JP2011236331A - ホットメルトシーリング材組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温における剪断強度、密着性に優れるホットメルトシーリング材組成物の提供。
【解決手段】ブチルゴムを100質量部と、スチレン量が25質量%以上であるSEBSを50〜250質量部と、スチレン量が20質量%以下であるSEBSを35〜175質量部と、SEBを15〜75質量部とを含有するホットメルトシーリング材組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、ホットメルトシーリング材組成物に関する。
従来、ブチルゴム系ホットメルトシール材は、塗布作業性や密着性に優れるものであり、自動車ドア用シーリング材(例えば、塗板とポリエチレンシートのような防水スクリーンシートとの間のシーリング材)として使用されている。
一方、(a1)芳香族ビニル重合体ブロック−イソブチレン重合体ブロックからなるジブロック共重合体と、(a2)芳香族ビニル重合体ブロック−イソブチレン重合体ブロック−芳香族ビニル重合体ブロックからなるトリブロック共重合体、芳香族ビニル重合体ブロック−共役ジエン系重合体ブロック−芳香族ビニル重合体ブロックからなるトリブロック共重合体、および芳香族ビニル重合体ブロック−共役ジエン系重合体ブロック−芳香族ビニル重合体ブロックからなるトリブロック共重合体の共役ジエン系重合体部位を水添したものから選ばれる少なくとも1種のトリブロック共重合体とを含有する粘着剤組成物が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−314653号公報
しかしながら、本発明者らは、ブチルゴム、スチレン量が20質量%以下であるSEBSおよびSEBジブロック共重合体を含有するブチルゴム系組成物は、高温下の剪断強度について改善の余地があることを見出した。
この問題について、本願発明者らは、ブチルゴムと、スチレン量が25質量%以上であるSEBSとを含有する組成物が、高温における剪断強度に優れることを見出した。しかしこのような組成物は密着性に劣ることを本願発明者らは見出した。
そこで、本発明は、高温における剪断強度、密着性に優れるホットメルトシーリング材組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、ブチルゴムを100質量部と、スチレン量が25質量%以上であるSEBSを50〜250質量部と、スチレン量が20質量%以下であるSEBSを35〜175質量部と、SEBを15〜75質量部とを含有する組成物が、高温における剪断強度、密着性に優れるホットメルトシーリング材組成物となることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記1〜3を提供する。
1. ブチルゴムを100質量部と、スチレン量が25質量%以上であるSEBSを50〜250質量部と、スチレン量が20質量%以下であるSEBSを35〜175質量部と、SEBを15〜75質量部とを含有するホットメルトシーリング材組成物。
2. 前記SEBはそのスチレン量が20質量%以下であり、前記スチレン量が20質量%以下であるSEBSと該スチレン量が20質量%以下であるSEBとの合計量中、該スチレン量が20質量%以下であるSEBの量が5質量%以上である上記1に記載のホットメルトシーリング材組成物。
3. ドア用に使用される上記1または2に記載のホットメルトシーリング材組成物。
本発明のホットメルトシーリング材組成物は、高温における剪断強度、密着性に優れる。
図1は、本願発明の実施例において使用された積層体を模式的に示す図である。 図2は、本願発明において剪断試験で評価されたクリープ、スリップの評価方法を模式的に示す断面図である。
本発明について以下詳細に説明する。
本発明のホットメルトシーリング材組成物は、ブチルゴムを100質量部と、スチレン量が25質量%以上であるSEBSを50〜250質量部と、スチレン量が20質量%以下であるSEBSを35〜175質量部と、SEBを15〜75質量部とを含有する組成物である。
ブチルゴムについて以下に説明する。
本発明のホットメルトシーリング材組成物に含有されるブチルゴム(IIR)はイソブテンとイソプレンの共重合体であれば特に限定されない。ブチルゴムとしてハロゲン化ブチルゴム(塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム等)を使用することができる。
ブチルゴムのムーニー粘度(ML1+8,125℃)は25〜45であるのが高温における剪断強度、密着性により優れるという観点から好ましい。
ブチルゴムの比重は0.85〜1.00であるのが高温における剪断強度、密着性により優れるという観点から好ましい。
ブチルゴムはそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
スチレン量が25質量%以上であるSEBSについて以下に説明する。
本発明のホットメルトシーリング材組成物に含有される、スチレン量が25質量%以上であるSEBSは、スチレン量が25質量%以上である、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンのトリブロック共重合体(スチレン−水添ブタジエン−スチレンのトリブロックを有するブロック共重合体)であれば特に制限されない。
本発明のホットメルトシーリング材組成物は、スチレン量が25質量%以上であるSEBSを含有することによって、高温における剪断強度に優れる。本願明細書においてスチレン量が25質量%以上であるSEBSを以下「SEBS−1」ということがある。
本発明において、SEBS−1のスチレン量は1モルのSEBS−1中、25質量%以上である。SEBS−1のスチレン量は、高温における剪断強度、混合性に優れるという観点から、25〜35質量%であるのが好ましい。
スチレン量が25質量%以上であるSEBSを25質量%含有するトルエン溶液の粘度は、高温における剪断強度により優れ、混合時の流動性に優れるという観点から、2Pa・s以下であるのが好ましい。
スチレン量が25質量%以上であるSEBSのメルトフローレート(MFR)は、高温における剪断強度により優れ、混合時の流動性に優れるという観点から、1g/10分以下(200℃、5kgの条件下)であるのが好ましい。
スチレン量が25質量%以上であるSEBSとして市販品を使用することができる。スチレン量が25質量%以上であるSEBSの市販品としては、例えば、Kraton G1652(クレイトンポリマージャパン社製)が挙げられる。
SEBS−1はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明において、スチレン量が25質量%以上であるSEBSの量は、ブチルゴム100質量部に対して、50〜250質量部である。高温における剪断強度により優れるという観点から、スチレン量が25質量%以上であるSEBSの量は、ブチルゴム100質量部に対して、100〜250質量部であるのが好ましい。
スチレン量が20質量%以下であるSEBSについて以下に説明する。
本発明のホットメルトシーリング材組成物に含有される、スチレン量が20質量%以下であるSEBSは、スチレン量が20質量%以下である、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンのトリブロック共重合体(スチレン−水添ブタジエン−スチレンのトリブロックを有するブロック共重合体)であれば特に制限されない。
本発明のホットメルトシーリング材組成物は、スチレン量が20質量%以下であるSEBSを含有することによって、密着性(特に高温における密着性)に優れる。スチレン量が20質量%以下であるSEBSを以下「SEBS−2」ということがある。
本発明において、SEBS−2のスチレン量は1モルのSEBS−2中、20質量%以下である。SEBS−2のスチレン量は、高温における剪断強度により優れるという観点から、10〜20質量%であるのが好ましい。
SEBS−2はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明において、スチレン量が20質量%以下であるSEBSの量は、ブチルゴム100質量部に対して、35〜175質量部である。
高温における剪断強度、密着性により優れるという観点から、スチレン量が20質量%以下であるSEBSの量は、ブチルゴム100質量部に対して、35〜175質量部であるのが好ましい。
SEBについて以下に説明する。
本発明のホットメルトシーリング材組成物に含有されるSEBは、スチレン−エチレン/ブチレンのジブロック共重合体(スチレン−水添ブタジエンのジブロックを有するブロック共重合体)であれば特に制限されない。
本発明のホットメルトシーリング材組成物はSEBを含有することによって、密着性(特に高温における密着性)に優れる。
SEBとしては例えば、1モルのSEB中のスチレン量が20質量%以下のものが挙げられる。SEBのスチレン量は、高温における密着性により優れるという観点から、5〜20質量%であるのが好ましく、10質量%以下であるのがより好ましい。
また、SEBは1モルのSEB中のスチレン量が10質量%を超え20質量%以下のものを含むことができる。
SEBはそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明において、SEBの量は、ブチルゴム100質量部に対して、15〜75質量部である。SEBの量は、密着性(特に高温における密着性)により優れるという観点から、ブチルゴム100質量部に対して、15〜75質量部であるのが好ましい。
また、SEBの量は、高温における剪断強度、密着性(特に高温における密着性)により優れるという観点から、SEBS−2とSEBとの合計量中、5質量%以上であるのが好ましく、15〜50質量%であるのがより好ましい。SEBのスチレン量が20質量%以下または10質量%以下である場合も同様である。
本発明において、SEBS−2とSEBとは混合物として使用することができる。SEBS−2に混合されるSEBはスチレン量が10質量%以下であるSEBであるのが好ましい態様の1つとして挙げられる。混合物中のSEBの量は上記と同義である。
SEBS−2とSEBとの混合物を25質量%含有するトルエン溶液の粘度は混合時の粘度に適しているという観点から、5Pa・s以下であるのが好ましい。
SEBS−2とSEBとの混合物のメルトフローレート(MFR)は、高温における剪断強度により優れ、混合時の流動性に優れるという観点から、4〜12g/10分(200℃、5kgの条件下)であるのが好ましい。
SEBS−2とSEBとの混合物として、市販品を使用することができる。混合物の市販品としては、例えば、Kraton G1657(クレイトンポリマージャパン社製)が挙げられる。
SEBS−1はスチレン量が10質量%を超え20質量%以下であるのSEB(スチレン−エチレン/ブチレンのジブロック共重合体:スチレン−水添ブタジエンのジブロックを有するブロック共重合体)を含むことができる。スチレン量が10質量%を超え20質量%以下であるSEBの量は高温における剪断強度により優れ、混合時の流動性に優れるという観点からSEBS−1とスチレン量が10質量%を超え20質量%以下であるSEBとの合計量中0以上1質量%未満であるのが好ましい。SEBS−1とスチレン量が10質量%を超え20質量%以下であるSEBとの混合物の溶液粘度、MFRはSEBS−1と同義である。
本発明のホットメルトシーリング材組成物は、ブチルゴム、SEBS−1、SEBS−2およびSEB以外にさらに添加剤を含有することができる。
添加剤は、ホットメルトシーリング材組成物が含有することができるものであれば特に制限されない。例えば、ブチルゴム、SEBS−1、SEBS−2およびSEB以外のジエン系ゴム、非ジエン系ゴム、熱可塑性エラストマー、触媒、フィラー、可塑剤、軟化剤、接着付与剤、ワックス、タッキファイヤー、加硫促進剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、安定剤、香料、揺変剤、紫外線吸収剤、シランカップリング剤が挙げられる。
ワックスとしては、例えば、アタクチック−ポリプロピレン(APP)、非晶質ポリ−α−オレフィン(APAO、エチレン−プロピレン−ブテン三元共重合体)等のような非晶質ポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、フィッシャー・トロプシュワックス等が挙げられる。
ワックスの量は、溶融性、接着性に優れるという観点から、ブチルゴム100質量部に対して、20〜200質量部であるのが好ましく、50〜100質量部であるのがより好ましい。
充填剤(フィラー)としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、ホワイトカーボン、シリカ、カーボンブラック等が挙げられる。充填剤の量は、強度に優れるという観点から、ブチルゴム100質量部に対して、100〜10,000質量部であるのが好ましく、1,000〜5,000質量部であるのがより好ましい。
可塑剤としては、例えば、フタル酸エステル、グリコールエステル、炭化水素系可塑剤(ポリブテン、ポリイソブチレン、エチレン−プロピレンオリゴマー)等が挙げられる。老化防止剤としては、例えば、フェノール系、アミン系のものが挙げられる。
タッキファイヤー(樹脂系粘着付与剤)としては、例えば、ロジン樹脂、テルペン樹脂、脂環族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロン−インデン樹脂等やこれらの変性物、水素添加物が挙げられる。
タッキファイヤーの量は接着に優れるという観点から、ブチルゴム100質量部に対して、50〜500質量部であるのが好ましく、50〜200質量部であるのがより好ましい。
本発明のホットメルトシーリング材組成物はその製造について特に制限されない。例えば、ブチルゴム、SEBS−1、SEBS−2およびSEBと、必要に応じて使用することができる添加剤とを混合することによって製造することができる。また、ブチルゴム、SEBS−1(SEBS−1はSEBを含んでもよい。)、およびSEBS−2とSEBとの混合物、ならびに必要に応じて使用することができる添加剤とを混合することによって製造することができる。
本発明のホットメルトシーリング材組成物を使用して積層体を製造することができる。積層体としては例えば、第1の部材と第2の部材との間に本発明のホットメルトシーリング材組成物から得られるシーリング材を少なくとも有する積層体が挙げられる。
本発明のホットメルトシーリング材組成物を使用することができる部材(被着体)としては、例えば、ガラス;アルミニウム、陽極酸化アルミニウム、鉄、鋼板、亜鉛鋼板、銅、ステンレスのような各種金属;モルタルや石材のような多孔質部材;フッ素電着、アクリル電着やフッ素塗装、ウレタン塗装、アクリルウレタン塗装によって塗装された部材;シリコーン系、変成シリコーン系、ウレタン系、ポリサルファイド系、ポリイソブチレン系のようなシーリング材の硬化物;ポリエチレンなどのポリオレフィン、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂のような樹脂;NBR、EPDMのようなゴム類が挙げられる。
本発明のホットメルトシーリング材組成物はその軟化温度が80〜120℃であるのが好ましい。本発明のホットメルトシーリング材組成物を被着体に適用(例えば、塗布)する方法は特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。本発明のホットメルトシーリング材組成物は80℃以下(または80℃未満)の条件下において固化し被着体と密着することができる。
本発明のホットメルトシーリング材組成物は、高温における剪断強度、密着性に優れるので、被着体が水平に設置される場合のほか、被着体が垂直に設置される場合、被着体が傾斜を持って配置される場合に使用することができる。
本発明のホットメルトシーリング材組成物は、シーリング材として建物に使用することができる。また各種自動車用部品、例えばドア等(例えば、自動車ドア防水スクリーンシートとインナーパネルとの間のシーリング材)に用いることもできる。
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されない。
<積層体の製造>
下記のようにして得られた積層体について、剪断強度、クリープ、接着性を以下の方法で評価した。結果を第1表に示す。
本願発明の実施例について添付の図面を用いて以下に説明する。
図1は、本願発明の実施例において使用された積層体を模式的に示す図である。
図1(A)は、積層体を模式的に示す斜視図である。図1(A)において、積層体10は、鋼板に塗料が塗布された鋼板3とポリエチレンシート5(25mm巾、50mm長さ)との間に、シーリング材1を有する。積層体10は、以下のようにして得られた組成物1を鋼板3とポリエチレンシート5との間にスペーサー(内空:20mm巾、10mm長さ、10mm厚さ。図示せず。)を用いて打設し、20℃、65%RH(相対湿度)で7日間養生させて、組成物1をシーリング材1とすることによって得られた。
図1(B)は、図1(A)のA−A断面図である。図1(B)において示されるように、ポリエチレンシート5の端部9を組成物1の端部(図示せず。)にあわせるようにしてポリエチレンシート5を配置した。
<評価>
(1)剪断強度
上記のとおり得られた積層体10の最大引張応力(Tmax)をJIS A1439:2004に記載された方法に準じて20℃および80℃にて測定し、その結果を剪断強度(剪断力)とした。
剪断強度の評価基準としては、20℃での剪断強度が0.8N/TP以上である場合、常温における剪断強度に優れるとした。また、80℃での剪断強度が0.8N/TP以上である場合、高温における剪断強度に優れるとした。
なお第1表において剪断強度の単位はN/TPであり、テストピース当たりの強度を示す。
(2)クリープ接着性(剪断試験)
図2は、本願発明において剪断試験で評価されたクリープ、スリップの評価方法を模式的に示す断面図である。
図2において、上記のように得られた積層体10を端部9を上にして垂直に立て、ポリエチレンシート5の下端部(図示せず。)に重さ1.0gのおもり7を付け、積層体10を80℃の条件下に12時間置いた。
クリープ接着性の評価方法について以下に説明する。
12時間後のクリープ、スリップ(密着性)について、ポリエチレンシート5が、積層体10を垂直に立てた状態から落下長さ(図2におけるL1+L2)を測定し、L1をスリップ長とし、L2[シーリング材1が積層体10を垂直に立てた状態から垂変形した部分(垂直方向に変形した部分)の長さ]をクリープ長とした。
クリープ長(L2)が10mm未満である場合は、耐クリープ性に優れる。
スリップ長(L1)が10mm未満である場合は、密着性(接着性)に優れる。
クリープ長(L2)が10mm未満であり、スリップ長(L1)が10mm未満である場合は、耐クリープ性および密着性(接着性)に優れる。つまり、耐クリープ性に優れかつ密着性(耐スリップ性)が改善されていることを示す。
2.ホットメルトシーリング材組成物の製造
下記第1表に示す成分を同表に示す量(質量部)で用いてそれらを加熱撹拌器で190℃の条件下で均一に混合してホットメルトシーリング材組成物を製造した。
Figure 2011236331
第1表に示されている各成分は以下のとおりである。
・ブチルゴム1:商品名JSRブチル065(JSR社製)、ムーニー粘度ML1+8(125℃)32、比重0.92
・ワックス:エチレン−プロピレン−ブテン三元共重合体(エチレン/プロピレン/ブテン=11.3/64.8/23.9質量%、商品名ベストプラスト708、エボニックデグサ社製)
・タッキファイヤー:水素添加石油樹脂(商品名エスコレッツ235E、日本石油社製)
・フィラー:タルク(商品名PKP−81、富士タルク社製)
・可塑剤:ジイソノニルフタレート、DINP(ジェイ・プラス社製)
・SEBS−1(1):スチレン量が30質量%である、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンのトリブロック共重合体。溶液粘度1.8Pa・s(溶液粘度は25℃条件下、SEBS−1(1)を25質量%を含有するトルエン溶液を使用して測定された。)。MFR1g/10分未満(200℃、5kg条件下)。商品名Kraton G1652(クレイトンポリマージャパン社製)。なおKraton G1652はスチレン量が15質量%のSEBジブロック共重合体をKraton G1652中の0以上1質量%未満含有する。
・SEBS−2(1):スチレン量が15質量%である、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンのトリブロック共重合体。スチレン量が15質量%であるSEBSとしてKraton G1657(クレイトンポリマージャパン社製、以下同様。)を使用。Kraton G1657は、スチレン量15質量%のSEBSを71質量%含む。第1表において示されるSEBS−2(1)の量はスチレン量が15質量%であるSEBSの正味の量である。
・SEB(1):スチレン量が8質量%である、スチレン−エチレン/ブチレンのジブロック共重合体。スチレン量が8質量%であるSEBとしてKraton G1657を使用。Kraton G1657は、スチレン量8質量%のSEBを29質量%含む。第1表において示されるSEB(1)の量はスチレン量が8質量%であるSEBの正味の量である。
なお、本発明の実施例において、SEBS−2(1)とSEB(1)との混合物としてKraton G1657を使用した。Kraton G1657の溶液粘度は4.2Pa・s(溶液粘度は25℃条件下、Kraton G1657を25質量%を含有するトルエン溶液を用いて測定された。)であり、MFRは8g/10分(200℃、5kg条件下)である。
第1表に示す結果から明らかなように、スチレン量が25質量%以上であるSEBSを含有しない比較例1は高温における剪断強度が低く、クリープが大きかった。スチレン量が20質量%以下であるSEBSとSEBとを含有しない比較例2、3はスリップが大きく密着性に劣った。
これに対して実施例1〜2は、高温における剪断強度、密着性(特に高温における密着性)に優れる。
このように、本発明のホットメルトシーリング材組成物は、高温における剪断強度が高く、密着性(具体的には、耐スリップ性、耐クリープ接着性:耐クリープ性に優れかつ耐スリップ性が改善されている、が挙げられる。またポリエチレンおよび金属に対する密着性が挙げられる。)に優れる。
本発明のホットメルトシーリング材組成物は、高温において、高い剪断強度および優れた密着性を両立させることができる。
1 シーリング材(本発明のホットメルトシーリング材組成物)
3 鋼板
5 ポリエチレンシート
7 おもり
9 端部
10 積層体
L1、L2 長さ

Claims (3)

  1. ブチルゴムを100質量部と、
    スチレン量が25質量%以上であるSEBSを50〜250質量部と、
    スチレン量が20質量%以下であるSEBSを35〜175質量部と、
    SEBを15〜75質量部とを含有するホットメルトシーリング材組成物。
  2. 前記SEBはそのスチレン量が20質量%以下であり、
    前記スチレン量が20質量%以下であるSEBSと該スチレン量が20質量%以下であるSEBとの合計量中、該スチレン量が20質量%以下であるSEBの量が5質量%以上である請求項1に記載のホットメルトシーリング材組成物。
  3. ドア用に使用される請求項1または2に記載のホットメルトシーリング材組成物。
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