム12を、外側ガラス8および内側ガラス9(以下「透明部材」ともいう)の全周に設けたが、本発明はこれに限らず、透明部材の外縁の少なくとも一部に設けるようにしても良い。
カバーフレーム12の一部にはバネなどで構成する弾性部材13を介して、L字状の固定具14が取り付けられている。
本実施の形態では、図1および図2に示すように、固定具14をカバーフレーム12の上部に2つ、下部に2つ、両側面に1つずつ設けている。なお、固定具14の個数、位置は加熱装置の形状等に応じて、任意の個数、位置に設けるようにしても良い。
15はフレーム凹凸面である。図2に示すように、フレーム凹凸面15は、固定具14の設置位置に対応して、カバーフレーム12の上部に2つ、下部に2つ、両側面に1つずつ設けている。
なお、フレーム凹凸面15の個数、位置は加熱装置の形状等に応じて、任意の個数、位置に設けるようにしても良い。例えば、カバーフレーム12の全周にわたりくまなくフレーム凹凸面15を設け、安定性を向上させるようにしても良い。
フレーム凹凸面15は、透明断熱カバー23の透明部材が、高温となる加熱装置の扉2や視認窓3に触れないようスペーサの役割を果たす。フレーム凹凸面15は、扉2との接触面積を極力小さくするべく、凹凸上に形成されている。これにより、熱伝導を極力小さくすることが可能となる効果がある。
なお、「フレーム凹凸面15」は、本発明における「凸部」に相当する。
図3(A)および図4(A)に示すように、弾性部材13は筐体外側方向(加熱装置と逆側)に付勢されており、通常は固定具14をカバーフレーム12内に収納する状態にて設置されている。
図3(B)および図4(B)に示すように、透明断熱カバー23を扉2に装着する際には、固定具14を加熱装置側に伸ばしてL字先端部分を扉2に係止する。
このとき、弾性部材13は弾性部材支持部17上を上方に移動可動とすることで、固定具14を扉2に係止する際に装着しやすい形状となっている。
図3(C)および図4(C)に示すように、扉2をフレーム凹凸面15に当接させるとともに、固定具14を弾性部材13の外側ガラス8側への付勢力を利用して固定させる。
このように、弾性部材13の弾性力を用いて、固定具14とカバーフレーム12とにより加熱装置の扉2を挟持して、当該透明断熱カバー23を加熱装置に着脱可能とする。
また、透明断熱カバー23を取り付けた際、フレーム凹凸面15が加熱装置の扉2に突き当たり、透明部材と加熱装置の扉2との間に開放空気層18が形成される。
なお、透明断熱カバー23には複数の固定具14を設けているため、扉2の平面方向へのずれや落下などを防止しつつ、扉2への固定が可能となる。
なお、固定具14を、カバーフレーム12の全周にわたりくまなく設置するようにしても良い。これにより、扉2のずれや落下などをより防止できる。
グリル22では、図示しない被加熱物を、シーズヒータ(図示せず)などで構成する熱源により上下から加熱する。シーズヒータの表面温度はおよそ600℃である。通常、魚焼きなどが実施される場合、グリル22の内部温度は250℃〜300℃程度になるようにシーズヒータへの入力をON、OFF繰り返しながら制御する。秋刀魚等の魚焼きをする場合には、匹数にもよるが20分程度の調理時間が必要となる。
その際、扉2に効果的な断熱構造を有しない場合、ガラスで構成されるグリル22の視認窓3の温度は100℃を超える高温となる。
本実施の形態では、扉2に透明断熱カバー23を取り付けることで、グリル22側から見て、視認窓3、開放空気層18、内側ガラス9、断熱空気層11、外側ガラス8という熱伝達経路を得ることができ、温度上昇を抑制することが可能となる。
特に、開放空気層18と断熱空気層11により温度は大幅に抑制が可能となる。
したがって、高温となる調理中に幼児などが近づき、誤って触れてしまった場合にも火傷を受傷するような心配がなくなり安全性を高めることが可能となる。
以上のように本実施の形態においては、透明性を有し、平板形状の透明部材と、透明部材の外縁の少なくとも一部に設けられたカバーフレーム12と、カバーフレーム12に取り付けられた弾性部材13と、弾性部材13に取り付けられた固定具14とを備え、弾性部材13の弾性力を用いて、固定具14とカバーフレーム12とにより加熱装置の扉2を挟持して、当該透明断熱カバー23を加熱装置に着脱可能とする。
このため、加熱装置を視認できる透明性を有しながら、使用者が誤って触れる可能性がある表面部の温度上昇を抑制することができる。
よって、使用者に火傷や不快感を与える可能性を低減でき、安全性を高めることが可能となる。
また、弾性部材13の弾性力を用いて、固定具14とカバーフレーム12とにより加熱装置の扉2を挟持して、当該透明断熱カバー23を加熱装置に着脱可能とするので、透明断熱カバー23を加熱装置に容易に着脱することができる。
つまり、固定具14はネジ留め等を必要とせず、加熱装置の扉2を挟持することで設置可能なため、着脱が非常に容易であり、使用者の利便性を高める効果がある。
このように、透明断熱カバー23を、着脱可能とすることで、高温となる視認窓に触れないよう十分注意して取り扱いが可能な人や、筐体の寸法を小さく使いたい人には透明断熱カバー23を取り付けない状態で使用することを可能とし、一方で、子供など取り扱いが未熟な人が触れる可能性がある場合には透明断熱カバー23を装着することにより、利便性、安全性を高めることが可能となる。
また、カバーフレーム12の加熱装置側、または透明部材の加熱装置側にフレーム凹凸面15を設け、フレーム凹凸面15が加熱装置の扉2に突き当たり、透明部材と加熱装置の扉2との間に隙間が形成される。
このため、開放空気層18によって、使用者が誤って触れる可能性がある表面部の温度上昇を、より抑制することができる。
また、弾性部材13の弾性力を用いて、透明断熱カバー23を扉2に取り付ける場合であっても、容易に透明部材と扉2の前面との間に隙間を設けることができる。
また、透明部材は、複数の板ガラスの間を密閉した複層ガラスである。
このため、透明部材の熱伝達率を低下させ、断熱性能を高めることができる。
また、ガラスを用いることで、樹脂材と比較して熱劣化が小さく、長期にわたり使用する場合でも、変形や変色を起こしにくくすることができる。
また、複層ガラスは、複数の板ガラスの間を大気圧以下の圧力とした。
このため、断熱空気層11内の空気分子の平均自由工程を低下させることができ、透明部材の熱伝達率を低下させ、断熱性能を高めることができる。
また、複層ガラスは、複数の板ガラスの間を略真空とした。
このため、透明部材の熱伝達率をさらに低下させ、さらに断熱性能を高めることができる。
また、透明部材の少なくとも1つの面には熱線反射膜16を設けた。
このため、加熱装置の視認窓3から放射される熱線を反射することができ、輻射熱を抑制することができる。
よって、使用者が誤って触れる可能性がある表面部の温度上昇を、より抑制することができる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の斜視図である。
図6はこの発明の実施の形態2を示す透明断熱カバーの平面図である。
図7はこの発明の実施の形態2を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の要部断面図である。
本実施の形態2では、この発明の透明断熱カバーを、加熱装置としてのオーブンレンジ32(以下「加熱装置」ともいう)の扉2に取り付ける形態を説明する。
なお、上記実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付する。また、透明断熱カバー23の着脱方法は上記実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、図5および図6に示すように、固定具14をカバーフレーム12の下部に2つ、両側面に2つずつ設けている。
また、フレーム凹凸面15は、固定具14の設置位置に対応して、カバーフレーム12の下部に2つ、両側面に2つずつ設けている。
なお、固定具14、フレーム凹凸面15の個数、位置は加熱装置の形状等に応じて、任意の個数、位置に設けるようにしても良い。
さらに、本実施の形態における外側ガラス8の一部には、略球面状に凸形状となる加工をほどこしたレンズ部19を構成する。
27は筐体側の扉当接面である。28は扉表面である。29は内側ガラス9の筐体側である。30は内側ガラス9の筐体外側である。5は加熱室開口部周辺である。加熱室開口部周辺5は、扉2に対向する面となる部分であり、金属にて形成されている。
扉当接面27、扉表面28、内側ガラス筐体側29、内側ガラス筐体外側30のレンズ部19に対向する部分には、表示部31である注意銘板、シールなどの文字表記を設置する。また、構成上可能であれば、LEDやLCDのような表示部材を設置する。
この文字表記や表示部材等は、図7に示すように、レンズ部19により拡大された状態で使用者が確認可能となるため、視認性が向上する効果がある。
なお、本実施の形態では、外側ガラス8を球面凸形状とすることで、レンズ効果を与える構成を例示してあるが、加熱装置側を拡大視させるレンズ形状であれば良い。例えば、外側ガラス8の内側を凹形状にしたり、内側ガラス9の外側ガラス側を凸形状にすることによっても同様の効果を得ることが可能となることを付け加えておく。
26は透明導電膜である。透明導電膜26は、透明部材の少なくとも1つの面に設けられる。本実施の形態では、図7に示すように、内側ガラス筐体側29に設ける。
透明導電膜26は、一例としてITO(インジウム酸化錫)膜などで構成する。
オーブンレンジ32の扉2の視認窓3からは、わずかではあるが漏洩するマイクロ波があるが、透明導電膜26を設けることにより、マイクロ波を反射することが可能となる。
以上のように本実施の形態においては、透明部材の少なくとも1つの面には透明導電膜26を設けた。
このため、加熱装置としてのオーブンレンジ32などからの漏洩マイクロ波を抑制することが可能となる。よって、使用者に対する漏洩電磁波の暴露危険性を抑制することが可能となる。
また、透明導電膜26をITO膜により構成した場合、ITO膜には熱線反射効果もあるため、輻射加熱による温度上昇を抑制する効果も有する。
また、透明部材の少なくとも一部は、加熱装置側を拡大視させるレンズ形状とした。
このため、使用者にとって内部状態や製品の表示装置などを大きくみることが可能となり、視認性が向上する効果がある。
なお、上記実施の形態1および2では、フレーム凹凸面15をカバーフレーム12に設けた場合を説明したが、これに限らず、透明部材と扉2とに隙間を設けるように凸部を設ければ良い。例えば、透明部材の加熱装置側に凸部を設けても良い。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3を示す透明断熱カバーおよび加熱装置の要部断面図である。
本実施の形態3では、この発明の透明断熱カバーを、加熱装置としてのオーブンレンジ32(以下「加熱装置」ともいう)の筐体上部25に載置する形態を説明する。
なお、上記実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付する。
本実施の形態では、透明断熱カバー23を水平に利用し、フレーム凹凸面15を脚として加熱装置の筐体上部25に設置する。
このとき、図8に示すように、フレーム凹凸面15が、加熱装置の筐体上部25に突き当たり、透明部材と加熱装置との間に隙間33が形成される。
このように透明断熱カバー23を筐体上部25に設置することで、加熱装置の加熱により、筐体上部25が高温となる場合でも温度抑制が可能となる。
また、外側ガラス8および内側ガラス9の2枚の板ガラスにより構成された透明部材は堅牢であるため、例えば耐熱性の低い樹脂容器などを設置することも可能となり、使用者の利便性が向上する。
また、扉面の断熱カバーと上面の断熱カバーの共用化が可能となり、使用者の用途に応じて利用が可能となる効果もある。
なお、透明断熱カバー23を筐体上部25に設置する際の脚として用いるフレーム凹凸面15は、筐体上部25の形状等に応じて、任意の個数、位置に設けるようにしても良い。例えば、図9に示すように、上記実施の形態2の構成に加え、カバーフレーム12の上部中央にもフレーム凹凸面15を設け、安定性を向上させるようにしても良い。
なお、本実施の形態では、フレーム凹凸面15を脚として用いる場合を説明したが、固定具14をフレーム凹凸面15より吐出させて、固定具14を脚として用いても良い。
この発明の活用例として、業務用および家庭用の加熱装置の表面温度抑制構造として適用することが可能であり、とりわけ、IHクッキングヒータ、オーブントースター、オーブンレンジ、魚焼きロースターなどの加熱調理器の安全性向上に好適な効果を発揮することが可能となる。
1 加熱室、2 扉、3 視認窓、4 とって、5 加熱室開口部周辺、6 受皿、7 焼き網、8 外側ガラス、9 内側ガラス、10 封止部、11 断熱空気層、12 カバーフレーム、13 弾性部材、14 固定具、15 フレーム凹凸面、16 熱線反射膜、17 弾性部材支持部、18 開放空気層、19 レンズ部、20 IHクッキングヒータ、21 誘導加熱部、22 グリル、23 透明断熱カバー、24 操作部、25 筐体上部、26 透明導電膜、27 扉当接面、28 扉表面、29 内側ガラス筐体側、30 内側ガラス筐体外側、31 表示部、32 オーブンレンジ、33 隙間。

Claims (10)

  1. 加熱装置に取り付けられる透明断熱カバーであって、
    透明性を有し、平板形状の透明部材と、
    前記透明部材の外縁の少なくとも一部に設けられたフレームと、
    前記フレームに取り付けられた弾性部材と、
    前記弾性部材に取り付けられた係止部と
    を備え、
    前記弾性部材の弾性力を用いて、前記係止部と前記フレームとにより前記加熱装置の扉を挟持して、当該透明断熱カバーを前記加熱装置に着脱可能とする
    ことを特徴とする透明断熱カバー。
  2. 前記フレームの前記加熱装置側、または前記透明部材の前記加熱装置側に凸部を設け、
    前記凸部が前記加熱装置の扉に突き当たり、前記透明部材と前記加熱装置の扉との間に隙間が形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の透明断熱カバー。
  3. 前記透明部材は、複数の板ガラスの間を密閉した複層ガラスである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の透明断熱カバー。
  4. 前記複層ガラスは、前記複数の板ガラスの間を大気圧以下の圧力とした
    ことを特徴とする請求項3記載の透明断熱カバー。
  5. 前記複層ガラスは、前記複数の板ガラスの間を略真空とした
    ことを特徴とする請求項3または4記載の透明断熱カバー。
  6. 前記透明部材の少なくとも1つの面には熱線反射膜を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の透明断熱カバー。
  7. 前記透明部材の少なくとも1つの面には透明導電膜を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の透明断熱カバー。
  8. 前記透明部材の少なくとも一部は、前記加熱装置側を拡大視させるレンズ形状とした
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の透明断熱カバー。
  9. 前記係止部および前記凸部の少なくとも一方を複数備え、
    当該透明断熱カバーが前記加熱装置上に載置された際、前記係止部および前記凸部の少なくとも一方が、前記加熱装置上に突き当たり、前記透明部材と前記加熱装置との間に隙間が形成される
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の透明断熱カバー。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の透明断熱カバーと、
    加熱室が設けられた本体と、
    少なくとも一部が透明性を有し、前記加熱室を開閉する扉と
    を備えたことを特徴とする加熱装置。
JP2010115311A 2010-05-19 2010-05-19 透明断熱カバー、およびそれを備えた加熱装置 Active JP5079051B2 (ja)

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