JP2011241571A - ガードレール - Google Patents

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Abstract

【課題】 山岳道路等の急カーブ等に設置された既存のガードレールに衝突、接触した車両やガードレールの損傷の軽減を図る。
【解決手段】 支柱間に鋼製部ビーム2を架設し、鋼製ビーム2に接触あるいは衝突した車両等の道路外への逸脱を防止するようにしたガードレール1において、鋼製ビーム2の車道側側面に、内部に緩衝材を充填した緩衝部材11あるいは所定の曲げ剛性を有する筒状緩衝部材を、鋼製ビーム2に沿って延在するように取り外し可能に取り付ける。これにより車両は、緩衝部材11へ接触あるいは衝突するため、鋼製ビーム2への衝撃を緩和することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明はガードレールに係り、特に山岳道路等の急カーブや、冬季に路面凍結が起こりやすいカーブに設置されている既存のガードレールに取り付けた緩衝部材の緩衝性能により、スリップしてガードレールに衝突、接触した車両やガードレールの損傷の軽減を図ることができるガードレールに関する。
従来の鋼製のガードレール(図10参照)に代えて、木製ビームを用いて、接触あるいは衝突した車両への衝撃を軽減した緩衝性能の高い木製防護柵等が提案されている(特許文献1、特許文献2)。衝撃を受ける部材を木製ビームとすることで、鋼材より強度が弱い木材が破損等して衝突時のエネルギーを確実に吸収するため、車両への衝撃は大きく緩和される。また、山間道路等では、自然環境との調和の点でもこの種の木製材料の使用は好ましいと考えられている。
一方、車両衝突時の衝撃吸収性能を高めるため、内部に粒状の衝撃吸収体を箱状フェンス内に充填したガードフェンスも提案されている(特許文献3)。このガードフェンスは、支柱に支持されたフェンスの役割を果たす延長方向に長い箱状体内に、砂石粒状物を充填し、車両等がガードフェンスに衝突した際に、これらが発揮する衝撃吸収作用により、車両および乗員に加わる衝撃を緩和するものである。
特開2004−250958公報 特開2002−69952公報 特開平6−108429公報
ところで、通常の鋼製ガードレールでは、カーブが連続する山間道路等では、谷側の路肩に、支柱間にカーブの曲率に合わせた所定の湾曲形状に加工された鋼板ビームが架設されている。鋼製ガードレールの場合には、加工が比較的容易な鋼板を用いているため、カーブに沿った形状を容易に実現できるが、特許文献1,2に開示した木製ビームは直材として加工されているため、カーブが連続する道路では、各木製ビームを接合する際に各接合部分で折れ曲がり部が生じることになり、景観上問題がある。また、車両が接触あるいは衝突した場合、損傷した木製ビーム全体を交換する必要がある。その際も支柱が曲がったりして、接合位置がずれて木製ビームを取り付けることができないことも生じる。
特許文献3に示した箱状フェンスは、内部全体に砂石粒状物を充填するため、フェンス重量が重く、設置時の取り扱い、支柱や基礎を比較的堅固な構造とする必要があり、設備、工事コストが増すという問題がある。そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、通常は、既製の鋼製ガードレールとして機能させておき、スリップ事故等が多発する冬季などに鋼製ガードレールに取り付けることで、従来の鋼製ガードレールに比べ、緩衝機能を格段に向上させ、またガードレールの損傷も軽減することで、設備維持面での効果も望むことができるガードレールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は支柱間に鋼製部材を架設し、該鋼製部材に接触あるいは衝突した車両等の道路外への逸脱を防止するようにしたガードレールにおいて、前記鋼製部材の車道側側面に、内部に緩衝材を充填した緩衝部材を、前記鋼製部材に沿って延在するように取り外し可能に取り付け、前記緩衝部材へ接触あるいは衝突した車両の前記鋼製部材への衝撃を緩和するようにしたことを特徴とする。
他の発明として、支柱間に鋼製部材を架設し、該鋼製部材に接触あるいは衝突した車両等の道路外へのコースアウトを防止するようにしたガードレールにおいて、前記鋼製部材の車道側側面に、所定の曲げ剛性を有する筒状緩衝部材を、前記鋼製部材に沿って延在するように取り外し可能に取り付け、前記筒状緩衝部材へ接触あるいは衝突した車両の前記鋼製部材への衝撃を緩和するようにしたことを特徴とする。
前記緩衝部材は、前記鋼製部材に形成された凹所にその一部が嵌るような湾曲可能な筒状体からなり、その内部に緩衝材を充填することが好ましい。
前記緩衝部材は、基布の外面に樹脂被覆されたホース、合成樹脂製ホース、ゴムホースで構成することが好ましい。
前記緩衝部材は、前記鋼製部材の延長方向に沿って所定間隔をあけて設けられた取り付け位置で結束部材により前記鋼製部材に取り付けられるようにすることが好ましい。
前記緩衝部材は、発泡樹脂成形された中実成形体からなり、該中実成形体の長手方向に形成された貫通孔を介して複数個を連結することが好ましい。
他の発明として、支柱間に鋼製部材を架設し、該鋼製部材に接触あるいは衝突した車両等の道路外へのコースアウトを防止するようにしたガードレールにおいて、前記鋼製部材の車道側側面に、発泡樹脂成形された中実成形体からなる緩衝部材を、該緩衝部材の長手方向に形成された貫通孔に連結材を挿通し、複数個の緩衝部材が前記鋼製部材に沿って延在するように取り外し可能に取り付けられ、前記緩衝部材へ接触あるいは衝突した車両の前記鋼製部材への衝撃を緩和するようにしたことを特徴とする。
以上に述べた緩衝部材を縦方向に複数段連結し、前記鋼製部材を覆うように配置し、前記緩衝部材へ接触あるいは衝突した車両の前記鋼製部材への衝撃を緩和することも好ましい。
本発明によれば、既存の鋼製ガードレールの緩衝性能を、簡易な緩衝部材を取り付けることで向上させることができ、衝突車両、ガードレールの損傷を軽減することができるという効果を奏する。
本発明のガードレールの緩衝部材の取付状態を示した説明図。 カーブに設置されるガードレールへの緩衝部材の構成例を示した説明図。 図1に示した緩衝部材の内部及び取付状態を、一部断面で示した部分拡大斜視図。 緩衝部材の他の実施例の取付状態を、一部断面で示した部分拡大斜視図。 緩衝部材の他の実施例の取付状態を示した説明図。 緩衝部材の他の実施例の取付状態を示した説明図。 従来のガードレールの一形状例の一部を示した説明図。 他の形状のガードレールへの緩衝部材の取付状態を示した説明図。 他の形状のガードレールへの緩衝部材の取付状態を示した説明図。 他の形状のガードレールへの緩衝部材の取付状態を示した説明図。 従来のガードレールの一形状例の一部を示した説明図。
以下、本発明のガードレールの実施するための形態として、以下の実施例について添付図面を参照して説明する。
図1は、図9に示した既存の鋼製ガードレール1の支柱3間に支持された鋼板ビーム2の道路側に、本実施例からなる緩衝部材を取り付けた状態を示している。なお、図1,図9他は、説明のために、道路の延長方向に連続するガードレール構造の一部を示している。図2は、鋼製ガードレール1への緩衝部材10の取付状態と、緩衝部材10の構成例を模式的に示した部分断面斜視図である。
図1,図2(a)に示した緩衝部材10は、一実施例として設置された直径φ100〜150mmの樹脂製ホース11内には、緩衝材料12としての鉱滓スラグが所定の空隙が確保できる程度に充填されている。さらにこの鉱滓スラグが充填された樹脂製ホース11は、図示したように、鋼板ビーム2の延長方向に延在する中央凹所2aに、その一部が嵌った状態で支持されている。この緩衝部材10は、延長方向に所定間隔をあけて形成された取付孔4(図2)を用いて、各部において樹脂製の結束バンド20により鋼板ビーム2と一体となるように取り付けられている。この樹脂製ホース11の1本の長さは、後述する充填する緩衝材料の単位質量によって可搬性が変わるので、作業に適した長さとすることが好ましい。具体的にはたとえば長さ1〜10mの範囲で設定すればよい。当然、この範囲外でよいことは言うまでもない。この樹脂製ホース11が、ガードレール1の設置方向に沿って、スリップ事故等が発生しやすいカーブ位置等の道路に面した側に取り付けられている。また、この緩衝部材10を取り付けたガードレール1にスリップした車両等が接触、衝突して緩衝部材10が破損しても、鋼板ビーム2の損傷が小さければ、その破損した緩衝部材10のみを緊急工事で交換するだけで、ガードレール1としての設備維持を図ることができる。緩衝部材10を撤去する場合には、鋼板ビーム2から緩衝部材10の支持手段を取り除けば、通常のガードレール1として利用することができる。その際、緩衝部材10として柔軟性を有する樹脂ホース11を用いた場合、内部の緩衝材料12を取り出せば、ホース11を折り畳んで格納しておくことができ、再利用することもできる。なお、図1では、説明のために、2本の支柱3間の鋼製ビーム2の凹部2aにはまり込むように取り付けられた1本の緩衝部材10のみを示しているが、実際にはガードレール1は道路延長方向に延在して配置される。また、緩衝部材10もそのガードレール1の鋼板ビーム2に複数箇所の凹所2aが設けられている場合には、それぞれの必要な箇所に複数段の緩衝部材10を延長方向に連続して取り付けることもできる。
樹脂ホース11としては、合成繊維基布に塩化ビニル樹脂を含浸させたホースが用いられている。このほか、柔軟性と耐候性とが得られるホースとして、上述したようなキャンバス地にゴム被覆したホースも好適である。また、柔軟性と剛性を有する塩化ビニル樹脂サクションホースや、地中配管等に用いられる剛性の高い、外周にリブが螺旋状に形成されているポリエチレン樹脂製パイプ等も用いることができる。基布に含浸させる樹脂材料としては、上述の塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂等、各種樹脂を使用することができる。
充填される緩衝材料12としては、鉱滓スラグ、人工軽量骨材、石炭殻、コークス、再生ゴムチップ、発泡スチロール、ウレタンビーズ等の産業加工品、リサイクル材料の他、砕石、砕砂、籾殻等の天然材料を適当な充填率で充填することが好ましい。適正な充填率としては、車両等が接触あるいは衝突した際に、その衝撃で緩衝材料を充填したホースが、図示した鋼板ビーム2の凸状フランジ面2b(図1,図2)に押しつけられる程度に扁平形状に潰れる程度に変形することが好ましい。
図2(b)は、化学繊維、天然繊維を用いた織布、不織布、編布の面に塩化ビニル樹脂コーティングされたキャンバス材で、上述した緩衝材料12を充填した袋状体15をくるんでホース状体17とした実施例を示している。このホース状体17の上端部に連続して形成されたジョイント孔18を用いて紐状体19で縫うようにして緩衝部材10を構成し、それを鋼板ビーム2に形成された取付孔4に取り付けるようになっている。基布17には塩化ビニルの他、ウレタン樹脂コーティング、フッ素コーティング等を施すことができる。袋状体15としては軽量の化学繊維の織布であって、中に充填する緩衝材料12の重量等を考慮してその長さを決定することが好ましい。
ここで、長い円筒形状をなした緩衝部材10をカーブ形状の鋼板ビーム2に取り付ける態様について、図3各図を参照して説明する。上述したように、山間道路では設けられるガードレール1は、例えば図3(a)に示したように、道路のカーブに沿った湾曲形状の鋼板ビーム2が支柱3間に取り付けられ、ガードレール1は、道路線形に沿った滑らかな曲線の連続となる。このガードレール1の鋼板ビーム2に緩衝部材10を取り付ける。その際、緩衝材料12が充填された緩衝部材10は、図3(b)に示したように、支柱3間より長い柔軟性のある筒状体からなる。そこで、緩衝部材10を鋼板ビーム2に取り付けるには、図1,図2に示したように、鋼板ビーム2の長手方向に形成されてた中央凹所2a(図1)に嵌るようにして、鋼板ビーム2に所定間隔をあけて形成された取付孔4(図2)に樹脂製結束バンド20を通して、支柱3間で数カ所固定する。緩衝部材10は、上述したように中央凹所2aに一部が支持され、鋼板ビーム2の湾曲形状に沿って湾曲して固定される。このため、鋼製ガードレール1の連続した曲線形状にマッチした外観となり、景観上も優れたものが得られる。緩衝部材10を鋼板ビーム2に取り付ける手段としては、樹脂製結束バンド20の他、合成繊維撚りロープ、鉄線(番線)等の各種、公知手段を用いることができることはいうまでもない。
以下、図4〜図6を参照して、緩衝部材10の他の実施例について説明する。
図4(a)は、バキュームホース等に用いられる樹脂管体13を塩化ビニル樹脂コーティングされた基布17でくるみ、その端部に連続して形成されたジョイント孔18を用いて紐状体29で縫うようにして緩衝部材10を構成し、それを鋼板ビーム2に形成された取付孔4に取り付けるようになっている。なお、樹脂管体に代えて剛性の高いゴムホースを用いることもできる。図4(b)は、配管等に用いられる塩化ビニル樹脂製の樹脂管体13の周囲に、所定厚の発泡ポリスチレン樹脂コーティングをして管体の外周面に緩衝層14を形成した緩衝部材10である。この緩衝部材10では、芯材としての樹脂管体13として、肉厚の樹脂管を採用しているため、車両が接触あるいは衝突した場合に、緩衝層14を介して外力が加わった際、管剛性の弾性範囲では管撓みが生じ、クッション効果を発揮して車両とガードレール間の衝撃を吸収させることができる。衝突時の衝撃力が管剛性の弾性範囲を超えるような場合は、管が破壊して、衝突時のエネルギー吸収を図る。樹脂管体13が破損した場合でも、緩衝層14が管体13を覆っているため、緩衝層14を打ち破るほどの衝撃でなければ、破損した樹脂管体13の破片が飛散するのを防止することができる。なお、樹脂管体13の内部に、軽量の緩衝材料(図示せず)を充填することも可能である。軽量緩衝材料としては、樹脂ビーズ、細断樹脂片、細断木片、鋸挽き粉、籾殻等の各種材料を用いることができる。
図5,図6は、上述の筒状体からなる緩衝部材10でなく、比較的小型の緩衝部材25をガードレール2の支柱3間において、複数個連結して用いた例を示している。図5には、上述した樹脂被覆ホース11と同材質のホースを用い、ホース11内に緩衝材27を充填して緩衝部材25とし、個々の緩衝部材25を結束紐21で連結した状態が示されている。このホース11内に充填される緩衝材27は、細長のラグビーボール状をなす発泡ポリスチレン成形体からなる。発泡ポリスチレン成形体は、比較的脆い材質であるため、耐摩耗性に優れたホース内に収容することで耐久性の向上を図ることができる。なお、ホース11内の緩衝材27としては、ゲル成形体、発泡ポリウレタンのバラ材等を詰めた袋体を収容させることもできる。図5に示した緩衝部材25によれば、個々の緩衝部材25が小型であるため、複数個をユニット化することで、施工性を向上させることができる。また、破損箇所の交換も部分的で済むため、維持面でのメリットも大きい。図5に示した緩衝材27は、上述したラグビーボール状に限らず、円筒形状、図6に示した緩衝成形体28のような形状とすることができる。
図6には、両端が丸みを帯びた細長円筒状の緩衝成形体28を複数個連結してなる緩衝部材10が示されている。この緩衝部材10に用いられる緩衝成形体28は、中央に貫通孔28aが形成されており、各緩衝成形体28をワイヤ等の紐状体29で数珠状につなげることで、図6に示したように、支柱3間に緩衝部材10を設置するようになっている。緩衝成形体28としては、中実体としての発泡ポリウレタン成形品、中空体としてのABS樹脂成形品、ポリエチレン樹脂成形品等、各種形状、材質の製品を使用することができる。なお、中空体の成形品の場合には、内部を樹脂ビーズ等の軽量充填材(図示せず)で満たして変形抵抗性を増すことで、中実体成形品に近い緩衝性能を発揮することができる。紐状体29としては、鋼線、撚り線ケーブルの他、樹脂ロープ等を使用することができる。緩衝成形体28を1本の紐状体29で連結している場合には、車両の衝突等が原因で破断すると、緩衝成形体28がバラバラになるおそれがある。それを防止するために数個の緩衝成形体28を連結してユニットとし、それらを個々に鋼板ビーム2に取り付けるようにしても良い。また、緩衝成形体28の連結部材としては、紐状体29以外に鋼棒、樹脂製棒等の棒状体を用いることもできる。
図7は、図11に示した既存の鋼製ガードレール1以外の類似タイプ施設として、鋼板ビーム2に代えて鋼製パイプ5を配置した簡易構造タイプの鋼製ガードレール1の一例である。この種のガードレール1では、車両が直接、接触した場合には。鋼製パイプ5の変形が著しい。その変形性能に応じた緩衝部材を取り付けることが好ましい。
図8(a)は、図8(c)で示したような、略C字形状の発泡樹脂成形体断面で所定の長さを有する緩衝部材28を図7に示した各鋼製パイプ5および中間柱に取り付けた実施例を示した斜視図である。この緩衝部材28は、弾性樹脂成形品であるため、C字形の開放端を図8(c)に示したように、開放端を広げるように弾性変形させることができ、同図(b)に示したように、初期形状に戻った状態で鋼製パイプ5の外周にフィットするように取り付けることができる。このとき、緩衝部材28は、肉厚を同じにするのでなく、車道側の厚みを厚くすることで、車両衝突時の緩衝性能を向上させることができる。図8(a)には、中間柱にも緩衝部材28を取り付けた状態を示している。この緩衝部材の材質としては発泡ポリスチレン、ゴム成形品、再生ゴムチップ成形品等、取付時の開口部の変形が可能であるようなものであれば、各種の樹脂、ゴム、エラストマー材料が使用できる。
他の実施例として、図9では、図1に示した鋼製ガードレール1の例で取り付けた細長円筒形状の緩衝部材10としてのホース11を、複数段重ねるようにして利用して、ガードレール1全体を覆うように取り付けるようにした。これにより、ガードレール1に高い緩衝性能を発揮させることができる。
なお、図8(a),図9の例は、他の類似タイプ施設として、支柱3間に図示しない鋼製ワイヤ等を張設してなるガードワイヤ等に対しても適用することができることはいうまでもない。
図10は、図5に示した構造に類似した構成の緩衝部材を図7に示した鋼製ガードレール1に適用した実施例である。ここで用いた緩衝部材10は、下端を閉じたホース11内に例えば図5で用いられた緩衝材27と同じ材質の発泡ポリスチレン製の緩衝材27を円筒形状に成形し、ホース11の上端11aを折り曲げて端部を上段の鋼製パイプ5に結束したものである。図9では、2本を1組として所定の間隔をあけて複数組を支柱3,3間に配置したが、間をあけずに配置してもよいことは言うまでもない。また、緩衝材としては、ホース11が縦長の袋状となっているため、上述した軽量緩衝材料をホース11内に充填してもよい。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、各請求項に示した範囲内での種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
1 鋼製ガードレール
2 鋼板ビーム
3 支柱
10,15 緩衝部材
11 ホース
12,27 緩衝材料
17 ホース状体
20 結束バンド
28 緩衝成形体
19,29 紐状体

Claims (8)

  1. 支柱間に鋼製部材を架設し、該鋼製部材に接触あるいは衝突した車両等の道路外へのコースアウトを防止するようにしたガードレールにおいて、前記鋼製部材の車道側側面に、内部に緩衝材を充填した緩衝部材を、前記鋼製部材に沿って延在するように取り外し可能に取り付け、前記緩衝部材へ接触あるいは衝突した車両の前記鋼製部材への衝撃を緩和するようにしたことを特徴とするガードレール。
  2. 支柱間に鋼製部材を架設し、該鋼製部材に接触あるいは衝突した車両等の道路外へのコースアウトを防止するようにしたガードレールにおいて、前記鋼製部材の車道側側面に、所定の曲げ剛性を有する筒状緩衝部材を、前記鋼製部材に沿って延在するように取り外し可能に取り付け、前記筒状緩衝部材へ接触あるいは衝突した車両の前記鋼製部材への衝撃を緩和するようにしたことを特徴とするガードレール。
  3. 前記緩衝部材は、前記鋼製部材に形成された凹所にその一部が嵌るような湾曲可能な筒状体からなり、その内部に緩衝材が充填されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガードレール。
  4. 前記緩衝部材は、基布の外面に樹脂被覆されたホース、あるいは緩衝材を充填した袋状体をくるんだホース状体であることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のガードレール。
  5. 前記緩衝部材は、合成樹脂ホースあるいはゴムホースであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のガードレール。
  6. 前記緩衝部材は、前記鋼製部材の延長方向に沿って所定間隔をあけて設けられた取り付け位置で結束部材により前記鋼製部材に取り付けられたをことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のガードレール。
  7. 支柱間に鋼製部材を架設し、該鋼製部材に接触あるいは衝突した車両等の道路外へのコースアウトを防止するようにしたガードレールにおいて、前記鋼製部材の車道側側面に、発泡樹脂成形された中実成形体からなる緩衝部材を、該緩衝部材の長手方向に形成された貫通孔にケーブルを挿通し、複数個の緩衝部材が前記鋼製部材に沿って延在するように取り外し可能に取り付けられ、前記緩衝部材へ接触あるいは衝突した車両の前記鋼製部材への衝撃を緩和するようにしたことを特徴とするガードレール。
  8. 前記緩衝部材を縦方向に複数段連結し、前記鋼製部材を覆うように配置し、前記緩衝部材へ接触あるいは衝突した車両の前記鋼製部材への衝撃を緩和するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガードレール。
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