JP2011231549A - 引き戸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引き戸の下に隙間ができないようにすることが可能であり、十分な耐久性を得ることができてメンテナンスの容易な引き戸装置を提供すること。
【解決手段】引き戸11に設けられた戸車RL2が戸口TBに設けられた水平な走行レールSRに沿って走行するように構成された引き戸装置1であって、戸口には、駆動用レールKRが、引き戸の開閉方向に沿ってかつ走行レールに対し傾斜して設けられ、引き戸には、駆動用レールの表面に接して転動することが可能な駆動ローラRL1と、駆動ローラを走行レールに対して垂直な方向に付勢して駆動用レールの表面に押し付ける圧縮コイルバネ26と、を備えた駆動装置KSが設けられ、駆動ローラが駆動用レールの表面に対して直角でない方向に押し付けられることにより、引き戸に対して閉じる方向の駆動力が与えられ、引き戸が自動的に閉じる。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両などにおいて、引き戸に設けられた戸車が戸口に設けられた水平な走行レールに沿って走行するように構成された引き戸装置に関する。
従来より、鉄道車両の端部には、車両間の往来を可能にするための戸口が設けられ、その戸口に、吊り下げられて開閉可能な引き戸(手動扉)が設けられている。
戸口の上部の戸袋にはレールが設けられ、引き戸の上部に設けられた複数の戸車がそのレール上を走行する。レールは閉端に向かって下降するように緩やかな傾斜を有して設けられ、引き戸は乗客が手で引いて開けることができ、乗客が通過した後はレールの傾斜によって引き戸が自動的に閉まる。
戸口の上部の戸袋にはレールが設けられ、引き戸の上部に設けられた複数の戸車がそのレール上を走行する。レールは閉端に向かって下降するように緩やかな傾斜を有して設けられ、引き戸は乗客が手で引いて開けることができ、乗客が通過した後はレールの傾斜によって引き戸が自動的に閉まる。
このような引き戸装置において、引き戸を開けたときの開端、および閉めたとき(閉まったとき)の閉端における衝撃を緩和するために、回転型油圧制御装置を取り付けたものがある(特許文献1)。
また、引き戸を自動的に閉めるために、レールに傾斜を設けることに代えて渦巻きバネの反発力を利用した引き戸装置が提案されている(特許文献2)。
特開2001−39298 特開2001−336346
しかし、上に述べた特許文献1の装置では、レールの傾斜によって引き戸に加速度がつき、引き戸が閉まるときには大きな速度となるため、閉端における衝撃はかなり大きなものとなる。そのため、閉端に設けた回転型油圧制御装置の負荷が大きくなり、メンテナンスが十分でない場合に油漏れなどが発生する可能性がある。したがって、メンテナンスに手間がかかるという問題がある。
また、引き戸はレールの傾斜に沿って開閉するため、開いた位置では引き戸の下に隙間ができ、そこに足などを挟んでしまう恐れがある。
また、特許文献2のように渦巻きバネの反発力を利用した場合には、渦巻きバネの変形量が大きくなるため耐久性に問題がある。また、渦巻きバネの反発力を走行方向に変換するためにギヤを用いる必要があり、そのギヤの噛み合いによる摩擦やギヤの摩耗などによって円滑な動作を持続させることが難しく、やはりメンテナンスの容易性の点で問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、引き戸の下に隙間ができないようにすることが可能であり、十分な耐久性を得ることができてメンテナンスの容易な引き戸装置を提供することを目的とする。
本発明に係る装置は、引き戸に設けられた戸車が戸口に設けられた水平な走行レールに沿って走行するように構成された引き戸装置であって、前記戸口には、駆動用レールが、前記引き戸の開閉方向に沿ってかつ前記走行レールに対し傾斜して設けられ、前記引き戸には、前記駆動用レールの表面に接して転動することが可能な駆動ローラと、前記駆動ローラを前記走行レールに対して垂直な方向に付勢して前記駆動用レールの表面に押し付ける付勢手段と、を備えた駆動装置が設けられ、前記駆動ローラが前記駆動用レールの表面に対して直角でない方向に押し付けられることにより、前記引き戸に対して閉じる方向の駆動力が与えられ、前記引き戸が自動的に閉じるように構成される。
好ましくは、前記駆動用レールは、前記引き戸の閉側に比べて開側が高くなるように傾斜して設けられ、前記駆動ローラは、前記駆動用レールの上面に押し付けられるように配置される。
また、前記駆動用レールには、前記引き戸における閉側の端部に、傾斜角度が他の部分よりも大きくなった跳ね返り防止部が設けられていてもよい。
前記跳ね返り防止部は、その傾斜角度が調整可能に設けられるのが望ましい。
また、前記駆動装置は、前記引き戸に取り付けられる基台と、前記基台に設けられた鉛直方向の案内溝と、前記駆動ローラが取り付けられ前記案内溝に係合して鉛直方向にスライド可能なスライドブロックと、前記スライドブロックを鉛直方向に付勢して前記駆動ローラを前記駆動用レールの表面に押し付けるための、前記駆動ローラの両側に設けられた2つの圧縮コイルバネと、前記2つの圧縮コイルバネのそれぞれの付勢力を調整するための調整部材と、を備えるように構成してもよい。
その場合に、前記2つの圧縮コイルバネのそれぞれの下端部は、前記スライドブロックに設けられた2つの円柱状の穴にそれぞれ嵌まり込んでおり、前記調整部材として、前記基台に設けられたネジ穴に螺合し前記2つの圧縮コイルバネのそれぞれの上端部を下方に向かって押し付けるネジ部材が設けられていてもよい。
また、前記スライドブロックには、その表裏を前記駆動ローラを回転可能に支持するための軸部材が貫通し、前記軸部材の端部に設けられた雄ネジに螺合するナット部材が締め付けられることによって、前記軸部材が前記スライドブロックに固定されており、前記基台には、前記ナット部材が干渉しないよう前記ナット部材が嵌まり込むための長穴が設けられていてもよい。
前記スライドブロックには、前記基台に設けた穴からボルトを挿入してネジ込んで当該スライドブロックを前記基台に仮固定するための仮固定用ネジ穴が設けられていてもよい。
また、前記駆動装置には、前記駆動用レールの下面に接して転動することが可能な第2の駆動ローラが、前記駆動ローラと一体的に移動するように設けられ、前記付勢手段として、圧縮空気の給排によって往復駆動する空気圧シリンダが用いられ、前記空気圧シリンダの往復駆動によって、前記駆動ローラが前記駆動用レールの上面に押しつけられまたは前記第2の駆動ローラが前記駆動用レールの下面に押し付けられるよう、前記駆動ローラまたは前記第2の駆動ローラが選択的に付勢されるようにしてもよい。
本発明によると、引き戸の下に隙間ができないようにすることが可能であり、十分な耐久性を得ることができてメンテナンスの容易な引き戸装置を提供することができる。
本発明に係る一実施形態の引き戸装置の全体の構成を示す正面図である。 図1の戸車装置を拡大して示す正面図である。 図2に示す戸車装置のA−A腺断面矢視図である。 図2に示す戸車装置のB−B腺断面矢視図である。 図2に示す戸車装置の平面図である。 図2に示す戸車装置における駆動装置の平面図である。 駆動用レールの端部を拡大して示す正面図である。 駆動用レールの端部を拡大して示す平面断面図である。 駆動用レールの端部の分解斜視図である。 付勢手段として空気圧シリンダを用いた駆動装置の例を示す正面図である。 図10に示す駆動装置の右側面図である。 図10に示す駆動装置の平面図である。
ここに述べる引き戸装置1は、鉄道車両の妻引戸、事務所または病院などの自閉式引き戸、その他の種々の引き戸などに利用可能である。以下においては、鉄道車両の戸口TGに設置した例について説明する。
本実施形態の引き戸装置1は、引き戸11に設けられた2つの戸車が、戸口TGに設けられた水平な走行レールSRに沿って走行するように構成される。
〔第1の実施形態〕
図1において、引き戸装置1は、戸口TGにおいて開閉可能に設けられた引き戸11、引き戸11を吊り下げるとともに走行可能に支持する戸車装置12、13、および戸袋TBに設けられたレール装置14などからなる。
図2〜図6をも参照して、戸口TGには、駆動用レールKRが、引き戸11の開閉方向に沿ってかつ走行レールSRに対し傾斜して設けられる。その傾斜角度は、例えば2〜5度程度、さらに具体的には例えば3〜4度程度である。本実施形態において、駆動用レールKRは、引き戸11の閉側に比べて開側が高くなるように傾斜して設けられる。
引き戸11に設けられた戸車装置13には、駆動用レールKRの上面に接して転動することが可能な駆動ローラRL1と、駆動ローラRL1を走行レールSRに対して垂直な方向に付勢して駆動用レールKRの表面に押し付ける付勢手段である圧縮コイルバネ26と、を備えた駆動装置KSが設けられる。
駆動ローラRL1は、圧縮コイルバネ26による付勢力によって、駆動用レールKRの上面に対して直角でない方向に押し付けられることにより、引き戸11に対して閉じる方向の駆動力が与えられ、引き戸11が自動的に閉じる。
駆動用レールKRには、引き戸11における閉側の端部に、傾斜角度が他の部分よりも大きくなった跳ね返り防止部HBが設けられる。跳ね返り防止部HBは、その傾斜角度が調整可能に設けられる。
駆動装置KSは、引き戸11に取り付けられたブラケット21に、ボルトによって取り付けられる。駆動装置KSは、プレート22、プレート22の両側に取り付けられた2つのガイドブロック23、プレート22と2つのガイドブロック23によって形成された鉛直方向の案内溝24、駆動ローラRL1が取り付けられ案内溝24に係合して鉛直方向にスライド可能なスライドブロック25などを有する。
駆動装置KSは、さらに、上に述べたように、駆動ローラRL1の両側に設けられた2つの圧縮コイルバネ26,26、2つのバネ受け部材27,27、バネ受け部材27,27の上面に当接して圧縮コイルバネ26,26のそれぞれの付勢力を調整するための調整ネジ28,28を備える。
2つの圧縮コイルバネ26,26は、それぞれ、スライドブロック25に設けられた2つの円柱状の穴251,251に嵌まり込み、穴251,251の底面に当接する。
調整ネジ28は、プレート22に設けられたネジ穴221に螺合し、2つの圧縮コイルバネ26,26のそれぞれの上端部に配置された2つのバネ受け部材27,27を下方に向かって押し付ける。
スライドブロック25には、その表裏を、駆動ローラRL1を回転可能に支持するための軸部材RLJが貫通する。軸部材RLJの端部に設けられた雄ネジに螺合するナット部材NTが締め付けられることによって、軸部材RLJがスライドブロック25に固定される。プレート22には、ナット部材NTが干渉しないよう、ナット部材NTが嵌まり込むための長穴222が設けられている。
スライドブロック25には、プレート22に設けた穴223からボルト224を挿入してネジ込んで、当該スライドブロック25をプレート22に仮固定するための仮固定用ネジ穴252が設けられている。
つまり、駆動装置KSを組み立てる際に、駆動装置KSそれ自体には駆動用レールKRが設けられないので、スライドブロック25が圧縮コイルバネ26により付勢されて外へ(図2における下方へ)飛び出す恐れがある。これを防止するため、ボルト224を仮固定用ネジ穴252にネジ込んで、スライドブロック25がプレート22から飛び出さないようにする。この状態で、駆動ローラRL1を駆動用レールKRの上面に押し当てるようにして、引き戸11に取り付けた駆動装置KSを取り付ける。これにより、駆動装置KSの戸袋TBへの組み付けが容易である。
なお、ボルト224に代えて、長い丸棒のようなものを仮固定用ネジ穴252またはそれに代えて設けが適当なばか穴に挿入し、その状態で駆動装置KSを戸袋TBに組み付けてもよい。
上に述べたブラケット21、プレート22、およびガイドブロック23による構造物が、本発明の基台に対応する。
また、戸車装置13のブラケット21には、走行用のローラ(戸車)RL2が取り付けられる。戸車装置12においても、ブラケットに走行用のローラ(戸車)RL2が取り付けられる。これら2つの走行用のローラRL2は、レール装置14の走行レールSRにその上面から嵌まり込んで回転する。
レール装置14は、断面がL字形の基板31を有し、基板31の底面の上面に走行レールSRが、基板31の側面の片面に駆動用レールKRが、それぞれ取り付けられる。走行レールSRは溶接などによって取り付けられ、駆動用レールKRはボルトなどによって取り付けられる。
また、ブラケット21には、走行用のローラRL2の下方位置に、走行用の補助ローラRL3が取り付けられる。補助ローラRL3は、基板31の下面に接して回転する。走行用のローラRL2と補助ローラRL3とによって基板31を挟むようになっているので、引き戸11は、脱線することなく、円滑に開閉可能である。
次に、駆動用レールKRおよび跳ね返り防止部HBについて説明する。
図7〜図9を参照して、駆動用レールKRは、基板31に対し、多数のボルト32,32によって取り付けられている。また、跳ね返り防止部HBは、基板31に対し、ボルト33によって回動可能に取り付けられている。
駆動用レールKRは、断面が矩形の長い棒状の鋼材などからなっており、その上面に沿って駆動ローラRL1が転動する。駆動用レールKRの端部に、その上面が傾斜するように切り欠かれて傾斜面が形成されている。
跳ね返り防止部HBとして、レール部材34を有し、レール部材34が、駆動用レールKRの端部においてボルト33を中心として回動可能に取り付けられている。
つまり、レール部材34の端部には、切り欠かれて厚さが薄くなった連結部341が形成され、連結部341に長溝342が設けられ、その中央部に穴343が設けられている。
ボルト33を、穴343に挿通し、さらに、駆動用レールKRに設けた穴344および基板31に設けた穴345に挿通し、ナット346によって締めつける。
ボルト33の頭部の周面には二面幅331が形成され、二面幅331が長溝342に嵌まり込むことによって、ボルト33の回転止めがなされている。
レール部材34の連結部341は、外周面(側面)が円弧状の面となっており、この円弧面に対し、駆動用レールKRの上面が接線(接面)となっている。したがって、駆動用レールKRの上面とレール部材34の上面とは、レール部材34の回転角度位置、つまり傾斜角度に係わらず、滑らかに連続して繋がっている。
また、レール部材34の他方の端部には、ネジ穴347が設けられており、ネジ穴347に、ボルト部材35がネジ込まれ、ボルト部材35の軸方向の位置を調整した後にロックナット36によって固定されている。ボルト部材35の先端は、基板31の底面の上面に当接するので、ボルト部材35の軸方向位置を調整することにより、レール部材34、つまり跳ね返り防止部HBの傾斜角度が調整可能となっている。
跳ね返り防止部HBの傾斜角度が駆動用レールKRの傾斜角度よりも急な角度となるように調整しておくことにより、駆動ローラRL1が駆動用レールKRの上面に沿って転動してきて跳ね返り防止部HBの上面に載ると、駆動ローラRL1は逆方向には転動し難くなり、これによって引き戸11の閉端側における跳ね返りが防止される。
なお、図1において、戸車装置12には空気圧シリンダなどを用いた空気圧式のダンパー121が取り付けられており、これによって引き戸11の閉端側における制動が行われ、衝撃が緩和される。
上に述べたように、駆動装置KSの駆動ローラRL1は、2つの圧縮コイルバネ26,26により付勢されて駆動用レールKRの上面に押しつけられている。駆動用レールKRは水平腺に対して傾斜して取り付けられているので、駆動ローラRL1の付勢力によって引き戸11を閉じる方向に駆動する力が作用する。これによって引き戸11は自動的に閉じる。
引き戸11が閉じたときに、駆動ローラRL1は、駆動用レールKRの上面から跳ね返り防止部HBの上面に乗り移り、これによって閉端側における跳ね返りが防止される。
引き戸11を自動的に閉じるように作用する力は、傾斜した駆動用レールKRと、鉛直方向に作用する圧縮コイルバネ26,26および駆動ローラRL1によって実現されるので、圧縮コイルバネ26,26の圧縮量は少なくて済み、またそれらの間の摩擦が少なく、無理な力が作用しないため、効率および耐久性に優れる。したがって、長い寿命を得ることができ、メンテナンスが容易である。
また、引き戸11が水平な走行レールSRに沿って開閉するので、引き戸11の下方には隙間が発生することなく、したがって通行人がそこに足などを挟んでしまう恐れがない。
また、駆動用レールKRの端部に、レール部材34による跳ね返り防止部HBが設けられ、これによって跳ね返りが防止されるので、従来のような回転型油圧制御装置などを要することなく引き戸11を閉位置に留めることが可能である。また、空気圧式のダンパー121によって制動を行うので、油圧装置やラック・アンド・ピニオンのような直動−回転変換機構を用いる必要がなく、油洩れの心配がなく、また動作不良の恐れも少ない。
また、駆動ローラRL1をその両側に配置された2つの圧縮コイルバネ26,26によって付勢するので、駆動ローラRL1をバランス良く押すことができ、スライドブロック25が摺動不良となり難い。また、調整ネジ28,28の調整によって駆動装置KSの駆動力を容易に調整することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態の引き戸装置1Bについて説明する。第2の実施形態の引き戸装置1Bでは、付勢手段として、空気圧シリンダを用いた駆動装置KSBが適用される。
第2の実施形態において、駆動装置KSB以外の構成要素については第1の実施形態の引き戸装置1と同様であるから、ここでは主として駆動装置KSBのみについて説明し、他の部分については説明を省略しまたは簡略化する。なお、第2の実施形態の駆動装置KSBにおいても、第1の実施形態の駆動装置KSと同様な機能を有する部分については、同じ符号を付し、または同じ符号に「B」を追加した符号を付して説明を省略しまたは簡略化する。
図10〜図12において、駆動装置KSBは、引き戸11に取り付けられたブラケット21Bに、ボルトによって取り付けられる。駆動装置KSBは、プレート22B、2つのガイドブロック23B、鉛直方向の案内溝24B、および、駆動ローラRL1U,RL1Dが取り付けられ案内溝24Bに係合して鉛直方向にスライド可能なスライドブロック25Bなどを有する。
駆動装置KSBは、さらに、スライドブロック25Bを鉛直方向に往復駆動するための、圧縮空気の給排によって選択的に往復駆動する空気圧シリンダ26Bを備える。
空気圧シリンダ26Bは、シリンダ本体261の内部に設けられたシリンダ室内に、シリンダ室内を往復摺動するピストンが設けられ、そのピストンにピストンロッド262,262が連結されて構成される。ピストンロッド262,262は、その先端部において、連結部材263を介してスライドブロック25Bに連結されている。
空気圧シリンダ26Bの上面には、2つの空気ポートPT1,PT2が設けられ、それら空気ポートPT1,PT2に選択的に圧縮空気を供給することにより、ピストンロッド262,262が伸長駆動しまたは収縮駆動する。
なお、このような空気圧シリンダ26B自体の構造は公知であり、図に示した以外の種々の形状、形式の空気圧シリンダを用いることが可能である。
上に述べたように、スライドブロック25Bには、2つの駆動ローラRL1U,RL1Dが取り付けられており、これら2つの駆動ローラRL1U,RL1Dは一体的に移動する。上方の駆動ローラRL1Uは、駆動用レールKRの上面に接して転動することが可能であり、下方の駆動ローラRL1Dは、駆動用レールKRの下面に接して転動することが可能である。
したがって、空気圧シリンダ26Bの駆動によりピストンロッド262が伸長駆動すると、上方の駆動ローラRL1Uが駆動用レールKRの上面に押しつけられ、これによって引き戸11が閉じる方向に駆動される。
また、空気圧シリンダ26Bの駆動によりピストンロッド262が収縮駆動すると、下方の駆動ローラRL1Dが駆動用レールKRの下面に押しつけられ、これによって引き戸11が開く方向に駆動される。
上に述べたブラケット21B、プレート22B、およびガイドブロック23Bによる構造物が、本発明の基台に対応する。
第2の実施形態の駆動装置KSBによると、空気圧シリンダ26Bの空気ポートPT1,PT2に選択的に圧縮空気を供給することにより、引き戸11を自動的に開閉することができる。
また、空気圧シリンダ26Bの一方の空気ポートにのみ圧縮空気を供給して伸長駆動の状態にしておくことによって、引き戸11を閉じる方向にのみ駆動することができ、第1の実施形態で説明したと同じ動作を行わせることができる。
また、空気圧シリンダ26Bの他方の空気ポートにのみ圧縮空気を供給して収縮駆動の状態にしておくことによって、引き戸11を開く方向にのみ駆動することができ、引き戸11を自動的に開くようにすることができる。
上に述べた実施形態において、引き戸11、戸車装置12、13、レール装置14、駆動装置KS,KSB、駆動ローラRL1,RL1U,RL1D、走行用のローラRL2、補助ローラRL3、駆動用レールKR、走行レールSR、跳ね返り防止部HB、または引き戸装置1,1Bの各部または全体の構成、構造、形状、寸法、材質、個数、配置などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
1,1B 引き戸装置
11 引き戸
12,13 戸車装置
14 レール装置
21,21B ブラケット(基台)
22,22B プレート(基台)
23,23B ガイドブロック(基台)
25,25B スライドブロック
26 圧縮コイルバネ(付勢手段)
26B 空気圧シリンダ(付勢手段)
33 ボルト(跳ね返り防止部)
34 レール部材(跳ね返り防止部)
35 ボルト部材(跳ね返り防止部)
KS,KSB 駆動装置
RL1 駆動ローラ
RL1U 駆動ローラ
RL1D 駆動ローラ(第2の駆動ローラ)
KR 駆動用レール
SR 走行レール
HB 跳ね返り防止部

Claims (10)

  1. 引き戸に設けられた戸車が戸口に設けられた水平な走行レールに沿って走行するように構成された引き戸装置であって、
    前記戸口には、駆動用レールが、前記引き戸の開閉方向に沿ってかつ前記走行レールに対し傾斜して設けられ、
    前記引き戸には、
    前記駆動用レールの表面に接して転動することが可能な駆動ローラと、
    前記駆動ローラを前記走行レールに対して垂直な方向に付勢して前記駆動用レールの表面に押し付ける付勢手段と、を備えた駆動装置が設けられ、
    前記駆動ローラが前記駆動用レールの表面に対して直角でない方向に押し付けられることにより、前記引き戸に対して閉じる方向の駆動力が与えられ、前記引き戸が自動的に閉じるように構成されている、
    ことを特徴とする引き戸装置。
  2. 前記駆動用レールは、前記引き戸の閉側に比べて開側が高くなるように傾斜して設けられ、
    前記駆動ローラは、前記駆動用レールの上面に押し付けられるように配置されている、
    請求項1記載の引き戸装置。
  3. 前記駆動用レールには、前記引き戸における閉側の端部に、傾斜角度が他の部分よりも大きくなった跳ね返り防止部が設けられている、
    請求項1または2記載の引き戸装置。
  4. 前記跳ね返り防止部は、その傾斜角度が調整可能に設けられている、
    請求項3記載の引き戸装置。
  5. 前記駆動装置は、
    前記引き戸に取り付けられる基台と、
    前記基台に設けられた鉛直方向の案内溝と、
    前記駆動ローラが取り付けられ前記案内溝に係合して鉛直方向にスライド可能なスライドブロックと、
    前記スライドブロックを鉛直方向に付勢して前記駆動ローラを前記駆動用レールの表面に押し付けるための、前記駆動ローラの両側に設けられた2つの圧縮コイルバネと、
    前記2つの圧縮コイルバネのそれぞれの付勢力を調整するための調整部材と、
    を備えた請求項1ないし4のいずれかに記載の引き戸装置。
  6. 前記2つの圧縮コイルバネのそれぞれの下端部は、前記スライドブロックに設けられた2つの円柱状の穴にそれぞれ嵌まり込んでおり、
    前記調整部材として、前記基台に設けられたネジ穴に螺合し前記2つの圧縮コイルバネのそれぞれの上端部を下方に向かって押し付けるネジ部材が設けられている、
    請求項5記載の引き戸装置。
  7. 前記スライドブロックには、その表裏を前記駆動ローラを回転可能に支持するための軸部材が貫通し、前記軸部材の端部に設けられた雄ネジに螺合するナット部材が締め付けられることによって、前記軸部材が前記スライドブロックに固定されており、
    前記基台には、前記ナット部材が干渉しないよう前記ナット部材が嵌まり込むための長穴が設けられている、
    請求項6記載の引き戸装置。
  8. 前記スライドブロックには、前記基台に設けた穴からボルトを挿入してネジ込んで当該スライドブロックを前記基台に仮固定するための仮固定用ネジ穴が設けられている、
    請求項7記載の引き戸装置。
  9. 前記駆動装置には、前記駆動用レールの下面に接して転動することが可能な第2の駆動ローラが、前記駆動ローラと一体的に移動するように設けられ、
    前記付勢手段として、圧縮空気の給排によって往復駆動する空気圧シリンダが用いられ、
    前記空気圧シリンダの往復駆動によって、前記駆動ローラが前記駆動用レールの上面に押しつけられまたは前記第2の駆動ローラが前記駆動用レールの下面に押し付けられるよう、前記駆動ローラまたは前記第2の駆動ローラが選択的に付勢される、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の引き戸装置。
  10. 前記戸口には、垂直部および水平部によって断面が略L字状に形成された基板が取り付けられ、
    前記基板の垂直部に前記駆動用レールが取り付けられ、
    前記基板の水平部の上面に前記走行レールが取り付けられている、
    請求項1ないし9のいずれかに記載の引き戸装置。
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