JP2011234304A - ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】待機状態のネットワーク機器と、スパニングツリー機能を備えたネットワーク機器とを有するネットワークの消費電力を低減するネットワークシステムを提供すること。
【解決手段】ネットワークの送信経路の決定及びネットワークの障害発生時に送信経路の再決定を行う複数の第1のネットワーク機器13と、第1のネットワーク機器に接続された第2のネットワーク機器11とを有するネットワークシステム100であって、第2のネットワーク機器は、動作状況に応じて省エネモードと省エネモードよりも消費電力が大きい作動モードとを切り替える電力制御手段26と、電力制御手段が省エネモードに切り替える前、省エネモードに切り替えることを通知する省エネモード通知を第1のネットワーク機器に送信する送信手段41とを有し、第1のネットワーク機器は、省エネモード通知を受信した際、送信経路の再決定の機能を無効にする経路決定制御手段54と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークシステムに関し、特に、ネットワークシステムの消費電力を低減可能なネットワークシステムに関する。
プリンタやMFP(Multifunction Peripheral)等の端末装置は、ネットワーク機能を搭載しており、ホストPC(Personal Computer)等と通信することで、端末装置の利便性を向上させている。端末装置は、通信していない時間帯に待機状態となるが、待機状態の端末装置の消費電力を低減するためには、搭載されている通信コントローラ(例えば、ネットワークカードなど)の消費電力の低減が必要である。そのためには、待機状態の端末装置において通信に不要な部分は極力電源を切ることが有効である(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、ネットワークフィルタの機能をオン/オフ制御するメインCPUが、システムの電源投入後のレディ状態時には、ネットワークを介して転送されてくるIPパケットのTCPヘッダに含まれる所定のフラグを判別してパケットタイプフィルタ機能をオフ状態にする画像形成装置が開示されている。
このように、通信コントローラの電力を低減することでも電力を低減できるが、ネットワーク接続された端末装置に対して、ホストPCが機器ステータス情報をネットワークを通して収集する必要があり、実際にはネットワーク動作に関連する部分の電源は簡単には切れない。
また、通信コントローラの電力消費のうち、MAC(Media Access Control)層や物理層(PHY)のプロトコル制御を行う部分の電力消費が多くを占め、特に、PHY層の電力低減が、端末装置全体の電力を下げる上で重要である。
ところで、ネットワークの技術革新は目覚しく、転送性能も急激に向上している。ネットワークの規格策定では、すでに10Gbpsの規格が策定され100Gbpsの策定も進んでおり、有線ネットワークの世界では性能向上が止まるところを知らない。世間一般に敷かれているネットワーク環境を見渡しても、つい先日まではやっと100Mbpsの通信環境で統一された感があったが、近年では1Gbpsのネットワーク環境を構築することが増えており、基幹ネットワークだけでなく、端末装置までが1Gbpsの通信機能を搭載している。
一方、通信性能が向上する反面、ネットワーク機能を搭載したプリンタやMFP等の端末装置、LANスイッチやルーター等の消費電力は増加する傾向にある(以下、これらを単にネットワーク機器という場合がある)。近年の地球温暖化等の環境問題に対応するためには、オフィスの機器の消費電力の低減、特にネットワーク機器における消費電力を低減することが必要である。特にオフィスのネットワーク機器は、作動している時間よりも待機時間の方が大半を占めており、機器待機時の消費電力低減が強く求められている。オフィスの機器はネットワークに接続されているのが今や当然の世界であり、ネットワーク機能を搭載したプリンタやMFPは印字動作以外にも、機器情報取得ツールといったアプリケーション機能におけるネットワーク応答動作で電力を消費している。
ネットワークの通信で電力を消費するのはネットワークデータを制御するMAC層やPHY層のプロトコル制御を行う通信コントローラであるが、通信速度が向上するに連れて消費電力が上がるのはPHY層に関する部分であり、上記のとおりPHY層の消費電力低減がネットワーク機器における消費電力低減に効果的である。近年のようにネットワークを1Gbpsの通信速度で構築した場合、10Mbpsや100Mbpsの場合と比較して2倍の電力を消費する。これはPHY層に関する消費電力が、1Gbpsになると、10Mbpsや100Mbpsに対し約2倍になることに起因している。
通信コントローラ全体の電力低減には、ネットワーク動作に関係の無い部分は極力電源を切ることが必要である。それに加えて、ネットワークを維持・管理するための通信に関わる機能が消費する消費電力も極力低減することが重要である。
しかし、端末装置は、ホストPC等から定期的に機器情報の応答が要求され、端末装置が省エネ状態でも通信コントローラは動作させておくことが必要である。そういった場合でも消費電力を低減する方法としては、省エネモード時に通信速度を小さくすることが考えられる。例えば、通常の作動モード時は1Gbpsで送受信し、省エネモード時は10Mbps、又は100Mbpsに設定するといった具合である。
この動作は消費電力低減には有効であるが、のちに詳述するように、LANスイッチ側のスパニングツリー機能によりLANスイッチ同士が通信するため、通信速度を小さくするには制約がある。従って、実際のネットワーク環境では通信速度を小さくすることができず、端末装置のコントローラ部分に関しては、省エネモード時でも作動モード時と同等の電力を消費することになる。
一方、ネットワーク全体の電力低減を目的に、EEE(Energy Efficient Ethernet)という規格が検討されているが、これはネットワーク通信が無い場合、MAC層のチップの消費電力を小さくすることができる機能である。この機能によりMAC層に関する電力分は低減できるが、PHY層に関する電力は低減できず、効果は限定的である。また、EEEの機能が搭載された場合でも、スパニングツリー機能の問題が解消された訳ではなく、省エネモードの維持に制約を生じさせることが予想される。
本発明は、上記の課題に鑑み、待機状態のネットワーク機器と、スパニングツリー機能を備えたネットワーク機器とを有するネットワークの消費電力を低減するネットワークシステムを提供することを目的とする。
本発明は、ネットワーク内のデータの送信経路の決定及びネットワークの障害発生時に送信経路の再決定を行う複数の第1のネットワーク機器と、前記第1のネットワーク機器に接続された1以上の第2のネットワーク機器とを有するネットワークシステムであって、前記第2のネットワーク機器は、当該第2のネットワーク機器の動作状況に応じて省エネモードと、前記省エネモードよりも消費電力が大きい作動モードとを切り替える電力制御手段と、電力制御手段が前記作動モードから前記省エネモードに切り替える前、前記省エネモードに切り替えることを通知する省エネモード通知を前記第1のネットワーク機器に送信する送信手段と、を有し、前記第1のネットワーク機器は、前記省エネモード通知を受信した際、送信経路の再決定の機能を無効にする経路決定制御手段と、を有する、ことを特徴とする。
待機状態のネットワーク機器と、スパニングツリー機能を備えたネットワーク機器とを有するネットワークの消費電力を低減するネットワークシステムを提供することができる。
ネットワーク機器の一般的なネットワーク接続の一例を示す図である。 スパニングツリー機能の動作の概要を説明する図の一例である。 スパニングツリープロトコルにより遮断されたネットワークを模式的に示す図の一例である。 スパニングツリー機能を実行した場合に、各LANスイッチがルートブリッジ宛に送出するパケットデータのフォーマットの一例を示す図である。 スパニングツリープロトコルの作用を模式的に示す図の一例である 省エネモードになった従来の端末装置の状態の一例を示す図である。 端末装置とLANスイッチそれぞれの概略構成の一例を示す図である。 ネットワーク機器のネットワーク接続の一例を示す図である。 リンクの確認のサイクル時間を長くすることで消費電力を低減させようとした端末装置の構成図の一例である。 端末装置FとLANスイッチCが有する機能の機能ブロック図の一例である。 省エネモードに移行する際、省エネ中、及び、復帰する際の端末装置Fの動作を概念的に示す図の一例である。 作動モードから省エネモードに移行する手順の一例を示すフローチャート図である。 端末装置が省エネモードに入る際の処理手順のフローチャート図の一例を示す。 省エネモードから通常通信状態に復帰する場合の動作を示すフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態のネットワーク機器は、スパニングツリープロトコル(IEEE802.1D)に基づく機能を無効にすること、通信速度を下げること、又は、EEE(Energy Efficient Ethernet(IEEE P802.3az))機能が働いている際にリンク確認のサイクル時間を長くすること、のいずれか1つ以上を組み合わせることでPHY層の消費電力を低減する。以下、詳細に説明する。
図1は、ネットワーク機器がネットワークに接続することで形成した一般的なネットワークシステム100の一例を示す図である。3つのLANスイッチ11(区別する場合、LANスイッチA〜Cという)が、LANケーブル12、14,15を介して相互に接続され、1つのループを形成している。また、LANスイッチAは基幹ネットワーク16に接続されている。
LANスイッチA−B間は最大1Gbpsの通信速度で、LANスイッチA−C間は最大1Gbpsの通信速度で、LANスイッチB−C間は最大100Mbpsの通信速度で、それぞれ通信可能である。通信速度を制限するのは主にLANケーブル12,14、15の構造とネットワークカードの性能であるが、以下では、主にネットワークカードの性能を対象に説明する。
LANスイッチBには、3つの端末装置13(区別する場合、端末装置A〜Cという)が、またLANスイッチCには端末装置D、E、F(区別する場合、端末装置D〜Fという)がそれぞれ接続されている。LANスイッチB,Cと端末装置A〜Fは最大1Gbpsの通信速度で通信可能である。なお、端末装置13は、PC(Personal Computer)、プリンタ、MFP(Multifunction Peripheral)、ファクシミリ等であるが、ネットワークに接続可能なネットワーク機器であればどのようなものでもよい。
LANスイッチA〜Cは、OSI参照モデルのデータリンク層(第2層orレイヤ2)のプロトコルに対応したネットワーク機器の一種であり、MACアドレステーブルを作成したり、MACアドレステーブルとMACアドレスに基づきLANスイッチAからBへ、LANスイッチBからCへ、LANスイッチCからAへ、ネットワークパケットを転送する。このため、宛先の不明な(MACアドレステーブルに載っていない)ネットワークパケットは、3台のLANスイッチA〜Cの間で永久的にループしてしまうことになる。
そこでLANスイッチA〜Cにはスパニングツリープロトコルに基づいた処理を行う機能が搭載されており、ネットワークパケットの永久的なループを防止している。
〔スパニングツリー〕
図2は、スパニングツリープロトコルの概要を説明する図の一例である。図2では、LANスイッチA〜Dがスパニングツリープルトコルに従いネットワーク経路を構築する方法を示している。LANスイッチA〜D台がループ状に接続されており、各LANスイッチA〜Dには複数台の端末装置(不図示)13が接続されているものとする。
各LANスイッチA〜Dにはユーザ(ネットワーク管理者)により任意のブリッジIDが割り振られる。スパニングツリープロトコルでは、ブリッジIDが一番小さいLANスイッチがネットワークグループのルートブリッジとなる。図の例ではLANスイッチAがルートブリッジである。ルートブリッジとは属しているネットワークグループを制御・管理するブリッジである(ツリー構造の根(ルート)となるLANスイッチ)。
また、図には各LANスイッチA〜D間のパスコストの大きさを数値で例示した。パスコストとはそのネットワーク経路の通信速度を意味する。例えば、通信速度が10Mbpsのパスコストは100、100Mbpsのパスコストは19、1Gbpsのパスコストは4というように、通信速度から一意にパスコストを定めることができる。パスコストは値が小さいほどコストが低いことになるので、パスコストが小さい経路ほど優先してネットワークパケットの経路に決定される。
このような物理的なネットワークのループに対し、スパニングツリープロトコルでは、論理的なネットワークを規定することでネットワークパケットの永久的なループを防止する。論理的なネットワークにおいてネットワークの一部(実際にはいずれかのLANスイッチのポートをブロックする)の接続経路を遮断すればループを防止できる。
どの接続経路を遮断するかは、前述のブリッジIDとパスコストによって判断される。例えば、LANスイッチAがルートブリッジだとすると、LANスイッチAは自分自身に接続されている端末装置13の情報と各LANスイッチB〜Dからの情報を入手する。
この情報は、パスコストとブリッジIDから決定される。例えばLANスイッチBは、自分のブリッジID(30)とLANスイッチAとの接続経路のパスコスト(19)、LANスイッチCとの接続経路のパスコスト(100)から、それぞれの総和を算出する。すなわち、30+19=49、30+100=130といった具合に算出する。このようにしてそれぞれのLANスイッチB〜Dが自身の接続経路の値(情報)を算出し、ルートブリッジであるLANスイッチAに情報を提供する。
LANスイッチAは収集した情報を基に、ネットワークグループの各経路の中でどの接続経路が一番値が大きいかを割り出し、その接続経路を遮断するようLANスイッチB〜Dに通知する。図2の例では、LANスイッチAから見て、LANスイッチBとLANスイッチCの接続経路の算出値が一番大きい。
図3は、スパニングツリープロトコルにより遮断されたネットワークを模式的に示す。図3では、LANスイッチBとLANスイッチCの接続経路が遮断されている。これにより、ネットワークパケットがループ状に繰り返し送信されることを防ぐことができる。
図4は、スパニングツリープロトコルを適用した場合に、各LANスイッチA〜Dがルートブリッジ宛に送出するネットワークパケットのフォーマットを示している。このフォーマットの各種情報に、ブリッジIDとパスコストが含まれている。これは、ネットワークの障害の発生時に接続経路を再設定するためである。
このフォーマットは、BPDU(Bridge Protocol Data Unit)として規格化されている。スパニングツリーに参加しているLANスイッチA〜Dは、マルチキャストによりBPDUを交換することで、LANケーブルや他のLANスイッチの状態監視を行う。なお、BPDUには2つのフォーマットがあり、図示したのは状態監視用の「Configration BPDU」である。もう一方のフォーマット「TCN BPDU」は、あるLANスイッチがネットワークの構造(トポロジー)の変化を検出した場合に生成して送信するフォーマットである。
図4の「フォワードディレイ」は、 Listening状態(BPUDだけを送受する状態) と Learning 状態(他のLANスイッチに接続された端末装置13のMACアドレスの学習状態)にとどまる時間である。「ハロータイム」は、ルートブリッジから次のBPDUが送信されるまでの時間間隔である。「マックスエイジ」は、ルートブリッジを利用不能と見なすまで、ルートブリッジIDを保持する最大時間である。「メッセージエイジ」は、BPDUが生成されてから経過したノードのカウント値である。「ポートID」は、BPDUを送信するポート番号である。「ブリッジID」は、BPDUを送信したブリッジ(LANスイッチ)のIDであり、実際にはMACアドレスである。「パスコスト」は、上述したルートブリッジに到達するためのパスコストである。「ルートブリッジID」は、ルートブリッジのブリッジIDである。「フラグ」には、TCAフラグ又はTCフラグが格納される。「BPDUタイプ」は上記の2種類のフォーマットの区別を示す。「バージョン」はスパニングツリーのプロトコルバージョンを示す。「プロトコルID」は"0"である。
図5は、スパニングツリープロトコルの作用を模式的に示す図の一例である。上述したように、スパニングツリーはLANスイッチA、B、Cの間でパケットが周り続けるのを防ぐために用いられる。スパニングツリープロトコルでは、そのネットワークの経路探索を始め、パケットが周り続けないように、経路の一部(あるポートをブロックする)を遮断する。上述の経路計算方法を用いると、図5ではLANスイッチBとCの接続が論理的に遮断され、LANスイッチBとCは、必ずLANスイッチAを通してネットワークパケットをやり取りすることにより、ネットワークパケットパケットの永久ループを防止している。
ここで、端末装置Fが作動モードから省エネモードに入る際、ネットワークのリンク速度を1Gbpsから100Mbpsに変更したとする(リンク速度は設定上の上限の通信速度をいい、実際の通信速度とは区別されることが多いが、本実施例では両者を区別せずに「通信速度」という。)。この場合、端末装置Fは、LANスイッチCとの接続をいったん切る(リンクを切る)ことになるので、LANスイッチCはネットワーク構成(トポロジー)が変更されたと判断する。そのため、LANスイッチCは、上記の「TCN BPDU」をLAN上に送信することで、ネットワーク経路の探索を始めるため、ネットワークのトラフィックが増大する。すなわち、ネットワークに接続された6つの端末装置13のうち1つでも通信速度を変更すると、その度にトラフィックが増加するので、単に通信速度を下げるだけでは消費電力の低減において実用的ではない。または、トラフィックが少ない状態でだけ通信速度の変更を可能にすることも考えられるが、この方法では通信速度の変更に制約が生じるため実用的ではない。
なお、作動モードは、省エネモードと対比されるモードで、少なくとも省エネモードよりも消費電力が大きいモードをいう。一般には、作動モードでは端末装置Fは最高の通信速度で通信することができる。
〔従来の消費電力の低減について〕
図6は、省エネモードになった従来の端末装置Fの状態の一例を示す図である。端末装置Fは、RAM21、ROM22、CPU23、Power Management26、MAC層チップ24(図では単に「MAC」と表記した)及びPHY層チップ25(図では単に「PHY」と表記した)を有し、LANスイッチCは、RAM31、ROM32、CPU33、MAC層チップ34及びPHY層チップ35を有する。このうち、MAC層チップ24,34とPHY層チップ25,35はマザーボードに実装されることもNIC(Network Interface Card)として端末装置FやLANスイッチCに脱着可能に装着されることがあるが、図の端末装置FとLANスイッチCでは、MAC層チップ24,34とPHY層チップ25,35と一体とした。
端末装置FのCPU23は端末装置Fの全体動作を制御するプログラムを記憶したROM22、及び、プログラム実行時のワーク領域となるRAM21と接続されている。LANスイッチCのCPU33はLANスイッチCの全体動作を制御するプログラムを記憶したROM32、及び、プログラム実行時のワーク領域となるRAM31と接続されている。ネットワーク制御は、送受信するネットワークパケットを制御するMAC層チップ24、34とPHY層(物理層)チップ25,35がになう。
端末装置Fが省エネモードに入る際、一般的に、Power Management26がCPU23、ROM22及びRAM21への電力供給をオフにする。図では斜線が施された端末装置FのCPU23、ROM22及びRAM21は、電源オフの状態を示している。Power Management26については次述する。
これに対し、MAC層チップ24やPHY層チップ25の通信制御部は、LANスイッチCからネットワークパケットが入力されたときに復帰する必要があるため電源が供給されたままである。LANスイッチCも同様に、MAC層チップ34やPHY層チップ35の各モジュールの電源をオフにすることは出来なかった。このため図示する例では、端末装置F側の消費電力、LANスイッチC、及び、ネットワーク全体の消費電力の低減効果は限定的であった。
〔EEEによる従来の消費電力の低減について〕
EEE(Energy Efficient Ethernet)は、ネットワーク機器同士(本実施例では端末装置13とLANスイッチ11)がネットワークパケットの通信状態を定期的に確認しあい、通信がない場合は、MAC層チップ24の電源を切ることで電力を低減しようとする規格である。EEEの策定は、電力コストの増加を抑えることであり、イーサネット(登録商標)の通信速度が高まるにつれ、ネットワークカードの消費電力が加速度的に増えていることに対応することを目的の1つとする。
EEEでは、ネットワーク機器同士がリンクが切れていないことを確認するため、定期的かつ一時的にMAC層チップ24の電源を入れて(復帰して)リンクが確立している(切れていない)ことを通信により確認する(例えば、Pingを送信して応答を確認する)。この際の通信速度は、お互いに接続されているネットワーク機器同士(端末装置13とLANスイッチ11)が持っている最速のスピードである。
以下、EEE機能とは、通信状況に応じてMAC層チップ24の電源を切り、その間、定期的にリンク確認の通信を行うことをいう。
図7は、端末装置FとLANスイッチA〜Cそれぞれの概略構成の一例を示す。端末装置Fが有するPower Management26は、端末装置Fが省エネモードの間に端末装置F全体の電源を制御する。LANスイッチCは、電源制御する必要がないのでPower Management26を有しないが、もちろん有していてもよい。
従来から、端末装置Fが省エネモードになると、Power Management26がCPU23、ROM22、RAM21、及びその他ネットワーク動作に関係の無いモジュール(不図示)の電源をオフすることで消費電力低減を図っていた。
また、EEE機能を持ったネットワーク機器同士(図7の端末装置F、LANスイッチCが共にEEE機能を持っているとする)が省エネモードに入りEEE機能が働くと、リンク確認のためのネットワークパケットが定期的にやり取りされる。
EEEでは、ネットワーク機器同士が定期的にリンクを確認するが、これはリンクが断接されること(一時的にリンクが切れること)を意味する。このため、上記のスパニングツリープロトコルが作用してしまい、EEE機能により定期的に通信する毎に、LANスイッチA〜Cがネットワークの経路探索を実施しなければならず、ネットワークトラフィックの増加やそれに伴う性能低下をもたらす。
〔本実施形態の端末装置13〕
本実施形態の端末装置Fは、EEE機能が働いているネットワーク機器同士が接続されたネットワークシステム100においても、スパニングツリープロトコルが消費電力の抑制を困難にするという問題を解決し、ネットワークシステム100全体の消費電力低減を図るものである。
図8は、ネットワーク機器のネットワーク接続の一例を示す図である。図8において図5と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。本実施形態の端末装置13は、3つの方法で消費電力の低減を図る。
(1)端末装置13が省エネモードになる際、LANスイッチ11にスパニングツリープロトコルに従う一部の機能の無効を要求する。
(2)EEEによるリンク確認のための定期的なネットワークパケットの交換のサイクル時間を長くする。
(3)省エネモードの端末装置13の通信速度を、LANスイッチCとネゴシエーションすることで、最も消費電力の少ない通信速度にする。
図8の端末装置Fは、端末装置Fが省エネモードになる前に、前もってLANスイッチCに省エネモード移行の旨を通知する。LANスイッチCはこの通知受け付けると、LANスイッチCのスパニングツリープロトコルに従う一部の機能(以下、単に「スパニングツリー機能」という)を無効にし(1)、リンク確認のサイクル時間を最大にし(2)、LANスイッチCと端末装置F間の通信速度を低下させる(3)。なお、(1)〜(3)の順序はどのように入れ替えてもよい。
例えば、端末装置Fが、通信速度を1Gbpsから100Mbps、または10Mbpsに落とした場合、上記の通知によりLANスイッチCは、端末装置Fが省エネモードであること又はEEE機能が作動することを検出しているので、スパニングツリー機能を動作させない。したがって、通信速度の変更及びEEE機能が働く事による、ネットワークトラフィックの増加やそれに伴う性能低下をもたらすことを防止でき、消費電力を低減することができる。
また、端末装置Fは、定期的にリンクを確認する際のサイクル時間が長くなっており、確認のための通信時も低下させた通信速度を採用する。これにより、消費電力を抑制することができる。
図9は、リンクの確認のサイクル時間を長くすることで消費電力を低減させようとした端末装置Fの構成図の一例を示す。図9において図7と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。
また、図10は、端末装置FとLANスイッチCが有する機能の機能ブロック図の一例である。端末装置FとLANスイッチCのいずれのMAC層チップ24も、省エネモード制御部41,51、ネゴシエーション部42,52及びサイクル時間設定部43、53を有し、LANスイッチCはさらにスパニングツリー制御部54を有する。共通する3つの機能ブロックは、同じ機能を有していてもよいが、本実施例では端末装置Fから省エネモードに入るものとして説明する。
端末装置FのPower Management26がCPU23,RAM21及びROM22の電源をオフにして端末装置Fが省エネモードになる際、Power Management26が省エネモード制御部41に省エネモードとなることを通知する。省エネモード制御部41は、EEE機能に関する種々の制御を行う。すなわち、省エネモード制御部41はPower Management26からの通知がなくてもネットワークパケットを送信及び受信しない状況になるとMAC層チップ24の電源をオフにする。また、省エネモード制御部41は、MAC層チップ23の電源がオフになると、サイクル時間毎に定期的にネットワークパケットをLANスイッチCに送信する。
省エネモード制御部41は、Power Management26から省エネモードになると通知を受け付けると、EEE機能を作動させる前に、端末装置Fが省エネモードに入ることを端末装置FからLANスイッチC側に通知する(後述のSleepコマンド)。
この通知には省エネモード移行の通知のほかに、「省エネモード時の通信速度」、省エネモード時の「EEE機能の定期的なリンク確認のサイクル時間」を含めていてもよい。
これにより、互いの省エネモード制御部41,51が、端末装置Fが省エネモードに入ることを検出し、ネゴシエーション部42,52がPHY層チップ25の通信速度を低下させる。PHY層の通信速度を小さくすることで端末装置Fの消費電力を下げている。また、通信速度を小さくすることで、LANスイッチC側の消費電力も低減される効果がある。図9の例では通信速度を、通常時の1Gbpsから省エネモードでは100Mbps又は10Mbpsで再接続している。
通信速度を小さくする方法としては、LANスイッチC側からネゴシエーションを開始する方法が考えられる。省エネモードに入る旨を受けたLANスイッチCのネゴシエーション部52は、端末装置Fのネゴシエーション部42に対し、その直後からスピード再設定の為のネゴシエーションを実行する。一般のネゴシエーションはお互いに対応している通信規格や通信モードの情報を交換し、通常であればお互いが持っている最速のスピードで接続する機能である。本実施形態では、ネゴシエーション部42,52は、消費電力の低減を目的に、LANスイッチCと端末装置Fが最も遅い通信速度で接続するようにお互いに設定する。この最も遅い通信速度が「省エネモード時の通信速度」である。よって、端末装置Fが記憶している「省エネモード時の通信速度」をLANスイッチCに通知すれば、ネゴシエーションの時間を短縮できる。
また、LANスイッチCの省エネモード制御部51は、省エネモードに入るという通知を受け付けると、スパニングツリー制御部54にスパニングツリープロトコルに従った制御の停止を要求する。具体的には、スパニングツリー制御部54は、LANスイッチCに接続された端末装置Fについてのみ、トポロジーの変更があってもそれを無視する。無視することで、端末装置FのMAC層チップ24が定期的にネットワークパケットを送信するため起動し、その後リンクを切っても、スパニングツリー機能によるトラフィックの増大を防止できる。
また、省エネモード制御部41は、サイクル時間設定部43に、EEE機能による定期的なリンク確認の通信のサイクル時間を設定するよう要求する。サイクル時間設定部43は、予め定められている「EEE機能の定期的なリンク確認のサイクル時間」にサイクル時間を設定する。「EEE機能の定期的なリンク確認のサイクル時間」は従来のサイクル時間よりも長く、例えば規格上の最大値である。
なお、サイクル時間設定部43は、MAC層チップ24が省エネモードに入ってからの時間の経過と共に、段階的にサイクル時間を長くしてもよい。所定時間を超えると規格上の最大値になり以降は一定である。
図9では、リンク確認の間隔を図7で示した状態よりも約2倍に広げている。設定次第では3倍以上にすることも可能であり、EEEの規格が許容するサイクル時間を上限に、適宜設定できる。
同様に、サイクル時間設定部53は、端末装置Fから受信した「EEE機能の定期的なリンク確認のサイクル時間」にサイクル時間を設定する。この場合、端末装置FとLANスイッチCとでサイクル時間は同じあるが、両者のサイクル時間が異なっていてもよい。省エネモード制御部51は、EEE機能に関する種々の制御を行うので、ネゴシエーションが終了すると、MAC層チップ33の電源がオフにして、設定されたサイクル時間毎に定期的にリンク確認の通信を端末装置Fと行う。
このように、LANスイッチCのMAC層チップ34もEEE機能を作動させることができる。しかし、端末装置FがEEE機能を作動させていれば消費電力を低減できるので、必ずしも、LANスイッチCがEEE機能を作動させなくてもよい。省エネモード制御部41は、ネゴシエーションとサイクル時間の再設定の後、EEE機能を働かせることでMAC層チップ24の電源をオフにする。
以上のようにして、リンク確認のサイクル時間を長くすることができるため、端末装置F及びLANスイッチCの通信回数を減らせることができ、その分ネットワークシステム100全体の消費電力を低減することができる。
ところで、端末装置Fが通信速度を段階的に小さくしていき例えば100Mbpsに低下させた場合、他のネットワーク系の要因によりスパニングツリーを機能させなければならないとなった場合、LANスイッチCは初期に(予め)取得している端末装置Fの情報(例えばネットワークの対応スピードは1Gbps等)でスパニングツリー機能の経路探索を行う。これにより、最速の通信速度で経路探索の処理時間を最短にでき、ユーザの生産性を維持することができる。
この場合、端末装置FはLANスイッチCからWake信号を受信して作動モードに復帰する。Power Management26は省エネモード制御部41に省エネモードの終了と作動モードへの復帰を要求する。
図11は、省エネモードに移行する際、省エネ中、及び、復帰する際の端末装置Fの動作を概念的に示す図の一例である。左から説明すると「Data/Idle」は、CPUがプログラムを実行して端末装置Fが不定期又は定期的にデータを送受信する作動モード、又は、作動モードにおける待ち状態であるアイドル状態となっていることを示す。「Sleep」は、端末装置Fが省エネモードに入る直前のネゴシエーション等の一連の処理を示す。「Wake」は端末装置FがLANスイッチCに、省エネモードから作動モードに復帰を通知すること、又は、LANスイッチCが端末装置Fに作動モードへの復帰を要求すること、を示す。
作動モードの端末装置Fは、作動モードから省エネモードに入る際、省エネモード制御部41がLANスイッチCに対して前もってその旨を通知するコマンド(図中ではSleepコマンド)を送信する。このコマンドには省エネモード移行の通知のほかに、「省エネモード時の通信速度」、省エネモード時の「EEE機能の定期的なリンク確認のサイクル時間」が含まれている。
Sleepコマンドを受け取ったLANスイッチCは、そのポートに接続されている端末装置Fが省エネモードになったことを検出し、スパニングツリー制御部54がスパニングツリー機能を動作させないようにする。端末装置FはCPU23,RAM21,ROM22の電源をオフにし、EEE機能によりMAC層チップ24の電源をオフにする。
省エネモードの期間中、端末装置FとLANスイッチCは、低スピードの「省エネモード時の通信速度」の通信により、従来よりも長いサイクル時間毎に定期的にリンク確認を実行する。
省エネモードの期間中は、次にネットワークパケットを送受信するまで、端末装置Fの各モジュールの電源はオフした状態を維持する。
LANスイッチCが端末装置F宛のネットワークパケットを他のLANスイッチCから受信する場合、LANスイッチCは端末装置FにWake信号を送信する。また、端末装置Fがユーザ操作によって省エネモードから復帰する場合、端末装置FはLANスイッチCに対してWake信号を送信する。
端末装置Fが、相手から送信されたWake信号を検知すると、省エネモード制御部41は、EEE機能を解除しMAC層チップ24に電力を供給する。また、Power Management26は各モジュールに対して電源を供給する。その後、ネゴシエーション部42,52が、ネゴシエーションにより最速のスピードで再接続した後、端末装置FとLANスイッチCが作動モードになる。なお、省エネモードから復帰させるためのWake信号は、例えばWake On LANのためのMagic Packetである。
図12は、作動モードから省エネモードに移行する手順の一例を示すフローチャート図である。
端末装置Fの省エネモード制御部41が、LANスイッチCの省エネモード制御部51に省エネモードになることを通知する(S10)。LANスイッチCの省エネモード制御部51は、通知を受信したことを示す応答(ACK)を送信する(S20)。
LANスイッチCの省エネモード制御部51は、スパニングツリー制御部54にスパニングツリー機能をオフするよう要求する(S30)。これにより、スパニングツリー制御部54はスパニングツリー機能をオフする(S40)。よって、スパニングツリー制御部54は、その後のトポロジーの変化に対するBPDUをネットワーク上に流さないようにない。そうすることで頻繁に接続状態が変化することによるネットワークトラフィックの増加を防ぐことができる。
次に、LANスイッチCの省エネモード制御部51がネゴシエーション部52にネゴシエーションの開始を要求する(S50)。これにより、LANスイッチCのネゴシエーション部52が端末装置Fのネゴシエーション部42にネゴシエーションを開始する(S60)。端末装置Fのネゴシエーション部42がLANスイッチCのネゴシエーション部52にネゴシエーションを開始してもよい。お互いにとって、最も遅い又は最も消費電力が低い通信速度にPHY層チップ25を設定する。よって、消費電力を低減できる。
また、端末装置Fの省エネモード制御部41はサイクル時間設定部43に、LANスイッチCの省エネモード制御部51はサイクル時間設定部53に、それぞれサイクル時間の設定を要求する(S70、S72)。それぞれのサイクル時間設定部43,53は、リンク確認のサイクル時間を設定する(S74、S76)。
その後、端末装置FはCPU23、ROM22及びRAM21等のモジュールの電源をオフすることで省エネモードに入る(S80)。また、省エネモード制御部41はEEE機能を作動させる。
同様に、LANスイッチCの省エネモード制御部51は、EEE機能を作動させMAC層チップ34の電源をオフにする。なお、LANスイッチCも、他の端末装置D,Eが接続されていない又はすでに端末装置D,Eが省エネモードである場合、CPU33,RAM31及びROM32の電源をオフにして省エネモードになってもよい。
端末装置Fは、省エネモードの端末装置F宛のネットワークパケットがLANスイッチCを介して受信されない限り、又は、ユーザ操作による端末装置Fの省エネモード解除がない限り、そのまま省エネモードを保持する。
次に、端末装置F以外の端末装置A〜Eが端末装置Fに応答を要求する場合を説明する。端末装置Fが複合機(MFP)やプリンタ等が接続されていると、ホストPC(例えば、端末装置A、C)側から定期的な状態管理情報の送信要求がある。端末装置Fはこの状態管理情報の要求があると、それに対して応答する必要があるが、省エネモードであるためCPU23が応答することができない。応答するためにCPU23が起動すると電力を消費してしまう。
この課題に対応するためには、端末装置Fが省エネモードに入る前にLANスイッチCがステータス情報を保持することが有効である。
図13は、端末装置Fが省エネモードに入る際の処理手順のフローチャート図の一例を示す。
図12にて説明したように、端末装置Fの省エネモード制御部41が、LANスイッチCの省エネモード制御部51に省エネモードになることを通知する(S10)。この際(例えば、Sleep信号と共に)、端末装置Fの省エネモード制御部41は省エネモードになる前に、その時のステータス情報をLANスイッチCに送っておく。
LANスイッチCの省エネモード制御部51は、ステータス情報を自身のRAM31に記憶しておく(S12)。例えば、LANスイッチCはステータス情報と端末装置Fを識別するID(MACアドレスやIPアドレス等)を紐付けしてRAM31に記憶する。
ホストPCが状態情報要求をLANスイッチCに送信した場合(S14)、LANスイッチCの省エネモード制御部51は、ホストPCから要求された端末装置FのIDに基づきステータス情報を読み出す(S16)。
そして、省エネモード制御部51はステータス情報を要求元のホストPCに送信する(S18)。こうすることで、端末装置Fは、省エネモードを維持できるので、省エネ効果を大きくすることができる。
図14は、省エネモードから通常通信状態に復帰する場合の動作を示すフローチャート図の一例である。
例えば、端末装置Fがユーザ操作を受け付けると、Power Management26が省エネモード制御部41を起動する(S110)。
省エネモード制御部41は、LANスイッチCの省エネモード制御部51にWake信号を送信し起動を要求する(S120)。LANスイッチCから端末装置FがWake信号を受信した場合はステップS120の処理は不要になる。
起動した省エネモード制御部51はネゴシエーション部52にネゴシエーションの開始を要求する(S130)。これにより、端末装置FからLANスイッチCに、又は、LANスイッチCから端末装置Fに、それぞれのネゴシエーション部42、52が通信速度のネゴシエーションを開始する(S140)。このネゴシエーションでは、端末装置FとLANスイッチCが最速の通信速度で接続される。
次に、LANスイッチCの省エネモード制御部51は、スパニングツリー制御部54にスパニングツリー機能のオンを要求する(S150)。これにより、スパニングツリー制御部54はスパニングツリー機能のオンにして、経路探索を行う(S160)。スパニングツリー制御部54は、最速の通信速度で処理時間を最短にでき、ユーザの生産性を維持することができる。以降、端末装置Fは作動モードになる。
以上説明したように、本実施形態のネットワークシステム100は、LANスイッチCのスパニングツリー機能を無効にすること、EEE機能が作動している際のリンク確認のサイクル時間を長くすること、及び、EEE機能が作動している間の通信速度を低減すること、により待機中のネットワーク機器の消費電力を低減することができる。
11 LANスイッチ
12,14,15 LANケーブル
13 端末装置
16 基幹ネットワーク
21,31 RAM
22,32 ROM
23,33 CPU
24,34 MAC層チップ
25,35 PHY層チップ
26 Power Management
41,51 省エネモード制御部
42,52 ネゴシエーション部
43,53 サイクル時間設定部
54 スパニングツリー制御部
100 ネットワークシステム
特開2005−253288号公報

Claims (9)

  1. ネットワーク内のデータの送信経路の決定及びネットワークの障害発生時に前記送信経路の再決定を行う複数の第1のネットワーク機器と、前記第1のネットワーク機器に接続された1以上の第2のネットワーク機器とを有するネットワークシステムであって、
    前記第2のネットワーク機器は、
    当該第2のネットワーク機器の動作状況に応じて省エネモードと、前記省エネモードよりも消費電力が大きい作動モードとを切り替える電力制御手段と、
    前記電力制御手段が前記作動モードから前記省エネモードに切り替える前、前記省エネモードに切り替えることを通知する省エネモード通知を前記第1のネットワーク機器に送信する送信手段と、を有し、
    前記第1のネットワーク機器は、
    前記省エネモード通知を受信した際、前記送信経路の再決定の機能を無効にする経路決定制御手段と、を有する
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記第1のネットワーク機器は、前記第2のネットワーク機器との通信速度を調整する第1の通信速度調整手段を、前記第2のネットワーク機器は、前記第1のネットワーク機器との通信速度を調整する第2の通信速度調整手段を、それぞれ有し、
    前記第1の通信速度調整手段と前記第2の通信速度調整手段は、当該第2のネットワーク機器が前記省エネモードの間の両者間の通信速度を、物理層の消費電力が最も少ない通信速度に調整する、
    ことを特徴とする請求項2記載のネットワークシステム。
  3. 前記第2のネットワーク機器は、
    当該第2のネットワーク機器が前記省エネモードの間に行われる、前記第1のネットワーク機器との定期的な通信のサイクル時間を、予め定められた値に設定する第2のサイクル時間設定手段を有し、
    前記第1のネットワーク機器は、
    当該第2のネットワーク機器が前記省エネモードの間に行われる、前記第2のネットワーク機器との定期的な通信のサイクル時間を、予め定められた値に設定する第1のサイクル時間設定手段を有する、
    ことを特徴とする請求項2記載のネットワークシステム。
  4. 前記第1の通信速度調整手段と前記第2の通信速度調整手段は、両者間の通信速度を設定可能な最も遅い通信速度に調整する、
    ことを特徴とする請求項2記載のネットワークシステム。
  5. 前記第2のサイクル時間設定手段は、前記送信手段が前記省エネモード通知を送信した後、前記予め定められた値を上限に、時間の経過とともに前記サイクル時間を徐々に長期化する、
    ことを特徴とする請求項3記載のネットワークシステム。
  6. 前記第1のネットワーク機器は、
    前記省エネモード通知を受信した際、前記第2のネットワーク機器のステータス情報を前記第2のネットワーク機器の識別情報に対応づけて記憶手段に記憶する、
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のネットワークシステム。
  7. 前記第1のネットワーク機器は、
    他の第1のネットワーク機器を介して他の第2のネットワーク機器、又は、前記第1のネットワーク機器に接続された他の第2のネットワーク機器、から前記第2のネットワーク機器の状態通知要求を受信した場合、
    前記記憶手段に記憶している前記ステータス情報を、前記他の第2のネットワーク機器に送信する、
    ことを特徴とする請求項6項記載のネットワークシステム。
  8. 前記第1のネットワーク機器は、スパニングツリープロトコル(IEEE802.1D)に基づき、ネットワークの障害発生時に前記送信経路の再決定を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のネットワークシステム。
  9. 前記サイクル時間は、EEE(Energy Efficient Ethernet(IEEE P802.3az))に規定された、MAC層の電源がオフの間に一時的に電源を供給して定期的に通信するための時間間隔である、
    ことを特徴とする請求項3項記載のネットワークシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102012110120A1 (de) 2011-10-25 2013-04-25 Denso Corporation Steuervorrichtung für einen Motor-Generator
JP2013157717A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Nec Access Technica Ltd 中継機器の省電力化方法及び中継機器並びにスイッチ
JP2017017658A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 キヤノン株式会社 通信装置、制御方法、および、プログラム

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