JP2011232672A - 鍵盤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品管理が簡単で、組立作業性が良く、低価格化を図ることができる鍵盤装置を提供する。
【解決手段】 鍵盤シャーシ上に上下方向に回転可能に配列された複数の鍵にその押鍵盤操作に応じてアクション荷重をそれぞれ付与する複数のハンマー部材3は、前記鍵盤シャーシにそれぞれ上下方向に回転可能に支持される各軸部28を順次連結させた状態で、合成樹脂によって一体に形成されている。従って、複数のハンマー部材3を鍵盤シャーシに組み付ける際に、複数のハンマー部材3を個別に鍵盤シャーシに組み付ける必要がなく、複数のハンマー部材3を一度に鍵盤シャーシに組み付けることができる。このため、組立作業性が良く、部品管理も簡単で、装置全体の低価格化を図ることができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、電子ピアノや電子オルガンなどの鍵盤楽器に用いられる鍵盤装置に関する。
従来、電子ピアノなどの鍵盤装置においては、特許文献1に記載されているように、アコースティックピアノに近似した鍵タッチ感を得るために、鍵盤シャーシ上に複数の鍵を上下方向に回転可能に取り付けると共に、この鍵盤シャーシに複数の鍵の各押鍵操作に応じて各鍵にそれぞれアクション荷重を付与する複数のハンマー部材を上下方向に回転可能に取り付けた構成のものが知られている。
特開平05−108059号公報
しかしながら、このような従来の鍵盤装置では、複数の鍵にそれぞれアクション荷重を付与する複数のハンマー部材がそれぞれ個別に形成されているため、複数のハンマー部材を鍵盤シャーシにそれぞれ個別に取り付ける必要がある。このため、組立作業が煩雑で面倒であるばかりか、部品点数が多くなり、部品管理も面倒で、製品の価格が高くなるという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、部品管理が簡単で、組立作業性が良く、装置全体の低価格化を図ることができる鍵盤装置を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回転可能に配列された複数の鍵と、前記鍵盤シャーシに上下方向に回転可能に支持されて前記複数の鍵にその押鍵盤操作に応じてアクション荷重をそれぞれ付与する複数のハンマー部材とを備えた鍵盤装置において、前記複数のハンマー部材は、前記鍵盤シャーシにそれぞれ上下方向に回転可能に支持される各軸部を順次連結させた状態で、合成樹脂によって一体に形成されていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項2に記載の発明は、前記複数のハンマー部材における前記各軸部の間に、隣接する前記軸部同士を連結するための連結部がそれぞれ形成されおり、この各連結部は、それぞれ前記各軸部の外径よりも細く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置である。
請求項3に記載の発明は、前記連結部が、前記鍵の押鍵操作によって前記ハンマー部材が回転する際に、その回転に伴ってねじれ変形することを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置である。
請求項4に記載の発明は、前記連結部が、前記複数のハンマー部材の成形時に前記合成樹脂の流れるランナー部を兼ねていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の鍵盤装置である。
この発明によれば、複数のハンマー部材を鍵盤シャーシに組み付ける際に、複数のハンマー部材を個別に鍵盤シャーシに組み付ける必要がなく、複数のハンマー部材を一度に鍵盤シャーシに組み付けることができる。このため、組立作業性が良く、部品管理も簡単で、装置全体の低価格化を図ることができる。
この発明を適用した鍵盤装置の一実施形態における要部を示した平面図である。 図1に示された鍵盤装置のA−A矢視における拡大断面図である。 図1に示された鍵盤装置のB−B矢視における拡大断面図である。 図1に示された鍵盤装置において、全ての鍵および上部ケースを取り外した状態を示した要部の平面図である。 図4に示された複数のハンマー部材を示した要部の平面図である。 図5に示された複数のハンマー部材のC−C矢視における要部を示した拡大側面図である。
以下、図1〜図6を参照して、この発明を適用した鍵盤装置の一実施形態について説明する。
この鍵盤装置は、図1〜図3に示すように、合成樹脂製の鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に配列されて上下方向にそれぞれ回転可能に取り付けられた複数の鍵2と、この複数の鍵2にその押鍵動作に応じてそれぞれアクション荷重を付与する複数のハンマー部材3と、複数の鍵2の押鍵動作に応じてそれぞれオン信号を出力するスイッチ部4と、鍵盤シャーシ1の後端部に設けられて鍵2の後端部の上側を覆う上部ケース5とを備えている。
鍵盤シャーシ1は、図1〜図3に示すように、楽器本体の下部ケースを構成するものであり、その前端部(図2では右端部)には、前脚部6が底部から上方に突出して形成されている。この前脚部6の前端部(図2では右端部)には、鍵2の前端面に対応する前カバー部7が前部上方(図2では右側上方)に向けて更に突出して形成されている。この鍵盤シャーシ1の前脚部6の後部側(図2では左側)には、図2および図3に示すように、立上り部8が前脚部6よりも少し高く、且つ前カバー部6よりも少し低い高さで形成されている。
この立上り部8の上部における後部側(図2では右側)には、図2〜図4に示すように、後述する複数のハンマー部材3を支持するハンマー支持部10が形成されている。このハンマー支持部10には、複数のハンマー部材3がそれぞれ上方から挿入する複数のスリット孔11が、鍵2の配列方向に沿って所定の間隔で設けられている。この複数のスリット孔11の各間には、複数のハンマー部材3の後述する各軸部28を回転可能に支持するためのほぼ半円弧状の軸受け凹部12が、それぞれ上方に開放されて設けられている。
また、鍵盤シャーシ1のハンマー支持部10の後部側(図2では左側部)には、図2および図3に示すように、基板載置部13が形成されている。この基板載置部13の上面には、スイッチ部4が取り付けられている。さらに、鍵盤シャーシ1の後部、つまり基板載置部13の後部側(図2では左側部)には、図2および図3に示すように、複数の鍵2を支持する鍵載置部14が前カバー部7とほぼ同じ高さで形成されている。
また、鍵盤シャーシ1の鍵載置部14の後端部(図2では左端部)には、図2および図3に示すように、鍵盤シャーシ1の後端部を支持する後脚部15が、鍵盤シャーシ1の上部から底部に向けて垂下されている。なお、この後脚部15の後端部には、上部ケース5が鍵盤シャーシ1の後端部側と鍵2の後端部側とを覆った状態で取り付けられている。この上部ケース5の内部には、楽音を放音するためのスピーカ16が設けられている。また、この鍵盤シャーシ1の底部には、底板17が設けられている。
一方、鍵2は、図1〜図3に示すように、白鍵18と黒鍵19とを有している。白鍵18は、図1および図2に示すように、その後部に肉厚の薄い樹脂ヒンジ部18aがそれぞれ形成されていると共に、この各樹脂ヒンジ部18aが白鍵18の配列方向に沿って連続する白鍵連結支持部18bにそれぞれ連結された状態で、これらが一体に形成された構成になっている。この白鍵18は、図2に示すように、白鍵連結支持部18bが鍵盤シャーシ1の鍵載置部14上にビス20によって取り付けられることにより、鍵盤シャーシ1上に支持され、この状態で樹脂ヒンジ部18aを中心に上下方向に回転するように構成されている。
また、この白鍵18における樹脂ヒンジ部18aの前側部(図2では右側部)には、図2に示すように、鍵盤シャーシ1の基板載置部13上に取り付けられたスイッチ部4を押圧するためのスイッチ押圧部21が下側に突出して形成されている。さらに、この白鍵18の前後方向(図2では左右方向)に位置するほぼ中間部には、ハンマー部材3に当接してハンマー部材3を上下方向に回転させるためのハンマー押圧部22が下側に突出して形成されている。
同様に、黒鍵19は、図1および図3に示すように、その後部に肉厚の薄い樹脂ヒンジ部19aがそれぞれ形成されていると共に、この各樹脂ヒンジ部19aが黒鍵19の配列方向に沿って連続する黒鍵連結支持部19bにそれぞれ連結された状態で、これらが一体に形成された構成になっている。この黒鍵19は、図3に示すように、黒鍵連結支持部19bが白鍵連結支持部18b下に重ね合わされて鍵盤シャーシ1の鍵載置部14上にビス20によって取り付けられることにより、鍵盤シャーシ1上に支持され、この状態で樹脂ヒンジ部19aを中心に上下方向に回転するように構成されている。
また、この黒鍵19における樹脂ヒンジ部19aの前側部(図3では右側部)には、図3に示すように、鍵盤シャーシ1の基板載置部13上に取り付けられたスイッチ部4を押圧するためのスイッチ押圧部23が下側に突出して形成されている。さらに、この黒鍵19の前部(図3では右部)には、ハンマー部材3に当接してハンマー部材3を回転させるためのハンマー押圧部24が下側に突出して形成されている。
ところで、スイッチ部4は、図1〜図3に示すように、スイッチ基板25と、このスイッチ基板25上に配置されたゴムシート26を備えている。このゴムシート26には、ドーム状の膨出部26aが鍵2の各スイッチ押圧部21、23にそれぞれ対応して形成されている。このスイッチ部4は、ゴムシート26の膨出部26aが各鍵2の各スイッチ押圧部21、23によって押圧された際に、膨出部26aが弾性変形して、その内部の可動接点がスイッチ基板25の固定接点(いずれも図示せず)に接触してオン信号を出力するように構成されている。
一方、複数のハンマー部材3は、図2〜図4に示すように、それぞれ全体が縦方向に長い平板状に形成されている。すなわち、このハンマー部材3は、ハンマー本体27と、このハンマー本体27の上部における両側面(図2では紙面の表裏面)にそれぞれ突出して形成された軸部28と、ハンマー本体27の上部から斜め前側上方に突出して形成された鍵当接部29とを備え、これらがシリコーンゴムなどの弾力性を有する合成樹脂によって一体に形成されている。
このハンマー部材3は、図2および図3に示すように、ハンマー本体27が鍵盤シャーシ1の上方からハンマー支持部10のスリット孔11に挿入され、このハンマー本体27の上部に形成された軸部28が、鍵盤シャーシ1のハンマー支持部10の軸受け凹部12内にシリコーングリスなどの潤滑剤を介して回転自在に配置され、この状態でハンマー本体27の上部の鍵当接部29が、鍵盤シャーシ1のハンマー支持部10の上方に露出して配置されるように構成されている。
これにより、ハンマー部材3は、図2および図3に示すように、鍵当接部29に白鍵18のハンマー押圧部22および黒鍵19のハンマー押圧部24のいずれかがそれぞれ対応し、この状態で白鍵18および黒鍵19のいずれかが押鍵操作されると、鍵当接部29が白鍵18のハンマー押圧部22および黒鍵19のハンマー押圧部24のいずれかによって押し下げられ、これによりハンマー本体27が軸部28を中心に時計回りに回転するように構成される。
この場合、ハンマー部材3は、図2および図3に示すように、白鍵18および黒鍵19の各鍵2が押鍵されていない初期状態のときに、ハンマー本体27がその自重で軸部28を中心に反時計回りに回転し、ハンマー本体27の下部が鍵盤シャーシ1の底板17に接近または弾力的に当接して、ハンマー本体27が下限位置に規制されることにより、鍵当接部29が白鍵18のハンマー押圧部22および黒鍵19のハンマー押圧部24のいずれかを押し上げて、鍵2を上部ケース5の前端下部5aに当接させて、鍵2を下限位置に規制するように構成されている。
また、このハンマー部材3は、白鍵18および黒鍵19の各鍵2が押鍵された際に、白鍵18のハンマー押圧部22および黒鍵19のハンマー押圧部24のいずれかによって、ハンマー部材3の鍵当接部29が押し下げられると、ハンマー本体27がその自重に抗して軸部28を中心に時計回りに回転して、鍵2にアクション荷重を付与し、ハンマー本体27の下部側に位置する後側面(図2では左側面)が、鍵盤シャーシ1の基板載置部13の下面に弾力的に当接して、ハンマー本体27が上限位置に規制されることにより、鍵2を下限位置に規制するように構成されている。
このようなハンマー部材3は、図5に示すように、複数の鍵2にそれぞれ対応する状態で配列され、この状態で各ハンマー本体27の上部における両側面(図5では左右方向の両側面)にそれぞれ突出して形成された各軸部28が、それぞれ各連結部30によって順次連結されていることにより、複数のハンマー部材3が全て一体に形成されるように構成されている。
この場合、各連結部30は、ハンマー部材3の回転を隣接するハンマー部材3に伝えない程度に、軸部28の外径よりも細く形成されている。また、この連結部30は、鍵2の押鍵操作によってハンマー部材3が軸部28を中心に回転する際に、そのハンマー部材3の回転に伴って弾力的にねじれ変形して、押鍵操作によって回転したハンマー部材3の回転が隣接するハンマー部材3に伝わらないように、ハンマー部材3の回転を吸収するように構成されている。
すなわち、連結部30は、図5および図6に示すように、軸部28の軸中心に位置し、隣接する各軸部28間にそれぞれ形成されている。また、この連結部30は、ハンマー本体27が鍵盤シャーシ1のハンマー支持部10における各スリット孔11に上方から挿入された際に、各軸部28と共に鍵盤シャーシ1の各スリット孔11間に設けられた各軸受け凹部12内に配置され、鍵盤シャーシ1に対する各ハンマー本体27における鍵2の配列方向の位置を規制するように構成されている。
また、これら連結部30のうち、複数の鍵2にそれぞれ対応した状態で配列された複数のハンマー部材3における両端部、つまり低音域と高音域とに位置する両側の各連結部30には、図5に示すように、ビス取付部31が設けられている。このビス取付部31は、鍵盤シャーシ1上における鍵2の配列方向の両側に位置する箇所にビス32によって取り付けられるように構成されている。
次に、このようなハンマー部材3を製作する場合について説明する。
この場合には、まず、複数のハンマー部材3を射出成形するための成形用金型34を製作する。この成形用金型は、図5に示すように、複数のハンマー本体27が複数の鍵2に対応するように配列され、この複数のハンマー本体27の各軸部28が連結部30によって順次連結され、この連結部30における低音域と高音域とに位置する両側の各連結部30にビス取付部31が形成されるように、成形用金型34の内部に成形空間(キャビティ)が形成された構成になっている。
すなわち、この成形用金型34は、図6に2点鎖で示すように、下金型35と上金型36とからなり、この下金型35と上金型36との分離面であるパーティングラインPLが、ハンマー本体27の前側下部(図6では左側上部)から軸部28の連結部30における軸中心を通り、鍵当接部29の上端部(図6では右端部)に亘る位置に形成されている。この場合、成形用金型34は、各軸部28を連結する連結部30の形成空間が隣接するハンマー本体27に順次合成樹脂を流すためのランナー部を兼ねている。
また、この成形用金型34は、低音域と高音域とに位置する両側の各連結部30に形成されたビス取付部31の形成空間に合成樹脂を流し込むためのゲート部(図示せず)が形成されている。これにより、成形用金型34は、図6に示すように、下金型35と上金型36とを重ね合わせ、この状態で低音域と高音域とに位置する両側のゲート部からシリコーンゴムなどの合成樹脂を流し込むと、この合成樹脂がビス取付部31の成形空間から連結部30の成形空間を通して軸部28およびハンマー本体27の各成形空間に流れ込む。
また、この成形用金型34は、軸部28およびハンマー本体27の各成形空間に流れ込んだ合成樹脂が、次の連結部30の成形空間から隣接する軸部28およびそのハンマー本体27の各成形空間に流れ込み、これを順次繰り返すことにより、複数の鍵2に対応する全てのハンマー本体27の成形空間に順次合成樹脂が流れ込む。
これにより、成形用金型34は、図5に示すように、複数のハンマー本体27が複数の鍵2に対応するように配列され、この複数のハンマー本体27の各軸部28がそれぞれ各連結部30によって順次連結され、低音域と高音域とに位置する両側の各連結部30にビス取付部31が、合成樹脂により一体に形成される。
次に、このように形成された複数のハンマー部材3を鍵盤シャーシ1に組み付ける場合について説明する。
この場合には、まず、成形用金型34の下金型35と上金型36とを、図6に2点鎖で示すパーティングラインPLで分離し、成形用金型34内から複数のハンマー部材3を取り出す。
これにより、図5に示すように、複数の鍵2に対応するように配列された複数のハンマー本体27と、この複数のハンマー本体27にそれぞれ形成された各軸部28と、この各軸部28を順次連結する連結部30と、低音域と高音域とに位置する両側の各連結部30に形成されたビス取付部31とが、全て一体に連結された状態で形成される。
このように形成された複数のハンマー部材3を鍵盤シャーシ1に組み付ける際には、連結部30によって連結された各軸部28の各ハンマー本体27の全てを、図2〜図4に示すように、鍵盤シャーシ1の上方から鍵盤シャーシ1のハンマー支持部10に設けられた複数のスリット孔11内にそれぞれ挿入する。そして、各軸部28を各連結部30と共に鍵盤シャーシ1の各スリット孔11の間にそれぞれ形成された各軸受け凹部12内にシリコーングリスなどの潤滑剤と共に配置する。
この状態で、図5に示すように、低音域と高音域とに位置する各連結部30に設けられた各ビス取付部31を、鍵盤シャーシ1上における鍵2の配列方向の両側に位置する箇所にビス32によって取り付ける。これにより、複数の鍵2に対応するように配列された複数のハンマー本体27と、この複数のハンマー本体27にそれぞれ形成された各軸部28と、この各軸部28を順次連結する各連結部30との全てが、一度に鍵盤シャーシ1に組み付けられる。このときには、各連結部30によって鍵盤シャーシ1に対する各ハンマー本体27における鍵2の配列方向の位置が規制される。
次に、このような鍵盤装置の作用について説明する。
この鍵盤装置では、複数の鍵2が白鍵18と黒鍵19とを有していることにより、ここでは、まず、白鍵18について説明する。この白鍵18が押鍵操作されていない初期状態のときには、図2に示すように、ハンマー部材3のハンマー本体27が自身の重量によって、鍵盤シャーシ1の軸受け凹部12に回転可能に支持された軸部28を中心に反時計回りに回転し、このハンマー本体27の下部が鍵盤シャーシ1の底板17上に接近または当接する。
このときには、図2に示すように、ハンマー部材3の鍵当接部29が白鍵18のハンマー押圧部22を押し上げる。これにより、白鍵18は、鍵盤シャーシ1の鍵載置部14上に取り付けられた白鍵連結支持部18bの樹脂ヒンジ部18aを中心に反時計回りに回転し、この白鍵18の後部上面が上部ケース5の前端下部5aに当接して白鍵18が上限位置に規制されている。この状態では、白鍵18のスイッチ押圧部21がスイッチ部4の上方に位置して離れている。
この状態で、白鍵18を押鍵操作すると、図2に2点鎖線で示すように、白鍵18が樹脂ヒンジ部18aを中心に時計回りに回転して、白鍵18のハンマー押圧部22がハンマー部材3の鍵当接部29を押し下げる。これにより、ハンマー本体27が自身の重量に抗して、鍵盤シャーシ1の軸受け凹部12に回転可能に支持された軸部28を中心に時計回りに回転し、白鍵18にアクション荷重を付与する。このときには、軸部28がシリコーングリスなどの潤滑剤によって軸受け凹部12内で円滑に回転する。
このようにハンマー本体27が軸部28を中心に回転するときには、連結部30がシリコーンゴムなどの弾性を有する合成樹脂からなり、且つ軸部28の外径よりも細く形成されていることにより、ハンマー本体3の回転に伴って連結部30が弾力的にねじれ変形して、ハンマー部材3の回転を吸収する。このため、ハンマー本体27と共に軸部28が軸受け凹部12内で回転しても、これに隣接する軸部28および隣接するハンマー本体27が回転することがない。
そして、白鍵18の押鍵操作に伴ってハンマー部材3が時計回りに回転して、図2に2点鎖線で示すように、ハンマー本体27の上面が鍵盤シャーシ1の基板載置部13の下面に弾力的に当接し、ハンマー部材3の時計回り方向の回転が停止される。このときには、ハンマー本体27がシリコーンゴムなどの合成樹脂製であり、クッション性を有しているので、ノイズなどの異音を発生することがない。また、このときには、スイッチ部4が白鍵18のスイッチ押圧部21によって押圧され、ゴムシート26の膨出部26aが弾性変形することにより、スイッチ部4がスイッチ信号を出力して、スピーカ16から楽音を放音させる。
この後、ハンマー部材3は、その自重によって、鍵盤シャーシ1の軸受け凹部12に回転可能に支持された軸部28を中心に反時計回りに回転し、これに伴ってハンマー部材3の鍵当接部29が白鍵18のハンマー押圧部22を押し上げる。これにより、白鍵18は、図2に実線で示すように、初期位置に戻り、白鍵18のスイッチ押圧部21がスイッチ部4から上方に離れ、スイッチ部4をオフさせてスピーカ16による楽音の発音を停止させる。
同様に、黒鍵19は、押鍵操作されていない初期状態のときに、図3に実線で示すように、ハンマー部材3のハンマー本体27が自身の重量によって、鍵盤シャーシ1の軸受け凹部12に回転可能に支持された軸部28を中心に反時計回りに回転し、このハンマー本体27の下部が鍵盤シャーシ1の底板17上に接近または当接する。
このときには、図3に示すように、ハンマー部材3の鍵当接部29が黒鍵19のハンマー押圧部24を押し上げる。これにより、黒鍵19は、鍵盤シャーシ1の鍵載置部14上に取り付けられた黒鍵連結支持部19bの樹脂ヒンジ部19aを中心に反時計回りに回転し、この黒鍵19の後部上面が上部ケース5の前端下部に当接して黒鍵19が上限位置に規制されている。この状態では、黒鍵19のスイッチ押圧部23がスイッチ部4の上方に位置して離れている。
この状態で、黒鍵19を押鍵操作すると、図3に2点鎖線で示すように、黒鍵19が樹脂ヒンジ部19aを中心に時計回りに回転して、黒鍵19のハンマー押圧部24がハンマー部材3の鍵当接部29を押し下げる。これにより、ハンマー本体27が自身の重量に抗して、鍵盤シャーシ1の軸受け凹部12に回転可能に支持された軸部28を中心に時計回りに回転し、黒鍵19にアクション荷重を付与する。このときにも、軸部28がシリコーングリスなどの潤滑剤によって軸受け凹部12内で円滑に回転する。
このようにハンマー本体27が軸部28を中心に回転するときにも、連結部30がシリコーンゴムなどの弾性を有する合成樹脂からなり、且つ軸部28の外径よりも細く形成されていることにより、ハンマー本体3の回転に伴って連結部30が弾力的にねじれ変形して、ハンマー部材3の回転を吸収する。このため、ハンマー本体27と共に軸部28が軸受け凹部12内で回転しても、これに隣接する軸部28および隣接するハンマー本体27が回転することがない。
そして、黒鍵19の押鍵操作に伴ってハンマー部材3が時計回りに回転して、図3に2点鎖線で示すように、ハンマー本体27の上面が鍵盤シャーシ1の基板載置部13の下面に弾力的に当接し、ハンマー部材3の時計回り方向の回転が停止される。このときにも、ハンマー本体27がシリコーンゴムなどの合成樹脂製であり、クッション性を有しているので、ノイズなどの異音を発生することがない。また、このときには、スイッチ部4が黒鍵19のスイッチ押圧部23によって押圧され、ゴムシート26の膨出部26aが弾性変形することにより、スイッチ部4がスイッチ信号を出力して、スピーカ16から楽音を放音させる。
この後、ハンマー部材3は、その自重によって、鍵盤シャーシ1の軸受け凹部12に回転可能に支持された軸部28を中心に反時計回りに回転し、これに伴ってハンマー部材3の鍵当接部29が黒鍵19のハンマー押圧部24を押し上げる。これにより、黒鍵19は、図3に実線で示すように、初期位置に戻り、黒鍵19のスイッチ押圧部23がスイッチ部4から上方に離れ、スイッチ部4をオフさせてスピーカ16による楽音の発音を停止させる。
このように、この鍵盤装置によれば、鍵盤シャーシ1上に上下方向に回転可能に配列された複数の鍵2にその押鍵盤操作に応じてアクション荷重をそれぞれ付与する複数のハンマー部材3が、その各回転中心である各軸部28を順次連結させた状態で、合成樹脂によって一体に形成されているので、部品管理が簡単で、組立作業性が良く、装置全体の低価格化を図ることができる。
すなわち、この鍵盤装置では、複数のハンマー部材3の各軸部28が順次連結された状態で、複数のハンマー部材3が合成樹脂によって一体に形成された構成であるから、複数のハンマー部材3を鍵盤シャーシ1に組み付ける際に、複数のハンマー部材3を個別に鍵盤シャーシ1に組み付ける必要がなく、複数のハンマー部材3を一度に鍵盤シャーシ1に組み付けることができる。このため、組立作業性が良く、部品管理も簡単で、装置全体の低価格化を図ることができる。
この場合、複数のハンマー部材3における各軸部28の間には、隣接する軸部28同士を連結するための連結部30がそれぞれ形成されており、この各連結部30がそれぞれ各軸部28の外径よりも細く形成されていることより、鍵2を押鍵操作してハンマー部材3が軸を中心に回転する際に、連結部30によってハンマー部材3の回転を隣接する軸部28および隣接するハンマー本体27に伝え難くすることができる。このため、押鍵操作された鍵2に対応するハンマー部材3のみを独立させて良好に回転させることができるので、良好に演奏することができる。
すなわち、この連結部30は、鍵2の押鍵操作によってハンマー部材3が軸部28を中心に回転する際に、その回転に伴ってねじれ変形する構成であることにより、押鍵操作に応じてハンマー部材3が軸部28を中心に回転しても、そのハンマー部材3の回転に伴って、連結部30がねじれ変形してハンマー部材3の回転を吸収することができ、これにより押鍵操作に応じて回転したハンマー部材3によって、隣接するハンマー部材3が回転するのを確実に防ぐことができる。
この場合、ハンマー部材3は、シリコーンゴムなどの弾性を有する合成樹脂で成形されていることにより、鍵2を押鍵操作してハンマー部材3が軸部28を中心に回転する際に、連結部30を弾力的にねじれ易くすることができ、これによっても隣接する軸部28および隣接するハンマー本体27が、押鍵操作に応じて回転するハンマー部材3と共に回転するのを確実に且つ良好に防ぐことができる。
また、連結部30は、複数のハンマー部材3の成形時に合成樹脂が流れるランナー部を兼ねていることにより、複数のハンマー部材3を成形用金型34で一度に成形する際に、成形用金型34にランナー部を形成しなくても、連結部30によって全てのハンマー部材3に確実に且つ良好に合成樹脂を流し込むことができる。このため、成形用金型34の構造が簡単になり、成形用金型34を安価に製作することができると共に、複数のハンマー部材3を低価格で良好に製作することができる。
なお、上述した実施形態では、ハンマー部材3をシリコーンゴムなどの合成樹脂で形成した場合について述べたが、これに限らず、ポリプロピレン(PP)などの耐屈曲性を有する合成樹脂で形成しても良く、またこれに限らず、ウレタン樹脂などのエラストマーで形成しても良い。
また、上述した実施形態では、連結部30が、複数のハンマー部材3の成形時に合成樹脂を流すランナー部を兼ねていることにより、成形用金型34にランナー部を形成していない場合について述べたが、これに限らず、成形用金型34に連結部30とは別にランナー部を設けても良く、また合成樹脂を流し込むためのゲート部は、低音域および高音域の両端部のみに設けられている必要はなく、中間域にもゲート部を設けても良い。
1 鍵盤シャーシ
2 鍵
3 ハンマー部材
10 ハンマー支持部
11 スリット孔
12 軸受け凹部
14 鍵載置部
18 白鍵
19 黒鍵
22、24 ハンマー押圧部
27 ハンマー本体
28 軸部
29 鍵当接部
30 連結部
34 成形用金型
35 下金型
36 上金型
PL パーティングライン

Claims (4)

  1. 鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回転可能に配列された複数の鍵と、前記鍵盤シャーシに上下方向に回転可能に支持されて前記複数の鍵にその押鍵盤操作に応じてアクション荷重をそれぞれ付与する複数のハンマー部材とを備えた鍵盤装置において、
    前記複数のハンマー部材は、前記鍵盤シャーシにそれぞれ上下方向に回転可能に支持される各軸部を順次連結させた状態で、合成樹脂によって一体に形成されていることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記複数のハンマー部材における前記各軸部の間には、隣接する前記軸部同士を連結するための連結部がそれぞれ形成されおり、この各連結部は、それぞれ前記各軸部の外径よりも細く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  3. 前記連結部は、前記鍵の押鍵操作によって前記ハンマー部材が回転する際に、その回転に伴ってねじれ変形することを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置。
  4. 前記連結部は、前記複数のハンマー部材の成形時に前記合成樹脂が流れるランナー部を兼ねていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の鍵盤装置。

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