JP2011234533A - 波巻きコイルの形成方法および波巻きコイルの形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で波巻きコイルを形成できる波巻きコイルの形成方法および波巻きコイルの形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様は、波巻きコイル28の形成方法において、導線26を矩形状又は台形状に巻回した巻線25を形成し、対向する第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45とを巻線25の展開方向に離間させるとともに巻線25の展開方向と垂直な方向に近接させながら、第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とを回動させて、第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45と第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とを、巻線25の展開方向に直線状に配置することにより、巻線25を展開して波巻きコイル28を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、導線を波状に形成した波巻きコイルの形成方法および波巻きコイルの形成装置に関するものである。
モータ等のステータにおいて、導線を波状に形成した波巻きコイルを形成し、この波巻きコイルを重ね合わせてステータコアに取り付けることがなされている。そして、この波巻きコイルの形成においては、矩形断面の導線を折り曲げて波状に形成している。例えば、特許文献1には、歯形歯車を使用して導線を折り曲げて波巻きコイルを形成する技術が開示されている。
このように導線を折り曲げて形成した波巻きコイルでは、導線を折り曲げる工程の後、ステータコアのスロットに挿入される部分を捻る捻り工程が行われる。
特開2004−336961号公報
波巻きコイルにおいてステータコアのスロットに挿入される部分は複数箇所あるので、捻り工程では波巻きコイルにおいて複数箇所を捻る必要がある。従来技術の捻り工程においては、捻る必要のある箇所ごとに独立して捻りを行うので手間がかかるとともに、捻り工程に要する時間が多くなり、波巻きコイルの形成に多くの時間を要してしまう。
また、従来技術の捻り工程においては、捻る必要がある箇所以外の箇所を固定していないので、捻る必要がある箇所以外の箇所で歪みが生じて、波巻きコイルの寸法精度が安定しない。
また、捻り工程では、波巻きコイルにおけるステータコアのスロットに挿入される部分に段差を形成する場合があるが、段差の寸法によって段差を形成するための部品を交換することが必要になる。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、短時間で波巻きコイルを形成できる波巻きコイルの形成方法および波巻きコイルの形成装置を提供すること、を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、円環形状のステータコアのスロット内に配置されるスロット内導線部と、前記スロット内導線部に接続し前記ステータコアの両端面から突出して配置されるコイルエンド導線部とを備えるように導線を波状に形成した波巻きコイルの形成方法において、前記スロット内導線部が対向するとともに前記コイルエンド導線部が対向するように、前記導線を矩形状又は台形状に巻回した巻線を形成し、前記巻線のうち対向する一対の前記スロット内導線部を前記巻線の展開方向に離間させるとともに前記巻線の展開方向と垂直な方向に近接させながら、前記巻線のうち前記一対のスロット内導線部に接続する前記コイルエンド導線部を回動させて、前記一対のスロット内導線部と前記コイルエンド導線部とを、前記巻線の展開方向に直線状に配置することにより、前記巻線を展開して前記波巻きコイルを形成すること、を特徴とする。
本発明によれば、一対のスロット内導線部とコイルエンド導線部とが捻り合いながら巻線が展開するので、一対のスロット内導線部とコイルエンド導線部とが捻り合った状態の波巻きコイルを形成することができる。そして、導線を複数巻きした巻線において一巻き毎に形成された一対のスロット内導線部とコイルエンド導線部に対し、本発明を同時に実施することにより、複数の波状が形成された波巻きコイルを短時間で手間をかけることなく形成することができる。
上記の態様においては、前記一対のスロット内導線部を保持する一対の第1保持手段と、前記コイルエンド導線部を保持する第2保持手段と、を有し、前記一対の第1保持手段と前記第2保持手段とは互いに連動するものであって、前記一対の第1保持手段を前記巻線の展開方向に離間させるとともに前記巻線の展開方向と垂直な方向に近接させながら前記第2保持手段を回動させること、が好ましい。
かかる態様によれば、スロット内導線部を第1保持手段で保持し、コイルエンド導線部を第2保持手段で保持するので、巻線の展開時に導線に歪みが発生することを抑制でき、寸法精度が安定した波巻きコイルを形成することができる。
上記の態様においては、前記一対の第1保持手段は前記巻線の展開方向と垂直な方向に形成された溝を備え、前記一対のスロット内導線部は、前記溝の内部にて移動可能な状態で保持されること、が好ましい。
かかる態様によれば、巻線のうち対向する一対のスロット内導線部を巻線の展開方向に離間させるとともに巻線の展開方向と垂直な方向に確実に近接させることができ、確実に巻線を展開して波巻きコイルを形成することができる。
なお、一対の第1保持手段に形成された溝の深さが巻線を展開する際に一対のスロット内導線部が抜けるおそれがない大きさであるときには、一対の第1保持手段を巻線の展開方向と垂直な方向に近接させなくても波巻きコイルを形成することができる。
上記の態様においては、前記一対のスロット内導線部と前記コイルエンド導線部とを、前記巻線の展開方向に直線状に配置した状態から、前記スロット内導線部を前記巻線の展開方向と垂直な方向または前記巻線の展開方向に移動させること、が好ましい。
かかる態様によれば、スロット内導線部を巻線の展開方向と垂直な方向または巻線の展開方向に突出させることができる。そのため、スロット内導線部に段差を持たせた波巻きコイルを形成することができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、円環形状のステータコアのスロット内に配置されるスロット内導線部と、前記スロット内導線部に接続し前記ステータコアの両端面から突出して配置されるコイルエンド導線部とを備えるように導線を波状に形成した波巻きコイルの形成装置において、前記スロット内導線部が対向するとともに前記コイルエンド導線部が対向するように、前記導線を矩形状又は台形状に巻回して形成した巻線のうち対向する一対の前記スロット内導線部を保持する一対の第1保持手段と、前記巻線のうち前記一対のスロット内導線部に接続する前記コイルエンド導線部を保持する第2保持手段と、を有し、前記一対の第1保持手段と前記第2保持手段とは互いに連動するものであって、前記一対の第1保持手段を前記巻線の展開方向に離間させるとともに前記巻線の展開方向と垂直な方向に近接させながら、前記第2保持手段を回動させて、前記一対のスロット内導線部と前記コイルエンド導線部とを、前記巻線の展開方向に直線状に配置することにより、前記巻線から展開して前記波巻きコイルを形成すること、を特徴とする。
本発明に係る波巻きコイルの形成方法および波巻きコイルの形成装置によれば、短時間で波巻きコイルを形成できる。
本実施例の波巻きコイルの形成方法で使用する波巻きコイルの形成装置の上面図である。 本実施例の波巻きコイルの形成方法で使用する波巻きコイルの形成装置の正面図である。 矩形状に巻回した巻線を展開して波巻きコイルを形成することを示す図である。 実施例1における巻線の展開動作図である。 実施例1における巻線の展開動作図である。 実施例1における巻線の展開動作図である。 段差を形成する方法を示す図である。 段差が設けられていない状態を示す図である。 段差が設けられた状態を示す図である。 段差が設けられた状態を示す図である。 実施例2における巻線の展開動作図である。 実施例2における巻線の展開動作図である。 実施例2における巻線の展開動作図である。 実施例2における巻線の展開動作図である。 実施例2における巻線の展開動作図である。 波巻きコイルを示す図である。 矩形状のコイルを示す図である。 重ね合わせコイルを示す図である。 複数の重ね合わせコイルを重ね合わせながら巻き取ることを示す図である。 ステータを示す図である。 台形状に巻回した巻線を展開して波巻きコイルを形成することを示す図である。 段を付けながら矩形状に巻回した巻線を展開して波巻きコイルを形成することを示す図である。 波巻きコイルを示す図である。 1組の波巻きコイルを示す図である。 重ね合わせコイルを示す図である。 かご型コイルを示す図である。 ステータを示す図である。
以下、本発明を具体化した形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施例の波巻きコイルの形成方法で使用する波巻きコイルの形成装置1の上面図である。図2は、図1において図面の左方向から見た図であり、本実施例の波巻きコイルの形成方法で使用する波巻きコイルの形成装置1の正面図である。
図1と図2に示すように、波巻きコイルの形成装置1は、第1ブロック10、第2ブロック12、第1リンクシャフト14、第2リンクシャフト16、第1チャック18、第2チャック20、第3チャック22、第4チャック24、第5チャック27などを有する。本実施例では、波巻きコイルの形成装置1を使用して、図3に示すように、矩形状に巻回した矩形断面の導線26の巻線25を展開して波巻きコイル28を形成する。
図1に示す波巻きコイルの形成装置1では、第1ブロック10と、第2ブロック12と、第1チャック18と、第2チャック20と、第3チャック22とは、各々5つ設けられている。なお、波巻きコイルの形成装置1は、導線26の巻線25の全巻き数に対応するように設けられていてもよく、また、導線26の巻線25の全巻き数の一部に対応するように設けられていてもよい。
第1ブロック10は、回転軸30を介して第1チャック18と接続している。また、第1ブロック10同士を、回転軸32を介して第1リンクシャフト14により接続している。第1リンクシャフト14は、第1シャフト部34と第2シャフト部36とを有している。第1シャフト部34と第2シャフト部36とは、回転軸38を中心に回転可能に接続している。そして、第1シャフト部34と第2シャフト部36とが回転軸38を中心にして回転して互いに近付いたり離れたりすることにより、第1ブロック10同士および第1チャック18同士が近付いたり離れたりする。
第2ブロック12は、回転軸40を介して第2チャック20と接続している。また、第2ブロック12同士を、回転軸42を介して第2リンクシャフト16により接続している。第2リンクシャフト16は、第1リンクシャフト14と同様な構成および作用を備える。
第1チャック18は、回転軸30を中心に第1ブロック10に対して回転可能である。また、第2チャック20は、回転軸40を中心に第2ブロック12に対して回転可能である。さらに、第1チャック18と第2チャック20とは、後述するように、導線26の巻線25における第1スロット内導線部44(図3参照)と第2スロット内導線部45(図3参照)とを保持する手段である。
第3チャック22と第4チャック24とは、第1チャック18や第2チャック20に対して相対的に回動可能である。第3チャック22は、後述するように、導線26の巻線25における第1コイルエンド導線部46(図3参照)を保持する手段である。また、第4チャック24は、後述するように、導線26の巻線25における第2コイルエンド導線部47(図3参照)を保持する手段である。
このような構成を有する波巻きコイルの形成装置1を用いて、以下のように波巻きコイル28を形成する。
実施例1では、まず、図3に示すように、導線26を矩形状に巻回した巻線25を形成する。巻線25は、一巻き毎に、第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45とが対向するとともに、第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とが対向するように形成されている。そして、第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とは、各々、第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45との間を接続している。
第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45とは、複数の波巻きコイル28を重ね合わせて形成したかご型コイル68(図20参照)をモータにおける円環形状のステータコア70(図20参照)に取り付けたときに、スロット72(図20参照)内に配置される部分である。
第1コイルエンド導線部46は、かご型コイル68をステータコア70に取り付けたときに、ステータコア70の一方の端面から突出して配置されるコイルエンド78(図20参照)に相当する部分である。第2コイルエンド導線部47は、かご型コイル68をステータコア70に取り付けたときに、ステータコア70の他方の端面から突出して配置されるコイルエンド80(図20参照)に相当する部分である。
次に導線26の巻線25を展開して、導線26を波状に形成した波巻きコイル28を形成する方法について説明する。図4〜図6は、実施例1における導線26の巻線25の展開動作図である。図4〜図6は、(a)が波巻きコイルの形成装置1を上面方向から見た図であり、(b)は(a)を図面の下方向から見た図である。図4〜図6においては、説明の便宜上、導線26の巻線25の巻き数を簡略化して示しており、また、波巻きコイルの形成装置1のうち、第1チャック18、第2チャック20、第3チャック22、第4チャック24、第5チャック27のみを示している。なお、図4(a)、図5(a)、図6(a)では図示を省略しているが、図4(b)、図5(b)、図6(b)に示すように、導線26の先端部を、第5チャック27A,27Bで保持している。
まず、図4に示すように、導線26の巻線25における第1スロット内導線部44を第1チャック18A,18Bの先端部にて保持し、導線26の巻線25における第2スロット内導線部45を第2チャック20A,20Bの先端部にて保持する。また、導線26の巻線25における第1コイルエンド導線部46を第3チャック22A,22Bにて保持し、導線26の巻線25における第2コイルエンド導線部47を第4チャック24にて保持する。
なお、図4(b)に示すように、第1チャック18A,18Bと第3チャック22A,22Bとの間、第1チャック18Bと第4チャック24との間、第2チャック20A,20Bと第3チャック22A,22Bとの間、第2チャック20Aと第4チャック24との間には、各々隙間を設けている。このように、導線26の巻線25の展開時において捻る部分以外の部分を、第1チャック18A,18Bと第2チャック20A,20Bと第3チャック22A,22Bと第4チャック24とにより保持している。そのため、導線26の巻線25の展開時において、導線26に歪みが生じ難くなり、寸法精度の安定した波巻きコイル28を形成することができる。
そして、図4(a)において、第1チャック18Aと第1チャック18Bとが離れ合うように、また、第2チャック20Aと第2チャック20Bとが離れ合うように、巻線25の展開方向に第1チャック18A,18Bと第2チャック20A,20Bとを移動させる。すなわち、第1チャック18A,18Bおよび第2チャック20A,20Bの配列方向(図面の左右方向)に、第1チャック18A,18Bと第2チャック20A,20Bとを移動させる。また同時に、第1チャック18A,18Bを図面の下方向に、第2チャック20A,20Bを図面の上方向に移動させる。すなわち、第1チャック18A,18Bと第2チャック20A,20Bとを、巻線25の展開方向と垂直な方向に近接させる。
このとき、同時に、第3チャック22A,22Bおよび第4チャック24が、第1チャック18A,18Bおよび第2チャック20A,20Bに対して相対的に回動する。具体的には、第3チャック22A,22Bが図面の左回りに回動し、第4チャック24が図面の右回りに回動する。
なお、第1チャック18A,18Bおよび第2チャック20A,20Bと、第3チャック22A,22Bおよび第4チャック24とは互いに連動するものである。そして、第1チャック18A,18Bと第2チャック20A,20Bとを移動させることにより、第3チャック22A,22Bと第4チャック24とを回動させてもよい。また、第3チャック22A,22Bと第4チャック24とを回動させることにより第1チャック18A,18Bと第2チャック20A,20Bとを移動させてもよい。
すると、図5に示すように、第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45とが図面の左右方向に移動する。また、同時に、第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とが、第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45とに対して相対的に回動する。これにより、巻線25が図面の左右方向に展開する。
その後、さらに巻線25が展開すると、図6(a)に示すように、第1チャック18A,18Bと第2チャック20A,20Bとが、図面の左右方向に一列に並ぶ。また、第3チャック22A,22Bと第4チャック24とが、図面の左右方向に一列に並ぶ。これにより、第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45と第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とが図面の左右方向に直線状に配置され、図6(b)に示すような形状の波巻きコイル28を形成することができる。
なお、このとき波巻きコイル28は、図6に示すように、第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45の向きが第1コイルエンド導線部46および第2コイルエンド導線部47に対して90度ずらして捻られた状態で、形成されている。
このように、本実施例では、短時間で手間をかけることなく波巻きコイル28を形成することができる。
なお、本実施例では、導線26の巻線25の先端部25A,25Bを第5チャック27A,27Bで保持している。そして、導線26の巻線25を展開しながら、第5チャック27A,27Bを第1チャック18A、第2チャック20Bに対して相対的に回動させている。これにより、導線26の巻線25の先端部において、第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45の向きを、導線26の巻線25の先端部に対して90度ずらした状態に捻って形成することができる。
なお、図4(a)と図5(a)において第1チャック18A,18Bを図面の下方向に、第2チャック20A,20Bを図面の上方向に移動させたが、これに限定されない。例えば、第2チャック20A,20Bを図面の上方向に移動させずに第1チャック18A,18Bだけを図面の下方向に移動させてもよく、または、第1チャック18A,18Bを図面の下方向に移動させずに第2チャック20A,20Bだけを図面の上方向に移動させてもよい。
また、図6(a)に示すように第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45と第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とが図面の左右方向に直線状に配置された状態から、さらに第1チャック18Bを図面の下方向に移動させ、第2チャック20Aを図面の上方向に移動させる。すなわち、導線26の巻線25の展開方向と垂直な方向に、第1チャック18Bと第2チャック20Aとを移動させる。すると、図7に示すように第1チャック18A,18Bと第2チャック20A,20Bとが配置される。これにより、図8に示すような状態から図9に示すように、波巻きコイル28の第1スロット内導線部44に段差αを設けることができる。同様に、図示しないが波巻きコイル28の第2スロット内導線部45にも段差を設けることができる。
なお、図6(a)に示すように第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45と第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とが図面の左右方向に直線状に配置された状態から、さらに第1チャック18Bを図面の上方向に移動させ、第2チャック20Aを図面の下方向に移動させてもよい。これにより、図10に示すように、波巻きコイル28の第1スロット内導線部44に、図9で示すときとは反対側に段差αを設けることができる。同様に、図示しないが波巻きコイル28の第2スロット内導線部45にも段差を設けることができる。なお、図8〜図10において、(b)は(a)を下方向から見た図である。
また、第1チャック18Bと第2チャック20Aとを移動させる量を調整することにより、段差αの寸法を調整することができる。このように、本実施例では、従来のように部品を交換しなくても、容易に段差αの寸法を調整することができる。
また、図6(a)に示すように第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45と第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とが図面の左右方向に直線状に配置された状態から、さらに図面の左右方向に第1チャック18Bと第2チャック20Aとを移動させてもよい。すなわち、導線26の巻線25の展開方向に、第1チャック18Bと第2チャック20Aとを移動させてもよい。これにより、図6(b)に示す波巻きコイル28の第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45とに、図面の左右方向の段差を設けることができる。
このように本実施例によれば、導線26の巻線25を展開して、第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45とが第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とに対し捻られた状態で、導線26を波状に形成することができる。そのため、短時間で手間をかけることなく波巻きコイル28を形成することができる。
また、従来技術では直線状の導線26をそのまま波状に形成していたが、本実施例では心棒に導線26を巻きつけるなどして形成した巻線25を展開するだけで短時間で手間をかけることなく波巻きコイル28を形成することができる。
また、本実施例では、第1スロット内導線部44を第1チャック18で保持し、第2スロット内導線部45を第2チャック20で保持し、第1コイルエンド導線部46を第3チャック22で保持し、第2コイルエンド導線部47を第4チャック24で保持する。そのため、巻線25の展開時に導線26に歪みが発生することを抑制でき、寸法精度が安定した波巻きコイル28を形成することができる。
なお、例えば、第1ブロック10および第2ブロック12を駆動させる不図示の駆動手段とこの駆動手段を制御する不図示の制御手段とを設けておき、制御手段により駆動手段を制御して、第1チャック18、第2チャック20、第3チャック22、第4チャック24の移動および回動を行ってもよい。
図11〜図15は、実施例2における導線26の巻線25の展開動作図である。図11〜図15においては、説明の便宜上、導線26の巻線25の巻き数を簡略化して示しており、また、波巻きコイルの形成装置1のうち、第1チャック18、第2チャック20、第3チャック22、第4チャック24のみを示している。本実施例では第1チャック18A,18Bに溝56を形成し、第2チャック20A,20Bに溝58を形成している。溝56と溝58は、巻線25の展開方向(図12参照)に対し垂直な方向(図面の上下方向)に形成されている。
まず、図11に示すように、導線26の巻線25における第1スロット内導線部44を第1チャック18A,18Bの溝56にて保持し、導線26の巻線25における第2スロット内導線部45を第2チャック20A,20Bの溝58にて保持する。第1スロット内導線部44は溝56内において図面の上下方向に移動可能な状態で保持されており、第2スロット内導線部45は溝58内において図面の上下方向に移動可能な状態で保持されている。
そして、図12に示すように、第1チャック18Aを固定させたまま、第1チャック18Aと第1チャック18Bとが離れ合うように、また、第2チャック20Aと第2チャック20Bとが離れ合うように、第1チャック18A以外の第1チャック18Bと第2チャック20A,20Bとを移動させる。すなわち、第1チャック18A,18Bおよび第2チャック20A,20Bの配列方向(図面の右方向、図中の「展開方向」)に、第1チャック18A以外の第1チャック18Bと第2チャック20A,20Bとを移動させる。
このとき、同時に、第3チャック22A,22Bおよび第4チャック24が第1チャック18A,18Bおよび第2チャック20A,20Bに対して相対的に回動する。具体的には、第3チャック22A,22Bが図面の左回りに回動し、第4チャック24が図面の右回りに回動する。なお、実施例1と同様に、第1チャック18A,18Bおよび第2チャック20A,20Bと、第3チャック22A,22Bおよび第4チャック24とは互いに連動するものである。
次に、図13に示すように、第2チャック20A,20Bを図面の上方向に移動させる。すなわち、第1チャック18A,18Bと第2チャック20A,20Bとを、巻線25の展開方向と垂直な方向に近接させる。すると、導線26の巻線25の第2スロット内導線45は第2チャック20A,20Bの溝58内を溝底62方向に向かって移動するとともに、導線26の巻線25の第1スロット内導線44は第1チャック18A,18Bの溝56内を溝底60方向に向かって移動する。
次に、図14に示すように、第1チャック18A以外の第1チャック18Bと第2チャック20A,20Bとを、図面の右方向(図中の「展開方向」)に移動させる。このとき、同時に、第3チャック22A,22Bが図面の左回りに回動し、第4チャック24が図面の右回りに回動する。
これにより、図15に示すように、第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45と第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47とが図面の左右方向に直線状に配置され、前記の図6(b)に示すような波巻きコイル28を形成することができる。
なお、図12、図14、図15において、第1チャック18Aを固定させたが、これに限らず、第1チャック18Aを図面の左右方向に移動させてもよい。
なお、溝56、溝58の深さが巻線26を展開する際に第1スロット内導線部44と第2スロット内導線部45とが抜けるおそれがない大きさである場合には、図13に示す動作を行わず、図12に示す動作から直接的に図14、図15に示す動作を行ってもよい。この場合、導線26の巻線25の展開動作において、第1チャック18A,18Bと第2チャック20A,20Bとを、巻線25の展開方向と垂直な方向に近接させないことになる。
このように形成した波巻きコイル28は、図16に示すように、第1コイルエンド導線部46の長さと第2コイルエンド導線部47の長さが等しい形状になる。そして、波巻きコイル28を用いて、以下のようにステータを製造する。
まず、図16に示すように作成した波巻きコイル28を、2本用意する。ここでは、波巻きコイル28Aと波巻きコイル28Bとする。そして、波巻きコイル28Aと波巻きコイル28Bとを、互いに1ピッチずらして重ね合わせる。これにより、図17に示すように矩形状のコイル64を形成する。
次に、矩形状のコイル64を6本用意して、各々位置をずらして重ね合わせることにより、図18に示すように、重ね合わせコイル66を形成する。
次に、図19に示すように、複数の重ね合わせコイル66を重ね合わせながら巻き取る。そして、これにより形成したかご型コイル68を、ステータコア70のスロット72に挿入しながら取り付け、図20に示すように、ステータ74を形成することができる。ステータ74は、ステータコア70の一方の端面から突出するように、かご型コイル68のコイルエンド78が形成されている。そして、このコイルエンド78が形成される面からリード線76を引き出している。また、ステータコア70の他方の端面から突出するように、かご型コイル68のコイルエンド80が形成されている。
また、本発明は、図21に示すように台形状に巻回した導線26の巻線81や図22に示すように段を付けながら矩形状に巻回した導線26の巻線83を展開して、図23に示すように、第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47との長さが異なる波巻きコイル82を形成する際にも適用できる。なお、図22に示すように段を付けながら矩形状に巻回した導線26の巻線83を展開する場合には、例えば、段に合わせて、複数の第1チャック18や複数の第2チャック20を各々、階段状にずらして配置することが考えられる。そして、図22に示すように段を付けながら矩形状に巻回した導線26の巻線83を展開する場合には、適宜、回転軸30を中心に第1チャック18A,18Bを回転させ、回転軸40を中心に第2チャック20A,20Bを回転させてもよい。
このように形成した波巻きコイル82を用いて、以下のようにステータを製造する。
まず、図23に示すような第1コイルエンド導線部46と第2コイルエンド導線部47との長さが異なる波巻きコイル82を、2本用意する。ここでは、波巻きコイル82A,82Bとする。なお、波巻きコイル82Aにおいては第1コイルエンド導線部46よりも第2コイルエンド導線部47のほうが短く形成され、波巻きコイル82Aにおいては第1コイルエンド導線部46よりも第2コイルエンド導線部47のほうが長く形成されている。
そして、波巻きコイル82A,82Bを波巻きコイル82の長手方向に互いに位置をずらして重ね合わせることにより、図24に示すように、1組の波巻きコイル85を形成する。そして、この1組の波巻きコイル85を3つ用意して、それぞれ、1組の波巻きコイル85の長手方向に位置をずらしながら重ね合わせて図25に示すように、重ね合わせコイル84を形成する。
次に、前記の図19と同様に複数の重ね合わせコイル84を重ね合わせながら巻き取り、図26に示すようなかご型コイル86を形成する。次に、かご型コイル86をステータコア88のスロット90に挿入しながら取り付け、図27に示すようなステータ92を形成する。ステータ92は、ステータコア88の一方の端面から突出するように、かご型コイル86のコイルエンド94が形成されている。そして、このコイルエンド94が形成される面からリード線96を引き出している。また、ステータコア88の他方の端面から突出するように、かご型コイル86のコイルエンド98が形成されている。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
1 波巻きコイルの形成装置
10 第1ブロック
12 第2ブロック
14 第1リンクシャフト
16 第2リンクシャフト
18 第1チャック
20 第2チャック
22 第3チャック
24 第4チャック
25 巻線
26 導線
28 波巻きコイル
44 第1スロット内導線部
45 第2スロット内導線部
46 第1コイルエンド導線部
47 第2コイルエンド導線部
56 溝
58 溝
72 スロット
74 ステータ
78 コイルエンド
80 コイルエンド
α 段差

Claims (5)

  1. 円環形状のステータコアのスロット内に配置されるスロット内導線部と、前記スロット内導線部に接続し前記ステータコアの両端面から突出して配置されるコイルエンド導線部とを備えるように導線を波状に形成した波巻きコイルの形成方法において、
    前記スロット内導線部が対向するとともに前記コイルエンド導線部が対向するように、前記導線を矩形状又は台形状に巻回した巻線を形成し、
    前記巻線のうち対向する一対の前記スロット内導線部を前記巻線の展開方向に離間させるとともに前記巻線の展開方向と垂直な方向に近接させながら、前記巻線のうち前記一対のスロット内導線部に接続する前記コイルエンド導線部を回動させて、前記一対のスロット内導線部と前記コイルエンド導線部とを、前記巻線の展開方向に直線状に配置することにより、前記巻線を展開して前記波巻きコイルを形成すること、
    を特徴とする波巻きコイルの形成方法。
  2. 請求項1に記載する波巻きコイルの形成方法において、
    前記一対のスロット内導線部を保持する一対の第1保持手段と、
    前記コイルエンド導線部を保持する第2保持手段と、を有し、
    前記一対の第1保持手段と前記第2保持手段とは互いに連動するものであって、
    前記一対の第1保持手段を前記巻線の展開方向に離間させるとともに前記巻線の展開方向と垂直な方向に近接させながら前記第2保持手段を回動させること、
    を特徴とする波巻きコイルの形成方法。
  3. 請求項2に記載する波巻きコイルの形成方法において、
    前記一対の第1保持手段は前記巻線の展開方向と垂直な方向に形成された溝を備え、
    前記一対のスロット内導線部は、前記溝の内部にて移動可能な状態で保持されること、
    を特徴とする波巻きコイルの形成方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載する波巻きコイルの形成方法において、
    前記一対のスロット内導線部と前記コイルエンド導線部とを、前記巻線の展開方向に直線状に配置した状態から、前記スロット内導線部を前記巻線の展開方向と垂直な方向または前記巻線の展開方向に移動させること、
    を特徴とする波巻きコイルの形成方法。
  5. 円環形状のステータコアのスロット内に配置されるスロット内導線部と、前記スロット内導線部に接続し前記ステータコアの両端面から突出して配置されるコイルエンド導線部とを備えるように導線を波状に形成した波巻きコイルの形成装置において、
    前記スロット内導線部が対向するとともに前記コイルエンド導線部が対向するように、前記導線を矩形状又は台形状に巻回して形成した巻線のうち対向する一対の前記スロット内導線部を保持する一対の第1保持手段と、
    前記巻線のうち前記一対のスロット内導線部に接続する前記コイルエンド導線部を保持する第2保持手段と、を有し、
    前記一対の第1保持手段と前記第2保持手段とは互いに連動するものであって、
    前記一対の第1保持手段を前記巻線の展開方向に離間させるとともに前記巻線の展開方向と垂直な方向に近接させながら、前記第2保持手段を回動させて、前記一対のスロット内導線部と前記コイルエンド導線部とを、前記巻線の展開方向に直線状に配置することにより、前記巻線から展開して前記波巻きコイルを形成すること、
    を特徴とする波巻きコイルの形成装置。
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