JP2011232009A - 圧力調整弁およびこれを備えたガス燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体の2次圧を信号圧よりも高く設定することを容易かつ適切に行なうことが可能な圧力調整弁を提供する
【解決手段】1次側流路77aから2次側流路77bに通過する流体の流量を変更するための弁本体部73と、信号圧Psを受ける第1のダイヤフラムD1と、この第1のダイヤフラムD1が信号圧Psを受ける向きとは反対向きに流体の2次圧P2を受ける第2のダイヤフラムD2と、を備えており、第1および第2のダイヤフラムD1,D2は、互いに連動するように連結され、かつこれらの移動に伴って弁開度が変化するように構成されている、圧力調整弁Vbであって、第1のダイヤフラムD1の受圧面積A1は、第2のダイヤフラムD2の受圧面積A2よりも大きい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料ガスなどの流体の供給圧を所望の信号圧に対応した圧力に調整するのに用いられる圧力調整弁、およびこれを備えたガス燃焼装置に関する。
従来の圧力調整弁の一例として、特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された圧力調整弁は、ガス配管を介してガスバーナに供給される燃料ガスの供給圧を調整するためのものである。この圧力調整弁は、1次側流路から2次側流路に流通する燃料ガスの流量を変更するための弁本体部と、この弁本体部の軸部に連結された2枚のダイヤフラムとを備えている。これら2枚のダイヤフラムのうち、一方は燃料ガスの2次圧を受け、他方は信号圧を受ける。この信号圧は、ガスバーナに燃焼用空気を送るファンの吐出圧である。前記2枚のダイヤフラムのそれぞれの受圧面積は、同一または略同一に揃えられているとともに、これら2枚のダイヤフラムの相互間に形成された中間室は、前記ファンの吸気側に接続されて負圧状態とされる。
このような構成によれば、燃料ガスの2次圧を信号圧と略同一に設定し、ファンからガスバーナに供給される燃焼用空気の供給量とガスバーナへの燃料ガスの供給量との対応関係(空燃比)を一定に維持することが可能となる。また、2枚のダイヤフラムの相互間に形成されている中間室は負圧状態とされるために、信号圧が比較的低い場合であっても、この信号圧と負圧の中間室との圧力差は大きくなり、この圧力差に基づいてダイヤフラムおよび弁本体部を有効に動作させることが可能である。
しかしながら、従来においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、前記従来の圧力調整弁は、2枚のダイヤフラムの受圧面積が同一または略同一とされているために、これら2枚のダイヤフラムに作用する信号圧と2次圧との力のつり合いに基づいて、2次圧を信号圧よりも高く設定することは困難である。この点は、ダイヤフラムが1枚のみ使用されている従来の伝統的な圧力調整弁も同様である。一方、ガス燃焼装置においては、燃焼用空気供給用のファンとして、シロッコファンが用いられる場合がある。この場合、シロッコファンの特性から、その吐出圧はかなり低いものとなる。このような条件下において、前記従来の圧力調整弁を使用し、シロッコファンの低い吐出圧を信号圧として利用したのでは、燃料ガスの2次圧もかなり低くなってしまい、燃料ガスの燃焼性やその他の面で不具合を生じる場合がある。たとえば、ガス燃焼装置を屋内に設置し、適当なダクトを利用して排気ガスを屋外に排出する屋内設置型とした場合において、燃料ガスの2次圧が低いと、屋内空気排出用の換気扇が駆動されるなどして屋内が負圧状態になったときに、ガス燃焼装置の燃焼性能を確立させることが困難となる。このような不具合を抑制する手段としては、たとえばシロッコファンの回転数をかなり高くしてその吐出圧を高めることが考えられるが、このような手段を採用したのでは、シロッコファンの駆動時の騒音が大きくなる不具合を招く。したがって、このような不具合を適切に解消することが望まれる。
実公昭63−11460号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、流体の2次圧を信号圧よりも高く設定することを容易かつ適切に行なうことが可能な圧力調整弁、およびこれを備えたガス燃焼装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される圧力調整弁は、1次側流路から2次側流路に通過する流体の流量を変更するための弁本体部と、信号圧を受ける第1のダイヤフラムと、この第1のダイヤフラムが前記信号圧を受ける向きとは反対向きに前記流体の2次圧を受ける第2のダイヤフラムと、を備えており、前記第1および第2のダイヤフラムは、互いに連動するように連結され、かつこれら第1および第2のダイヤフラムの移動に伴って弁開度が変化するように構成されている、圧力調整弁であって、前記第1のダイヤフラムの受圧面積は、前記第2のダイヤフラムの受圧面積よりも大きくされていることを特徴としている。
このような構成によれば、信号圧を受ける第1のダイヤフラムの受圧面積が大きいために、信号圧が低圧であっても、この信号圧が第1のダイヤフラムを押す力を大きくし、この第1のダイヤフラムの動作によって流体の2次圧が高まる方向に弁本体部を動作させることが可能である。一方、第2のダイヤフラムの受圧面積は小さいために、この第2のダイヤフラムが2次圧によって押される力を小さくし、弁本体部が2次圧を低下させる方向に大きく動作しないようにすることができる。このようなことから、2次圧を信号圧よりも高くすることが容易かつ適切に実現される。本発明に係る圧力調整弁は、信号圧が低圧であっても、流体供給先に対して高い圧力で流体を供給させたいような用途に好適である。
本発明において、好ましくは、前記第1のダイヤフラムを前記第2のダイヤフラムに接近させる方向に付勢する第1のバネ、および前記第2のダイヤフラムを前記第1のダイヤフラムに接近させる方向に付勢する第2のバネを備え、これら第1および第2のバネのそれぞれのバネ定数は、相違している。
このような構成によれば、後述するガス燃焼装置の実施形態から理解されるように、第1および第2のバネの弾発力を利用し、信号圧と2次圧との対応関係に変更を加えることが可能である。本発明の圧力調整弁においては、信号圧と流体の2次圧とが略同一になるように設定されていた従来の圧力調整弁と比較すると、2次側流路における流体の流量が多くなる傾向を示す。このため、本発明の圧力調整弁を、たとえばガス燃焼装置の燃料ガス圧調整に用いた場合には、従来とは異なった空燃比となる。ただし、前記構成によれば、信号圧が所定値の際に特定の2次圧が得られるように調整することが可能であり、空燃比のずれを修正することが可能となる。
本発明において、好ましくは、前記第1のバネの方が、前記第2のバネよりもバネ定数が大きくされている。
このような構成によれば、後述の実施形態から理解されるように、第1のバネの弾発力を、流体の2次圧を高める力として有効に作用させることができる。第2のバネのバネ定数の方を大きくする場合よりも、2次圧を高める上で効率が良いものとなる。
本発明の第2の側面により提供されるガス燃焼装置は、ガスバーナに燃焼用空気を供給するためのファンと、前記ガスバーナに燃料ガスを供給するための燃料ガス供給路と、この燃料ガス供給路に接続され、かつ前記ファンの吐出圧を信号圧として前記燃料ガスの2
次圧を制御する圧力調整弁と、を備えている、ガス燃焼装置であって、前記圧力調整弁として、本発明の第1の側面により提供される圧力調整弁が用いられていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される圧力調整弁について述べたのと同様な効果が得られる。また、前記構成によれば、燃料ガスの2次圧をファンの吐出圧よりも高く設定することができるために、ファンとして、たとえば吐出圧が低いシロッコファンなどが用いられた場合であっても、このシロッコファンの回転数を低めにして駆動騒音を低減しつつ、燃料ガスの2次圧を高くし、ガスバーナの駆動燃焼などに不具合を生じないようにすることが可能である。また、前記したように燃料ガスの2次圧を高くすることができれば、ガス燃焼装置をたとえば屋内設置型とした場合において、屋内が負圧状態となった際にガス燃焼装置の燃焼性能を確立することが困難になるといった従来の不具合も適切に解消される。
本発明において、好ましくは、前記燃料ガス供給路の途中に設けられ、かつこの燃料ガス供給路の1次側流路から2次側流路への燃料ガスの流量を変更可能な弁本体部およびこの弁本体部に連動するダイヤフラムを有する主圧力調整弁をさらに備え、本発明の第1の側面により提供される圧力調整弁は、補助圧力調整弁とされており、この補助圧力調整弁の1次側流路は、前記燃料ガス供給路の1次側流路と第1の流路を介して接続され、前記第1の流路から分岐した第2の流路は、この第2の流路内のガス圧を前記主圧力調整弁のダイヤフラムに作用する信号圧とするように設けられ、前記補助圧力調整弁の2次側流路は、前記燃料ガス供給路の2次側流路と第3の流路を介して接続されている。
このような構成においては、主圧力調整弁を補助圧力調整弁によってコントロールすることにより、燃料ガス供給路における燃料ガスの圧力(2次圧)を、ファンの吐出圧よりも高くすることができる。主圧力調整弁は、燃料ガス供給路の途中に設けられて、ガスバーナに供給される燃料ガスの制御を行なうものであるため、やや大型のものに形成する必要があるが、この主圧力調整弁については、ダイヤフラムの二重構造などをとくに採用する必要はなく、従来の伝統的な圧力調整弁と同様なシンプルな構造とすればよい。これに対し、補助圧力調整弁は、主圧力調整弁やその他の所定箇所との間で圧力伝達を図るように構成されていればよく、小サイズに形成し、弁本体部のストロークなども小さくすることができる。したがって、前記構成によれば、1つの圧力調整弁のみを用いて燃料ガス圧を調整する場合と比較すると、全体の部品点数は増加するものの、主圧力調整弁の構造の複雑化を回避し、また全体の大型化を抑制しつつ、本発明が意図する効果を適切に得ることが可能である。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明が適用された圧力調整弁を備えたガス燃焼装置の一例を模式的に示す断面図である。 図1に示すガス燃焼装置に用いられている圧力調整弁を示す断面図である。 本発明が適用された圧力調整弁の他の例を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示すガス燃焼装置GCは、湯水加熱用の熱交換器19を備えたガス給湯装置として構成されており、缶体1内に配されたガスバーナ2、燃焼用空気供給用のファン3、ガ
ス管40からガス噴出ノズルヘッド41まで一連に繋がって形成された燃料ガス供給路4、開閉弁Vc、主圧力調整弁Va、および補助圧力調整弁Vbを備えている。補助圧力調整弁Vbは、本発明に係る圧力調整弁の一例に相当する。
ファン3は、たとえばシロッコファンであり、缶体1内に空気を送り込む。ガス噴出ノズルヘッド41は、燃料ガス供給路4の末端に位置し、ノズル41aから燃料ガスを噴出する。噴出された燃料ガスは、燃焼用空気と混合された状態でガスバーナ2に供給されて燃焼する。この燃焼により発生した燃焼ガスからは、熱交換器19によって熱回収がなされ、熱交換器19内を流通する湯水が加熱される。熱回収後の燃焼ガスは、排ガスとして排気口11から排出される。
燃料ガス供給路4は、燃料ガスを供給してくるガス管40に、開閉弁Vcおよび主圧力調整弁Vaが接続された構成を有している。図面では、主圧力調整弁Vaとガス噴出ノズルヘッド41がガス管40aを介して接続されているが、これらは直結することもできる。開閉弁Vcは、燃料ガス供給のオン・オフを行なうためのものであり、従来既知のものと同様に、ソレノイド50を利用して弁本体部51を往復動させる機構を備えている。
主圧力調整弁Vaは、開閉弁Vcの下流側に接続されており、補助圧力調整弁Vbと協動して燃料ガスの圧力を制御する。この主圧力調整弁Vaは、その基本的な構成が従来の伝統的な圧力調整弁と同様であり、燃料ガスの1次側流路4aと2次側流路4bとの境界の調圧穴42を開閉する弁本体部60、この弁本体部60を支持するダイヤフラム61、および戻し用のバネ62を有している。ダイヤフラム61は、燃料ガスの2次圧P2と、信号圧入力室63のポートp4に入力する後述の信号圧Pdを受けるようになっている。
補助圧力調整弁Vbは、燃料ガス供給路4内の圧力を直接制御するものではなく、後述するように、主圧力調整弁Vaをコントロールするものである。図1においては、説明の便宜上、主圧力調整弁Vaおよび補助圧力調整弁Vbのサイズに余り大きな差がないように示されている。ただし、本実施形態における補助圧力調整弁Vbは、実際には、主圧力調整弁Vaよりもかなり小さいサイズ(たとえば、縦横の幅および高さのそれぞれの寸法が、主圧力調整弁Vaの1/4〜1/7程度の寸法以下に抑えられた小サイズ)に形成されている。
図2によく表われているように、補助圧力調整弁Vbは、ケーシング70、第1および第2のダイヤフラムD1,D2、第1および第2のバネS1,S2、調圧穴71を有する筒状の調圧穴形成部72、ならびに調圧穴71を通過する燃料ガス流量を変更するための弁本体部73を備えている。また、この補助圧力調整弁Vbは、主圧力調整弁Vaやファン3の後述する位置に対して、第1ないし第4の流路74a〜74dを介して接続されている。
弁本体部73は、第2のダイヤフラムD2の一部分により構成されており、第2のダイヤフラムD2のうち、調圧穴71に対面する部分が弁本体部73である。むろん、このような構成に代えて、第2のダイヤフラムD2に調圧穴71に対面した部材を取り付けて、この部材を弁本体部としてもかまわない。第2のダイヤフラムD2が、図2の下向きに移動して調圧穴71に接近すると、弁開度(弁本体部73と調圧穴71との距離)は減少し、調圧穴71を通過する燃料ガスの量は減少する。
ケーシング70内は、第1および第2のダイヤフラムD1,D2により、信号入力室75a、2次圧室75b、および中間室75cに区画されている。信号入力室75aのポートp1には、第4の流路74dの一端が接続されている。この第4の流路74dの他端は、ファン3の空気吐出側領域に接続されている(図1参照)。このため、ファン3の吐出
圧Psが、そのまま信号圧Psとして信号入力室75aに入力する。中間室75cは、第1および第2のダイヤフラムD1,D2に挟まれた空間部であり、ポートp2を介して大気開放状態にある。2次圧室75bは、ポートp3に接続された第3の流路74cを介して、燃料ガス供給路4の2次側流路4bと連通している(図1参照)。したがって、この2次圧室75bの圧力は、2次側流路4bの2次圧P2となる。
第1および第2のダイヤフラムD1,D2は、連結部76を介して連結されており、互いに連動する。第1のダイヤフラムD1は、両面に信号圧Psと中間室75cの大気圧Poとを受ける。第2のダイヤフラムD2は、両面に2次圧P2と中間室75cの大気圧Poを受ける。ただし、第1および第2のダイヤフラムD1,D2の受圧面積(有効受圧面積)A1,A2の大きさは相違しており、A1>A2の関係にある。この構成に基づき、後述するように、信号圧Psよりも2次圧P2が高くなる。
調圧穴形成部72には、第1の流路74aが繋がっている。この第1の流路74aは、図1に示すように、燃料ガス供給路4の1次側流路4aと調圧穴形成部72内とを接続するものであり、その途中には、オリフィス49が設けられている。したがって、1次側流路4aの燃料ガスの一部は、オリフィス49によって流量が絞られた状態で調圧穴形成部72に到達する。補助圧力調整弁Vbにおける1次側流路77aは、調圧穴71よりも第1の流路74a側の部分(図2では調圧穴71の下方側)であり、2次側流路77bは、2次圧室75bや第3の流路74cの内部である。
第2の流路74bは、第1の流路74aから分岐しており、図1に示すように、主圧力調整弁Vaのポートp4に繋がっている。このことにより、主圧力調整弁Vaの信号圧入力室63には、第2の流路74bの圧力Pdが作用する。この圧力Pdは、補助圧力調整弁Vbの弁開度に対応して変化する。すなわち、弁本体部73と調圧穴71との距離が大きいと、第1の流路74aの燃料ガスが2次側流路77bに多く流れるために、圧力Pdは低下する。これとは反対に、前記の距離が小さくなると圧力Pdは高くなる。
第1および第2のバネS1,S2としては、たとえば圧縮コイルバネが用いられており、第1のバネS1は、弁開度を小さくする方向(図2の下向き)に第1のダイヤフラムD1を付勢する。第2のバネS2は、第1のバネS1とは反対向きに第2のダイヤフラムD2を付勢する。第1および第2のバネS1,S2のバネ定数k1,k2は、互いに相違しており、k1>k2の関係にある。第1および第2のバネS1,S2の弾発力(初期圧縮量)は、第1のバネS1用の押圧部材78の高さを変更することにより調整することが可能である。
次に、前記したガス燃焼装置GCの作用について説明する。
まず、図2を参照して説明したとおり、補助圧力調整弁Vbは、弁本体部73が調圧穴71に接近し、弁開度が減少するにしたがって圧力Pdを徐々に高くするものであり、圧力Pdは、補助圧力調整弁Vbの弁開度に左右される。これに対し、主圧力調整弁Vaは、信号圧入力室63に入力する圧力Pdに対応して、弁開度が変更される。たとえば、圧力Pdが高くなるにしたがって弁開度は増加し、2次圧P2が高くなるように動作する。ちなみに、主圧力調整弁Vaにおいて、ダイヤフラム61の受圧面積をA3、弁本体60の受圧面積をA4、バネ62の弾発力をF3、とすると、力のつり合い式は、次の式1のとおりである。
Pd・A3=P1・A4+P2・A3+F3 ・・・式1
補助圧力調整弁Vbにおいては、第1のダイヤフラムD1の受圧面積A1の方が、第2のダイヤフラムD2の受圧面積A2よりも大きいために、次に示すように、2次圧P2を
信号圧Psよりも高くすることができる。
補助圧力調整弁Vbにおける力のつり合いを考えると、次の式1が成立する。ただし、第1および第2のバネS1,S2のバネ力を、それぞれF1,F2とし、大気圧をPoとする。
(Ps−Po)・A1+F1=(P2−Po)・A2+F2 ・・・式2
ただし、簡単のため、両辺のPoの影響を微小であるとすると、
Ps・A1+F1≒P2・A2+F2 となり、次の式3が得られる。
P2≒(A1/A2)・Ps+(F1−F2)/A2 ・・・式3
ここで、説明の簡単のため、F1≒F2とおくと、
P2≒(A1/A2)・Ps ・・・式4
一方、本実施形態においては、A1>A2の関係にある。
したがって、式4中の(A1/A2)は、1よりも大きく、次の式5が成立する。
P2>Ps ・・・式5
この式5から理解されるように、補助圧力調整弁Vbにおいては、信号圧Psよりも2次圧P2を高圧とすることができる。また、式4から理解されるように、受圧面積A1を受圧面積A2よりも大きくするほど、2次圧P2が大きくなる。
前記したような作用により、このガス燃焼装置GCにおいては、ファン3が吐出圧の低いたとえばシロッコファンであって、信号圧Psが比較的低圧であっても、燃料ガスを比較的高い圧力でガス噴出ノズル41aに供給することが可能となる。したがって、ガス噴出圧に不足を生じてガスバーナ2の駆動燃焼に不具合を生じるといったことを生じないようにすることができる。
一方、信号圧Psと2次圧P2との関係が、先に述べた式4の関係であると、P2=Psの関係にある場合とは空燃比が異なったものとなる。すなわち、P2=Psは、横軸Ps、縦軸P2のグラフで示すと、傾きが「1」の直線であるのに対し、先に述べた式4のP2≒(A1/A2)・Psは、傾きが(A1/A2)の直線であり、これら2つの直線にはズレがある。このようなことから、そのようなズレの影響を少なくし、信号圧Psが特定の値であるときに、2次圧P2が所望の値となるようにできることが、より好ましい。
これに対し、本実施形態においては、第1および第2のバネS1,S2のバネ定数k1,k2を相違させており、これらを適当な値とすることによって、2次圧P2を所望の値またはそれに近い値に設定することが可能となる。このことは、先に述べた式3からも理解できる。すなわち、式3においては、2次圧P2の大きさを決定する項として、(F1−F2)/A2の項を含んでいる。したがって、2次圧P2が所望の値となるように、前記の(F1−F2)/A2がゼロを除く所定の値となるように、バネ定数k1,k2を決定すればよいこととなる。なお、F1<F2であると、前記の(F1−F2)/A2の値が負となり、その値が正である場合よりも、2次圧P2の値は小さくなる。したがって、信号圧Psに比較して2次圧P2をより高い圧力にするという観点からすると、F1>F2となるように、バネ定数k1をバネ定数k2よりも大きくすることが好ましい。
本実施形態のガス燃焼装置GCにおいて、主圧力調整弁Vaは、比較的大きめのサイズであるものの、この主圧力調整弁Vaについては、そのダイヤフラムを二重構造にする必要はとくになく、シンプルな構造とすることができる。補助圧力調整弁Vbについては、ダイヤフラム二重構造が採用されているものの、既述したように、主圧力調整弁Vaと比較してかなり小サイズであり、第1および第2のダイヤフラムD1,D2の移動ストロークも小さて済む。したがって、主圧力調整弁Vaと補助圧力調整弁Vbとを組み合わせたことによって全体の部品点数は比較的多くはなっているものの、大きめのサイズの主圧力調整弁Vaの構造の複雑化などが回避し得るために、トータルとしては、製造コストの低
減化や全体の大型化の抑制などを好適に図ることが可能である。
図3は、本発明に係る圧力調整弁の他の実施形態を示している。同図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図3に示す圧力調整弁Vb’においては、第1および第2のダイヤフラムD1,D2に、弁本体部73Aの軸部730が連結されている。弁本体部73Aは、円錐面状の傾斜面を有しており、調圧穴71に進入して移動することにより調圧穴71の開口度を変更可能なものである。同図において、調圧穴71の上側が1次側流路77aであり、下側が2次側流路77bである。第2のダイヤフラムD2の下方には、第3のダイヤフラム79が設けられて圧力室75dが形成されており、この圧力室75dには、2次圧P2が流路79aを介して入力する。第3のダイヤフラム79は、第2のダイヤフラムD2と比較してその受圧面積はかなり小さく、1次圧P1が第3のダイヤフラム79に作用する力が、弁本体部73Aの動作に大きな影響を与えないように設定されている。バネS3は、弁本体部73Aなどの可動部分の重量を受ける。
本実施形態の圧力調整弁Vb’においては、第1のダイヤフラムD1が信号圧Paにより押圧されてその押圧方向(図3の下向き)に弁本体部73Aが移動したときに弁開度が増加する(先の実施形態の圧力調整弁Vでは、弁開度が減少する)。ただし、第1のダイヤフラムD1が信号圧Paにより押圧されて移動したときに、2次圧P2が上昇する点は、先の圧力調整弁Vbと一致する。したがって、この圧力調整弁Vb’においても、第1のダイヤフラムD1の受圧面積A1が第2のダイヤフラムD2の受圧面積A2よりも大きくされていることに基づき、先の圧力調整弁Vbと同様な原理によって、2次圧P2を信号圧Psよりも高くすることが可能である。この圧力調整弁Vb’は、図1に示した主圧力調整弁Vaと組み合わせて用いるのではなく、この主圧力調整弁Vaに代わるものとして、燃料ガス供給路4に組み込んでそれ単独で用いるのに適用する。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る圧力調整弁、およびこれを備えたガス燃焼装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
第1および第2のダイヤフラムは、第1のダイヤフラムの方が第2のダイヤフラムよりも受圧面積が大きければよく、それらの具体的な面積の値や面積比率は限定されない。本発明に係る圧力調整弁は、信号圧の種類や、信号圧の変化の有無なども問わない。たとえば、図2に示した信号入力室75aのポートp1が、単に開口した状態に設定されて、大気圧を信号圧として用いるといった使用態様とすることもできる。第1および第2のダイヤフラムどうしの間に形成された中間室75cについては、大気開放状態の設定でとくに問題はない。ただし、特許文献1と同様に、この中間室75cをファンの吸気側に接続するなどして負圧状態に設定し、大気圧の影響を少なくする構成としてもかまわない。
本発明に係る圧力調整弁は、上述した実施形態からも理解されるように、他の圧力調整弁(主圧力調整弁)と組み合わせて使用する場合と、それ単独で使用する場合とのいずれの使用態様とされてもかまわない。また、圧力調整の対象となる流体の種類も燃料ガスに限定されず、これ以外の種々の流体を対象とすることができる。本発明に係るガス燃焼装置は、熱交換器を備えた給湯装置などの温水装置に代えて、たとえばガスファンヒータやガスコンロなどの燃焼装置として構成することもできる。
GC ガス燃焼装置
Va 主圧力調整弁
Vb 補助圧力調整弁(圧力調整弁)
Vb’ 圧力調整弁
D1 第1のダイヤフラム
D2 第2のダイヤフラム
Pd 信号圧
P2 2次圧
S1 第1のバネ
S2 第2のバネ
2 ガスバーナ
3 ファン
4 燃料ガス供給路
4a 1次側流路(燃料ガス供給路の)
4b 2次側流路(燃料ガス供給路の)
60 弁本体部(主圧力調整弁の)
61 ダイヤフラム(主圧力調整弁の)
73 弁本体部(補助圧力調整弁の)
73A 弁本体部
74a〜74c 第1ないし第3の流路
77a 1次側流路(補助圧力調整弁の)
77b 2次側流路(補助圧力調整弁の)

Claims (5)

  1. 1次側流路から2次側流路に通過する流体の流量を変更するための弁本体部と、
    信号圧を受ける第1のダイヤフラムと、
    この第1のダイヤフラムが前記信号圧を受ける向きとは反対向きに前記流体の2次圧を受ける第2のダイヤフラムと、を備えており、
    前記第1および第2のダイヤフラムは、互いに連動するように連結され、かつこれら第1および第2のダイヤフラムの移動に伴って弁開度が変化するように構成されている、圧力調整弁であって、
    前記第1のダイヤフラムの受圧面積は、前記第2のダイヤフラムの受圧面積よりも大きくされていることを特徴とする、圧力調整弁。
  2. 請求項1に記載の圧力調整弁であって、
    前記第1のダイヤフラムを前記第2のダイヤフラムに接近させる方向に付勢する第1のバネ、および前記第2のダイヤフラムを前記第1のダイヤフラムに接近させる方向に付勢する第2のバネを備え、
    これら第1および第2のバネのそれぞれのバネ定数は、相違している、圧力調整弁。
  3. 請求項2に記載の圧力調整弁であって、
    前記第1のバネの方が、前記第2のバネよりもバネ定数が大きくされている、圧力調整弁。
  4. ガスバーナに燃焼用空気を供給するためのファンと、
    前記ガスバーナに燃料ガスを供給するための燃料ガス供給路と、
    この燃料ガス供給路に接続され、かつ前記ファンの吐出圧を信号圧として前記燃料ガスの2次圧を制御する圧力調整弁と、
    を備えている、ガス燃焼装置であって、
    前記圧力調整弁として、請求項1ないし3のいずれかに記載の圧力調整弁が用いられていることを特徴とする、ガス燃焼装置。
  5. 請求項4に記載のガス燃焼装置であって、
    前記燃料ガス供給路の途中に設けられ、かつこの燃料ガス供給路の1次側流路から2次側流路への燃料ガスの流量を変更可能な弁本体部およびこの弁本体部に連動するダイヤフラムを有する主圧力調整弁をさらに備え、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の圧力調整弁は、補助圧力調整弁とされており、
    この補助圧力調整弁の1次側流路は、前記燃料ガス供給路の1次側流路と第1の流路を介して接続され、
    前記第1の流路から分岐した第2の流路は、この第2の流路内のガス圧を前記主圧力調整弁のダイヤフラムに作用する信号圧とするように設けられ、
    前記補助圧力調整弁の2次側流路は、前記燃料ガス供給路の2次側流路と第3の流路を介して接続されている、ガス燃焼装置。
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