JP2011233968A - 基地局装置およびその制御方法 - Google Patents

基地局装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011233968A
JP2011233968A JP2010100033A JP2010100033A JP2011233968A JP 2011233968 A JP2011233968 A JP 2011233968A JP 2010100033 A JP2010100033 A JP 2010100033A JP 2010100033 A JP2010100033 A JP 2010100033A JP 2011233968 A JP2011233968 A JP 2011233968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
asynchronous
signal
received
clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010100033A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiro Kimura
基浩 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2010100033A priority Critical patent/JP2011233968A/ja
Publication of JP2011233968A publication Critical patent/JP2011233968A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】小さな回路規模により、GPS信号が利用できないときにも安定した通信を継続でき、また干渉の増大を抑制することができる基地局装置を提供する。
【解決手段】基地局制御部は、外部基準信号が受信されない場合、非同期通信モードとなるとともに非同期通知信号を送信し、周辺の基地局が非同期状態である旨の信号が受信された場合、非同期通信モードとなり、非同期通信モードであるか否かに応じた通信制御を実行する。出力調整部は、外部基準信号が受信されない場合に無線信号の送信電力を低減し、外部基準信号が受信され、かつ、非同期通知信号が受信された場合に無線信号の送信電力を増大する。クロック選択部は、外部基準信号が受信されている場合には第1の基準クロックを、外部基準信号が受信されない場合には第2の基準クロックを自局の基準クロックとして選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局装置が無線信号で端末と接続する無線通信システムおよびその基地局装置に関し、特に、端末が基地局装置間でハンドオーバーすることが可能な無線通信システムおよびその基地局装置に関する。
基地局装置が無線信号で端末と接続する無線通信システムがある。この種の無線通信システムにおける基地局装置は、基準クロックあるいはそれに相当するようなクロックで動作する(特許文献1参照)。基地局装置同士が互いに同期したクロックで動作することにより、基地局装置間のスムーズなハンドオーバーが可能になる等のメリットがある。
図5は、特許文献1に記載された基地局の構成を示すブロック図である。図5を参照すると、基地局110は、基準クロック生成部210、クロック発生器212、クロック補正部214、同期クロック受信部216、同期クロック送信部218、位相差導出部220、位相差記憶部222、位相補正部224、および切替スイッチ226を有している。
基準クロック生成部210は、GPS(Global Positioning System)ユニット164によって構成される。基準クロック生成部210は、GPSアンテナから受信したGPS信号内の絶対時刻を用いて基準クロックを生成する。
また、基地局110がGPS衛星150からの信号を取得しない基地局であり、マスタ基地局として独立して動作可能なものである場合、基準クロック生成部210は、温度特性の良い高精度のクロック発生器によって基準クロックを生成する。
さらに、基地局110がGPS衛星からの信号を取得しない基地局であり、マスタ基地局としては機能しないものである場合、基準クロック生成部210は、上位の基地局から同期クロックを受信し、その同期クロックを自局の基準クロックとして用いる。
クロック発生器212は、基準クロック生成部210で生成された基準クロックあるいは同期クロック受信部216で受信された同期クロックを基にして、自局(自己の基地局)で用いる同期クロックを生成する。
クロック補正部214は、クロック発生器212が生成する同期クロックをフィードバック信号として、それを切替スイッチ226からのクロックと比較し、クロック発生器212の同期クロックを切替スイッチ226からのクロックに同期させるように補正する。かかる補正は、位相の進み調整および遅れ調整の両方を含むものとする。
同期クロック受信部216は、基地局無線部166内の復調部に構成され、他の基地局が同期クロックを送信する機能を有する場合、他の基地局からの同期クロックを受信する。同期クロック受信部216で受信された同期クロックは位相補正部224で位相が補正され、切替スイッチ226を介してクロック補正部214に供給される。
切替スイッチ226は、基地局110がGPSによる基準クロックに同期して動作すべき基地局であるか、他の基地局からの同期クロックに同期して動作すべき基地局であるかに応じて、いずれかのクロックを選択し、クロック補正部214に供給する。
位相補正部224は、位相差導出部220で導出され位相差記憶部222に記憶された位相差および分散値の情報を基にして同期クロック受信部216からの同期クロックの位相を補正する。位相差導出部220は、基準クロック生成部210からの基準クロックと、同期クロック受信部216からの同期クロックとを比較し、その位相差および分散値を導出し、位相差記憶部222に記録する。
同期クロック送信部218は、基地局無線部166内の変調部に構成され、クロック発生部212が発生した自局の同期クロックを他の基地局に送信する。
同期クロック受信部216は他の基地局110からの同期クロックを自局で利用するためにあるのに対して、同期クロック送信部218は自局の同期クロックを他の基地局に利用させるためにある。これにより他の基地局は自局の同期クロックを基準クロックとして利用することが可能となる。
なお、同期クロック送信部218や同期クロック受信部216による基地局110間の無線通信には、基地局識別情報を送受信する場合と同様にブロードキャスト通信を用いてもよい。
また、同期クロックの基準となる最上位のマスタ基地局から各基地局への同期クロックがカスケード接続により伝達される構成の場合、同期クロック送信部218は、マスタ基地局から自局までのカスケード接続の段数を示す段数情報を送信できてもよい。
図5に示した基地局110を有する無線通信システムは、GPS信号に同期する基地局または特定のマスタ基地局を最上位の基地局とし、同期クロックを順次下位の基地局の基準クロックとするカスケード接続の形式がとられる。しかし、同期クロックを次の基地局の基準クロックとすることで、段数を重ねるごとにその精度や安定性は低下する。なお、各基地局110が、例えば段数情報を利用して同期クロックがどの程度信頼できるものかを把握することにしてもよい。
特開2008−187340号公報
しかしながら、図5に示したような基地局装置には次のような課題がある。
各基地局装置において同期クロックを生成のための専用の回路が必要となり、回路規模が大きくなる。また、GPS信号を受信できない基地局装置の数が多くなると、カスケード接続する基地局装置の段数が多くなって下位の基地局装置における同期精度が低くなる。その結果、基地局装置間を移動した端末の通信を継続できなくなったりする。また、基地局装置同士が非同期になれば基地局装置間で互いに干渉が生じる。
本発明の目的は、小さな回路規模により、GPS信号が利用できないときにも安定した通信を継続でき、また干渉の増大を抑制することができる基地局装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の基地局装置は、無線信号で端末と接続する基地局装置であって、
受信した外部基準信号に同期した第1の基準クロックを生成する第1のクロック生成部と、
前記外部基準信号に同期しない第2の基準クロックを自局内部で生成する第2のクロック生成部と、
前記第1のクロック生成部にて前記外部基準信号が受信されない場合、非同期の基地局間で端末の通信を維持できる非同期通信モードとなるとともに、自局が非同期状態である旨の非同期通知信号を送信し、周辺の基地局が非同期状態である旨の非同期通知信号が受信された場合、前記非同期通信モードとなり、前記非同期通信モードであるか否かに応じた通信制御を実行する基地局制御部と、
前記第1のクロック生成部にて前記外部基準信号が受信されない場合に前記無線信号の送信電力を低減し、前記外部基準信号が受信され、かつ、前記非同期通知信号が受信された場合に前記無線信号の送信電力を増大する出力調整部と、
前記第1のクロック生成部にて前記外部基準信号が受信されている場合、前記第1の基準クロックを自局の基準クロックとして選択し、前記第1のクロック生成部にて前記外部基準信号が受信されない場合、前記第2の基準クロックを自局の基準クロックとして選択するクロック選択部と、を有している。
本発明の制御方法は、無線信号で端末と接続する基地局装置の制御方法であって、
外部基準信号が受信されている場合、該外部基準信号に同期した第1の基準クロックを自局の基準クロックとして用い、
前記外部基準信号が受信されない場合、自局内で生成した第2の基準クロックを自局の基準クロックとして用い、非同期の基地局間で端末の通信を維持できる非同期通信モードとなり、前記無線信号の送信電力を低減するとともに、自局が非同期状態である旨の非同期通知信号を送信し、
周辺の基地局が非同期状態である旨の非同期通知信号が受信された場合、前記非同期通信モードとなり、前記無線信号の送信電力を増大し、
周辺の基地局と同期しているときに用いる同期通信モードであるか前記非同期通信モードであるかに応じた通信制御を実行するものである。
本発明によれば、小さな回路規模により、GPS信号が利用できないときにも安定した通信を継続でき、また干渉の増大を抑制することができる。
本実施形態の基地局装置の構成を示すブロック図である。 複数の基地局装置10を含む無線通信システムの動作を説明するための図である。 複数の基地局装置10を含む無線通信システムの動作を説明するための図である。 ある基地局装置がGPS信号を正常に受信できなくなったときの無線通信システムの挙動を説明するための図である。 ある基地局装置がGPS信号を正常に受信できなくなったときの無線通信システムの挙動を説明するための図である。 本実施形態の無線通信システムの一実施例の動作を示すシーケンスチャートである。 本実施形態の無線通信システムの一実施例の動作を示すシーケンスチャートである。 特許文献1に記載された基地局の構成を示すブロック図である。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の基地局装置の構成を示すブロック図である。ここで例示される基地局装置10は、GPS衛星50からのGPS信号50aに同期して動作する同期式の基地局装置であるが、GPS信号50aを受信できない状態でも動作することが可能である。
図1を参照すると、基地局装置10は、GPS受信部11、クロック選択部12、非同期クロック生成部13、無線送受信部14、出力調整部15、および基地局制御部16を有している。
GPS衛星50はGPS信号50aを送出する。GPS信号50aは基地局装置10にて受信される。基地局10は、GPS衛星50からのGPS信号50aを受信し、また不図示の端末と無線信号10aを送受信し、また不図示の基地局制御装置と制御信号10bを送受信する。
GPS受信部11は、GPS信号50aを受信し、GPS信号50aに同期した同期クロック11aを生成してクロック選択部12へ送信する。GPS信号50aが受信できないときにはGPS受信部11は正確な同期クロック11aを生成することができない。
非同期クロック生成部13は、GPS信号50aとは無関係に非同期クロック13aを生成してクロック選択部12へ送信する。非同期クロック13aの周波数は一定精度で同期クロック11aの周波数と一致している。
クロック選択部12は、同期クロック11aおよび非同期クロック13aを受信し、それらの一方を基準クロック12aとして選択する。具体的には、クロック選択部12はGPS受信部11にてGPS信号50aが受信されているときGPS受信部11からの同期クロック11aを選択し、GPS受信部11にてGPS信号50aが受信されていないとき非同期クロック生成部13からの非同期クロック13aを選択する。選択された基準クロック12aは基地局装置10の各部の動作に用いられる。
また、クロック選択部12は、GPS受信部11にてGPS信号50aが受信されないとき、つまり非同期クロック生成部13からの非同期クロック11aを選択するとき、非同期状態であることを示す同期状態通知信号12bを出力調整部15および基地局制御部16へ送信する。
基地局制御部16は、基地局装置10の各部の制御と、端末あるいは基地局制御装置との通信の制御を行う。
基地局制御部16は、GPS受信部11にてGPS信号が受信されないとき、つまりクロック選択部12から非同期状態であることを示す同期状態通知信号12bを受信したとき、自局が周辺の基地局と非同期である非同期通信モードとなるとともに、自局が非同期状態である旨の非同期通知信号を制御信号10bにより基地局制御装置に送信する。この非同期通知信号は基地局制御装置を経由して周辺の基地局に通知される。また、基地局制御部16は、周辺の基地局が非同期状態である旨の非同期通知信号を基地局制御装置から受信したときにも非同期通信モードとなる。そして、基地局制御部16は、自局が周辺の基地局と同期した同期通信モードであるか、あるいは非同期通信モードであるかにより異なる通信制御を実行する。
また、基地局制御部16は、GPS受信部11にてGPS信号が受信されているか、つまりクロック選択部12から非同期状態であることを示す同期状態通知信号12bを受信したか否かと、自局が同期通信モードか非同期通信モードかに応じ、送信出力を指示するための出力調整信号16aを出力調整部15に送信する。具体的には、GPS受信部11にてGPS信号が受信されないときには無線信号10aの送信電力を低減させ、GPS信号が受信され、かつ、基地局制御装置から非同期通知信号が受信されたときには無線信号10aの送信電力を増大させる。
出力調整部15は、基地局制御部16からの出力調整信号16aに従って、無線送受信部14による無線信号10aの送信出力を出力制御信号15aにより制御する。
無線送受信部14は、出力制御信号15aに応じた送信出力で無線信号10aを送受信する。
以上説明したように、本実施形態によれば、GPS信号50aを受信できない基地局が送信出力を下げて干渉を低減するとともに、その基地局の送信出力の低下を補うように周辺の基地局が送信出力を増大する。また、GPS信号50aを受信できない基地局とその周辺の基地局の双方が、非同期の基地局間で端末の通信を維持できる非同期通信モードとなる。それにより、基地局に特別な回路を設けることなく、GPS信号が利用できないときにも安定した通信を継続でき、また干渉の増大を抑制することができる。
次に、基地局装置10およびそれを含む無線通信システムの動作について更に説明する。
図1において、基地局制御部16は、クロック選択部12からの同期状態通知信号12bが同期状態から非同期状態に移行した場合には、上述したように、制御信号10bによって、非同期状態で動作していることを示す非同期通知信号を基地局制御装置に送信する。一方、基地局制御部16は、クロック選択部12からの同期状態通知信号12bが非同期状態から同期状態に移行した場合には、制御信号10bによって、非同期状態から復帰したことを示す同期通知信号を基地局制御装置に送信する。
また、基地局制御部16は、基地局制御装置からの制御信号10bより、周辺の基地局が非同期状態で動作していることを示す非同期通知信号を受信した場合には、上述したように非同期通信モードに移行する。非同期通信モードにおいて、基地局制御部16は、非同期の基地局間で実行可能なハンドオーバー制御を行う。
一例として、ハンドオーバー元の基地局が端末との接続を切断し、その端末とハンドオーバー先の基地局が接続するというようなハンドオーバー制御を行えばよい。また、ハンドオーバー元の基地局と接続中の端末とハンドオーバー先の基地局が接続し、その後でハンドオーバー元の基地局が端末との接続を切断するというようなハンドオーバー制御を行ってもよい。ただし、これらは例であり、互いに非同期の基地局間で端末の接続を切り替えることができるものであればよく、本発明においてその手順は限定されない。
また、基地局制御部16は、周辺の基地局が非同期状態から同期状態に復帰したことを示す同期通知信号を受信すると、自局の動作モードを通常の同期通信モードへ戻し、増大させていた送信出力を通常の値に戻す旨を出力調整信号16aとして出力調整部15へ送信する。
また、基地局制御部16は、クロック選択部12が非同期クロック13aを選択している状態から同期クロック11aを選択する状態に移行し、同期状態通知信号12bが非同期状態から同期状態に移行すると、低減させていた送信出力を通常の値に戻す旨を出力調整信号16aとして出力調整部15へ送信する。
図2Aおよび図2Bは、複数の基地局装置10を含む無線通信システムの動作を説明するための図である。
図2Aに示すように、基地局装置101,102は共に基地局制御装置20に接続されている。またGPS衛星50はGPS信号を送出しており、通常の状態ではGPS信号が基地局装置101,102にて受信されている。端末30は基地局装置101に接続して通信を行っている。
ここで、図2Bに示すように、障害等の何らかの原因で基地局装置101がGPS信号を正常に受信できなくなったとする。その場合、基地局装置101は、自局内で生成した非同期クロックで動作するとともに、無線信号の送信電力を低下させ、非同期通信モードに移行して端末30との通信を継続し、自局が非同期状態である旨の非同期通知信号を基地局制御装置20に送信する。この状態では、図2Bに示されているように、基地局装置101の電波到達エリアの半径が通常より小さくなる。
基地局制御装置20は、基地局装置101から非同期状態である旨の非同期通知信号を受信すると、周辺の基地局装置(ここでは基地局装置102)へ基地局101が非同期状態である旨の非同期通知信号を送る。
基地局装置102は、基地局制御装置20から、基地局装置101が非同期状態である旨の非同期通知信号を受信すると、非同期通信モードに移行し、無線信号の送信出力を増加する。この状態では、図2Bに示されているように、基地局装置102の電波到達エリアが通常より大きくなり、基地局装置101の電波到達エリアが小さくなったことを補う。
続いて、障害の復旧等により、基地局装置101がGPS衛星50からのGPS信号を受信できるようになったとする。GPS信号を正常に受信できるようになった基地局装置101は、低減させていた無線信号の送信出力を元に戻し、非同期状態から復帰したことを示す同期通知信号を基地局制御装置20へ送信する。
基地局制御装置20は、基地局装置101から同期通知信号を受信すると、周辺の基地局装置(ここでは基地局装置102)へ、基地局101が非同期状態から復帰したことを示す同期通知信号を送信する。
基地局装置102は、基地局装置101が非同期状態から復帰したことを示す同期通知信号を受信すると、動作モードを非同期通信モードから通常の同期通信モードへ戻し、増加させていた送信出力を通常の値に戻す。
このようにして、本実施形態では、基地局装置101がGPS衛星50と同期していない状態でも非同期通信モードにより端末30との通信を継続できる。また、非同期となった基地局装置101が無線信号の送信出力を低下させるので、周辺の基地局装置10への干渉の影響を低減することができる。
図3A、図3Bは、ある基地局装置がGPS信号を正常に受信できなくなったときの無線通信システムの挙動を説明するための図である。図3Aには、複数の基地局装置101〜108が全てGPS信号を良好に受信できている状態が示されている。この状態から基地局装置101がGPS信号を受信できない状態になったものとする。図3Bには、基地局装置101がGPS信号を受信できなくなったときの、無線通信システム全体の様子が示されている。
基地局装置101はGPS信号を受信できないので、非同期通信モードに移行するとともに、他の基地局装置との干渉を防ぐ為に送信出力を一定量だけ低減させる。さらに基地局装置101は、不図示の基地局制御装置経由で、周辺の基地局装置(ここでは基地局装置102〜106)へ、自局が非同期状態で動作していることを通知する。
例えば基地局装置101との間でハンドオーバーが生じ得る基地局装置に、基地局装置101が非同期状態であることを通知することにしてもよい。これにより基地局装置101と他の基地局装置の間でのハンドオーバーが可能な状態となる。また、そのような周辺の基地局装置は、通常、基地局装置101と互いに隣接しているので、その周辺の基地局装置の送信電力を増加することで、基地局装置101の送信出力の低下を補うことができる。また他の例として、基地局装置101に隣接する基地局装置に対して、基地局装置101が非同期状態となったことを通知することにしてもよい。
図3Bでは、基地局装置101が非同期状態となった旨の通知が矢印で示されている。通知を受けた周辺の基地局装置(基地局装置102〜106)は、自局の動作モードを非同期通信モードへ移行し、必要に応じて、自局の送信出力を一定量だけ増加させる。図3Bでは、破線で囲まれた基地局装置が非同期通信モードとなっている。
この状態では、図3Bに示されているように、基地局装置101の電波到達エリアが小さくなり、それを補うように周辺の基地局装置102〜106の電波到達エリアが大きくなっている。
送信電力を低減させる量および増加させる量は、基地局装置毎に予め設定されていてもよい。例えば、どの基地局装置が、GPS信号を受信できないとき、どれだけ送信電力を低下させるかを予め設定しておいてもよい。また、どの基地局装置が非同期状態となったら、その周辺のどの基地局装置がどれだけ送信電力を増加させるかを予め設定しておいてもよい。
また、非同期状態となった基地局装置101自身と、その基地局装置101との間でハンドオーバーが生じ得る基地局装置102〜106は非同期通信モードに移行し、基地局装置101と基地局装置102〜106との間のハンドオーバーを可能にしている。
また、図3Bの状態から、基地局装置101がGPS信号を正常に受信できる状態になると、基地局装置101は、自局の動作モードを非同期通信モードから通常の同期通信モードに移行し、低減させていた送信電力を元の値に戻す。また、基地局装置101は、周辺の基地局装置102〜106に自局が非同期状態から復帰したことを通知する。
基地局装置101が非同期状態から復帰した旨の通知を受けた基地局装置102〜106は、自局の動作モードを通常の同期通信モードに戻し、送信出力も元に戻す。
なお、図3A〜3Bを用いた説明では、基地局装置101〜108が固定的に設置された固定式基地局である例を示したが、本発明はこれに限定されものではない。基地局装置101〜108の一部または全てが移動可能な移動式基地局であってもよい。その場合でも、GPS信号を正常に受信できなくなった基地局装置、およびその周辺に存在する基地局装置を非同期通信モードにすると共に、GPS信号を正常に受信できなくなった基地局装置の送信電力を低減し、その周辺に存在する基地局装置の送信電力を増加すればよい。移動式基地局の例としては、自動車、鉄道、航空機、船舶などの移動体に設置され、それら移動体と共に移動する基地局がある。また、災害地やイベント会場に一時的に設置したり、故障機器の代替として一時的に設置したりする基地局もある。
以上説明したように、本実施形態によれば、GPS信号を正常に受信できない状態でも基地局装置10が動作できるので、GPS衛星50からの電波が悪い状態でも端末30が通信を行えないエリアを最小限にできる。
また、本実施形態によれば、GPS信号が正常に受信できない状態でも基地局装置10は動作できるので、基地局装置10を地下街のようなGPS信号を受信できない場所に、特別な回路を追加することなく、設置することができる。
また、本実施形態によれば、基地局装置10は、GPS信号を正常に受信できない状態でも、他の基地局装置からの電波等を利用せずに、非同期状態で動作するので、複数の基地局装置10が設置されるような広範囲にわたってGPS信号が受信できないような環境においても安定して通信を継続できる。
また、本実施形態によれば、GPS信号を正常に受信できない状態でも基地局装置10が動作できるので、基地局装置10の試験時にGPS信号発生器を準備しなくても、試験を実施することができる。
図4Aおよび図4Bは、本実施形態の無線通信システムの一実施例の動作を示すシーケンスチャートである。図4Aには、基地局装置101におけるGPS信号の受信に異常が発生したときのシーケンスが示されている。図4Bには、基地局装置101におけるGPS信号の受信が復旧したときのシーケンスが示されている。
図4Aを参照すると、本実施例では、GPS衛星50からのGPS信号が基地局101にて受信されている(ステップS101)。このGPS信号には時刻の基準を示す情報が含まれている。
基地局装置101は、GPS信号を正常に受信できていれば、基地局制御装置20に対して、状態通知としてGPS信号の受信が良好である旨を通知する(ステップS102)。
何らかの原因で、基地局装置101がGPS衛星50からのGPS信号を正常に受信できなくなると(ステップS103)、基地局装置101は、非同期通信モードに移行し、送信電力を低減するとともに(ステップS104)、状態通知として、GPS信号の受信が不良である旨を基地局制御装置20に通知する(ステップS105)。本実施例において、基地局装置101のGPS信号の受信が不良であることは、すなわち基地局装置101が非同期状態であることを意味する。
GPS信号の受信が不良である旨の状態通知を受信した基地局制御装置20は、基地局装置101の周辺の基地局装置102に、非同期通信モードへの移行を指示するモード移行通知を送信する(ステップS106)。モード移行通知を受信した基地局装置102は、非同期通信モードに移行し、送信電力を増加させるとともに(ステップS107)、非同期モードに移行した旨を示す状態通知を基地局制御装置20に送信する(ステップS108)。基地局装置102から状態通知を受信した基地局制御装置20は、周辺の基地局装置102が送信電力を増加させたことを通知する出力変更通知を基地局装置101に送信する(ステップS109)。
図4Bを参照すると、基地局装置101におけるGPS信号の受信が復旧すると(ステップS201)、基地局装置101は、自局の動作モードを元の同期通信モードに戻し、送信電力も元に戻すとともに(ステップS202)、状態通知としてGPS信号の受信が良好である旨を基地局制御装置20に通知する(ステップS203)。本実施例において、GPS信号の受信が良好であることは、すなわち同期状態であることを意味する。

状態通知を受信した基地局制御装置20は、周辺の基地局装置102に、元の同期通信モードに移行することを指示するモード移行通知を送信する(ステップS204)。モード移行通知を受信した周辺の基地局装置102は、元の同期通信モードに戻り、送信電力も元に戻すととともに(ステップS205)、同期通信モードに移行した旨を示す状態通知を基地局制御装置20に送信する(ステップS206)。状態通知を受信した基地局制御装置20は、基地局装置102の送信出力が元に戻ったことを示す出力変更通知を基地局装置101に送信する(ステップS207)。
なお、ステップS109とステップS207の出力変更通知は、システムの動作上特に必要が無ければ送信しないことにしてもよい。
以上、本発明の実施形態および実施例について述べてきたが、本発明は、これらの実施形態および実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内において、これらを組み合わせて使用したり、一部の構成を変更したりしてもよい。
10、101、102 基地局装置
11 GPS受信部
12 クロック選択部
13 非同期クロック生成部
14 無線送受信部
15 出力調整部
16 基地局制御部
20 基地局制御装置
30 端末
50 GPS衛星

Claims (6)

  1. 無線信号で端末と接続する基地局装置であって、
    受信した外部基準信号に同期した第1の基準クロックを生成する第1のクロック生成部と、
    前記外部基準信号に同期しない第2の基準クロックを自局内部で生成する第2のクロック生成部と、
    前記第1のクロック生成部にて前記外部基準信号が受信されない場合、非同期の基地局間で端末の通信を維持できる非同期通信モードとなるとともに、自局が非同期状態である旨の非同期通知信号を送信し、周辺の基地局が非同期状態である旨の非同期通知信号が受信された場合、前記非同期通信モードとなり、前記非同期通信モードであるか否かに応じた通信制御を実行する基地局制御部と、
    前記第1のクロック生成部にて前記外部基準信号が受信されない場合に前記無線信号の送信電力を低減し、前記外部基準信号が受信され、かつ、前記非同期通知信号が受信された場合に前記無線信号の送信電力を増大する出力調整部と、
    前記第1のクロック生成部にて前記外部基準信号が受信されている場合、前記第1の基準クロックを自局の基準クロックとして選択し、前記第1のクロック生成部にて前記外部基準信号が受信されない場合、前記第2の基準クロックを自局の基準クロックとして選択するクロック選択部と、
    を有する基地局装置。
  2. 前記基地局制御部は、前記非同期通信モードにおいては、非同期の基地局間で実行可能なハンドオーバー制御を行う、請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記基地局制御部は、前記自局が非同期状態である旨の非同期通知信号を基地局制御装置を介して前記周辺の基地局に送信し、前記周辺の基地局が非同期状態である旨の非同期通知信号を前記基地局制御装置を介して前記周辺の基地局から受信する、請求項1または2に記載の基地局装置。
  4. 前記周辺の基地局は自局と互いに隣接する基地局である、請求項1から3のいずれか1項に記載の基地局装置。
  5. 前記周辺の基地局は自局との間でハンドオーバーが生じ得る基地局である、請求項1から3のいずれか1項に記載の基地局装置。
  6. 無線信号で端末と接続する基地局装置の制御方法であって、
    外部基準信号が受信されている場合、該外部基準信号に同期した第1の基準クロックを自局の基準クロックとして用い、
    前記外部基準信号が受信されない場合、自局内で生成した第2の基準クロックを自局の基準クロックとして用い、非同期の基地局間で端末の通信を維持できる非同期通信モードとなり、前記無線信号の送信電力を低減するとともに、自局が非同期状態である旨の非同期通知信号を送信し、
    周辺の基地局が非同期状態である旨の非同期通知信号が受信された場合、前記非同期通信モードとなり、前記無線信号の送信電力を増大し、
    前記非同期通信モードであるか否かに応じた通信制御を実行する、制御方法。
JP2010100033A 2010-04-23 2010-04-23 基地局装置およびその制御方法 Pending JP2011233968A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010100033A JP2011233968A (ja) 2010-04-23 2010-04-23 基地局装置およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010100033A JP2011233968A (ja) 2010-04-23 2010-04-23 基地局装置およびその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011233968A true JP2011233968A (ja) 2011-11-17

Family

ID=45322891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010100033A Pending JP2011233968A (ja) 2010-04-23 2010-04-23 基地局装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011233968A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013251627A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Kyocera Corp 通信装置、無線通信システム、および通信制御方法
JP2014014058A (ja) * 2012-06-05 2014-01-23 Kyocera Corp 通信装置、無線通信システム、および通信制御方法
JP2015523792A (ja) * 2012-06-14 2015-08-13 ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 時刻非同期を判定するための方法および装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013251627A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Kyocera Corp 通信装置、無線通信システム、および通信制御方法
JP2014014058A (ja) * 2012-06-05 2014-01-23 Kyocera Corp 通信装置、無線通信システム、および通信制御方法
JP2015523792A (ja) * 2012-06-14 2015-08-13 ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 時刻非同期を判定するための方法および装置
US9578613B2 (en) 2012-06-14 2017-02-21 Huawei Technologies Co., Ltd. Method and apparatus for determining clock desynchronization

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101699996B1 (ko) 최적의 로컬 오실레이터 훈련 소스를 선택하기 위한 시스템 및 방법
JP2008187340A (ja) 無線通信システム、基地局、および同期方法
US11150353B2 (en) Time synchronization device, and method and program therefor
JP5263786B2 (ja) 無線通信システム、無線基地局および制御方法
JP2004328751A (ja) 基地局装置のための衛星クロック同期システム及びそれを利用した基地局システムの衛星クロック同期化方法
RU2525104C2 (ru) Устройство и способ и подстройки времени и частоты гетеродина
WO2011024786A1 (ja) 無線通信システム、無線基地局、制御方法、および制御装置
JP2011233968A (ja) 基地局装置およびその制御方法
JP2003087175A (ja) メッシュ型無線局通信システム
US9179429B2 (en) Synchronization method, device, and system
JP4439286B2 (ja) 無線同期方法およびそれを利用した基地局装置
JP2008035111A (ja) 二重システム型基準周波数信号発生器
KR101505038B1 (ko) 신호 동기 시스템 및 방법
JP2003324412A (ja) 無線アクセスシステム、及び無線機
JP2014239270A (ja) エア同期方法および基地局同期システム
JP2013153242A (ja) 基地局
JP5636558B2 (ja) ネットワーク装置、及び、通信方法
KR101669585B1 (ko) 신호 동기 시스템 및 방법
JP2009171228A (ja) 基準信号発生器、基地局システム及び信号伝送方法
JP2023044018A (ja) 同期信号変換装置
JP2011071900A (ja) 無線基地局システム、同期制御装置、同期システム、および同期方法
JP2021068962A (ja) 無線通信システム
JP2010062813A (ja) 無線同期方法、無線通信システム、及び無線基地局
JP2024053608A (ja) 時刻同期装置、時刻同期方法および時刻同期プログラム
JP2024040001A (ja) 無線通信システム