JP2011234817A - 乳幼児用枕 - Google Patents

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拓哉 石田
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Abstract

【課題】側面視が三角形状の乳幼児用枕であって、本体が経年変化でも反発力の低下しない素材1種類からなり、家庭用の洗濯機にて無理なく洗濯でき、乾燥容易性のために孔を設ける場合はその直径が頭部部分において7mm以下であり、乾燥時間のバラツキを減少させるように孔のサイズや分布密度を工夫する。
【解決手段】側面視が三角形状で、本体が固綿のみからあるいは熱接着性複合短繊維のみからなり、本体に孔を設ける場合はその数を100個〜300個とし、頭部部分の孔の直径は7mm以下で、孔のサイズや分布密度が乾燥時間のバラツキを減少させるように工夫され、本体を2以上のパーツに分解可能とする場合には夫々が幅40cm以内のパーツとなる乳幼児用枕を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乳幼児用枕に関するものであり、さらに詳しくは、次の構成の乳幼児用枕に関するものである。
<構成1>
乳幼児に使用する枕であって、乳幼児の頭部が載置される面を上面とし、乳幼児の体躯が位置する側を正面として、奥行きが25cm〜40cm、幅が35cm〜60cm、背面側の高さが4cm〜10cmの範囲内であり、左右の側面視が共に正面側の角が鋭角をなす三角形状であり、本体が固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから構成され、該本体を布にて被覆してなることを特徴とする乳幼児用枕。
<構成2>
奥行きが25cm〜35cm、幅が35cm〜44cm、背面側の高さが4cm〜6cmの範囲内であることを特徴とする構成1に記載の乳幼児用枕。
<構成3>
本体が2以上のパーツに分解可能であり、分解した場合に各パーツの横幅が40cm以内であることを特徴とする構成1に記載の乳幼児用枕。
<構成4>
本体の上面あるいは下面あるいは上面と下面の両方に合計100個〜300個の孔が穿設されていることを特徴とする構成1あるいは構成2あるいは構成3に記載の乳幼児用枕。
<構成5>
本体の上面あるいは下面あるいは上面と下面の両方に穿設される孔の直径が、乳幼児の頭部が載置される部分においては7mm以下であることを特徴とする構成4に記載の乳幼児用枕。
<構成6>
本体に穿設された孔の密度が、本体の後部においては中央部より密となり、前部においては中央部より疎となっていることを特徴とする構成4あるいは構成5に記載の乳幼児用枕。
<構成7>
本体に穿設された孔の直径が、本体の後部に穿設された孔おいては中央部に穿設された孔の直径より大となり、本体の前部に穿設された孔においては中央部に穿設された孔の直径より小となっていることを特徴とする構成4あるいは構成5あるいは構成6に記載の乳幼児用枕。
<構成8>
本体を2以上のパーツに分解するための区画線が、乳幼児の頭部が載置される部分以外の部分を通過していることを特徴とする構成3あるいは構成4あるいは構成5あるいは構成6あるいは構成7に記載の乳幼児用枕。
<構成9>
本体を2以上のパーツに分解するための区画線が直線あるいは曲線あるいは直線と曲線の組み合わせをもって屈曲されていることを特徴とする構成3あるいは構成4あるいは構成5あるいは構成6あるいは構成7あるいは構成8に記載の乳幼児用枕。
<構成10>
本体が3個のパーツに分解でき、中央パーツにおいて、正面の横幅が背面の横幅より小に構成されていることを特徴とする構成3あるいは構成4あるいは構成5あるいは構成6あるいは構成7あるいは構成8あるいは構成9に記載の乳幼児用枕。
従来の乳幼児用枕は、頭部が載置される部位が凹部、あるいは孔状に形成されている、所謂「ドーナツ状」のものが主流であった。しかし、下記特許文献10の背景技術の項に詳述されているように、このようなタイプの乳幼児用枕においては乳幼児の体躯と頭部を結ぶ線が水平線状となり、授乳直後の乳幼児に、所謂「吐き戻し」や「げっぷ」、「鼻詰まり」等の芳しくない現象が多々発生することが知られていた。
このような現象の解消のために本願発明者が考案した「乳幼児用枕」が、下記特許文献10に開示されている。下記特許文献10の「乳幼児用枕」においては、軟質材(ポリウレタン)の本体が布製カバーで被覆されており、側面形状が三角形状で、乳幼児の体躯側に位置する角の角度が5°〜20°、望ましくは7°〜15°、さらに望ましくは9°〜11°の範囲内であるので、乳幼児の体躯と頭部を結ぶ線が水平線状となる状態が回避され、この結果上記諸現象を防止することに成功したものである。
なお、同様の「三角形状」の側面を有する枕は、下記特許文献3、7にも開示されているが、下記特許文献3の「クッション」は介護用のもの、また、書き特許文献7の「枕」は成人の姿勢矯正用のものであり、乳幼児に特有の上記諸現象の防止に関しては、当然のことながら、下記特許文献10の「乳幼児用枕」に及ぶものではない。
下記特許文献10に記載の「乳幼児用枕」は、乳幼児を持つ家庭において好評をもって受け容れられ、特に上記諸現象の防止効果に優れている点から、広く使用されるに至った。しかしながら、利用者が広がるにつれ、その特長、すなわち上記諸現象の防止効果はそのままに、さらなる改良を求める声も多く聞かれるようになってきた。
その要望の第一点は、長期の使用により、乳幼児の頭部が載置される部分において、本体のポリウレタン樹脂が、所謂「ヘタレ」と呼ばれる反発力低下現象を起こし、頭部を一定位置に保持する能力が弱くなって、新品に比較すると乳幼児の頭部が下に沈むようになり、その結果、乳幼児の体躯と頭部を結ぶ線が水平線状に近くなるという点である。これは、要するに下記特許文献10に記載の「乳幼児用枕」の最大の効果を弱めるものであって、一旦上記「ヘタレ」現象を起こした「乳幼児用枕」は本体を交換するしか再生の方法がない。しかるに、本体の交換には費用と手間がかかるので、結局廃棄して、新しい製品を買い求めるしかなかった。
上記の反発力の低下現象を防止するためには、枕の本体として、長期間の使用によっても反発力の低下を惹起しにくい素材を用いるのが最も根本的な解決方法である。本願発明者は、この要請に相応しい素材を探し、各種素材を試みた結果、最適の素材として、所謂「固綿」と呼称される綿を素材とした不織布、あるいは熱接着性複合短繊維を用いることにより、上記問題が略解決できることを見出した。
固綿は、通常の「綿」である軟綿に対して謂われる用語であり、通常の「綿」すなわち軟綿を圧縮してフェルト状に固めたものであり、使用される「綿」は、天然のものでも合成繊維性でもどちらでも良い。固綿は、肌ざわりや吸湿性、通気性においては軟綿の特徴を良く保持しながら、圧縮力には強く、長期間の使用によってもポリウレタンのように反発力が低下することがなく、所謂「ヘタレ」現象を起こしにくい素材として知られている。また、熱接着性複合短繊維も同様の特性によって知られている。
固綿は、下記特許文献2、8に見るように、すでに寝装具の素材としてはごく一般的に用いられているものである。下記特許文献2の「寝装品」においては寝装具の芯材として、下記特許文献8の「快適で健康によい枕」においては木枕の表面に貼着するシートとして用いられている。すなわち、下記特許文献2、8においては、いずれも、他の素材と組み合わせて用いられている。
固綿あるいは熱接着性複合短繊維を下記特許文献10の「乳児用枕」の本体として用いるにあたっては、いくつか解決しなければならない問題があるが、その第1は、固綿のみ、あるいは熱接着性複合短繊維のみにて本体を形成するという点である。すなわち、下記特許文献2、8に見るように、他の素材と組み合わせるのではなく、固綿のみあるいは熱接着性複合短繊維のみにて本体を構成するという要請である。
このような要請が起こる理由としては、まず、本体が異なる素材から構成されていると、どうしても長期の使用の間に素材と素材の間にズレを生じ、その結果として新品の時に有していた効果が十分に発揮されなくなるという点が挙げられる。すなわち、異なる素材を貼り合わせて本体を形成した場合、時間の経過と共に素材間で相互剥離現象が起き、相対的な位置ズレが生じて、使い心地が悪化するばかりか、本来の効果が発揮できなくなるという理由である。本体を固綿1種類のみ、あるいは熱接着性複合短繊維1種類のみによって構成した場合には、こうした不都合は生じない。
次に、後に掲げる洗濯可能性に関する問題点が挙げられる。本体を洗濯したい場合、異なる素材を組み合わせて構成されていると、そもそも洗濯そのものが不能である場合があり、また可能であったとしても、洗濯及び乾燥によって接合部分が弱体化し、剥離現象が促進されてしまうこととなる。
次に、下記特許文献10の「乳児用枕」の本体として固綿あるいは熱接着性複合短繊維を用いるにあたっての第2の問題点は、乳幼児の頭部に対して、固綿あるいは熱接着性複合短繊維は反発力がやや強すぎる、すなわち硬すぎるという点である。この点は、被覆に用いる布製カバーを2重にする、あるいは布製カバーの素材を考慮するということによっても解決は可能であるが、通常は、下記特許文献2のように、表面により柔らかい素材を介在させることによって解決している例が多い。しかるに、本体を異なる素材によって構成すれば、上述のような障害が生じてくるので、素材としては固綿のみあるいは熱接着性複合短繊維のみで、しかも表面における反発力を通常の固綿より若干下げるという構成が、理想的には求められる。熱接着性複合短繊維の場合には、表面部分だけ網状成形体の密度等を調整することにより反発力を加減できるので、そういった問題を比較的簡単に回避できるが、固綿の場合には難しい。
次に、要望の第2点としては、「洗濯可能」ということである。確かに、下記特許文献10に記載の「乳幼児用枕」は、被覆している布製カバーから本体を取り出して洗濯することが不可能なわけではない。ただ、家庭にて洗濯しようとした場合に、障害となる点が2点あり、それは、「サイズ」の問題、及び「乾燥の遅さ」の問題であった。
まず「サイズ」の問題についていうなら、現在主として流通している下記特許文献10に記載の「乳幼児用枕」のサイズは、横幅が55〜60cm程度、奥行きが30〜35cm程度、そして後端部の高さが7cm内外のものが多い。しかしながら、このサイズの「乳幼児用枕」の本体を通常の家庭用洗濯機に入れようとすると、側面を下にしても洗濯槽のサイズぎりぎりであり、したがって洗濯槽の中で十分な攪拌が望めない。また、該「乳幼児用枕」を洗濯槽に入れてしまうと、他の洗濯物を入れる余地も少なく、入れても攪拌が不十分で、完全な洗濯効果が期待できないという結果となった。なお、通常の家庭用の洗濯機の洗濯槽の直径は、45〜48cm程度、深さは50〜55cm程度である。
またさらに困るのは、乾燥時間の問題である。上記サイズの「乳幼児用枕」の本体は、吸湿性の良いポリウレタンであるので、洗濯によって水分を十分に吸収した状態になるとなかなか乾燥しない。通常、家庭で洗える洗濯物は、余程厚手のものでも丸一日天日干しにすれば十分に乾燥されるが、上記「乳幼児用枕」の本体は、丸一日天日干しにしても乾燥せず、夜間は濡れた状態のまま室内に取り込まなければならない。このように、乾燥に時間がかかるという点が、家庭での洗濯を困難にしている第2の問題点であった。
洗濯可能性を有する枕は、すでにいくつか開示されている。(下記特許文献1、2、4、5、6、8、9参照)しかしながら、いずれも本願発明の要請に十全に答え得る技術内容を開示するものではない。
例えば、下記特許文献1の「枕」は、内部に「隔室」を設けることによって洗濯時に内部の「クッション材」の偏りを防ぐという点に着目して開発されたもので、結局、洗濯時にもサイズは大きいままであり、また乾燥時にもそのまま干さなければならないので、上記洗濯時及び乾燥時の困難は全く解決されていない。
次に、下記特許文献2の「寝装品」においては、芯材の固綿に「貫通孔」を設けて乾燥を促進することができる旨が述べられている。しかしながら、やはり洗濯時には全体を丸洗いしなければならず、この際、異なる素材が積層されているので、素材間の剥離やズレにおいて不安が残る。また、乾燥時においても、「貫通孔」が形成されているのは芯材の固綿のみであり、芯材を被覆する軟綿部分には一切乾燥を促進させる手段が見当たらない。したがって、せっかく穿設されている「貫通孔」が表裏の軟綿部分によって遮蔽被覆されていることになり、乾燥促進効果は弱められているといわざるを得ない。
次に、下記特許文献4の「低反発ウォッシャブル枕」においては、本体が1種類の素材で形成され、該本体に「貫通孔」が設けられているので、下記特許文献2の「寝装品」に比較すると、乾燥効果はかなり改善されているものと見ることができる。ただ、洗濯時には全体を丸洗いしなければならない点は変わらず、この点においては下記特許文献2の「寝装品」と同様の困難を依然として有している。
また、「貫通孔」の数が20〜60とされているが、この程度の個数で十分な乾燥効果を望もうとすれば、必然的に「貫通孔」のサイズを大きなものとしなければならない。下記特許文献4には、「貫通孔」の直径が10〜15mmと記載されているが、これだけの直径の「貫通孔」が薄い布地(表皮材)を介するだけで頭部に接触すると、素材によってはやはり違和感を覚えることとなる。
下記特許文献4の「低反発ウォッシャブル枕」においては、本体が「低反発弾性フォーム」すなわち、ポリウレタンフォームから成るため、直径が10〜15mmの「貫通孔」が頭部が載置される位置に穿設されていても、頭部にはさほど違和感は感じない。しかし、本体を例えば固綿で形成した場合には、固綿はポリウレタンフォームに比較するとはるかに反発力が高いので、直径が10〜15mmの「貫通孔」はやはり頭部になんらかの違和感を与えずにはおかない。したがって、本体を固綿で形成する場合には、少なくとも頭部が載置される部位においては、「貫通孔」の直径は、下記特許文献4に記載の10〜15mmより小とする必要がある。そしてまた、「貫通孔」の直径を小にした場合には、乾燥容易性を保持するために、「貫通孔」の個数を増加させる必要があるということになる。
次に、下記特許文献5の「枕」においても、やはり乾燥促進のために本体に「穴」を設けるという技術内容が開示されているが、下記特許文献5の「枕」における「穴」は水平に設けられる大型のもので、その個数も実施例においては2個である。下記特許文献5の「枕」においては、この「穴」にドライヤー等から熱風を吹き込んで強制乾燥させる技術手段を開示するものであって、本願発明が目指す、自然乾燥における乾燥容易性の向上とは全く異なるものである。なお、下記特許文献5においても、やはり洗濯時には「丸洗い」が必要であって、この点においても本願発明が目指す技術内容は実現されていない。また、「穴」の形状を保持するための円筒形状の「送風筒体」は、明らかに本体のポリウレタンとは別素材にて形成されていると解される。
次に、下記特許文献6の「ウォッシャブル枕」は、「低反発ポリウレタンフォーム」の本体を上下(内外)2層に分割できるようにしたものである。しかしながら、2層に分割した場合でも上層(外層)の横幅や奥行き、高さは変わらず、結局通常の洗濯槽に入れにくいという問題点は解決されていない。
次に、下記特許文献8に記載の「快適で健康によい枕」においては、本体が木製であり、この部分に「小穴」が「多数」「開口」されている。しかしながら、「小穴」のサイズは10mm位とあり、かつ縦横約30〜50mm、一般的には40mm間隔に「開口」されているとあるので、このような数値限定にては、やはり本願発明において要求される効果は達成し難いものである。また、「丸洗い」可能との記載はあるが、本体の分割については一切開示されておらず、実際に通常の家庭用洗濯機にて洗うには、多大な困難を伴うものであることは想像に難くない。さらに、全体は、木製の本体、綿混不織附層ないしはカタワタ層、活性炭/繊維コンポジット層の3層からなりそれを「外被生地」が被覆しており、この点からしても本発明の趣旨からは外れている。
次に、下記特許文献9に記載の「枕」においては、本体部分が小片に分割される技術内容が開示されているので、この点においては、洗濯時の洗濯容易性は実現されていると見ることができる。しかしながら、図1、図2を見る限り、本体が中央部分で奥行き方向に分割されており、この部分に頭部の重量が最もかかってくる点を考えると、このような分割方法には、耐久性や使用感の問題から、疑問を呈さざるを得ない。また、分割されても最大厚さは変わらないので、乾燥時の乾燥容易性においても問題が完全に解決されているとは言い難いものである。
特開2002‐320540号公報 特開2003‐310407号公報 特開2004‐357819号公報 特開2004‐358137号公報 特開2006‐149569号公報 特開2006‐246956号公報 特開2008‐005881号公報 実用新案登録第3002473号公報 実用新案登録第3095770号公報 実用新案登録第3104422号公報
以上より、本発明の解決すべき課題を、下記のように設定した。
<課題1>
乳幼児の体躯と頭部を結ぶ線が水平線から適切な角度を保持し得るように構成された側面視が三角形状の乳幼児用枕であって、本体素材を、使用による経年変化においても反発力の低下しないものとする。
<課題2>
本体素材は1種類のみとし、異なる素材を組み合わせて本体を形成することは避ける。
<課題3>
場合によっては、本体の素材の反発力の高さを和らげる手段を補う。ただし、その場合にても、本体構成は1種類の素材からなるものとする。
<課題4>
本体を、家庭用の洗濯機にて無理なく洗濯できるサイズに分割可能とすることも考慮する。但し、その場合には、頭部が載置される位置には分割線が通過しないような構成とする。
<課題5>
乾燥時の乾燥容易性のために本体に孔を設けるケースも考えられる。但し、その場合には、特に頭部が載置される部分においては、孔の直径を7mm以下のものとする。また、孔のサイズや分布密度を考慮することによって、厚さが異なる各部においても、乾燥時間のバラツキをなるべく抑えたい。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、以下の解決手段を提供するものである。
<解決手段1>
乳幼児に使用する枕であって、乳幼児の頭部が載置される面を上面とし、乳幼児の体躯が位置する側を正面として、奥行きが25cm〜40cm、幅が35cm〜60cm、背面側の高さが4cm〜10cmの範囲内であり、左右の側面視が共に正面側の角が鋭角をなす三角形状であり、本体が固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから構成され、該本体を布にて被覆してなることを特徴とする乳幼児用枕。
<解決手段2>
奥行きが25cm〜35cm、幅が35cm〜44cm、背面側の高さが4cm〜6cmの範囲内であることを特徴とする解決手段1に記載の乳幼児用枕。
<解決手段3>
本体が2以上のパーツに分解可能であり、分解した場合に各パーツの横幅が40cm以内であることを特徴とする解決手段1に記載の乳幼児用枕。
<解決手段4>
本体の上面あるいは下面あるいは上面と下面の両方に合計100個〜300個の孔が穿設されていることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3に記載の乳幼児用枕。
<解決手段5>
本体の上面あるいは下面あるいは上面と下面の両方に穿設される孔の直径が、乳幼児の頭部が載置される部分においては7mm以下であることを特徴とする解決手段4に記載の乳幼児用枕。
<解決手段6>
本体に穿設された孔の密度が、本体の後部においては中央部より密となり、前部においては中央部より疎となっていることを特徴とする解決手段4あるいは解決手段5に記載の乳幼児用枕。
<解決手段7>
本体に穿設された孔の直径が、本体の後部に穿設された孔おいては中央部に穿設された孔の直径より大となり、本体の前部に穿設された孔においては中央部に穿設された孔の直径より小となっていることを特徴とする解決手段4あるいは解決手段5あるいは解決手段6に記載の乳幼児用枕。
<解決手段8>
本体を2以上のパーツに分解するための区画線が、乳幼児の頭部が載置される部分以外の部分を通過していることを特徴とする解決手段3あるいは解決手段4あるいは解決手段5あるいは解決手段6あるいは解決手段7に記載の乳幼児用枕。
<解決手段9>
本体を2以上のパーツに分解するための区画線が直線あるいは曲線あるいは直線と曲線の組み合わせをもって屈曲されていることを特徴とする解決手段3あるいは解決手段4あるいは解決手段5あるいは解決手段6あるいは解決手段7あるいは解決手段8に記載の乳幼児用枕。
<解決手段10>
本体が3個のパーツに分解でき、中央パーツにおいて、正面の横幅が背面の横幅より小に構成されていることを特徴とする解決手段3あるいは解決手段4あるいは解決手段5あるいは解決手段6あるいは解決手段7あるいは解決手段8あるいは解決手段9に記載の乳幼児用枕。
本発明の解決手段1から10の発明によれば、本体が固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから構成されているので、低反発性の素材、例えばポリウレタンを使用した場合のように経年変化によって反発性が低下し、結果として乳幼児の体躯と頭部を結ぶ線が水平線状に近づくということが生じない。したがって、乳幼児に特有の所謂「吐き戻し」や「げっぷ」、「鼻詰まり」等の授乳直後の芳しくない諸現象を防止する効果が長続きする。また、本発明において、上面と下面を等しく構成した場合には、上面と下面を入れ替えることによって、さらに長期間の使用に耐ええるものとすることが可能である。
本発明の解決手段2の発明によれば、奥行きが25cm〜35cm、幅が35cm〜44cm、背面側の高さが4cm〜6cmの範囲内であるので、本体をそのまま洗濯機で丸洗い可能である。すなわち、通常の家庭用の洗濯機の洗濯槽の直径は、45〜48cm程度、深さは50〜55cm程度であるので、本体をどのような方向に入れても通常の家庭用の洗濯機の洗濯槽に収容可能であり、そのまま丸洗いができる。サイズが小さいことから、乾燥時間も短縮される。
本発明の解決手段3の発明によれば、本体が2以上のパーツに分解可能であり、分解した場合に各パーツの横幅が40cm以内であるので、ふつうの家庭用の洗濯機の洗濯槽に入れても邪魔にならず、攪拌も十分に行われるので、洗濯効果が損なわれることがない。また、乾燥時においても乾燥時間が短縮される。
本発明の解決手段4の発明によれば、本体の上面あるいは下面あるいは上面と下面の両方に合計100個〜300個の孔が穿設されているので、通気性及び吸湿性が共に良好であり、さらに洗濯後の乾燥時においても乾燥容易性に優れている。
本発明の解決手段5の発明によれば、本体の上面あるいは下面あるいは上面と下面の両方に穿設される孔の直径が、乳幼児の頭部が載置される部分においては7mm以下であるので、薄い布製カバーを介在するだけで乳幼児の頭部が載置されても、乳幼児の頭部に与える影響が極めて少なく、使用感が損なわれることがない。
本発明の解決手段6の発明によれば、本体の上面に穿設された孔の密度が、本体の後部においては中央部より密となり、前部においては中央部より疎となっているので、本体の厚さが厚く乾燥が遅い後部において乾燥がより促進される。また前部においては、本体の厚さが薄いので孔の密度はより疎であっても乾燥には十分であり、また厚さが薄い前部において孔の密度が密であると本体そのものが弱体化する危険があり本体の寿命が短くなるが、本体の前部において孔の密度を疎とすることにより、本体が弱体化される危険が回避される。
本発明の解決手段7の発明によれば、本体の上面に穿設された孔の直径が、本体の後部に穿設された孔おいては中央部に穿設された孔の直径より大となり、本体の前部に穿設された孔においては中央部に穿設された孔の直径より小となっているので、乾燥が遅い後部において乾燥がより促進される。また前部においては、本体の厚さが薄いので孔の直径はより小であっても乾燥には十分であり、また厚さが薄い前部において孔の直径が大であると本体そのものが弱体化する危険があり本体の寿命が短くなるが、本体の前部において孔の直径を小とすることにより、本体が弱体化される危険が回避される。
本発明の解決手段8の発明によれば、本体を2以上のパーツに分解するための区画線が、乳幼児の頭部が載置される部分以外の部分を通過しているので、区画線によって使用感が損なわれることがなく、また区画線とその近傍が、乳幼児の頭部の重量によって影響を蒙る惧れもない。
本発明の解決手段9の発明によれば、本体を2以上のパーツに分解するための区画線が直線あるいは曲線あるいは直線と曲線の組み合わせをもって屈曲されているので、2以上のパーツどうしが布製カバー内にて緊密に組み合わされ、布製カバーの被覆力によって結合され、相互にズレを起こすことがない。
本発明の解決手段10の発明によれば、本体が3個のパーツに分解でき、中央パーツにおいて、正面の横幅が背面の横幅より小に構成されているので、乳幼児用枕の背面部分に本体挿入脱抜口を設けた場合に、挿入の際にはまず左右のパーツを挿入して後に中央パーツを挿入することによって円滑な挿入が実現され、また脱抜の際にはまず中央パーツを脱抜し、しかるのちに左右のパーツを脱抜することにより円滑な脱抜が実現される。
(a)本発明の実施例1の乳幼児用枕の正面右上から見た外観斜視図である。(b)本発明の実施例1の乳幼児用枕の布製カバーを除去した状態の正面右上から見た外観斜視図である。(c)本発明の実施例1の乳幼児用枕の本体の正面右上から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1の乳幼児用枕の正面右下から見た外観斜視図である。(b)本発明の実施例1の乳幼児用枕の背面右側から見た外観斜視図である。(c)本発明の実施例1の乳幼児用枕の作用を説明するための説明図である。 (a)本発明の実施例1の乳幼児用枕の本体の平面図である。(b)図3aのA−A線縦断面図である。(c)図3aのB−B線縦断面図である。 (a)本発明の実施例2の乳幼児用枕の本体の平面図である。(b)図4aのC−C線縦断面図である。(c)図4aのD−D線縦断面図である。 (a)本発明の実施例3の乳幼児用枕の本体の平面図である。(b)図5aのE−E線縦断面図である。(c)図5aのF−F線縦断面図である。 (a)本発明の実施例4の乳幼児用枕の本体の平面図である。 (b)本発明の実施例4の乳幼児用枕の本体の外観斜視図である。 (a)本発明の実施例5の乳幼児用枕の本体の平面図である。 (b)本発明の実施例5の乳幼児用枕の本体の外観斜視図である。 (a)本発明の実施例6の乳幼児用枕の本体の平面図である。 (b)本発明の実施例6の乳幼児用枕の本体の外観斜視図である。 (a)本発明の実施例7の乳幼児用枕の本体の平面図である。 (b)本発明の実施例7の乳幼児用枕の本体の外観斜視図である。 (a)本発明の実施例8の乳幼児用枕の本体の平面図である。 (b)本発明の実施例8の乳幼児用枕の本体の外観斜視図である。 (a)本発明の実施例9の乳幼児用枕の本体の平面図である。 (b)本発明の実施例9の乳幼児用枕の本体の外観斜視図である。 (a)本発明の実施例10の乳幼児用枕の本体の平面図である。 (b)図12aのG−G線縦断面図である。 (a)本発明の実施例10に用いる固綿シートのメッシュの製法を説明する説明図である。 (b)本発明の実施例10に用いる固綿シートのメッシュの製法を説明する説明図である。 (a)本発明の実施例11の乳幼児用枕の本体の平面図である。 (b)本発明の実施例11の乳幼児用枕の本体の外観斜視図である。 (a)本発明の実施例12の乳幼児用枕の本体の平面図である。 (b)本発明の実施例12の乳幼児用枕の本体の外観斜視図である。 (a)本発明の実施例13の乳幼児用枕の正面右上から見た外観斜視図である。(b)本発明の実施例13の乳幼児用枕の布製カバーを除去した状態の正面右上から見た外観斜視図である。(c)本発明の実施例13の乳幼児用枕の本体の正面右上から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例14の乳幼児用枕の正面右上から見た外観斜視図である。(b)本発明の実施例14の乳幼児用枕の布製カバーを除去した状態の正面右上から見た外観斜視図である。(c)本発明の実施例14の乳幼児用枕の本体の正面右上から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例15の乳幼児用枕の正面右上から見た外観斜視図である。(b)本発明の実施例15の乳幼児用枕の布製カバーを除去した状態の正面右上から見た外観斜視図である。(c)本発明の実施例15の乳幼児用枕の本体の正面右上から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1の乳幼児用枕の作用を説明する説明図である。 (b)本発明の実施例1の乳幼児用枕の作用を説明する説明図である。
本発明を実施するための形態を、以下に、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施例1の乳幼児用枕1は、図19a、図19bに示すように乳幼児Bの頭部BHが載置される面を上面とし、乳幼児Bの体躯BDが位置する側を正面とした場合に、図1aに見るように正面側が低く、背面側が高く、平面視が長方形状で左右の側面視が二等辺三角形状に構成されていて、奥行きD1は25〜40cm、幅W1は35〜60cm、背面側の高さH1bが4〜10cmの範囲内である。正面側の高さH1aは、縫製の具合によって微妙に異なるので一定には定められないが、0.3〜2cmの範囲内となる。また、側面視における正面側の角θは、適切な値として5°〜20°、望ましい値としては7°〜15°、さらに望ましい値としては9°〜11°の範囲内である。
実施例1の乳幼児用枕1において、1aは上面、1bは下面、1cは正面、1dは背面、1eは左側面、1fは右側面である。上面1aと下面1bは全く同一サイズ及び同一形状に構成されているので、全体を転覆させて上面1aを下面として、下面1bを上面として用いることも可能である。したがって、長期の使用によって上面1aに汚れが目立ってきたような場合においては、全体を転覆させて上面1aを下面として、下面1bを上面として用いれば、さらに長期に亘っての使用が可能となる。
実施例1の乳幼児用枕1の本体1Sは、図1c、図3aに見るように、中央パーツ1Sa、左パーツ1Sb、右パーツ1Scの3点のパーツから構成されている。中央パーツ1Sa、左パーツ1Sb、右パーツ1Scはすべて固綿のみ、あるいは熱接着性複合短繊維のみからなる。中央パーツ1Saの幅W1aは40cm以内であり、左パーツ1Sbの幅W1bと右パーツ1Scの幅W1cは等しく構成され、両者共やはり40cm以内である。1例として、中央パーツ1Saの幅W1aを25cm、左パーツ1Sbの幅W1b、右パーツ1Scの幅W1cを共に15cmとすることができる。また、中央パーツ1Saと左パーツ1Sbを区画する区画線L11、中央パーツ1Saと右パーツ1Scを区画する区画線L12は共に直線状である。区画線L11、L12は、乳幼児用枕1の短手方向に平行である。
中央パーツ1Sa、左パーツ1Sb、右パーツ1Scには、図3aに見るように、孔h1が、夫々の上面から下面にまで貫通して穿設されている。孔h1は円孔で、その直径は7mm以下である。孔h1の個数は、中央パーツ1Saに117個、左パーツ1Sb、右パーツ1Scには共に65個である。なお、孔h1は、必ずしも上面から下面にまで貫通して穿設される必要はなく、上面に穿設された孔と下面に穿設された孔が、夫々本体1Sの中央部分に近い深度にまで穿設されていればよい。但し、図3b、図3cにおいては、上面から下面にまで貫通して穿設された状態を示している。また、このように、上面から下面にまで貫通して穿設されている場合には、上面と下面に開口していても、孔の個数を1個と数えるものとする。
中央パーツ1Sa、左パーツ1Sb、右パーツ1Scにおいて、孔h1の分布密度は、共に、後部においては中央部より密に、前部においては中央部より疎に構成されている。実施例1の乳幼児用枕1の場合では(図3a参照)、孔h1の分布密度は、後部においては25個/10cm程度、中央部においては15個/10cm程度、前部においては10個/10cm程度である。
図1b、図1cに示すように、本体1Saは布製のカバーe11に、本体1Sbは布製のカバーe12に、本体1Scは布製のカバーe13に、夫々被覆されており、さらに全体が、図1a、図1bに示すように布製カバーE1内に収容された状態にある。乳幼児用枕1の背面1dは、図2b、図2cに見るように、布製カバーE1がファスナーFによって開閉自在に構成されており、本体1Sの挿入及び脱抜口となっている。
実施例1の乳幼児用枕1の本体1Sは固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから成っている。固綿は、通常の「綿」である軟綿に対して謂われる用語であり、通常の「綿」すなわち軟綿を圧縮してフェルト状に固めたものであり、使用される「綿」は、天然のものでも合成繊維性でもどちらでも良い。熱接着性複合短繊維は、繊維形成性成分と該繊維形成性成分熱より融点の低い接着性成分から構成されており、具体的にはポリエステル系エラストマーなどが挙げられる。熱接着性複合短繊維も固綿同様所謂「ヘタリ」が少なく、通気性や洗濯後の乾燥性に関しては固綿より優秀である。
実施例1の乳幼児用枕1の作用は、以下のとおりである。図19aに見るように、乳幼児Bの頭部BHを乳幼児用枕1の略中央に載置させた場合に、側面視にては図19bのように乳幼児Bの頭部BHと体躯BDを結ぶ線Lが、水平線HLから一定の角度αをなす状態に保持される。この角度αは、乳幼児Bの体躯BDが敷布団MTに沈みこむ関係上、乳幼児用枕1の正面側の角度θよりもやや大となる。このように、乳幼児Bの頭部BHと体躯BDを結ぶ線Lが、水平線HLから一定の角度αをなす状態に保持されるが故に、授乳直後においても所謂「吐き戻し」、「げっぷ」、「鼻詰まり」等の諸現象が防止される。
乳幼児用枕1の本体1Sには固綿あるいは熱接着性複合短繊維を使用しているため、上記諸現象の防止効果は、前記特許文献10の「乳幼児用枕」と比較してもさらに安定的に保証されているといい得る。すなわち、前記特許文献10の「乳幼児用枕」においては本体素材として低反発性のポリウレタンを使用しているため、実施例1の乳幼児用枕1に比較すると乳幼児Bの頭部BHの沈みこみが強く、特に、乳幼児Bが寝返りを打とうとして頭部BHを回動させる運動に入った際には一時的に頭部BHがかなり深く沈み、頭部BHと体躯BDを結ぶ線Lが水平線HLに接近する状態も考えられる。
またさらに、本体素材として低反発性のポリウレタンを使用した場合には、経年変化によって反発性が低下し、結果として頭部BHと体躯BDを結ぶ線Lが水平線HLに接近するが、実施例1の乳幼児用枕1は本体1Sが固綿製あるいは熱接着性複合短繊維製のため、経年変化による反発性の低下現象は無視し得る程度である。また、実施例1の乳幼児用枕1は、上面1aと下面1bが全く同一の構成であるため、なんらかの理由によって上面1aが使用しづらくなった場合においても、全体を転覆させ、下面1bを上面として用いることが可能である。
また、実施例1の乳幼児用枕1に乳幼児Bの頭部BHが載置された場合に、本体1Sに穿設された複数の孔1h、1h、……の作用によって通気性が確保され、乳幼児Bの頭部BHが蒸れることがない。さらに、洗濯後の乾燥時においても、複数の孔1h、1h、……の作用によって乾燥時間が短縮される。本体1Sに固綿より乾燥性能の良い熱接着性複合短繊維を用いた場合には、乾燥時間がさらに短縮される。
実施例1の乳幼児用枕1においては、全体で247個の孔h1が穿設されているが、その分布密度が、本体1Sの後部においては中央部より密となり、本体1Sの前部においては中央部より疎となっている。すなわち、本体1Sの厚さが厚い後部において孔h1の分布密度が密となっていることにより、洗濯後の乾燥時間が、この部分においてさらに短縮される作用がある。また、本体1Sの前部においては厚さが薄いので孔h1の分布密度が疎でも乾燥時間は短い。さらに、厚さが薄い前部において孔h1の分布密度が疎となっているために、この部分における本体1Sの強度が確保される。
実施例1の乳幼児用枕1の本体1Sは、中央パーツ1Sa、左パーツ1Sb、右パーツ1Scに分解可能である。すなわち、図2bに見るように、背面1dのファスナーFを開き(方向a、方向b)、背面1dを矢印方向cに開いて、図2cに見るように中央パーツ1Saを矢印方向dに、左パーツ1Sbを矢印方向eに、右パーツ1Scを矢印方向fに、夫々脱抜する。このようにすることにより、本体1Sを洗濯機にて洗濯しやすくなる。
すなわち、本体1Sを構成する3個のパーツの中でも最大の中央パーツ1Saでも、幅W1aが40cm以下となるので、家庭用の洗濯機の洗濯槽にも楽に収容でき、また洗濯時の攪拌も十分に行われる。実施例1の乳幼児用枕1の本体1Saにおいては、幅W1aが25cm、奥行きD1が35cm程度であるので、通常45cm〜48cmの直径及び50cm〜55cmの深さを有する家庭用の洗濯機の洗濯槽(図示せず)には、十分に余裕をもって収容されるものである。なお、中央パーツ1Sa、左パーツ1Sb、右パーツ1Scは、夫々カバーe11、e12、e13を掛けたままの状態で洗濯するのが望ましい。
洗濯と乾燥が終了すれば、別に洗濯しておいた布製カバーE1内にカバーe11、e12、e13が掛かった状態の中央パーツ1Sa、左パーツ1Sb、右パーツ1Scを収容する。その際、背面1dのファスナーFが開いた状態で、背面1dの開口部より順次挿入収納すればよい(収納順は自由である)。収納が完了すればファスナーFを閉じる。これにより、乳幼児用枕1の再使用が可能となる。
なお、実施例1の乳幼児用枕1においては、中央パーツ1Saと左パーツ1Sbを区画する区画線L11、中央パーツ1Saと右パーツ1Scを区画する区画線L12が乳幼児Bの頭部BHが載置される部分以外の部分を通過しているので(図19a参照)、区画線L11、L12によって使用感が損なわれることがなく、また、区画線L11、L12の近傍が、乳幼児Bの頭部BHの重量によって影響を蒙る惧れもない。
実施例2の乳幼児用枕2は、全体の構成は実施例1の乳幼児用枕1と略同様であり、本体2Sがすべて固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様であるが、本体2Sに穿設されている孔h2の直径が実施例1の乳幼児用枕1の孔h1の直径と異なる。すなわち、図4aに見るように、本体2Sを構成する中央パーツ2Sa、左パーツ2Sb、右パーツ2Scにおいて、孔h2の個数は、中央パーツ2Saにおいて117個、左パーツ2Sbにおいて65個、右パーツ2Scにおいて65個、合計247個で、実施例1の乳幼児用枕1と同じであり、また、後部において孔h2の密度が密に、前部において孔h2の密度が疎に構成されている点も実施例1の乳幼児用枕1と同じである。
しかしながら、本体2Sの中央部においては孔h2の直径は6〜7mm前後で実施例1の乳幼児用枕1の孔h1の直径と同様であるが、後部にいくほど孔h2の直径は大となり、最後部にては10mm程度となる。また逆に、前部にいくほど孔h2の直径は小となり、最前部にては3mm程度となっている。孔h2が、本体2Sの上面から下面に貫通されている点は、実施例1の乳幼児用枕1と同様である。
実施例2の乳幼児用枕2の作用は、実施例1の乳幼児用枕1の作用と略同一であるが、本体2Sの厚さが厚い後部において、孔h2の直径がより大とされていることにより、この部分での洗濯後の乾燥作用はより促進され、乾燥に要する時間はより短縮される。また、本体2Sの厚さが薄い前部において、孔h2の直径がより小とされていることにより、この部分にての本体2Sの強度は、実施例1の乳幼児用枕1の本体1Sに比較して、より丈夫なものとなる。
なお、図4aにて、e21は中央パーツ2Saを被覆する布製のカバー、e22は左パーツ2Sbを被覆する布製のカバー、e23は右パーツ2Scを被覆する布製のカバーであり、E2は、本体2S全体を被覆する布製カバーである。また、L21は中央パーツ2Saと左パーツ2Sbを区画する区画線、L22は中央パーツ2Saと右パーツ2Scを区画する区画線であり、区画線L21、L22の位置は、実施例1の乳幼児用枕1の区画線L11、L12の位置と略同位置にある。
実施例3の乳幼児用枕3は、全体の構成は実施例1の乳幼児用枕1と略同様であり、本体3Sがすべて固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様であるが、本体3Sに穿設されている孔h3の直径及び分布密度が実施例1の乳幼児用枕1の孔h1の直径及び分布密度と異なる。すなわち、図5aに見るように、本体3Sを構成する中央パーツ3Sa、左パーツ3Sb、右パーツ3Scにおいて、孔h3の個数は、中央パーツ3Saにおいて98個、左パーツ3Sbにおいて52個、右パーツ3Scにおいて52個、合計202個で、実施例1の乳幼児用枕1、実施例2の乳幼児枕2に比較してやや少ない。また、後部において孔h3の分布密度は、後部においても中央部においても前部においてもすべて同一で、20個/10cm程度である。
また、本体3Sの中央部においては孔h3の直径は6〜7mm前後で実施例1の乳幼児用枕1の孔h1の直径と同様であるが、後部にいくほど孔h3の直径は大となり、最後部にては12mm程度となる。また逆に、前部にいくほど孔h3の直径は小となり、最前部にては2mm程度となっている。孔h3が、本体3Sの上面から下面に貫通されている点は、実施例1の乳幼児用枕1と同様である。
実施例3の乳幼児用枕3の作用は、実施例1の乳幼児用枕1の作用及び実施例2の乳幼児用枕2の作用と略同一である。すなわち、孔h3の分布密度は本体3Sにおいて、後部も中央部も前部もすべて同一であるが、本体3Sの厚さが厚い後部において、孔h3の直径が実施例2の乳幼児用枕2の本体2Sの後部における孔h2の直径よりやや大とされていることにより、この部分での洗濯後の乾燥作用の短縮化は実施例2の乳幼児用枕2同様に保持される。また、本体3Sの厚さが薄い前部において、孔h3の直径がより実施例2の乳幼児用枕2の本体2Sの前部における孔h2の直径よりやや小とされていることにより、この部分にての本体2Sの強度も、実施例2の乳幼児用枕2の本体2Sの前部における本体2Sの強度同様に保持される。
なお、図5aにて、e31は中央パーツ3Saを被覆する布製のカバー、e32は左パーツ3Sbを被覆する布製のカバー、e33は右パーツ3Scを被覆する布製のカバーであり、E3は、本体3S全体を被覆する布製カバーである。また、L31は中央パーツ3Saと左パーツ3Sbを区画する区画線、L32は中央パーツ3Saと右パーツ3Scを区画する区画線であり、区画線L31、L32の位置は、実施例1の乳幼児用枕1の区画線L11、L12、実施例2の乳幼児用枕2の区画線L21、L22の位置と略同位置にある。
実施例4の乳幼児用枕4は、全体の構成は実施例1の乳幼児用枕1と略同様であり、本体4Sがすべて固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様であるが、本体4Sを中央パーツ4Sa、左パーツ4Sb、右パーツ4Scに区画する区画線L41、L42の位置が実施例1の乳幼児用枕1の区画線L11、L12と異なる。すなわち、図6aに見るように、中央パーツ4Saの正面の幅W4aが背面の幅W4bより小に構成されており、中央パーツ4Saは逆台形状をなす。また、左パーツ4Sbの正面の幅W4cは背面の幅W4dより大に構成されており、左パーツ4Sbは台形状をなす。さらに、右パーツ4Scの正面の幅W4eは背面の幅W4fより大に構成されており、右パーツ4Scも台形状なすを。故に、区画線L41、L42は乳幼児用枕4の短手方向に対して傾斜されて構成されている。
孔4hの直径及び分布密度の変化は、実施例1の乳幼児用枕1と略同様であるが、区画線L41、L42が傾斜されていることにより、孔h4の個数は実施例1の孔h1の個数とはやや異なる。すなわち、中央パーツ4Saにおいて129個、左パーツ4Sbにおいて64個、右パーツ4Scにおいて64個、合計257個となっている。また、孔h4の直径は、すべて6.5mmである。
実施例4の乳幼児用枕4の作用は、実施例1〜3の乳幼児用枕1〜3の作用と略同一であるが、区画線L41、L42が傾斜されていることにより、中央パーツ4Sa、左パーツ4Sb、右パーツ4Scを布製カバーE4内に収容する際には、先に左パーツ4Sb、右パーツ4Scを布製カバーE4内に収容することにより、中央パーツ4Saの収容作業が楽にできるようになる。また、区画線L41、L42が傾斜されていることにより、使用に際しても、布製カバーE4内にて中央パーツ4Sa、左パーツ4Sb、右パーツ4Scが相互にズレにくくなり、安定性が向上する。
なお、図6a、図6bにて、e41は中央パーツ4Saを被覆する布製のカバー、e42は左パーツ4Sbを被覆する布製のカバー、e43は右パーツ4Scを被覆する布製のカバーであり、E4は、本体4S全体を被覆する布製カバーである。
実施例5の乳幼児用枕5は、全体の構成は実施例1の乳幼児用枕1と略同様であり、本体5Sがすべて固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様であるが、本体5Sを中央パーツ5Sa、左パーツ5Sb、右パーツ5Scに区画する区画線L51、L52の位置及び形状が実施例1の乳幼児用枕1の区画線L11、L12と異なる。すなわち、図7aに見るように、区画線L51が「く」字状に、区画線L52が区画線L51と左右対称の逆「く」字状に屈曲されており、中央パーツ5Saは6角形状となり、左パーツ5Sb、右パーツ5Scは共に凹5角形状となっている。
孔h5の直径及び分布密度の変化は、実施例1の乳幼児用枕1と略同様であるが、区画線L51、L52が屈曲されていることにより、孔h5の個数は実施例1の孔h1の個数とはやや異なる。すなわち、中央パーツ5Saにおいて125個、左パーツ5Sbにおいて65個、右パーツ5Scにおいて65個、合計255個となっている。また、孔h5の直径は、すべて6.5mmである。
実施例5の乳幼児用枕5の作用は、実施例1〜4の乳幼児用枕1〜4の作用と略同一であるが、区画線L51、L52が屈曲されていることにより、使用に際して、布製カバーE5内にて中央パーツ5Sa、左パーツ5Sb、右パーツ5Scが相互にズレにくくなり、安定性が向上する。この安定性の向上の効果は、実施例4の乳幼児用枕4よりさらに大きくなる。
なお、図7a、図7bにて、e51は中央パーツ5Saを被覆する布製のカバー、e52は左パーツ5Sbを被覆する布製のカバー、e53は右パーツ5Scを被覆する布製のカバーであり、E5は、本体5S全体を被覆する布製カバーである。
実施例6の乳幼児用枕6は、全体の構成は実施例1の乳幼児用枕1と略同様であり、本体6Sがすべて固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様であるが、本体6Sを中央パーツ6Sa、左パーツ6Sb、右パーツ6Scに区画する区画線L61、L62の位置及び形状が実施例1の乳幼児用枕1の区画線L11、L12と異なる。すなわち、図8aに見るように、区画線L61が稲妻状に、区画線L62が区画線L61と左右対称の稲妻状に屈曲されており、中央パーツ6Saは5角形状となり、左パーツ6Sb、右パーツ6Scは共に凹6角形状となっている。
孔h6の直径及び分布密度の変化は、実施例1の乳幼児用枕1と略同様であるが、区画線L61、L62が屈曲されていることにより、孔h6の個数は実施例1の孔h1の個数とはやや異なる。すなわち、中央パーツ6Saにおいて87個、左パーツ6Sbにおいて82個、右パーツ6Scにおいて82個、合計251個となっている。また、孔h6の直径は、すべて6.5mmである。
実施例6の乳幼児用枕6の作用は、実施例1〜5の乳幼児用枕1〜5の作用と略同一であるが、区画線L61、L62が稲妻状に屈曲されていることにより、使用に際して、布製カバーE6内にて中央パーツ6Sa、左パーツ6Sb、右パーツ6Scが相互にズレにくくなり、安定性が向上する。この安定性の向上の効果は、実施例5の乳幼児用枕5と同程度である。また、中央パーツ6Sa、左パーツ6Sb、右パーツ6Scの布製カバーE6からの脱抜の際にも左パーツ6Sb、右パーツ6Scを先に脱抜することにより脱抜が容易であり、挿入の際にも、中央パーツ6Saを最初に挿入すれば、左パーツ6Sb、右パーツ6Scの挿入が容易となる。
なお、図8a、図8bにて、e61は中央パーツ6Saを被覆する布製のカバー、e62は左パーツ6Sbを被覆する布製のカバー、e63は右パーツ6Scを被覆する布製のカバーであり、E6は、本体6S全体を被覆する布製カバーである。
実施例7の乳幼児用枕7は、全体の構成は実施例1の乳幼児用枕1と略同様であり、本体7Sがすべて固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様であるが、本体7Sを中央パーツ7Sa、左パーツ7Sb、右パーツ7Scに区画する区画線L71、L72の形状が実施例1の乳幼児用枕1の区画線L11、L12と異なる。すなわち、図9aに見るように、区画線L71、L72が細かい稲妻状に屈曲されている。
孔h7の直径及び分布密度の変化は、実施例1の乳幼児用枕1と略同様であるが、区画線L71、L72が屈曲されていることにより、孔h7の個数は実施例1の孔h1の個数とはやや異なる。すなわち、中央パーツ7Saにおいて119個、左パーツ7Sbにおいて65個、右パーツ7Scにおいて65個、合計249個となっている。また、孔h7の直径は、すべて6.5mmである。
実施例7の乳幼児用枕7の作用は、実施例1〜6の乳幼児用枕1〜6の作用と略同一であるが、区画線L71、L72が稲妻状に細かく屈曲されていることにより、使用に際して、布製カバーE7内にて中央パーツ7Sa、左パーツ7Sb、右パーツ7Scが相互にズレにくくなり、安定性が向上する。この安定性の向上の効果は、実施例5の乳幼児用枕5、実施例6の乳幼児用枕6よりさらに高い。
なお、図9aにて、e7は中央パーツ7Sa、左パーツ7Sb、右パーツ7Scの全体を被覆する布製のカバーであり、E7は、さらにその上から本体7S全体を被覆する布製カバーである。
実施例8の乳幼児用枕8は、全体の構成は実施例1の乳幼児用枕1と略同様であり、本体8Sがすべて固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様であるが、本体8Sを中央パーツ8Sa、左パーツ8Sb、右パーツ8Scに区画する区画線L81、L82の形状が実施例1の乳幼児用枕1の区画線L11、L12と異なる。すなわち、図10aに見るように、区画線L81、L82が細かい波状に屈曲されている。
孔h8の直径及び分布密度の変化は、実施例1の乳幼児用枕1と略同様であるが、区画線L81、L82が屈曲されていることにより、孔h8の個数は実施例1の孔h1の個数とはやや異なる。すなわち、中央パーツ8Saにおいて119個、左パーツ8Sbにおいて65個、右パーツ8Scにおいて65個、合計249個となっている。また、孔h8の直径は、すべて6.5mmである。
実施例8の乳幼児用枕8の作用は、実施例1〜7の乳幼児用枕1〜7の作用と略同一であるが、区画線L81、L82が波状に細かく屈曲されていることにより、使用に際して、布製カバーE8内にて中央パーツ8Sa、左パーツ8Sb、右パーツ8Scが相互にズレにくくなり、安定性が向上する。この安定性の向上の効果は、実施例5の乳幼児用枕5、実施例6の乳幼児用枕6よりさらに高く、実施例7の乳幼児用枕7と同程度である。
なお、図10aにて、e8は中央パーツ8Sa、左パーツ8Sb、右パーツ8Scの全体を被覆する布製のカバーであり、E8は、さらにその上から本体8S全体を被覆する布製カバーである。
実施例9の乳幼児用枕9は、全体の構成は実施例1の乳幼児用枕1と略同様であり、本体9Sがすべて固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様であるが、本体9Sを中央パーツ9Sa、左パーツ9Sb、右パーツ9Scに区画する区画線L91、L92の形状が実施例1の乳幼児用枕1の区画線L11、L12と異なる。すなわち、図11aに見るように、区画線L91、L92が蟻継溝状に屈曲されている。
孔h9の直径及び分布密度の変化は、実施例1の乳幼児用枕1と略同様であるが、区画線L91、L92が屈曲されていることにより、孔h9の個数は実施例1の孔h1の個数とはやや異なる。すなわち、中央パーツ9Saにおいて119個、左パーツ9Sbにおいて65個、右パーツ9Scにおいて65個、合計249個となっている。また、孔h9の直径は、すべて6.5mmである。
実施例9の乳幼児用枕9の作用は、実施例1〜8の乳幼児用枕1〜8の作用と略同一であるが、区画線L91、L92が蟻継溝状に細かく屈曲されていることにより、使用に際して、布製カバーE9内にて中央パーツ9Sa、左パーツ9Sb、右パーツ9Scが相互にズレにくくなり、安定性が向上する。この安定性の向上の効果は、実施例8の乳幼児用枕8よりさらに高い。
なお、図11aにて、e9は中央パーツ9Sa、左パーツ9Sb、右パーツ9Scの全体を被覆する布製のカバーであり、E9は、さらにその上から本体9S全体を被覆する布製のカバーである。
実施例10の乳幼児用枕10は、全体の構成は実施例3の乳幼児用枕3と略同様であり、本体10Sがすべて固綿のみから、あるいはすべて熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様である。すなわち、本体10Sが、直線状の区画線L101、L102によって中央パーツ10Sa、左パーツ10Sb、右パーツ10Scに区画されている。そして、本体10Sの表面には、本体10Sと同じ素材の薄いシート状のメッシュM11が固着され、裏面には本体10Sと同じ素材の薄いシート状のメッシュM12が固着されている。メッシュM11、M12共、メッシュ孔mhが孔h10と重なるように構成されている。メッシュM11、M12は、本体10Sと同じ素材なので、一旦固着されると素材の繊維どうしが絡み合い、本体10Sと一体化してしまうから、固着面でずれる等のおそれは全くない。なお、孔h10の個数と直径の変化及び分布密度は、実施例3の乳幼児用枕3と同様である。
実施例10の乳幼児用枕10の作用は、実施例1〜9の乳幼児用枕1〜9の作用と略同一であるが、本体10Sの表裏にメッシュM11、M12が固着されていることにより、通気性と使用感の2点において、実施例1〜9の乳幼児用枕1〜9より優れた効果を有している。すなわち、メッシュM11、M12のメッシュ孔mhの作用によって孔h10の周囲に僅かな空間が生じ、該空間によって、乳幼児Bの頭部BHとのより良好な通気性が確保される。また、メッシュM11、M12がクッションの役割を果たすので、固綿あるいは熱接着性複合短繊維の反発性が幾分和らげられて使用感が向上する。
なお、図12aにて、e101は中央パーツ10Saを被覆する布製のカバーであり、e102は左パーツ10Sbを被覆する布製のカバーであり、e103は右パーツ10Scを被覆する布製のカバーであり、E10は、さらにその上から本体10S全体を被覆する布製カバーである。
また、図13はメッシュM11、M12の製造方法を示す説明図である。まず、ごく薄い素材シートSに、図13aに示すような配列でスリットs、s、……を刻切し、次にシートSの左端を矢印X方向に、右端を矢印Y方向に夫々引張する。これによりスリットs、s、……が左右方向に拡大されてメッシュ孔mhとなり、メッシュM11、M12が形成される。スリットs、s、……は、引張された際に本体10Sの孔h10に重なるような配列で刻切されるものである。
実施例11の乳幼児用枕11は、全体の構成は実施例1の乳幼児用枕1と略同様であり、本体11Sがすべて固綿のみから、あるいはすべて熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様であるが、図14aに見るように、本体11Sが区画されておらず、一体である。孔h11の直径及び分布密度の変化は、実施例1の乳幼児用枕1と同様である。なお、図14aにて、e110は本体11Sを被覆する布製のカバーであり、E11は、さらにその上から本体11S全体を被覆する布製カバーである。
実施例11の乳幼児用枕11の作用は、実施例1〜10の乳幼児用枕1〜10の作用と略同一であるが、本体11Sが区画されておらず、一体となっているので、布製のカバーE11内で本体11Sがずれるということが起こりえない。また、どこにも区画線が生じないので、乳幼児Bが寝返りを打った結果頭部BHが本体11Sの左端付近あるいは右端付近に位置することとなっても、良好な使用感は保持され、かつ本体11Sにも全く影響が生じない。ただ、サイズによっては通常の家庭用の洗濯機の洗濯槽(直径45〜48cm、深さ50〜55cm)では洗濯しづらいので、通常の家庭用の洗濯機の洗濯槽に入らない場合には、直径60cm程度の大型の洗濯槽を有する洗濯機で洗うか、手洗いをすることになる。
実施例12の乳幼児用枕12は、全体の構成は実施例3の乳幼児用枕3と略同様であり、本体12Sがすべて固綿のみから、あるいはすべて熱接着性複合短繊維のみから成る点も実施例1と同様であるが、図15aに見るように、本体12Sが区画されておらず、一体である。また、本体12Sの四隅は丸められている。孔h12の直径の変化及び分布密度は、実施例3の乳幼児用枕3と同様である。なお、図15aにて、e120は本体12Sを被覆する布製のカバーであり、E12は、さらにその上から本体12S全体を被覆する布製カバーである。
実施例12の乳幼児用枕12の作用は、実施例1〜10の乳幼児用枕1〜10の作用と略同一であるが、本体12Sが区画されておらず、一体となっているので、布製のカバーE12内で本体12Sがずれるということが起こりえない。また、実施例11の乳幼児用枕11と同様、どこにも区画線が生じないので、乳幼児Bが寝返りを打った結果頭部BHが本体12Sの左端付近あるいは右端付近に位置することとなっても、良好な使用感は保持され、かつ本体12Sにも全く影響が生じない。
また、やはり、サイズによっては通常の家庭用の洗濯機の洗濯槽(直径45cm〜48cm、深さ50cm〜55cm)では洗濯しづらいので、その場合には、直径60cm程度の大型の洗濯槽を有する洗濯機で洗うか、手洗いをすることになるが、本体12Sの四隅が丸められているので、洗濯機で洗うにしても手洗いをするにしても、取り扱いは若干し易くなっている。また、使用に際しても、使用感は向上されている。
実施例13の乳幼児用枕13は、図16aに示すように、奥行きD13が25cm〜35cm、幅W13が35cm〜44cm、背面側の高さH13bが4cm〜6cmの範囲内であり、図16b、図16cに示すように、固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみからなる本体13Sは一体として構成され、孔を有してない。正面側の高さH13aは、実施例1同様に縫製の具合によって微妙に異なるので一定には定められないが、0.3〜2cmの範囲内となる。サイズに関しては、最適な一例として、奥行きD13が30cm、幅W13が40.5cm、正面側の高さH13aが0.5cm、背面側の高さH13bが5.5cmのものをつくることができる。
また、側面視における正面側の角θは、適切な値として3.5°〜12°、望ましい値としては6°〜11°、さらに望ましい値としては8°〜10.5°の範囲内である。上記の最適な一例の場合、角θは、凡そ9.5°である。なお、e130は本体13Sを被覆する布製のカバーであり、E13は、さらにその上から本体13S全体を被覆する布製カバーである。
実施例13の乳幼児用枕13は、サイズが上記のように比較的小さめにつくられているので、本体13Sを、通常の家庭用の洗濯機の洗濯槽(直径45cm〜48cm、深さ50cm〜55cm)で丸洗いすることができる。洗濯の際には、本体13Sにカバーe130を掛けたままで洗うのが望ましい。また、洗濯後の乾燥においても、サイズが小さいので、乾燥時間がさほどかからない。
実施例13の乳幼児用枕13においては、本体13Sに孔を有してないが、これは、本体13Sのサイズが比較的小さめであるので、洗濯後の乾燥の点においても、また通気性等の点においても、孔を設けなくてもある程度の作用効果、すなわち、乾燥時間が短い、あるいは通気性が良いといった作用効果を有することができるという判断による。ゆえに、本体13Sに孔を有せしめても無論問題は生じない。なお、本体13Sに孔を有せしめる場合には、実施例1〜12に倣えば良いものである。
実施例13の乳幼児用枕13は、本体13Sが固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみからなるので、実施例1〜12において挙げられた固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみからなるという点での作用効果をすべて奏することができるのは言うまでもないことである。なお、固綿よりも熱接着性複合短繊維の方が洗濯後の乾燥性能に優れているので、本体13Sに熱接着性複合短繊維を用いた場合には、理想的な乾燥性能を有することが可能となる。
実施例14の乳幼児用枕14は、図17aに示すように、奥行きD14が25cm〜40cm、幅W14が35cm〜60cm、背面側の高さH13bが4cm〜6cmの範囲内であり、図17b、図17cに示すように、固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみからなる本体13Sは一体として構成され、孔を有してない。正面側の高さH14aは、実施例1同様に縫製の具合によって微妙に異なるので一定には定められないが、0.3〜2cmの範囲内となる。
また、側面視における正面側の角θは、適切な値として3.5°〜12°、望ましい値としては6°〜11°、さらに望ましい値としては8°〜10.5°の範囲内である。上記の最適な一例の場合、角θは、凡そ9.5°である。なお、e140は本体14Sを被覆する布製のカバーであり、E14は、さらにその上から本体14S全体を被覆する布製カバーである。
実施例14の乳幼児用枕14においては、本体14Sに孔を有してない。しかし、そのかわりに本体14Sが固綿製の場合には固綿の密度を若干下げてあるので、洗濯後の乾燥の点においても、また通気性等の点においても、孔を設けなくてもある程度の作用効果、すなわち、乾燥時間が短い、あるいは通気性が良いといった作用効果を有することができる。また、本体14Sが熱接着性複合短繊維製の場合には、もとより熱接着性複合短繊維は固綿より通気性においても乾燥性能においても優れている。したがって、本体14Sに孔を有せしめても無論問題は生じない。なお、本体14Sに孔を有せしめる場合には、実施例1〜12に倣えば良いものである。
実施例14の乳幼児用枕14は、本体14Sが固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみからなるので、実施例1〜12において挙げられた固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみからなるという点での作用効果をすべて奏することができるのは言うまでもないことである。
実施例15の乳幼児用枕15は、図18aに示すように、奥行きD15が25cm〜40cm、幅W15が35cm〜60cm、背面側の高さH15bが4cm〜6cmの範囲内であり、図18b、図18cに示すように、固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみからなる本体15Sは、パーツ15Sa,15Sb,15Scに3分割される。また、パーツ15Sa,15Sb,15Scはすべて孔を有してない。正面側の高さH15aは、実施例1同様に縫製の具合によって微妙に異なるので一定には定められないが、0.3〜2cmの範囲内となる。なお、e151はパーツ15Saを被覆する布製のカバーであり、e152はパーツ15Sbを被覆する布製のカバーであり、e153はパーツ15Scを被覆する布製のカバーであり、E15は、さらにその上から本体15S全体を被覆する布製カバーである。
実施例15の乳幼児用枕15を構成する本体15Sは、固綿製の場合にはその固綿の密度を実施例13の乳幼児用枕13の本体13Sと同一とすることができる。すなわち、本体15Sが固綿製の場合でも3分割されているので、洗濯後の乾燥の点において、乾燥時間が短いという作用効果を有することができる。また、分割された本体15Sa,15Sb,15Scはすべて通常の家庭用の洗濯機の洗濯槽(直径45cm〜48cm、深さ50cm〜55cm)で丸洗いすることができる。なお、本体15Sの分割の方法は、当然実施例4〜9に倣うことができる。
本発明は、現在、乳幼児を持つ家庭において高い支持を得ている前記特許文献10の乳幼児用枕の使用者における使用感や要望等を基にして、使用特性や耐久性の向上、洗濯可能性の付与といった各点から、新たに開発した技術内容を具体化して新しい製品としたものであり、前記特許文献10の乳幼児用枕の基本的な作用をすべて奏することができるのは無論のこと、さらに使いやすくて耐久性があり、家庭用の洗濯機にても簡単に洗え、乾燥も速い新製品として、より多くの家庭に支持される乳幼児用枕となるものである。
1 乳幼児用枕
1a 上面
1b 下面
1c 正面
1d 背面
1e 左側面
1f 右側面
1S 本体
1Sa 中央パーツ
1Sb 左パーツ
1Sc 右パーツ
2 乳幼児用枕
2S 本体
2Sa 中央パーツ
2Sb 左パーツ
2Sc 右パーツ
3 乳幼児用枕
3S 本体
3Sa 中央パーツ
3Sb 左パーツ
3Sc 右パーツ
4 乳幼児用枕
4S 本体
4Sa 中央パーツ
4Sb 左パーツ
4Sc 右パーツ
5 乳幼児用枕
5S 本体
5Sa 中央パーツ
5Sb 左パーツ
5Sc 右パーツ
6 乳幼児用枕
6S 本体
6Sa 中央パーツ
6Sb 左パーツ
6Sc 右パーツ
7 乳幼児用枕
7S 本体
7Sa 中央パーツ
7Sb 左パーツ
7Sc 右パーツ
8 乳幼児用枕
8S 本体
8Sa 中央パーツ
8Sb 左パーツ
8Sc 右パーツ
9 乳幼児用枕
9S 本体
9Sa 中央パーツ
9Sb 左パーツ
9Sc 右パーツ
10 乳幼児用枕
10S 本体
10Sa 中央パーツ
10Sb 左パーツ
10Sc 右パーツ
11 乳幼児用枕
11S 本体
11Sa 中央パーツ
11Sb 左パーツ
11Sc 右パーツ
12 乳幼児用枕
12S 本体
12Sa 中央パーツ
12Sb 左パーツ
12Sc 右パーツ
13 乳幼児用枕
13S 本体
14 乳幼児用枕
14S 本体
15 乳幼児用枕
15Sa 中央パーツ
15Sb 左パーツ
15Sc 右パーツ
B 乳幼児
BD 体躯
BH 頭部
D1 奥行き
D13 奥行き
D14 奥行き
D15 奥行き
E1 布製カバー
E2 布製カバー
E3 布製カバー
E4 布製カバー
E5 布製カバー
E6 布製カバー
E7 布製カバー
E8 布製カバー
E9 布製カバー
E10 布製カバー
E11 布製カバー
E12 布製カバー
E13 布製カバー
E14 布製カバー
E15 布製カバー
F ファスナー
H1a 高さ
H1b 高さ
H13a 高さ
H13b 高さ
H14a 高さ
H14b 高さ
H15a 高さ
H15b 高さ
HL 水平線
L 線
L11 区画線
L12 区画線
L21 区画線
L22 区画線
L31 区画線
L32 区画線
L41 区画線
L42 区画線
L51 区画線
L52 区画線
L61 区画線
L62 区画線
L71 区画線
L72 区画線
L81 区画線
L82 区画線
L91 区画線
L92 区画線
L101 区画線
L102 区画線
M11 区画線
M12 区画線
MT 敷布団
S 素材シート
W1 幅
W1a 幅
W1b 幅
W1c 幅
W4a 幅
W4b 幅
W4c 幅
W4d 幅
W4e 幅
W4f 幅
W13 幅
W14 幅
W15 幅
X 方向
Y 方向
a 方向
b 方向
c 方向
d 方向
e 方向
f 方向
e11 カバー
e12 カバー
e13 カバー
e21 カバー
e22 カバー
e23 カバー
e31 カバー
e32 カバー
e33 カバー
e41 カバー
e42 カバー
e43 カバー
e51 カバー
e52 カバー
e53 カバー
e61 カバー
e62 カバー
e63 カバー
e7 カバー
e8 カバー
e9 カバー
e101 カバー
e102 カバー
e103 カバー
e110 カバー
e120 カバー
e130 カバー
e140 カバー
e151 カバー
e152 カバー
e153 カバー
h1 孔
h2 孔
h3 孔
h4 孔
h5 孔
h6 孔
h7 孔
h8 孔
h9 孔
h10 孔
h11 孔
h12 孔
mh メッシュ孔
s スリット
α 角度
θ 角





























Claims (10)

  1. 乳幼児に使用する枕であって、乳幼児の頭部が載置される面を上面とし、乳幼児の体躯が位置する側を正面として、奥行きが25cm〜40cm、幅が35cm〜60cm、背面側の高さが4cm〜10cmの範囲内であり、左右の側面視が共に正面側の角が鋭角をなす三角形状であり、本体が固綿のみから、あるいは熱接着性複合短繊維のみから構成され、該本体を布にて被覆してなることを特徴とする乳幼児用枕。
  2. 奥行きが25cm〜35cm、幅が35cm〜44cm、背面側の高さが4cm〜6cmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の乳幼児用枕。
  3. 本体が2以上のパーツに分解可能であり、分解した場合に各パーツの横幅が40cm以内であることを特徴とする請求項1に記載の乳幼児用枕。
  4. 本体の上面あるいは下面あるいは上面と下面の両方に合計100個〜300個の孔が穿設されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3に記載の乳幼児用枕。
  5. 本体の上面あるいは下面あるいは上面と下面の両方に穿設される孔の直径が、乳幼児の頭部が載置される部分においては7mm以下であることを特徴とする請求項4に記載の乳幼児用枕。
  6. 本体に穿設された孔の密度が、本体の後部においては中央部より密となり、前部においては中央部より疎となっていることを特徴とする請求項4あるいは請求項5に記載の乳幼児用枕。
  7. 本体に穿設された孔の直径が、本体の後部に穿設された孔おいては中央部に穿設された孔の直径より大となり、本体の前部に穿設された孔においては中央部に穿設された孔の直径より小となっていることを特徴とする請求項4あるいは請求項5あるいは請求項6に記載の乳幼児用枕。
  8. 本体を2以上のパーツに分解するための区画線が、乳幼児の頭部が載置される部分以外の部分を通過していることを特徴とする構成3あるいは請求項4あるいは請求項5あるいは請求項6あるいは請求項7に記載の乳幼児用枕。
  9. 本体を2以上のパーツに分解するための区画線が直線あるいは曲線あるいは直線と曲線の組み合わせをもって屈曲されていることを特徴とする請求項3あるいは請求項4あるいは請求項5あるいは請求項6あるいは請求項7あるいは請求項8に記載の乳幼児用枕。
  10. 本体が3個のパーツに分解でき、中央パーツにおいて、正面の横幅が背面の横幅より小に構成されていることを特徴とする請求項3あるいは請求項4あるいは請求項5あるいは請求項6あるいは請求項7あるいは請求項8あるいは請求項9に記載の乳幼児用枕。














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