JP2011230413A - 色見本表示媒体、色見本対応表示媒体、印刷品質履歴レポート、色差許容範囲決定方法、色調制御装置及び色調制御プログラム - Google Patents

色見本表示媒体、色見本対応表示媒体、印刷品質履歴レポート、色差許容範囲決定方法、色調制御装置及び色調制御プログラム Download PDF

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幸子 古山
Hiroaki Takita
宏明 瀧田
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Hideto Matsui
秀人 松井
Takeshi Yamashita
雄 山下
Takuji Hayashi
卓治 林
Tatsuya Nishiyama
達也 西山
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Abstract

【課題】完成印刷物の色調品質を数値化して提示することが可能な色見本等を提供することを課題とする。
【解決手段】印刷物の色見本が示される色見本表示媒体において、印刷機により印刷される色見本上の所定の絵柄ポイントにおける、前記色見本を基準とする印刷物の色差であって、予め決定された前記色差の許容範囲を数値化して表示することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷する前の段階で発注者が指定した通りの色に製版されているかを確認するための色見本(色校正)と、色見本通りに色調を制御する印刷機の制御方法及び装置の技術分野に関する。
従来より、オフセット印刷の色基準には国際規格ISO12647-2があり、その色見本(色校正、DDCP)には国際規格ISO12647-7がある。また、日本国内においても、ISOに準拠する枚葉印刷用ジャパンカラーや、雑誌広告基準カラー等がある。オフセット印刷の色基準ISO12647-2やジャパンカラーでは、用紙のグレード毎に、ベタのCIELAB測色値および50%網点部のドットゲイン基準値によって印刷物の色が定義され、その許容範囲が示されている。また、色見本ISO12647-7は、更に様々な色の掛け合わせ(IT8 7/3、7/4等)についてベタCIELAB測色値を定義し、色見本として印刷物より厳しい許容範囲が示されている。
一方、雑誌広告基準カラーの場合、基準値や許容範囲は定義されておらず、色見本やオフセット印刷物が雑誌広告基準カラーの色見本(チャート又は/及び絵柄)に対して合っているかどうかは、人の主観によって判断される。
また、印刷OEM研究会やアメリカのGRACoLではカラー画像で重要となるグレーバランスの規格を推奨しており、国際的にも様々な議論がなされている段階である。
しかしながら、現状の印刷工程においては、ISO又はジャパンカラー等の色基準に従って数値管理をしながら印刷することはほとんどなく、オペレータ(印刷会社側の担当者)が色見本(色校正)と印刷物を見比べながら印刷機を調整し、印刷物の色調を色見本に合わせ込んでいる。色基準が使用されていない要因の一つとして、色基準が実用的でないことが挙げられる。実用的な色基準の許容範囲は、「印刷物に許容される色のばらつきと合致していること」、および「その許容範囲内で印刷物を製造可能なこと」、の2つが求められる。前者が「印刷物の品質評価(色の掛け合せ、絵柄の大きさ、又は種類によって許容範囲が異なる等)」、後者は「印刷再現の安定化(ドットゲイン、トラッピングのばらつき等)」という共に難しい課題であり、解決には至っていない。
前者の課題を解決する手段として、例えば、特許文献1がある。これは印刷物の色の許容範囲をΔL*、Δa*、Δb*で定義し、さらに色によってその値を変えるという手法である。しかし、許容範囲が小さすぎると後者の課題である「その許容範囲内で印刷物を製造」できないという問題が発生する。
従って、現状のオフセット印刷では、ドットゲインやトラッピングが変化し、色再現が変動するなかで、印刷オペレータが、印刷している絵柄が色見本に合うように調整を行っている。すると、印刷物と色見本の「見た目」は合致するものの、色基準に定義されたベタのCIELAB測色値又は50%のドットゲイン、グレーバランス等が許容範囲に入らないことがあるが、印刷物としては許容される。そのとき印刷している絵柄にグレーがない場合、グレーを合わせる必要はないが、印刷している絵柄とグレーとを同時に許容範囲に入れようとすると、厳しすぎる色基準となり、印刷機の頻繁なメンテナンスや調整が必要となり、多大な手間もかかるという問題がある。
このように実用的な色基準が存在しないため、色見本に合っているかどうかが最終的には発注者(得意先)の感覚に左右されている。
また、印刷の色調制御に関する技術文献として特許文献2がある。特許文献2には印刷絵柄中に色調制御のための注目箇所を設定し、注目箇所に重みづけをして色調を調整する方法が開示されている。
特開2006−319751号公報 特開2006−212985号公報
現状では、上述のように、印刷会社側の担当者が色見本(色校正)と印刷物を見比べながら印刷機を調整して印刷を行う。そして、完成した印刷物が色見本に合っているかどうかは、発注者(得意先)が目測で判断している。従って、発注者側の担当者と印刷会社側の担当者で、許容範囲感覚にズレが生じた場合は、刷り替えやクレームといったトラブルが発生している。
そこで、本発明は、このような問題等に鑑みて為されたもので、完成印刷物の色調品質を数値化して提示することが可能な色見本等を提供することを課題とする。また、本発明は、印刷機の現状に即して決定された印刷機の許容範囲内に色調を制御する色調制御装置等を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、印刷物の色見本が示される色見本表示媒体において、印刷機により印刷される色見本上の所定の絵柄ポイントにおける、前記色見本を基準とする印刷物の色差であって、予め決定された前記色差の許容範囲を数値化して表示することを特徴とする色見本表示媒体である。
上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、前記絵柄ポイントは、前記印刷機の印刷方向に沿った所定領域に複数個所設けられており、前記絵柄ポイントごとに前記許容範囲を数値化して表示することを特徴とする請求項1に記載の色見本表示媒体である。
上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、印刷物の色見本が示される色見本の情報が表示された色見本対応表示媒体において、印刷機により印刷される色見本上の所定の絵柄ポイントにおける、前記色見本を基準とする印刷物の色差であって、予め決定された前記色差の許容範囲を数値化して表示することを特徴とする色見本対応表示媒体である。
上記課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、前記絵柄ポイントは、前記印刷機の印刷方向に沿った所定領域に複数個所設けられており、前記絵柄ポイントごとに前記許容範囲を数値化して表示することを特徴とする請求項3に記載の色見本対応表示媒体である。
上記課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、所定枚数の印刷を行なう印刷機の印刷品質履歴レポートにおいて、1枚目の印刷から前記所定枚数目までの印刷に係る時間又は印刷枚数を横軸とし、印刷機により印刷された色見本上の絵柄ポイントにおける、前記色見本を基準とする印刷物の色差を縦軸とし、当該縦軸にさらに予め決定された前記色差の許容範囲を示したグラフを表示することを特徴とする印刷品質履歴レポートである。
上記課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、前記絵柄ポイントは、前記印刷機の印刷方向に沿った所定領域に複数個所設けられており、前記絵柄ポイントごとの色差及び前記許容範囲を表示することを特徴とする請求項5に印刷品質履歴レポートである。
上記課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の色差の許容範囲を決定する色差許容範囲決定方法であって、前記印刷機の濃度を所定の濃度管理幅で上下させたときのチャート各色の色差を、前記色差の許容範囲として決定する色差許容範囲決定方法である。
上記課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、印刷機の色調制御を行う色調制御装置であって、印刷物をカメラにより撮影した画像情報を取得する画像情報取得手段と、前記画像情報取得手段が取得した画像情報に基づいて、印刷物における絵柄ポイントのRGB値を取得するRGB値取得手段と、前記印刷物における前記絵柄ポイントの前記印刷機のCMYKデータをCIELABに変換し、前記カメラのカメラプロファイルを用いて変換後のCIELABを目標RGB値として取得する目標RGB値取得手段と、前記RGB値取得手段が取得したRGB値と、前記目標RGB値手段が取得した目標RGB値との色差を取得する色差取得手段と、前記色差取得手段が取得した色差に基づいて、前記絵柄ポイントの色差が予め決定された色差許容範囲内であるか否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする色調制御装置である。
上記課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、前記判定手段が、前記絵柄ポイントの色差が予め決定された色差許容範囲内でないと判定した場合に、複数の印刷条件のもとで印刷した際の前記印刷機のインキキー制御量と、前記各印刷条件のもとで印刷した各前記印刷物の画像情報から取得した絵柄ポイントのRGB値と、がそれぞれ対応づけられたルックアップテーブルを参照して、RGB値の直行座標系で、前記色差取得手段が取得した色差を内包する3本のRGBベクトルを形成する3つのRGB値を選択する選択手段と、前記選択手段が選択したRGB空間における3本の前記RGBベクトルを用いて、前記色差取得手段が取得した色差を分解して合成係数を算出する合成係数算出手段と、前記合成係数算出手段が算出した合成係数に基づいてインキキーの制御量を算出し、前記印刷機の色調を制御する制御手段と、を有することを特徴とする請求項8に記載の色調制御装置である。
上記課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、印刷機の色調制御を行う色調制御プログラムであって、コンピュータを、印刷物をカメラにより撮影した画像情報を取得する画像情報取得手段、前記画像情報取得手段が取得した画像情報に基づいて、印刷物における絵柄ポイントのRGB値を取得するRGB値取得手段、前記印刷物における前記絵柄ポイントの前記印刷機のCMYKデータをCIELABに変換し、前記カメラのカメラプロファイルを用いて変換後のCIELABを目標RGB値として取得する目標RGB値取得手段、前記RGB値取得手段が取得したRGB値と、前記目標RGB値手段が取得した目標RGB値と、の色差を取得する色差取得手段、前記色差取得手段が取得した色差に基づいて、前記絵柄ポイントの色差が予め決定された色差許容範囲内であるか否かを判定する判定手段、として機能させることを特徴とする色調制御プログラムである。
上記課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、前記判定手段によって、前記絵柄ポイントの色差が予め決定された色差許容範囲内でないと判定された場合に、前記コンピュータを、複数の印刷条件のもとで印刷した際の前記印刷機のインキキー制御量と、前記各印刷条件のもとで印刷した各前記印刷物の画像情報から取得した絵柄ポイントのRGB値と、がそれぞれ対応づけられたルックアップテーブル(LUT)を参照して、RGB値の直行座標系で、前記色差取得手段が取得した色差を内包する3本のRGBベクトルを形成する3つのRGB値を選択する選択手段、前記選択手段が選択したRGB空間における3本の前記RGBベクトルを用いて、前記色差取得手段が取得した色差を分解して合成係数を算出する合成係数算出手段、前記合成係数算出手段が算出した合成係数に基づいてインキキーの制御量を算出し、前記印刷機の色調を制御する制御手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項10に記載の色調制御プログラムである。
本発明は、色見本上の所定の絵柄ポイントにおける、ジャパンカラー等の色見本を基準とする印刷物の色差を許容範囲として色見本上に数値化して表示した。これにより、絵柄ポイントの許容範囲を定量的に一目で把握することができる。
また、色見本の情報が印刷された色見本対応シート上に、色見本シート上の絵柄ポイントにおける、ジャパンカラー等の色見本を基準とする印刷物の色差を許容範囲として数値化して表示した。これにより、絵柄ポイントの許容範囲を定量的に一目で把握することができ、色見本用の高精度なプリンタでなくとも、比較的簡単なプリンタにより色見本対応シートを印刷できる。
さらに、印刷品質履歴レポートでは、色見本シート上の絵柄ポイントにおける、ジャパンカラー等の色見本を基準とする印刷物の色差の、製品の印刷開始から刷了までの変化を、許容範囲とともに表示した。このため、製品の色差変化を一目で把握することができる。
また、色差許容範囲決定方法によれば、印刷機で実現可能な許容範囲を決定することができる。
さらに、色調制御装置及びプログラムによれば、印刷機の許容範囲内か否かを精度よく判定することができる。
本発明の一実施形態にかかるオフセット輪転印刷システムSの概略構成を示す図である。 本発明の色調制御装置1の概要構成を示すブロック図である。 テストデータの一例である。 LUT121の一例である。 許容範囲つき色見本シートの一例である。 許容範囲つき色見本対応シートの一例である。 許容範囲つき色見本シートの他の例である。 許容範囲つき色見本シートの他の例である。 許容範囲つき色見本シートの他の例である。 色調制御処理を示すフローチャートである。 RGB値を直行座標系に表示したインキキー制御量算出手法の例示である。 印刷品質履歴レポートの一例である。
本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、本発明の色見本表示媒体及び色見本対応表示媒体を、許容範囲付き色見本シート及び色見本対応シートを例に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるオフセット輪転印刷システムSの概略構成を示す図である。
オフセット輪転印刷システムSは、印刷機P、色調制御装置1、オペレーションスタンド2を含んで構成される。
本実施形態の印刷機Pは、多色刷りの印刷機であり、インキ色C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)ごとに、印刷ユニットが設けられている。各インキの印刷ユニットは、インキキーとインキ元ローラ等からなるインキキー式のインキ供給装置を備えている。
この形式のインキ供給装置では、インキキーのインキ元ローラに対する隙間量とよばれるインキキー開度によって、インキ供給量が調整可能となっている。さらに、このインキキーは、印刷幅方向に複数並置されており、インキキーの単位幅でインキ供給量を調整することができる。インキキーにより供給量を調整されたインキは、版胴に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴を介して絵柄として紙に転写され印刷物となる。なお、本実施形態に係る印刷機Pは両面印刷機のため、各印刷ユニットは、紙の搬送経路を挟むように1対のブランケット胴(上胴、下胴)が備えられ、各ブランケット胴に対して版胴(上胴、下胴)及びインキ供給装置(上胴側、下胴側)が設けられている。
さらに、印刷機Pの下流には印刷物の絵柄を撮影するカメラが設けられている。両面印刷機のため、上胴側を撮影する上胴カメラと、下胴側を印刷する下胴カメラの2台のカメラが設けられている。以下に説明する色調制御処理等は上胴側、下胴側それぞれのインキキーの制御を上胴カメラ及び下胴カメラを用いて別個独立して行なう必要がある。
色調制御装置1は、各インキキーの制御量を調整する。具体的に、色調制御装置1は、カメラによって撮影された画像情報を取り込み、撮影画像情報から予め設定された絵柄ポイントのRGB値を取得し、基準RGB値との変化に基づいて各色インキキーの制御量を算出する。そして、色調制御装置1は、算出された制御量情報をオペレーションスタンド2に送信し、制御量を指示する。
オペレーションスタンド2は、インキキー開度の開閉を制御しており、各印刷ユニットのインキキー毎に独立してインキキー開度を調整する。オペレーションスタンド2は、色調制御装置1から制御量情報を受信すると、制御量情報に基づいて各色のインキキーを制御する。
次に、図2を用いて、本実施形態にかかる色調制御装置1を構成する各部の構造及び機能について説明する。
図2は、本発明の色調制御装置1の概要構成を示すブロック図である。同図に示すように色調制御装置1は、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、入力部14と、印刷機Pが具備するカメラ及びオペレーションスタンド2等と通信を行うための通信部15と、を備えて構成されており、制御部11、記憶部12、表示部13、入力部14、通信部15はバスを介して相互に接続されている。
制御部11は、図示しない演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM(Random Access Memory)、本発明の印刷プログラムを含む各種制御プログラム及びデータ等を記憶するROM(Read Only Memory)及び発振回路等を備えて構成されており、図示しない操作部からの操作信号に基づいて、当該操作信号に含まれている操作情報に対応する動作を実現すべく上記各構成部材を制御するための制御情報を生成し、バスを介して当該制御情報を該当する構成部材に出力して当該各構成部材の動作を統轄制御する。
また、制御部11は、ROM等に記憶された各種制御プログラムを実行することにより、上記各部材と共に本発明の画像情報取得手段と、RGB値取得手段と、目標RGB値取得手段と、色差取得手段と、判定手段と、選択手段と、合成係数算出手段と、制御手段として機能するようになっている。
記憶部12は、LUT121を記憶する。LUT121は、C,M,Y,K値が所定の値を有するLUTである。
表示部13は、使用者が図示しないマウス、操作パネル等で構成された入力部14を操作することにより、印刷データ及び後述する印刷品質履歴レポート等を画面上に表示することができるよう構成される。また、表示されたデータは、色調制御装置1に接続されたプリンタにて出力することができる。
本実施形態では、以下の要領でLUT121を作成した。
図3は、テストデータの一例である。
図3に示すテストデータは、LUT121を作成するためのものであり、チャート、カラーバーにより構成される。
チャートは、例えばCMYK4色の0、20、40、60、80、100%の階調を掛け合わせたテストチャートである。カラーバーは、濃度及びドットゲインを測定するためのものであり、印刷幅方向に設ける。印刷機Pにより、このようなテストデータを、種々の印刷条件のもとで印刷し、印刷物をカメラで撮影し、チャート各色のRGB値を得る。印刷条件の変化は、例えば、印刷インキの膜厚管理で使用されるベタ濃度の条件を基準濃度、基準濃度+0.20、基準濃度-0.20に変更する。元ローラ回転数、インキキー開度、インキローラの温度、刷版上の階調再現等を変化させてもよい。
各々の条件で印刷した印刷物をカメラで撮影したチャート各色のRGB値を得て、基準の印刷条件を基準としたRGB値の差ΔR、ΔG、ΔBを得る。また、各々の印刷条件で得られた印刷物について、測色器を用いてチャート各色のCIELAB測色値を得、基準の印刷条件のCIELAB測色値を基準としたチャート各色の色差を得る。同様に、印刷条件を変更する幅を、例えば基準濃度に対して±0.05、±0.10、±0.15のように変更したときのチャート各色のRGB値とCIELAB測色値、それぞれ基準条件との差を得る。チャート各色のRGB値やCIELAB測色値は補間演算により得てもよい。
得られたデータからチャート各色について、濃度管理幅(例えば、±0.05、±0.10、±0.15、±0.20)と色差のルックアップテーブル(LUT)を作成する。
図4はLUT121の一例である。
CMY各色のベタ濃度を、例えば基準+0.10、基準-0.10に変更した、条件「1」から条件「27」の印刷条件の下で作成された印刷物のチャートの内、C,M,Y,K値が所定の値を有するLUT121である。各条件における印刷機Pのインキキーデータを「インキキー変化量」として保存し対応付け、カメラのRGB値と基準の印刷条件を基準としたRGB値の差を「カメラ測定RGB」として対応付け、CIELAB値と基準の印刷条件のCIELAB測色値を基準とした色差を「印刷物測定値」として対応付け、色差を印刷条件の管理幅に応じて対応付ける。
次に、印刷画像データについて許容範囲付き色見本シートを作成する工程について説明する。
色見本シートは、色見本作成用の高精度なプリンタをジャパンカラー等の色基準にマッチングさせた後に、当該高精度なプリンタによって、印刷発注者から印刷依頼された印刷画像データ(以下、「印刷データ」と言う)を出力して作成される。
色見本シートには、印刷発注者等によって印刷データ上の所定の絵柄ポイント、後述する優先絵柄ポイント及び優先順位が指定される。所定の絵柄ポイントは、例えば、印刷機Pの近く又は遠隔地に設置されたモニタ(色調制御装置1の表示部13でも可)に、印刷データを表示し、印刷発注者等によって、印刷データ上の所定の絵柄ポイント、後述する優先絵柄ポイント及び優先順位が指定されてもよい。色見本シートに表示された絵柄ポイントのC,M,Y,K値について、テストデータのチャートの中から一番近いCMYKを有するLUT121を参照し、基準の印刷管理幅、例えば±0.10の色差ΔEを表示する。なお、LUT121は、各値を適宜補完演算して利用してもよい。
図5は許容範囲つき色見本シートの一例である。
図5に示す色見本シートは、色見本中の指定された絵柄ポイントの各点の色差ΔEの許容範囲が表示されている。図5に示す例の場合、絵柄ポイントAの色差の許容範囲(ΔE)は4、絵柄ポイントBの色差の許容範囲(ΔE)は5、絵柄ポイントCの色差の許容範囲(ΔE)は3である。図5に示す通り、絵柄ポイントは印刷機Pの印刷方向に沿った所定領域内に複数指定することができる。また、色見本とは別枠に許容範囲を印刷してもよい。
図6は、許容範囲つき色見本対応シートの一例である。図6に示す色見本対応シートは、色見本中の指定された絵柄ポイントA、B、Cの各点の色差ΔEの許容範囲を、表により図示している。これにより、絵柄ポイントの許容範囲を定量的に一目で把握することができ、色見本用の高精度なプリンタでなくとも、比較的簡単なプリンタにより色見本対応シートを印刷できる。
図7〜図9は許容範囲つき色見本シートの他の例である。
図7は、限度見本を添付した例である。図7に示す例では、CIELABを上限・下限に振ってシミュレートした色見本の絵柄部分を限度見本として添付した。
図8に示す例では、絵柄ポイントCが優先絵柄ポイントとして指定されている。優先絵柄ポイントは、濃度管理幅を狭くした、例えば(±0.05)の色差ΔEを許容範囲として決定し、それ以外の絵柄ポイントは、濃度管理幅を広くした、例えば(±0.15)に応じた色差ΔEを許容範囲として決定する。
また、絵柄ポイントBを第1位の優先絵柄ポイント、絵柄ポイントCを第2位の優先絵柄ポイントとするなど、優先順位を決めてもよい。図9は、複数設けられた絵柄ポイントのうち、色調制御の優先順位が指定されている場合の表示例である。
なお、濃度管理幅が狭い程、印刷方向に沿って優先絵柄ポイントが多い程、印刷機での実現が困難となるため、濃度管理幅や絵柄ポイントの数を、印刷発注者に対するコスト交渉の指標材料として用いることもできる。
このように、あらかじめ定めた印刷条件の基準管理幅で、例えば濃度を上下させたときのチャート各色の色差を許容範囲とし、優先絵柄ポイントがある場合は、優先絵柄ポイントの許容範囲を狭め、それ以外の絵柄ポイントの許容範囲を広くすることで、印刷機の現状に即した色基準を決定することができる。また、許容範囲を色見本シート上の絵柄ポイントについて表示することで、印刷発注者と印刷会社間で色調についての契約内容を定量的に決定できる。
次に、所定の絵柄ポイントの許容範囲が示された色見本シートに基づいて、印刷機Pにより印刷物を所定枚数作成する方法について説明する。このとき、印刷機Pの下流に設置されたカメラにより、印刷物が1枚1枚撮影され、撮影された画像情報が通信部15を介して色調制御装置1内に順次取り込まれる。
図10は、画像情報が色調制御装置1内に取り込まれたときに制御部11によって実行される色調制御処理である。印刷物1枚1枚それぞれに対して実行される処理である。なお、制御部11は、当該処理を実行する準備段階として、記憶部12のLUT121の「カメラ測定RGB」と「印刷物測定値」に基づいてカメラプロファイルを予め作成しておき、記憶部12に保存しておく。
まず、色調制御装置1の制御部11は、印刷物を撮影した画像から絵柄ポイントのRGB値を取得する(ステップS1)。制御部11は、記憶部12に保存したカメラプロファイルを参照し、ステップS1で取得したRGB値をCIELABに変換する(ステップS2)。制御部11は、変換後のデータを記憶部12に保存する(ステップS3)。
次いで、制御部11は、ジャパンカラー等で規定された色基準をもとに、絵柄ポイントのCMYKをCIELABに変換し、さらに、カメラプロファイルを参照してCIELABをRGB値を目標RGB値として取得する(ステップS4)。
制御部11は、印刷機Pの印刷物とジャパンカラー等で規定された色基準(基準画像)の色差として、ステップS1で取得したRGB値と、ステップS4で取得した目標RGB値の差ΔRGBを取得する(ステップS5)。
制御部11は、当該ΔRGBを用いて、絵柄ポイントの色差が許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS6)。なお、絵柄ポイントの許容範囲はCIELABにおける単位ΔEで規定しているため、ΔRGBをCIELABに変換した後に比較する必要がある。
許容範囲内である場合には、ステップS13に移行する(ステップS6:Yes)。許容範囲内でない場合(ステップS6:No)には、インキキーの制御量を算出し、インキキーをフィードバック制御する。
図11は、RGB値を直行座標系に表示したインキキー制御量算出手法の例示である。
図中黒丸点がΔRGBを示す点である。図11では図示を簡単にするためRGB値を直行座標系に示している。
制御部11は、LUT121の「カメラ測定RGB」の各値が示すベクトルのうち、RGB表色系においてΔRGBを内包する3本のベクトルを選択する(ステップS7)。まず、制御部11は、LUT121から3条件の組み合わせ数を取得する。図4に示す例の場合、27条件あることから、2925通り(27C3:Cはコンビネーション)の組み合わせがある。この2925通りの組み合わせに対し、ΔRGBとの類似度をそれぞれ算出する。まず、各組み合わせによる3条件の3本のベクトルが、ΔRGBを内包するか否かを判断する。判断手法は、直線と平面の交差判定によればよい。内包している場合には、類似度を算出し、内包していない場合は、類似度を「0」とする。
具体的には、
(1)ΔRGBと第1の条件に対して内積を計算し、ΔRGBのノルム、条件Aのノルムの積で割る。(第1の条件は1〜27のうちのひとつ)。
(2)次に、ΔRGBと第2の条件に対して内積を計算し、ΔRGBのノルム、条件Bのノルムの積で割る。(第2の条件は1〜27のうちのひとつ)。
(3)次に、ΔRGBと第3の条件に対して内積を計算し、ΔRGBのノルム、条件Cのノルムの積で割る。(第3の条件は1〜27のうちのひとつ)。
そして、上記の3条件の演算量を足し合わせたものを、その組み合わせの類似度とする。上記の演算量(内積をノルムの積で割ったもの)はcosθとも考えることができるため、θを0〜2π(ラジアン)とした場合、上記の演算量は「-1」から「1」の間の値をとる。したがって、3条件の演算量を足し合わせた類似度は「-3」〜「3」の値となる。このように、2925の各組み合わせの類似度を大きさ順(昇順、降順でもよい)に並び替え、最も類似度の高い条件(3本のベクトル)を選択する。
図4に示すLUT121の例では、「カメラ測定RGB」の値のうち、条件「8」「14」「17」のRGB値によるベクトル3本が選択される。図11中点線三角形で示す範囲が、条件「8」「14」「17」のRGB値による3本のベクトルが内包する範囲であり、この中にΔRGBが含まれている。換言すれば、ΔRGBは選択した3本のベクトルで合成することができる。
次に、選択された3本のベクトルを用いて、ΔRGBをベクトル分解し(ステップS8)、各ベクトルの合成係数s,t,uを算出する(ステップS9)。合成係数は、0以上の値をとり、ΔRGBベクトル(3行1列)と、選択された3本のベクトル(3行3列)のベクトルから逆行列を演算して算出する。例えば、条件「8」のベクトルの合成係数をsとし、条件「14」のベクトルの合成係数をtとし、条件「17」の合成係数をuとする。このとき、s=0、t=0、u=2であれば、条件「17」のベクトルは、ΔRGBベクトルと同じ方向で長さがΔRGBベクトルの2倍であることを示す。
そして、制御部11は、合成係数をインキキー変化量にかけ合わせることにより、インキキー変化合成量を算出する(ステップS10)。具体的に、条件「8」のシアン、マゼンタ、イエローの各インキキー変化量をC8、M8、Y8とし、条件「14」の各インキキー変化量をC14、M14、Y14とし、条件「17」の各インキキー変化量をC17、M17、Y17とした場合、数1式により、インキキー変化合成量を得る。
C=s*C8+t*C14+u*C17
M=s*M8+t*M14+u*M17 ・・・・・(数1)
Y=s*Y8+t*Y14+u*Y17
続いて、制御部11は、インキキー制御量を算出する。まず、ステップS10で得たインキキー変化合成量と、インキキーの実際の絵柄面積率と、テストデータ(図3)の絵柄面積率に基づいて数2式によりインキキーの制御量を求める(ステップS11)。
インキキー制御量=インキキー変化合成量×(インキキーの実際の絵柄面積率)/(テストデータの絵柄面積率) ・・・・・(数2)
なお、絵柄ポイントが複数ある場合には、1つのインキキーについて複数の絵柄ポイントのインキキー制御量を平均してインキキー制御量を算出する。また、優先絵柄ポイントがある場合には、優先絵柄ポイントのインキキー制御量に重みづけをしたうえでインキキー制御量を算出する。優先絵柄ポイントのインキキー制御量の重みづけ手法は従来公知の手法を用いる。
そして、制御部11は、算出したインキキー制御量を示す制御量情報をオペレーションスタンド2に送信し、制御量を指示する(ステップS12)。
次に、制御部11は、所定枚数の印刷が終了し、所定枚数の印刷物に対して処理を行ったか否かを判定し(ステップS13)、未印刷がある場合(ステップS13:No)には、ステップS1に移行して次の印刷物に対しステップS1〜ステップS12の処理を行なう。一方、所定枚数の印刷物に対して処理が終了した場合(ステップS13:Yes)には、制御部11は、印刷品質履歴レポートを作成し(ステップS14)処理を終了する。
ステップ14で作成された印刷品質履歴レポートは、色調制御装置1に備えたプリンタにより出力され印刷発注者に提示される。印刷品質履歴レポートは、製品の印刷開始から刷了までの印刷物の品質履歴を表示するものである。
図12は印刷品質履歴レポートの一例である。
横軸を、1枚目の印刷から前記所定枚数目までの印刷に係る時間又は印刷枚数とし、印刷機Pにより印刷された色見本シート上の絵柄ポイントにおける、色見本を基準とする印刷物の色差ΔEを縦軸とした例である。縦軸には、各絵柄ポイントの色差の許容範囲を示した。絵柄ポイントが複数ある場合には、絵柄ポイントごとのグラフとなる。図12に示すように、印刷品質履歴レポートの横軸に印刷中で行なわれたペースター(紙継ぎ)及びブランケット洗浄等の作業を記入してもよい。
このような印刷品質履歴レポートにより、印刷発注者は、製品の印刷開始から刷了までの絵柄ポイントの色調の変化を一目で把握することができる。
以上説明したように、図5、図7、図8、図9の色見本シートによれば、色見本シート上の絵柄ポイントにおける、ジャパンカラー等の色見本を基準とする印刷物の色差の許容範囲を色見本シート上に数値化して表示したので、絵柄ポイントの許容範囲を定量的に一目で把握することができる。また、絵柄ポイントが複数ある場合にも、絵柄ポイントごとに許容範囲を数値化して表示する。
さらに、図6の色見本シートの情報が印刷された色見本対応シートでは、色見本シートの情報が印刷された色見本対応シート上に、色見本シート上の絵柄ポイントにおける、ジャパンカラー等の色見本を基準とする印刷物の色差の許容範囲を数値化して表示した。このため、絵柄ポイントの許容範囲を定量的に一目で把握することができ、さらに、色見本用の高精度なプリンタでなくとも、例えば色調制御装置1に備えた比較的簡単なプリンタによって印刷することができる。
さらに、本実施形態によれば、印刷機Pの色差の許容範囲を、印刷機Pで実現可能な範囲に決定することができる。
さらに、色調制御装置1によれば、印刷機Pの許容範囲内か否かを精度よく判定することができる。また、絵柄ポイントの色差が許容範囲内でないと判定された場合には、RGB値の直行座標系で、差を内包する3本のRGBベクトルによって求められた合成係数に基づいてインキキーの制御量を算出し、印刷機Pの色調を制御するよう構成した。これにより、印刷機の色調が所定の許容範囲内となるよう制御することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、インキキー制御をCMY制御にて説明したが、CMYK4色による制御を行うよう構成してもよい。
さらに、印刷品質履歴レポートでは、色見本シート上の絵柄ポイントにおける、ジャパンカラー等の色見本を基準とする印刷物の色差の、製品の印刷開始から刷了までの変化を、許容範囲とともに表示した。このため、製品の色差変化を一目で把握することができる。
また、上述した実施形態では、本発明の色見本表示媒体及び色見本対応表示媒体を、許容範囲付き色見本シート及び色見本対応シートを例に説明したが、色見本が表示される媒体は紙やフィルムなどのシートに限定されない。許容範囲つきの色見本表示媒体又は色見本対応表示媒体として印刷発注者に対し提示できればよく、例えば、モニタや電子ノートを色見本表示媒体としてもよい。
1 色調制御装置
11 制御部
12 記憶部
121 LUT
13 表示部
14 入力部
15 通信部
2 オペレーションスタンド
P 印刷機
S オフセット輪転印刷システム

Claims (11)

  1. 印刷物の色見本が示される色見本表示媒体において、
    印刷機により印刷される色見本上の所定の絵柄ポイントにおける、前記色見本を基準とする印刷物の色差であって、予め決定された前記色差の許容範囲を数値化して表示することを特徴とする色見本表示媒体。
  2. 前記絵柄ポイントは、前記印刷機の印刷方向に沿った所定領域に複数個所設けられており、前記絵柄ポイントごとに前記許容範囲を数値化して表示することを特徴とする請求項1に記載の色見本表示媒体。
  3. 印刷機の色見本が示される色見本の情報が表示された色見本対応表示媒体において、
    印刷機により印刷される色見本上の所定の絵柄ポイントにおける、前記色見本を基準とする印刷物の色差であって、予め決定された前記色差の許容範囲を数値化して表示することを特徴とする色見本対応表示媒体。
  4. 前記絵柄ポイントは、前記印刷機の印刷方向に沿った所定領域に複数個所設けられており、前記絵柄ポイントごとに前記許容範囲を数値化して表示することを特徴とする請求項3に記載の色見本対応表示媒体。
  5. 所定枚数の印刷を行なう印刷機の印刷品質履歴レポートにおいて、
    1枚目の印刷から前記所定枚数目までの印刷に係る時間又は印刷枚数を横軸とし、
    印刷機により印刷された色見本上の絵柄ポイントにおける、前記色見本を基準とする印刷物の色差を縦軸とし、当該縦軸にさらに予め決定された前記色差の許容範囲を示したグラフを表示することを特徴とする印刷品質履歴レポート。
  6. 前記絵柄ポイントは、前記印刷機の印刷方向に沿った所定領域に複数個所設けられており、前記絵柄ポイントごとの色差及び前記許容範囲を表示することを特徴とする請求項5に印刷品質履歴レポート。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の色差の許容範囲を決定する色差許容範囲決定方法であって、
    前記印刷機の濃度を所定の濃度管理幅で上下させたときのチャート各色の色差を、前記色差の許容範囲として決定する色差許容範囲決定方法。
  8. 印刷機の色調制御を行う色調制御装置であって、
    印刷物をカメラにより撮影した画像情報を取得する画像情報取得手段と、
    前記画像情報取得手段が取得した画像情報に基づいて、印刷物における絵柄ポイントのRGB値を取得するRGB値取得手段と、
    前記印刷物における前記絵柄ポイントの前記印刷機のCMYKデータをCIELABに変換し、前記カメラのカメラプロファイルを用いて変換後のCIELABを目標RGB値として取得する目標RGB値取得手段と、
    前記RGB値取得手段が取得したRGB値と、前記目標RGB値手段が取得した目標RGB値と、の色差を取得する色差取得手段と、
    前記色差取得手段が取得した色差に基づいて、前記絵柄ポイントの色差が予め決定された色差許容範囲内であるか否かを判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする色調制御装置。
  9. 前記判定手段が、前記絵柄ポイントの色差が予め決定された色差許容範囲内でないと判定した場合に、
    複数の印刷条件のもとで印刷した際の前記印刷機のインキキー制御量と、前記各印刷条件のもとで印刷した各前記印刷物の画像情報から取得した絵柄ポイントのRGB値と、がそれぞれ対応づけられたルックアップテーブルを参照して、RGB値の直行座標系で、前記色差取得手段が取得した色差を内包する3本のRGBベクトルを形成する3つのRGB値を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択したRGB空間における3本の前記RGBベクトルを用いて、前記色差取得手段が取得した色差を分解して合成係数を算出する合成係数算出手段と、
    前記合成係数算出手段が算出した合成係数に基づいてインキキーの制御量を算出し、前記印刷機の色調を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項8に記載の色調制御装置。
  10. 印刷機の色調制御を行う色調制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    印刷物をカメラにより撮影した画像情報を取得する画像情報取得手段、
    前記画像情報取得手段が取得した画像情報に基づいて、印刷物における絵柄ポイントのRGB値を取得するRGB値取得手段、
    前記印刷物における前記絵柄ポイントの前記印刷機のCMYKデータをCIELABに変換し、前記カメラのカメラプロファイルを用いて変換後CIELAB測色値を目標RGB値として取得する目標RGB値取得手段、
    前記RGB値取得手段が取得したRGB値と、前記目標RGB値手段が取得した目標RGB値と、の色差を取得する色差取得手段、
    前記色差取得手段が取得した色差に基づいて、前記絵柄ポイントの色差が予め決定された色差許容範囲内であるか否かを判定する判定手段、
    として機能させることを特徴とする色調制御プログラム。
  11. 前記判定手段によって、前記絵柄ポイントの色差が予め決定された色差許容範囲内でないと判定された場合に、
    前記コンピュータを、複数の印刷条件のもとで印刷した際の前記印刷機のインキキー制御量と、前記各印刷条件のもとで印刷した各前記印刷物の画像情報から取得した絵柄ポイントのRGB値と、がそれぞれ対応づけられたルックアップテーブルを参照して、RGB値の直行座標系で、前記色差取得手段が取得した色差を内包する3本のRGBベクトルを形成する3つのRGB値を選択する選択手段、
    前記選択手段が選択したRGB空間における3本の前記RGBベクトルを用いて、前記色差取得手段が取得した色差を分解して合成係数を算出する合成係数算出手段、
    前記合成係数算出手段が算出した合成係数に基づいてインキキーの制御量を算出し、前記印刷機の色調を制御する制御手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項10に記載の色調制御プログラム。
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