JP2011240788A - 車両側部結合部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増やすことなく、側突荷重をロッカへ効率的に伝達可能な車両側部結合部構造を提供する。
【解決手段】ピラーアウタリインフォース部44とピラーインナ60との車幅方向合計幅寸法Wに占めるピラーインナ60の車幅方向寸法wiがセンタピラー16とロッカ24との結合部に向けて漸増され、センタピラー16とロッカ24との接合部分においてピラーインナ60の車幅方向寸法wiが、ピラーアウタリインフォース部44の車幅方向寸法woよりも大となっているため、補強部材を設ける事無く、ピラーインナ60からロッカインナパネル26への荷重伝達効率が向上し、ロッカ24が開断面とされるセンタピラー16とロッカ24との接合部分の強度が増してセンタピラー16が車幅方向内側へ倒れ難くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両側部結合部構造に係り、特に、側面衝突におけるピラーに入力した側突荷重をロッカへ効率的に伝達可能な車両側部結合部構造に関する。
側突によりピラーの下部側が車幅方向内側へ倒れる変形を抑制するには、ピラーからの側突荷重を効率的にロッカへ伝達することが必要である。
ピラーとロッカとの結合部分の構造としては、例えば、特許文献1等に記載されているものが知られている。
特開2003−127901号公報
特開2003−127901号公報に開示の構造ではロッカの上側面にセンタピラーの下端を接合しているが、この種の車両側部結合部構造において、部品点数の削減と軽量化を図ろうとして、ロッカアウタとピラーアウタとが一枚の鋼板から成形され、ピラーアウタとロッカアウタとの結合部内にロッカアウタの上壁が設けられていない所謂リインフォース一体型等と呼ばれるアウター一体リインフォースを用いると、ピラーアウタの車両幅方向外側面とロッカインナの上壁との間隔が開いてしまうため、側突時において、アウター一体リインフォースのピラー部分の車両幅方向外側面が車幅方向内側へ変形してロッカインナの上壁に接触するまで時間が掛かり、ピラーからロッカへの荷重伝達効率が悪化する方向となる。
このため、ピラーからロッカへの荷重伝達効率を上げるために結合部等に補強部材を設けると、部品点数が増える問題がある。
本発明は上記事実を考慮し、部品点数を増やすことなく、側面衝突における側突荷重を効率的にロッカ側へ伝達可能な車両側部結合部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両側部結合部構造は上記事実に鑑みて成されたものであって、車両側部の下側に配置され車体前後方向に延びるロッカアウタリインフォース部と前記ロッカアウタリインフォース部から車体上方へ延びるピラーアウタリインフォース部とが一体的に成形されたアウター一体リインフォースと、前記ピラーアウタリインフォース部の車幅方向内側に配置され、前記ピラーアウタリインフォース部の車両前後方向両側部に接合されるピラーインナと、前記ロッカアウタリインフォース部の車幅方向内側に配置され、前記ロッカアウタリインフォース部の車両上下方向両端部に接合されると共に、上側面に前記ピラーインナの下端が接合されるロッカインナと、を備えた車両側部結合部構造であって、前記ピラーアウタリインフォース部の車幅方向寸法と前記ピラーインナの車幅方向寸法とを合計した車幅方向合計幅寸法に占める前記ピラーインナの車幅方向寸法の割合が、車両上方側よりもロッカインナ側の方で大となっている。
次に、請求項1に記載の車両側部結合部構造の作用を説明する。
請求項1に記載の車両側部結合部構造では、ピラーアウタリインフォース部の車幅方向寸法とピラーインナの車幅方向寸法とを合計した車幅方向合計幅寸法に占めるピラーインナの車幅方向寸法の割合が、車両上方側よりもロッカインナ側の方で大となっているので、ピラーの上側においては上記車幅方向合計幅寸法に占めるピラーインナの車幅方向寸法の割合が小となる。即ち、厚板等で形成される強度の高いピラーアウタリインフォース部がピラー上側を主として構成することになるので、ピラーの上側において側突荷重がピラーアウタリインフォース部の車幅方向外側面から入力した際の側突荷重入力部分の変形抑制効果が向上する。
また、ピラーアウタリインフォース部に入力された側突荷重はピラーインナに伝達され、ピラーアウタリインフォース部及びピラーインナの下側部分は、ロッカとの結合部分を支点として車幅方向へ倒れる方向となるので、側突荷重はピラーインナの下端を介してロッカインナの上側面へ伝達される。
請求項1に記載の車両側部結合部構造では、ピラーアウタリインフォース部の車幅方向寸法とピラーインナの車幅方向寸法とを合計した車幅方向合計幅寸法に占めるピラーインナの割合を、車両上方側よりもロッカインナ側の方で大とすることで、ピラーインナとロッカインナとの接合部の車幅方向寸法を大としているので、ピラーインナからロッカインナへの側突荷重の荷重伝達効率が向上し、ピラーが車幅方向内側へ倒れ難くなる。
このように、請求項1の車両側部結合部構造では、ピラーの車幅方向寸法に占めるピラーインナの割合が車両上方側よりもロッカインナ側の方で大にするという簡単な構成で、側面衝突における側突荷重を効率的にロッカインナ側へ伝達することができるので、ピラー及びロッカにリインフォース一体構造を採用した場合であっても、ロッカアウタリインフォース部とピラーアウタリインフォース部との接合部分等に特別な補強を追加する必要性が無く、部品点数を増やすことが無い。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両側部結合部構造において、前記ピラーアウタリインフォース部及び前記ピラーインナピラーの下端において、前記車幅方向合計幅寸法に占める前記ピラーインナの車幅方向寸法の割合が50%を超えている。
次に、請求項2に記載の車両側部結合部構造の作用を説明する。
ピラーアウタリインフォース部及びピラーインナピラーの下端において、ピラーの車幅方向寸法に占めるピラーインナの車幅方向寸法の割合が50%を超えているので、側突荷重を高い効率でロッカインナ側へ伝達することができる。なお、ピラーとロッカとの接合部における、ピラーの車幅方向寸法に占めるピラーインナの車幅方向寸法の割合は60%を超えることが好ましく、70%を超えることが一層好ましい。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の車両側部結合部構造において、前記ピラーアウタリインフォース部は前記ロッカアウタリインフォース部へ向かうにしたがって車両前後方向の幅が漸増するピラーアウタ裾野部をロッカアウタリインフォース部側に備え、前記ピラーインナは、前記ピラーアウタ裾野部に接合され、前記ロッカインナへ向かうにしたがって車両前後方向の幅が漸増するピラーインナ裾野部をロッカインナ側に備えている。
次に、請求項3に記載の車両側部結合部構造の作用を説明する。
ピラーアウタリインフォース部、及びピラーインナの下端に、ロッカへ向かうにしたがって車両前後方向の幅が漸増するピラーアウタ裾野部、及びピラーインナ裾野部を設けて両者を接合することで、ロッカインナに入力する側突時の荷重を車両前後方向に分散させることができ、ロッカインナの局所的な変形が防止され、側突荷重の高い伝達効率が維持できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両側部結合部構造において、前記ピラーインナの下端に、前記ロッカインナの上側面に接合されるフランジが形成されている。
次に、請求項4に記載の車両側部結合部構造の作用を説明する。
ピラーインナの下端に、ロッカインナの上側面に接合されるフランジを形成することで、側突荷重を広い面積のフランジを介してロッカ側に効率的に伝達することができる。
なお、ピラーインナの下端にフランジが形成されていない場合には、ピラーインナの小さい面積の端部がロッカインナの上側面に接合されることとなり、側突荷重がロッカインナの上側面に対して局所的に入力することとなり、上側面が局所的に変形する場合が考えられる。上側面が局所的に変形すると、側突荷重の伝達効率が低下するが、請求項4に記載の車両側部結合部構造では、ロッカインナの上側面が、側突荷重を広い面積のフランジを介して受けるので、該上側面の局所的な変形が抑えられ側突荷重の高い伝達効率が維持できる。
以上説明したように請求項1に記載の車両側部結合部構造は上記の構成としたので、部品点数を増やすことなく、側突荷重を効率的にロッカインナ側に伝達することが出来る。
請求項2に記載の車両側部結合部構造は上記の構成としたので、側突荷重を高い効率でロッカインナ側へ伝達することができる。
請求項3に記載の車両側部結合部構造は上記の構成としたので、ロッカインナの局所的な変形が抑えられ、側突荷重の高い伝達効率を維持できる。
請求項4に記載の車両側部結合部構造は上記の構成としたので、ロッカインナの局所的な変形が抑えられ、側突荷重の高い伝達効率を維持できる。
第1の実施形態に係る車両側部結合部構造を車内側から見た示す斜視図である。 第1の実施形態に係る車両側部結合部構造を車内後方側から見た示す斜視図である。 車体側部の概略構成を示す側面図である。 車両側部結合部構造の縦断面図(図1の4−4線断面図)である。 ピラーの水平断面図(図1の5−5線断面図)である。 車両側部結合部構造の水平断面図(図1の6−6線断面図)である。 第2の実施形態に係る車両側部結合部構造を車内側から見た示す斜視図である。 第2の実施形態に係る車両側部結合部構造の水平断面図(図7の8−8線断面図)である。 その他の実施形態に係る車両側部結合部構造の水平断面図である。
[第1の実施形態]
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る車体側部結合構造の適用された車両の第1の実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車幅方向内側を示している。
図3には、車両の本実施形態の車両側部結合部構造30が適用された自動車10(車両)の一部が模式的な側面図にて示されている。図1、2には車両側部結合部構造30が車室内側から見た斜視図で示されており、図4には図1の4−4線に沿った車両側部結合部構造30の拡大断面図が示されている。
図3に示されるように、車体側部12には、フロント側から順にフロントピラー14(Aピラー)、センタピラー16(Bピラー)、及びリヤピラー18(Cピラー)が配設されている。なお、フロントピラー14、センタ16、及びリヤピラー18は、左右一対設けられている。センタピラー16は、車体側部12に形成されたフロントドア用開口部20A及びリヤドア用開口部20Bとの間に配置され、略車両上下方向を長手方向とする骨格部材とされている。
センタピラー16の上端部16Aは、ルーフサイドレール部22における車体前後方向の中間部に結合されている。ルーフサイドレール部22は、車両ルーフの両サイドにおいて略車体前後方向を長手方向として配置された骨格部材とされている。
また、センタピラー16の下端部16Bは、ロッカ24(「サイドシル」ともいう。)における車体前後方向の中間部に結合されている。ロッカ24は、車体下部の両サイドにおいて略車体前後方向を長手方向として配置された骨格部材とされている。
(ロッカインナパネル)
図2及び図4に示されるように、ロッカ24は、ロッカインナパネル26を備えている。
ロッカインナパネル26は、ロッカ24の車幅方向内側の部位を構成し、車体側部12の下端部で車体前後方向を長手方向として配置されており、上壁26A、下壁26B、内側壁26C、上壁26Aの車幅方向外端に形成される上フランジ部26Aa、下壁26Bの車幅方向外端に形成される下フランジ部26Bbとを含んで構成され、車幅方向外向きに開口された断面略ハット形状とされている。
(アウター一体リインフォースパネル)
ロッカインナパネル26の車幅方向外側には、アウター一体リインフォースパネル40が配置されており、図4に示すように、アウター一体リインフォースパネル40のさらに車幅方向外側には、サイメンアウタ(サイドアウタパネル)52が配置されている。
図2に示すように、アウター一体リインフォースパネル40は、ロッカインナパネル26の車幅方向外側に配置されて車両前後方向に延びるロッカアウタリインフォース部46とロッカアウタリインフォース部46の車両上方側から車両上方に向けて延びるピラーアウタリインフォース部44とを含んで1枚の鋼板から一体に成形されている。
図2、及び図4に示すように、ロッカアウタリインフォース部46は、上壁46A、下壁46B、外側壁46C、上壁46Aの車幅方向内端に形成される上フランジ部46Aa、下壁46Bの車幅方向内端に形成される下フランジ部46Bbを含んで構成され、ピラーアウタリインフォース部44との連結部分を除き、車幅方向内向きに開口された断面略ハット形状とされている。
ロッカアウタリインフォース部46の上フランジ部46Aa及び下フランジ部46Bbは、その一般面が車両上下方向及び車体前後方向を含む面を面方向として配置されている。
そして、ロッカアウタリインフォース部46は、上フランジ部46Aaがロッカインナパネル26の上フランジ部26Aaの車幅方向外側に重ね合わせられてスポット溶接により接合され、下フランジ部46Bbがロッカインナパネル26の下フランジ部26Bbの車幅方向外側に重ね合わせられてスポット溶接により接合されている。
図1、及び図2に示すように、アウター一体リインフォースパネル40のピラーアウタリインフォース部44は、略車両上下方向を長手方向として配置され、略車両前後方向及び上下方向に沿った方向を面方向とした車幅方向外側壁44A、車幅方向外側壁44Aの車両前側端から車幅方向内側へ向けて延びる車両前方側壁面44B、車幅方向外側壁44Aの車両後側端から車幅方向内側へ向けて延びる車両後方側壁面44C、車両前方側壁面44Bの車幅方向内端から車両前方向側へ向けて延びる前フランジ部44Bb、車両後方側壁面44Cの車幅方向内端から車両後方向側へ向けて延びる後フランジ部44Ccを備えて、水平断面形状が車幅方向内向きに開口された断面略ハット形状とされている。
図1に示すように、ピラーアウタリインフォース部44の下端側、即ちロッカアウタリインフォース部46との接続部分付近の車両側面視形状は、ロッカアウタリインフォース部46へ向かうにしたがって徐々に広がる形状とされている。以後、ピラーアウタリインフォース部44の下部のロッカアウタリインフォース部46へ向かうにしたがって徐々に広がっている部分をピラーアウタ裾野部48と呼ぶ。
このピラーアウタ裾野部48では、車両前方側壁面44B、及び車両後方側壁面44Cは、共に車両上下方向から車両前後方向に向きを変えるように湾曲しており、車両前方側壁面44Bの下端側はピラーアウタリインフォース部44の車両前側に位置するロッカアウタリインフォース部46の上壁46Aに一体的に連結され、車両後方側壁面44Cの下端側はピラーアウタリインフォース部44の車両後側に位置するロッカアウタリインフォース部46の上壁46Aに一体的に連結されている。
なお、車両前方側壁面44B、及び車両後方側壁面44Cは、車両側面視で単一の曲率半径からなる円弧曲面であっても良く、曲率半径の異なる複数の円弧曲面を滑らか、かつ連続的に繋げた様な曲面であっても良く、放物線の一部分等であっても良い。
なお、ピラーアウタリインフォース部44の前フランジ部44Bbは、ピラーアウタリインフォース部44の車両前側に位置するロッカアウタリインフォース部46の上フランジ部46Aaに一体的に連結され、後フランジ部44Ccはピラーアウタリインフォース部44の車両後側に位置するロッカアウタリインフォース部46の上フランジ部46Aaに一体的に連結されている。
本実施形態のロッカアウタリインフォース部46は、ピラーアウタリインフォース部44との接続部分において、その上壁46Aが設けられておらず、ロッカ内部空間とピラー内部空間とが互いに連通しておらず、ロッカ24は該接続部分で開断面とされ、その他の車両前後方向部分では、ロッカアウタリインフォース部46の上フランジ部46Aaがロッカインナパネル26の上フランジ部26Aaにスポット溶接により接合され、ロッカアウタリインフォース部46の下フランジ部46Bbがロッカインナパネル26の下フランジ部26Bbにスポット溶接により接合されて閉断面を形成している。
(ピラーインナ)
図2、及び図4に示すように、ピラーアウタリインフォース部44の車幅方向内側には、鋼板のプレス成形品とされたピラーインナ60が配置されている。
ピラーインナ60は、ピラーアウタリインフォース部44の車幅方向外側壁44Aと対向して車幅方向内側に配置される車幅方向内側壁60Aと、車幅方向内側壁60Aの車両前側端から車幅方向外側へ延びる車両前方側壁面60B、車両前方側壁面60Bの車幅外側端から車両前方向側へ延びる前フランジ部60Bb、車幅方向内側壁60Aの車両後側端から車幅方向外側へ延びる車両後方側壁面60C、車両後方側壁面60Cの車幅外側端から車両後方向側へ延びる後フランジ部60Ccを備えており、ピラーアウタリインフォース部44のピラーアウタ裾野部48よりも車両上方側では、図5に示すように、水平断面形状が車幅方向内向きに開口された略ハット形状とされている。
なお、本実施形態のピラーインナ60は、ピラーアウタリインフォース部44のピラーアウタ裾野部48と対向する部分で前フランジ部60Bb、及び後フランジ部60Ccが形成されておらず、図6に示すように、前フランジ部60Bb及び後フランジ部60Ccが形成されていない部分の水平断面形状は車幅方向外向きに開口された略コ字形状とされている。
図1に示すように、本実施形態のピラーインナ60は、ピラーアウタリインフォース部44のピラーアウタ裾野部48よりも上方側で、ピラーインナ60の前フランジ部60Bbとピラーアウタリインフォース部44の前フランジ部44Bbとがスポット溶接にて接合され、ピラーインナ60の後フランジ部60Cc前フランジ部60Bbとピラーアウタリインフォース部44の後フランジ部44Ccとがスポット溶接にて接合され、これにより、ピラーアウタ裾野部48よりも上方側では、ピラーインナ60とピラーアウタリインフォース部44とで閉断面が形成されている。
図1、及び図6に示すように、車幅方向内側壁60Aの下端には車幅方向内側へ延びるフランジ部60Aaが形成され、車両前方側壁面60Bの下端には車両前方側へ延びるフランジ部60Bcが形成され、車両後方側壁面60Cの下端には車両後方側へ延びるフランジ部60Cdが形成されている。
これらフランジ部60Aa、フランジ部60Bc、及びフランジ部60Cdは、ロッカインナパネル26の上壁26Aにスポット溶接により接合されている。
図2、及び図4に示すように、本実施形態では、センタピラー16のピラーアウタリインフォース部44とピラーインナ60との車幅方向合計幅寸法Wに占めるピラーインナ60の車幅方向寸法wiの割合が車両上方側よりもロッカインナ側の方で大となっている。より詳しくは、図1及び図4に示すように、ピラーアウタ裾野部48よりも上方側では、ピラーインナ60の車幅方向寸法wiがピラーアウタリインフォース部44の車幅方向寸法woよりもが小さく、かつ一定幅に設定されているが、ピラーアウタ裾野部48と対向している部分では、ロッカインナパネル26との接合部分に向けてピラーインナ60の車幅方向寸法wiが漸増し、ロッカインナパネル26との接合部分では、ピラーインナ60の車幅方向寸法wiがピラーアウタリインフォース部44の車幅方向寸法woよりも大となっている。
本実施形態では、センタピラー16とロッカ24との接合部において、ピラーアウタリインフォース部44とピラーインナ60との車幅方向合計幅寸法Wに占めるピラーインナ60の車幅方向寸法wiの割合が50%を超えている。
図4に示すように、本実施形態では、センタピラー16とロッカ24との接合部において、ピラーインナ60の車幅方向寸法wiがピラーアウタリインフォース部44の車幅方向寸法woよりも大となっているため、これに合わせて、ロッカインナパネル26の上壁26Aもロッカアウタリインフォース部46の上壁46Aよりも幅広となっている。
なお、本実施形態では、ロッカインナパネル26の下壁26Bがロッカアウタリインフォース部46の下壁46Bよりも幅狭となっているが、ロッカインナパネル26の下壁26Bが、ロッカアウタリインフォース部46の下壁46Bと同じ幅であっても良く、ロッカインナパネル26の下壁26Bがロッカアウタリインフォース部46の下壁46Bよりも幅広となっていても良い。
図1、及び図4に示すように、ロッカインナパネル26の車幅方向内側にはフロアパネル54が配置され、フロアパネル54の車幅方向外側端部に形成されたフランジ54Aがロッカインナパネル26の内側壁26Cにスポット溶接にて接合されている。
フロアパネル54の上部には、車幅方向に沿って延びる断面略ハット形状とされたクロスメンバ56が配置されている。クロスメンバ56は、下端側に形成されたフランジ56Aがスポット溶接にてフロアパネル54に接合されており、車幅方向端側に形成されたフランジ56Bがスポット溶接にてロッカインナパネル26の内側壁26Cに接合されている。
本実施形態では、クロスメンバ56は、ピラーインナ60の車幅方向内側に位置している。また、本実施形態では、クロスメンバ56の幅(車両前後方向のフランジ部を除く)が、ピラーインナ60の下端の幅(車両前後方向のフランジ部を除く)よりも若干狭いが、ピラーインナ60の下端の幅と同一寸法であっても良く、ピラーインナ60の下端の幅よりも広くても良い。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の車両側部結合部構造30に側突荷重が入力した際の作用及び効果について説明する。
本実施形態の車両側部結合部構造30では、ピラーアウタ裾野部48よりも上側において、ピラーアウタリインフォース部44とピラーインナ60との車幅方向合計幅寸法Wに占めるピラーアウタリインフォース部44の車幅方向寸法woの割合が下端側のピラーアウタ裾野部48よりも大となっているので、センタピラー16は、厚板で形成されて剛性高いピラーアウタリインフォース部44がピラー上側を主として構成していることとなり、側突荷重入力部分の変形抑制効果が高くなっている。
ピラーアウタリインフォース部44に入力された側突荷重は、その内側に接合されたピラーインナ60に伝達され、ピラーアウタリインフォース部44及びピラーインナ60は、下側部分がロッカ24との結合部分付近を支点として車幅方向へ倒れる方向となるので、側突荷重はピラーインナ60の下端に形成されたフランジ部60Aa、フランジ部60Bc、及びフランジ部60Cdを介してロッカインナパネル26の上壁26Aへと伝達される。
本実施形態の車両側部結合部構造30では、ピラーインナ60の下端がロッカインナパネル26の上壁26Aに接合され、センタピラー16とロッカ24との接合部分においてピラーインナ60の車幅方向寸法wiが、ピラーアウタリインフォース部44の車幅方向寸法woよりも大となっているため、ピラーインナ60からロッカインナパネル26への荷重伝達効率が向上し、ロッカ24が開断面とされるセンタピラー16とロッカ24との接合部分の強度が増してセンタピラー16が車幅方向内側へ倒れ難くなる。
また、本実施形態では、ピラーインナ60の下端に形成されたフランジ部60Aa、フランジ部60Bc、及びフランジ部60Cdの広い面積部分を介して衝突荷重がロッカインナパネル26の上壁26Aへ伝達されるので、上壁26Aに対して局所的に衝突荷重が集中せず、上壁26Aの変形が抑えられるので、ピラーインナ60からロッカインナパネル26への荷重伝達効率を向上させることができる。
さらに、センタピラー16の車両幅方向内側には、車両のプラットフォームを構成しているクロスメンバ56が配置されているので、ロッカインナパネル26へ伝達された側突荷重は、効率的にクロスメンバ56に伝達される。
このように、本実施形態の車両側部結合部構造30では、ピラーインナ60の車幅方向寸法wiをロッカインナ側へ向けて漸増し、ロッカインナパネル26との結合部分において、ピラーインナ60の車幅方向寸法wiをピラーアウタリインフォース部44の車幅方向寸法よりも大にするという簡単な構成で側面衝突における荷重を効率的にロッカインナパネル26へ伝達することができるので、ピラーアウタリインフォース部44とロッカアウタリインフォース部46とを1枚の鋼板で成形したリインフォース一体構造を採用しているが、側突に対して高い強度が得られており、センタピラー16とロッカ24との結合部等に補強部材を追加する必要性が無く、軽量化を図りつつも部品点数が増加していない。
なお、本実施形態の車両側部結合部構造30では、センタピラー16とロッカ24との接合部において、センタピラー16のピラーアウタリインフォース部44とピラーインナ60との車幅方向合計幅寸法Wに占めるピラーインナ60の車幅方向寸法wiの割合が50%を超えているので、側突荷重を高い効率でピラーインナ60からロッカインナパネル26へ伝達することが可能となっている。
センタピラー16とロッカ24との接合部におけるセンタピラー16の車幅方向寸法Wに占めるピラーインナ60の車幅方向寸法wiの割合が60%を超えれば更に伝達効率が向上し、70%を超えればより一層伝達効率が向上する。なお、側突時のセンタピラー16の倒れ変形が増加しない範囲内で、ピラーインナ60の車幅方向寸法wiの割合を増加させることができる。
[第2の実施形態]
図7及び図8にしたがって、本発明の第2の実施形態に係る車両側部結合部構造30を説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符合を付し、その説明は省略する。
図7、及び図8に示すように、本実施形態のピラーインナ60は、ピラーアウタリインフォース部44のピラーアウタ裾野部48の形状に合わせて前フランジ部60Bb、及び後フランジ部60Ccがロッカインナパネル26に向けて幅広に形成され、前フランジ部60Bb、及び後フランジ部60Ccは、それぞれピラーアウタ裾野部48の前フランジ部44Bb、及び後フランジ部44Ccにスポット溶接にて接合されると共に、ロッカインナパネル26の上フランジ部26Aaにもスポット溶接にて接合されている。
なお、本実施形態のピラーインナ60において、ピラーアウタリインフォース部44のピラーアウタ裾野部48と対向してロッカインナパネル26に向けて幅広に形成されている部分が、ピラーインナ裾野部62である。
また、前フランジ部60Bbの下端、及び後フランジ部60Ccの下端には、各々フランジ部61が形成されており、該フランジ部61はスポット溶接にてロッカインナパネル26の上壁26Aに接合されている。
本実施形態の車両側部結合部構造30では、ピラーアウタ裾野部48の車幅方向内側がピラーインナ裾野部62によって完全に塞がれており、ピラー部分が閉断面化されており、センタピラー16とロッカ24との接合部側におけるピラーアウタリインフォース部44とピラーインナ60との接合面積、及びピラーインナ60とロッカインナパネル26との接合面積が第1の実施形態よりも増加しているので、第1の実施形態よりもセンタピラー16とロッカ24との接合強度が向上し、側突荷重の伝達効率を向上することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態の車両側部結合部構造30では、図6に示すように、ロッカインナパネル26の上フランジ部26Aa、及びロッカアウタリインフォース部46の上フランジ部46Aaが、各々ロッカインナパネル26、及びロッカアウタリインフォース部46の長手方向に沿って形成され、ロッカインナパネル26の上壁26A、及びロッカアウタリインフォース部46の上壁46Aがロッカ長手方向に同じ幅で延びていたが、図9に示すように、上方から見て、ロッカインナパネル26の上フランジ部26Aa、及びロッカアウタリインフォース部46の上フランジ部46Aaの一部分を車幅方向外側へ向けて凸となるように屈曲させ、ピラーインナ60との結合部分においてロッカインナパネル26の幅を広く、他の部分では、ロッカインナパネル26の幅を狭くしても良い。
上記実施形態では、図4に示すように、センタピラー16を車両前後方向から見た時に、ピラーインナ60とピラーアウタリインフォース部44との接合面を、センタピラー16とロッカ24との結合部に向けて車幅方向外側へ向けて変位させることで、センタピラー16とロッカ24との結合部においてピラーインナ60の車幅方向寸法wiを大きくしたが、本発明はこれに限らず、例えば、ピラーインナ60の車幅方向内側の車幅方向内側壁60Aを、センタピラー16とロッカ24との結合部に向けて車幅方向内側へ変位するように湾曲させることで、該結合部分においてピラーインナ60の車幅方向寸法wiを大きくしても良い。
上記実施形態では、本発明をセンタピラー16とロッカ24との結合部に適用した例を上げたが、本発明は、センタピラー16以外のピラーとロッカ24との結合部に適用することも可能である。
10 自動車(車両)
12 車体側部
16 センタピラー(ピラー)
24 ロッカ
26 ロッカインナパネル(ロッカインナ)
30 車両側部結合部構造
40 アウター一体リインフォースパネル(アウター一体リインフォース)
44 ピラーアウタリインフォース部
46 ロッカアウタリインフォース部
48 ピラーアウタ裾野部
60 ピラーインナ
60Aa フランジ部(フランジ)
60Bc フランジ部(フランジ)
60Cd フランジ部(フランジ)
62 ピラーインナ裾野部

Claims (4)

  1. 車両側部の下側に配置され車体前後方向に延びるロッカアウタリインフォース部と前記ロッカアウタリインフォース部から車体上方へ延びるピラーアウタリインフォース部とが一体的に成形されたアウター一体リインフォースと、
    前記ピラーアウタリインフォース部の車幅方向内側に配置され、前記ピラーアウタリインフォース部の車両前後方向両側部に接合されるピラーインナと、
    前記ロッカアウタリインフォース部の車幅方向内側に配置され、前記ロッカアウタリインフォース部の車両上下方向両端部に接合されると共に、上側面に前記ピラーインナの下端が接合されるロッカインナと、を備えた車両側部結合部構造であって、
    前記ピラーアウタリインフォース部の車幅方向寸法と前記ピラーインナの車幅方向寸法とを合計した車幅方向合計幅寸法に占める前記ピラーインナの車幅方向寸法の割合が、車両上方側よりもロッカインナ側の方で大となっている、車両側部結合部構造。
  2. 前記ピラーアウタリインフォース部及び前記ピラーインナピラーの下端において、前記車幅方向合計幅寸法に占める前記ピラーインナの車幅方向寸法の割合が50%を超えている、請求項1に記載の車両側部結合部構造。
  3. 前記ピラーアウタリインフォース部は前記ロッカアウタリインフォース部へ向かうにしたがって車両前後方向の幅が漸増するピラーアウタ裾野部をロッカアウタリインフォース部側に備え、
    前記ピラーインナは、前記ピラーアウタ裾野部に接合され、前記ロッカインナへ向かうにしたがって車両前後方向の幅が漸増するピラーインナ裾野部をロッカインナ側に備えている、請求項1または請求項2に記載の車両側部結合部構造。
  4. 前記ピラーインナの下端に、前記ロッカインナの上側面に接合されるフランジが形成されている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両側部結合部構造。




















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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102014112882A1 (de) * 2014-09-08 2016-03-10 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Fahrzeugkarosserie und Verfahren zur Herstellung einer solchen
CN105814422A (zh) * 2013-12-05 2016-07-27 新日铁住金株式会社 测试体支承器具、使用了该支承器具的结构构件的碰撞试验装置以及碰撞试验方法

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